JP6312339B2 - 車両のサイドカバー - Google Patents

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Description

本発明は、車両のサイドカバーに係り、特に、走行風を整流するための導風通路を有する車両のサイドカバーに関する。
従来から、自動二輪車等の車体の側面に設けられる複数のサイドカバーによって導風通路を形成し、この導風通路によって車体前方から受ける走行風を車幅方向外側へ導くようにした構成が知られている。
特許文献1には、自動二輪車のサイドカバーにおいて、車幅方向内側の内側カバー半体と車幅方向外側に露出する外側カバー半体とを車体前方端部で連結した構成が開示されている。このサイドカバーは、フロントフォークに近接配置される内側カバー半体に設けられた導入口から走行風を取り入れると共に、外側カバー半体の車体後方側に設けられた排出口から車幅方向外側に排出するように構成されている。
特開2012−240522号公報
しかしながら、特許文献1に記載されたようなサイドカバーは、複数のカバーによって袋状体を構成し、その内部空間を導風通路としていることから、走行風が強くなるとカバーに歪みが生じてカバー同士の接触音が発生することが考えられる。このような接触音の発生を防ぐには、リブ等を設けてカバーの剛性を高めるのが有効であるが、カバーの表面にリブを設けると外観性が低下するという課題があった。
本発明の目的は、上記従来技術の課題を解決し、良好な外観性を保ちつつ剛性を高めて導風通路を形成することができる車両のサイドカバーを提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明は、車両(1)の側面を覆う第1サイドカバー(40)と前記第1サイドカバー(40)の車幅方向外側を覆う第2サイドカバー(30)とによって、車両前方から受ける走行風(W)を車体後方外側に導く導風通路(51)を形成する車両のサイドカバーにおいて、前記第1サイドカバー(40)が、前記走行風(W)を車体後方に導く第1導風面(41)と、前記第1導風面(41)で導かれた走行風(W)を車幅方向外側に導く第2導風面(42)と、前記第1導風面(41)および前記第2導風面(42)を連結する屈曲部(46)とを備え、前記第2サイドカバー(30)が、車体側面視で、前記屈曲部(46)を覆って配置される点に第1の特徴がある。
また、前記第1サイドカバー(40)に、前記走行風(W)を所定方向に整流する整流リブ(44a,44b,44c,44d)が設けられている点に第2の特徴がある。
また、前記整流リブ(44a,44b)が、前記第1導風面(41)と前記屈曲部(46)と前記第2導風面(42)とに跨って形成される点に第3の特徴がある。
また、前記整流リブ(44a,44b,44c)が、前記第1導風面(41)と前記屈曲部(46)とに跨って形成される点に第4の特徴がある。
また、前記整流リブ(44a,44b)が、車体側面視で、前記第2サイドカバー(30)の前端部(37)より車体前方に延出している点に第5の特徴がある。
また、前記整流リブ(44a,44b,44d)が、前記屈曲部(46)と前記第2導風面(42)とに跨って形成される点に第6の特徴がある。
また、前記第2導風面(42)の車幅方向外側端部(45)が、前記第2サイドカバー(30)の下端部(34)より車幅方向外側に位置する点に第7の特徴がある。
また、前記第1導風面(41)の前端部(47)が、前記第2サイドカバー(30)の前端部(37)より車幅方向内側に位置する点に第8の特徴がある。
また、前記整流リブ(44a,44b)が、前記第2サイドカバー(30)の裏面側と所定の隙間(T)を有するように形成されている点に第9の特徴がある。
さらに、前記整流リブ(44a,44b)が、薄板状の前記第1サイドカバー(40)の裏面側を凹ませたことにより形成される凸部である点に第10の特徴がある。
第1の特徴によれば、前記第1サイドカバー(40)が、前記走行風(W)を車体後方に導く第1導風面(41)と、前記第1導風面(41)で導かれた走行風(W)を車幅方向外側に導く第2導風面(42)と、前記第1導風面(41)および前記第2導風面(42)を連結する屈曲部(46)とを備え、前記第2サイドカバー(30)が、車体側面視で、前記屈曲部(46)を覆って配置されるので、導風通路によって走行風を車幅方向外側へ効果的に導くことができると共に、第1サイドカバーの屈曲部に剛性を高めるためのリブ等が形成されている場合でも、第2サイドカバーによって屈曲部が覆い隠されることで外観性を保つことができる。
第2の特徴によれば、前記第1サイドカバー(40)に、前記走行風(W)を所定方向に整流する整流リブ(44a,44b,44c,44d)が設けられているので、整流リブによって走行風の流れを規定すると共に、第1サイドカバーの剛性を高めることが可能となる。
第3の特徴によれば、前記整流リブ(44a,44b)が、前記第1導風面(41)と前記屈曲部(46)と前記第2導風面(42)とに跨って形成されるので、整流リブが、屈曲部を挟んで導風通路の上流側および下流側に跨ることで第1サイドカバーの剛性を大幅に高めることができる。これにより、走行風によって第1サイドカバーが歪んで第2サイドカバーと接触することを防ぐことができる。
第4の特徴によれば、前記整流リブ(44a,44b,44c)が、前記第1導風面(41)と前記屈曲部(46)とに跨って形成されるので、屈曲部の上流側で第1サイドカバーの剛性を高めることができる。
第5の特徴によれば、前記整流リブ(44a,44b)が、車体側面視で、前記第2サイドカバー(30)の前端部(37)より車体前方に延出しているので、走行風を導風通路に導く効果を高めると共に、露出する整流リブが外観上のアクセントとなり商品性を高めることができる。
第6の特徴によれば、前記整流リブ(44a,44b,44d)が、前記屈曲部(46)と前記第2導風面(42)とに跨って形成されるので、屈曲部の下流側で第1サイドカバーの剛性を高めることができる。
第7の特徴によれば、前記第2導風面(42)の車幅方向外側端部(45)が、前記第2サイドカバー(30)の下端部(34)より車幅方向外側に位置するので、車両が横倒しになったときに、第2サイドカバーより第1サイドカバーの第2導風面の後端部が先に接地することとなり、塗装仕上げとされることが多い第2サイドカバーを保護することができる。
第8の特徴によれば、前記第1導風面(41)の前端部(47)が、前記第2サイドカバー(30)の前端部(37)より車幅方向内側に位置するので、第1サイドカバーと第2サイドカバーとを組み合わせることで、車体前方側に導風通路の導入口を形成することができる。
第9の特徴によれば、前記整流リブ(44a,44b)が、前記第2サイドカバー(30)の裏面側と所定の隙間(T)を有するように形成されているので、万一、走行風によって第1サイドカバーが歪んだ場合でも、整流リブが第2サイドカバーに接触することを防ぐことができる。
第10の特徴によれば、前記整流リブ(44a,44b)が、薄板状の前記第1サイドカバー(40)の裏面側を凹ませたことにより形成される凸部であるので、樹脂製の第1サイドカバーを形成する金型の形状を変更するだけで整流リブを得ることができる。また、整流リブを設けることによる重量増加を避けることができる。
本発明の一実施形態に係る車両のサイドカバーを適用した自動二輪車の左側面図である。 自動二輪車の斜視図である。 自動二輪車の左側面の一部拡大図である。 自動二輪車の左側面の斜視図である。 図4の状態から第2サイドカバーを取り外した状態を示す斜視図である。 図5の状態から第1サイドカバーを取り外した状態を示す斜視図である。 第2サイドカバーを取り外した状態の一部拡大正面図である。 図3の8−8線断面図である。 図3の9−9線断面図である。 第1サイドカバーと第2サイドカバーとの間の隙間を示す斜視図である。 第1サイドカバーおよび第2サイドカバーの固定方法を示す斜視図である。 第1サイドカバーおよび第2サイドカバーの固定方法を示す斜視図である。 本実施形態に係る整流リブの模式図である。 本実施形態の変形例に係る整流リブの模式図である。 本実施形態の第2変形例に係る整流リブの模式図である。
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施の形態について詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る車両のサイドカバーを適用した自動二輪車1の左側面図である。また、図2は自動二輪車1の斜視図である。自動二輪車1は、乗員が両足を揃えて載せる低床フロア15が設けられたスクータ型の鞍乗型車両である。前輪WFを支持するボトムリンク式サスペンション14は、車体フレームに揺動自在に軸支された左右一対のフロントフォーク13に取り付けられている。フロントフォーク13の上端には、操向ハンドル4が固定されており、操向ハンドル4の前後は、メータ装置24、バックミラー2およびポジションライト5を支持するメータカバー3で覆われている。前輪WFの上部を覆うフロントフェンダ12は、フロントフォーク13に固定されている。フロントフェンダ12の両側部には反射板25が取り付けられている。
自動二輪車1の車体後部には、駆動源としてのエンジンおよび自動変速機を一体に構成したユニットスイング式のパワーユニットPが揺動自在に軸支されている。エアクリーナボックス21が取り付けられたパワーユニットPの後端部には、駆動輪としての後輪WRが回転自在に軸支されている。
低床フロア15の車幅方向両端部には、下部カウル23が連結されている。下部カウル23の後方には、シート17を支えるシートパネル16および左右一対のリヤカウル18が配設されている。リヤカウル18の後端上部に取り付けられるリヤグリップ19の下方には、尾灯装置20およびリヤフェンダ22が取り付けられている。
乗員の足に対向するフロアパネル9の前方側は、ヘッドライト8およびウインカ装置7を支持するフロントカバー6および左右一対の第2サイドカバー30(30L,30R)(点描ハッチング部)で覆われている。また、第2サイドカバー30の車幅方向内側には、第1サイドカバー40(40L,40R)が設けられており、第1サイドカバー40と第2サイドカバー30との間には、車体前方から受ける走行風を車体後方外側に導くための導風通路51(図8参照)が形成されている。
図3は、自動二輪車1の左側面の一部拡大図である。本発明に係るサイドカバーを構成する第1サイドカバー40は、左右対称な左側第1サイドカバー40Lおよび右側第1サイドカバー40Rからなり、黒色等の有色樹脂で形成された薄板部材とされる。また、第2サイドカバー30は、ヘッドライト8の下部を覆う連結部35において連結された左右対称の左側第2サイドカバー30Lおよび右側第2サイドカバー30Rからなり、白色等の車体色による塗装が施された薄板状の樹脂部材で形成されている。
左側第2サイドカバー30L(以下、単に第2サイドカバー30と示すこともある)は、ウインカ装置7を囲うように形成される上部分31、切れ込み部32から下方に延出する長尺状の中部分33、第1サイドカバー40への把持部36(図4参照)を有する下端部34とからなる。
本実施形態では、第2サイドカバー30は、第1サイドカバー40の車幅方向外側に所定間隔を有して配置されることで、両者の間に走行風Wの導風通路が形成される。この導風通路は、車体前方から受ける走行風Wを車体後方外側に排出するもので、車体前側の導入口50から導入された走行風Wは、車体後側の排出口52から車幅方向外側後方に向けて排出される。
この走行風Wの流れは、主に、左側第1サイドカバー40L(以下、単に第1サイドカバー40と示すこともある)の形状によって作られる。第1サイドカバー40は、車体前後方向に指向する第1導風面41と、車幅方向外側に傾斜した第2導風面42とを有する。第1サイドカバー40には、導風通路を通る走行風Wを所定方向に導くための整流リブ44(44a,44b)が設けられている。
本実施形態に係る整流リブ44a,44bは、第1導風面41と第2導風面42とを跨ように車体前後方向に指向して配置される凸状部であり、車体前方側は第2サイドカバー30の前端部37より車体前方側に延出して外方から目視することができる。整流リブ44a、44bは、車体後方側に向かって走行風Wを水平よりやや上向きに流すように後ろ上がりに形成されると共に、デザイン上のアクセントとしても機能する。
図4は、自動二輪車1の左側面の斜視図である。第2サイドカバー30の下端部34には、略U字断面を有する把持部36が設けられており、この把持部36が第1サイドカバー40の前端部47に係合することで、第2サイドカバー30が安定的に固定される。
第1サイドカバー40の下部は、車幅方向内側で前輪WFの後方まで延出しており、一方、第2導風面42に連なる車幅方向外側端部45は、低床フロア15から下方に延出する下部パネル23の前端部に連結されている。
図5は、図4の状態から第2サイドカバー30を取り外した状態を示す斜視図である。また、図6は図5の状態から第1サイドカバー40を取り外した状態を示す斜視図である。サイドカバー部分の組立作業は、まず、乗員の足に対向するフロアパネル9に対して第1サイドカバー40を固定する(図5の状態)。次に、ヘッドライト8およびウインカ装置7を取り付けた状態の第2サイドカバー30およびフロントカバー6からなる組立体を、第1サイドカバー40に被せるようにして取り付けることとなる。
第1サイドカバー40の第1導風面41および第2導風面42は、略平板状とされており、走行風Wの流路方向を整える整流リブ44a,44bは、第1導風面41と第2導風面42との間に設けられる屈曲部46に設けられる。本実施形態では、2つの整流リブ44a,44bが、共に第1導風面41と屈曲部46と第2導風面42とに跨って形成されている。整流リブ44a,44bは、第1サイドカバー40の剛性を高め、走行風Wの圧力で屈曲部46の近傍が変形することを防止する。
そして、本実施形態では、第2サイドカバー30が第1サイドカバー40の屈曲部46を覆うように配置されることで、屈曲部46および整流リブ44a,44bが隠されることとなり、良好な外観性を保ちながら第1サイドカバー40の剛性を高めることを可能としている。
図7は、第2サイドカバー30を取り外した状態の一部拡大正面図である。第1サイドカバー40の下部には、第1締結部材64および第2締結部材65の締結部が設けられる。第1サイドカバー40の下部は、第2締結部材65によってフロアパネル9に固定される。この図では、第1締結部材64および第2締結部材65の両方を示しているが、第1締結部材64は、第1サイドカバー40に第2サイドカバー30(図示二点鎖線)の下端部34を固定するものであり、組み立て時には、第2サイドカバー30を所定位置に収めた後に螺合される。
第1サイドカバー40の第2導風面42の車幅方向外側端部45は、第2サイドカバー30の下端部34より車幅方向外側に位置している。これにより、車体が横倒しになったときに、第2サイドカバー30より第1サイドカバー40が先に接地することとなり、塗装仕上げとされることが多い第2サイドカバー30を保護することができる。第1サイドカバー40の車幅方向内側上部には、第2サイドカバー30の下面に固定するための張出部48および貫通孔63が設けられている。
図8は、図3の8−8線断面図である。フロアパネル9が後方に突出する部分には、車体のメインフレーム27が収められている。メインフレーム27の前方には、フロントフェンダ12をフロントフォーク13の後方側から支持する後部フェンダ26が配設されている。
本発明では、第1サイドカバー40と第2サイドカバー30との間に形成される空間が、走行風Wを車体後方外側に導く導風通路51を構成する。導風通路51の導入口50は、第1サイドカバー40の前端部(第1導風面41の前端部)47が第2サイドカバー30の前端部37より車幅方向内側に位置することから容易に構成される。また、導風通路51の排出口52は、屈曲部46によって外側に進路変更された走行風Wを、第2導風面42に沿って車体後方外側に排出する。走行風Wが強くなると湾曲部46にかかる負担が大きくなるが、本実施形態では整流リブ44a,44bによって剛性が高められ、第1サイドカバー40が変形することによる他のカバー部材との接触が生じることはない。
図9は、図3の9−9線断面図である。第2サイドカバー30の上部分31は、ウインカ装置7のレンズ下部を覆うほか、ヘッドライト8の前方まで延出してフロントカバー6の支持部材としても機能している。
整流リブ44a,44bは、薄板状の第1サイドカバー40の裏面側を凹ませたことにより形成される凸部とされる。これにより、樹脂製の第1サイドカバー40を形成する金型の形状を変更するだけで整流リブ44a,44bを得ることができ、整流リブ44a,44bを設けることによる重量増加を避けることが可能となる。
図10は、第1サイドカバー40と第2サイドカバー30との間の隙間を示す斜視図である。第1サイドカバー40の張出部48および貫通孔63は、第1サイドカバー40を車体下方側から第2サイドカバー30に固定するために設けられる。この張出部48および貫通孔63に隣接して配置される締結部材60は、第2サイドカバー30の連結部35を車体下方側からヘッドライト8に固定する。
第2サイドカバー30の把持部36は、第1サイドカバー40の前端部47を挟み込む延出部39を有しており、該延出部39には、第1締結部材64が収まる収納孔38が形成されている。
本実施形態では、第1サイドカバー40と第2サイドカバー30との間の隙間が導風通路51を形成するが、整流リブ44a,44bの頂部と第2サイドカバー30の裏面側との間も接触してはおらず、所定の隙間Tが設けられている。この隙間Tによれば、万一、走行風Wによりカバー類が変形した場合でも、両者が接触して接触音を発することを防ぐことができる。
図11,12は、第1サイドカバー40および第2サイドカバー30の固定方法を示す斜視図である。図11では、説明のために、第2サイドカバー30のみを取り付けた状態を示しているが、実際の組立は、第1サイドカバー40が先に組み付けられ、後から第2サイドカバー30が取り付けられる。また、第2サイドカバー30の連結部35と切れ込み部32との間には、締結孔61が形成された固定用膨出部62が形成されており、この固定用膨出部62に第1サイドカバー40の張出部48が被さって、締結孔61と貫通孔63とが連通することとなる。
第2サイドカバー30は、第1サイドカバー40を覆うように取り付けられるが、第2サイドカバー30の車体下側の把持部36では第1サイドカバーの前端部47を挟んで固定するのに対し、車体上側の固定用膨出部62は第1サイドカバー40の固定相手となる。すなわち、第2サイドカバー30の上部および下部に固定する側と固定される側とを分散配置することで、複雑な形状のサイドカバーの結合剛性が高められている。
図13は、本実施形態に係る整流リブ44(44a,44b)の模式図である。本実施形態では、整流リブ44を、第1導風面41と屈曲部46と第2導風面42とに跨って形成することで、屈曲部46を挟んで導風通路51の上流側および下流側の剛性を高めていたが、整流リブの形状は種々の変形が可能である。
図14は、本実施形態の変形例に係る整流リブ44cの模式図である。また、図15は、本実施形態の第2変形例に係る整流リブ44dの模式図である。図14に示す整流リブ44cは、第1導風面41と屈曲部46とに跨って形成されることで、屈曲部46の上流側で第1サイドカバー40の剛性を高めることができる。この場合、整流リブ44cの前端部を第2サイドカバー30の前端部37より車体前方に延出させて外観上のアクセントとすることもできる。
一方、図15に示す整流リブ44dは、屈曲部46と第2導風面42とに跨って形成されることで、屈曲部46の下流側で第1サイドカバー40の剛性を高めることができる。この場合、例えば、整流リブ44dの後端部を第2サイドカバー30の後端部より車体後方側に延出させて外観上のアクセントとしてもよい。
上記したように、本発明に係る車両のサイドカバーによれば、第1サイドカバー40の屈曲部46を第2サイドカバー30で覆い隠す構造としたので、屈曲部46の剛性を高めると共に走行風Wを所定方向に整流する整流リブ44a,44bを設けた場合であっても、屈曲部46および整流リブ44a,44bが外方に露出せず、外観性を保ちながら、導風通路51を形成するサイドカバーの剛性を高めることが可能となる。
なお、車両の構成、第1サイドカバーおよび第2サイドカバーの形状、サイドカバーの車体締結構造、導風通路の形状、整流リブの数や形状、整流リブの製造方法等は、上記実施形態に限られず、種々の変更が可能である。例えば、整流リブが1本や3本以上としたり、板状部材を追加した構造としてもよい。本発明に係る車両のサイドカバーは、自動二輪車に限られず、鞍乗型の三/四輪車等の各種車両に適用することが可能である。
1…自動二輪車(車両)、30(30L,30R)…第2サイドカバー、31…上部分、32…切れ込み部、33…中部分、34…下端部、37…第2サイドカバーの前端部、40(40L,40R)…第1サイドカバー、41…第1導風面、42…第2導風面、44(44a,44b,44c,44d)…整流リブ、45…第2導風面の車幅方向外側端部、46…屈曲部、47…第1導風面の前端部、50…導入口、51…導風通路、52…排出口、T…隙間、W…走行風

Claims (8)

  1. 車両(1)の側面を覆う第1サイドカバー(40)と前記第1サイドカバー(40)の車幅方向外側を覆う第2サイドカバー(30)とによって、車両前方から受ける走行風(W)を車体後方外側に導く導風通路(51)を形成する車両のサイドカバーにおいて、
    前記第1サイドカバー(40)が、前記走行風(W)を車体後方に導く第1導風面(41)と、前記第1導風面(41)で導かれた走行風(W)を車幅方向外側に導く第2導風面(42)と、前記第1導風面(41)および前記第2導風面(42)を連結する屈曲部(46)とを備え、
    前記第2サイドカバー(30)が、車体側面視で、前記屈曲部(46)を覆って配置され、
    前記第1サイドカバー(40)に、前記走行風(W)を所定方向に整流する整流リブ(44a,44b,44c,44d)が設けられており、
    前記整流リブ(44a,44b)が、車体側面視で、前記第2サイドカバー(30)の前端部(37)より車体前方に延出していることを特徴とする車両のサイドカバー。
  2. 車両(1)の側面を覆う第1サイドカバー(40)と前記第1サイドカバー(40)の車幅方向外側を覆う第2サイドカバー(30)とによって、車両前方から受ける走行風(W)を車体後方外側に導く導風通路(51)を形成する車両のサイドカバーにおいて、
    前記第1サイドカバー(40)が、前記走行風(W)を車体後方に導く第1導風面(41)と、前記第1導風面(41)で導かれた走行風(W)を車幅方向外側に導く第2導風面(42)と、前記第1導風面(41)および前記第2導風面(42)を連結する屈曲部(46)とを備え、
    前記第2サイドカバー(30)が、車体側面視で、前記屈曲部(46)を覆って配置され、
    前記第1サイドカバー(40)に、前記走行風(W)を所定方向に整流する整流リブ(44a,44b,44c,44d)が設けられており、
    前記整流リブ(44a,44b)が、薄板状の前記第1サイドカバー(40)の裏面側を凹ませたことにより形成される凸部であることを特徴とする車両のサイドカバー。
  3. 前記整流リブ(44a,44b)が、前記第1導風面(41)と前記屈曲部(46)と前記第2導風面(42)とに跨って形成されることを特徴とする請求項1または2に記載の車両のサイドカバー。
  4. 前記整流リブ(44a,44b,44c)が、前記第1導風面(41)と前記屈曲部(46)とに跨って形成されることを特徴とする請求項1または2に記載の車両のサイドカバー。
  5. 前記整流リブ(44a,44b,44d)が、前記屈曲部(46)と前記第2導風面(42)とに跨って形成されることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の車両のサイドカバー。
  6. 前記第2導風面(42)の車幅方向外側端部(45)が、前記第2サイドカバー(30)の下端部(34)より車幅方向外側に位置することを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載の車両のサイドカバー。
  7. 前記第1導風面(41)の前端部(47)が、前記第2サイドカバー(30)の前端部(37)より車幅方向内側に位置することを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載の車両のサイドカバー。
  8. 前記整流リブ(44a,44b)が、前記第2サイドカバー(30)の裏面側と所定の隙間(T)を有するように形成されていることを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の車両のサイドカバー。
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