JP6893292B1 - 偏光フィルムの製造方法および製造装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】幅方向における収縮力が均一な偏光フィルムを製造することができる偏光フィルムの製造方法及び製造装置を提供すること。【解決手段】偏光フィルムの製造方法であって、ポリビニルアルコール系樹脂フィルムを搬送させながら1対のニップロール間で延伸処理を施す延伸処理工程を含み、延伸処理工程において、1対のニップロールのうちフィルム搬送方向において上流側のニップロールの幅をA[mm]、フィルム搬送方向において下流側のニップロールの幅をB[mm]、前記フィルム搬送方向において下流側のニップロールに接触する直前のポリビニルアルコール系樹脂フィルムの幅をC[mm]とするとき、3.0≦Y<7.0[式中、Y=(A+B+C)/Cとする]を満たす、偏光フィルムの製造方法。【選択図】なし

Description

本発明は、偏光フィルムの製造方法および製造装置に関する。
偏光フィルムの製造方法は、例えば特許文献1及び特許文献2において提案されている。
特開2017−149052号公報 特開2017−105970号公報
本発明の目的は、偏光フィルムの幅方向における収縮力が均一な偏光フィルムを製造することができる偏光フィルムの製造方法及び製造装置を提供することである。
本発明は、以下の偏光フィルムの製造装置及び製造方法を提供する。
[1] 偏光フィルムの製造方法であって、
ポリビニルアルコール系樹脂フィルムを搬送させながら1対のニップロール間で延伸処理を施す延伸処理工程を含み、
前記延伸処理工程において、前記1対のニップロールのうちフィルム搬送方向において上流側のニップロールの幅をA[mm]、フィルム搬送方向において下流側のニップロールの幅をB[mm]、前記フィルム搬送方向において下流側のニップロールに接触する直前のポリビニルアルコール系樹脂フィルムの幅をC[mm]とするとき、下記式(1):3.0≦Y<7.0 (1)
[式中、Y=(A+B+C)/Cとする]
を満たす、偏光フィルムの製造方法。
[2] 前記A[mm]及び前記C[mm]は、下記式(2):
1.0<A/C<3.0 (2)
を満たす、[1]に記載の偏光フィルムの製造方法。
[3] 前記B[mm]及び前記C[mm]は、下記式(3):
1.0<B/C<3.0 (3)
を満たす、[1]又は[2]に記載の偏光フィルムの製造方法。
[4] 以下の工程:
長尺のポリビニルアルコール系樹脂フィルムを原反ロールから巻出す巻出工程、
前記巻出工程後のポリビニルアルコール系樹脂フィルムを膨潤浴に浸漬させた後に引き出す膨潤処理工程、
前記膨潤処理工程後のポリビニルアルコール系樹脂フィルムを染色浴に浸漬させた後に引き出す染色処理工程、及び
前記染色処理後のポリビニルアルコール系樹脂フィルムを架橋浴に浸漬させた後に引き出す架橋処理工程
をさらに含み、
前記延伸処理工程は、前記膨潤処理工程、前記染色処理工程及び前記架橋処理工程のうちいずれか1以上において行う、[1]〜[3]に記載の偏光フィルムの製造方法。
[5] 前記延伸処理工程は、前記架橋処理工程において行う、[4]に記載の偏光フィルムの製造方法。
[6] 前記架橋処理工程は、染色処理後のポリビニルアルコール系樹脂フィルムを第1架橋浴に浸漬させた後に引き出す第1架橋処理工程、及び第1架橋処理工程後のポリビニルアルコール系樹脂フィルムを第2架橋浴に浸漬させた後に引き出す第2架橋処理工程を含み、前記延伸処理工程は、前記第2架橋処理工程において施す、[5]に記載の偏光フィルムの製造方法。
[7] 偏光フィルムの製造装置であって、
長尺のポリビニルアルコール系樹脂フィルムを原反ロールから巻出しながらフィルム搬送経路に沿って搬送させるガイドロール、及び
巻出されたポリビニルアルコール系樹脂フィルムに延伸処理を施す1対のニップロールを備え、
前記フィルム搬送経路の上流側に配置されたニップロールの幅をA[mm]、前記フィルム搬送経路の下流側に配置されたニップロールの幅をB[mm]、前記フィルム搬送経路の下流側に配置されたニップロールに接触する直前のポリビニルアルコール系樹脂フィルムの幅をC[mm]とするとき、下記式(4):
3.0≦Y<7.0 (4)
[式中、Y=(A+B+C)/Cとする]
を満たす、偏光フィルムの製造装置。
[8] 前記A[mm]及び前記C[mm]は、下記式(5):
1.0<A/C<3.0 (5)
を満たす、[7]に記載の偏光フィルムの製造装置。
[9] 前記B[mm]及び前記C[mm]は、下記式(6):
1.0<B/C<3.0 (6)
を満たす、[7]又は[8]に記載の偏光フィルムの製造装置。
[10] 前記フィルム搬送経路上に膨潤処理を施すための浴槽、染色処理を施すための浴槽及び架橋処理を施すための浴槽をこの順に備え、
前記浴槽のうちいずれか1以上の浴槽の入口及び出口に前記1対のニップロールを備える、[7]〜[9]に記載の偏光フィルムの製造装置。
[11] 前記架橋処理を施すための浴槽の入口及び出口に前記1対のニップロールを備える、[10]に記載の偏光フィルムの製造装置。
[12] 前記架橋処理を施すための浴槽は、前記フィルム搬送経路の上流側から順に第1架橋浴槽及び第2架橋浴槽を備え、前記第2架橋浴槽の入口及び出口に前記1対のニップロールを備える、[11]に記載の偏光フィルムの製造装置。
本発明によれば、幅方向における収縮力が均一な偏光フィルムを製造することができる偏光フィルムの製造方法及び製造装置を提供することができる。また、本発明の偏光フィルムの製造方法及び製造装置を用いて得られる偏光フィルムは、良好な厚みの均一性と光学特性を有する。
偏光フィルムの製造方法の一例を模式的に示す概略図である。 偏光フィルムの製造方法を示すフローチャートである。 偏光フィルムの製造装置の一例を模式的に示す断面図である。 偏光フィルムの製造装置における架橋浴槽の一例を模式的に示す断面図である。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施形態を説明するが、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。以下の全ての図面においては、各構成要素を理解し易くするために縮尺を適宜調整して示しており、図面に示される各構成要素の縮尺と実際の構成要素の縮尺とは必ずしも一致しない。
<偏光フィルムの製造方法>
本発明の一態様に係る偏光フィルムの製造方法は、ポリビニルアルコール系樹脂フィルムを搬送させながら1対のニップロール間で延伸処理を施す延伸処理工程を含む。
[ポリビニルアルコール系樹脂フィルム]
ポリビニルアルコール系樹脂フィルムを構成するポリビニルアルコール系樹脂としては、ポリ酢酸ビニル系樹脂をケン化したものを用いることができる。ポリ酢酸ビニル系樹脂としては、酢酸ビニルの単独重合体であるポリ酢酸ビニルの他、酢酸ビニルとこれに共重合可能な他の単量体との共重合体が例示される。酢酸ビニルに共重合可能な他の単量体としては、例えば、不飽和カルボン酸類、オレフィン類、ビニルエーテル類、不飽和スルホン酸類、アンモニウム基を有する(メタ)アクリルアミド類等が挙げられる。ポリビニルアルコール系樹脂のケン化度は、通常約85モル%以上、好ましくは約90モル%以上、より好ましくは約99モル%以上である。本明細書において「(メタ)アクリル」とは、アクリル及びメタクリルから選択される少なくとも一方を意味する。「(メタ)アクリロイル」についても同様である。
ポリビニルアルコール系樹脂は変性されていてもよく、例えば、アルデヒド類で変性されたポリビニルホルマール、ポリビニルアセタール、ポリビニルブチラール等も使用し得る。
ポリビニルアルコール系樹脂の平均重合度は、好ましくは100以上10000以下であり、より好ましくは1500以上8000以下であり、さらに好ましくは2000以上5000以下である。ポリビニルアルコール系樹脂の平均重合度は、JIS K 6726(1994)に準拠して求めることができる。平均重合度が100未満では好ましい偏光性能を得ることが困難であり、10000超ではフィルム加工性に劣ることがある。
原反フィルムであるポリビニルアルコール系樹脂フィルムの幅は、例えば300mm以上5000mm以下である。
原反フィルムであるポリビニルアルコール系樹脂フィルムの厚みは、例えば10μm以上50μm以下程度であり、偏光フィルムの厚みを15μm以下とする観点から、好ましくは40μm以下、より好ましくは30μm以下である。
[延伸処理工程]
延伸処理工程は、ポリビニルアルコール系樹脂フィルムを搬送させながら1対のニップロール間で延伸処理を施す工程である。延伸処理は一軸延伸処理であることができる。延伸処置は、空中で延伸を行う乾式延伸、後述の処理浴槽中で延伸を行う湿式延伸のいずれであってもよく、これらの双方を行ってもよい。延伸処理は、1対のニップロール間に周速差をつけてフィルム搬送方向に一軸延伸を行うロール間延伸であることができる。
原反フィルムを基準とする延伸倍率(2以上の段階で延伸処理を行う場合にはそれらの累積延伸倍率)は、3倍以上8倍以下程度である。良好な偏光特性を付与するために、延伸倍率は、好ましくは4倍以上、より好ましくは5倍以上である。
図1は、延伸処理工程を示す概略図である。1対のニップロールを構成するニップロール1,2のうちフィルム搬送方向において上流側のニップロール1の幅をA[mm](以下、上流側ニップロール幅Aとも称する)、フィルム搬送方向において下流側のニップロール2の幅をB[mm](以下、下流側ニップロール幅Bとも称する)、フィルム搬送方向において下流側のニップロール2に接触する直前のポリビニルアルコール系樹脂フィルム3の幅をC[mm](以下、PVA幅Cとも称する)とするとき、下記式(1):
3.0≦Y<7.0 (1)
[式中、Y=(A+B+C)/Cとする]
を満たす。
ニップロールは通常、2本のロールから構成される。図1において、ニップロール1は、2本のロール1aおよび1bから構成され、ニップロール2は2本のロール2aおよび2bから構成されている。ニップロールを構成する2本のロールの幅は同一であってよく、又は互いに異なっていてよい。
延伸処理工程において、上記式(1)を満たすことにより、得られる偏光フィルムの幅方向における収縮力及び厚みの偏差が小さくなり、優れた視感度補正単体透過率Ty(以下、透過率Tyともいう)及び視感度補正単体偏光度Py(以下、偏光度Pyともいう)が得られ易くなる傾向にある。本明細書において、偏光フィルムの幅方向は、フィルム搬送方向に対し垂直な方向であり、偏光フィルムの吸収軸に対し垂直な方向をいう。
上記式(1)におけるYは、好ましくは3.1以上、より好ましくは3.3以上、さらに好ましくは3.5以上である。上記式(1)におけるYは、好ましくは6.9以下、より好ましくは6.7以下、さらに好ましくは6.5以下、特に好ましくは6.3以下である。
上流側ニップロール幅Aは、例えば300mm以上3600mm以下である。なお、上流側のニップロールにおいて、ニップロールを構成する2本のロールの幅が互いに異なる場合はロールの幅が短い方を上流側ニップロール幅Aとする。
下流側ニップロール幅Bは、例えば300mm以上3100mm以下である。なお、下流側のニップロールにおいて、ニップロールを構成する2本のロールの幅が互いに異なる場合はロールの幅が短い方を下流側ニップロール幅Bとする。
上流側ニップロール幅A[mm]及び下流側ニップロール幅B[mm]は同一であってよく、異なっていてもよい。
PVA幅Cは、例えば300mm以上3000mm以下である。
上流側ニップロール幅A及びPVA幅Cは、偏光フィルムの幅方向における収縮力及び厚みの均一性の観点から好ましくは下記式(2):
1.0<A/C<3.0 (2)
をさらに満たすことができる。
上記式(2)におけるA/Cは、好ましくは1.1以上、より好ましくは1.2以上である。上記式(2)におけるA/Cは、好ましくは2.9以下、より好ましくは2.7以下、さらに好ましくは2.6以下、特に好ましくは2.5以下である。
上流側ニップロール幅B及びPVA幅Cは、偏光フィルムの幅方向における収縮力及び厚みの均一性の観点から好ましくは下記式(3):
1.0<B/C<3.0 (3)
をさらに満たすことができる。
上記式(3)におけるB/Cは、好ましくは1.1以上、より好ましくは1.2以上である。上記式(3)におけるB/Cは、好ましくは2.9以下、より好ましくは2.7以下、さらに好ましくは2.6以下、特に好ましくは2.5以下である。
図1において、図示されていないが、1対のニップロール1,2の間に1以上のガイドロールを用いてフィルムを支持してもよい。
[偏光フィルムの製造方法の一実施態様]
偏光フィルムの製造方法は、以下の工程:長尺のポリビニルアルコール系樹脂フィルムを原反ロールから巻出す巻出工程、巻出工程後のポリビニルアルコール系樹脂フィルムを膨潤浴に浸漬させた後に引き出す膨潤処理工程、膨潤処理工程後のポリビニルアルコール系樹脂フィルムを染色浴に浸漬させた後に引き出す染色処理工程、及び染色処理後のポリビニルアルコール系樹脂フィルムを架橋浴に浸漬させた後に引き出す架橋処理工程をさらに含むことができる。
延伸処理工程は、膨潤処理工程、染色処理工程及び架橋処理工程のうちいずれか1以上において行うことができる。また、上記延伸処理工程に加えて他の延伸処理を行うこともできる。他の延伸処理は、例えば上記延伸処理以外のロール間延伸、熱ロール延伸、テンター延伸等であることができる。
上記工程は、偏光フィルムの製造装置のフィルム搬送経路に沿って原反フィルムであるポリビニルアルコール系樹脂フィルムを連続的に搬送させることによって連続的に実施することができる。フィルム搬送経路は、各工程を実施するための設備(処理槽や炉等)を、それらの実施順に備えている。
フィルム搬送経路は、上記設備の他、ガイドロールやニップロール等を適宜の位置に配置することによって構築されることができる。例えば、ガイドロールは、後述する処理浴槽の前後や処理浴槽中に配置することができ、これにより処理浴槽へのフィルムの導入・浸漬及び処理浴槽からの引き出しを行うことができる。より具体的には、各処理槽中に2以上のガイドロールを設け、これらのガイドロールに沿ってフィルムを搬送させることにより、各処理浴槽にフィルムを浸漬させることができる。
偏光フィルムの製造方法について図2を参照しながらより詳細に説明する。図2に示す製造方法は、長尺のポリビニルアルコール系樹脂フィルムを原反ロールから巻出す巻出工程S10、巻出工程後のポリビニルアルコール系樹脂フィルムを膨潤浴に浸漬させた後に引き出す膨潤処理工程S20、膨潤処理工程後のポリビニルアルコール系樹脂フィルムを染色浴に浸漬させた後に引き出す染色処理工程S30、及び染色処理後のポリビニルアルコール系樹脂フィルムを架橋浴に浸漬させた後に引き出す架橋処理工程S40と、架橋処理工程S40後のフィルムを洗浄槽に浸漬する洗浄工程S50と、及び洗浄工程S50後の乾燥工程S60とを含む。
上述のように、ポリビニルアルコール系樹脂フィルムは、偏光フィルムの製造工程のいずれか1以上の段階、より具体的には、膨潤処理工程S20から架橋処理工程S40までのいずれか1以上の段階で延伸処理工程を行うことができる。
[巻出工程]
原反フィルムであるポリビニルアルコール系樹脂フィルムは、例えば、長尺の未延伸又は延伸ポリビニルアルコール系樹脂フィルムのロール(巻回品)として用意することができる。この場合、偏光フィルムもまた、長尺物として得られる。巻出工程S10は、長尺のポリビニルアルコール系樹脂フィルムを巻出装置を用いて原反ロールから巻出すことができる。巻き出されたポリビニルアルコール系樹脂フィルムは、フィルム搬送経路に沿って連続的に搬送される。
[膨潤処理工程]
膨潤処理は、原反フィルムであるポリビニルアルコール系樹脂フィルムの異物除去、可塑剤除去、易染色性の付与、フィルムの可塑化等の目的で必要に応じて実施される処理であり、具体的には、水を含有する処理液を収容する膨潤処理を施すための浴槽(以下、膨潤浴槽ともいう)にポリビニルアルコール系樹脂フィルムを浸漬させることにより行うことができる。当該フィルムは、1つの膨潤浴槽に浸漬されてもよいし、2以上の膨潤浴槽に順次浸漬されてもよい。
延伸処理工程は、膨潤処理前、膨潤処理時、又は膨潤処理前及び膨潤処理時に行うことができる。
膨潤浴槽に収容される処理液は、水(例えば純水)であることができる他、アルコール類のような水溶性有機溶媒を添加した水溶液であってもよい。
フィルムを浸漬するときの膨潤浴槽に収容される処理液の温度は、通常10〜70℃程度、好ましくは15〜50℃程度であり、フィルムの浸漬時間は、通常10〜600秒程度、好ましくは20〜300秒程度である。
膨潤処理工程は、膨潤処理を施す前に、ポリビニルアルコール系樹脂フィルムを洗浄するための水洗処理を行うための槽(以下、水洗処理槽ともいう)を備えていてもよい。
[染色処理工程]
本工程における染色処理は、ポリビニルアルコール系樹脂フィルムに二色性色素を吸着、配向させる目的で行われる処理であり、具体的には、二色性色素を含有する処理液を収容する染色処理を施すための浴槽(以下、染色浴槽ともいう)にポリビニルアルコール系樹脂フィルムを浸漬させることにより行うことができる。当該フィルムは、1つの染色浴槽に浸漬されてもよいし、2以上の染色浴槽に順次浸漬されてもよい。例えば2の染色浴槽に順次浸漬する場合、フィルム搬送方向において上流側から第1染色処理工程、第2染色処理工程ということがある。
二色性色素の染色性を高めるために、染色処理工程に供されるフィルムは、少なくともある程度の延伸処理が施されていてもよい。染色処理前の延伸処理の代わりに、あるいは染色処理前の延伸処理に加えて、染色処理時に延伸処理工程を行ってもよい。
二色性色素は、ヨウ素又は二色性有機染料であることができる。二色性有機染料の具体例は、レッドBR、レッドLR、レッドR、ピンクLB、ルビンBL、ボルドーGS、スカイブルーLG、レモンイエロー、ブルーBR、ブルー2R、ネイビーRY、グリーンLG、バイオレットLB、バイオレットB、ブラックH、ブラックB、ブラックGSP、イエロー3G、イエローR、オレンジLR、オレンジ3R、スカーレットGL、スカーレットKGL、コンゴーレッド、ブリリアントバイオレットBK、スプラブルーG、スプラブルーGL、スプラオレンジGL、ダイレクトスカイブルー、ダイレクトファーストオレンジS、ファーストブラックを含む。二色性色素は、1種のみを単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
二色性色素としてヨウ素を用いる場合、染色浴槽に収容される処理液には、ヨウ素及びヨウ化カリウムを含有する水溶液を用いることができる。ヨウ化カリウムに代えて、ヨウ化亜鉛等の他のヨウ化物を用いてもよく、ヨウ化カリウムと他のヨウ化物を併用してもよい。また、ヨウ化物以外の化合物、例えば、ホウ酸、塩化亜鉛、塩化コバルト等を共存させてもよい。ホウ酸を添加する場合は、ヨウ素を含む点で後述する架橋処理と区別される。上記水溶液におけるヨウ素の含有量は通常、水100質量部あたり0.01質量部以上1質量部以下である。また、ヨウ化カリウム等のヨウ化物の含有量は通常、水100質量部あたり0.5質量部以上20質量部以下である。
フィルムを浸漬するときの染色浴槽に収容される処理液の温度は、通常10℃以上45℃以下、好ましくは10℃以上40℃以下であり、より好ましくは20℃以上35℃以下であり、フィルムの浸漬時間は、通常30秒以上600秒以下、好ましくは60秒以上300秒以下である。
二色性色素として二色性有機染料を用いる場合、染色浴槽に収容される処理液には、二色性有機染料を含有する水溶液を用いることができる。当該水溶液における二色性有機染料の含有量は通常、水100質量部あたり1×10-4質量部以上10質量部以下であり、好ましくは1×10-3質量部以上1質量部以下である。染色浴槽には染色助剤等を共存させてもよく、例えば、硫酸ナトリウム等の無機塩や界面活性剤等を含有させてもよい。二色性有機染料は1種のみを単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。フィルムを浸漬するときの染色浴槽に収容される処理液の温度は、例えば20℃以上80℃、好ましくは30℃以上70℃以下であり、フィルムの浸漬時間は、通常30秒以上600秒以下、好ましくは60秒以上300秒以下である。
[架橋処理工程]
染色処理工程後のポリビニルアルコール系樹脂フィルムを架橋剤で処理する架橋処理は、架橋による耐水化や色相調整等の目的で行う処理であり、具体的には、架橋剤を含有する架橋処理を施すための浴槽(以下、架橋浴槽ともいう)に収容される処理液に染色処理工程後のフィルムを浸漬させる処理であることができる。当該フィルムは、1つの架橋浴槽に浸漬されてもよいし、2以上の架橋浴槽に順次浸漬されてもよい。架橋処理時に延伸処理工程を行ってもよい。例えば2の架橋浴槽に順次浸漬する場合、フィルム搬送方向において上流側から第1架橋処理工程、第2架橋処理工程ということがある。
架橋剤としては、ホウ酸、グリオキザール、グルタルアルデヒド等を挙げることができ、ホウ酸が好ましく用いられる。2種以上の架橋剤を併用することもできる。架橋浴槽に収容される処理液におけるホウ酸の含有量は通常、水100質量部あたり0.1質量部以上15質量部以下であり、好ましくは1質量部以上10質量部以下である。二色性色素がヨウ素の場合、架橋浴槽に収容される処理液は、ホウ酸に加えてヨウ化物を含有することが好ましい。架橋浴槽に収容される処理液におけるヨウ化物の含有量は通常、水100質量部あたり0.1質量部以上15質量部以下であり、好ましくは5質量部以上12質量部以下である。ヨウ化物としては、ヨウ化カリウム、ヨウ化亜鉛等が挙げられる。また、ヨウ化物以外の化合物、例えば、塩化亜鉛、塩化コバルト、塩化ジルコニウム、チオ硫酸ナトリウム、亜硫酸カリウム、硫酸ナトリウム等を架橋浴槽に共存させてもよい。
フィルムを浸漬するときの架橋浴槽に収容される処理液の温度は、通常50℃以上85℃以下、好ましくは50℃以上70℃以下であり、フィルムの浸漬時間は、通常10秒以上600秒以下、好ましくは20秒以上300秒以下である。
架橋浴槽が2槽以上から構成される場合、各架橋浴槽に収容される処理液の組成及び温度は同じであってもよいし、異なっていてもよい。架橋浴槽に収容される処理液は、ポリビニルアルコール系樹脂フィルムを浸漬させる目的に応じた架橋剤及びヨウ化物等の濃度や、温度を有していてもよい。架橋による耐水化のための架橋処理及び色相調整(補色)のための架橋処理を、それぞれ複数の工程(例えば複数の槽)で行ってもよい。
一般に、架橋による耐水化のための架橋処理及び色相調整(補色)のための架橋処理の双方を実施する場合、色相調整(補色)のための架橋処理を実施する槽(補色槽)が後段に配置される。補色槽に収容される処理液の温度は、例えば10℃以上55℃以下であり、好ましくは20℃以上50℃以下である。補色槽に収容される処理液における架橋剤の含有量は、水100質量部あたり、例えば1質量部以上5質量部以下である。補色槽に収容される処理液におけるヨウ化物の含有量は、水100質量部あたり、例えば3質量部以上30質量部以下である。
延伸処理工程は、偏光フィルムの幅方向における収縮力及び厚みの均一性の観点から、架橋処理工程において行うことが好ましく、架橋処理工程に加えて膨潤処理工程及び線色処理工程のいずれにおいても行うことがより好ましい。架橋処理工程が、染色処理後のポリビニルアルコール系樹脂フィルムを第1架橋浴に浸漬させた後に引き出す第1架橋処理工程、及び第1架橋処理工程後のポリビニルアルコール系樹脂フィルムを第2架橋浴に浸漬させた後に引き出す第2架橋処理工程を含む場合、延伸処理工程は、第2架橋処理工程において行うことが好ましい。
[洗浄工程]
本工程における洗浄処理は、ポリビニルアルコール系樹脂フィルムに付着した余分な架橋剤や二色性色素等の薬剤を除去する目的で必要に応じて実施される処理であり、水を含有する洗浄液を用いて架橋処理工程後のポリビニルアルコール系樹脂フィルムを洗浄する処理である。具体的には、洗浄槽に収容される処理液(洗浄液)に架橋処理工程後のポリビニルアルコール系樹脂フィルムを浸漬させる処理であることができる。当該フィルムは、1つの洗浄槽に浸漬されてもよいし、2以上の洗浄槽に順次浸漬されてもよい。あるいは、洗浄処理は、架橋処理工程後のポリビニルアルコール系樹脂フィルムに対して洗浄液をシャワーとして噴霧する処理であってもよく、上記の浸漬と噴霧とを組み合わせてもよい。
洗浄液は、水(例えば純水)であることができる他、アルコール類のような水溶性有機溶媒を添加した水溶液であってもよい。洗浄液の温度は、例えば5℃以上40℃以下程度であることができる。
洗浄工程S50は任意の工程であり省略されてもよいし、後述するように、乾燥工程S60中に洗浄処理を行ってもよい。好ましくは、洗浄工程S50を行った後のフィルムに対して乾燥工程S60を行う。
[乾燥工程]
乾燥工程S60は、洗浄工程S50後のポリビニルアルコール系樹脂フィルムを乾燥させるためのゾーンである。洗浄工程S50後のポリビニルアルコール系樹脂フィルムを引き続き搬送させながら、乾燥工程S60に当該フィルムを導入することによって乾燥処理を施すことができ、これにより偏光フィルムが得られる。
乾燥処理は、フィルムの乾燥手段(加熱手段)を用いて行われる。乾燥手段の好適な一例は乾燥炉である。乾燥炉は、好ましくは炉内温度を制御可能なものである。乾燥炉は、例えば、熱風の供給等により炉内温度を高めることができる熱風オーブンである。また乾燥手段による乾燥処理は、凸曲面を有する1又は2以上の加熱体に洗浄工程S50後のポリビニルアルコール系樹脂フィルムを密着させる処理や、ヒーターを用いて該フィルムを加熱する処理であってもよい。
上記加熱体としては、熱源(例えば、温水等の熱媒や赤外線ヒーター)を内部に備え、表面温度を高めることができるロール(例えば熱ロールを兼ねたガイドロール)を挙げることができる。上記ヒーターとしては、赤外線ヒーター、ハロゲンヒーター、パネルヒーター等を挙げることができる。
乾燥処理の温度(例えば、乾燥炉の炉内温度、熱ロールの表面温度等)は、通常30℃以上100℃以下であり、50℃以上90℃以下であることが好ましい。乾燥時間は特に制限されないが、例えば30秒以上600秒以下である。
[その他の処理工程]
その他の処理工程としては、例えば架橋処理の後に行われる、ホウ酸を含まないヨウ化物水溶液へ浸漬する補色処理工程等であってよい。
以上の工程を経て、一軸延伸されたポリビニルアルコール系樹脂フィルムに二色性色素が吸着配向されている偏光フィルムを得ることができる。
得られた偏光フィルムは、例えば、そのまま次の偏光板作製工程(偏光フィルムの片面又は両面に熱可塑性樹脂フィルムを貼合する工程)に搬送することもできる。
[偏光フィルム]
偏光フィルムの厚みは、例えば4μm以上40μm以下であってよく、好ましくは4μm以上30μm以下、より好ましくは4μm以上24μm以下である。
偏光フィルムの収縮力は、例えば1.0N以上10.0N以下であってよく、好ましくは1.0N以上5.0N以下、より好ましくは1.0N以上4.0N以下である。
偏光フィルムは、幅方向における収縮力の偏差が例えば0.3N以下であってよく、好ましくは0.25N以下である。本明細書において、幅方向における収縮力の偏差は、幅方向における中央部と端部との収縮力の差をいう。
偏光フィルムは、透過率Tyが例えば40%以上であってよく、通常50.0%以下であり、例えば50.0%未満であってもよいし、49.0%以下であってもよい。
偏光フィルムは、幅方向における透過率Tyの偏差が例えば2.0%以下であってよく、好ましくは1.0%以下である。本明細書において、幅方向における透過率Tyの偏差は、幅方向における透過率Tyの最大値と最小値との差をいう。
偏光フィルムは、偏光度Pyが例えば99.00%以上であってよく、好ましくは99.90%以上であり、通常100%以下であり、例えば100%未満であってよい。
偏光フィルムは、幅方向における偏光度Pyの偏差が例えば0.1%以下であってよく、好ましくは0.01%以下である。本明細書において、幅方向における偏光度Pyの偏差は、幅方向における偏光度Pyの最大値と最小値との差をいう。
偏光フィルムの厚み、収縮力、透過率Ty及び偏光度Pyは、後述の実施例の欄において説明する方法に従って測定することができる。
<偏光フィルムの製造装置>
本発明の別の一実施態様に係る偏光フィルムの製造装置は、長尺のポリビニルアルコール系樹脂フィルムを原反ロールから巻出しながらフィルム搬送経路に沿って搬送させるガイドロール、及び巻出されたポリビニルアルコール系樹脂フィルムに延伸処理を施す1対のニップロールを備える。ポリビニルアルコール系樹脂フィルム、原反ロール、フィルム搬送経路、ガイドロール、延伸処理及び1対のニップロールについての説明は、上述の偏光フィルムの製造方法における説明が適用される。
フィルム搬送経路の上流側に配置されたニップロールの幅をA[mm](以下、上流側ニップロール幅Aともいう)、フィルム搬送経路の下流側に配置されたニップロールの幅をB[mm](以下、下流側ニップロール幅Bともいう)、フィルム搬送経路の下流側に配置されたニップロールに接触する直前のポリビニルアルコール系樹脂フィルムの幅をC[mm](以下、PVA幅Cともいう)とするとき、下記式(4):
3.0≦Y<7.0 (4)
[式中、Y=(A+B+C)/Cとする]
を満たす。
偏光フィルムの製造装置において、上記式(4)を満たすことにより、得られる偏光フィルムの幅方向における収縮力及び厚みの偏差が小さくなり、優れた透過率Ty及び偏光度Pyが得られ易くなる傾向にある。
上記式(4)においてYは、好ましくは3.1以上、より好ましくは3.3以上、さらに好ましくは3.5以上である。上記式(4)においてYは、好ましくは6.9以下、より好ましくは6.7以下、さらに好ましくは6.5以下、特に好ましくは6.3以下である。
上流側ニップロール幅Aは、例えば300mm以上3600mm以下である。なお、上流側のニップロールにおいて、ニップロールを構成する2本のロールの幅が互いに異なる場合はロールの幅が短い方を上流側ニップロール幅Aとする。
下流側ニップロール幅Bは、例えば300mm以上3100mm以下である。なお、下流側のニップロールにおいて、ニップロールを構成する2本のロールの幅が互いに異なる場合はロールの幅が短い方を下流側ニップロール幅Bとする。
上流側ニップロール幅A[mm]及び下流側ニップロール幅B[mm]は同一であってよく、異なっていてもよい。
PVA幅Cは、例えば300mm以上3000mm以下である。
上流側ニップロール幅A及びPVA幅Cは、収縮力の観点から好ましくは下記式(5):
1.0<A/C<3.0 (5)
をさらに満たすことができる。
上記式(5)においてA/Cは、好ましくは1.1以上、より好ましくは1.2以上である。上記式(5)の右辺は、好ましくは2.9以下、より好ましくは2.7以下、さらに好ましくは2.6以下、特に好ましくは2.5以下である。
上流側ニップロール幅B及びPVA幅Cは、収縮力の観点から好ましくは下記式(6):
1.0<B/C<3.0 (6)
をさらに満たすことができる。
上記式(6)においてB/Cは、好ましくは1.1以上、より好ましくは1.2以上である。上記式(6)においてB/Cは、好ましくは2.9以下、より好ましくは2.7以下、さらに好ましくは2.6以下、特に好ましくは2.5以下である。
偏光フィルムの製造装置において、1対のニップロールは1以上の処理浴槽(膨潤浴槽、染色浴槽、架橋浴槽及び洗浄槽のような、フィルム搬送経路上に設けられるポリビニルアルコール系樹脂フィルムに対して処理を施す処理液を収容する浴槽を総称して処理浴槽ともいう)の入口及び出口に配置することができる。これにより、1以上の処理浴槽中で、その前後に配置されるニップロール間に周速差をつけてフィルム搬送方向に一軸延伸を行うロール間延伸を実施することができる。
[偏光フィルムの製造装置の一実施態様]
偏光フィルムの製造装置は、フィルム搬送経路上に膨潤処理を施すための浴槽、染色処理を施すための浴槽及び架橋処理を施すための浴槽をこの順に備え、上記浴槽のうちいずれか1以上の浴槽の入口及び出口に延伸処理を施すための1対のニップロールを備えることができる。膨潤処理、染色処理及び架橋処理についての説明は、上述の偏光フィルムの製造方法における説明が適用される。
以下、図3を参照しながら、本発明の偏光フィルムの製造装置についてより詳細に説明する。図3に示される偏光フィルム製造装置は、ポリビニルアルコール系樹脂からなる原反(未延伸)フィルム10を、原反ロール11より連続的に巻出しながらフィルム搬送経路に沿って搬送させることにより、フィルム搬送経路上に設けられる膨潤浴槽13、染色浴槽15、架橋浴槽17、及び洗浄槽19を順次通過させ、最後に乾燥炉21を通過させるように構成されている。得られた偏光フィルム23は、例えば、そのまま次の偏光板作製工程(偏光フィルム23の片面又は両面に保護フィルムを貼合する工程)に搬送することができる。図3における矢印は、フィルムを搬送方向を示している。
なお図3は、処理浴槽(膨潤浴槽13、染色浴槽15、架橋浴槽17及び洗浄槽19)をそれぞれ1槽ずつ設けた例を示しているが、必要に応じて、いずれか1以上の処理浴槽を2槽以上設けてもよい。
1対のニップロールは、例えばニップロール51と52との組合せ、ニップロール52と53との組合せ、ニップロール53と54との組合せ等であることができる。
偏光フィルム製造装置のフィルム搬送経路は、上記処理浴槽の他、搬送されるフィルムを支持する、あるいはさらにフィルム搬送方向を変更することができるガイドロール30〜50や、搬送されるフィルムを押圧・挟持し、その回転による駆動力をフィルムに与えることができる、あるいはさらにフィルム搬送方向を変更することができるニップロール51〜55を適宜の位置に配置することによって構築することができる。ガイドロールやニップロールは、各処理浴の前後や処理浴中に配置することができ、これにより処理浴へのフィルムの導入・浸漬及び処理浴からの引き出しを行うことができる。例えば、各処理浴中に1以上のガイドロールを設け、これらのガイドロールに沿ってフィルムを搬送させることにより、各処理浴槽にフィルムを浸漬させることができる。
膨潤処理は、原反フィルム10を原反ロール11より連続的に巻出しながら、フィルム搬送経路に沿って搬送させ、原反フィルム10を膨潤浴槽13(膨潤浴槽に収容された処理液)に所定時間浸漬し、次いで引き出すことによって実施することができる。膨潤処理においては、ニップロール51、52及びガイドロール30〜34によって構築されたフィルム搬送経路に沿って搬送される。
膨潤処理では、原反フィルム10が幅方向に膨潤してフィルムにシワが入るといった問題が生じやすい。このシワを取りつつフィルムを搬送するための1つの手段として、ガイドロール30〜34のいずれか1以上にエキスパンダーロール、スパイラルロール、クラウンロールのような拡幅機能を有するロールを用いたり、クロスガイダー、ベンドバー、テンタークリップのような他の拡幅装置を用いたりすることが挙げられる。また、ニップロール51、52により延伸処理を施す場合、シワの発生が抑制され易くなる傾向にある。
膨潤浴槽13においてフィルムの延伸処理を施す場合、膨潤浴槽13の入口及び出口にそれぞれ配置したニップロール51とニップロール52との間に周速差をつけるなどの方法によって行うことができる。
膨潤処理では、フィルムの搬送方向にもフィルムが膨潤拡大するので、フィルムに積極的な延伸を行わない場合は、搬送方向のフィルムのたるみを無くすために、例えば、膨潤浴槽13の前後に配置するニップロール51、52の速度をコントロールする等の手段を講ずることが好ましい。また、膨潤浴槽13中のフィルム搬送を安定化させる目的で、膨潤浴槽13中での水流を水中シャワーで制御したり、EPC装置(Edge Position Control装置:フィルムの端部を検出し、フィルムの蛇行を防止する装置)等を併用したりすることも有用である。
図3に示される例において、膨潤浴槽13から引き出されたフィルムは、ニップロール52、ガイドロール35を順に通過して染色浴槽15へ導入される。
染色処理は、ニップロール52、53及びガイドロール35〜39によって構築されたフィルム搬送経路に沿って搬送させ、膨潤処理後のフィルムを染色浴槽15(染色浴槽に収容された処理液)に所定時間浸漬し、次いで引き出すことによって実施することができる。二色性色素の染色性を高めるために、染色処理工程に供されるフィルムは、少なくともある程度の延伸処理を施したフィルムでることが好ましく、又は染色処理前の延伸処理の代わりに、あるいは染色処理前の延伸処理に加えて、染色処理時に延伸処理工程を行うことがより好ましい。
染色処理においても、膨潤処理と同様にフィルムのシワを除きつつポリビニルアルコール系樹脂フィルムを搬送するために、ガイドロール35〜39のいずれか1以上にエキスパンダーロール、スパイラルロール、クラウンロールのような拡幅機能を有するロールを用いたり、クロスガイダー、ベンドバー、テンタークリップのような他の拡幅装置を用いたりすることができる。また、ニップロール52、53により延伸処理を施す場合、シワの発生が抑制され易くなる傾向にある。
染色浴槽15においてフィルムの延伸処理を施す場合、染色浴槽15の入口及び出口にそれぞれ配置したニップロール52とニップロール53との間に周速差をつけるなどの方法によって行うことができる。
染色浴槽15から引き出されたフィルムは、ニップロール53、ガイドロール40を順に通過して架橋浴槽17へ導入される。
架橋処理は、ニップロール53、54及びガイドロール40〜44によって構築されたフィルム搬送経路に沿って搬送させ、架橋浴槽17(架橋浴槽に収容された処理液)に染色処理後のフィルムを所定時間浸漬し、次いで引き出すことによって実施することができる。
架橋処理を施すための浴槽の入口及び出口にそれぞれ配置したニップロール53とニップロール54との周速差を利用して架橋浴槽17中で延伸処理を施すこともできる。偏光フィルムの幅方向における収縮力及び厚みの均一性の観点から好ましくは、架橋浴槽17中で延伸処理工程を行う。
架橋浴槽17は、図4に示すように、フィルム搬送経路の上流側から順に第1架橋浴槽17a及び第2架橋浴槽17bから構成されることができる。架橋浴槽17が第1架橋浴槽17a及び第2架橋浴槽17bから構成される場合、第2架橋浴槽17bの入口及び出口に配置した1対のニップロール56、57により延伸処理を施すことが好ましい。図4において、ニップロール56が入口側のニップロールとなり、ニップロール57が出口側のニップロールとなる。
架橋処理においても、膨潤処理と同様にフィルムのシワを除きつつポリビニルアルコール系樹脂フィルムを搬送するために、ガイドロール40〜44のいずれか1以上にエキスパンダーロール、スパイラルロール、クラウンロールのような拡幅機能を有するロールを用いたり、クロスガイダー、ベンドバー、テンタークリップのような他の拡幅装置を用いたりすることができる。また、ニップロール53、54により延伸処理を施す場合、シワの発生が抑制され易くなる傾向にある。
架橋浴槽17から引き出されたフィルムは、ニップロール54、ガイドロール45を順に通過して洗浄槽19へ導入される。洗浄処理においても、シワを除きつつポリビニルアルコール系樹脂フィルムを搬送する目的で、ガイドロール45〜49のいずれか1以上にエキスパンダーロール、スパイラルロール、クラウンロールのような拡幅機能を有するロールを用いたり、クロスガイダー、ベンドバー、テンタークリップのような他の拡幅装置を用いたりすることができる。
洗浄処理の後、ポリビニルアルコール系樹脂フィルムを乾燥させる処理を行うことが好ましい。フィルムの乾燥は特に制限されないが、例えば図3に示されるように乾燥炉21を用いて行うことができる。
偏光フィルムの製造方法は、その他の処理浴槽を備えていてもよい。その他の処理浴槽としては、例えば架橋処理の後に行われる、ホウ酸を含まないヨウ化物水溶液で処理するための補色処理浴槽等が挙げられる。
以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明する。例中の「%」及び「部」は、特記のない限り、質量%及び質量部である。
(1)偏光フィルムの収縮力
偏光フィルムの遅相軸が長辺と一致するように、偏光フィルムを幅方向において中央部及び端部から短辺2mm、長辺50mmの矩形にスーパーカッター(株式会社荻野精機製作所製)により切り出し、試験片とした。試験片の収縮力を熱機械分析装置(エスアイアイ・ナノテクノロジー株式会社製、型式TMA/6100)を用いて測定した。この測定は、寸法一定モードにおいて実施し(チャック間距離を10mmとした)、試験片を20℃の室内に十分な時間放置した後サンプルの室内の温度設定を20℃から80℃まで10分間で昇温させ、昇温後はサンプルの室内の温度を80℃で維持するように設定した。昇温後さらに4時間放置した後、80℃の環境下で試験片の長辺方向の収縮力を測定した。この測定において静荷重は0mNとし、治具にはSUS製のプローブを使用した。中央部及び端部の収縮力の差を偏差として求めた。
(2)偏光フィルムの視感度補正単体透過率Ty及び視感度補正偏光度Py
偏光フィルムに、(メタ)アクリル系粘着剤層を介して無アルカリガラス板(コーニング社製の商品名「EAGLE XG」、厚み0.7mm)を貼合して、測定サンプルを得た。この測定サンプルを積分球付き分光光度計(日本分光(株)製の「V7100」、2度視野;C光源)にセットして、透過率Ty及び偏光度Pyを測定した。測定サンプルは、無アルカリガラス板とは反対側から入射光が入射されるようにセットした。
なお、透過率Ty及び偏光度Pyは、それぞれ下記式:
透過率(λ)=0.5×(Tp(λ)+Tc(λ))
偏光度(λ)=100×(Tp(λ)−Tc(λ))/(Tp(λ)+Tc(λ))
で定義される。Tp(λ)は、入射する波長λnmの直線偏光とパラレルニコルの関係で測定したときの透過率(%)であり、Tc(λ)は、入射する波長λnmの直線偏光とクロスニコルの関係で測定したときの透過率(%)である。
透過率Ty及び偏光度Pyは、各波長毎に求めた単体透過率(λ)及び偏光度(λ)に対して、JlS Z 8701の2度視野(C光源)により視感度補正を行ったものである。Ty及びPyは、波長380〜780nmの範囲において5nm刻みで測定した。
(3)偏光フィルムの厚み
(株)ニコン製のデジタルマイクロメーター「MH−15M」を用いて、偏光フィルムの幅方向(フィルム搬送方向に対して垂直方向)における厚みを複数点測定し、そのうちの最大値と最小値との差を偏差としたとき、以下の式にしたがって改善率を求めた。
改善率[%]=[(比較例1の偏差ー実施例の偏差)/比較例1の偏差]×100
<実施例1>
長尺のポリビニルアルコール系樹脂フィルム(原反幅:550mm、平均重合度:約2400、ケン化度:99.9モル%以上、厚み:30μm)を連続的に搬送しながら、以下の[1]〜[4]の浴に順次、張力を付与しながら浸漬し、フィルム搬送方向に延伸した。引き続き、純水で洗浄した後、乾燥して、一軸延伸されたポリビニルアルコールフィルムにヨウ素が吸着配向された長尺の偏光フィルムを得た。
ただしながら、[4]の第2架橋浴槽で1対のニップロール間で延伸処理を施す際には、第2架橋浴槽の入口側(フィルム搬送方向上流側)のニップロールの幅(ニップロール幅A)を900mm、出口側(フィルム搬送方向下流側)のニップロールの幅(ニップロール幅B)を900m、出口側のニップロール幅に接触する直前のポリビニルアルコール系樹脂フィルムの幅(PVA幅C)が355nmとなるようにした。(A+B+C)/C=6.1であった。
[1]膨潤浴槽:40℃の純水
[2]染色浴槽:ヨウ素及びヨウ化カリウムを含有する水溶液
[3]第1架橋浴槽:ヨウ化カリウム及びホウ酸を含有する水溶液
[4]第2架橋浴槽:ヨウ化カリウム及びホウ酸を含有する水溶液
得られた偏光フィルムの収縮力、光学性能、厚み偏差の改善率を表1に示す。
<実施例2〜5、比較例1>
長尺のポリビニルアルコール系樹脂フィルムの原反幅、ニップロール幅A及びB、PVA幅Cを表1に示す値としたこと以外は実施例1と同様にして偏光フィルムを作製した。結果を表1に示す。
Figure 0006893292
1,2 ニップロール、1a,1b,2a,2b ロール、3 ポリビニルアルコール系樹脂フィルム、10 原反フィルム、11 原反ロール、13 膨潤浴槽、15 染色浴槽、17 架橋浴槽、17a 第1架橋浴槽、17b 第2架橋浴槽、19 洗浄槽、21 乾燥炉、23 偏光フィルム、30〜50 ガイドロール、51〜57 ニップロール。

Claims (12)

  1. 偏光フィルムの製造方法であって、
    ポリビニルアルコール系樹脂フィルムを搬送させながら1対のニップロール間で延伸処理を施す延伸処理工程を含み、
    前記延伸処理工程において、前記1対のニップロールのうちフィルム搬送方向において上流側のニップロールの幅をA[mm]、フィルム搬送方向において下流側のニップロールの幅をB[mm]、前記フィルム搬送方向において下流側のニップロールに接触する直前のポリビニルアルコール系樹脂フィルムの幅をC[mm]とするとき、下記式(1):3.0≦Y<7.0 (1)
    [式中、Y=(A+B+C)/Cとする]
    を満たす、偏光フィルムの製造方法。
  2. 前記A[mm]及び前記C[mm]は、下記式(2):
    1.0<A/C<3.0 (2)
    を満たす、請求項1に記載の偏光フィルムの製造方法。
  3. 前記B[mm]及び前記C[mm]は、下記式(3):
    1.0<B/C<3.0 (3)
    を満たす、請求項1又は2に記載の偏光フィルムの製造方法。
  4. 以下の工程:
    長尺のポリビニルアルコール系樹脂フィルムを原反ロールから巻出す巻出工程、
    前記巻出工程後のポリビニルアルコール系樹脂フィルムを膨潤浴に浸漬させた後に引き出す膨潤処理工程、
    前記膨潤処理工程後のポリビニルアルコール系樹脂フィルムを染色浴に浸漬させた後に引き出す染色処理工程、及び
    前記染色処理後のポリビニルアルコール系樹脂フィルムを架橋浴に浸漬させた後に引き出す架橋処理工程
    をさらに含み、
    前記延伸処理工程は、前記膨潤処理工程、前記染色処理工程及び前記架橋処理工程のうちいずれか1以上において行う、請求項1〜3のいずれか一項に記載の偏光フィルムの製造方法。
  5. 前記延伸処理工程は、前記架橋処理工程において行う、請求項4に記載の偏光フィルムの製造方法。
  6. 前記架橋処理工程は、染色処理後のポリビニルアルコール系樹脂フィルムを第1架橋浴に浸漬させた後に引き出す第1架橋処理工程、及び第1架橋処理工程後のポリビニルアルコール系樹脂フィルムを第2架橋浴に浸漬させた後に引き出す第2架橋処理工程を含み、前記延伸処理工程は、前記第2架橋処理工程において施す、請求項5に記載の偏光フィルムの製造方法。
  7. 偏光フィルムの製造装置であって、
    長尺のポリビニルアルコール系樹脂フィルムを原反ロールから巻出しながらフィルム搬送経路に沿って搬送させるガイドロール、及び
    巻出されたポリビニルアルコール系樹脂フィルムに延伸処理を施す1対のニップロールを備え、
    前記フィルム搬送経路の上流側に配置されたニップロールの幅をA[mm]、前記フィルム搬送経路の下流側に配置されたニップロールの幅をB[mm]、前記フィルム搬送経路の下流側に配置されたニップロールに接触する直前のポリビニルアルコール系樹脂フィルムの幅をC[mm]とするとき、下記式(4):
    3.0≦Y<7.0 (4)
    [式中、Y=(A+B+C)/Cとする]
    を満たす、偏光フィルムの製造装置。
  8. 前記A[mm]及び前記C[mm]は、下記式(5):
    1.0<A/C<3.0 (5)
    を満たす、請求項7に記載の偏光フィルムの製造装置。
  9. 前記B[mm]及び前記C[mm]は、下記式(6):
    1.0<B/C<3.0 (6)
    を満たす、請求項7又は8に記載の偏光フィルムの製造装置。
  10. 前記フィルム搬送経路上に膨潤処理を施すための浴槽、染色処理を施すための浴槽及び架橋処理を施すための浴槽をこの順に備え、
    前記浴槽のうちいずれか1以上の浴槽の入口及び出口に前記1対のニップロールを備える、請求項7〜9のいずれか一項に記載の偏光フィルムの製造装置。
  11. 前記架橋処理を施すための浴槽の入口及び出口に前記1対のニップロールを備える、請求項10に記載の偏光フィルムの製造装置。
  12. 前記架橋処理を施すための浴槽は、前記フィルム搬送経路の上流側から順に第1架橋浴槽及び第2架橋浴槽を備え、前記第2架橋浴槽の入口及び出口に前記1対のニップロールを備える、請求項11に記載の偏光フィルムの製造装置。
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