JP7061051B2 - 鞍乗型車両の後部構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車体の後部を外側方から覆うリヤカウルと、上方から覆うセンターカウルとを備えた鞍乗型車両の後部構造に関するものである。
自動二輪車のような鞍乗型車両において、車体の後部を外側方から覆うリヤカウルと、シートの後方の領域を上方から覆うセンターカウルとを備えたものがある(例えば、特許文献1)。
特開2007-099098号公報
リヤカウル、センターカウルは、車体の後部の部品が外方に露出するのを防ぐとともに、空気抵抗を低減する効果がある。このようなカウル部材の強度を向上させるために、カウル部材の肉厚を大きくしたり、強度の大きな材料を用いたりしており、重量やコストの増大を招いていた。
本発明は、カウル部材の強度を向上させることができる鞍乗型車両の後部構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の鞍乗型車両の後部構造は、車体の後部を覆うリヤカウルと、ライダーシートの後方に配置されて車体を上方から覆うセンターカウルとを備えている。前記リヤカウルには、車体後部を左側方から覆うリヤカウル左半部と、車体後部を右側方から覆うリヤカウル右半部とが含まれている。前記リヤカウル左半部が、前後方向に延びる少なくとも2つの左側延出部分を有し、前記リヤカウル右半部が、前後方向に延びる少なくとも2つの右側延出部分を有している。前記左側延出部分の少なくとも一つおよび前記右側延出部分の少なくとも一つが、前記ライダーシートの後部の下方まで、前記センターカウルの上面に沿って延びるアーム部を構成している。
この構成によれば、センターカウルの上面に沿って延びるアーム部により、センターカウルの強度が向上する。このように、センターカウルの肉厚を大きくしたり、センターカウルに強度の大きな材料を用いたりすることなく、センターカウルの強度を向上させることができる。また、アーム部がセンターカウルの上面に沿って延びるので、アーム部の取付作業を上方から行うことできるから、作業性が良い。さらに、リヤカウルのアーム部とセンターカウルとを重ねることで、独特の外観を創り出すことができる。
本発明において、前記アーム部の根元部分に、この根元部分から落ち込んで前方斜め外側方を向く段差面が形成されていてもよい。この構成によれば、段差面を設けたことにより、リヤカウルの肉厚を大きくしたり、リヤカウルに強度の大きな材料を用いたりすることなく、リヤカウルの強度を向上させることができる。
本発明において、前記リヤカウルは、左右に分離した左右のリヤカウル半体を有し、これら左右のリヤカウル半体が前記リヤカウル左半部および前記リヤカウル右半部をそれぞれ構成し、前記両リヤカウル半体が前記センターカウルを介して連結されていてもよい。この構成によれば、左右のリヤカウル半体とセンターカウルとが連結されて一体化されているので、パーツの組合せ、色分け等を設定することにより、意匠の自由度が向上する。
左右のリヤカウル半体が前記センターカウルを介して連結される場合、前記アーム部の先端部分が、締結部材により前記センターカウルに締結されていてもよい。この構成によれば、リヤカウルとセンターカウルが締結部材により連結されているので、リヤカウルおよびセンターカウルの強度が向上する。また、締結部材を締め付けることで連結されるので、組立性も良好である。
前記アーム部が前記センターカウルに締結部材により締結されている場合、前記締結部材が、前記ライダーシートにより覆われていてもよい。この構成によれば、締結部材が外方に露出しないので、外観が向上する。
左右のリヤカウル半体が前記センターカウルを介して連結される場合、さらに、前記両リヤカウル半体の後端部同士を連結するテールカウルを備えていてもよい。この構成によれば、左右のリヤカウル半体、センターカウルおよびテールカウルが連続されて一体化されているので、パーツの組合せ、色分け等を設定することにより、意匠の自由度がさらに向上する。
本発明において、前記センターカウルが、前記アーム部の下方に位置する中央部と、その前方および後方にそれぞれ連なる前部および後部とを有し、少なくとも前記中央部の外側部分が、前記リヤカウルの車幅方向内側に位置して外側方に露出していてもよい。この構成によれば、センターカウルの一部が外側方に露出するので、露出部分の形状、リヤカウルとセンターカウルとの色分け等により意匠の自由度が向上する。
前記センターカウルの中央部の外側部分が外側方に露出している場合、前記センターカウルの前部が、前記リヤカウルにおける前記アーム部を有しない前記左側延出部分および前記右側延出部分の前部の内側に配置されていてもよい。この構成によれば、センターカウルの中央部は外側方に露出し、センターカウルの前部は露出しない。このように、センターカウルとリヤカウルの車幅方向の配置を前後方向に沿って変化させることで、外観形状の変化、色分け等により意匠の自由度が向上する。
本発明の鞍乗型車両の後部構造によれば、センターカウルの上面に沿って延びるアーム部により、センターカウルの強度がアップする。
本発明の第1実施形態に係る後部構造を備えた鞍乗型車両の一種である自動二輪車を示す側面図である。 同自動二輪車を示す平面図である。 同後部構造を示す斜視図である。 同後部構造のシートを省略した状態を示す斜視図である。 図4のV-V線に沿った断面図である。 図4のVI-VI線に沿った断面図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照しながら説明する。本明細書において、「左」、「右」は、車両に乗車した運転者から見た「左」、「右」をいう。また、車両の前進方向を「前方」、後退方向を「後方」とする。
図1は、本発明の第1実施形態に係る後部構造を備えた鞍乗型車両の一種である自動二輪車の側面図である。本実施形態の自動二輪車の車体フレームFRは、前半部を構成するメインフレーム1と、後半部を構成するリヤフレーム2とを有している。リヤフレーム2は、メインフレーム1の後部に接合されている。
図2に示すように、メインフレーム1は、前端のヘッドパイプ6から後方に向かって延びる左右一対のメインフレーム部材1a,1aを有している。左右のメインフレーム部材1a,1aの後端部が、車幅方向延びるクロス部材1bにより連結されている。リヤフレーム2は、クロス部材1bから後方に向かって延びる左右一対のリヤフレーム部材2a,2aを有している。
図1に示すメインフレーム1の前端のヘッドパイプ6に、図示しないステアリングシャフトを介してフロントフォーク8が回動自在に支持されている。フロントフォーク8の下端に前輪10が取り付けられている。フロントフォーク8の上端部に、アッパブラケット11を介してハンドル12が取り付けられている。
メインフレーム1の後端部に、スイングアームブラケット14が設けられている。スイングアームブラケット14に、スイングアーム16の前端部が上下揺動自在に支持されている。スイングアーム16の後端部に、後輪18が取り付けられている。メインフレーム1の下方でスイングアームブラケット14の前方に、駆動源であるエンジンEが取り付けられている。エンジンEにより、チェーンのような動力伝達部材(図示せず)を介して後輪18が駆動される。
メインフレーム1の上部に燃料タンク20が配置され、リヤフレーム2に操縦者のシート22および同乗車用シート24が装着されている。車体前部に、樹脂製のフロントカウル26が装着されている。フロントカウル26は、フロントフォーク8の上端部の前方から車体前部の側方にかけての部分を覆っている。
フロントカウル26の後部で上方に、左右一対のニーグリップカバー28が設けられている。ニーグリップカバー28は、燃料タンク20の下方からライダーシート22の前部の下方にかけての部分を外側方から覆っている。ニーグリップカバー28の後方に、車体の後部を覆うリヤカウル30が設けられている。リヤカウル30は、ライダーシート22の下方から同乗者シート24の下方にかけての部分を外側方から覆っている。
ライダーシート22の後方に、樹脂製のセンターカウル32が配置されている。センターカウル32は、ライダーシート22の後方で車体を上方から覆っている。本実施形態では、センターカウル32は、ライダーシート22と同乗者シート24の隙間を上方から覆っている。同乗者シート24の後方に、樹脂製のテールカウル34が配置されている。テールカウル34は、同乗者シート24の後方で車体を上方から覆っている。
図2に示すように、リヤカウル30には、車体後部を左側方から覆うリヤカウル左半部36と、車体後部を右側方から覆うリヤカウル右半部38とが含まれている。詳細には、リヤカウル30は、左右に分離した左右のリヤカウル半体36,38を有し、リヤカウル左半体36がリヤカウル左半部を構成し、リヤカウル右半体38がリヤカウル右半部を構成している。本実施形態では、リヤカウル左半体36とリヤカウル右半体38は、左右対称で、同一の形状を有している。
これらリヤカウル左半体36とリヤカウル右半体38が、センターカウル32を介して連結されている。また、リヤカウル左半体36の後端部とリヤカウル右半体38の後端部が、テールカウル34により連結されている。
本実施形態のリヤカウル30は、樹脂製の意匠部品である。リヤカウル30は、例えば、塗装または着色された樹脂により形成されている。また、本実施形態のセンターカウル32は、単一の型成形品で形成されている。センターカウル32は、例えば、ポリプロピレンであり、黒色の単色で形成されている。ただし、センターカウル32の材質は、これに限定されない。図2では、センターカウル32に斜線を付している。
リヤカウル30のリヤカウル左半体36が、前後方向に延びる第1左側延出部分40および第2左側延出部分42を有している。具体的には、第1左側延出部分40は、車体後部を外側方から覆う左側リヤカウル本体部を構成する。詳細には、左側リヤカウル本体部40は、ライダーシート22の下方から同乗者シート24の下方にかけての部分を左側方から覆う。第2左側延出部分42は、左側リヤカウル本体部40から車体内側に延びる左側アーム部を構成する。左側アーム部42は、センターカウル32の上面に配置されている。
同様に、リヤカウル30のリヤカウル右半体38が、前後方向に延びる第1右側延出部分44および第2右側延出部分46を有している。第1右側延出部分44は、車体後部を外側方から覆う右側リヤカウル本体部を構成し、ライダーシート22の下方から同乗者シート24の下方にかけての部分を右側方から覆う。第2右側延出部分46は、右側リヤカウル本体部44から車体内側に延びる右側アーム部を構成する。右側アーム部46も、センターカウル32の上面に配置されている。
図4に示すように、センターカウル32は、各アーム部42,46の下方に位置する前後方向の中央部32cと、中央部32cの前方に連なる前部32fと、中央部32cの後方に連なる後部32rとを有している。つまり、左側および右側アーム部42,46は、センターカウル32の中央部32cの上面に配置されている。
左側アーム部42の先端部分42aおよび右側アーム部46の先端部分46aが、上方からの第1締結部材48によりセンターカウル32の中央部32cに締結されている。第1締結部材48は、例えば、ボルトである。第1締結部材48は、ライダーシート22により覆われている。
また、センターカウル32の後部32rの後端部とリヤカウル30の前後方向中間部が、上方からの第2締結部材50により連結されている。センターカウル32の前部32fの前端部とリヤカウル30の前部が、上方からの第3締結部材52により連結されている。さらに、リヤカウル30の後端部とテールカウル34の前端部とが、上方からの第4締結部材54により連結されている。以上により、リヤカウル30、センターカウル32およびテールカウル34が連結されて後部カバーアッシを構成している。後部カバーアッシは、ボルトによる締結、ダンパを介した差込み等の公知の手段によりリヤフレーム2(図1)に支持される。
第2~4締結部材50,52,54も、例えば、ボルトである。第2締結部材50および第4締結部材54は同乗車シート24により覆われ、第3締結部材52はライダーシート22により覆われている。
左側および右側アーム部42,46の根元部分42b,46bに、段差面56,56が形成されている。段差面56は、根元部分42b,46bから下方に落ち込んで、前方斜め外側方を向く傾斜面を構成している。
図3に示すように、センターカウル32の一部(図3のドット付斜線部)が、リヤカウル30と重なって外側方に露出している。具体的には、図4に示すセンターカウル32の中央部32cの左右の外側部分58が、リヤカウル30の左側リヤカウル本体部40および右側リヤカウル本体部44の車幅方向内側に位置して、外側方に露出している。本実施形態では、センターカウル32の中央部32cに加えて、前部32fの左右の外側部分の一部も外側方に露出している。このような側方露出部分58は、図3の中でドット付斜線部により示されている。センターカウル32の前部32fにおける側方露出部分58以外の部分は、左側リヤカウル本体部40および右側リヤカウル本体部44の内側に配置されている。
このような側方露出部分58を設けることで、側面視で、車体の後部に独特の外観を与えることができる。例えば、図5に示すように、センターカウル32の側方露出部分58は、横断面形状が頂点62を有するL字形に形成されている。これにより、側方視でアクセントを与えるとともに、センターカウル32の側方露出部分58の強度を向上させる。
センターカウル32の側方露出部分58は、その外側端である下端から車幅方向外側に折り返されて、係止部69が形成されている。他方、リヤカウル30の外側壁66の一部が、上端から車幅方向内側に折り返されて、折り返し部68が形成されている。この折り返し部68の上面は、車幅方向外側に向かって僅かに下方に傾斜している。この折り返し部68が、センターカウル32の係止部69を上側から覆っている。
このセンターカウル32の係止部69が、リヤカウル30の折り返し部68の下方に差し込まれ、以下に説明するように、折り返し部68とガイド片70とにより上下から挟持されている。すなわち、リヤカウル30の外側壁66の内面に、車幅方向内側に突出するガイド片70が設けられている。ガイド片70の上面は、ほぼ水平なガイド面70aを構成している。本実施形態では、複数のガイド片70が前後方向に並んで形成されている。
センターカウル32の係止部69の下面に、下方に突出する凸部72が形成されている。凸部72の下面は、ほぼ水平な被ガイド面72aを構成している。ガイド片70と同数の凸部72が、前後方向に並んで形成されている。
センターカウル32の係止部69の上面をリヤカウル30の折り返し部68の下面に当接させた状態で、センターカウル32の係止部69を矢印ARの方向(車幅方向外側)に移動させる。これにより、リヤカウル30のガイド片70のガイド面70aにセンターカウル32の凸部72の被ガイド面72aが案内されて、センターカウル32の係止部69が、折り返し部68を上方に押し上げるようにして差し込まれる。その結果、センターカウル32の係止部69が、折り返し部68とガイド片70とにより上下方向から挟持される。
これにより、リヤカウル30とセンターカウル32との位置決めおよび仮止めを容易に行うことができる。したがって、組立性が向上する。また、リヤカウル30の外側壁66とセンターカウル32の側方露出部分58との間に、折り返し部68が設けられるので、側面視で、リヤカウル30とセンターカウル32との隙間が見えなくなる。したがって、外観がよくなる。また、側面視で、車幅方向を向くリヤカウル30の外側壁66の外側面、上方を向く折り返し部68の上面、車幅方向を向くセンターカウル32の側方露出部分58が連続して形成され、リヤカウル30単体では得られない独特の外観が形成される。
図6は、センターカウル32における側方露出部分58が形成されていない部分の横断面が示されている。この部分においても、このセンターカウル32の縁部が、リヤカウル30により上下から挟持されている。詳細には、リヤカウル30の外側壁66の一部が、上方に向かって車幅方向内側に湾曲して、湾曲部74が形成されている。この湾曲部74の車幅方向内端が、上方に折り返されて立壁76が形成されている。
また、リヤカウル30の外側壁66の内面に、車幅方向内側に突出するガイド片78が設けられている。ガイド片78の上面は、滑らかに湾曲したガイド面78aを構成している。本実施形態では、任意の位置に、複数のガイド片78が形成されている。
センターカウル32の外側壁80の下端が車幅方向外側に折り曲げられて、係止部82が形成されている。係止部82は、車幅方向外側に向かって滑らかに下方に湾曲している。センターカウル32の係止部82の上面をリヤカウル30の湾曲部74の下面に当接させた状態で、センターカウル32の係止部82を車幅方向外側に移動させる。これにより、リヤカウル30のガイド片78のガイド面78aにセンターカウル32の係止部82の下面が案内されて、センターカウル32の係止部82が、湾曲部74を上方に押し上げるようにして差し込まれる。その結果、センターカウル32の係止部82が、湾曲部74とガイド片78とにより上下方向から挟持される。
このように、側方露出部分58が形成されていない領域においても、リヤカウル30とセンターカウル32との位置決めおよび仮止めを容易に行うことができる。したがって、組立性が一層向上する。
図5に示すように、センターカウル32の中央部32cの上面には、複数の段部が形成されている。詳細には、側方露出部分58の頂点62から車幅方向内側に延びる第1平坦部84が形成されている。本実施形態では、第1平坦部84は、車幅方向内側に向かって僅かに下方に傾斜している。第1平坦部84の車幅方向内端から上方に延びる第1縦部86が形成されている。
第1縦部86の上端から車幅方向内側に延びる第2平坦部88が形成されている。第2平坦部88の車幅方向内端に、上方に突出する突部90が形成されている。センターカウル32の上面における突部90よりも車幅方向内側が、上方露出部分60を構成する。つまり、センターカウル32の上面は、第1平坦部84の上面84a、第2平坦部88の上面88aおよび上方露出部分60で構成されている。第1平坦部84の上面84aと第2平坦部88の上面88aは、第1縦部86の外側面86aにより連結されている。第2平坦部88の上面88aと上方露出部分60との間に、前記突部90が存在する。
センターカウル32のアーム部46は、その車幅方向外端が下方に折り曲げられた外側端部92が形成されている。アーム部46は、第2平坦部88の上面88aに被さるように配置されている。アーム部46の車幅方向内端94は、突部90に近接している。一方、アーム部46の外側端部92は、その車幅方向内面92aが第1縦部86の外側面86aに近接して対向配置され、下端92bが第1平坦部84の上面84aに近接して配置されている。これにより、アーム部46のセンターカウル32に対する位置決め、締結作業が容易になるうえに、側面視でのアーム部46の収まりがよくなり、右側のアーム部46と第2平坦部88の上面88aとの隙間も見えない。図5では、右側のアーム部46について説明したが、左側のアーム42の構造も同様である。
図3に示すリヤカウル30に左右のアーム部42,46が設けられ、左右のアーム部42,46がセンターカウル32の上面に重ねられている。本実施形態では、センターカウル32、ライダーシート22および同乗者シート24は黒色で形成されており、外観から区別するのは難しいが、左右のアーム部42,46を設けたことにより、センターカウル32とライダーシート22と同乗者シート24とを容易に識別できる。これにより、独特の外観を創り出すことができる。
また、センターカウル32における左右のアーム部42,46の間に、上方に露出する上方露出部分60が形成されている。上方露出部分60は、図3の中でクロスハッチング部により示されている。このように左右のアーム部42,46を設けたことで、単一部材で構成されたセンターカウル32が、左右の側方露出部分58,58と中央の上方露出部分60の3つの部分で構成されているように見える。これによっても、独特の外観を創り出すことができる。
センターカウル32の一部(側方露出部分58)が外側方に露出しているので、意匠部品であるリヤカウル32の露出面積が少なくなる。つまり、側面視で、リヤカウル30が薄く、小さく見える。これにより、車体後部に軽快なイメージを与える。また、リヤカウル32の面積が小さくなることにより、軽量化を図ることができるうえに、独特の外観を得ることができる。
上記構成によれば、図3に示すセンターカウル32の上面に沿って延びる左側および右側アーム部42,46により、センターカウル32の強度が向上する。その結果、センターカウル32の肉厚を大きくしたり、センターカウル32に強度の大きな材料を用いたりすることなく、センターカウル32の強度を向上させることができる。また、左側および右側アーム部42,46がセンターカウル32の上面に沿って延びるので、左側および右側アーム部42,46のセンターカウル32への取付作業を上方から行うことできる。したがって、アーム部42,46をセンターカウル32に固定する際の作業性が良い。
さらに、リヤカウル30とセンターカウル32とを重ねることで、独特の外観を創り出すことができるとともに、意匠の自由度を高めることができる。例えば、上記実施形態では、ライダーシート22とセンターカウル30は黒色であるが、着色された意匠部品であるリヤカウル30のアーム部42,46により、ライダーシート22とセンターカウル30とを区別できる。
また、側面視で、センターカウル32の一部(側方露出部分58)が露出している。このように、リヤカウル30の間からセンターカウル32の一部を露出させることで、意匠に変化を付けることが可能となり、独特の外観を創り出すことができる。さらに、センターカウル32とリヤカウル30が重なっているので、両者32,30の間に側面視で隙間がなくなる。これにより、センターカウル32が浮いているように見えなくなって、外観がよい。
各アーム部42,46の根元部分42b、46bに、この根元部分42b、46bから落ち込んで前方斜め外側方を向く段差面56が形成されている。このような段差面56が設けられていることにより、リヤカウル30の肉厚を大きくしたり、リヤカウル30に強度の大きな材料を用いたりすることなく、リヤカウル30の強度を向上させることができる。
リヤカウル左半体36とリヤカウル右半体38がセンターカウル32を介して連結されている。したがって、パーツの組合せ、色分け等を設定することにより、意匠の自由度が向上する。
さらに、各アーム部42,46の先端部分42a,46aが、第1締結部材48によりセンターカウル32に締結されている。これにより、リヤカウル30およびセンターカウル32の強度が一層向上する。また、上方から第1締結部材48を締め付けることで連結されるので、組立性も良好である。第1締結部材48は、ライダーシート22により覆われているので、外方に露出しない。しかたがって、外観を損なわない。
さらに、リヤカウル左半体36の後端部とリヤカウル右半体38の後端部が、テールカウル34により連結されている。このように、リヤカウル左半体36、リヤカウル右半体38、センターカウル32およびテールカウル34が一体化されている。したがって、車体の後部において、パーツの組合せ、色分け等を設定することにより、意匠の自由度がさらに向上する。
本実施形態では、センターカウル32の中央部32cが外側方に露出し、センターカウル32の前部32fおよび後部32rは露出しない。このように、センターカウル32とリヤカウル30の車幅方向の配置を前後方向に沿って変化させることで、外観形状の変化、色分け等により意匠の自由度が向上する。
上記実施形態では、センターカウル32は、ライダーシート22と同乗者シート24との間に配置されていたが、同乗者シートが設けられていない車両や、ライダーシートと同乗者シートとが一体に形成されている車両では、センターカウル32はライダーシートの後方に配置されていればよい。
また、上記実施形態では、左側延出部分40,42および右側延出部分44,46は2つずつ設けられているが、3つ以上であってもよい。その場合、左側延出部分の少なくとも一つおよび右側延出部分の少なくとも一つが、センターカウル32の上面に沿って延びるアーム部を構成していればよい。
本発明は、以上の実施形態に限定されるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で、種々の追加、変更または削除が可能である。例えば、上記実施形態では、本発明の後部構造を自動二輪車に適用した例を説明したが、本発明の後部構造は、自動二輪車以外の鞍乗型車両にも適用できる。したがって、そのようなものも本発明の範囲内に含まれる。
22 ライダーシート
30 リヤカウル
32 センターカウル
32c センターカウルの中央部
32f センターカウルの前部
32r センターカウルの後部
34 テールカウル
36 リヤカウル左半部(リヤカウル左半体)
38 リヤカウル右半部(リヤカウル右半体)
40 第1左側延出部分(左側リヤカウル本体部)
42 第2左側延出部分(左側アーム部)
42a 左側アーム部の先端部分
42b 左側アーム部の根元部分
44 第1右側延出部分(右側リヤカウル本体部)
46 第2右側延出部分(右側アーム部)
46a 右側アーム部の先端部分
46b 左側アーム部の根元部分
48 第1締結部材(締結部材)
56 段差面

Claims (8)

  1. 車体の後部を覆うリヤカウルと、
    ライダーシートの後方に配置されて車体を上方から覆うセンターカウルと、を備え、
    前記リヤカウルには、車体後部を左側方から覆うリヤカウル左半部と、車体後部を右側方から覆うリヤカウル右半部とが含まれ、
    前記リヤカウル左半部が、前後方向に延びる少なくとも2つの左側延出部分を有し、
    前記リヤカウル右半部が、前後方向に延びる少なくとも2つの右側延出部分を有し、
    前記左側延出部分の少なくとも一つおよび前記右側延出部分の少なくとも一つが、前記ライダーシートの後部の下方まで、前記センターカウルの上面に沿って延びるアーム部を構成している鞍乗型車両の後部構造。
  2. 請求項1に記載の後部構造において、前記アーム部の根元部分に、この根元部分から落ち込んで前方斜め外側方を向く段差面が形成されている鞍乗型車両の後部構造。
  3. 請求項1または2に記載の後部構造において、前記リヤカウルは、左右に分離した左右のリヤカウル半体を有し、これら左右のリヤカウル半体が、前記リヤカウル左半部および前記リヤカウル右半部をそれぞれ構成し、
    前記両リヤカウル半体が、前記センターカウルを介して連結されている鞍乗型車両の後部構造。
  4. 請求項3に記載の後部構造において、前記アーム部の先端部分が、締結部材により前記センターカウルに締結されている鞍乗型車両の後部構造。
  5. 請求項4に記載の後部構造において、前記締結部材が、前記ライダーシートにより覆われている鞍乗型車両の後部構造。
  6. 請求項3から5のいずれか一項に記載の後部構造において、さらに、前記両リヤカウル半体の後端部同士を連結するテールカウルを備えている鞍乗型車両の後部構造。
  7. 請求項1から6のいずれか一項に記載の後部構造において、前記センターカウルが、前記アーム部の下方に位置する中央部と、その前方および後方にそれぞれ連なる前部および後部とを有し、
    少なくとも前記中央部の外側部分が、前記リヤカウルの車幅方向内側に位置して、外側方に露出している鞍乗型車両の後部構造。
  8. 請求項7に記載の後部構造において、前記センターカウルの前部が、前記リヤカウルにおける前記アーム部を有しない前記左側延出部分および前記右側延出部分の前部の内側に配置されている鞍乗型車両の後部構造。
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