JP7024265B2 - 情報処理装置及び情報処理プログラム - Google Patents
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Description
本発明は、スケジュールによって、エラー又は操作介入が発生する印刷ジョブをわかりやすく提示することができる情報処理装置及び情報処理プログラムを提供することを目的としている。
発明[1]印刷装置における複数の印刷ジョブのスケジュールを生成する生成手段と、前記スケジュールによって、エラー又は操作介入が発生する印刷ジョブを、他の印刷ジョブとは異なる形態で提示する提示手段を有する情報処理装置である。
<第1の実施の形態>
図1は、本実施の形態(第1の実施の形態、第2の実施の形態)の構成例についての概念的なモジュール構成図を示している。
なお、モジュールとは、一般的に論理的に分離可能なソフトウェア(コンピュータ・プログラム)、ハードウェア等の部品を指す。したがって、本実施の形態におけるモジュールはコンピュータ・プログラムにおけるモジュールのことだけでなく、ハードウェア構成におけるモジュールも指す。それゆえ、本実施の形態は、それらのモジュールとして機能させるためのコンピュータ・プログラム(コンピュータにそれぞれの手順を実行させるためのプログラム、コンピュータをそれぞれの手段として機能させるためのプログラム、コンピュータにそれぞれの機能を実現させるためのプログラム)、システム及び方法の説明をも兼ねている。ただし、説明の都合上、「記憶する」、「記憶させる」、これらと同等の文言を用いるが、これらの文言は、実施の形態がコンピュータ・プログラムの場合は、記憶装置に記憶させる、又は記憶装置に記憶させるように制御するという意味である。また、モジュールは機能に一対一に対応していてもよいが、実装においては、1モジュールを1プログラムで構成してもよいし、複数モジュールを1プログラムで構成してもよく、逆に1モジュールを複数プログラムで構成してもよい。また、複数モジュールは1コンピュータによって実行されてもよいし、分散又は並列環境におけるコンピュータによって1モジュールが複数コンピュータで実行されてもよい。なお、1つのモジュールに他のモジュールが含まれていてもよい。また、以下、「接続」とは物理的な接続の他、論理的な接続(データの授受、指示、データ間の参照関係、ログイン等)の場合にも用いる。「予め定められた」とは、対象としている処理の前に定まっていることをいい、本実施の形態による処理が始まる前はもちろんのこと、本実施の形態による処理が始まった後であっても、対象としている処理の前であれば、そのときの状況・状態にしたがって、又はそれまでの状況・状態にしたがって定まることの意を含めて用いる。「予め定められた値」が複数ある場合は、それぞれ異なった値であってもよいし、2以上の値(もちろんのことながら、全ての値も含む)が同じであってもよい。また、「Aである場合、Bをする」という記載は、「Aであるか否かを判断し、Aであると判断した場合はBをする」の意味で用いる。ただし、Aであるか否かの判断が不要である場合を除く。また、「A、B、C」等のように事物を列挙した場合は、断りがない限り例示列挙であり、その1つのみを選んでいる場合(例えば、Aのみ)を含む。
また、システム又は装置とは、複数のコンピュータ、ハードウェア、装置等がネットワーク(一対一対応の通信接続を含む)等の通信手段で接続されて構成されるほか、1つのコンピュータ、ハードウェア、装置等によって実現される場合も含まれる。「装置」と「システム」とは、互いに同義の用語として用いる。もちろんのことながら、「システム」には、人為的な取り決めである社会的な「仕組み」(社会システム)にすぎないものは含まない。
また、各モジュールによる処理毎に又はモジュール内で複数の処理を行う場合はその処理毎に、対象となる情報を記憶装置から読み込み、その処理を行った後に、処理結果を記憶装置に書き出すものである。したがって、処理前の記憶装置からの読み込み、処理後の記憶装置への書き出しについては、説明を省略する場合がある。なお、ここでの記憶装置としては、ハードディスク、RAM(Random Access Memory)、外部記憶媒体、通信回線を介した記憶装置、CPU(Central Processing Unit)内のレジスタ等を含んでいてもよい。
外部コントローラー100Aと外部コントローラー100Bは、基本的に同じ構成を有している。ただし、外部コントローラー100Aから見た場合、他の印刷装置の存在として外部コントローラー100B(印刷装置130Bを含めてもよい)がある。したがって、外部コントローラー100Bのコントローラー制御モジュール110Bにディスプレイ140Bがディスプレイケーブル145Bを介して接続されていてもよい。また、外部コントローラー100A(印刷装置130Aを含む)と外部コントローラー100B(印刷装置130Bを含む)は、性能が異なっていてもよい。ここでの性能として、例えば、印刷速度、予め用意できる印刷用紙の種類、印刷できるフォントの種類等がある。したがって、印刷ジョブによっては、他の印刷装置の方が効率がよくなることがある。
また、この例では、印刷装置130を管理する管理サーバーは持たず、外部コントローラー100同士が通信回線125を経由して連携を行うようにしている。ただし、複数の印刷装置130を管理する管理サーバーが、コントローラー制御モジュール110を有している構成であってもよい。
コントローラー制御モジュール110Aは、ネットワーク制御モジュール120Aと接続されており、また、専用線135Aを介して印刷装置130Aと接続されており、ディスプレイケーブル145Aを介してディスプレイ140Aと接続されている。コントローラー制御モジュール110Aは、印刷ジョブのスケジュールを生成し、そのスケジュールをディスプレイ140Aに提示する。ここで提示には、液晶ディスプレイ等の表示装置への表示の他に、スピーカー等の音声出力装置による音声の出力、振動等を組み合わせてもよい。
そして、ユーザーの操作によって、そのスケジュールにしたがった印刷指示が行われた場合は、そのスケジュールにしたがって、印刷装置130Aに印刷処理を行わせる。
ここでプロダクションプリンタは、例えば、各種の商業用の印刷物を作成する印刷装置であって、軽印刷市場で用いられる。特に、プロダクションプリンタでは、受け付けた印刷ジョブを連続して実行し、大量の印刷ジョブが、それも処理時間が相対的に長い印刷ジョブが実行される傾向にあるので、事前(印刷前)に印刷ジョブのスケジュールを確認することは重要である。つまり、高い生産性を達成するために、プロダクションプリンタを効率的に稼働させることが必要となっている。
しかしながら、印刷を行う印刷ジョブはエンドユーザーの要求にあわせて様々な条件(例えば、用紙種類、用紙サイズ等)で印刷を行う必要がある。そのため、印刷ジョブが切り替わるタイミングで用紙の入れ替え作業など、オペレーターであるユーザーの介入操作が発生することになる。
それにより、印刷装置130Aのダウンタイムが発生して効率が低下することになる。
本実施の形態では、印刷装置のダウンタイムを減少させるような順番で印刷ジョブを印刷できるようにするとともに、印刷できない印刷ジョブに関しては、他の印刷装置130(外部コントローラー100)に転送できるようにしている。
コントローラー制御モジュール110は、印刷ジョブ受付モジュール205、印刷ジョブ記憶モジュール210、印刷ジョブ選択モジュール215、スケジュール生成モジュール220、スケジュール処理モジュール225、提示モジュール255を有している。
印刷ジョブ記憶モジュール210は、印刷ジョブ選択モジュール215と接続されている。印刷ジョブ記憶モジュール210は、印刷処理が行われていない印刷ジョブ(印刷ジョブ受付モジュール205が受信した印刷ジョブ又はスケジュールされていない印刷ジョブ等)を記憶している。
印刷ジョブ選択モジュール215は、印刷ジョブ受付モジュール205、印刷ジョブ記憶モジュール210、スケジュール生成モジュール220と接続されている。印刷ジョブ選択モジュール215は、印刷ジョブ受付モジュール205から受け取った印刷ジョブ又は印刷ジョブ記憶モジュール210内の印刷ジョブを選択する。選択した印刷ジョブが、本コントローラー制御モジュール110に接続されている印刷装置130で印刷するためのスケジュールの対象となる。印刷ジョブ選択モジュール215での選択処理は、ユーザーの操作に応じて選択してもよいし、予め定められた規則にしたがって選択してもよい。規則として、例えば、印刷期限等の関係で、本日印刷しなければならない印刷ジョブを選択する。
エラー判定モジュール230は、スケジュール生成モジュール220によってスケジュールされた各印刷ジョブについて、本コントローラー制御モジュール110に接続されている印刷装置130で印刷した場合に、エラーが発生するか否かを判定(予測)する。例えば、印刷装置130にはない機能、印刷装置130には用意されていないフォント等が、印刷ジョブの印刷対象文書内に指定されている場合等が該当する。具体的には、後処理としてのステープラー処理がない印刷装置130であるにもかかわらず、印刷ジョブ内にステープラー処理が指定されている場合が該当する。
具体的には、(1)前の印刷ジョブで利用する排出先と対象としている印刷ジョブで利用する排出先が同じ場合は、前の印刷ジョブの印刷物を取り除かないと、対象としている印刷ジョブを開始することができないので、印刷物取り除きという操作介入が必要となる。
(2)印刷装置130に予めストックされた用紙枚数では、直前の印刷ジョブによって、ほとんどの用紙が使用されてしまい、対象としている印刷ジョブでは印刷途中で、用紙不足となり、用紙補充という操作介入が必要となる。
(3)印刷装置130に予め用意された各トナー量では、直前の印刷ジョブによって、ほとんどのトナーが使用されてしまい、対象としている印刷ジョブでは印刷途中で、トナー不足となり、トナー補充という操作介入が必要となる。
ここで、「印刷装置の利用することができない時間」は、一般的に、ダウンタイムともいわれ、例えば、印刷用紙、トナー等が不足して、それらを補充して印刷可能な状態となるまでの時間という。
また、スケジュール再生成モジュール240は、第1の印刷ジョブで利用する機能部分とその第1の印刷ジョブの後の第2の印刷ジョブで利用する機能部分が異なるように、スケジュールを再度生成するようにしてもよい。
(1)第1の印刷ジョブで利用する排出先と第2の印刷ジョブで利用する排出先が異なること
具体的には、印刷物取り出しが必要な第1の印刷ジョブの後に、他の排出先を使用する第2の印刷ジョブを行うようにすることである。つまり、第1の印刷ジョブによる印刷物の取り出しを待つことなく、第2の印刷ジョブを開始することができるようになり、ダウンタイムを減少させることができる。
(2)第1の印刷ジョブで利用する給紙手段と第2の印刷ジョブで利用する給紙手段が異なること
具体的には、A4用紙に印刷する第1の印刷ジョブの後に、A3用紙に印刷する第2の印刷ジョブを行うようにすることである。つまり、第2の印刷ジョブで続けてA4用紙に印刷したのでは、用紙不足となる可能性が高いが、第2の印刷ジョブがA3用紙に印刷するので、用紙補充という操作介入を防ぐことができるようになる。また、第2の印刷ジョブの処理中に、A4用紙の補充を行うように、提示するようにしてもよい。
(3)第1の印刷ジョブで利用するトナーの種類と第2の印刷ジョブで利用するトナーの種類が異なること
具体的には、カラートナーを用いる第1の印刷ジョブの後に、白黒印刷する第2の印刷ジョブを行うようにすることである。つまり、第2の印刷ジョブで続けてカラートナーを用いたのでは、カラートナー不足となる可能性が高いが、第2の印刷ジョブがカラートナーを用いない白黒印刷をするので、カラートナー補充という操作介入を防ぐことができるようになる。また、第2の印刷ジョブの処理中に、カラートナーの補充を行うように、提示するようにしてもよい。
転送先スケジュール生成モジュール250は、第1の指示又は第2の指示を受け付けた場合は、他の印刷装置130における転送前のスケジュールを生成する。例えば、他の印刷装置130からスケジュールを送信してもらえばよい。
ここで「他の印刷ジョブ」として、正常終了し、操作介入が発生しない印刷ジョブが該当する。
また、「異なる形態」とは、印刷ジョブを示すグラフィカルな記号(アイコンともいわれる)自体の形態が異なることの他に、さらにグラフィカルな記号(文字のみのアイコンを含む)を付加することを含む。
また、提示モジュール255は、エラー又は操作介入が発生する印刷ジョブについて、他の印刷装置130に転送することを示す第1の指示を受け付けることができる第1の提示を行うようにしてもよい。
そして、提示モジュール255は、印刷装置130A(本コントローラー制御モジュール110が制御する印刷装置130)よりも他の印刷装置130を利用した方が効率がよくなる印刷ジョブについて、その他の印刷装置130に転送することを示す第2の指示を受け付けることができる提示を、第1の提示とは異なる形態で行うようにしてもよい。
さらに、提示モジュール255は、第1の指示又は第2の指示を受け付けた場合は、他の印刷装置130における転送前のスケジュールを提示するようにしてもよい。
外部コントローラー100A、外部コントローラー100B、外部コントローラー100C、ユーザー端末310A、ユーザー端末310B、ユーザー端末310Cは、通信回線390を介してそれぞれ接続されている。通信回線390は、無線、有線、これらの組み合わせであってもよく、例えば、通信インフラとしてのインターネット、イントラネット等であってもよい。また、外部コントローラー100による機能は、クラウドサービスとして実現してもよい。
外部コントローラー100Aは、印刷装置130A、ディスプレイ140Aと接続されている。外部コントローラー100Bは、印刷装置130B、ディスプレイ140Bと接続されている。外部コントローラー100Cは、印刷装置130C、ディスプレイ140Cと接続されている。
そして、これらの処理によって、複数の印刷ジョブによる印刷において、ユーザーの介入操作を印刷装置130が稼働中のまま対応できるように、印刷ジョブを並べ替えることができる。
そして、複数の印刷装置130を運用している場合において、管理サーバーなどを設置しないでも、効率的に各印刷装置130に分散させながら印刷を行うことができる。
ステップS402では、印刷ジョブ選択モジュール215は、対象とする印刷装置130で印刷する印刷ジョブを選択する。例えば、印刷ジョブ情報テーブル500から印刷ジョブを選択する。図5は、印刷ジョブ情報テーブル500のデータ構造例を示す説明図である。印刷ジョブ情報テーブル500は、印刷ジョブID欄505、印刷ジョブ名欄510、所有者欄515、頁数欄520、部数欄525、用紙サイズ欄530、印刷文書欄535、カラー/白黒欄540、排出先No欄545、後処理欄550を有している。印刷ジョブID欄505は、本実施の形態において、印刷ジョブを一意に識別するための情報(印刷ジョブID:IDentification)を記憶している。印刷ジョブ名欄510は、印刷ジョブ名を記憶している。所有者欄515は、その印刷ジョブの所有者(最終的な処理結果である印刷物の所有者、エンドユーザー)を記憶している。頁数欄520は、その印刷ジョブにおける印刷文書の頁数を記憶している。部数欄525は、その印刷ジョブにおける印刷の部数を記憶している。用紙サイズ欄530は、その印刷ジョブにおける用紙サイズを記憶している。印刷文書欄535は、その印刷ジョブにおける印刷文書を記憶している。印刷文書そのものを記憶していてもよいし、その印刷文書が記憶されている場所(例えば、文書ID、文書名、URL:Uniform Resource Locator等)であってもよい。カラー/白黒欄540は、その印刷ジョブはカラー印刷であるか白黒印刷であるかの情報を記憶している。カラー/白黒欄540では、カラー、白黒だけでなく、特色(金色、銀色、蛍光色等)の指定ができてもよい。排出先No欄545は、その印刷ジョブにおける排出先Noを記憶している。後処理欄550は、その印刷ジョブにおける後処理(例えば、ステープラー処理、穴あけ処理、製本処理等)を記憶している。
例えば、印刷装置機能テーブル600を用いて、各印刷ジョブの処理時間を算出し、処理順序にしたがって、処理開始日時、処理終了日時等を算出する。図6は、印刷装置機能テーブル600のデータ構造例を示す説明図である。印刷装置機能テーブル600は、印刷装置ID欄605、印刷装置名欄610、印刷速度欄615、トナー残容量欄620、用紙残量欄630、排出先数欄640、後処理機能欄645、印刷コスト欄650を有しており、トナー残容量欄620は、Aトナー欄622、Bトナー欄624、Cトナー欄626等を有しており、用紙残量欄630は、A4欄632、A3欄634等を有している。印刷装置ID欄605は、本実施の形態において、印刷装置を一意に識別するための情報(印刷装置ID)を記憶している。印刷装置名欄610は、その印刷装置の名称を記憶している。印刷速度欄615は、その印刷装置の印刷速度を記憶している。なお、印刷速度欄615では、用紙の種類(A4サイズ、A3サイズ等)毎に印刷速度を設けてもよい。トナー残容量欄620は、その印刷装置における現在のトナー残容量を記憶している。Aトナー欄622は、Aトナーの残容量を記憶している。Bトナー欄624は、Bトナーの残容量を記憶している。Cトナー欄626は、Cトナーの残容量を記憶している。トナー残容量欄620では、黒トナー、シアントナー、マゼンタトナー、イエロートナーだけでなく、その印刷装置が対応可能な特色トナーの残容量を設けてもよい。用紙残量欄630は、その印刷装置における現在の用紙残量を記憶している。A4欄632は、A4用紙の残量を記憶している。A3欄634は、A3用紙の残量を記憶している。排出先数欄640は、その印刷装置が有している排出先数を記憶している。後処理機能欄645は、その印刷装置が有している後処理機能を記憶している。印刷コスト欄650は、その印刷装置における印刷コストを記憶している。
スケジュールにおける印刷ジョブの処理時間は、印刷ジョブの印刷枚数(印刷ジョブ情報テーブル500の頁数欄520と部数欄525を用いて算出)と印刷装置130の印刷速度(印刷装置機能テーブル600の印刷速度欄615)によって算出すればよい。
例えば、金色の特色が必要である印刷ジョブ(印刷ジョブ情報テーブル500のカラー/白黒欄540で特色を指定)であるが、印刷装置130はその特色に対応していない場合(印刷装置機能テーブル600のトナー残容量欄620に特色なし)は、エラー発生と判定する。
また、ステープラー処理が必要である印刷ジョブ(印刷ジョブ情報テーブル500の後処理欄550でステープラーを指定)であるが、印刷装置130は後処理機能としてステープラー機能がない場合(印刷装置機能テーブル600の後処理機能欄645にステープラー機能なし)は、エラー発生と判定する。
例えば、前述したように、前の印刷ジョブで利用する排出先と今回の印刷ジョブで利用する排出先が同じになるか否かについては、印刷ジョブ情報テーブル500の排出先No欄545によって判定すればよい。また、前の印刷ジョブで利用する後処理と今回の印刷ジョブで利用する後処理が同じになるか否か(後処理が同じになることによって、排出先も同じになる場合)については、印刷ジョブ情報テーブル500の後処理欄550を用いて判定すればよい。
また、印刷途中で印刷用紙が不足するか否かについては、印刷ジョブ情報テーブル500の頁数欄520、部数欄525、用紙サイズ欄530によって使用する用紙毎の枚数を算出し、印刷装置機能テーブル600の用紙残量欄630を用いて判定すればよい。
また、印刷途中でトナーが不足するか否かについては、印刷ジョブ情報テーブル500の頁数欄520、部数欄525、カラー/白黒欄540によって使用するトナー量(例えば、予め定められたページ毎に必要なトナー量を用いてもよいし、印刷文書欄535内の文書を解析して必要なトナー量を算出してもよい)を算出し、印刷装置機能テーブル600のトナー残容量欄620を用いて判定すればよい。
なお、操作介入で必要とする処理時間(印刷物の取り出し、用紙補充、トナー補充等)は、予め定められた時間を用いればよい。例えば、過去の履歴を用いて算出した統計的値(例えば、平均値、中央値、最頻値等)を用いてもよい。
ステップS412では、提示モジュール255は、ステップS406、S408の処理結果をディスプレイ140に提示する。
図7は、第1の実施の形態による提示例を示す説明図である。これは、ユーザーの操作にしたがって、印刷すべき複数の印刷ジョブが(印刷ジョブ記憶モジュール210内で保留されている印刷ジョブから)選択され、図4の例に示した印刷ジョブの予測処理を行った場合の表示結果例である。
画面700には、印刷ジョブ欄710、印刷ジョブ欄720、印刷ジョブ欄730、印刷ジョブ欄740、印刷ジョブ欄750、「印刷可能なものを優先」ボタン790、「印刷」ボタン795を表示する。
順番として、印刷ジョブ1、印刷ジョブ2、印刷ジョブ3、印刷ジョブ4、印刷ジョブ5としている。そして、印刷ジョブ欄710には、印刷ジョブ1として、印刷712、排出先から取り出し714を配置し、印刷ジョブ欄720には、印刷ジョブ2として、用紙の入れ替え722、印刷724を配置し、印刷ジョブ欄730には、印刷ジョブ3として、印刷732を配置し、印刷ジョブ欄740には、印刷ジョブ4として、印刷ジョブエラー742を配置し、印刷ジョブ欄750には、印刷ジョブ5として、印刷/後処理752を配置している。なお、時間の流れ(現在から未来)は、左から右方向になっている。
エラーは印刷ジョブエラー742であり、操作介入は排出先から取り出し714、用紙の入れ替え722である。つまり、ユーザーの操作で解決できるものを警告(図7の例では、枠線を太点線)として、解決できないものをエラー(図7の例では、枠線を点線)として表示している。
なお、各処理等の枠線をその種類によって、太線、太点線、点線、一点鎖線、二点鎖線等で表しているが、色で(例えば、青、黄、赤、紫、緑等)で識別できるようにしてもよい。もちろんのことながら、異ならせる形態として、色、文字の他に、図形、記号、形状、模様、色彩、動的に変化すること(例えば、フラッシュ、アニメーション等)、点滅(点滅における変更対象は、点滅を行うか否か、点滅を行っている期間、点滅の間隔等がある)、音声等、又は、これらの組み合わせであってもよい。
印刷ジョブの先頭に表示されているチェックボックスにチェックを入れておくと、「印刷」ボタン795の押下を検知した場合は、その印刷ジョブの印刷処理を行う。図7の例では、エラーが発生する印刷ジョブ欄740のチェックボックスには、デフォルトとしてチェックを入れていない。他は、デフォルトとしてチェックを入れている。
このように提示しておくことによって、ユーザーは予め用紙の切り替えタイミング等がわかるため、常に監視をしておく必要がなくなり、また印刷できない印刷ジョブがわかることで対策(例えば、その印刷ジョブは印刷対象としない、他の印刷装置130で印刷する等)を前もって打つことができるようになる。
図8は、第1の実施の形態による処理例を示すフローチャートである。
ステップS802では、リスケジュールの指示があったか否かを判断し、あった場合はステップS804へ進み、それ以外の場合はリスケジュールの指示があるまで待機する。具体的には、「印刷可能なものを優先」ボタン790の押下を検知したか否かに該当する。
ルールID:R01は、「第1の印刷ジョブで利用する排出先と第2の印刷ジョブで利用する排出先が異なること」であり、これは、用紙取り出しが必要な印刷ジョブの後に、他の排出先を使用する印刷ジョブを行うことを意味する。ルールID:R02は、「第1の印刷ジョブで利用する給紙手段と第2の印刷ジョブで利用する給紙手段が異なること」であり、ルールID:R03は、「第1の印刷ジョブで利用するトナーの種類と第2の印刷ジョブで利用するトナーの種類が異なること」である。
ステップS808では、提示モジュール255は、再生成されたスケジュールを提示する。
図10は、第1の実施の形態による提示例を示す説明図である。
「印刷可能なものを優先」ボタン790の押下を検知すると、ユーザーによる操作介入が必要ない印刷ジョブの順番で印刷ジョブを並べ替える。また、ユーザーによる操作介入が必要な印刷ジョブに関しても、印刷装置の稼働を妨げないような順番で印刷するようにする。例えば、ルールテーブル900内のルールを適用する。
画面1000には、印刷ジョブ欄1010、印刷ジョブ欄1020、印刷ジョブ欄1030、印刷ジョブ欄1040、印刷ジョブ欄1050、「印刷可能なものを優先」ボタン1090、「印刷」ボタン1095を表示する。
図10の例では、図7の例に示した「印刷ジョブ1」(印刷ジョブ欄710)はそのまま1番目(印刷ジョブ欄1010)であり、図7の例に示した「印刷ジョブ2」(印刷ジョブ記憶モジュール210)は4番目(印刷ジョブ欄1040)に移し、図7の例に示した「印刷ジョブ3」(印刷ジョブ欄730)は2番目(印刷ジョブ欄1020)に移し、図7の例に示した「印刷ジョブ4」(印刷ジョブ欄740)は5番目(印刷ジョブ欄1050)に移し、図7の例に示した「印刷ジョブ5」(印刷ジョブ欄750)は3番目(印刷ジョブ欄1030)に移している。
そして、排出先から取り出し1014の処理を印刷1022と並行して行い、用紙の入れ替え1042の処理を印刷/後処理1032と並行して行うようにしている。このように、ユーザーの操作介入と印刷処理を並行させることによって、印刷装置のダウンタイムを減少させている。
なお、図10の例では、排出先から取り出し1014、用紙の入れ替え1042は、図7の例に示した排出先から取り出し714、用紙の入れ替え722よりも広くしているが、これは、その間に操作介入の処理を行えばよいことを示しており、ユーザーも余裕を持って対処することができるようになる。
図11は、第1の実施の形態による処理例を示すフローチャートである。
ステップS1102では、印刷ジョブ転送モジュール245は、エラー又は操作介入が発生する印刷ジョブを抽出する。図4(又は図8)の例に示す処理が行われていた場合は、その処理結果を用いればよいし、図4の例に示すステップS406、S408の処理を行えばよい。
例えば、図12に示す画面1200のように提示する。図12は、第1の実施の形態による提示例を示す説明図である。画面1200は、図10の例に示した画面1000に「転送」ボタンを付加表示したものである。
具体的には、排出先から取り出し1014がある印刷ジョブ1に「転送」ボタン1210、用紙の入れ替え1042がある印刷ジョブ2に「転送」ボタン1240、印刷ジョブエラー1052である印刷ジョブ4に「転送」ボタン1250を付加表示している。
ステップS1108では、印刷ジョブ転送モジュール245は、転送先となり得る印刷装置のスケジュールを取得する。
ステップS1110では、転送先スケジュール生成モジュール250は、各印刷装置における仮のスケジュールを生成する。
例えば、図13に示す画面1300のように提示する。図13は、第1の実施の形態による提示例を示す説明図である。この印刷装置選択画面では、指定された印刷ジョブがどの時間帯に印刷可能であるかの表示を行う。画面1300には、印刷装置欄1310、印刷装置欄1320、印刷装置欄1330、印刷装置欄1340、印刷装置欄1350を表示する。そして、印刷装置欄1310には、印刷可能1312、「転送」ボタン1318を表示し、印刷装置欄1320には、スケジュール済み1322、印刷可能1324、「転送」ボタン1328を表示し、印刷装置欄1330には、スケジュール済み1332、印刷可能1334、「転送」ボタン1338を表示し、印刷装置欄1340には、用紙の入れ替え1342、印刷可能1344、「転送」ボタン1348を表示し、印刷装置欄1350には、印刷不可(印刷ジョブエラー)1352を表示する。
つまり、転送先の候補として、5つの印刷装置(印刷装置1、印刷装置2、印刷装置3、印刷装置4、印刷装置5)がある。各印刷装置におけるスケジュールを示している。印刷処理が行われておらず、スケジュールも作成されておらず、その印刷ジョブによる印刷が可能である場合は、印刷装置欄1310のように表示する。スケジュールが作成されており、その印刷ジョブによる印刷が可能である場合は、印刷装置欄1320、印刷装置欄1330のように表示する。
そして、印刷装置1、2、3では用紙の入れ替えは不要であるが、印刷装置欄1340の表示によって、印刷装置4では用紙の入れ替えが必要であることを示している。つまり、印刷装置4では、本印刷ジョブで必要としている用紙がセットされていない状態であるからである。
なお、印刷装置欄1350には、「転送」ボタンを表示していない。印刷装置5に、対象となっている印刷ジョブを転送しても、印刷はできないからである。
ステップS1116では、印刷ジョブ転送モジュール245は、対象となっている印刷ジョブを「転送」ボタンが押下された印刷装置に転送する。
ステップS1118では、印刷ジョブ転送モジュール245は、転送した印刷ジョブを本印刷装置(転送元)から削除する。もちろんのことながら、スケジュールからも転送した印刷ジョブを削除する。
図14は、第1の実施の形態による処理例を示すフローチャートである。
ステップS1402では、対象となる印刷ジョブを抽出する。例えば、スケジュールを生成した印刷ジョブのうち、スケジュール順にしたがって1つを抽出してもよい。また、エラー又は操作介入が発生する印刷ジョブのうちの1つを抽出してもよい。
ステップS1410では、転送先となる印刷装置での処理時間を算出する。転送先となる印刷装置で印刷したとした場合において、ステップS1404の処理と同等の処理を行えばよい。
ステップS1412では、転送先となる印刷装置での印刷コストを算出する。転送先となる印刷装置で印刷したとした場合において、ステップS1406の処理と同等の処理を行えばよい。
ステップS1416では、転送先となる印刷装置の方が印刷コストは安いか否かを判断し、安い場合はステップS1422へ進み、それ以外の場合はステップS1418へ進む。
ステップS1420では、全ての印刷装置について終了したか否かを判断し、終了した場合はステップS1424へ進み、それ以外の場合はステップS1408へ戻る。
ステップS1422では、その印刷ジョブでの「転送」ボタンを表示し、ステップS1424へ進む。なお、図11の例に示したフローチャートのステップS1104で表示した「転送」ボタンとは異なる形態で「転送」ボタンを表示する。例えば、図15の例に示すように点線の枠としてもよい。
ステップS1426では、全ての印刷ジョブについて終了したか否かを判断し、終了した場合は処理を終了し(ステップS1499)、それ以外の場合はステップS1402へ戻る。
この後、図11の例に示したフローチャートステップS1106以降の処理と同等の処理を行えばよい。
図15は、第1の実施の形態による提示例を示す説明図である。画面1500は、図12の例に示した画面1200に、図14の例に示したフローチャートによって、他の印刷装置130に転送した方がよいと判定された印刷ジョブに、「転送」ボタンを付加表示したものである。
具体的には、印刷ジョブ欄1020の印刷ジョブ3に「転送」ボタン1520、印刷ジョブ欄1030の印刷ジョブ5に「転送」ボタン1530を付加表示している。つまり、印刷ジョブ3、印刷ジョブ5については、他の印刷装置130で印刷処理を行った方が効率がよくなるものである。ここでは、例えば、「転送」ボタン1210と「転送」ボタン1520、「転送」ボタン1530の表示形態を異ならせて、ユーザーの操作介入又はエラー発生させないようにする転送と、効率をよくするための転送とを区別している。
図16は、第2の実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図である。
印刷ジョブを受け付けてから、印刷物ができるまでの間に、少なくとも2つの処理がある。具体的には、(1)印刷対象となる画像を生成する処理、(2)その画像を印刷装置130で印刷する処理、がある。複数の印刷ジョブについて、この(1)だけを先に実行し、予め画像を生成して記憶しておく。そして、その複数の印刷ジョブについて、(2)の処理だけを行い、印刷装置130の稼働時間を高めるようにしてもよい。第2の実施の形態では、(1)だけの処理を対象とするものである。例えば、夜間に(1)の処理を行っておき、翌朝に(2)だけの処理を開始する。なお、第1の実施の形態では、各印刷ジョブの処理として(1)と(2)の組み合わせを行うようにしてもよいし、(2)だけの処理を対象としてもよい。
この(1)の処理は、一般的に、RIP(Raster Image Processor)といわれており、具体的には、PDF等のPDLで記述された印刷データを、印刷装置で用紙上に記録可能なラスター画像に変換する処理機構であって、実装形態として、専用ハードウェアと汎用パソコン上で動作するソフトウェアとがある。
印刷ジョブ受付モジュール205は、印刷ジョブ選択モジュール215と接続されている。
印刷ジョブ記憶モジュール210は、印刷ジョブ選択モジュール215と接続されている。
印刷ジョブ選択モジュール215は、印刷ジョブ受付モジュール205、印刷ジョブ記憶モジュール210、スケジュール生成モジュール1620と接続されている。
エラー判定モジュール1630は、スケジュール生成モジュール1620によってスケジュールされた各印刷ジョブについて、RIP処理した場合に、エラーが発生するか否かを判定(予測)する。例えば、印刷対象の印刷データをRIP処理するためのソフトウェア(プログラム)を有していない場合(そのソフトウェアを利用するためのライセンスを有していない場合(又は、期限切れである場合等)を含む)、印刷装置130では用意されていないフォント等が印刷ジョブの印刷対象文書内に指定されている場合、印刷装置130では用意されていない色が指定されている場合、印刷装置130の性能より高い性能が必要な処理データである場合(例えば、印刷装置130では再現できない細すぎる線の描画等)、バリアブル印刷であるがリソースデータがない場合(例えば、あて先印刷であるが、住所録データがない場合)等が該当する。
なお、第1の実施の形態では、ユーザーによる操作介入があり得たが、第2の実施の形態では不要である。用紙不足のように、処理が進み、状況変化が生じることによって処理不能となる場合はなく、処理主体(例えば、外部コントローラー100、印刷装置130等)と印刷対象文書との組み合わせによって処理可能であるか否かが判明するのであって、ユーザーによる操作介入は不要だからである。
なお、印刷装置130には、コントローラー制御モジュール110を含めてもよい。同様に、他の印刷装置130には、他のコントローラー制御モジュール110を含めてもよい。
転送先スケジュール生成モジュール1650は、第1の指示又は第2の指示を受け付けた場合は、他の印刷装置130における転送前のスケジュールを生成する。例えば、他の印刷装置130からスケジュールを送信してもらえばよい。
また、提示モジュール1655は、エラーが発生する印刷ジョブについて、他の印刷装置130に転送することを示す第1の指示を受け付けることができる第1の提示を行うようにしてもよい。
さらに、提示モジュール1655は、本印刷装置130よりも他の印刷装置130を利用した方が効率がよくなる印刷ジョブについて、その他の印刷装置130に転送することを示す第2の指示を受け付けることができる提示を、前記第1の提示とは異なる形態で行うようにしてもよい。
また、提示モジュール1655は、第1の指示又は第2の指示を受け付けた場合は、他の印刷装置130における転送前のスケジュールを提示するようにしてもよい。
ステップS1702では、印刷ジョブ選択モジュール215は、対象とする印刷装置130で印刷する印刷ジョブを選択する。図4の例に示したステップS402と同等の処理を行う。さらに、印刷対象である文書について、文書データテーブル1800を取得する。図18は、文書データテーブル1800のデータ構造例を示す説明図である。文書データテーブル1800は、文書ID欄1805、文書名欄1810、文書形態欄1815、頁数欄1820、カラー/白黒欄1825、フォント欄1830、画像生成プログラム欄1835を有している。文書ID欄1805は、本実施の形態において、文書を一意に識別するための情報(文書ID)を記憶している。文書名欄1810はその文書IDの文書の文書名を記憶している。文書形態欄1815は、その文書の文書形態(例えば、PDF、圧縮形態等)を記憶している。頁数欄1820は、その文書の頁数を記憶している。カラー/白黒欄1825は、その文書はカラー印刷であるか白黒印刷であるかの情報を記憶している。カラー/白黒欄1825では、カラー、白黒だけでなく、特色(金色、銀色、蛍光色等)の指定ができてもよい。フォント欄1830は、その文書で用いられているフォントの種類を記憶している。画像生成プログラム欄1835は、その文書の画像を生成するためのプログラムを記憶している。
例えば、画像処理性能テーブル1900を用いて、各印刷ジョブの処理時間を算出し、処理順序にしたがって、処理開始日時、処理終了日時等を算出する。図19は、画像処理性能テーブル1900のデータ構造例を示す説明図である。画像処理性能テーブル1900は、外部コントローラー欄1905、画像生成プログラム欄1910、フォント欄1915、処理速度欄1920、処理コスト欄1925を有している。外部コントローラー欄1905は、外部コントローラーの識別情報を記憶している。画像生成プログラム欄1910は、その外部コントローラーが有している画像生成プログラムを記憶している。フォント欄1915は、その外部コントローラーが有しているフォントを記憶している。処理速度欄1920は、その外部コントローラーにおける処理速度を記憶している。処理コスト欄1925は、その外部コントローラーにおける処理コストを記憶している。
スケジュールにおける印刷ジョブの処理時間は、文書の頁数(文書データテーブル1800の頁数欄1820)と本外部コントローラー100の処理速度(画像処理性能テーブル1900の処理速度欄1920)によって算出すればよい。
例えば、必要とするフォント(文書データテーブル1800のフォント欄1830)が、本外部コントローラー100が用意しているフォント(画像処理性能テーブル1900のフォント欄1915)にない場合は、エラー発生と判定する。
ステップS1710では、提示モジュール1655は、ステップS1706の処理結果をディスプレイ140に提示する。
図20は、第2の実施の形態による提示例を示す説明図である。これは、ユーザーの操作にしたがって、印刷すべき複数の印刷ジョブが(印刷ジョブ記憶モジュール210内で保留されている印刷ジョブから)選択され、図17の例に示した印刷ジョブ(画像生成処理)の予測処理を行った場合の表示結果例である。
画面2000には、印刷ジョブ欄2010、印刷ジョブ欄2020、印刷ジョブ欄2030、印刷ジョブ欄2040、印刷ジョブ欄2050、「画像生成処理開始」ボタン2090を表示する。
順番として、印刷ジョブ1、印刷ジョブ2、印刷ジョブ3、印刷ジョブ4、印刷ジョブ5としている。そして、印刷ジョブ欄2010には、印刷ジョブ1として、画像生成処理2012を配置し、印刷ジョブ欄2020には、印刷ジョブ2として、画像生成処理2022を配置し、印刷ジョブ欄2030には、印刷ジョブ3として、画像生成処理エラー2032を配置し、印刷ジョブ欄2040には、印刷ジョブ4として、画像生成処理2042を配置し、印刷ジョブ欄2050には、印刷ジョブ5として、画像生成処理エラー2052を配置している。なお、時間の流れ(現在から未来)は、左から右方向になっている。
エラーは画像生成処理エラー2032、画像生成処理エラー2052である。つまり、解決できないものをエラー(図20の例では、枠線を点線)として表示している。
印刷ジョブの先頭に表示されているチェックボックスにチェックを入れておくと、「画像生成処理開始」ボタン2090の押下を検知した場合は、その印刷ジョブの画像生成処理を行う。図20の例では、エラーが発生する印刷ジョブ欄2030、印刷ジョブ欄2050のチェックボックスには、デフォルトとしてチェックを入れていない。他は、デフォルトとしてチェックを入れている。
このように提示しておくことによって、画像生成できない印刷ジョブがわかることで対策(例えば、その印刷ジョブは印刷対象としない、他の印刷装置130で印刷する等)を前もって打つことができるようになる。
図21は、第2の実施の形態による処理例を示すフローチャートである。
ステップS2102では、画像生成処理転送モジュール1645は、エラーが発生する画像生成処理を抽出する。図17の例に示す処理が行われていた場合は、その処理結果を用いればよいし、図17の例に示すステップS1706の処理を行えばよい。
例えば、図22に示す画面2200のように提示する。図22は、第2の実施の形態による提示例を示す説明図である。画面2200は、図20の例に示した画面2000に「転送」ボタンを付加表示したものである。
具体的には、画像生成処理エラー2032がある印刷ジョブ3に「転送」ボタン2238、画像生成処理エラー2052がある印刷ジョブ5に「転送」ボタン2258を付加表示している。
ステップS2108では、画像生成処理転送モジュール1645は、転送先となり得る外部コントローラーのスケジュールを取得する。
ステップS2110では、転送先スケジュール生成モジュール1650は、各外部コントローラーにおける仮のスケジュールを生成する。
例えば、図23に示す画面2300のように提示する。図23は、第2の実施の形態による提示例を示す説明図である。この印刷装置選択画面では、指定された印刷ジョブ(画像生成処理)がどの時間帯に処理可能であるかの表示を行う。画面2300には、外部コントローラー欄2310、外部コントローラー欄2320、外部コントローラー欄2330、外部コントローラー欄2340、外部コントローラー欄2350、「転送」ボタン2318、「転送」ボタン2328、「転送」ボタン2338、「転送」ボタン2348を表示する。そして、外部コントローラー欄2310には、画像生成処理可能2312、「転送」ボタン2318を表示し、外部コントローラー欄2320には、スケジュール済み2322、画像生成処理可能2324、「転送」ボタン2328を表示し、外部コントローラー欄2330には、スケジュール済み2332、画像生成処理可能2334、「転送」ボタン2338を表示し、外部コントローラー欄2340には、スケジュール済み2342、画像生成処理可能2344、「転送」ボタン2348を表示し、外部コントローラー欄2350には、画像生成処理不可(画像生成処理エラー)2352を表示する。
つまり、転送先の候補として、5つの外部コントローラー(外部コントローラー1、外部コントローラー2、外部コントローラー3、外部コントローラー4、外部コントローラー5)がある。
画面2300は、各外部コントローラーにおけるスケジュールを示している。画像生成処理が行われておらず、スケジュールも作成されておらず、その印刷ジョブによる画像生成処理が可能である場合は、外部コントローラー欄2310のように表示する。スケジュールが作成されており、その印刷ジョブによる画像生成処理が可能である場合は、外部コントローラー欄2320、外部コントローラー欄2330、外部コントローラー欄2340のように表示する。
なお、外部コントローラー欄2350には、「転送」ボタンを表示していない。外部コントローラー5に、対象となっている印刷ジョブを転送しても、画像生成処理はできないからである。
ステップS2116では、画像生成処理転送モジュール1645は、対象となっている画像生成処理を「転送」ボタンが押下された外部コントローラーに転送する。
ステップS2118では、画像生成処理転送モジュール1645は、転送した画像生成処理を本外部コントローラー(転送元)から削除する。もちろんのことながら、スケジュールからも転送した画像生成処理を削除する。
図24は、第2の実施の形態による処理例を示すフローチャートである。
ステップS2402では、対象となる画像生成処理を抽出する。例えば、スケジュールを生成した印刷ジョブの画像生成処理のうち、スケジュール順にしたがって1つを抽出してもよい。また、エラーが発生する画像生成処理のうちの1つを抽出してもよい。
ステップS2410では、転送先となる外部コントローラーでの処理時間を算出する。転送先となる外部コントローラーで画像生成処理したとした場合において、ステップS2404の処理と同等の処理を行えばよい。
ステップS2412では、転送先となる外部コントローラーでの画像生成コストを算出する。転送先となる外部コントローラーで画像生成処理したとした場合において、ステップS2406の処理と同等の処理を行えばよい。
ステップS2416では、転送先となる外部コントローラーの方が画像生成コストは安いか否かを判断し、安い場合はステップS2422へ進み、それ以外の場合はステップS2418へ進む。
ステップS2420では、全ての外部コントローラーについて終了したか否かを判断し、終了した場合はステップS2424へ進み、それ以外の場合はステップS2408へ戻る。
ステップS2422では、その画像生成処理での「転送」ボタンを表示し、ステップS2424へ進む。なお、図21の例に示したフローチャートのステップS2104で表示した「転送」ボタンとは異なる形態で「転送」ボタンを表示する。例えば、図25の例に示すように点線の枠としてもよい。
ステップS2426では、全ての画像生成処理について終了したか否かを判断し、終了した場合は処理を終了し(ステップS2499)、それ以外の場合はステップS2402へ戻る。
この後、図21の例に示したフローチャートステップS2106以降の処理と同等の処理を行えばよい。
図25は、第2の実施の形態による提示例を示す説明図である。画面2500は、図22の例に示した画面2200に、さらに「転送」ボタンを付加表示したものである。
具体的には、印刷ジョブ欄2040の印刷ジョブ4に「転送」ボタン2548を付加表示している。つまり、印刷ジョブ4については、他の外部コントローラー100で画像生成処理を行った方が効率がよくなるものである。ここでは、例えば、「転送」ボタン2238と「転送」ボタン2548の表示形態を異ならせて、エラー発生させないようにする転送と、効率をよくするための転送とを区別している。
「プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、プログラムのインストール、実行、プログラムの流通等のために用いられる、プログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体をいう。
なお、記録媒体としては、例えば、デジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)であって、DVDフォーラムで策定された規格である「DVD-R、DVD-RW、DVD-RAM等」、DVD+RWで策定された規格である「DVD+R、DVD+RW等」、コンパクトディスク(CD)であって、読出し専用メモリ(CD-ROM)、CDレコーダブル(CD-R)、CDリライタブル(CD-RW)等、ブルーレイ・ディスク(Blu-ray(登録商標) Disc)、光磁気ディスク(MO)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ、ハードディスク、読出し専用メモリ(ROM)、電気的消去及び書換可能な読出し専用メモリ(EEPROM(登録商標))、フラッシュ・メモリ、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、SD(Secure Digital)メモリーカード等が含まれる。
そして、前記のプログラムの全体又はその一部は、前記記録媒体に記録して保存や流通等させてもよい。また、通信によって、例えば、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、メトロポリタン・エリア・ネットワーク(MAN)、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、インターネット、イントラネット、エクストラネット等に用いられる有線ネットワーク、又は無線通信ネットワーク、さらにこれらの組み合わせ等の伝送媒体を用いて伝送させてもよく、また、搬送波に乗せて搬送させてもよい。
さらに、前記のプログラムは、他のプログラムの一部分若しくは全部であってもよく、又は別個のプログラムと共に記録媒体に記録されていてもよい。また、複数の記録媒体に分割して記録されていてもよい。また、圧縮や暗号化等、復元可能であればどのような態様で記録されていてもよい。
110…コントローラー制御モジュール
120…ネットワーク制御モジュール
125…通信回線
130…印刷装置
135…専用線
140…ディスプレイ
145…ディスプレイケーブル
205…印刷ジョブ受付モジュール
210…印刷ジョブ記憶モジュール
215…印刷ジョブ選択モジュール
220…スケジュール生成モジュール
225…スケジュール処理モジュール
230…エラー判定モジュール
235…介入操作必要判定モジュール
240…スケジュール再生成モジュール
245…印刷ジョブ転送モジュール
250…転送先スケジュール生成モジュール
255…提示モジュール
310…ユーザー端末
390…通信回線
1620…スケジュール生成モジュール
1625…スケジュール処理モジュール
1630…エラー判定モジュール
1645…画像生成処理転送モジュール
1650…転送先スケジュール生成モジュール
1655…提示モジュール
Claims (9)
- 一の印刷装置で実行予定の複数の印刷ジョブの処理順を示すスケジュールを生成する生成手段と、
前記スケジュールによって、エラー又は操作介入が発生する印刷ジョブを、他の印刷ジョブとは異なる形態で提示する提示手段と、
前記複数の印刷ジョブに含まれる第1の印刷ジョブと前記第1の印刷ジョブの後にある第2の印刷ジョブがあり、前記第1の印刷ジョブに前記操作介入の発生がある場合に、前記第2の印刷ジョブの実行中に当該操作介入の処理ができるように、前記第2の印刷ジョブを前記第1の印刷ジョブよりも前にする処理順を変更しスケジュールを再度生成する再生成手段
を有する情報処理装置。 - 前記提示手段は、エラー又は操作介入が発生する印刷ジョブについて、他の印刷装置に転送することを示す第1の指示を受け付けることができる第1の提示を行う、
請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記提示手段は、前記一の印刷装置よりも前記他の印刷装置を利用した方が効率がよくなる印刷ジョブについて、該他の印刷装置に転送することを示す第2の指示を受け付けることができる提示を、前記第1の提示とは異なる形態で行う、
請求項2に記載の情報処理装置。 - 前記提示手段は、前記第1の指示又は前記第2の指示を受け付けた場合は、他の印刷装置における転送前のスケジュールを提示する、
請求項3に記載の情報処理装置。 - 印刷装置における複数の印刷ジョブにおける印刷対象となる画像を生成する処理のスケジュールを生成する第2の生成手段と、
前記第2の生成手段によって生成されたスケジュールによって、エラーが発生する印刷ジョブを、他の印刷ジョブとは異なる形態で提示する第2の提示手段
をさらに有する請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記提示手段は、エラーが発生する印刷ジョブについて、他の印刷装置に転送することを示す第1の指示を受け付けることができる第1の提示を行う、
請求項5に記載の情報処理装置。 - 前記提示手段は、前記印刷装置よりも他の印刷装置を利用した方が効率がよくなる印刷ジョブについて、該他の印刷装置に転送することを示す第2の指示を受け付けることができる提示を、前記第1の提示とは異なる形態で行う、
請求項6に記載の情報処理装置。 - 前記提示手段は、前記第1の指示又は前記第2の指示を受け付けた場合は、他の印刷装置における転送前のスケジュールを提示する、
請求項7に記載の情報処理装置。 - コンピュータを、
一の印刷装置で実行予定の複数の印刷ジョブの処理順を示すスケジュールを生成する生成手段と、
前記スケジュールによって、エラー又は操作介入が発生する印刷ジョブを、他の印刷ジョブとは異なる形態で提示する提示手段と、
前記複数の印刷ジョブに含まれる第1の印刷ジョブと前記第1の印刷ジョブの後にある第2の印刷ジョブがあり、前記第1の印刷ジョブに前記操作介入の発生がある場合に、前記第2の印刷ジョブの実行中に当該操作介入の処理ができるように、前記第2の印刷ジョブを前記第1の印刷ジョブよりも前にする処理順を変更しスケジュールを再度生成する再生成手段
として機能させるための情報処理プログラム。
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