JP6581354B2 - 建物 - Google Patents

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Description

本発明は、建物に関する。
柱と梁の建物躯体に外壁パネルが取り付けられるが、外壁パネルとして耐力パネルが用いられることがある。
例えば、木造建築の支柱間に耐力パネルが取り付けられ、耐力パネルを、室内側の裏面から突出する複数のL型の取付部で隣合う支柱の側面に取り付けた従来例がある(特許文献1)。
特許文献1の従来例では、耐力パネルは、室内側の裏面の両側が隣合う支柱の外面に当接されている。
特許第3875680号公報
特許文献1の従来例では、耐力パネルの裏面が支柱の外面に当接している構成であるため、支柱と耐力パネルとの合計の厚さが厚くなる。
支柱と耐力パネルとの合計の厚さが厚くなると、敷地に余裕がある場合には問題がないが、敷地が制限されている場合には、室内空間を狭くせざるを得ない。
本発明の目的は、室内空間を広くできる建物を提供することにある。
本発明の建物は、図面を参照して説明すると、互いに離れて配置された複数の軸材5,6,7と、前記軸材のうち隣合う軸材の間に取り付けられた耐力パネル9と、前記軸材の上に長手方向に沿って配置された複数の小屋壁パネルと、前記小屋壁パネルに取り付けられる屋根パネルと、を備え、前記耐力パネルは、前記軸材と対向する側面に突出部9Aを有し、前記軸材は、前記耐力パネルと対向する側面に前記突出部を受ける受材5A,6A,7Aを有し、前記突出部と前記受材の一方が室内側に配置され、前記突出部と前記受材の他方が室外側に配置され、かつ、前記突出部と前記受材とが接合され、前記軸材は、前記小屋パネルが配置される天井梁を有し、前記隣合う屋根パネルは、それぞれ互いに近接する端面から突出する受部を有し、これらの受部の下面は前記小屋壁パネルの上端面に当接する第一当接面とされ、前記端面の前記受部より下方の部分は前記小屋壁パネルの上端面と交差する側面に対向するとともに前記小屋壁パネルと前記屋根パネルとの水平方向の位置を規制する第二当接面とされることを特徴とする。
本発明では、突出部が受材に当接するまで、耐力パネルを互いに隣合う軸材の間に向けて押し込み、突出部と受材とを接合する。
ここで、受材は軸材の側面に設けられ、突出部が耐力パネルの側面に設けられているため、耐力パネルの位置決めが容易となる。しかも、軸材と耐力パネルとの合計の厚みは従来に比べて薄くなるので、室内空間自体を広くできる。その上、耐力パネルの側面に突出部を設けるため、耐力パネルとしての有効な寸法を維持することができる。
本発明では、前記軸材6の互いに反対側に位置する側面に前記受材6Aが設けられ、前記耐力パネルは、前記軸材を挟んで複数が同一平面内に配置され、前記突出部と前記軸材との室内側面と室外側面との少なくとも一方が面一である構成が好ましい。
この構成は、軸材と、この軸材を挟んで両側に配置された耐力パネルとの室内側面と室外側面との少なくとも一方が面一であるため、軸材と耐力パネルとの間であっての室内側面と室外側面との少なくとも一方に段差がなくなる。室内側の段差がない場合には、軸材と耐力パネルとに連続して下地材(クロス)を貼ることができるので、建物の内装工事が容易となる。室外側の段差がない場合には、建物の外観が良好となる。
本発明では、前記突出部と前記受材とが接着剤で互いに接着されている構成が好ましい。
この構成では、現場での耐力パネルの設置工事が容易に行える。つまり、釘打ちする場合に、耐力パネルが仮固定されることになり、釘打ちしない場合、耐力パネルを軸材に容易に固定することができる。
本発明では、前記軸材は基礎の上に配置された土台5であり、前記土台は、前記受材の室内外方向に隣接した凹部5Bを有し、前記凹部から前記土台の前記基礎と対向する面にボルト30が取り付けられ、前記ボルトの先端部は前記基礎に係合される構成が好ましい。
この構成では、受材が設けられるボルトの位置を外しているから、大きな力がかかる受材にボルトを貫通させるための孔を形成する必要がない。そのため、耐力パネルを支持する受材の強度が低下することがないので、土台を基礎に確実に固定できる。
本発明では、前記受材は室内側に配置され、前記突出部は室外側に配置される構成が好ましい。
この構成では、室外側から耐力パネルを軸材に取り付ける作業が可能となる。
本発明では、前記耐力パネルは、外壁材95を有し、前記突出部と前記軸材との室外側面とに外壁合板51を取り付け前記外壁材と前記外壁合板とが面一である構成が好ましい。
この構成では、外壁材と外壁合板との外面が面一となるので、外観が良好となる。
本発明の一実施形態にかかる建物の概略図。 建物の室内外の境界部分を示す断面図。 基礎、土台及び外壁パネルの接合状態を示す断面図。 建物の1階と2階との境界部分を示す断面図。 建物の2階と屋根との接合状態を示す断面図。 柱と外壁パネルとの接合状態を示す断面図。 外壁パネルを示すもので、(A)は水平断面図、(B)は正面図、(C)は鉛直断面図。 屋根パネルと梁との接合状態を示す断面図。 図1のIX-IX線断面図。
本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は本実施形態の建物の全体の概略構成を示す。
図1において、建物は、基礎1と、基礎1の上に設置された建物本体2と、建物本体2の上に設置された屋根3と、屋根3の上に設置されたデッキ4とを備えた2階建ての木造建築物である。
建物本体2は、基礎1の上に配置された複数の土台5と、これらの土台5にそれぞれ立設された柱6と、隣合う柱6を連結する梁7と、土台5の間に設けられた一階床パネル81と、隣合う梁7の間に設けられた二階床パネル82及び二階天井パネル83と、隣合う
お、建物外周部を構成する梁7は胴差しである。
本実施形態では、土台5、柱6及び梁7がそれぞれ軸材を構成する。外壁パネル9は耐力パネルである。
屋根3は、妻側に下り傾斜した傾斜屋根であって、2階部分の複数の梁7の上にそれぞれ設けられた小屋壁パネル31と、小屋壁パネル31に支持固定された屋根パネル32と、を備えている。なお、屋根パネル32は、図1で示される通り、下り傾斜方向に複数枚(図では2枚)が並んで配置されているだけでなく、水平方向(図1の紙面貫通方向)にも複数枚が並んで配置されている。
デッキ4は、屋根パネル32に設けられた複数の束41と、これらの束41に支持固定された床材42とを有する。束41は屋根パネル32に図示しない金具で固定されている。図1では、金具による束41の固定位置は隣合う屋根パネルの継ぎ目の部分であるが、本実施形態はこれに限定されるものではない。
図2から図5には本実施形態の要部が示されている。
図2において、基礎1は、フーチング1Aの上に基礎梁1Bが設けられた構造である。
基礎梁1Bの上には、断面矩形状の基礎パッキン1Cが配置されている。基礎パッキン1Cの上には土台5が配置され、土台5の上には1階と2階との境界部分の梁7が配置されている。梁7の上には、2階の天井部分を構成する梁7が配置されている。
土台5と、その直上の梁7との間、及び、上下に配置された梁7の間には、それぞれ外壁パネル9が配置されている。
図3には、基礎1、土台5及び外壁パネル9の接合状態が示されている。
図3において、土台5の上に配置された外壁パネル9は、土台5と対向する下側面に断面矩形状の突出部9Aを有する。
土台5は、その長手方向が基礎梁1Bの梁長手方向(図2中紙面貫通方向)に沿って配置されており、梁長手方向と直交する断面矩形状の本体50と、外壁パネル9と対向する上側面に形成され突出部9Aを受ける断面矩形状の受材5Aと、土台5の室内側面に形成された断面矩形状の突起5Cとを有する。土台5の室外側面は、基礎1の室外側面に対して室内に向けて後退している。
突出部9Aは室外側に配置されている。突出部9Aの室外側面は土台5の室外側面と同一面にある。
受材5Aは、土台5の上面のうち中心から室内側端部にかけて形成されている。受材5Aの室内側面は土台5の室内側面と同一面にある。
受材5Aと突出部9Aとの高さ寸法は同じであり、受材5Aと突出部9Aとの室内外方向の寸法は、土台5の室内外方向の寸法と同じである。
土台5は、受材5Aの室外方向に隣接した上面が凹部5Bとされ、凹部5Bから基礎1と対向する下面にかけてボルト30が貫通している。
ボルト30は、その先端部が基礎1に係合されており、その頭部30Aが凹部5Bに埋設されている。ボルト30は、基礎パッキン1Cを貫通している。
凹部5Bと突出部9Aの下面との間、突出部9Aと受材5Aとの側面同士の間、受材5Aと外壁パネル9の下面との間は、それぞれ図示しない接着剤で互いに接着固定されている。さらに、突出部9Aの室外側面から受材5Aにかけて、釘Bで固定されている。
土台5と基礎1との室外側面には外壁合板51が設けられている。
外壁合板51は、土台5の室外側面に接する第一板材511と、第一板材511の室外側に面する第二板材512とが重なった構造である。
第一板材511は、その上端部が突出部9Aの室外側面に接している。第二板材512は、その下端が第一板材511の下端より下方に延びている。第二板材512の下端部と土台5との間には水切り1Dの上端部が設けられている。水切り1Dは、その上端部が図示しない釘で土台5に留付されており、その中央部から下端部にかけて基礎パッキン1C及び基礎梁1Bの上端部の室外側を覆っている。第二板材512の室外側面は外壁パネル9の室外側面と同一面上にある。
第二板材512の上端面と外壁パネル9の下面との間には目地ガスケット90が設けられている。
一階床パネル81は、水平面内で矩形状に組み合わされた枠材8Aの上下面に面材8Bが設けられた構造である。上下の面材8Bの間には断熱材8Cが収納されている。
一階床パネル81の室外側面には、突起5Cに係合する突起80が形成されている。
突起80は、突起5Cより上方に配置されており、突起80と突起5Cとの上下方向の寸法の合計は一階床パネル81の厚さ寸法と同じである。一階床パネル81と土台5とは、必要に応じて図示しない接着剤で接着固定されている。さらに、突起80から突起5Cにかけて図示しない釘で固定されている。
突起80の上には、板状の調整材52が設けられている。調整材52は、土台5の室内側面の上部及び外壁パネル9の室内側面の下端部を覆っている。
なお、一階床パネル81の他端側の構造は、図3で示される構造と同じである。
図4には建物の1階と2階との境界部分が示されている。
図4において、1階の外壁パネル9の上端部は、図3で示される外壁パネル9の下端部と同様の構造である。
梁7は、断面矩形状の本体70と、本体70の上下面にそれぞれ設けられた受材7Aと、本体70の二階床パネル82側に設けられた突起7Cとを有する。
受材7Aは、梁7の上面と下面のうちそれぞれ中心から室外側端部にかけて形成されており、その断面形状が矩形状である。
受材7Aと突出部9Aとの高さ寸法は同じであり、受材7Aと突出部9Aとの室内外方向の寸法は、梁7の室内外方向の寸法と同じである。
梁7の下端部と1階の外壁パネル9の上端部とは図示しない接着剤で互いに接着固定されている。突出部9Aの室外側面から受材7Aにかけて、釘Bで釘打ちされている。
梁7の室外側面は、外壁パネル9の室外側面に対して室内に向けて後退している。
梁7の室外側面には外壁合板51が設けられている。外壁合板51は、梁7の室外側面に接する第一板材511と、第一板材511の室外側に面する第二板材512とが重なった構造である。
第一板材511は、その上端部と下端部とがそれぞれ突出部9Aの室外側面に接している。
第二板材512の室外側面は外壁パネル9の室外側面と同一面上にある。
二階床パネル82は、一階床パネル81と同じ構造である。
二階床パネル82の室外側面には突起7Cに係合する突起80が形成されている。
突起80は突起7Cより上方に配置されており、突起80と突起7Cとの上下方向の寸法の合計は二階床パネル82の厚さ寸法と同じである。二階床パネル82と梁7とは、必要に応じて図示しない接着剤で接着固定されており、さらに、図示しない釘で突起80と突起7Cとが釘打ちされている。
突起80の上には調整材52が設けられている。調整材52は、梁7の室内側面の上部及び外壁パネル9の室内側面の下端部を覆っている。
二階床パネル82と梁7との隅部には回り縁53が設けられている。
図5には建物の2階と屋根との接合状態が示されている。
図5において、2階の外壁パネル9の上端部と梁7との接合構造は、図4で示される外壁パネル9の上端部と梁7との接合構造と同じである。
梁7は、断面矩形状の本体70と、本体70の下面に設けられた受材7Aと、本体70の二階天井パネル83側に設けられた突起7Cと、本体70の上面に設けられた断面矩形状の突起7Dとを有する。突起7Dは本体70の長手方向に沿って形成されている。
梁7の室外側面には外壁合板51が設けられている。外壁合板51は、第一板材511及び第二板材512を有し、第一板材511は、その上端部が突起7Dの室外側面と接し、その下端部が突出部9Aの室外側面に接している。
二階天井パネル83は、二階床パネル82と同じ構造である。
二階天井パネル83と梁7との隅部には回り縁53が設けられている。
図6には柱と外壁パネルとの接合状態が示されている。
図6において、外壁パネル9は、柱6を挟んで同一平面内にそれぞれ配置されている。
柱6は、断面矩形状の本体60と、本体60の互いに反対側に位置する側面にそれぞれ設けられた受材6Aとを有する。
外壁パネル9は、柱6と対向する面に突出部9Aを有する。突出部9A、柱6及び外壁パネル9の室内側面は面一(同一面)であり、これらの室内側面には図示しない内装材(クロス)が貼り付けられている。
受材6Aは、柱6の室内外方向に沿った側面のうち中心から室内側端部にかけて形成されており、その断面形状が矩形状である。
受材6Aと突出部9Aとの厚み寸法(室内外方向と直交する方向の寸法)は、同じであり、受材6Aと突出部9Aとの室内外方向の合計寸法は、柱6の室内外方向の寸法と同じである。
柱6と外壁パネル9とは図示しない接着剤で互いに接着固定されている。突出部9Aの室外側面から受材6Aにかけて、釘Bで釘打ちされている。
柱6の室外側面は、外壁パネル9の室外側面に対して室内に向けて後退している。
梁7の室外側面には外壁合板51が設けられている。外壁合板51は、柱6の室外側面に接する第一板材511と、第一板材511の室外側に面する第二板材512とが重なった構造である。第一板材511は、その両側部が突出部9Aの室外側面に接している。
図7には、外壁パネル9の構成が示されている。
図7において、外壁パネル9は、平面矩形状に組み合わされた枠材91と、枠材91の室内外に設けられた面材92と、面材92の間に設けられた芯材93と、枠材91、面材92及び芯材93で囲われた空間に配置された断熱材94と、室外側に位置する面材92に設けられた面状の外壁材95と、を備えている。
枠材91の外周部は、突出部9Aを備え、突出部9Aは、上部、下部、左右の側面部にそれぞれ延びて形成されている。
外壁材95の室外側の面は外壁合板51の室外側面と同一面内にある。
図1、図5、図8及び図9に基づいて、屋根3の構造を説明する。
図1において、2階天井部分に位置する梁7は天井梁であり、この梁7は、棟側と、軒側と、棟と軒との間との合計5箇所に配置されている。これらの梁7にそれぞれ小屋壁パネル31が梁長手方向に沿って配置されている。
複数の小屋壁パネル31のうち互いに隣合う小屋壁パネル31に屋根パネル32の上端部と下端部とが支持されている。
軒側の小屋壁パネル31と、この小屋壁パネル31に隣接する小屋壁パネル31とに支持される屋根パネル32の構造が図5と図8とに分けて示されている。図8には、屋根パネル32と梁7との接合状態が示されている。
図5及び図8において、屋根パネル32は、平面矩形状に組み合わされた枠材320と、枠材320に設けられた下地材321と、下地材321の表面に設けられた図示しない屋根材とを備えている。
軒側に位置する枠材320には、梁7の突起7Dに係合する断面矩形状の突起322が設けられている(図5参照)。突起322は梁7の長手方向に沿って形成されている。突起322は突起7Dより上方に位置するものであり、突起322の下面が突起7Dの上面に当接する。
突起322と突起7Dとは図示しない接着剤と釘によって互いに固定されている。
棟側に位置する枠材320のうち下方には、突起323が梁7の長手方向に沿って設けられている。突起323は、断面矩形状である(図8参照)。
図8において、小屋壁パネル31は、上下に配置された枠材310と、これらの枠材310の両側に取り付けられた面材311と、下方の枠材310であって梁7と対向する下面に設けられた断面矩形状の第一突出部312とを有する。第一突出部312は梁7の長手方向に沿って形成されている。
梁7は、本体70の上面に断面矩形状の第二突出部7Eが配置され、第二突出部7Eは、釘Bで本体70に取り付けられている。第一突出部312と第二突出部7Eとは互いに係合されている。
第二突出部7Eは梁7の長手方向に沿って形成されている。第二突出部7Eの上面は小屋壁パネル31の下方の枠材310に当接され、第二突出部7Eの側面は小屋壁パネル31の第一突出部312の側面に当接されている。第一突出部312は釘Bで第二突出部7Eに取り付けられている。
棟側の屋根パネル32の突起323は、釘Bで小屋壁パネル31の上方の枠材310に固定されている。軒側の屋根パネル32の突起323は、その下面で棟側の屋根パネル32の突起323の上面に当接するものであり、突起322は釘Bで突起323に固定されている。なお、突起322と突起323とのパネル厚さ方向の寸法は屋根パネル32自体の厚さと等しい。
図9は、図1のIX-IX線に沿った断面図であり、デッキと棟に位置する梁との接合状態が示されている。
図9において、束41は、束本体411と、束本体411の上に設けられた大引412とを有する。大引412の上に床材42が配置されている。
床材42は、水平方向に隙間をもって並んで配置された複数の板材420を備える。
隣合う屋根パネル32は、それぞれ互いに近接する枠材320の端面32Eから突出する受部324を有する。受部324は、断面矩形状に形成されており、その上面は下地材321の上面と同一面とされており、その下面は端面32Eと直交している。受部324と小屋壁パネル31とは図示しない接着剤で互いに接着固定されている。そして、受部324は小屋壁パネル31の枠材310に釘Bで固定されている。
隣合う屋根パネル32の受部324の先端面は互いに対向する。これらの受部324の上面は束本体411の下端面に当接される。
これらの受部324の下面は、それぞれ小屋壁パネル31の上端に配置された枠材310の上端面31Aに当接する第一当接面32Aとされる。
屋根パネル32の端面32Eの受部324より下方の部分は、小屋壁パネル31の上端面31Aと直交する側面に対向する第二当接面32Bとされる。第二当接面32Bは小屋壁パネル31と屋根パネル32との水平方向の位置を規制するものである。
並んで配置された受部324の水平方向(図9の左右方向)の寸法と、小屋壁パネル31の水平方向(図9の左右方向)の寸法と、束本体411の水平方向(図9の左右方向)の寸法とは、それぞれ同じである。
小屋壁パネル31と梁7との接合構造は図8で示された接合構造と同じである。つまり、小屋壁パネル31の下方の枠材310であって梁7と対向する下面に第一突出部312が設けられ、第一突出部312に係合する第二突出部7Eが梁7の本体70の上面に設けられている。
以上の構成の本実施形態では、次の作用効果を奏することができる。
(1)耐力パネルとしての外壁パネル9は、それぞれ軸材を構成する土台5、柱6、梁7と対向する側面に突出部9Aを有し、土台5、柱6、梁7は、外壁パネル9と対向する側面に突出部9Aを受ける受材5A,6A,7Aを有する。突出部9Aと受材5A,6A,7Aの一方が室内側に配置され、突出部9Aと受材5A,6A,7Aの他方が室外側に配置され、かつ、突出部9Aと受材5A,6A,7Aとが接合される。そのため、受材5A,6A,7Aは、土台5、柱6、梁7の側面に設けられ、突出部9Aが外壁パネル9の側面に設けられているので、外壁パネル9の位置決めが容易となる。土台5、柱6、梁7と外壁パネル9との合計の厚みが薄くなるので、室内空間自体を広くできる。外壁パネル9の側面に突出部9Aを設けるため、耐力パネルとしての有効な寸法を維持することができる。
(2)柱6の互いに反対側に位置する側面に受材6Aが設けられ、外壁パネル9は、柱6を挟んで複数が同一平面内に配置され、突出部9Aと柱6との室内側面が面一(同一面)としたので、柱6と外壁パネル9との間であっての室内側面に段差がなくなる。そのため、柱6と外壁パネル9とに連続して下地材(クロス)を貼ることができるので、建物の内装工事が容易となる。
(3)突出部9Aと受材5A,6A,7Aとが接着剤で互いに接着されているから、現場での外壁パネル9を釘打ちする場合に、外壁パネル9が仮固定されることになり、建物の施工が容易となる。
(4)基礎1の上に配置された土台5は、受材5Aの室内外方向に隣接した凹部5Bを有し、凹部5Bにボルト30が取り付けられ、ボルト30の先端部が基礎1に係合される。そのため、受材5Aが設けられるボルト30の取付位置を外しているから、大きな力がかかる受材5Aにボルト30を貫通させるための孔を形成する必要がないため、外壁パネル9を支持する受材5Aの強度が低下することがない。
(5)受材5A,6A,7Aは室内側に配置され、突出部9Aは室外側に配置されているので、室外側から外壁パネル9を土台5、柱6、梁7に取り付ける作業が可能となる。
(6)外壁パネル9は、外壁材95を有し、突出部9Aとの室外側面とに外壁合板51を取り付ける。そして、外壁材95と外壁合板51とが面一である。そのため、外壁材95と外壁合板51との外面が面一となるので、建物の外観が良好となる。
(7)外壁合板51の端面と外壁パネル9の端面との間に目地ガスケット90が設けられているので、外壁合板51と外壁パネル9との間の隙間からの水の浸入を防止できる。
(8)土台5、梁7の側面にはそれぞれ突起5C,7Cが設けられ、一階床パネル81及び二階床パネル82の室外側面には、それぞれ突起5Cに係合する突起80が形成されている。そのため、一階床パネル81及び二階床パネル82を土台5や梁7に設置しやすいものとなる。
(9)隣合う屋根パネル32は、それぞれ互いに近接する端面32Eから突出する受部324を有し、これらの受部324の下面は小屋壁パネル31の上端面に当接する第一当接面32Aとされ、端面32Eの受部324より下方の部分は小屋壁パネル31の上端面と交差する側面に対向する第二当接面32Bとされ、第二当接面32Bは小屋壁パネル31と屋根パネル32との水平方向の位置を規制する。屋根パネル32の第一当接面32Aと第二当接面32Bとの交差部分が小屋壁パネル31の角部に当てるようにすることで、位置決めが容易に行える。しかも、第一当接面32A及び第二当接面32Bを屋根パネル32に形成することで、屋根パネル32に生じる上下方向と水平方向の力が小屋壁パネル31の水平方向に渡って伝達されることから、小屋壁パネル31に伝わった力は梁7に伝達されるので、耐震強度を大きなものにできる。
(10)受部324の上に束41が配置され、束41の上にデッキ4が配置されるから、隣合う屋根パネル32の継ぎ目に束41が設けられることになり、デッキ4の荷重が確実に梁7及び柱6に伝達される。
(11)受部324と小屋壁パネル31とが接着剤で互いに接着されるから現場での屋根パネル32の設置工事が容易に行える。
(12)小屋壁パネル31の梁7と対向する下面に設けられた第一突出部312と、梁7の小屋壁パネル31と対向する側面に設けられた第二突出部7Eとが接合される構成であるため、小屋壁パネル31の水平方向の荷重を天井梁に確実に伝達することができる。
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、前記実施形態では、隣合う屋根パネル32は、それぞれ端面32Eから突出する受部324を有し、これらの受部324の下面は小屋壁パネル31の上端面に当接し、屋根パネル32の端面32Eは小屋壁パネル31の側面に当接した構成としたが、本発明では、受部324を省略し、屋根パネル32の端部下側面で小屋壁パネル31の上面で当接される構成としてもよい。
前記実施形態では、外壁パネル9の突出部9Aと柱6との室内側面が面一としたが、本発明では、室外側面を面一としてもよい。この構成では、室外側の段差がないから、建物の外観が良好となる。
さらに、本発明では、突出部9Aと受材5A,6A,7Aとを接着剤を用いず、直接釘打ちする構成としてもよい。
1…基礎、3…屋根、4…デッキ、5…土台(軸材)、6…柱(軸材)、7…梁(軸材)、5A,6A,7A…受材、5B…凹部、9…外壁パネル(耐力パネル)、9A…突出部、30…ボルト、51…外壁合板、95…外壁材

Claims (6)

  1. 互いに離れて配置された複数の軸材と、前記軸材のうち隣合う軸材の間に取り付けられた耐力パネルと、前記軸材の上に長手方向に沿って配置された複数の小屋壁パネルと、前記小屋壁パネルに取り付けられる屋根パネルと、を備え、
    前記耐力パネルは、前記軸材と対向する側面に突出部を有し、前記軸材は、前記耐力パネルと対向する側面に前記突出部を受ける受材を有し、
    前記突出部と前記受材の一方が室内側に配置され、前記突出部と前記受材の他方が室外側に配置され、かつ、前記突出部と前記受材とが接合され、
    前記軸材は、前記小屋パネルが配置される天井梁を有し、前記隣合う屋根パネルは、それぞれ互いに近接する端面から突出する受部を有し、これらの受部の下面は前記小屋壁パネルの上端面に当接する第一当接面とされ、
    前記端面の前記受部より下方の部分は前記小屋壁パネルの上端面と交差する側面に対向するとともに前記小屋壁パネルと前記屋根パネルとの水平方向の位置を規制する第二当接面とされる
    ことを特徴とする建物。
  2. 請求項1に記載の建物において、
    前記軸材の互いに反対側に位置する側面に前記受材が設けられ、前記耐力パネルは、前記軸材を挟んで複数が同一平面内に配置され、前記突出部と前記軸材との室内側面と室外側面との少なくとも一方が面一である
    ことを特徴とする建物。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の建物において、
    前記突出部と前記受材とが接着剤で互いに接着されている
    ことを特徴とする建物。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の建物において、
    前記軸材は基礎の上に配置された土台であり、前記土台は、前記受材の室内外方向に隣接した凹部を有し、前記凹部から前記土台の前記基礎と対向する面にボルトが取り付けられ、前記ボルトの先端部は前記基礎に係合される
    ことを特徴とする建物。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の建物において、
    前記受材は室内側に配置され、前記突出部は室外側に配置される
    ことを特徴とする建物。
  6. 請求項5に記載の建物において、
    前記耐力パネルは、外壁材を有し、前記突出部と前記軸材との室外側面とに外壁合板を取り付け、前記外壁材と前記外壁合板とが面一である
    ことを特徴とする建物。
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