JP6979259B2 - 車両のコーナー部の見切り構造の良否判定方法 - Google Patents

車両のコーナー部の見切り構造の良否判定方法 Download PDF

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Description

本発明は、車両のコーナー部の見切り構造の良否判定方法に関する。
車両は、サイドドアやバックドア、アウタ等の種々の部材によって、その外観形状が構成されており、車両の外観の良否に影響を与える要因として、各部材の意匠面同士の連続性が重要になってくる。例えば、意匠面同士の隙間が大きくなることにより、意匠面の連続性が失われて車両の見栄えが悪化してしまう。
このため、従来から、意匠面同士が物理的に連続するように各部材の作り込みをした上で、目視によって車両の外観の官能評価をし、その良否判定を行っていた。
また、意匠面の外観に与える影響を定量的に評価する方法として、例えば特許文献1には、車両のサイドメンバーとサイドドアの見切り構造の設計を支援する方法が開示されている。
特許文献1では、図5に示すように、サイドメンバー100の外形意匠面101と、側方設計面102とが形成する側面角度α1が法面角度α2よりも小さいか否かにより、良否の判定を行う。図6に示すように、側面角度α1が鋭角である場合に、外形意匠面101と、側方設計面102とによって形成される角部103にRを設けると、サイドメンバー100とサイドドア110との間の実際の見切り隙g2が理想の見切り隙g1よりも大きくなり、その外観に影響を与えてしまうという問題がある。しかし、上記の良否判定により、見切り隙gを適切に管理することができ、見切り隙gが大きくなり過ぎて意匠面の連続性が失われることを防止できる。
特開2005−247159号公報
特許文献1のサイドメンバーとサイドドアのように、平面部同士の見切り構造の場合、部材同士の隙間を適切に管理する等、意匠面同士を物理的に連続させることで、その見栄えを十分に改善することができた。しかし、同じ車両の意匠面であっても、車両のコーナー部のように、曲面部によって構成された見切り構造の場合、人の視覚的な特性が外観の見栄えに与える影響が大きく、物理的に意匠面を連続させるだけでは、外観の見栄えを十分に良くすることができなかった。つまり、コーナー部では、意匠面同士の境界部分が物理的に連続している場合であっても、境界部分の明暗や曲面部の勾配によって、視覚的に一方の意匠面が浮き上がって見えて他方の意匠面が相対的に落ち込んで見えることがあり、コーナー部の見栄えを悪化させる要因となっていた。
このように、コーナー部の外観に関しては、部品を精度良く成形し物理的に意匠面を連続させるだけでは、その見栄えを十分に良くすることができず、官能評価での不良や市場等での見栄えの悪さの指摘につながっていた。また、コーナー部の外観評価が目視による官能評価に依存し、評価者による結果のバラつき等の問題もあった。さらに、上記のように不良と判断された場合には、部品の成形後に、部品の形状の見直しや新たな部品の追加が生じてコストアップの原因となり、手間も大きくかかるという課題があった。
このような事情から、本発明では、コーナー部の見栄えに影響を与える要因を適切に考慮し、コーナー部の外観の良否を定量的に評価することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明は、車両のコーナー部を形成する第一パネル部材と第二パネル部材との見切り構造の良否判定方法であって、前記第一パネル部材は、前記車両の外形意匠面を形成する曲面部と、前記第二パネル部材との境界部分に設けられ、車両内部方向へ伸びる側面部とを有し、前記第二パネル部材は、前記車両の外形意匠面を形成する意匠面部を有し、前記意匠面部と前記側面部とによって形成される角度を用いて、前記コーナー部の良否を判定することを特徴とするものである。
かかる方法では、側面部の意匠面部に対する角度を考慮して、コーナー部の外観の良否を判定することができる。つまり、上記角度が所定の角度以上である場合には、車両を後方から視認すると、車両内部方向へ伸びる側面部が意匠面部に対して垂直な角度に近づくことにより、第一パネル部材と第二パネル部材との隙間部分が影になって暗く見える。この隙間部分が影になることにより、第二パネル部材の外形意匠面が相対的に浮き上がって見え、第二パネル部材の外形意匠面が第一パネル部材の外形意匠面に対して落ち込んで見えることを防止できる。
上記の良否判定方法として、意匠面部と、曲面部の割線とによって形成される角度をさらに用いて、コーナー部の良否判定を行うことができる。これにより、第一パネル部材の境界側が浮き上がって見えることを防止できる。
本発明によれば、側面部の意匠面部に対する角度により、コーナー部の外観の良否を定量的に判定することができる。これにより、人の視覚的な特性まで考慮したコーナー部の外観の評価を行うことができる。
本実施形態の車両を後方から見た図である。 本実施形態のコーナー部を部分的に拡大して表示した斜視図である。 本実施形態のコーナー部の断面図である。 バックドアの落ち込みの指摘割合の実験結果を示す図である。 従来の見切り構造の評価支援方法を示す図である。 従来の見切り構造の評価支援方法を示す図である。
図1に示すように、本実施形態の車両1では、サイドアウタ(第一パネル部材)2とバックドア(第二パネル部材)3との境界が、車両1の後方のコーナー部に配されている。このような場合、サイドアウタ2とバックドア3との外形意匠面の連続性が、車両1を後方側から見た際のコーナー部の見栄えに影響する。従って、バックドア3がサイドアウタ2に対して落ち込んで見えた場合には、意匠面の見栄え上の連続性が失われ、車両1の後方からの見栄えが悪化することになる。
図2は、前述のサイドアウタ2とバックドア3との境界が配されるコーナー部Xの一部分(図1の点線部分)を拡大した図である。図2に示すように、サイドアウタ2は、外形意匠面を形成する曲面部2aと、曲面部2aのバックドア3側の端部から、車両1の内部方向へ伸びる側面部2bとを有する。また、バックドア3は意匠面部3aを有する。サイドアウタ2の曲面部2aとバックドア3の意匠面部3aとによって、コーナー部Xの外形意匠面が形成されている。また、側面部2bは、サイドアウタ2とバックドア3との境界部に配されており、サイドアウタ2とバックドア3の隙間から、その一部が視認可能である。
図3は、コーナー部の断面図である。図3の断面図は、サイドアウタ2の意匠面部3aの境界側の端縁3a1の延長線L(図2参照)に垂直な面で切断した断面図であり、後述する内角度および外角度は、この断面上の角度として測定される。
図3に示すように、サイドアウタ2の曲面部2aと側面部2bとによって形成される角部にはR面が形成されている。また、側面部2bは、このR面以外は略平面部(図では直線部)によって形成されている。
意匠面部3aの所定の2点を結ぶ延長線Mと、側面部2bの平面部とによって、内角度θ1が形成される。ここで延長線Mは、意匠面部3aのR面の終点M1と、終点M1から所定の位置(本実施形態では30mmの位置)にある意匠面部3a上の点M2を結んで延長した線である。そして、この延長線Mと側面部2bの平面部とによって内角度θ1が形成される。
また、意匠面部3aの延長線Mと曲面部2aの所定の2点を結ぶ直線Nとによって、外角度θ2が形成される。直線Nは、曲面部2aのRの終点N1と終点N1から所定の位置(本実施形態では30mmの位置)にある曲面部2a上の点N2とを結んで延長した線であり、曲面部2aの割線である。
ここで、上記の内角度θ1および外角度θ2がコーナー部Xの外観に与える影響について説明する。まず、内角度θ1に関しては、内角度θ1が90度に近づくほど、つまり、意匠面部3aに対して側面部2bが垂直に近づくほど、側面部2bが意匠面部3aに対して立ち上がった状態になる。そして、側面部2bが立ち上がった状態になることで、車両の後方からコーナー部Xを視認すると、側面部2bの部分が縦壁状になって影になり、側面部2bに隣接するバックドア3の意匠面部3aが相対的に浮き上がって見えるようになる。つまり、内角度θ1を大きく設定することにより、バックドア3がサイドアウタ2に対して落ち込んで見えることを防止でき、コーナー部の見栄えを改善することができる。
また、外角度θ2を小さく設定することによっても、バックドア3がサイドアウタ2に対して落ち込んで見えることを防止できる。つまり、車両を後方から見た場合に、外角度θ2が大きくなるほど、曲面部2aが図の右側へ向かうに従って車両前方側へ落ち込んでいくことになる。これにより、相対的に曲面部2aのバックドア3側が浮き上がって見え、これに隣接するバックドア3が落ち込んで見えることになる。従って、これとは反対に外角度θ2を小さく設定することにより、車両後方から見た曲面部2aが平面に近くづくため、曲面部2aが浮き上がって見えることが防止される。言い換えると、バックドア3がサイドアウタ2に対して落ち込んで見えることを防止できる。
図4は、内角度θ1および外角度θ2を変化させた際の、バックドア3のサイドアウタ2に対する落ち込みの指摘の割合の変化を実験した結果を示す図であり、横軸に設定した角度、縦軸に落ち込みが指摘された割合を示す。図4(a)は内角度θ1を変化させた場合、図4(b)は外角度θ2を変化させた場合を示す。なお、内角度θ1を変化させる場合には、外形意匠面(意匠面部3aおよび曲面部2a)に対する側面部2bの相対位置を変化させ、外角度θ2を変化させる場合には、意匠面部3aおよび側面部2bに対する曲面部2aの相対位置を変化させている。また、落ち込みの有無は複数の観察者の目視によって行われ、視認する方向を統一して評価が行われている。
図4(a)に示すように、内角度θ1が61度の場合には指摘の割合が55%と大きく、内角度θ1が65度、69度では、それぞれ20%、30%となり、61度の場合よりも小さくなった。また、図4(b)に示すように、外角度θ2が33度、27度では、それぞれ指摘の割合が74.3%、65.7%と大きく、外角度θ2が21度、15度では、それぞれ20%、17.1%と小さくなった。このように、内角度θ1が所定以上である場合、さらに、外角度θ2が所定以下である場合には、バックドア3の落ち込みの指摘割合が顕著に低下した。
以上のように、内角度θ1および外角度θ2がコーナー部の外観に顕著に影響を与えていることがわかる。従って、内角度θ1および外角度θ2の値を評価することにより、コーナー部の外観の良否を判定することができる。このように、本実施形態の方法を採用することにより、サイドアウタ2とバックドア3の意匠面同士を物理的に連続させるだけでなく、人の視覚的な特性まで考慮して、コーナー部の外観の良否を定量的に評価することができ、コーナー部の見栄えをより改善することができる。
また、設計段階において、内角度θ1および外角度θ2の値を適切に設定することにより、製品完成後のバックドア3の落ち込みの指摘を減らすことができる。従って、部品成形後に、成形型の後加工や部品の追加をする機会を減らし、コストダウンを図ることができる。
一例として、上記の図4で示した実験結果を踏まえて、内角度θ1が65度以上、外角度θ2が21度以下であれば良品と判定することができる。あるいは、設計段階において、内角度θ1および外角度θ2が上記範囲内になるように、各部材の寸法を設定することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加え得ることは勿論である。
上記で示した角度の値は一例であり、製品の形状などによって、適宜、最適な値を設定可能である。また、内角度θ1のみを評価の基準として採用することもできる。
1 車両
2 サイドアウタ(第一パネル部材)
2a 曲面部
2b 側面部
3 バックドア(第二パネル部材)
3a 意匠面部
M 延長線
N 延長線(割線)
X コーナー部
θ1 内角度(角度)
θ2 外角度(角度)

Claims (2)

  1. 車両のコーナー部を形成する第一パネル部材と第二パネル部材との見切り構造の良否判定方法であって、
    前記第一パネル部材は、前記車両の外形意匠面を形成する曲面部と、前記第二パネル部材との境界部分に設けられ、車両内部方向へ伸びる側面部とを有し、
    前記第二パネル部材は、前記車両の外形意匠面を形成する意匠面部を有し、
    前記意匠面部と前記側面部とによって形成される角度を用いて、前記コーナー部の良否を判定することを特徴とする良否判定方法。
  2. 前記意匠面部と、前記曲面部の割線とによって形成される角度をさらに用いて、前記コーナー部の良否判定を行う請求項1記載の良否判定方法。
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