JP6866972B2 - 腰ベルト - Google Patents

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Description

本発明は、着用者の腰をサポートするための腰ベルトに関する。
従来、腰痛の軽減や再発防止を目的として、腰部にテーピングを施すことが行われていた。しかし、テーピングは、手間を要するという問題があった。また、テーピングには、専門性が要求され、素人がテーピングを行うと腰痛の軽減や再発防止の効果が奏されなくなるばかりか、かえって腰痛の症状を悪化させる虞もあった。さらに、テーピングは、粘着テープを素肌に貼り付けることにより行われるため、違和感を生じやすいだけでなく、肌質によってはかぶれ等が生じる虞もあった。
このような実状に鑑みてか、これ迄には、腰部に巻いた状態に装着することで、腰痛の軽減や再発防止を行うことができるようにした腰ベルトも提案されている。例えば、本出願人は、着用者の左腰部に宛がわれる左側本体部(特許文献1の図1における「アンカー部1」を参照。)と、着用者の右腰部に宛がわれる右側本体部(同図における「アンカー部2」を参照。)と、左側本体部の後端側に連結された第一サブベルト部(同図における「操作ベルト7」を参照。)と、右側本体部の後端側に連結された第二サブベルト部(同図における「操作ベルト8」を参照。)を備えた腰ベルト(同文献では「腰部サポーター」と表記。)を提案している。
特許文献1の腰ベルト(腰部サポーター)は、左側本体部(アンカー部1)を着用者の左腰部に宛がうとともに、右側本体部(アンカー部2)を着用者の右腰部に宛がった状態で、左側本体部(アンカー部1)の前端側と右側本体部(アンカー部2)の前端側とを着用者の腹側で固定することにより順締め(仮締め)を行った後、第一サブベルト部(操作ベルト7)を右側本体部(アンカー部2)の外側に掛け回すとともに、第二サブベルト部(操作ベルト8)の左側本体部(アンカー部1)の外側に掛け回した状態で、第一サブベルト部(操作ベルト7)の前端部と第二サブベルト部(操作ベルト8)の前端部とを着用者の腹側に引っ張って固定することにより逆締め(本締め)を行うことにより、適切な締め付け力を得ながらも容易に装着することができるものとなっている(同文献の段落0015,0016を参照。)。
特開2009−017932号公報
ところが、特許文献1の腰ベルト(腰部サポーター)は、主に背中側を圧迫することを目的としたものとなっている(同文献の段落0017を参照。)。このため、特許文献1の腰ベルト(腰部サポーター)では、左側本体部(アンカー部1)の内面(同文献の図2における「裏面1a」を参照。)や、右側本体部(アンカー部2)の内面(同図における「裏面2a」を参照。)を、発泡樹脂等の滑りにくい素材で形成している(同文献の段落0010を参照。)。したがって、特許文献1の腰ベルト(腰部サポーター)は、腰部の腰回り方向全体(特に腹側)を締め付けたい場合に好適に使用できるものとはなっていなかった。
また、特許文献1の腰ベルト(腰部サポーター)は、左側本体部(アンカー部1)と右側本体部(アンカー部2)とが、幅の広い連結部材(同文献の図2における「連結ベルト9」を参照。)を介して連結され、その連結部材(連結ベルト9)が腰ベルト(腰部サポーター)の最内面に配される構造となっているところ、上記の順締めの際には、その連結部材(連結ベルト9)が伸長し、上記の逆締めの際には、その連結部材(連結ベルト9)が短縮するようになるため、その連結部材(連結ベルト9)にシワ等が生じ、着用感が悪くなる虞があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、順締めと逆締めとによって適切な締め付け力で腰部に容易に装着することができるだけでなく、着用者の腰部の背中側だけでなく腹側も締め付けることができる腰ベルトを提供するものである。また、逆締めの際に、左側本体部と右側本体部とを連結する連結部材にシワ等が生じず、その連結部材が着用感を悪化させにくい構造の腰ベルトを提供することも本発明の目的である。
上記課題は、
着用者の左腰部に宛がわれる左側本体部と、左側本体部の後端(左側本体部における、着用者の背中側に配される端部。以下同じ。)側に一体的に設けられた第一サブベルト部を有する左側部材と、
着用者の右腰部に宛がわれる右側本体部と、右側本体部の後端(右側本体部における、着用者の背中側に配される端部。以下同じ。)側に一体的に設けられた第二サブベルト部を有する右側部材と、
を備え、
左側本体部を着用者の左腰部に宛がうとともに、右側本体部を着用者の右腰部に宛がった状態で、左側本体部の前端(左側本体部における、着用者の腹側に配される端部。以下同じ。)側と右側本体部の前端(右側本体部における、着用者の腹側に配される端部。以下同じ。)側を着用者の腹側で固定することにより、順締め(仮締め)を行い、
第一サブベルト部を右側本体部の外側に掛け回すとともに、第二サブベルト部を左側本体部の外側に掛け回した状態で、第一サブベルト部の前端部と第二サブベルト部の前端部とを着用者の腹側に引っ張って固定することにより、逆締め(本締め)を行うことができるようにした
腰ベルトであって、
第一サブベルト部を内側から外側に通すための第一サブベルト通し部が右側本体部に設けられる、又は、第二サブベルト部を内側から外側に通すための第二サブベルト通し部が左側本体部に設けられるとともに、
右側本体部と第一サブベルト部の中途部分とを連結する第一連結部材、及び、左側本体部と第二サブベルト部の中途部分とを連結する第二連結部材が設けられる
ことにより、左側本体部の後端側と右側本体部の後端側とが、着用者の腰回り方向に移動可能ながらも互いに脱落しないように連結された状態とされ、
さらに、左側本体部の内面側及び右側本体部の内面側に、左側本体部と右側本体部との着用者の腰回り方向での移動を容易にする低摩擦部が設けられた
ことを特徴とする腰ベルト
を提供することによって解決される。
このように、左側本体部の内面側及び右側本体部の内面側に低摩擦部を設けることによって、逆締め(本締め)の際に、左側本体部及び右側本体部の腰回り方向への移動(左側本体部の後端部と右側本体部の後端部とが近づく向きの移動)が阻害されないようにし、逆締め(本締め)において、着用者の腰部における背中側だけでなく腹側にも、腰ベルトによる締め付け力が適切に加わるようにすることが可能になる。また、左側本体部と右側本体部とは、第一サブベルト部の中途部分に第一連結部材を固定すること、及び、第二サブベルト部の中途部分に第二連結部材を固定することによって互いに連結されており、腰ベルトを逆締め(本締め)する際には、第一連結部材及び第二連結部材が外側に折り返されるようになっている。このため、腰ベルトを逆締め(本締め)する際に、第一連結部材や第二連結部材にシワが寄りにくい構造となっている。さらに、本発明の腰ベルトは、シンプルな構造であるにもかかわらず、順締め(仮締め)と逆締め(本締め)とが可能なものとなっている。
本発明の腰ベルトにおいては、
第一サブベルト部及び第二サブベルト部、並びに、第一連結部材及び第二連結部材のそれぞれにおける少なくとも一部の区間を、着用者の腰回り方向に伸縮性を有する伸縮区間とするとともに、
第一連結部材及び第二連結部材における伸縮区間を、第一サブベルト部及び第二サブベルト部における伸縮区間よりも伸縮性を高くする
ことが好ましい。
第一サブベルト部及び第二サブベルト部は、主に、着用者の腰部における背中側の締め付けに寄与するため、この第一サブベルト部及び第二サブベルト部における伸縮区間は、主に、着用者の腰部における背中側の圧迫感に影響を及ぼす。一方、第一連結部材及び第二連結部材は、主に、着用者の腰部における腹側の締め付けに寄与するため、この第一連結部材及び第二連結部材における伸縮区間は、主に、着用者の腰部における腹側の圧迫感に影響を及ぼす。この点、上記のように、第一連結部材及び第二連結部材における伸縮区間を、第一サブベルト部及び第二サブベルト部における伸縮区間よりも伸縮性を高くすることによって、着用者の腰部の背中側と腹側とをそれぞれより適切な締め付け力で締め付けることが可能になる。
以上のように、本発明により、順締めと逆締めとによって適切な締め付け力で腰部に容易に装着することができるだけでなく、着用者の腰部の背中側だけでなく腹側も締め付けることができる腰ベルトを提供することが可能になる。また、逆締めの際に、左側本体部と右側本体部とを連結する連結部材にシワ等が生じず、その連結部材が着用感を悪化させにくい構造の腰ベルトを提供することも可能になる。
本発明に係る腰ベルトを展開した状態を外面側から見た図である。 本発明に係る腰ベルトを展開した状態を内面側から見た図である。 本発明に係る腰ベルトを順締め(仮締め)している状態を背中側から見た図である。 本発明に係る腰ベルトを順締め(仮締め)している状態を腹側から見た図である。 本発明に係る腰ベルトを逆締め(本締め)している状態を背中側から見た図である。 本発明に係る腰ベルトを逆締め(本締め)している状態を腹側から見た図である。
本発明に係る腰ベルトの好適な実施態様について、図面を用いてより具体的に説明する。図1は、腰ベルトを展開した状態を外面側から見た図である。図2は、腰ベルトを展開した状態を内面側から見た図である。本実施態様の腰ベルトは、図1及び図2に示すように、左側本体部11及び第一サブベルト部12を有する左側部材10と、右側本体部21及び第二サブベルト部22を有する右側部材20と、第一連結部材31と、第二連結部材32とを備えたものとなっている。
左側部材10において、左側本体部11は、着用者の左腰部に宛がうための幅広帯状の部分となっており、第一サブベルト部12は、左側本体部11の後端部に一体的に設けられた幅狭帯状の部分となっている。一方、右側部材20において、右側本体部21は、着用者の右腰部に宛がうための幅広帯状の部分となっており、第二サブベルト部22は、右側本体部21の後端部に一体的に設けられた幅狭帯状の部分となっている。また、第一連結部材31は、右側本体部21における中間部外寄り部分と第一サブベルト部12における中間部近傍とを連結する幅狭帯状の部材となっている。一方、第二連結部材32は、左側本体部11における中間部外寄り部分と第二サブベルト部22における中間部近傍とを連結する幅狭帯状の部材となっている。この第一連結部材31と第二連結部材32によって、左側部材10と右側部材20は、腰回り方向に移動可能ながらも互いに脱落(分離)しないように連結された状態になっている。
本実施態様においては、右側本体部21の後端部(第二サブベルト22が設けられた側の端部)が、左側本体部11の後端部(第一サブベルト部12が設けられた側の端部)の内面側に重なる状態となっており、第二サブベルト22は、左側本体部11の中間部分に設けられた開口部(第二サブベルト通し部)11aを通されることによって、左側本体部11の内面側から外面側へと引き出された状態となっている。右側本体部11の中間部分にも、開口部21aを設けているが、この開口部21aには、第一サブベルト部12を通していない。ただし、本実施態様とは逆に、左側本体部11の後端部を、右側本体部21の後端部の内面側に重なる状態とした場合には、第一サブベルト部12を、この開口部(第一サブベルト通し部)21aに通して、右側本体部21の内面側から外面側へと引き出した状態とする。
図2に示すように、左側本体部11の内面側には、低摩擦部11bを設けており、右側本体部21の内面側には、低摩擦部21bを設けている。左側本体部11の内面と右側本体部21の内面は、腰ベルトの着用者の身体(衣服や肌等)に接触する面であるところ、このように、左側本体部11及び右側本体部21の内面側に低摩擦部11b,21bを設けることによって、着用者の身体に対する左側本体部11及び右側本体部21の腰回り方向での移動を容易にすることが可能となっている。すなわち、低摩擦部11b,21bを設けたことによって、上記の順締め(仮締め)及び逆締め(本締め)において、左側本体部11及び右側本体部21が着用者の身体に対してスムーズに動くようにし、腰ベルトによる締め付け力が、背中側や腹側に局所的に集中しないようにすることが可能になっている。本実施態様においては、左側本体部11及び右側本体部21の内面側における低摩擦部11b,21b以外の部分も、できるだけ低摩擦の素材で形成している。例えば、左側本体部11の内端区間の内面側と、右側本体部21の内端区間の内面側は、合成フィラメントからなる低摩擦のメッシュ素材により形成している。
低摩擦部11b,21bを設ける箇所は、左側本体部11及び右側本体部21の内面側であれば特に限定されない。本実施態様においては、左側本体部11における外端区間(前端)と中間区間との境界部と、中間区間と内端区間(後端区間)との境界部との計2箇所に、左側本体部11の幅方向(上下方向)に沿って低摩擦部11bを設けており、右側本体部21における外端区間(前端区間)と中間区間との境界部と、中間区間と内端区間(後端区間)との境界部との計2箇所に、右側本体部21の幅方向(上下方向)に沿って低摩擦部21bを設けている。このように、腰ベルトの長手方向に所定間隔を隔てた複数箇所に低摩擦部11b,21bを設けることによって、着用者の身体に対する左側本体部11及び右側本体部21の動きをよりスムーズにすることが可能となっている。
低摩擦部11b,21bは、左側本体部11及び右側本体部21の縦幅(上下方向の幅)の全体に亘って設けると好ましい。また、低摩擦部11b,21bの横幅(腰ベルトの長手方向に沿った長さ。低摩擦部11b,21bを複数箇所に設ける場合には、それぞれの幅。以下同じ。)は、特に限定されないが、短くしすぎると、低摩擦部11b,21bによる所望の作用(低摩擦化作用)が十分に発揮されなくなる虞がある。このため、低摩擦部11b,21bの横幅は、通常、5mm以上とされる。低摩擦部11b,21bの横幅は、10mm以上であると好ましく、20mm以上であるとより好ましい。低摩擦部11b,21bの幅の上限は、特に限定されないが、せいぜい150〜200mm程度までとされる。
低摩擦部11b,21bを形成する素材は、左側本体部11及び右側本体部21における低摩擦部11b,21bが設けられていない箇所よりも摩擦係数の小さなものであれば特に限定されない。低摩擦部11b,21bは、厚手の樹脂フィルムや樹脂板等、表面が鏡面状に滑らかな帯状素材(面状素材)を用いることもできるが、この場合には、ごわつきや硬さを感じやすくなり、腰ベルトの着用感が悪化する虞がある。また、このように鏡面状の表面を有する素材は、着用者の身体に対する接触面積が大きくなりやすいため、必ずしも低摩擦化に適しているとも言えない。このため、低摩擦部11b,21bには、表面に起伏のある編織地を用いると好ましい。編織地を編製又は織製する糸としては、ポリエステル等の合成繊維や、ガラス繊維や、これらを組み合わせた繊維からなるフィラメントが好適である。編組織又は織組織は、特に限定されないが、その表面に、腰ベルトの長手方向(着用者の腰回り方向)に沿った多数本の畝を有する組織が好適である。このような編組織又は織組織は、例えば、多数本の緯糸(腰ベルトの長手方向を向く糸)を所定間隔(例えば0.5〜1.5mm程度)で配列しながら、その緯糸に多数本の経糸(上下方向を向く糸)を絡ませていくこと等によって得ることができる。得られた編織地には、表面処理を行って、さらに低摩擦化してもよい。
低摩擦部11b,21bの表面の摩擦係数を具体的にどの程度に設定するかは、特に限定されない。しかし、本発明者らは、低摩擦部11b,21bの摩擦係数(対鏡面(机面)に対する摩擦係数。以下同じ。)を0.1よりも大きくすると、腰ベルトを着用した際に腹側よりも背中側にかなり強い締め付け力を感じるようになり、本発明が目的とする腹側の締め付け効果があまり奏されないものの、低摩擦部11b,21bの摩擦係数を0.1以下とすると、腹側の締め付け効果がある程度奏されることを確認した。ここで、低摩擦部11b,21bの摩擦係数は、「JIS K 7125:1999」に準拠して測定した。このことを鑑みると、低摩擦部11b,21bの摩擦係数は、0.1以下とすると好ましい。低摩擦部11b,21bの摩擦係数は、0.07以下とするとより好ましく、0.05以下とするとさらに好ましい。本実施態様において、低摩擦部11b,21bの摩擦係数は、約0.03となっている。低摩擦部11b,21bの摩擦係数に特に下限はないが、通常、0.005程度までである。
ところで、図1及び図2等の図面において、目の細かい網掛けハッチングで示した部分は、雄の面ファスナとなっており、目の大きな網掛けハッチングで示した部分は、雌の面ファスナとなっている。すなわち、第一サブベルト部12の先端部(自由端部)における内面側と、第二サブベルト部22の先端部(自由端部)における内面側と、右側本体部21の前端部における内面側とに、雄の面ファスナが設けられている。一方、左側本体部11の前端部における外面側と、右側本体部21の前端部における外面側と、第二サブベルト部22の中途部分における外面側とに、雌の面ファスナが設けられている。このように、各部に面ファスナを設けることによって、左側本体部11の前端部と右側本体部21の前端部とを固着するとともに、第一サブベルト部12の先端部や第二サブベルト部22の先端部を所定箇所に固着することができるようになっている。これらの面ファスナは、雄と雌を逆にしてもよいし、左側部材10と右側部材20とで位置関係を逆にしてもよい。
また、本実施態様においては、左側本体部11における中間区間11c及び第一サブベルト部12における基端区間12c、右側本体部21における中間区間21c及び第二サブベルト部22における基端区間22c、並びに、第一連結部材31における全区間31c及び第二連結部材32における全区間32cは、ゴム帯や編織地等の伸縮性生地によって形成されており、腰ベルトの長手方向(着用者の腰回り方向)に伸縮性を有する伸縮区間となっている。一方、左側本体部11における伸縮区間(中間区間)11c以外の区間(外端区間及び内端区間)、第一サブベルト部12における伸縮区間(基端区間)12c以外の区間(中間区間及び先端区間)、右側本体部21における伸縮区間(中間区間)21c以外の区間(外端区間及び内端区間)、及び、第二サブベルト部22における伸縮区間(基端区間)12c以外の区間(中間区間及び先端区間)は、腰ベルトの長手方向に実質的に伸縮性を有さない非伸縮区間となっている。
左側本体部11の伸縮区間11cと右側本体部21の伸縮区間21cは、同程度の伸縮性を有しており、第一サブベルト部12の伸縮区間12cと第二サブベルト部22の伸縮区間22cは、同程度の伸縮性を有しており、第一連結部材31の伸縮区間31cと第二連結部材32の伸縮区間32cは、同程度の伸縮性を有している。ただし、第一連結部材31の伸縮区間31c及び第二連結部材32の伸縮区間32cは、第一サブベルト部12の伸縮区間12c及び第二サブベルト部22の伸縮区間22cよりも伸縮性が高く(ゴムが弱く)なっている。また、左側本体部11の伸縮区間11c及び右側本体部21の伸縮区間21cは、第一サブベルト部12の伸縮区間12c及び第二サブベルト部22の伸縮区間22cよりも伸縮性が低く(ゴムが強く)なっている。すなわち、これらの伸縮区間11c,12c,21c,22c,31c,32cを伸縮性が低い(ゴムが強い)順に並べると、伸縮区間11c及び伸縮区間21cの伸縮性が最も低く、伸縮区間12c及び伸縮区間22cの伸縮性が次に低く、伸縮区間31c及び伸縮区間32cの伸縮性が最も高くなっている。
以上で述べた本実施態様の腰ベルトは、順締め(仮締め)と逆締め(本締め)とを経て装着するものとなっている。順締め(仮締め)は、左側部材10における左側本体部11と右側部材20における右側本体部21とを着用者の腰回りに巻く工程である。この順締め(仮締め)は、以下の手順により行われる。
まず、腰ベルトを、その内面側(図2の紙面手前側)を着用者の身体側に向け、左側本体部11の内端部と右側本体部21の内端部が着用者の背中側となるように、着用者の腰部の背中側に掛け回す。このように腰ベルトを腰部の背中側に掛け回した状態で、左側本体部11の外端部(前端部)を左手で掴んで前方(腹側)に引っ張るとともに、右側本体部21の外端部(前端部)を右手で掴んで前方(腹側)に引っ張る。このとき、左側本体部11及び右側本体部21は、上記の伸縮区間11c,21cが着用者の腰回り方向に伸長するため、左側本体部11及び右側本体部21の外端部(前端部)を腹側へ引っ張りやすくなっている。このようにして、腰部の腹側に引っ張った左側本体部11の外端部と右側本体部21の外端部とを着用者の腹側で重ね合わせ、上記の面ファスナで互いに固着すると、順締め(仮締め)が終了する。このときの腰ベルトは、図3及び図4に示す状態となっている。
図3は、腰ベルトを順締め(仮締め)している状態を背中側から見た図である。図4は、腰ベルトを順締め(仮締め)している状態を腹側から見た図である。順締め(仮締め)が終了した状態においては、図3及び図4に示すように、左側本体部11が着用者の左腰部に宛がわれ、右側本体部21を着用者の右腰部に宛がわれた状態となっている。既に述べたように、左側本体部11及び右側本体部21には、伸縮区間11c,21cを設けているため、順締め(仮締め)を終えた段階であっても、着用者の腰回りは、腰ベルトによってある程度締め付けられた状態となっている。
順締め(仮締め)を終えると、続いて逆締め(本締め)を行う。逆締め(本締め)は、以下の手順により行われる。
まず、図3及び図4に示す状態から、第一サブベルト部12の先端部を右手で掴むとともに、第二サブベルト部22の先端部を左手で掴む。このとき、第一サブベルト部12は、その中間部付近を第一連結部材31(図4)によって腹側に引っ張られているため、第一サブベルト部12の先端部は、着用者の右腰部付近における右手で掴みやすい場所に位置するようになっている。同様に、第二サブベルト部22は、その中間部付近を第二連結部材32(図4)によって腹側に引っ張られているため、第二サブベルト部22の先端部は、着用者の左腰部付近における左手で掴みやすい場所に位置するようになっている。
第一サブベルト部12及び第二サブベルト部22の先端部をそれぞれ右手と左手で掴むと、第一サブベルト部12が右側本体部21の外面側に掛け回された状態となり、第二サブベルト部22が左側本体部11の外面側に掛け回された状態となるように、第一サブベルト部12及び第二サブベルト部22の先端部を着用者の左側に引っ張る。このとき、左側本体部11及び右側本体部21の後端部は、それぞれ第一サブベルト部12及び第二サブベルト部22によって背中側に引っ張られ、互いに近づく向き(重なりが大きくなる向き)に移動する。
このとき、第一サブベルト部12及び第二サブベルト部22は、上記の伸縮区間12c,22cが着用者の腰回り方向に伸長するため、第一サブベルト部12及び第二サブベルト部22の先端部を腹側へ引っ張りやすくなっている。また、左側本体部11及び右側本体部21の内面側には、上記の低摩擦部11b,21bを設けているため、左側本体部11及び右側本体部21は、着用者の腰回り方向におけるそれぞれが引っ張られている向きにスムーズに移動するようになっている。さらに、第一連結部材31(図4)及び第二連結部材32(図4)は、腹側に折り返された状態となり、腹側を締め付ける作用を発揮するようになる。
腰部に所望の締め付け力が得られるまで、第一サブベルト部12及び第二サブベルト部22の先端部を腹側に引っ張り終えると、その場所で第一サブベルト部12及び第二サブベルト部22の先端部の面ファスナを互いに固着する。第一サブベルト部12及び第二サブベルト部22の先端部の面ファスナは、左側本体部11の前端部外面の面ファスナや右側本体部21の前端部外面の面ファスナに対して固着してもよい。第一サブベルト部12及び第二サブベルト部22の先端部を固着すると、逆締め(本締め)が終了する。このときの腰ベルトは、図5及び図6に示す状態となっている。
図5は、腰ベルトを逆締め(本締め)している状態を背中側から見た図である。図6は、腰ベルトを逆締め(本締め)している状態を腹側から見た図である。図3〜6においては、着用者の身体の図示を省略している。逆締め(本締め)を終えた段階においては、着用者の腰部には、背側だけでなく腹側にも適切な締め付け力が加わるようになっている。また、第一連結部材31及び第二連結部材32は、腹側に引っ張られて伸長した状態となっているため、シワ等が生じておらず、着用者の身体に不快感を与えにくい状態となっている。
10 左側部材
11 左側本体部
11a 開口部(第二サブベルト通し部)
11b 低摩擦部
11c 左側本体部における中間区間(伸縮区間)
12 第一サブベルト部
12c 第一サブベルト部における基端区間(伸縮区間)
20 右側部材
21 右側本体部
21a 開口部
21b 低摩擦部
21c 右側本体部における中間区間(伸縮区間)
22 第二サブベルト部
22c 第二サブベルト部における基端区間(伸縮区間)
31 第一連結部材
31c 第一連結部材における全区間(伸縮区間)
32 第二連結部材
32c 第二連結部材における全区間(伸縮区間)

Claims (2)

  1. 着用者の左腰部に宛がわれる左側本体部と、左側本体部の後端側に一体的に設けられた第一サブベルト部とを有する左側部材と、
    着用者の右腰部に宛がわれる右側本体部と、右側本体部の後端側に一体的に設けられた第二サブベルト部とを有する右側部材と、
    を備え、
    左側本体部を着用者の左腰部に宛がうとともに、右側本体部を着用者の右腰部に宛がった状態で、左側本体部の前端側と右側本体部の前端側とを着用者の腹側で固定することにより、順締めを行い、
    第一サブベルト部を右側本体部の外側に掛け回すとともに、第二サブベルト部を左側本体部の外側に掛け回した状態で、第一サブベルト部の前端部と第二サブベルト部の前端部とを着用者の腹側に引っ張って固定することにより、逆締めを行うことができるようにした
    腰ベルトであって、
    第一サブベルト部を内側から外側に通すための第一サブベルト通し部が右側本体部に設けられる、又は、第二サブベルト部を内側から外側に通すための第二サブベルト通し部が左側本体部に設けられるとともに、
    右側本体部と第一サブベルト部の中途部分とを連結する第一連結部材、及び、左側本体部と第二サブベルト部の中途部分とを連結する第二連結部材が設けられる
    ことにより、左側本体部の後端側と右側本体部の後端側とが、着用者の腰回り方向に移動可能ながらも互いに脱落しないように連結された状態とされ、
    さらに、左側本体部の内面側及び右側本体部の内面側に、左側本体部と右側本体部との着用者の腰回り方向での移動を容易にする低摩擦部が設けられた
    ことを特徴とする腰ベルト。
  2. 第一サブベルト部及び第二サブベルト部、並びに、第一連結部材及び第二連結部材のそれぞれにおける少なくとも一部の区間が、着用者の腰回り方向に伸縮性を有する伸縮区間とされるとともに、
    第一連結部材及び第二連結部材における伸縮区間が、第一サブベルト部及び第二サブベルト部における伸縮区間よりも伸縮性が高くされた
    請求項1記載の腰ベルト。
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