JP6976832B2 - 見切りシール取付構造 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車のドア端部等における見切り部をシールするための見切りシールの取付構造に関する。
従来から、自動車のドアの窓枠において、車体の各ピラー部に沿ってサッシュ部が設けられており、サッシュ部の車外側にはガーニッシュが設けられている。また、そのガーニッシュには、該ガーニッシュとボデー(ドア)との間の隙間をシールするための見切りシール部材が設けられている。以下に、従来の見切りシールの取付構造について図6及び図7を参照しながら説明する。特に、ここではセンターピラー部P、すなわちリヤドア1の前端側のガーニッシュに設けられ、リヤドア1とフロントドア2との間の見切り部Qをシールするシール部材及びその取付構造について説明する。図6は自動車の左側の側面を示し、図7は図6のC−C線における断面を示す図である。
図6及び図7に示すように、自動車のセンターピラー部Pに沿って、リヤドア1前端及びフロントドア2後端にそれぞれガーニッシュ300、400が設けられている。また、従来の見切りシール100は、リヤドア1のインナパネル1a及びアウタパネル1bの前端部に取り付けられている。具体的には、見切りシール100は、嵌合溝101aを有する取付部101と、該嵌合溝101aの開口と反対側に延びるリップ形状の見切りシール部102とを有し、嵌合溝101aをインナパネル1a及びアウタパネル1bの前端部に嵌合することにより、見切りシール100がリヤドア1に取り付けられる。この取り付けの後に、ガーニッシュ300がリヤドア1の前端部において車外側から取り付けられる。具体的には、ガーニッシュ300の車内側面には内側にネジが切られたボス部301が設けられており、リヤドア1のインナパネル1a及びアウタパネル1bを貫通してボス部301に螺合されるビス5により、ガーニッシュ300がリヤドア1に取り付けられる。また、ガーニッシュ300の前端は車内側に突出した突部302を有しており、その突部302の位置に対応する見切りシール100の取付部には取付溝103が設けられており、その取付溝103にガーニッシュ300の突部302が挿入される。これらの構造によって、見切りシール100がガーニッシュ300及びリヤドア1に取り付けられることとなる。なお、取付溝103の位置から前方側に見切りシール部102が延びており、見切りシール部102は、リヤドア1(のガーニッシュ300)の前端部とフロントドア2(のガーニッシュ400)の後端部との間の見切り部Qをシールする。
図7では、ガーニッシュ300がリヤドア1のインナパネル1a及びアウタパネル1bにビス5によって取り付けられた構造を示したが、これに限らず、接着剤や両面接着テープにより固定される場合もあり、さらに、それらを併用することもある。ビス5を用いた取付構造は、他に例えば特許文献1の第2図に開示されており、接着剤や両面接着テープを用いた取付構造は、例えば特許文献2の図2に開示されている。
特許文献1のような構造の場合、ドアパネルに対して、少なくとも、ガーニッシュ及び見切りシールの取り付け順を考慮する必要があり、作業が煩雑となるおそれがある。見切りシールをドアに取り付け、その後にガーニッシュを、見切りシールを挟み込むようにドアに当ててビスで取り付けする必要があり、位置精度及び取付工数の観点から作業者の負担が大きく、ビス頭部が見えやすい位置に存在するため、外観性が悪化する。また、特許文献2のように、接着剤や両面接着テープを使用してガーニッシュをドアに取り付ける構造においても、位置精度および取付工数の観点から、作業者の負担が大きく、また、部品交換も容易ではない。
また、上記の各見切りシール取付構造とは異なる構造として、見切りシールがグラスランと別体に形成され、該グラスランがガーニッシュに取り付けられた構造が特許文献3の図3や図4に開示されている。特許文献3の見切りシールは、ガーニッシュのみに組み付けられた構造となっている。特許文献3の見切りシール取付構造では、図8に示すように、リヤドアのガーニッシュ500の前端部に、前側に開口した開口部501が設けられており、その開口部501に見切りシール600が嵌合されることにより取り付けられている。ここで、図8では便宜上、リップ23とガーニッシュ6の記載は省略する。具体的には、ガーニッシュ500の開口部501内の側壁には内側に突出した突起部502が形成されており、一方、見切りシール600の先端に嵌合部601が設けられている。特に、嵌合部601の幅Xは、ガーニッシュ500の開口部501の開口幅Yよりも広く設定されており、嵌合部601を開口部501に挿入する際に、嵌合部601の矢尻状部が突起部502により閉じる方向に弾性変形し、さらに上記突起部502を通過してさらに奥に挿入されると、嵌合部601の矢尻状部が開く方向に弾性変形し、開口部501から抜け外れる方向への嵌合部601の移動を規制できるように構成されている。
上記構成の特許文献3に開示された見切りシール取付構造によると、見切りシールの取付のための取付部(開口部)がガーニッシュに設けられた、凹溝状の開口部のみによって構成されているため、見切りシールの取り付けは特許文献1及び2に開示の構造を採用した場合よりも、比較的に容易に取付可能となる。
実開平3−100514号公報 特許第4161599号公報 特開2017−114334号公報 特開2005−47447公報 米国特許第9114765号公報
しかしながら、図8に示す特許文献3の見切りシールの取付構造では、上述の通り見切りシール600を比較的容易にガーニッシュ500に組み付け可能となるものの、特許文献1や特許文献2とはガーニッシュ形状が異なる事に起因する、新たな別の問題が発生する。以下に、その詳細を説明する。
まず、ガーニッシュ500に、自動車の前後方向に開口した、凹溝状の取付部(開口部)501に対して、見切りシール600の抜け防止目的の突起部502を設ける必要がある。ところで、自動車は、正面視で、特に、ベルトライン部より上部においては、デザイン関係上、完全な直線である事はほとんどなく、上側に行くにつれて、内側(車内側)に傾斜しながら、ゆるやかに湾曲しているものがほとんどであるのが、実情である。そのため、特許文献3のガーニッシュ断面構造において、ゆるやかな湾曲がある前提では、ガーニッシュ500の型成形の際の型抜きに関して考慮されておらず、当該構造の実現は困難である。すなわち、ガーニッシュ500における開口部501の位置に設けられる型は、車両前後方向と車両上下方向の、両方において抜くことができず、例えば開口部501の車外側または車内側の側壁位置Sに型抜き用の穴部を設ける必要がある。しかしながら、ガーニッシュ500は外部に露出する部材であり、上記のような車外側または車内側の側壁位置S等に穴部を設けると外観性が悪くなり好ましくない。
また更に、特許文献4の図2には、ガーニッシュ先端部に、自動車の車内側に向けて開口した取付溝部に、見切りシールを取り付けた構造が開示されているが、この構造では、ドアインナパネルとドアアウタパネルの先端部に対して、ガーニッシュは、車両左右方向での位置決め固定をする必要があり、図示されていない、ビス等により固定が必要となり、
特許文献1と同様な問題が存在することが考えられる。
また、図7に示す構造の他に、自動車のルーフ部において、グラスランによりドアフレームの塗装板金面が、車外側視で見えないように覆われた構造である、いわゆる、ヒドン構造を採用したリヤドアにおける見切りシール取付構造が、特許文献5のFIG.4に開示されている。特許文献5の見切りシール取付構造では、ヒドン構造のドアに見切りシールが組み付けられている。
通常、ルーフ部のヒドンタイプグラスランと、ピラー部の略コの字形状のグラスラン44は、車体角部で、型成形によって一体化されている。また、特許文献5では開示されていないが、ルーフ部とピラー部の、一体化されたグラスランに対して、見切りシールをも、型成形によって一体化したいという事も、要求され始めている。そのように一体化部品化しようとした場合、車両への取り付け手順としては、以下のようになると想定される。まず、FIG.3に示されているルーフ部のヒドンタイプグラスランを、車外側に向けて突出したドアフランジ部に対して、車内側に向けて取り付ける。次に、FIG.4に示されている、ピラー部のグラスラン44をドア(またはガーニッシュ)の車両前側に開口した凹溝状部に対して、車両後方に向けて取り付ける。そして、最後に、FIG.4に示されている見切り部材30を、車両後側に開口した凹溝状部に対して、車両前方に向けて取り付ける。ここで、特許文献5では、FIG.1に示されているように、ルーフ部のヒドンタイプグラスランと見切り部材30が別体となっているため、取り付け順については融通が利く。しかしながら、FIG.4に示されているように、ガーニッシュの車両後側開口凹溝とドアフランジ部を、見切り部材30で予め挟みこんだ状態で、ガーニッシュをドアに対してビスやクリップで固定する構造では、上記のような一体化部品化しようとした場合には、取り付け手順が前後する事になり成立しない。
本発明は、前記の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、ガーニッシュの外観を損なうことなくかつ、ガーニッシュ製造後の型抜きが容易にできるようにし、さらに、
ガーニッシュとドアを含むボデーとの間の見切り部をシールするシール部材の組み付けの作業性を容易にすることにある。
前記の目的を達成するために、本発明では、見切りシール取付構造において、ガーニッシュにシール部材を嵌合させるための開口部を設け、特に断面構造が異なる2種の開口部を交互に配置させた。
具体的には、本発明に係る見切りシール取付構造は、車両のボデーに設けられるガーニッシュと、前記ガーニッシュに取り付けられて該ガーニッシュとボデーとの間の見切り部をシールする見切りシールとを含む見切りシール取付構造であって、前記見切りシールは、取付板部と、前記取付板部から前記見切り部側に延びるシール部と、前記取付板部から前記シール部と反対側に突出し、弾性変形可能な取付部と、を含み、前記取付部は、前記取付板部と接続する側壁と、該側壁よりも幅広となるように幅方向に突出した係止突部を有する先端部とを含み、前記ガーニッシュは、車外側に露出する表面板部と、前記ガーニッシュには、前記見切り部側に開口し、前記見切りシールの前記取付部が挿入される取付溝が形成され、前記取付溝は、断面形状が互いに異なる第1取付溝及び第2取付溝が交互に配置されてなり、前記第1取付溝は、該第1取付溝の開口部が狭くなるように該第1取付溝の内側面の開口端部から内側に突出して係止段部を構成する突出部を有する無底溝であり、前記第2取付溝は、該第2取付溝の開口部から底壁までの内側面が平坦な有底溝であり、前記取付部の前記先端部における前記係止突部と前記第1取付溝の前記突出部の前記係止段部とが係合して、前記取付部の前記取付溝からの見切り部方向への移動を規制するように構成されていることを特徴とする。
本発明に係る見切りシール取付構造によると、ガーニッシュに設けられた取付溝に直接に見切りシールを取り付けることが可能であるため、たとえヒドンタイプのグラスランを採用したドアであっても、ドアパネルへのガーニッシュ、サッシュ及び見切りシール部材の組み付け順を考慮する必要がなく、見切りシールの装着作業性を向上することができる。また、見切りシールの取付部が中空状であるため変形しやすくなるので、取付部のガーニッシュの取付溝への組み付けが容易となり、この点でも装着作業性を向上できる。さらに、本発明に係る見切りシール取付構造では、取付溝が無底状の第1取付溝と、開口部から底壁までの内側面が平坦な有底溝である第2取付溝とからなるため、取付溝の形成のための型抜きが上記従来のものと異なり容易に可能である。すなわち、第1取付溝では突出部があるものの底部側から型抜き可能であり、一方、第2取付溝では突出部がないため、見切り部側から型抜き可能である。従って、本発明に係るガーニッシュは、上述したような外観性を損なう型抜き用の穴部を別途設けることなく、容易に製造が可能である。
本発明に係る見切りシール取付構造において、取付部の前記側壁は、前記第1取付溝の前記突出部の厚み以上の長さを有することが好ましい。
このようにすると、見切りシールの取付部をガーニッシュの取付溝に組み付ける際の装着作業性を向上でき、取付部の保持性も向上できる。
本発明に係る見切りシール取付構造において、ガーニッシュは、前記第2取付溝の前記底壁における前記見切りシールと反対側の面から該見切りシールと反対側に延びて前記ドアを構成するドアパネルに近接するように構成されたリブを有することが好ましい。
このようにすると、ドアパネルをガーニッシュ本体を構成する車内側板部とリブとに近接させることができ、ガーニッシュの車両左右方向における位置規制機能を向上することができる。
この場合、リブは、前記底壁側から離れるに従って車外側に傾斜しながら薄くなるテーパ部を有することが好ましい。
このようにすると、リブを形成するための型成形時において、この部分の型抜きを容易にするとともに、間隙をインナパネルとアウタパネルの前端部へ取り付ける際の、ガイド機能部としての役目も果たす。
本発明に係る見切りシール取付構造によると、ガーニッシュの外観を損なうことなく、かつ、ガーニッシュ型成形後の、型抜き性を向上させることができるとともに、ガーニッシュとドアを含むボデーとの間の見切り部をシールする見切りシールの組み付けの作業性を容易にすることができる。
本発明の一実施形態に係る見切りシール取付構造におけるガーニッシュのリヤドアへの取付構造を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る見切りシール取付構造におけるガーニッシュを示し、(a)はガーニッシュの一方側から見た斜視図であり、(b)はガーニッシュの他方側から見た斜視図である。 (a)は図2(a)のA−A線における断面を示す断面図であり、(b)は図2(a)のB−B線における断面を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る見切りシール取付構造における見切りシールを示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る見切りシール取付構造を示し、(a)は、図2(a)のA−A線における見切りシール取付構造の断面を示す断面図であり、(b)は、図2(a)のB−B線における見切りシール取付構造の断面を示す断面図である。 自動車の左側の側面を示す図である。 従来の見切りシール取付構造を示す図であり、図6のC−C線における断面図である。 従来の別の見切りシール取付構造を示す断面図であり、図6のC−C線における断面図である。
以下、本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用方法或いはその用途を制限することを意図するものではない。
本発明の一実施形態に係る見切りシール取付構造について、図1〜図6を参照しながら説明する。
図6に示す自動車において、リヤドア1のウインドウ1cの前端および後端に沿ってガーニッシュ30a、30bが設けられている。なお、フロントドア2のウインドウ2cの前端及び後端にも、ガーニッシュ30c、30dがそれぞれ設けられている。
まず、自動車のリヤドアに対する本発明の一実施形態に係るガーニッシュ30aの取付構造について図1を参照しながら説明する。図1は、図6に示す自動車のリヤドア1に対するガーニッシュ30aの取付構造を示す。図1に示すように、ガーニッシュ30aは、ウインドウ1cに当接するグラスラン6と共にリヤドア1に取り付けられている。特に、ガーニッシュ30aは、リヤドア1のインナパネル1a及びアウタパネル1bの前端部を挟むと共に、アウタパネル1bにビス7によって締結されている。また、グラスラン6はリヤドア1のウインドウ1cの前端を挟み、ガラス昇降をガイドするとともに、ガーニッシュ30aを介して、リヤドア1のインナパネル1a及びアウタパネル1bに取り付けられる。
本実施形態において、見切りシール40は独立してガーニッシュ30aの前端部Fに取り付けられる。従って、ガーニッシュ30aやグラスラン6の組み付け順序に依存することなく、例えば、ガーニッシュ30aに対して、グラスラン6を図1の状態に取り付けた後に、見切りシール40をガーニッシュ30aに取り付けることができる。
以下に、そのような本実施形態に係る見切りシール40取付構造について詳細に説明する。まず、見切りシール40取付構造のうち、本実施形態におけるガーニッシュ30aの構造の詳細を図2及び図3を参照しながら説明する。なお、図2(a)は本実施形態のガーニッシュ30aの一方側(前側)から見た斜視図であり、図2(b)はガーニッシュ30aの他方側(後側)から見た斜視図である。また、図3(a)は図2(a)のA−A線における断面を示し、図3(b)は図2(a)のB−B線における断面を示している。図2及び図3に示すように、ガーニッシュ30aは、車外側に露出する車外側板部31と車内側に配置されてドアパネルの端部を車外側板部31と挟む車内側板部32とを含む。なお、車内側板部32は、車外側板部31と比較して前後方向の長さが短く形成されている。また、車外側板部31及び車内側板部32の一端側(前側)である開口端には、互いに対向する方向(内側)に突出する突出部31a、32aがそれぞれ形成されている。また、ガーニッシュ30aは、前記一端側に取付溝33が、ガーニッシュ30aの上下方向に沿って形成されており、前記車外側板部31の突出部31aと車内側板部32の突出部32aとの間が、取付溝33の開口部となる。
本実施形態に係るガーニッシュ30aの取付溝33は、第1取付溝34及び第2取付溝35の2種の取付溝が交互に配置されてなる。具体的には、第1取付溝34は無底溝であり、車外側板部31及び車内側板部32が側壁を構成し、前記突出部31a、32aによって形成された係止段部34aを有する。一方、第2取付溝35は、底壁35aを有する有底溝であり、第1取付溝34のような係止段部34aはなく、すなわち開口部から溝部まで側壁が平坦に構成されている。上述のように、これらのような第1取付溝34及び第2取付溝35がガーニッシュ30aの上下方向に沿って交互に配置されている。
次に、本実施形態に係るガーニッシュ30aに組み付けられる見切りシール40について説明する。図4に示すように、見切りシール40は、略平板状の取付板部41と、取付板部41の一方の面から突出した取付部42と、取付板部41の一端側から取付部42と反対側に延びる見切りシール部43とを含む。見切りシール40は、ガーニッシュ30aに組み付けられ、その状態で見切りシール部43がガーニッシュ30aとボデーとの間の見切り部をシールする。なお、ここで、自動車のボデーとは、リヤドア1及びフロントドア2も含むものとする。取付板部41と接続する側壁42aと、該側壁42aよりも幅広になるように幅方向(車両左右方向)に突出した係止突部42cを有して且つ該側壁42aから前記取付板部41と反対側に延びるに従って先細りになるように形成された先端部42bとを含む。また、取付部42は中空部42dをそなえており、弾性変形可能である。見切りシール40に適用可能な材質としては、ゴム様弾性体の発泡材や非発泡材があげられ、特に限定はされないが、ゴムの場合はEPDM(エチレン・プロピレンゴム)を、熱可塑性樹脂の場合は、TPO(オレフィン系熱可塑性エラストマー)を使用するのが好ましい。
次に、本実施形態に係るガーニッシュ30aに見切りシール40が取り付けられた取付構造について説明する。図5に示すように、見切りシール40は、取付部42がガーニッシュ30aの取付溝33に挿入されることでガーニッシュ30aに組み付けられる。取付溝33は、上述の通り第1取付溝34及び第2取付溝35の2種の異なる形状の取付溝を有しており、取付部42との係合の形態は互いに異なる。
図5(a)に示すように、第1取付溝34においては、見切りシール40の取付部42が挿入された状態において、取付部42の側壁42aがガーニッシュ30aの突出部31a、32aに挟まれ、取付部42の先端部42bが、突出部31a、32aが位置する開口部よりも第1取付溝34の奥にまで挿入された状態となっている。そして、係止突部42cが突出部31a、32aにより形成された係止段部34aに係合しており、取付部42が第1取付溝34から抜ける方向(見切り部Qへの方向)へ移動するのを規制する構成となっている。このようにするために、第1取付溝34の側壁間の距離L1と、突出部31a、32a間の距離L3と、取付部42の係止突部42c間の長さL2とは、L1>L2>L3の関係が成り立つように構成されている。また、取付部42の一対の側壁42aの厚さと一対の側壁42aの間との距離との合計は、L3とほぼ同じ大きさに形成されている。また、側壁42aの長さL4(図4参照)と、突出部31a、32aの厚みL5(図3参照)との関係は、L4≧L5とすることが好ましい。このようにすると、見切りシール40の取付部42をガーニッシュ30の取付溝33に組み付ける際の装着作業性を向上できる。また、取付板部41の取付部42側の面の両端部付近に、突部41aを設けることが好ましい。このようにすることにより、取付部42の保持性を向上できる。
図5(b)に示すように、第2取付溝35においては、見切りシール40の取付部42が挿入された状態において、取付部42が圧縮変形されて挿入される。第2取付溝35の開口幅は、上記L3と同一の大きさに形成されているため、L3よりも大きいL2の大きさの先端部42bを有する取付部42は、挿入時に圧縮変形されることとなる。第2取付溝35には、第1取付溝34のように係止段部34aは存在しないため、第2取付溝35においては、係止突部42cが係止段部34aに係合しないが交互(間歇的)に設けられている第1取付溝34において係合しているため、見切りシール40が取付溝33から抜ける方向への移動は規制されている。
また、図3(b)及び図5(b)に示すように、第2取付溝35の底壁35aを挟んで反対側には、リブ36が設けられている。具体的には、リブ36は、底壁35aの反対側の面から車外側板部31に沿って延び、車内側板部32との間に間隙Gが設けられるように形成されている。また、間隙Gの車両左右方向距離L6(図3(b)参照)は、インナパネル1aと1bの厚さの合計厚さより、若干量大きくしておくのが好ましい。また、リブ36は、型抜きの関係上、第2取付溝35で底壁35aが存在している部位に設定するのが好ましいが、位置規制機能が発揮できるのであれば、第2取付溝35と底壁35aが存在している全ての箇所に設けなくてもよい。リブ36は、上記箇所中の少なくとも1箇所以上、好ましくは2箇所以上に設けられるのがよい。ガーニッシュ30aの組み付けの際に、当該間隙Gに、リヤドア1のインナパネル1a及びアウタパネル1bの前端部が取り付けられる。ここで、リブ36を設けることにより、リブ36が車内側板部32と共にインナパネル1a及びアウタパネル1bに近接することで、ガーニッシュ30の車両左右方向(図の上下方向)における位置規制機能を向上できる。また、リブ36には、底壁側から離れるに従って車外側に傾斜しながら薄くなるテーパ部36aを有することが好ましい。このようにすることで、当該リブ36を形成するための型成形時において、この部分の型抜きを容易にすることができるとともに、テーパ部36aは、間隙Gをインナパネル1aとアウタパネル1bの前端部へ取り付ける際の、ガイド機能部の役目も果たすことができる。
本実施形態では、リヤドア1の前端側に設けられたガーニッシュ30aにおける見切りシール40取付構造について説明したが、本発明は、当然に他の部分に取り付けられたガーニッシュ30b、30c、30d等における見切りシール40取付構造にも適用可能である。
以上の通り、本発明の見切りシール40取付構造によると、ガーニッシュ30aに設けられた取付溝33に直接に見切りシール40を取り付けることが可能であるため、ドアパネルへのガーニッシュ30a、サッシュ及び見切りシール40の組み付け順を考慮する必要がなく、見切りシール40の装着作業性を向上することができる。また、本発明に係る見切りシール40取付構造では、取付溝33が無底状の第1取付溝34と、開口部から底壁までの内側面が平坦な有底溝である第2取付溝35とからなるため、取付溝33の形成のための型抜きが上記従来のものと異なり容易に可能である。すなわち、第1取付溝34では係止段部34aがあるものの底壁35a側から型抜き可能であり、一方、第2取付溝35では係止段部34aがないため、開口部側から型抜き可能である。従って、本発明に係るガーニッシュ30aは、上述したような外観性を損なう型抜き用の穴部を車外側または車内側に別途設けることなく、容易に製造が可能である。
1 リヤドア
1a インナパネル
1b アウタパネル
1c リヤウインドウ
2 フロントドア
5、7 ビス
6 グラスラン
30 ガーニッシュ
31 車外側板部
32 車内側板部
33 取付溝
34 第1取付溝
35 第2取付溝
36 リブ
40 見切りシール
41 取付板部
42 取付部
43 シール部

Claims (4)

  1. 車両のボデーに設けられるガーニッシュと、前記ガーニッシュに取り付けられて該ガーニッシュとボデーとの間の見切り部をシールする見切りシール部材とを含む見切りシール取付構造であって、
    前記見切りシール部材は、
    取付板部と、
    前記取付板部から前記見切り部側に延びるシール部と、
    前記取付板部から前記シール部と反対側に突出し、弾性変形可能な取付部と、を含み、
    前記取付部は、前記取付板部と接続する側壁と、該側壁よりも幅広となるように幅方向に突出した係止突部を有する先端部とを含み、
    前記ガーニッシュには、前記見切り部側に開口し、前記見切りシールの前記取付部が挿入される取付溝が形成され、
    前記取付溝は、断面形状が互いに異なる第1取付溝及び第2取付溝が交互に配置されてなり、
    前記第1取付溝は、該第1取付溝の開口部が狭くなるように該第1取付溝の内側面の開口端部から内側に突出して係止段部を構成する突出部を有する無底溝であり、
    前記第2取付溝は、該第2取付溝の開口部から底壁までの内側面が平坦な有底溝であり、
    前記取付部の前記先端部における前記係止突部と前記第1取付溝の前記突出部の前記係止段部とが係合して、前記取付部の前記取付溝からの見切り部方向への移動を規制するように構成されていることを特徴とする見切りシール取付構造。
  2. 前記取付部の前記側壁は、前記第1取付溝の前記突出部の厚み以上の長さを有することを特徴とする請求項1に記載の見切りシール取付構造。
  3. 前記ガーニッシュは、前記第2取付溝の前記底壁における前記見切りシールと反対側の面から該見切りシール部材と反対側に延びて前記車両のドアを構成するドアパネルに近接するように構成されたリブを有することを特徴とする請求項1又は2に記載の見切りシール取付構造。
  4. 前記リブは、前記底壁側から離れるに従って車外側に傾斜しながら薄くなるテーパ部を有することを特徴とする請求項3に記載の見切りシール取付構造。
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