JP6878202B2 - 乗物用シートフレーム - Google Patents

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Description

本発明は、乗物用シートフレームに関する。詳しくは、フレーム同士がブラケットを介して連結された構造を持つ乗物用シートフレームに関する。
従来、乗物用シートフレームにおいて、パイプ同士の突き当てによる溶接がブラケットを間に介して行われたものが知られている(特許文献1)。
特開2012−162131号公報
上記従来技術では、ブラケットが突き当て側となる一方のパイプの端部と相手側のパイプの外周部との間で突き当て方向に延びて両者の間に介在する構成となっているため、一方のパイプに掛かる曲げの負荷に対して構造的に弱い構成となっている。本発明は、上記問題を解決するものとして創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、互いに交差する方向に延びる2本の丸パイプ同士をブラケットを介して強固に接合できるようにすることにある。
上記課題を解決するために、本発明の乗物用シートフレームは次の手段をとる。
第1の発明は、乗物用シートフレームであって、互いに鋭角で交差する方向に延びる2本の丸パイプと、2本の丸パイプの延びる方向と2本の丸パイプの並び方向とに直交する側面方向から2本の丸パイプの外周面に当てられて溶接されるブラケットと、を有するものである。ブラケットが、2本の丸パイプの外周面に対して2本の丸パイプの延びる方向に沿って溶接される溶接部を有する。
この第1の発明によれば、互いに鋭角で交差する方向に延びる2本の丸パイプの内角領域間にブラケットを架け渡し状に設けつつ、ブラケットを各丸パイプと長い溶接長を持たせて溶接することができる。したがって、2本の丸パイプ同士をブラケットを介して曲げの負荷に強い形に接合することができる。
第2の発明は、上述した第1の発明において、次の構成とされているものである。ブラケットが、2本の丸パイプの外周面に対して側面方向の双方向から挟み込み状に当てられて溶接される一対の構成とされている。
この第2の発明によれば、2本の丸パイプ同士をより強固に接合することができる。
第3の発明は、上述した第1又は第2の発明において、次の構成とされているものである。2本の丸パイプのうちの一方が、シートクッションの前部領域を下側から支えるシート高さ方向に延びるフロントレッグパイプとして構成されている。そして、2本の丸パイプのうちの他方が、シートクッションの後部領域をシート幅方向に延びるリヤフレームから前斜め下方向に延びてフロントレッグパイプの下端部とブラケットを介して連結される筋交いパイプとして構成されている。
この第3の発明によれば、シートクッションを高い構造強度で支えることができる。詳しくは、シートクッションに乗物の前部衝突等に伴う大きな前方荷重が掛けられた際に、フロントレッグパイプ又は筋交いパイプに入力される前方荷重をブラケットを通じて相手側のフレームへと効率的に伝達して、フレーム構造全体で大荷重を受け止め可能な構造強度の高い構成とすることができる。
第4の発明は、上述した第1から第3のいずれかの発明において、次の構成とされているものである。ブラケットが、更に、2本の丸パイプの間を延びる面の周縁が2本の丸パイプの間に入り込む方向に折り曲げられた庇部を有する。
この第4の発明によれば、ブラケットに設けられた庇部によって、2本の丸パイプの間に異物が入り込むことを適切に抑制することができると共に、ブラケットをエッジの立たない構成とすることができる。
実施例1の乗物用シートフレームの概略構成を表した斜視図である。 図1のII部拡大図である。 図2の分解斜視図である。 図2の側面図である。 図2の平面図である。
以下に、本発明を実施するための形態について、図面を用いて説明する。
《乗物用シートフレームの適用されたシート1の概略構成について》
始めに、実施例1の乗物用シートフレーム(クッションフレーム10)の適用されたシート1の構成について、図1〜図5を用いて説明する。なお、以下の説明において、前後上下左右等の各方向を示す場合には、各図中に示されたそれぞれの方向を指すものとする。また、「シート幅方向」と示す場合には、シート1の左右方向を指し、「シート高さ方向」と示す場合には、シート1の上下方向を指し、「シート前後方向」と示す場合には、シート1の前後方向を指すものとする。
本実施例のシート1は、図1に示すように、自動車の後部側座席として構成されており、同列に3人掛け可能となる長い横幅(シート幅)を備えた、いわゆるベンチシートタイプの構成とされている。上述したシート1は、着座者の背凭れ部となるシートバック2と、着座部となるシートクッション3と、頭凭れ部となる不図示のヘッドレストと、を備えた構成とされている。
上述したシートバック2は、その下端部がシートクッション3の後端部に連結されて支持された状態として設けられている。また、シートクッション3は、車両のフロア上に一体的に連結されて支持された状態として設けられている。また、不図示のヘッドレストは、シートバック2の上部に上側から装着されて支持された状態として設けられている。
《シートクッション3の構成について》
上述したシートクッション3は、その骨格を成す金属製のクッションフレーム10と、クッションフレーム10の上部にセットされて着座者の荷重を弾性的に受け止める図示しない発泡ウレタン製のクッションパッドと、クッションパッドの表面全体に被せ付けられてシートクッション3の意匠面を構成する図示しないファブリック製のクッションカバーと、によって概略構成されている。
上述したクッションフレーム10は、複数本のフレーム材が平面視略梯子状の形となるように立体的に枠組みされて構成されている。具体的には、クッションフレーム10は、シート幅方向に並ぶ4本のサイドフレーム11と、これらサイドフレーム11の前端部間に跨る形に架橋されたフロントパイプ12と、各サイドフレーム11の後端部間に跨る形に架橋されたリヤパイプ13と、を有する。ここで、リヤパイプ13が本発明の「リヤフレーム」に相当する。
更に、クッションフレーム10は、上述したフロントパイプ12を不図示のフロアに対して下側から支持するように立設されたU字状のフロント支持パイプ14と、フロント支持パイプ14のU字の底辺部分とフロントパイプ12との間に立設されたシート幅方向に並ぶ2本のフロントレッグパイプ15と、リヤパイプ13を不図示のフロアに対して下側から支持するように立設されたU字状のリヤ支持パイプ16と、リヤ支持パイプ16のU字の底辺部分とリヤパイプ13との間に立設されたシート幅方向に並ぶ2本のリヤレッグパイプ17と、を有する。
更に、クッションフレーム10は、上述したリヤパイプ13とフロント支持パイプ14のU字の底辺部分との間に架橋されたシート幅方向に並ぶ4本の筋交いパイプ18と、上記2本のリヤレッグパイプ17と内側2本の筋交いパイプ18とが互いに接近する後上側の端部分間にシート幅方向の内側から当てられた形に架橋されたブラケット19と、上記2本のフロントレッグパイプ15と内側2本の筋交いパイプ18とが互いに接近する前下側の端部分間に両サイドから当てられた形に架橋されたブラケット20と、を有する。
上述した4本のサイドフレーム11は、それぞれ、シート前後方向に長尺な形を持つロ字断面形状の金属製のプレス材によって構成されている。また、フロントパイプ12、リヤパイプ13、フロント支持パイプ14、各フロントレッグパイプ15、リヤ支持パイプ16、各リヤレッグパイプ17、及び各筋交いパイプ18は、それぞれ、金属製の丸パイプ材によって構成されている。また、各ブラケット19,20は、それぞれ、略平板形状にカットされた金属製のプレス材によって構成されている。
詳しくは、上述したフロントパイプ12は、シート幅方向にストレート状に延びる丸パイプ材によって構成されている。上記フロントパイプ12は、そのシート幅方向の両端部分とその間の2箇所の中間部分とが、それぞれ、上述した各サイドフレーム11の前端部分に前側から突き当てられて、各々の突き当て部分が溶接により強固に一体的に結合された状態とされている。
リヤパイプ13も同様に、シート幅方向にストレート状に延びる丸パイプ材によって構成されている。そして、上記リヤパイプ13は、上述した各サイドフレーム11の後端部分に対してシート幅方向に貫通した形に挿通されて、各々の挿通部分が溶接により強固に一体的に結合された状態とされている。上述したリヤパイプ13の右席と左席の領域に相当するシート幅方向の両端寄りの各領域部には、不図示のチャイルドシートを固定するためのISO−FIXアンカを構成する左右一対のロアアンカ13Aがそれぞれ溶接により強固に一体的に結合された状態とされている。
フロント支持パイプ14は、正面視略U字状の形に曲げられた丸パイプ材によって構成されている。上記フロント支持パイプ14は、そのU字の両端部分が、それぞれ、上述したフロントパイプ12の両端部分に下側から近付けられた形にセットされて、同フロントパイプ12の両端部分との間に跨ってシート前後方向(フロント支持パイプ14の延びる方向に直交する方向)の両側から当てられて溶接されるパッチ14Aによってフロントパイプ12の両端部分に強固に一体的に結合された状態とされている。上述したフロント支持パイプ14は、そのU字の底辺部分におけるシート幅方向の両端部分と中央部分とが、それぞれ、固定具14Bを介して車両のフロア上に一体的に固定された状態とされている。
2本のフロントレッグパイプ15は、それぞれ、シート高さ方向にストレート状に延びる丸パイプ材によって構成されている。これらフロントレッグパイプ15は、それらの上端部分が、上述したフロントパイプ12におけるシート幅方向の2箇所の中間部分に下側から近付けられた形にセットされて、同フロントパイプ12の各中間部分との間に跨ってシート前後方向(各フロントレッグパイプ15の延びる方向に直交する方向)の両側から当てられて溶接されるパッチ15Aによってフロントパイプ12の各中間部分に強固に一体的に結合された状態とされている。
また、上述した各フロントレッグパイプ15の下端部分は、上述したフロント支持パイプ14のU字の底辺部分におけるシート幅方向の2箇所の中間部分に上側から近付けられた形にセットされて、同フロント支持パイプ14の各中間部分との間に跨ってシート前側(各フロントレッグパイプ15の延びる方向に直交する方向)から当てられて溶接されるパッチ15Bによってフロント支持パイプ14の各中間部分に強固に一体的に結合された状態とされている。上記結合により、各フロントレッグパイプ15は、フロントパイプ12のシート幅方向の中間部分をフロント支持パイプ14のU字の底辺部分に対して下側からつっかえ棒のように介在して支持するように機能するようになっている。
リヤ支持パイプ16は、正面視略U字状の形に曲げられた丸パイプ材によって構成されている。上記リヤ支持パイプ16は、そのU字の両端部分が、それぞれ、上述したリヤパイプ13の両端部分に下側から近付けられた形にセットされて、同リヤパイプ13の両端部分との間に跨ってシート前後方向(リヤ支持パイプ16の延びる方向に直交する方向)の両側から当てられて溶接されるパッチ16Aによってリヤパイプ13の両端部分に強固に一体的に結合された状態とされている。上述したリヤ支持パイプ16は、そのU字の底辺部分におけるシート幅方向の両端部分と中央部分とが、それぞれ、固定具16Bを介して車両のフロア上に一体的に固定された状態とされている。
2本のリヤレッグパイプ17は、それぞれ、シート高さ方向にストレート状に延びる丸パイプ材によって構成されている。これらリヤレッグパイプ17は、それらの上端部分が、上述したリヤパイプ13のシート幅方向の2箇所の中間部分に下側から近付けられた形にセットされて、同リヤパイプ13の各中間部分との間に跨ってシート後側(各リヤレッグパイプ17の延びる方向に直交する方向)から当てられて溶接されるパッチ17Aによってリヤパイプ13の各中間部分に強固に一体的に結合された状態とされている。
また、上述した各リヤレッグパイプ17の下端部分は、上述したリヤ支持パイプ16のU字の底辺部分におけるシート幅方向の2箇所の中間部分に上側から近付けられた形にセットされて、同リヤ支持パイプ16の各中間部分との間に跨ってシート前後方向(各リヤレッグパイプ17の延びる方向に直交する方向)の両側から当てられて溶接されるパッチ17Bによってリヤ支持パイプ16の各中間部分に強固に一体的に結合された状態とされている。上記結合により、各リヤレッグパイプ17は、リヤパイプ13のシート幅方向の中間部分をリヤ支持パイプ16のU字の底辺部分に対して下側からつっかえ棒のように介在して支持するように機能するようになっている。
4本の筋交いパイプ18は、それぞれ、上述したフロント支持パイプ14のU字の底辺部分とリヤパイプ13との間を後上がり状に真っ直ぐ延びる丸パイプ材によって構成されている。これら筋交いパイプ18は、それらの後上側の端部分が、上述したリヤパイプ13におけるシート幅方向の4箇所の中間部分に前斜め下側から近付けられた形にセットされて、同リヤパイプ13の各中間部分との間に跨って当てられて溶接されるパッチ18Aによってリヤパイプ13の各中間部分に強固に一体的に結合された状態とされている。
詳しくは、上記4本の筋交いパイプ18のうち、外側2本の後上側の端部分は、それぞれ、リヤパイプ13の各中間部分との間に跨って前斜め上側と後斜め下側とから(各筋交いパイプ18の延びる方向に直交する方向から)それぞれパッチ18Aが当てられてこれらパッチ18Aを介してリヤパイプ13の各中間部分に溶接されて強固に一体的に結合された状態とされている。
また、内側2本の各筋交いパイプ18の後上側の端部分は、それぞれ、上述したリヤパイプ13における各リヤレッグパイプ17の上端部分が結合されているシート幅方向の2箇所の中間部分に前斜め下側から近付けられた状態にセットされて、同リヤパイプ13の各中間部分との間に跨って前斜め上側(各筋交いパイプ18の延びる方向に直交する方向)からパッチ18Aが当てられてこれらパッチ18Aを介してリヤパイプ13の各中間部分に溶接されて強固に一体的に結合された状態とされている。
そして、上記内側2本の各筋交いパイプ18の後上側の端部分は、それぞれ、これらと共にリヤパイプ13に結合されている各リヤレッグパイプ17の上端部分との間にブラケット19がシート幅方向の内側から当てられて溶接されることにより、これらブラケット19を介して各リヤレッグパイプ17とも強固に一体的に結合された状態とされている。
また、上記4本の筋交いパイプ18の前下側の端部分は、上述したフロント支持パイプ14のU字の底辺部分におけるシート幅方向の4箇所の中間部分に後斜め上側から近付けられた形にセットされて、同フロント支持パイプ14のU字の底辺部分の各中間部分との間に跨って当てられて溶接されるパッチ18Bによってフロント支持パイプ14のU字の底辺部分の各中間部分に強固に一体的に結合された状態とされている。
詳しくは、上記4本の筋交いパイプ18のうち、外側2本の前下側の端部分は、それぞれ、フロント支持パイプ14のU字の底辺部分の各中間部分との間に跨って前斜め上側と後斜め下側とから(各筋交いパイプ18の延びる方向に直交する方向から)それぞれパッチ18Bが当てられてこれらパッチ18Bを介してフロント支持パイプ14のU字の底辺部分の各中間部分に溶接されて強固に一体的に結合された状態とされている。
また、内側2本の各筋交いパイプ18の前下側の端部分は、それぞれ、上述したフロント支持パイプ14のU字の底辺部分における各フロントレッグパイプ15の下端部分が結合されているシート幅方向の2箇所の中間部分に後斜め上側から近付けられた状態にセットされて、同フロント支持パイプ14のU字の底辺部分の各中間部分との間に跨って後斜め下側(各筋交いパイプ18の延びる方向に直交する方向)からパッチ18Bが当てられてこれらパッチ18Bを介してフロント支持パイプ14のU字の底辺部分の各中間部分に溶接されて強固に一体的に結合された状態とされている。
そして、上記内側2本の各筋交いパイプ18の前下側の端部分は、それぞれ、これらと共にフロント支持パイプ14のU字の底辺部分に結合されている各フロントレッグパイプ15の下端部分との間にブラケット20がシート幅方向の両側から挟まれる形に当てられて溶接されることにより、これらブラケット20を介して各フロントレッグパイプ15とも強固に一体的に結合された状態とされている(溶接箇所W:図2及び図4参照)。
上述した両サイドに一対で設けられる各ブラケット20は、それぞれ、図3に示すように、互いにシート幅方向に真っ直ぐ面を向かい合わせる左右対称な略三角形の平板形状を持つ形とされた構成とされている。各ブラケット20は、互いに鋭角で交差する方向に延びる各フロントレッグパイプ15の下端部分と各筋交いパイプ18の前下側の端部分とに対して、これらの延びる方向とこれらの並び方向とに直交する側面方向であるシート幅方向の各側からこれらの外周面に当てられて溶接される構成とされている(溶接箇所W:図2及び図4参照)。
具体的には、各ブラケット20は、図3に示すように、各フロントレッグパイプ15の下端部分にシート幅方向から当てられて溶接される三角形の前辺を成す溶接部20Aと、各筋交いパイプ18の前下側の端部分にシート幅方向から当てられて溶接される三角形の後辺を成す溶接部20Bと、各フロントレッグパイプ15と各筋交いパイプ18との間の空間部分に庇状に入り込むように三角形の上辺部分が折り曲げられて形成された庇部20Cと、を有する構成とされている。
上述した各ブラケット20の三角形の前辺を成す溶接部20Aは、図2及び図4に示すように、上述した各フロントレッグパイプ15の下端部分に対して、これらフロントレッグパイプ15の延びる方向に沿って真っ直ぐ延びる形に当てられて、それらの辺の上端寄りの途中箇所がアーク溶接により強固に一体的に結合された状態とされている(溶接箇所W)。また、上述した各ブラケット20の三角形の後辺を成す溶接部20Bは、上述した各筋交いパイプ18の前下側の端部分に対して、これら筋交いパイプ18の延びる方向に沿って真っ直ぐ延びる形に当てられて、それらの辺の上端寄りの途中箇所がアーク溶接により強固に一体的に結合された状態とされている(溶接箇所W)。
また、上述した各ブラケット20の三角形の上辺部分から折り曲げられて形成された庇部20Cは、図2及び図5に示すように、それらの左右一対で張り出す庇形状によって、各フロントレッグパイプ15と各筋交いパイプ18との間の空間部分を塞いで、これらの空間部分に外部から異物が入り込まないように保護する機能をするものとなっている。
上記構成の各ブラケット20が各フロントレッグパイプ15の下端部分と各筋交いパイプ18の前下側の端部分との間に介在して設けられていることにより、図1に示すように、クッションフレーム10は、車両の前部衝突の発生時等、着座者の荷重が前下側に大きく圧し掛かるような負荷が入力された際に、この負荷を各フロントレッグパイプ15と各筋交いパイプ18との連結部において強く受け止めることができるようになっている。
具体的には、上記荷重入力により、図2及び図4に示すように、上述した各フロントレッグパイプ15に対してフロント支持パイプ14のU字の底辺部分のまわりに前回り方向に曲げられようとする負荷が入力されても、この負荷が各ブラケット20を通じて各フロントレッグパイプ15から各筋交いパイプ18へと効率的に伝達されて、これらフロントレッグパイプ15と各筋交いパイプ18とによって上記の負荷をフロント支持パイプ14のU字の底辺部分に対して強く受け止めさせることができるようになっている。
《まとめ》
以上をまとめると、本実施例のクッションフレーム10は、次のような構成となっている。すなわち、乗物用シートフレーム(10)であって、互いに鋭角で交差する方向に延びる2本の丸パイプ(15,18)と、2本の丸パイプ(15,18)の延びる方向と2本の丸パイプ(15,18)の並び方向とに直交する側面方向から2本の丸パイプ(15,18)の外周面に当てられて溶接されるブラケット(20)と、を有するものである。ブラケット(20)が、2本の丸パイプ(15,18)の外周面に対して2本の丸パイプ(15,18)の延びる方向に沿って溶接される溶接部(20A,20B)を有する。
このような構成とされていることにより、互いに鋭角で交差する方向に延びる2本の丸パイプ(15,18)の内角領域間にブラケット(20)を架け渡し状に設けつつ、ブラケット(20)を各丸パイプ(15,18)と長い溶接長を持たせて溶接することができる。したがって、2本の丸パイプ(15,18)同士をブラケット(20)を介して曲げの負荷に強い形に接合することができる。
また、ブラケット(20)が、2本の丸パイプ(15,18)の外周面に対して側面方向の双方向から挟み込み状に当てられて溶接される一対の構成とされている。このような構成とされていることにより、2本の丸パイプ(15,18)同士をより強固に接合することができる。
また、2本の丸パイプ(15,18)のうちの一方が、シートクッション(3)の前部領域を下側から支えるシート高さ方向に延びるフロントレッグパイプ(15)として構成されている。そして、2本の丸パイプ(15,18)のうちの他方が、シートクッション(3)の後部領域をシート幅方向に延びるリヤフレーム(13)から前斜め下方向に延びてフロントレッグパイプ(15)の下端部とブラケット(20)を介して連結される筋交いパイプ(18)として構成されている。このような構成とされていることにより、シートクッション(3)を高い構造強度で支えることができる。詳しくは、シートクッション(3)に乗物の前部衝突等に伴う大きな前方荷重が掛けられた際に、フロントレッグパイプ(15)又は筋交いパイプ(18)に入力される前方荷重をブラケット(20)を通じて相手側のフレームへと効率的に伝達して、フレーム構造全体で大荷重を受け止め可能な構造強度の高い構成とすることができる。
また、ブラケット(20)が、更に、2本の丸パイプ(15,18)の間を延びる面の周縁が2本の丸パイプ(15,18)の間に入り込む方向に折り曲げられた庇部(20C)を有する。このような構成とされていることにより、ブラケット(20)に設けられた庇部(20C)によって、2本の丸パイプ(15,18)の間に異物が入り込むことを適切に抑制することができると共に、ブラケット(20)をエッジの立たない構成とすることができる。
《その他の実施形態について》
以上、本発明の実施形態を1つの実施例を用いて説明したが、本発明は上記実施例のほか各種の形態で実施することができるものである。例えば、本発明の乗物用シートフレームに係る構成は、鉄道等の自動車以外の車両の他、航空機、船舶等の様々な乗物用に供されるシートにも広く適用することができるものである。また、本発明の乗物用シートフレームに係る構成は、シートクッションの他、シートバックやヘッドレストやオットマンやアームレスト等の他のシート構造体のフレームにも適用することができるものである。
また、本発明が対象とする2本の丸パイプは、互いに鋭角で交差する方向に延びる関係となる構成となっているものであればよく、それらのブラケットを介して連結される側とは反対側の端部同士が繋がった、実質1本の構成から成るものであってもよい。また、ブラケットは、2本の丸パイプの外周面に対して片側の側面方向からのみ当てられて溶接されるものであってもよい。
また、シートクッションの後部領域をシート幅方向に延びて筋交いパイプの架け渡されるリヤフレームは、必ずしも丸パイプ材から成るものでなくてもよく、板材や角材からなるものであってもよい。また、ブラケットの2本の丸パイプの外周面に対する溶接部は、アーク溶接による溶接部の他、スポット溶接等の他の溶接による溶接部であってもよい。
1 シート
2 シートバック
3 シートクッション
10 クッションフレーム(乗物用シートフレーム)
11 サイドフレーム
12 フロントパイプ
13 リヤパイプ(リヤフレーム)
13A ロアアンカ
14 フロント支持パイプ
14A パッチ
14B 固定具
15 フロントレッグパイプ
15A パッチ
15B パッチ
16 リヤ支持パイプ
16A パッチ
16B 固定具
17 リヤレッグパイプ
17A パッチ
17B パッチ
18 筋交いパイプ
18A パッチ
18B パッチ
19 ブラケット
20 ブラケット
20A 溶接部
20B 溶接部
20C 庇部
W 溶接箇所

Claims (3)

  1. 乗物用シートフレームであって、
    互いに鋭角で交差する方向に延びる2本の丸パイプと、
    当該2本の丸パイプの延びる方向と当該2本の丸パイプの並び方向とに直交する側面方向から当該2本の丸パイプの外周面に当てられて溶接されるブラケットと、を有し、
    前記ブラケットが、前記2本の丸パイプの外周面に対して前記2本の丸パイプの延びる方向に沿って溶接される溶接部を有し、
    前記2本の丸パイプのうちの一方が、シートクッションの前部領域を下側から支えるシート高さ方向に延びるフロントレッグパイプとして構成され、前記2本の丸パイプのうちの他方が、前記シートクッションの後部領域をシート幅方向に延びるリヤフレームから前斜め下方向に延びて前記フロントレッグパイプの下端部と前記ブラケットを介して連結される筋交いパイプとして構成される乗物用シートフレーム。
  2. 乗物用シートフレームであって、
    互いに鋭角で交差する方向に延びる2本の丸パイプと、
    当該2本の丸パイプの延びる方向と当該2本の丸パイプの並び方向とに直交する側面方向から当該2本の丸パイプの外周面に当てられて溶接されるブラケットと、を有し、
    前記ブラケットが、前記2本の丸パイプの外周面に対して前記2本の丸パイプの延びる方向に沿って溶接される溶接部と、前記2本の丸パイプの間を延びる面の周縁が前記2本の丸パイプの間に入り込む方向に折り曲げられた庇部と、を有する乗物用シートフレーム。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の乗物用シートフレームであって、
    前記ブラケットが、前記2本の丸パイプの外周面に対して前記側面方向の双方向から挟み込み状に当てられて溶接される一対の構成とされる乗物用シートフレーム。
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