JP7064330B2 - 電力供給システム - Google Patents

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Description

本発明は、複数の蓄電装置から放電された電力を負荷に供給する電力供給システムの技術に関する。
従来、複数の蓄電装置から放電された電力を負荷に供給する電力供給システムの技術は公知となっている。例えば、特許文献1に記載の如くである。
特許文献1に記載の電力供給システムは、系統電源と負荷との間に互いに直列に接続された複数の蓄電システムと、当該複数の蓄電システムの制御を行う制御部と、を具備する。制御部は、複数の蓄電システムの放電に所定の放電優先順位を設定し、当該設定した放電優先順位に従うように当該複数の蓄電システムの放電を制御している。このような構成により、前記電力供給システムにおいては、各蓄電システムにおける放電量の偏りを抑制することができる。
特開2017-163711号公報
しかしながら、特許文献1に記載の電力供給システムのように、制御部が複数の蓄電システムの全てに対して放電優先順位に従って制御する場合においては、例えば全ての蓄電システムに対して放電指示を行う際に制御フローの関係上時間がかかってしまう。そのため、例えば負荷の消費電力量が突然増加した場合など、負荷の消費電力量の急激な変化に対応できず、系統電源から買電が発生することがある。
本発明は、以上の如き状況を鑑みてなされたものであり、その解決しようとする課題は負荷の消費電力量の急激な変化に対応し、系統電源から買電が発生するのを抑制することができる電力供給システムを提供するものである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、系統電源と負荷との間に互いに直列に接続された複数の蓄電装置と、前記複数の蓄電装置のうち最も系統電源側に接続された最上流の蓄電装置と接続されると共に、前記系統電源と前記負荷との間に発電電力を流通させる発電部と、前記複数の蓄電装置の充放電を制御可能な制御部と、を具備し、所定の期間内において前記複数の蓄電装置から放電された電力を前記負荷に供給するための電力供給システムであって、前記制御部は、前記所定の期間が開始されると、前記複数の蓄電装置に設定された放電優先順位に基づいて前記複数の蓄電装置に放電指示又は待機指示を行い、前記複数の蓄電装置の中に、放電していない一の蓄電装置があり、前記一の蓄電装置に放電可能な残量がなく、かつ、前記一の蓄電装置が前記最上流の蓄電装置である場合には、前記最上流の蓄電装置に負荷追従運転を開始させ、前記最上流の蓄電装置に前記発電部の発電電力を充電させると共に、放電指示を行わない場合であっても系統電源と前記負荷との間を流れる電力に応じて前記最上流の蓄電装置を放電可能な状態とするものである。
請求項2においては、前記放電優先順位は、前記所定の期間が開始される場合には、前記最上流の蓄電装置が最上位に設定され、前記複数の蓄電装置のうち前記最上流の蓄電装置以外の蓄電装置は、放電した電力の積算量である放電電力積算量に基づいて設定されるものである。
請求項3においては、前記制御部は、前記所定の期間が開始される場合には、前記複数の蓄電装置の全てに放電指示を行うものである。
請求項4においては、前記制御部は、系統電源からの買電量が一定量以上である場合、待機指示が行われている蓄電装置のうち、前記放電優先順位が最も高い蓄電装置に放電指示を行うものである。
請求項5においては、前記制御部は、系統電源からの買電量が前記一定量よりも少ない場合、放電指示が行われている蓄電装置のうち、前記放電優先順位の最も低い蓄電装置に待機指示を行うものである。
請求項6においては、前記制御部は、放電指示又は待機指示に基づいて動作を行う第一のモードと、前記発電部の発電電力を充電可能とすると共に系統電源と前記負荷との間を流通する電力に応じた電力を放電可能とする第二のモードと、を各蓄電装置に設定可能であり、前記所定の期間が開始される場合には、前記第一のモードを前記複数の蓄電装置の全てに設定し、前記所定の期間の開始後に、前記一の蓄電装置に放電可能な残量がなく、かつ、前記一の蓄電装置が前記最上流の蓄電装置である場合には、前記最上流の蓄電装置を前記第一のモードから前記第二のモードに切り替えることによって前記最上流の蓄電装置に負荷追従運転を開始させ、前記最上流の蓄電装置に前記発電部の発電電力を充電させると共に、放電指示を行わない場合であっても系統電源と前記負荷との間を流れる電力に応じて前記最上流の蓄電装置を放電可能な状態とするものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、負荷の消費電力量の急激な変化に対応し、系統電源から買電が発生するのを抑制することができる。
請求項2においては、最上流の蓄電装置をより効果的に活用することができる。
請求項3においては、系統電源から買電が発生するのを抑制することができる。
請求項4においては、各蓄電装置における放電量の偏りを抑制しつつ、放電可能な状態である蓄電装置の台数を増加させることができる。
請求項5においては、各蓄電装置における放電量の偏りを抑制しつつ、放電可能な状態である蓄電装置の台数を減少させることができる。
請求項6においては、比較的簡易な構成とすることができる。
本発明の一実施形態に係る電力供給システムの構成を示したブロック図。 電力の供給態様の一例を示したブロック図。 買電抑制処理のうち充電に関する処理を示したフローチャート。 買電抑制処理のうち電力融通に関する処理を示したフローチャート。
以下では、図1を用いて、本発明の一実施形態に係る電力供給システム1について説明する。
電力供給システム1は、複数の戸建住宅(住宅H)や各種の施設を有する住宅街区Tに適用される。本実施形態において、住宅街区Tには、複数の(戸建)住宅Hとして、3つの住宅H(第一住宅H1、第二住宅H2及び第三住宅H3)が設けられる。また、住宅街区Tには、各種の施設として、例えば住民が利用するための集会所Mが設けられる。住宅街区Tにおいては、電力小売事業者が電力会社(系統電源S)から電力を一括購入し、当該購入した電力が各住宅Hや集会所Mに適宜供給(売却)される。
電力供給システム1は、電力小売事業者が電力会社から一括購入した電力を、複数の住宅H(第一住宅H1、第二住宅H2及び第三住宅H3)や集会所M間で適宜供給(融通)するためのシステムである。本実施形態において、電力供給システム1は、分電盤10、複数の住宅H(電力需要部H20及び電力供給部H30)、集会所M(電力需要部M20及び電力供給部M30)、及び、EMS70を具備する。
分電盤10は、電力の供給元から供給された電力を、複数の住宅Hや集会所Mに分配するものである。分電盤10は、配電線Laを介して系統電源Sと接続される。なお、本実施形態においては、前記電力の供給元として、後述するように、系統電源S、後述する各住宅Hの電力供給部H30、及び、集会所Mの電力供給部M30が設けられる。
複数の住宅H(第一住宅H1、第二住宅H2及び第三住宅H3)は、住民が居住して電力需要が発生すると共に、電力を供給(融通)可能に構成される。具体的には、住宅Hは、電力需要が発生するものとして電力需要部H20と、電力を供給するものとして電力供給部H30と、を有する。電力需要部H20には、負荷H40及び蓄電装置H50が含まれる。また、電力供給部H30には、太陽光発電部H60及び蓄電装置H50が含まれる。
このように、蓄電装置H50は、電力需要部H20及び電力供給部H30の両方に含まれる。
負荷H40は、住宅Hに設けられる適宜の電気製品である。負荷H40は、電気を消費する。
蓄電装置H50は、系統電源Sからの電力や、太陽光発電部H60からの電力(発電電力)を適宜充放電するものである。蓄電装置H50は、充放電可能な蓄電池や、当該蓄電池の動作を制御する制御部等を具備する。また、蓄電装置H50は、停電時に備えて、電力残量が容量に対して所定の値(本実施形態においては、30%以下)となった場合に、放電可能な状態であっても放電しないように設定される。
蓄電装置H50は、電力の充放電に関して、複数の態様(モード)を有する。前記複数の態様には、第一のモード(おさいふモード)と、第二のモード(エコモード)と、が含まれる。第一のモード及び第二のモードは、後述するEMS70により設定される(切り替えられる)。
第一のモードが実行された場合、蓄電装置H50は、後述するEMS70から指示された動作を実行可能な状態となる。具体的には、蓄電装置H50は、放電指示が行われた場合、放電可能な状態となり、電力需要部H20(負荷H40)等の電力の需要に応じて放電状態又は待機状態となる。また、蓄電装置H50は、待機指示が行われた場合、充放電を行わない待機状態となる。また、蓄電装置H50は、充電指示が行われた場合、充電可能な状態となり、自身の充電量や太陽光発電部H60の余剰電力量に応じて充電状態又は待機状態となる。
第二のモードが実行された場合、蓄電装置H50は、太陽光発電部H60が発電した際に、当該太陽光発電部H60の発電電力のうち余剰した電力(電力需要部H20(負荷H40)等の電力の需要に対して余剰した電力、以下では単に「余剰電力」という場合もある)を充電する。また、蓄電装置H50は、電力需要部H20等の電力の需要に対して太陽光発電部H60の発電電力だけでは不足する場合に、充電した電力を放電する。また、太陽光発電部60に余剰電力があって、かつ、蓄電装置H50が満充電の場合には、当該余剰電力は、系統電源Sへ逆潮流する。
また、第一のモード又は第二のモードが実行された場合、蓄電装置H50は、放電する場合には負荷追従運転を行う。負荷追従運転を行った場合には、蓄電装置H50は、所定のセンサ(不図示)の検出結果に応じて、調整した電力量の放電を行う。なお、前記所定のセンサは、蓄電装置H50(電力供給部H30)の分電盤10との接続部(より詳細には、当該電力供給部H30と分電盤10とを結ぶ配電線の、分電盤10との接続部)を、電力需要部H20側へ流れる電力を検出可能に構成される。このように、負荷追従運転が行われると、系統電源Sと負荷H40との間を流通する電力に応じた電力を蓄電装置H50から放電可能となる。
太陽光発電部H60は、太陽光を利用して発電する装置である。太陽光発電部H60は、太陽電池パネル等により構成される。太陽光発電部H60は、同じ住宅Hに同様に設けられた蓄電装置H50と接続される。太陽光発電部H60は、例えば、住宅Hの屋根の上等の日当たりの良い場所に設置される。太陽光発電部H60の発電電力は、対応する(同じ住宅Hに同様に設けられた)蓄電装置H50に充電することができる。
各住宅Hは、所定の配電線を介して分電盤10と接続される。なお、各住宅Hにおいては、電力需要部H20と電力供給部H30とが、それぞれ異なる配電線を介して分電盤10と接続される。
第一住宅H1、第二住宅H2及び第三住宅H3の電力需要部H20は、配電線Lbを介して分電盤10と接続される。配電線Lbは、上流側(分電盤側)端部が分電盤10と接続されると共に、下流側(住宅側)端部が分岐して第一住宅H1、第二住宅H2及び第三住宅H3の電力需要部H20とぞれぞれ接続される。このように、第一住宅H1、第二住宅H2及び第三住宅H3の電力需要部H20は、同じ(1つの)配電線を介して分電盤10(ひいては、系統電源S)と接続される。
これに対して、第一住宅H1、第二住宅H2及び第三住宅H3の電力供給部H30は、それぞれ互いに異なる配電線を介して分電盤10と接続される。具体的には、第一住宅H1の電力供給部H30は、配電線Lc1を介して分電盤10と接続される。第二住宅H2の電力供給部H30は、配電線Lc2を介して分電盤10と接続される。第三住宅H3の電力供給部H30は、配電線Lc3を介して分電盤10と接続される。
また、配電線Lc1は、配電線Lc1等(配電線Lc1、配電線Lc2及び配電線Lc3)のうち、分電盤10において最も上流側(系統電源側)に接続される。また、配電線Lc3は、配電線Lc1等のうち、分電盤10において最も下流側に接続される。また、配電線Lc2は、分電盤10において配電線Lc1と配電線Lc3との間に接続される。
集会所Mは、住民の使用等により電力需要が発生すると共に、電力を供給(融通)可能に構成される。具体的には、集会所Mは、電力需要が発生するものとして電力需要部M20と、電力を供給するものとして電力供給部M30と、を有する。電力需要部M20には、負荷M40及び蓄電装置M50が含まれる。また、電力供給部M30には、太陽光発電部M60及び蓄電装置M50が含まれる。
このように、蓄電装置M50は、電力需要部M20及び電力供給部M30の両方に含まれる。
負荷M40は、集会所Mに設けられる適宜の電気製品である。負荷M40は、電気を消費する。
蓄電装置M50は、系統電源Sからの電力や、太陽光発電部M60からの電力(発電電力)を適宜充放電するものである。蓄電装置M50は、充放電可能な蓄電池や、当該蓄電池の動作を制御する制御部等を具備する。なお、蓄電装置M50は、停電時に備えて、電力残量が容量に対して所定の値(本実施形態においては、30%以下)となった場合に、放電可能な状態であっても放電しないように設定される。
なお、集会所Mの蓄電装置M50は、住宅Hの蓄電装置H50と同様に、電力の充放電に関して、第一のモードと、第二のモードと、を有する。
太陽光発電部M60は、太陽光を利用して発電する装置である。太陽光発電部M60は、太陽電池パネル等により構成される。太陽光発電部M60は、集会所Mに同様に設けられた蓄電装置M50と接続される。太陽光発電部M60は、例えば、集会所Mの屋根の上等の日当たりの良い場所に設置される。太陽光発電部M60の発電電力は、蓄電装置M50に充電することができる。
集会所Mは、所定の配電線を介して分電盤10と接続される。より詳細には、集会所Mにおいては、電力需要部M20が、配電線Ldを介して分電盤10と接続される。また、電力供給部M30が、配電線Ldの中途部に接続される。また、配電線Ldは、各住宅Hの電力供給部H30と分電盤10とを結ぶ全ての配電線よりも、分電盤10において最も上流側(最上流)に接続される。
こうして、分電盤10(系統電源Sと各住宅Hの負荷H40との間)には、集会所Mの電力供給部M30、第一住宅H1の電力供給部H30、第二住宅H2の電力供給部H30、第三住宅H3の電力供給部H30が、上流側から下流側へと順番に、互いに直列となるように接続される。
EMS70は、電力供給システム1の動作を管理するエネルギーマネジメントシステム(Energy Management System)である。EMS70は、RAMやROM等の記憶部や、CPU等の演算処理部、I/O等の入出力部等を具備する。EMS70は、所定の演算処理や記憶処理等を行うことができる。EMS70には、電力供給システム1の動作を制御する際に用いられる種々の情報やプログラム等が、予め記憶される。
具体的には、EMS70は、各住宅Hの蓄電装置H50及び集会所Mの蓄電装置M50と(有線又は無線を問わず)電気的に接続される。EMS70は、蓄電装置H50及び蓄電装置M50の運転状況(例えば、設定されたモードや、放電しているか否か等)や電力残量、放電電力量、充電可能量等の種々の情報を取得することができる。また、EMS70は、蓄電装置H50及び蓄電装置M50を介して、太陽光発電部H60及び太陽光発電部M60の運転状況や、発電電力量等の種々の情報を取得することができる。なお、EMS70は、蓄電装置H50及び蓄電装置M50を介してではなく、太陽光発電部H60及び太陽光発電部M60から前記情報を直接取得するようにしてもよい。
また、EMS70は、取得した情報等に基づいて、各住宅Hの蓄電装置H50及び集会所Mの蓄電装置M50のモードを決定すると共に、当該決定したモードを蓄電装置H50及び蓄電装置M50に実行させることができる。
また、EMS70は、第一のモードを蓄電装置H50及び蓄電装置M50に実行させる場合に、取得した情報等に基づいて、放電指示や、充電指示、待機指示を行うことができる。
また、EMS70は、取得した情報等に基づいて、蓄電装置H50及び蓄電装置M50に対して後述する放電優先順位を決定することができる。放電優先順位とは、主として第一のモードが実行される場合に使用されるものであり、全ての蓄電装置の中での放電の優先順位である。
また、放電優先順位の設定においては、全ての蓄電装置(蓄電装置H50及び蓄電装置M50)のうち分電盤10(系統電源Sと各住宅Hの負荷H40との間)における最も上流側に接続された蓄電装置が、放電の優先順位が最も高いもの(第一位)として決定される。すなわち、本実施形態においては、集会所Mの蓄電装置M50が、放電優先順位の第一位(最上位)に決定される。
また、放電優先順位の第二位以下は、全ての蓄電装置のうち、蓄電装置M50以外の残りの蓄電装置H50の積算放電電力量に基づいて決定される。具体的には、全ての蓄電装置H50のうち、積算放電電力量が小さいものほど、優先順位が高いものとして決定される。積算放電電力量とは、所定の期間(本実施形態においては、各蓄電装置H50が設置された時点から前日の23時まで)の総積算値である。なお、所定の期間は、これに限らず任意の期間とすることができる。
以下では、図2を用いて、電力供給システム1における電力の供給態様の一例について説明する。
なお以下では、各住宅Hの蓄電装置H50は、第一のモードが設定されているものとする。また、第一のモードにおいて、各住宅Hの蓄電装置H50は、電気料金が比較的安価な深夜電力時間帯(本実施形態においては、23時から翌日の6時59分までの間)に、充電指示がなされているものとする。また、各住宅Hの蓄電装置H50は、電気料金が比較的高価な昼間の時間帯(本実施形態においては、7時から22時59分までの間)に、放電指示がなされているものとする。
また、集会所Mの蓄電装置M50は、深夜電力時間帯において負荷追従運転を行って放電するのを防止するために当該深夜電力時間帯は待機状態とされ、昼間の時間帯から第二のモードが設定されているものとする。
このように、各住宅Hの蓄電装置H50には、太陽光発電部H60の発電電力が充電されず、比較的安価な深夜電力が充電される。また、集会所Mの蓄電装置M50は、深夜電力が充電されず、太陽光発電部M60の発電電力が充電される。
本実施形態に係る電力供給システム1においては、昼間の時間帯に複数の蓄電装置(蓄電装置H50及び蓄電装置M50)から放電された電力を各住宅Hの負荷H40に供給(融通)することができる。そこで、以下では、現在の時刻が昼間の時間帯であるものとして説明を行う。なお以下では、前記昼間の時間帯(7時から22時59分までの間)を、「電力融通時間」と称する場合もある。
各住宅Hの電力需要部H20において、電力の需要が発生した場合(例えば、負荷H40が電力を消費する場合)には、電力の供給元からの電力が、分電盤10から配電線Lbを介して各住宅Hの負荷H40へ供給される。なお、本実施形態においては、電力の供給元として、系統電源Sと、各住宅Hの電力供給部H30と、集会所Mの電力供給部M30と、が設けられている。
各住宅Hにおいては、図2に示すように、電力供給部H30の太陽光発電部H60の発電電力が、所定の配電線(配電線Lc1、配電線Lc2、配電線Lc3)を介して分電盤10へと流通される。分電盤10に流通された太陽光発電部H60の発電電力は、配電線Lbを介して各住宅Hの負荷H40に供給される。なお、太陽光発電部H60の発電電力が負荷H40に対して余剰する場合は、余剰した電力が分電盤10内を系統電源S側へ流通する。また、太陽光発電部H60の発電電力が負荷H40に対して不足する場合には、系統電源Sからの電力が、分電盤10へと流通される。分電盤10に流通された系統電源Sからの電力は、配電線Lbを介して各住宅Hの負荷H40に供給される。
また、系統電源Sからの電力が分電盤10を流通すると、当該分電盤10を流通する電力に応じて、各住宅Hの蓄電装置H50が負荷追従運転により放電を行う。こうして、各住宅Hの蓄電装置H50から放電された電力は、所定の配電線(配電線Lc1、配電線Lc2、配電線Lc3)を介して分電盤10へと流通される。分電盤10に流通された各住宅Hの蓄電装置H50から放電された電力は、配電線Lbを介して各住宅Hの負荷H40に供給される。こうして、各住宅Hの蓄電装置H50から放電された電力が負荷H40に供給されると、系統電源Sからの電力が減少する。
また、図2に示すように、集会所Mの太陽光発電部M60が発電している場合には、太陽光発電部M60の発電電力が、配電線Ldを介して分電盤10へと流通される。分電盤10に流通された太陽光発電部M60の発電電力は、配電線Lbを介して各住宅Hの負荷H40に供給される。なお、太陽光発電部M60の発電電力が負荷H40に対して余剰する場合は、余剰した電力が集会所Mの蓄電装置M50に充電される。また、前記余剰した電力がそれ以上蓄電装置M50に充電させることができない場合(例えば、蓄電装置M50が満充電の場合)には、当該余剰した電力は、配電線Ldを介して分電盤10へと流通され、系統電源Sへと逆潮流される。
このような電力の供給態様により、電力供給システム1においては、各住宅Hの電力供給部H30(太陽光発電部H60及び蓄電装置H50)からの電力を、自分の住宅Hの負荷H40だけでなく、他の住宅Hの負荷H40へも供給(融通)することができる。
このような電力の供給態様により、主として蓄電装置H50に充電された電力、すなわち比較的安価な深夜電力を用いて、各住宅Hの負荷H40に当該電力を供給(融通)することができる。
また、本実施形態においては、系統電源Sからの電力を用いて、各住宅Hの蓄電装置H50の充電を行う場合には、各住宅Hの住民が電力小売事業者から電力を購入することとなる。こうして、各住宅Hの住民は、一般的な価格よりも比較的安価な電力を購入して使用することができる。また、各住宅Hの太陽光発電部H60の発電電力及び蓄電装置H50から放電された電力は、各住宅Hの住民から電力小売事業者が当該電力を購入することとなる。また、各住宅Hの太陽光発電部H60の発電電力であって余剰した電力(すなわち、逆潮流した電力)は、電力会社が電力小売事業者から購入することとなる。
ここで、分電盤10(系統電源Sと各住宅Hの負荷H40との間)においては、上述の如く、集会所Mの電力供給部M30、第一住宅H1の電力供給部H30、第二住宅H2の電力供給部H30、第三住宅H3の電力供給部H30が、上流側から下流側へと順番に、互いに直列となるように接続される。
したがって、全ての蓄電装置が負荷追従運転により放電を行う場合には、最も下流側に接続された第三住宅H3の蓄電装置H50が最も放電し易く構成される。また、当該第三住宅H3の蓄電装置H50の上流側に接続された第二住宅H2の蓄電装置H50が、その次に放電し易く構成される。また、当該第二住宅H2の蓄電装置H50の上流側に接続された第一住宅H1の蓄電装置H50が、その次に放電し易く構成される。また、当該第一住宅H1の蓄電装置H50の上流側に接続された集会所Mの蓄電装置M50が、その次に放電し易く(すなわち、最も放電し難く)構成される。
なお、各蓄電装置の放電し易さ(し難さ)が互いに異なる場合、各蓄電装置における放電量に偏りが発生し易い。このように、各蓄電装置における放電量に偏りが発生すると、各蓄電装置における劣化度合いが異なったり、電力小売業者への売電量が異なることとなり、望ましくない。そのため、このような偏りの発生を防止するためには、上述の如き放電優先順位に従って当該蓄電装置H50や蓄電装置M50を制御することが想定される。
しかしながら、単に放電優先順位に従って当該蓄電装置H50や蓄電装置M50を制御した場合には、例えば全ての蓄電装置に対して放電指示を行う際に制御フローの関係上時間がかかってしまうため、負荷H40の消費電力量が突然増加した場合等、負荷H40の消費電力量の急激な変化に対応できない場合がある。このような場合には、系統電源Sから意図せぬ(本来必要がない)買電が発生することがある。
そこで、電力供給システム1においては、負荷H40の消費電力量の急激な変化に対応できるように、特定の処理(以下では「買電抑制処理」と称する)を実行することができる。以下では、買電抑制処理について説明する。
買電抑制処理は、上述の如く、負荷H40の消費電力量の急激な変化に対応し、意図せぬ買電が発生するのを抑制するための処理である。買電抑制処理は、EMS70により実行される処理であり、本実施形態においては、1分周期で行われる。買電抑制処理には、充電に関する処理と、電力融通に関する処理と、が含まれる。
以下では、図3のフローチャートを用いて、EMS70により実行される充電に関する処理について説明する。
充電に関する処理は、主として、電力融通時間外における各蓄電装置の充電についての処理である。なお、充電に関する処理が開始される場合、全ての蓄電装置(集会所Mの蓄電装置M50及び各住宅Hの蓄電装置H50)は、第一のモードが実行される。
ステップS10において、EMS70は、現在の時刻が電力融通時間(本実施形態においては、7時から22時59分までの間)内であるか否かを判定する。EMS70は、現在の時刻が電力融通時間内であると判定した場合(ステップS10:YES)には、充電に関する処理を終了し、次に電力融通に関する処理(図4参照)を実行する。一方、EMS70は、現在の時刻が電力融通時間内ではないと判定した場合(ステップS10:NO)には、ステップS11へ処理を移行する。
ステップS11において、EMS70は、現在の時刻が電力融通時間の終了時刻(本実施形態においては、23時)であるか否かを判定する。EMS70は、現在の時刻が電力融通時間の終了時刻ではないと判定した場合(ステップS11:NO)には、充電に関する処理(買電抑制処理)を一旦終了する。一方、EMS70は、現在の時刻が電力融通時間の終了時刻であると判定した場合(ステップS11:YES)には、ステップS12へ処理を移行する。
ステップS12において、EMS70は、全ての蓄電装置(集会所Mの蓄電装置M50及び各住宅Hの蓄電装置H50)に対して待機指示を行う。こうして、全ての蓄電装置は、充放電を行わない待機状態となる。EMS70は、次にステップS13へ処理を移行する。
ステップS13において、EMS70は、各蓄電装置の充電可能量を取得する。また、EMS70は、当該取得した充電可能量に基づいて、各蓄電装置について、系統電源Sからの電力(深夜電力)を充電した場合に、満充電となるまでに必要な期間(以下では、「充電期間」と称する)を算出する。EMS70は、次にステップS14へ処理を移行する。
ステップS14において、EMS70は、ステップS13にて算出した充電期間に基づいて、各蓄電装置について実際に充電を行う時間帯(以下では、「決定充電時間帯」と称する)を決定する。具体的には、EMS70は、ステップS13にて算出した充電期間に基づいて、深夜電力時間帯(23時から翌日の6時59分までの間)において、各蓄電装置の決定充電時間帯が重複することによるピークが最小となるように、各蓄電装置の決定充電時間帯を決定する。このように、ピークを最小とすることにより、例えば系統電源Sからの単位時間あたりの買電量が、電力会社との契約量を超えることを防止することができ、ひいては図示せぬブレーカーによる電力の遮断が行われるのを抑制することができる。
こうして、ステップS14において、EMS70は、各蓄電装置の決定充電時間帯を決定すると、現在の時刻が当該決定充電時間帯となった蓄電装置に対して充電指示を行う。なお、全ての蓄電装置は、第一のモードが実行されている。こうして、各蓄電装置は、自身の決定充電時間帯に充電可能な状態となり、深夜電力の充電を行う。EMS70は、次にステップS15へ処理を移行する。
ステップS15において、EMS70は、現在の深夜電力時間帯後の昼間の時間帯(7時から23時までの間、すなわち当日において放電を行う時間帯)の放電優先順位を決定する。EMS70は、ステップS15の処理の後、充電に関する処理を一旦終了する。
以下では、図4のフローチャートを用いて、EMS70により実行される電力融通に関する処理について説明する。
電力融通に関する処理は、主として、電力融通時間内における各蓄電装置の負荷40Hへの電力の供給(融通)についての処理である。
ステップS21において、EMS70は、現在の時刻が電力融通時間の開始時刻(本実施形態においては、7時)であるか否かを判定する。EMS70は、現在の時刻が電力融通時間の開始時刻であると判定した場合(ステップS21:YES)には、ステップS22へ処理を移行する。一方、EMS70は、現在の時刻が電力融通時間の開始時刻ではないと判定した場合(ステップS21:NO)には、ステップS23へ処理を移行する。
なお、ステップS21においては、現在の時刻が7時である場合にステップS22へ処理が移行される一方、現在の時刻が7時1分から23時59分までの間である場合にステップS23へ処理が移行される。すなわち、電力融通に関する処理が実行された場合、大抵の場合、次にステップS23の処理へ移行される。
ステップS22において、EMS70は、全ての蓄電装置に対して放電指示を行う。こうして、全ての蓄電装置は、放電可能な状態となる。こうして、7時になると、全ての蓄電装置は、各住宅Hの負荷H40の消費電力量に応じて放電状態又は待機状態となる。EMS70は、ステップS22の処理の後、電力融通に関する処理(買電抑制処理)を一旦終了する。
ステップS23において、EMS70は、全ての蓄電装置のうち、放電していない蓄電装置があるか否かを判定する。ここで、ステップS23の処理は、上述の如く、現在の時刻が7時1分から23時59分までの間である場合に移行される。すなわち、ステップS23の処理は、(7時に移行される)ステップS22の処理の後に移行される。したがって、ステップS23の処理へと移行された場合には、全ての蓄電装置が放電可能な状態とされている。
EMS70は、放電していない蓄電装置があると判定した場合(ステップS23:YES)には、ステップS24へ処理を移行する。一方、EMS70は、放電していない蓄電装置がないと判定した場合(ステップS23:NO)には、電力融通に関する処理を一旦終了する。
ステップS24において、EMS70は、放電していない蓄電装置が、放電可能な残量を有しているか否かを判定する。こうして、EMS70は、蓄電装置が放電していない原因が、放電可能な残量が無いためであるか否かを判定する。具体的には、EMS70は、放電していない蓄電装置の残量が容量に対して30%以下であるか否かを判定する。
EMS70は、放電していない蓄電装置が放電可能な残量を有していない(残量が容量に対して30%以下である)と判定した場合(ステップS24:NO)には、ステップS29へ処理を移行する。この場合、EMS70は、蓄電装置が放電していない原因とは、放電可能な残量がないためであると判定する。一方、EMS70は、放電していない蓄電装置が放電可能な残量を有している(残量が容量に対して30%よりも多い)と判定した場合(ステップS24:YES)には、ステップS25へ処理を移行する。この場合、EMS70は、蓄電装置が放電していない原因とは、放電可能な残量が無いためではないと判定する。
ステップS25において、EMS70は、系統電源Sからの買電が一定量(本実施形態においては、例えば500W)以上であるか否かを判定する。EMS70は、系統電源Sからの買電が500W以上であると判定した場合(ステップS25:YES)には、ステップS26へ処理を移行する。一方、EMS70は、系統電源Sからの買電が500Wよりも小さいと判定した場合(ステップS25:NO)には、ステップS28へ処理を移行する。
なお、前記一定量(本実施形態においては、500W)とは、負荷H40の消費電力量が、全ての蓄電装置のうち、いくつかの蓄電装置から放電された電力で賄われているか否かを判定するために設定された値である。すなわち、一定量は、例えば蓄電装置の最大放電電力量に対して、0Wに比較的近い値で設定される。すなわち、系統電源Sからの買電が500Wよりも小さい場合は、全ての蓄電装置のうち、いくつかの蓄電装置から放電された電力で、負荷H40の消費電力量が賄われていると想定される。また、系統電源Sからの買電が500W以上である場合は、現段階で、放電可能な状態である全ての蓄電装置から放電された電力で、負荷H40の消費電力量が賄われていないと想定される。
なお、負荷H40の消費電力量等、電力供給システム1内における電力は、絶えず変動する傾向にあるため、本実施形態においては、系統電源Sからの買電が一定量以上であるか否かの判定は、判定する時刻に応じて変更させている。具体的には、朝や夕方の時間帯のように電力変動が大きくなる時間帯は、1分ごとに2回連続して系統電源Sからの買電が一定量以上である場合に、EMS70は、「系統電源Sからの買電が500W以上である」と判定する。また、それ以外の時間帯は、1分ごとに5回連続して系統電源Sからの買電が一定量以上である場合に、EMS70は、「系統電源Sからの買電が500W以上である」と判定する。これにより、電力変動により、各蓄電装置への制御が煩雑になるのを防止することができる。
ステップS26において、EMS70は、待機指示が行われている蓄電装置があるか否かを判定する。EMS70は、待機指示が行われている蓄電装置があると判定した場合(ステップS26:YES)には、ステップS27へ処理を移行する。一方、EMS70は、待機指示が行われている蓄電装置がないと判定した場合(ステップS26:NO)には、電力融通に関する処理を一旦終了する。
ステップS27において、EMS70は、待機指示が行われている蓄電装置の中で、放電優先順位が最上位の蓄電装置に放電指示を行う。すなわち、EMS70は、ステップS27の処理を行う場合、放電可能な状態である蓄電装置の台数が不足していると判断している。こうして、待機状態であった蓄電装置は、各住宅Hの負荷H40の消費電力量に応じて放電状態となる。よって、放電可能な状態である蓄電装置の台数を増加させることができる。EMS70は、ステップS27の処理の後、電力融通に関する処理を一旦終了する。
また、上述の如くステップS25において、系統電源Sからの買電が500Wよりも小さいと判定された場合(ステップS25:NO)に移行するステップS28においては、EMS70は、放電指示が行われている蓄電装置の中で、放電優先順位が最下位の蓄電装置に待機指示を行う。すなわち、EMS70は、ステップS28の処理を行う場合、放電可能な状態である蓄電装置の台数が過剰となっていると判断している。こうして、放電可能な状態であった蓄電装置は、各住宅Hの負荷H40の消費電力量にかかわらず待機状態となる。よって、放電可能な状態である蓄電装置の台数を減少させることができる。EMS70は、ステップS28の処理の後、電力融通に関する処理を一旦終了する。
また、上述の如くステップS24において、放電していない蓄電装置が放電可能な残量を有していない(残量が容量に対して30%以下である)と判定された場合(ステップS24:NO)に移行するステップS29においては、EMS70は、残量を有していない蓄電装置が、最上流の蓄電装置(本実施形態においては、集会所Mの蓄電装置M50)であるか否かを判定する。EMS70は、残量を有していない蓄電装置が、最上流の蓄電装置(蓄電装置M50)であると判定した場合(ステップS29:YES)には、ステップS30へ処理を移行する。一方、EMS70は、残量を有していない蓄電装置が、最上流の蓄電装置(蓄電装置M50)ではないと判定した場合(ステップS29:NO)には、ステップS25へ処理を移行する。
ステップS30において、EMS70は、最上流の蓄電装置(蓄電装置M50)が第二のモードであるか否かを判定する。EMS70は、最上流の蓄電装置(蓄電装置M50)が第二のモードであると判定した場合(ステップS30:YES)には、ステップS25へ処理を移行する。一方、EMS70は、最上流の蓄電装置(蓄電装置M50)が第二のモードではない(すなわち、第一のモードである)と判定した場合(ステップS30:NO)には、ステップS31へ処理を移行する。
ステップS31において、EMS70は、最上流の蓄電装置(蓄電装置M50)を第二のモードに変更する。EMS70は、ステップS31の処理の後、ステップS32へ処理を移行する。
ステップS32において、EMS70は、ステップS31において第二のモードに変更した最上流の蓄電装置(蓄電装置M50)の放電優先順位を、最上位から最下位に変更する。EMS70は、ステップS32の処理の後、電力融通に関する処理を一旦終了する。
このような処理を実行することにより、最上流にある集会所Mの蓄電装置M50が放電可能な電力残量が一旦なくなった場合に、蓄電装置M50は太陽光発電部M60の発電電力を充電し、負荷追従運転を行って放電することができる。そのため、例えば負荷H40の消費電力量が突然増加した場合には、他の蓄電装置H50が即座に制御されなくとも、突然増加した分の電力を蓄電装置M50から放電することができる。こうして、電力供給システム1においては、放電優先順位に基づいて複数の蓄電装置H50・M50を制御することにより各蓄電装置における放電量の偏りを抑制することができるだけでなく、負荷H40の消費電力量の急激な変化に対応でき、ひいては系統電源Sから買電が発生するのを抑制することができる。
以上のように、本発明の一実施形態に係る電力供給システム1は、
系統電源Sと負荷H40との間に互いに直列に接続された複数の蓄電装置H50・M50と、
前記複数の蓄電装置H50・M50のうち最も系統電源側に接続された最上流の蓄電装置M50と接続されると共に、前記系統電源Sと前記負荷H40との間に発電電力を流通させる太陽光発電部M60(発電部)と、
前記複数の蓄電装置H50・M50の充放電を制御可能なEMS70(制御部)と、
を具備し、
昼間の時間帯(所定の期間内)において前記複数の蓄電装置H50・M50から放電された電力を前記負荷H40に供給するための電力供給システムであって、
前記EMS70(制御部)は、
前記昼間の時間帯(所定の期間内)が開始されると、前記複数の蓄電装置H50・M50に設定された放電優先順位に基づいて前記複数の蓄電装置H50・M50に放電指示又は待機指示を行い、
前記複数の蓄電装置H50・M50の中に、放電していない一の蓄電装置があり、
前記一の蓄電装置に放電可能な残量がなく、かつ、前記一の蓄電装置が前記最上流の蓄電装置M50である場合には、
前記最上流の蓄電装置M50に太陽光発電部M60(発電部)の発電電力を充電させると共に、放電指示を行わない場合であっても放電可能な状態とするものである。
このような構成により、負荷H40の消費電力量の急激な変化に対応し、系統電源Sから買電が発生するのを抑制することができる。
また、電力供給システム1において、
前記放電優先順位は、
前記昼間の時間帯(所定の期間内)が開始される場合には、
前記最上流の蓄電装置M50が最上位(第一位)に設定され、
前記複数の蓄電装置H50・M50のうち前記最上流の蓄電装置M50以外の蓄電装置H50は、放電した電力の積算量である放電電力積算量に基づいて設定されるものである。
このような構成により、昼間の時間帯が開始された直後は、最上流にある集会所Mの蓄電装置M50に対して積極的に放電するように促し、他の蓄電装置H50に対して優先的に放電可能な電力残量をなくすことができる。こうして、蓄電装置M50は、放電可能な電力残量がなくなった場合には、太陽光発電部M60(発電部)の発電電力を充電すると共に、負荷追従運転を行って放電することができるため、当該蓄電装置M50をより効果的に活用することができる。
また、電力供給システム1において、
前記EMS70(制御部)は、
前記昼間の時間帯(所定の期間)が開始される場合には、前記複数の蓄電装置H50・M50の全てに放電指示を行うものである。
このような構成により、昼間の時間帯の始めに負荷H40の消費電力量が多くなった(ピークが発生した)場合に、複数の蓄電装置H50・M50の全ての蓄電装置から放電された電力を使用することができるため、系統電源Sから買電が発生するのを抑制することができる。
また、電力供給システム1において、
前記EMS70(制御部)は、
系統電源Sからの買電量が一定量以上である場合、
待機指示が行われている蓄電装置のうち、前記放電優先順位が最も高い蓄電装置に放電指示を行うものである。
このような構成により、放電可能な状態である蓄電装置の台数が不足している場合に、各蓄電装置における放電量の偏りを抑制しつつ、放電可能な状態である蓄電装置の台数を増加させることができる。
また、電力供給システム1において、
前記EMS70(制御部)は、
系統電源Sからの買電量が前記一定量よりも少ない場合、
放電指示が行われている蓄電装置のうち、前記放電優先順位の最も低い蓄電装置に待機指示を行うものである。
このような構成により、放電可能な状態である蓄電装置の台数が過剰となっている場合に、各蓄電装置における放電量の偏りを抑制しつつ、放電可能な状態である蓄電装置の台数を減少させることができる。
また、電力供給システム1において、
前記EMS70(制御部)は、
放電指示又は待機指示に基づいて動作を行う第一のモードと、
前記太陽光発電部(発電部)の発電電力を充電可能とすると共に系統電源Sと前記負荷H40との間を流通する電力に応じた電力を放電可能とする第二のモードと、を各蓄電装置に設定可能であり、
前記昼間の時間帯(所定の期間)が開始される場合には、前記第一のモードを前記複数の蓄電装置H50・M50の全てに設定し、
前記昼間の時間帯(所定の期間)の開始後に、
前記一の蓄電装置に放電可能な残量がなく、かつ、前記一の蓄電装置が前記最上流の蓄電装置M50である場合には、
前記最上流の蓄電装置M50を前記第一のモードから前記第二のモードに切り替えることによって、前記最上流の蓄電装置に前記発電部の発電電力を充電させると共に、放電指示を行わない場合であっても放電可能な状態とするものである。
このような構成により、上述の如き買電抑制処理(充電に関する処理及び電力融通に関する処理)を、蓄電装置が有する2つのモード(第一のモード及び第二のモード)の切り替えを行うことによって、実行することができる。こうして、電力供給システム1においえては、EMS70の処理負担の軽減を図ることができ、比較的簡易な構成とすることができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能である。
例えば、本実施形態においては、電力小売事業者が電力会社から一括購入した電力を、複数の住宅H間で適宜供給(融通)するとしたが、電力小売事業者が電力会社から一括購入するものでなくともよい。
また、本実施形態においては、買電抑制処理を昼間の時間帯に実行するものとしたが、これに限らず、任意の時間帯に実行することができる。
また、EMS70は、例えば図示せぬホームサーバや、蓄電装置の制御部、(電力供給システム1の適用対象が住宅である場合に)住宅に設けられたHEMS等により構成されてもよい。
また、発電部は、自然エネルギーとして太陽光を利用するものとしたが、水力、風力、潮力等を利用してもよく、また自然エネルギーを利用しないものであってもよい。
1 電力供給システム
70 EMS
H40 負荷
H50 蓄電装置
M50 蓄電装置
M60 太陽光発電部
S 系統電源

Claims (6)

  1. 系統電源と負荷との間に互いに直列に接続された複数の蓄電装置と、
    前記複数の蓄電装置のうち最も系統電源側に接続された最上流の蓄電装置と接続されると共に、前記系統電源と前記負荷との間に発電電力を流通させる発電部と、
    前記複数の蓄電装置の充放電を制御可能な制御部と、
    を具備し、
    所定の期間内において前記複数の蓄電装置から放電された電力を前記負荷に供給するための電力供給システムであって、
    前記制御部は、
    前記所定の期間が開始されると、前記複数の蓄電装置に設定された放電優先順位に基づいて前記複数の蓄電装置に放電指示又は待機指示を行い、
    前記複数の蓄電装置の中に、放電していない一の蓄電装置があり、
    前記一の蓄電装置に放電可能な残量がなく、かつ、前記一の蓄電装置が前記最上流の蓄電装置である場合には、
    前記最上流の蓄電装置に負荷追従運転を開始させ、前記最上流の蓄電装置に前記発電部の発電電力を充電させると共に、放電指示を行わない場合であっても系統電源と前記負荷との間を流れる電力に応じて前記最上流の蓄電装置を放電可能な状態とする、
    電力供給システム。
  2. 前記放電優先順位は、
    前記所定の期間が開始される場合には、
    前記最上流の蓄電装置が最上位に設定され、
    前記複数の蓄電装置のうち前記最上流の蓄電装置以外の蓄電装置は、放電した電力の積算量である放電電力積算量に基づいて設定される、
    請求項1に記載の電力供給システム。
  3. 前記制御部は、
    前記所定の期間が開始される場合には、前記複数の蓄電装置の全てに放電指示を行う、
    請求項1又は請求項2に記載の電力供給システム。
  4. 前記制御部は、
    系統電源からの買電量が一定量以上である場合、
    待機指示が行われている蓄電装置のうち、前記放電優先順位が最も高い蓄電装置に放電指示を行う、
    請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の電力供給システム。
  5. 前記制御部は、
    系統電源からの買電量が前記一定量よりも少ない場合、
    放電指示が行われている蓄電装置のうち、前記放電優先順位の最も低い蓄電装置に待機指示を行う、
    請求項4に記載の電力供給システム。
  6. 前記制御部は、
    放電指示又は待機指示に基づいて動作を行う第一のモードと、
    前記発電部の発電電力を充電可能とすると共に系統電源と前記負荷との間を流通する電力に応じた電力を放電可能とする第二のモードと、を各蓄電装置に設定可能であり、
    前記所定の期間が開始される場合には、前記第一のモードを前記複数の蓄電装置の全てに設定し、
    前記所定の期間の開始後に、
    前記一の蓄電装置に放電可能な残量がなく、かつ、前記一の蓄電装置が前記最上流の蓄電装置である場合には、
    前記最上流の蓄電装置を前記第一のモードから前記第二のモードに切り替えることによって前記最上流の蓄電装置に負荷追従運転を開始させ、前記最上流の蓄電装置に前記発電部の発電電力を充電させると共に、放電指示を行わない場合であっても系統電源と前記負荷との間を流れる電力に応じて前記最上流の蓄電装置を放電可能な状態とする、
    請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載の電力供給システム。
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