JP7014052B2 - 芳香族化合物の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、芳香族化合物の製造方法に関する。
有機材料を半導体層に用いてなる有機薄膜トランジスタ(有機TFT)は、その製造に高温熱処理プロセスを必要としないため、耐熱性に劣るプラスチック基板への搭載が可能であり、したがって、これらの基板の使用が想定される次世代型エレクトロニクス(例えば、フレキシブル表示装置やウエラブルデバイスなど)への展開が期待されている。このような有機材料の中で、[1]ベンゾチエノ[3,2-b][1]ベンゾチオフェン環を有する化合物(以下、[1]ベンゾチエノ[3,2-b][1]ベンゾチオフェン環をBTBT(またはBTBT環)、BTBT環を有する化合物(すなわち、BTBT環に置換基を有する化合物)をBTBT誘導体ということがある。)やジナフト[2,3-b:2′,3′-f]チエノ[3,2-b]チオフェン環を有する化合物(以下、ジナフト[2,3-b:2′,3′-f]チエノ[3,2-b]チオフェン環をDNTT(またはDNTT環)、DNTT環を有する化合物(すなわち、DNTT環に置換基を有する化合物)をDNTT誘導体ということがある。)は、その半導体特性(移動度)について、アモルファスシリコンを凌駕していることから(特許文献1および2)、有機TFTの実用化を推進するに当たって、これらのBTBT誘導体(またはDNTT誘導体)を、実用的(工業的)に製造する方法が切望されている。
一般的に、BTBT誘導体(またはDNTT誘導体)は、前段として「BTBT環(またはDNTT環)を構築し(BTBT環(またはDNTT環)形成反応を実施し)」、しかるのち、後段として「該BTBT環(またはDNTT環)に所望の置換基を導入する」ことで得られる(なお、前段にてBTBT環(またはDNTT環)を構築(形成)する際、置換基をあらかじめ有する形で該環を構築(形成)してもよい。)。ここで、後段は、公知慣用の合成反応を組み合わせて行う「芳香族化合物への置換基導入反応」であるのに対し、前段は、芳香族環を形成する(閉環反応によって芳香族環を構築する)という特殊性を有する。したがって、BTBT誘導体(またはDNTT誘導体)を実用的に製造するためには、前段として、実用的な「BTBT環(またはDNTT環)の構築(形成)方法」を提供する必要がある。
特許文献3から7、11、12および15、ならびに非特許文献1から4、8から10、12から15、および22には、閉環反応によってBTBT環を形成する方法が開示されている。これらの反応に共通することとして、目的化合物(生成物(product))たるBTBT環が硫黄原子を二つ保有しているのに対し、基質となる出発化合物(反応物(reactant))は、硫黄原子を二つ未満しか保有しておらず(特許文献3から7および15ならびに非特許文献1から4、12から15、および22に開示されている反応では、反応物は硫黄原子を含まず、特許文献11および12ならびに非特許文献8から10に開示されている反応では、反応物は硫黄原子を一つだけ含む。)、したがって、硫黄源となる物質を別に添加する必要がある。一般論として、このような硫黄源物質は、反応収量をあげるために、化学反応式で決まる物質量以上の量を加える必要があり、環境調和性やグリーンケミストリーの観点で、廃棄物の低減が求められていることを考えれば、これらの反応(硫黄源物質を別途添加する反応)は工業的製造方法として好ましくない。
特許文献3および4ならびに非特許文献1および2には、o-クロロベンズアルデヒド誘導体と金属水硫化物などの硫黄化合物との反応により、BTBT環(またはDNTT環)を得る方法が記載されている。しかし、o-クロロベンズアルデヒド誘導体は金属水硫化物などとの反応により、重合体副生物を与えることが知られている(非特許文献2)。溶解性に乏しいことが懸念される重合体副生物は、反応容器への付着や配管詰まりを引き起こす可能性があり、また、不純物として残留しやすく、有機半導体にとって必須の高純度化を図る上でも好ましくない。以上のことをかんがみれば、これらの反応は工業的製造方法として好ましくない。
特許文献5には、ベンズアルデヒド誘導体とハロゲン化剤および硫黄化合物との反応により、BTBT環(またはDNTT環)を得る方法が記載されている。しかし、塩化チオニルなどのハロゲン化剤は、空気中で分解して毒性の強い塩化水素ガスや亜硫酸ガスなどを発生するため、取り扱いが難しく、高温で反応を行う該反応は、該ハロゲン化剤の分解を促進する。以上のことをかんがみれば、該反応は工業的製造方法として好ましくない。
特許文献6および7ならびに非特許文献3および4には、ベンジルクロリド、α,α-ジクロロトルエンまたはα,α,α-トリクロロトルエンと単体硫黄との反応により、BTBT環を得る方法が記載されている。しかし、これらの反応は、200℃以上の高温で10時間以上加熱を行う必要があり、生産コストが高くなる。さらに、特許文献6および7によれば、該反応は、反応中に、腐食性、刺激性がある塩化水素ガスや塩化硫黄ガスの発生があるという。以上のことをかんがみれば、これらの反応は工業的製造方法として好ましくない。なお、後記比較例において、再現実験を実施したところ、α,α-ジクロロトルエンを用いた場合、230℃、3時間でBTBTは生成せず、260℃、3時間で微量のBTBTが生成した(反応に、200℃以上の高温を要することを実際に確認した。)。また、該再現実験にて、酸性ガスの発生も確認した。
特許文献8および9ならびに非特許文献5から7には、3-(フェニルチオ)ベンゾ[b]チオフェン誘導体を、遷移金属触媒を用いて分子内縮合させることで、BTBT環を得る方法が記載されている。しかし、高価な遷移金属触媒を用いるため、生産コストが高くなる。さらに、反応を窒素下で実施することが記載されており、このような制約もコストの増加につながる。以上のことをかんがみれば、これらの反応は工業的製造方法としては好ましくない。
特許文献10には、2-[2-(メチルスルフィニル)フェニル]ベンゾ[b]チオフェン誘導体を、強酸を溶媒として用いて分子内縮合させることで、BTBT環を得る方法が記載されている。しかし、大量の強酸を用いるため、これらの酸廃液を処理する必要があり、したがって、該反応は工業的製造方法としては好ましくない。
特許文献11および非特許文献8には、3-ブロモ-2-(2-ブロモフェニル)ベンゾ[b]チオフェン誘導体に、ブチルリチウムを作用させたのち、ビス(フェニルスルホニル)スルフィドを作用させて分子内縮合させることで、BTBT環を得る方法が記載されている。しかし、ブチルリチウムは空気中の水分と反応して発火するため、取り扱いが難しく、したがって、これらの反応は工業的に好ましくない。
特許文献12ならびに非特許文献9および10には、ヨードニウム塩誘導体に、硫黄化合物を作用させ、BTBT環を得る方法が記載されている。しかし、収率向上のために、不活性ガス下で反応を行う必要があることから、コスト高につながり、したがって、これらの反応は工業的製造方法としては好ましくない。
特許文献13、14、17および18ならびに非特許文献11、18、19および21には、スチルベン誘導体を環化させ、BTBT環を得る方法が記載されている。しかし、これらの反応は、刺激性を有するため取り扱いが難しいヨウ化水素、臭素またはヨウ素を添加剤として使用する。したがって、これらの反応は、工業的製造方法としては好ましくない。
特許文献16には、ビス[2-(メチルチオ)フェニル]アセチレン誘導体に、単体ヨウ素を20当量作用させて分子内縮合させることで、BTBT環を得る方法が記載されている。しかし、前記のとおりヨウ素には刺激性があり取り扱いが難しい。また、大量に添加したヨウ素をクエンチする際、クエンチ剤であるチオ硫酸ナトリウムとヨウ素が反応して生じる硫黄単体がエマルジョンとなるため、分液操作が煩雑となる。したがって、該反応は工業的製造方法としては好ましくない。
非特許文献17には、リンイリド誘導体を850℃で熱分解することで、BTBT誘導体を得る方法が記載されている。しかし、850℃という高温を必要とするため、実用的な製造法とはいえない。
非特許文献20には、ジチオカルバミン酸誘導体に、KOtBuなどの塩基を作用させることでBTBT環を得る方法が記載されている。しかし、KOtBuなどの金属アルコキシドは、吸湿して発火する性質があり、扱いが難しく、また、非特許文献20によると、該反応は、反応に長時間を要するという。以上をかんがみると、該反応は工業的製造方法としては好ましくない。
非特許文献22には、ジフェニルエタンジオンに五硫化二リンを作用させることで、BTBT環を得る方法が記載されている。しかし、収率は3.9%と低いものであり、実用的な製造法とはいえない。
特許文献19には、スチルベン誘導体またはジフェニルアセチレン誘導体に、KOtBuなどの塩基を作用させることでBTBT環を得る方法が記載されている。しかし、KOtBuなどの金属アルコキシドは、吸湿して発火する性質があり、扱いが難しい。したがって、該反応は工業的製造方法としては好ましくない。
国際公開第2012/121393号 国際公開第2012/115236号 特開2010-275192号公報 特開2015-030727号公報 特開2008-290963号公報 米国特許第3278552号 米国特許第3433874号 国際公開第2014/030700号 特開2016-193868号公報 特開2011-256144号公報 特開2011-184309号公報 中国公開第105820098号 国際公開第2015/028768号 特開2009-062302号公報 特開2010-202523号公報 特開2009-196975号公報 特開2009-073780号公報 国際公開第2009/113599号 米国公開第2017/0117484号
Journal of Materials Chemistry C,2016年,4巻,6742頁 Tetrahedron Letters,2011年,52巻,285頁 Collection of Czechoslovak Chemical Communications,2002年,67巻,645頁 Journal of the American Chemical Society,2012年,134巻,16548頁 Tetrahedron Letters,2014年,55巻,4175頁 Journal of the American Chemical Society,2013年,135巻,13900頁 Angewandte Chemie International Edition,2015年,54巻,5772頁 Tetrahedron,2016年,72巻,8085頁 Chemical Communications,2017年,53巻,2918頁 Organic Letters,2016年,18巻,5756頁 Zhurnal Organicheskoi Khimii,1980年,16巻,425頁 European Journal of Organic Chemistry,2011年,7331頁 Journal of Heterocyclic Chemistry,1998年,35巻,725頁 Journal of Materials Chemistry C,2016年,4巻,5981頁 Tetrahedron Letters,2010年,51巻,5277頁 Collection of Czechoslovak Chemical Communications,2009年,74巻,785頁 Synlett,1995年,53頁 Zhurnal Organicheskoi Khimii,1980年,16巻,430頁 Journal of Organic Chemistry,1993年,58巻,5209頁 Angewandte Chemie,International Edition,2010年,49巻,4751頁 Journal of Organic Chemistry,2013年,78巻,7741頁 Phosphorus,Sulfur and Silicon,2002年,177巻,2725頁
前記のとおり、公知慣用のBTBT環(またはDNTT環)の製造方法は、工業的製造方法という点で、それぞれ問題を有する。したがって、本発明の課題は、前記問題が解決されたBTBT誘導体(またはDNTT誘導体)の製造方法を提供することにある。具体的には、硫黄源物質を別途添加することなく、また、腐食性・刺激性・毒性・発火性のある原料を使用することなく、大気下・低温(200℃以下)で反応が進行するBTBT環(またはDNTT環)構築方法を提供し、ひいては、BTBT誘導体(またはDNTT誘導体)の製造方法を提供することにある。
本発明者らは鋭意検討を行い、一般式(2)で表される化合物を出発化合物(反応物)として用いることでBTBT環(またはDNTT環)が形成され、一般式(1)で表されるBTBT誘導体(またはDNTT誘導体)が得られることを見いだし、本発明を完成するに至った。
Figure 0007014052000001
(1)
Figure 0007014052000002
(2)
(各式中、mは0または1を表し、Rは、水素原子、ハロゲン原子、水酸基、アミノ基、シアノ基、ニトロ基、カルボニル基、炭素原子数1から20のアルキル基、炭素原子数1から20のアルコキシ基、炭素原子数1から20のアルキルスルファニル基、またはアリール基を表し(Rはそれぞれ同一であっても異なっていてもよい。)、Xはハロゲン原子を表す。)
本発明によれば、硫黄源物質の別途添加なく、200℃以下の低温かつ大気下反応で、BTBT誘導体(またはDNTT誘導体)を製造することができる。したがって、グリーンケミストリーに適合可能なBTBT誘導体(またはDNTT誘導体)の製造方法を提供することができる。
以下、本発明の製造方法について説明する。本発明の製造スキームは次のとおりである。
Figure 0007014052000003
(S1)
(ただし、R、m、Xは前記と同義であり、mが1の場合nは6を、mが0の場合nは4を表す。)
(Rについて)
一般式(1)および(2)において、Rは、水素原子、ハロゲン原子(フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子)、水酸基、アミノ基、シアノ基、ニトロ基、カルボニル基、炭素原子数1から20のアルキル基、炭素原子数1から20のアルコキシ基、炭素原子数1から20のアルキルスルファニル基、またはアリール基であり、複数のRは互いに同一であっても異なっていてもよい。
炭素原子数1から20のアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基、n-ブチル基、イソブチル基、n-ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、n-ヘキシル基、1-メチルペンチル基、4-メチル-2-ペンチル基、3,3-ジメチルブチル基、2-エチルブチル基、n-ヘプチル基、1-メチルヘキシル基、シクロヘキシルメチル基、n-オクチル基、tert-オクチル基、1-メチルヘプチル基、2-エチルヘキシル基、2-プロピルペンチル基、n-ノニル基、2,2-ジメチルヘプチル基、2,6-ジメチル-4-ヘプチル基、3,5,5-トリメチルヘキシル基、n-デシル基、n-ウンデシル基、1-メチルデシル基、n-ドデシル基、n-トリデシル基、1-ヘキシルヘプチル基、n-テトラデシル基、n-ペンタデシル基、n-ヘキサデシル基、n-ヘプタデシル基、n-オクタデシル基、n-エイコシル基等をあげることができ(これらは例示であって、炭素原子数1から20のアルキル基としては、これらに限定されるものではない。)、さらに、これらはハロゲン原子で置換されていてもよい(例えば、トリフルオロメチル基など)。なお、本発明において、アルキル基は、シクロアルキル基、シクロアルキルアルキル基、アルキルシクロアルキル基であってもよい。
炭素原子数1から20のアルコキシ基としては、例えば、メトキシ基、エトキシ基、n-プロピルオキシ基、イソプロピルオキシ基、n-ブチルオキシ基、イソブチルオキシ基、n-ペンチルオキシ基、イソペンチルオキシ基、ネオペンチルオキシ基、n-ヘキシルオキシ基、1-メチルペンチルオキシ基、4-メチル-2-ペンチルオキシ基、3,3-ジメチルブチルオキシ基、2-エチルブチルオキシ基、n-ヘプチルオキシ基、1-メチルヘキシルオキシ基、シクロヘキシルメチルオキシ基、n-オクチルオキシ基、tert-オクチルオキシ基、1-メチルヘプチルオキシ基、2-エチルヘキシルオキシ基、2-プロピルペンチルオキシ基、n-ノニルオキシ基、2,2-ジメチルヘプチルオキシ基、2,6-ジメチル-4-ヘプチルオキシ基、3,5,5-トリメチルヘキシルオキシ基、n-デシルオキシ基、n-ウンデシルオキシ基、1-メチルデシルオキシ基、n-ドデシルオキシ基、n-トリデシルオキシ基、1-ヘキシルヘプチルオキシ基、n-テトラデシルオキシ基、n-ペンタデシルオキシ基、n-ヘキサデシルオキシ基、n-ヘプタデシルオキシ基、n-オクタデシルオキシ基、n-エイコシルオキシ基等をあげることができる(これらは例示であって、炭素原子数1から20のアルコキシ基としては、これらに限定されるものではない。)。なお、本発明において、アルコキシ基は、シクロアルキルオキシ基、シクロアルキルアルキルオキシ基、アルキルシクロアルキルオキシ基であってもよい。
炭素原子数1から20のアルキルスルファニル基としては、例えば、メチルスルファニル基、エチルスルファニル基、n-プロピルスルファニル基、イソプロピルスルファニル基、n-ブチルスルファニル基、イソブチルスルファニル基、n-ペンチルスルファニル基、イソペンチルスルファニル基、ネオペンチルスルファニル基、n-ヘキシルスルファニル基、1-メチルペンチルスルファニル基、4-メチル-2-ペンチルスルファニル基、3,3-ジメチルブチルスルファニル基、2-エチルブチルスルファニル基、n-ヘプチルスルファニル基、1-メチルヘキシルスルファニル基、シクロヘキシルメチルスルファニル基、n-オクチルスルファニル基、tert-オクチルスルファニル基、1-メチルヘプチルスルファニル基、2-エチルヘキシルスルファニル基、2-プロピルペンチルスルファニル基、n-ノニルスルファニル基、2,2-ジメチルヘプチルスルファニル基、2,6-ジメチル-4-ヘプチルスルファニル基、3,5,5-トリメチルヘキシルスルファニル基、n-デシルスルファニル基、n-ウンデシルスルファニル基、1-メチルデシルスルファニル基、n-ドデシルスルファニル基、n-トリデシルスルファニル基、1-ヘキシルヘプチルスルファニル基、n-テトラデシルスルファニル基、n-ペンタデシルスルファニル基、n-ヘキサデシルスルファニル基、n-ヘプタデシルスルファニル基、n-オクタデシルスルファニル基、n-エイコシルスルファニル基等をあげることができる(これらは例示であって、炭素原子数1から20のアルキルスルファニル基としては、これらに限定されるものではない。)。なお、本発明において、アルキルスルファニル基は、シクロアルキルスルファニル基、シクロアルキルアルキルスルファニル、アルキルシクロアルキルスルファニル基であってもよい。
アリール基としては、置換基としてアルキル基やハロゲン原子(ハロゲノ基)を有してもよい芳香族基(芳香族炭化水素基または複素芳香族基)であれば、特に限定されるものではなく、例えば、
フェニル基、ナフチル基、アズレニル基、アントラセニル基、フェナントレニル基、アセナフチレニル基、アセナフテニル基、フルオレニル基、ナフタセニル基、ピレニル基、クリセニル基、ペリレニル基、ビフェニルから誘導される一価基、p-ターフェニルから誘導される一価基、p-クォーターフェニルから誘導される一価基等の芳香族炭化水素基;
o-トリル基、m-トリル基、p-トリル基、2,4-キシリル基、2,6-キシリル基、メシチル基、ジュリル基、4-エチルフェニル基、4-n-プロピルフェニル基、4-イソプロピルフェニル基、4-n-ブチルフェニル基、4-n-ペンチルフェニル基、4-n-ヘキシルフェニル基、4-n-デカフェニル基、4-ステアリルフェニル基、9,9-ジヘキシルフルオレニル基等の置換基としてアルキル基を有する芳香族炭化水素基;
4-フルオロフェニル基、2,6-ジフルオロフェニル基、4-クロロフェニル基、2,3,4,5,6-パーフルオロフェニル基等の置換基としてハロゲン原子を有する芳香族炭化水素基;
ピロリル基、チエニル基、オキサジアゾリル基、ピリジル基、ベンゾチエニル基、ベンゾオキサゾリル基、ベンゾチアゾリル基、ジベンゾチオフェンから誘導される一価基等の複素芳香族基;
2-メチルチエニル基、2-ブチルチエニル基、2-ヘキシルチエニル基等の置換基としてアルキル基を有する複素芳香族基;等をあげることができる。
(Xについて)
一般式(2)において、Xは、フッ素原子、塩素原子、臭素原子またはヨウ素原子等のハロゲン原子を表し、好ましくはフッ素原子、塩素原子または臭素原子である。
(一般式(2)で表される具体的化合物)
一般式(2)で表される化合物として、具体的に、次の化合物をあげることができるが、これらに限定されるものではない。
Figure 0007014052000004
(一般式(1)で表される具体的化合物)
一般式(1)で表される化合物として、具体的に、次の化合物をあげることができるが、これらに限定されるものではない。
Figure 0007014052000005
(本発明の合成条件)
本発明の反応における反応温度は、該反応が進行する温度であれば特に限定されず、室温から300℃の範囲であるが、80から250℃であることが好ましい。80℃未満であると反応が遅いため実用的でなく、250℃を超えると生成物が分解することがある。
反応溶媒は、使用しなくても構わないが、撹拌効率と反応均一性から使用した方が好ましい。反応溶媒は公知慣用のものを使用することができ、これらを例示すると、
ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、イソオクタン、ノナン、デカン、ドデカン、オクタデカン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、テトラリン等の炭化水素系溶媒;
ジクロロメタン、クロロホルム、ジブロモメタン、ジクロロエタン、ジブロモエタン、1,1,2-トリクロロエタン、ジクロロプロパン、ジブロモプロパン等のハロゲン系溶媒;
トルエン、エチルベンゼン、o-キシレン、m-キシレン、p-キシレン、n-ブチルベンゼン、n-アミルベンゼン、n-ヘキシルベンゼン、デカリン、クロロベンゼン、o-ジクロロベンゼン、1,2,4-トリクロロベンゼン、ブロモベンゼン、ブロモナフタレン等の芳香族系溶媒;
アセトン、2-ブタノン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン系溶媒;
ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジイソプロピルエーテル、ジブチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールジブチルエーテル、テトラメチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテル、ジフェニルエーテル等のエーテル系溶媒;
酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、プロピオン酸メチル、酪酸メチル、酪酸エチル、酪酸ブチル、プロピレングリコールメチルエーテルアセテート等のエステル系溶媒;
N-メチル-2-ピロリドン、N,N-ジメチルホルムアルデヒド、N,N-ジメチルアセトアミド等のアミド系溶媒;
1,3-ジメチル-2-イミダゾリンジノン、N,N′-ジメチルプロピレン尿素等の尿素系溶媒;
ジメチルスルホキシド、スルホランなどのスルホキシド系溶媒;等をあげることができる。
以上の溶媒の中でも、沸点80℃以上の溶媒が好ましく、特に、反応収率の点から、エーテル系溶媒、アミド系溶媒、スルホキシド系溶媒等の極性溶媒や、炭化水素系溶媒、芳香族系溶媒が好ましい。また、前記溶媒は、単独でまたは2種以上組み合わせて使用することができる。
反応雰囲気は、大気下、酸素、窒素、アルゴン、二酸化炭素等、特に制限を受けない。
本発明の製造方法においては、反応を効率的に進行させるために、添加剤を加えてもよい。これらを例示すると、
炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素セシウム等の炭酸水素塩;
炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム等の炭酸塩;
リン酸ナトリウム、リン酸二ナトリウム、リン酸三ナトリウム、リン酸カリウム、リン酸カルシウム、リン酸二アンモニウム等のリン酸塩;
水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化セシウム等の水酸化物、
フッ化カリウム、フッ化セシウム、テトラブチルアンモニウムフルオリド等のフッ化物;
ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムtert-ブトキシド等のアルコキシド;
トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリブチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、N-メチルモルホリン、N-メチルピロリジン、N-メチルピペリジン、1,8-ジアザ-ビシクロ[5.4.0]ウンデカ-7-エン、1,4-ジアザ-ビシクロ[2.2.2]オクタン等の第3級アミン;
ピリジン、ピコリン、エチルピリジン、プロピルピリジン、ブチルピリジン、t-ブチルピリジン、2,3-ジメチルピリジン、2,4-ジメチルピリジン、2,5-ジメチルピリジン、2,6-ジメチルピリジン、3,5-ジメチルピリジン、2-メチル-5-エチル-ピリジン、2,6-ジイソプロピルピリジン、2,6-ジtーブチルピリジン等のピリジン誘導体;等をあげることができる。
以上の添加剤の中でも、反応収率向上の点から、炭酸水素塩、炭酸塩、水酸化物塩が好ましい。
前記添加剤は、単独でまたは2種以上組み合わせて使用でき、その使用量は、BTBT誘導体(またはDNTT誘導体)が得られる範囲であれば特に制限されず、反応を効果的に進めるという観点から、一般式(2)の化合物に対し、0.1から30モルが好ましく、0.2から15モルがより好ましく、0.5から6モルがさらに好ましい。
以下、実施例により、さらに本発明を説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
(高速液体クロマトグラフィー測定)
BTBTの存在を高速液体クロマトグラフィー(以下、HPLCと略することがある。)で確認する場合、島津製作所社製のHPLC(装置の構成は以下のとおり:システムコントローラ:SCL-10ADVP、送液ユニット:LC-10ADvp、カラムオーブン:CTO-10ASVP、オートサンプラ:SIL-10ADVP、検出器:SPD-M10AVP。)を用いた。カラムには、Phenomenex社製のKinetex5μmカラム(固定相:C18、粒子系:5μm、長さ:100mm、内径:4.6mm)を用い、流速:1.0ml/min、溶離液:アセトニトリル/水/テトラヒドロフラン=50/50/0→50/0/50(リニアグラジエント:10min)、測定時間:20min、検出波長:340nm、カラム温度:40℃、インジェクション量:1uLの条件で測定した。測定溶液は、試料のテトラヒドロフラン(安定剤不含)溶液(0.1質量%)を、ろ過(孔径:0.22um)することで調整した。
(水素イオン指数測定)
水素イオン指数(pH)は、ワットマン製のpH試験紙2600-100Aによって測定した。
(目的化合物BTBTの収率)
目的化合物BTBTの収率は「((実際に得られたBTBTの収量(物質量))×100)/(理論収量(物質量))」で求めた。ここで、該理論収量(物質量)は、「出発化合物(o-クロロベンジルチオール、o-クロロベンズアルデヒドまたはα,α-ジクロロトルエン)の仕込量(物質量)×0.5」である(出発化合物1molから理論上BTBTが0.5mol生成することによる。)。
(合成例1:o-クロロベンジルチオールの合成方法)
o-クロロベンジルクロリド3.0g(19mmol)およびチオウレア1.9g(25mmol)にエタノール14mLを加え、撹拌しながら4時間加熱還流し、いったん室温に冷却したあと、10mol/L水酸化ナトリウム水溶液4.7mLを滴下して、窒素雰囲気下、撹拌しながら2時間加熱還流した。反応液が室温まで冷却されていることを確認してから、4mol/L塩酸14mLを滴下し、酢酸エチルを加えて水洗した後、硫酸マグネシウムで有機相を乾燥、溶媒を留去することにより、o-クロロベンジルチオール1.9g(収率64%)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl):δ7.38-7.32(m,2H),δ7.27-7.13(m,2H),δ3.82(d,J=8.2Hz,2H),δ1.96(t,J=8.2Hz,1H).
(実施例1)
10mLの2つ口フラスコにo-クロロベンジルチオール0.40g(2.5mmol)、70%(実測値は73%。以下同様)水硫化ナトリウム0.097g(1.3mmol)、ジメチルスルホキシド1.3mLを加え、大気下180℃で2時間撹拌した。反応液を室温に冷却し、メタノール2mLを加え、析出した固体をろ過した。得られた固体を水、アセトンで洗浄することによりBTBTの淡黄色結晶0.083g(収率27%)を得た。
H-NMR(400MHz,CDCl):7.85-7.95ppm(m,4H),7.39-7.50ppm(m,4H).
(実施例2)
実施例1において70%水硫化ナトリウムに代え、炭酸水素ナトリウム0.21g(2.5mmol)を用いた以外、実施例1と同様の操作を行い、BTBTの淡黄色結晶0.13g(収率43%)を得た。
(実施例3)
実施例1において70%水硫化ナトリウムに代え、水酸化ナトリウム0.050g(1.3mmol)を用いた以外、実施例1と同様の操作を行い、BTBTの淡黄色結晶0.081g(収率27%)を得た。
(実施例4)
実施例1において70%水硫化ナトリウムに代え、水酸化カリウム0.071g(1.3mmol)を用いた以外、実施例1と同様の操作を行い、BTBTの淡黄色結晶0.064g(収率21%)を得た。
(実施例5)
実施例1において70%水硫化ナトリウムに代え、炭酸水素ナトリウム0.21g(2.5mmol)を用い、ジメチルスルホキシドに代え、N,N-ジメチルアセトアミド1.3mLを用いた以外、実施例1と同様の操作を行い、BTBTの淡黄色結晶0.075g(収率25%)を得た。
(実施例6)
実施例1において、ジメチルスルホキシドに代え、N-メチル-2-ピロリドン1.3mLを用いた以外、実施例1と同様の操作を行い、BTBTの淡黄色結晶0.069g(収率23%)を得た。
(参考例1)
特許文献3に従って、50mLの2つ口フラスコにo-クロロベンズアルデヒド0.35g(2.5mmol)、70%水硫化ナトリウム0.39g(5mmol)、N-メチル-2-ピロリドン7mLを加え、180℃で3時間撹拌した。反応液を室温に冷却し、飽和塩化アンモニウム水溶液100mLに加え、析出した固体をろ過した。得られた固体を水、アセトンで洗浄することによりBTBTの淡黄色結晶0.11g(収率37%)を得た。
(比較例1)
参考例1において、フラスコサイズを10mLとし、70%水硫化ナトリウム、N-メチル-2-ピロリドンの仕込量をそれぞれ0.097g(1.3mmol)、1.3mLとした以外、参考例1と同様の操作を行ったところ、BTBTの生成こそ確認できたが、微量ゆえ、単離できなかった(実質収率0%)。
(比較例2)
特許文献6の例7に記載の方法に従って、10mLの2つ口フラスコにα,α-ジクロロトルエン1.25g(7.8mmol)、硫黄0.27g(8.3mmol)を加え、230℃、3時間撹拌した。反応液を室温に冷却し、得られた黒色固体をHPLCで分析したところ、BTBTの生成は確認できなかった。また、反応中にガスが発生し、該ガスを吸収させた水は強酸性(pH1)を示した。
(比較例3)
特許文献6の例7に記載の方法に従って、10mLの2つ口フラスコにα,α-ジクロロトルエン1.25g(7.8mmol)、硫黄0.27g(8.3mmol)を加え、260℃、3時間撹拌した。反応液を室温に冷却し、得られた黒色固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:クロロホルム)によって精製することで、BTBTの淡黄色結晶0.018g(収率1.9%)を得た。また、反応中にガスが発生し、該ガスを吸収させた水は強酸性(pH1)を示した。
公知のBTBT環形成反応の中で、腐食性・刺激性・毒性・発火性のある原料を用いないものについて、比較のための対照実験を実施した(参考例1、比較例1から3)。
ベンジルクロリド誘導体を出発化合物とするもの(特許文献6など)については、目的化合物BTBTを得るに当たって200℃以上の高温が必要であること、反応中に酸性ガスが発生すること―――以上を実際に確認した(比較例2および3)。
o-クロロベンズアルデヒドを出発化合物とするもの(特許文献3など)については、硫黄源となる物質の添加を、化学反応式で決まる物質量以上にすれば、目的化合物を得ることができるが(参考例1)、実施例1と同量の添加では実質収率0%であった(比較例1)。
一方、本発明においては、実施例に示したとおり、硫黄源となる物質を別途添加することなく(実施例5では、溶媒および添加剤ともに硫黄原子を含有していない。)、大気下・低温(200℃以下)反応にて、目的化合物BTBTを得ることができる。
本発明の製造方法により得られる芳香族化合物(BTBT誘導体またはDNTT誘導体)は、例えば有機半導体の材料や、有機半導体の材料の原料として用いることができる。

Claims (1)

  1. 一般式(1)で表される化合物の製造方法であって、
    一般式(2)で表される化合物を原料として用いることを特徴とする、一般式(1)で表される化合物の製造方法。
    Figure 0007014052000006
    (1)
    Figure 0007014052000007
    (2)
    (各式中、mは0または1を表し、Rは、水素原子、ハロゲン原子、水酸基、アミノ基、シアノ基、ニトロ基、カルボニル基、炭素原子数1から20のアルキル基、炭素原子数1から20のアルコキシ基、炭素原子数1から20のアルキルスルファニル基、またはアリール基を表し(Rはそれぞれ同一であっても異なっていてもよい。)、Xはハロゲン原子を表す。)
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Xiao, Huilong et al.,An approach to disulfide synthesis promoted by sulfonyl chloride in sodium bicarbonate aqueous media,Phosphorus, Sulfur and Silicon and the Related Elements,2009年,Vol. 184 ,p. 2553-2559

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