JP7067993B2 - 板材加工機及びブラシ摩耗監視方法 - Google Patents

板材加工機及びブラシ摩耗監視方法 Download PDF

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Description

本発明は、板材(板金)に対して例えばパンチ加工又はレーザ加工等の加工を行う板材加工機、及び板材加工機に用いられるブラシ摩耗監視方法に関する。
パンチプレス又はレーザ加工機等の板材加工機は、板材をパスライン(支持高さ位置、換言すれば、搬送高さ位置)にて支持するテーブルユニット(テーブル装置)を具備している。また、近年、板材の裏面の傷の低減及び加工中の騒音の低減等を図るために、テーブルユニットは、上面にブラシが植設された複数のブラシテーブルを有することが多くなっている。
なお、本発明に関連する先行技術として特許文献1及び特許文献2に示すものがある。
特開平11-319980号公報 特開2013-66930号公報
ところで、ブラシテーブルのブラシは、板材との接触回数(接触頻度)の増加に伴って摩耗する傾向にあり、いずれかのブラシテーブルのブラシの摩耗量が大きくなると、テーブルユニットの広範囲に亘ってパスラインを一定に保つことができず、加工品質(加工精度)の低下を招くことになる。そのため、特許文献1にあるようなブラシ測定用の治具をキャリッジに取り付け、作業者の目視によって複数のブラシテーブルのブラシの摩耗状況を定期的に監視することにより、いずれかのブラシテーブルのブラシに加工品質に影響を与えるような所定の摩耗が生じているか否かについて判断している。
しかしながら、作業者の目視による監視は、作業者によってバラツキがあり、いずれかのブラシテーブルのブラシに前記所定の摩耗が生じているか否かについて正確に判断することが困難である。また、ブラシ測定用の治具を測定の都度取り付け、取外しする必要あり作業が煩雑である。更に、特許文献2の記載のように自動的に磨耗量を測定することができ、目視によるバラつきは発生しないが、これも測定専用の金型をタレットの中に挿入、取出しをする作業が必要となり、容易にブラシの摩耗を判断できないという問題があった。また、板材を利用してブラシの摩耗を測定しているため、板材を支持する複数のブラシの摩耗の傾向は捉えられるが、特定の狭い範囲の個々のブラシの摩耗状態を把握することはできなかった。そのため、テーブルユニットの広範囲に亘ってパスラインを一定の高さ位置に保って、容易に加工品質の安定化を図ることが望まれていた。
そこで、本発明は、前述の問題を解決することができる、新規な構成の板材加工機及びブラシ摩耗監視方法を提供することを目的とする。
本発明の第1実施態様は、板材加工機(板金加工機)であって、ブラシが植設されかつ交換可能な複数のブラシテーブルを有し、板材(板金)をパスラインにて支持するテーブルユニット(テーブル装置)と、加工位置に対して相対的にX軸方向及びY軸方向へ移動可能なキャリッジと、前記キャリッジに設けられかつ板材を把持する複数のクランパと、前記クランパ又は前記キャリッジに設けられ、前記ブラシの支持高さ位置を測定するブラシ測定具と、を具備したことである。
本発明の第1実施態様では、前記ブラシ測定具は、前記クランパ又は前記キャリッジに設けられた移動プレートと、前記移動プレートに上下方向に移動可能かつ対向して設けられ、前記ブラシテーブルの前記ブラシに接触する接触プレートと、前記接触プレートを前記移動プレートに対して常時下方向へ付勢する付勢部材と、前記移動プレートに対する前記接触プレートの支持高さ位置を測定するセンサと、を有してもよい。
本発明の第1実施態様では、前記ブラシ測定具からの測定結果と、前記クランパ又は前記キャリッジのX軸方向及びY軸方向の移動座標を含む移動情報と、複数の前記ブラシテーブルの配置状態を示すテーブル配置情報とに基づいて、いずれかの前記ブラシテーブルの前記ブラシに加工品質(加工精度)に影響を与えるような所定の摩耗が生じているか否かを判定する摩耗判定部を具備してもよい。
本発明の第1実施態様によると、複数の前記クランパによって板材を把持した状態で、前記キャリッジをX軸方向へ移動させると共に、前記キャリッジベースをY軸方向へ移動させる。その際に、前記ブラシ測定具によって前記ブラシの支持高さ位置を測定する。これにより、前記ブラシ測定具からの測定結果に基づいて、複数の前記ブラシテーブルの前記ブラシの摩耗状況を監視することができる。また、前記クランパ又は前記キャリッジのX軸方向及びY軸方向の移動範囲を拡大することにより、前記テーブルユニットの広範囲に亘って複数の前記ブラシテーブルの前記ブラシの摩耗状況を監視することができる。つまり、本発明の実施態様によると、前記テーブルユニットの広範囲に亘っていずれかの前記ブラシテーブルの前記ブラシに前記所定の摩耗が生じているか否かについて正確に判断(判定)することができる。
本発明の第2実施態様は、板材加工機における複数のブラシテーブルのブラシの摩耗状況を監視するブラシ摩耗監視方法であって、複数のクランパによって板材を把持した状態で、複数のクランパを備えたキャリッジをX軸方向へ移動させると共に、前記キャリッジを備えたキャリッジベースをY軸方向へ移動させながら、前記クランパ又は前記キャリッジに設けたブラシ測定具によって前記ブラシの支持高さ位置を測定し、前記ブラシ測定具からの測定結果と、摩耗判定の閾値とを比較して、前記ブラシに加工品質に影響を与えるような所定の摩耗が生じているか否かを判定し、所定の摩耗が生じている場合には、前記クランパ又は前記キャリッジのX軸方向及びY軸方向の移動座標を含む移動情報と、複数の前記ブラシテーブルの配置状態を示すテーブル配置情報とに基づいて、所定の摩耗が生じている前記ブラシテーブルを特定し、その特定した前記ブラシテーブルを表示(報知)することである。
本発明の第2実施態様によると、前記ブラシ測定具からの測定結果に基づいて、複数の前記ブラシテーブルの前記ブラシの摩耗状況を監視することができる。また、前記クランパ又は前記キャリッジのX軸方向及びY軸方向の移動範囲を拡大することにより、前記テーブルユニットの広範囲に亘って複数の前記ブラシテーブルの前記ブラシの摩耗状況を監視することができる。つまり、本発明の実施態様によると、前記テーブルユニットの広範囲に亘っていずれかの前記ブラシテーブルの前記ブラシに前記所定の摩耗が生じているか否かについて正確に判断(判定)することができる。
本発明によれば、前記テーブルユニットの広範囲に亘って前記ブラシの摩耗状態を把握し、前記パスラインを一定の高さ位置に保って、加工品質(加工精度)の安定化を図ることができる。
図1は、図2におけるI-I線に沿った図である。 図2は、本発明の実施形態に係るパンチプレスの模式的な側面図である。 図3は、図1におけるIII部の拡大図である。 図4は、図5におけるIV-IV線に沿った図である。 図5は、図3におけるV部の拡大図である。 図6は、本発明の実施形態に係るブラシ測定具の取付態様の変形例を示す図であり、図3に対応した図である。 図7は、本発明の実施形態に係るパンチプレスの制御ブロックを示す図である。 図8は、パンチ加工中におけるブラシの摩耗状況の監視の内容を示すフローチャート図である。 図9は、測定モード中におけるブラシの摩耗状況を監視の内容を示すフローチャート図である。
本発明の実施形態について図1から図9を参照して説明する。
なお、本願の明細書及び特許請求の範囲において、「設けられる」とは、直接的に設けられることの他に、別部材を介して間接的に設けられることを含む意である。また、本願の明細書及び特許請求の範囲において、次のように定義する。「X軸方向」とは、図面に矢印で示す水平方向の1つであり、左右方向とも言う。「Y軸方向」とは、図面に矢印で示す水平方向の1つでかつX軸方向に直交する方向であり、前後方向とも言う。更に、図面中、「FF」は、前方向、「FR」は、後方向、「L」は、左方向、「R」は、右方向、「U」は、上方向、「D」は、下方向をそれぞれ指している。
図1及び図2に示すように、本発明の実施形態に係るパンチプレス10は、板材(板金)Wに対して打ち抜き加工及び成形加工等のパンチ加工を行う板材加工機(板金加工機)である。また、パンチプレス10は、ブリッジ型の本体フレーム12を具備しており、本体フレーム12は、そのX軸方向の両側(左右両側)に、Y軸方向に延びた支持フレーム14をそれぞれ有している。
本体フレーム12には、板材Wをパスライン(支持高さ位置、換言すれば、搬送高さ位置)PL上において支持するテーブルユニット(テーブル装置)16が設けられている。また、テーブルユニット16は、本体フレーム12の下部に設けられたセンタ固定テーブル18と、各支持フレーム14におけるセンタ固定テーブル18の左右両側にY軸方向へ移動可能に設けられた可動テーブル20とを有している。更に、テーブルユニット16は、各支持フレーム14における可動テーブル20の右側又は左側に設けられたサイド固定テーブル22を有している。そして、センタ固定テーブル18、各可動テーブル20、及びサイド固定テーブル22は、それぞれ、上面にブラシ(ブラシ束)Bが植設されかつ交換可能な複数のブラシテーブル24を有している。
図1から図3に示すように、テーブルユニット16には、パスラインPL上にて板材WをX軸方向(左右方向)及びY軸方向(前後方向)へ移動させる板材移動ユニット(板材移動機構)26が設けられている。また、板材移動ユニット26は、一対の可動テーブル20の後端部の間に掛け渡すように設けられかつX軸方向に延びたキャリッジベース28を有している。キャリッジベース28は、本体フレーム12の適宜位置に設けられたY軸モータ30の駆動により一対の可動テーブル20と一体的にY軸方向へ移動する。更に、板材移動ユニット26は、キャリッジベース28にX軸方向へ移動可能に設けられたキャリッジ32を有している。キャリッジ32は、キャリッジベース28の適宜位置に設けられたX軸モータ34の駆動によりX軸方向へ移動する。板材移動ユニット26は、キャリッジ32に設けられかつ板材Wの端部を把持(クランプ)する複数のクランパ36を有している。
なお、可動テーブル20を移動不能な固定テーブルとしてもよい。この場合には、全てのブラシテーブル25は、固定のブラシテーブルになり、キャリッジベース28が全てのブラシテーブル25に対してY軸方向へ移動する。
図4及び図5に示すように、各クランパ36は、キャリッジ32にX軸方向に位置調整可能に設けられたクランパベース38と、クランパベース38に設けられたクランパシリンダ40とを有している。各クランパシリンダ40は、クランパベース38に設けられたシリンダ本体42と、シリンダ本体42に設けられた作動ロッド44とを有している。また、各クランパ36は、シリンダ本体42に設けられかつ板材Wの端部を下方向から支持する下部クランプ爪46を有している。更に、作動ロッド44の先端部には、上部クランプ爪48の基端部が連結されており、上部クランプ爪48は、揺動軸50を介して揺動可能である。よって、板材Wの端部を下部クランプ爪46と上部クランプ爪48で把持することができる。
図1及び図2に示すように、本体フレーム12の上部には、複数のパンチ金型54を保持する上部タレット56が回転可能に設けられている。また、本体フレーム12の下部には、複数のダイ金型58を保持する下部タレット60が回転可能に設けられている。任意のパンチ金型54及び任意のダイ金型58は、上部タレット56及び下部タレット60の回転によりパンチ加工位置PPに割り出し可能である。更に、本体フレーム12の前側部の上部には、パンチ加工位置PPに割り出したパンチ金型54を上方向から押圧(打圧)するストライカ64が上下方向へ移動可能に設けられている。
前述の構成により、板材Wの端部を複数のクランパ36によって把持した状態で、板材WをX軸方向及びY軸方向へ移動させて、パンチ加工位置PPに対して位置決め(移動位置決め)する。そして、板材Wをパンチ加工位置PPに対して位置決めしつつ、パンチ加工位置PPに割り出したパンチ金型54をストライカ64によって上方向から押圧する。これにより、パンチ金型54とダイ金型58の協働により板材Wに対してパンチ加工を行うことができる。
図3から図5に示すように、最左側に位置するクランパ36の左側部、及び最右側に位置するクランパ36の右側部には、複数のブラシテーブル24のブラシBの摩耗状況を監視(測定)するためのブラシ測定具66がそれぞれ設けられている。そして、各ブラシ測定具66の具体的な構成は、次の通りである。
最左側に位置するクランパ36の左側部、又は最右側に位置するクランパ36の右側部には、移動プレート68が設けられている。移動プレート68は、パスラインPLよりも高い高さ位置にてクランパ36と一体的にX軸方向及びY軸方向へ移動する。また、移動プレート68は、平板状の水平部68aを有しており、移動プレート68の水平部68aの下面は、平面に形成されている。
移動プレート68の水平部68aの下側には、ブラシテーブル24のブラシBに接触する平板状の接触プレート70が複数のガイドボルト72を介して上下方向へ移動可能に設けられている。接触プレート70は、移動プレート68の水平部68aに上下に対向している。また、接触プレート70の上面及び下面は、平面にそれぞれ形成されている。なお、各ガイドボルト72の先端部は、接触プレート70の下面に対して下方向へ突出しないように構成されている。接触プレート70の周縁部には、ブラシBの引っ掛かりを防止するための曲げフランジ(図示省略)を形成してもよい。
移動プレート68の水平部68aの下面と接触プレート70の上面との間には、接触プレート70を移動プレート68に対して常時下方向へ付勢する付勢部材としての複数の圧縮スプリング74が設けられている。各圧縮スプリング74の付勢力は、ブラシBを下方に撓ませることなく、接触プレート70がブラシBの高さに追従して上下できる程度の付勢力に調整されている。なお、付勢部材として、複数の圧縮スプリング74に代えて、ウレタン等の弾性体を用いてもよい。
移動プレート68の水平部68aには、その下面に対する接触プレート70の上面の高さ位置を測定する光学式の距離センサ76が設けられている。換言すれば、接触プレート70に接触した状態のブラシBの支持高さ位置を光学式の距離センサ76によって測定することができる。よって、光学式の距離センサ76による測定した距離の変化によりブラシBの摩耗量を認識することができる。
なお、ブラシ測定具66を最左側に位置するクランパ36の左側部、及び最右側に位置するクランパ36の右側部に設ける代わりに、図6に示すように、キャリッジ32の左側部及び右側部に設けてもよい。この場合には、キャリッジ32の左側部及び右側部に移動プレート68をそれぞれ設けることになる。また、最左側あるいは最右側のクランパ36以外にもブラシ測定具66を設けてもよい。更に、光学式の距離センサ76に代えて、移動プレート68の水平部68aに対するガイドボルト72の上下方向の移動量を別のセンサ(図示省略)で検出することで、ブラシBの高さを測定することも可能である。
図7に示すように、パンチプレス10は、加工プログラム及びブラシ監視プログラム等に基づいて、板材移動ユニット26等を制御する制御装置78を具備している。また、制御装置78は、1つ又は複数のコンピュータによって構成されている。制御装置78は、加工プログラム、ブラシ監視プログラム、所定の摩耗が生じているか否かを判定するための摩耗判定の閾値、及び複数のブラシテーブル24の配置状態を示すテーブル情報等を記憶するメモリを有している。制御装置78は、ディスプレイ等からなる表示器82を有している。更に、各距離センサ76は、制御装置78に電気的に接続されている。
制御装置78は、摩耗判定部84としての機能を有しており、表示器82は、報知部86としての機能を有している。そして、摩耗判定部84及び報知部86の具体的な内容は、次の通りである。
図3、図4、及び図7に示すように、摩耗判定部84は、各距離センサ76からの測定結果と、各クランパ36のX軸方向及びY軸方向の移動座標を含む移動情報と、テーブル配置情報とに基づいて、いずれかのブラシテーブル24のブラシBに所定の摩耗が生じているか否かを判定する。具体的には、摩耗判定部84は、各距離センサ76から測定結果であるブラシBの支持高さ位置と、摩耗判定の閾値とを比較して、所定の摩耗が生じているか否かを判定する。例えば、ブラシテーブル24の上面を基準位置として、各距離センサ76の測定結果から、ブラシBの板材Wを支持している高さ位置(ブラシBの支持高さ位置)が分かる。また、同じくブラシテーブル24の上面を基準位置とした所定の高さの値が摩耗判定の閾値として予め設定されている。摩耗判定部84は、各距離センサ76からの測定結果が摩耗判定の閾値以下になっている場合には、ブラシBに所定の摩耗が生じていると判定する。摩耗判定部84は、各距離センサ76からの測定結果が摩耗判定の閾値以下になっていない場合には、ブラシBに所定の摩耗が生じていないと判定する。そして、摩耗判定部84は、ブラシBに所定の摩耗が生じていると判定した場合には、各クランパ36の移動情報と、テーブル配置情報とに基づいて、所定の摩耗が生じているブラシテーブル24を特定する。
ここで、所定の摩耗とは、加工品質(加工精度)に影響を与えるような摩耗、換言すれば、ブラシテーブル24の交換を要する摩耗のことをいう。各クランパ36の移動情報は、キャリッジ32(クランパ36)に対する各移動プレート68の位置情報と、キャリッジ32(クランパ36)のX軸方向及びY軸方向の移動座標を含みかつ板材移動ユニット26を制御するための指令情報とから求められる。
報知部86は、いずれかのブラシテーブル24のブラシBに所定の摩耗が生じていると判定された場合に、その特定されたブラシテーブル24(ブラシBに所定の摩耗が生じているブラシテーブル24)を表示(報知)する。具体的には、その特定されたブラシテーブル24の表示は、色を変えたり又は摩耗したブラシテーブル24のテーブル番号を表示することによって行われる。
続いて、本発明の実施形態に係るブラシ摩耗監視方法を含めて、本発明の実施形態の作用について図8及び図9等を参照しながら説明する。本発明の実施形態に係るブラシ摩耗監視方法は、複数のブラシテーブル24のブラシBの摩耗状況を監視(測定)する方法であって、測定ステップと、判定ステップと、報知ステップとを具備している。複数のブラシテーブル24のブラシBの摩耗状況を監視は、パンチ加工中又は測定モード中に行われる。
(パンチ加工中におけるブラシBの摩耗状況を監視)
板材Wに対してパンチ加工を開始すると(図8におけるステップS101)、キャリッジ32のX軸方向及びY軸方向の移動に伴い、各接触プレート70をブラシテーブル24のブラシに接触させた状態で、各距離センサ76によって移動プレート68の水平部の下面に対する接触プレート70の上面の高さ位置を測定することができる。よって、接触プレート70に接触した状態のブラシBの支持高さ位置を測定する(図8におけるステップS102、測定ステップ)。
そして、摩耗判定部84は、各距離センサ76からの測定結果と、各移動プレート68の移動情報と、テーブル配置情報とに基づいて、いずれかのブラシテーブル24のブラシBに所定の摩耗が生じているか否かを判定する(図8におけるステップS103、判定ステップ)。いずれのブラシテーブル24のブラシBに所定の摩耗が生じていないと判定された場合(図8におけるステップS103のNoの場合)には、制御装置78は、パンチ加工が終了していないと判断すると(図8におけるステップS104のNoの場合)、図8におけるステップS102の前に処理を戻す。
一方、いずれかのブラシテーブル24のブラシBに所定の摩耗が生じていると判定された場合(図8におけるステップS103のYesの場合)には、報知部86は、そのブラシテーブル24を特定して報知する(図8におけるステップS105)。更に、制御装置78は、パンチ加工が終了していないと判断すると(図8におけるステップS104のNoの場合)、図8におけるステップS102の前に処理を戻す。なお、報知部86による報知処理を行った後に、制御装置78は、パンチ加工を中断しても構わない。
前述のように、パンチ加工中に、各距離センサ76からの測定結果に基づいて、複数のブラシテーブル24のブラシBの摩耗状況を監視することができる。また、各クランパ36のX軸方向及びY軸方向の移動範囲を拡大することにより、テーブルユニット16の広範囲に亘って複数のブラシテーブル24のブラシBの摩耗状況を監視することができる。つまり、パンチ加工中に、テーブルユニット16の広範囲に亘っていずれかのブラシテーブル24のブラシBに前記所定の摩耗が生じているか否かについて正確に判断(判定)することができる。
(測定モード中におけるブラシBの摩耗状況を監視)
パンチ加工の前又はパンチ加工の中断後に、パンチプレス10の運転状態を測定モードに切り替える(図9におけるステップS201)。そして、制御装置78は、X軸モータ34を制御してキャリッジ32をX軸方向へ移動させる。また、制御装置78は、各接触プレート70をブラシテーブル24のブラシに接触させた状態で、各移動プレート68をキャリッジ32と一体的にX軸方向及びY軸方向へ移動させることができる(図9におけるステップS202)。その際に、各距離センサ76によって移動プレート68の水平部の下面に対する接触プレート70の上面の高さ位置を測定することができる。よって、接触プレート70に接触した状態のブラシBの支持高さ位置を測定する(図9におけるステップS203、測定ステップ)。
そして、摩耗判定部84は、各距離センサ76からの測定結果と、各クランパ36の移動情報と、テーブル配置情報とに基づいて、いずれかのブラシテーブル24のブラシBに所定の摩耗が生じているか否かを判定する(図9におけるステップS204、判定ステップ)。いずれのブラシテーブル24のブラシBに所定の摩耗が生じていないと判定された場合(図9におけるステップS204のNoの場合)には、制御装置78は、測定モードが終了していないと判断すると(図9におけるステップS205のNoの場合)、図9におけるステップS202の前に処理を戻す。
一方、いずれかのブラシテーブル24のブラシBに所定の摩耗が生じていると判定された場合(図9におけるステップS204のYesの場合)には、報知部86は、そのブラシテーブル24を特定して報知する(図9におけるステップS206)。更に、制御装置78は、測定モードが終了していないと判断すると(図9におけるステップS205のNoの場合)、図9におけるステップS202の前に処理を戻す。
前述のように、測定モード中に、各距離センサ76からの測定結果に基づいて、複数のブラシテーブル24のブラシBの摩耗状況を監視することができる。また、各クランパ36のX軸方向及びY軸方向の移動範囲を拡大することにより、テーブルユニット16の広範囲に亘って複数のブラシテーブル24のブラシBの摩耗状況を監視することができる。つまり、測定モード中に、テーブルユニット16の広範囲に亘っていずれかのブラシテーブル24のブラシBに前記所定の摩耗が生じているか否かについて正確に判断(判定)することができる。
以上の如き、本発明の実施形態によれば、特別の治具などを用いることなく、特定範囲のブラシBの高さを測定することができる。よって、ブラシBの摩耗状態を把握し、テーブルユニット16の広範囲に亘ってパスラインPLを一定の高さ位置に保って、加工品質(加工精度)の安定化を図ることができる。
また、パンチ加工中におけるブラシBの摩耗状況を監視する場合には、パンチ加工の中断時間を極力少なくして、パンチプレス10の生産性を十分に向上させることができる。
なお、本発明は、前述の実施形態の説明に限るものでなく、例えば、次のように種々の態様で実施可能である。
即ち、パンチプレス10の組立時又は据付時に、各移動プレート68をパスラインPLよりも高い高さ位置にてX軸方向及びY軸方向へ移動させながら、各距離センサ76によって移接触プレート70に接触した状態のブラシBの支持高さ位置を測定することによりパスラインPLの調整を行ってもよい。また、ブラシ測定具66をクランパ36又はキャリッジ32と切り離して、ブラシ測定具66を適宜の移動手段(図示省略)によってX軸方向及びY軸方向へ移動させてもよい。
そして、本発明に包含される権利範囲は、前述の実施形態に限定されるものでなく、パンチプレス10だけでなく、本発明の技術的思想を適用したレーザ加工機等の他の板金加工機にも及ぶものである。
10 パンチプレス(板材加工機)
12 本体フレーム
14 支持フレーム
16 テーブルユニット(テーブル装置)
18 センタ固定テーブル
20 可動テーブル
22 サイド固定テーブル
24 ブラシテーブル
B ブラシ
26 板材移動ユニット(板材移動機構)
28 キャリッジベース
30 Y軸モータ
32 キャリッジ
34 X軸モータ
36 クランパ
38 クランパベース
40 クランパシリンダ
42 シリンダ本体
44 作動ロッド
46 下部クランプ爪
48 上部クランプ爪
50 揺動軸
54 パンチ金型
56 上部タレット
58 ダイ金型
60 下部タレット
64 ストライカ
66 ブラシ測定具
68 移動プレート
68a 移動プレートの水平部
70 接触プレート
72 ガイドボルト
74 圧縮スプリング
76 距離センサ(センサ)
78 制御装置
82 表示器
84 摩耗判定部
86 報知部
PL パスライン
PP パンチ加工位置
W 板材(板金)

Claims (3)

  1. ブラシが植設されかつ交換可能な複数のブラシテーブルを有し、板材をパスラインにて支持するテーブルユニットと、
    加工位置に対して相対的にX軸方向及びY軸方向へ移動可能なキャリッジと、
    前記キャリッジに設けられかつ前記板材を把持する複数のクランパと、
    前記クランパ又は前記キャリッジに設けられ、前記ブラシの支持高さ位置を測定するブラシ測定具と、を具備し
    前記ブラシ測定具は、
    前記クランパ又は前記キャリッジに設けられた移動プレートと、
    前記移動プレートに上下方向に移動可能かつ対向して設けられ、前記ブラシテーブルの前記ブラシに接触する接触プレートと、
    前記接触プレートを前記移動プレートに対して常時下方向へ付勢する付勢部材と、
    前記移動プレートに対する前記接触プレートの支持高さ位置を測定するセンサと、を有したことを特徴とする板材加工機。
  2. 前記ブラシ測定具からの測定結果と、前記クランパ又は前記キャリッジのX軸方向及びY軸方向の移動座標を含む移動情報と、複数の前記ブラシテーブルの配置状態を示すテーブル配置情報とに基づいて、いずれかの前記ブラシテーブルの前記ブラシに加工品質に影響を与えるような所定の摩耗が生じているか否かを判定する摩耗判定部を具備したことを特徴とする請求項1記載の板材加工機。
  3. 板材加工機における複数のブラシテーブルのブラシの摩耗状況を監視するブラシ摩耗監視方法であって、
    複数のクランパによって板材を把持した状態で、複数のクランパを備えたキャリッジをX軸方向へ移動させると共に、前記キャリッジを備えたキャリッジベースをY軸方向へ移動させながら、前記クランパ又は前記キャリッジに設けたブラシ測定具によって前記ブラシの支持高さ位置を測定し、
    前記ブラシ測定具からの測定結果と、摩耗判定の閾値とを比較して、前記ブラシに加工品質に影響を与えるような所定の摩耗が生じているか否かを判定し、所定の摩耗が生じている場合には、前記クランパ又は前記キャリッジのX軸方向及びY軸方向の移動座標を含む移動情報と、複数の前記ブラシテーブルの配置状態を示すテーブル配置情報とに基づいて、所定の摩耗が生じている前記ブラシテーブルを特定し、その特定した前記ブラシテーブルを表示することを特徴とするブラシ摩耗監視方法。
JP2018058404A 2018-03-26 2018-03-26 板材加工機及びブラシ摩耗監視方法 Active JP7067993B2 (ja)

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