JP6934801B2 - ラックブッシュおよびステアリング機構 - Google Patents

ラックブッシュおよびステアリング機構 Download PDF

Info

Publication number
JP6934801B2
JP6934801B2 JP2017203677A JP2017203677A JP6934801B2 JP 6934801 B2 JP6934801 B2 JP 6934801B2 JP 2017203677 A JP2017203677 A JP 2017203677A JP 2017203677 A JP2017203677 A JP 2017203677A JP 6934801 B2 JP6934801 B2 JP 6934801B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bush
rack
mounting groove
axial center
elastic ring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017203677A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019077235A (ja
Inventor
学 池山
学 池山
隼哉 桑垣
隼哉 桑垣
宏之 菊池
宏之 菊池
関根 敏彦
敏彦 関根
昇 中川
昇 中川
勝紀 斉藤
勝紀 斉藤
浩輔 嶋山
浩輔 嶋山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Oiles Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Oiles Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp, Oiles Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP2017203677A priority Critical patent/JP6934801B2/ja
Priority to US16/757,432 priority patent/US11254347B2/en
Priority to PCT/JP2018/038666 priority patent/WO2019078254A1/ja
Priority to CN201880067082.8A priority patent/CN111263719B/zh
Priority to DE112018004628.1T priority patent/DE112018004628T5/de
Publication of JP2019077235A publication Critical patent/JP2019077235A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6934801B2 publication Critical patent/JP6934801B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D3/00Steering gears
    • B62D3/02Steering gears mechanical
    • B62D3/12Steering gears mechanical of rack-and-pinion type
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D7/00Steering linkage; Stub axles or their mountings
    • B62D7/22Arrangements for reducing or eliminating reaction, e.g. vibration, from parts, e.g. wheels, of the steering system
    • B62D7/226Arrangements for reducing or eliminating reaction, e.g. vibration, from parts, e.g. wheels, of the steering system acting on the steering gear
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C17/00Sliding-contact bearings for exclusively rotary movement
    • F16C17/02Sliding-contact bearings for exclusively rotary movement for radial load only
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C25/00Bearings for exclusively rotary movement adjustable for wear or play
    • F16C25/02Sliding-contact bearings
    • F16C25/04Sliding-contact bearings self-adjusting
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C27/00Elastic or yielding bearings or bearing supports, for exclusively rotary movement
    • F16C27/06Elastic or yielding bearings or bearing supports, for exclusively rotary movement by means of parts of rubber or like materials
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C29/00Bearings for parts moving only linearly
    • F16C29/02Sliding-contact bearings
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C31/00Bearings for parts which both rotate and move linearly
    • F16C31/02Sliding-contact bearings

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Support Of The Bearing (AREA)
  • Transmission Devices (AREA)
  • Sliding-Contact Bearings (AREA)
  • Bearings For Parts Moving Linearly (AREA)

Description

本発明は、ラックアンドピニオン式のステアリング機構に関し、特に、ラックアンドピニオン式のステアリング機構に用いられるラックブッシュに関する。
特許文献1には、ラックアンドピニオン式のステアリング機構に用いられるラックブッシュが記載されている。このラックブッシュは、円筒状のハウジング内に軸心方向の移動が規制された状態で収容され、ラックバーの軸心方向の移動を許容しつつ、ラックバーに加わる荷重を支持するものであり、ラックバーが挿入され、径方向に伸縮自在な円筒状の軸受本体と、軸受本体に装着され、軸受本体を径方向内方に付勢する弾性リングと、を備えている。軸受本体は合成樹脂製であり、その外周面には、弾性リングを装着するための装着溝が周方向に形成されている。
このラックブッシュによれば、弾性リングによって軸受本体が縮径し、軸受本体に挿入されたラックバーを締め付けるので、軸受本体の内周面とラックバーの外周面との間のクリアランスをゼロにして、軸受本体の内周面とラックバーの外周面との衝突による不快音の発生を防止することができる。また、ラックバーの外径寸法誤差による摩擦トルクの変動を防止することができる。
特開2008−151289号公報
ところで、ラックアンドピニオン式のステアリング機構において、ステアリング操作によりステアリングシャフトが回転すると、このステアリングシャフトの先端に形成されたピニオンギアと、ラックバーに形成されたラックギアとの噛み合いにより、ステアリングシャフトの回転運動がラックバーの直線運動に変換される。これにより、ラックバーと連動するタイロッドがタイロッドエンドを介してステアリングナックルに、タイヤをキングピン周りに回転させるトルクを付与する。この際、タイヤからの反力がステアリングナックル、タイロッドエンド、およびタイロッドを介してラックバーに入力する。
ここで、図6(A)に示すように、特許文献1に記載のラックブッシュ8は、軸受本体80に装着された弾性リング81がハウジング90の内周面91と当接してハウジング90内に収容されている。このため、図6(B)に示すように、タイロッド92を介してラックバー93に入力されたタイヤからの反力Nにより、弾性リング81が圧縮変形し、ラックバー93がラック軸方向Hに直線運動する前に、ラックブッシュ8、ラックバー93およびタイロッド92がラック軸直方向Vに変位してしまう(軸直方向変位量Δ)。これにより、ステアリング操作がなされてから実際にタイヤが向きを変えるまでのタイムラグが大きくなり、これがステアリング操作のフィーリングに悪影響を与えている。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ステアリング操作のフィーリングに与える影響を低減することができるラックブッシュを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明では、ラックバーが挿入されるブッシュ本体の外周面に周方向に形成され、弾性リングを装着するための装着溝の軸心を、ブッシュ本体の軸心から偏移させている。ここで、ブッシュ本体の外周面の半径と装着溝の軸心のブッシュ本体の軸心からの偏移量との合計が、装着溝の溝底の半径と弾性リングを構成する弾性体の線径との合計以上となるように、装着溝の軸心のブッシュ本体の軸心からの偏移量が設定されていることが好ましい。
例えば、本発明のラックブッシュは、
径方向に伸縮自在なブッシュ本体と、
前記ブッシュ本体に装着された弾性リングと、を備え、
前記ブッシュ本体は、
外周面に周方向に形成され、前記弾性リングを装着するための装着溝を有し、
前記装着溝は、
軸心が前記ブッシュ本体の軸心から偏移しており、
前記ブッシュ本体は、
一方の端面から他方の端面に向かって形成されたスリットを有し、
前記スリットは、
前記装着溝の軸心よりも前記ブッシュ本体の軸心側において前記ブッシュ本体の円周方向に配置されている。
また、本発明のステアリング機構は、
ラックアンドピニオン式のステアリング機構であって、
ラックバーの軸心方向の移動を許容しつつ、ラックバーに加わる荷重を支持する前記ラックブッシュと、
前記ラックブッシュの軸心方向の移動を拘束しつつ、当該ラックブッシュを収容する円筒状のハウジングと、を備え、
前記ラックブッシュは、
前記ブッシュ本体の軸心が、前記装着溝の軸心よりも、前記ラックバーに連結されたタイロッドを介してタイヤから前記ラックバーに入力される反力の入力方向と対向する前記ハウジングの内周面である反力支持面側に位置するように、前記ハウジング内に収容されている。
本発明では、弾性リングを装着するための装着溝の軸心をブッシュ本体の軸心から偏移させているので、弾性リングがブッシュ本体の外周面から大きく突出する弾性リング突出部と、弾性リングがブッシュ本体の外周面に埋没するか小さく突出する弾性リング埋没部と、が形成される。そして、弾性リング埋没部が、タイロッドを介してタイヤからラックバーに入力される反力の入力方向と対向するハウジングの内周面である反力支持面と対向するように、ラックブッシュをハウジングに装着することにより、弾性リングを介さずにブッシュ本体の外周面と反力支持面とを直接当接させることができる、あるいは、ブッシュ本体の外周面と反力支持面との隙間を小さくすることができる。このため、タイヤの反力に対する剛性が向上し、タイヤの反力よるラックバーのハウジング内の移動を抑制することができるので、ステアリング操作がなされてから実際にタイヤが向きを変えるまでのタイムラグが小さくなる。また、本発明では、タイヤの反力に対する剛性を向上させるために、弾性リングの内径を小さくして、ラックバーの締め付けを強くする必要がないので、ラックブッシュの摺動特性に影響しない。したがって、本発明によれば、ステアリング操作のフィーリングに与える影響を低減することができるラックブッシュを提供することができる。
図1は、本発明の一実施の形態に係るラックアンドピニオン式のステアリング機構の一部の部分断面図である。 図2(A)および図2(B)は、ラックブッシュ1の正面図および側面図であり、図2(C)は、図2(B)に示すラックブッシュ1のA−A断面図である。 図3(A)、図3(B)および図3(C)は、ブッシュ本体2の正面図、側面図および背面図であり、図3(D)は、図3(A)に示すブッシュ本体2のB−B断面図であり、図3(E)は、図3(B)に示すブッシュ本体2のC−C断面図である。 図4(A)および図4(B)は、弾性リング3の正面図および側面図であり、図4(C)は、図4(A)に示す弾性リング3のD−D断面図である。 図5(A)および図5(B)は、ラックブッシュ1の変形例1Aの正面図および側面図であり、図5(C)は、図5(B)に示すラックブッシュ1の変形例1AのE−E断面図である。 図6(A)および図6(B)は、従来のラックブッシュ8の問題点を説明するための図である。
以下、本発明の一実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本実施の形態に係るラックアンドピニオン式のステアリング機構の一部の部分断面図である。
図示するように、本実施の形態に係るラックアンドピニオン式のステアリング機構は、ラックバー5の軸心O方向の移動を許容しつつ、ラックバー5に加わる荷重を支持するラックブッシュ1と、ラックブッシュ1の軸心O方向の移動を拘束しつつ、ラックブッシュ1を収容する円筒状のハウジング4と、を備えている。
図2(A)および図2(B)は、ラックブッシュ1の正面図および側面図であり、図2(C)は、図2(B)に示すラックブッシュ1のA−A断面図である。
図示するように、ラックブッシュ1は、ラックバー5が挿入されるブッシュ本体2と、ブッシュ本体2に装着された弾性リング3と、を備えている。本実施の形態では、2個の弾性リング3がブッシュ本体2に装着されている場合を例示しているが、1個または3個以上の弾性リング3がブッシュ本体2に装着されていてもよい。
図3(A)、図3(B)および図3(C)は、ブッシュ本体2の正面図、側面図および背面図であり、図3(D)は、図3(A)に示すブッシュ本体2のB−B断面図であり、図3(E)は、図3(B)に示すブッシュ本体2のC−C断面図である。
ブッシュ本体2は、ポリアセタール樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエチレン樹脂等の摺動特性のよい合成樹脂で形成され、径方向に伸縮自在な円筒状部材であり、図示するように、内周面20に形成され、挿入されたラックバー5の外周面50と摺接する摺動面21と、周方向に等間隔で交互に配置された複数の第一スリット25および第二スリット26と、外周面22に形成された係合凸部27と、外周面22に周方向に形成され、弾性リング3を装着するための装着溝28と、を備えている。
第一スリット25は、一方の端面23から他方の端面24に向けて軸心O方向に沿って形成され、第二スリット26は、他方の端面24から一方の端面23に向けて軸心O方向に沿って形成されている。ブッシュ本体2は、周方向に等間隔で交互に配置された複数の第一スリット25および第二スリット26により、縮径方向に変形することができる。
係合凸部27は、一方の端面23側において外周面22から径方向外方に突出し、ハウジング4の一方の端面41において、内周面40を切り取るように形成された係合凹部(不図示)に収容される。これにより、ハウジング4内に収容されたラックブッシュ1の軸心O周りの回転が拘束される。また、係合凸部27がハウジング4の係合凹部に収容された状態で、ハウジング4の一方の端面41にリング状の蓋6が取り付けられる。これにより、ハウジング4内に収容されたラックブッシュ1の軸心O方向の移動が拘束される(図1参照)。
装着溝28は、周方向に沿って外周面22に形成されており、装着溝28の溝底29の軸心Pがブッシュ本体2の軸心Oから偏移している。ここで、外周面22の半径をroとし、装着溝28の溝底29の半径をrpとし、そして、弾性リング3を構成する弾性体の線径をd(図4参照)とした場合、装着溝28の溝底29の軸心Pとブッシュ本体2の軸心Oとの偏移量sは、ro+s≧rp+dとなるように設定されている。このようにすることにより、ラックブッシュ1に、ブッシュ本体2の軸心Oよりも装着溝2の軸心P側において弾性リング3がブッシュ本体2の外周面22から大きく突出する弾性リング突出部10と、装着溝2の軸心Pよりもブッシュ本体2の軸心O側において弾性リング3がブッシュ本体2の外周面22に埋没する弾性リング埋没部11と、が形成される(図2参照)。
図4(A)および図4(B)は、弾性リング3の正面図および側面図であり、図4(C)は、図4(A)に示す弾性リング3のD−D断面図である。
弾性リング3は、合成ゴム、熱可塑性エラストマー等の弾性体で形成された円環状部材であり、ブッシュ本体2の装着溝28の溝底29の直径2×rpより小さな内径Riと、ハウジング4の内径Rj(図1参照)より大きな外径Reと、を有している。
弾性リング3は、ブッシュ本体2の装着溝28の溝底29の直径2×rpより小さな内径Riを有しているので、ブッシュ本体2の装着溝28に装着することにより、ブッシュ本体2を縮径方向に付勢して、ブッシュ本体2に挿入されたラックバー5を締め付ける。また、弾性リング3は、ハウジング4の内径Rjより大きな外径Reを有しているので、ラックブッシュ1をハウジング4に収容した場合に、ハウジング4の内周面40と圧接し圧縮変形する。これにより、ラックブッシュ1がハウジング4と嵌合する。
図1において、ラックバー5に連結されたタイロッド(不図示)を介してタイヤ(不図示)からラックバー5に入力される反力Nの入力方向と対向するハウジング4の内周面40(ハウジング4の内周面40のうちラックバー5に入力される反力Nに対して最大の反力を発生させる部位を含む領域)を反力支持面42とした場合、上記構成のラックブッシュ1は、ブッシュ本体2の軸心Oが装着溝28の溝底29の軸心Pよりも反力支持面42側に位置するように、すなわち弾性リング埋没部11が反力支持面42側に位置するように、ブッシュ本体2の係合凸部27とハウジング4の係合凹部(不図示)との係合により位置決めされている。
以上、本発明の一実施の形態について説明した。
本実施の形態において、ラックブッシュ1は、装着溝28の溝底29の軸心Pがブッシュ本体2の軸心Oから偏移して、弾性リング3がブッシュ本体2の外周面22から大きく突出する弾性リング突出部10と、弾性リング3がブッシュ本体2の外周面22に埋没する弾性リング埋没部11と、を有しており、この弾性リング埋没部11が反力支持面42側に位置するように位置決めされて、ハウジング4に収容されている。
このため、ハウジング4の反力支持面42側において、ブッシュ本体2の外周面22とハウジング4の内周面40とが弾性リング3を介さずに当接し、ブッシュ本体2の外周面22とハウジング4の内周面40との隙間がない。これにより、反力支持面42側における剛性が向上し、タイヤの反力Nよるラックバー5のハウジング4内の移動を抑制することができるので、ステアリング操作がなされてから実際にタイヤが向きを変えるまでのタイムラグが小さくなる。
また、反力支持面42側における剛性を向上させるために、弾性リング3の内径Riを小さくして、ラックバー5の締め付けを強くする必要がないので、ラックブッシュ1の摺動特性に影響しない。
したがって、本実施の形態によれば、ステアリング操作のフィーリングに与える影響を低減することができるラックブッシュ1を提供することができる。
また、ラックブッシュ1は、ハウジング4に装着した場合、装着溝28の溝底29の軸心Pがブッシュ本体2の軸心Oと一致している従来のラックブッシュに比べて、軸心Oを挟んで反力支持面42と対向するハウジング4の内周面40である反力支持面対向面43側において、弾性リング3を構成する弾性体の圧縮変形量を増加させることができ、その反力としてのばね力がラックブッシュ1の内径方向に負荷される。このため、反力支持面42側に加えて、反力支持面対向面43側における剛性も向上し、ステアリング操作のフィーリングに与える影響をさらに低減することができる。
なお、本発明は、上記の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で数々の変形は可能である。
例えば、上記の実施の形態では、ブッシュ本体2の外周面22の半径をroとし、装着溝28の溝底29の半径をrpとし、弾性リング3を構成する弾性体の線径をdとした場合に、装着溝28の溝底29の軸心Pとブッシュ本体2の軸心Oとの偏移量sが、ro+s≧rp+dとなるように設定している。しかし、本発明はこれに限定されない。
装着溝28の溝底29の軸心Pとブッシュ本体2の軸心Oとの偏移量sは、弾性リング埋没部11において、弾性リング3がブッシュ本体2の外周面22に埋没するか、あるいは、弾性リング3のブッシュ本体2の外周面22からの突出量が弾性リング突出部10より小さくなるように設定されていればよい。このようにすることにより、ハウジング4の反力支持面42側において、ブッシュ本体2の外周面22とハウジング4の内周面40との隙間を小さくして、タイヤの反力Nよるラックバー5のハウジング4内の移動を抑制することができるので、ステアリング操作がなされてから実際にタイヤが向きを変えるまでのタイムラグが小さくなる。
また、上記の実施の形態において、図5(A)〜図5(C)に示すラックブッシュ1の変形例1Aのように、弾性リング突出部10側(ブッシュ本体2の軸心Oよりも装着溝28の溝底29の軸心P側)の第一スリット25および第二スリット26をブッシュ本体2から省略してもよい。つまり、第一スリット25および第二スリット26を、弾性リング埋没部11(装着溝28の溝底29の軸心Pよりもブッシュ本体2の軸心O側)にのみ配置してもよい。このようにすることにより、反力支持面対向面43側において、弾性リング3が弾性変形して第一スリット25、第二スリット26内に逃げるのを回避して、弾性リング3を構成する弾性体の圧縮変形量をさらに増加させることができる。これにより、反力支持面対向面43側における弾性リング3の反力が大きくなり、反力支持面対向面43側における剛性がさらに向上する。
また、上記の実施の形態では、ブッシュ本体2に、一方の端面23から他方の端面24に向けて複数の第一スリット25を軸心O方向に沿って形成するとともに、他方の端面24から一方の端面23に向けて複数の第二スリット26を軸心O方向に沿って形成している。しかし、本発明はこれに限定されない。ブッシュ本体2は、径方向に伸縮自在であればよく、例えば第一スリット25および第二スリット26のいずれか一方のみを備えるものでもよい。また、上記の実施の形態では、ブッシュ本体2の形状を円筒状としているが、挿入されるラックバー5の形状に適合する筒形状であればよい。
1、1A:ラックブッシュ、 2:ブッシュ本体、 3:弾性リング、 4:ハウジング、 5:ラックバー、 6:蓋、 10:弾性リング突出部、 11:弾性リング埋没部、 20:ブッシュ本体2の内周面、 21:ブッシュ本体2の摺動面、 22:ブッシュ本体2の外周面、 23、24:ブッシュ本体2の端面、 25:第一スリット、 26:第二スリット、 27:係合部、 28:装着溝、 29:装着溝28の溝底、 40:ハウジング4の内周面、 41:ハウジング4の端面、 42:ハウジング4の反力支持面、 43:ハウジング4の反力支持面対向面

Claims (4)

  1. 径方向に伸縮自在なブッシュ本体と、
    前記ブッシュ本体に装着された弾性リングと、を備え、
    前記ブッシュ本体は、
    外周面に周方向に形成され、前記弾性リングを装着するための装着溝を有し、
    前記装着溝は、
    軸心が前記ブッシュ本体の軸心から偏移しており、
    前記ブッシュ本体は、
    一方の端面から他方の端面に向かって形成されたスリットを有し、
    前記スリットは、
    前記装着溝の軸心よりも前記ブッシュ本体の軸心側において前記ブッシュ本体の円周方向に配置されている
    ことを特徴とするラックブッシュ。
  2. 請求項1に記載のラックブッシュであって、
    前記ブッシュ本体の軸心よりも前記装着溝の軸心側における前記装着溝からの前記弾性リングの突出量が、前記装着溝の軸心よりも前記ブッシュ本体の軸心側における前記装着溝からの突出量より大きい
    ことを特徴とするラックブッシュ。
  3. 請求項1に記載のラックブッシュであって、
    前記ブッシュ本体の前記外周面の半径と前記装着溝の軸心の前記ブッシュ本体の軸心からの偏移量との合計が、前記装着溝の溝底の半径と前記弾性リングを構成する弾性体の線径との合計以上となるように、前記装着溝の軸心の前記ブッシュ本体の軸心からの偏移量が設定されている
    ことを特徴とするラックブッシュ。
  4. ラックアンドピニオン式のステアリング機構であって、
    ラックバーの軸心方向の移動を許容しつつ、ラックバーに加わる荷重を支持する請求項1ないしのいずれか一項に記載のラックブッシュと、
    前記ラックブッシュの軸心方向の移動を拘束しつつ、当該ラックブッシュを収容する円筒状のハウジングと、を備え、
    前記ラックブッシュは、
    前記ブッシュ本体の軸心が、前記装着溝の軸心よりも、前記ラックバーに連結されたタイロッドを介してタイヤから前記ラックバーに入力される反力の入力方向と対向する前記ハウジングの内周面である反力支持面側に位置するように、前記ハウジング内に収容されている
    ことを特徴とするステアリング機構。
JP2017203677A 2017-10-20 2017-10-20 ラックブッシュおよびステアリング機構 Active JP6934801B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017203677A JP6934801B2 (ja) 2017-10-20 2017-10-20 ラックブッシュおよびステアリング機構
US16/757,432 US11254347B2 (en) 2017-10-20 2018-10-17 Rack bush and steering mechanism
PCT/JP2018/038666 WO2019078254A1 (ja) 2017-10-20 2018-10-17 ラックブッシュおよびステアリング機構
CN201880067082.8A CN111263719B (zh) 2017-10-20 2018-10-17 齿杆衬套及转向机构
DE112018004628.1T DE112018004628T5 (de) 2017-10-20 2018-10-17 Zahnstangenbuchse und lenkmechanismus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017203677A JP6934801B2 (ja) 2017-10-20 2017-10-20 ラックブッシュおよびステアリング機構

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019077235A JP2019077235A (ja) 2019-05-23
JP6934801B2 true JP6934801B2 (ja) 2021-09-15

Family

ID=66174524

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017203677A Active JP6934801B2 (ja) 2017-10-20 2017-10-20 ラックブッシュおよびステアリング機構

Country Status (5)

Country Link
US (1) US11254347B2 (ja)
JP (1) JP6934801B2 (ja)
CN (1) CN111263719B (ja)
DE (1) DE112018004628T5 (ja)
WO (1) WO2019078254A1 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6783719B2 (ja) * 2017-08-03 2020-11-11 オイレス工業株式会社 軸受およびステアリング機構
DE102019108235A1 (de) * 2019-03-29 2020-10-01 Schaeffler Technologies AG & Co. KG Lenkungsaktuator
JP7324607B2 (ja) * 2019-04-15 2023-08-10 マツダ株式会社 ステアリング装置
DE102019133406A1 (de) * 2019-12-06 2021-06-10 Zf Automotive Germany Gmbh Schubstangenführungsbaugruppe, Lenkaktuator sowie Verfahren zur Herstellung einer Schubstangenführungsbaugruppe
PL439779A1 (pl) * 2021-12-08 2023-06-12 Steering Solutions Ip Holding Corporation Ogranicznik zginania zębatki kierowniczej

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AU515182B2 (en) * 1977-02-09 1981-03-19 Bishop, A.E. Low friction rack & pinion steering gear
JPH04135874A (ja) 1990-09-28 1992-05-11 Toshiba Corp 記録媒体処理装置
JPH04135874U (ja) * 1991-06-12 1992-12-17 光洋精工株式会社 動力舵取装置
JP4701873B2 (ja) * 2005-06-28 2011-06-15 オイレス工業株式会社 ブッシュ軸受及びそれを用いた自動車のラック−ピニオン式操舵装置
JP4940931B2 (ja) * 2006-12-19 2012-05-30 オイレス工業株式会社 滑り軸受
JP5167754B2 (ja) * 2007-10-18 2013-03-21 オイレス工業株式会社 ブッシュ軸受
JP5141339B2 (ja) * 2008-03-31 2013-02-13 オイレス工業株式会社 ブッシュ軸受及びそれを用いた自動車のラック−ピニオン式操舵装置
CN102666252B (zh) * 2009-12-24 2014-05-07 本田技研工业株式会社 齿轮齿条式转向机构的碰撞缓冲装置
JP2014047833A (ja) * 2012-08-30 2014-03-17 Oiles Ind Co Ltd ブッシュ軸受及びそれを用いた自動車のラック−ピニオン式操舵装置
US9663137B2 (en) * 2013-06-05 2017-05-30 Nsk Ltd. Guide bush and rack-and-pinion steering gear unit
JP6034812B2 (ja) 2014-01-23 2016-11-30 株式会社ショーワ ブッシュ軸受の構造
JP6528969B2 (ja) * 2015-08-21 2019-06-12 株式会社ジェイテクト ステアリング装置
JP6783719B2 (ja) * 2017-08-03 2020-11-11 オイレス工業株式会社 軸受およびステアリング機構
US11084526B2 (en) * 2018-05-24 2021-08-10 GM Global Technology Operations LLC System for passively and actively monitoring and evaluating an electric power steering system

Also Published As

Publication number Publication date
WO2019078254A1 (ja) 2019-04-25
CN111263719B (zh) 2022-10-28
US11254347B2 (en) 2022-02-22
CN111263719A (zh) 2020-06-09
DE112018004628T5 (de) 2020-07-16
JP2019077235A (ja) 2019-05-23
US20210188341A1 (en) 2021-06-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6934801B2 (ja) ラックブッシュおよびステアリング機構
JP6783719B2 (ja) 軸受およびステアリング機構
US10259488B2 (en) Steering system
EP2202129B1 (en) Bearing mechanism with slide bearing
JP4657590B2 (ja) 滑り軸受及びそれを具備した軸受機構
JP4935080B2 (ja) ブッシュ軸受及びそれを用いた自動車のラック−ピニオン式操舵装置
JP4899374B2 (ja) 軸受装置及びこれに用いられる滑り軸受
JP4548150B2 (ja) 滑り軸受を具備した軸受機構
JP6403367B2 (ja) 軸受密封装置
EP3299647B1 (en) Slide bearing and bearing mechanism provided with same
JP3225719U (ja) ステアリング装置
WO2019026850A1 (ja) 軸受およびステアリング機構
CN112638746B (zh) 齿轮齿条式转向齿轮单元
JP2019018779A (ja) ステアリング装置
JP2017007428A (ja) ラックアンドピニオン式ステアリング装置
JP4273866B2 (ja) ステアリングコラム機構
JP2019019952A (ja) 滑り軸受

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200831

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210608

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210719

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210803

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210824

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6934801

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150