JP6901281B2 - 流体接続装置 - Google Patents

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Description

本発明は、2つの流路部材を流体接続するための流体接続装置に関する。
外部流体供給源を流路部材と流体接続するための流体接続装置として種々のものが開発されている。例えば特許文献1には、水素ガス供給ステーションにおいて燃料電池車に水素を供給する際に、水素ガス供給ステーション側の水素供給ホースと、燃料電池車に搭載された水素タンクの水素供給口となるプラグ(雄型継手部材)と、を流体接続するためのソケット(雌型継手部材)が示されている。このソケットの一端には水素供給ホースが接続され、他端にはプラグが着脱可能に保持される。ソケットがプラグを連結して保持すると、ソケットとプラグとが密封係合して互いの流路が連通した状態となり、ソケットにより水素ガス供給ステーションとプラグとが流体接続される。これにより、水素ガス供給ステーションからの水素をソケット及びプラグを通して燃料電池車の水素タンクに充填することが可能な状態となる。
上述のソケットとプラグとの間の密封係合は、ゴム材料で形成されたシールリングによりなされる。すなわち、プラグの流路の内周面にシールリングが取り付けられていて、プラグの流路内にソケットのノズル(係止用部材)が挿入されることにより、プラグの内周面とノズルの外周面との間でシールリングが押し潰されて各面に密着し、これによりソケットとプラグとの間が密封係合されるようになっている。流体接続装置とそれに対応する流路部材との間の密封係合は、このようにゴム材料などの弾性部材で形成されたシールリングにより行なわれることが多い。
しかしながら、密封係合のためにシールリングを使用できない場合や使用しないことが望ましい場合もある。図7に示す従来の流体接続装置1は、外部流体供給源(図示しない)を対応する流路部材としての圧力センサ2に流体接続して、外部流体供給源からの試験用ガスを圧力センサ2に所定圧力で供給して圧力センサ2の検査を行なうためのものである。この流体接続装置1においては、シールリングを配置する場所を確保することが困難であることや、圧力センサ2にシールリングを接触させることにより圧力センサ2にシールリングの跡が付いたりシールリングを構成するゴム材料が付着したりすることを防止しなければならないこともあり、流体接続装置1の流路連結部材3のノズル部4における当接面5を圧力センサ2の先端面6に直接当接させる、いわゆるメタルシールにより密封係合するようにしている。この流体接続装置1においては、図示のように圧力センサ2が流体接続装置1に保持された状態において、ノズル部4の当接面5がコイルスプリング7の付勢力によって圧力センサ2の先端面6に押し付けられるようになっており、このコイルスプリング7の付勢力によってノズル部4の当接面5と圧力センサ2の先端面6との間にメタルシールが形成されるようになっている。
特開2016−27280号公報
シールリングを介さないメタルシールにより十分な密封性を確保するためには、当接面を比較的に強い力で流路部材に押し付ける必要がある。そのため、上述の従来の流体接続装置1においては、ノズル部4を圧力センサ2に向かって付勢するためのコイルスプリング7が比較的に強い付勢力を有するものとなっている。しかしながら、流体接続装置1に圧力センサ2を取り付ける際にはこの強い付勢力を有するコイルスプリング7を圧縮させなければならないため、圧力センサ2の取り付けにはコイルスプリング7の付勢力に比例した大きな力が必要となり、これが使用者の負担になっていた。
そこで本発明は、メタルシールのように当接面を直接当接させることにより対応する流路部材と流体接続をするようにした流体接続装置において、対応する流路部材を保持する際に必要となる力を低減することができるようにした流体接続装置を提供することを目的とする。
すなわち本発明は、
外部流体供給源に接続されるとともに対応する流路部材を保持して、該外部流体供給源と該流路部材とを流体接続するための流体接続装置であって、
外部流体供給源からの流体を受け入れる流体供給口、対応する流路部材を保持する流路部材保持部、及び該流体供給口と該流路部材保持部との間を延びる第1通路、を有する筒状の本体部材と、
該第1通路内において該第1通路の長手軸線の方向で変位可能に配置された流路連結部材であって、該流体供給口からの流体を受け入れる入口開口、該流路部材保持部に保持された流路部材の流路に接続される出口開口、該入口開口から該出口開口にまで延び該第1通路と連通して該第1流路とともに当該流体接続装置の流路を構成する第2通路、及び該出口開口の周囲に形成され、該流路部材保持部に保持された該流路部材に当接して該第2通路と該流路部材の流路とを該出口開口において連通させるように該流路部材と密封係合する当接面を有する、流路連結部材と、
該第2通路内に配置され、該第2通路を閉止又は略閉止する閉止状態と、該第2通路を開放する開放状態とを有し、該出口開口の側の圧力に対する該入口開口の側の相対圧力が一定の大きさ以上となったときに該開放状態となるようにされた弁部材と、
を備える流体接続装置を提供する。
当該流体接続装置は、流路連結部材の第2通路に弁部材が配置されており、出口開口の側の圧力に対する入口開口の側の相対圧力が一定の大きさ以上となったときに第2通路を開放した状態となるようになっている。すなわち、該相対圧力が一定の大きさとなるまでは第2通路は閉止又は略閉止された閉止状態となっているため、入口開口と出口開口との間に圧力差が生じて、流路連結部材は流体圧により出口開口の側に向かって押圧されることになる。これにより、出口開口の周囲に形成されている当接面は、流路部材保持部に保持されている流路部材に押し付けられて第2流路が流路部材の流路と連通するように、流路部材と密封係合することになる。このように当該流体接続装置においては、外部流体供給源から供給される流体圧を利用して流路連結部材の当接面を流体部材に押し付けるようになっているため、従来の流路接続装置のように流路連結部材を流路部材に向かって押圧するために強い付勢力を有するコイルスプリングを使用する必要がなくなる。したがって、流路部材保持部に流路部材を保持する際に必要な力を低減することが可能となる。
好ましくは、該弁部材が該閉止状態となっているときに、該入口開口と該出口開口との間を連通する微小流路を有するようにすることができる。
具体的には、該微小流路が該弁部材の外周面と該第2通路の内周面との間に形成される間隙によって構成されているようにすることができる。
このような微小流路を有することにより、出口開口の側の圧力に対する入口開口の側の相対圧力が一定の大きさ未満に下がって弁部材が閉止状態に戻ったときにも、該微小流路を介して入口開口から出口開口に流体が少しずつ流れるようになる。これにより該相対圧力を低下させ、出口開口の側の圧力が入口開口の側の圧力と等しくなるようにすることが可能となる。例えば対応する流路部材が圧力センサであり該圧力センサに所定の圧力をかけて該圧力センサが仕様通りに動作するかを検査するような場合には、外部流体供給源から供給された流体の圧力と該圧力センサにかかる圧力との間に差があると正しい検査ができなくなるが、上述のような微小流路を有することにより、該部流体供給源からの流体供給圧力と圧力センサへの印可圧力とを等しくすることが可能となり、適切な検査を行うことができるようになる。
好ましくは、
該弁部材が、該閉止状態となる閉止位置と、該閉止位置よりも該長手軸線の方向で該出口開口の側に位置して該開放状態となる開放位置との間で該流路連結部材に対して変位可能とされており、
該弁部材を該閉止位置に向かって付勢する付勢部材をさらに備えるようにすることができる。
このような構成により、弁部材が閉止状態から開放状態となるときの圧力の大きさを付勢部材の付勢力を変更することによって調節することが可能となる。
好ましくは、
該第2通路が、該入口開口の側の小径通路部と、該小径通路部に連接し該小径通路部よりも大きい内径を有する該出口開口の側の大径通路部とを有し、
該弁部材が、該小径通路部内に挿入される弁本体部と、該大径通路部内に位置し該弁本体部から径方向外側に延びるフランジ部と、を有し、
該弁本体部の該入口開口の側の端部に切欠きが設けられていて、該弁部材が該開放位置にあるときに該切欠きを介して該小径通路部と該大径通路部とが連通するようにすることができる。
好ましくは、
該付勢部材が、該フランジ部に支持される第1端と該流路連結部材に支持される第2端を有し、該第1端の開口部から第2端の開口部にまで該長手軸線の方向に延びる内部空間を画定するコイルスプリングであり、
該フランジ部が該コイルスプリングの該第1端を部分的に支持して、該内部空間と該第2通路とが該第1端の開口部を介して連通するようにすることができる。
コイルスプリングは大きく圧縮されるとコイルスプリングを構成する線材同士が接触してその間を流体が通過できない状態となり、これにより流体の流れが阻止されてしまうことがある。しかしながら、上述のような構成とすることにより、流体はコイルスプリングの開口部からその内部空間内を通って出口開口の側に向かって流れることができるようになるため、コイルスプリングが大きく圧縮された場合にも流体の流れが阻止されることがないようにすることが可能となる。
また、該流路連結部材を、該当接面が該流路部材に押し付けられる方向に向かって付勢するコイルスプリングをさらに備えるようにすることもできる。
当接面が流路部材に押し付けられる力がこのようなコイルスプリングによって補助されるようになるため、当接面と流路部材との間の密封係合をより確実なものとすることが可能となる。なお、このコイルスプリングは従来の同様なコイルスプリングに比べて付勢力の小さなものとすることができるため、このコイルスプリングを用いたときの流路部材を流路部材保持部に保持する際に必要な力は、従来の流体接続装置において必要とされていた力に比べて小さくなる。
以下、本発明に係る流体接続装置の実施形態を添付図面に基づき説明する。
本発明の一実施形態に係る流体接続装置の断面図であり、圧力センサが接続される前の状態を示す図である。なお、弁部材は図5のa−a線における断面図として示されている。 図1の流体接続装置において圧力センサが圧力センサ保持部に保持された状態を示す図である。 図2の流体接続装置の弁部材が開放位置に変位した状態を示す図である。 図1の流体接続装置が備える弁部材の斜視図である。 図4の弁部材の正面図である。 図1の流体接続装置の弁部材の周囲の拡大図である。 従来の流体接続装置を示す図である。
本発明の一実施形態に係る流体接続装置10は、図1に示すように、筒状の本体部材12と、本体部材12内に配置された流路連結部材14と、流路連結部材14内に配置された弁部材16と、を備え、本体部材12の流体供給口18に接続される外部流体供給源(図示しない)と、本体部材12の圧力センサ保持部(流路部材保持部)20に保持される圧力センサ(流路部材)22とを流体接続するものである。
本体部材12は、外部流体供給源に接続されて外部流体供給源から供給される流体を受け入れる流体供給口18と、圧力センサ22を保持する圧力センサ保持部20と、それらの間を延びる第1通路24とを有する。圧力センサ保持部20には、径方向に変位可能に保持された球状の施錠子26と、施錠子26を内側から支持するカラー28と、施錠子26を外側から保持するスリーブ30とが設けられている。圧力センサ22をカラー28内に挿入し、さらに圧力センサ22の外側に保持プラグ32を被せて、保持プラグ32を本体部材12内に押し込むことにより、図2に示すように、保持プラグ32が施錠子26によって係止されて、圧力センサ22は保持プラグ32を介して圧力センサ保持部20に保持される。圧力センサ保持部20における圧力センサ22の保持を解除する際には、スリーブ30を(図で見て左方に)引く。そうすると施錠子26による保持プラグ32に対する係止が解除され、圧力センサ22を保持プラグ32とともに圧力センサ保持部20から取り外し可能な状態となる。
流路連結部材14は、本体部材12の第1通路24内において、第1通路24の長手軸線Lの方向で変位可能に配置されている。流路連結部材14は、本体部材12の流体供給口18からの流体を受け入れる入口開口34と、圧力センサ保持部20に保持された圧力センサ22の流路36に接続される出口開口38と、それらの間に延びる第2通路40とを有している。流路連結部材14はさらにノズル部42を有しており、出口開口38はこのノズル部42に形成されている。また、ノズル部42の先端の出口開口38の周囲にはテーパー形状とされた当接面44が形成されている。流路連結部材14の外周面14aにはシールリング46が取り付けられていて、本体部材12の内周面12aと流路連結部材14の外周面14aとが密封係合されるようになっている。これにより流路連結部材14の第2通路40は本体部材12の第1通路24と連通して該第1通路24とともに当該流体接続装置10の流路48を構成する。第2通路40は入口開口34から延びる小径通路部40aと、それに連接し小径通路部40aよりも大きい内径を有する大径通路部40bと、大径通路部40bからノズル部42内を通って出口開口38にまで至るノズル流路部40cとからなっている。
流路連結部材14と本体部材12との間にはコイルスプリング50が配置されており、このコイルスプリング50によって流路連結部材14は本体部材12の圧力センサ保持部20の側に付勢されている。圧力センサ22が圧力センサ保持部20に取り付けられていない状態においては、図1に示すように、流路連結部材14のノズル部42が本体部材12のノズル支持部52内に挿入されて支持された状態となる。ノズル部42はノズル支持部52に支持されることによって、径方向での位置決めがなされる。
弁部材16は、流路連結部材14の第2通路40内において長手軸線Lの方向で変位可能に配置されている。図4及び図5からよく分かるように、弁部材16は、全体として円柱状の弁本体部54と、弁本体部54から径方向外側に延びるフランジ部56とからなる。弁本体部54の一端部58には切欠き60が形成されている。また他端部59においても切欠き62が形成されていて、フランジ部56は弁本体部54の外周の一部のみから径方向外側に延びるような形状となっている。弁部材16は、コイルスプリング64によって付勢されていて、外部流体供給源から流体が供給されていない状態においては図1及び図2に示す閉止位置に保持される。閉止位置にあるときには、フランジ部56は流路連結部材14の内周面14bに長手軸線の方向で当接し、弁本体部54はその一部が第2通路40の小径通路部40a内に挿入された状態となっている。図6に示すように、弁本体部54の外周面16aの切欠き60の無い部分の外径は、第2通路40の小径通路部40aの内径よりも僅かに小さくなっていて、弁部材16の外周面16aと流路連結部材14の小径通路部40aにおける内周面14bとの間には微小な間隙が形成されるようになっている。この間隙により、弁部材16が閉止位置にある状態においても入口開口34と出口開口38との間を連通する微小流路66が構成される。したがって、弁部材16が閉止位置にある状態においても、第2通路40は完全には閉止されておらず、微小流路66を介してごく僅かに開放された状態となっている。このように第2通路40が微小流路66を介してごく僅かに開放されている不完全な閉止をここでは略閉止を呼ぶ。当該流体接続装置10においては、弁部材16が閉止位置にあるときに第2通路40は弁部材16によって略閉止されている。
図1の状態から圧力センサ22を保持プラグ32とともに本体部材12の圧力センサ保持部20内に挿入しいていくと、圧力センサ22の先端面68が流路連結部材14のノズル部42の当接面44に当接し、流路連結部材14はコイルスプリング50の付勢力に抗して押し込まれる。そして、上述のように保持プラグ32が施錠子26によって係止されて、圧力センサ22は図2に示すように圧力センサ保持部20に保持された状態となる。このとき流路連結部材14の当接面44はコイルスプリング50の付勢力によって圧力センサ22の先端面68に押し付けられているが、該コイルプルリング50の付勢力は当接面44を先端面68にメタルシールにより密封係合させるほどの大きさではないため、当該流体接続装置10の流路48と圧力センサ22の流路36とは十分に密封して連通した状態にはまだなっていない。
図2の状態において外部流体供給源から流体を供給すると、第2通路40が弁部材16によって略閉止した閉止状態となっていることにより、流体が出口開口38にまで流れることが妨げられ、弁部材16よりも入口開口34の側の圧力が出口開口38の側の圧力に比べて高くなる。そうすると、流路連結部材14は、出口開口38の側、すなわち圧力センサ22の側に押される。これにより、流路連結部材14の当接面44は流体圧によって圧力センサ22の先端面68に押し付けられる。出口開口38の側の圧力に対する入口開口34の側の相対圧力が大きくなるにつれて当接面44が押し付けられる力も大きくなり、当接面44と圧力センサ22の先端面68との間が十分に密封係合されてメタルシールが形成された状態となる。相対圧力がさらに大きくなって一定の大きさ以上になり弁部材16が流体から受ける力がコイルスプリング64の付勢力を超えると、弁部材16はコイルスプリング64を圧縮させながら出口開口38の側に向かって変位して、図3の開放位置となる。この開放位置においては、第2通路40の小径通路部40aと大径通路部40bとが弁部材16の切欠き60を介して連通し、第2通路40が開放された状態となる。流体は切欠き60を通って出口開口38の側に流れ、さらに出口開口38から圧力センサ22の流路36内にまで至るようになる。
弁部材16を付勢するコイルスプリング64は、その第1端70が弁部材16に支持され、第2端72が流路連結部材14に支持されていて、弁部材16を通過した流体は、第1端70の開口部74と第2端72の開口部75との間を延びる内部空間76を通って出口開口38にまで至る。コイルスプリング64は、大きく圧縮されるとコイルスプリング64を構成する線材同士が長手軸線Lの方向で互いに接触して線材の間を流体が通過できない状態となることがある。すなわち、弁部材16が開放位置となったときには流体はコイルスプリング64の外側から線材の間を通って内部空間76に流れることができなくなる虞がある。当該流体接続装置10の弁部材16においては、上述のようにフランジ部56が弁本体部54の周方向での一部のみから径方向外側に延びるような形状となっている。フランジ部56はコイルスプリング64の第1端70を部分的にのみ支持していて、コイルスプリング64の第1端70の開口部74は、弁部材16によって完全には塞がれず、一部が第2通路40に対して切欠き62を介して開口した状態となる。すなわち、コイルスプリング64の内部空間76は第1端70の開口部74において第2通路40と連通した状態となっている。このような構成により、弁部材16が開放位置となったときに例え線材同士が接触してその間の隙間が塞がれたとしても、流体は第1端70の開口部74からコイルスプリング64の内部空間76の中を通って出口開口38にまで流れることができる。
弁部材16が開放位置に変位すると出口開口38に向かって流体が流れ込み出口開口38の側の圧力は急速に上昇する。これに伴い出口開口38の側の圧力に対する入口開口34の側の相対圧力は小さくなる。相対圧力が一定の大きさ未満となると、弁部材16はコイルスプリング64の付勢力によって再び図2の閉止位置へと戻される。弁部材16が閉止位置に戻った直後は、依然として入口開口34の側の圧力の方が高い状態となっている。この状態において、入口開口34の側の流体は弁部材16の外周面16aと流路連結部材14の内周面14bとの間に形成されている微小流路66(図6)を通って出口開口38の側に至る。これにより徐々に圧力差が小さくなり、やがて出口開口38の側の圧力は入口開口34の側の圧力と等しくなる。これにより、圧力センサ22には外部流体供給源の圧力と同じ大きさの圧力がかかった状態となる。圧力センサ22は、このようにして外部流体供給源による所定の圧力が加えられている状態においてその出力値が計測されて、仕様通りの性能を有しているかなどが検査される。
このように当該流体接続装置10においては、外部流体供給源からの流体の供給が開始されると、一時的に入口開口34の側の相対圧力が大きくなり、流路連結部材14の当接面44が圧力センサ22の先端面68に強く押し付けられて当接面44と先端面68とが十分に密封係合してメタルシールが形成された状態となるようになっている。すなわち当該流体接続装置10においては、主として流体圧によってメタルシールを形成するようになっているため、従来の流体接続装置のように流路連結部材を付勢するコイルスプリングをメタルシールを形成するために必要となるような大きな付勢力を有するものとする必要がなくなる。これにより、圧力センサ22を圧力センサ保持部20に取り付ける際に、そのような大きな付勢力を有するコイルスプリングを圧縮する必要がなくなるため、取り付け作業に必要な力を小さくすることが可能となる。
以上に本発明の一実施形態について説明をしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、種々の変更が可能である。例えば、上記実施形態においては、圧力センサ22を保持するための装置としているが、配管を連結するための管継手とするなど、他の形態の流路部材との流体接続をするためのものとしてもよい。また、弁部材16は、長手軸線Lの方向で閉止位置と開放位置との間で変位することにより、第2通路40を略閉止した閉止状態と開放した開放状態とになるようにしているが、枢動するなど他の動作により閉止状態から開放状態となるようにしたり、流体圧力により弾性変形して流路を開放することにより開放状態となるようにしたりするなど、他の弁構造を有するものとすることもできる。微小流路は、弁本体部54を貫通する微小な穴とすることもできるし、流路連結部材14が第2通路40とは別の微小な通路を有し、それを微小流路とするようにしてもよい。また最終的に入口開口34の側の圧力と出口開口38の側の圧力を等しくする必要がなければ、微小流路をなくして、弁部材16が閉止状態となったときに第2通路40が弁部材16によって完全に閉止されるようにしてもよい。なお、上記実施形態における流路連結部材14と圧力センサ22は金属材料により形成されており、そのため流路連結部材14の当接面44と圧力センサ22の先端面68との直接的な当接による密封係合を「メタルシール」と称しているが、これは本発明における密封係合が金属同士の当接に限られることを意図するものではなく、当接面と先端面とのうちの一方又は両方が樹脂材料などの金属以外の材料により構成されていているようにしてもよい。
流体接続装置10;本体部材12;内周面12a;流路連結部材14;外周面14a;内周面14b;弁部材16;外周面16a;流体供給口18;圧力センサ保持部(流路部材保持部)20;圧力センサ(流路部材)22;第1通路24;施錠子26;カラー28;スリーブ30;保持プラグ32;入口開口34;流路36;出口開口38;第2通路40;小径通路部40a;大径通路部40b;ノズル流路部40c;ノズル部42;当接面44;シールリング46;流路48;コイルスプリング50;ノズル支持部52;弁本体部54;フランジ部56;一端部58;他端部59;切欠き60;切欠き62;コイルスプリング64;微小流路66;先端面68;第1端70;第2端72;開口部74;開口部75;内部空間76;
長手軸線L;

Claims (6)

  1. 外部流体供給源に接続されるとともに対応する流路部材を保持して、該外部流体供給源と該流路部材とを流体接続するための流体接続装置であって、
    外部流体供給源からの流体を受け入れる流体供給口、対応する流路部材を保持する流路部材保持部、及び該流体供給口と該流路部材保持部との間を延びる第1通路、を有する筒状の本体部材と、
    該第1通路内において該第1通路の長手軸線の方向で変位可能に配置された流路連結部材であって、該流体供給口からの流体を受け入れる入口開口、該流路部材保持部に保持された流路部材の流路に接続される出口開口、該入口開口から該出口開口にまで延び該第1通路と連通して該第1通路とともに当該流体接続装置の流路を構成する第2通路、及び該出口開口の周囲に形成され、該流路部材保持部に保持された該流路部材に当接して該第2通路と該流路部材の流路とを該出口開口において連通させるように該流路部材と密封係合する当接面を有する、流路連結部材と、
    該第2通路内に配置され、該第2通路を閉止又は略閉止する閉止状態と、該第2通路を開放する開放状態とを有し、該出口開口の側の圧力に対する該入口開口の側の相対圧力が一定の大きさ以上となったときに該開放状態となるようにされた弁部材と、
    該流路連結部材を、該当接面が該流路部材に押し付けられる方向に向かって付勢するコイルスプリングと、
    を備え
    対応する流路部材が該流路部材保持部に保持されたときに該コイルスプリングの付勢力によって該当接面が該流路部材に押し付けられ、外部流体供給源からの流体の供給が開始されると、該第2通路内における該弁部材よりも該入口開口の側の圧力が、該出口開口の側の圧力よりも大きくなって、該当接面が該流路部材にさらに強く押し付けられるようにされた、流体接続装置。
  2. 該弁部材が該閉止状態となっているときに、該入口開口と該出口開口との間を連通する微小流路を有する、請求項1に記載の流体接続装置。
  3. 該微小流路が該弁部材の外周面と該第2通路の内周面との間に形成される間隙によって構成されている、請求項2に記載の流体接続装置。
  4. 該弁部材が、該閉止状態となる閉止位置と、該閉止位置よりも該長手軸線の方向で該出口開口の側に位置して該開放状態となる開放位置との間で該流路連結部材に対して変位可能とされており、
    該弁部材を該閉止位置に向かって付勢する付勢部材をさらに備える、請求項1乃至3の何れか一項に記載の流体接続装置。
  5. 該第2通路が、該入口開口の側の小径通路部と、該小径通路部に連接し該小径通路部よりも大きい内径を有する該出口開口の側の大径通路部とを有し、
    該弁部材が、該小径通路部内に挿入される弁本体部と、該大径通路部内に位置し該弁本体部から径方向外側に延びるフランジ部と、を有し、
    該弁本体部の該入口開口の側の端部に切欠きが設けられていて、該弁部材が該開放位置にあるときに該切欠きを介して該小径通路部と該大径通路部とが連通するようにされた、請求項4に記載の流接続装置。
  6. 該付勢部材が、該フランジ部に支持される第1端と該流路連結部材に支持される第2端を有し、該第1端の開口部から第2端の開口部にまで該長手軸線の方向に延びる内部空間を画定するコイルスプリングであり、
    該フランジ部が該コイルスプリングの該第1端を部分的に支持して、該内部空間と該第2通路とが該第1端の開口部を介して連通するようにされた、請求項5に記載の流体接続装置。
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