JP3188048U - 服装用伸縮ベルト - Google Patents

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Abstract

【課題】皮革からなる帯形状の部材に伸縮性を付与することによって、金具(たとえばバックル等)以外は皮革の外観を有し、しかも伸縮可能な皮製の服装用伸縮ベルトを提供する。【解決手段】装着時に外側に露出する表材1と装着時に身体側に位置する裏材2とに挟持される伸縮性の芯材3を有し、表材1と裏材2とが牛皮の繊維質方向に対して垂直に切り出された天然皮革からなり、表材1と芯材3とを接着剤で貼り付け、かつ裏材2と芯材3とを接着剤で貼り付ける。【選択図】図2

Description

本考案は、天然皮革からなる外観を有し、服装に用いた場合に姿勢の変化等に応じて自在に伸縮するベルトに関するものである。
服装に用いるベルトは、従来から様々な素材が使用されており、多種多様なデザインや染色等の要求に対応している。
たとえばビジネスマンが服装(とりわけズボン)に用いるベルトは、ビジネスマナーの観点から、皮製のベルトが普及している。またスポーツの分野においても、服装に皮製のベルトを使用する競技(たとえばゴルフ、野球等)がある。これらの用途に使用される従来の皮製のベルトは、天然皮革や人造皮革を素材として使用しており、ベルトの長手方向に伸縮性を有していない。
つまり、化学物質である人造皮革は、伸縮しない材質である。
また天然皮革は、図3に示すような牛皮全体(いわゆる丸皮)で見た場合に、胴体の長さ方向に対して平行に切取った牛皮7をベルトに加工していた。牛皮の繊維は、胴体の長さ方向(以下、繊維質方向という)に長く伸びているので、その繊維質方向に揃えて切取ることによって、多数の牛皮7を容易に切取ることができるという利点がある。しかし繊維質方向に対して平行に牛皮7を切取ってベルトに加工した場合は、牛皮7の繊維がベルトの長手方向に平行に伸びるので、そのベルトは長手方向に伸縮しなくなる。
このような従来の皮製のベルトを服装に装着すると、ビジネスにおける執務中の姿勢の変化や、スポーツにおける身体の動きに起因して、ベルトが伸縮しない故に、身体の腹部や腰部が締め付けられて苦痛を感じるという問題が発生する。また、食事によっても同様の問題が生じる可能性がある。
そこで、服装に用いる伸縮可能なベルトが検討されている。
たとえば特許文献1には、バックル等の金具を取付ける片端部と、その金具に噛み合わせる他端部とを非伸縮部材で形成し、その中間に伸縮ベルトを連結したベルトが開示されている。そのベルトの中間部に配置される伸縮ベルトは、糸状の弾性繊維を帯形状に編んだものであり、外観は明らかに皮革とは相違する。したがって、ビジネスやゴルフ等で使用するのはマナーに反する行為とされる。
特許文献2には、バックル等の金具をゴム編みによる伸縮性の帯状部材の片端部に取付け、伸縮性の帯状部材の他端部に皮製の非伸縮性の帯状部材を連結したベルトが開示されているが、その伸縮性の帯状部材の外観は皮革とは異なる。そこで、伸縮性の帯状部材を外から見えないように隠すために、カバー手段を併用することが記載されている。カバー手段を取付けたベルトは、その製造工程が複雑になるので、製造コストの上昇を招くばかりでなく、カバー手段が脱落すると、特許文献1に開示されたベルトと同様に、ビジネスやゴルフ等で使用できなくなる。
つまり従来の伸縮可能なベルトにおいて、皮革からなる帯形状の部材は伸縮せず、皮革以外の伸縮性を有する帯形状の部材を一部に配置することによって、ベルト全体の伸縮性を発現している。伸縮性を確保するための部位は、外観が皮革とは相違するので、そのようなベルトをビジネスやゴルフ等で使用するのはマナーに反する行為とされる。外観が皮革と異なる部分にカバーを取付けて隠すことは可能であるが、製造コストが上昇し、しかもカバーが脱落した後に使用すると、用途によってはマナーに反すると見なされる惧れがある。
このような従来のベルトに対して、皮革からなる帯形状の部材に伸縮性を付与すれば、ビジネスやゴルフ等で問題なく使用でき、しかも製造工程の簡素化、ひいては製造コストの低減を図ることが可能となる。しかしながら、皮革からなる帯形状の部材に伸縮性を付与した皮製の伸縮可能なベルトは、未だ開発されていない。
特開2007-247098号公報 特開2010-70900号公報
本考案は、皮革からなる帯形状の部材に伸縮性を付与することによって、金具(たとえばバックル等)以外は皮革の外観を有し、しかも伸縮可能な皮製のベルトを提供することを目的とする。
本考案者は、ベルトを構成する帯形状の部材の素材として人造皮革と天然皮革について検討し、その結果、人造皮革からなる帯形状の部材に伸縮性を付与することは困難であることが分かった。一方で天然皮革は、牛皮の繊維質方向に対して垂直に切取ることによって、伸縮性を有する帯形状の部材を得ることができるという知見を得た。
本考案は、このような知見に基づいてなされたものである。
すなわち本考案は、服装に用いるベルトであって、装着時に外側に露出する表材と装着時に身体側に位置する裏材とに挟持される伸縮性の芯材を有し、表材と裏材とが牛皮の繊維質方向に対して垂直に切り出された天然皮革からなり、表材と芯材とが接着剤で貼り付けられ、かつ裏材と芯材とが接着剤で貼り付けられた服装用伸縮ベルトである。
本考案の服装用伸縮ベルトにおいては、芯材が、天然ゴム59〜61質量%、炭酸カルシウム29〜31質量%、ステアリン酸4〜6質量%、酸化亜鉛1〜3質量%、保進材1〜3質量%を含有することが好ましい。接着剤は、クロロプレンを用いることが好ましい。また、表材と裏材の周縁部を伸縮性の糸で縫い合わせることが好ましい。
本考案によれば、皮革からなる帯形状の部材に伸縮性を付与することによって、皮革の外観を有しかつ伸縮可能な皮製のベルトを得ることができ、しかも製造工程の簡素化、ひいては製造コストの低減を図ることが可能となるので、産業上格段の効果を奏する。
本考案の服装用伸縮ベルトの例を模式的に示す平面図である。 図1中のA−A矢視の断面図である。 丸皮の例を模式的に示す平面図である。
図1は、本考案の服装用伸縮ベルトの例を模式的に示す平面図であり、図2は、図1中のA−A矢視の断面図である。なお図1においては、金具取付け端5に取付けるバックル等の金具は図示を省略し、皮革の外観を有する帯形状の部材のみを示す。
本考案の服装用伸縮ベルトを装着した時には、表材1が外側に露出し、裏材2が身体側に位置する。天然皮革からなる表材1と裏材2は、いずれも図3に示すように丸皮6から切取ったものであり、繊維質方向9に対して垂直に切取った牛皮8を使用する。繊維質方向に対して垂直に切取ることによって、牛皮の繊維が牛皮8の幅相当の長さに短く切断される。その牛皮8を表材1と裏材2に加工すれば、長手方向に引張った場合に、繊維に垂直な方向に荷重が作用するので伸び易くなる。
そして荷重が作用しなくなった時に、表材1と裏材2を元の長さに戻すために伸縮性の芯材3を使用する。つまり表材1と裏材2で芯材3を挟持することによって、引張りの荷重が作用した時に表材1および裏材2とともに芯材3も伸ばし、荷重が作用しなくなると、芯材3が収縮するのに追随して、表材1と裏材2も収縮する。
表材1、裏材2および芯材3を、互いに連動して伸縮させるためには、表材1と芯材3とを接着剤で貼り付け、かつ裏材2と芯材3も同じく接着剤で貼り付ける必要がある。接着剤で貼り付けることによって、伸縮に伴うシワの発生を防止する効果も得られる。
このようにして本考案の服装用伸縮ベルトは、天然皮革からなる外観を有しながら、自在に伸縮し、しかも伸縮に伴うシワは発生しないので、極めて美麗な外観形状を保つことができる。
芯材3は、伸縮性を有するものを使用すれば良く、その材質は特に限定しない。ただし、繰り返し生じる芯材3の伸縮や身体の発汗に対して所定の弾力性を安定して維持する材質が好ましい。たとえば、天然ゴム59〜61質量%、炭酸カルシウム29〜31質量%、ステアリン酸4〜6質量%、酸化亜鉛1〜3質量%、保進材1〜3質量%を含有する芯材を使用することが好ましい。2種以上の芯材を併用すると、その接合部が剥離する等の問題があり、美麗な外観形状を維持し難いので好ましくない。
接着剤は、天然皮革(すなわち表材1、裏材2)と芯材3との接着力を安定して維持し、かつそれらに追随して伸縮するのに十分な弾力性を有する材質が好ましい。たとえば、クロロプレンを使用することが好ましい。2種以上の接着剤を併用する(たとえば表材1と裏材2に異なる接着剤を使用する)ことも可能であるが、接着剤の在庫管理の負荷が増大するばかりでなく、服装用伸縮ベルトの製造工程が複雑になり、製造コストの上昇を招くので好ましくない。
また、天然皮革(すなわち表材1、裏材2)と芯材3とを接着剤で貼り付けるだけでは、伸縮を繰り返すことによって剥離し易いので、表材1と裏材2の周縁部を縫い合わせて、剥離を防止することが好ましい。使用する糸は、皮革の縫い合わせに好適な強度を有するものを使用すれば良く、その材質は特に限定しない。ただし、表材1と裏材2に追随して伸縮するのに十分な弾力性を有する材質が好しい。たとえば、ポリエステルを使用することが好ましい。2種以上の糸を併用することも可能であるが、糸の在庫管理の負荷が増大するばかりでなく、服装用伸縮ベルトの製造工程が複雑になり、製造コストの上昇を招くので好ましくない。
以上に説明した通り、本考案によれば、天然皮革からなる表材1と裏材2に伸縮性を付与することによって、金具(たとえばバックル等)以外は天然皮革の外観を有する服装用伸縮ベルトを得ることができる。しかも伸縮に伴うシワは発生しないので、極めて美麗な外観形状が維持される。
図3に示すように丸皮6の繊維質方向9に対して垂直に切取った牛皮8を、表材1と裏材2に加工して服装用伸縮ベルト(長さ1200mm、厚さ3.6mm)を作製した。図1、2に示すように、天然ゴム60質量%、炭酸カルシウム30質量%、ステアリン酸5質量%、酸化亜鉛2質量%、保進材2質量%を含有することが好ましい芯材3を表材1と裏材2に接着剤で貼り付けて挟持し、さらに表材1と裏材2の周縁部を糸で縫い合わせた。接着剤はクロロプレンを使用し、糸はポリエステルを使用した。
服装用伸縮ベルトの幅は、30mm(芯材の幅22mm)、32mm(芯材の幅24mm)、35mm(芯材の幅27mm)の3種類とした。
その服装用伸縮ベルトの両端を、本考案者が右手と左手でそれぞれつかんで、長手方向に引張ると、いずれも長さが50mm伸びて1250mmになった。両手を離して引張りを開放すると、服装用伸縮ベルトの長さは1200mmに戻り、かつシワは認められなかった。
1 表材
2 裏材
3 芯材
4 糸
5 金具取付け端
6 丸皮
7 従来の方向に切取った牛皮
8 本考案の方向に切取った牛皮
9 繊維質方向

Claims (4)

  1. 服装に用いるベルトであって、装着時に外側に露出する表材と前記装着時に身体側に位置する裏材とに挟持される伸縮性の芯材を有し、前記表材と前記裏材とが牛皮の繊維質方向に対して垂直に切り出された天然皮革からなり、前記表材と前記芯材とが接着剤で貼り付けられ、かつ前記裏材と前記芯材とが前記接着剤で貼り付けられることを特徴とする服装用伸縮ベルト。
  2. 前記芯材が、天然ゴム59〜61質量%、炭酸カルシウム29〜31質量%、ステアリン酸4〜6質量%、酸化亜鉛1〜3質量%、保進材1〜3質量%を含有することを特徴とする請求項1に記載の服装用伸縮ベルト。
  3. 前記接着剤が、クロロプレンであることを特徴とする請求項1または2に記載の服装用伸縮ベルト。
  4. 前記表材と前記裏材の周縁部を伸縮性の糸で縫い合わせることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の服装用伸縮ベルト。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US10342297B2 (en) 2016-06-30 2019-07-09 Polymer Gear Co., Ltd. Belt buckle and belt

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