JP7056993B1 - 電動式引き戸装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ドアを閉じ残しなく確実に閉じることができ、かつ、ドアを閉じる時にドアが戸当たりに激しく衝突することを防止することが可能な電動式引き戸装置を提供する。【解決手段】電動式引き戸装置は、相互に離間して配置された駆動及び従動プーリ間にドアを吊り下げ支持したベルトを掛け渡し、駆動用プーリを介してドアをモータ駆動するように構成され、モータの回転に応じてパルスを発生する磁気位置センサからの出力に基づいてモータを制御する制御装置を備えた電動引き戸装置であって、制御装置が、磁気位置センサからの出力に基づいて、ドアを開方向に移動させる時はモータを停止して手動でドアが開けられるようにし、かつ、ドアを閉方向に移動させる時はモータを駆動させて自動でドアを閉じる半自動駆動モードを実行するように構成されている。【選択図】図2

Description

本発明は、建物における出入口に設けられる引き戸装置の改良に関し、特に、自動で閉じるように構成された電動式引き戸装置に関する。
従来から、手動で開いて自動で閉じるように構成された自閉式引き戸装置がある。係る自閉式引き戸装置は、建物の躯体の出入口上部にガイドレールを配置し、該ガイドレールに、走行自在の吊り車を介してドアを吊り下げ、該ドアと建物躯体との間にコイルばねを設けて成り、使用者が前記コイルばねの力に抗して手動でドアを開くと、ドアが開放された時に、前記コイルばねの復元力によって自動的にドアが閉じるように構成されている。
このような従来の自閉式引き戸装置は、コイルばねの復元力によってドアが自動的に閉じる時に、全閉側の戸当たりにドアが勢いよく衝突して騒音を発生することを防止するために、ドアの戸当たりへの衝撃を吸収するエア式ダンパーや油圧式ダンパー等が設けられている(特許文献1)。
特開2007-77580号公報
しかしながら、エア式又は油圧式のダンパーは、温度によるブレーキ力の変化が大きく、その結果、四季の寒暖によってブレーキ力が変わってしまうという問題がある。
具体的には、温度が低いとブレーキ力が上がり、温度が高いとブレーキ力が下がるため、例えば、エア式又油圧式のダンパーのブレーキ力を夏の気温に合わせて調整すると、気温が低い春・秋・冬季にブレーキ力が高くなりすぎて、扉が完全に締まらずに閉じ残しが生じるという問題が生じる。閉じ残しを防ぐためにコイルばねの閉じ付勢力を強くすると、手動開放時に大きな開放力が必要になるので手動開放操作が煩わしくなるという問題が生じる。
逆に、エア式又油圧式のダンパーのブレーキ力を春・秋・冬季に合わせて調整すると、夏季は、ドアを閉じる時のコイルばねの復元力に対する十分なブレーキ力が得られないことになり、その結果、ドアを閉じる時にドアが戸当たりに激しく衝突し、衝突音を発生させるだけでなく、それが繰り替えされるとドア、サッシ、引き戸装置本体に損傷や破損が生じるという問題が生じる。
このため従来の自閉式引き戸装置では、季節に合わせてエア式又は油圧式のダンパーのブレーキ力を調整しなければならないという負担があるばかりでなく、調整に係る維持管理費用が発生し、場合によっては、ドアやサッシ等の修繕費用も発生することがあるという問題がある。
本発明は、上記した従来の自閉式引き戸装置の問題点を解消し、季節に応じてエア式又は油圧式のダンパーのブレーキ力の調整を実施する必要がなく、手動開放時に必要な開放力を大きくすることなく、ドアを閉じ残しなく確実に閉じることができ、かつ、ドアを閉じる時にドアが戸当たりに激しく衝突することを防止することが可能な電動式引き戸装置を提供することを目的としている。
上記した目的を達成するために、本発明に係る電動式引き戸装置は、相互に離間して配置された駆動用プーリと従動用プーリとの間にベルトを掛け渡し、前記ベルトにドアを吊り下げ支持し、前記駆動用プーリをモータで駆動することによりドアを駆動するように構成され、前記モータの回転に応じてパルスを発生する磁気位置センサと、前記磁気位置センサからの出力に基づいて前記モータの動作を制御する制御装置とを備えた電動引き戸装置であって、前記制御装置が、前記磁気位置センサからの出力に基づいて、ドアを開方向に移動させる時はモータを停止して手動でドアが開けられるようにし、かつ、ドアを閉方向に移動させる時はモータを駆動させて自動でドアを閉じる半自動駆動モードを実行するように構成されていることを特徴とする。
好ましくは、前記制御装置は、ドアを開方向に移動させる時はモータを停止し、かつ、ドアを閉方向に移動させる時はモータを駆動させて自動でドアを閉じる半自動駆動モードを実行し、前記半自動駆動モードにおいて、制御装置は、前記磁気位置センサからの出力に基づいて、ドアが開方向へ移動している時に、ドアの移動速度が予め決めた規定値より低くなるか否かを監視し、ドアの開方向への移動速度が予め決めた規定値より低くなると、モータに駆動電流を供給してドアを閉方向へ移動させるように構成され得る。
また、前記制御装置は、前記半自動駆動モードにおいて、前記磁気位置センサからの出力に基づいて、ドアを閉方向に移動している時にドアの移動速度が予め決めた規定値より低くなるか否かを監視し、ドアに拘束力がかけられてドアの閉方向への移動速度が予め決めた規定値より低くなると、モータへの駆動電流の供給を停止してドアを停止させ、かつ、ドア停止中にドアが開方向又は閉方向に移動されると、モータへの電力供給を再開してドアを閉方向に移動させる駆動停止動作モードを実行するよう構成され得る。
さらにまた、前記制御装置は、前記半自動駆動モードにおいて、前記磁気位置センサからの出力に基づいて、ドアを閉方向に移動している時にドアの移動速度が予め決めた規定値より低くなるか否かを監視し、ドアに拘束力がかけられてドアの閉方向への移動速度が予め決めた規定値より低くなると、モータへ供給する駆動電流の電流値を下げて、前記拘束力に抗してドアが移動しない低トルクでモータを連続駆動し、かつ、低トルク動作中にドアが閉方向に移動すると、モータへ供給する駆動電流を元の電流値に戻してドアを閉方向に移動させる連続駆動モードを実行するよう構成してもよい。この場合、前記制御装置に、ドアの全開位置から所定の距離を画定する全開維持範囲をパラメータとして設定し、前記連続駆動モードにおいてドアを閉方向に移動中、ドアが前記全開維持範囲にある時に、ドアの移動速度が予め決めた規定値より低くなるとモータへの駆動電流の供給を停止してドアを停止させ、かつ、ドア停止中にドアが開方向又は閉方向に移動されると、モータへの電力供給を再開してドアを閉方向に移動させるように構成することも可能である。
好ましくは、前記制御装置は、前記駆動停止動作モード及び連続駆動モードを切り替え可能に構成することができる。
また、前記制御装置に、ドアの全開位置から所定の距離を開けた位置にある全開側減速開始点をパラメータとして設定し、該制御装置が、ドアが手動で開方向に移動されている間、磁気位置センサの出力に基づいて、ドアの位置及び速度を監視し、ドアが全開側減速開始点に達した時に予め決めた最高速度を超えている場合には、モータへ駆動電流を供給してドアの速度を減速させる減速制御を実行するよう構成してもよい。
さらにまた、前記制御装置は、火報信号を入力可能に構成され得、火報信号が入力されると、他の動作に優先させてドアを閉方向に駆動するようモータを動作させる緊急閉駆動モードを実行するように構成してもよい。この場合、前記制御装置は、遅延時間をパラメータとして入力可能に構成され得、前記緊急閉駆動モードにおいて、火報信号が入力された後、前記遅延時間経過後に、ドアの閉方向への駆動を開始するように構成され得る。
本発明に係る電動式引き戸装置は、相互に離間して配置された駆動用プーリと従動用プーリとの間にベルトを掛け渡し、前記ベルトにドアを吊り下げ支持し、前記駆動用プーリをモータで駆動することによりドアを駆動するように構成され、前記モータの回転に応じてパルスを発生する磁気位置センサと、前記磁気位置センサからの出力に基づいて前記モータの動作を制御する制御装置とを備えた電動引き戸装置であって、前記制御装置が、前記磁気位置センサからの出力に基づいて、ドアを開方向に移動させる時はモータを停止して手動でドアが開けられるようにし、かつ、ドアを閉方向に移動させる時はモータを駆動させて自動でドアを閉じる半自動駆動モードを実行するように構成されているので、季節に応じてエア式又は油圧式のダンパーのブレーキ力の調整を実施する必要がなく、手動開放時に必要な開放力を大きくすることなく、ドアを閉じ残しなく確実に閉じることができ、かつ、ドアを閉じる時にドアが戸当たりに激しく衝突することを防止することが可能になる。例えば、病院等の病室に設置されたドアは、人を感知して自動で開いてしまうことを避けるために手動で開閉する引き戸が採用されることが多いが、開閉が両方共手動の場合、ドアの閉め忘れが生じる可能性があるが、本発明に係る電動式引き戸装置によれば、ドアの閉め忘れが生じる可能性はなく、かつ、従来の引き戸装置のようにコイルばねの復元力を利用してドアを自動で閉じる構成ではなく、モータを用いてドアを自動で閉じるように構成されているので、エア式又は油圧式のダンパーを必要とせずに、当然のことながら季節に応じてエア式又は油圧式のダンパーのブレーキ力の調整を実施する必要もなくなる。
また、前記制御装置を、ドアを開方向に移動させる時はモータを停止し、かつ、ドアを閉方向に移動させる時はモータを駆動させて自動でドアを閉じる半自動駆動モードを実行するように構成し、前記半自動駆動モードにおいて、制御装置は、前記磁気位置センサからの出力に基づいて、ドアが開方向へ移動している時に、ドアの移動速度が予め決めた規定値より低くなるか否かを監視し、ドアの開方向への移動速度が予め決めた規定値より低くなると、モータに駆動電流を供給してドアを閉方向へ移動させるように構成することにより、使用者が手動でドアを開いた後にドアから手を離すだけで自動的にドアを閉めることが可能になる。
さらに、前記制御装置を、前記半自動駆動モードにおいて、前記磁気位置センサからの出力に基づいて、ドアを閉方向に移動している時にドアの移動速度が予め決めた規定値より低くなるか否かを監視し、ドアに拘束力がかけられてドアの閉方向への移動速度が予め決めた規定値より低くなると、モータへの駆動電流の供給を停止してドアを停止させ、かつ、ドア停止中にドアが開方向又は閉方向に移動されると、モータへの電力供給を再開してドアを閉方向に移動させる駆動停止動作モードを実行するよう構成することにより、ドアを開放状態に保ちたい場合、使用者は閉方向に移動しているドアを一時的に手や足等で止めるだけで、その後は手や足等を放してもドアを開放状態に維持することが可能になる。従来の引き戸装置のようにコイルばねの復元力を利用してドアを自動的に閉じる構成では、ドアを開放状態に維持したい場合、使用者は手や足等でドアを止めた状態に保たなければならないので使用者の負担が大きく、特に、使用者がドアを止めた状態に保っている間、コイルばねの復元力に抗する力でドアを止め続けなければならないので、使用者の負担が大きいが、本発明に係る電動引き戸装置ではこのような問題は生じない。また、開放状態に保たれているドアを閉めたい場合には、使用者はドアを開方向又は閉方向に僅かに動かすだけでモータによるドアの閉動作が開始されるので、ドアを閉める負担が軽減し、また、ドアの閉め忘れも少なくなる。
また、前記制御装置を、前記半自動駆動モードにおいて、前記磁気位置センサからの出力に基づいて、ドアを閉方向に移動している時にドアの移動速度が予め決めた規定値より低くなるか否かを監視し、ドアに拘束力がかけられてドアの閉方向への移動速度が予め決めた規定値より低くなると、モータへ供給する駆動電流の電流値を下げて、前記拘束力に抗してドアが移動しない低トルクでモータを連続駆動し、かつ、低トルク動作中にドアが閉方向に移動すると、モータへ供給する駆動電流を元の電流値に戻してドアを閉方向に移動させる連続駆動モードを実行するよう構成することで、ドアを開放状態に保ちたい場合、使用者は閉方向に移動しているドアを手や足等で止めるだけでドアを開放状態に維持することが可能になり、使用者がドアから手や足等を離してドアを開放するとドアが自動的に閉まるので、ドアの閉め忘れがない。また、使用者が手や足等でドアを止めて拘束している間、モータへ供給する駆動電流の電流値が下げられるので、コイルばねの復元力を利用してドアを自動的に閉じるように構成された従来の引き戸装置に比べて、軽い力でドアを止めておくことが可能になる。
さらにまた、前記制御装置に、ドアの全開位置から所定の距離を画定する全開維持範囲をパラメータとして設定し、前記連続駆動モードにおいてドアを閉方向に移動中、ドアが前記全開維持範囲にある時に、ドアの移動速度が予め決めた規定値より低くなるとモータへの駆動電流の供給を停止してドアを停止させ、かつ、ドア停止中にドアが開方向又は閉方向に移動されると、モータへの電力供給を再開してドアを閉方向に移動させるように前記制御装置を構成することで、使用者は、前記全開維持範囲において閉方向に移動してるドアを一時的に手や足等で止めるだけで、その後は手や足等を放してもドアを開放状態に維持することが可能になる。
また、前記制御装置を、前記駆動停止動作モード及び連続駆動モードを切り替え可能に構成することで、使用環境に応じて最適な半自動駆動モードでドアを駆動することが可能になる。
さらにまた、前記制御装置に、ドアの全開位置から所定の距離を開けた位置にある全開側減速開始点をパラメータとして設定し、該制御装置が、ドアが手動で開方向に移動されている間、磁気位置センサの出力に基づいて、ドアの位置及び速度を監視し、ドアが全開側減速開始点に達した時に予め決めた最高速度を超えている場合には、モータへ駆動電流を供給してドアの速度を減速させる減速制御を実行するよう構成することにより、使用者が手動でドアを開ける時に、ドアを開ける速度が速すぎてドアが全開側の戸当たりに激しく衝突して、不快な衝突音を発生させたり、ドアや戸当たりに損傷や破損が生じたりすることがない。
また、前記制御装置を、火報信号を入力可能に構成し、火報信号が入力されると、他の動作に優先させてドアを閉方向に駆動するようモータを動作させる緊急閉駆動モードを実行するように構成することで、火災等の緊急時に、半自動駆動モードの動作状態に関係なく、ドアを自動的に閉鎖することが可能になる。
さらに、前記制御装置を、遅延時間をパラメータとして入力可能に構成し、前記緊急閉駆動モードにおいて、火報信号が入力された後、前記遅延時間経過後に、ドアの閉方向への駆動を開始するように構成することで、火災等の緊急時に室内にいる人が部屋を出る時間を確保することができ、その後、自動的にドアを閉鎖することが可能になる。
本発明に係る電動引き戸装置の全体構成を説明する図である。 図1に示した電動式引き戸装置における半自動駆動モードの一つである駆動停止動作モードの動作フローチャートである。 図1に示した電動式引き戸装置における半自動駆動モードの一つである連続駆動モードの動作フローチャートである。
以下、添付図面を参照して本発明に係る電動引き戸装置の実施の形態について説明していく。
図1は、本発明に係る電動引き戸装置の全体構成を説明する図であり、図中符号1はドアを、符号1aはドア1に設けられた取手を、符号2はドア1を開閉駆動するための駆動機構を、符号3は駆動機構2の動作を制御するための制御装置(ドアコントローラ)を各々示している。
駆動機構2は、モータ4及びモータ4の回転量に比例したパルス信号を発生する磁気位置センサ5を備え、前記モータ4の出力は不図示の減速機構を介して駆動用歯付きプーリ6に伝達され、該駆動用歯付きプーリ6と従動用歯付きプーリ7との間にかけ渡された歯付きベルト8を駆動するように構成されている。歯付きベルト8には、周知の構造の連結具(符号なし)を介して前記ドア1が取り付けられており、これにより駆動機構2によってドア1を駆動することができるように構成されている。
尚、図1中、符号9は全閉側ドアストッパを、符号10は全開側ドアストッパを各々示しており、ドア1は、これら全閉側ドアストッパ9及び全開側ドアストッパ10の間で開閉動作される。
前記モータ4は、例えば、三相ブラシレスモータであり、磁気位置センサ5は、モータのロータの磁極N,Sを検出してモータの回転量に比例したパルスを発生する3個のホールICであり得る。尚、モータ4及び磁気位置センサ5の構成は、本実施例に限定されることなく、任意のモータ及びセンサが使用され得る。
上記したように構成された電動引き戸装置において、制御装置3は、磁気位置センサ5の出力に基づいて、ドア1を半自動駆動モードで駆動する。ここで、半自動駆動モードは、ドア1を開く時には手動で、ドア1を閉じる時には駆動機構2を介して自動で駆動する駆動モードをいう。
制御装置3は、パルス合成部11、制御演算部12、開閉駆動制御部13、駆動条件選択及び設定手段14~16及び信号入力部17~19を備えている。
ここで、パルス合成部11、制御演算部12及び開閉駆動制御部13は、制御装置3に設けられたマイクロコンピュータ上で動作するプログラムにより実現される機能ブロックであり得るが、回路素子等を用いて構成した専用の制御回路で実現することもできる。
上記したパルス合成部11は、磁気位置センサ5を構成する3個のホールICからそれぞれ出力されるパルス信号を入力し、3つのパルス信号を合成した位置速度パルス信号S1及び3つのパルス信号の入力順によって決められる方向判別信号S2を生成して制御演算部12に出力する。
前記駆動条件選択及び設定手段14~16は、半自動駆動モード選択手段14、通行延長タイマ設定手段15及び開閉動作時最大モータ電流設定手段16から成る。
半自動駆動モード選択手段14は、駆動装置2によってドア1を閉方向に移動させている途中で該ドアの閉方向への移動が強制的に止められた後のドア1の挙動が異なる二種類の半自動駆動モードを選択するための手段であり、例えば、周知のスイッチ素子であるディップスイッチで構成され得る。前記二種類の半自動駆動モードについては後述する。
通行延長タイマ設定手段15は、火災等の緊急時に開放状態のドア1を自動的に閉じる緊急閉駆動モードにおいて、ドア1の自動閉鎖を開始する時間を設定するためのタイマである。緊急閉駆動モードについては後述する。
開閉動作時最大モータ電流設定手段16は、ドア1の開閉動作のためにモータ4に供給する電流の最大値を設定するための手段である。
上記した駆動条件選択及び設定手段14~16の信号は、制御演算部12に入力される。
前記信号入力部17~19は、全閉信号送信手段20からの信号を入力する自動全閉信号入力部17、全開信号送信手段21からの信号を入力する自動全開信号入力部18、及び停止信号送信手段22からの信号を入力する停止信号入力部19から成り、これら信号入力部17~19において入力された信号は、制御演算部12に入力される。
制御演算部12は、位置・速度・方向監視部12a、ドア拘束時間監視部12b、速度・回転方向及びモータ電流値決定部12c及び記憶部12dを備え、パルス合成部11から入力される位置速度パルス信号S1及び方向判別信号S2に基づいて、半自動駆動モード選択手段14、通行延長タイマ設定手段15及び開閉動作時最大モータ電流設定手段16において設定されたパラメータを用いて、記憶部12dに予め記憶された動作モードプログラムに従って、モータ4の速度及び回転方向並びにモータ4へ供給する電流値を決定して、開閉駆動制御部13へ速度指令(速度指令値)、回転方向指令(回転方向指令値)及びモータ電流指令(モータ電流指令値)を出力し、開閉駆動制御部13は、これらの指令に従って、通常使用時には、使用者が手動でドア1を開き、モータ4を備えた駆動機構2を用いてドア1を自動的に電動で閉じるように、モータ4を駆動するよう構成されている。また、制御演算部12には、不図示の減速開始点設定手段から減速開始点(減速開始位置)を入力するように構成されている。減速開始点は、ドア1の全開位置及び全閉位置から所定の間隔を開けた位置に各々設定され得、減速開始点から全閉位置又は全開位置までドアの移動速度を減速する減速制御を実行するために用いられ得る。
上記したように構成された本実施例における電動式引き戸装置は、通常使用時には、使用者が手動でドア1を開き、ドア1を開いた後、モータ4を備えた駆動機構2を用いてドア1を自動的に閉じる半自動駆動モードで動作するよう駆動機構2が制御装置3によって制御されるように構成されているところ、前述したように半自動駆動モードには、二種類の駆動モードがあり、駆動モードは、半自動駆動モード選択手段14によって予め選択される。
前記二種類の駆動モードは、駆動停止動作モード及び連続駆動モードである。
駆動停止動作モードは、駆動機構2を用いてドア1を自動的に閉じている途中に、ドア1の動作が強制的に止められた場合にはドア1の動作を停止させて、その後、ドア1が開方向又は閉方向に手動で動かされると再び駆動機構2を用いてドア1を閉方向に動作させるモードである。
連続駆動モードは、駆動機構2を用いてドア1を自動的に閉じている途中に、ドア1の動作が強制的に止められた場合に、ドア1の動作トルクを下げて、低トルクでドア1を動作させ続け、ドア1が解放されて再度動き始めた時に、ドア1の動作トルクを通常の動作トルクに戻すモードである。
電動式引き戸装置は、上記した半自動駆動モードの他に、緊急時にドア1を自動的に閉じる緊急閉駆動モード、強制的にドア1を全開にする自動全開駆動モード及び強制的にドア1を停止させるドア停止モードで動作され得る。
以下に、本実施例に係る電動式引き戸装置の動作について説明していく。
始めに、ドア1が任意の位置にある状態で電源を投入すると、初期設定動作として、制御演算部12は、ドア1を全開位置及び全閉位置までそれぞれ低速走行させながら、パルス合成部11を介して磁気位置センサ5から入力されるパルスを計数し、この計数値を基準ドアストローク値として記憶部12dに記憶させる。これにより、制御演算部12は、ドア1の基準となる基準ストローク値と、実際に計数されたパルス数とを比較演算することにより、磁気位置センサ7からのパルスを計数した計数値に基づいて、ドア1の現在位置を検出する。さらに、制御演算部12は、基準ドアストローク値と実際に計測されたパルスの計数値とを比較演算することにより、ドア1の動作時のブレーキ位置、全開位置及び全閉位置、減速開始位置(減速開始点)をパルスの計数値に基づいて検出することが可能になる。
上記した初期設定動作後、制御装置3は、ドア1は全閉位置で停止された状態でモータ4への駆動電流供給を停止して、ドア1を全閉位置で待機させる。
これにより、使用者はドア1を手動で開くことができるようになる。使用者がドア1を開くと、制御装置3は、ドア1を自動的に閉じる半自動駆動モードでドア1を駆動させる。上述したように、この半自動駆動モードには、二種類の駆動モード(駆動停止動作モード及び連続駆動モード)があり、駆動モードは、半自動駆動モード選択手段14を介して選択される。
次に、本実施例に係る電動式引き戸装置における二種類の半自動駆動モードの動作を図2及び図3のフローチャートを参照しながら説明していく。
図2は、半自動駆動モードの一つである駆動停止動作モードを説明するためのフローチャートである。
(1)駆動停止動作モード:
制御装置3は、ドア1が全閉されて停止している状態で、モータ4への電流供給を停止して待機させ(ステップ1)、位置・速度・方向監視部12aにおいて、ドア1が手動で全開方向に移動させられているか否かを監視する(ステップ2)。
ドア1が全開方向に移動させられると、制御装置3は、磁気位置センサ5からの検出パルスに基づいてパルス合成部11から入力される位置速度パルス信号S1及び方向判別信号S2を用いて、位置・速度・方向監視部12aにおいて、ドア1の移動速度が予め決めた既定値(最低速度)より低くなるか否かを監視し(ステップ3)、ドアの移動速度が予め決めた既定値より低くなるとドアが停止したと判断して、モータ4に、閉方向の回転方向で所定の速度及びトルクでドアを移動可能な駆動電流を供給してドア1を閉方向に移動させる(ステップ4)。
制御装置3は、ドア1を閉方向に駆動中に、位置・速度・方向監視部12aにおいて、ドア1の移動速度が予め決めた既定値(最低速度)より低くなるか否かを監視する(ステップ5)。
制御装置3は、ドア1の移動速度が予め決めた既定値(最低速度)より高い速度で全閉側の減速開始点に達すると(ステップ6)、ドア移動速度を減速させ(ステップ7)、ドア1が全閉位置に達するか否かを監視し(ステップ8)、ドア1が全閉位置に達した時に、モータ4への駆動電流供給を停止してドア1を停止させ(ステップ9)、全閉停止待機状態(ステップ1)に戻る。
制御装置3は、ステップ5において、ドア1の移動速度が予め決めた既定値(最低速度)より低くなった場合、ドア拘束時間監視部12bにおいて、ドア1の移動速度が予め決めた既定値(最低速度)より低い状態が予め決めた規定拘束時間を超えるか否かを監視し(ステップ10)、予め決めた規定拘束時間を超えた場合、ドア1が使用者によって強制的に止められたと判断してモータ4への駆動電流の供給を停止してドア1を停止させる(ステップ11)。
制御装置3は、ドア1の停止後、位置・速度・方向監視部12aにおいて、ドア1が開方向又は閉方向に移動したか否かを監視し(ステップ12)、ドア1が開方向又は閉方向に移動した場合、それをトリガとして、再び、モータ4への駆動電流の供給を開始して、ドア1を全閉位置方向に駆動する(ステップ4)。
上記した駆動停止動作モードによれば、使用者は、ドア1を手動で開くことができ、ドア1を開いた後は、モータ4によって自動的にドア1を閉じることが可能になる。また、ドア1を閉じている間に、使用者がドア1を手や足等で止めると、ドア1はその位置で停止する。従って、例えば、病院等において医療器材の搬入等の理由でドア1を開いておきたい場合には、使用者はドア1が自動的に閉じている途中でドア1を手や足等で止めるだけでドア1を開いた状態に維持することが可能になる。ドア1を開いた状態からドア1を閉じる場合には、使用者は、ドア1を開方向又は閉方向に少し移動させるだけで、それがトリガとなってドア1は自動的に閉じる。
次に、図3を用いて、半自動駆動モードの一つである連続駆動モードについて説明していく。
(2)連続駆動モード:
制御装置3は、ドア1が全閉されて停止している状態で、モータ4への電流供給を停止して待機させ(ステップ1)、位置・速度・方向監視部12aにおいて、ドア1が手動で全開方向に移動させられているか否かを監視する(ステップ2)。
ドア1が全開方向に移動させられると、制御装置3は、磁気位置センサ5からの検出パルスに基づいてパルス合成部11から入力される位置速度パルス信号S1及び方向判別信号S2を用いて、位置・速度・方向監視部12aにおいて、ドア1の移動速度が予め決めた既定値(最低速度)より低くなるか否かを監視し(ステップ3)、ドアの移動速度が予め決めた既定値より低くなるとドアが停止したと判断して、モータ4に、閉方向の回転方向で所定の速度及びトルクでドアを移動可能な駆動電流を供給してドア1を閉方向に移動させる(ステップ4)。
制御装置3は、ドア1を閉方向に駆動中に、位置・速度・方向監視部12aにおいて、ドア1の移動速度が予め決めた既定値(最低速度)より低くなるか否かを監視する(ステップ5)。
制御装置3は、ドア1の移動速度が予め決めた既定値(最低速度)より高い速度で全閉側の減速開始点に達すると(ステップ6)、ドア移動速度を減速させ(ステップ7)、ドア1が全閉位置に達するか否かを監視し(ステップ8)、ドア1が全閉位置に達した時に、モータ4への駆動電流供給を停止してドア1を停止させ(ステップ9)、全閉停止待機状態(ステップ1)に戻る。
制御装置3は、ステップ5において、ドア1の移動速度が予め決めた既定値(最低速度)より低くなった場合、ドア拘束時間監視部12bにおいて、ドア1の移動速度が予め決めた既定値(最低速度)より低い状態が予め決めた規定拘束時間を超えるか否かを監視し(ステップ10)、予め決めた規定拘束時間を超えた場合、ドア1が使用者によって強制的に止められていると判断して、次いで、位置・速度・方向監視部12aにおいてドア1が全開維持範囲にあるか否かを判断する(ステップ11)。ここで、全開維持範囲は、ドアの全開位置から所定の距離に設定され得、本実施例では、ドアの全開位置と、全開側の減速開始位置との間が全開維持範囲に設定されている。
制御装置3は、ドア1が全開維持範囲にない場合には、モータ4に供給していた駆動電流を、通常の電流値より低い値(具体的には、使用者によるドアの拘束力に抗してドアが閉方向に移動してしまわない電流値)に下げて、ドアを閉方向に低電流値で連続駆動させる(ステップ12)。
制御装置3は、ドア1を低電流値で連続駆動している間、位置・速度・方向監視部12aにおいて、ドア1が開方向又は閉方向に移動しているか否かを監視し(ステップ13)、ドア1が開方向又は閉方向に移動すると、使用者によるドアの拘束が解かれたと判断して、再び、モータ4への駆動電流を通常の電流値まで上げて、ドア1を通常の電流値で閉方向に駆動する(ステップ4)。
制御装置3は、ステップ11において、ドア1が全開維持範囲にあると判断した場合には、モータ4への駆動電流の供給を停止してドア1を停止する(ステップ14)。制御装置3は、ドア1の停止後、位置・速度・方向監視部12aにおいて、ドア1が開方向又は閉方向に移動しているか否かを監視し(ステップ13)、ドア1が開方向又は閉方向に移動した場合、使用者によりドア1が開方向又は閉方向に移動されたと判断して、再び、モータ4へ通常の電流値の駆動電流を供給し、ドア1を通常の電流値で閉方向に駆動させる(ステップ4)。
上記した連続動作モードによれば、使用者は、ドア1を手動で開くことができ、ドア1を開いた後は、モータ4によって自動的にドア1を閉じることが可能になる。また、ドア1を閉じている間に、使用者がドア1を手や足等で止めると、使用者の拘束力によってドア1はその位置で停止する。ドア1が停止している間も、モータ4は低電流値で連続駆動されているため、使用者がドア1を離すと、モータ4によってドア1はゆっくりと閉方向に移動し始め、それをトリガとして、モータ4への駆動電流が通常の電流値まで上げられて通常速度に戻って閉方向に移動して自動的に閉じる。これにより、ドア1を一時的に開いた状態に維持しておきたい場合は、使用者が手や足等でドア1を止めている間は、ドア1は停止し、使用者による拘束が解かれるとドア1は自動的に閉じるので、前記駆動停止動作モードのように、使用者がドア1を閉じるために、ドア1を開方向又は閉方向に少しだけ移動させる必要がなくなり、使用者の負担がより低減する。また、例えば、病院等において医療器材の搬入等の理由でドア1を一定時間、開いておきたい場合には、使用者はドア1が全開維持範囲にある間に、自動的に閉じている途中でドア1を手や足等で止めるだけでドア1を開いた状態に維持することが可能になる。ドア1を開いた状態からドア1を閉じる場合には、使用者は、ドア1を開方向又は閉方向に少し移動させるだけで、それがトリガとなってドア1は自動的に閉じる。
本実施例に係る電動式引き戸装置は、上記した半自動駆動モードの他に、緊急閉駆動モードで駆動され得る。
以下に、緊急閉駆動モードについて説明していく。
本実施例に係る電動引き戸装置は、火災警報器からの火報信号を、全閉信号送信手段20から制御装置3に入力できるように構成されている。
火報信号が、全閉信号送信手段20から自動全閉信号入力部17介して制御演算部12に入力されると、制御演算部12は、他の動作に優先させて開閉駆動制御部13に閉方向にドア1を駆動させる指令を出力し、全開位置、又は任意の途中位置で待機中のドア1を自動閉鎖させる。
ここで、制御演算部12には、通行延長タイマ設定手段15によって遅延時間(例えば、0~30秒)がパラメータとして入力されている。この遅延時間は、火報信号が入力されてから開放状態のドア1の自動閉鎖を開始する時間であり、制御演算部12は、火報信号が入力された後、遅延時間経過後に、前記自動閉鎖を実行する。火報信号は、火災警報器の鳴動と同時に送信されるため、前記遅延時間を設けることにより、室内にいる者が退室する通行時間を確保することができる。
次に、自動全開駆動モードについて説明する。
本実施例に係る電動引き戸装置は自動全開駆動モードを有する。制御装置3は、全開信号送信手段21から自動全開信号入力部18を介して全開信号が入力されると、他の動作に優先させて、モータ4を制御してドア1を全開位置まで駆動させる自動全開駆動モードを実行する。制御装置3は、自動全開駆動モードでは、ドア1が全開位置に達すると、ドア1が手動で閉方向に移動されるか、又は、火報信号が入力されるまでドア1は全開位置に維持される。
最後に、ドア停止モードについて説明する。
本実施例に係る電動引き戸装置はドア停止モードを有する。制御装置3は、停止信号送信手段22から停止信号入力部19を介して停止信号が入力されると、他の動作に優先させて、モータ4への駆動電流の供給を停止してドア1を停止させる。これにより、ドア1を任意の位置で停止させることが可能になる。制御装置3は、ドア停止モードでは、ドア1が手動で開方向又は閉方向に移動されるか、又は、火報信号が入力されるまでドア1を停止状態に維持する。
以上説明したように、本実施例に係る電動引き戸装置によれば、ドア1を開く時は手動で開くことができ、ドア1を閉じる時は、モータ4によって自動的に閉じるように構成されているので、エア式シリンダや油圧式シリンダのように季節によって調整をする必要がなく、常に最適な動作でドア1を閉じることが可能になる。
また、モータ4を用いてドア1を閉じるように構成することで、必要に応じて、ドア1を開いた状態に維持したり、緊急時にドア1を自動閉鎖したりすることも可能になる。
さらに、モータ4を用いてドア1を駆動するように構成することで、必要に応じて、ドア1を手動ではなく、モータ4によって開くことも可能になる。
上記した実施例では、半自動駆動モードにおいて、ドア1が開方向へ移動している間は、モータ4への電力供給を停止しているが、例えば、ドア1が開方向へ移動している間に、位置・速度・方向監視部12aにおいてドア1の位置及び速度を監視し、ドア1が全開側の減速開始点に達した時に、既定の速度(最高速度)を超えている場合には、モータ4に駆動電流を供給してドア1の速度を減速するように構成することも可能である。
1 ドア
2 駆動機構
3 制御装置
4 モータ
5 磁気位置センサ
6 駆動用歯付きプーリ
7 従動用歯付きプーリ
8 歯付きベルト
9 全閉側ドアストッパ
10 全開側ドアストッパ

11 パルス合成部
12 制御演算部
12a 位置・速度・方向監視部
12b ドア拘束時間監視部
12c 速度・回転方向及びモータ電流値決定部
12d 記憶部
13 開閉駆動制御部
14 半自動駆動モード選択手段
15 通行延長タイマ設定手段
16 開閉動作時最大モータ電流設定手段
17 自動全閉信号入力部
18 自動全開信号入力部
19 停止信号入力部
20 全閉信号送信手段
21 全開信号送信手段
22 停止信号送信手段

Claims (8)

  1. 相互に離間して配置された駆動用プーリと従動用プーリとの間にベルトを掛け渡し、前記ベルトにドアを吊り下げ支持し、前記駆動用プーリをモータで駆動することによりドアを駆動するように構成され、
    前記モータの回転に応じてパルスを発生する磁気位置センサと、前記磁気位置センサからの出力に基づいて前記モータの動作を制御する制御装置とを備えた電動引き戸装置であって、
    前記制御装置が、前記磁気位置センサからの出力に基づいて、
    ドアを開方向に移動させる時はモータを停止して手動でドアが開けられるようにし、かつ、ドアを閉方向に移動させる時はモータを駆動させて自動でドアを閉じる半自動駆動モードを実行するように構成されている電動引き戸装置において、
    前記制御装置が、ドアを開方向に移動させる時はモータを停止し、かつ、ドアを閉方向に移動させる時はモータを駆動させて自動でドアを閉じる半自動駆動モードを実行し、
    前記半自動駆動モードにおいて、制御装置は、前記磁気位置センサからの出力に基づいて、ドアが開方向へ移動している時に、ドアの移動速度が予め決めた規定値より低くなるか否かを監視し、ドアの開方向への移動速度が予め決めた規定値より低くなると、モータに駆動電流を供給してドアを閉方向へ移動させる
    ことを特徴とする電動引き戸装置。
  2. 前記制御装置が、前記半自動駆動モードにおいて、前記磁気位置センサからの出力に基づいて、ドアを閉方向に移動している時にドアの移動速度が予め決めた規定値より低くなるか否かを監視し、ドアに拘束力がかけられてドアの閉方向への移動速度が予め決めた規定値より低くなると、モータへの駆動電流の供給を停止してドアを停止させ、かつ、ドア停止中にドアが開方向又は閉方向に移動されると、モータへの電力供給を再開してドアを閉方向に移動させる駆動停止動作モードを実行する
    ことを特徴とする請求項に記載の電動引き戸装置。
  3. 前記制御装置が、前記半自動駆動モードにおいて、前記磁気位置センサからの出力に基づいて、ドアを閉方向に移動している時にドアの移動速度が予め決めた規定値より低くなるか否かを監視し、ドアに拘束力がかけられてドアの閉方向への移動速度が予め決めた規定値より低くなると、モータへ供給する駆動電流の電流値を下げて、前記拘束力に抗してドアが移動しない低トルクでモータを連続駆動し、かつ、低トルク動作中にドアが閉方向に移動すると、モータへ供給する駆動電流を元の電流値に戻してドアを閉方向に移動させる連続駆動モードを実行する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の電動引き戸装置。
  4. 前記制御装置が、ドアの全開位置から所定の距離を画定する全開維持範囲をパラメータとして有し、
    前記連続駆動モードにおいてドアを閉方向に移動中、ドアが前記全開維持範囲にある時に、ドアの移動速度が予め決めた規定値より低くなるとモータへの駆動電流の供給を停止してドアを停止させ、かつ、ドア停止中にドアが開方向又は閉方向に移動されると、モータへの電力供給を再開してドアを閉方向に移動させる
    ことを特徴とする請求項に記載の電動引き戸装置。
  5. 前記駆動停止動作モード及び連続駆動モードを切り替え可能に前記制御装置が構成されている
    ことを特徴とする請求項2を引用する請求項3又は請求項4に記載の電動引き戸装置。
  6. 前記制御装置が、ドアの全開位置から所定の距離を開けた位置にある全開側減速開始点をパラメータとして有し、
    該制御装置が、ドアが手動で開方向に移動されている間、磁気位置センサの出力に基づいて、ドアの位置及び速度を監視し、ドアが全開側減速開始点に達した時に予め決めた最高速度を超えている場合には、モータへ駆動電流を供給してドアの速度を減速させる減速制御を実行する
    ことを特徴とする請求項1~5の何れか一項に記載の電動引き戸装置。
  7. 前記制御装置が、火報信号を入力可能に構成され、火報信号が入力されると、他の動作に優先させてドアを閉方向に駆動するようモータを動作させる緊急閉駆動モードを実行するように構成されている
    ことを特徴とする請求項1~6の何れか一項に記載の電動引き戸装置。
  8. 前記制御装置が、遅延時間をパラメータとして入力可能に構成され、前記緊急閉駆動モードにおいて、火報信号が入力された後、前記遅延時間経過後に、ドアの閉方向への駆動を開始するように構成されている
    ことを特徴とする請求項に記載の電動引き戸装置。
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