JP7004620B2 - 結合方法、レンズ、保持機構、カメラ装置および移動体 - Google Patents

結合方法、レンズ、保持機構、カメラ装置および移動体 Download PDF

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Description

本開示は、結合方法、レンズ、保持機構、カメラ装置および移動体に関する。
車載カメラ装置等において、レンズおよび赤外線カットフィルタ等の光学部材は、それらの光学部材を保持するホルダに対して固定される。光学部材とホルダとの結合には、接着剤を用いることがある(例えば、特許文献1および特許文献2参照)。また、光学部材の光学的に使用されない不使用な領域は、反射防止用の塗料により黒塗り処理をされることがある(例えば、特許文献3参照)。
特開2011-99900号明細書 特開2006-157420号明細書 特開2009-229542号明細書
カメラ装置等において、光学部材とホルダとの結合性能を改善する余地が有る。
本開示の一実施形態に係る結合方法は、光学部材の表面の少なくとも一部に液体との接触特性を変化させる表面処理を行った後、前記光学部材と前記光学部材を保持するホルダとを結合する結合方法であって、前記表面処理は、前記光学部材の前記表面に、光学的に使用される領域の周りを周回するように、液体状態の反射防止塗料の滑落角を10度未満とする表面処理を施した所定部分を設けることを含み、前記表面に液体状態の前記反射防止塗料を塗布し、前記所定部分に塗布した前記反射防止塗料を滑落させた後、前記所定部分にOリングが当接するように、前記光学部材と前記ホルダとを前記Oリングを挟んで結合する。
本開示の他の一実施形態に係る結合方法は、光学部材の表面の少なくとも一部に液体との接触特性を変化させる表面処理を行った後、前記光学部材と前記光学部材を保持するホルダとを結合する結合方法であって、前記表面処理は、前記光学部材の前記表面に、光学的に使用される領域の周りを周回するように、前記表面処理を施した所定部分を設けることを含み、前記表面処理は、液体状態の反射防止塗料と前記表面処理を施された前記表面との接触角を、105度を超える角度とし、前記表面処理の後、前記表面に前記反射防止塗料を塗布し、前記所定部分に塗布した前記反射防止塗料を滑落させた後、該反射防止塗料を固化させた後、前記所定部分にOリングが当接するように、前記光学部材と前記ホルダとを前記Oリングを挟んで結合する。
本開示の一実施形態に係るレンズは、光学的に不使用な領域に、光学的に使用される領域の周りを周回するように、液体状態の反射防止塗料の滑落角を10度未満とする表面処理が施された円環状の滑落処理領域と、前記滑落処理領域以外の領域に設けられた反射防止塗料の固化した層とを備える。
本開示の一実施形態に係る光学部材の保持機構は、光学部材と、該光学部材を保持するホルダと、前記光学部材と前記ホルダとの間に位置するOリングと、を備え、前記光学部材の表面の光学的に使用される領域の周りを周回する所定部分に液体状態の反射防止塗料の滑落角を10度未満とする表面処理層が施され、前記所定部分を除く光学的に不使用な領域に反射防止塗料の固化した層を有し、前記所定部分には反射防止塗料の固化した層は無く、前記所定部分に前記Oリングが当接するように、前記光学部材と前記ホルダとを前記Oリングを挟んで結合している。
本開示の一実施形態に係るカメラ装置は、光学部材と、該光学部材を保持するホルダと、前記光学部材と前記ホルダとの間に位置するOリングと、を含むカメラ装置であって、前記光学部材の表面の光学的に使用される領域の周りを周回する所定部分に液体状態の反射防止塗料の滑落角を10度未満とする表面処理が施され、前記所定部分を除く光学的に不使用な領域に反射防止塗料の固化した層を有し、前記所定部分には反射防止塗料の固化した層は無く、前記所定部分に前記Oリングが当接するように、前記光学部材と前記ホルダとを前記Oリングを挟んで結合している。
本開示の一実施形態に係る移動体は、光学部材と該光学部材を保持するホルダと前記光学部材と前記ホルダとの間に位置するOリングとを含むカメラ装置であって、前記光学部材の表面の光学的に使用される領域の周りを周回する所定部分に液体状態の反射防止塗料の滑落角を10度未満とする表面処理が施され、前記所定部分を除く光学的に不使用な領域に反射防止塗料の固化した層を有し、前記所定部分には反射防止塗料の固化した層は無く、前記所定部分に前記Oリングが当接するように、前記光学部材と前記ホルダとを前記Oリングを挟んで結合しているカメラ装置を備える。
本開示の実施形態によれば、光学部材とホルダとの結合性能を改善することができる。
第1実施形態に係るカメラ装置の概略構成図である。 図1のレンズ11を像側から見た図である。 第1実施形態に係る結合方法を説明するフローチャートである。 第2実施形態に係る保持機構の概略構成を示す斜視図である。 図4の保持機構のA-A断面図である。 第2実施形態に係る結合方法を説明するフローチャートである。 第3実施形態に係るホルダと光学部材との結合方法を説明する図である 従来の結合方法によるホルダと光学部材との結合を説明する図である。 第3実施形態に係る結合方法を説明するフローチャートである。 第4実施形態に係るレンズを含むカメラ装置の概略構成を示す断面図である。 第4実施形態に係るレンズの断面図である。 第4実施形態に係る結合方法を説明するフローチャートである。 カメラ装置の車両への取付け位置の例を示す図である。 接触角について説明する図である。 滑落角について説明する図である。
レンズおよび赤外線カットフィルタ等の光学部材に対する接着および黒塗り処理は、密着度が高く剥がれにくいことが好ましい。また、接着剤および反射防止塗料等の液体物を、所望の形状に光学部材上に配置することは容易ではない。それらの液体物は、固化する前に移動して、意図した位置からはみ出す場合が有る。はみ出しを防止するために、光学部材またはホルダに液体を逃がす溝形状等設けると、それら光学部材またはホルダの形状が複雑化する。また、望ましくない場所に塗布された液体物が、固化した後に剥がれることがある。カメラ装置の筺体内で、接着剤または反射防止塗料等が剥がれると、カメラ装置の光学系の性能を劣化させる虞が有る。
本開示に係る結合方法、保持機構、カメラ装置および移動体は、光学部材およびホルダの少なくとも一方の表面の接触特性を、少なくとも部分的に変化させる。接触特性は、濡れ性および滑落性を含む。これによって、カメラ装置におけるホルダと光学部材との結合に関する、上述のような種々の問題点を改善することができる。
本開示の実施形態について説明する前に、本開示の前提となる濡れ性と滑落性とについて説明する。
濡れ性は、固体表面と液体との親和性を表す。液体が水の場合、濡れ性は親水性、または疎水性ともいう。濡れ性は、一般的に接触角θを指標として評価される。図14に示すように、接触角θとは、固体101の表面上に液滴102を配置した場合の、液滴102の表面と固体101の表面との成す角である。接触角θが小さいほど濡れ性がよく、接触角θが大きいほど濡れ性がわるいとされる。濡れ性がよいと、液滴102は固体101の表面で大きく広がる。一般に、接触角が90度より小さいと、濡れ性がよいとされる。接触角θが90度より大きいと濡れ性がわるいとされる。本開示において、接触角は、固体表面上に5μlの液体を滴下する条件で、First Ten Angstroms Inc. 社製の動的接触角測定機などに代表される測定機により測定されるものである。
滑落性は、固体101表面上の液滴102の除去性能を表す。図15に示すように、水平な固体101の表面上に液滴102を付着させ、固体101の表面を徐々に傾けていくとき、液滴102はある傾斜角になったときに下方に向けて滑り出す。このときの傾斜角を滑落角αとよぶ。一般的に、滑落性は、滑落角αを指標として評価される。滑落角αを用いて液滴102の除去性能を評価する場合、液量について所定の条件を設定する必要が有る。本開示において、滑落角は、固体表面上に5~20μlの液体を滴下する条件で、First Ten Angstroms Inc. 社製の動的接触角測定機などに代表される測定機により測定されるものである。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、以下の説明で用いられる図は模式的なものである。図面上の寸法比率等は現実のものとは必ずしも一致していない。
[第1実施形態]
図1を参照して、カメラ装置10の保持機構について説明する。カメラ装置10は、レンズ11、ホルダ12、Oリング13および撮像回路14を含む。図1の右側で一点鎖線により囲まれた領域が、左側に拡大して表示されている。
レンズ11は、被写体の像を撮像回路14の撮像素子に結像させるレンズである。レンズ11は、1枚のレンズに限られず、複数のレンズにより構成されてよい。図2は、レンズ11を撮像素子側から見た図である。撮像素子側を以下適宜「像側」とよぶ。レンズ11の中心部は、撮像に関与する光線が通過する光学使用領域11aである。光学使用領域11aに含まれないレンズ11の外周部は、撮像に関与する光線が通過しない不使用領域となっている。
レンズ11の外周部の像側は平坦な形状の接合面Sとなっている。この接合面Sには、光学使用領域11aの外側を周回するように黒色の反射防止塗料15が塗られている。反射防止塗料15は、レンズ11から入射した不要光がカメラ装置10の内部で反射して生じる、ゴーストまたはフレア等の現象を低減するためのものである。
さらに、この接合面Sの一部には、光学使用領域11aを周回するように、反射防止塗料15が塗られた領域内に、反射防止塗料15が塗られていない狭い円環状の滑落処理領域16が形成されている。滑落処理領域16は、レンズ11に固化する前の液体状態の反射防止塗料の滑落角を10度未満とする表面処理が施された領域である。
本願において表面処理は、表面のコートおよび表面の改質を含む。表面処理は、既存の反射防止膜等のコーティング上に形成することができる。本願において、表面処理が施されているとは、表面にコーティング層を有すること、および、表面改質層を有することを含む。これらの層を、表面処理層と言い換えることがある。固体表面が所定形状の構造を有する場合、当該固体表面の滑落性が高くなることが知られている。このため、反射防止塗料との滑落角を調整する処理として、レンズ11の表面に所定形状の構造を形成するための表面改質を施すことができる。
接合面Sには、滑落処理領域16に代えて、固化する前の液体状態の反射防止塗料の接触角を、所定値を超える値とする濡れ性のわるい表面処理を施してよい。濡れ性をわるくする表面処理は、濡れ性のわるい材料を表面にコートすることを含む。水等に対して濡れ性のわるい材料としては、トリフルオロメチル基を有するフッ素化合物、疎水性のメチル基を配向したシリコーン樹脂等を用いることができる。さらに、固体表面が微細な凹凸構造を有する場合、濡れ性がよい面はより濡れ性がよくなることが知られている。また、濡れ性がわるい面はより濡れ性がわるくなることが知られている。このため、濡れ性のわるい材料に微細凹凸構造を生成する表面改質を施して、接触角を、105度を超える値とする濡れ性の特にわるい面を形成することができる。微細凹凸構造を生成する方法としては、自己組織化によりフラクタル構造表面を形成する方法、レーザー・アブレーションによる方法、マイクロ波プラズマCVD法による方法、および、腐食性流体を利用したエッチングによる方法等が知られている。
ホルダ12は、レンズ11を保持する部材である。ホルダ12は、例えば、レンズ押さえ環12aと鏡筒12bとを含む。レンズ押さえ環12aは、鏡筒12bに対して螺合可能としうる。レンズ11は、外周部をレンズ押さえ環12aと鏡筒12bとの間に挟み込まれて保持されることができる。その際、レンズ11の接合面Sと鏡筒12bとの間には、Oリング13が配される。鏡筒12bの接合面Sと対向する面には、例えば、Oリング13を収容する溝が形成される。これにより、Oリング13が位置決めされる。鏡筒12bのレンズ11の光軸に沿う内側部分は空洞となっており、撮像回路14を収容しうる。レンズ11と撮像回路14との間には、赤外線カットフィルタ、絞り等の他の光学素子が配置されてよい。
Oリング13は、カメラ装置10によって撮像される画像光の光路の外側を周回するように、レンズ11の接合面Sおよび鏡筒12bに挟まれて配置される。Oリング13は、撮像回路14が収容される鏡筒12b内の空間を密閉するために設けられる。Oリング13は、反射防止塗料15が塗布されていないレンズ11の滑落処理領域16に当接する。これによって、レンズ11とOリング13とが密着し、鏡筒12b内の防水性が向上する。Oリング13が当接するレンズ11の面に反射防止塗料15が塗布されていると、製造時または経時的な変化により反射防止塗料15に剥がれが生じたときに、レンズ11とOリング13との密着性が低下する。そのため、防水性が確保できなくなる虞が有る。
レンズ11とホルダ12との結合時にOリング13がレンズ11の接合面Sに接する幅は、円環状の滑落処理領域16の幅と略同じに設定しうる。ここで、略同じ幅とは、滑落処理領域16の幅から誤差が25%未満の幅を意味する。Oリング13が黒色の場合、滑落処理領域16とOリング13の接合面Sに接する幅とを略同じとすることにより、Oリング13とレンズ11との間に高い密着性が得られる。さらに、接合面S全体が光を透過しない黒色の領域で覆われるので、接合面S全体を黒塗りしたのと同様のゴーストおよびフレア等の低減効果が得られる。
撮像回路14は、撮像素子を含む。撮像素子は、2次元配列された複数の画素を有する。撮像素子は、例えばCCD(Charge Coupled Device)撮像素子またはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)撮像素子を含んでよい。撮像回路14は、撮像素子に結像された被写体像を電気信号に変換して撮像画像を生成し、カメラ装置10の外部に出力する。
次に、図3を参照して、第1実施形態に係るレンズ11のホルダ12への結合方法について説明する。
まず、レンズ11の接合面Sにおいて、Oリング13の配置される位置および太さに対応した円環状の領域に、反射防止塗料15の滑落性を高める表面処理が施される(ステップS101)。この表面処理が施された領域を、滑落処理領域16とする。滑落処理領域16における液体状態の反射防止塗料15の滑落角は、10度未満とする。
次に、接合面Sに液体状態の反射防止塗料15が塗布される(ステップS102)。反射防止塗料15としては、一般的に市販されている種々の光学用の黒色塗料を使用することができる。反射防止塗料15が塗布された後、接合面Sを水平方向から傾けることにより、滑落処理領域16上に位置する液体状の反射防止塗料15を滑落させる(ステップS103)。したがって、反射防止塗料15は、滑落処理領域16以外の接合面S上で乾燥して固化する。
反射防止塗料15が固化した後、反射防止塗料15が表面にない滑落処理領域16にOリング13を当接させた状態で、レンズ押さえ環12aを鏡筒12bにはめ込み、レンズ11とホルダ12とを接合させる(ステップS104)。
以上説明したように、本実施形態によれば、レンズ11とホルダ12とを結合することにより、Oリング13が反射防止塗料15に接することなく、レンズ11の接合面Sに接するので、鏡筒12b内の空間に高い密閉性を実現することができる。また、カメラ装置10の筺体内で反射防止塗料15が剥がれて、カメラ装置10の光学系の性能を劣化させる虞を低減できる。
[第2実施形態]
図4を参照して、本開示の第2実施形態に係る保持機構20について説明する。保持機構20は、光学部材であるレンズ21、ホルダ22およびレンズ21とホルダ22とを接着する接着剤23を含む。
レンズ21は、種々の形状とすることができる。レンズ21は、例えば、図5に示すような被写体側に凸の平凸レンズである。レンズ21の凸面と平面とは、外周部分において所定間隔離れている。レンズ21の凸面と平面との間の外周側面21aは、円筒面となっている。レンズ21の外周側面21aは、固化前の液体の接着剤23との接触角が、レンズ21の基材と固化前の液体の接着剤23との間の接触角よりも小さい濡れ性をよくする表面処理が施されている。すなわち、レンズ21の外周側面21aは、レンズ21の基材よりも、接着剤23に対する濡れ性がよい。レンズの基材とは、レンズの素材を意味する。レンズの基材は、ガラスおよび樹脂を含む。
ホルダ22は、レンズ21の光軸Oを中心とする中央部22aが中空となった円環形状を有する。ホルダ22は、また、中央にレンズ21を受容するための光軸Oに沿う方向に見たとき円形の段差部22bが、設けられている。さらに、ホルダ22は、円形の段差部22bの周方向に90度ずつずれた位置に、径方向の外側に向かって4つの接着用凹部22cが設けられている。接着用凹部22cにおいて、レンズ21の外周側面21aが接着剤23と接している。なお、接着用凹部22cの数および配置は一例であって、上述のものに限られない。
接着剤23は、4つの接着用凹部22cにおいて、それぞれ、レンズ21の外周側面21aおよび、ホルダ22と接している。これによって、レンズ21は、ホルダ22に対して固定される。
次に、図6を参照して、第2実施形態に係るレンズ21のホルダ22への結合方法について説明する。
まず、レンズ21の外周側面21aに接着剤23の濡れ性をよくする表面処理が施される(ステップS201)。濡れ性をよくする表面処理を行う側面は、レンズ21の外周側面21a全体、または、接着剤23が塗布される部分のみとすることができる。この表面処理は、液体状態の接着剤23と表面処理を施した外周側面21aとの接触角を、液体状態の接着剤23とレンズ21の基材との接触角よりも小さくする。液体状態の接着剤23と表面処理を施した外周側面21aとの接触角は、5度未満としてよい。
濡れ性をよくする表面処理は、濡れ性のよい材料を表面にコートすることを含む。水等に対して濡れ性のよい材料としては、酸化チタン膜コーティング剤、および、シラノール基を配向したシリコーン樹脂等を用いることができる。さらに、上述のように、固体表面が微細な凹凸構造を有する場合、濡れ性がよい面はより濡れ性がよくなり、濡れ性がわるい面はより濡れ性がわるくなることが知られている。このため、濡れ性のよい材料に微細凹凸構造を生成する表面改質を施して、接触角が5度未満の濡れ性の特によい面を形成することができる。本実施形態において、表面処理は、表面改質であることが特に有利である。
次に、レンズ21がホルダ22の凹部に収容され、4つの接着用凹部22cに接着剤23が充填され、レンズ21の外周側面21aとホルダ22とが接着される(ステップS202)。レンズ21の外周側面21aは、接着剤23に対する濡れ性をよくする表面処理が施されているので、接着剤23との密着性が高い。そのため、レンズ21とホルダ22とは強固に接着される。
以上説明したように、本実施形態によれば、レンズ21の外周側面21aに、接着剤23に対する濡れ性を良くする表面処理が施されているので、レンズ21とホルダ22とが接着剤23を介して強固に接着される。その結果、レンズ21とホルダ22との接着強度が向上し、剥離しにくくなる。
[第3実施形態]
図7を参照して、第3実施形態に係る保持機構30について説明する。保持機構30は、赤外線カットフィルタ31(光学部材)、ホルダ32および接着剤33を含む。保持機構30は、ホルダ32によりカメラ装置の内部で赤外線カットフィルタ31を保持するものである。
赤外線カットフィルタ31は、赤外線を透過させず、可視光を透過させる。赤外線カットフィルタ31は、ガラス基板上に形成した誘電体多層膜を含んでよい。カメラ内部において、赤外線カットフィルタ31は撮像素子のレンズ側手前に配置される。
ホルダ32は、赤外線カットフィルタ31をカメラの筺体に対して保持する部材である。ホルダ32は、カメラの筺体に取付けられてよい。ホルダ32は、被写体からの光線が通過する円形の開口を有する板状部分を有してよい。図7の例では、ホルダ32は、正方形の板状部材として示されている。
接着剤33は、赤外線カットフィルタ31とホルダ32とを接着している。接着剤33は、正方形のホルダ32の四隅付近に配置されてよい。接着時において、液体状態の接着剤33は、赤外線カットフィルタ31の四隅付近に塗布される。液体状態の接着剤33は、赤外線カットフィルタ31とホルダ32とを密着させることにより広がる。
赤外線カットフィルタ31がホルダ32と接着された際に、ホルダ32の円形開口に重なる部分を、赤外線カットフィルタ31の光学使用領域34とよぶ。光学使用領域34は、赤外線カットフィルタ31をホルダ32と接着する前に、固化する前の液体状態の接着剤33に対する濡れ性をわるくする表面処理が施される。すなわち、液体状態の接着剤33に対する光学使用領域34の濡れ性は、液体状態の接着剤33に対する赤外線カットフィルタ31の他の領域の濡れ性よりもわるい。このため、液体状態の接着剤33は、光学使用領域34に対して弾かれて、光学使用領域34にはみ出さない。その結果、接着後に接着剤33は光学使用領域34にはみ出していない。
図8は、比較のために、赤外線カットフィルタ31の光学使用領域34に濡れ性をわるくする表面処理を行わない場合の例を示す。この場合、接着剤33の一部(例えば、図8中の右下部分)が赤外線カットフィルタ31の光学使用領域34にはみ出すことがある。光学使用領域34に接着剤33がはみ出すと、接着剤33がカメラの画像に映り込むことがある。このため、光学使用領域34に接着剤33がはみ出した保持機構30は、不良品となりうる。
次に、図9を参照して、第3実施形態に係る赤外線カットフィルタ31のホルダ32への結合方法について説明する。
まず、赤外線カットフィルタ31の光学使用領域34に対して、液体状態の接着剤33の濡れ性をわるくする表面処理が行われる(ステップS301)。濡れ性をわるくする表面処理は、可視光の透過にほとんど影響を及ぼさないことが好ましい。濡れ性をわるくする表面処理は、液体状態の接着剤33と表面処理を施した光学使用領域34との接触角を、液体状態の接着剤33と赤外線カットフィルタ31の基材との接触角よりも大きくする。例えば、液体状態の接着剤33と表面処理を施した光学使用領域34との接触角は、105度を超える角度としうる。
次に、赤外線カットフィルタ31の光学使用領域34の外側の4隅付近に接着剤33が塗布され、赤外線カットフィルタ31とホルダ32とが接着される(ステップS302)。接着剤33は、赤外線カットフィルタ31とホルダ32との間で広がる。しかし、この接着剤33の広がりは、赤外線カットフィルタ31の表面処理を施した部分により規制され、光学使用領域34までは広がらないで固化する。
以上説明したように、図7に示した本実施形態の保持機構30では、接着剤33が光学使用領域34にはみ出さないので、カメラに採用したとき良好な画像を撮像することができる。また、接着剤33のはみ出しを防止するために、光学部材またはホルダに液体を逃がす溝形状等の複雑な形状を設ける必要もない。このため、保持機構30を簡単に形成することができる。
[第4実施形態]
図10を参照して、第4実施形態に係るレンズを含む保持機構を備えたカメラ装置40の概略構成について説明する。カメラ装置40は、光学部材であるレンズ41、レンズ押さえ環42、鏡筒43、撮像回路44および赤外線カットフィルタ45を含む。
レンズ41は、被写体の像を撮像回路44に含まれる撮像素子に結像させる。レンズ押さえ環42および鏡筒43は、レンズ41を保持するホルダとして機能する。すなわち、レンズ41、レンズ押さえ環42および鏡筒43は、保持機構を構成する。レンズ41を保持するホルダは、レンズ押さえ環42および鏡筒43を含むものに限られず、種々の構成が可能である。例えば、レンズ押さえ環42を設けずに、単一の鏡筒内にレンズ41を保持することができる。鏡筒43の内部には、撮像素子を含む撮像回路44と赤外線カットフィルタ45とが収容されている。撮像回路44は、赤外線カットフィルタ45により赤外線領域の波長をカットされた可視光による被写体像を、撮像素子により取得し電気信号に変換して外部に出力する。
レンズ41は、例えば、図11に示すような正のメニスカスレンズとすることができる。しかし、レンズ41の形状は、これに限られない。レンズ41は、光学使用領域を含む被写体側の第1面41aおよび像側の第2面41bを有する。レンズ41はさらに、外周部分に光学的に使用されない不使用領域41cを含んでいる。不使用領域41cは、レンズ41の外周の外側に突き出た平らなコバ部41dを含んでよい。不使用領域41cの少なくとも一部は、液体状態の反射防止塗料に対する濡れ性をよくする表面処理が施されている。この表面処理が施された部分を、表面処理領域46とよぶ。図11の例において、表面処理領域46は、レンズ41の光軸Oからみて第2面41bの外側の平坦な面となっている。
レンズ41は、この表面処理領域46上に、反射防止塗料を塗布した黒塗り部が形成されている。上述のように、表面処理領域46は固化するまえの液体状態の反射防止塗料に対する濡れ性がよい。そのため、反射防止塗料は表面処理領域46に密着し、剥離が発生し難い。
次に、図12を参照して、第4実施形態に係るレンズ41のレンズ押さえ環42および鏡筒43(ホルダ)への結合方法について説明する。
まず、レンズ41の光学使用領域の一部である第2面41bの外側の表面処理領域46に、反射防止塗料の濡れ性をよくする表面処理が行われる(ステップS401)。反射防止塗料の濡れ性をよくする表面処理は、液体状態の反射防止塗料と表面処理を施された表面処理領域46との接触角を、液体状態の反射防止塗料とレンズ41の基材との接触角よりもより小さくするものである。液体状態の反射防止塗料と表面処理を施された表面処理領域46との接触角は、5度未満としうる。
次に、表面処理領域46に、液体状態の反射防止塗料が塗布される(ステップS402)。液体状態の反射防止塗料に対する表面処理領域46の濡れ性がよいので、反射防止塗料が固化した後も、反射防止塗料と表面処理領域46の密着性が高くなる。これにより、表面処理層の上に反射防止塗料の層が形成される。
反射防止塗料が乾燥して固化した後、レンズ41をホルダと結合させる(ステップS403)。例えば、レンズ41は、外周部をレンズ押さえ環42および鏡筒43との間に挟んで固定される。これにより、レンズ41がカメラ内に位置づけられる。
以上説明したように、本実施形態のレンズ41は、反射防止塗料を塗布する面に、予め反射防止塗料に対する濡れ性をよくする表面処理を施しているので、反射防止塗料が剥離し難い。さらに、このレンズ41を組み込んだレンズ41の保持機構およびカメラ装置40は、レンズ41からの反射防止塗料の剥離が生じにくいので、良好な光学性能を継続して維持することが可能になる。
[移動体]
本開示のカメラ装置10および40は、移動体に搭載されてよい。本開示の光学部材の保持機構20および30は、移動体に搭載されるカメラ装置に備えられてよい。本開示における「移動体」は、例えば車両、船舶、および航空機等を含んでよい。本開示における「車両」には、自動車、軌道車両、産業車両、及び生活車両を含むが、これに限られない。例えば、車両には、滑走路を走行する飛行機を含めてよい。自動車は、乗用車、トラック、バス、二輪車、及びトロリーバス等を含むがこれに限られず、道路上を走行する他の車両を含んでよい。軌道車両は、機関車、貨車、客車、路面電車、案内軌道鉄道、ロープウエー、ケーブルカー、リニアモーターカー、及びモノレールを含むがこれに限られず、軌道に沿って進む他の車両を含んでよい。産業車両は、農業及び建設向けの産業車両を含む。産業車両には、フォークリフト、及びゴルフカートを含むがこれに限られない。農業向けの産業車両には、トラクター、耕耘機、移植機、バインダー、コンバイン、及び芝刈り機を含むが、これに限られない。建設向けの産業車両には、ブルドーザー、スクレーバー、ショベルカー、クレーン車、ダンプカー、及びロードローラを含むが、これに限られない。生活車両には、自転車、車いす、乳母車、手押し車、及び電動立ち乗り2輪車を含むが、これに限られない。車両の動力機関は、ディーゼル機関、ガソリン機関、及び水素機関を含む内燃機関、並びにモーターを含む電気機関を含むが、これに限られない。車両は、人力で走行するものを含む。なお、車両の分類は、上述に限られない。例えば、自動車には、道路を走行可能な産業車両を含んでよく、複数の分類に同じ車両が含まれてよい。
図13は、自動車である移動体50に搭載されるカメラ装置51の設置される位置を示す。カメラ装置51は、車両後部52、車両前部53、および、車両側部54を含む何れか1つ以上の位置に設置することができる。車両後部52は、例えば、リアバンパー付近である。車両前部53は、例えば、フロントグリルおよびフロントバンパー付近である。車両側部54は、例えば、サイドミラー付近である。これらの位置に配置されたカメラ装置51は、それぞれ、リアカメラ、フロントカメラ、サイドカメラと呼ぶことができる。リアカメラ、フロントカメラ、サイドカメラは、それぞれ、後方、前方および側方の領域を撮像可能である。多くの場合、カメラ装置51は、光軸を水平方向よりも路面に向けて傾けて配置される。カメラ装置51は、それぞれ広角撮影を可能とし、複数位置に配置されたカメラ装置51を組み合わせて車両の全周囲を撮影可能とすることができる。
本開示に係る実施形態について、諸図面及び実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形又は修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形又は修正は本開示の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各構成部又は各ステップなどに含まれる機能などは論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の構成部又はステップなどを1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。本開示に係る実施形態について装置を中心に説明してきたが、本開示に係る実施形態は装置の各構成部が実行するステップを含む方法としても実現し得るものである。本開示に係る実施形態は装置が備えるプロセッサにより実行される方法、プログラム、又はプログラムを記録した記憶媒体としても実現し得るものである。本開示の範囲にはこれらも包含されるものと理解されたい。
10 カメラ装置
11 レンズ(光学部材)
11a 光学使用領域
12 ホルダ
12a レンズ押さえ環
12b 鏡筒
13 Oリング
14 撮像回路
15 反射防止塗料
16 滑落処理領域
20 保持機構
21 レンズ(光学部材)
21a 外周側面
22 ホルダ
22a 中央部
22b 段差部
22c 接着用凹部
23 接着剤
30 保持機構
31 赤外線カットフィルタ(光学部材)
32 ホルダ
33 接着剤
34 光学使用領域
40 カメラ装置
41 レンズ(光学部材)
41a 第1面(光学使用領域)
41b 第2面(光学使用領域)
41c 不使用領域
42 レンズ押さえ環(ホルダ)
43 鏡筒(ホルダ)
44 撮像回路
45 赤外線カットフィルタ
46 表面処理領域
S 接合面
O 光軸

Claims (7)

  1. 学部材の表面の少なくとも一部に液体との接触特性を変化させる表面処理を行った後、前記光学部材と前記光学部材を保持するホルダとを結合する結合方法であって、
    前記表面処理は、前記光学部材の前記表面に、光学的に使用される領域の周りを周回するように、液体状態の反射防止塗料の滑落角を10度未満とする表面処理を施した所定部分を設けることを含み、前記表面に液体状態の前記反射防止塗料を塗布し、前記所定部分に塗布した前記反射防止塗料を滑落させた後、前記所定部分にOリングが当接するように、前記光学部材と前記ホルダとを前記Oリングを挟んで結合する結合方法
  2. 前記所定部分は、前記光学部材と前記ホルダとの結合時の前記Oリングが前記表面に接する幅との誤差が25%未満となる幅を有する、請求項に記載の結合方法。
  3. 光学部材の表面の少なくとも一部に液体との接触特性を変化させる表面処理を行った後、前記光学部材と前記光学部材を保持するホルダとを結合する結合方法であって、
    前記表面処理は、前記光学部材の前記表面に、光学的に使用される領域の周りを周回するように、前記表面処理を施した所定部分を設けることを含み、前記表面処理は、液体状態の反射防止塗料と前記表面処理を施された前記表面との接触角を、105度を超える角度とし、前記表面処理の後、前記表面に前記反射防止塗料を塗布し、前記所定部分に塗布した前記反射防止塗料を滑落させた後、該反射防止塗料を固化させた後、前記所定部分にOリングが当接するように、前記光学部材と前記ホルダとを前記Oリングを挟んで結合する結合方法
  4. 光学的に不使用な領域に、
    光学的に使用される領域の周りを周回するように、液体状態の反射防止塗料の滑落角を10度未満とする表面処理が施された円環状の滑落処理領域と、
    前記滑落処理領域以外の領域に設けられた反射防止塗料の固化した層と
    を備えるレンズ。
  5. 光学部材と、
    該光学部材を保持するホルダと、
    前記光学部材と前記ホルダとの間に位置するOリングと、
    を備え、
    前記光学部材の表面の光学的に使用される領域の周りを周回する所定部分液体状態の反射防止塗料の滑落角を10度未満とする表面処理層が施されており、前記所定部分を除く光学的に不使用な領域に反射防止塗料の固化した層を有し、前記所定部分には反射防止塗料の固化した層は無く、前記所定部分に前記Oリングが当接するように、前記光学部材と前記ホルダとを前記Oリングを挟んで結合している、光学部材の保持機構。
  6. 光学部材と、
    該光学部材を保持するホルダと、
    前記光学部材と前記ホルダとの間に位置するOリングと、
    を含むカメラ装置であって、
    前記光学部材の表面の光学的に使用される領域の周りを周回する所定部分液体状態の反射防止塗料の滑落角を10度未満とする表面処理が施されており、前記所定部分を除く光学的に不使用な領域に反射防止塗料の固化した層を有し、前記所定部分には反射防止塗料の固化した層は無く、前記所定部分に前記Oリングが当接するように、前記光学部材と前記ホルダとを前記Oリングを挟んで結合しているカメラ装置。
  7. 光学部材と該光学部材を保持するホルダと前記光学部材と前記ホルダとの間に位置するOリングとを含むカメラ装置であって、前記光学部材の表面の光学的に使用される領域の周りを周回する所定部分液体状態の反射防止塗料の滑落角を10度未満とする表面処理が施されており、前記所定部分を除く光学的に不使用な領域に反射防止塗料の固化した層を有し、前記所定部分には反射防止塗料の固化した層は無く、前記所定部分に前記Oリングが当接するように、前記光学部材と前記ホルダとを前記Oリングを挟んで結合しているカメラ装置を備える移動体。
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