JP6989468B2 - 鞍乗り型車両の前後連動ブレーキ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、鞍乗り型車両の前後連動ブレーキ装置に関する。
例えば、特許文献1には、鞍乗り型車両の前後連動ブレーキ装置において、ブレーキペダルがイコライザアームに連結される構成が開示されている。特許文献1の構成は、ブレーキペダルのペダルピボットの上方にミドルアームを延ばし、このミドルアームの上端部がイコライザアームの下端部に連結されている。
特開2015−30411号公報
しかし、上記従来の構成では、ミドルアームの上方にさらにイコライザアームが上下方向に延びている。これにより、イコライザアームを含む連動機構の配置のために上下方向で大きなスペースを要してしまうため、上下方向幅を縮小した前後連動ブレーキ装置が求められている。
そこで本発明は、ブレーキペダルにイコライザアームを連結した鞍乗り型車両の前後連動ブレーキ装置において、イコライザアームを含む連動機構を上下方向で小型化することを目的とする。
上記課題の解決手段として、請求項1に記載した発明は、ペダルピボット軸(46)を中心に回動するブレーキペダル(41)と、前記ブレーキペダル(41)に連結され、前記ブレーキペダル(41)に入力されたブレーキ操作力を前後ブレーキ(21,22)へ振り分けるイコライザアーム(47)と、を備える鞍乗り型車両(1)の前後連動ブレーキ装置(20)において、前記イコライザアーム(47)は、長手方向を上下方向に向けて配置され、前記ブレーキペダル(41)に連結される連結軸(48)と、前記後ブレーキ(22)が係止される係止部(24a)と、を備え、前記係止部(24a)は、上下方向で前記連結軸(48)と前記ペダルピボット軸(46)との間に配置され、前記イコライザアーム(47)は、前記連結軸(48)と前記係止部(24a)との間に、連動ケーブル(25)が係止される第二係止部(25b)を備えていることを特徴とする。
この構成によれば、イコライザアームの全長が、ペダルピボット軸とイコライザアームおよびブレーキペダルの連結点との間に収まるので、イコライザアームを含む連動機構を少ない上下方向幅内に配置することができる。すなわち、イコライザアームを含む連動機構を上下方向で小型化することができる。
また、イコライザアームとペダルピボット軸との間に、後ブレーキとの係止部と連動ケーブルの第二係止部とが配置されるので、上下長がコンパクトになる。連結軸から連動ケーブルの第二係止部、後ブレーキの係止部という順番に配置されるので、ブレーキペダルの操作によって、連動ケーブルの第二係止部を中心にイコライザアームが回動し、後ブレーキを前方に引くとともに、その後に連動ケーブルを後方に引く配置とすることができる。
請求項2に記載した発明は、前記イコライザアーム(47)は、下端部(47a)が前記ブレーキペダル(41)に連結されていることを特徴とする。
この構成によれば、イコライザアームの上端部側にペダルピボット軸が位置することとなる。これにより、イコライザアームの上端部がブレーキペダルに連結される場合に比べて、ペダルピボット軸の位置が高くなり、ペダルピボット軸がブレーキペダルの踏み面に上下方向で近くなる。このため、ブレーキペダルの操作時における踏み面の軌道がより下方を指向し、ブレーキペダルをより自然に踏み込むことができる。
請求項3に記載した発明は、前記イコライザアーム(47)は、側面視で車体フレーム(5)のフレーム部材(5d,5f)と重なって配置されていることを特徴とする。
この構成によれば、長手方向を上下方向に向けたイコライザアームが、車体フレームのフレーム部材の上下に張り出し難くなり、イコライザアームをコンパクトに配置することができる。
請求項4に記載した発明は、前記イコライザアーム(47)は、前記車体フレーム(5)のフレーム部材(5d,5f)の車幅方向内側に配置されていることを特徴とする。
この構成によれば、車体フレームによってイコライザアームを車幅方向外側からの外乱から保護することができる。また、イコライザアームが車体フレームの車幅方向外側に張り出すことを抑え、イコライザアームをよりコンパクトに配置することができる。
請求項5に記載した発明は、前記ペダルピボット軸(46)は、上下方向で前記ブレーキペダル(41)の上端部(41a)と下端部(41b)との間に位置していることを特徴とする。
この構成によれば、ブレーキペダルの上下方向幅を縮小してコンパクトに配置することができる。
請求項6に記載した発明は、前記ブレーキペダル(41)は、前記下端部(41b)に前記イコライザアーム(47)が連結されていることを特徴とする。
この構成によれば、イコライザアームがブレーキペダルの下方に張り出すことを抑え、イコライザアームおよびブレーキペダルの組み体を上下方向で小型化することができる。
請求項7に記載した発明は、前記ブレーキペダル(41)は、前記ペダルピボット軸(46)に支持される基部(42)と、前記基部(42)の前上方に配置され、踏み面(44a)を形成するペダル部(44)と、前記基部(42)およびペダル部(44)の間に渡るアーム部(43)と、を備え、前記アーム部(43)は、前記基部(42)から前方に延びた後に上方に向けて屈曲して前記ペダル部(44)まで延びていることを特徴とする。
この構成によれば、ブレーキペダルのアーム部が前方に延びた後に上方に向けて屈曲するL字状に形成されるので、アーム部の下方への突出が抑えられるとともに、アーム部のペダル部側をブレーキペダルの揺動軌跡に沿うように設けることが可能となる。このため、アーム部の揺動スペースが縮小され、鞍乗り型車両の最低地上高への影響を抑えるとともに、周辺部品や運転者の足との干渉を抑えることができる。
請求項8に記載した発明は、ステップフロア(9)を備えるスクータ型の鞍乗り型車両(1)に適用され、前記ブレーキペダル(41)は、前記ステップフロア(9)に配置され、前記アーム部(43)は、前記ステップフロア(9)のフロア面(9a)を貫通し、前記ペダル部(44)は、前記フロア面(9a)の上方に配置され、前記イコライザアーム(47)は、前記フロア面(9a)の下方に配置されていることを特徴とする。
この構成によれば、スクータ型の鞍乗り型車両において、ステップフロアのフロア面の下方にイコライザアームを含む連動機構が配置されるので、フロア面を広く確保することができる。また、L字状のアーム部のペダル部側をブレーキペダルの揺動軌跡に沿うように設けることで、ステップフロアにおけるアーム部が貫通する開口を縮小し、外観性を向上させることができる。
請求項9に記載した発明は、前記イコライザアーム(47)の下端部(47a)よりも下方に、車体フレーム(5)の下部フレーム部材(5c,5g)を備えていることを特徴とする。
この構成によれば、車体フレームの下部フレーム部材よりも上方にイコライザアームが位置するので、イコライザアームが車体フレームの下方に張り出すことが抑えられる。また、イコライザアームの下端部がブレーキペダルの下端部に連結される構成であれば、ブレーキペダルが車体フレームの下方に張り出すことも抑えられる。このため、イコライザアーム(およびブレーキペダル)を下方からの外乱から保護し、かつ鞍乗り型車両の最低地上高を確保することができる。
請求項10に記載した発明は、前記ペダルピボット軸(46)は、車体フレーム(5)のフレーム部材(5d)の上方に位置していることを特徴とする。
この構成によれば、ペダルピボット軸の位置が高くなるので、ペダルピボット軸がブレーキペダルの踏み面に上下方向で近くなる。このため、ブレーキペダルの操作時における踏み面の軌道がより下方を指向し、ブレーキペダルをより自然に踏み込むことができる。
本発明によれば、ブレーキペダルにイコライザアームを連結した鞍乗り型車両の前後連動ブレーキ装置において、イコライザアームを含む連動機構を上下方向で小型化することができる。
本発明の実施形態における自動二輪車の左側面図である。 上記自動二輪車の前後連動ブレーキ装置の構成図である。 上記前後連動ブレーキ装置のブレーキレバー周辺の平面図である。 上記前後連動ブレーキ装置のブレーキペダル周辺の側面図である。 図4の第一作用説明図である。 図4の第二作用説明図である。 上記ブレーキペダル周辺の平面図である。 上記ブレーキペダル周辺の変形例を示す側面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の説明における前後左右等の向きは、特に記載が無ければ以下に説明する車両における向きと同一とする。また以下の説明に用いる図中適所には、車両前方を示す矢印FR、車両左方を示す矢印LH、車両上方を示す矢印UP、車体左右中心を示す線CLが示されている。
<車両全体>
図1に示すように、本実施形態は、例えばユニットスイング式のスクータ型の自動二輪車(鞍乗り型車両)1への適用例である。
自動二輪車1は、操向輪である前輪2と、駆動輪である後輪6と、を備えている。前輪2は、フロントフォーク3に支持され、バーハンドル4によって操向可能である。後輪6は、スイングユニット10に支持され、スイングユニット10に有する原動機(例えばレシプロエンジン(内燃機関)、以下、エンジンEという。)によって駆動可能である。スイングユニット10は、エンジンEと、例えばVベルト式の無段変速機Mと、を一体に備えている。無段変速機Mの後部の出力軸には、後輪6が支持されている。無段変速機Mの後部は、リアクッション7を介して車体フレーム5に支持されている。
バーハンドル4、フロントフォーク3及び前輪2を含むステアリング系部品は、車体フレーム5の前端部に操向可能に支持されている。スイングユニット10および後輪6は、車体フレーム5の後下部に上下揺動可能に支持されている。車体フレーム5の周囲は、車体カバー11に覆われている。
車体フレーム5は、例えば複数種の鋼材を溶接等により一体に結合して形成されている。図2、図7を併せて参照し、車体フレーム5は、前端部に位置するヘッドパイプ5aと、ヘッドパイプ5aから下方へ延びるフロントフレーム5bと、車体下部で左右方向に延びてフロントフレーム5bの下端部を接続するクロスフレーム5cと、フロントフレーム5bの下部両側から左右に分岐して下方に延びた後に後方へ湾曲して延びる左右一対のフロアサイドフレーム5dと、左右フロアサイドフレーム5dの後端部から後上方に延びる左右一対のリアフレーム5eと、を備えている。車体左右のフレーム部材は、クロスフレーム5cを含むクロスメンバで適宜連結されている。クロスフレーム5cは、車体フレーム5の最下端部に位置している。
図1を参照し、自動二輪車1は、シート8に着座した運転者が足を載せるステップフロア9と、ステップフロア9の前方に連なるフロントボディFBと、ステップフロア9の後方に連なるリアボディRBと、を備えている。リアボディRB上には、シート8が支持されている。
車体カバー11は、車体フレーム5のヘッドパイプ5a周辺を前方から覆うフロントカバー11aと、ヘッドパイプ5a周辺を後方から覆うインナーカバー11bと、車体フレーム5の下部を上方から覆うフロアカバー11dと、車体フレーム5の左右リアフレーム5e周辺を覆うリアボディカバー11eと、を備えている。フロントカバー11aおよびインナーカバー11bは、運転者の脚部の前方に配置されるレッグシールド11cを形成している。フロアカバー11dは、左右フロアサイドフレーム5dに支持されるとともに、左右フロアサイドフレーム5dとともにステップフロア9を形成している。
<前後連動ブレーキ装置>
図2は、本実施形態における鞍乗り型車両(自動二輪車1)の前後連動ブレーキ装置20の構成図である。
前後連動ブレーキ装置20は、前輪2を制動する前ブレーキ21と、後輪6を制動する後ブレーキ22と、前ブレーキ21の操作子としてのブレーキレバー31と、後ブレーキ22の操作子としてのブレーキペダル41と、を備えている。
ブレーキレバー31への操作力は、前ブレーキケーブル23を介して前ブレーキ21に伝達される。ブレーキペダル41への操作力は、後ブレーキケーブル24を介して後ブレーキ22に伝達される。前後連動ブレーキ装置20では、ブレーキペダル41への操作に応じて、後ブレーキ22の作動に遅れて前ブレーキ21を作動(連動)させる。ブレーキペダル41は、前後ブレーキ21,22を連動させる操作子でもある。
図3を参照し、ブレーキレバー31は、バーハンドル4右側に固定したレバーホルダ35に対し、上下方向に沿うレバーピボット軸(回動軸)36回りに回動可能に支持されている。ブレーキレバー31は、レバーピボット側の基部32と、基部32からバーハンドル4のハンドルグリップ部4aの前方に向けて延びるレバー本体33と、を備えている。
基部32は、レバーピボット軸36を挿通する軸挿通部32aと、軸挿通部32aからバーハンドル4と反対側の方向(前方)へ延びる扇状部32bと、を備えている。扇状部32bは、軸挿通部32aから前方へ、レバーピボット軸36の軸方向視で扇形状をなして延びている。扇状部32bの右側方には、ハンドルグリップ部4aの前方に向けてレバー本体33が延びている。
ブレーキレバー31は、レバー本体33がハンドルグリップ部4a側(後方)に引かれると、レバーピボット軸36を中心に図中右回り方向(矢印CW方向)に回動する。ここで、基部32の扇状部32bが軸挿通部32aの前方に位置し、レバー本体33がハンドルグリップ部4aの前方に位置する図3に示す状態を、ブレーキレバー31の初期状態(操作前状態)A1とする。ブレーキレバー31の初期状態A1において、ブレーキレバー31の図中左回り方向(矢印CCW方向)の回動は、扇状部32bにおけるレバー本体33と反対側に位置する壁部32cが、レバーホルダ35に当接する等により規制されている。ブレーキレバー31は、例えば不図示のリターンスプリングによって、初期状態A1に向けて矢印CCW方向に付勢されている。
扇状部32bの内側には、レバーピボット軸36の軸方向視で相似形状の凹部32dが形成されている。凹部32dには、前ブレーキケーブル23を係止する前ケーブル係止部材37が配置されている。前ケーブル係止部材37は、一端部(本実施形態では後端部)37aがレバーピボット軸36に回動可能に支持されている。前ケーブル係止部材37は、他端部(本実施形態では前端部)37bが凹部32d内でレバーピボット軸36回りに揺動可能に配置されている。
前ケーブル係止部材37の他端部37bには、前ブレーキケーブル23のブレーキレバー31側の一端部が係止されている。前ブレーキケーブル23の一端部には、一端係止部23aを備えている。一端係止部23aは、例えば円柱状をなし、軸方向をレバーピボット軸36の軸方向と平行にして配置されている。この一端係止部23aが、前ケーブル係止部材37の他端部37bに係止されている。前ケーブル係止部材37の他端部37bは、扇状部32bの壁部32cに、矢印CCW方向で当接可能である。この当接により、前ケーブル係止部材37の矢印CCW方向の回動が規制されている。
前ブレーキケーブル23の他端部は、前ブレーキ21の作動アーム21aに係止されている。作動アーム21aは、前ブレーキ21の作動前の状態に付勢されている。作動アーム21aに付与される付勢力によって、前ブレーキケーブル23が作動アーム21a側に引かれ、もって前ケーブル係止部材37の他端部37bが扇状部32bの壁部32cに当接支持される。
この状態でブレーキレバー31が引かれると、壁部32cに当接支持された前ケーブル係止部材37の他端部37bが、扇状部32bとともに矢印CW方向に回動する。この回動により、前ブレーキケーブル23が引かれて前ブレーキ21を作動させる。前ケーブル係止部材37の他端部37bの壁部32c側には、壁部32cよりもレバーピボット軸36側で矢印CCW方向に突出する第一係止部37cが設けられている。
ブレーキレバー31には、連動ケーブル係止部材38が組み付けられている。連動ケーブル係止部材38は、一端部(本実施形態では前端部)38aがレバーピボット軸36に回動可能に支持されている。連動ケーブル係止部材38は、他端部(本実施形態では後端部)38bが一端部38aに対して扇状部32bと反対側(後方)に配置されている。
連動ケーブル係止部材38の他端部38bには、連動ケーブル25のブレーキレバー31側の一端部が係止されている。連動ケーブル25の一端部には、一端係止部25aを備えている。一端係止部25aは、例えば円柱状をなし、軸方向をレバーピボット軸36の軸方向と平行にして配置されている。この一端係止部25aが、連動ケーブル係止部材38の他端部38bに係止されている。連動ケーブル係止部材38の一端部38aにおけるレバー本体33と反対側の部位には、前ケーブル係止部材37の第一係止部37cに矢印CW方向で当接(係止)可能な第二係止部38cが設けられている。
連動ケーブル25の他端部は、ブレーキペダル41に設けた連動機構49のイコライザアーム47に係止されている。連動ケーブル係止部材38の他端部38bにおけるレバー本体33と反対側の部位には、圧縮コイルスプリングであるディレイスプリング39が係止されている。ディレイスプリング39は、連動ケーブル係止部材38に、矢印CCW方向の付勢力を付与している。
ディレイスプリング39によって連動ケーブル係止部材38が矢印CCW方向に付勢されることで、ブレーキレバー31が引かれて前ケーブル係止部材37が矢印CW方向に回動した場合にも、連動ケーブル係止部材38の回動がディレイスプリング39の付勢力によって規制される。このとき、前ケーブル係止部材37の第一係止部37cは、連動ケーブル係止部材38の第二係止部38cから離間するのみである。一方、ディレイスプリング39の付勢力に抗して連動ケーブル係止部材38が矢印CW方向に回動した場合、連動ケーブル係止部材38の第二係止部38cが前ケーブル係止部材37の第一係止部37cを押圧し、前ケーブル係止部材37を矢印CW方向に回動させる。
図4、図7に示すように、ブレーキペダル41は、ステップフロア9右側のフロアサイドフレーム5dの車幅方向内側に支持されている。ブレーキペダル41は、左右方向に沿うペダルピボット軸46(回動軸)を介して回動可能に支持されている。ブレーキペダル41は、ペダルピボット側の基部42と、基部42から前上方に向けて延びるアーム部43と、アーム部43の先端部に設けられるペダル部44と、を備えている。
基部42は、ペダルピボット軸46を挿通する円筒状の軸挿通部42aから下方へ延びるミドルアーム42bを形成している。ミドルアーム42bは、上端部42cに軸挿通部42aを一体に有するとともに、下端部42dにイコライザアーム47を連結している。イコライザアーム47は、長手方向を上下方向に向けて配置されている。イコライザアーム47の一端部(本実施形態では下端部)47aは、ペダルピボット軸46と平行な連結軸48を介して、ミドルアーム42bの下端部42dに回動可能に連結されている。ミドルアーム42bは、側面視でペダルピボット軸46の軸心と連結軸48の軸心とを結ぶ直線T1に沿って延びている。本実施形態の「側面視」とは、特に記載がなければ自動二輪車1の左右方向に沿う車体側面視(図4参照)をいう。ペダルピボット軸46は、上下方向でブレーキペダル41の上端部41a(踏み面44aの前上端部44c)と下端部41b(基部42の下端部42d)との間に配置されている。
図4は、ブレーキペダル41を踏む前の状態(ブレーキペダル41の初期状態(操作前状態)A2)を示している。図4の側面視において、イコライザアーム47の長手方向に沿う直線T2(連結軸48の軸心と後ブレーキケーブル24の一端係止部24aの軸心とを結ぶ直線)は、ミドルアーム42bの長手方向に沿う直線T1に対し、例えば連結軸48中心で右回りにずれている。イコライザアーム47およびミドルアーム42bは、ともに長手方向を上下方向に向けて配置されている。図4の側面視において、イコライザアーム47およびミドルアーム42bの両直線T1,T2は、連結軸48の上方に向けて延び、両直線T1,T2間に形成される挟み角θ1を鋭角としている。図4の側面視において、イコライザアーム47は、ミドルアーム42bと全体的にラップするように配置されている。
イコライザアーム47の他端部(本実施形態では上端部)47bは、揺動端部とされている。イコライザアーム47の他端部47bには、後ブレーキケーブル24のブレーキペダル41側の一端部が係止されている。後ブレーキケーブル24の一端部には、一端係止部24aを備えている。一端係止部24aは、例えば円柱状をなし、軸方向をペダルピボット軸46と平行にして配置されている。後ブレーキケーブル24の他端部は、後ブレーキ22の作動アーム22aに係止されている。作動アーム22aは、後ブレーキ22の作動前の状態に付勢されている。作動アーム22aに付与される付勢力によって、後ブレーキケーブル24が作動アーム22a側に引かれ、もってイコライザアーム47の他端部47bが後方へ引かれている。
イコライザアーム47の他端部47bは、上下方向において、一端部47aの中心(イコライザアーム47およびブレーキペダル41の連結点、連結軸48の軸心に相当)とペダルピボット軸46の軸心との間の範囲内に位置している。すなわち、イコライザアーム47は、前記範囲内に全長が収まっている。イコライザアーム47は、側面視において、全体的にフロアサイドフレーム5dの上下方向幅内に収まっている。以下、イコライザアーム47の一端部47aを下端部47a、他端部47bを上端部47bということがある。
イコライザアーム47の上下中間部(詳細には上下中央部部よりも下側の部位)47cには、連動ケーブル25のイコライザアーム47側の他端部が係止されている。なお、本実施形態で用いる「中間」とは、対象の両端間の中央のみならず、対象の両端間の内側の範囲を含む意とする。連動ケーブル25の他端部には、他端係止部25bを備えている。他端係止部25bは、例えば円柱状をなし、軸方向をペダルピボット軸46と平行にして配置されている。
連動ケーブル25は、ディレイスプリング39の付勢力によって、ブレーキレバー31側に引かれている。イコライザアーム47の上下中間部47cは、ディレイスプリング39の付勢力によって、前方へ引かれている。イコライザアーム47は、ディレイスプリング39の付勢力によって、連結軸48中心で図4中左回りに付勢されている。イコライザアーム47は、後ブレーキ22の作動アーム22aに付与される付勢力によって、連結軸48中心で図4中右回りにも付勢されている。作動アーム22aの付勢力によってイコライザアーム47に作用する図中右回りの付勢力は、ディレイスプリング39の付勢力によってイコライザアーム47に作用する図中左回りの付勢力よりも小さい。
係る構成において、ブレーキペダル41は、ペダル部44が下方に踏まれると、ペダルピボット軸46を中心に図中左回り方向(矢印CCW’方向)に回動する(図5参照)。このとき、基部42(ミドルアーム42b)の下端部42dおよびイコライザアーム47の下端部47aは後方に移動するが、イコライザアーム47の上下中間部47cの後方移動はディレイスプリング39の付勢力によって制限されている。このため、基部42(ミドルアーム42b)の下端部42dおよびイコライザアーム47の下端部47aが後方に移動すると、イコライザアーム47が上下中間部47c(連動ケーブル25の他端係止部25b)を中心に図中左回りに揺動し、上端部47bを前方へ移動させる。
このように、ディレイスプリング39の付勢力によってイコライザアーム47の上下中間部47cを拘束する力が、イコライザアーム47を介して後ブレーキケーブル24を引くことに要する力よりも大きい間は、以下の作用を奏する。すなわち、ブレーキペダル41が踏まれると、イコライザアーム47が連動ケーブル25を引くことなく後ブレーキケーブル24を引いて、後ブレーキ22のみを作動させる。この状態(図5に示す状態)をブレーキペダル41の後輪制動状態Bという。
ブレーキペダル41の後輪制動状態Bとなり、後ブレーキ22が作動状態(制動状態)になると、やがて後ブレーキケーブル24を引くことに要する力がディレイスプリング39による拘束力よりも大きくなる。ここからさらにブレーキペダル41が踏まれると、今度はイコライザアーム47の上端部47bの前方移動が制限されることから、イコライザアーム47が上端部47b(後ブレーキケーブル24の一端係止部24a)を中心に図中左回りに揺動し、上下中間部47cを後方へ移動させる(図6参照)。これにより、ディレイスプリング39の付勢力に抗して連動ケーブル25が引かれ、連動ケーブル係止部材38を図3中矢印CW方向に回動させる。
図3を参照し、連動ケーブル係止部材38が矢印CW方向に回動すると、連動ケーブル係止部材38の第二係止部38cが前ケーブル係止部材37の第一係止部37cを押圧し、前ケーブル係止部材37を図中矢印CW方向に回動させる。これにより、前ブレーキケーブル23が引かれて前ブレーキ21を作動させる。すなわち、後ブレーキ22の作動に遅れて前ブレーキ21を作動(連動)させる。この状態(図6に示す状態に相当)をブレーキペダル41の連動制動状態Cという。このとき、前ケーブル係止部材37はブレーキレバー31の凹部32d内で回動するので、前ケーブル係止部材37がブレーキレバー31を回動させることはない。
図4を参照し、ブレーキペダル41において、前後ブレーキ21,22を連動させる連動機構49は、ミドルアーム42bおよびイコライザアーム47を含んで構成されている。イコライザアーム47は、ブレーキペダル41に入力されたブレーキ操作力を前後ブレーキ21,22へ振り分ける機能を有している。
図7を参照し、ステップフロア9右側のフロアサイドフレーム5dの車幅方向内側には、ブレーキペダル41を支持するペダルブラケット51が設けられている。ペダルブラケット51は、平面視で車幅方向外側に開放するコ字状をなし、車幅方向外側の一対のフランジ端がフロアサイドフレーム5dに溶接等により固定されている。ペダルブラケット51の内側には、例えば例えばナット51aが溶接固定されている。ナット51aには、ペダルピボット軸46を構成する段付きボルト52の先端ネジ部52aが螺着されている。段付きボルト52は、ナット51aに締め込まれることで、ペダルブラケット51の車幅方向内側に片持ち状態で固定されている。この段付きボルト52の軸部52bがペダルピボット軸46となり、ブレーキペダル41の軸挿通部42aを貫通支持している。なお、ペダルピボット軸46を両持ち支持する構成としてもよい。ブレーキペダル41およびイコライザアーム47は、右フロアサイドフレーム5dよりも車幅方向内側に配置されている。
図4を参照し、イコライザアーム47を含む連動機構49は、ステップフロア9の上面(フロア面9a)よりも全体的に下方に位置している。連動機構49は、車体フレーム5のクロスフレーム5c(最下端部)の下端高さよりも上方に位置している。ペダルピボット軸46は、左右フロアサイドフレーム5dの上端高さよりも上方で、かつステップフロア9のフロア面9aよりも上方に位置している。
ミドルアーム42bの上下中間部47cの前側からは、ブレーキペダル41のアーム部43が延出している。ミドルアーム42bおよびアーム部43は、例えば左右方向に厚さ方向を向けた板状をなして互いに一体形成されている。ブレーキペダル41の初期状態A2において、アーム部43は、ミドルアーム42bの前側から略水平に前方へ延びる前方延出部43aと、前方延出部43aの先端側から上方へやや前傾姿勢で延びる上方延出部43bと、を備えている。すなわち、アーム部43は、側面視で略L字状(前下方に凸の屈曲形状)をなして前上方に延出している。
前方延出部43aは、フロアサイドフレーム5dに沿うように延び、側面視でフロアサイドフレーム5dと全体的に重なっている。上方延出部43bは、側面視でペダルピボット軸46を中心とした周方向に沿うように延びている。
アーム部43は、上方延出部43bの先端側を板厚方向(左右方向)で屈曲させて、前上がりに傾斜したペダル固定壁43cを形成している。このペダル固定壁43cの上面に、運転者が足で踏む踏み面44aを形成するペダル部44が固定されている。
図4の側面視(ブレーキペダル41の初期状態A2)において、ペダル部44の踏み面44aは、前上がりに傾斜し、かつペダルピボットの軸心を通る仮想線T3とほぼ重なっている。つまり、ペダル部44の踏み面44aは、ペダルピボット軸46を中心とした周方向と略直交するように配置されている。これにより、ペダル部44の移動軌跡が前記周方向に沿うものとなり、ペダル部44の踏み込み操作がしやすい。
ペダル部44は、ステップフロア9の上方で上下方向に移動する。ステップフロア9(フロアカバー11d)には、アーム部43の上方延出部43bを挿通するスリット状の開口(不図示)が形成されている。上方延出部43bは、側面視でペダルピボット軸46を中心とした周方向に沿うように形成されるので、ステップフロア9におけるアーム部43を挿通する開口は小さくて済む。
ブレーキペダル41は、図4に示す初期状態A2から図6に示す連動制動状態Cに至るまで、ペダル部44およびペダル固定壁43cをステップフロア9のフロア面9aよりも上方に配置している。ブレーキペダル41は、運転者に踏み込まれて連動制動状態Cとなっても、ペダル部44をステップフロア9の上方に離間させた状態を維持する。これにより、運転者がブレーキペダル41を踏み込んだときにブレーキペダル41の底つき(それ以上の踏み込みが制限されること)が防止される。ブレーキペダル41は、不図示のリターンスプリングによって、初期状態A2に向けて矢印CW’方向の付勢力が付与されている。ブレーキペダル41は、ステップフロア9に設けたストッパ等によって、前記付勢力に抗して初期状態A2で停止可能である。
以上説明したように、上記実施形態における鞍乗り型車両の前後連動ブレーキ装置20は、ペダルピボット軸46を中心に回動するブレーキペダル41と、ブレーキペダル41に連結され、ブレーキペダル41に入力されたブレーキ操作力を前後ブレーキ21,22へ振り分けるイコライザアーム47と、を備え、イコライザアーム47は、長手方向を上下方向に向けて配置され、長手方向の一端部(下端部)47aは、ブレーキペダル41における上下方向でペダルピボット軸46と離間した部位(下端部41b)に連結され、長手方向の他端部(上端部)47bは、上下方向で長手方向の一端部47aとペダルピボット軸46との間に配置されている。
この構成によれば、イコライザアーム47の全長が、ペダルピボット軸46とイコライザアーム47およびブレーキペダル41の連結点との間に収まるので、イコライザアーム47を含む連動機構49を少ない上下方向幅内に配置することができる。すなわち、イコライザアーム47を含む連動機構49を上下方向で小型化することができる。
上記鞍乗り型車両の前後連動ブレーキ装置20において、イコライザアーム47は、下端部47aがブレーキペダル41に連結されている。
この構成によれば、イコライザアーム47の上端部47b側にペダルピボット軸46が位置することとなる。これにより、イコライザアーム47の上端部47bがブレーキペダル41に連結される場合に比べて、ペダルピボット軸46の位置が高くなり、ペダルピボット軸46がブレーキペダル41の踏み面44aに上下方向で近くなる。このため、ブレーキペダル41の操作時における踏み面44aの軌道がより下方を指向し、ブレーキペダル41をより自然に踏み込むことができる。
上記鞍乗り型車両の前後連動ブレーキ装置20において、イコライザアーム47は、側面視で車体フレーム5のフレーム部材(フロアサイドフレーム5d、後述のセンターフレーム5f)と重なって配置されている。
この構成によれば、長手方向を上下方向に向けたイコライザアーム47が車体フレーム5のフレーム部材の上下に張り出し難くなり、イコライザアーム47をコンパクトに配置することができる。
上記鞍乗り型車両の前後連動ブレーキ装置20において、イコライザアーム47は、車体フレーム5のフレーム部材(フロアサイドフレーム5d、後述のセンターフレーム5f)の車幅方向内側に配置されている。
この構成によれば、車体フレーム5のフレーム部材によってイコライザアーム47を車幅方向外側からの外乱から保護することができる。また、イコライザアーム47が車体フレーム5の車幅方向外側に張り出すことを抑え、イコライザアーム47をよりコンパクトに配置することができる。
上記鞍乗り型車両の前後連動ブレーキ装置20において、ペダルピボット軸46は、上下方向でブレーキペダル41の上端部41aと下端部41bとの間に位置している。
この構成によれば、ブレーキペダル41の上下幅を縮小してコンパクトに配置することができる。
上記鞍乗り型車両の前後連動ブレーキ装置20において、ブレーキペダル41は、下端部41bにイコライザアーム47が連結されている。
この構成によれば、イコライザアーム47がブレーキペダル41の下方に張り出すことを抑え、イコライザアーム47およびブレーキペダル41の組み体を上下方向で小型化することができる。
上記鞍乗り型車両の前後連動ブレーキ装置20において、ブレーキペダル41は、ペダルピボット軸46に支持される基部42と、基部42の前上方に配置され、踏み面44aを形成するペダル部44と、基部42およびペダル部44の間に渡るアーム部43と、を備え、アーム部43は、基部42から前方に延びた後に上方に向けて屈曲して前記ペダル部44まで延びている。
この構成によれば、ブレーキペダル41のアーム部43が前方に延びた後に上方に向けて屈曲するL字状に形成されるので、アーム部43の下方への突出が抑えられるとともに、アーム部43のペダル部44側をブレーキペダル41の揺動軌跡に沿うように設けることが可能となる。このため、アーム部43の揺動スペースが縮小され、自動二輪車1の最低地上高への影響を抑えるとともに、周辺部品や運転者の足との干渉を抑えることができる。
上記鞍乗り型車両の前後連動ブレーキ装置20において、ステップフロア9を備えるスクータ型の自動二輪車1に適用され、ブレーキペダル41は、ステップフロア9に配置され、アーム部43は、ステップフロア9のフロア面9aを貫通し、ペダル部44は、フロア面9aの上方に配置され、イコライザアーム47は、フロア面9aの下方に配置されている。
この構成によれば、スクータ型の自動二輪車1において、ステップフロア9のフロア面9aの下方にイコライザアーム47を含む連動機構49が配置されるので、フロア面9aを広く確保することができる。また、L字状のアーム部43のペダル部44側をブレーキペダル41の揺動軌跡に沿うように設けることで、ステップフロア9におけるアーム部43が貫通する開口を縮小し、外観性を向上させることができる。
上記鞍乗り型車両の前後連動ブレーキ装置20において、イコライザアーム47の下端部47aよりも下方に、車体フレーム5の下部フレーム部材(クロスフレーム5c、後述のクロスフレーム5g)を備えている。
この構成によれば、車体フレーム5の下部フレーム部材よりも上方にイコライザアーム47が位置するので、イコライザアーム47が車体フレーム5の下方に張り出すことが抑えられる。また、イコライザアーム47の下端部47aがブレーキペダル41の下端部41bに連結される構成であれば、ブレーキペダル41が車体フレーム5の下方に張り出すことも抑えられる。このため、イコライザアーム47(およびブレーキペダル41)を下方からの外乱から保護し、かつ自動二輪車1の最低地上高を確保することができる。
上記鞍乗り型車両の前後連動ブレーキ装置20において、ペダルピボット軸46は、車体フレーム5のフレーム部材(フロアサイドフレーム5d)の上方に位置している。
この構成によれば、ペダルピボット軸46の位置が高くなるので、ペダルピボット軸46がブレーキペダル41の踏み面44aに上下方向で近くなる。このため、ブレーキペダル41の操作時における踏み面44aの軌道がより下方を指向し、ブレーキペダル41をより自然に踏み込むことができる。
なお、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、例えば、以下に示す変形例が考えられる。
<変形例>
図8は、ブレーキペダル41周辺の変形例を適用した鞍乗り型車両の前後連動ブレーキ装置220を示している。なお、前記実施形態と同一構成には同一符号を付して詳細説明は省略する。
図8の変形例は、ステップフロア9を有さない自動二輪車(鞍乗り型車両)へ適用した例である。運転者は、車体外側に起立したステップ9bに足を載せ、この足でブレーキペダル41を操作する。ブレーキペダル41は、例えば車体フレーム5における車体前後中間部に位置するセンターフレーム5fに支持されている。センターフレーム5fは、例えば長手方向を上下方向に向けて配置されている。
図8の側面視において、ブレーキペダル41の基部42(ミドルアーム42b)およびイコライザアーム47(ひいては連動機構49)は、センターフレーム5fと全体的にラップするように配置されている。例えば、センターフレーム5fは左右一対をなし、右センターフレーム5fの車幅方向内側にイコライザアーム47を含む連動機構49が配置されている。左右センターフレーム5fの下端部は、連動機構49よりも下方においてクロスフレーム5gで連結されている。
図8の変形例においても、実施形態と同様、イコライザアーム47を含む連動機構49を上下方向で小型化することができる。
イコライザアーム47は、側面視で車体フレーム5のフレーム部材(センターフレーム5f)と重なって配置されているので、長手方向を上下方向に向けたイコライザアーム47が車体フレーム5のフレーム部材の上下に張り出し難くなり、イコライザアーム47をコンパクトに配置することができる。
前記鞍乗り型車両には、運転者が車体を跨いで乗車する車両全般が含まれ、自動二輪車(原動機付自転車及びスクータ型車両を含む)のみならず、三輪(前一輪かつ後二輪の他に、前二輪かつ後一輪の車両も含む)又は四輪の車両も含まれる。また、原動機が上下揺動するユニットスイング式ではなく、車体フレームに原動機が固定的に支持された車両も含まれる。また、原動機の少なくとも一部が電気モータである車両も含まれる。後ブレーキケーブル24に代わり、ブレーキロッドを用いてもよい。
そして、上記実施形態における構成は本発明の一例であり、実施形態の構成要素を周知の構成要素に置き換える等、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
1 自動二輪車(鞍乗り型車両)
5 車体フレーム
5c,5g クロスフレーム(下部フレーム部材)
5d フロアサイドフレーム(フレーム部材)
5f センターフレーム(フレーム部材)
9 ステップフロア
9a フロア面
20 前後連動ブレーキ装置
21 前ブレーキ
22 後ブレーキ
24a 一端係止部(係止部)
25 連動ケーブル
25b 他端係止部(係止部)
41 ブレーキペダル
41a 上端部
41b 下端部
42 基部
43 アーム部
44 ペダル部
44a 踏み面
46 ペダルピボット軸
47 イコライザアーム
48 連結軸

Claims (10)

  1. ペダルピボット軸(46)を中心に回動するブレーキペダル(41)と、前記ブレーキペダル(41)に連結され、前記ブレーキペダル(41)に入力されたブレーキ操作力を前後ブレーキ(21,22)へ振り分けるイコライザアーム(47)と、を備える鞍乗り型車両(1)の前後連動ブレーキ装置(20)において、
    前記イコライザアーム(47)は、長手方向を上下方向に向けて配置され、前記ブレーキペダル(41)に連結される連結軸(48)と、前記後ブレーキ(22)が係止される係止部(24a)と、を備え、
    前記係止部(24a)は、上下方向で前記連結軸(48)と前記ペダルピボット軸(46)との間に配置され
    前記イコライザアーム(47)は、前記連結軸(48)と前記係止部(24a)との間に、連動ケーブル(25)が係止される第二係止部(25b)を備えていることを特徴とする鞍乗り型車両の前後連動ブレーキ装置。
  2. 前記イコライザアーム(47)は、下端部(47a)が前記ブレーキペダル(41)に連結されていることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗り型車両の前後連動ブレーキ装置。
  3. 前記イコライザアーム(47)は、側面視で車体フレーム(5)のフレーム部材(5d,5f)と重なって配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の鞍乗り型車両の前後連動ブレーキ装置。
  4. 前記イコライザアーム(47)は、前記車体フレーム(5)のフレーム部材(5d,5f)の車幅方向内側に配置されていることを特徴とする請求項3に記載の鞍乗り型車両の前後連動ブレーキ装置。
  5. 前記ペダルピボット軸(46)は、上下方向で前記ブレーキペダル(41)の上端部(41a)と下端部(41b)との間に位置していることを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載の鞍乗り型車両の前後連動ブレーキ装置。
  6. 前記ブレーキペダル(41)は、前記下端部(41b)に前記イコライザアーム(47)が連結されていることを特徴とする請求項5に記載の鞍乗り型車両の前後連動ブレーキ装置。
  7. 前記ブレーキペダル(41)は、前記ペダルピボット軸(46)に支持される基部(42)と、前記基部(42)の前上方に配置され、踏み面(44a)を形成するペダル部(44)と、前記基部(42)およびペダル部(44)の間に渡るアーム部(43)と、を備え、
    前記アーム部(43)は、前記基部(42)から前方に延びた後に上方に向けて屈曲して前記ペダル部(44)まで延びていることを特徴とする請求項1から6の何れか一項に記載の鞍乗り型車両の前後連動ブレーキ装置。
  8. ステップフロア(9)を備えるスクータ型の鞍乗り型車両(1)に適用され、
    前記ブレーキペダル(41)は、前記ステップフロア(9)に配置され、前記アーム部(43)は、前記ステップフロア(9)のフロア面(9a)を貫通し、前記ペダル部(44)は、前記フロア面(9a)の上方に配置され、前記イコライザアーム(47)は、前記フロア面(9a)の下方に配置されていることを特徴とする請求項7に記載の鞍乗り型車両の前後連動ブレーキ装置。
  9. 前記イコライザアーム(47)の下端部(47a)よりも下方に、車体フレーム(5)の下部フレーム部材(5c,5g)を備えていることを特徴とする請求項1から8の何れか一項に記載の鞍乗り型車両の前後連動ブレーキ装置。
  10. 前記ペダルピボット軸(46)は、車体フレーム(5)のフレーム部材(5d)の上方に位置していることを特徴とする請求項1から9の何れか一項に記載の鞍乗り型車両の前後連動ブレーキ装置。
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