JP6936467B2 - フィルタ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、フィルタ装置に関する。
バレル研磨のマス(工作物と研磨石の混合物)から除去対象物を取り除くためのフィルタにおいて、フィルタ溝が除去対象物を落下させ得る溝幅を有し、かつ除去対象物の送り方向に向けて長孔状に形成された構造が開示されている。開口縁の下流側部分には、送り方向に沿って上り勾配でかつ搬送路の上面に連続する傾斜面が形成されている(特許文献1参照)。
また、血液、生理学的流体等の流体サンプルから標的細胞を分離して採集するためのスクリーンフィルタを含む細胞採集装置が開示されている(特許文献2参照)。スクリーンフィルタは、流体サンプルを輸送するための通路に斜めに設置されている。このスクリーンフィルタにより、管壁との境界部に標的細胞の流れを誘導し、該境界部に設けられた排出孔から外部に排出して採集する構造が示されている。
実用新案登録第2525824号公報 特表2013−541958号公報
近年、環境分野におけるPM2.5や医療分野における細胞のような、微細な捕捉対象物を捕捉するために、微細な孔を有するフィルタの使用が検討されている。しかしながら、フィルタに目詰まりが生じると濾過効率が低下するため、目詰まり解消のためにフィルタに衝撃を加えたり、濾過時とは逆方向に流体を流したりする必要がある。また、大量の濾過処理をおこなうプロセスの中で、このような目詰まり除去を円滑に行うことが難しかった。
特許文献1に記載のフィルタは、バレル研磨のマスから除去対象物を取り除くためのフィルタであり、微細な捕捉対象物には対応していない。
また、特許文献2に記載のフィルタについては、濾過孔の大きさが標的細胞の直径よりも小さいとされているが、目詰まり対策については特に考慮されていない。
本発明は、フィルタ装置において、フィルタエレメントの目詰まりを抑制し、微細な捕捉対象物を安定して捕捉可能にすることを目的とする。
第1の態様に係るフィルタ装置は、流体が流入する流入口、前記流体が流れる流路及び前記流体が流出する流出口を有するケーシングと、前記ケーシングに前記流路を横断するように設けられ、前記流入口側に位置する表面から前記流出口側に位置する裏面に貫通し前記流体に混入している捕捉対象物よりも小さい多数の孔を有するフィルタエレメントと、前記ケーシングに設けられ、前記捕捉対象物を取り出す取出し口と、を備え、前記フィルタエレメントに沿った前記流体の流れ方向において、前記表面における前記孔の上流側に設けられ、該孔に連なる凹形状の導入部と、前記表面における前記孔の下流側に設けられ、該孔に連なる凹形状の導出部と、を有し、前記流れ方向に沿った前記孔、前記導入部及び前記導出部の断面において、前記導出部の前記孔側の端部が、前記導入部の前記孔側の端部よりも前記裏面側に位置している。
このフィルタ装置では、多数の孔を有し流路を横断するフィルタエレメントにより、流体に混入している捕捉対象物を捕捉することができる。孔よりも小さい非捕捉対象物や流体は、フィルタエレメントに至ると、該フィルタエレメントの表面を流れ、孔に連なる凹形状の導入部から、該孔に円滑に流入することができる。
一方、流体に混入している捕捉対象物は孔よりも大きいため、該孔を通過できずに捕捉される。孔に連なる凹形状の導出部が有るので、孔で捕捉された捕捉対象物は、フィルタエレメントの表面に沿った流体の流れにより、該孔から容易に除去される。また、導出部の孔側の端部が、導入部の孔側の端部よりもフィルタエレメントの裏面側に位置しているので、捕捉対象物が導入部から孔を跨いで導出部へ移動する。したがって、捕捉対象物が孔に詰まり難い。したがって、捕捉対象物が微細であっても、フィルタエレメントの目詰まりを抑制することができる。
第2の態様は、第1の態様に係るフィルタ装置において、前記導入部及び前記導出部が、前記流れ方向に沿った断面において、段差、斜面又は前記表面側に凸形状となる曲面の少なくとも1つでそれぞれ構成される。
このフィルタ装置では、捕捉対象物の特性に応じて、導入部及び導出部の形状を設定することができる。捕捉対象物が比較的硬い場合には、段差や斜面が好適である。一方、捕捉対象物が比較的柔らかい場合には、捕捉対象物を保護する観点から曲面が好適である。
第3の態様は、第1の態様又は第2の態様に係るフィルタ装置において、前記導入部及び前記導出部が、前記流れ方向に沿った断面において、それぞれ斜面で構成され、前記流れ方向に沿った断面において、前記表面に対する前記導出部の傾斜角度は、前記導入部の傾斜角度よりも小さい。
このフィルタ装置では、流体は、流れ方向に沿った断面において斜面で構成された導入部から孔に流入する。流体に含まれる捕捉対象物は、孔を通過できずに捕捉され、フィルタエレメントの表面に沿った流体の流れにより、導出部を通って除去される。フィルタエレメントの表面に対する導出部の傾斜角度は、該表面に対する導入部の傾斜角度よりも小さいので、捕捉対象物が導出部を通る際の抵抗が少なく、捕捉対象物がより容易に孔から除去される。
第4の態様は、第1〜第3の態様の何れか1態様に係るフィルタ装置において、前記孔が、前記表面側から前記裏面側に向かって次第に広がる形状である。
このフィルタ装置では、孔が、フィルタエレメントの表面側から裏面側に向かって次第に広がっているので、粒子が孔を通過して行く際に、該孔の途中に引っ掛かることが抑制される。このため、フィルタエレメントの目詰まりを更に抑制することができる。
本発明におけるフィルタ装置によれば、フィルタエレメントの目詰まりを抑制し、微細な捕捉対象物を安定して捕捉可能となる。
フィルタ装置の一例を示す断面図である。 フィルタ装置の他の例を示す断面図である。 フィルタ装置の更に他の例を示す断面図である。 (A)は、フィルタエレメントにおける孔、導入部及び導出部の一例を示す拡大平面図である。(B)は、フィルタエレメントにおける孔、導入部及び導出部の他の例を示す拡大平面図である。 フィルタエレメントの第1実施形態を示す拡大断面図である。 フィルタエレメントの第2実施形態を示す拡大断面図である。 フィルタエレメントの第3実施形態を示す拡大断面図である。 フィルタエレメントの第4実施形態を示す拡大断面図である。 フィルタエレメントの第5実施形態を示す拡大断面図である。 フィルタエレメントの第6実施形態を示す拡大断面図である。 フィルタエレメントの第7実施形態を示す拡大断面図である。 (A)〜(D)は、それぞれフィルタエレメントの製造工程におけるステップS1〜S4を示す断面図である。 (A)〜(D)は、それぞれフィルタエレメントの製造工程におけるステップS5〜S8を示す断面図である。 (A)〜(D)は、それぞれフィルタエレメントの製造工程におけるステップS9〜S11を示す断面図である。 (A)〜(D)は、それぞれフィルタエレメントの製造工程におけるステップS12〜S15を示す断面図である。
以下、本発明を実施するための形態を図面に基づき説明する。
[フィルタ装置]
図1において、フィルタ装置1は、ケーシング12と、フィルタエレメント10と、取出し口14とを有している。
ケーシング12は、流体が流入する流入口16、流体が流れる流路18及び流体が流出する流出口22を有している。
フィルタエレメント10は、ケーシング12に流路18を横断するように設けられており、例えば、流入口16側に凸となる略円錐状に形成されており、流路18の方向Fに対して傾斜した部位を有している。このフィルタエレメント10は、多数の孔24(図4から図11)を有している。孔24は、流入口16側に位置する表面26から流出口22側に位置する裏面28に貫通しており、流体に混入している捕捉対象物36(図5)よりも小さい。孔24の形状は例えば円形であるが、多角形等であってもよい。流体は、排煙、血液、船のバラスト水等である。これらの流体に対応する捕捉対象物36としては、それぞれPM2.5、細胞、プランクトン等が挙げられる。
取出し口14は、ケーシング12に設けられ、捕捉対象物を取り出す部位である。詳細な構成は省略するが、取出し口14は開閉可能に構成されている。この取出し口14は、ケーシング12のうち、フィルタエレメント10の最も流出口22側の位置における、表面26側の近傍に設けられている。このフィルタエレメント10は略円錐状であり、最も流出口22側の位置がケーシング12の周方向に延在している。したがって、取出し口14は、ケーシング12の周方向の複数箇所に設けられている。
なお、フィルタエレメント10の形状は、略円錐状に限られない。図2に示されるフィルタ装置2では、フィルタエレメント10が流入口16側に凸となる湾曲面状に形成されている。また、図3に示されるフィルタ装置3では、フィルタエレメント10が平面状に形成されており、かつ流路18の方向Fに対して傾斜して配置されている。この例では、取出し口14は、ケーシング12のうち、フィルタエレメント10の最も流出口22側の位置における、表面26側の近傍に設けられている。
図1から図3において、フィルタエレメント10の少なくとも一部が流路18の方向Fに対して傾斜しているので、フィルタ装置1,2により流体を濾過する際に、流体は、フィルタエレメント10に沿って矢印A方向に流れつつ、孔24(図4から図11)に流入するようになっている。
上記したフィルタエレメント10の外観形状は、後述する第2実施形態から第7実施形態に係るフィルタエレメント20,30,40,50,60,70についても同様である。
(フィルタエレメントの第1実施形態)
図5において、第1実施形態に係るフィルタエレメント10では、該フィルタエレメント10に沿った流体の流れ方向Aにおいて、該フィルタエレメント10の表面26における孔24の上流側に、凹形状の導入部32が該孔24に連なって設けられている。また、表面26における孔24の下流側には、凹形状の導出部34が該孔24に連なって設けられている。孔24の直径Dは一定であり、内壁は、フィルタエレメント10の厚さ方向に直線的に形成されている。
図4(A)に示される例では、導入部32及び導出部34の幅Wは、孔24の直径Dと同一である。また、図4(B)に示される例では、導入部32及び導出部34の幅は、孔24の直径よりも大きく、かつ互いに等しい。このように、導入部32及び導出部34の幅は、孔24の直径以上であり、適宜変更可能である。例えば導出部34の幅が矢印A方向に向かって漸増する構成にしたり、漸減する構成にしたりすることができる。
孔24の中心を基準として、導出部34の長さL2は、導入部L1の長さよりも長く設定されている。これにより、流体に含まれ、孔24よりも大きな捕捉対象物36(図5)が、孔24から導出部34に移動し易くなっている。また、導入部32及び導出部34における孔24と反対側の端部は、例えばそれぞれ半円状に形成されている。なお、この端部は、矩形や先細り形状等の他の形状に形成されていてもよい。
図5に示されるように、流れ方向Aに沿った孔24、導入部32及び導出部34の断面において、導入部32及び導出部34は、例えば表面26と平行な段差で構成されている。換言すれば、導入部32及び導出部34は、それぞれ溝である。この断面において、導出部34の孔24側の端部34Aは、導入部32の孔24側の端部32Aよりも裏面28側に位置している。つまり、導出部34は、導入部32よりも深く形成されている。
(作用)
フィルタエレメント10が用いられたフィルタ装置1,2(図1、図3)では、多数の孔24を有し流路18を横断するフィルタエレメント10により、流体に混入している捕捉対象物36を捕捉することができる。図5に示されるように、孔24よりも小さい非捕捉対象物38や流体は、フィルタエレメント10に至ると、孔24に直接流入するか、または該フィルタエレメント10の表面26を流れる(流れ方向A)。この場合、孔24に連なって凹形状の段差で構成された導入部32から、該孔24に円滑に流入する(矢印IN方向)。この流体や非捕捉対象物38は、孔24を通過して行く(矢印P方向)。
一方、流体に混入している捕捉対象物36は孔24よりも大きいため、該孔24を通過できずに捕捉される。流れ方向Aにおける孔24の下流側には、孔24に連なって凹形状の段差で構成された導出部34が設けられているので、孔24で捕捉された捕捉対象物36は、フィルタエレメント10の表面26に沿った流体の流れ(流れ方向A)により、該孔24から容易に除去される。
このとき、導出部34の孔24側の端部34Aが、導入部32の孔24側の端部32Aよりもフィルタエレメント10の裏面28側に位置しているので、捕捉対象物36が導入部32から孔24を跨いで導出部34へ移動し易い。したがって、捕捉対象物36が孔24に詰まり難い。このため、捕捉対象物36が微細であっても、フィルタエレメント10の目詰まりを抑制することができる。
フィルタ装置1、2の作動は例えば間欠的に行われ、フィルタエレメント10の目詰まりが生じないようにする。図1、図3において、フィルタエレメント10により捕捉された捕捉対象物36は、取出し口14から取り出すことができる。
(フィルタエレメントの第2実施形態)
図6において、本実施形態に係るフィルタエレメント20では、凹形状の導出部34が、流れ方向Aに沿った断面において、斜面で構成されている。導出部34の深さは、流れ方向Aに向かうにしたがって次第に浅くなっている。
また、孔24が、表面26側から裏面28側に向かって次第に広がる形状となっている。具体的には、流れ方向Aにおける下流側の内壁42が、フィルタエレメント20の厚さ方向に対して傾斜している。なお、流れ方向Aにおける上流側の内壁が該厚さ方向に対して傾斜し、下流側の内壁42が傾斜しない構成としてもよい。また、孔24の内壁の全周が、該厚さ方向に対して傾斜していてもよい。
このフィルタエレメント20では、流体は、流れ方向Aに沿った断面において凹形状の導入部32から孔24に流入する。流体に含まれる捕捉対象物36は、孔24を通過できずに捕捉され、フィルタエレメント20の表面26に沿った流体の流れにより、斜面で構成された導出部34を通って除去される。
またこのフィルタエレメント20では、孔24が、フィルタエレメント10の表面26側から裏面28側に向かって次第に広がっているので、孔24の直径Dよりも小さい非捕捉対象物38が孔24を通過して行く際に、該孔24の途中に引っ掛かることが抑制される。このため、フィルタエレメント20の目詰まりを更に抑制することができる。
他の部分については、第1実施形態に係るフィルタエレメント10と同様であるので、同一の部分には図面に同一の符号を付し、説明を省略する。
(フィルタエレメントの第3実施形態)
図7において、本実施形態に係るフィルタエレメント30では、第2実施形態と同様に、導出部34が、流れ方向Aに沿った断面において、斜面で構成された凹形状となっている。導出部34の深さは、流れ方向Aに向かうにしたがって次第に浅くなっている。
孔24の直径Dは一定であり、内壁は、第1実施形態と同様に、フィルタエレメント10の厚さ方向に直線的に形成されている。
他の部分については、第1実施形態に係るフィルタエレメント10又は第2実施形態に係るフィルタエレメント20と同様であるので、同一の部分には図面に同一の符号を付し、説明を省略する。
(フィルタエレメントの第4実施形態)
図8において、本実施形態に係るフィルタエレメント40では、導入部32及び導出部34が、流れ方向Aに沿った断面においてそれぞれ斜面で構成された凹形状となっている。また、該断面において、表面26に対する導出部34の傾斜角度θ2は、導入部32の傾斜角度θ1よりも小さい。導入部32の深さは、流れ方向Aに向かうにしたがって次第に深くなっている。
このように、導出部34の傾斜角度θ2が導入部32の傾斜角度θ1よりも小さいので、捕捉対象物36が導出部34を通る際の抵抗が少なく、捕捉対象物36がより容易に孔24から除去される。
他の部分については、第1実施形態に係るフィルタエレメント10又は第2実施形態に係るフィルタエレメント20と同様であるので、同一の部分には図面に同一の符号を付し、説明を省略する。
(フィルタエレメントの第5実施形態)
図9において、本実施形態に係るフィルタエレメント50では、流れ方向Aに沿った断面において、導入部32が表面26側に凸形状となる曲面で構成された凹形状となっている。導入部32の深さは、流れ方向Aに向かうにしたがって次第に深くなっている。
導入部32が曲面で構成されているので、捕捉対象物36が細胞等の柔らかいものである場合に、捕捉対象物36の変形や傷付きを抑制できる。
他の部分については、第1実施形態に係るフィルタエレメント10又は第2実施形態に係るフィルタエレメント20と同様であるので、同一の部分には図面に同一の符号を付し、説明を省略する。
(フィルタエレメントの第6実施形態)
図10において、本実施形態に係るフィルタエレメント60では、流れ方向Aに沿った断面において、導入部32が表面26側に凸形状となる曲面で構成された凹形状となっている。また、該断面において、導出部34は、流れ方向Aにおける導出部34の下流側の端部が、表面26側に凸形状となる曲面で構成された凹形状となっている。導出部34において、該断面における上流側(孔24側)の端部34Aと下流側の端部34Bとの間の部分は、第1実施形態と同様に、表面26と平行な段差で構成されている。
導入部32と、導出部34の端部34Bとが曲面で構成されているので、捕捉対象物36が細胞等の柔らかいものである場合に、捕捉対象物36の変形や傷を抑制できる。
他の部分については、第1実施形態に係るフィルタエレメント10又は第5実施形態に係るフィルタエレメント50と同様であるので、同一の部分には図面に同一の符号を付し、説明を省略する。
(フィルタエレメントの第7実施形態)
図11において、本実施形態に係るフィルタエレメント70では、流れ方向Aに沿った断面において、導入部32及び導出部34が、それぞれ表面26側に凸形状となる曲面で構成された凹形状となっている。導入部32の深さは、流れ方向Aに向かうにしたがって次第に深くなっている。導出部34の深さは、流れ方向Aに向かうにしたがって次第に浅くなっている。
導入部32及び導出部34が、それぞれ曲面で構成されているので、捕捉対象物36が細胞等の柔らかいものである場合に、捕捉対象物36の変形や傷を抑制できる。
他の部分については、第1実施形態に係るフィルタエレメント10又は第5実施形態に係るフィルタエレメント50と同様であるので、同一の部分には図面に同一の符号を付し、説明を省略する。
上記のように、本実施形態に係るフィルタ装置1,2によれば、フィルタエレメント10,20,30,40,50,60,70の目詰まりを抑制し、微細な捕捉対象物36を安定して捕捉可能となる。
また、捕捉対象物36の特性に応じて、導入部32及び導出部34の形状を設定することができる。捕捉対象物36が比較的硬い場合には、段差や斜面が好適である。一方、捕捉対象物36が比較的柔らかい場合には、捕捉対象物36を保護する観点から曲面が好適である。
[他の実施形態]
以上、本発明の実施形態の一例について説明したが、本発明の実施形態は、上記に限定されるものでなく、上記以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。
上記したフィルタエレメントの実施形態は、適宜組み合わせることが可能である。
導入部32及び導出部34は、流れ方向Aに沿った断面において、段差、斜面又は表面26側に凸形状となる曲面の少なくとも1つでそれぞれ構成される。
[フィルタエレメントの製造工程]
ここで、第4実施形態に係るフィルタエレメント40の製造工程を例に挙げて説明する。フィルタエレメント40は、例えばLIGA(Lithogaphie Galvanoformung Abfomung)技術を利用することによって作製することができる(服部正、表面技術、Vol. 62, No. 12, 619-624, 2011; W. Elufeld and H. Lhe, Radiat. Phys. Chem., 45(3): 340-365, 1995)。
フィルタエレメント40の製造工程において、図12(A)〜(D)には、それぞれステップS1〜S4が示されている。同様に、図13(A)〜(D)には、それぞれステップS5〜S8が示されている。図14(A)〜(C)には、それぞれステップS9〜S11が示されている。そして、図15(A)〜(D)には、それぞれステップS12〜S15が示されている。
図12(A)に示されるステップS1では、基板100を用意する。図12(B)に示されるステップS2では、基板100にフォトレジスト102を塗布する。図12(C)に示されるステップS3では、フォトレジスト102の上に、孔104Aが形成されたフォトマスク104を重ね、例えばX線を露光する。これにより、フォトレジスト102のうち孔104Aに対応した部分に例えばX線が露光される。図12(D)に示されるステップS4では、現像により、フォトレジスト102(図12(C))のうちX線が露光された部分が残存し、レジストパターン106となる。
図13(A)に示されるステップS5では、基板100を電極として、レジストパターン106の高さまで電鋳を行う。これにより、基板100のレジストパターン106を除いた領域に電鋳金属108が形成される。図13(B)に示されるステップS6では、電鋳金属108及びレジストパターン106の上に、フォトレジスト110を塗布する。図13(C)に示されるステップS7では、レジストパターン106に傾斜部106Aが形成されるように、X線のグラデーション露光を行う。図13(D)に示されるステップS8では、現像により、フォトレジスト110(図13(C))のうちX線が露光された部分が残存し、傾斜部106Aを有するレジストパターン106が形成される。ここでグラデーション露光とは、場所によって露光量(X線照射量)を徐々に変化させながら露光することであり、その露光量に応じて深さが異なる階段状(テーパー状)のレジスト構造を得る技術である。
図14(A)に示されるステップS9では、レジストパターン106の高さまで電鋳を行う。図14(B)に示されるステップS10では、電鋳金属108及びレジストパターン106の上に、フォトレジスト112を塗布する。図14(C)に示されるステップS11では、レジストパターン106に傾斜部106A,106Bが形成されるように、X線のグラデーション露光を行う。
図15(A)に示されるステップS12では、現像により、フォトレジスト112(図14(C))のうちX線が露光された部分が残存し、傾斜部106A,106Bを有するレジストパターン106が形成される。図15(B)に示されるステップS13では、レジストパターン106の高さまで電鋳を行う。図15(C)に示されるステップS14では、レジストパターン106を除去する。図15(D)に示されるステップS15では、電鋳金属108を基板100(図15(C))から取り外す。これにより、孔24、導入部32及び導出部34が形成されたフィルタエレメント40が得られる。
1 フィルタ装置
2 フィルタ装置
3 フィルタ装置
10 フィルタエレメント
12 ケーシング
14 取出し口
16 流入口
18 流路
20 フィルタエレメント
22 流出口
24 孔
26 表面
28 裏面
30 フィルタエレメント
32 導入部
32A 端部
34 導出部
34A 端部
36 捕捉対象物
40 フィルタエレメント
50 フィルタエレメント
60 フィルタエレメント
70 フィルタエレメント
A 流れ方向

Claims (1)

  1. 流体が流入する流入口、前記流体が流れる流路及び前記流体が流出する流出口を有するケーシングと、
    前記ケーシングに前記流路を横断するように設けられ、前記流入口側に位置する表面から前記流出口側に位置する裏面に貫通し前記流体に混入している捕捉対象物よりも小さい多数の孔を有するフィルタエレメントと、
    前記ケーシングに設けられ、前記捕捉対象物を取り出す取出し口と、を備え、
    前記フィルタエレメントに沿った前記流体の流れ方向において、前記表面における前記孔の上流側に設けられ、該孔に連なる凹形状の導入部と、前記表面における前記孔の下流側に設けられ、該孔に連なる凹形状の導出部と、を有し、
    前記流れ方向に沿った前記孔、前記導入部及び前記導出部の断面において、前記導出部の前記孔側の端部が、前記導入部の前記孔側の端部よりも前記裏面側に位置し、
    前記導入部及び前記導出部は、それぞれ前記流れ方向に沿った溝であり、且つそれぞれ前記表面と平行な段差で構成されているフィルタ装置。
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