JP6956125B2 - 外張断熱構造及び外張断熱構造の施工方法 - Google Patents

外張断熱構造及び外張断熱構造の施工方法 Download PDF

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Description

本発明は、外張断熱構造と、その外張断熱構造の施工方法に関する。
木造建物の外側に張る外張断熱パネルは、モジュール単位の幅で構成されている。
外張断熱パネルにおいて、建物への施工性を考慮して、断熱材を囲む外枠を組んで構成することが考えられる。
また、特許文献1において、特殊な形態の外張断熱パネルが提案されている。
その外張断熱パネルは、木造軸組み構造の建物用で、周縁部が軸組材の室外側の面に接合される構造用面材と、その周縁部を除いた室内側の面の下部に付設され且つ下側の水平な土台の上面に当接可能な位置決め用の下部水平部材と、構造用面材の周縁部を除いた室外側の面の幅方向中央部に付設され且つ上下方向に延びる外装材固定用の垂直部材と、この垂直部材に密着してその両側の構造用面材の周縁部を除く室外側の面に貼着された断熱材とを備えている。
このような外張断熱パネルが軸組に組付けられた状態の断熱壁においては、断熱材が存在しないために構造用面材の周縁部が露出した溝部が軸組材に沿って生じており、その軸組材に沿って生じる溝部が、断熱壁補完部材を使用して断熱施工される。
そして、断熱壁補完部材は、溝部に沿って軸組材に釘打ちされる概略角材状の外装材固定用の芯材と、この芯材に凹凸係合して溝部に嵌込まれる概略角柱状の補完断熱材との組合せにより構成される。
芯材は、垂直部材と等しい厚さおよび略等しい幅の断面寸法を有するもので、その室外側の面には、複数の凸部と凹部が交互に所定ピッチで形成されている。
補完断熱材は、その厚さが断熱材の厚さと等しく、幅が溝部の幅に対応して設定されており、この補完断熱材の幅方向中央部には、芯材の各凸部が貫通する複数の嵌合孔が長手方向に沿って所定ピッチで形成され、かつ、芯材の各凸部を除いた部分が嵌合する嵌合溝が形成されている。
以上の断熱壁補完部材の芯材は、溝部に沿ってその幅方向中央部に配置され、凹部の底が構造用面材の周縁部を介して軸組材に釘打ちされて、補完断熱材は、各嵌合孔に芯材の各凸部を貫通させて溝部に嵌合される。
特開平11−131617号公報
しかし、単純に外枠を組んで外張断熱パネルを構成すると、外枠の分重くなってしまう。
特に、特許文献1の特殊形状の外張断熱パネルでは、構造用面材、下部水平部材及び垂直部材の分重くなってしまう。
さらに、断熱材が存在しないために構造用面材の周縁部が露出した溝部が軸組材に沿って生じ、その軸組材に沿って生じる溝部に、特殊な構造による芯材及び補完断熱材により構成される断熱壁補完部材を使用して、追加の断熱施工をする必要があった。
本発明の課題は、外枠をなくして軽量化による施工性の向上及びコスト低減が図れて、断熱ラインの連続性を確保できる外張断熱構造を提供することである。
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、例えば図1に示すように、
建物における外壁の外側面に、複数種類の外張断熱パネルが取り付けられて、前記建物の外側面に沿って断熱ラインが形成されてなる外張断熱構造において、
前記複数種類の外張断熱パネルは、
幅寸法がモジュール寸法を基に設定された標準用断熱材32と、前記標準用断熱材32と等しい幅寸法に設定されるとともに前記標準用断熱材32の外側面に張り付けられ、かつ室外側面に外装仕上げが施される標準用合板31と、を備えた標準用外張断熱パネル30と、
幅寸法が前記モジュール寸法よりも幅広に設定された第一幅広断熱材12と、前記第一幅広断熱材12と等しい幅寸法に設定されるとともに前記第一幅広断熱材12の外側面に張り付けられ、かつ室外側面に外装仕上げが施される第一幅広合板11と、を備えた第一幅広外張断熱パネル10と、
幅寸法が前記モジュール寸法よりも幅広に設定された第二幅広断熱材22と、前記第二幅広断熱材22よりも幅広に設定されるとともに前記第二幅広断熱材22の外側面に張り付けられ、かつ室外側面に外装仕上げが施される第二幅広合板21と、を備えた第二幅広外張断熱パネル20と、を含んでおり、
前記標準用外張断熱パネル30と、前記第一幅広外張断熱パネル10と、前記第二幅広外張断熱パネル20と、を含む前記複数種類の外張断熱パネルは、各々の合板31・11・21の室外側面から各々の断熱材32・12・22を貫通したビス4により、前記外壁に固定されていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、幅寸法がモジュール寸法を基に設定された標準用断熱材32の外側面に、これと等しい幅寸法に設定され、かつ室外側面に外装仕上げが施される標準用合板31が張り付けられた標準用外張断熱パネル30と、モジュール寸法よりも幅広に設定された第一幅広断熱材12の外側面に、これと等しい幅寸法に設定され、かつ室外側面に外装仕上げが施される第一幅広合板11が張り付けられた第一幅広外張断熱パネル10と、モジュール寸法よりも幅広に設定された第二幅広断熱材22の外側面に、これよりも幅広に設定され、かつ室外側面に外装仕上げが施される第二幅広合板21が張り付けられた第二幅広外張断熱パネル20と、を含む外張断熱構造となっている。
すなわち、標準用断熱材32の外側面に等しい幅の標準用合板31が張り付けられた標準用外張断熱パネル30と、第一幅広断熱材12の外側面に等しい幅の第一幅広合板11が張り付けられた第一幅広外張断熱パネル10と、第二幅広断熱材22の外側面に幅広の第二幅広合板21が張り付けられた第二幅広外張断熱パネル20なので、外枠をなくして軽量化できることにより、施工性を向上できるとともにコストを低減できる。
そして、第二幅広断熱材22の外側面に幅広の第二幅広合板21が張り付けられた第二幅広外張断熱パネル20に対し、第二幅広断熱材22より幅広の第二幅広合板21の幅方向側端部において、標準用外張断熱パネル30や第一幅広外張断熱パネル10を直交して接続することが可能になるので、出隅部や入隅部を含んで断熱ラインの連続性を確保できる外張断熱構造を提供することができる。
また、モジュール寸法を用いて各種断熱パネル(標準用外張断熱パネル10、第一幅広外張断熱パネル20、第二幅広外張断熱パネル30)を構成しているため、建物の外周ラインがどのような形状であっても断熱ラインの設計が容易に行える。
さらに、標準用外張断熱パネル30と、第一幅広外張断熱パネル10と、第二幅広外張断熱パネル20と、を含む複数種類の外張断熱パネルが、各々の合板31・11・21から各々の断熱材32・12・22を貫通したビス4により、外壁に固定されているので、標準用外張断熱パネル30、第一幅広外張断熱パネル10及び第二幅広外張断熱パネル20を含む複数種類の外張断熱パネルを、各々の合板31・11・21から各々の断熱材32・12・22を貫通したビス4により、外壁に確実に固定することができる。
請求項2に記載の発明は、例えば図1、図2に示すように、
請求項1に記載の外張断熱構造において、
前記第二幅広外張断熱パネル20は、
前記第二幅広断熱材22における幅方向両側端部のうち少なくとも一方が、前記第二幅広合板21における幅方向両側端部のうち少なくとも一方よりも、前記第一幅広外張断熱パネル10の厚さ分だけ幅方向中央側に奥まって位置することで、幅方向両側端部のうち少なくとも一方に凹部23を有していることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、第二幅広外張断熱パネル20は、第二幅広断熱材22における幅方向両側端部のうち少なくとも一方が、第二幅広合板21における幅方向両側端部のうち少なくとも一方よりも、第一幅広外張断熱パネル10の厚さ分だけ幅方向中央側に奥まって位置して、幅方向両側端部のうち少なくとも一方に凹部23を有しているので、その凹部23に第一幅広外張断熱パネル10の幅方向側端部を接続して、出隅部における断熱ラインの連続性を確保できる。
請求項3に記載の発明は、例えば図2に示すように、
請求項2に記載の外張断熱構造において、
前記外壁のコーナー部に沿って、前記第一幅広外張断熱パネル10と、前記第二幅広外張断熱パネル20と、が直交して配置されており、
前記第二幅広外張断熱20における前記凹部23に、前記第一幅広外張断熱パネル10における幅方向側端部が嵌められるようにして設けられていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、外壁のコーナー部に沿って、第一幅広外張断熱パネル10と、第二幅広外張断熱パネル20と、が直交して配置されて、第二幅広外張断熱20における凹部23に、第一幅広外張断熱パネル10における幅方向側端部が嵌められているので、出隅部における断熱ラインの連続性を確保できる。
請求項4に記載の発明は、例えば図1、図2に示すように、
請求項1からのいずれか一項に記載の外張断熱構造において、
前記標準用外張断熱パネル30と、前記第一幅広外張断熱パネル10と、前記第二幅広外張断熱パネル20と、を含む前記複数種類の外張断熱パネルは、高さ寸法が同一に設定されていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、例えば図1から図4に示すように、
請求項1から4のいずれか一項に記載の外張断熱構造の施工方法であって、
前記標準用外張断熱パネル30と、前記第一幅広外張断熱パネル10と、前記第二幅広外張断熱パネル20と、を含む前記複数種類の外張断熱パネルを、前記外壁の幅寸法に応じて現場で切断して寸法調整を行うことを特徴とする。
請求項5に記載の発明によれば、標準用外張断熱パネル30、第一幅広外張断熱パネル10及び第二幅広外張断熱パネル20を含む複数種類の外張断熱パネルを、外壁の幅寸法に応じて現場で切断して寸法調整を行うことで、例えば標準用外張断熱パネル30を、第一幅広外張断熱パネル10や第二幅広外張断熱パネル20の側方に連続させたり、第一幅広外張断熱パネル10や第二幅広外張断熱パネル20と直交して連続させて入隅部や突出部等を形成できる。
本発明によれば、外枠をなくして軽量化による施工性の向上及びコスト低減が図れて、断熱ラインの連続性を確保できる外張断熱構造を提供することができる。
本発明に係る外張断熱パネルを示す斜視図で、第一幅広外張断熱パネル及び標準用外張断熱パネルを示した図(a)と、第二幅広外張断熱パネルを示した図(b)である。 壁パネルの外側に第一幅広外張断熱パネル及び第二幅広外張断熱パネルによる出隅部と標準用外張断熱パネルを含む入隅部の構成例を示した概略平面図である。 壁パネルの外側に標準用外張断熱パネル及び第二幅広外張断熱パネルをビス止めする際の構成例を示した概略斜視図である。 図3のビス止めに用いるビスを拡大して示した側面図である。 図3のビス止め部を拡大して示した横断面図で、ビスを平行に打ち込んだ状態を示した図(a)と、ビスを斜めに打ち込んだ状態を示した図(b)である。 壁パネル及び外張断熱パネルの下端の納まり例を示した縦断面図である。 壁パネル及び外張断熱パネルと勾配屋根の桁側上端の納まり例を示した縦断面図である。 外張断熱パネルの下端の防水水切換気構造例を一部縦断して示した概略斜視図である。 図8の縦断面図である。 外張断熱パネルの割付例を示す概略正面図である。 参考例として壁厚の大きい壁パネルの下端の防水水切換気構造例を一部縦断して示した概略斜視図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
(実施形態)
図1は本発明に係る外張断熱パネルを示す斜視図で、本発明に係る外張断熱パネルは、図1(a)に示すように、第一幅広外張断熱パネル10と、図1(b)に示すように、第二幅広外張断熱パネル20と、標準用外張断熱パネル30とによる三パターンが用意される。
これら三パターンの第一幅広外張断熱パネル10、第二幅広外張断熱パネル20、標準用外張断熱パネル30は、いずれも幅が異なるが、ともに同じ高さ908mm、厚さ72mmである。
先ず、標準用外張断熱パネル30は、図2に示す壁パネル1のモジュール寸法と同じ幅910mmに形成されており、防腐処理した厚さ12mmの標準用合板31に、フェノールフォームにより形成した厚さ60mmの標準用断熱材32を接着剤で接着したものである。
なお、モジュールとは、建物のあらゆる部分(本実施形態においては特に壁の幅寸法)を一定の大きさの倍数関係に整える際の基準となる寸法をいい、特に限定されるものではないが、例えば800mm、900mm、910mm、1000mm等の寸法がある。例えば、モジュールを910mmとすると、ハーフモジュールは445mm、クォーターモジュールは227.5mmとなる。本実施の形態のモジュール(M)は910mmとされている。
次に、第一幅広外張断熱パネル10は、標準用外張断熱パネル30より大きい幅1045mmに形成されており、防腐処理した幅1045mm、厚さ12mmを有する第一幅広合板11に、フェノールフォームにより形成した幅1045mm、厚さ60mmを有する第一幅広断熱材12を接着剤で接着したものである。
そして、第二幅広外張断熱パネル20は、第一幅広外張断熱パネル10より大きい幅1067mmに形成されており、防腐処理した幅1067mm、厚さ12mmを有する第二幅広合板21に、フェノールフォームにより形成した幅995mm、厚さ60mmを有する第二幅広断熱材22を接着剤で接着したものである。
このように、第二幅広外張断熱パネル20(第二幅広合板21)の幅1067mmは、第二幅広断熱材22の幅995mmより第一幅広外張断熱パネル10の厚さ72mmだけ広い幅に形成されている。
したがって、第二幅広合板21は、一端部の端面が面一に揃えられた第二幅広断熱材22より他側部が長さ72mmだけ突出している。この第二幅広合板21の突出端部と第二幅広断熱材22の端面とにより凹部23が形成されている。
そして、第一幅広断熱材12及び第二幅広断熱材22の幅995mmは、標準用断熱材32の幅910mmより広い幅に形成されている。
なお、合板11・21・31と断熱材12・22・32の接着について、その両方に接着剤を塗布して接着することが接着性を良好にし、さらに、不織布を介設することで接着しやすいものとなる。
以上のとおり、第一及び第二幅広外張断熱パネル10・20と標準用外張断熱パネル30は、合板11・21・31と断熱材12・22・32を接着した構成により、外枠をなくしてコスト低減及び軽量化することができ、また、現場で必要な寸法にカットして使用することもできる。
図2は壁パネル1・・・の外側に第一幅広外張断熱パネル10及び第二幅広外張断熱パネル20による出隅部と標準用外張断熱パネル30を含む入隅部の構成例を示したものである。
図示のように、表裏の面材1a・1a間に枠状及び中間の芯材1bを介在させて構成された壁パネル1・1が角材による調整材2aを介して直角に接続された出隅部において、第一幅広外張断熱パネル10と第二幅広外張断熱パネル20とにより外張断熱構造が形成されている。
すなわち、先ず、第一幅広外張断熱パネル10が、出隅部を構成する一方の壁パネル1と調整材2aに図示下側から、第一幅広断熱材12が重ねられて、第一幅広外張断熱パネル10は、調整材2aより図示左側に長さ60mmだけ突出している。
次に、第二幅広外張断熱パネル20が、出隅部を構成する他方の壁パネル1と調整材2aに図示左側から、第二幅広断熱材22が重ねられて、この第二幅広断熱材22における図示下側端面が、調整材2aの図示左側に長さ60mmだけ突出している第一幅広断熱材12における突出面に重ねられている。
そして、第一幅広合板11及び出隅用断熱材12の図示左側端面に、第二幅広断熱材22から図示左側に長さ72mmだけ突出している第二幅広合板21における突出部が重ねられている。
つまり、第二幅広断熱材22の図示下側端面と第二幅広合板21の図示下側突出端部とにより形成された凹部23に、第一幅広合板11及び出隅用断熱材12の図示左側端部が嵌め合わされる。
また、図示のように、壁パネル1・1が角材による調整材2bを介して直角に接続された入隅部において、前記出隅部の外張断熱構造を形成した第二幅広外張断熱パネル20と現場加工した外張断熱パネル40とにより外張断熱構造が形成されている。
すなわち、入隅部を構成する他方の壁パネル1に図示下側から、この壁パネル1の幅に合わせて現場で標準用外張断熱パネル30をカットした外張断熱パネル40の断熱材42が重ねられて、この外張断熱パネル40の合板41の図示右端部下側に、前記出隅部外張断熱を形成した第二幅広外張断熱パネル20の図示上端面が重ねられている。
なお、入隅部の図示上側において、壁パネル1の図示左端面に接続する角材による調整材2cが配置されて、外張断熱パネル40の図示左端面に接続する角材による調整材2dが配置されている。
さらに、図示のように、前記出隅部から右側において、壁パネル1に標準用外張断熱パネル30が重ねられて、さらに右側の壁パネル1に第二幅広外張断熱パネル20が重ねられて、この第二幅広外張断熱パネル20と現場加工した外張断熱パネル50とにより突出部の外張断熱構造が形成されている。
すなわち、突出部を構成する壁パネル1及び角材による調整材2eに図示下側から、第二幅広外張断熱パネル20における第二幅広断熱材22が重ねられて、この第二幅広断熱材22及び調整材2eに図示右側から、その第二幅広断熱材22及び調整材2eの厚さに合わせて現場で標準用外張断熱パネル30を切断した外張断熱パネル50の断熱材52が重ねられている。
つまり、第二幅広断熱材22の図示右側端面と第二幅広合板21の図示右側突出端部とにより形成された凹部23に、現場で標準用外張断熱パネル30を切断した外張断熱パネル50の合板51及び断熱材52の図示下側端部が嵌め合わさせる。
なお、壁パネル1・・・の室内側には内装材3・・・が取り付けられている。
図3は壁パネル1・・・の外側に標準用外張断熱パネル30及び第二幅広外張断熱パネル20をビス止めする際の構成例を示したものである。
図示のように、標準用外張断熱パネル30は、ビス4・・・を標準用合板31の外側から標準用断熱材32に貫通して壁パネル1の芯材1b・・・に固定する。
そして、第二幅広外張断熱パネル20は、ビス4・・・を第二幅広合板21の外側から第二幅広断熱材22を貫通して壁パネル1の芯材1b・・・及び調整材2aに固定する。
ここで、ビス4は、図4に拡大して示すように、先端部に雄ねじ4aを有して、頭部の首下に雄ねじ4bを有する外張断熱パネル用特殊ビスを使用する。
図5は図3のビス止め部を拡大して示した横断面図で、壁パネル1・1の接続部と出隅用外張断熱パネル20及び標準用外張断熱パネル30の接続部が一致する個所では、図5(a)に示すように、隣り合う二本のビス4・4を隣り合う芯材1b・1bに向けて平行にそれぞれ打ち込む。
また、壁パネル1の中間部の芯材1bと標準用外張断熱パネル30及び第二幅広外張断熱パネル20の接続部が一致する個所では、図5(b)に示すように、隣り合う二本のビス4・4を一本の芯材1bに向けて相寄る方向に斜めにそれぞれ打ち込む。
図2に示したように、出隅部においては、ビス4を第一幅広合板11の外側から第一幅広断熱材12を貫通して壁パネル1の芯材1b及び調整材2aまで打ち込んで、ビス4を第二幅広合板21の外側から第二幅広断熱材22を貫通して調整材2aまで打ち込む。
ビス4は、先端部の雄ねじ4aが芯材1b及び調整材2aにそれぞれねじ込まれて、頭部首下の雄ねじ4bが第一及び第二幅広合板11・21にそれぞれねじ込まれる。
入隅部においては、ビス4を出隅用合板41の外側から出隅用断熱材42を貫通して壁パネル1の芯材1bまで打ち込む。
ビス4は、先端部の雄ねじ4aが芯材1bにそれぞれねじ込まれて、頭部首下の雄ねじ4bが合板41にそれぞれねじ込まれる。
出隅部の図示右側においては、ビス4を標準用合板31及び第二幅広合板21の外側から標準用断熱材32及び第二幅広断熱材22を貫通して壁パネル1の芯材1b及び調整材2eまで打ち込んで、ビス4を合板51の外側から断熱材52を貫通して調整材2eまで打ち込む。
ビス4は、先端部の雄ねじ4aが芯材1b及び調整材2eにそれぞれねじ込まれて、頭部首下の雄ねじ4bが標準用合板31、第二幅広合板21及び合板51にそれぞれねじ込まれる。
ここで、前述したように、壁パネル1・1の接続部と出隅用外張断熱パネル20及び標準用外張断熱パネル30の接続部が一致する個所においては、図5(a)に拡大して示したように、隣り合う二本のビス4・4を隣り合う芯材1b・1bに向けて平行にそれぞれ打ち込む。
また、前述したように、壁パネル1の中間部の芯材1bと標準用外張断熱パネル30及び第二幅広外張断熱パネル20の接続部が一致する個所においては、図5(b)に拡大して示したように、隣り合う二本のビス4・4を一本の芯材1bに向けて相寄る方向に斜めにそれぞれ打ち込む。
その後、壁パネル1・・・の外側には、出隅部において、第一及び第二幅広外張断熱パネル10・20の外側に外装材5aが取り付けられて、入隅部において、外張断熱パネル40の外側に外装材5bが取り付けられている。
図示のように、外装材5aは出隅部に対応した直角なL型役物で、外装材5bも入隅部に対応した、外装材5aとは反対に入隅側端部が外側に直角に屈曲したL型役物となっている。
そして、第二幅広外張断熱パネル20の外側に外装材5cが取り付けられて、出隅部の図示右側において、第一幅広外張断熱パネル10及び標準用外張断熱パネル30の外側に外装材5c・5cが取り付けられて、第二幅広外張断熱パネル20及び外張断熱パネル50の外側に外装材5dが取り付けられている。
図示のように、外装材5dは、第二幅広外張断熱パネル20の右端部と外張断熱パネル50と調整材2eとによる突出部に対応したコ型役物となっている。
次に、図6は壁パネル1及び外張断熱パネル30の下端の納まり例を示した縦断面図である。
図示のように、床板6aの下面に枠状及び中間部の桟材6bを備えた床パネル6の外側端部及び角材による調整材2fの上下に配置した壁パネル1・1の外側に、例えば標準用の外張断熱パネル30・30を配置している。
そして、床パネル6の下側の外張断熱パネル30は、縦方向の芯材1bにビス固定されつつ床パネル6の下側の壁パネル1の下端外側に、釘7を芯材1bまで打ち込んで固定した調整材2gにより支持されている。
さらに、外張断熱パネル30の合板31の下端及びその下の調整材2gの外側と外装材5との間にピース胴縁8が介設されている。
また、調整材2gの外側及び下側を覆って外装材5の下方に突出する見切下端水切9が取り付けられている。
次に、図7は壁パネル1及び外張断熱パネル30と勾配屋根の桁側上端の納まり例を示した縦断面図である。
図示のように、屋根パネル101の屋根板101aの下面に備えられた桟材101bが、壁パネル1の上端面に固定した結合桁102の傾斜上面に載置されて、屋根板101aを貫通して桟材101bを跨ぐように取り付けられたフック金物103の二股状下部が、壁パネル1の上端外側面に当接して、図示しない釘により固定されている。
また、壁パネル1の外側に、例えば標準用の外張断熱パネル30が配置されて、この外張断熱パネル30の上端と屋根パネル101の桟材101bとの間に隙間S1が形成されている。この隙間S1は、外張断熱パネル30によって屋根パネル101下の空気の流通を妨げないようにするため確保されている。
そして、外張断熱パネル30の合板31の外側に配置した外装材5の上端面に、角材による二つの小さな角材による調整材2h・2iが外側に重ねられて、調整材2h・2iの外側から釘7を合板31に打ち込んで、調整材2h・2iが固定されている。
さらに、調整材2iの外側に角材による調整材2jが配置されて、調整材2jの外側から釘7を調整材2iに打ち込んで、調整材2jが固定されている。この調整材2jの下面に板材による軒天材104の端部が重ねられて、図示しないビスにより固定されている。軒天材104の端部周囲に金属板による軒天見切105が設けられている。
次に、図8は外張断熱パネル30の下端の防水水切換気構造例を一部縦断して示した概略斜視図で、図9はその縦断面図である。
図示のように、壁パネル1の外側に重ねた、例えば標準用の外張断熱パネル30は、壁パネル1の外側に図示しない釘を打ち込んで固定された角材による調整材2kに載せられている。調整材2kの下には、壁パネル1の外側に図示しない釘を打ち込んで固定された板材によるピース胴縁8aが配置されている。また、合板31を、ピース胴縁8aの外側に図示しない釘を打ち込んで固定された角材による調整材2mに下側を重ねるとともに、合板31の下端に上側を重ねた金属板による換気スリット見切111の中間段部上に載せている。
こうして、外張断熱パネル30の下端が、ピース胴縁8aと換気スリット見切111により支持されている。
そして、換気スリット見切111の外側にブローイングネット112が重ねられて、このブローイングネット112の上側が両面ブチルテープ113で合板31に張り付けられて、この両面ブチルテープ113の外側に、合板31の外側に重ねられる外壁防水透湿シート114の下側が張り付けられている。
また、ブローイングネット112の下側と、調整材2mの外側に重ねて外側及び下側に突出する下端水切116の上側とに片面ブチルテープ115が張り付けられている。
なお、ピース胴縁8aの下端に連続して、壁パネル1の外側に図示しない釘を打ち込んで固定された板材によるピース胴縁8bが配置されており、このピース胴縁8bにハットジョイナー117を介して外装材5bの上端が固定されている。このハットジョイナー117の外側にはシーリング材118が充填されている。
さらに、外壁防水透湿シート114の外側には、板材によるピース胴縁8cが図示しない釘を調整材2kに打ち込んで固定されており、このピース胴縁8cに外装材5aが固定されている。この外装材5aの下端部は、下端水切116の傾斜上面に接近している。
こうして、壁パネル1と外装材5a・5bとの間には、外張断熱パネル30を載せた調整材2kの下面と、換気スリット見切111を載せた調整材2mの上面との間に形成される通気層を含む通気層連続スペースS2が形成されている。
通気層連続スペースS2は、壁パネル1と下側の外装材5bとの間に形成される通気層と、壁パネル1と上側の外装材5aとの間に形成される通気層とが連続した通気スペースとなっている。
すなわち、壁パネル1と下側の外装材5bとの間には、下側のピース胴縁8bの下方に形成される通気層と、ピース胴縁8bの横方向間に形成される通気層と、ピース胴縁8bとハットジョイナー117及び下端水切116との間に形成される通気層とが連続している。
そして、壁パネル1と上側の外装材5aとの間には、ピース胴縁8aの横方向間に形成される通気層と、外張断熱パネル30を載せた調整材2kの下面と換気スリット見切111を載せた調整材2mの上面と換気スリット見切111との間に形成される通気層と、換気スリット見切111とブローイングネット112を介して外装材5aとの間に形成される通気層と、その上のピース胴縁8cの横方向間に形成される通気層と、その上方で外装材5aと外壁防水透湿シート114との間に形成される通気層とが連続している。
以上の通気層連続スペースS2により、壁パネル1と下端水切116を挟んだ上下の外装材5a・5bとの間における通気経路が確保されている。
ここで、図6から図9の例では、標準用外張断熱パネル30について説明したが、第一及び第二幅広外張断熱パネル10・20についても同様の構造が適用される。
次に、図10は外張断熱パネルの割付例を示す概略正面図である。
図示のように、家屋の外壁において、縦横方向に外張断熱パネルが並べて張り付けられている。
すなわち、その一番下には、左端の出隅部を構成する一枚の第二幅広外張断熱パネル20から、その右側に六枚の標準用外張断熱パネル30・・・が並び、その右側に標準用外張断熱パネル30の幅を狭く切断加工した外張断熱パネル30aが並び、その右側に右端の出隅部を構成する一枚の第一幅広外張断熱パネル10が並んで割り付けられている。
その上の下から二番目に、左端の出隅部を構成する一枚の第二幅広外張断熱パネル20から、その右側に図示左側の窓開口部W1における略下半部を囲む形状に、標準用外張断熱パネル30をそれぞれ切断加工した三枚の外張断熱パネル30b・30c・30dが並び、その右側に一枚の標準用外張断熱パネル30が並んでいる。
さらに、その右側に図示右側の窓開口部W2における略下半部を囲む形状に、標準用外張断熱パネル30をそれぞれ切断加工した三枚の外張断熱パネル30e・30f・30gが並び、その右側に右端の出隅部を構成する一枚の第一幅広外張断熱パネル10が並んで割り付けられている。
その上の下から三番目に、左端の出隅部を構成する一枚の第二幅広外張断熱パネル20から、その右側に図示左側の窓開口部W1における略上半部を囲む形状に、標準用外張断熱パネル30をそれぞれ切断加工した三枚の外張断熱パネル30h・30i・30jが並び、その右側に一枚の標準用外張断熱パネル30が並んでいる。
さらに、その右側に図示右側の窓開口部W2における略上半部を囲む形状に、標準用外張断熱パネル30をそれぞれ切断加工した三枚の外張断熱パネル30k・30m・30nが並び、その右側に右端の出隅部を構成する一枚の第一幅広外張断熱パネル10が並んで割り付けられている。
その上の下から四番目に、左端の出隅部を構成する、第二幅広外張断熱パネル20の略上半部を軒先側の屋根勾配に合わせて斜めに切断加工した一枚の外張断熱パネル20aから、その右側に六枚の標準用外張断熱パネル30・・・が並び、その右側に標準用外張断熱パネル30の幅を狭く切断加工した外張断熱パネル30pが並んでいる。
さらに、その右側に右端の出隅部を構成する、第一幅広外張断熱パネル10の略上半部を軒先側の屋根勾配に合わせて斜めに切断加工した一枚の第一幅広外張断熱パネル10aが並んで割り付けられている。
そして、一番上には、その下の左から二〜四番目の標準用外張断熱パネル30・・・の上に順に、前記左端の外張断熱パネル20aにおける傾斜に連続する、標準用外張断熱パネル30を左側の屋根勾配に合わせて斜めにそれぞれ切断加工した三枚の外張断熱パネル30q・30r・30sが並んでいる。
さらに、右側には、その下の左から五番目の標準用外張断熱パネル30の上に、標準用外張断熱パネル30の上部を屋根棟部の勾配に合わせて左右を斜に切断加工した一枚の外張断熱パネル30tが並んでいる。
さらに、右側に、その下の左から六・七番目の標準用外張断熱パネル30・30の上に順に、標準用外張断熱パネル30を右側の屋根勾配に合わせて斜めにそれぞれ切断加工した外張断熱パネル30u・30vが並んでいる。
さらに、右側には、その下の外張断熱パネル30pの上に、前記右端の外張断熱パネル10aにおける傾斜に連続する、標準用外張断熱パネル30を右側の屋根勾配に合わせて斜めに切断加工した外張断熱パネル30wが並んでいる。
以上、実施形態によれば、幅寸法がモジュール寸法を基に設定された標準用断熱材32の外側面に、これと等しい幅寸法に設定された標準用合板31が張り付けられた標準用外張断熱パネル30と、モジュール寸法よりも幅広に設定された第一幅広断熱材12の外側面に、これと等しい幅寸法に設定された第一幅広合板11が張り付けられた第一幅広外張断熱パネル10と、モジュール寸法よりも幅広に設定された第二幅広断熱材22の外側面に、これよりも幅広に設定された第二幅広合板21が張り付けられた第二幅広外張断熱パネル20と、を含む外張断熱構造となっている。
すなわち、標準用断熱材32の外側面に等しい幅の標準用合板31が張り付けられた標準用外張断熱パネル30と、第一幅広断熱材12の外側面に等しい幅の第一幅広合板11が張り付けられた第一幅広外張断熱パネル10と、第二幅広断熱材22の外側面に幅広の第二幅広合板21が張り付けられた第二幅広外張断熱パネル20なので、外枠をなくして軽量化できることにより、施工性を向上できるとともにコストを低減できる。
そして、第二幅広断熱材22の外側面に幅広の第二幅広合板21が張り付けられた第二幅広外張断熱パネル20に対し、第二幅広断熱材22より幅広の第二幅広合板21の幅方向側端部において、標準用外張断熱パネル30や第一幅広外張断熱パネル10を直交して接続することが可能になるので、出隅部や入隅部を含んで断熱ラインの連続性を確保できる外張断熱構造を提供することができる。
また、モジュール寸法を用いて各種断熱パネル(標準用外張断熱パネル10、第一幅広外張断熱パネル20、第二幅広外張断熱パネル30)を構成しているため、建物の外周ラインがどのような形状であっても断熱ラインの設計が容易に行える。
さらに、第二幅広外張断熱パネル20は、第二幅広断熱材22における幅方向両側端部の一方が、第二幅広合板21における幅方向両側端部の一方よりも、第一幅広外張断熱パネル10の厚さ分だけ幅方向中央側に奥まって位置して、幅方向両側端部の一方に凹部23を有しているので、その凹部23に第一幅広外張断熱パネル10の幅方向側端部を接続して、出隅部における断熱ラインの連続性を確保できる。
つまり、外壁のコーナー部に沿って、第一幅広外張断熱パネル10と、第二幅広外張断熱パネル20と、が直交して配置されて、第二幅広外張断熱20における凹部23に、第一幅広外張断熱パネル10における幅方向側端部が嵌められているので、出隅部における断熱ラインの連続性を確保できる。
また、標準用外張断熱パネル30と、第一幅広外張断熱パネル10と、第二幅広外張断熱パネル20と、を含む複数種類の外張断熱パネルが、各々の合板31・11・21から各々の断熱材32・12・22を貫通したビス4により、外壁に固定されているので、標準用外張断熱パネル30、第一幅広外張断熱パネル10及び第二幅広外張断熱パネル20を含む複数種類の外張断熱パネルを、各々の合板31・11・21から各々の断熱材32・12・22を貫通したビス4により、外壁に確実に固定することができる。
しかも、標準用外張断熱パネル30、第一幅広外張断熱パネル10及び第二幅広外張断熱パネル20を含む複数種類の外張断熱パネルを、外壁の幅寸法に応じて現場で切断して寸法調整を行うことで、例えば標準用外張断熱パネル30を、第一幅広外張断熱パネル10や第二幅広外張断熱パネル20の側方に連続させたり、第一幅広外張断熱パネル10や第二幅広外張断熱パネル20と直交して連続させて入隅部や突出部等を形成できる。
(変形例)
以上の実施形態において、第二幅広断熱材における幅方向両側端部の一方を、第二幅広合板における幅方向両側端部の一方よりも、第一幅広外張断熱パネルの厚さ分だけ幅方向中央側に奥まって位置させて、幅方向両側端部の一方に凹部を設けた第二幅広外張断熱パネルとしたが、第二幅広断熱材における幅方向両側端部を、第二幅広合板における幅方向両側端部よりも、第一幅広外張断熱パネルの厚さ分だけ幅方向中央側に奥まって位置させて、幅方向両側端部に凹部を設けた第二幅広外張断熱パネルとしてもよい。
また、標準用外張断熱パネルは、1M(モジュール)でなくてもよく、2M、3Mでもよい。
さらに、モジュールを含む各種寸法、合板や断熱材の材質、外張断熱パネルの割付等も任意であり、その他、具体的な細部構造等についても適宜に変更可能であることは勿論である。
(参考例)
図11は参考例として壁厚の大きい壁パネルの下端の防水水切換気構造例を一部縦断して示した概略斜視図である。
すなわち、図8の壁パネル1及び標準用外張断熱パネル30に代えて、図示のように、壁パネル121の上に外側に突出して壁厚の大きい壁パネル123が配置される外壁構造において、壁パネル121の外側に図示しない釘を打ち込んで固定された板材によるピース胴縁8aの上に壁厚の大きい壁パネル123を載せている。
また、壁厚の大きい壁パネル123の外側端部を、ピース胴縁8aの外側に図示しない釘を打ち込んで固定された角材による調整材2mに下側を重ねるとともに、壁パネル123の外側端部の下端に上側を重ねた金属板による換気スリット見切111の中間段部上に載せている。
こうして、壁厚の大きい壁パネル123における壁パネル121から突出した突出部下端が、ピース胴縁8aと換気スリット見切111により支持されている。
そして、換気スリット見切111の外側にブローイングネット112が重ねられて、このブローイングネット112の上側が両面ブチルテープ113で壁パネル123の外側面に張り付けられて、この両面ブチルテープ113の外側に、壁パネル123の外側に重ねられる外壁防水透湿シート114の下側が張り付けられている。
また、ブローイングネット112の下側と、調整材2kの外側に重ねて外側及び下側に突出する下端水切116の上側とに片面ブチルテープ115が張り付けられている。
なお、ピース胴縁8aの下端に連続して、壁パネル121の外側に図示しない釘を打ち込んで固定された板材によるピース胴縁8bが配置されており、このピース胴縁8bにハットジョイナー117を介して外装材5bの上端が固定されている。このハットジョイナー117の外側にはシーリング材118が充填されている(図9参照)。
さらに、外壁防水透湿シート114の外側には、板材によるピース胴縁8cが図示しない釘を壁パネル123に打ち込んで固定されており、このピース胴縁8cに外装材5aの上端が固定されている。この外装材5aの下端部は、下端水切116の傾斜上面に接近している。
こうして、下側の壁パネル121及びその上で外側に突出した壁厚の大きい壁パネル123と外装材5a・5bとの間には、で外側に突出した壁厚の大きい壁パネル123の下面と調整材2kの上面との間に形成される通気層を含む通気層連続スペースS2が形成されている。
通気層連続スペースS2は、下側の壁パネル121と外装材5bとの間に形成される通気層と、上側の壁パネル123と外装材5aとの間に形成される通気層とが連続した通気スペースとなっている。
すなわち、下側の壁パネル121と外装材5bとの間には、下側のピース胴縁8bの下方に形成される通気層と、ピース胴縁8bの横方向間に形成される通気層と、ピース胴縁8bとハットジョイナー117及び下端水切116との間に形成される通気層とが連続している。
そして、上側の壁パネル123と外装材5aとの間には、ピース胴縁8aの横方向間に形成される通気層と、壁パネル123の突出部下面と調整材2mの上面と換気スリット見切111との間に形成される通気層と、換気スリット見切111とブローイングネット112を介して外装材5aとの間に形成される通気層と、その上のピース胴縁8cの横方向間に形成される通気層と、その上方で外装材5aと外壁防水透湿シート114との間に形成される通気層とが連続している。
以上の通気層連続スペースS2により、壁パネル121及び壁厚の大きい壁パネル123と下端水切116を挟んだ上下の外装材5a・5bとの間における通気経路が確保されている。
1 壁パネル
1b 芯材
2a 調整材
4 外張断熱パネル用特殊ビス
10 第一幅広外張断熱パネル
11 第一幅広合板
12 第一幅広断熱材
20 第二幅広外張断熱パネル
21 第二幅広合板
22 第二幅広断熱材
23 凹部
30 標準用外張断熱パネル
31 標準用合板
32 標準用断熱材

Claims (5)

  1. 建物における外壁の外側面に、複数種類の外張断熱パネルが取り付けられて、前記建物の外側面に沿って断熱ラインが形成されてなる外張断熱構造において、
    前記複数種類の外張断熱パネルは、
    幅寸法がモジュール寸法を基に設定された標準用断熱材と、前記標準用断熱材と等しい幅寸法に設定されるとともに前記標準用断熱材の外側面に張り付けられ、かつ室外側面に外装仕上げが施される標準用合板と、を備えた標準用外張断熱パネルと、
    幅寸法が前記モジュール寸法よりも幅広に設定された第一幅広断熱材と、前記第一幅広断熱材と等しい幅寸法に設定されるとともに前記第一幅広断熱材の外側面に張り付けられ、かつ室外側面に外装仕上げが施される第一幅広合板と、を備えた第一幅広外張断熱パネルと、
    幅寸法が前記モジュール寸法よりも幅広に設定された第二幅広断熱材と、前記第二幅広断熱材よりも幅広に設定されるとともに前記第二幅広断熱材の外側面に張り付けられ、かつ室外側面に外装仕上げが施される第二幅広合板と、を備えた第二幅広外張断熱パネルと、を含んでおり、
    前記標準用外張断熱パネルと、前記第一幅広外張断熱パネルと、前記第二幅広外張断熱パネルと、を含む前記複数種類の外張断熱パネルは、各々の合板の室外側面から各々の断熱材を貫通したビスにより、前記外壁に固定されていることを特徴とする外張断熱構造。
  2. 請求項1に記載の外張断熱構造において、
    前記第二幅広外張断熱パネルは、
    前記第二幅広断熱材における幅方向両側端部のうち少なくとも一方が、前記第二幅広合板における幅方向両側端部のうち少なくとも一方よりも、前記第一幅広外張断熱パネルの厚さ分だけ幅方向中央側に奥まって位置することで、幅方向両側端部のうち少なくとも一方に凹部を有していることを特徴とする外張断熱構造。
  3. 請求項2に記載の外張断熱構造において、
    前記外壁のコーナー部に沿って、前記第一幅広外張断熱パネルと、前記第二幅広外張断熱パネルと、が直交して配置されており、
    前記第二幅広外張断熱パネルにおける前記凹部に、前記第一幅広外張断熱パネルにおける幅方向側端部が嵌められるようにして設けられていることを特徴とする外張断熱構造。
  4. 請求項1からのいずれか一項に記載の外張断熱構造において、
    前記標準用外張断熱パネルと、前記第一幅広外張断熱パネルと、前記第二幅広外張断熱パネルと、を含む前記複数種類の外張断熱パネルは、高さ寸法が同一に設定されていることを特徴とする外張断熱構造。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の外張断熱構造の施工方法であって、
    前記標準用外張断熱パネルと、前記第一幅広外張断熱パネルと、前記第二幅広外張断熱パネルと、を含む前記複数種類の外張断熱パネルを、前記外壁の幅寸法に応じて現場で切断して寸法調整を行うことを特徴とする外張断熱構造の施工方法。
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