JP6936707B2 - インターホン機器 - Google Patents
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Description
請求項1に記載の発明によれば、ウェーブワッシャが、レンズユニットの後部側を挿通させた状態で、板部とレンズホルダの前面との間に、板部とレンズホルダの前面とにより前後から押し潰された格好で介在されているため、レンズホルダへレンズユニットの後部側を螺合する際、合焦点へ近づくにつれてトルクが強くなる。したがって、レンズホルダに対してレンズユニットを合焦点で強固に固定することができる。また、たとえばOリング等の合成樹脂製の部材ではなくウェーブワッシャを採用したことで、長期に亘る使用やフォーカスの調整の繰り返しに際しての耐久性を向上させることができる。さらに、板部とレンズホルダの前面との間の距離が異なる他のインターホン機器についても、ウェーブワッシャの曲がり角度等を調整することにより、同じウェーブワッシャを使用することができるため、部品点数の削減、ひいては低コスト化を図ることができる。加えて、レンズに対して本体ケースの内側方向へ強い負荷がかかった際には、ウェーブワッシャが緩衝部材としての機能をも果たし、耐衝撃性の一層の向上を図ることができる上、たとえレンズユニットが本体ケースの内側へ押し込まれてしまったとしても、板部の後面がレンズホルダの前面に当接し、それ以上の後方(特に回路基板側)への移動が阻止される。したがって、レンズユニットと回路基板とが接触する等してカメラが大きく損傷してしまうような事態を防止することができる。
請求項2に記載の発明によれば、コイルバネが、レンズユニットの後部側を挿通させた状態で、板部とレンズホルダの前面との間に、板部とレンズホルダの前面とにより前後から押し潰された格好で介在されているため、レンズホルダへレンズユニットの後部側を螺合する際、合焦点へ近づくにつれてトルクが強くなる。したがって、レンズホルダに対してレンズユニットを合焦点で強固に固定することができる。また、たとえばOリング等の合成樹脂製の部材ではなくコイルバネを採用したことで、長期に亘る使用やフォーカスの調整の繰り返しに際しての耐久性を向上させることができる。加えて、レンズに対して本体ケースの内側方向へ強い負荷がかかった際には、コイルバネが緩衝部材としての機能をも果たし、耐衝撃性の一層の向上を図ることができる上、たとえレンズユニットが本体ケースの内側へ押し込まれてしまったとしても、板部の後面がレンズホルダの前面に当接し、それ以上の後方(特に回路基板側)への移動が阻止される。したがって、レンズユニットと回路基板とが接触する等してカメラが大きく損傷してしまうような事態を防止することができる。
また、壁部により囲まれた空間をウェーブワッシャ(若しくはコイルバネ)の収容スペースとすることができるため、レンズユニットの後部側をレンズホルダへ螺合させるに際し、ウェーブワッシャ(若しくはコイルバネ)を収容凹部内へ収容した状態とすることができ、ウェーブワッシャ(若しくはコイルバネ)の位置が安定しやすく、カメラの組み立て作業が容易となる。また、壁部を設けたことで、ウェーブワッシャ(若しくはコイルバネ)からカメラ窓の開口縁までの沿面距離を稼ぐことができるため、一層高い静電気耐性をもたせることができる。
インターホン子機1は、前側に配置される前ケース2と、後側に配置される後ケース(図示せず)とで構成される本体ケースを有しており、この本体ケースの前面上部には、円孔状のカメラ窓3が開設され、該カメラ窓3内にレンズ4が露出するように、カメラ5(図2に示す)が本体ケース内に設置されている。また、カメラ窓3の右側には、通話のためのマイク部6が設けられている。さらに、カメラ窓3の下側には、来訪者が居住者を呼び出す際に操作する呼出ボタン7と、通話のためのスピーカ部8とが設けられている。そして、このようなインターホン子機1は、住戸の玄関の壁面等に設置されており、来訪者によって呼出ボタン7が操作されると、住戸内に設置されているインターホン親機(図示せず)を呼び出すとともに、カメラ5を作動させて来訪者を撮像する。なお、カメラ5により撮像された映像は、インターホン親機に備えられているモニタに表示される。
図2は、カメラ5を設置した状態にある前ケース2を後面側から示した斜視説明図である。図3は、図2の前ケース2を分解した状態にある斜視説明図である。図4は、カメラ5を設置した状態にある前ケース2の部分断面説明図である。図5は、レンズホルダ10を示した説明図であって、(a)は前面側から示した説明図、(b)は(a)中のA−A線断面を示した説明図である。図6は、レンズホルダ10を後面側から示した斜視説明図である。図7は、レンズユニット11を示した説明図である。図8は、バネ部材を示した説明図であって、(a)及び(b)はウェーブワッシャ30を、(c)及び(d)はコイルバネ31を夫々示している。
加えて、ウェーブワッシャ30は、円環状に成形された金属薄板であって、軸方向へ波状の撓みが設けられることで弾性が付与されている。また、ウェーブワッシャ30の内径は、レンズ鏡筒17の雄ねじ部18よりも大径となっている一方、ウェーブワッシャ30の外径は、レンズ鏡筒17の密着片19よりも小径となっており、レンズ鏡筒17の雄ねじ部18をウェーブワッシャ30内に挿通させた状態で、密着片19の後側にウェーブワッシャ30を位置させることができるようになっている。
加えて、レンズホルダ10と回路基板12とをネジ止めするネジ止め部15、15、及びレンズホルダ10と前ケース2とをネジ止めするネジ孔14b、14b・・を、螺合孔13の中央を中心とした略同一円周上に位置させているため、カメラ5を前ケース2へネジ止めする際に締め付け状態を均等にしやすく、カメラ5の意図しない傾き等を防止しやすい。したがって、前ケース2の写り込み等の不具合が生じにくい。
ここでレンズユニット41について説明すると、当該レンズユニット41もレンズ4を保持するためのレンズ鏡筒42を備えており、レンズ鏡筒42には、密着片19同様、鍔状に成形された板部43が設けられている。ただ、板部43の外周縁に沿って、後側へ突出する壁部44が周設されており、壁部44に囲まれた空間をバネ部材(図9ではコイルバネ31としているが、ウェーブワッシャ30であってもよい)を収容するための収容凹部45としている。
また、上記実施形態ではレンズカバーを備えないとしているが、本発明に係る構成は、レンズカバーを有するインターホン機器についても好適に採用することができる。
さらに、上記実施形態ではインターホン子機について説明しているが、本発明のインターホン機器は、カメラを有してなるインターホン機器であれば、インターホン親機やテレビドアホンシステムの玄関子機等の他のインターホン機器に対しても良好に適用することができる。
Claims (2)
- レンズ及び前記レンズを保持するレンズ鏡筒を有するレンズユニットと、前記レンズユニットの後部側が螺合されることにより前記レンズユニットと一体化されるレンズホルダと、撮像素子が搭載され、前記レンズホルダの後側に配置される回路基板とを備えたカメラが本体ケースの内部に設置されてなるインターホン機器であって、
前記レンズ鏡筒に鍔状の板部が設けられ、前記板部と前記レンズホルダの前面とが前後方向で重なっているとともに、前記板部の外周縁に沿って、後側へ突出する壁部が設けられている一方、
前記壁部により囲まれた空間において、ウェーブワッシャが、前記レンズユニットの後部側を挿通させた状態で、前記板部と前記レンズホルダの前面との間に、前記板部と前記レンズホルダの前面とにより前後から押し潰された格好で介在されていることを特徴とするインターホン機器。 - レンズ及び前記レンズを保持するレンズ鏡筒を有するレンズユニットと、前記レンズユニットの後部側が螺合されることにより前記レンズユニットと一体化されるレンズホルダと、撮像素子が搭載され、前記レンズホルダの後側に配置される回路基板とを備えたカメラが本体ケースの内部に設置されてなるインターホン機器であって、
前記レンズ鏡筒に鍔状の板部が設けられ、前記板部と前記レンズホルダの前面とが前後方向で重なっているとともに、前記板部の外周縁に沿って、後側へ突出する壁部が設けられている一方、
前記壁部により囲まれた空間において、コイルバネが、前記レンズユニットの後部側を挿通させた状態で、前記板部と前記レンズホルダの前面との間に、前記板部と前記レンズホルダの前面とにより前後から押し潰された格好で介在されていることを特徴とするインターホン機器。
Priority Applications (1)
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JP2017219370A JP6936707B2 (ja) | 2017-11-14 | 2017-11-14 | インターホン機器 |
Publications (2)
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Family
ID=66836709
Family Applications (1)
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JP2017219370A Active JP6936707B2 (ja) | 2017-11-14 | 2017-11-14 | インターホン機器 |
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