JP4866118B2 - 変速制御装置及び変速制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、自動変速機における駐車レンジの切り換えを制御する変速制御装置に関し、特にシフトバイワイヤ方式のシフト装置を有する車両の走行中に、駐車レンジが選択された場合に、車両の急減速を防止できる変速制御装置及び変速制御方法に関する。
車両に搭載される自動変速機のシフト装置として、近年では、装置の小型化や操作力の低減化において有利な、いわゆるシフトバイワイヤ(Shift By Wire)方式のものが注目されている。
シフトバイワイヤ方式は、シフト操作部のシフト位置をセンサなどで検知し、その検知信号にもとづいて、自動変速機のレンジの切り換えを制御する変速制御装置がアクチュエータに切換信号を送信することで、自動変速機のレンジを切り換える。つまり、電気的制御により自動変速機のレンジを切り換える構成であるため、シフトレバーの操作態様についても設計の自由度が広がり、例えば、所定のシフト位置に入れたシフトレバーから手を離すと、シフトレバーが中立位置まで自動的に復帰する、いわゆるモーメンタリ機能を持たせることもでき、多様な方式のシフト操作部を具現できる。
ここで、自動変速機での一般的な選択レンジの例として、ニュートラルレンジ、ドライブレンジ、後進レンジおよびローレンジが挙げられ、シフトバイワイヤ方式のシフト操作部のシフト位置もこれら各レンジに合わせてそれぞれ、ニュートラル位置、ドライブ位置、リバース位置及びロー位置が形成される。
また、自動変速機の選択レンジとして、自動変速機をロックするレンジである駐車レンジがあり、この駐車レンジは、シフト操作部に駐車位置を形成して、運転者がシフトレバーによりこの駐車位置を選択したり、別途に備えられた駐車スイッチを運転者が押下することなどにより選択される。
このようなシフトバイワイヤ方式のシフト装置の例として、特許文献1には、シフト操作部と自動変速機の実レンジの違いによる運転者の違和感を低減するために、運転者にシフト位置を知らせるため、シフト位置を表示するインジケータを備え、別途に設けられたパーキングボタンを押下することで、駐車レンジが選択されるシフト操作装置の構成が開示されている。
特開2002−264684号公報(段落0066、図2)
前記したシフトバイワイヤ方式のシフト装置では、車両の走行中に運転者がシフト操作部において駐車レンジを選択すると、車両の駆動輪のロック及び急減速を防止するために、自動変速機のレンジの切り換えを制御する変速制御装置は、例えば、自動変速機を一旦ニュートラルレンジに切り換え、その後、車両が所定速度以下になると、自動変速機を駐車レンジに切り換える制御を実行している。
しかしながら、このような方式で自動変速機を制御する場合、車両が所定速度以下になると、自動変速機は駐車レンジに切り換わり、車両が急減速するため好ましくない。
したがって、本発明の解決しようとする課題は、運転者が駐車レンジへの切り換えを許可する所定速度よりも高い速度で駐車レンジへの切り換えを選択し、その後、車両が所定速度以下となった場合に、運転者の意図しない車両の急減速を防止できる変速制御装置及び変速制御方法を提供することである。
前記の課題を解決するためになされた本発明の請求項1に記載の変速制御装置は、車両が所定速度以下でON状態の駐車信号を取得した場合に、自動変速機を駐車レンジに切り換える変速制御装置において、前記所定速度超で前記ON状態の駐車信号を取得した場合には、前記所定速度以下で新たに前記ON状態の駐車信号を取得するまで、前記自動変速機前記駐車レンジに切り換わらず、手動操作で駐車スイッチを押下して前記駐車信号が前記ON状態からOFF状態に切り換わったとき、前記車両が所定速度以下であるために許可フラグが0から1に更新され、さらに、手動操作で駐車スイッチが再度押下されて前記駐車信号が前記OFF状態からON状態に切り換わったときに前記自動変速機を駐車レンジに切り換えること、を特徴としている。
請求項1に記載の発明によると、所定速度以下で新たにON状態の駐車信号を取得した場合のみ、自動変速機が駐車レンジに切り換わる。すなわち、手動操作で駐車スイッチを押下して前記駐車信号が前記ON状態からOFF状態に切り換わったとき、前記車両が所定速度以下であるために許可フラグが0から1に更新され、さらに、手動操作で駐車スイッチが再度押下されて前記駐車信号が前記OFF状態からON状態に切り換わったときに前記自動変速機を駐車レンジに切り換えている。
また、請求項2に記載の変速制御装置は、請求項1に記載の変速制御装置において、前記所定速度超で前記ON状態の駐車信号を取得した場合には、前記自動変速機をニュートラルレンジに切り換えることを特徴としている。
請求項2に記載の発明によると、所定速度よりも高い速度でON状態の駐車信号を取得すると、自動変速機はニュートラルレンジに切り換わる。
また、請求項3に記載の変速制御装置は、請求項1または請求項2の変速制御装置において、前記車両が所定速度超でON状態の駐車信号を取得した場合に発報する警告手段を有することを特徴としている。
請求項3に記載の発明によると、自動変速機が駐車レンジに切り換わっていないことを運転者が認識することができる。
また、請求項4に記載の変速制御方法は、車両が所定速度以下でON状態の駐車信号を取得した場合に、自動変速機を駐車レンジに切り換える変速制御装置における変速制御方法であって、前記変速制御装置が、前記所定速度超で前記ON状態の駐車信号を取得した場合には、前記所定速度以下で新たに前記ON状態の駐車信号を取得するまで、前記自動変速機前記駐車レンジに切り換わらず、手動操作で駐車スイッチを押下して前記駐車信号が前記ON状態からOFF状態に切り換わったとき、前記車両が所定速度以下であるために許可フラグが0から1に更新され、さらに、手動操作で駐車スイッチが再度押下されて前記駐車信号が前記OFF状態からON状態に切り換わったときに前記自動変速機を駐車レンジに切り換えること、を特徴としている。
請求項4に記載の発明によると、請求項1と同様に、所定速度以下で新たにON状態の駐車信号を取得した場合のみ、自動変速機が駐車レンジに切り換わる。
本発明によると、駐車レンジに切り換わらない所定速度よりも高い速度で走行中にON状態の駐車信号を取得し、所定速度以下となった場合に、運転者が意図しない駐車レンジへの切り換えを防止できるとともに、急減速を防止することができる。
以下、本発明の実施の形態について、添付した図面を参照しつつ詳しく説明する。
例えば、図1は、本実施の形態のシフト装置を取り付けたインスツルメントパネル周りの外観斜視図であり、図2は、シフト装置を説明する平面図である。
本実施の形態のシフト装置1は、後記する自動変速機(図3参照)の制御に適用されるものであり、シフトバイワイヤ方式でシフト操作に応じたシフト操作信号を、自動変速機のレンジの切り換えを制御する変速制御装置(図3参照)に伝送する。
シフト装置1は、図1に示すように、例えば、車両の運転席と助手席との間のインスツルメントパネルIPに取り付けられる。本実施の形態ではゲート溝5を形成したエスカッションカバー3をインスツルメントパネルIPに取り付ける態様としたが、ゲート溝5をインスツルメントパネルIP自体に形成した態様とすることもできる。
なお、シフト装置1の取付け位置は、インスツルメントパネルIPに限定されず、図示しないステアリングコラムに設置するなど、様々な位置に取り付けることができる。
また、エスカッションカバー3上部には、自動変速機のレンジを駐車レンジとする場合に押下するプッシュボタン式の駐車スイッチ2が設けられている。すなわち、運転者がこの駐車スイッチ2を押下すると、自動変速機のレンジは駐車レンジに切り換わる。
図2に示すように、ゲート溝5には、上端にシフトノブを取り付けたシフトレバー4が挿通されている。また、エスカッションカバー3のゲート溝5の脇には、自動変速機に設定された後進レンジ、ニュートラルレンジ、ドライブレンジおよびローレンジであることを示す「R」、「N」、「D」および「L」の記号が付されている。なお、この記号はシフトノブの頭部に付すこともできる。シフト位置のパターンは、ニュートラルレンジに対応するニュートラル位置、ドライブレンジに対応するドライブ位置、後進レンジに対応するリバース位置、そして、ローレンジに対応するロー位置となっており、ゲート溝5の中央部はシフトレバー4の中立位置6となっている。
シフト位置は、シフトレバー4の動作態様別に分けると、手を離すとシフトレバー4が、図示しないバネなどによる付勢力によって中立位置6まで自動的に復帰するモーメンタリ位置と、図示しないロック機構などにより手を離してもシフトレバー4がそのまま保持される保持位置とからなり、本実施の形態のシフト装置1では、ニュートラル位置およびドライブ位置がモーメンタリ位置、リバース位置およびロー位置が保持位置となっている。なお、エスカッションカバー3には、現在のレンジの記号を発光表示で示すディスプレイ部7が付設されている。このディスプレイ部7は、エスカッションカバー3上での形成に限定されることなく、シフト装置1の近傍のインスツルメントパネルIP(図1参照)上や、図示しないメーターパネル内に形成されてもよい。
さらに、本実施の形態のシフト装置1は、シフトレバー4が、ニュートラル位置、ドライブ位置、リバース位置またはロー位置のいずれかのシフト位置に移動すると、図示しないポジションセンサにより、そのシフト位置に応じたシフト操作信号を出力することができ、これによりシフトバイワイヤ方式のシフト装置1として機能する。
次に、図3は、本実施の形態に係る車両に搭載される自動変速機のシフト操作装置を示す概略構成図である。
図3に示すように、自動変速機32には、変速制御装置20とシフト装置1とを備えたシフト操作装置40が接続されている。自動変速機32は、入力側がトルクコンバータ31を介してエンジン30の図示しないエンジン出力軸に連結され、出力側が図示しない駆動輪に動力を伝達する出力軸33が連結されている。この自動変速機32の油圧制御部34には、自動変速機32のレンジ切り替えを行うための電動アクチュエータ35が設けられている。油圧制御部34及び電動アクチュエータ35は、変速制御装置20からの制御信号に基づいて駆動制御される。
変速制御装置20は、シフト装置1と電気的に接続されており、操作位置検知センサ10から、シフト装置1のシフト操作状況に応じたシフト操作信号が変速制御装置20に入力される。変速制御装置20は、シフト装置1から入力されるシフト操作信号に基づいて、油圧制御部34及び電動アクチュエータ35に制御信号を出力して両者を駆動制御する。
また、変速制御装置20には、特許請求の範囲の警告手段に相当する警告装置21が接続され、この警告装置21は、変速制御装置20からの制御信号に基づいて発報し、例えば、運転者に注意を促す警告音を発する。
さらに、変速制御装置20には、測定した車両の速度に応じた車速信号を出力する図示しない車速センサが接続されている。
また、図2に示したように、シフト装置1のシフト位置は、後進位置、ニュートラル位置、ドライブ位置、ロー位置及び中立位置6を有しており、各シフト位置に対応して、図3に示すように、操作位置検知センサ10には、後進(R)位置検知センサ11、ニュートラル(N)位置検知センサ12、ドライブ(D)位置検知センサ13、ロー(L)位置検知センサ14及び中立位置検知センサ15が設けられ、シフト装置1は、シフト操作状況に応じたシフト操作信号を出力する。さらに、シフト装置1は、駐車スイッチ2の操作に対応した検知信号も変速制御装置20に出力する。
なお、ニュートラルレンジでは、自動変速機32のエンジン30側と出力軸33側との動力伝達を遮断した中立状態に設定され、駐車レンジでは、自動変速機32のエンジン30側と出力軸33側との動力伝達を遮断した中立状態に設定されるとともに、図示しないパーキングロック機構が作動して自動変速機32の出力軸33を機械的にロックされる。
また、本実施の形態では警告装置21は、警告音を発することとしたが、これ以外にも、例えばランプを駐車スイッチ2やインスツルメントパネルIP(図1参照)等に設置して点滅させたり、これらを組み合わせて運転者に警告を促すこととしてもよい。
次に、前記したシフト操作装置40において、駐車レンジの切り換えを許可しない所定速度よりも高い速度で車両が走行中に、運転者が駐車スイッチ2を押下した場合の自動変速機32の変速制御方法について、2つの具体例を挙げて詳しく説明する。
参考実施形態例:自動復帰タイプの駐車スイッチ)
参考実施形態例は、駐車スイッチ2の運転者の操作後の状態が、操作前の状態に自動復帰する自動復帰タイプである場合の変速制御方法である。
ここで、図4は、参考実施形態例に係る変速制御方法を説明するタイムチャートであり、図5は、参考実施形態例に係る変速制御装置20の動作を説明するフローチャートである。
図4を参照しつつ、参考実施形態例の変速制御方法を説明する(適宜、図1ないし図3参照)。
図4には、駐車スイッチ2を押下することで出力される「駐車信号」と、自動変速機32のその時点におけるレンジを示す「自動変速機実レンジ」と、変速制御装置20で用いられる情報であり、駐車レンジへの切り換えを許可するか否かを示す「許可フラグ」と、車両の速度を示す「車速」との経時変化が、同一の時間軸に示されている。
なお、「車速」を示すチャートにおいて、Vは駐車レンジへの切り換えを許可するか否かの境界となる速度であり、車両の安全性を考慮して任意に設定することができる。このVは、特許請求の範囲の所定速度に相当する。
まず、自動変速機32のレンジがドライブレンジにあり、車両が速度Vよりも高い速度で走行中の時刻tに、運転者が駐車スイッチ2を押下すると、変速制御装置20には、駐車信号が、駐車スイッチ2を押下した時間に応じた短時間のパルス信号として出力される。これにより変速制御装置20は、許可フラグにしたがって、自動変速機32のレンジをドライブレンジからニュートラルレンジに切り換える。ここで、許可フラグが“0”であるため、変速制御装置20は、駐車レンジではなくニュートラルレンジに切り換えている。
また、このとき、自動変速機32のレンジが駐車レンジではなくニュートラルレンジに切り換わったことを運転者に警告するために、警告装置21から警告音が発せられる。
なお、時刻tにおいて、自動変速機32のレンジをドライブレンジから切り換えないことも考えられるが、運転者が駐車レンジに切り換わっていると思い込んでアクセル操作をする可能性等があるため、ニュートラルレンジに切り換えることが好ましい。
次に、時刻tにおいて車速がV以下になると、変速制御装置20は許可フラグを“0”から“1”に更新する。
そして、時刻tにおいて、運転者が再度、駐車スイッチ2を押下すると、変速制御装置20は許可フラグにしたがって、自動変速機32のレンジをニュートラルレンジから駐車レンジに切り換える。
以上の手順により、車速がVよりも高い速度である場合に、運転者が駐車スイッチ2を押下しても、自動変速機32は駐車レンジに切り換わらず、車速がV以下で、運転者が再度、駐車スイッチ2を押下するまで駐車レンジに切り換わることがない。
次に、参考実施形態例で実行される変速制御装置20の動作手順について、図5を参照しつつ説明する。
はじめに、変速制御装置20は、運転者が駐車スイッチ2を押下することで出力される駐車信号を取得したか否かを判定する(ステップS101)。ここで、駐車信号を取得していないと判定した場合は(ステップS101で‘N’の場合)、車速センサから出力された車速信号に基づいて、車速がV以下であるか否かを判定する(ステップS103)。
ここで、車速がV以下ではない場合(ステップS103で‘N’の場合)、変速制御装置20は許可フラグを“0”に更新し(ステップS105)、車速がV以下の場合は(ステップS103で‘Y’の場合)、許可フラグを“1”に更新する(ステップS107)。これにより、車速がV以下になると、許可フラグが“1”に切り換わる。
一方、ステップS101の判定において駐車信号を取得した場合は(ステップS101で‘Y’の場合)、変速制御装置20は、許可フラグが“1”であるか否かを判定する(ステップS109)。
ここで、許可フラグが“1”ではない場合(ステップS109で‘N’の場合)、変速制御装置20は自動変速機32をニュートラルレンジに切り換え(ステップS111)、警告装置21を発報する(ステップS115)。これにより、運転者は自動変速機32が駐車レンジに切り換わっていないことを認識することができる。
また、許可フラグが“1”の場合(ステップS109で‘Y’の場合)、自動変速機32を駐車レンジに切り換える(ステップS113)。これにより、自動変速機32は、許可フラグが“1”の場合のみ、駐車レンジに切り換わることになる。
そして、変速制御装置20は、以上説明した手順を図示しないエンジンスイッチがオフになるまで、数ミリ秒単位で繰り返す。
なお、変速制御装置20は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等を有するコンピュータであり、ROMに記憶された図5に示したフローチャートを実行するプログラムを、RAMに展開してCPUが実行する。
ここで、図4に示したタイムチャートと、図5に示した変速制御装置20の動作手順を対応させて各時刻における変速制御装置20の動作を説明する。
時刻tでは、ステップS101で‘Y’となり、ステップS109に進み、ステップS109で‘N’であるため、ステップS111に進み、自動変速機32はニュートラルレンジに切り換わり、ステップS115において、警告装置21は、警告音を発する。
また、時刻tでは、ステップS101で‘N’となり、ステップS103に進み、ステップS103で‘Y’であるため、ステップS107に進み、許可フラグが“0”から“1”に更新される。
さらに、時刻tでは、ステップS101で‘Y’となり、ステップS109に進み、ステップS109で‘Y’であるため、ステップS113に進み、自動変速機32のレンジがニュートラルレンジから駐車レンジに切り換わる。
以上説明した参考実施形態例の変速制御装置20及び変速制御方法によると、自動復帰タイプの駐車スイッチ2のように、操作に応じたパルス形態の駐車信号が出力されるシフト装置1であっても、所定速度以下で、新たに駐車信号を取得するまで自動変速機32のレンジが駐車レンジに切り換わることがない。これにより、運転者が意図しない駐車レンジへの切り換えを防止することができる。
実施形態例:手動復帰タイプの駐車スイッチ)
実施形態例は、運転者が駐車スイッチ2を操作すると、運転者が再度操作するまで復帰しない手動復帰タイプの駐車スイッチ2を用いた場合の変速制御方法である。
ここで、図6は、本実施形態例に係る変速制御方法を説明するタイムチャートである。図6を参照しつつ、本実施形態例の変速制御方法を説明する(適宜、図1ないし図3参照)。
参考実施形態例の図4と同様に、図6には、駐車スイッチ2を押下することで出力される「駐車信号」と、自動変速機32のその時点におけるレンジを示す「自動変速機実レンジ」と、変速制御装置20で用いられる情報であり、駐車レンジへの切り換えを許可するか否かを示す「許可フラグ」と、車両の速度を示す「車速」との経時変化が、同一の時間軸に示されている。
なお、「車速」を示すチャートにおいて、参考実施形態と同様に、Vは駐車レンジへの切り換えを許可するか否かの境界となる速度である。
図6を参照して、まず、自動変速機32のレンジがドライブレンジにあり、車両が速度Vよりも高い速度で走行中の時刻tに、運転者が駐車スイッチ2を押下すると、変速制御装置20には、駐車信号が継続して出力される。これにより変速制御装置20は、許可フラグにしたがって、自動変速機32のレンジをドライブレンジからニュートラルレンジに切り換える。これは、車速がVよりも高い速度であるため、変速制御装置20が、駐車レンジではなくニュートラルレンジに切り換えたためである。
次に、時刻tにおいて、車速がV以下となっても、本実施形態例では、駐車信号が出力されているため許可フラグは“0”から“1”に更新されない。
そして、時刻tにおいて、運転者が再度、駐車スイッチ2を押下すると、駐車信号の出力が止まり、変速制御装置20は許可フラグを“0”から“1”に更新する。
次に、時刻tにおいて、運転者が駐車スイッチ2を再度押下すると、駐車信号が継続して出力され、変速制御装置20は、許可フラグにしたがって、自動変速機32のレンジをニュートラルレンジから駐車レンジに切り換える。
以上の手順により、車速がVよりも高い速度である場合に、運転者が駐車スイッチ2を押下しても、自動変速機32は駐車レンジに切り換わらず、車速がV以下で、運転者が駐車スイッチ2を復帰して、再度、駐車スイッチ2を押下するまで駐車レンジに切り換わることがない。
次に、本実施形態例で実行される変速制御装置20の動作手順については、図5に示した参考実施形態例の変速制御装置20の動作と同様であるため、その説明は省略する。
ここで、図6に示したタイムチャートと、図5に示した変速制御装置20の動作手順を対応させて各時刻における変速制御装置20の動作を説明する。
時刻tでは、ステップS101で‘Y’となり、ステップS109に進み、ステップS109で‘N’であるため、ステップS111に進み、自動変速機32はニュートラルレンジに切り換わり、ステップS115において、警告装置21は、警告音を発する。
また、時刻tでは、ステップS101で‘Y’となり、ステップS109に進み、ステップS109で‘N’であるため、ステップS111に進み、自動変速機32はニュートラルレンジを維持し、ステップS115において、警告装置21は、警告音を発する。このため、許可フラグは“0”から“1”に更新されない。
そして、時刻tでは、ステップS101で‘N’となり、ステップS103に進み、ステップS103で‘Y’であるため、ステップS107に進み、許可フラグが“0”から“1”に更新される。
さらに、時刻tでは、ステップS101で‘Y’となり、ステップS109に進み、ステップS109で‘Y’であるため、ステップS113に進み、自動変速機32のレンジがニュートラルレンジから駐車レンジに切り換わる。
以上説明した本実施形態例に係る変速制御装置20及び変速制御方法によると、手動復帰タイプの駐車スイッチ2のように、一度操作されると、継続して駐車信号が出力されるシフト装置1であっても、所定速度以下で、新たに駐車信号を取得するまで自動変速機32のレンジが駐車レンジに切り換わることがない。これにより、運転者が意図しない駐車レンジへの切り換えを防止することができる。
以上、本発明の好適な実施の形態を説明したが、本発明は、前記した実施の形態に限定されることなく、さまざまに変形して実施可能である。
例えば、シフト装置1の形態は、シフトバイワイヤ方式のものであれば、様々な態様のシフト装置を適用することができる。
また、駐車スイッチ2に替えて、シフトレバーにより、駐車位置を選択することで、駐車信号を送信するシフト装置を用いることもできる。
さらに、変速制御装置20は、前記した実施の形態以外のシフト制御プログラムを同時に実行させることもできる。
また、前記した実施の形態では、所定速度よりも高い速度で駐車スイッチ2が押下されると、自動変速機32はニュートラルレンジに切り換わることとしたが、例えば、警告装置21により警告音等で運手者に警告しつつ、自動変速機32のレンジを切り換えないこととしてもよい。
このように、本発明は、前記した実施の形態に開示した事項に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された技術的思想によって定められる。
シフト装置を取り付けたインスツルメントパネル周りの外観斜視図である。 シフト装置を説明する平面図である。 自動変速機のシフト操作装置を示す概略構成図である。 参考実施形態例の変速制御方法を説明するタイムチャートである。 変速制御装置の動作を説明するフローチャートである。 実施形態例の変速制御方法を説明するタイムチャートである。
符号の説明
1 シフト装置
2 駐車スイッチ
20 変速制御装置
21 警告装置
32 自動変速機

Claims (4)

  1. 車両が所定速度以下でON状態の駐車信号を取得した場合に、自動変速機を駐車レンジに切り換える変速制御装置において、
    前記所定速度超で前記ON状態の駐車信号を取得した場合には、前記所定速度以下で新たに前記ON状態の駐車信号を取得するまで、前記自動変速機前記駐車レンジに切り換わらず、
    手動操作で駐車スイッチを押下して前記駐車信号が前記ON状態からOFF状態に切り換わったとき、前記車両が所定速度以下であるために許可フラグが0から1に更新され、
    さらに、手動操作で駐車スイッチが再度押下されて前記駐車信号が前記OFF状態からON状態に切り換わったときに前記自動変速機を駐車レンジに切り換えること、
    を特徴とする変速制御装置。
  2. 前記所定速度超で前記ON状態の駐車信号を取得した場合には、前記自動変速機をニュートラルレンジに切り換えること、
    を特徴とする請求項1に記載の変速制御装置。
  3. 前記所定速度超で前記ON状態の駐車信号を取得した場合に発報する警告手段を有すること、
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載の変速制御装置。
  4. 車両が所定速度以下でON状態の駐車信号を取得した場合に、自動変速機を駐車レンジに切り換える変速制御装置における変速制御方法であって、
    前記変速制御装置が、前記所定速度超で前記ON状態の駐車信号を取得した場合には、前記所定速度以下で新たに前記ON状態の駐車信号を取得するまで、前記自動変速機前記駐車レンジに切り換わらず、
    手動操作で駐車スイッチを押下して前記駐車信号が前記ON状態からOFF状態に切り換わったとき、前記車両が所定速度以下であるために許可フラグが0から1に更新され、
    さらに、手動操作で駐車スイッチが再度押下されて前記駐車信号が前記OFF状態からON状態に切り換わったときに前記自動変速機を駐車レンジに切り換えること、
    を特徴とする変速制御方法。
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