JP7042358B2 - 画像処理方法及び画像処理装置 - Google Patents

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Description

特許法第30条第2項適用 ウェブサイト(https://www.spiedigitallibrary.org/conference-proceedings-of-spie/10959/109592N/New-method-removing-SEM-image-noise-to-characterize-CD-and/10.1117/12.2514661.short) 平成31年3月26日掲載
特許法第30条第2項適用 SPIE Advanced lithography 2019 平成31年2月27日開催
特許法第30条第2項適用 SciPy JAPAN 2019 平成31年4月24日開催
特許法第30条第2項適用 ナノテスティング学会 第14回先端計測技術研究会 令和元年6月14日開催
本開示は、画像処理方法及び画像処理装置に関する。
特許文献1には、ウェハ上のパターンに電子ビームを走査させて画像を得る方法であって、複数フレームにて取得された信号を積算することによって、S/N比の高い画像を形成することが開示されている。
特開2010-92949号公報
本開示にかかる技術は、撮像対象に対し荷電粒子線を走査して得られる画像におけるノイズをより低減する。
本開示の一態様は、画像を処理する画像処理方法であって、(A)撮像対象に対する荷電粒子線の走査で得られるフレーム画像を、複数取得するステップと、(B)複数の前記フレーム画像から、画素毎に、輝度の確率分布を判定するステップと、(C)画素毎の前記輝度の確率分布に基づいて生成される複数の別のフレーム画像を平均化した画像に相当する撮像対象の画像を生成するステップと、を有する。
本開示によれば、撮像対象に対し荷電粒子線を走査して得られる画像におけるノイズをより低減することができる。
実際のフレーム画像それぞれにおける特定の画素の輝度を示す図である。 256フレーム全ての、特定の画素とX座標が一致する画素全てについて、輝度をヒストグラム化したものである。 第1の実施形態にかかる画像処理装置としての制御装置を含む処理システムの構成の概略を示す図である 制御部の画像処理にかかる構成の概略を示すブロック図である。 図4の制御部における処理を説明するフローチャートである。 256フレームのフレーム画像を平均化した画像を示している。 図6の画像生成に用いた256フレームのフレーム画像に基づいて生成された、256フレームの人工フレーム画像を、平均化した人工画像を示している。 256のフレーム画像から生成された人工画像における周波数解析結果を示す図であり、周波数と振動エネルギー量との関係を示している。 256のフレーム画像から生成された人工画像における周波数解析結果を示す図であり、フレーム数と高周波成分のノイズレベルとの関係を示している。 256枚のプロセスノイズが零である仮想的なフレーム画像を平均化した画像である。 図10の画像生成に用いた、256フレームの上記仮想的なフレーム画像に基づいて、256フレームの人工フレーム画像を生成し、これら人工フレーム画像を平均化した人工画像を示している。 256枚のプロセスノイズが零である仮想的なフレーム画像から生成された人工画像における周波数解析結果を示す図であり、周波数と振動エネルギー量との関係を示している。 256枚のプロセスノイズが零である仮想的なフレーム画像から生成された人工画像における周波数解析結果を示す図であり、フレーム数と高周波成分のノイズレベルとの関係を示している。 256のフレーム画像から生成された人工画像における他の周波数解析結果であって人工画像生成時の人工フレーム画像のフレーム数を256以下としたときの結果を示す図であり、周波数と振動エネルギー量との関係を示している。 256のフレーム画像から生成された人工画像における他の周波数解析結果であって、人工画像生成時の人工フレーム画像のフレーム数を256以下としたときの結果を示す図であり、フレーム数と高周波成分のノイズレベルとの関係を示している。 人工画像の生成に用いた、元のフレーム画像及び人工フレーム画像のフレーム数が共に256である場合における、フレーム画像それぞれ及び人工フレーム画像それぞれの輝度の面内平均値の一例を示している。 256のフレーム画像から生成された人工フレーム画像を輝度調整し、当該輝度調整後の人工フレーム画像から生成した人工画像における、周波数解析結果を示す図である。 256のフレーム画像から生成された人工フレーム画像をシフトさせたものを用いて生成した人工画像における、周波数解析結果を示す図である。 第4の実施形態にかかる方法で生成した無限フレームの人工画像を示している。 第5の実施形態にかかる制御部の画像処理にかかる構成の概略を示すブロック図である。 図20の制御部における処理を説明するフローチャートである。 第6の実施形態にかかるウェハ上のパターンの特徴量の統計量の取得方法を説明するための図である。 第7の実施形態にかかるウェハ上のパターンの特徴量の統計量の取得方法を説明するための図である。 平均化の方式に応じた輝度のばらつきを示す図である。
半導体デバイスの製造過程で半導体ウェハ(以下、「ウェハ」という。)等の基板上に形成される微細パターンの検査、解析等には、基板に対し電子線を走査して得られる画像が用いられる。解析等に用いられる画像にはノイズが少ないことが求められる。
特許文献1では、複数フレームで取得された信号を積算することによって、S/N比の高い画像すなわちノイズの少ない画像を形成している。
ところで、近年、半導体デバイスの更なる微細化が求められている。それに伴い、パターンの検査、解析等に用いられる画像には、更なるノイズの低減が求められている。
また、基板以外の撮像対象についても、更なるノイズの低減が求められている。
そこで、本開示にかかる技術は、撮像対象上を走査される荷電粒子線を用いた画像におけるノイズをより低減する。なお、以下の説明では、撮像対象としての基板に対する1回の電子線の走査で得られる画像を「フレーム画像」という。
(第1の実施形態)
電子線の走査により得られるフレーム画像には、撮像条件や撮像環境に起因する画像ノイズの他に、パターン形成時のプロセスに起因するパターンのゆらぎも含まれる。そして、解析等に用いる画像については、上記画像ノイズを除去して低減させ、且つ、上記ゆらぎはノイズとして除去しないようにすること、すなわち、プロセス由来のランダムなばらつきであるストキャスティックノイズは除去しないようにすることが肝要である。
上記画像ノイズを低減するためには、特許文献1のように複数フレームで取得された信号を積算して画像を形成する場合、フレーム数を大きくすればよく、言い換えると、撮像領域の電子線による走査回数を増加させればよい。しかし、フレーム数を大きくすると、撮像対象であるウェハ上のパターン等にダメージが生じる。
この点を踏まえ、本発明者は、実際のフレーム数は抑えつつ、多数の別のフレーム画像を人工的に作成し平均化することにより、画像ノイズを低減した画像を得ることを考えた。そして、フレーム画像を人工的に作成するには、人工的なフレーム画像における画素の輝度の決定方法を定める必要がある。
ところで、撮像対象の実際のフレーム画像は、電子線をウェハに照射したときに生じる二次電子を増幅検出した結果に基づいて作成される。そして、電子線をウェハに照射したときの二次電子の発生量はポアソン分布に従い、また、二次電子を増幅検出する際の増幅率は一定ではない。さらに、二次電子の発生量は、撮像対象のチャージアップの度合い等にも影響される。
したがって、実際のフレーム画像において電子線照射部分に相当する画素の輝度は、とある確率分布から決定されると考えられる。
図1及び図2は、上述の確率分布を推定するため、本発明者らが鋭意調査した結果を示す図である。この調査では、ラインアンドスペースのパターンが形成されたウェハの実際のフレーム画像を同じ撮像条件で256フレーム用意した。図1は、実際のフレーム画像それぞれにおける特定の画素の輝度を示す図である。上記特定の画素は、輝度が最も安定すると考えられる、パターンのスペース部分の中央に相当する1つの画素である。図2は、256フレーム全ての、上記特定の画素とX座標が一致する画素全てについて、輝度をヒストグラム化したものである。上記X座標は、ウェハ上のパターンが有するラインの延在方向と略直交する方向の座標である。
図1に示すように、実際のフレーム画像において、特定の画素の輝度は、フレーム間で一定ではなく、規則性もなくランダムに決定されているように見える。また、図2のヒストグラムは対数正規分布に従っている。
これらの結果に基づけば、実際のフレーム画像において電子線照射部分に相当する画素の輝度は、対数正規分布に従った確率分布から決定されていると考えられる。
上述の点を踏まえ、本実施形態にかかる画像処理方法では、実際のウェハのフレーム画像を、同一座標から複数取得し、取得した複数のフレーム画像から、画素毎に、対数正規分布に従う輝度の確率分布を判定する。そして、画素毎の輝度の確率分布に基づいて乱数を発生させる等して、人工的な別のフレーム画像(以下、人工フレーム画像)を複数生成し、複数の人工フレーム画像を平均化して、撮像対象の画像として人工画像を生成する。この方法によれば、実際のフレーム画像より多数の人工フレーム画像を生成することができるため、最終的に生成される人工画像における画像ノイズを、複数の実際のフレーム画像を平均化した画像より低減させることができる。また、実際のフレーム画像を得るための電子線の走査回数を増やす必要がない。したがって、ウェハ上のパターン等に生じるダメージを抑えながら画像ノイズ低減を図ることができる。さらに、本実施形態において、低減されるのは画像ノイズのみであり、プロセス由来のストキャスティックノイズは除去しないようにすることができる。
以下、本実施形態にかかる画像処理装置の構成について、図面を参照しながら説明する。なお、本明細書において、実質的に同一の機能構成を有する要素においては、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
図3は、第1の実施形態にかかる画像処理装置としての制御装置を含む処理システムの構成の概略を示す図である。
図3の処理システム1は、走査電子顕微鏡10と、制御装置20と、を有する。
走査電子顕微鏡10は、荷電粒子線としての電子線を放出する電子源11と、電子源11からの電子線で基板としてのウェハWの撮像領域を2次元的に走査するための偏向器12と、電子線の照射によりウェハWから発生した二次電子を増幅検出する検出器13と、を有する。
制御装置20は、各種情報を記憶する記憶部21と、走査電子顕微鏡10を制御すると共に当該制御装置20を制御する制御部22と、各種表示を行う表示部23とを有する。
図4は、制御部22の画像処理にかかる構成の概略を示すブロック図である。
制御部22は、例えばCPUやメモリ等を備えたコンピュータにより構成され、プログラム格納部(図示せず)を有している。プログラム格納部には、制御部22における各種処理を制御するプログラムが格納されている。なお、上記プログラムは、コンピュータに読み取り可能な記憶媒体に記録されていたものであって、当該記憶媒体から制御部22にインストールされたものであってもよい。プログラムの一部または全ては専用ハードウェア(回路基板)で実現してもよい。
制御部22は、図4に示すように、フレーム画像生成部201と、取得部202と、確率分布判定部203と、画像生成部としての人工画像生成部204と、測定部205と、解析部206とを有する。
フレーム画像生成部201は、走査電子顕微鏡10の検出器13での検出結果に基づいて順次複数のフレーム画像を生成する。フレーム画像生成部201は、指定されたフレーム数(例えば32)のフレーム画像を生成する。また、生成されたフレーム画像は記憶部21に順次記憶される。
取得部202は、記憶部21に記憶された、フレーム画像生成部201により生成された複数のフレーム画像を取得する。
確率分布判定部203は、取得部202が取得した複数のフレーム画像から、画素毎に、対数正規分布に従う輝度の確率分布を判定する。
人工画像生成部204は、画素毎の輝度の確率分布に基づいて、指定されたフレーム数(例えば1024)の人工フレーム画像を生成する。そして、人工画像生成部204は、指定されたフレーム数の人工フレーム画像を平均化した画像に相当する人工画像を生成る。
測定部205は、人工画像生成部204が生成した人工画像に基づいて、測定を行う。
解析部206は、人工画像生成部204が生成した人工画像に基づいて、解析を行う。
図5は、制御部22における処理を説明するフローチャートである。以下の処理では、事前に、制御部22の制御により走査電子顕微鏡10において、ユーザにより指定されたフレーム数分、電子線の走査が行われ、フレーム画像生成部201により、上記指定されたフレーム数分のフレーム画像が生成済みであるものとする。また、生成済みのフレーム画像は記憶部21に記憶されているものとする。
制御部22における処理では、まず取得部202が、上記指定されたフレーム数分のフレーム画像を、記憶部21から取得する(ステップS1)。上記指定されたフレーム数は例えば32であり、複数であれば32より大きくても小さくてもよい。なお、取得されたフレーム画像の間で、画像サイズ及び撮像領域は共通である。また、取得されたフレームの画像サイズは例えば1000×1000画素(ピクセル)であり、撮像領域の大きさは1000nm×1000nmの領域である。
次いで、確率分布判定部203が、画素毎に、対数正規分布に従う当該画素における輝度の確率分布を判定する(ステップS2)。具体的には、対数正規分布は以下の式(1)で表されるところ、確率分布判定部203が、画素毎に、当該画素の輝度の確率分布が従う対数正規分布を定める2つの特定のパラメータμ、σを算出する。
Figure 0007042358000001
続いて、人工画像生成部204が、画素毎の輝度の確率分布に基づいて、人工的なフレーム画像である人工フレーム画像を、ユーザにより指定されたフレーム数分、順次生成する(ステップS3)。なお、画像ノイズ低減のためには、人工フレーム画像のフレーム数は、複数であればよいが、元のフレーム画像のフレーム数より大きいことが好ましい。また、人工フレーム画像のサイズと元のフレーム画像の画像サイズは等しい。
人工フレーム画像は、具体的には、各画素の輝度を、上記確率分布に従って生成された乱数値とした画像である。
つまり、ステップS3では、人工画像生成部204が、例えば、各画素について、ステップS2において画素毎に算出された上記確率分布が従う対数正規分布を定める特定の2つのパラメータμ、σから、乱数を、上記指定されたフレーム数分の数だけ発生させる。
次いで、人工画像生成部204が、生成された人工フレーム画像を平均化して、人工画像を生成する(ステップS4)。なお、人工画像の画像サイズは、元のフレーム画像や人工フレーム画像と等しい。
ステップS4では、具体的には、人工フレーム画像の各画素について、ステップS3において生成された上記指定されたフレーム数分の数の乱数値を平均化し、その平均化した値を、当該画素に対応する人工画像の画素の輝度とする。
そして、測定部205が、人工画像生成部204が生成した人工画像に基づいて、測定を行い、または、解析部206が、人工画像生成部204が生成した人工画像に基づいて、解析を行う(ステップS5)。この測定や解析と同時、または、前後に、人工画像を表示部23に表示させてもよい。
測定部205が行う測定は、ウェハW上のパターンの特徴量の測定である。上記特徴量は、例えば、パターンが有するラインの幅、上記ラインの幅粗さ(LWR:Line Width Roughness)、上記ラインのエッジ粗さ(LER:Line Edge Roughness)、ライン間のスペースの幅、ラインのピッチ及びパターンの重心の少なくともいずれか1つである。
解析部206が行う解析は、ウェハW上のパターンの解析である。解析部206が行う解析は、例えば、パターンが有するラインの幅粗さの周波数解析、上記ラインのエッジ粗さの周波数解析及び上記ラインの中心位置(背骨)の粗さの周波数解析の少なくともいずれか1つである。
なお、パターンが有するラインに関する特徴量の測定や、同ラインに関する周波数解析を行う場合、これら測定や解析に先立って、各画素の輝度に基づいてラインの検出が行われる。
以下、本実施形態にかかる画像処理装置としての制御装置20により生成される人工画像について説明する。なお、以下の説明では、ウェハWの撮像領域にはラインアンドスペースのパターンが形成されているものとする。
図6は、256フレームのフレーム画像を平均化した画像を示しており、図7は、図6の画像生成に用いた256フレームのフレーム画像に基づいて生成された256フレームの人工フレーム画像を平均化した人工画像を示している。
図6及び図7に示すように、本実施形態に係る処理により生成された人工画像は、元のフレーム画像を平均化した画像と略等しい内容となっている。つまり、本実施形態による画像処理により、元の画像と同内容の人工画像を生成することができる。
図8及び図9は、256のフレーム画像から生成された人工画像における周波数解析結果を示す図である。図8(A)~図8(C)は、周波数と振動エネルギー量(PSD:Power Spectrum density)との関係を示している。図9(A)~図9(C)は、人工画像に用いた人工フレーム画像のフレーム数や後述の単純平均画像に用いたフレーム画像のフレーム数と、高周波成分のノイズレベルとの関係を示している。なお、ここでは、高周波成分とは、周波数解析における周波数が100(1/ピクセル)以上の部分をいい、ノイズレベルとは、高周波成分のPSDの平均値である。また、図8(A)及び図9(A)は、パターンが有するラインのLWRについての周波数解析結果を示している。図8(B)及び図9(B)は、同ラインの左側のLER(以下、LLERという。)についての周波数解析結果を示し、図8(C)及び図9(C)は、同ラインの右側のLWR(以下、RLERという。)についての周波数解析結果を示している。なお、図9(A)~図9(C)には、256の元のフレーム画像のうち最初のN(Nは2以上の自然数)枚を平均化した画像(以下、フレーム画像を平均化した画像を単純平均画像という。)についての周波数解析結果を併せて示している。なお、ここでは、N枚の画像を平均化した画像とは、画素毎に、輝度を単純平均すなわち算術平均したものである。また、ここでの画像の周波数解析には、一般に画像の周波数解析に用いられる単純平滑化フィルタやガウシャンフィルタは一切用いられていない。
人工画像におけるLWRの周波数解析では、図8(A)に示すように、高周波成分のPSDは、人工画像に用いた人工フレーム画像のフレーム数の増加と共に減少する。また、図9(A)に示すように、ノイズレベルは、人工フレーム画像のフレーム数の増加と共に減少するが零にはならず、とある正の値で一定となる。
図8(B)及び図8(C)並びに図9(B)及び図9(C)に示すように、LLER及びRLERの周波数解析においても同様である。
つまり、超高フレームの人工画像では、画像ノイズは除去されるが、一定量のノイズは残る。そして、このノイズはプロセス由来のストキャスティックノイズ(以下、プロセスノイズと省略することがある)であると考えられる。
なお、プロセスノイズが零であるパターンを実際に形成するのは不可能である。そこで、ウェハWのフレーム画像として、プロセスノイズが零であるものを仮想的に複数作成し、そのフレーム画像から、本実施形態による処理方法により人工フレーム画像及び人工画像を生成した。なお、ここで仮想的に作成した、プロセスノイズが零であるn枚目のフレーム画像は、X座標が共通の画素の輝度を、n枚目の実際のフレーム画像においてX座標が同一の画素の輝度の平均値としたものである。
図10は、256枚のプロセスノイズが零である仮想的なフレーム画像を平均化した画像である。図11は、人工画像を示している。この人工画像は、図10の画像生成に用いた、256フレームの上記仮想的なフレーム画像に基づいて、256フレームの人工フレーム画像を生成し、これら人工フレーム画像を平均化したものである。図10及び図11に示すように、プロセスノイズが零である仮想的なフレーム画像を用いた場合も、本実施形態に係る処理により生成された人工画像は、元の上記仮想的なフレーム画像を平均化した画像と略等しい内容となっている。
図12及び図13は、256枚のプロセスノイズが零である仮想的なフレーム画像から生成された人工画像における周波数解析結果を示す図である。図12(A)~図12(C)は、周波数とPSDとの関係を示している。図13(A)~図13(C)は、人工画像に用いた人工フレーム画像のフレーム数と、高周波成分のノイズレベルとの関係を示している。また、図12(A)及び図13(A)は、LWRについての周波数解析結果を示している。図12(B)及び図13(B)は、LLERについての周波数解析結果を示し、図12(C)及び図13(C)は、RLERについての周波数解析結果を示している。なお、図13(A)~図13(C)には、上述の単純平均画像についての周波数解析結果を併せて示している。
プロセスノイズが零である仮想的なフレーム画像を用いた場合、人工画像におけるLWRの周波数解析では、図12(A)に示すように、PSDは、人工画像に用いた人工フレーム画像のフレーム数の増加と共に減少する。また、図13(A)に示すように、ノイズレベルは、人工フレーム画像のフレーム数の増加と共に減少し、あるフレーム数以上(例えば1000以上)ではほぼ零となる。
図12(B)及び図12(C)並びに図13(B)及び図13(C)に示すように、LLER及びRLERの周波数解析においても同様である。
つまり、プロセスノイズが零の場合、超高フレームの人工画像では、画像ノイズが除去され、画像全体のノイズはゼロとなる。
以上のように、
(i)プロセスノイズがある場合、人工フレームのフレーム数の増加と共にノイズレベルは減少するが、仮想フレーム画像のフレーム数が非常に大きくても、人工画像におけるノイズはゼロとならない。
(ii)また、プロセスノイズを仮想的に零とした場合、上記仮想フレーム画像のフレーム数が大きいと、人工画像におけるノイズはゼロとなる。
上記(i)、(ii)から、本実施形態の画像処理方法によれば、画像ノイズのみを除去しプロセスノイズを残した画像を生成することができる、と言える。
また、本実施形態では、人工画像は、電子線の走査により得られる実際のフレーム画像のフレーム数が少なくても得ることができる。そして、人工画像の生成に用いる実際のフレーム画像のフレーム数が少ないほど、電子線によるウェハ上へのパターンのダメージが少ない。したがって、本実施形態によれば、電子線によるダメージがない状態のパターンについての画像、つまりはより正確なプロセスノイズが反映された画像を得ることができる。
(人工画像に関する更なる考察)
(考察1)
図14及び図15は、256のフレーム画像から生成された人工画像における他の周波数解析結果を示す図であり、人工画像生成時の人工フレーム画像のフレーム数を256以下としたときの結果を示している。図14(A)~図14(C)は、周波数とPSDとの関係を示している。図15(A)~図15(C)は、人工画像に用いた人工フレーム画像のフレーム数や単純平均画像に用いたフレーム画像のフレーム数と、高周波成分のノイズレベルとの関係を示している。ノイズレベルとは、高周波成分のPSDの平均値である。また、図14(A)及び図15(A)は、LWRについての周波数解析結果を示している。図14(B)及び図15(B)は、LLERについての周波数解析結果を示し、図14(C)及び図15(C)は、RLERについての周波数解析結果を示している。なお、図15(A)~図15(C)には、256の元のフレーム画像のうち最初のN枚の単純平均画像に関する周波数解析結果を併せて示している。
図14(A)~図14(C)に示すように、LER、LLER及びLRERいずれの周波数解析においても、周波数の増加に伴いPSDは減少し、また、高周波部分では人工画像生成時のフレーム数の増加に伴いPSDが減少する。図示は省略するが、256の元のフレーム画像のうちの最初のN枚の単純平均画像においても、同様な結果が得られる。
また、図15(A)~図15(C)に示すように、人工画像では、用いた人工フレーム画像のフレーム数の増加と共に、高周波成分のノイズレベルは減少する。また、単純平均画像においても、用いたフレーム画像のフレーム数の増加と共に、高周波成分のノイズレベルは減少する。
ただし、人工画像と単純平均画像とではノイズレベルの傾向は互いに似通っているが、ノイズレベルの絶対値は異なる。
図16は、人工画像の生成に用いた、元のフレーム画像及び人工フレーム画像のフレーム数が共に256である場合における、フレーム画像それぞれ及び人工フレーム画像それぞれの輝度の面内平均値の一例を示している。
元のフレーム画像では、輝度の面内平均はフレーム数方向においてある傾向を示すものの一定ではない。それに対し、人工フレーム画像では、輝度の面内平均では一定である。なお、元のフレーム画像における撮像中の輝度の面内平均の変化は、撮像条件及び撮像環境によるものである。
そこで、M(Mは自然数)番目の人工フレーム画像の輝度の平均値が、M番目のフレーム画像の輝度の平均値と一定になるように、人工フレーム画像の輝度を調整し、調整後の人工フレーム画像を平均化して人工画像を生成した。
図17は、256のフレーム画像から生成された人工フレーム画像を上述のように輝度調整し、当該輝度調整後の人工フレーム画像から生成した人工画像における、周波数解析結果を示す図である。図17(A)~図17(C)はそれぞれ、LWR、LLER、RLERについての周波数解析結果を示す図である。
図17に示すように、輝度調整後の人工フレーム画像から生成した人工画像の高周波成分のノイズレベルは、フレーム画像の単純平均画像に近付く。
この結果から、撮像中の輝度の変化は高周波成分のノイズレベルに影響を与えることが分かる。
(考察2)
前述のように、撮像条件等によって、元のフレーム画像における輝度の面内平均は撮像中に変化するが、その他に撮像条件等によって変化するものとして撮像領域がある。
そこで、2フレーム目以降の人工フレーム画像を画像面内で徐々にシフトさせ、そのシフト量をフレーム番号と共に増加させ、最後の人工フレーム画像では画像面内で10ピクセル分シフトさせるようにした。そして、シフト後の人工フレーム画像を用いて人工画像を生成した。
図18は、256のフレーム画像から生成された人工フレーム画像を上述のようにシフトさせたものを用いて生成した人工画像における、周波数解析結果を示す図である。図18(A)~図18(C)はそれぞれ、LWR、LLER、RLERについての周波数解析結果を示す図である。
図18に示すように、人工画像の高周波成分のノイズレベルは、当該人工画像を画像面内で上述のようにシフトさせた人工フレーム画像を用いて生成した場合、フレーム画像の単純平均画像の高周波成分のノイズレベルに近付く。
この結果から、撮像中の撮像領域の変化、言い換えると、フレーム画像間の位置ズレは、人工画像の高周波成分のノイズレベルに影響を与えることが分かる。
(考察3)
ウェハW上のパターンは撮像中に徐々にダメージを受けるため、撮像条件等によって、パターンのCD(Critical Dimension)も変化する。パターンのCDの変化はフレーム画像において対応する画素の輝度の変化として現れるため、上述の考察1から明らかな通り、撮像中のパターンのCDの変化は、人工画像の高周波成分のノイズレベルに影響を与える。
(第2の実施形態)
上述の考察1及び考察3を踏まえ、本実施形態では、確率分布判定部203は、2フレーム目以降のフレーム画像それぞれにおける画素毎に、一連のフレーム画像における当該画素の輝度の時間変化に基づいて、当該画素の輝度を補正する。そして、確率分布判定部203は、補正後の2フレーム目以降のフレーム画像を含む複数のフレーム画像から、画素毎に、対数正規分布に従う輝度の確率分布を判定する。以下、より具体的に説明する。
確率分布判定部203は、まず、2フレーム目以降のフレーム画像それぞれにおける画素毎に、一連のフレーム画像における当該画素の輝度の時間変化の情報を取得する。この時間変化の情報は、取得部202が取得した複数のフレーム画像から都度計算して取得してもよいし、外部の装置から予め取得してもよい。次いで、確率分布判定部203は、2フレーム目以降のフレーム画像それぞれにおける画素毎に、上記時間変化の情報に基づいて、当該画素の輝度が時間によらず一定になるように補正する。例えば、1枚目のフレーム画像の当該画素の輝度で一定となるように補正される。そして、確率分布判定部203は、補正後の2フレーム目以降のフレーム画像と1フレーム目のフレーム画像から、画素毎に、当該画素での輝度の確率分布が従う対数正規分布を定めるパラメータμ、σを算出する。
人工画像生成部204では、補正後のフレーム画像を含む複数のフレーム画像から画素毎に生成された上記パラメータμ、σに基づいて、複数の人工フレーム画像を生成し、これら人工フレーム画像を平均化して人工画像を生成する。
本実施形態によれば、同じ部分での撮像中の輝度の変化やCDの変化に基づくノイズを除去することができる。
なお、以上の例では、2フレーム目以降のフレーム画像それぞれについて、画素毎に、すなわち画素単位で、輝度の補正を行っていた。これに代えて、2フレーム目以降のフレーム画像それぞれについて、フレーム単位で輝度の補正を行ってもよい。具体的には、確率分布判定部203は、まず、全フレームについてフレーム画像内の平均輝度の情報を取得し、上記平均輝度の時間変化の情報を取得する。そして、確率分布判定部203は、全フレームの平均輝度が一定になるように、各フレーム画像の各画素の輝度を補正する。そして、確率分布判定部203が、補正後のフレーム画像から、画素毎に上記パラメータμ、σを算出し、人工画像生成部204が、上記パラメータμ、σに基づいて上述と同様に人工画像を生成する。
(第3の実施形態)
上述の考察2を踏まえ、本実施形態では、確率分布判定部203は、2フレーム目以降のフレーム画像それぞれを、1フレーム目のフレーム画像からの画像面内でのシフト量に基づいて補正する。これにより、補正後において、元のフレーム画像間で、画像面内でのシフト量が零になるようにする。なお、上記シフト量の情報は、取得部202が取得した複数のフレーム画像から都度計算して取得してもよいし、外部の装置から予め取得してもよい。
そして、確率分布判定部203は、補正後の2フレーム目以降のフレーム画像を含む複数のフレーム画像から、画素毎に、対数正規分布に従う輝度の確率分布を判定する。具体的には、確率分布判定部203は、補正後の2フレーム目以降のフレーム画像を用いて、画素毎に、当該画素での輝度の確率分布が従う対数正規分布を定めるパラメータμ、σを算出する。
人工画像生成部204では、上記パラメータμ、σに基づいて、複数の人工フレーム画像を生成し、これら人工フレーム画像を平均化して人工画像を生成する。
本実施形態によれば、撮像中の撮像領域の変化すなわちイメージシフトに基づくノイズを除去することができる。
(第4の実施形態)
上述の実施形態では、ステップS3とステップS4との2つのステップで、人工画像生成ステップを構成していた。
本実施形態では、人工画像に用いる人工フレーム画像のフレーム数は無限とする。かかる場合は、人工画像生成ステップは、人工画像生成部204が、人工画像として、各画素の輝度を、輝度の確率分布の期待値とした画像を生成するステップという1つのステップで構成することができる。
上記期待値は、各画素の輝度の確率分布が従う対数正規分布の特定のパラメータμ、σを用いて、以下の式(2)で表すことができる。
exp(μ+σ/2) …(2)
なお、以下では、用いた人工フレーム画像のフレーム数が無限である人工画像を無限フレームの人工画像という。
本実施形態によれば、少ない演算量で、画像ノイズのみを除去しプロセスノイズを残した画像を生成することができる、
図19は、第4の実施形態にかかる方法で生成した無限フレームの人工画像を示している。
図19に示すように、本実施形態によれば、より鮮明な人工画像を得ることができる。
(第5の実施形態)
図20は、第5の実施形態にかかる制御部22aの画像処理にかかる構成の概略を示すブロック図である。図21は、制御部22aにおける処理を説明するフローチャートである。
本実施形態にかかる制御部22aは、図20に示すように、第1実施形態にかかる制御部22と同様に、フレーム画像生成部201と、取得部202と、確率分布判定部203と、人工画像生成部204と、測定部205と、解析部206とを有する。その他に、制御部22aは、画素毎の、当該画素の輝度の確率分布が従う対数正規分布を定める2つの特定のパラメータμ、σに対し、ローパスフィルタ処理を施すフィルタ部301を有する。
制御部22aにおける処理では、図21に示すように、ステップS2の後、すなわち、確率分布判定部203が、画素毎に上記2つの特定のパラメータμ、σを算出した後、フィルタ部301が、画素毎の上記2つの特定のパラメータμ、σに対し、ローパスフィルタ処理を施す。具体的には、フィルタ部301が、画素毎のパラメータμ(パラメータμに2次元分布情報)及び画素毎のパラメータσ(パラメータμの2次元分布情報)に対し、ローパスフィルタを用いた高周波成分を取り除く処理を施す。ローパスフィルタには、バターワースフィルタ、第一種チェビシェフフィルタ、第二種チェビシェフフィルタ、ベッセルフィルタ、FIR(Finite impulse Response)フィルタ等を用いることができる。ローパスフィルタ処理が施されるのは、パターンの形状に対応した方向(例えばラインアンドスペースのパターン)についてのみでよい。
そして、人工画像生成部204が、ローパスフィルタ処理が施された、画素毎の上記2つの特定のパラメータμ、σに基づいて、人工画像を生成する(ステップS12及びステップ4)。
具体的には、人工画像生成部204が、ローパスフィルタ処理が施された、上記2つの特定のパラメータμ、σに基づいて、人工フレーム画像を、ユーザにより指定されたフレーム数分、順次生成する(ステップS12)。より具体的には、人工画像生成部204が、例えば、ステップS11においてローパスフィルタ処理が施された、画素毎の上記特定の2つのパラメータμ、σに基づいて、各画素について、乱数を、上記指定されたフレーム数分の数だけ発生させる。
次いで、人工画像生成部204が、生成された人工フレーム画像を平均化して、人工画像を生成する(ステップS4)。
生成された人工画像は、測定部205による測定や解析部206による解析に用いられる。
本実施形態によれば、以下のような効果がある。
すなわち、第1の実施形態等では、人工フレーム画像における、ある画素の輝度は、当該画素の輝度の確率分布から、単純に乱数を用いて決定されており、当該画素の周囲に位置する画素の輝度の影響を受けていない。しかし、人工フレーム画像において、ある画素の輝度を決定する際、当該画素の周囲の画素の輝度を考慮することが好ましい。なぜならば、連続的に照射される電子線によって、照射された部位は帯電影響を受けるため、完全に独立な状態を作れていないからである。それに対し、本実施形態では、上述のように、ローパスフィルタ処理を施すことによって、各画素の輝度が、あたかも、当該画素の輝度の確率分布から、当該画素の周囲の輝度を考慮した乱数を用いることにより生じた輝度であるような、人工フレーム画像を得ることができる。つまり、本実施形態によれば、実際に撮像されたパターンの形状を反映した(すなわち、プロセスノイズを反映した)、より適切な人工フレーム画像を得ることができ、もって、適切な人工画像を得ることができる。
また、本実施形態では、ローパスフィルタ処理が施されるのは、パターンの形状に対応した方向についてのみとしているため、ローパスフィルタ処理により人工フレーム画像及び人工画像が不鮮明になることがない。
なお、以上の説明では、上記特定のパラメータμ、σの両方に対して、ローパスフィルタ処理を施していたが、いずれか一方のみに施すようにしてもよい。
また、ローパスフィルタ処理後の特定のパラメータμとσに基づいて、第4の実施形態にかかる方法と同様に、無限フレームの人工画像を生成するようにしてもよい。
(第6の実施形態)
第1の実施形態等では、人工画像生成部204が、画素毎の輝度の確率分布に基づいて、乱数を用いて、1つの人工画像を生成し、測定部205が、上記1つの人工画像を基に、ウェハW上のパターンの特徴量の測定を行っていた。
それに対し、本実施形態では、人工画像生成部204が、画素毎の輝度の確率分布に基づいて、乱数を用いて、複数の人工画像を生成する。そして、測定部205が、上記複数の人工画像それぞれに基づいて、ウェハW上のパターンの特徴量の測定を行い、測定された上記特徴量の統計量を算出する。
具体的には、本実施形態では、人工画像生成部204が、
(X)画素毎の輝度の確率分布が従う対数正規分布を定める特定の2つのパラメータμ、σから、乱数を発生させ、P(P≧2)枚の人工フレーム画像を生成すること、
(Y)生成されたP枚の人工フレーム画像を平均化し人工画像を生成することと、
をQ(Q≧2)回繰り返し、Q枚の人工画像を生成する。
そして、測定部205が、例えば、Q枚の人工画像それぞれに基づいて、ウェハW上のパターンの特徴量としてパターンのエッジ座標を算出し、算出されたQ個のエッジ座標から、当該エッジ座標の統計値として、当該エッジ座標の平均値を算出し取得する。
本実施形態と異なり、乱数を用いて生成した大量の人工フレーム画像を平均化して1枚の人工画像を生成し、当該1枚の人工画像から上記特徴量の算出を行うと、算出された上記特徴量に乱数の影響が出てしまうことがある。また、乱数を用いて生成した大量ではない人工フレーム画像を平均化して1枚の人工画像を生成し、当該1枚の人工画像から上記特徴量の算出を行っただけでは、上記特徴量は不正確である。
それに対し、本実施形態では、乱数を用いて大量ではない人工フレーム画像を平均化した人工画像を複数生成し、複数の人工画像それぞれに基づいて特徴量を算出し、その特徴量の統計値を算出している。したがって、本実施形態によれば、乱数の影響が少なく、より正確な特徴量を得ることができる。なお、上記特徴量としてエッジ座標を正確に得ることができれば、正確な、パターンのLERやLWRを算出することができる。また、エッジ座標の平均値を算出せずに、上記特徴量として直接、パターンのLERやLWRを算出してもよい。
(第7の実施形態)
第6実施形態では、前述のように、複数枚(Q枚)の人工画像を生成し、複数枚の人工画像それぞれについてウェハW上のパターンの特徴量を算出し、その平均値を算出していた。
図22は、第6の実施形態での、ウェハW上のパターンの特徴量としてのパターンのLWRの平均値と、その平均値の算出に用いた人工画像の枚数との関係を示す図である。
図示するように、パターンのLWRの平均値は、その平均値の算出に用いた人工画像の枚数の増加に応じて減少し、ある値に収束し、すなわち、ノイズが少なくなっていく。したがって、パターンのLWRの平均値として、ノイズが少ないものを得るためには、平均値の算出に用いる人工画像の枚数及び当該人工画像に基づく特徴量の算出回数を増やせば良い。しかし、これらを増やせば、計算に時間を要し、スループットが低下する。
この点に関し、本発明者らが検討したところによれば、図のパターンのLWRの平均値と、その平均値の算出に用いた人工画像の枚数との関係は、以下の式(2)で表される回帰式で近似することができる。
y=a/x+b … (2)
y:ウェハW上のパターンのLWRの平均値
x:平均値の算出に用いる人工画像の枚数
a、b:正定数
なお、上記回帰式の決定係数Rは0.999である。
そこで、本実施形態では、人工画像生成部204が、第6の実施形態と同様に、複数枚の人工画像を生成する。ここでは、16枚の人工画像が生成されるものとする。
そして、測定部205が、上記複数枚の人工画像に含まれるT枚の人工画像におけるパターンのLWRの平均値を、Tの値を変えて複数回算出する。具体的には、16枚の人工画像が生成された場合は、例えば、16個の上記平均値(1枚目の人工画像におけるパターンのLWR(の平均値)、1~2枚目の人工画像における上記平均値、1~3枚目の人工画像における上記平均値、…、1~16枚目の人工画像における上記平均値)を算出する。
さらに、測定部205は、上述の算出結果に対し(上述の例では16個のパターンのLWRの平均値に対し)、上記式(2)をフィッティングし、フィッティングされた上記式(2)の切片bを、パターンのLWRの統計量として取得する。
この取得されたパターンのLWRの統計量は、人工画像生成部204で生成された人工画像の枚数が少ないにも関わらず、ノイズの少ないものとなる。言い換えると、本実施形態では、ノイズの少ないパターンのLWRの統計量を簡単に得ることができる。
なお、上記フィッティングに用いる式は、上記式(2)に限られず、以下の式(3)や式(4)等で表される特定の単調減少関数の式であってもよい。特定の単調減少関数とは、パターンのLWRの平均値の算出に用いられる人工画像の枚数Tを独立変数とし上記平均値を従属変数とし且つ従属変数及び当該従属変数の減少率が共に単調減少する関数である。
y=a/x+b … (3)
y=ke-ax+b … (4)
y:ウェハW上のパターンのLWRの平均値
x:平均値の算出に用いる人工画像の枚数
a、b、c、k:正定数
(第8の実施形態)
本実施形態では、第6の実施形態及び第7の実施形態と同様に、人工画像生成部204が、複数枚の人工画像を生成する。ここでは、16枚の人工画像が生成されるものとする。
そして、本実施形態では、測定部205が、上記複数枚の人工画像からU個選択した互いに異なる組合せを複数形成し組合せ毎にパターンのLWRの平均値を算出することを、選択数Uの値を変えて複数回行う。具体的には、測定部205が、16枚の人工画像が生成された場合は、図23に示すように、16枚の人工画像から1個選択した組合せを、16個形成し、組合せ毎にパターンのLWRの平均値を算出する。同様に、測定部205は、
16枚の人工画像から2個選択した組合せを、16個形成し、組合せ毎にパターンのLWRの平均値を算出し、
16枚の人工画像から3個選択した組合せを、16個形成し、組合せ毎にパターンのLWRの平均値を算出し、

16枚の人工画像から16個選択した組合せを、1616個形成し、(組合せ毎に)パターンのLWRの平均値を算出する。
さらに、測定部205は、上述の算出結果に対し(上述の例では161616+…+1616個のパターンのLWRの平均値に対し)、上記式(2)をフィッティングし、フィッティングされた上記式(2)の切片bを、パターンのLWRの統計量として取得する。
この取得されたパターンのLWRの統計量は、人工画像生成部204で生成された人工画像の枚数が少ないにも関わらず、ノイズの少ないものとなる。また、本実施形態では、フィッティングに用いるパターンのLWRの平均値の数(プロット数)が、第7の実施形態に比べて非常に多い。したがって、より正確にフィッティングを行うことができるため、より正確なパターンのLWRの統計量を得ることができる。
なお、上記フィッティングに用いる式は、第7の実施形態と同様、上記式(2)に限られず、上記の式(3)や式(4)等で表される上記特定の単調減少関数の式であってもよい。
第6~第8の実施形態は、第5の実施形態のように、ローパスフィルタ処理後の特定のパラメータμとσを人工画像の生成に用いる場合にも、適用することができる。
以上の例では、図2のヒストグラムは対数正規分布に従うことから、確率分布判定部203が、画素毎に、対数正規分布に従う輝度の確率分布を判定していた。
本発明者らがさらに検討を重ねたところによれば、図2のヒストグラムは、複数の対数正規分布の和や、ワイブル分布、ガンマ・ポアソン分布に従う。また、単一の対数正規分布または複数の対数正規分布とワイブル分布との組み合わせ、単一の対数正規分布または複数の対数正規分布とガンマ・ポアソン分布との組み合わせ、ワイブル分布とガンマ・ポアソン分布との組み合わせにも従う。単一の対数正規分布または複数の対数正規分布とワイブル分布とガンマ・ポアソン分布との組み合わせにも従う。したがって、確率分布判定部203が画素毎に判定する輝度の確率分布は、対数正規分布または対数正規分布の和と、ワイブル分布と、ガンマ・ポアソン分布と、の少なくともいずれか、またはこれらの組み合わせに従っていればよい。
また、以上の説明では、撮像対象は、ウェハであるものとしたが、これに限られず、たとえば、他の種類の基板であってもよいし、基板以外であってもよい。
以上では、画素の輝度やパターンのLWR等の平均化の際に用いられる平均化の方式については、特に記載されていないが、上記平均化の方式は単純平均すなわち算術平均に限られない。平均化の方式は、例えば式(5)で表されるように、平均化対象(例えば座標(x、y)の画素の輝度C)を対数に変換し、その対数の平均値を真数(例えば座標(x、y)の画素の輝度Cx、y)に変換する方式(以下、対数方式)でもよい。
Figure 0007042358000002
上述の対数方式の場合、例えば、図24に示すように、少ない人工フレーム数であっても、ノイズの少ない画素の輝度の情報を得ることができる。
また、平均化の方式は、例えば式(6)で表されるように、平均化対象を対数に変換し、その対数の二乗平均平方根を算出し、当該二乗平均平方根を真数に変換する方式でもよい。
Figure 0007042358000003
以上の説明では、走査電子顕微鏡にかかる制御装置を、各実施形態における画像処理装置としていた。これに代えて、塗布現像処理システム等の半導体製造装置での処理結果の画像に基づいて解析等を行うホストコンピュータを、各実施形態にかかる画像処理装置としてもよい。
また、以上の説明では、荷課電粒子線は、電子線であるとしたが、これに限られず、例えばイオンビームであってもよい。
なお、以上では、各実施形態について、ラインアンドスペースのパターンの画像に対する処理を例に説明した。しかし、各実施形態は、他のパターンの画像、例えば、コンタクトホールのパターンの画像、ピラーのパターンの画像についても適用することができる。
今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。上記の実施形態は、添付の請求の範囲及びその主旨を逸脱することなく、様々な形態で省略、置換、変更されてもよい。
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)画像を処理する画像処理方法であって、
(A)撮像対象に対する1回の荷電粒子線の走査で得られるフレーム画像を、複数取得するステップと、
(B)複数の前記フレーム画像から、画素毎に、輝度の確率分布を判定するステップと、
(C)画素毎の前記輝度の確率分布に基づいて生成される複数の別のフレーム画像を平均化した画像に相当する撮像対象の画像を生成するステップと、を有する、画像処理方法。
前記(1)では、撮像対象のフレーム画像を複数取得し、取得した複数のフレーム画像から、画素毎に、対数正規分布等に従う輝度の確率分布を判定する。そして、画素毎の輝度の確率分布に基づいて生成される複数の別のフレーム画像(人工フレーム画像)を平均化した、撮像対象の画像(人工画像)を生成する。この方法によれば、フレーム画像より多数の人工フレーム画像を平均化した人工画像を生成することができ、したがって、人工画像における画像ノイズを、低いものにすることができる。
(2)前記輝度の確率分布は、対数正規分布または対数正規分布の和と、ワイブル分布と、ガンマ・ポアソン分布と、の少なくともいずれか、またはこれらの組み合わせに従う、請求項1に記載の画像処理方法。
(3)前記撮像対象はパターンが形成された基板であり、
前記(C)ステップで生成された前記撮像対象の画像としての前記基板の画像に基づいて、前記パターンの特徴量の測定を行うステップを更に有する、請求項1または2に記載の画像処理方法。
(4)前記パターンの特徴量は、前記パターンのライン幅、前記パターンのライン幅粗さ、及び、前記パターンのラインエッジ粗さの少なくともいずれか1つである、請求項3に記載の画像処理方法。
(5)前記撮像対象はパターンが形成された基板であり、
前記(C)ステップで生成された前記撮像対象の画像としての前記基板の画像に基づいて、前記パターンの解析を行うステップを更に有する、請求項1~4のいずれか1項に記載の画像処理方法。
(6)前記解析は、前記パターンのライン幅粗さの周波数解析、及び、前記パターンのラインエッジ粗さの周波数解析の少なくともいずれか1つである、請求項5に記載の画像処理方法。
(7)前記(C)ステップは、
2フレーム目以降の前記フレーム画像それぞれにおける画素毎に、一連の前記フレーム画像における当該画素の輝度の時間変化に基づいて、当該画素の輝度を補正するステップと、
補正後の前記2フレーム目以降の前記フレーム画像を含む前記複数の前記フレーム画像から、画素毎に前記輝度の確率分布を判定するステップと、を有する、請求項1~6のいずれか1項に記載の画像処理方法。
(8)前記(C)ステップは、
2フレーム目以降の前記フレーム画像それぞれを、1フレーム目の前記フレーム画像からの、画像面内でのシフト量に基づいて補正するステップと、
補正後の前記2フレーム目以降の前記フレーム画像を含む前記複数の前記フレーム画像から、画素毎に前記輝度の確率分布を判定するステップと、を有する、請求項1~7のいずれか1項に記載の画像処理方法。
(9)前記輝度の確率分布は、対数正規分布に従い、
前記(B)ステップは、画素毎に、前記対数正規分布を定める2つのパラメータμ、σを算出するステップであり、
前記(C)ステップは、前記2つのパラメータμ、σに基づいて前記撮像対象の画像を生成する、請求項1~8のいずれか1項に記載の画像処理方法。
(10)前記算出するステップにより算出された、画素毎の前記2つのパラメータμ、σの少なくともいずれか一方に対し、ローパスフィルタ処理を施すステップを更に有し、
前記(C)ステップは、少なくともいずれか一方に前記ローパスフィルタ処理が施された、前記画素毎の前記2つのパラメータμ、σに基づいて、前記撮像対象の画像を生成する、請求項9に記載の画像処理方法。
(11)前記撮像対象はパターンが形成された基板であり、
前記ローパスフィルタ処理を施す際、前記画素毎の前記2つのパラメータμ、σの少なくともいずれか一方に対し、前記パターンの形状に応じた方向についてのみ、前記ローパスフィルタ処理を施す、請求項10に記載の画像処理方法。
(12)前記(C)ステップは、
画素毎の前記輝度の確率分布に基づいて、前記複数の前記別のフレーム画像を順次生成し、
生成した前記複数の前記別のフレーム画像を平均化して、前記撮像対象の画像を生成する、請求項1~11のいずれか1項に記載の画像処理方法。
(13)前記別のフレーム画像は、各画素の輝度を、前記画素毎の前記輝度の確率分布に基づいて生成された乱数値とした画像である、請求項1~12のいずれか1項に記載の画像処理方法。
(14)前記(C)ステップは、
前記撮像対象の画像として、各画素の輝度を、前記輝度の確率分布の期待値とした画像を生成する、請求項1~11のいずれか1項に記載の画像処理方法。
(15)前記撮像対象はパターンが形成された基板であり、
前記(C)ステップは、前記複数の前記撮像対象の画像として複数の前記基板の画像を生成し、
前記複数の前記基板の画像それぞれに基づいて、前記パターンの特徴量の測定を行い、測定結果に基づいて、前記パターンの特徴量の統計量を取得するステップを更に有する、請求項12に記載の画像処理方法。
(16)前記統計量を取得するステップにおける前記パターンの特徴量は、前記パターンのエッジ座標であり、
前記パターンの特徴量の統計量は、前記エッジ座標の平均値である、請求項15に記載の画像処理方法。
(17)前記統計量を取得するステップにおける前記パターンの特徴量は、前記パターンのライン幅粗さであり、
前記統計量を取得するステップは、
前記(C)ステップで生成された前記複数の前記基板の画像に含まれるT枚の前記基板の画像における前記パターンのライン幅粗さの平均値を、Tの値を変えて複数回算出するステップと、
その算出結果に対し、前記パターンのライン幅粗さの平均値の算出に用いられる前記基板の画像の枚数Tを独立変数とし且つ従属変数及びその減少率が共に単調減少する単調減少関数をフィッティングし、当該単調減少関数の切片を、前記パターンのライン幅粗さの統計量として取得するステップとを有する、請求項15に記載の画像処理方法。
(18)前記統計量を取得するステップにおける前記パターンの特徴量は、前記パターンのライン幅粗さであり、
前記統計量を取得するステップは、
前記(C)ステップで生成された前記複数の前記基板の画像からU個選択した組合せを複数形成し且つ組合せ毎に前記パターンのライン幅粗さの平均値を算出することを、選択数Uの値を変えて複数回行うステップと、
その結果に対し、選択数Uを独立変数とし且つ従属変数及びその減少率が共に単調減少する単調減少関数をフィッティングし、当該単調減少関数の切片を、前記パターンのライン幅粗さの統計量として取得するステップとを有する、請求項15記載の画像処理方法。
(19)平均化の際、
平均化対象を対数に変換し、その対数の平均値を真数に変換し、または、
平均化対象を対数に変換し、その対数の二乗平均平方根を算出し、当該二乗平均平方根を真数に変換する、請求項1~18のいずれか1項に記載の画像処理方法。
(20)画像を処理する画像処理装置であって、
撮像対象に対する1回の荷電粒子線の走査で得られるフレーム画像を、複数取得する取得部と、
複数の前記フレーム画像から、画素毎に、輝度の確率分布を判定する確率分布判定部と、
画素毎の前記輝度の確率分布に基づいて生成される複数の別のフレーム画像を平均化した画像に相当する撮像対象の画像を生成する画像生成部と、を有する、画像処理装置。
20 制御装置
201 フレーム画像生成部
202 取得部
203 確率分布判定部
204 人工画像生成部
W ウェハ

Claims (20)

  1. 画像を処理する画像処理方法であって、
    (A)撮像対象に対する荷電粒子線の走査で得られるフレーム画像を、複数取得するステップと、
    (B)複数の前記フレーム画像から、画素毎に、輝度の確率分布を判定するステップと、
    (C)画素毎の前記輝度の確率分布に基づいて生成される複数の別のフレーム画像を平均化した画像に相当する撮像対象の画像を生成するステップと、を有する、画像処理方法。
  2. 前記輝度の確率分布は、対数正規分布または対数正規分布の和と、ワイブル分布と、ガンマ・ポアソン分布と、の少なくともいずれか、またはこれらの組み合わせに従う、請求項1に記載の画像処理方法。
  3. 前記撮像対象はパターンが形成された基板であり、
    前記(C)ステップで生成された前記撮像対象の画像としての前記基板の画像に基づいて、前記パターンの特徴量の測定を行うステップを更に有する、請求項1または2に記載の画像処理方法。
  4. 前記パターンの特徴量は、前記パターンのライン幅、前記パターンのライン幅粗さ、及び、前記パターンのラインエッジ粗さの少なくともいずれか1つである、請求項3に記載の画像処理方法。
  5. 前記撮像対象はパターンが形成された基板であり、
    前記(C)ステップで生成された前記撮像対象の画像としての前記基板の画像に基づいて、前記パターンの解析を行うステップを更に有する、請求項1~4のいずれか1項に記載の画像処理方法。
  6. 前記解析は、前記パターンのライン幅粗さの周波数解析、及び、前記パターンのラインエッジ粗さの周波数解析の少なくともいずれか1つである、請求項5に記載の画像処理方法。
  7. 前記(C)ステップは、
    2フレーム目以降の前記フレーム画像それぞれにおける画素毎に、一連の前記フレーム画像における当該画素の輝度の時間変化に基づいて、当該画素の輝度を補正するステップと、
    補正後の前記2フレーム目以降の前記フレーム画像を含む前記複数の前記フレーム画像から、画素毎に前記輝度の確率分布を判定するステップと、を有する、請求項1~6のいずれか1項に記載の画像処理方法。
  8. 前記(C)ステップは、
    2フレーム目以降の前記フレーム画像それぞれを、1フレーム目の前記フレーム画像からの、画像面内でのシフト量に基づいて補正するステップと、
    補正後の前記2フレーム目以降の前記フレーム画像を含む前記複数の前記フレーム画像から、画素毎に前記輝度の確率分布を判定するステップと、を有する、請求項1~7のいずれか1項に記載の画像処理方法。
  9. 前記輝度の確率分布は、対数正規分布に従い、
    前記(B)ステップは、画素毎に、前記対数正規分布を定める2つのパラメータμ、σを算出するステップであり、
    前記(C)ステップは、前記2つのパラメータμ、σに基づいて前記撮像対象の画像を生成する、請求項1~8のいずれか1項に記載の画像処理方法。
  10. 前記算出するステップにより算出された、画素毎の前記2つのパラメータμ、σの少なくともいずれか一方に対し、ローパスフィルタ処理を施すステップを更に有し、
    前記(C)ステップは、少なくともいずれか一方に前記ローパスフィルタ処理が施された、前記画素毎の前記2つのパラメータμ、σに基づいて、前記撮像対象の画像を生成する、請求項9に記載の画像処理方法。
  11. 前記撮像対象はパターンが形成された基板であり、
    前記ローパスフィルタ処理を施す際、前記画素毎の前記2つのパラメータμ、σの少なくともいずれか一方に対し、前記パターンの形状に応じた方向についてのみ、前記ローパスフィルタ処理を施す、請求項10に記載の画像処理方法。
  12. 前記(C)ステップは、
    画素毎の前記輝度の確率分布に基づいて、前記複数の前記別のフレーム画像を順次生成し、
    生成した前記複数の前記別のフレーム画像を平均化して、前記撮像対象の画像を生成する、請求項1~11のいずれか1項に記載の画像処理方法。
  13. 前記別のフレーム画像は、各画素の輝度を、前記画素毎の前記輝度の確率分布に基づいて生成された乱数値とした画像である、請求項1~12のいずれか1項に記載の画像処理方法。
  14. 前記(C)ステップは、
    前記撮像対象の画像として、各画素の輝度を、前記輝度の確率分布の期待値とした画像を生成する、請求項1~11のいずれか1項に記載の画像処理方法。
  15. 前記撮像対象はパターンが形成された基板であり、
    前記(C)ステップは、前記複数の前記撮像対象の画像として複数の前記基板の画像を生成し、前記複数の前記基板の画像それぞれに基づいて、前記パターンの特徴量の測定を行い、測定結果に基づいて、前記パターンの特徴量の統計量を取得するステップを更に有する、請求項12に記載の画像処理方法。
  16. 前記統計量を取得するステップにおける前記パターンの特徴量は、前記パターンのエッジ座標であり、
    前記パターンの特徴量の統計量は、前記エッジ座標の平均値である、請求項15に記載の画像処理方法。
  17. 前記統計量を取得するステップにおける前記パターンの特徴量は、前記パターンのライン幅粗さであり、
    前記統計量を取得するステップは、
    前記(C)ステップで生成された前記複数の前記基板の画像に含まれるT枚の前記基板の画像における前記パターンのライン幅粗さの平均値を、Tの値を変えて複数回算出するステップと、
    その算出結果に対し、前記パターンのライン幅粗さの平均値の算出に用いられる前記基板の画像の枚数Tを独立変数とし且つ従属変数及びその減少率が共に単調減少する単調減少関数をフィッティングし、当該単調減少関数の切片を、前記パターンのライン幅粗さの統計量として取得するステップとを有する、請求項15に記載の画像処理方法。
  18. 前記統計量を取得するステップにおける前記パターンの特徴量は、前記パターンのライン幅粗さであり、
    前記統計量を取得するステップは、
    前記(C)ステップで生成された前記複数の前記基板の画像からU個選択した組合せを複数形成し且つ組合せ毎に前記パターンのライン幅粗さの平均値を算出することを、選択数Uの値を変えて複数回行うステップと、
    その結果に対し、選択数Uを独立変数とし且つ従属変数及びその減少率が共に単調減少する単調減少関数をフィッティングし、当該単調減少関数の切片を、前記パターンのライン幅粗さの統計量として取得するステップとを有する、請求項15記載の画像処理方法。
  19. 平均化の際、
    平均化対象を対数に変換し、その対数の平均値を真数に変換し、または、
    平均化対象を対数に変換し、その対数の二乗平均平方根を算出し、当該二乗平均平方根を真数に変換する、請求項1~18のいずれか1項に記載の画像処理方法。
  20. 画像を処理する画像処理装置であって、
    撮像対象に対する荷電粒子線の走査で得られるフレーム画像を、複数取得する取得部と、
    複数の前記フレーム画像から、画素毎に、輝度の確率分布を判定する確率分布判定部と、
    画素毎の前記輝度の確率分布に基づいて生成される複数の別のフレーム画像を平均化した画像に相当する撮像対象の画像を生成する画像生成部と、を有する、画像処理装置。
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