JP7027237B2 - 移動装置 - Google Patents

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本発明は、移動装置に関する。
極低速駆動や微小駆動を特徴とする移動装置では、従来から圧電素子を利用した振動アクチュエータが一般的に用いられている。特許文献1に開示されたリニア超音波モータは、振動子に押圧力を加える加圧部を含む可動部と、可動部に付勢力を与える付勢部と、可動部と基礎部に挟持された3つの転動ボールを備えている。可動部の駆動範囲において、押圧力と付勢力の合力は、3つの転動ボールで形成される三角形の領域の内側に位置しており、3つの転動ボールが可動部と基礎部の間で隙間なく挟持されることで、可動部が精度良く移動できる。
特開2014-212682号公報
しかしながら、特許文献1のリニア超音波モータを用いた装置について、図9(A)を参照すると、可動部Mの重心Gは、3つの転動ボールBで形成される三角形の内部に位置しなければならい。この構成を有する装置では、重心Gの許容範囲が狭い。
そこで、本発明の目的は、可動部に作用する力の重心の許容範囲が広い移動装置を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明の移動装置は、基礎部と、前記基礎部に対して相対的に移動する可動部と、前記基礎部または前記可動部の一方に設けられ、圧電素子が固定された振動板からなる振動子と、前記振動子が設けられていない前記基礎部または前記可動部に設けられた摩擦部材と、前記振動子と前記摩擦部材とを加圧接触させる加圧部と、移動方向に延在する前記可動部の可動案内部と前記基礎部の基礎案内部との間に転動可能に挟持された3つの転動部材であって、前記可動案内部に対する接触力が鉛直上向きに作用する2つの第一の転動部材と、前記可動案内部に対する接触力が鉛直下向きに作用する1つの第二の転動部材と、を備え、前記可動部が前記加圧部から受ける加圧力と前記可動部の重心に作用する重力との重心が、前記第一の転動部材と前記第二の転動部材を通る2本の直線に挟まれた範囲であって、前記3つの転動部材がなす三角形を含む領域から前記3つの転動部材がなす三角形を除いた領域に含まれていることを特徴とする。
本発明によれば、可動部に作用する力の重心の許容範囲が広い移動装置を提供することができる。
(A)移動装置100の平面図を示す。(B)図1(A)に図示する断面線IB-IBにおける断面図を示す。 移動装置100の分解斜視図を示す。 (A)移動装置200の平面図を示す。(B)図3(A)に図示する断面線IIIB-IIIBにおける断面図を示す。 (A)移動装置300の平面図を示す。(B)図4(A)に図示する断面線IVB-IVBにおける断面図を示す。(C)図4(A)に図示する断面線IVC-IVCにおける断面図を示す。 (A)移動装置400の平面図を示す。(B)図5(A)に図示する断面線VB-VBにおける断面図を示す。 移動装置400の分解斜視図を示す。 (A)移動装置500の平面図を示す。(B)図7(A)に図示する断面線VIIB-VIIBにおける断面図を示す。(C)図7(A)に図示する断面線VIIC-VIICにおける断面図を示す。 移動装置600の平面図を示す。 (A)、(B)従来の装置の模式図を示す。
(実施例1)
以下、本発明の実施例1の移動装置100について説明する。図1(A)は、移動装置100の平面図を示す。図1(B)は、図1(A)に図示する断面線IB-IBにおける断面図を示す。図2は、移動装置100の上方向から見た場合の分解斜視図を示す。なお、図面において、移動方向をX方向、後述の加圧部120の加圧方向をZ方向、X方向及びZ方向に直交する方向をY方向とする。
実施例1の移動装置100は、基礎部の一部を構成する基礎部材1と、該基礎部材1に対して相対的に移動する可動部材2及び振動子110で構成される可動部を有する。可動部材2は、移動方向であるX方向に延在する可動案内部2a、2b、2cを有する。可動案内部2a、2bは同一直線上に設けられ、可動案内部2cは可動案内部2a、2bと平行に離間して設けられる。
振動子110は、圧電素子3と振動板4を有しており、圧電素子3が例えば接着などの手段で振動板4に固定されている。圧電素子3は、後述する配線基板5と電気的に接合されており、配線基板5から給電されることで高周波振動(超音波領域の周波数の振動)を発生する。
振動板4は、平板部と平板部に設けられた突起部4a、4bを有する。振動板4には、圧電素子3で発生した高周波振動によって振動が励起される。振動発生の原理は、特許文献1に記載されているため説明を省略する。振動板4の長手方向(X方向)の両端部が例えば接着などの手段で保持部材6に固定されることにより、保持部材6は振動子110を保持している。
保持部材6と支持部材9の間には、2つの転動ローラ7と1つの転動ローラ用ばね8が備えられている。支持部材9は、転動ローラ7と転動ローラ用ばね8を介して保持部材6を支持し、保持部材6はX方向にはガタなく支持され、Z方向には移動可能となっている。支持部材9は、可動部材2に2本のねじ部材SCで固定されている。支持方法の詳細は、特許文献1に記載されているため説明を省略する。
加圧部120は、緩衝部材10、加圧板11、ばね12及びばね押え13で構成されている。加圧部120は、振動子110を後述する摩擦部材14にばね12の力によって+Z方向の向きに加圧接触させる。緩衝部材10は、一方の面で圧電素子3と接し、圧電素子3の高周波振動を減衰することなく、ばね12の力を振動子110に伝達し、緩衝部材10の他方の面で加圧板11と接する。加圧板11には突起11aが設けられ、突起11aとばね押え13に設けられた穴部13aによって、加圧板11はZ方向に案内される。
ばね押え13は、ばね12を支持するとともに、支持部材9に保持される。配線基板5は、振動子110から引き出され、可動部材2に設けられた支持部2dと例えば接着などの手段で固定され、基礎部材1を経由して移動装置100の制御基板(不図示)に接続される。可動部材2と基礎部材1の間では、配線基板5はY方向を軸方向として円弧状に屈曲された後、引き出される。この構成により、配線基板5は振動子110の振動や可動部材2の駆動を阻害することなく、変形しながら移動可能となる。
基礎部は、基礎部材1、摩擦部材14、基礎案内板15、16、カバー19で構成される。図1(A)において破線で示されるカバー19は、基礎部材1に設けられており、可動部の全ての可動範囲において、振動子110、加圧部120、摩擦部材14、可動案内部2a、2b、2c、基礎案内板15、16、後述の転動部130を覆っている。配線基板5は、カバー19に設けられた第一の開口部19aから外部に引き出されている。この構成により、カバー19の内部の振動子110に給電することができる。可動部材2の一部は、カバー19に設けられた第二の開口部19bを介して、外部に露出している。カバー19は、可動部の全ての可動範囲において、可動部材2と接触しないように設けられている。この構成により、可動部材2がカバー19に阻害されないように移動することができる。
摩擦部材14には、加圧部120によって振動子110に固定された振動板4の突起部4a、4bが加圧接触する。摩擦部材14は、基礎部材1に2本のねじ部材SCで固定され、振動子110を高周波振動させると振動子110が摩擦部材14に対して、X方向に相対的に移動することができる。
基礎案内板15は、2つの基礎案内部15a、15bを有する。基礎案内部15a、15bは、それぞれ可動案内部2a、2bと対向し、かつ可動部材2と基礎部材1の間に設けられる。一方、基礎案内板16は、基礎案内部16cを有する。基礎案内部16cは、可動案内部2cと対向し、かつ可動部材2を挟んで基礎案内板15の反対側に設けられる。そして、基礎案内板15、16はそれぞれ2本のねじ部材SCで基礎部材1に固定される。
可動案内部2a、2b、2cと基礎案内部15a、15b、16cの間には、例えば3つの鋼球などから構成された転動部130が転動可能に挟持される。この転動部130により、可動部材2は、基礎部材1と相対的にX方向に移動可能に案内される。
3つの転動部130のうちの2つは、可動案内部2a、2bに対する接触力f1が鉛直上向きである+Z方向の向きに作用する下側転動部材18a、18b(第一の転動部材)で構成される。また、3つの転動部130のうちの1つは、可動案内部2cに対する接触力f2が鉛直下向きである-Z方向の向きに作用する上側転動部材18c(第二の転動部材)で構成される。
図1(A)において、下側転動部材18aと上側転動部材18cを通る直線を直線L1、下側転動部材18bと上側転動部材18cを通る直線を直線L2と規定する。直線L1と直線L2に挟まれた範囲であって、3つの転動部130が形成する三角形を含む領域から3つの転動部130がなす三角形を除いた領域を領域A(図1(A)に図示した斜線部の領域)と規定する。すなわち、領域Aは、直線L1と直線L2に挟まれた領域から上側転動部材18cを頂点とし下側転動部材18a、18bを結ぶ直線Lを底辺とする三角形の領域を除いた領域である。
可動部材2に作用する力は、可動部材2が加圧部120から受ける加圧力Faと可動部材2に作用する重力Fbであり、その合力が作用する位置を重心Gabとする。本実施例1では、重心Gabを可動部材2の全ての可動範囲において、領域Aの範囲内に設ける。なお、重心Gabを可動部材2の全ての可動範囲において、領域Aの範囲内に設けることが望ましいが、可動部材2の可動範囲の少なくとも一部において重心Gabを領域Aの範囲内に設けていればよい。このとき、可動部材2が移動すると3つの転動部130と可動部材2の位置関係が相対的に移動するため、領域Aも可動部材2に対して相対的に移動する。そこで、可動部材2が移動した際も、重心Gabが領域A内に入るように、重心Gabを設定する。それによって、常に、3つの転動部130が可動案内部2a、2b、2cと基礎案内部15a、15b、16cに挟持され、可動部材2がX方向に精度良く移動できる。そして、加圧部120によって摩擦部材14に加圧接触された振動子110が、配線基板5により給電され高周波振動することによって、摩擦部材14とX方向に相対的に移動可能となる。
もし、重心Gabが領域A以外に位置した場合、3つの転動部130のうち少なくとも一つが可動案内部2a、2b、2cと基礎案内部15a、15b、16cに挟持された状態において隙間が発生し、可動部材2をX方向に精度良く移動できなくなる。このため、3つの転動部130が隙間なく挟持されるように、重心Gabは領域A内になければならない。
図9(A)は、特許文献1のリニア超音波モータを用いた装置の模式図を示す。該装置では、3つの転動ボールBの全てが可動部Mの同じ側に設けられ、可動部Mが案内されている。可動部Mの重心Gは、三角形の内部に設けられなければならず、重心Gの許容範囲が狭い。また、図9(B)に示すように、可動部Mの全体に重心Gの許容範囲を設けようとした場合、3つの転動ボールBのそれぞれの間隔を長くしなければならず、その分だけ装置を大型化しなければならない。
しかしながら、本実施例1の構成を採用すれば、装置の大きさを変更せず、重心Gabの許容範囲が広い移動装置100を提供できる。そのため、移動装置100の可動部材2に物品を載置して移動させようとした場合、可動部材2のカバー19から外部に露出した全ての面内において、物品を自由に載置できるようになる。
なお、本実施例1では、振動子110を可動部材2に設け、基礎部材1に摩擦部材14を設けたが、基礎部材1に振動子110を設け、可動部材2に摩擦部材14を設けても、同様の効果が得られる。以上より、本実施例1によれば、装置が大型化することなく、可動部材2に作用する力の重心Gabの許容範囲が広い移動装置100を提供することができる。
(実施例2)
以下、本発明の実施例2の移動装置200について説明する。図3(A)は、移動装置200の平面図を示す。図3(B)は、図3(A)に図示する断面線IIIB-IIIBにおける断面図を示す。なお、実施例1と同一部材のものは、同一記号で指示する。また実施例1と同じ形態のところは説明を省略し、実施例1と異なるところについて説明する。
実施例1の移動装置100では、2つの下側転動部材18a、18bを結ぶ直線Lに関して、1つの上側転動部材18cの反対側に振動子110が設けられている。一方、実施例2の移動装置200では、可動部の移動方向に整列した2つの下側転動部材28a、28bを結ぶ直線Lに関して、1つの上側転動部材28cを設けた側に振動子110を設ける。このとき、摩擦部材14と加圧部120も振動子110と同じ側に設ける。これにより、振動子110を摩擦部材14に加圧部120によって、加圧接触させることができる。そして、可動部の全ての可動範囲において、可動部材22の重心Gabが領域Aに入るように設定する。なお、可動部の全ての可動範囲において、可動部材22の重心Gabが領域Aに入るように設定することが望ましいが、可動部の可動範囲の少なくとも一部において、可動部材22の重心Gabが領域Aに入るように設定すればよい。
図3(A)において破線で示されるカバー29は、基礎部材21に設けられており、可動部の全ての可動範囲において、振動子110、加圧部120、摩擦部材14、可動案内部22a、22b、22c、基礎案内板25、26、3つの転動部230を覆っている。配線基板5は、カバー29に設けられた第一の開口部29aから外部に引き出されている。この構成により、カバー29の内部の振動子110に給電することができる。可動部材22の一部は、カバー29に設けられた第二の開口部29bを介して、外部に露出している。カバー29は、可動部の全ての可動範囲において、可動部材22と接触しないように設けられている。この構成により、可動部材22がカバー29に阻害されないように移動することができる。
このとき加圧部120による加圧力Faは、領域Aに入っていないが、重心Gabが全ての可動範囲において領域Aに入っている。このため、常に3つの転動部230が可動案内部22a、22b、22cと基礎案内部25a、25b、26cに挟持された状態となり、可動部材22がX方向に精度良く移動できる。
よって、実施例1と同様の効果を得ることができ、装置の大きさを変更せず、重心Gabの許容範囲が広い移動装置200を提供できる。そのため、移動装置200の可動部材22に物品を載置して移動させようとした場合、可動部材22のカバー29から外部に露出した全ての面内において、物品を自由に載置できるようになる。
なお、本実施例2では、振動子110を可動部材22に設け、基礎部材21に摩擦部材14を設けたが、基礎部材21に振動子110を設け、可動部材22に摩擦部材14を設けても、同様の効果が得られる。以上より、本実施例2によれば、装置が大型化することなく、可動部材22に作用する力の重心Gabの許容範囲が広い移動装置200を提供することができる。
(実施例3)
以下、本発明の実施例3の移動装置300について説明する。図4(A)は、移動装置300の平面図を示す。図4(B)は、図4(A)に図示する断面線IVB-IVBにおける断面図を示す。図4(C)は、図4(A)に図示する断面線IVC-IVCにおける断面図を示す。なお、実施例1と同一部材のものは、同一記号で指示する。また実施例1と同じ形態のところは説明を省略し、実施例1と異なるところについて説明する。
実施例3の移動装置300は、基礎部の一部を構成する基礎部材31と、該基礎部材31に対して相対的に移動する可動部材32及び振動子110で構成される可動部を有する。更に、実施例3では、1つの上側転動部材38cと2つの下側転動部材38a、38bのうちの一つが、可動部材32の案内方向に同一直線上に設けられている。
可動部材32は、移動方向であるX方向に延在する可動案内部32a、32b、32cを有している。可動案内部32a、32cは同一直線上に設けられ、可動案内部32bは可動案内部32a、32cと平行に離間して設けられる。
基礎部は、基礎部材31、摩擦部材14、基礎案内板35、36、37、カバー39で構成される。図4(A)において破線で示されるカバー39は、基礎部材31に設けられており、可動部の全ての可動範囲において、振動子110、加圧部120、摩擦部材14、可動案内部32a、32b、32c、基礎案内板35~37、3つの転動部330を覆っている。配線基板5は、カバー39に設けられた第一の開口部39aから外部に引き出されている。この構成により、カバー39の内部の振動子110に給電することができる。可動部材32の一部は、カバー39に設けられた第二の開口部39bを介して、外部に露出している。カバー39は、可動部の全ての可動範囲において、可動部材32と接触しないように設けられている。この構成により、可動部材32がカバー39に阻害されないように移動することができる。
基礎案内板35は、基礎案内部35aを有する。基礎案内部35aは、可動案内部32aと対向し、かつ可動部材32と基礎部材31の間に設けられる。基礎案内板35は、接合ねじ部材SCRの雄ねじ部SCaによって基礎部材31に固定されている。
基礎案内板36は、基礎案内部36cを有する。基礎案内部36cは、可動案内部32cと対向し、かつ可動部材32を挟んで基礎案内板35の反対側に設けられる。基礎案内板36は、接合ねじ部材SCRに設けられた雌ねじ部SCbにねじ部材SCによって基礎部材31に固定されている。
基礎案内板37は、基礎案内部37bを有する。基礎案内部37bは、可動案内部32cと対向し、かつ可動部材32と基礎部材31の間に設けられる。基礎案内板37は、ねじ部材SCによって基礎部材31に固定されている。
可動案内部32a、32b、32cと基礎案内部35a、36c、37bの間には、例えば3つの鋼球などから構成された転動部330が転動可能に挟持される。この転動部330により、可動部材32は、基礎部材31と相対的にX方向に移動可能に案内される。
3つの転動部330のうちの2つは、可動案内部32a、32bに対する接触力f1が鉛直上向きである+Z方向の向きに作用する下側転動部材38a、38b(第一の転動部材)で構成される。また、3つの転動部330のうちの1つは、可動案内部32cに対する接触力f2が鉛直下向きである-Z方向の向きに作用する上側転動部材38c(第二の転動部材)で構成される。
図4(A)において下側転動部材38aと上側転動部材38cを通る直線を直線L1、下側転動部材38bと上側転動部材38cを通る直線を直線L2と規定する。直線L1と直線L2に挟まれた範囲であって、3つの転動部330が形成する三角形を含む領域から3つの転動部330がなす三角形を除いた領域を領域A(図4(A)の斜線部の領域)と規定する。すなわち、領域Aは、直線L1と直線L2に挟まれた領域から上側転動部材38cを頂点とし下側転動部材38a、38bを結ぶ直線Lを底辺とする三角形の領域を除いた領域である。
可動部材32に作用する力は、可動部材32が加圧部120から受ける加圧力Faと可動部材2に作用する重力Fbであり、その合力が作用する位置を重心Gabとする。本実施例3では、重心Gabを可動部材32の全ての可動範囲において、領域Aの範囲内に設ける。なお、重心Gabを可動部材32の全ての可動範囲において、領域Aの範囲内に設けることが望ましいが、可動部材32の可動範囲の少なくとも一部において、重心Gabを領域Aの範囲内に設けていればよい。このとき、可動部材32が移動すると3つの転動部330と可動部材32の位置関係が相対的に移動するため、領域Aも可動部材32に対して相対的に移動する。そこで、可動部材32が移動した際も、重心Gabが領域A内に入るように、重心Gabを設定する。それによって、常に、3つの転動部330が可動案内部32a、32b、32cと基礎案内部35a、37b、36cに挟持され、可動部材32がX方向に精度良く移動できる。そして、加圧部120によって摩擦部材14に加圧接触された振動子110が、配線基板5により給電され高周波振動することによって、摩擦部材14とX方向に相対的に移動可能となる。
もし、重心Gabが領域A以外に位置した場合、3つの転動部330のうち少なくとも一つが可動案内部32a、32b、32cと基礎案内部35a、37b、36cに挟持された状態において隙間が発生し、可動部材32をX方向に精度良く移動できなくなる。このため、3つの転動部330が隙間なく挟持されるように、重心Gabは領域A内になければならない。
よって、本実施例3のように、3つの転動部330について1つの上側転動部材38cと2つの下側転動部材38a、38bの組み合わせを用いた形態でも、装置の大きさを変更せず、重心Gabの許容範囲が広い移動装置300を提供できる。そのため、移動装置300の可動部材32に物品を載置して移動させようとした場合、可動部材32のカバー39から外部に露出した全ての面内において、物品を自由に載置できるようになる。
なお、本実施例3では、振動子110を可動部材32に設け、基礎部材31に摩擦部材14を設けたが、基礎部材31に振動子110を設け、可動部材32に摩擦部材14を設けても、同様の効果が得られる。また、本実施例3では、振動子110を領域A内に設けたが、重心Gabが領域A内に位置するならば、振動子110の位置は領域Aに限らずどの位置に設けても、同様の効果が得られる。以上より、本実施例3によれば、装置が大型化することなく、可動部材32に作用する力の重心Gabの許容範囲が広い移動装置300を提供することができる。
(実施例4)
以下、本発明の実施例4の移動装置400について説明する。図5(A)は、移動装置400の平面図を示す。図5(B)は、図5(A)に図示する断面線VB-VBにおける断面図を示す。図6に移動装置400の上方向から見た場合の分解斜視図を示す。なお、実施例1と同一部材のものは、同一記号で指示する。また実施例1と同じ形態のところは説明を省略し、実施例1と異なるところについて説明する。
実施例4の移動装置400は、基礎部の一部を構成する基礎部材41と、該基礎部材41に対して相対的に移動する可動部材42及び振動子110で構成される可動部を有する。更に、実施例4では、1つの下側転動部材48cと2つの上側転動部材48a、48bが設けられている。
基礎部は、基礎部材41、摩擦部材14、基礎案内板45、46、カバー49で構成される。図5(A)において破線で示されるカバー49は、基礎部材41に設けられており、可動部の全ての可動範囲において、振動子110、加圧部120、摩擦部材14、可動案内部42a、42b、42c、基礎案内板45、46、3つの転動部430を覆っている。配線基板5は、カバー49に設けられた第一の開口部49aから外部に引き出されている。この構成により、カバー49の内部の振動子110に給電することができる。可動部材42の一部は、カバー49に設けられた第二の開口部49bを介して、外部に露出している。カバー49は、可動部の全ての可動範囲において、可動部材42と接触しないように設けられている。この構成により、可動部材42がカバー49に阻害されないように移動することができる。
基礎案内板45は、基礎案内部45cを有する。基礎案内部45cは、可動部材42に設けられた可動案内部42cと対向し、かつ可動部材42と基礎部材41の間に設けられる。そして、基礎案内板45は、基礎部材41に固定される。
基礎案内板46は、基礎案内部46a、46bを有する。基礎案内部46a、46bは、可動案内部42a、42bと対向し、かつ可動部材42に対して基礎案内部45cの反対側に設けられる。そして、基礎案内板46は、基礎部材41に固定される。
可動案内部42a、42b、42cと基礎案内部46a、46b、45cの間には、例えば3つの鋼球などから構成された転動部430が転動可能に挟持される。この転動部430により、可動部材42は、基礎部材41と相対的にX方向に移動可能に案内される。
3つの転動部430のうちの1つは、可動案内部42cに対する接触力f1が鉛直上向きである+Z方向の向きに作用する下側転動部材48c(第一の転動部材)で構成される。また、3つの転動部430のうちの2つは、可動案内部42a、42bに対する接触力f2が鉛直下向きである-Z方向の向きに作用する上側転動部材48a、48b(第二の転動部材)で構成される。
図5(A)において、下側転動部材48cと上側転動部材48aを通る直線を直線L1、下側転動部材48cと上側転動部材48bを通る直線を直線L2とする。直線L1と直線L2に挟まれた範囲であって、直線L1、L2の交点おいて、3つの転動部430がなす三角形の角の対頂角を含む領域を領域A(図5(A)に図示する斜線部の領域)とする。すなわち、領域Aは、下側転動部材48cを頂点とし上側転動部材48a、48bを結ぶ直線Lを底辺とする三角形の角の対頂角を有する領域Aである。
可動部材42に作用する力は、可動部材42が加圧部120から受ける加圧力Faと可動部材42に作用する重力Fbであり、その合力が作用する位置を重心Gabとする。本実施例4では、重心Gabを可動部材42の全ての可動範囲において、領域Aの範囲内に設ける。なお、重心Gabを可動部材42の全ての可動範囲において、領域Aの範囲内に設けることが望ましいが、可動部材42の可動範囲の少なくとも一部において、重心Gabを領域Aの範囲内に設けていればよい。このとき、可動部材42が移動すると3つの転動部430と可動部材42の位置関係が相対的に移動するため、領域Aも可動部材42に対して相対的に移動する。そこで、可動部材42が移動した際も、重心Gabが領域A内に入るように、重心Gabを設定する。それによって、常に、3つの転動部430が可動案内部42a、42b、42cと基礎案内部46a、46b、45cに挟持され、可動部材42がX方向に精度良く移動できる。そして、加圧部120によって摩擦部材14に加圧接触された振動子110が、配線基板5により給電され高周波振動することによって、摩擦部材14とX方向に相対的に移動が可能となる。
もし、重心Gabが領域A以外に位置した場合、3つの転動部430のうち少なくとも一つが可動案内部42a、42b、42cと基礎案内部46a、46b、45cに挟持された状態において隙間が発生し、可動部材42をX方向に精度良く移動できなくなる。このため、3つの転動部430が隙間なく挟持されるように、重心Gabは領域A内になければならない。
よって、本実施例4のように、3つの転動部430について1つの下側転動部材48cと2つの上側転動部材48a、48bの組み合わせを用いた形態でも、装置の大きさを変更せず、重心Gabの許容範囲が広い移動装置400を提供できる。そのため、移動装置400の可動部材42に物品を載置して移動させようとした場合、可動部材42のカバー49から外部に露出した全ての面内において、物品を自由に載置できるようになる。
なお、本実施例4では、振動子110を可動部材42に設け、基礎部材41に摩擦部材14を設けたが、基礎部材41に振動子110を設け、可動部材42に摩擦部材14を設けても、同様の効果が得られる。また、本実施例4では、振動子110を領域A内に設けたが、重心Gabが領域A内に位置するならば、振動子110の位置は領域Aに限らずどの位置に設けても、同様の効果がえられる。以上より、本実施例4によれば、装置が大型化することなく、可動部材42に作用する力の重心Gabの許容範囲が広い移動装置400を提供することができる。
(実施例5)
以下、本発明の実施例5の移動装置500について説明する。図7(A)は、移動装置500の平面図を示す。図7(B)は、図7(A)に図示する断面線VIIB-VIIBにおける断面図を示す。図7(C)は、図7(A)に図示する断面線VIIC-VIICにおける断面図を示す。なお、実施例1と同一部材のものは、同一記号で指示する。また実施例1と同じ形態のところは説明を省略し、実施例1と異なるところについて説明する。
実施例5の移動装置500は、基礎部の一部を構成する基礎部材51と、該基礎部材51に対して相対的に移動する可動部材52及び振動子110で構成される可動部を有する。更に、実施例5では、1つの下側転動部材58cと2つの上側転動部材58a、58bが設けられている。
可動部材52は、移動方向であるX方向に延在する可動案内部52a、52b、52cを有している。可動案内部52a、52cは同一直線上に設けられ、可動案内部52bは可動案内部52a、52cと平行に離間して設けられる。
基礎部は、基礎部材51、摩擦部材14、基礎案内板55、56、57、カバー59で構成される。図7(A)において破線で示されるカバー59は、基礎部材51に設けられており、可動部の全ての可動範囲において、振動子110、加圧部120、摩擦部材14、可動案内部52a、52b、52c、基礎案内板55~57、3つの転動部530を覆っている。配線基板5は、カバー59に設けられた第一の開口部59aから外部に引き出されている。この構成により、カバー59の内部の振動子110に給電することができる。可動部材52の一部は、カバー59に設けられた第二の開口部59bを介して、外部に露出している。カバー59は、可動部の全ての可動範囲において、可動部材52と接触しないように設けられている。この構成により、可動部材52がカバー59に阻害されないように移動することができる。
基礎案内板55は、基礎案内部55cを有する。基礎案内部55cは、可動案内部52cと対向し、かつ可動部材52と基礎部材51の間に設けられる。基礎案内板55は、接合ねじ部材SCRの雄ねじ部SCaによって基礎部材51に固定されている。
基礎案内板56は、基礎案内部56aを有する。基礎案内部56aは、可動案内部52aと対向し、かつ可動部材52を挟んで基礎案内板55の反対側に設けられる。基礎案内板56は、接合ねじ部材SCRに設けられた雌ねじ部SCbにねじ部材SCによって基礎部材51に固定されている。
基礎案内板57は、基礎案内部57bを有する。基礎案内部57bは、可動案内部52bと対向し、かつ可動部材52に対して基礎案内板56と同じ面側の間に設けられる。基礎案内板57は、ねじ部材SCによって基礎部材51に固定されている。
可動案内部52a、52b、52cと基礎案内部56a、57b、55cの間には、例えば3つの鋼球などから構成された転動部530が転動可能に挟持されている。この転動部530により、可動部材52は、基礎部材51と相対的にX方向に移動可能に案内される。
3つの転動部530のうちの1つは、可動案内部52cに対する接触力f1が鉛直上向きである+Zの向きに作用する下側転動部材58c(第一の転動部材)で構成される。また、3つの転動部530のうちの2つは、可動案内部52a、52bに対する接触力f2が鉛直下向きである-Zの向きに作用する上側転動部材58a、58b(第二の転動部材)で構成される。
図7(A)において下側転動部材58cと上側転動部材58aを通る直線を直線L1、下側転動部材58cと上側転動部材58bを通る直線を直線L2と規定する。直線L1と直線L2に挟まれた範囲であって、直線L1、L2の交点おいて、3つの転動部530がなす三角形の角の対頂角を含む領域を領域A(図7(A)に図示する斜線部の領域)とする。すなわち、領域Aは、下側転動部材58cを頂点とし上側転動部材58a、58bを結ぶ直線Lを底辺とする三角形の角の対頂角を有する領域Aである。
可動部材52に作用する力は、可動部材52が加圧部120から受ける加圧力Faと可動部材52に作用する重力Fbであり、その合力が作用する位置を重心Gabとする。本実施例5では、重心Gabを可動部材52の全ての可動範囲において、領域Aの範囲内に設ける。なお、重心Gabを可動部材52の全ての可動範囲において、領域Aの範囲内に設けることが望ましいが、可動部材52の可動範囲の少なくとも一部において、重心Gabを領域Aの範囲内に設けていればよい。このとき、可動部材52が移動すると3つの転動部530と可動部材52の位置関係が相対的に移動するため、領域Aも可動部材52に対して相対的に移動する。そこで、可動部材52が移動した際も、重心Gabが領域A内に入るように、重心Gabを設ける。それによって、常に、3つの転動部530が可動案内部52a、52b、52cと基礎案内部56a、57b、55cに挟持され、可動部材52がX方向に精度良く移動できる。そして、加圧部120によって摩擦部材14に加圧接触された振動子110が、配線基板5により給電され高周波振動することによって、摩擦部材14とX方向に相対的に移動可能となる。
もし、重心Gabが領域A以外に位置した場合、3つの転動部530のうち少なくとも一つが可動案内部52a、52b、52cと基礎案内部56a、57b、55cに挟持された状態において隙間が発生し、可動部材52をX方向に精度良く移動できなくなる。このため、3つの転動部530が隙間なく挟持されるように、重心Gabは領域A内になければならない。
よって、本実施例5のように、3つの転動部530について1つの下側転動部材58cと2つの上側転動部材58a、58bの組み合わせを用いた形態でも、装置の大きさは変更せず、重心Gabの許容範囲が広い移動装置500を提供できる。そのため、移動装置500の可動部材52に物品を載置して移動させようとした場合、可動部材52のカバー59から外部に露出した全ての面内において、物品を自由に載置できるようになる。
なお、本実施例5では、振動子110を可動部材52に設け、基礎部材51に摩擦部材14を設けたが、基礎部材51に振動子110を設け、可動部材52に摩擦部材14を設けても、同様の効果が得られる。また、本実施例5では、振動子110を領域A内に設けたが、重心Gabが領域A内に位置するならば、振動子110の位置は領域Aに限らずどの位置に設けても、同様の効果が得られる。以上より、本実施例5では、装置が大型化することなく、可動部材52に作用する力の重心Gabの許容範囲が広い移動装置500を提供することができる。
(変形例)
以下、本発明の実施例1の変形例による、移動装置600について説明する。図8は、移動装置600の平面図を示す。移動装置600は、カバー19から露出している可動部材62のX方向の大きさのみ、実施例1の移動装置100と異なる。領域A、振動子110、加圧部120、基礎部材1、基礎案内板15、16などは実施例1と同様の形態である。
可動部材62がX方向に大きくなったことにより、領域Aに含まれない部分が発生するが、可動部のカバー19から露出している面のうち、領域Aに含まれている領域を網掛け模様で表示部Hとして可動部材62の表面に表示する。これにより、領域Aに含まれている領域と含まれていない領域が明示されるため、物品を常に領域A内に載置できるようになり、実施例1と同様に可動部材62がX方向に精度良く移動できようになる。
本変形例では、表示部Hを網掛け表示したが、領域Aに含まれていることが判別できれば、他の模様、塗りつぶし、けがき線などでもよく、限定されるものではない。よって、本変形例によれば、装置が大型化することなく、可動部材62に作用する力の重心Gabの許容範囲が広い移動装置600を提供することができる。
以上、本発明の好ましい各実施例について説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
1、21、31、41、51 基礎部材(基礎部)
2、22、32、42、52 可動部材(可動部)
2a、2b、2c 可動案内部
22a、22b、22c 可動案内部
32a、32b、32c 可動案内部
42a、42b、42c 可動案内部
52a、52b、52c 可動案内部
3 圧電素子
4 振動板
14 摩擦部材
15、16、25、26、35 基礎案内板(基礎部)
36、37、45、46、55、56、57 基礎案内板(基礎部)
15a、15b、16c 基礎案内部
25a、25b、26c 基礎案内部
35a、36c、37b 基礎案内部
45c、46a、46b 基礎案内部
55c、56a、57b 基礎案内部
18a、18b 下側転動部材(第一の転動部材)
28a、28b 下側転動部材(第一の転動部材)
38a、38b 下側転動部材(第一の転動部材)
48c 下側転動部材(第一の転動部材)
58c 下側転動部材(第一の転動部材)
18c 上側転動部材(第二の転動部材)
28c 上側転動部材(第二の転動部材)
38c 上側転動部材(第二の転動部材)
48a、48b 上側転動部材(第二の転動部材)
58a、58b 上側転動部材(第二の転動部材)
100、200、300、400、500 移動装置
110 振動子(可動部)
120 加圧部
130、230、330、430、530 転動部(転動部材)
A 領域
f1、f2 接触力
Fa 加圧力
Fb 重力
Gab 重心
H 表示部
L、L1、L2 直線

Claims (8)

  1. 基礎部と、
    前記基礎部に対して相対的に移動する可動部と、
    前記基礎部または前記可動部の一方に設けられ、圧電素子が固定された振動板からなる振動子と、
    前記振動子が設けられていない前記基礎部または前記可動部に設けられた摩擦部材と、
    前記振動子と前記摩擦部材とを加圧接触させる加圧部と、
    移動方向に延在する前記可動部の可動案内部と前記基礎部の基礎案内部との間に転動可能に挟持された3つの転動部材であって、前記可動案内部に対する接触力が鉛直上向きに作用する2つの第一の転動部材と、前記可動案内部に対する接触力が鉛直下向きに作用する1つの第二の転動部材と、を備え、
    前記可動部が前記加圧部から受ける加圧力と前記可動部の重心に作用する重力との重心が、前記第一の転動部材と前記第二の転動部材を通る2本の直線に挟まれた範囲であって、前記3つの転動部材がなす三角形を含む領域から前記3つの転動部材がなす三角形を除いた領域に含まれていることを特徴とする移動装置。
  2. 前記可動部が前記加圧部から受ける加圧力と前記可動部の重心に作用する重力との重心が、前記可動部の全ての可動範囲で、前記2本の直線に挟まれた範囲であって、前記3つの転動部材がなす三角形を含む領域から前記3つの転動部材がなす三角形を除いた領域に含まれていることを特徴とする請求項1に記載の移動装置。
  3. 前記可動部の前記移動方向に整列した2つの前記第一の転動部材を結ぶ直線に対して、前記第二の転動部材が設けられた側に前記振動子が設けられ、反対側に前記可動部の前記重心が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の移動装置。
  4. 基礎部と、
    前記基礎部に対して相対的に移動する可動部と、
    前記基礎部または前記可動部の一方に設けられ、圧電素子が固定された振動板からなる振動子と、
    前記振動子が設けられていない前記基礎部または前記可動部に設けられた摩擦部材と、
    前記振動子と前記摩擦部材とを加圧接触させる加圧部と、
    移動方向に延在する前記可動部の可動案内部と前記基礎部の基礎案内部との間に転動可能に挟持された3つの転動部材であって、前記可動案内部に対する接触力が鉛直上向きに作用する1つの第一の転動部材と、前記可動案内部に対する接触力が鉛直下向きに作用する2つの第二の転動部材と、を備え、
    前記可動部が前記加圧部から受ける加圧力と前記可動部の重心に作用する重力の重心が、前記第一の転動部材の各々と前記第二の転動部材を通る2本の直線に挟まれた範囲であって、前記2本の直線の交点で前記3つの転動部材がなす三角形の角の対頂角を有する領域に含まれていることを特徴とする移動装置。
  5. 前記可動部が前記加圧部から受ける加圧力と前記可動部の重心に作用する重力の重心が、前記可動部の全ての可動範囲で、前記2本の直線に挟まれた範囲であって、前記2本の直線の交点で前記3つの転動部材がなす三角形の角の対頂角を有する領域に含まれていることを特徴とする請求項4に記載の移動装置。
  6. 前記第一の転動部材に対して、
    前記可動部の前記移動方向に整列した2つの前記第二の転動部材の側に前記振動子が設けられ、反対側に前記可動部の前記重心が設けられることを特徴とする請求項4または5に記載の移動装置。
  7. 前記可動部の外部に露出している面の全てが、前記領域に含まれていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の移動装置。
  8. 前記可動部の外部に露出している面のうち、前記領域に含まれている領域が表示されていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の移動装置。
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