JP7269744B2 - プレスブレーキ用安全装置、プレスブレーキ、及び安全監視方法 - Google Patents

プレスブレーキ用安全装置、プレスブレーキ、及び安全監視方法 Download PDF

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Description

本発明は、上金型と下金型の間への異物の進入を監視するプレスブレーキ用安全装置、プレスブレーキ、及び安全監視方法に関する。
近年、曲げ加工の作業の安全性を十分に確保するために、プレスブレーキに光学式のプレスブレーキ用安全装置を装備することが多くなっている(特許文献1参照)。光学式のプレスブレーキ用安全装置は、上部テーブルの一方側に設けられかつ上金型の直下を通り幅方向(プレスブレーキの幅方向)に沿ってレーザ光等の監視光を投光する投光器と、上部テーブルの他方側に設けられかつ監視光を受光する受光器とを備えている。また、光学式のプレスブレーキ用安全装置は、上金型と下金型の間への異物の進入を監視するための監視コントローラを備えており、監視コントローラには、投光器及び受光器が接続されている。監視コントローラは、上部テーブルの下降動作中に、受光器の受光状態(受光結果)に基づいて、上金型と下金型の間に異物が進入したか否か判定する。そして、プレスブレーキの制御装置は、上金型と下金型の間に異物が進入した判定された場合には、上部テーブルの下降動作を停止するように昇降アクチュエータを制御する。
特開2007-203310号公報
ところで、監視光が上金型の直下を通り幅方向に沿って投光されるため、下金型上又は下金型近傍に異物が存在しても、上金型が下金型に接近しない限り、監視コントローラが上金型と下金型との間に異物が進入したと判定することができない。そのため、光学式のプレスブレーキ用安全装置では、曲げ加工の作業の安全性を高いレベルで確保することは容易でないという問題がある。
また、同じ理由により、上金型の周辺の温度差による監視光の回折の影響によって上金型の影が拡大すると、金型と下金型との間に異物が存在していないのに、監視コントローラが上金型と下金型との間に異物が進入したと誤判定することがある。そのため、上部テーブルの下降動作が不必要に停止して、曲げ加工の作業が煩雑化するという問題がある。
そこで、本発明は、前述の問題を解決するために、幅方向に沿って投光される監視光を用いることなく、上金型と下金型の間への異物の進入を監視できる、プレスブレーキ用安全装置、プレスブレーキ、及び安全監視方法を提供することを課題とする。
本発明の第1実施態様に係るプレスブレーキ用安全装置は、プレスブレーキにおける下金型の上方位置に幅方向に沿って設けられ、ワークの上面又は前記下金型の上面のまでの距離を検出する複数の距離センサと、前記上部テーブルの相対的な下降動作開始前に、複数の前記距離センサの検出値を大きさに応じて複数の種類に分類する検出値分類部と、複数の前記距離センサの検出値がワークの上面までの距離に相当する検出値のグループと前記下金型の上面までの距離に相当する検出値のグループの2種類に分類された場合又はその2種類に分類されたとみなされた場合に、前記下金型上のワークが適正であるか否かを判定する適正判定部と、上部テーブルの下部テーブルに対する相対的な下降動作中に、複数の前記距離センサの検出値に基づいて、上金型と前記下金型との間に異物が進入したか否か判定する進入判定部と、を備えている。
本発明の第1実施態様によると、前記上部テーブルの前記下部テーブルに対する相対的な下降動作中に、前記進入判定部は、複数の前記距離センサの検出値に基づいて、前記上金型と前記下金型との間に異物が進入したか否か判定する。これにより、前記プレスブレーキの幅方向に沿って投光される監視光を用いることなく、複数の前記距離センサの検出値に基づいて、前記上金型と前記下金型の間への異物の進入を監視することができる。そのため、前記上金型の影の拡大を考慮することなく、前記下金型上又は前記下金型近傍に異物が存在していれば、前記上金型が前記下金型に接近していなくても、前記上金型と前記下金型との間に異物が進入したと判定することができる。
本発明の第1実施態様では、前記進入判定部は、複数の前記距離センサの検出値のうちのいずれかが、ワークの上面までの距離に相当する検出値及び前記下金型の上面までの距離に相当する検出値以外の異物までの距離に相当する検出値であるか否か判断することにより、前記上金型と前記下金型との間に異物が進入したか否か判定してもよい。この場合に、前記進入判定部は、複数の前記距離センサの検出値のうちのいずれかが異物までの距離に相当する検出値であると判断した場合に、異物の大きさを算出し、異物の大きさが許容範囲を越えているか否か判断することにより、前記上金型と前記下金型との間に異物が進入したか否か判定してもよい。
本発明の第1実施態様に係るプレスブレーキ用安全装置は、前記上金型と前記下金型との間に異物が進入したと判定された場合に、前記上部テーブルの相対的な下降動作を停止するための停止信号を出力する停止信号出力部を備えてもよい。
本発明の第1実施態様に係るプレスブレーキ用安全装置は、前記上部テーブルの相対的な下降動作開始前に、複数の前記距離センサの検出値を大きさに応じて複数の種類に分類する検出値分類部と、複数の前記距離センサの検出値がワークの上面までの距離に相当する検出値のグループと前記下金型の上面までの距離に相当する検出値のグループの2種類に分類された場合又はその2種類に分類されたとみなされた場合に、前記下金型上のワークが適正であるか否か判定する適正判定部と、を備えてもよい。また、本発明の第1実施態様に係るプレスブレーキ用安全装置は、前記下金型上のワークが適正であると判定された場合に、前記上部テーブルの相対的な下降動作を許可するための許可信号を出力する許可信号出力部を備えてもよい。
本発明の第1実施態様では、検出値分類部は、複数の前記距離センサの検出値をワークの上面までの距離に相当する検出値のグループと前記下金型の上面までの距離に相当する検出値のグループの2種類に分類できない場合に、ワークの幅寸法に対応する複数の前記距離センサの検出値をワークの上面までの距離に相当する検出値のグループとしてみなし、それ以外の前記距離センサの検出値を前記下金型の上面までの距離に相当する検出値のグループとしてみなしてもよい。この場合に、本発明の第1実施態様に係るプレスブレーキ用安全装置は、ワークの幅寸法に対応する複数の前記距離センサの検出値のグループのばらつきがワークの反りとして許容範囲内であるか否か判定する反り判定部を備えてもよい。
本発明の第1実施態様では、検出値分類部は、複数の前記距離センサの検出値をワークの上面までの距離に相当する検出値のグループと前記下金型の上面までの距離に相当する検出値のグループの2種類に分類できない場合に、曲げ加工が箱曲げであることを条件して、ワークの端部側に対応する前記距離センサの検出値を除く、ワークの幅寸法に対応する複数の前記距離センサの検出値をワークの上面までの距離に相当する検出値のグループとみなし、ワークの幅寸法に対応する複数の前記距離センサの検出値以外の検出値を前記下金型の上面までの距離に相当する検出値のグループとしてみなしてもよい。
本発明の第1実施態様では、検出値分類部は、複数の前記距離センサの検出値をワークの上面までの距離に相当する検出値のグループと前記下金型の上面までの距離に相当する検出値のグループの2種類に分類できない場合に、複数の前記距離センサの検出値のうち、最大の検出値を前記下金型の上面までの距離に相当する検出値のグループとみなし、前記最大の検出値からワークの厚み寸法を引いた値に近い検出値をワークの上面までの距離に相当する検出値のグループとみなし、残りの検出値を異物までの距離に相当する検出値のグループとみなしてもよい。この場合に、本発明の第1実施態様に係るプレスブレーキ用安全装置は、前記上部テーブルの相対的な下降動作開始前に、前記進入判定部は、異物の大きさを算出し、算出した異物の大きさが許容範囲を越えているか否か判断することにより、前記上金型と前記下金型との間に異物が進入したか否か判定してもよい。
本発明の第2実施態様に係るプレスブレーキは、本発明の第1実施態様に係るプレスブレーキ用安全装置を備えている。
本発明の第3実施態様に係る安全監視方法は、プレスブレーキにおける下金型の上方位置に幅方向に沿って設けられかつワークの上面又は前記下金型の上面のまでの距離を検出する複数の距離センサを用い、上部テーブルの下部テーブルに対する相対的な下降動作中に、複数の前記距離センサの検出値に基づいて、上金型と前記下金型との間に異物が進入したか否か判定する。
本発明の第3実施形態によると、前記プレスブレーキの幅方向に沿って投光される監視光を用いることなく、複数の前記距離センサの検出値に基づいて、前記上金型と前記下金型の間への異物の進入を監視することができる。そのため、前記上金型の影の拡大を考慮することなく、前記下金型上又は前記下金型近傍に異物が存在していれば、前記上金型が前記下金型に接近していなくても、前記上金型と前記下金型との間に異物が進入したと判定することができる。
本発明によれば、曲げ加工の作業の煩雑化を抑えつつ、曲げ加工の作業の安全性を高いレベルで確保することができる。
図1は、本発明の実施形態に係るプレスブレーキの模式的な正面図である。 図2は、本発明の実施形態に係るプレスブレーキの制御ブロック図である。 図3は、上部テーブルの下降動作開始前における複数の距離センサの検出状態を示す模式図である。 図4(a)は、上部テーブルの下降動作開始前の正常状態における複数の距離センサによる検出の様子を示す模式図である。図4(b)は、その状態における上部テーブルの下降動作開始前における複数の距離センサのセンサ位置と検出値との関係を示す図である。 図5(a)は、上部テーブルの下降動作開始前に下金型に反りのあるワークが支持された状態における、複数の距離センサによる検出の様子を示す模式図である。図5(b)は、その状態における上部テーブルの下降動作開始前における複数の距離センサのセンサ位置と検出値との関係を示す図である。 図6(a)は、上部テーブルの下降動作中又は下降動作開始前に上金型と下金型との間に異物が進入した状態における、複数の距離センサによる検出の様子を示す模式図である。図6(b)は、その状態における複数の距離センサのセンサ位置と検出値との関係を示す図である。 図7(a)は、上部テーブルの下降動作開始前に下金型上にフランジを有したワークが支持された状態における、複数の距離センサによる検出の様子を示す模式図である。図7(b)は、その状態における上部テーブルの下降動作開始前における複数の距離センサのセンサ位置と検出値との関係を示す図である。 図8Aは、本発明の実施形態に係るプレスブレーキの動作を示すフローチャート図である。 図8Bは、本発明の実施形態に係るプレスブレーキの動作を示すフローチャート図である。 図8Cは、本発明の実施形態に係るプレスブレーキの動作を示すフローチャート図である。
本発明の実施形態について、図1から図8Cを参照して説明する。
なお、本願の明細書及び特許請求の範囲において、「設けられる」とは、直接的に設けられることの他に、別部材を介して間接的に設けられることを含む意である。「異物」とは、例えば、作業者の指及び工具等、ワーク以外の物体のことをいう。「幅方向」とは、プレスブレーキの幅方向のことをいい、本発明の実施形態においては、左右方向のことをいう。「奥行方向」とは、プレスブレーキの奥行方向のことをいい、本発明の実施形態においては、前後方向のことをいう。「上下方向の距離」とは、鉛直方向の距離だけでなく、鉛直方向に僅かに傾斜した方向の距離を含む意である。
図面中、「FF」は前方向、「FR」は後方向、「L」は左方向、「R」は右方向、「U」は上方向、「D」は下方向をそれぞれ指している。図3、図4(a)、図5(a)、図6(a)、及び図7(a)における一点鎖線は、超音波を示している。図4(b)、図5(b)、図6(b)、及び図7(b)におけるセンサ位置の「c」、「d」、「e」、「f」、「g」、「h」、「i」、「j」は、対応する距離センサのアルファベット符号を示している。
図1に示すように、本発明の実施形態に係るプレスブレーキ10は、上金型12と下金型14の協働により板状のワーク(板金)Wに対して曲げ加工を行う加工機である。また、プレスブレーキ10は、本体フレーム16を備えており、本体フレーム16は、幅方向(左右方向)に離隔対向した一対のサイドプレート18と、一対のサイドプレート18を連結する複数の連結部材(図示省略)とを有している。
本体フレーム16の下部には、幅方向に延びた下部テーブル20が設けられている。下部テーブル20の上側には、下金型14を着脱可能に保持する下金型ホルダ22が設けられている。また、本体フレーム16の上部には、幅方向に延びた上部テーブル24が昇降可能(上下方向へ移動可能)に設けられており、上部テーブル24は、下金型ホルダ22(下部テーブル20)に上下に対向している。上部テーブル24の下側には、上金型12を着脱可能に保持する複数の上金型ホルダ26が設けられている。各サイドプレート18の上部には、上部テーブル24を昇降させる昇降アクチュエータとして油圧式の昇降シリンダ28が設けられている。更に、下部テーブル20の背面側(後方)には、ワークWを下金型14に対して奥行方向(前後方向)に位置決めするためのバックゲージ30(図2参照)が設けられている。
なお、上部テーブル24を昇降可能に構成する代わりに、下部テーブル20を昇降可能に構成してもよい。換言すれば、上部テーブル24を下部テーブル20に対して相対的に昇降可能すればよい。昇降アクチュエータとして油圧式の昇降シリンダ28を用いる代わりに、昇降サーボモータ(図示省略)を用いてもよい。
図2に示すように、プレスブレーキ10は、加工プログラムに基づいて、一対の昇降シリンダ28及びバックゲージ30等を制御する制御装置(NC装置)32を備えている。制御装置32は、コンピュータによって構成されており、制御装置32には、加工プログラム、金型情報、ワーク情報、及び製品情報等を記憶するメモリ(図示省略)と、加工プログラムを実行するCPU(図示省略)とを有している。金型情報には、上金型12の形状、各部位の寸法、及び配置位置、並びに下金型14の形状、各部位の寸法、及び配置位置等を表す情報が含まれている。ワーク情報には、ワークWの材質、形状、厚み、及び各部位の寸法等を表す情報が含まれている。製品情報には、製品(図示省略)の形状及び各部位の寸法等を表す情報が含まれており、曲げ加工が箱曲げの場合にはフランジの高さ寸法等を表す情報が含まれる。加工プログラムには、上部テーブル24の下降動作開始前における上部テーブル24と下金型14の上面との距離を表す情報、及び上部テーブル24の下降動作開始前における上部テーブル24とワークWの上面との距離を表す情報が含まれている。
プレスブレーキ10は、上金型12と下金型14の間へのワークW以外の異物の進入を監視するプレスブレーキ用安全装置34を備えている。そして、プレスブレーキ用安全装置34の具体的な構成は、次の通りである。
図1及び図2に示すように、上部テーブル24の下端側には、ワークWの上面又は下金型14の上面のまでの上下方向の距離を検出する複数の超音波式の距離センサ36が幅方向(左右方向)に沿って設けられている。各距離センサ36は、下金型14又は下金型ホルダ22に鉛直方向に対向している。複数の距離センサ36の上部テーブル24に対する高さ位置は、同じ高さ位置に位置している。
なお、複数の距離センサ36を下金型14の上方位置として上部テーブル24の下端側に設ける代わりに、上金型12、上金型ホルダ26、又は本体フレーム16における上部テーブル24の正面側に固定された支持部材(図示省略)に設けてもよい。距離センサ36は下金型14又は下金型ホルダ22に鉛直方向に対向しなくてもよい。プレスブレーキ用安全装置34は、超音波式の距離センサ36に代えて、レーザ式の距離センサ(図示省略)又は渦電流式の距離センサ(図示省略)等を用いてもよい。
プレスブレーキ10は、上金型12と下金型14の間へのワークW以外の異物の進入を監視するための監視コントローラ38を備えている。監視コントローラ38は、コンピュータによって構成されており、監視コントローラ38には、複数の距離センサ36及び制御装置32等が接続されている。また、監視コントローラ38は、監視プログラム、センサ情報等を記憶するメモリ(図示省略)と、監視プログラムを実行するCPU(図示省略)とを有している。センサ情報には、各距離センサ36の幅方向(左右方向)の位置等を表す情報が含まれる。
監視コントローラ38のCPUは、全ての距離センサ36のうち、下金型14に対応する複数の距離センサ36以外の距離センサ36の検出を無効にする。具体的には、例えば、図3に示す場合には、監視コントローラ38のCPUは、全ての距離センサ36a~36lのうち、下金型14に対応(上下に対向)する複数の距離センサ36c~36j以外の距離センサ36a,36b,36k,36lの検出を無効にする。
図2に示すように、監視コントローラ38のCPUで実行される監視プログラムは、検出値分類部40としての機能、適正判定部42としての機能、許可信号出力部44としての機能、進入判定部46としての機能、停止信号出力部48としての機能、及び反り判定部50としての機能を有している。そして、検出値分類部40、適正判定部42、許可信号出力部44、進入判定部46、停止信号出力部48、及び反り判定部50の具体的な内容は、次の通りである。
検出値分類部40は、例えばクラスタ分析を利用して、複数の距離センサ36の検出値を大きさに応じて複数の種類に分類する。例えば、図4(a)(b)に示す場合には、検出値分類部40は、複数の距離センサ36c~36jの検出値を、ワークWの上面までの距離に相当する検出値(dv1)のグループと下金型14の上面までの距離に相当する検出値(dv2)のグループの2種類に分類する。複数の距離センサ36e~31hの検出値のグループが前者のグループになり、複数の距離センサ36a,36b,36i,36jの検出値のグループが後者のグループになる。
検出値分類部40は、複数の距離センサ36の検出値をワークWの上面までの距離に相当する検出値のグループと下金型14の上面までの距離に相当する検出値のグループの2種類に分類できない場合に、ワークWの幅寸法に対応する複数の距離センサ36の検出値をワークWの上面までの距離に相当する検出値のグループとしてみなす。検出値分類部40は、それ以外の距離センサ36の検出値を下金型14の上面までの距離に相当する検出値のグループとしてみなす。例えば、図5(a)(b)に示す場合には、検出値分類部40は、複数の距離センサ36d~31iの検出値のグループをワークWの上面までの距離に相当する検出値のグループとしてみなし、複数の距離センサ36c,36jの検出値のグループを下金型14の上面までの距離に相当する検出値のグループとみなす。
適正判定部42は、複数の距離センサ36の検出値がワークWの上面までの距離に相当する検出値のグループと下金型14の上面までの距離に相当する検出値のグループの2種類に分類された場合又はその2種類に分類されたとみなされた場合に、下金型14上のワークWが適正であるか否か判定する。具体的には、適正判定部42は、所定の第1の要件から所定の第3の要件を満たす場合には下金型14上のワークWが適正であると判定する。適正判定部42は、所定の第1要件から所定の第3要件うちのいずれかの要件を満たさない場合には、下金型14上のワークWが適正でないと判定する。
ここで、所定の第1要件とは、ワークWの上面までの距離に相当する検出値dが、上部テーブル24の下降動作開始前における上部テーブル24とワークWの上面との距離に一致又は略一致していることである。所定の第2要件とは、下金型14の上面までの距離に相当する検出値が、上部テーブル24の下降動作開始前における上部テーブル24と下金型14の上面との距離に一致又は略一致していることである。所定の第3要件とは、下金型14の上面までの距離に相当する検出値から、ワークWの上面までの距離に相当する検出値 を引いた差分が、ワークWの厚みと同じ又は略同じになっていることである。なお、所定の第1要件から所定の第3要件を判断する際に、ワークWの上面までの距離に相当する検出値及び下金型14の上面までの距離に相当する検出値は、例えば平均値を用いる。
許可信号出力部44は、下金型14上のワークWが適正であると判定された場合に、安全信号をONする。換言すれば、許可信号出力部44は、下金型14上のワークWが適正であると判定された場合に、上部テーブル24の下降動作を許可するための許可信号を出力する。
図2及び図6(a)(b)に示すように、進入判定部46は、上部テーブル24の下降動作中に、複数の距離センサ36の検出値に基づいて、上金型12と下金型14との間に異物Eが進入したか否か判定する。
具体的には、進入判定部46は、複数の距離センサ36の検出値のうちのいずれかが、ワークWの上面までの距離に相当する検出値(dv1)及び下金型14の上面までの距離に相当する検出値(dv2)以外の異物Eまでの距離に相当する検出値(dve)であるか否か判断する。例えば、図6(a)(b)に示す場合には、進入判定部46は、複数の距離センサ36c~36jの検出値のうち、距離センサ31f,31gが異物Eまでの距離に相当する検出値(dve)であると判断し、上金型12と下金型14との間に異物Eが進入していると判定する。
進入判定部46は、複数の距離センサ36の検出値のうちいずれかが異物Eまでの距離に相当する検出値(dve)であると判断した場合に、異物Eの大きさを算出し、異物Eの大きさが許容範囲を越えているか否か判断することにより、上金型12と下金型14との間に異物Eが進入したか否か判定する。進入判定部46は、異物Eの大きさが許容範囲を越えている場合には、上金型12と下金型14との間に異物Eが進入していると判定する。進入判定部46は、異物Eの大きさが許容範囲を越えていない場合には、上金型12と下金型14との間に異物Eが進入していないと判定する。
ここで、異物Eの大きさとは、異物Eの高さと幅のことであり、異物Eの大きさが許容範囲を超えるとは、異物Eの高さ又は幅がいずれかが許容範囲(高さ又は幅の許容範囲)を超えることである。異物Eの高さは、異物Eまでの距離に相当する検出値(dve)に基づいて算出される。異物Eの幅は、異物Eまでの距離に相当する検出値(dve)を検出した距離センサ36の幅方向(左右方向)の位置に基づいて算出される。なお、異物Eの高さ又は幅のいずれのみを異物Eの大きさとして用いてもよい。
停止信号出力部48は、上金型12と下金型14との間に異物Eが進入したと判定された場合に、安全信号をOFFする。換言すれば、停止信号出力部48は、上金型12と下金型14との間に異物Eが進入したと判定された場合に、上部テーブル24の下降動作を停止するための停止信号を出力する。
図2及び図5(a)(b)に示すように、反り判定部50は、ワークWの幅寸法に対応する複数の距離センサ36(例えば36c~36j)の検出値のグループがワークWの上面までの距離に相当する検出値のグループとしてみなされた場合に、ワークWの幅寸法に対応する複数の距離センサ36の検出値のばらつきΔdがワークWの反りとして許容範囲内であるか否か判定する。
図2及び図7(a)(b)に示すように、検出値分類部40は、ばらつきΔdがワークWの反りとして許容範囲内でないと判定されかつ曲げ加工が箱曲げである場合に、ワークWの両端部側に対応(上下に対向)する距離センサ36の検出値に基づいて、フランジFの高さを算出する。検出値分類部40は、算出したフランジFの高さが製品情報としてのフランジの高さ寸法と同じ又は略同じであることを条件として、ワークWの両端部側に対応する距離センサ36の検出値を除く、ワークWの幅寸法に対応する複数の距離センサ36の検出値をワークの上面までの距離に相当する検出値のグループとみなす。例えば、図7(a)(b)に示す場合には、検出値分類部40は、複数の距離センサ36d~36iの検出値のグループから複数の距離センサ36d,36iの検出値を除いた複数の距離センサ36e~36h をワークWの上面までの距離に相当する検出値のグループとしてみなす。検出値分類部40は、複数の距離センサ36c,36jの検出値のグループを下金型14の上面までの距離に相当する検出値のグループとみなす。
検出値分類部40は、ばらつきΔdがワークWの反りとして許容範囲内でないと判定されかつ曲げ加工が箱曲げでない場合に、複数の距離センサの検出値のうち、最大の検出値を下金型14の上面までの距離に相当する検出値のグループとみなす。また、検出値分類部40は、最大の検出値からワークWの厚み寸法を引いた値に近い検出値をワークWの上面までの距離に相当する検出値のグループとみなし、残りの検出値を異物Eまでの距離に相当する検出値のグループとみなす。更に、進入判定部46は、残りの検出値が異物E(図6(a)参照)までの距離に相当する検出値のグループとみなされた場合に、上部テーブル24の下降動作開始前に、異物Eの大きさを算出し、異物Eの大きさが許容範囲を越えているか否か判断することにより、上金型12と下金型14との間に異物Eが進入したか否か判定する。
続いて、本発明の実施形態に係る安全監視方法を含めて、プレスブレーキ10の動作について図8A、図8B、及び図8C等を参照しながら説明する。本発明の実施形態に係る安全監視方法は、上金型12と下金型14の間における異物Eの有無を監視するための方法である。本発明の実施形態に係る安全監視方法は、距離検出ステップと、進入判定ステップとを備えている。
監視コントローラ38のCPUは、制御装置32から金型情報、ワーク情報、及び製品情報を取得する(図8AにおけるステップS101)。次に、監視コントローラ38のCPUは、全ての距離センサ36のうち、複数の下金型14に対応する複数の距離センサ36以外の距離センサ36の検出を無効にする(図8AにおけるステップS102)。複数の距離センサ36がワークWの上面又は下金型14の上面のまでの上下方向の距離を検出する(図8AにおけるステップS103)。そして、検出値分類部40は、複数の距離センサ36の検出値を大きさに応じて複数の種類に分類する(図8AにおけるステップS104)、更に、監視コントローラ38のCPUは、複数の距離センサ36の検出値がワークWの上面までの距離に相当する検出値のグループと下金型14の上面までの距離に相当する検出値のグループの2種類に分類されたか否か判断する(図8AにおけるステップS105)。
複数の距離センサ36の検出値が2種類に分類された場合(図8AにおけるステップS105のYesの場合)には、適正判定部42は、下金型14上のワークWが適正であるか否か判定する(図8AにおけるステップS106)。そして、下金型14上のワークWが適正である場合(図8AにおけるステップS106のYesの場合)には、許可信号出力部44は、安全信号をONにし(図8AにおけるステップS107)、換言すれば、上部テーブル24の下降動作を許可するための許可信号を出力する。すると、制御装置32は、一対の昇降シリンダ28を制御して上部テーブル24の下降動作を開始する(図8AにおけるステップS108)。上部テーブル24の下降動作中における複数の距離センサ36による検出を開始する(図8BにおけるステップS109、距離検出ステップ)
なお、下金型14上のワークWが適正でない場合(図8AにおけるステップS106のNoの場合)には、監視コントローラ38のCPUは、異常が発生した旨を示すアラームを発生させる(図8AにおけるステップS110)。
上部テーブル24の下降動作中に、進入判定部46は、複数の距離センサ36の検出値のうちいずれかが異物Eまでの距離に相当する検出値であるか否か判断する(図8BにおけるステップS111、進入判定ステップ)。複数の距離センサ36の検出値のうちのいずれかが異物Eまでの距離に相当する検出値(dve)でない場合(図8BにおけるステップS111のNoの場合)には、監視コントローラ38のCPUは、曲げ加工が完了したか否か判断する(図8CにおけるステップS112)。そして、曲げ加工が完了した場合(図8CにおけるステップS112のYesの場合)には、監視コントローラ38のCPU等は、一連の処理を終了する。曲げ加工が完了してない場合(図8CにおけるステップS112のNoの場合)には、監視コントローラ38のCPUは、図8BにおけるステップS111に処理を戻す。
複数の距離センサ36の検出値のうちのいずれもが異物Eまでの距離に相当する検出値(dve)である場合(図8BにおけるステップS111のYesの場合)には、進入判定部46は、異物Eの大きさを算出し(図8BにおけるステップS113)、異物Eの大きさが許容範囲を越えているか否か判断する(図8BにおけるステップS114)。そして、異物Eの大きさが許容範囲を越えている場合(図8BにおけるステップS114のYesの場合)には、進入判定部46は、上部テーブル24の下降動作中に上金型12と下金型14との間に異物Eが進入していると判定する(図8BにおけるステップS115)。停止信号出力部48は、安全信号をOFFにし(図8BにおけるステップS116)、換言すれば、上部テーブル24の下降動作を停止するための停止信号を出力する。すると、制御装置32は、一対の昇降シリンダ28を制御して上部テーブル24の下降動作を停止する(図8BにおけるステップS117)。監視コントローラ38のCPUは、異常が発生した旨を示すアラームを発生させる(図8BにおけるステップS118)。
なお、異物Eの大きさが許容範囲を越えていない場合(図8BにおけるステップS114のNoの場合)には、監視コントローラ38のCPUは、図8BにおけるステップS111に処理を戻す。
一方、複数の距離センサ36の検出値が2種類に分類されていない場合(図8AにおけるステップS105のNoの場合)には、検出値分類部40は、ワークWの幅寸法に対応する複数の距離センサ36の検出値をワークWの上面までの距離に相当する検出値のグループとしてみなす。検出値分類部40は、それ以外の距離センサ36の検出値を下金型14の上面までの距離に相当する検出値のグループとしてみなす(図8AにおけるステップS119)。そして、反り判定部50は、ワークWの幅寸法に対応する複数の距離センサ36の検出値のばらつきΔdがワークWの反りとして許容範囲内であるか否か判定する(図8AにおけるステップS120)。ばらつきΔdが許容範囲内である場合(図8AにおけるステップS120のYesの場合)には、監視コントローラ38のCPUは、図8AにおけるステップS106に処理を移行する。
ばらつきΔdが許容範囲内でない場合(図8AにおけるステップS120のNoの場合)には、監視コントローラ38のCPUは、曲げ加工が箱曲げであるか否か判断する(図8CにおけるステップS121)。曲げ加工が箱曲げである場合(図8CにおけるステップS121のYesの場合)には、検出値分類部40は、ワークWの両端部側に対応する距離センサ36の検出値に基づいて、フランジFの高さを算出する(図8CにおけるステップS122)。検出値分類部40は、フランジFの高さが製品情報としてのフランジの高さ寸法と同じ又は略同じであるか否か判断する(図8CにおけるステップS123)。
フランジFの高さが製品情報としてのフランジの高さ寸法と同じ又は略同じである場合(図8CにおけるステップS123のYesの場合)には、検出値分類部40は、ワークWの両端部側に対応する距離センサ36の検出値を除く、ワークWの幅寸法に対応する複数の距離センサ36の検出値をワークの上面までの距離に相当する検出値のグループとみなす(図8CにおけるステップS124)。また、監視コントローラ38のCPUは、図8AにおけるステップS106に処理を移行する。
なお、フランジFの高さが製品情報としてのフランジの高さ寸法と同じ又は略同じでない場合(図8CにおけるステップS123のNoの場合)には、監視コントローラ38のCPUは、異常が発生した旨を示すアラームを発生させる(図8AにおけるステップS110)。
曲げ加工が箱曲げでない場合(図8CにおけるステップS121のNoの場合)には、検出値分類部40は、複数の距離センサの検出値のうち、最大の検出値を下金型14の上面までの距離に相当する検出値のグループとみなす。また、検出値分類部40は、最大の検出値からワークWの厚み寸法を引いた値に近い検出値をワークWの上面までの距離に相当する検出値のグループとみなす(図8CにおけるステップS125)。そして、検出値分類部40は、最大の検出値と前記近い検出値との差がワークWの厚み寸法と同じであるか否か判断する(図8CにおけるステップS126)。最大の検出値と前記近い検出値との差がワークWの厚み寸法と同じである場合(図8CにおけるステップS126のYesの場合)には、検出値分類部40は、残りの検出値を異物Eまでの距離に相当する検出値のグループとみなす(図8CにおけるステップS127)。
その後、進入判定部46は、異物Eの大きさを算出し(図8CにおけるステップS128)、異物Eの大きさが許容範囲を越えているか否か判断する(図8CにおけるステップS129)。そして、異物Eの大きさが許容範囲を越えている場合(図8BにおけるステップS129のYesの場合)には、進入判定部46は、上部テーブル24の下降動作開始前に上金型12と下金型14との間に異物Eが進入していると判定する(図8CにおけるステップS130)。監視コントローラ38のCPUは、異常が発生した旨を示すアラームを発生させる(図8AにおけるステップS110)。異物Eの大きさが許容範囲を越えていない場合(図8BにおけるステップS129のNoの場合)には、監視コントローラ38のCPUは、図8AにおけるステップS106に処理を移行する。
なお、最大の検出値と前記近い検出値との差がワークWの厚み寸法と同じでない場合(図8CにおけるステップS126のNoの場合)には、監視コントローラ38のCPUは、異常が発生した旨を示すアラームを発生させる(図8AにおけるステップS110)。
続いて、本発明の実施形態の作用効果について説明する。
前述のように、上部テーブル24の下降動作中に、進入判定部46は、複数の距離センサ36の検出値のうちいずれかが異物Eまでの距離に相当する検出値であるか否か判断することにより、上金型12と下金型14との間に異物Eが進入したか否か判定する。これにより、幅方向に沿って投光される監視光を用いることなく、複数の距離センサ36の検出値に基づいて、上金型12と下金型14の間への異物Eの進入を監視することができる。
そのため、上金型12の影の拡大を考慮することなく、下金型14上又は下金型14近傍に異物Eが存在していれば、上金型12が下金型14に接近していなくても、上金型12と下金型14との間に異物が進入したと判定することができる。従って、本発明の実施形態によれば、曲げ加工の作業の煩雑化を抑えつつ、曲げ加工の作業の安全性を高いレベルで確保することができる。特に、進入判定部46は、異物Eの大きさを算出し、異物Eの大きさが許容範囲を越えているか否か判断しているため、上金型12と下金型14との間に異物Eが進入したか否かについて精密な判定することができる。
また、ワークWがフランジFを有してあっても、上金型12とワークWとの間に異物Eが存在していれば、上金型12と下金型14との間に異物が進入したと判定することができる。従って、本発明の実施形態によれば、ワークWの箱曲げを行う場合でも、曲げ加工の作業の安全性を高いレベルで確保することができる。
前述のように、上部テーブル24の下降動作開始前に、複数の距離センサ36がワークWの上面又は下金型14の上面のまでの上下方向の距離を検出する。そのため、本発明の実施形態によれば、ワークWの厚みを検出したり、ワークWの反りが許容範囲内であるか否か判定したりすることができ、プレスブレーキ用安全装置34の有効利用を図ることができる。
なお、本発明は、前述の実施形態の説明に限られるものではなく、適宜の変更を行うことにより、その他、種々の態様で実施可能である。そして、本発明に包含される権利範囲は、前述の実施形態に限定されないものである。
10 プレスブレーキ
12 上金型
14 下金型
16 本体フレーム
18 サイドプレート
20 下部テーブル
22 下金型ホルダ
24 上部テーブル
26 上金型ホルダ
28 昇降シリンダ
30 バックゲージ
32 制御装置
34 プレスブレーキ用安全装置
36(36a~36l) 距離センサ
38 監視コントローラ
40 検出値分類部
42 適正判定部
44 許可信号出力部
46 進入判定部
48 停止信号出力部
50 反り判定部

Claims (10)

  1. プレスブレーキにおける下金型の上方位置に幅方向に沿って設けられ、ワークの上面又は前記下金型の上面までの距離を検出する複数の距離センサと、
    上部テーブルの相対的な下降動作開始前に、複数の前記距離センサの検出値を大きさに応じて複数の種類に分類する検出値分類部と、
    複数の前記距離センサの検出値がワークの上面までの距離に相当する検出値のグループと前記下金型の上面までの距離に相当する検出値のグループの2種類に分類された場合又はその2種類に分類されたとみなされた場合に、前記下金型上のワークが適正であるか否かを判定する適正判定部と、
    前記上部テーブルの下部テーブルに対する相対的な下降動作中に、複数の前記距離センサの検出値に基づいて、上金型と前記下金型との間に異物が進入したか否か判定する進入判定部と、を備えたことを特徴とするプレスブレーキ用安全装置。
  2. 前記進入判定部は、複数の前記距離センサの検出値のうちのいずれかが、ワークの上面までの距離に相当する検出値及び前記下金型の上面までの距離に相当する検出値以外の異物までの距離に相当する検出値であるか否か判断することにより、前記上金型と前記下金型との間に異物が進入したか否か判定することを特徴とする請求項1に記載のプレスブレーキ用安全装置。
  3. 前記進入判定部は、複数の前記距離センサの検出値のうちのいずれかが異物までの距離に相当する検出値であると判断した場合に、異物の大きさを算出し、異物の大きさが許容範囲を越えているか否か判断することにより、前記上金型と前記下金型との間に異物が進入したか否か判定することを特徴とする請求項2に記載のプレスブレーキ用安全装置。
  4. 前記上金型と前記下金型との間に異物が進入したと判定された場合に、前記上部テーブルの相対的な下降動作を停止するための停止信号を出力する停止信号出力部を備えたことを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか1項に記載のプレスブレーキ用安全装置。
  5. 前記下金型上のワークが適正であると判定された場合に、前記上部テーブルの相対的な下降動作を許可するための許可信号を出力する許可信号出力部を備えたことを特徴とする
    請求項1から請求項4のうちのいずれか1項に記載のプレスブレーキ用安全装置。
  6. 前記検出値分類部は、複数の前記距離センサの検出値をワークの上面までの距離に相当する検出値のグループと前記下金型の上面までの距離に相当する検出値のグループの2種類に分類できない場合に、ワークの幅寸法に対応する複数の前記距離センサの検出値をワークの上面までの距離に相当する検出値のグループとしてみなし、それ以外の前記距離センサの検出値を前記下金型の上面までの距離に相当する検出値のグループとしてみなし、
    更に、ワークの幅寸法に対応する複数の前記距離センサの検出値のばらつきがワークの反りとして許容範囲内であるか否か判定する反り判定部を備えたことを特徴とする請求項1から請求項5のうちのいずれか1項に記載のプレスブレーキ用安全装置。
  7. 前記検出値分類部は、複数の前記距離センサの検出値をワークの上面までの距離に相当する検出値のグループと前記下金型の上面までの距離に相当する検出値のグループの2種類に分類できない場合に、曲げ加工が箱曲げであることを条件して、ワークの端部側に対応する前記距離センサの検出値を除く、ワークの幅寸法に対応する複数の前記距離センサの検出値をワークの上面までの距離に相当する検出値のグループとみなし、ワークの幅寸法に対応する複数の前記距離センサの検出値以外の検出値を前記下金型の上面までの距離に相当する検出値のグループとしてみなすことを特徴とする請求項から請求項のうちのいずれか1項に記載のプレスブレーキ用安全装置。
  8. 前記検出値分類部は、複数の前記距離センサの検出値をワークの上面までの距離に相当する検出値のグループと前記下金型の上面までの距離に相当する検出値のグループの2種類に分類できない場合に、複数の前記距離センサの検出値のうち、最大の検出値を前記下金型の上面までの距離に相当する検出値のグループとみなし、前記最大の検出値からワークの厚み寸法を引いた値に近い検出値をワークの上面までの距離に相当する検出値のグループとみなし、残りの検出値を異物までの距離に相当する検出値のグループとみなし、
    前記上部テーブルの相対的な下降動作開始前に、前記進入判定部は、異物の大きさを算出し、算出した異物の大きさが許容範囲を越えているか否か判断することにより、前記上金型と前記下金型との間に異物が進入したか否か判定することを特徴とする請求項から請求項のうちのいずれか1項に記載のプレスブレーキ用安全装置。
  9. 請求項1から請求項8のうちのいずれか1項に記載のプレスブレーキ用安全装置を備えたことを特徴とするプレスブレーキ。
  10. プレスブレーキにおける下金型の上方位置に幅方向に沿って設けられかつワークの上面又は前記下金型の上面のまでの距離を検出する複数の距離センサを用い、
    上部テーブルの相対的な下降動作開始前に、複数の前記距離センサの検出値を大きさに応じて複数の種類に分類し、
    複数の前記距離センサの検出値がワークの上面までの距離に相当する検出値のグループと前記下金型の上面までの距離に相当する検出値のグループの2種類に分類された場合又はその2種類に分類されたとみなされた場合に、前記下金型上のワークが適正であるか否かを判定し、
    前記上部テーブルの下部テーブルに対する相対的な下降動作中に、複数の前記距離センサの検出値に基づいて、上金型と前記下金型との間に異物が進入したか否か判定する安全監視方法。
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