JP6930060B2 - 新規なジヒドロピラノピリミジノン誘導体およびその用途{Novel dihydropyranopyrimidinone derivatives、and use thereof} - Google Patents

新規なジヒドロピラノピリミジノン誘導体およびその用途{Novel dihydropyranopyrimidinone derivatives、and use thereof} Download PDF

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Description

本発明は、新規なジヒドロピラノピリミジノン誘導体、その互変異性体、その立体異性体またはその薬学的に許容可能な塩;それを有効成分として含むタンキラーゼ関連疾患の予防または治療用薬学的組成物;その用途;およびそれを用いてタンキラーゼ関連疾患を予防または治療する方法に関する。
ヒトタンキラーゼ(tankyrase)は、触媒的PARPドメイン(catalytic PARP domain)を共有する17個のメンバーで構成されるポリ(ADP−リボース)ポリメラーゼ(poly(ADP−ribose)polymerase;PARP)タンパク質ファミリーに属する。
PARPファミリータンパク質は潜在的な治療標的であって、PARP1およびPARP2はDNA損傷反応で作用し、PARP阻害剤は薬物および放射線治療に対して癌細胞を敏感にする。また、PARP1は炎症、神経細胞死滅および虚血を含む疾患にも関与する。PARP1と高い配列の類似性を共有するタンキラーゼもまた治療標的として注目されている。初期にタンキラーゼはテロメラーゼ(telomerase)活性の調節因子として知られており、DNA損傷反応およびWntシグナル伝達に関与する(Wahlbert et al.,2012、Nat.Biotechnol.,30(3):283−288)。
前記タンキラーゼタンパク質ファミリーは、85%アミノ酸同一性(identity)を共有するタンキラーゼ1(tankyrase 1;TNKS1)およびタンキラーゼ2(tankyrase 2;TNKS2)により構成されている。マウスタンキラーゼ1および/またはタンキラーゼ2が欠如した遺伝子操作されたマウスを用いて、前記2種のタンキラーゼの生物学的機能が研究された。その結果、タンキラーゼ2欠乏マウスは正常に発達し、テロメア長さにおける変化は検出されなかったが、グルコースまたは脂肪の代謝においてタンキラーゼ2の役割を反映する全体の体重が顕著な減少を示した。タンキラーゼ1欠乏マウスでもテロメア長さの維持での欠陥は検出されなかった。しかし、タンキラーゼ1、2とも欠如した二重−ノックアウトマウスでは10胚日に胚致死が観察された(Chiang et al.,2008、PLoS One,3(7):e2639)。
一方、Wnt/β−カテニン経路の主な特徴は、β−カテニン分解複合体(β−catenin destruction complex)による下流エフェクターβ−カテニンの調節されたタンパク質加水分解(proteolysis)である。β−カテニン分解複合体の主な構成要素は、腺腫様多発結腸ポリープ(adenomatous polyposis coli;APC)、アキシン(Axin)およびGSK3α/βである。Wnt経路が活性化されていない場合は、細胞質β−カテニンは分解のために構成的にリン酸化し標的化される。Wnt刺激の時、β−カテニン分解複合体は分離されて核内β−カテニンの蓄積およびWnt経路反応性遺伝子の転写を誘発する。
前記Wnt/β−カテニン経路において、タンキラーゼ阻害剤は、アキシンを安定化することにより、β−カテニン分解を刺激してβ−カテニンによって媒介される転写を選択的に抑制することが確認された(Huang et al.,2009、Nature,461(7264):614−620)。
Wntタンパク質の過発現またはβ−カテニン分解複合体の成分に影響を与える突然変異によって媒介される、したがってβ−カテニンの安定化を誘発する、前記経路の不適切な活性化は、多くの癌疾患、例えば、結腸癌(colon cancer)、胃癌(gastric cancer)、肝細胞癌(hepatocellular carcinoma)、乳癌(breast cancer)、髄芽細胞腫(medulloblastoma)、黒色腫(melanoma)、非小細胞肺癌(non−small cell lung cancer)、膵臓腺癌(pancreas adenocarcinoma)および前立腺癌(prostate cancer)で観察された(Waaler et al.,2012、Cancer Res.,72(11):2822−2832)。特に、腫瘍抑制因子APCの短縮型突然変異は、大腸癌(colorectal carcinoma)に現れる最も主な遺伝的変化である(Miyaki et al.,1994、Cancer Res.,54:3011−3020)。また、アキシン1およびアキシン2の突然変異がそれぞれ肝癌(hepatocarcinoma)および大腸癌を有した患者から確認された(Taniguchi et al.,2002、Oncogene,21:4863−4871;Liu et al.,2000、Nat.Genet.,26:146−147)。このような体細胞突然変異は、β−カテニンのWnt−独立的安定化およびβ−カテニン−媒介転写の構成的活性化を誘導する。また、脱調節された(deregulate)Wnt経路活性は、骨粗しょう症、骨関節炎、多発性嚢胞腎(polycystic kidney disease)、肺線維症、糖尿病、統合失調症(schizophrenia)、血管疾患(vascular disease)、心臓疾患(cardiac disease)、非腫瘍性増殖性疾患(non−oncogenic proliferative disease)およびアルツハイマー病(Alzheimer’s disease)のような神経変性疾患(neurodegenerative disease)などを含む前記癌疾患以外に他の疾患にも関与する。
Wntシグナル伝達経路の調節障害をターゲットとするかまたはそれを直す治療法は、骨密度の欠陥(bone density defects)、冠状動脈疾患(coronary disease)、遅発性アルツハイマー病(late onset Alzheimer’s disease)、家族性滲出性硝子体網膜症(familial exudative vitreoretinopathy)、網膜血管形成(retinal angiogenesis)、無四肢症(tetra amelia)、ミュラー管退行及び男性化(Mullerian−duct regression and virilization)、SERKAL症候群、2型糖尿病(type 2 diabetes)、フールマン症候群(Fuhrmann syndrome)、骨異形成症(skeletal dysplasia)、Goltz症候群(focal dermal hypoplasia)および神経管欠損(neural tube defects)のような条件に関連付けられる。上述した導入部は、癌におけるWntシグナル伝達の関連性に集中しているが、Wntシグナル伝達経路は、前記例示の目的で提供した例に制限されず、広範なヒト疾患において根本的な重要性を有し、潜在的影響を有する。
一方、最近、細胞内アキシンのレベルがポリ(ADP−リボース)ポリメラーゼファミリーのメンバーであるタンキラーゼ−1(tankyrase−l)およびタンキラーゼ−2(PARP5aおよびPARP5bとも知られている)によって影響を受けることが報告されている(Nature Chemical Biology,2009、5:100;Nature、2009、461:614)。タンキラーゼ酵素は、アキシンをポリ−ADPリボース化することができるため、続くユビキチン化およびプロテアソーム分解に対して前記タンパク質を表示する。したがって、タンキラーゼ触媒活性に対する阻害剤が存在する時、アキシンタンパク質濃度が増加し、それに応じて分解複合体の濃度がより高くなり、リン酸化されていない細胞内のβ−カテニンが減少し、Wntシグナル伝達が減少するであろう。タンキラーゼ−1および−2の阻害剤は、タンキラーゼタンパク質の他の生物学的機能(例えば、染色体末端保護テロメア、インスリン反応性および有糸***時の紡錘組立)にも効果を奏する(Chang et al.,2005、Biochem.J.,391:177−184;Chi et al.,2000、J.Biol.Chem.,275:38437−38444;Bae et al.,2003、J.Biol.Chem.,278:5195−5204)。
癌および過増殖性条件に使用できる新規な治療剤に対する要求が持続しており、特にWnt活性を調節するタンキラーゼ阻害剤の開発必要性が高まっている。
本発明の目的は、タンキラーゼ抑制活性を示す新規化合物、その互変異性体、その立体異性体またはその薬学的に許容可能な塩を提供することにある。
本発明の他の目的は、その製造方法を提供することにある。
本発明のまた他の目的は、本発明の化合物、その互変異性体、その立体異性体またはその薬学的に許容可能な塩を有効成分として含むタンキラーゼ関連疾患の予防または治療用薬学的組成物を提供することにある。
本発明のまた他の目的は、タンキラーゼ関連疾患に対する予防または治療用薬剤の製造のためのその用途を提供することにある。
本発明のまた他の目的は、本発明の薬学的組成物の治療学的に有効量の投与を含むタンキラーゼ関連疾患の予防または治療方法を提供することにある。
上記の目的を達成するために本発明者らが研究努力した結果、新たに考案して合成したジヒドロピラノピリミジノン誘導体がタンキラーゼ活性を抑制または調節できることを確認し、本発明を完成するに至った。
ジヒドロピラノピリミジノン誘導体化合物
本発明は、下記化学式1で表される化合物、その互変異性体、その立体異性体またはその薬学的に許容可能な塩を提供する:
Figure 0006930060

前記化学式において、
XはCHRまたはC=Oであり;
YはNまたはCであり;
lは0、1または2であり;
は水素、ヒドロキシ、シアノまたはC1−6アルキルであり{ここで、YがNである場合、Rは何もなく(null)};

Figure 0006930060

、ヘテロアリールまたはヘテロシクリルであり;
は水素、ヒドロキシ、C1−6アルキルまたはアミンであり;
mは0、1、2または3であり;
nは0、1、2、3、4または5であり;
は各々独立して−Z−(CH−R、ハロ、シアノ、ニトロ、カルボキシ、C1−6アルキル、C1−6アルキルオキソ、C2−6アルケニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルコキシカルボニル、C1−6ヒドロキシアルキル、C1−6ジヒドロキシアルキル、非置換またはヒドロキシ基で置換されたC1−6ハロアルキルまたはC3−7シクロアルキルであり;
Zは−O−、−S(O)−、−NR−、−CONR−、−CHR−または何もなく(null);
pは0、1、2、3、4、5または6であり;
qは0、1または2であり;
は水素、ヒドロキシ、−OR、−O−(C=O)−R、−S(O)−R、シアノ、−(C=O)−R、−(C=O)OR、−(C=O)NR10、−NR10、アジド、C1−6アルキル、C1−6ジヒドロキシアルキル、非置換またはヒドロキシ基で置換されたC1−6ハロアルキル、C3−7シクロアルキル、ヘテロシクリル、C5−10アリールまたはヘテロアリールであり;
rは0、1または2であり;
は水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−7シクロアルキルまたはC1−3アルキル−C3−7シクロアルキルであり;
は水素、C1−6アルキル、C1−6アルキルオキソ、C1−6アルコキシ、アミノ、C1−6アルキルアミノ、C1−6アミノアルキル、C3−7シクロアルキル、C1−3アルキル−C3−7シクロアルキルまたはヘテロシクリルであり;
およびR10は各々独立して水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−6シクロアルキル、C1−3アルキル−C3−6シクロアルキルまたは−(SO)−C1−3アルキルであり;
前記各々のヘテロアリールは窒素、酸素および硫黄からなる群より選択される一つ以上のヘテロ元素を含む5員〜10員の単一または融合環の形態であり、前記ヘテロシクリルは窒素、酸素および硫黄からなる群より選択される一つ以上のヘテロ元素を含む3員〜10員の単一または融合環の形態であり;
前記各々のシクロアルキルおよびヘテロシクリルの一つ以上の水素は非置換されるか、またはヒドロキシ、オキソ、ハロ、シアノ、ニトロ、C1−6アルキル、C1−6ヒドロキシアルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6アルコキシ、ホルミル、C1−6アルキルホルミル、カルボキシ、C1−6アルキルカルボキシ、アミノ、C1−6アルキルアミノ、ジ(C1−6アルキル)アミノ、カルバモイル、C1−6アルキルカルバモイルまたはジ(C1−6アルキル)カルバモイルで置換されても良く;そして
前記各々のアリールおよびヘテロアリールの一つ以上の水素は非置換されるか、またはヒドロキシ、オキソ、ハロ、シアノ、ニトロ、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ヒドロキシアルキル、C1−6ハロアルキル、ピラジニル、ホルミル、C1−6アルキルホルミル、カルボキシ、C1−6アルキルカルボキシ、アミノ、C1−6アルキルアミノ、ジ(C1−6アルキル)アミノ、カルバモイル、C1−6アルキルカルバモイル、ジ(C1−6アルキル)カルバモイルまたはC1−6アルキルスルホニルで置換されても良い。
本発明の一実施形態によれば、前記化学式において、
XはCHRであり;
YはNまたはCであり;
lは1または2であり;
は水素またはヒドロキシであり{ここで、YがNである場合、Rは何もなく(null)};

Figure 0006930060

またはヘテロアリールであり;
は水素であり;
mは0、1または2であり;
nは0、1、2または3であり;
は各々独立して−Z−(CH−R、ハロまたはC1−6ヒドロキシアルキルであり;
Zは−O−または何もなく(null);
pは0、1、2または3であり;
は水素、ヒドロキシ、−OR、−NR10、C1−6ジヒドロキシアルキル、ヘテロシクリルまたはヘテロアリールであり;
は水素、C1−6アルキルまたはヘテロシクリルであり;そして
およびR10は各々独立して水素、C1−6アルキルまたはC3−6シクロアルキルである。
本発明において、前記アリールはフェニルまたはナフチルであり、好ましくはフェニルであっても良い。但し、これらに制限されるものではない。
また、前記ヘテロアリールはテトラゾリル、イミダゾリル、ピリジニル、ピリダジニル、ピリミジル、トリアジニル、ピロリル、ピラゾリル、トリアゾリル、ピラジニル、フリル、チエニル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、チアジアゾリル、フラザニル、オキサゾリル、インドリル、イソインドリル、インダゾリル、キノリニル、イソキノリニル、ベンゾチアゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾトリアゾリルまたはアザインドリルであり、好ましくはテトラゾリルまたはイミダゾリルであっても良い。但し、これらに制限されるものではない。
また、前記ヘテロシクリルはテトラヒドロピラニル、テトラヒドロフラニル、ジヒドロフラニル、ジヒドロピラニル、ジオキサニル、ジチアニル、ジオキソラニル、イミダゾリジニル、イミダゾリニル、ピロリニル、オキセタニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、ジオキソチオモルホリニル、ジオキソテトラヒドロチオフェニル、ジオキソチオラニル、オキソピペリジニル、オキソピロリジニルまたはオキソオキサゾリジニルであり、好ましくはテトラヒドロフラニル、オキセタニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニルまたはモルホリニルであっても良い。但し、これらに制限されるものではない。
本発明の好ましい実施形態によれば、前記化合物は、
1)2−(4−(2,6−ジフルオロ−4−(2−メトキシエトキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)−7,8−ジヒドロ−3H−ピラノ[4,3−d]ピリミジン−4(5H)−オン;
2)2−(4−(2,6−ジフルオロ−4−(2−モルホリノエトキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)−7,8−ジヒドロ−3H−ピラノ[4,3−d]ピリミジン−4(5H)−オン;
3)2−(4−(2,6−ジフルオロ−4−(2−(ピペリジン−1−イル)エトキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)−7,8−ジヒドロ−3H−ピラノ[4,3−d]ピリミジン−4(5H)−オン;
4)2−(4−(2,6−ジフルオロ−4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)−7,8−ジヒドロ−3H−ピラノ[4,3−d]ピリミジン−4(5H)−オン;
5)2−(4−(4−(2,3−ジヒドロキシプロポキシ)−2,6−ジフルオロフェニル)ピペラジン−1−イル)−7,8−ジヒドロ−3H−ピラノ[4,3−d]ピリミジン−4(5H)−オン;
6)2−(4−(2,6−ジフルオロ−4−((4−メチルピペラジン−1−イル)メチル)フェニル)ピペラジン−1−イル)−7,8−ジヒドロ−3H−ピラノ[4,3−d]ピリミジン−4(5H)−オン;
7)2−(4−(2,6−ジフルオロ−4−(1−ヒドロキシエチル)フェニル)ピペラジン−1−イル)−7,8−ジヒドロ−3H−ピラノ[4,3−d]ピリミジン−4(5H)−オン;
8)2−(4−(2,6−ジフルオロ−4−(2−メトキシエトキシ)フェニル)−4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)−7,8−ジヒドロ−3H−ピラノ[4,3−d]ピリミジン−4(5H)−オン;
9)2−(4−(2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)ピペリジン−1−イル)−7,8−ジヒドロ−3H−ピラノ[4,3−d]ピリミジン−4(5H)−オン;
10)2−(4−(2,6−ジフルオロ−4−(2−オキソ−2−(ピペリジン−1−イル)エトキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)−7,8−ジヒドロ−3H−ピラノ[4,3−d]ピリミジン−4(5H)−オン;
11)2−(4−(2,6−ジフルオロ−4−(2−メトキシエトキシ)フェニル)ピペリジン−1−イル)−7,8−ジヒドロ−3H−ピラノ[4,3−d]ピリミジン−4(5H)−オン;
12)2−(4−(4−(2−(ジエチルアミノ)エトキシ)−2,6−ジフルオロフェニル)ピペラジン−1−イル)−7,8−ジヒドロ−3H−ピラノ[4,3−d]ピリミジン−4(5H)−オン;
13)2−(4−(4−(2−(1H−イミダゾール−1−イル)エトキシ)−2,6−ジフルオロフェニル)ピペラジン−1−イル)−7,8−ジヒドロ−3H−ピラノ[4,3−d]ピリミジン−4(5H)−オン
からなる群より選択されたものであっても良い。
本発明の化学式1の化合物は、薬学的に許容可能な塩の形態で存在することができる。塩としては薬学的に許容可能な遊離酸(free acid)によって形成された酸付加塩が有用である。本発明の用語「薬学的に許容可能な塩」とは、患者に比較的に非毒性で無害な有効作用を有する濃度であって、この塩に起因した副作用が化学式1で表される化合物の有益な効能を低下させない前記化合物の任意の全ての有機酸または無機酸付加塩を意味する。
酸付加塩は、通常の方法、例えば、化合物を過量の酸水溶液に溶解させ、この塩を水混和性有機溶媒、例えば、メタノール、エタノール、アセトンまたはアセトニトリルを用いて沈殿させて製造する。同モル量の化合物および水中の酸またはアルコール(例えば、グリコールモノメチルエーテル)を加熱し、その次に前記混合物を蒸発させて乾燥させるか、または析出された塩を吸引濾過させることができる。
この時、遊離酸としては有機酸と無機酸を用いることができ、無機酸としては塩酸、リン酸、硫酸、硝酸または酒石酸などを用いることができ、有機酸としてはメタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、マレイン酸(maleic acid)、コハク酸、シュウ酸、安息香酸、酒石酸、フマル酸(fumaric acid)、マンデル酸、プロピオン酸(propionic acid)、クエン酸(citric acid)、乳酸(lactic acid)、グリコール酸(glycollic acid)、グルコン酸(gluconic acid)、ガラクツロン酸、グルタミン酸、グルタル酸(glutaric acid)、グルクロン酸(glucuronic acid)、アスパラギン酸、アスコルビン酸、カルボン酸、バニリン酸またはヨウ化水素酸(hydroiodic acid)などを用いることができる。但し、これらに制限されるものではない。
また、塩基を用いて薬学的に許容可能な金属塩を生成することができる。アルカリ金属塩またはアルカリ土類金属塩は、例えば、化合物を過量のアルカリ金属水酸化物またはアルカリ土類金属水酸化物溶液中に溶解させ、非溶解化合物塩を濾過した後、濾液を蒸発、乾燥させて得る。この時、金属塩としては特にナトリウム、カリウム、またはカルシウム塩を製造するのが製薬上好適であるが、これらに制限されるものではない。また、それに対応する銀塩はアルカリ金属またはアルカリ土類金属塩を適当な銀塩(例えば、硝酸銀)と反応させて得ることができる。
本発明の薬学的に許容可能な塩は、特に指示されない限り、前記化学式1の化合物に存在できる酸性または塩基性基の塩を含む。例えば、薬学的に許容可能な塩にはヒドロキシ基のナトリウム、カルシウムおよびカリウム塩などが含まれ、アミノ基のその他の薬学的に許容可能な塩にはヒドロ臭化物、硫酸塩、水素硫酸塩、リン酸塩、水素リン酸塩、二水素リン酸塩、アセテート、スクシネート、シトレート、タルトレート、ラクテート、マンデレート、メタンスルホネート(メシレート)およびp−トルエンスルホネート(トシレート)塩などが含まれ、当業界で周知の塩の製造方法により製造されることができる。
本発明のジヒドロピラノピリミジノン誘導体の塩としては、薬学的に許容可能な塩であって、ジヒドロピラノピリミジノン誘導体化合物と同等なタンキラーゼ1および/またはタンキラーゼ2に対する抑制活性を示すジヒドロピラノピリミジノン誘導体の塩であれば、特に制限されずに全て使用可能である。
ジヒドロピラノピリミジノン誘導体化合物の製造方法
本発明の化学式1の化合物は、一連の反応によってジヒドロ−2H−ピラン−4(3H)−オンから合成されることができる。しかし、下記反応式は本発明の化合物の例示的な製造方法に過ぎず、本発明の化合物の製造方法はこれに制限されず、当業界で公知の方法を利用するかまたは適切に変更して行うことができる。
下記反応式1の反応により、中間体として、4−(ベンジルオキシ)−2−(メチルスルホニル)−7,8−ジヒドロ−5H−ピラノ[4,3−d]ピリミジン(8)を合成することができる。
Figure 0006930060
具体的には、出発物質のジヒドロ−2H−ピラン−4(3H)−オン(1)をDMF溶媒でNaH、ジメチルカーボネートと反応させてメチルエステル基を導入(2)する。好ましくは、前記反応は0℃〜常温で3時間行うことができる。前記生成物(2)をメタノール溶媒でNHOAcと反応させてアミノ基が導入されたピラン誘導体(3)を合成する。好ましくは、前記反応は常温で3時間行うことができる。その後、THF溶媒でベンゾイルイソシアネート(benzoyl isocyanate)と反応させてチオ尿素(thiourea)基を導入(4)し、KOHと反応させて環化反応を誘導する。好ましくは、前記反応は80〜90℃で1時間行うことができる。前記生成物(5)を精製水においてKOH、硫酸ジメチル(dimethyl sulfate)と反応させてSに選択的にメチル基を導入(6)し、DMF溶媒でKCO、ベンジルブロミドと反応させて保護基を導入(7)する。好ましくは、前記反応は常温で1時間行うことができる。前記生成物(7)をDCM溶媒でmCPBAと反応させてメチルチオ基を酸化させる。このように形成された、ジヒドロピランとベンジル、メタンスルホニル基が置換されたピリミジンの融合した形態の、本発明の母核であるジヒドロピラノピリミジン(8)を得る。
上記のように、本発明の化合物の母核となる中間体(8)を合成した後、当業界で公知の一つ以上の反応をさらに行って、メチルスルホニル基の代わりに置換基を導入する。
例えば、前記メチルスルホニル基の代わりに導入された置換基がアミン基である場合、下記反応式2によりアミン化するか、必要に応じてさらにアミン化に続く脱保護化反応を行って、前記中間体化合物(8)から本発明の表題化合物であるジヒドロピラノピリミジノン誘導体化合物(10)を得ることができる。
Figure 0006930060
好ましくは、前記アミン化は、前記中間体をTHF/EtOH溶媒で所望の表題化合物に好適な置換基を含むアミン化合物とのアミン化反応により行うことができる。好ましくは、前記反応は120℃で3〜4時間マイクロ波反応器を介して行うことができる。
ジヒドロピラノピリミジノン誘導体化合物を含む組成物、その用途およびそれを用いた予防または治療方法
本発明は、下記化学式1の化合物、その互変異性体、その立体異性体またはその薬学的に許容可能な塩を有効成分として含むタンキラーゼ関連疾患の治療または予防用薬学的組成物を提供する。
Figure 0006930060
前記化学式Iは上記で定義した通りである。
本発明の化学式1の化合物、その互変異性体、その立体異性体またはその薬学的に許容可能な塩は、タンキラーゼ1、タンキラーゼ2または両方の活性を抑制する活性を示すことができる。
したがって、本発明の化学式1の化合物、その互変異性体、その立体異性体またはその薬学的に許容可能な塩を有効成分として含む薬学的組成物は、タンキラーゼ1および/またはタンキラーゼ2の活性を抑制することによって細胞の死滅、増殖および/または転移を調節することでタンキラーゼ関連疾患を予防または治療することができるので、タンキラーゼ1および/またはタンキラーゼ2の活性の異常により誘発される疾患の予防または治療に有用に用いられることができる。
具体的には、本発明の薬学的組成物は、癌、多発性硬化症(multiple sclerosis;MS)、心血管疾患(cardiovascular diseases)、中枢神経系損傷(central nervous system injury)および炎症性疾患からなる群より選択された疾患の予防または治療に有用に用いられることができる。
前記癌は、頭部、頸部、眼、口腔、咽喉、食道、気管支、喉頭、咽頭、胸部、骨、肺、結腸、直腸、胃、前立腺、膀胱、子宮、子宮頸部、***、卵巣、睾丸、その他の生殖器官、皮膚、甲状腺、血液、リンパ節、腎臓、肝臓、すい臓、脳、中枢神経系、固形腫瘍および血液感染性腫瘍などの癌疾患からなる群より選択されたものであっても良い。好ましくは、本発明の薬学的組成物を用いて予防または治療できるタンキラーゼ関連疾患は、結腸癌、直膓癌、大腸癌、乳癌、肺癌または血液癌であっても良いが、これらに制限されるものではない。
本発明において、前記用語「予防」とは、本発明の組成物の投与によりタンキラーゼ関連疾患の発生、拡散および再発を抑制するかまたは遅延させる全ての行為を意味し、前記用語「治療」とは本発明の組成物の投与により前記疾患の症状が好転するかまたは有益に変更される全ての行為を意味する。
本発明に係る薬学的組成物は、有効成分として化学式1で表される化合物、その互変異性体、その立体異性体またはその薬学的に許容可能な塩を組成物の総重量を基準に0.1〜75重量%で、より好ましくは1〜50重量%で含有することができる。
また、本発明の薬学的組成物は、薬学的に許容可能な担体、希釈剤または賦形剤をさらに含み、各々の使用目的に合わせて通常の方法により、散剤、顆粒剤、錠剤、カプセル剤、懸濁剤、エマルション、シロップ、エアロゾールなどの経口剤形、滅菌注射溶液の注射剤などといった様々な形態に剤形化して用いることができ、経口投与するかまたは静脈内、腹腔内、皮下、直腸、局所投与などを含む様々な経路を通して投与することができる。このような組成物に含まれる好適な担体、賦形剤または希釈剤の例としては、ラクトース、デキストロース、スクロース、ソルビトール、マンニトール、キシリトール、エリスリトール、マルチトール、デンプン、アカシアゴム、アルギネート、ゼラチン、リン酸カルシウム、ケイ酸カルシウム、セルロース、メチルセルロース、微晶質セルロース、ポリビニルピロリドン、水、メチルヒドロキシベンゾエート、プロピルヒドロキシベンゾエート、タルク、ステアリン酸マグネシウムおよびミネラルオイルなどが挙げられる。また、本発明の組成物は、充填剤、抗凝集剤、潤滑剤、湿潤剤、香料、乳化剤、防腐剤などをさらに含むことができる。
経口投与のための固形製剤には錠剤、丸剤、散剤、顆粒剤、カプセル剤などが含まれ、このような固形製剤は前記組成物に少なくとも一つ以上の賦形剤、例えば、デンプン、炭酸カルシウム、スクロース、ラクトース、ゼラチンなどを混合して剤形化する。また、単純な賦形剤の他にステアリン酸マグネシウム、タルクのような潤滑剤が用いられることができる。
経口用液状製剤としては、懸濁剤、内用液剤、乳剤、シロップ剤などが挙げられ、広く用いられる単純希釈剤である水、液体パラフィンの他に、種々の賦形剤、例えば、湿潤剤、甘味剤、芳香剤、保存剤などが含まれることができる。
非経口投与のための製剤には、滅菌水溶液剤、非水性溶剤、懸濁剤、乳剤、凍結乾燥製剤、坐剤が含まれる。非水性溶剤、懸濁剤としては、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、オリーブオイルのような植物性オイル、オレイン酸エチルのような注射可能なエステルなどが用いられることができる。坐剤の基剤としてはウィテップゾール、マクロゴール、ツイン61、カカオ脂、ラウリン脂、グリセロゼラチンなどが用いられる。一方、注射剤には、溶解剤、等張化剤、懸濁化剤、乳化剤、安定化剤、防腐剤などのような従来の添加剤が含まれることができる。
本発明の組成物は薬学的に有効な量をもって投与する。本発明において、上記の用語「薬学的に有効な量」とは、医学的治療に適用可能な合理的な受惠/危険比率として疾患を治療するのに充分で且つ副作用を引き起こさない程度の量を意味し、有効容量レベルは、患者の健康状態、疾患の種類、重症度、薬物の活性、薬物に対する敏感度、投与方法、投与時間、投与経路および排出比率、治療期間、配合または同時に用いられる薬物を含む要素およびその他の医学分野によく知られた要素に応じて決定できる。本発明の組成物は、個別治療剤として投与するかまたは他の治療剤と併用して投与されても良く、従来の治療剤と順次にまたは同時に投与されても良く、単一または多重投与されても良い。前記要素を全て考慮して副作用なしに最小限の量で最大の効果が得られる量を投与するのが重要であり、これは当業者によって容易に決定できる。
具体的には、本発明の組成物における化合物の有効量は、患者の年齢、性別、体重に応じて異なり、一般には、体重kg当たり1〜100mg、好ましくは5〜60mgを毎日または隔日投与するか、または1日に1〜3回に分けて投与することができる。しかし、投与経路、疾病の重症度、性別、体重、年齢などに応じて増減されるので、前記投与量がいかなる方法でも本発明の範囲を限定するものではない。
本発明の他の実施形態によれば、本発明は、化学式1で表される化合物、その互変異性体、その立体異性体またはその薬学的に許容可能な塩を、これを必要とする個体に投与するステップを含む、個体からタンキラーゼ関連疾患を予防または治療する方法を提供する。
本発明において、上記の用語「個体」とは、前記タンキラーゼ関連疾患が発病したかまたは発病しうるヒトを含む猿、牛、馬、羊、豚、鶏、七面鳥、ウズラ、猫、犬、マウス、ネズミ、ウサギまたはギニアピッグを含む全ての動物を意味し、本発明の薬学的組成物を個体に投与することによって前記疾患を効果的に予防または治療することができる。本発明の薬学的組成物は既存の治療剤と並行して投与されても良い。
本発明において、前記用語「投与」とは、任意の適切な方法により患者に所定の物質を提供することを意味し、本発明の組成物の投与経路は、目的とする組織に到達できる限り、いかなる一般の経路を通して投与されても良い。腹腔内投与、静脈内投与、筋肉内投与、皮下投与、皮内投与、経口投与、局所投与、鼻内投与、肺内投与、直腸内投与されても良いが、これらに制限されるものではない。また、本発明の薬学的組成物は、活性物質が標的細胞に移動できる任意の装置によって投与されても良い。好ましい投与方式および製剤は、静脈注射剤、皮下注射剤、皮内注射剤、筋肉注射剤、点滴注射剤などである。注射剤は、生理食塩液、リンゲル液などの水性溶剤、植物油、高級脂肪酸エステル(例えば、オレイン酸エチルなど)、アルコール類(例えば、エタノール、ベンジルアルコール、プロピレングリコール、グリセリンなど)などの非水性溶剤などを用いて製造することができ、変質防止のための安定化剤(例えば、アスコルビン酸、亜硫酸水素ナトリウム、ピロ亜硫酸ナトリウム、BHA、トコフェロール、EDTAなど)、乳化剤、pH調節のための緩衝剤、微生物発育を阻止するための保存剤(例えば、硝酸フェニル水銀、チメロサール、塩化ベンザルコニウム、フェノール、クレゾール、ベンジルアルコールなど)などの薬学的担体を含むことができる。
本発明において、有効成分と結合して用いられた「治療学的に有効な量」という用語は、対象疾患を予防または治療するのに有効なジヒドロピラノピリミジノン誘導体化合物、その互変異性体、その立体異性体またはその薬学的に許容可能な塩の量を意味する。
本発明の薬学的組成物は、予防または治療しようとする疾患の種類に応じて、有効成分としてジヒドロピラノピリミジノン誘導体化合物、その互変異性体、その立体異性体またはその薬学的に許容可能な塩の他に、公知の各疾患の予防または治療に用いられる公知の薬物をさらに含むことができる。例えば、癌疾患の予防または治療に用いられる場合、有効成分としてジヒドロピラノピリミジノン誘導体化合物、その互変異性体、その立体異性体またはその薬学的に許容可能な塩の他に公知の抗癌剤をさらに含んでも良く、これらの疾患の治療のために公知の他の治療と併用しても良い。他の治療には、化学療法、放射線治療、ホルモン治療、骨髄移植、幹細胞置換治療、他の生物学的治療、免疫治療などが含まれるが、これらに限定されるものではない。
本発明の薬学的組成物に含まれる抗癌剤の例には、DNAアルキル化剤(DNA alkylating agents)として、メクロレタミン(mechloethamine)、クロラムブシル(chlorambucil)、フェニルアラニン(phenylalanine)、マスタード(mustard)、シクロホスファミド(cyclophosphamide)、イホスファミド(ifosfamide)、カルムスチン(carmustine:BCNU)、ロムスチン(lomustine:CCNU)、ストレプトゾトシン(streptozotocin)、ブスルファン(busulfan)、チオテパ(thiotepa)、シスプラチン(cisplatin)およびカルボプラチン(carboplatin);坑癌抗生剤(anti−cancer antibiotics)として、ダクチノマイシン(dactinomycin:actinomycin D)、ドキソルビシン(doxorubicin:adriamycin)、ダウノルビシン(daunorubicin)、イダルビシン(idarubicin)、ミトキサントロン(mitoxantrone)、プリカマイシン(plicamycin)、マイトマイシン C(mitomycin C)およびブレオマイシン(bleomycin);および植物アルカロイド(plant alkaloids)として、ビンクリスチン(vincristine)、ビンブラスチン(vinblastine)、パクリタキセル(paclitaxel)、ドセタキセル(docetaxel)、エトポシド(etoposide)、テニポシド(teniposide)、トポテカン(topotecan)およびイリドテカン(iridotecan)などが含まれるが、これらに限定されるものではない。
本発明の新規なジヒドロピラノピリミジノン誘導体は、タンキラーゼ1および/またはタンキラーゼ2を抑制することができるため、タンキラーゼの過発現または過度な活性により誘発される疾患の治療または予防に有用に用いられる。
以下、実施例により本発明の構成および効果について詳細に説明する。これらの実施例は単に本発明を例示するためのものに過ぎず、本発明の範囲がこれらの実施例によって限定されるものではない。
製造例1: 中間体として4−(ベンジルオキシ)−2−(メチルスルホニル)−7,8ジヒドロ−5H−ピラノ[4,3−d]ピリミジン(I−7)の製造
下記反応式により、本発明に係るジヒドロピラノピリミジノン誘導体を製造するための中間体として、4−(ベンジルオキシ)−2−(メチルスルホニル)−7,8ジヒドロ−5H−ピラノ[4,3−d]ピリミジン(I−7)を製造した。
Figure 0006930060
ステップ1. メチル4−オキソテトラヒドロ−2H−ピラン−3−カルボキシレート(I−1)の製造
NaH(1.97g、44.96mmol)をTHF(100ml)に加えた後に0℃に冷却した。ジヒドロ−2H−ピラン−4(3H)−オン(3g、29.96mmol)を徐々に加えた後に20分間攪拌した。ジメチルカーボネート(3.8ml、44.96mmol)を滴加し、常温で3時間攪拌した。反応物を1N塩酸水溶液とエーテル混合物に徐々に加えた後、分離されたエーテル層をNaSOで乾燥、濾過および減圧濃縮し、カラムで分離精製して黄色液体(1.5g)として表題化合物を得た。
H NMR(300MHz、CDCl)δ11.752(s、1H)、4.267(m、2H)、3.863(m、2H)、3.783(m、2H)、3.758(s、3H)、2.393(m、2H)、1.851(m、2H)。
ステップ2. メチル4−アミノ−5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−3−カルボキシレート(I−2)の製造
前記ステップ1で得られたメチル−4−オキソテトラヒドロ−2H−ピラン−3−カルボキシレート(4.75g、30.03mmol)とNHOAc(6.95g、90.10mmol)をメタノール(60ml)に溶解させた。常温で3時間攪拌した後に減圧濃縮した。得られた残渣をDCM(300ml)に溶解させて精製水(75ml)で洗浄し、NaSOで乾燥、濾過および減圧濃縮して白色固体(4.72g)として表題化合物を得た。
H NMR(300MHz、CDCl)δ7.610(brs、1H)、6.856(brs、1H)、4.126(s、3H)、3.647(t、J=5.7Hz、2H)、3.538(s、3H)、2.249(t、J=5.7Hz、2H)。
ステップ3. メチル4−(3−ベンゾチオウレイド)−5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−3−カルボキシレート(I−3)の製造
前記ステップ2で得られた化合物(4.72g、30.03mmol)をTHF(100ml)に溶解させた後、0℃でベンゾイルイソシアネート(4.84ml、36.04mmol)を徐々に加えた。常温で4時間攪拌した後に減圧濃縮した。得られた残渣をメタノール(15ml)で濾過して黄色固体(4.33g)として表題化合物を得た。
LC−MS(ESI、m/z)=319.1(M−H)。
ステップ4. 2−チオキソ−2,3,7,8−テトラヒドロ−1H−ピラノ[4,3−d]ピリミジン−4(5H)−オン(I−4)の製造
前記ステップ3で得られた化合物(8.74g、27.28mmol)とKOH(3.06g、54.56mmol)を50%エタノール水溶液(136ml)に溶解させた。85℃で1時間攪拌した後に常温に冷却し、6N塩酸水溶液を滴加して溶液のpHを6〜7に調節した。形成された結晶を濾過して白色固体(3.8g)として表題化合物を得た。
LC−MS(ESI、m/z)=183.1(M−H)。
ステップ5. 2−(メチルチオ)−7,8−ジヒドロ−3H−ピラノ[4,3−d]ピリミジン−4(5H)−オン(I−5)の製造
前記ステップ4で得られた化合物(3.8g、20.63mmol)とKOH(1.27g、22.69mmol)を精製水に溶解させた後、硫酸ジメチル(1.88ml、20.63mmol)を0℃で10分間加えた。常温で30分間攪拌した後、形成された結晶を濾過して白色固体(3.75g)として表題化合物を得た。
LC−MS(ESI、m/z)=197.1(M−H)。
ステップ6. 4−(ベンジルオキシ)−2−(メチルチオ)−7,8−ジヒドロ−5H−ピラノ[4,3−d]ピリミジン(I−6)の製造
前記ステップ5で得られた化合物(2.6g、13.17mmol)とKCO(2.73g、19.76mmol)をDMF(306ml)に溶解させた。ベンジルブロミド(1.64ml、13.83mmol)を徐々に加えた後に常温で1時間攪拌した。エチルアセテートで希釈した後、ブライン(brine)で3回洗浄し、NaSOで乾燥、濾過および減圧濃縮した。カラムで分離精製して白色固体(1.72g)として表題化合物を得た。
LC−MS(ESI、m/z)=289.0(M+H)。
ステップ7. 4−(ベンジルオキシ)−2−(メチルスルホニル)−7,8ジヒドロ−5H−ピラノ[4,3−d]ピリミジン(I−7)の製造
前記ステップ6で得られた化合物(2.46g、8.531mmol)をDCM(28ml)に溶解させた後、mCPBA(4.42g、25.59mmol)を0℃で徐々に添加した。常温で1時間攪拌した後に減圧濃縮した。エチルアセテートで希釈した後、NaHCO水溶液で3回洗浄し、NaSOで乾燥、濾過および減圧濃縮して白色固体(2.24g)として表題化合物を得た。
LC−MS(ESI、m/z)=321.1(M+H)。
製造例2: 1−(2,6−ジフルオロ−4−(2−メトキシエトキシ)フェニル)ピペラジンヒドロクロリド(I−8a)および1−(2,6−ジフルオロ−4−(2−(ピペリジン−1−イル)エトキシ)フェニル)ピペラジンジヒドロクロリド(I−8b)の製造
Figure 0006930060
ステップ1. tert−ブチル4−(2,6−ジフルオロ−4−(2−メトキシエトキシ)フェニル)ピペラジン−1−カルボキシレートの製造
tert−ブチル4−(2,6−ジフルオロ−4−ヒドロキシフェニル)ピペラジン−1−カルボキシレート(2g、6.363mmol)、1−ブロモ−2−メトキシエタン(0.72ml、7.635mmol)とKCO(2.64g、19.09mmol)をDMFに溶解させた。60〜65℃で16時間攪拌した後に常温に冷却した。エチルアセテートで希釈した後、水で3回洗浄した。有機層をNaSOで脱水し、減圧濃縮して黄色固体として2.39gの表題化合物を得た。
LC−MS(ESI、m/z)=373.2(M+H)。
ステップ2−1. 1−(2,6−ジフルオロ−4−(2−メトキシエトキシ)フェニル)ピペラジンヒドロクロリドの製造
前記ステップ1で得られた化合物(2.39g、6.363mmol)をDCM(2ml)およびメタノール(2ml)に溶解させた。4M−HCl(8ml)を添加して常温で2時間攪拌した。減圧濃縮後にエーテルで濾過して白色固体として1.96gの表題化合物を得た。
LC−MS(ESI、m/z)=273.2(M+H)。
ステップ2−2. 1−(2,6−ジフルオロ−4−(2−(ピペリジン−1−イル)エトキシ)フェニル)ピペラジンジヒドロクロリドの製造
前記ステップ1と同様の方法によりアルキル化した後、前記ステップ2−1と同様の方法により保護基を除去することによって表題化合物を得た。
LC−MS(ESI、m/z)=326.2(M+H)。
製造例3: 3,5−ジフルオロ−4−(ピペラジン−1−イル)フェノールヒドロクロリドの製造
前記製造例2のステップ2−1と同様の方法によりtert−ブチル4−(2,6−ジフルオロ−4−ヒドロキシフェニル)ピペラジン−1−カルボキシレートの保護基を除去することによって表題化合物を得た。
LC−MS(ESI、m/z)=215.1(M+H)。
製造例4: 4−(2−(3,5−ジフルオロ−4−(ピペラジン−1−イル)フェノキシ)エチル)モルホリンジヒドロクロリド(I−9a)、2−(3,5−ジフルオロ−4−(ピペラジン−1−イル)フェノキシ)−N,N−ジエチルエタンアミンジヒドロクロリド(I−9b)および1−(4−(2−(1H−イミダゾール−1−イル)エトキシ)−2,6−ジフルオロフェニル)ピペラジンヒドロクロリド(I−9c)の製造
Figure 0006930060
ステップ1. tert−ブチル4−(4−(2−(ベンジルオキシ)エトキシ)−2,6−ジフルオロフェニル)ピペラジン−1−カルボキシレートの製造
tert−ブチル4−(2,6−ジフルオロ−4−ヒドロキシフェニル)ピペラジン−1−カルボキシレート(1g、3.181mmol)、ベンジル−2−ブロモエチルエーテル(851mg、3.818mmol)およびKCO(1.32g、9.544mmol)をDMF(6.4ml)に溶解させた。70〜80℃で2時間攪拌した後に常温に冷却した。エチルアセテートで希釈した後、飽和NaCl水溶液で3回洗浄した。有機層をNaSOで脱水し、減圧濃縮して黄色液体として1.427gの表題化合物を得た。
LC−MS(ESI、m/z)=449.2(M+H)。
ステップ2. tert−ブチル4−(2,6−ジフルオロ−4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル)ピペラジン−1−カルボキシレートの製造
前記ステップ1で得られた化合物(1.427g、3.181mmol)をメタノール(10.6ml)に溶解させた。10% Pd/C(428mg)を入れ、水素気体下で2時間攪拌した。反応完了後、反応物をセライトを通して濾過し、濾液を減圧濃縮してアンズ色固体として1.14gの表題化合物を得た。
LC−MS(ESI、m/z)=359.1(M+H)。
ステップ3. tert−ブチル4−(2,6−ジフルオロ−4−(2−(トシルオキシ)エトキシ)フェニル)ピペラジン−1−カルボキシレートの製造
前記ステップ2で得られた化合物(1.14g、3.181mmol)、4−メチルベンゼン−1−スルホニルクロリド(909.8mg、4.722mmol)、TEA(504.8mg、7.953mmol)およびDMAP(97.2mg、0.057mmol)をDCM(10.6ml)に溶解させた。常温で3時間攪拌した後にエチルアセテートで希釈し、0.5N塩酸水溶液および飽和NaHCO水溶液で洗浄した。有機層をNaSOで脱水し、減圧濃縮後にエーテルで濾過して白色固体として1.44gの表題化合物を得た。
LC−MS(ESI、m/z)=513.2(M+H)。
ステップ4. tert−ブチル4−(2,6−ジフルオロ−4−(2−モルホリノエトキシ)フェニル)ピペラジン−1−カルボキシレートの製造
前記ステップ3で得られた化合物(700mg、1.366mmol)、モルホリン(0.14ml、1.639mmol)およびCsCO(1.11g、3.414mmol)をDMF(4.6ml)に溶解させた。65〜70℃で17時間攪拌した後に常温に冷却した。エチルアセテートで希釈した後、飽和NaCl水溶液で3回洗浄した。有機層をNaSOで脱水し、減圧濃縮して黄色液体として583mgの表題化合物を得た。
LC−MS(ESI、m/z)=428.2(M+H)。
ステップ5−1. 4−(2−(3,5−ジフルオロ−4−(ピペラジン−1−イル)フェノキシ)エチル)モルホリンジヒドロクロリド(I−9a)の製造
前記ステップ4で得られた化合物(583mg、1.366mmol)を前記製造例2のステップ2−1と同様の方法により保護基を除去することによって白色固体として518mgの表題化合物(I−9a)を得た。
LC−MS(ESI、m/z)=328.4(M+H)。
ステップ5−2. 2−(3,5−ジフルオロ−4−(ピペラジン−1−イル)フェノキシ)−N,N−ジエチルエタンアミンジヒドロクロリド(I−9b)の製造
前記ステップ4と類似した方法によりアミン化した後、前記製造例2のステップ2−1と同様の方法により保護基を除去することによって白色固体として377mgの表題化合物(I−9b)を得た。
LC−MS(ESI、m/z)=314.2(M+H)。
ステップ5−3. 1−(4−(2−(1H−イミダゾール−1−イル)エトキシ)−2,6−ジフルオロフェニル)ピペラジンヒドロクロリド(I−9c)の製造
前記ステップ4と同様の方法によりアミン化した後、前記製造例2のステップ2−1と同様の方法により保護基を除去することによって白色固体として530mgの表題化合物(I−9c)を得た。
LC−MS(ESI、m/z)=309.1(M+H)。
製造例5: 1−(4−(2−(ベンジルオキシ)エトキシ)−2,6−ジフルオロフェニル)ピペラジンヒドロクロリドの製造
前記製造例4のステップ1で得られた化合物(1.71g、3.818mmol)を前記製造例2のステップ2−1と同様の方法により保護基を除去することによって白色固体として1.34gの表題化合物を得た。
LC−MS(ESI、m/z)=305.3(M+H)。
製造例6: 2−(3,5−ジフルオロ−4−(ピペラジン−1−イル)フェノキシ)−1−(ピペリジン−1−イル)エタノンヒドロクロリドの製造
ステップ1. tert−ブチル4−(2,6−ジフルオロ−4−(2−オキソ−2−(ピペリジン−1−イル)エトキシ)フェニル)ピペラジン−1−カルボキシレートの製造
ピペリジン(452.4mg、5.313mmol)をTHF(2.5ml)に溶解させた。THF(2.5ml)に溶解させた2−クロロアセチルクロリド(300mg、2.656mmol)を0℃で5分間滴加した後、15時間常温で攪拌した。その後、エチルアセテートで希釈し、水で3回洗浄した。有機層をNaSOで脱水し、減圧濃縮して黄色液体として507mgの化合物を得た。得られた2−クロロ−1−(ピペリジン−1−イル)エタノン(432mg、2.67mmol)、tert−ブチル4−(2,6−ジフルオロ−4−ヒドロキシフェニル)ピペラジン−1−カルボキシレート(700mg、2.227mmol)およびKCO(769mg、5.567mmol)をDMF(7.4ml)に溶解させた。60〜65℃で2時間攪拌した。常温に冷却してエチルアセテートで希釈した後、水で3回洗浄した。有機層をNaSOで脱水し、減圧濃縮後にカラムクロマトグラフィーで分離して白色固体として823mgの表題化合物を得た。
LC−MS(ESI、m/z)=440.2(M+H)。
ステップ2. 2−(3,5−ジフルオロ−4−(ピペラジン−1−イル)フェノキシ)−1−(ピペリジン−1−イル)エタノンヒドロクロリドの製造
前記ステップ1で得られた化合物(800mg、1.820mmol)を前記製造例2のステップ2−1と同様の方法により保護基を除去することによって白色固体として619mgの表題化合物を得た。
LC−MS(ESI、m/z)=340.1(M+H)。
製造例7: 4−(2,6−ジフルオロ−4−(2−メトキシエトキシ)フェニル)ピペリジン−4−オールヒドロクロリドの製造
ステップ1. tert−ブチル4−(2,6−ジフルオロ−4−(2−メトキシエトキシ)フェニル)ピペラジン−4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレートの製造
2−ブロモ−1,3−ジフルオロ−5−(2−メトキシエトキシ)ベンゼン(600mg、2.246mmol)をエーテル(20ml)に溶解させた後、窒素下で−78℃に冷却した。n−BuLi 2.5Mヘキサン溶液(0.98ml、2.47mmol)を10分間滴加し、同一の温度で30分間攪拌した。Boc−ピペリドン(537mg、2.69mmol)をエーテル(4ml)に溶解させた後に20分間滴加した。徐々に常温に上げながら1時間攪拌した。反応が完結した後に精製水(15ml)を入れ、エーテルで3回抽出した。有機層をNaSOで乾燥した後に減圧濃縮して黄色液体として1.01gの表題化合物を得た。
LC−MS(ESI、m/z)=388.2(M+H)。
ステップ2. 4−(2,6−ジフルオロ−4−(2−メトキシエトキシ)フェニル)ピペリジン−4−オールヒドロクロリドの製造
前記ステップ1で得られた化合物1.01gを用いて前記製造例2のステップ2−1と同様の方法により反応して白色固体として370mgの表題化合物を得た。
LC−MS(ESI、m/z)=288.1(M+H)。
製造例8: 4−(2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)ピペリジンヒドロクロリドの製造
ステップ1. tert−ブチル4−(1H−テトラゾール−5−イル)ピペリジン−1−カルボキシレートの製造
tert−ブチル4−シアノピペリジン−1−カルボキシレート(1g、4.75mmol)、アジ化ナトリウム(923mg、14.26mmol)、塩化アンモニウム(763mg、14.26mmol)をDMF(9.4ml)に溶解した後、140℃で20時間攪拌した。反応が完結した後に冷却し、エチルアセテート(200ml)で希釈した。0.5N HCl水溶液と精製水で洗浄した後、NaSOで乾燥し濾過して減圧濃縮した。エーテルを添加して結晶を形成し濾過して白色固体として764mgの表題化合物を得た。
LC−MS(ESI、m/z)=254.1(M+H)。
ステップ2. 4−(2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)ピペリジンヒドロクロリドの製造
ステップ1で得られた化合物(1g、3.95mmol)とMeIを製造例4のステップ4と同様の方法により反応させた。エチルアセテートで希釈した後、水で3回洗浄した。有機層をNaSOで脱水し減圧濃縮した。カラムで精製した後、製造例2のステップ2−1と同様の方法により保護基を除去することによって白色固体として518mgの表題化合物を得た。
LC−MS(ESI、m/z)=168.1(M+H)。
製造例9: 1−(3,5−ジフルオロ−4−(ピペラジン−1−イル)ベンジル)−4−メチルピペラジンジヒドロクロリドの製造
ステップ1. tert−ブチル4−(2,6−ジフルオロ−4−ホルミルフェニル)ピペラジン−1−カルボキシレートの製造
3,4,5−トリフルオロベンズアルデヒド(2g、12.493mmol)、Boc−ピペラジン(2.33g、12.493mmol)およびKCO(3.45g、24.986mmol)をDMF(4ml)に溶解させた。110〜120℃で18時間攪拌した後に常温に冷却した。エチルアセテート(250ml)で希釈した後、水で3回洗浄した。有機層をNaSOで脱水し、減圧濃縮後にカラムクロマトグラフィーで精製して黄色固体として2.7gの表題化合物を得た。
LC−MS(ESI、m/z)=327.1(M+H)。
ステップ2. tert−ブチル4−(2,6−ジフルオロ−4−((4−メチルピペラジン−1−イル)メチル)フェニル)ピペラジン−1−カルボキシレートの製造
前記ステップ1で得られた化合物(700mg、2.145mmol)、メチルピペラジン(0.48ml、4.29mmol)およびTi(i−Pro)(1.27ml、4.29mmol)をメタノール(6ml)に溶解させた。常温で17時間攪拌した後に0℃に冷却した。NaCNBH(270mg、4.29mmol)を添加し、常温で5時間攪拌した。減圧濃縮後にDCMを用いてセライトを通して濾過し、DCM(200ml)で希釈した後、水で洗浄した。有機層をNaSOで脱水し、減圧濃縮後にカラムクロマトグラフィーで精製して透明な液体として435mgの表題化合物を得た。
LC−MS(ESI、m/z)=411.3(M+H)。
ステップ3. 1−(3,5−ジフルオロ−4−(ピペラジン−1−イル)ベンジル)−4−メチルピペラジンジヒドロクロリドの製造
前記ステップ2で得られた化合物(435mg、1.060mmol)を前記製造例2のステップ2−1と類似の方法により反応して白色固体として428mgの表題化合物を得た。
LC−MS(ESI、m/z)=311.1(M+H)。
製造例10: 1−(4−(1−(ベンジルオキシ)エチル)−2,6−ジフルオロフェニル)ピペラジンヒドロクロリドの製造
ステップ1. tert−ブチル4−(2,6−ジフルオロ−4−(1−ヒドロキシエチル)フェニル)ピペラジン−1−カルボキシレートの製造
前記製造例9のステップ1で得られた化合物(600mg、1.839mmol)をTHF(5ml)に溶解させた。−78℃に冷却した後、エーテルに溶解させた1.6M MeLi溶液(1.26ml、2.023mmol)を徐々に添加した。徐々に常温に上げながら2時間攪拌した。減圧濃縮後にエチルアセテート(40ml)で希釈し、水で洗浄した。有機層をNaSOで脱水し、減圧濃縮後にカラムクロマトグラフィーで精製して黄色固体として503mgの表題化合物を得た。
LC−MS(ESI、m/z)=342.2(M+H)。
ステップ2. tert−ブチル4−(4−(1−(ベンジルオキシ)エチル)−2,6−ジフルオロフェニル)ピペラジン−1−カルボキシレートの製造
前記ステップ1で得られた化合物(300mg、0.876mmol)をTHF(3ml)に溶解させた後、NaH(63mg、1.314mmol)を0℃で添加した。10分間攪拌した後、THF(0.5ml)に溶かしたベンジルブロミド(0.13ml、1.051mmol)を徐々に加え、常温で6時間攪拌した。エチルアセテートで希釈した後、水で洗浄し、有機層をNaSOで脱水し、減圧濃縮後にカラムクロマトグラフィーで精製して透明な液体として314mgの表題化合物を得た。
LC−MS(ESI、m/z)=433.2(M+H)。
ステップ3. 1−(4−(1−(ベンジルオキシ)エチル)−2,6−ジフルオロフェニル)ピペラジンヒドロクロリドの製造
前記ステップ2で得られた化合物(314mg、0.726mmol)を前記製造例2のステップ2−1と同様の方法により反応してアンズ色固体として227mgの表題化合物を得た。
LC−MS(ESI、m/z)=333.2(M+H)。
実施例1: 2−(4−(2,6−ジフルオロ−4−(2−メトキシエトキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)−7,8−ジヒドロ−3H−ピラノ[4,3−d]ピリミジン−4(5H)−オンの製造
ステップ1: マイクロ波反応用バイアル(microwave reaction vial)に前記製造例1のステップ7で得られた化合物I−7(200mg、0.624mmol)、製造例2のステップ2−1で得られた化合物I−8a(231mg、0.749mmol)、EtOH(1ml)、THF(1ml)およびDIPEA(0.27ml、1.561mmol)を入れた後、マイクロ波反応器において120℃で3時間反応させた。エチルアセテートで希釈した後、有機層を精製水で洗浄し、NaSOで乾燥、濾過および減圧濃縮した。カラムクロマトグラフィーで分離して黄色液体として70mgの表題化合物を得た。
LC−MS(ESI、m/z)=513.2(M+H)。
ステップ2: 前記ステップ1で得られた化合物(80mg、0.351mmol)をメタノール(0.6ml)およびDCM(0.6ml)に溶解させた。10% Pd/C(90mg)を入れ、水素気体下で1時間攪拌した。反応が完結した後、セライトを通して濾過し、濾液を減圧濃縮した後、IPAで濾過して白色固体として88mgの表題化合物を得た。
LC−MS(ESI、m/z)=423.1(M+H)。
実施例2: 2−(4−(2,6−ジフルオロ−4−(2−モルホリノエトキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)−7,8−ジヒドロ−3H−ピラノ[4,3−d]ピリミジン−4(5H)−オンの製造
前記製造例1のステップ7で得られた化合物I−7と製造例4のステップ5で得られた化合物I−9aを実施例1と同様の方法により反応させて表題化合物を合成した。
LC−MS(ESI、m/z)=478.2(M+H)。
実施例3: 2−(4−(2,6−ジフルオロ−4−(2−(ピペリジン−1−イル)エトキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)−7,8−ジヒドロ−3H−ピラノ[4,3−d]ピリミジン−4(5H)−オンの製造
前記製造例1のステップ7で得られた化合物I−7と製造例2のステップ2−2で得られた化合物I−8bを実施例1と同様の方法により反応させて表題化合物を合成した。
LC−MS(ESI、m/z)=476.2(M+H)。
実施例4: 2−(4−(2,6−ジフルオロ−4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)−7,8−ジヒドロ−3H−ピラノ[4,3−d]ピリミジン−4(5H)−オンの製造
前記製造例1のステップ7で得られた化合物I−7と製造例5で得られた化合物を実施例1と同様の方法により反応させて表題化合物を合成した。
LC−MS(ESI、m/z)=409.1(M+H)。
実施例5: 2−(4−(4−(2,3−ジヒドロキシプロポキシ)−2,6−ジフルオロフェニル)ピペラジン−1−イル)−7,8−ジヒドロ−3H−ピラノ[4,3−d]ピリミジン−4(5H)−オンの製造
前記製造例1のステップ7で得られた化合物I−7と製造例3で得られた化合物を実施例1のステップ1と同様の方法により反応させた後、(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル4−メチルベンゼンスルホネートと反応させてアルキル化した化合物を得た。TFAと反応させて保護基を除去し、前記実施例1のステップ2と同様の方法により反応させて表題化合物を合成した。
LC−MS(ESI、m/z)=439.1(M+H)。
実施例6: 2−(4−(2,6−ジフルオロ−4−((4−メチルピペラジン−1−イル)メチル)フェニル)ピペラジン−1−イル)−7,8−ジヒドロ−3H−ピラノ[4,3−d]ピリミジン−4(5H)−オンの製造
前記製造例1のステップ7で得られた化合物I−7と製造例9のステップ3で得られた化合物を実施例1と同様の方法により反応させて表題化合物を合成した。
LC−MS(ESI、m/z)=461.2(M+H)。
実施例7: 2−(4−(2,6−ジフルオロ−4−(1−ヒドロキシエチル)フェニル)ピペラジン−1−イル)−7,8−ジヒドロ−3H−ピラノ[4,3−d]ピリミジン−4(5H)−オンの製造
前記製造例1のステップ7で得られた化合物I−7と製造例10のステップ3で得られた化合物を実施例1と同様の方法により反応させて表題化合物を合成した。
LC−MS(ESI、m/z)=393.1(M+H)。
実施例8: 2−(4−(2,6−ジフルオロ−4−(2−メトキシエトキシ)フェニル)−4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)−7,8−ジヒドロ−3H−ピラノ[4,3−d]ピリミジン−4(5H)−オンの製造
前記製造例1のステップ7で得られた化合物I−7と製造例7のステップ2で得られた化合物を実施例1のステップ1と同様の方法により反応させ、カラムクロマトグラフィーで精製して目標化合物を得、副産物として4−(ベンジルオキシ)−2−(4−(2,6−ジフルオロ−4−(2−メトキシエトキシ)フェニルl)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−イル)−7,8−ジヒドロ−5H−ピラノ[4,3−d]ピリミジンを得た。目標化合物は、実施例1のステップ2と同様に反応させて表題化合物を合成した。
LC−MS(ESI、m/z)=438.2(M+H)。
実施例9: 2−(4−(2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)ピペリジン−1−イル)−7,8−ジヒドロ−3H−ピラノ[4,3−d]ピリミジン−4(5H)−オンの製造
前記製造例1のステップ7で得られた化合物I−7と製造例8のステップ2で得られた化合物を実施例1と同様の方法により反応させて表題化合物を合成した。
LC−MS(ESI、m/z)=318.1(M+H)。
実施例10: 2−(4−(2,6−ジフルオロ−4−(2−オキソ−2−(ピペリジン−1−イル)エトキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)−7,8−ジヒドロ−3H−ピラノ[4,3−d]ピリミジン−4(5H)−オンの製造
前記製造例1のステップ7で得られた化合物I−7と製造例6のステップ2で得られた化合物を実施例1と同様の方法により反応させて表題化合物を合成した。
LC−MS(ESI、m/z)=490.2(M+H)。
実施例11: 2−(4−(2,6−ジフルオロ−4−(2−メトキシエトキシ)フェニル)ピペリジン−1−イル)−7,8−ジヒドロ−3H−ピラノ[4,3−d]ピリミジン−4(5H)−オンの製造
前記実施例8において副産物として得られた化合物4−(ベンジルオキシ)−2−(4−(2,6−ジフルオロ−4−(2−メトキシエトキシ)フェニルl)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−イル)−7,8−ジヒドロ−5H−ピラノ[4,3−d]ピリミジンを実施例1のステップ2と同様の方法により反応させて表題化合物を合成した。
LC−MS(ESI、m/z)=422.1(M+H)。
実施例12: 2−(4−(4−(2−(ジエチルアミノ)エトキシ)−2,6−ジフルオロフェニル)ピペラジン−1−イル)−7,8−ジヒドロ−3H−ピラノ[4,3−d]ピリミジン−4(5H)−オンの製造
前記製造例1のステップ7で得られた化合物I−7と製造例4のステップ5−2で得られた化合物を実施例1と同様の方法により反応させて表題化合物を合成した。
LC−MS(ESI、m/z)=464.3(M+H)。
実施例13: 2−(4−(4−(2−(1H−イミダゾール−1−イル)エトキシ)−2,6−ジフルオロフェニル)ピペラジン−1−イル)−7,8−ジヒドロ−3H−ピラノ[4,3−d]ピリミジン−4(5H)−オンの製造
前記製造例1のステップ7で得られた化合物I−7と製造例4のステップ5−3で得られた化合物を実施例1と同様の方法により反応させて表題化合物を合成した。
LC−MS(ESI、m/z)=459.1(M+H)。
実施例14: タンキラーゼ1に対する活性分析
前記実施例1〜13により合成された新規化合物のタンキラーゼ1に対する活性をTrevigenキット(Cat.No.4700−096−K)を用いて分析した。ポリPARヒストンタンパク質がコーティングされた96−ウェルプレート、抗−PARモノクローナル抗体およびヤギ抗−マウスIgG−HRPを用いてELISA方式で吸光度を測定した。具体的には、20X I−PARアッセイバッファーに水を添加して1Xに希釈した後、96−ウェルプレートの各ウェルに50μlずつ入れて30分間常温で反応させた。その後、上清を全て除去し、ウェル当たりに1X I−PARアッセイバッファー10μl、アッセイ基質15μlを入れて混合した後、テストしようとする阻害剤、すなわち、前記実施例1〜13の化合物を50Xに準備して1μlずつ添加した。10mUnits/μl濃度のタンキラーゼ1酵素を1X I−PARアッセイバッファーに50倍希釈して各ウェルに25μlずつ添加した後、30分間攪拌しながら常温で反応させた。前記本発明の化合物を添加していないものを陽性対照群として用い、タンキラーゼ1酵素の代わりに同一体積の1X I−PARアッセイバッファーを添加したものを陰性対照群として用いた。反応が完了した後、PBSに0.1%トリトンX−100を添加して製造したPBSXを200μlずつ添加し除去する洗浄過程を2回繰り返し行った。PBSを用いて同様の方法で2回さらに洗浄した。5X抗体希釈液を蒸留水を用いて1倍に希釈した後、1/2000に希釈したヤギ抗−マウスIgG−HRPを各ウェルに50μlずつ添加して30分間攪拌しながら常温で反応させた。上記のようにPBSXとPBSを用いた洗浄を各々2回ずつ繰り返し行った。TACS−サファイア50μlを添加し、光が入らないように遮光して10〜15分間反応させた。この時、反応液は青色に変わった。反応を停止するために0.2N HCl 50μlを添加すれば黄色に変わり、最終的に450nmで前記反応液の吸光度を測定した(表1)。
Figure 0006930060
Figure 0006930060

Claims (9)

  1. 下記化学式1で表される化合物、その互変異性体、その立体異性体またはその薬学的に許容可能な塩:
    Figure 0006930060

    前記化学式において、
    XはCHR あり;
    YはNまたはCであり;
    lは1であり;
    は水素、ヒドロキシまたはC1−6アルキルであり{ここで、YがNである場合、Rは何もなく(null)};

    Figure 0006930060

    またはヘテロアリールであり;
    は水素であり;
    mは0であり;
    nは0、1、2、3、4または5であり;
    は各々独立して−Z−(CH−R、ハロまたは1−6ヒドロキシアルキルであり;
    Zは−O−または何もなく(null);
    pは0、1、2、3、4、5または6であり
    は水素、ヒドロキシ、−OR、−O−(C=O)−R 、−(C=O)−R、−(C=O)OR 、−NR10 、C 1−6ジヒドロキシアルキル、非置換またはヒドロキシ基で置換されたC1−6ハロアルキル、C3−7シクロアルキル、ヘテロシクリル、C5−10アリールまたはヘテロアリールであり
    は水素、C1−6アルキル、C 1−6アミノアルキルまたはヘテロシクリルであり;
    およびR10は各々独立して水素、C1−6アルキルまたは1−3アルキル−C3−6シクロアルキルであり;
    前記各々のヘテロアリールは窒素を含む5員〜10員の単一または融合環の形態であり、前記ヘテロシクリルは窒素および酸素からなる群より選択される一つ以上のヘテロ元素を含む3員〜10員の単一または融合環の形態であり;
    前記各々のヘテロシクリルの一つ以上の水素は非置換か、またはヒドロキシ、オキソ、C 1−6アルキルまたはアミノで置換されてよく;そして
    前記各々のアリールおよびヘテロアリールの一つ以上の水素は非置換か、またはC 1−6アルキルで置換されてもよい。
  2. XはCHRであり;
    YはNまたはCであり;
    lは1であり;
    は水素またはヒドロキシであり{ここで、YがNである場合、Rは何もなく(null)};

    Figure 0006930060

    またはヘテロアリールであり;
    は水素であり;
    mは0であり;
    nは0、1、2または3であり;
    は各々独立して−Z−(CH−R、ハロまたはC1−6ヒドロキシアルキルであり;
    Zは−O−または何もなく(null);
    pは0、1、2または3であり;
    は水素、ヒドロキシ、−OR、−NR10、C1−6ジヒドロキシアルキル、ヘテロシクリルまたはヘテロアリールであり;
    は水素、C1−6アルキルまたはヘテロシクリルであり;そして
    およびR10は各々独立して水素または1−6アルキルである、請求項1に記載の化学式1の化合物、その互変異性体、その立体異性体またはその薬学的に許容可能な塩。
  3. 前記化学式1の化合物は、
    1)2−(4−(2,6−ジフルオロ−4−(2−メトキシエトキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)−7,8−ジヒドロ−3H−ピラノ[4,3−d]ピリミジン−4(5H)−オン;
    2)2−(4−(2,6−ジフルオロ−4−(2−モルホリノエトキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)−7,8−ジヒドロ−3H−ピラノ[4,3−d]ピリミジン−4(5H)−オン;
    3)2−(4−(2,6−ジフルオロ−4−(2−(ピペリジン−1−イル)エトキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)−7,8−ジヒドロ−3H−ピラノ[4,3−d]ピリミジン−4(5H)−オン;
    4)2−(4−(2,6−ジフルオロ−4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)−7,8−ジヒドロ−3H−ピラノ[4,3−d]ピリミジン−4(5H)−オン;
    5)2−(4−(4−(2,3−ジヒドロキシプロポキシ)−2,6−ジフルオロフェニル)ピペラジン−1−イル)−7,8−ジヒドロ−3H−ピラノ[4,3−d]ピリミジン−4(5H)−オン;
    6)2−(4−(2,6−ジフルオロ−4−((4−メチルピペラジン−1−イル)メチル)フェニル)ピペラジン−1−イル)−7,8−ジヒドロ−3H−ピラノ[4,3−d]ピリミジン−4(5H)−オン;
    7)2−(4−(2,6−ジフルオロ−4−(1−ヒドロキシエチル)フェニル)ピペラジン−1−イル)−7,8−ジヒドロ−3H−ピラノ[4,3−d]ピリミジン−4(5H)−オン;
    8)2−(4−(2,6−ジフルオロ−4−(2−メトキシエトキシ)フェニル)−4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)−7,8−ジヒドロ−3H−ピラノ[4,3−d]ピリミジン−4(5H)−オン;
    9)2−(4−(2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)ピペリジン−1−イル)−7,8−ジヒドロ−3H−ピラノ[4,3−d]ピリミジン−4(5H)−オン;
    10)2−(4−(2,6−ジフルオロ−4−(2−オキソ−2−(ピペリジン−1−イル)エトキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)−7,8−ジヒドロ−3H−ピラノ[4,3−d]ピリミジン−4(5H)−オン;
    11)2−(4−(2,6−ジフルオロ−4−(2−メトキシエトキシ)フェニル)ピペリジン−1−イル)−7,8−ジヒドロ−3H−ピラノ[4,3−d]ピリミジン−4(5H)−オン;
    12)2−(4−(4−(2−(ジエチルアミノ)エトキシ)−2,6−ジフルオロフェニル)ピペラジン−1−イル)−7,8−ジヒドロ−3H−ピラノ[4,3−d]ピリミジン−4(5H)−オン;および
    13)2−(4−(4−(2−(1H−イミダゾール−1−イル)エトキシ)−2,6−ジフルオロフェニル)ピペラジン−1−イル)−7,8−ジヒドロ−3H−ピラノ[4,3−d]ピリミジン−4(5H)−オンからなる群より選択される、請求項1に記載の化学式1の化合物、その互変異性体、その立体異性体またはその薬学的に許容可能な塩。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の化学式1の化合物、その互変異性体、その立体異性体またはその薬学的に許容可能な塩を有効成分として含むタンキラーゼ関連疾患の治療または予防用薬学的組成物。
  5. タンキラーゼ1、タンキラーゼ2または両方を抑制する、請求項4に記載の薬学的組成物。
  6. 前記タンキラーゼ関連疾患は、癌、多発性硬化症(multiple sclerosis;MS)、心血管疾患(cardiovascular diseases)、中枢神経系損傷(central nervous system injury)および炎症性疾患からなる群より選択される、請求項4に記載の薬学的組成物。
  7. 前記癌は、頭部、頸部、眼、口腔、咽喉、食道、気管支、喉頭、咽頭、胸部、骨、肺、結腸、直腸、大腸、胃、前立腺、膀胱、子宮、子宮頸部、***、卵巣、睾丸、その他の生殖器官、皮膚、甲状腺、血液、リンパ節、腎臓、肝臓、すい臓、脳、中枢神経系、固形腫瘍および血液感染性腫瘍の癌からなる群より選択される、請求項6に記載の薬学的組成物。
  8. 前記癌は、結腸癌、直膓癌、大腸癌、乳癌、肺癌または血液癌である、請求項7に記載の薬学的組成物。
  9. 薬学的に許容可能な担体、希釈剤または賦形剤をさらに含む、請求項4に記載の薬学的組成物。
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