JP7006546B2 - 吸気制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、吸気制御装置に関する。
従来の吸気制御装置として、例えば特許文献1に記載の技術が知られている。特許文献1に記載の技術では、コンプレッサの前後圧力比に基づいて当該圧力比におけるコンプレッサのサージラインでのサージ質量流量を計算すると共に、コンプレッサの空気流量がサージ質量流量より低い場合にサージが発生する可能性が高いと判断し、コンプレッサの翼を開くことによりコンプレッサの前後圧力比を低下させてサージを回避している。
特表2007-510861号公報
上記従来技術では、サージが発生することを検知すると、コンプレッサの前後圧力比を低下させてサージの発生を回避している。しかしながら、サージの発生を回避するためにコンプレッサの前後圧力比を低下させると、エンジンの吸入空気の減少を招くため、エンジンの出力性能を十分に発揮できないおそれがある。
また、ターボチャージャのコンプレッサを吸入空気が流れる吸気通路に搭載したエンジンにおいては、コンプレッサ単体で空気(例えば定常流)を流す場合にはサージが発生しないコンプレッサの作動条件であっても、エンジンの吸気脈動の影響によって瞬時的にサージが発生することがあるとの新たな課題を見出した。
本発明は、コンプレッサの前後圧力比を低下させることなく、エンジンの吸気脈動の影響によるサージの発生を抑制可能な吸気制御装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る吸気制御装置は、吸入空気が流れる吸気通路と、吸気通路に設けられたコンプレッサを有するターボチャージャと、吸気通路におけるコンプレッサの下流側に設けられたスロットルバルブと、を備えるエンジンの吸気制御装置であって、エンジンの負荷を検出する負荷検出部と、エンジンの回転数を検出する回転数検出部と、エンジンの吸気圧を検出する吸気圧検出部と、負荷及び回転数に基づいて、吸気圧の目標値である目標吸気圧を設定する目標吸気圧設定部と、コンプレッサの特性を表す特性線図上において予め設定された吸気脈動サージ領域内でコンプレッサが作動する負荷及び回転数において、スロットルバルブの開度が全開開度よりも制限されるように予め設定された開度制限パラメータを記憶する記憶部と、目標吸気圧と開度制限パラメータとに基づいて、スロットルバルブの開度を開度制限パラメータに従って制限するようにスロットルバルブを制御すると共に、吸気圧が目標吸気圧となるようにターボチャージャを制御する吸気制御部と、を備える。
このような吸気制御装置においては、コンプレッサの特性を表す特性線図上において予め設定された吸気脈動サージ領域内でコンプレッサが作動している場合、吸気制御部によって、予め設定された開度制限パラメータに従ってスロットルバルブの開度が制限されるようにスロットルバルブが制御される。これにより、スロットルバルブの開度が全開開度よりも制限されるため、エンジンの吸気脈動がスロットルバルブの下流側からスロットルバルブの上流側に伝搬することが抑制される。したがって、上記吸気制御装置によれば、例えばスロットルバルブの開度が全開開度である場合にスロットルバルブの下流側から上流側への吸気脈動の伝搬の影響によってサージが発生してしまうコンプレッサの作動条件であっても、コンプレッサの前後圧力比を低下させることなく、エンジンの吸気脈動の影響によるサージの発生を抑制することができる。
吸気制御装置では、記憶部は、開度制限パラメータとして、スロットルバルブの下流圧が上流圧よりも低くなるように設定されたスロットルバルブの上流圧と下流圧との差圧の目標値である目標差圧を記憶してもよい。この場合、スロットルバルブの上流圧と下流圧との差圧が目標差圧となるようにスロットルバルブの開度を制限した状態で、スロットルバルブの上流圧が目標吸気圧よりも当該目標差圧だけ高い圧力となるようにターボチャージャを制御することで、エンジンの吸気脈動の影響によるサージの発生を抑制するようにスロットルバルブ及びターボチャージャを制御することができる。
上記作用効果を奏する構成として、具体的には、吸気脈動サージ領域は、特性線図上において、コンプレッサの単体でのサージ限界を表す第1サージラインとスロットルバルブの開度が全開開度の場合におけるコンプレッサの実機上のサージ限界を表す第2サージラインとの間の領域であってもよい。
本発明によれば、コンプレッサの前後圧力比を低下させることなく、エンジンの吸気脈動の影響によるサージの発生の抑制を図ることが可能となる。
実施形態の吸気制御装置を備えたエンジンシステムの概略構成図である。 コンプレッサの特性線図と第1及び第2サージラインを示す図である。 スロットルの開度に対するスロットル上流側の吸気量振幅を示す図である。 スロットルバルブの開度制限パラメータの設定例を示す図である。 ECUの処理の一例を示すフローチャートである。 スロットルバルブの開度制限パラメータの他の設定例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、図面において、同一または同等の要素には同じ符号を付し、重複する説明を省略する。
[エンジンシステムの構成]
図1は、実施形態の吸気制御装置を備えたエンジンシステムの概略構成図である。図1に示されるように、一実施形態に係る吸気制御装置10は、例えば車両Tに搭載されたディーゼルエンジン(エンジン)1に適用される。車両Tは、特に限定されないが、例えばトラックである。ディーゼルエンジン1は、4気筒直列型ディーゼルエンジンである。ディーゼルエンジン1は、4つのシリンダ2を有するエンジン本体3を備えている。
ディーゼルエンジン1は、各シリンダ2の燃焼室4に燃料を噴射する4つのインジェクタ(不図示)と、各インジェクタと接続され、高圧燃料を貯留すると共に各インジェクタに高圧燃料を供給するコモンレール(不図示)とを備えている。
ディーゼルエンジン1は、エンジン本体3にインテークマニホールド12を介して接続され、燃焼室4に空気を吸入するための吸気通路13と、エンジン本体3にエキゾーストマニホールド14を介して接続され、燃焼室4で発生した排気ガスを排出するための排気通路15とを備えている。
吸気通路13には、上流側から下流側に向けてエアクリーナ16、ターボ過給機(ターボチャージャ)17のコンプレッサ18、インタークーラ19及びスロットルバルブ11が配設されている。吸気通路13は、スロットルバルブ11とインテークマニホールド12とを接続する吸気管13a、インタークーラ19とスロットルバルブ11とを接続する吸気管13b、コンプレッサ18とインタークーラ19とを接続する吸気管13c、及びエアクリーナ16とコンプレッサ18とを接続する吸気管13dを有している。
スロットルバルブ11は、インテークマニホールド12の吸入空気の圧力(ブースト圧)を調整する電子制御バタフライバルブである。スロットルバルブ11では、全開開度においてバタフライバルブの弁体が吸気通路13の軸方向に略平行となり、流路断面積が最大となる。スロットルバルブ11の動作は、後述のECU[Electronic Control Unit]40によって制御される。
スロットルバルブ11は、吸気通路13におけるコンプレッサ18の下流側に設けられている。スロットルバルブ11は、コンプレッサ18とインテークマニホールド12との間に設けられている。コンプレッサ18とインテークマニホールド12とを結ぶ吸気通路13には、ディーゼルエンジン1の吸気脈動を伝達し得る吸気管であってスロットルバルブ11を迂回するものは設けられていない。ディーゼルエンジン1の吸気脈動とは、ディーゼルエンジン1で空気を吸い込み始めたときに発生する負圧波と、当該負圧波がインテークマニホールド12等で反転することで生じた正圧の波とが、インテークマニホールド12を介して吸気通路13まで伝搬する圧力変動(脈動)である。以下の説明では、ディーゼルエンジン1の吸気脈動を単に「吸気脈動」とも称する。なお、コンプレッサ18とインテークマニホールド12とを結ぶ吸気通路13には、例えばリサーキュレーションバルブを含む配管(不図示)など、吸気脈動を伝達しないようなものであれば、スロットルバルブ11を迂回するように設けられていてもよい。
排気通路15には、上流側から下流側に向けてターボ過給機17のタービン21及び触媒付きDPF22が配設されている。ここでのタービン21は、複数のベーンを駆動することで開度を変更可能な可変ノズルを有している。タービン21の可変ノズルの動作は、後述のECU40によって制御される。
また、ディーゼルエンジン1は、燃焼室4で発生した排気ガスの一部をEGR(排気再循環)ガスとして燃焼室4に還流させるEGRユニット23を備えている。EGRユニット23は、吸気通路13とエキゾーストマニホールド14とを接続するように設けられたEGR通路24と、このEGR通路24に配設され、エキゾーストマニホールド14から吸気通路13へのEGRガスの還流量を調整するEGRバルブ25と、EGR通路24におけるEGRバルブ25よりも上流側に配設され、EGR通路24を流れるEGRガスを冷却するEGRクーラ26と、このEGRクーラ26をバイパスするようにEGR通路24に接続されたバイパス通路27と、EGR通路24におけるバイパス通路27との接続部に配設され、EGRガスの流路をEGRクーラ26及びバイパス通路27の何れかに切り替える切替弁28と、を有している。
[吸気制御装置の構成]
吸気制御装置10は、ディーゼルエンジン1の吸気脈動の影響によるサージの発生を抑制するようにスロットルバルブ11を制御すると共に、ディーゼルエンジン1の吸気圧がディーゼルエンジン1の負荷に応じた目標吸気圧となるように前記ターボチャージャを制御することにより、ディーゼルエンジン1の吸気の制御を行う装置である。以下の説明では、ディーゼルエンジン1の吸気脈動の影響によるサージを単に「吸気脈動の影響によるサージ」とも称する。
吸気制御装置10は、アクセル開度センサ(負荷検出部)31と、エンジン回転数センサ(回転数検出部)32と、ブースト圧センサ(吸気圧検出部)33と、スロットル上流圧センサ34と、ECU40と、を備えている。ECU40には、スロットルバルブ11、タービン21、アクセル開度センサ31、エンジン回転数センサ32、ブースト圧センサ33、及びスロットル上流圧センサ34が接続されている。
アクセル開度センサ31は、例えば車両Tの運転席の足下において、運転者が右足で操作できるような位置に配置されたアクセルペダルに併設されている。アクセル開度センサ31は、例えば運転者が車両Tを運転している場合のディーゼルエンジン1の負荷としてアクセルペダルのアクセル開度を検出する。アクセル開度センサ31は、検出したアクセル開度の検出信号をECU40に送信する。
エンジン回転数センサ32は、例えばディーゼルエンジン1のクランクシャフトの回転数(エンジン回転数)を検出する検出器である。エンジン回転数センサ32は、検出したエンジン回転数の検出信号をECU40に送信する。
ブースト圧センサ33は、インテークマニホールド12の吸入空気の圧力をディーゼルエンジン1の吸気圧として検出する検出器である。ブースト圧センサ33は、検出した吸気圧の検出信号をECU40に送信する。
スロットル上流圧センサ34は、吸気管13bを流れる吸入空気の圧力をスロットルバルブ11の上流圧(スロットル上流圧)として検出する検出器である。スロットル上流圧センサ34は、検出したスロットル上流圧の検出信号をECU40に送信する。
ここでのブースト圧センサ33は、インテークマニホールド12の吸入空気の圧力を一定のフィルタリングを介して検出し、吸気脈動に伴う瞬時的な圧力変化を平準化した圧力を検出する。つまり、ディーゼルエンジン1の吸気圧とスロットルバルブ11の下流圧(スロットルバルブ下流圧)とは略等しい。また、ここでのスロットル上流圧センサ34は、吸気管13bの吸入空気の圧力を一定のフィルタリングを介して検出し、吸気脈動に伴う瞬時的な圧力変化を平準化した圧力を検出する。
ECU40は、CPU[Central Processing Unit]、ROM[Read Only Memory]、RAM[Random Access Memory]、CAN[Controller Area Network]通信回路等を有する電子制御ユニットである。ECU40では、ROMに記憶されているプログラムをRAMにロードし、RAMにロードされたプログラムをCPUで実行することにより各種の機能を実現する。ECU40は、複数の電子制御ユニットから構成されていてもよい。
ECU40は、機能的構成として、燃料噴射量設定部41と、目標吸気圧設定部42と、記憶部43と、吸気制御部44と、を有している。
燃料噴射量設定部41は、ディーゼルエンジン1の負荷に応じて、ディーゼルエンジン1の燃料噴射量を設定する。燃料噴射量は、各インジェクタが各シリンダ2の燃焼室4に燃料を噴射する量である。燃料噴射量設定部41は、例えば、アクセル開度センサ31で検出されたアクセル開度とエンジン回転数センサ32で検出されたエンジン回転数とに基づいて、アクセル開度及びエンジン回転数を軸とする予め記憶されたマップを用いて燃料噴射量を設定する。
目標吸気圧設定部42は、ディーゼルエンジン1の負荷に応じて、ディーゼルエンジン1の目標吸気圧を設定する。目標吸気圧は、ディーゼルエンジン1の吸気圧の目標値であって、スロットルバルブ11及びターボ過給機17を制御するために設定される吸気圧である。目標吸気圧設定部42は、エンジン回転数センサ32で検出されたエンジン回転数と燃料噴射量設定部41で設定された燃料噴射量とに基づいて、例えばエンジン回転数及び燃料噴射量を軸とする予め記憶されたマップを用いて目標吸気圧を設定する。
記憶部43は、上述の燃料噴射量のマップ及び目標吸気圧のマップを記憶する。また、記憶部43は、スロットルバルブ11の基本開度を記憶する。
スロットルバルブ11の基本開度は、例えばエンジン回転数及び燃料噴射量を軸とする予め記憶されたマップにより設定されている。スロットルバルブ11の基本開度は、一例として、ディーゼルエンジン1のアイドリング中、又は、低負荷領域などEGRユニット23によりEGRを還流させる場合には、全開開度よりも小さい(閉じ側の)開度に設定される。スロットルバルブ11の基本開度は、高負荷領域等、その他の場合、全開開度に設定される。
吸気制御部44は、例えば、エンジン回転数及び燃料噴射量に基づいて、スロットルバルブ11の基本開度を読み出し、スロットルバルブ11の開度が基本開度となるようにスロットルバルブを制御する。吸気制御部44は、目標吸気圧に基づいて、吸気圧が目標吸気圧となるようにターボ過給機17を制御する。吸気制御部44は、例えば、吸気圧が目標吸気圧に収束するように、タービン21の可変ノズルを制御する。
また、詳しくは後述するように、記憶部43は、スロットルバルブ11の開度制限パラメータを記憶する。吸気制御部44は、開度制限パラメータに基づいて、開度制限パラメータに従って、スロットルバルブ11の開度を基本開度から制限するようにスロットルバルブ11を制御する。
[吸気制御装置によるサージの抑制]
次に、開度制限パラメータを用いたスロットルバルブ11の開度の制限により、吸気脈動の影響によるサージの発生が抑制されるメカニズムについて説明する。
図2は、コンプレッサ18の特性線図と第1及び第2サージラインを示す図である。図2には、コンプレッサ流量を横軸とし、コンプレッサ前後圧力比を縦軸とするコンプレッサの特性線図が示されている。以下の説明では、あるコンプレッサ18の作動条件において、当該作動条件に対応するコンプレッサ18の前後圧力比及びコンプレッサ流量で定まる特性線図上の点を、便宜上、「コンプレッサ18の作動点」と称する。
まず、本実施形態では、図2の特性線図上でのコンプレッサ18の作動点の位置は、ディーゼルエンジン1の負荷(アクセル開度)及びエンジン回転数に応じた位置となる。具体的には、ディーゼルエンジン1では、燃料噴射量設定部41により、アクセル開度センサ31で検出されたアクセル開度とエンジン回転数センサ32で検出されたエンジン回転数とに基づいて、燃料噴射量が設定され、当該エンジン回転数と当該燃料噴射量とに基づいて、目標吸気圧が設定される。そして、ディーゼルエンジン1では、吸気制御部44により、吸気圧が目標吸気圧となるようにターボ過給機17が制御される。このように、アクセル開度及びエンジン回転数に応じた燃料噴射量及び目標吸気圧を介してターボ過給機17が制御されるため、コンプレッサ18の作動条件(つまりコンプレッサ18の作動点)は、アクセル開度及びエンジン回転数に応じたものとなる。
図2には、コンプレッサ18の単体でのサージ限界を表す第1サージラインSL1と、スロットルバルブ11の開度が全開開度の場合におけるコンプレッサ18の実機上のサージ限界を表す第2サージラインSL2と、が示されている。
コンプレッサ18の単体でのサージ限界とは、コンプレッサ18の机上(例えば設計値に基づくシミュレーション上)でのサージ限界ではなく、コンプレッサ18を例えばディーゼルエンジン1に実装せずにコンプレッサ18の単体に空気(例えば定常流)を流す計測によって、予め計測されたコンプレッサ18の単体としてのサージ限界である。このような計測条件においては、図2の特性線図上でコンプレッサ18の作動点が第1サージラインSL1よりも上方(高圧力比側)の領域SA1に位置しているとサージが発生し(例えば作動点PSA1)、コンプレッサ18の作動点が第1サージラインSL1よりも下方(低圧力比側)に位置しているとサージが発生しないことを意味する(例えば作動点P)。
コンプレッサ18の実機上のサージ限界とは、上記コンプレッサ18の単体でのサージ限界ではなく、コンプレッサ18をディーゼルエンジン1に実装した場合(実機上)のサージ限界であって、特にスロットルバルブ11の開度を全開開度としてディーゼルエンジン1を運転したときにコンプレッサ18に吸入空気が流れている状態での計測によって、予め計測されたサージ限界である。このような計測条件においては、図2の特性線図上でコンプレッサ18の作動点が第2サージラインSL2よりも下方(低圧力比側)に位置しているとサージが発生しない(例えば作動点PSA2)。しかしながら、コンプレッサ18をディーゼルエンジン1に実装した場合(実機上)において、特にスロットルバルブ11の開度が全開開度である場合、コンプレッサ18の作動点が第1サージラインSL1よりも下方に位置している場合であってもコンプレッサ18の作動点が第2サージラインSL2よりも上方(高圧力比側)に位置していると(例えば作動点P)、瞬時的に発生する吸気脈動の影響によるサージが助長されることがある。以下、図2の特性線図上で第1サージラインSL1と第2サージラインSL2との間の領域を、「吸気脈動サージ領域SA2」と称する。
吸気脈動の影響について説明する。スロットルバルブ11の開度が全開開度である場合、ディーゼルエンジン1の吸気脈動がスロットルバルブ11の下流側から上流側に伝搬してコンプレッサ18に到達する。そのため、コンプレッサ18の下流圧の変動及びコンプレッサ18の流量の変動が生じ易い。例えば、吸気量が吸気脈動に応じて減少したときには、コンプレッサ流量も減少する。したがって、コンプレッサ18の作動点が吸気脈動サージ領域SA2に位置している場合、第1サージラインSL1よりも下方に位置しているにも関わらず、コンプレッサ18の作動点が第1サージラインSL1よりも上方に瞬時的に位置してしまうことがある。一例として、図2においてコンプレッサ18の作動点が吸気脈動サージ領域SA2に位置している場合において(例えば作動点P)、コンプレッサ前後圧力比が一定の状態で、吸気量が吸気脈動に応じて減少してコンプレッサ流量も減少したとき、コンプレッサ18の作動点が図2の二点鎖線矢印のように低空気量側に移動する(例えば作動点PSA3)。その結果、第1サージラインSL1よりも上方に瞬時的に位置してしまい、瞬時的に吸気脈動の影響によるサージが発生してしまう。
このような瞬時的な吸気脈動の影響によるサージの発生を回避するため、一般的には、コンプレッサの作動点が吸気脈動サージ領域SA2に位置しないように、例えば目標吸気圧を下げる(つまりコンプレッサの前後圧力比を低下させる)という対処が考えられる。しかしながら、目標吸気圧の低下はディーゼルエンジンの吸入空気の減少を招くため、ディーゼルエンジンの出力性能を十分に発揮できないおそれがある。
そこで、本実施形態では、スロットルバルブ11を用いて、吸気脈動がスロットルバルブ11の上流側のコンプレッサ18に伝搬することを抑制する。
図3は、スロットルの開度に対するスロットル上流側の吸気量振幅(吸気脈動による吸気量の変動の振幅)を示す図である。図3に示されるように、スロットルバルブ11の開度が全開開度の場合(図中右端)、スロットルバルブ11の下流側から上流側へ吸気脈動がほとんど減衰されずに伝搬されるため、スロットルバルブ11の上流側の吸気量振幅が最大となる。これに対し、スロットルバルブ11の開度を全開開度よりも制限すると、スロットルバルブ11の下流側から上流側へ吸気脈動が減衰されて伝搬されるため、スロットルバルブ11の上流側の吸気量振幅が小さくなる。その結果、例えば、コンプレッサ18の作動点が図2の二点鎖線矢印のように低空気量側に移動する移動幅が小さくなる。
したがって、コンプレッサ18の作動点が吸気脈動サージ領域SA2位置している場合であっても、スロットルバルブ11の開度を全開開度よりも制限することで、コンプレッサ18の作動点が低空気量側に移動して第1サージラインSL1よりも上方に瞬時的に位置してしまうことが抑制される。その結果、コンプレッサ18の前後圧力比を低下させることなく、吸気脈動の影響によるサージの発生を抑制することが可能となる。
上述のようなスロットルバルブ11の開度の制限を実施するために、吸気制御部44は、記憶部43に記憶されたスロットルバルブ11の開度制限パラメータを用いて、開度制限パラメータに従ってスロットルバルブ11の開度を制限するようにスロットルバルブ11を制御する。
記憶部43は、例えば、エンジン回転数及び燃料噴射量を軸とする予め設定されたマップとして、開度制限パラメータを記憶する。記憶部43は、開度制限パラメータの一例として、スロットルバルブ11の下流圧が上流圧よりも低くなるように設定されたスロットルバルブ11の上流圧と下流圧との差圧の目標値である目標差圧を記憶する。
図4は、スロットルバルブの開度制限パラメータの設定例を示す図である。図4において、エンジン回転数の軸は、例えばエンジン回転数が小さい方から順にN1,N2,N3,・・・,N8,N9の各点を格子点として区切られている。燃料噴射量の軸は、例えば燃料噴射量が小さい方から順にQ1,Q2,・・・,Q6,Q7,Q8,Q9の各点を格子点として区切られている。
図4において、例えばエンジン回転数がN1~N3且つ燃料噴射量がQ1~Q2の領域は、いわゆる低回転低負荷領域であり、開度制限パラメータは「0」とされる。低回転低負荷領域では、図2の特性線図上でコンプレッサ18の作動点が第2サージラインSL2よりも下方に位置しているため、吸気制御部44は、更なるスロットルバルブ11の開度制限を行わない。
一方、例えばエンジン回転数がN1~N3且つ燃料噴射量がQ7~Q9の領域は、いわゆる低回転高負荷領域である。低回転高負荷領域では、開度制限パラメータは、コンプレッサ18の作動点が吸気脈動サージ領域SA2内となるマップ点(図4の太字で囲まれた領域A)において目標差圧「ΔPij」とされる。ただし、「i」は「エンジン回転数Ni」の「i」に対応する整数であり、「j」は「燃料噴射量Qj」の「j」に対応する整数である。なお、コンプレッサ18の作動点が第2サージラインSL2よりも下方となるマップ点(図4の領域Aの上方)では、開度制限パラメータは「0」とされる。
開度制限パラメータが「ΔPij」とされるマップ点の領域は、例えば図4の領域Aに示されるように、マップにおいて階段状の領域であってもよい。具体的には、エンジン回転数が低いほど燃料噴射量が小さいマップ点まで「ΔPij」が設定されていてもよい。なお、開度制限パラメータが「ΔPij」とされるマップ点の領域は、必ずしもマップにおいて階段状の領域でなくてもよく、図4の所定の燃料噴射量以上のマップ点を含む領域(マップにおいて矩形状の領域)であってもよい。
また、開度制限パラメータが「ΔPij」とされるマップ点の領域は、エンジン回転数N4未満のマップ点で設定されていてもよい。エンジン回転数N4は、例えばディーゼルエンジン1の全開性能曲線において出力トルクが最大となるエンジン回転数であってもよい。エンジン回転数N4は、例えばディーゼルエンジン1の全開性能曲線においてトルク線の頂部の形状が台状である場合には、出力トルクが最大となるエンジン回転数のうち最小のエンジン回転数であってもよい。
各ΔPijは、一定の値であってもよく、各ΔPijは、互いに異なる値であってもよい。各ΔPijは、コンプレッサ18に伝播する吸気脈動の幅が小さくなるような差圧に設定される。各ΔPijは、例えばエンジン回転数がN1,N2,N3と大きくなるのに従って小さくなったり、燃料噴射量がQ7,Q8,Q9と大きくなるのに従って大きくなったりする。
吸気制御部44は、低回転高負荷領域で開度制限パラメータが「ΔPij」とされている場合には、スロットルバルブ11の基本開度が全開開度に設定されていることから、スロットルバルブ11の開度が基本開度(全開開度)よりも小さい開度となるようにスロットルバルブ11を制御する。より詳しくは、吸気制御部44は、例えば、エンジン回転数と燃料噴射量とに基づいて、記憶部43から開度制限パラメータを読み出し、開度制限パラメータに従ってスロットルバルブ11の開度を制限するようにスロットルバルブを制御する。吸気制御部44は、例えば、スロットル上流圧センサ34で検出されたスロットルバルブ11の上流圧とブースト圧センサ33で検出されたスロットルバルブ11の下流圧(つまり吸気圧)とに基づいて、上流圧と下流圧が目標差圧となるようにスロットルバルブ11を制御する。吸気制御部44によるスロットルバルブ11の制御としては、例えば差圧のフィードバック制御、又は、差圧を入力とするマップを用いる等、周知の手法を用いることができる。
吸気制御部44は、開度制限パラメータに従ってスロットルバルブ11の開度を制限した状態で、スロットルバルブ11の上流圧がインテークマニホールド12の目標吸気圧よりも当該目標差圧だけ高い圧力となるように(吸気圧が目標吸気圧に収束するように)、例えばタービン21の可変ノズルを制御する。
[ECUによる処理]
次に、ECU40による処理の一例について、図5を参照して説明する。図5は、ECUの処理の一例を示すフローチャートである。吸気制御装置10は、例えば車両Tの走行中に、図5に示される処理を実行する。
図5に示されるように、ECU40は、S1において、アクセル開度センサ31により、エンジンの負荷の検出を行う。ECU40は、S2において、エンジン回転数センサ32により、エンジンの回転数の検出を行う。
ECU40は、S3において、燃料噴射量設定部41により、燃料噴射量の設定を行う。燃料噴射量設定部41は、アクセル開度センサ31で検出されたアクセル開度とエンジン回転数センサ32で検出されたエンジン回転数とに基づいて、アクセル開度及びエンジン回転数を軸とする予め記憶されたマップを用いて燃料噴射量を設定する。
ECU40は、S4において、目標吸気圧設定部42により、目標吸気圧の設定を行う。目標吸気圧設定部42は、エンジン回転数センサ32で検出されたエンジン回転数と燃料噴射量設定部41で設定された燃料噴射量とに基づいて、例えばエンジン回転数及び燃料噴射量を軸とする予め記憶されたマップを用いて目標吸気圧を設定する。
ECU40は、S5において、吸気制御部44により、開度制限パラメータの読み出しを行う。吸気制御部44は、エンジン回転数と燃料噴射量とに基づいて、記憶部43から開度制限パラメータを読み出す。
ECU40は、S6において、吸気制御部44により、スロットルバルブ11の開度が全開開度よりも制限されるようにスロットルバルブ11の制御を行う。吸気制御部44は、開度制限パラメータに従ってスロットルバルブ11の開度を制限するようにスロットルバルブを制御する。
ECU40は、S7において、吸気制御部44により、スロットルバルブ11の下流の吸気圧が目標空気圧となるようにターボ過給機17の制御を行う。吸気制御部44は、開度制限パラメータに従ってスロットルバルブ11の開度を制限した状態で、スロットルバルブ11の上流圧がインテークマニホールド12の目標吸気圧よりも当該目標差圧だけ高い圧力となるように、タービン21の可変ノズルを制御する。
[作用及び効果]
以上説明したように、吸気制御装置10では、コンプレッサ18の特性を表す特性線図上において、予め設定された吸気脈動サージ領域SA2内でコンプレッサ18が作動している場合、吸気制御部44によって、予め設定された開度制限パラメータに従ってスロットルバルブ11の開度が制限されるようにスロットルバルブ11が制御される。これにより、スロットルバルブ11の開度が全開開度よりも制限されるため、ディーゼルエンジン1の吸気脈動がスロットルバルブ11の下流側からスロットルバルブ11の上流側に伝搬することが抑制される。したがって、上記吸気制御装置10によれば、例えばスロットルバルブ11の開度が全開開度である場合にスロットルバルブ11の下流側から上流側への吸気脈動の伝搬の影響によってサージが発生してしまうコンプレッサ18の作動条件であっても、コンプレッサ18の前後圧力比を低下させることなく、ディーゼルエンジン1の吸気脈動の影響によるサージの発生を抑制することができる。なお、スロットルバルブ11の開度を制限する開度制限パラメータが予め設定されて記憶部43に記憶されているため、例えば追加のセンサを用いてコンプレッサ18の上流圧及び下流圧とコンプレッサ18の流量とを検出することなく、吸気脈動の影響によるサージの発生を抑制することができる。
吸気制御装置10では、記憶部43は、開度制限パラメータとして、スロットルバルブ11の下流圧が上流圧よりも低くなるように設定されたスロットルバルブ11の上流圧と下流圧との差圧の目標値である目標差圧を記憶している。これにより、スロットルバルブ11の上流圧と下流圧との差圧が目標差圧となるようにスロットルバルブ11の開度を制限した状態で、スロットルバルブ11の上流圧が目標吸気圧よりも当該目標差圧だけ高い圧力となるようにターボ過給機17を制御することで、吸気脈動の影響によるサージの発生を抑制するようにスロットルバルブ11及びターボ過給機17を制御することができる。
なお、吸気制御装置10では、目標吸気圧設定部42は、エンジン回転数及び燃料噴射量(エンジンの負荷)を軸とする予め記憶されたマップを用いて目標吸気圧を設定する。記憶部43は、エンジン回転数及び燃料噴射量(エンジンの負荷)を軸とする予め記憶されたマップを用いて開度制限パラメータを記憶する。これにより、目標吸気圧と開度制限パラメータとが、それぞれ同じ軸を有するマップとして記憶されるため、コンプレッサ18の特性線図上での同一のコンプレッサ18の作動点に対応する目標吸気圧と開度制限パラメータとを、互いに対応するマップ点のマップ値として設定することができる。
[変形例]
以上、本発明に係る実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に限られるものではない。
上記実施形態では、記憶部43は、開度制限パラメータの一例として、スロットルバルブ11の上流圧と下流圧との差圧の目標値である目標差圧を記憶していたが、スロットルバルブ11の下流圧が上流圧よりも低くなるように設定されたスロットルバルブ11の制限開度を記憶していてもよい。制限開度は、スロットルバルブ11の開度を全開開度からどれだけ閉じるかを表した開度の大きさである。
図6は、スロットルバルブの開度制限パラメータの他の設定例を示す図である。図6に示されるように、例えば、エンジン回転数がN1~N3且つ燃料噴射量がQ7~Q9の低回転高負荷領域での開度制限パラメータは、コンプレッサ18の作動点が第2サージラインSL2よりも下方となるマップ点では制限開度「0」とされ、コンプレッサ18の作動点が吸気脈動サージ領域SA2内となるマップ点では制限開度「ΔRij」とされる。
各ΔRijは、一定の値であってもよい。各ΔRijは、互いに異なる値であってもよい。各ΔRijは、コンプレッサ18に伝播する吸気脈動の幅が小さくなるような開度に設定される。各ΔRijは、例えばエンジン回転数がN1,N2,N3と大きくなるのに従って小さくなってもよく、燃料噴射量がQ7,Q8,Q9と大きくなるのに従って大きくなってもよい。
なお、開度制限パラメータは、上述の「目標差圧」及び「制限開度」に限定されず、例えば、スロットルバルブ11の上流圧及び下流圧の圧力比の目標値であってもよい。また、「制限開度」としては、スロットルバルブ11の開度を全開開度からどれだけ閉じるかを表した開度の大きさであったが、その他、スロットルバルブ11の開度の上限値としてもよい。
また、上記実施形態では、4気筒直列型エンジンのディーゼルエンジン1を例示したが、エンジンは、これに限定されない。例えば、ディーゼルエンジン1と同様にスロットルバルブ及びターボ過給機を備えて燃料噴射量及び目標吸気圧に基づく制御をするものであれば、ガソリンエンジンにも適用可能である。
上記実施形態では、スロットルバルブ11は、電子制御バタフライバルブであったが、例えば、索式バタフライバルブに対して追加のアクチュエータを用いることでスロットルバルブ11の開度が全開開度よりも制限されるように構成してもよい。また、スロットルバルブ11は、バタフライバルブに限定されず、要は、スロットルバルブ11の開度が全開開度よりも制限されることで、スロットルバルブ11の下流側から上流側への吸気脈動の伝搬が低減される構成のバルブであればよい。
上記実施形態では、ブースト圧センサ33でインテークマニホールド12の吸気圧を検出したが、吸気管13aの吸気圧を検出してもよい。
上記実施形態では、スロットル上流圧センサ34でスロットルバルブ11の上流圧を検出したが、例えばコンプレッサ18、インタークーラ19及びスロットルバルブ11を含む物理モデルを用いてスロットルバルブ11の上流圧を推定してもよい。この場合、スロットル上流圧センサ34は省略されてもよい。
上記実施形態では、アクセル開度センサ31でエンジンの負荷を検出したが、その他の車載センサを用いてエンジンの負荷を検出してもよいし、車両Tの車両制御(例えばクルーズコントロール等)からの要求トルクとしてエンジンの負荷を検出してもよい。
上記実施形態では、吸気制御部44でタービン21の可変ノズルを制御したが、タービン21のウエストゲートを制御してもよい。
上記実施形態では、エンジンの負荷及びエンジンの回転数に基づいて、図2の特性線図上のコンプレッサ18の作動点の位置を間接的に特定したが、例えばコンプレッサ18の上流圧及び下流圧とコンプレッサ18の流量とから、直接的にコンプレッサ18の作動点の位置を特定してもよい。この場合、コンプレッサ18の上流圧の検出は、例えば吸気管13dに設けられた圧力センサ(不図示)を用いてもよいし、大気圧センサ(不図示)で検出した大気圧をエアクリーナ16の圧損を考慮して推定してもよい。コンプレッサ18下流圧は、例えば吸気管13cに設けられた圧力センサ(不図示)を用いてもよいし、スロットル上流圧センサ34で検出したスロットルバルブ11の上流圧をインタークーラ19の圧損を考慮して推定してもよい。コンプレッサ18の流量の検出は、排気ガス分析計(不図示)で求めた吸入空気量を用いてもよいし、吸気管13dに設けられたエアフローセンサ(不図示)で検出した流量でもよい。
1…ディーゼルエンジン(エンジン)、10…吸気制御装置、13…吸気通路、17…ターボ過給機(ターボチャージャ)、18…コンプレッサ、11…スロットルバルブ、31…アクセル開度センサ(負荷検出部)、32…エンジン回転数センサ(回転数検出部)、33…ブースト圧センサ(吸気圧検出部)、34…スロットル上流圧センサ、41…燃料噴射量設定部、42…目標吸気圧設定部、43…記憶部、44…吸気制御部、SL1…第1サージライン、SL2…第2サージライン、SA1…領域、SA2…吸気脈動サージ領域。

Claims (3)

  1. 吸入空気が流れる吸気通路と、前記吸気通路に設けられたコンプレッサを有するターボチャージャと、前記吸気通路における前記コンプレッサの下流側に設けられたスロットルバルブと、を備えるエンジンの吸気制御装置であって、
    前記エンジンの負荷を検出する負荷検出部と、
    前記エンジンの回転数を検出する回転数検出部と、
    前記エンジンの吸気圧を検出する吸気圧検出部と、
    前記負荷及び前記回転数に基づいて、前記吸気圧の目標値である目標吸気圧を設定する目標吸気圧設定部と、
    前記コンプレッサの特性を表す特性線図上において予め設定された吸気脈動サージ領域内で前記コンプレッサが作動する前記負荷及び前記回転数において、前記スロットルバルブの開度が全開開度よりも制限されるように予め設定された開度制限パラメータを記憶する記憶部と、
    前記目標吸気圧と前記開度制限パラメータとに基づいて、前記スロットルバルブの開度を前記開度制限パラメータに従って制限するように前記スロットルバルブを制御すると共に、前記吸気圧が前記目標吸気圧となるように前記ターボチャージャを制御する吸気制御部と、
    を備える、吸気制御装置。
  2. 前記記憶部は、前記開度制限パラメータとして、前記スロットルバルブの下流圧が上流圧よりも低くなるように設定された前記スロットルバルブの上流圧と下流圧との差圧の目標値である目標差圧を記憶する、請求項1記載の吸気制御装置。
  3. 前記吸気脈動サージ領域は、前記特性線図上において、前記コンプレッサの単体でのサージ限界を表す第1サージラインと前記スロットルバルブの開度が全開開度の場合における前記コンプレッサの実機上のサージ限界を表す第2サージラインとの間の領域である、請求項1又は2記載の吸気制御装置。
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