JP7008493B2 - 容器蓋、及び容器蓋付き容器 - Google Patents

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Description

本発明は、それぞれ圧搾自在な外側容器層と内側容器層との積層構造である容器に適用される容器蓋に関すると共に、この容器蓋が口頸部に嵌合された容器蓋付き容器などに関する。
近年では、例えば酸化抑制しながら醤油などの調味料を保存する容器として、いわゆる二重容器が用いられるようになってきた(例えば特許文献1参照)。かような二重容器においては、それぞれ圧搾自在な外側容器層と内側容器層との積層構造を有し、そして外側容器層と内側容器層との間に外気を導入するための孔が外側容器層の口頸部に形成されることがある。
一方で上記した二重容器の口頸部に嵌合される容器蓋としては、圧搾されて変形する容器の復元を阻害せず容器内の密封性を確保する機能が要求される。かような機能を実現するため、例えば上記した特許文献1においては、容器蓋の周壁24には環状弁板30を含む吸気弁用の弁部材7が装着されている。この吸気弁用の弁部材7は、エラストマー等の柔軟で弾力性に富む材質により形成されてなり、容器体胴部8の圧搾による吸気孔10からの空気の排出を防止するとともに、圧搾後の胴部8の弾性復元により吸気孔10を介して外気を導入する如く構成した吸気弁を形成するために設けられている。
この特許文献1に開示されたキャップによれば、容器体2が弾性復元力により元の状態に戻ろうとするとき、その内部の負圧化によって弁板17が閉じる一方で、さらに弾性復元する容器体内の負圧化により環状弁板30を開いて吸気孔10を介して外側容器層と内側容器層との間に外気を導入することを実現している。
特開平10-45180号公報
上述のとおり利便性に優れた二重容器は今後ますます需要が増してくると想定できるが、上記特許文献を含む既存の技術ではいまだ市場のニーズを満たしているとは言えず、少なくとも以下に述べる課題が未だに存在する。
すなわち二重容器に適用される容器蓋としては、上記したとおりまず容器の復元を阻害せず密封性を確保する機能が要求されるが、さらに利便性を向上させるため連続した内容物の吐出を可能ならしめる程度の早い容器復元性が望まれる。
この点において、例えば容器の復元を早めるには環状弁板30の剛性を弱めて吸気孔10を介した外気導入を促進することが考えられるが、口頚部9に対する環状弁板30の密接力も弱まるため、容器をスクイズする時に空気が漏れてしまい内容物の吐出が困難となってしまう。
他方で、環状弁板30の剛性を高めた場合には口頚部9に対する環状弁板30の密接力も強まってしまい、内容物を吐出した後における容器の復元(上記した外気の導入)が遅くなるため、上記の連続した内容物の吐出は到底困難となってしまう。
従って、本発明の目的の1つは、内容物の吐出や容器の復元を阻害せず密封性を確保しつつ、さらには連続吐出が可能な程度に容器を早く復元することが可能な容器蓋と、この容器蓋が装着された容器蓋付き容器を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の一形態における容器蓋は、(1)外側容器層と内側容器層との間に外気を導入するための導入手段と容器蓋嵌合部と環状突出部とが口頸部に形成された、スクイズにより内容物を排出可能な容器に対し、該容器の口頸部に嵌合される容器蓋であって、前記容器蓋は、前記容器の内容物が通過する排出開口が形成されると共に、該排出開口を閉じる弁体が配設される閉塞壁と、前記閉塞壁の外周縁部から垂下し、内面に容器嵌合部を有する装着壁と、前記装着壁に形成されて当該装着壁の内周面から半径方向内方に延出するとともに、周方向において相対的に厚みが増大した厚肉部を有する環状可撓性シール片と、を具備し、前記口頸部に前記容器蓋が嵌合され、前記外側容器層のうち前記導入手段よりも下方に形成された前記環状突出部の上面と前記環状可撓性シール片の下面とが密接するとき、前記厚肉部の終端付近において前記環状突出部と前記環状可撓性シール片との間に外気導通隙間が形成され、前記装着壁の内周面には、前記環状可撓性シール片が一体に形成されていると共に前記環状可撓性シール片の上方に位置する捨てアンダーカットが形成されていることを特徴とする。
また、上記課題を解決するため、本発明の他の一形態における容器蓋は、(2)外側容器層と内側容器層との間に外気を導入するための導入手段と容器蓋嵌合部と環状突出部とが口頸部に形成された、スクイズにより内容物を排出可能な容器に対し、該容器の口頸部に嵌合される容器蓋であって、前記容器蓋は、前記容器の内容物が通過する排出開口が形成されると共に、該排出開口を閉じる弁体が配設される閉塞壁と、前記閉塞壁の外周縁部から垂下し、内面に容器嵌合部を有する装着壁と、前記装着壁に形成されて当該装着壁の内周面から半径方向内方に延出するとともに、周方向において相対的に厚みが増大した厚肉部を有する環状可撓性シール片と、を具備し、前記口頸部に前記容器蓋が嵌合され、前記外側容器層のうち前記導入手段よりも下方に形成された前記環状突出部の上面と前記環状可撓性シール片の下面とが密接するとき、前記厚肉部の終端付近において前記環状突出部と前記環状可撓性シール片との間に外気導通隙間が形成され、前記環状可撓性シール片は、前記装着壁の内周面に一体に形成されていると共に前記半径方向内方に向かって且つ下方に傾斜して延出することを特徴とする。
なお、上記した(1)又は(2)に記載の容器蓋においては、()前記外気導通隙間は、前記容器をスクイズする際において、該外側容器層と該内側容器層との間の内気の流出を許容しない隙間であることが好ましい。
また、上記した(1)~(3)のいずれかに記載の容器蓋においては、()前記外気導通隙間は、容器をスクイズ解除後において、該外側容器層と該内側容器層との間の圧力が外気の圧力よりも所定値以上小さくなった場合にのみ外気の流入を許容する隙間であることが好ましい。
さらに、上記した(1)~()のいずれかに記載の容器蓋においては、()前記厚肉部は、前記環状可撓性シール片のうち前記外側容器層の環状突出部と接触する側に形成されていることが好ましい。
また、上記した(1)~()のいずれかに記載の容器蓋においては、()前記厚肉部は、前記環状可撓性シール片の周方向に関して複数形成されていることが好ましい。
このとき()に記載の容器蓋においては、()複数の前記厚肉部は、前記周方向に関して互いに近接しないように形成されていることがより好ましい。
また、上記した()又は()に記載の容器蓋においては、()複数の前記厚肉部は前記周方向に関してそれぞれ実質的に等しい幅を有し、前記環状可撓性シール片の中心を基準として互いに対向するように配置されていることが好ましい。
さらに上記課題を解決するため、本発明の一形態における容器蓋付き容器は、上記した(1)~()のいずれかに記載の容器蓋と、外側容器層と内側容器層との間に外気を導入するための導入手段が形成されると共に前記容器蓋が嵌合される口頸部、前記口頸部を通過した内容物が充填される内側容器層、及び前記内側容器層の外側に積層されて当該内側容器層との間に外気を導入可能な外側容器層を含む容器と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、環状可撓性シール片又は環状突出部に対して密封性と容器復元性を高次元で両立する機能を持たせることが可能となり、内容物の吐出や容器の復元を阻害せずに密封性を確保しつつ連続的な内容物の吐出が可能な容器を実現できる。
第1実施形態に係る容器蓋18が容器2と嵌合した状態を示す部分断面図である。 容器蓋18を底面の側から見た底面図である。 容器蓋18に配設された弁体70の一例を示す逆止弁の構成を説明する模式図図である。 環状可撓性シール片42のうち厚肉部が形成された領域を底面から見た場合の底面図である。 環状可撓性シール片42の詳細な構造を説明する断面図である。 本実施形態の環状突出部14の上面と環状可撓性シール片42の下面とが密接して外気導通隙間AHが形成された状態を説明する拡大断面写真である。 外側容器層4と内側容器層6との間の圧力の変化による環状可撓性シール片42の挙動を示す部分断面図である。 第2実施形態に係る容器蓋18を底面の側から見た底面図である。
以下、本発明を好適に実施するための実施形態について説明する。
なお本実施形態においては、説明の便宜上、容器蓋18が嵌合される容器2は口頸部8を中心にして図示しているが、この容器2のうち不図示の部分における構造は公知の容器における種々の構造を適用してもよい。また、図を用いた説明において、X、Y及びZ方向を適宜設定したが、説明の便宜上であって本発明を何ら過度に限定するものではない。
[第1実施形態]
<容器蓋>
図1は、第1実施形態に係る容器蓋18が容器2と嵌合した状態を示す部分断面図である。
本実施形態における容器蓋18は、外側容器層4と内側容器層6との間に外気を導入するための導入手段10と環状係止突条12(容器蓋嵌合部)と環状突出部14とが口頸部8に形成された、スクイズにより内容物を排出可能な容器2に対し、該容器の口頸部8に嵌合される容器蓋18であって、容器の内容物が通過する排出開口26が形成されると共に、該排出開口26を閉じる弁体70が配設される閉塞壁22と、この閉塞壁22の外周縁部から垂下し、内面に弧状被係止突条40(容器嵌合部)を有する装着壁24と、この装着壁24に形成されて該装着壁24の内周面から半径方向内方に延出するとともに、周方向において相対的に厚みが増大した厚肉部を有する環状可撓性シール片42と、を具備している。
以下、本実施形態に係る容器蓋18及び容器2についてさらに詳述する。
先ず、容器2について図1を参照して説明すると、本実施形態の容器2は、いわゆる二重容器であって、圧搾自在な外側容器層4と圧搾自在な内側容器層6との積層構造を有している。この容器2は、外側容器層4を形成するための基材(外側プリフォーム)の内側に内側容器層6を形成するための基材(内側プリフォーム)を予め積層させた状態で、外側プリフォームと内側プリフォームとを一体にブローして共押し出しすることで形成される。かような容器2の成形方法については、例えば特許第2586294号公報など公知の形成手法をさらに参照することができる。
なお、外側容器層4の原料は、例えば高密度ポリエチレンやポリプロピレンの如き適宜の合成樹脂が例示できる。一方で内側容器層6の原料は、外側容器層4に比して軟質の例えばナイロンの如き適宜の合成樹脂が例示できる。このように外側容器層4と内側容器層6は、強固に密着する上端部を除いた箇所においては、外側容器層4と内側容器層6とは剥離容易であるのが好都合である。
容器2の円筒形の口頸部8には、外側容器層4と内側容器層6との間に外気を導入するための導入手段10が形成されている。本実施形態においては、口頸部8は、有底筒壁形状である外側容器層4の上端部に設けられ、導入手段10は口頸部8において周方向に間隔を置いて1又は複数個設けられた小孔から構成されている。この導入手段10は、後述するとおりにして容器蓋18を容器2に装着した際に、閉塞壁22に形成されたシールリング34の下端よりも下方に位置する。
また、口頸部8の外周面には、上端部に位置する環状係止突条12(容器蓋嵌合部)と、該環状係止突条12よりも下方に位置する導入手段10と、該導入手段10よりも下方に位置する環状突出部14と、が形成されている。環状突出部14の更に下方には、容器2を運搬する際に使用される公知のサポートリング16も形成されている。
内側容器層6は、上端(口頸部8側)が開放された袋状であり、その外周面上端部は外側容器層4の内周面上端部と強固に密着している。必要に応じて、内側容器層6の上端部に半径方向外方に突出する環状突出部を設け、この環状突出部が外側容器層4の上端よりも上方に位置すると共にこれに係合されるようにし、容器2の口頸部8が外側容器層4の上端部と共に内側容器層6の環状突出部から構成されると共に導入手段10が内側容器層6に形成されるようにしてもよい。
次いで、容器蓋18について図1を参照して説明を続けると、容器蓋18は、例えばポリエチレン又はポリプロピレンの如き適宜の合成樹脂から射出成形することができる蓋本体20を具備する。
蓋本体20は、閉塞壁22とこの閉塞壁22の外周縁部から垂下する円筒形の装着壁24とを有する。閉塞壁22は、円形中央領域22aと、この中央領域22aよりも下方に位置する円環状外周領域22bと、中央領域22aと外周領域22bとを接続し上面が半径方向外方に向かって下方に傾斜している円環状接続領域22cとを有する。中央領域22aの中央には、円形の排出開口26が形成されている。また、中央領域22aの上面には、排出開口26の外周縁を囲繞して上方に延びる案内壁28が形成されている。
案内壁28の主部は、例えば略円筒形状である。案内壁28の上端部には、断面が略半円形状で半径方向外方に突出するリップ部が設けられている。中央領域22aの下方には後述する弁体70が配設され、これにより排出開口26が閉じられる。
外周領域22bの上面には、略円筒形状の係止壁30が形成されている。この係止壁30は外周領域22bの半径方向略中間位置において上方に延出せしめられており、その外周面上端には、半径方向外方に突出した環状係止突起32が形成されている。
外周領域22bの下面には、容器2の口頸部8の内面に密着可能な略円筒形状のシールリング34が形成されている。このシールリング34は、外周領域22bの半径方向略中間位置において下方に垂下している。
接続領域22cの下面には、略円筒形状の環状保持壁36が形成されている。この環状保持壁36の内周面下端には、半径方向内方に突出した環状保持突条38が形成されている。
図1と共に図2を参照して説明を続けると、装着壁24の内周面における軸線方向略中間位置には、周方向に間隔を置いて周方向に延びる複数個(図示の場合は2個)の弧状被係止突条40(容器嵌合部)が形成されている。そして、装着壁24の内周面には、半径方向内方かつ下方に向かって延出する環状可撓性シール片42が形成されている。なお、本実施形態では、環状可撓性シール片42は装着壁24の内周面に一体に形成されている。
そして本実施形態では、この環状可撓性シール片42の上方に位置する捨てアンダーカット44が形成されていることが好ましい。図示の実施例においては、環状可撓性シール片42は装着壁24の内周面下部に一体に形成されており、捨てアンダーカット44は、環状可撓性シール片42の上方において装着壁24の内周面下部に一体に形成された環状突条46によって規定されている。また、環状可撓性シール片42自体によってアンダーカット48が規定されている。
環状突条46の断面は、半径方向内方に突出する略円弧形状である。図1と共に図5を参照して説明すると、環状可撓性シール片42の基端と環状突条46の基端との軸線方向離隔寸法Lは、環状可撓性シール片42の半径方向突出寸法D1、D2よりも小さくなっていることが好ましい。環状可撓性シール片42は、半径方向内方に向かって下方に傾斜して延出しており、横断面図において弧状である。所望ならば、捨てアンダーカット44は、周方向に間隔を置いて周方向に延びる複数個の弧状突条によって規定することもできる。
上記構成とすることによって、容器蓋18の射出成形における所謂金型離型(補足すると、装着壁24の内周面を成形する金型は、装着壁24の上側から下側へ抜かれる。)の際、環状突条46が半径方向外方に強制せしめられ、装着壁24の下部が一時的に拡径される。すなわち、捨てアンダーカット44の存在に起因して蓋本体20の装着壁24における環状可撓性シール片42が存在する部位が半径方向外方に強制され、これによって環状可撓性シール片42の所謂無理抜きが軽減され、環状可撓性シール片42が損傷されることが可及的に回避される。
蓋本体20の装着壁24の上端には、ヒンジ手段50を介して外蓋52が接続されている。この外蓋52は蓋本体20と一体に形成され(従って外蓋52も合成樹脂製である)、公知のとおり蓋本体20の閉塞壁22を覆う閉位置と閉塞壁22を露呈せしめる開位置との間で旋回自在となっている。
外蓋52は、天面壁54とこの天面壁54の外周縁部から垂下するスカート壁56とを有する。天面壁54の内面には、その中央において下方に延出する閉塞栓58と、この閉塞栓58の外側において下方に垂下する略円筒形状の外側筒片60が形成されている。本実施形態の閉塞栓58は、図示のとおり中実棒状の形状を有しており、その付け根には案内壁シール部62が形成されている。
天面壁54の内面における閉塞栓58と外側筒片60との間には、外蓋52を閉位置から開位置に旋回せしめる際に天面壁54の内面に付着した内容液の飛散を防止するための二重円環溝64が形成されている。
スカート壁56の内周面の下端部には、環状被係止突起66が形成されている。ヒンジ手段50と直径方向反対側において、スカート壁56の外周面下端部には、外蓋52を旋回動せしめる際に指を掛けることができる鍔部68が形成されている。
次に図2を参照しつつ、本実施形態の容器蓋18に配設される弁体70について説明する。
図示のとおり、本実施形態における弁体70はいわゆる逆止弁が適用されており、以下では弁体70の一例として逆止弁70を例にして説明する。この逆止弁70は、弁部材72と保持部材74とから構成される。
図1と共に図3を参照して説明すると、ポリエチレン、ゴム、エラストマー、シリコン等の如き比較的軟質である合成樹脂から形成される弁部材72は、略円板形状であって下方に位置する弁部76と、円環形状であって上方に位置する基部78と、弁部76と基部78とを接続する接続部80とを有する。弁部76の上面は、全体として半径方向外方に向かって下方に傾斜する弧状面であり、その上面中央には上方に膨出する膨出部82が形成されている。弁部76の外周面下端部には、半径方向内方に向かって下方に傾斜する逆円錐台形状のシール部84が形成されている。
図1を参照することによって理解されるとおり、弁部76の下面には空間部85が形成されている。空間部85は、断面略半楕円形状の主部85aと、この主部85aの長径方向中央にて上方に突出する凸部85bとから構成されている。接続部80は、周方向に等角度間隔を置いて3個配設されている。夫々の接続部80は、接続基部80aと接続片80bを有する。
図3(a)を参照することによって理解されるとおり、接続基部80aは、基部78から下方に垂下する円弧状部材である。接続片80bは、接続基部80aの内周面下端部の周方向中央位置から半径方向内方に延出した後に、下方から見て(即ち図3(c)において)時計方向に所定程度円弧状に延出し、次いで再び半径方向内方に延出して弁部76におけるシール部84よりも上方の外周面に接続される帯状部材である。
更に、図3(b)を参照することによって明確に理解されるとおり、接続片80bは、全体的に半径方向内方に向かって下方に傾斜している。このことから、弁部76は基部78に対して上下方向に移動可能であり、弁部76が接続基部80aに対して上方に移動した際には、弁部76には接続片80bの弾性力による下向きの復元力が常時作用せしめられる。
図1を参照して説明すると、ポリエチレン又はポリプロピレンの如き適宜の合成樹脂より形成される保持部材74は、1又は複数の側壁86と側壁86の下端に接続された略円形底壁88とを有する。側壁86の外周面は、環状保持壁36と接触している。底壁88は、半径方向内方に向かって幾分下方に傾斜せしめられており、底壁88の中央領域には円形連通開口92が規定されている。更に、底壁88には、連通開口92の外周縁においてこれを囲繞して下方に向かって半径方向内方に幾分傾斜して延びる円筒形導入壁94が形成されている。
上述した逆止弁70は、外蓋52が蓋本体20に対して開位置にある状態で閉塞壁22に装着される。その際には、逆止弁70は、保持部材74の内側に弁部材72を配置して弁部材72が保持部材74によって保持された状態で、閉塞壁22の中央領域22aの下方に位置せしめられ、閉塞壁22に対して上方に強制される。閉塞壁22に対して逆止弁70が上方に強制されると、側壁86の下端と環状保持突条38とが係止することによって弁体70が内包されるように係止して保持される。
閉塞壁22に逆止弁70が装着された状態にあっては、弁部材72は、基部78の上面が閉塞壁22の下面と密着すると共に接続基部80aの下面が保持部材74の底壁88の上面と密着して上下方向の移動が規制されると共に、基部78の外周面及び接続基部80aの外周面が側壁86の内周面と対向して径方向の移動が規制される。
このとき更に、シール部84が底壁88の内周縁部上面から導入壁94までの基端部内周面と当接して、弁部76は接続基部80aに対して幾分上方へ移動させられる。すると、接続部80は上述したとおりの弾性力を有する故に弁部76には下方への復元力が作用し、シール部84は底壁88の内周縁部上面から導入壁94までの基端部内周面と密着し、これにより逆止弁70が閉塞される。
逆止弁70が閉塞壁22に装着された後に、外蓋52が蓋本体20に対して閉位置にせしめられる。
醤油の如き内容物が内側容器層6内に充填された容器2に容器蓋18を装着する際には、容器2の口頸部8に容器蓋18の装着壁24を被嵌し(このとき、シールリング34の先端部外周面は内側容器層6の内周面上端部よりも半径方向内側に位置している)、容器蓋18を容器2に対して下方に強制せしめる。容器蓋18が容器2に対して下方に強制されると、装着壁24に形成された環状可撓性シール片42、環状突条46、及び弧状被係止突条40が順次口頸部8に形成された環状係止突条12を弾性的に乗り越え、環状可撓性シール片42の先端部の下面が環状突出部14の上面に密接されると共に、弧状被係止突条40が環状係止突条12に係止される。
環状可撓性シール片42が環状係止突条12を弾性的に乗り越える際には、環状可撓性シール片42の基端と環状突条46の基端との軸線方向離隔寸法Lが環状可撓性シール片42の半径方向突出寸法D1、D2よりも小さいことに起因して、環状可撓性シール片42の上面が環状突条46と当接しこれによって環状可撓性シール片42が過剰に撓むことが回避され、環状可撓性シール片42が反転することが防止される。このとき更に、閉塞壁22に形成されたシールリング34は容器2の内部、更に詳しくは内側容器層6の内部、に進入すると共にこれを半径方向外方に弾性的に押圧する。
これにより、シールリング34の外周面が内側容器層6の上端部内周面と密着し、内容物がシールリング34の外側を通過して内側容器層6(即ち容器2)の外部に流出することが阻止される。かくして、容器蓋18は容器2の口頸部8に装着される。
以上に加え、上述したとおり本実施形態における環状可撓性シール片42は、周方向において相対的に厚みが増大した厚肉部を有している。そして容器2の口頸部8に容器蓋18が嵌合され、外側容器層4のうち導入手段10よりも下方に形成された環状突出部14の上面と環状可撓性シール片42の下面とが密接するとき、上記した厚肉部の終端付近において環状突出部14と環状可撓性シール片42との間に外気導通隙間AHが形成される。
なお本実施形態における「厚肉部の終端付近」とは、厚肉部の周方向端部と隣接する通常肉厚厚部との厚み差から生じる空間に近接する境界領域を言う。
環状可撓性シール片42の周方向における厚肉部の位置・大きさや個数については特に制限はないが、例えば図2に示すとおり、環状可撓性シール片42の周方向において複数の肉厚部42a及び42bを配置してもよい。なお図2に示す例では、2つの厚肉部が周方向に沿って形成されているが、かような厚肉部は2つに限らず3つ以上の複数個であってもよい。
このとき図2に示す例では、複数の厚肉部42a及び42bは、環状可撓性シール片42の中心を基準として互いに対向するように配置されていることが好ましい。また、複数の厚肉部42a及び42bは、周方向に関して互いに近接しないように形成されていることが好ましい。
さらに複数の厚肉部は実質的に同じ幅を有していてもよく、図4に示すように、厚肉部42aの幅W1と厚肉部42bの幅W2は、周方向に関して互いに等しくなるように形成されている。なお厚肉部42aの幅W1と厚肉部42bの幅W2は、互いに異なる値としてもよい。
また、環状可撓性シール片42における厚肉部とその他の部位(以下、その他の部位を「非厚肉部」とも称する)の厚み差について特に制限はなく、厚肉部の終端付近において環状突出部14と環状可撓性シール片42との間に外気導通隙間AHが形成される範囲において種々の値を設定してもよい。
ここで、図5(a)は環状可撓性シール片42における厚肉部以外の部位を示し、図5(b)は環状可撓性シール片42における厚肉部を示している。
このとき、厚肉部以外の部位における厚みE1は、厚肉部における厚みE2よりも小さくなるように設計されている。一例として、本実施形態では、例えば厚みE1は0.3mmであり、厚みE2は0.35mmとなっている。したがって、装着壁24の底面から環状可撓性シール片42(非厚肉部)までの高さH1は、装着壁24の底面から環状可撓性シール片42(厚肉部)までの高さH2よりも若干高くなっている。
一方で装着壁24の内面から径方向内側に突出する環状可撓性シール片42(非厚肉部)の突出量D1と、装着壁24の内面から径方向内側に突出する環状可撓性シール片42(厚肉部)の突出量D2は、ほぼ等しくなるように設定されている。
このように本実施形態では、環状可撓性シール片42のうち外側容器層4の環状突出部14と接触する側に厚肉部42a、42bが形成されているため、その終端付近では厚み差に起因する段差が形成される。そして環状突出部14も樹脂材料で形成されていることからある程度の剛性があるため、この段差があることに起因して環状可撓性シール片42が環状突出部14と接触した際には厚肉部の終端付近に外気導通隙間AHが形成されることになる。
一例として、実際に外気導通隙間AHが形成される厚肉部の例を図6に示す。
図6(a)は環状可撓性シール片42のうち厚肉部42aが環状突出部14の上面と接触した状態を示し、図6(b)は環状可撓性シール片42のうち厚肉部42aの終端付近で外気導通隙間AHが形成されている状態を示し、図6(c)では環状可撓性シール片42のうち非厚肉部が環状突出部14の上面と接触した状態を示している。なお図6(b)においては、説明の便宜上、実線をさらに付加して外気導通隙間AHを誇張して明瞭化することとした。
上記から明らかなとおり、本実施形態では、容器蓋18が容器2の口頸部8に嵌合された際、換言すれば環状突出部14の上面と環状可撓性シール片42の下面とが密接するとき、厚肉部の終端付近で外気導通隙間AHが常時形成された状態となる。
そして本実施形態によれば、外気導通隙間AHが常時形成された状態であるので、この外気導通隙間AHを介して容器の復元時によりスムーズに外気を取り込むことが可能となり、容器の復元性が格段に向上して連続した内容物の吐出を可能ならしめることになる。
また、外気導通隙間AHは厚肉部の終端付近においてだけ形成されるため、内容物を吐出する際に当該外気導通隙間AHから過剰に空気が漏れることなく安定した量の内容物を吐出することが可能となっている。
なお容器の内容物を吐出する際には、先ず、外蓋52の鍔部68に指を掛けて外蓋52を上方に強制せしめ、外蓋52の環状被係止突起66を、蓋本体20の環状係止突起32から弾性的に離脱させて、外蓋52を開位置に向けて旋回動せしめ、かくして閉塞壁22を露呈せしめる。そして、容器2の側面を把持して適宜に傾斜せしめ、容器2を圧搾する。容器2が圧搾されることで、外側容器層4と共に内側容器層6も圧搾され、内側容器層6内の圧力が容器2外の圧力よりも大きくなる。
そして、内側容器層6内の圧力が容器2外の圧力(即ち、閉塞壁22の内側の圧力が外側の圧力)よりも所定値以上大きくなると、逆止弁70の弁部76が上述した接続部80の弾性力に抗して上方に移動せしめられ、シール部84が底壁88の内周縁部上面乃至導入壁94の基端部内周面から離隔し、逆止弁70が開放される。
この際には、弁部76の下面に主部85aと凸部85bとから構成される空間部85が形成されていることに起因して、内側容器層6内の圧力によって弁部76を上方へ移動させようとする応力が弁部76の下面に効率的に作用し、弁部76は円滑に上方へ移動せしめられる。逆止弁70が開放されると、内側容器層6内に充填された内容物が連通開口92、逆止弁70(更に詳しくは弁部材72と保持部材74との間)、そして排出開口26を順次通過した後に案内壁28から排出される。
内容物の排出を停止する際には、容器2の側面の圧搾を解除する。容器2の側面の圧搾が解除されると、内側容器層6内の圧力は容器2外の圧力と等しくなるため、逆止弁70の弁部76が接続部80の上述した復元力によって下方に移動せしめられ、シール部84が底壁88の内周縁部上面から導入壁94までの基端部内周面と密着し、逆止弁70が封止される。これにより内容物の排出が停止すると共に内側容器層6は密閉される。
この際には、弁部76の上面が全体として半径方向外方に向かって下方に傾斜する弧状面であることに起因して、弁部76の上面に残留した内容物は半径方向外方に向かって案内される。内容物の排出が停止すると共に内側容器層6が密閉された際には更に、外側容器層4は自身の有する弾性力により復元、即ち圧搾された状態から元の有底筒壁形状に膨張し、これによって外側容器層4と内側容器層6との間が負圧となる。そして、外側容器層4と内側容器層6との間の圧力が外気の圧力よりも所定値以上小さくなると、図7に二点鎖線で示すように、負圧によって蓋本体20の環状可撓性シール片42の先端部が外側容器層4の口頸部8の外周面に形成された環状突出部14の上面から離隔されて隙間ができ、この隙間を通って外気が導入手段10から外側容器層4と内側容器層6との間に導入される。
外側容器層4と内側容器層6との間の圧力が外気の圧力と等しくなると、図7に実線で示すように、環状可撓性シール片42は元の状態に復元し、環状可撓性シール片42の先端部の下面は環状突出部14の上面に再度密接される。しかる後に、外蓋52を開位置から閉位置に向かって旋回動せしめて、外蓋52の環状被係止突起66を蓋本体20の環状係止突起32に弾性的に係止する。かくして外蓋52が閉位置にせしめられる。
外蓋52が閉位置に位置せしめられると、外蓋52の閉塞栓58の先端は閉塞壁22の排出開口26を通って逆止弁70の膨出部82と当接しこれを下方に押圧せしめる。これにより、弁部材72のシール部84と保持部材74における底壁88の内周縁部上面乃至導入壁94の基端部内周面との密着がより強固になり、逆止弁70(更に詳しくは弁部材72と保持部材74との間)から内容物が漏れ出てくることがより一層確実に防止される。
また、外蓋52の案内壁シール部62が蓋本体20の案内壁28内に進入して案内壁シール部62の外周面下端部が案内壁28の基端部内周面に密着されると共に、外側筒片60の内周面下端部が案内壁28のリップ部の先端部外周面と密着し、逆止弁70と排出開口26との間に残留した内容物が排出開口26を通過して蓋本体20の外部に漏れ出ることも防止される。
[第2実施形態]
以下、本発明の第2実施形態について説明するが、第1実施形態と機能・作用が共通する構成は同じ参照番号を付してその説明や図示を適宜省略する(後述する変形例においても同様)。
図8は、第2実施形態に係る容器蓋18を底面の側から見た底面図である。
上記した第1実施形態では、環状可撓性シール片42の周方向において複数の厚肉部が形成されていた。これに対して本実施形態では、環状可撓性シール片42の周方向において単一の厚肉部が形成されている点に主とした特徴がある。
すなわち同図に示すとおり、本実施形態の環状可撓性シール片42は、環状可撓性シール片42の中心を基準としてヒンジ手段50と対向するように厚肉部が形成されている。
本実施形態においても、容器蓋18が容器2の口頸部8に嵌合された際、換言すれば環状突出部14の上面と環状可撓性シール片42の下面とが密接するとき、1つの厚肉部における終端付近でそれぞれ外気導通隙間AHが常時形成された状態となる。なお、第1実施形態では2つの厚肉部42a及び42bによって合計4つの外気導通隙間AHが常時形成された状態であったが、本実施形態では1つの厚肉部42cで2つの外気導通隙間AHが常時形成された状態となっている。
そして本実施形態によっても、複数の外気導通隙間AHが常時形成された状態であるので、これらの外気導通隙間AHを介して容器の復元時によりスムーズに外気を取り込むことが可能となり、連続した内容物の吐出を可能ならしめることになる。
なお上記した各実施形態は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。
例えば、厚肉部における終端両側付近で外気導通隙間AHを常時形成する例を説明したが、外気導通隙間AHの大きさを調整する(換言すれば上記した段差の大きさを調整する)ことで厚肉部の終端うち少なくとも一方で外気導通隙間AHが常時形成される形態であってもよい。このとき、厚肉部の終端付近のうち外気導通隙間AHを形成しない側は、厚肉部と非厚肉部との境界で略垂直の段差を形成せずに徐々に厚みが変化するスロープ状としてもよい。
また、上記実施形態で説明した厚肉部と非厚肉部の厚みは一例であって、容器蓋18として用いる材料の剛性や容器2として用いる材料の剛性に応じて、適宜調整してもよい。
また、容器2に保存される内容物として醤油を例にして説明したが、これに限られず酸化を嫌う嫌酸化性の他の調味料などの液体であってもよい。
また、第2実施形態では、厚肉部の終端うち外気導通隙間AHを形成しない側はスロープ状でもよいとしたが、容器蓋18として用いる材料として比較的高い剛性のものを用いるなどすれば、厚肉部の終端付近のうち外気導通隙間AHを形成する側をスロープ状としてもよい。
また、上記した各実施形態では、容器2の例として二重容器を例にして説明したが、この例に限られず口頸部8が設けられる限りにおいてパウチなど他の公知の形態であってもよい。また、容器蓋18はヒンジ手段50を備えておらずともよく、さらにはスパウトのごとき形態であってもよい。
また、上記した各実施形態では、弁体70の一例として逆止弁を例にして説明したが、密封可能な弁構造であれば他の公知の弁構造を用いてもよい。
また、上記した各実施形態では、環状可撓性シール片42に形成される厚肉部は根本(装着壁24側)から一様な厚みで形成されていたが、この例に限られず少なくとも外側容器層4の環状突出部14と接触する部位で厚みが増した形態となっていてもよい。
また、上記した各実施形態では、環状可撓性シール片42は装着壁24に一体として形成されていたが、この例に限られず別途形成した環状可撓性シール片42を装着壁24に固着(接着または融着)してもよい。
上記した各実施形態では、外気導通隙間AHを形成するための厚肉部を環状可撓性シール片42の側に設けた例を説明したが、この例に限られず容器2側の環状突出部14側に厚肉部を設けてもよい。
この場合における容器2´は、外側容器層4と内側容器層6とを有してスクイズにより内容物を排出可能な容器2´であって、この容器2´の口頸部8には、内容物が通過する排出開口26が形成される閉塞壁22と当該閉塞壁22の外周縁部から垂下する装着壁24と当該装着壁24の内周面から半径方向内方に延出する環状可撓性シール片42とを有する容器蓋18が嵌合可能である。
さらに容器2´のうち口頸部8の外側面には、容器蓋18と嵌合する環状係止突条12(容器蓋嵌合部)と、この容器蓋嵌合部よりも下方に形成されるとともに外側容器層4と内側容器層6の間に外気を導入する導入手段10と、この導入手段10よりも下方に形成されるとともに口頸部8の周方向において相対的に厚みが導入手段10の側へ増大した厚肉部を有する環状突出部14と、が形成されている。
なお、環状突出部14に形成される厚肉部の大きさや厚み又は数は、上記各実施形態で説明した厚肉部と同様とすることができる。
そして容器2´の口頸部8に容器蓋18(この容器蓋18の環状可撓性シール片42には厚肉部が形成されていない)が嵌合されて環状突出部14の上面と環状可撓性シール片42の下面とが密接するとき、環状突出部14の厚肉部の終端付近において環状突出部14と環状可撓性シール片42との間に同様の外気導通隙間AHが形成される。
このように、本発明の厚肉部は、環状可撓性シール片42の側に形成されていてもよく、環状突出部14の側に形成されていてもよく、あるいはその両方に形成されていてもよい。換言すれば、本発明の厚肉部は、環状可撓性シール片42と環状突出部14の少なくとも一方の側に形成されていればよい。
本発明の容器蓋などは、液体保存容器の分野において連続吐出が可能な程度に容器を早く復元することが可能な構造を提供するのに適している。
2、2´ 容器
4 外側容器層
6 内側容器層
8 口頸部
10 孔(導入手段)
18 容器蓋
20 蓋本体
22 閉塞壁
24 装着壁
26 排出開口
42 環状可撓性シール片
42a、42b 厚肉部
44 捨てアンダーカット
52 外蓋
70 弁体(逆止弁)

Claims (9)

  1. 外側容器層と内側容器層との間に外気を導入するための導入手段と容器蓋嵌合部と環状突出部とが口頸部に形成された、スクイズにより内容物を排出可能な容器に対し、該容器の口頸部に嵌合される容器蓋であって、
    前記容器蓋は、前記容器の内容物が通過する排出開口が形成されると共に、該排出開口を閉じる弁体が配設される閉塞壁と、
    前記閉塞壁の外周縁部から垂下し、内面に容器嵌合部を有する装着壁と、
    前記装着壁に形成されて当該装着壁の内周面から半径方向内方に延出するとともに、周方向において相対的に厚みが増大した厚肉部を有する環状可撓性シール片と、を具備し、
    前記口頸部に前記容器蓋が嵌合され、前記外側容器層のうち前記導入手段よりも下方に形成された前記環状突出部の上面と前記環状可撓性シール片の下面とが密接するとき、前記厚肉部の終端付近において前記環状突出部と前記環状可撓性シール片との間に外気導通隙間が形成され
    前記装着壁の内周面には、前記環状可撓性シール片が一体に形成されていると共に前記環状可撓性シール片の上方に位置する捨てアンダーカットが形成されていることを特徴とする容器蓋。
  2. 外側容器層と内側容器層との間に外気を導入するための導入手段と容器蓋嵌合部と環状突出部とが口頸部に形成された、スクイズにより内容物を排出可能な容器に対し、該容器の口頸部に嵌合される容器蓋であって、
    前記容器蓋は、前記容器の内容物が通過する排出開口が形成されると共に、該排出開口を閉じる弁体が配設される閉塞壁と、
    前記閉塞壁の外周縁部から垂下し、内面に容器嵌合部を有する装着壁と、
    前記装着壁に形成されて当該装着壁の内周面から半径方向内方に延出するとともに、周方向において相対的に厚みが増大した厚肉部を有する環状可撓性シール片と、を具備し、
    前記口頸部に前記容器蓋が嵌合され、前記外側容器層のうち前記導入手段よりも下方に形成された前記環状突出部の上面と前記環状可撓性シール片の下面とが密接するとき、前記厚肉部の終端付近において前記環状突出部と前記環状可撓性シール片との間に外気導通隙間が形成され、
    前記環状可撓性シール片は、前記装着壁の内周面に一体に形成されていると共に前記半径方向内方に向かって且つ下方に傾斜して延出することを特徴とする容器蓋。
  3. 前記外気導通隙間は、前記容器をスクイズする際において、該外側容器層と該内側容器層との間の内気の流出を許容しない隙間である請求項1又は2に記載の容器蓋。
  4. 前記外気導通隙間は、容器をスクイズ解除後において、該外側容器層と該内側容器層との間の圧力が外気の圧力よりも所定値以上小さくなった場合にのみ外気の流入を許容する隙間である請求項1~3のいずれか一項に記載の容器蓋。
  5. 前記厚肉部は、前記環状可撓性シール片のうち前記外側容器層の環状突出部と接触する側に形成されている請求項1~のいずれか一項に記載の容器蓋。
  6. 前記厚肉部は、前記環状可撓性シール片の周方向に関して複数形成されている請求項1~のいずれか一項に記載の容器蓋。
  7. 複数の前記厚肉部は、前記周方向に関して互いに近接しないように形成されている請求項に記載の容器蓋。
  8. 複数の前記厚肉部は前記周方向に関してそれぞれ実質的に等しい幅を有し、前記環状可撓性シール片の中心を基準として互いに対向するように配置されている請求項6又は7に記載の容器蓋。
  9. 請求項1~のいずれか一項に記載の容器蓋と、
    外側容器層と内側容器層との間に外気を導入するための導入手段が形成されると共に前記容器蓋が嵌合される口頸部、前記口頸部を通過した内容物が充填される内側容器層、及び前記内側容器層の外側に積層されて当該内側容器層との間に外気を導入可能な外側容器層を含む容器と、
    を有する容器蓋付き容器。
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