JP7061559B2 - 超音波センサ - Google Patents

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Description

本開示は、超音波センサに関するものである。
近年、検知対象物の接近を検知したり、検知対象物との距離を測定したりするための超音波センサが種々提案されている。例えば特許文献1は、超音波を発信および受信する圧電素子、および圧電素子と空気等の媒質との音響インピーダンスの整合をとる音響整合部を備える超音波センサを開示している。音響整合部は、外部に超音波を発するとともに、検知対象物からの反射超音波を受ける機能を有している。
特開平10-224895号公報
従来の超音波センサでは、音響整合部の不要振動による残響が残りやすいため、超音波センサから近距離に存在する検知対象物との距離測定の精度が低下することがあった。
本開示の一つの態様の超音波センサは、筒状のケースと、
該ケースの開口に位置する板状の音響整合部と、
該音響整合部のうち前記ケースの内部に露出する第1面に取り付けられた圧電素子と、を備え、
前記音響整合部は、前記第1面に凹部を有するとともに前記圧電素子が前記凹部に位置し
前記凹部は、内周面が底面から開口側に向けて外側に傾斜していることを特徴とする。
本開示の一つの態様の超音波センサによれば、残響が継続する時間を短くすることができ、超音波センサから近距離に存在する検知対象物との距離測定の精度を向上させることができる。
本開示の一実施形態に係る超音波センサを模式的に示す斜視図である。 本開示の一実施形態に係る超音波センサを模式的に示す断面図である。 図2の切断面線A-Aで切断した平面図である。 本開示の他の実施形態に係る超音波センサを模式的に示す断面図である。 図4の切断面線B-Bで切断した平面図である。 本開示の他の実施形態に係る超音波センサを模式的に示す断面図である。 本開示の他の実施形態に係る超音波センサを模式的に示す断面図である。 本開示の他の実施形態に係る超音波センサを模式的に示す断面図である。 図8の切断面線C-Cで切断した平面図である。 本開示の他の実施形態に係る超音波センサを模式的に示す断面図である。 本開示の他の実施形態に係る超音波センサを模式的に示す平面図である。 本開示の他の実施形態に係る超音波センサを模式的に示す端面図である。
以下、添付図面を参照して、本開示の超音波センサの実施形態について説明する。
図1は、本開示の一実施形態に係る超音波センサを模式的に示す斜視図であり、図2は、本開示の一実施形態に係る超音波センサを模式的に示す断面図であり、図3は、図2の切断面線A-Aで切断した平面図である。
本実施形態の超音波センサ1は、ケース10と、音響整合部20と、圧電素子30とを備えている。
ケース10は、筒状の形状を有する部材であり、筒状部11を有している。筒状部11は、第1端11a、および第1端11aとは反対側の第2端11bが開口している。筒状部11は、三角筒状、四角筒状、円筒状、楕円筒状等の形状を有していてもよく、その他の形状を有していてもよい。本実施形態では、例えば図1~3に示すように、筒状部11の形状は、円筒状とされている。
筒状部11の第1端11a側の開口には、音響整合部20が配設される。筒状部11の第2端11b側の開口には、例えば図1,2に示すように、蓋部12が設けられている。蓋部12は、筒状部11の第2端11b側の開口を塞いでいる。なお、ケース10には、例えば圧電素子30と外部回路(図示せず)とを電気的に接続する配線導体を挿通するための孔が設けられているが、図では省略している。
ケース10は、金属材料、樹脂材料等からなる。ケース10で用いられる金属材料としては、例えば、アルミニウム、チタン、マグネシウム等が挙げられる。ケース10で用いられる樹脂材料としては、例えば、ABS樹脂、PBT樹脂、PPS樹脂等が挙げられる。また、ケース10で用いられる樹脂材料は、例えばPPS樹脂であって、ガラス繊維を含んでいてもよい。筒状部11は、例えば、軸線方向の長さが2mm~10mmであり、内径が5mm~30mmであり、厚みが0.5mm~1.0mmである。蓋部12は、例えば、厚みが0.5mm~1.0mmである。
音響整合部20は、板状の形状を有する部材であり、筒状部11の第1端11a側の開口に位置している。音響整合部20は、圧電素子30と空気等の媒質との音響インピーダンスの整合をとる機能を有している。また、音響整合部20は、圧電素子30の振動によって振動し、外部に超音波を発するとともに、検知対象物からの反射超音波を圧電素子30に伝達する機能を有している。
音響整合部20は、三角板状、矩形板状、円板状、楕円板状等の形状を有していてもよく、その他の形状を有していてもよい。本実施形態では、例えば図1~3に示すように、音響整合部20の形状は、円板状とされている。
音響整合部20は、筒状部11の第1端11a側の開口から筒状部11内に挿入され、筒状部11の内周面11cに固定されている。音響整合部20の筒状部11への固定方法としては、音響整合部20を筒状部11の内周面11cに押し込むことによる圧縮力、摩擦力による固定方法であってもよく、接着剤による固定方法であってもよい。本実施形態では、音響整合部20の外周面20cが、接着剤を介して、筒状部11の内周面11cに固定されている。筒状部11と音響整合部20とを接着する接着剤としては、例えば、エポキシ系、アクリル系等の接着剤を用いることができる。
音響整合部20は、ケース10の内部に露出する第1面(一方主面)20aを有している。第1面20aには、圧電素子30が取り付けられる。また、音響整合部20は、第1面20aとは反対側の第2面(他方主面)20b、および第1面20aと第2面20bとを接続する外周面20cを有している。
音響整合部20は、第1面20aに凹部23を有している。凹部23は、例えば図2に示すように、第1面20aに開口するとともに、音響整合部20の厚み方向(図2における上下方向)に凹んでいる。凹部23は、例えば図3に示すように、開口形状が円形状とされている。凹部23は、第1面20aに沿って延びる底面23a、および底面23aと第1面20aとを接続する内周面23bを有している。
音響整合部20は、例えば、厚みが1mm~5mmであり、直径が5mm~30mmであり、凹部23の深さが0.1mm~2.5mmである。音響整合部20の材質としては、例えば合成樹脂、ゴム状弾性体、カーボン材料などを用いることができる。音響整合部20には、例えば直径10μm~100μmの中空ガラスなどのフィラーが含まれていてもよい。
圧電素子30は、音響整合部20の第1面20aに取り付けられている。圧電素子30は、例えば、円板状、楕円板状、正方形板状、矩形板状等の形状を有する板状体である。本実施形態では、例えば図1~3に示すように、圧電素子30は、凹部23に位置している。
圧電素子30は、電圧の印加を受けて振動し、超音波を発信する。圧電素子30によって発信された超音波は、音響整合部20を介して、外部に発せられる。また、圧電素子30は、音響整合部20を介して、検知対象物からの反射超音波を受信し、受信した反射超音波に応じて生じる信号を外部回路に出力する。
圧電素子30は、例えば接着剤を介して、凹部23の底面23aに取り付けられている。これにより、音響整合部20に圧電素子30を取り付けてなる組立体40が構成されている。音響整合部20と圧電素子30とを接着する接着剤としては、例えば、エポキシ系、アクリル系等の接着剤を用いることができる。
圧電素子30は、例えば、チタン酸ジルコン酸鉛などの圧電セラミックスからなる単板の圧電体と、該圧電体の一方主面および他方主面に設けられた銀などの金属からなる表面電極とを備えた構成であってもよい。圧電素子30は、例えば、圧電体層と内部電極層とが積層された積層体と、該積層体の一方主面および他方主面に設けられた表面電極とを備えた構成であってもよい。圧電素子30は、例えば、厚みが0.1mm~2.0mmである。なお、超音波センサ1は、圧電素子30の表面電極と外部回路(図示せず)とを電気的に接続する配線導体を有しているが、図では省略している。
本実施形態の超音波センサ1では、音響整合部20が、第1面20aに凹部23を有している。言い換えれば、音響整合部20は、その周方向に沿って位置する、厚みが急激に変化する境界24を有している。境界24のそれぞれの部位は、圧電素子30への電圧の印加を停止した後に残留する、音響整合部20の不要な振動を散乱することができ、これにより、音響整合部20の不要な振動を位相が互いに異なる振動に変換することができる。それゆえ、超音波センサ1によれば、音響整合部20の不要な振動を、位相が互いに異なる振動に変換して重畳し、短時間で減衰させることが可能になる。したがって、超音波センサ1によれば、近距離に存在する検知対象物からの反射超音波によって生じる超音波信号が、音響整合部20の不要な振動による残響に埋もれてしまい、検出困難になることを抑制できるため、近距離測定の精度を向上させることができる。
以下、本開示の他の実施形態に係る超音波センサについて説明する。
図4は、本開示の他の実施形態に係る超音波センサを模式的に示す断面図であり、図5は、図4の切断面線B-Bで切断した平面図である。
本実施形態の超音波センサ1Aは、上記実施形態の超音波センサ1に対して、音響整合部20の構成が異なっており、その他については、同様の構成であるので、同様の構成には超音波センサ1と同じ参照符号を付して詳細な説明は省略する。
超音波センサ1Aは、例えば図4,5に示すように、第1面20aに垂直な方向に見たときに、凹部23の図心C1と圧電素子30の図心C2とがずれた構成とされている。なお、凹部23の図心とは、凹部23の底面23aの図心を指す。
超音波センサ1Aは、超音波センサ1と同様に、音響整合部20の不要な振動による残響を短時間で減衰させることができ、これにより、近距離測定の精度を向上させることができる。
また、超音波センサ1Aでは、凹部23の図心C1と圧電素子30の図心C2とが一致している場合と比較して、音響整合部20に圧電素子30を取り付けてなる組立体40が、ケース10の軸線回りの回転に対する対称性が低下したものとなっているため、組立体40における定在波が維持されにくくなっている。したがって、超音波センサ1Aによれば、音響整合部20の不要な振動のうちの定在波の成分が維持されにくいことから、不要な振動による残響をより短時間で減衰させることができ、近距離測定の精度をさらに向上させることが可能になる。
なお、図4,5では、第1面20aに垂直な方向に見たときに、凹部23の図心C1と音響整合部20の図心C3とが一致している例を示したが、超音波センサ1Aは、組立体40の、ケース10の軸線回りの回転に対する対称性が低下していればよく、凹部23の図心C1と音響整合部20の図心C3とは、一致していてもよく、一致していなくてもよい。
図6は、本開示の他の実施形態に係る超音波センサを模式的に示す断面図である。
本実施形態の超音波センサ1Bは、上記実施形態の超音波センサ1に対して、音響整合部20の構成が異なっており、その他については、同様の構成であるので、同様の構成には超音波センサ1と同じ参照符号を付して詳細な説明は省略する。
超音波センサ1Bでは、例えば図6に示すように、音響整合部20が、中心側に位置する第1部分21と、第1部分21よりも厚く第1部分21を囲む第2部分22とを有しており、凹部23は、第1部分21と第2部分22との厚みの差によって形成されている。また、超音波センサ1Bは、第2部分22の厚みT2が、第1部分21の厚みおよび圧電素子30の厚みの合計T1と異なる構成とされている。
超音波センサ1Bは、超音波センサ1と同様に、音響整合部20の不要な振動による残響を短時間で減衰させることができ、これにより、近距離測定の精度を向上させることができる。
超音波センサ1Bは、音響整合部20に圧電素子30を取り付けてなる組立体40において、第1部分21の厚みおよび圧電素子30の厚みの合計T1、すなわち組立体40の中心側の厚みと、第2部分22の厚みT2、すなわち組立体40の外周側の厚みとが互いに異なるため、組立体40における定在波が維持されにくくなっている。したがって、超音波センサ1Bによれば、音響整合部20の不要な振動のうちの定在波の成分が維持されにくいことから、不要な振動による残響をより短時間で減衰させることができ、近距離測定の精度をさらに向上させることが可能になる。
また、超音波センサ1Bは、例えば図6に示すように、第2部分22の厚みT2が、第1部分21の厚みおよび圧電素子30の厚みの合計T1よりも小さい構成であってもよい。このような構成においては、外周側の第2部分22は、中心側の第1部分21および圧電素子30に追従して振動しやすくなるため、組立体40の全体が一体的に振動するようになる。これにより、超音波センサ1Bから発せられる超音波の出力を高めることができるため、超音波センサ1Bから長距離に存在する検知対象物との距離測定(以下、長距離測定ともいう)を行うことが可能になる。
図7は、本開示の他の実施形態に係る超音波センサを模式的に示す断面図である。
本実施形態の超音波センサ1Cは、上記実施形態の超音波センサ1に対して、音響整合部20の構成が異なっており、その他については、同様の構成であるので、同様の構成には超音波センサ1と同じ参照符号を付して詳細な説明は省略する。
超音波センサ1Cは、例えば図7に示すように、凹部23の深さDが、第2部分22の厚みT2の半分以下である構成とされている。
超音波センサ1Cは、超音波センサ1と同様に、音響整合部20の不要な振動による残響を短時間で減衰させることができ、これにより、近距離測定の精度を向上させることができる。
また、超音波センサ1Cでは、第1部分21と第2部分22との厚みの差が小さくなるため、外周側の第2部分22は中心側の第1部分21に追従して振動しやすくなり、音響整合部20の全体が一体的に振動するようになる。これにより、超音波センサ1Cから発せられる超音波の出力を高めることができるため、超音波センサ1Cによる長距離測定が可能になる。
図8は、本開示の他の実施形態に係る超音波センサを模式的に示す断面図であり、図9は、図8の切断面線C-Cで切断した平面図である。なお、図8において、参照符号CLで示す一点鎖線は、第1面20aに垂直な方向に見たときの、底面23aの図心を通り、ケース10の軸線方向に延びる線を示している。
本実施形態の超音波センサ1Dは、上記実施形態の超音波センサ1に対して、音響整合部20の構成が異なっており、その他については、同様の構成であるので、同様の構成には超音波センサ1と同じ参照符号を付して詳細な説明は省略する。
超音波センサ1Dは、例えば図8,9に示すように、第1部分21が円形状であって、第2部分22が円環状であって、第2部分22の幅Lが、第1部分21の半径Rよりも小さい構成とされている。
超音波センサ1Dは、超音波センサ1と同様に、音響整合部20の不要な振動による残響を短時間で減衰させることができ、これにより、近距離測定の精度を向上させることができる。
第2部分22の外周面(音響整合部20の外周面20c)は、ケース10に固定されており、さらに、第2部分22は、振動を散乱することが可能な、厚みの変化を有していない。そのため、第2部分22には減衰しにくい分割振動が発生しやすいが、超音波センサ1Dは、第2部分22の幅Lが小さいため、分割振動の発生を抑制できる。したがって、超音波センサ1Dによれば、音響整合部20の不要な振動による残響を抑制し、これにより、近距離測定の精度をさらに向上させることが可能になる。
図10は、本開示の他の実施形態に係る超音波センサを模式的に示す断面図である
本実施形態の超音波センサ1Eは、上記実施形態の超音波センサ1に対して、音響整合部20および圧電素子30の構成が異なっており、その他については、同様の構成であるので、同様の構成には超音波センサ1と同じ参照符号を付して詳細な説明は省略する。
超音波センサ1Eは、例えば図10に示すように、圧電素子30が、音響整合部20の凹部23に嵌っている構成とされている。言い換えると、超音波センサ1Eは、凹部23の内径と圧電素子30の外径とが同じである構成とされている。
超音波センサ1Eは、超音波センサ1と同様に、音響整合部20の不要な振動による残響を短時間で減衰させることができ、これにより、近距離測定の精度を向上させることができる。
また、超音波センサ1Eによれば、圧電素子30の外周側面30aが凹部23の内周面23bに固定されていることから、圧電素子30は、音響整合部20を大きな振幅で振動させることができる。これにより、超音波センサ1Eから発せられる超音波の出力を高めることができるため、超音波センサ1Eによる長距離測定が可能になる。
なお、超音波センサ1Eは、外周側面30aの全周が内周面23bに固定されている構成であってもよく、外周側面30aの一部が内周面23bに固定されている構成であってもよい。超音波センサ1Eは、圧電素子30の外周側面30aの少なくとも一部が内周面23bに固定されていることにより、音響整合部20を大きな振幅で振動させることができるため、長距離測定を行うことが可能となる。
図11は、本開示の他の実施形態に係る超音波センサを模式的に示す平面図である。
本実施形態の超音波センサ1Fは、上記実施形態の超音波センサ1に対して、音響整合部20の構成が異なっており、その他については、同様の構成であるので、同様の構成には超音波センサ1と同じ参照符号を付して詳細な説明は省略する。
超音波センサ1Fは、例えば図11に示すように、凹部23の開口形状が楕円形状である構成とされている。
超音波センサ1Fは、超音波センサ1と同様に、音響整合部20の不要な振動による残響を短時間で減衰させることができ、これにより、近距離測定の精度を向上させることができる。
また、超音波センサ1Fでは、凹部23の開口形状が円形状である場合と比較して、音響整合部20に圧電素子30を取り付けてなる組立体40が、ケース10の軸線回りの回転に対する対称性が低下したものとなっているため、組立体40における定在波が維持されにくくなっている。したがって、超音波センサ1Fによれば、音響整合部20の不要な振動のうちの定在波の成分が維持されにくいことから、不要な振動による残響をより短時間で減衰させることができ、近距離測定の精度をさらに向上させることが可能になる。
なお、凹部23の開口形状は、ケース10の軸線回りの回転に対する組立体40の対称性を低下させる形状であればよい。言い換えると、凹部23の開口形状は、円形状および楕円形状だけに限定されず、例えば、三角形状、矩形状、長円形状等であってもよく、その他の形状であってもよい。
図12は、本開示の他の実施形態に係る超音波センサを模式的に示す端面図である。図12では、ケース10の軸線を含む面で切断した、超音波センサの端面を示している。
本実施形態の超音波センサ1Gは、上記実施形態の超音波センサ1に対して、音響整合部20の構成が異なっており、その他については、同様の構成であるので、同様の構成には超音波センサ1と同じ参照符号を付して詳細な説明は省略する。
超音波センサ1Gは、例えば図12に示すように、内周面23bが第1面20aに対して傾斜した構成とされている。超音波センサ1Gは、ケース10の軸線を含む面で切断した端面を見たときに、内周面23bと第1面20aとがなす角度(図12に示す角度α)が、例えば、60°以上90°未満であってもよく、70°以上90°未満であってもよく、80°以上90°未満であってもよい。
超音波センサ1Gは、音響整合部20のうちの厚みが変化している部分において、不要な振動を散乱することができるので、超音波センサ1と同様に、不要な振動による残響を短時間で減衰させることができ、これにより、近距離測定の精度を向上させることができる。
また、超音波センサ1Gによれば、音響整合部20の外周側に位置し、厚みが変化しない外周部分25の幅Wを小さくすることが可能になる。外周部分25は、外周面(音響整合部20の外周面20c)が、ケース10に固定されているとともに、振動を散乱することが可能な、厚みの変化を有していないため、減衰しにくい分割振動が発生しやすいが、超音波センサ1Gでは、外周部分25の幅Wを小さくして、分割振動の発生を抑制できる。したがって、超音波センサ1Gによれば、音響整合部20の不要な振動による残響を抑制し、近距離測定の精度をさらに向上させることが可能になる。
以下、上記実施形態の超音波センサ1,1A,1B,1C,1D,1E,1F,1Gの製造方法の一例について説明する。
先ず、例えば直径が5mm~20mmであり、厚みが1mm~5mmである音響整合部20と、例えばチタン酸ジルコン酸鉛を圧電体材料とする、例えば直径が5mm~20mmであり、厚みが0.1mm~2.0mmである圧電素子30とを作製した後、音響整合部20と圧電素子30とをエポキシ樹脂で接着し、組立体40を作製する。ここで、音響整合部20は、例えば合成樹脂材料を用いて、所定形状に成形したものである。
次に、切削加工により、例えば直径が5mm~20mmであり、高さが5mm~10mmである筒状の樹脂のケース10の筒状部11を作製し、その第1端11a側の開口に組立体40を挿入し、エポキシ系接着剤で貼り付ける。
次に、圧電素子30の表面電極に配線導体をはんだ付けし、筒状部11の他端側開口から配線導体を取り出し、蓋部12を被せる。
以上の方法で、超音波センサ1,1A,1B,1C,1D,1E,1F,1Gを製造することができる。
以上、本開示の実施形態について詳細に説明したが、また、本開示は上述の実施の形態に限定されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更、改良等が可能である。上記各実施形態をそれぞれ構成する全部または一部を、適宜、矛盾しない範囲で組み合わせ可能であることは、言うまでもない。
1,1A,1B,1C,1D,1E,1F,1G 超音波センサ
10 ケース
11 筒状部
11a 第1端
11b 第2端
11c 内周面
12 蓋部
20 音響整合部
20a 第1面
20b 第2面
20c 外周面
21 第1部分
22 第2部分
23 凹部
23a 底面
23b 内周面
24 境界
25 外周部分
30 圧電素子
30a 外周側面
40 組立体

Claims (10)

  1. 筒状のケースと、
    該ケースの開口に位置する板状の音響整合部と、
    該音響整合部のうち前記ケースの内部に露出する第1面に取り付けられた圧電素子と、を備え、
    前記音響整合部は、前記第1面に凹部を有するとともに前記圧電素子が前記凹部に位置し
    前記凹部は、内周面が底面から開口側に向けて外側に傾斜していることを特徴とする超音波センサ。
  2. 前記第1面に垂直な方向に見たときに、前記凹部の図心と前記圧電素子の図心とがずれていることを特徴とする請求項1に記載の超音波センサ。
  3. 前記音響整合部は、中心側に位置する第1部分および前記第1部分よりも厚く前記第1部分を囲む第2部分を有し、前記第1部分と前記第2部分との厚みの差によって前記凹部が形成されており、
    前記第2部分の厚みは、前記第1部分および前記圧電素子の合計の厚みとは異なることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の超音波センサ。
  4. 前記第2部分の厚みは、前記第1部分および前記圧電素子の合計の厚みよりも小さいことを特徴とする請求項3に記載の超音波センサ。
  5. 前記凹部の深さは、前記第2部分の厚みの半分以下であることを特徴とする請求項3または請求項4に記載の超音波センサ。
  6. 前記第1部分は円形状であって、前記第2部分は円環状であって、前記第2部分の幅は、前記第1部分の半径よりも小さいことを特徴とする請求項3乃至請求項5のいずれかに記載の超音波センサ。
  7. 前記音響整合部は、中心側に位置する第1部分および前記第1部分よりも厚く前記第1部分を囲む第2部分を有し、前記第1部分と前記第2部分との厚みの差によって前記凹部が形成されており、
    前記凹部の深さは、前記第2部分の厚みの半分以下であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の超音波センサ。
  8. 前記第1部分は円形状であって、前記第2部分は円環状であって、前記第2部分の幅は、前記第1部分の半径よりも小さいことを特徴とする請求項7に記載の超音波センサ。
  9. 前記音響整合部は、中心側に位置する第1部分および前記第1部分よりも厚く前記第1部分を囲む第2部分を有し、前記第1部分と前記第2部分との厚みの差によって前記凹部が形成されており、
    前記第1部分は円形状であって、前記第2部分は円環状であって、前記第2部分の幅は、前記第1部分の半径よりも小さいことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の超音波センサ。
  10. 記凹部の開口形状が楕円形状であることを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれかに記載の超音波センサ。
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