JP6866963B2 - 転写シート及び加飾成形品の製造方法 - Google Patents

転写シート及び加飾成形品の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6866963B2
JP6866963B2 JP2021500249A JP2021500249A JP6866963B2 JP 6866963 B2 JP6866963 B2 JP 6866963B2 JP 2021500249 A JP2021500249 A JP 2021500249A JP 2021500249 A JP2021500249 A JP 2021500249A JP 6866963 B2 JP6866963 B2 JP 6866963B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
resin
transfer sheet
release
mass
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2021500249A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2020203661A1 (ja
Inventor
明寿 野田
明寿 野田
直樹 大田
直樹 大田
一行 峪中
一行 峪中
雄二 中津川
雄二 中津川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Application granted granted Critical
Publication of JP6866963B2 publication Critical patent/JP6866963B2/ja
Publication of JPWO2020203661A1 publication Critical patent/JPWO2020203661A1/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B44DECORATIVE ARTS
    • B44FSPECIAL DESIGNS OR PICTURES
    • B44F1/00Designs or pictures characterised by special or unusual light effects
    • B44F1/02Designs or pictures characterised by special or unusual light effects produced by reflected light, e.g. matt surfaces, lustrous surfaces
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B44DECORATIVE ARTS
    • B44CPRODUCING DECORATIVE EFFECTS; MOSAICS; TARSIA WORK; PAPERHANGING
    • B44C1/00Processes, not specifically provided for elsewhere, for producing decorative surface effects
    • B44C1/16Processes, not specifically provided for elsewhere, for producing decorative surface effects for applying transfer pictures or the like
    • B44C1/165Processes, not specifically provided for elsewhere, for producing decorative surface effects for applying transfer pictures or the like for decalcomanias; sheet material therefor
    • B44C1/17Dry transfer
    • B44C1/1712Decalcomanias applied under heat and pressure, e.g. provided with a heat activable adhesive
    • B44C1/172Decalcomanias provided with a layer being specially adapted to facilitate their release from a temporary carrier
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/14Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor incorporating preformed parts or layers, e.g. injection moulding around inserts or for coating articles
    • B29C45/14778Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor incorporating preformed parts or layers, e.g. injection moulding around inserts or for coating articles the article consisting of a material with particular properties, e.g. porous, brittle
    • B29C45/14811Multilayered articles

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Decoration By Transfer Pictures (AREA)

Description

本発明は、転写シート、及び、該転写シートを用いた加飾成形品を製造する方法に関する。
従来、家庭用電化製品、自動車内装品、及び雑貨品等の分野において、製品の表面に、文字や絵柄等の装飾を施すことにより、高い機能性や意匠性を発現させてきた。製品表面を装飾する方法として、転写法が知られている。転写法とは、基材上に、剥離層、図柄層、接着層等からなる転写層を形成した転写シートを用い、加熱加圧して転写シートを被転写物に密着させた後、基材を剥離して、被転写物表面に転写層のみを転写して装飾を行う方法である。
意匠として艶消し感が求められる製品では、微細な凹凸を有するマット層を設けた転写シートを用いて装飾が行われる。特許文献1及び特許文献2には、基材上に部分的にマット層を設けた転写シートを用いて、表面で部分的に艶消し感が異なる成形品を製造する方法が開示されている。
特許3017175号公報 特許4885281号公報
特許文献1及び特許文献2の記載の方法では、マット層に熱硬化性樹脂を用いている。マット層の硬化度が不十分であると、マット層と離型層との密着性が低下し、剥離した後で保護層上に離型層が部分的に残留すること(転写不良)が問題となっていた。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、加飾成形品に艶差のある意匠を付与することが可能であり、転写性が良好である転写シートを提供することを目的とする。また、本発明の転写シートを用いることにより、加飾成形品に艶差のある意匠を付与し得るとともに、転写不良の発生を抑制することができる加飾成形品の製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、以下の[1]〜[7]を提供する。
[1]離型シート上に転写層を有する転写シートであって、前記離型シートが、基材と、前記基材の一方の面上に部分的に設けられ、バインダー樹脂及びマット剤を含有し、前記バインダー樹脂が熱可塑性樹脂を含む凹凸層と、前記凹凸層上、及び、前記凹凸層が形成されていない前記基材上に設けられる離型層と、を含む、転写シート。
[2]前記離型層と前記転写層とが接触する、[1]に記載の転写シート。
[3]前記マット剤の平均粒径が、0.5μm以上20μm以下である、[1]または[2]に記載の転写シート。
[4]前記離型層の厚みが0.5μm以上50μm以下である、[1]〜[3]のいずれかに記載の転写シート。
[5]前記離型層が、熱硬化性樹脂組成物の硬化物及び電離放射線硬化性樹脂組成物の硬化物の少なくとも一方を含む、[1]〜[4]のいずれかにに記載の転写シート。
[6]前記凹凸層が、前記バインダー樹脂100質量部に対し、前記マット剤を50質量部以上180質量部以下で含有する、[1]〜[5]のいずれかに記載の転写シート。
[7][1]〜[6]のいずれかに記載の転写シートの前記転写層を被着体と接着し、前記被着体上に前記転写シートを積層する工程と、前記転写シートの前記離型シートを剥離して、前記被着体上に前記転写層を転写する工程と、を含む、加飾成形品の製造方法。
本発明の転写シートは、離型層と凹凸層との密着性を良好にすることができ、加飾成形品に艶差のある意匠を付与し得る。本発明の転写シートを用いることにより、加飾成形品の製造過程で離型シートを剥離する際に、離型層と凹凸層との間での剥離を抑制することができる。この結果、転写不良の発生を抑制することができる。
本発明の転写シートの一実施形態を示す断面概略図である。 本発明の転写シートを用いて製造された加飾成形品の断面概略図である。
[転写シート]
本発明は、離型シート上に転写層を有する転写シートであって、前記離型シートが、基材と、前記基材の一方の面上に部分的に設けられ、バインダー樹脂及びマット剤を含有し、前記バインダー樹脂が熱可塑性樹脂を含む凹凸層と、前記凹凸層上、及び、前記凹凸層が形成されていない前記基材上に設けられる離型層と、を含む。
図1は、本発明の転写シートの一実施形態を示す断面概略図である。図1の転写シート10は、離型シート20と、転写層30とを含む。
図1において、離型シート20は、基材22の一方の面上に設けられる凹凸層24と、基材22及び凹凸層24上に形成される離型層26と、を含む。
図1において、転写層30は、離型シート20側から順に、保護層32、印刷層36及び接着層38を備える。保護層32と離型層26とは接触する。転写層30は更に、保護層32と印刷層36との間にプライマー層34を有していても良い。
図1に示すように、凹凸層24は、基材22の一方の面上に部分的に、所定のパターンで形成される。すなわち、転写シート10は、基板22の面内に、凹凸層24が形成された領域(図1中、符号A)と、凹凸層が形成されていない領域(図1中、符号B)とを有する。領域Aは、基板22の面内に複数設けられることが好ましい。凹凸層24のパターンに対応して、離型層26及び保護層32にパターンが形成されている。
転写シートの各層について、以下で詳細に説明する。なお、本明細書中の「AA〜BB」との数値範囲の表記は、「AA以上BB以下」であることを意味する。
〔離型シート〕
<基材>
基材の形態は、シート状及びフィルム状のいずれであっても良い。
基材としては、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコール、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・ビニルアルコール共重合体などのビニル系樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンテレフタレートなどのポリエステル系樹脂、ポリ(メタ)アクリル酸メチル、ポリ(メタ)アクリル酸エチルなどのアクリル系樹脂、ポリスチレン等のスチレン系樹脂、ナイロン6又はナイロン66などで代表されるポリアミド系樹脂などの樹脂からなるプラスチックフィルムが挙げられる。
これらのプラスチックフィルムの中では、耐熱性、寸法安定性に優れる2軸延伸ポリエステルフィルムが好適である。
基材の厚みは、12〜150μmであることが好ましく、25〜100μmであることがより好ましい。
また、基材の表面には、凹凸層及び離型層との接着性を高めるために、コロナ放電処理、酸化処理等の物理的な処理や、アンカー剤又はプライマーと呼ばれる塗料の塗布を予め行ってもよい。
<凹凸層>
凹凸層は、基材の一方の面上の少なくとも一部に設けられる。凹凸層を部分的に形成することにより、保護層の表面(保護層と離型層との界面)に凹凸層に起因した凹凸形状を付与することができる。本発明の転写シートを用いることにより、保護層面内で艶差があるパターンの意匠が付与された加飾成形品を製造することができる。
本発明では、凹凸層は、バインダー樹脂及びマット剤を含有し、該バインダー樹脂が熱可塑性樹脂を含むことを要する。
熱硬化性樹脂で凹凸層を形成する場合、凹凸層を硬化させた後に離型層を形成するので、凹凸層と離型層との密着が悪くなる。このため、被着体に転写する際に、凹凸層と離型層との間で剥離し、離型層が加飾成形品に残存する場合がある。また、硬化収縮により凹凸層の形状が乱れ、加飾成形品としたときに艶消し部分の意匠性が悪くなる恐れがある。
また、凹凸層形成時に熱硬化性樹脂を完全に硬化させないで、凹凸層上に離型層を形成する場合に、硬化の程度によって離型層形成用塗布液に含まれる溶剤により凹凸層が膨潤する可能性が有る。これにより、加飾成形品としたときに艶消し部分の意匠性が悪くなる恐れがある。
本発明では熱可塑性樹脂をバインダー樹脂の主成分として凹凸層を形成することにより、離型層と凹凸層との密着性を良好にすることができる。この結果、本発明の転写シートを用いて転写する際に、離型層と転写層(保護層)との間の剥離強度の差を生じにくくすることができ、剥離性を良好にすることができる。また、熱可塑性樹脂を用いれば、硬化収縮や溶剤による膨潤の影響がないため凹凸形状が滑らかとなり、加飾成形品としたときの外観を良好にすることもできる。本発明において、バインダー樹脂は実質的に熱可塑性樹脂からなることが好ましい。本発明において、「実質的に」とは、バインダー樹脂中の熱可塑性樹脂の割合が95%以上、好ましくは98%以上、より好ましくは100%であることを意味する。
凹凸層の乾燥後の厚みは、好ましくは0.5μm以上50μm以下、より好ましくは0.5μm以上25μm以下、更に好ましくは0.5μm以上10μm以下である。なお、凹凸層の厚みとは、凹凸層の任意の20箇所の厚みを走査型電子顕微鏡(SEM)で計測した平均値とする。
基板面内での凹凸層の面積割合は、1%以上であることが好ましく、5%以上であることがより好ましく、10%以上であることが更に好ましい。また、該面積割合は、99%以下であることが好ましく、95%以下であることがより好ましく、90%以下であることが更に好ましい。
熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン等のポリオレフィン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン樹脂(以下、「ABS樹脂」とも称する。)、アクリル樹脂、塩化ビニル樹脂、セルロース系樹脂などが使用される。本発明においては、上記列挙した樹脂を単独で、又は複数種を組み合わせて用いることができる。
これらの中で、マット剤の分散性、離型層との密着性の観点から、アクリル樹脂及びセルロース系樹脂であることが好ましい。また、後述する保護層などの形成の際に電離放射線を使用する場合でも、アクリル樹脂及びセルロース系樹脂は電離放射線に対する安定性を有するため好適に使用することができる。アクリル樹脂としては、特に制限されないが、例えば、(メタ)アクリル酸エステルの単独重合体、2種以上の異なる(メタ)アクリル酸エステルモノマーの共重合体、又は(メタ)アクリル酸エステルと他のモノマーとの共重合体が挙げられる。(メタ)アクリル樹脂として、より具体的には、ポリ(メタ)アクリル酸メチル、ポリ(メタ)アクリル酸エチル、ポリ(メタ)アクリル酸プロピル、ポリ(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸メチル−(メタ)アクリル酸ブチル共重合体、(メタ)アクリル酸エチル−(メタ)アクリル酸ブチル共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸メチル共重合体、スチレン−(メタ)アクリル酸メチル共重合体等の(メタ)アクリル酸エステルなどが挙げられる。セルロース樹脂としては、ニトロセルロース樹脂などが挙げられる。
上記の熱可塑性樹脂は、重量平均分子量が10,000以上200,000以下であることが好ましく、30,000以上150,000以下であることがより好ましい。上記分子量範囲とすることにより、凹凸層形成用塗工液の調整が容易であるとともに、凹凸層の形状安定性を良好にすることができる。なお、ここでの「重量平均分子量」は、ゲルパーミッションクロマトグラフィー(GPC)で測定したポリスチレン換算の重量平均分子量を意味する。
凹凸層に含有するマット剤は、平均粒径が0.5μm以上であることが好ましい。マット剤の平均粒径が0.5μm以上であることにより、凹凸層に起因する凹凸形状が保護層に形成されやすくなる。保護層に十分な大きさの凹凸形状を付与するために、マット剤の平均粒径は1.0μm以上であることが好ましく、3.0μm以上であることがより好ましく、5.0μm以上であることが更に好ましい。また、加飾成形品としたときに、凹凸層による凹凸形状が付与された領域での印刷層の視認性や、凹凸層の形成のしやすさを考慮すると、マット剤の平均粒径は20μm以下であることが好ましく、15μm以下であることがより好ましく、10μm以下であることが更に好ましい。
凹凸層の厚みに対するマット剤の平均粒径の比率は、1以上であることが好ましく、1.2以上であることがより好ましく、1.4以上であることが更に好ましい。該比率が上記数値を満たすことにより、加飾成形品の十分な艶消し効果を付与することができる。一方、マット剤の平均粒径に対して凹凸層が薄いと、マット剤が凹凸層から脱落する場合があることから、マット剤の保持性を考慮すると該比率は10以下であることが好ましく、8以下であることがより好ましく、6以下であることが更に好ましい。
本明細書において、平均粒径は、層の厚み方向の断面を、加速電圧3.0kV、拡大倍率5万倍の条件にて走査型電子顕微鏡(SEM)で観察し、無作為に選択した100個の粒子の非凝集体について測定した粒子径の平均値(算術平均径)である。
マット剤は、無機粒子であっても良く、有機粒子であっても良い。
無機粒子としては、例えば、シリカ、アルミナ、クレー、タルク、珪藻土、ゼオライト、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、酸化亜鉛、酸化チタン、ガラスビーズなどが挙げられる。また、有機粒子としては、各種の合成樹脂粒子、例えば、メラミン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、ベンゾグアナミン/メラミン/ホルマリン縮合物、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、スチレン樹脂等が挙げられ、これらの1種又は2種を混合して用いることもできる。粒子の形状は球形であってもよいし、不定形であってもよい。
特に、シリカ粒子は、加飾成形品の表面のマット感を良好にするとともに、生産コストが低いという利点があることから好ましい。
マット剤は、バインダー樹脂100質量部(固形分)に対し、50質量部以上180質量部以下(固形分)で含有していることが好ましい。50質量部以上とすることで、凹凸層表面、及び、凹凸層上の離型層の表面に、適度な微細凹凸形状を形成することができる。この結果、加飾成形品に所望の艶消し意匠を付与することが可能となる。熱硬化性樹脂とマット剤とを含む凹凸層を形成する場合、層の柔軟性が低いため、加飾成形品の製造過程で凹凸層にクラックが入り形状が乱れ、加飾成形品としたときの艶消し部分の意匠性が悪くなる恐れがある。このような事情から、熱硬化性樹脂を用いる場合はマット剤の添加量を多くすることができないという事情があった。本発明では、凹凸層を熱可塑性樹脂で形成することにより、マット剤を上記配合量としても凹凸層に柔軟性があり、加飾成形品の製造過程で凹凸層の形状が保持されたと考えられる。
凹凸形状の形成性を考慮すると、マット剤の含有量は、75質量部以上であることがより好ましく、90質量部以上であることが更に好ましい。180質量部以下とすることで、凹凸層の膜強度の低下を抑制し、転写シート製造過程及び加飾成形品の製造過程で凹凸形状を維持することができる。また、離型シートを剥離する際に剥離強度を略均一として、転写不良を抑制することができる。更に、加飾成形品としたときに印刷層の視認性が良好となる。マット剤の含有量は、160質量部以下であることがより好ましく、140質量部以下であることが更に好ましい。
凹凸層の形成パターンは、後述する印刷層のパターンに応じて適宜選択されることが好ましい。パターンとしては、例えば、木目、石目、布目、砂目、円、四角形、多角形、幾何学模様、文字等がある。
凹凸層の形成では、まず、バインダー樹脂である熱可塑性樹脂及びマット剤に、必要に応じて、添加剤を加え、適当な溶媒を添加した凹凸層形成用塗工液を調整する。この塗工液を、基材上にグラビア印刷法、スクリーン印刷法などの公知の手段により塗布し、乾燥させて、凹凸層を形成する。
<離型層>
離型層は、凹凸層上及び基材上に設けられる。凹凸層が設けられている領域では、図1に示すように、離型シートは、厚み方向に基材、凹凸層、離型層の順で構成されている。これに対し、凹凸層が設けられていない領域では厚み方向に基材、離型層の順で構成されている。
離型層の基材と反対側の面は、凹凸層上に形成された領域(図1中、符号A)と、凹凸層が形成されていない領域(図1中、符号B)とで、異なる表面凹凸形状を有している。つまり、離型層の基材と反対側の面に、凹凸層のパターンに対応したパターンが形成されている。
離型層の樹脂成分は、保護層との接着力が低く、基材から転写層を容易に剥離し得る材料であれば特に限定されない。例えば、熱硬化性樹脂組成物の硬化物、電離放射線硬化性樹脂組成物の硬化物が挙げられる。具体的には、フッ素系樹脂、シリコーン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリウレタン系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体樹脂等が挙げられる。これら樹脂成分の中でも、強度に優れるとともに、瞬時に硬化するため正確かつ精密な形状を付与できる電離放射線硬化性樹脂組成物の硬化物が好ましく、電子線硬化性樹脂組成物の硬化物がより好ましい。
電離放射線硬化性樹脂とは、電離放射線を照射することにより、架橋、硬化する樹脂のことであり、電離放射線硬化性官能基を有するものである。ここで、電離放射線硬化性官能基とは、電離放射線の照射によって架橋硬化する基であり、(メタ)アクリロイル基、ビニル基、アリル基等のエチレン性二重結合を有する官能基等が好ましく挙げられる。また、電離放射線とは、電磁波又は荷電粒子線のうち、分子を重合あるいは架橋し得るエネルギー量子を有するものを意味し、通常、紫外線(UV)又は電子線(EB)が用いられるが、その他、X線、γ線等の電磁波、α線、イオン線等の荷電粒子線も含まれる。これらの中でも、特に電子線硬化性樹脂組成物の硬化物がより好ましい。
電離放射線硬化性樹脂としては、具体的には、従来電離放射線硬化性樹脂として慣用されている重合性モノマー、重合性オリゴマーの中から適宜選択して用いることができる。
重合性モノマーとしては、分子中にラジカル重合性不飽和基を持つ(メタ)アクリレート系モノマーが好ましく、中でも多官能性(メタ)アクリレートモノマーが好ましい。
多官能性(メタ)アクリレートモノマーとしては、分子中に2つ以上の電離放射線硬化性官能基を有し、かつ該官能基として少なくとも(メタ)アクリロイル基を有する(メタ)アクリレートモノマーが挙げられる。
耐熱性と成形性との観点から、官能基数は2以上8以下が好ましく、2以上6以下がより好ましく、2以上4以下が更に好ましく、特に2以上3以下が好ましい。これらの多官能性(メタ)アクリレートモノマーは、単独で、又は複数種を組み合わせて用いてもよい。また、これらの多官能性(メタ)アクリレートモノマー1種類以上と後述の重合性オリゴマー1種以上とを混合した組成物として用いても良い。両者を混合した組成物とすることにより硬化物の架橋密度、架橋間分子量等を調整し、硬化物の諸物性を調整することができる。
重合性オリゴマーとしては、例えば、分子中に2つ以上の電離放射線硬化性官能基を有し、かつ該官能基として少なくとも(メタ)アクリロイル基を有する(メタ)アクリレートオリゴマーが挙げられる。例えば、ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー、エポキシ(メタ)アクリレートオリゴマー、ポリエステル(メタ)アクリレートオリゴマー、ポリエーテル(メタ)アクリレートオリゴマー、ポリカーボネート(メタ)アクリレートオリゴマー、アクリル(メタ)アクリレートオリゴマー等が挙げられる。
これらの重合性オリゴマーの官能基数は、耐熱性及び成形性の観点から、2以上8以下のものが好ましく、上限としては、6以下がより好ましく、4以下が更に好ましく、特に3以下が好ましい。
特に、凹凸層との密着性を考慮すると、樹脂成分としてアクリル(メタ)アクリレート系化合物、ウレタン(メタ)アクリレート系化合物であることが好ましい。ここで「(メタ)アクリレート」とは「アクリレート又はメタクリレート」を意味する。樹脂成分は、アクリル(メタ)アクリレート系化合物、ウレタン(メタ)アクリレート系化合物のいずれかであっても良く、これらの混合物であっても良い。アクリル(メタ)アクリレート系化合物及びウレタン(メタ)アクリレート系化合物は、モノマーでも良いし、オリゴマーでも良いし、モノマー及びオリゴマーの混合物であっても良い。
離型層に使用されるモノマー及びオリゴマーの重量平均分子量は、耐熱性及び成形性の観点から、250以上30,000以下が好ましく、250以上20,000以下がより好ましく、250以上15,000以下が更に好ましい。ここで、重量平均分子量は、GPC分析によって測定され、かつ標準ポリスチレンで換算された平均分子量である。
樹脂組成物には、必要に応じて、硬化剤、重合開始剤などの添加剤が添加されていても良い。
離型層は、保護層との離型性を向上するために離型剤を含有してもよい。
離型剤としては、合成ワックスや天然ワックス等のワックス類が挙げられる。合成ワックスとしては、ポリエチレンワックスやポリプピレンワックス等のポリオレフィンワックスが挙げられる。また、離型層の硬度向上、離型剤のブリード抑制、粒子の分散性などの観点から、離型剤として、反応性シリコーン等の架橋硬化可能な離型成分を用いることが好ましい。
離型層の全固形分に対する離型剤の質量割合は、0.3〜10質量%であることが好ましく、0.5〜5質量%であることがより好ましい。
離型層は、離型層表面に形成される凹凸形状が、凹凸層の形状に良好に追従することが厚みであり、かつ、形成しやすく、保護層との剥離性が良好となる厚みであることが好ましい。具体的に、離型層の厚みは、0.5μm以上50μm以下であることが好ましく、0.5μm以上10μm以下であることがより好ましい。
離型層は、更にマット剤を含んでいても良い。こうすることにより、加飾成形品としたときに、全体的に艶消し感を有しながら、更に領域ごとの艶差を明瞭にすることができる。マット剤としては、凹凸層で使用したものと同じものを使用することができる。特にコストの観点から、シリカ粒子を含むことが好ましい。
離型層がマット剤を含む場合、マット剤の添加量は、凹凸層での添加量よりも少なくすることが好ましい。具体的に、マット剤の添加量は、離型層の樹脂成分100質量部(固形分)に対し、0.1質量部以上10質量部以下(固形分)、より好ましくは1.0質量部以上5質量部以下で含有していることが好ましい。添加量を上記範囲とすることにより、加飾成形品に所望の艶消し意匠を与えることができる。
離型層に含まれるマット剤の平均粒径は、0.5μm以上であることが好ましく、0.7μm以上であることがより好ましい。マット剤の平均粒径が0.5μm以上であることにより、離型層による凹凸形状が保護層に形成されやすくなる。離型層に含まれるマット剤の平均粒径は、加飾成形品としたときの印刷層の視認性などを考慮すると、60μm以下であることが好ましく、25μm以下であることがより好ましい。
離型層の厚みに対するマット剤の平均粒径の比率は、1以上であることが好ましく、1.2以上であることがより好ましく、1.4以上であることが更に好ましい。該比率が上記数値を満たすことにより、加飾成形品の十分な艶消し効果を付与することができる。一方、マット剤の平均粒径に対して離型層が薄いと、マット剤が凹凸層から脱落する場合があることから、マット剤の保持性を考慮すると該比率は10以下であることが好ましく、8以下であることがより好ましく、6以下であることが更に好ましい。
加飾成形品としたときに凹凸層に対応する箇所とその周囲(凹凸層が設けられていなかった箇所)とで艶差がある意匠とするために、凹凸層及び離型層に含まれるマット剤の平均粒径、添加量、及び層厚みに対するマット剤平均粒径の比率は、互いに異ならせることが好ましく、凹凸層が離型層に比してマットな意匠を示す態様がより好ましい。
離型層は、グラビア印刷方式、オフセット印刷方式、凸版印刷方式、シルクスクリーン印刷方式等の公知の印刷方式で形成することができる。
<その他の層>
基材とパターン層との間にフィラーを含有する樹脂層(ブロッキング防止層)を形成しても良い。該樹脂層を形成することにより、ロール状の転写フィルムを作製したときにブロッキングを防止することができる。
離型層と反対側の面の基材上に、帯電防止層が設けられていても良い。帯電防止層を設けることにより、転写シートの帯電を抑制できるため、異物付着等を抑制できる。このため、転写作業性を向上することができる。
帯電防止層は、基材と接触していても良いし、帯電防止層と基材との間に上記ブロッキング防止層やプライマー層などを設けても良い。
〔転写層〕
<保護層>
保護層は、転写層の離型シート側に設けられる。保護層は、凹凸層上に形成された領域(図1中、符号A)と、凹凸層が形成されていない領域(図1中、符号B)とで、異なる表面凹凸形状を有している。保護層は、離型層と接触し、基材側の表面が上記離型層の表面と相補的な形状を有することが好ましい。
保護層は硬化性樹脂組成物の硬化物を含むことが好ましい。硬化性樹脂組成物の硬化物としては、熱硬化性樹脂組成物の硬化物、電離放射線硬化性樹脂組成物の硬化物、及び、これらの混合物の硬化物が挙げられ、これらの中でも、保護層の耐擦傷性の観点から電離放射線硬化性樹脂組成物の硬化物が好ましい。また、電離放射線硬化性樹脂組成物の硬化物の中でも、保護層の形成時点で架橋硬化を完了させやすいとの観点から、電子線硬化性樹脂組成物の硬化物が好ましい。
熱硬化性樹脂組成物は、少なくとも熱硬化性樹脂を含む組成物であり、加熱により、硬化する樹脂組成物である。熱硬化性樹脂としては、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、フェノール樹脂、尿素メラミン樹脂、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、シリコーン樹脂等が挙げられる。熱硬化性樹脂組成物には、これら硬化性樹脂に、必要に応じて硬化剤が添加される。
電離放射線硬化性樹脂としては、具体的には、従来電離放射線硬化性樹脂として慣用されている重合性モノマー、重合性オリゴマーの中から適宜選択して用いることができる。
重合性モノマーとしては、分子中にラジカル重合性不飽和基を持つ(メタ)アクリレート系モノマーが好ましく、中でも多官能性(メタ)アクリレートモノマーが好ましい。
多官能性(メタ)アクリレートモノマーとしては、分子中に2つ以上の電離放射線硬化性官能基を有し、かつ該官能基として少なくとも(メタ)アクリロイル基を有する(メタ)アクリレートモノマーが挙げられ、アクリロイル基を有するアクリレートモノマーが好ましい。これらの重合性オリゴマーは、単独で、又は複数種を組み合わせて用いてもよい。
重合性モノマーの官能基数は2以上8以下が好ましく、2以上6以下がより好ましく、2以上4以下が更に好ましく、特に2以上3以下が好ましい。
重合性オリゴマーとしては、例えば、分子中に2つ以上の電離放射線硬化性官能基を有し、かつ該官能基として少なくとも(メタ)アクリロイル基を有する(メタ)アクリレートオリゴマーが挙げられる。例えば、ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー、エポキシ(メタ)アクリレートオリゴマー、ポリエステル(メタ)アクリレートオリゴマー、ポリエーテル(メタ)アクリレートオリゴマー、ポリカーボネート(メタ)アクリレートオリゴマー、アクリル(メタ)アクリレートオリゴマー等が挙げられる。
これらの重合性オリゴマーは、単独で、又は複数種を組み合わせて用いてもよい。
重合性オリゴマーの中でもポリカーボネート(メタ)アクリレートオリゴマーが好ましい。ポリカーボネート(メタ)アクリレートオリゴマーは、主鎖にカーボネート結合を有し、かつ末端または側鎖に(メタ)アクリレート基を有するものであれば特に制限されず、ポリカーボネート骨格を有するウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーであるポリカーボネート系ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーであってもよい。
これらの重合性オリゴマーの官能基数は、耐熱性及び成形性の観点から、2以上8以下のものが好ましく、上限としては、6以下がより好ましく、4以下が更に好ましく、特に3以下が好ましい。
電離放射線硬化性樹脂は、上記多官能性(メタ)アクリレート等とともに、その粘度を低下させる等の目的で、単官能性(メタ)アクリレートを適宜併用することができる。これらの単官能性(メタ)アクリレートは、単独で、又は複数種を組み合わせて用いてもよい。
保護層に使用されるモノマー及びオリゴマーの重量平均分子量は、耐熱性及び成形性の観点から、250以上30,000以下が好ましく、250以上20,000以下がより好ましく、250以上15,000以下が更に好ましい。
保護層中には、有機粒子及び無機粒子等の粒子を実質的に含有しないことが好ましい。保護層中に粒子を含有しないことにより、下層となる印刷層の絵柄を視認しやすくすることができる。
保護層中に粒子を実質的に含有しないとは、保護層の全固形分の1質量%以下であることを意味し、好ましくは0.1質量%以下、より好ましくは0.01質量%以下、さらに好ましくは0質量%である。
保護層は、硬化性樹脂組成物の硬化物以外の樹脂成分として、更に熱可塑性樹脂を含有していてもよい。保護層が熱可塑性樹脂を含むことにより、成形時のクラックを抑制し、成形性を良好にすることができる。熱可塑性樹脂は、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ウレタン系樹脂等の汎用の樹脂を用いることができる。
熱可塑性樹脂の含有量は、保護層の全固形分の0.1〜20質量%であることが好ましく、0.5〜10質量%であることがより好ましく、1〜5質量%であることがさらに好ましい。
保護層の厚みは、表面硬度及び成形性のバランスの観点から、0.5〜30μmであることが好ましく、1〜20μmであることがより好ましく、1〜10μmであることがさらに好ましい。
保護層は、グラビア印刷方式、オフセット印刷方式、凸版印刷方式、シルクスクリーン印刷方式等の公知の印刷方式で形成することができる。
なお、保護層を形成する時点で熱硬化性樹脂組成物及び/又は電離放射線硬化性樹脂組成物を完全硬化させてもよいが、成形性の観点から、保護層を形成する時点では熱硬化性樹脂組成物及び/又は電離放射線硬化性樹脂組成物を未硬化又は半硬化の状態にしておき、被着体に転写した後に熱硬化性樹脂組成物及び/又は電離放射線硬化性樹脂組成物の硬化を進行させ、完全硬化させてもよい。
<印刷層>
印刷層は、加飾成形品に所望の意匠性を付与するための層である。
印刷層のパターンは任意であり、例えば、木目、石目、布目、砂目、円、四角形、多角形、幾何学模様、文字、ベタ印刷等が挙げられる。
印刷層は、ポリビニル系樹脂、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリビニルアセタール系樹脂、セルロース系樹脂等のバインダー樹脂と、顔料及び/又は染料とを含むことが好ましい。
印刷層の厚みは、意匠性の観点から0.5〜40μmが好ましく、1〜30μmがより好ましい。
印刷層は、グラビア印刷方式、オフセット印刷方式、凸版印刷方式、シルクスクリーン印刷方式等の公知の印刷方式で形成することができる。
<接着層>
接着層は、樹脂成形体等である被着体と、転写層との接着性を良好にする役割を有する。なお、保護層と被着体との接着性が良好な場合は、接着層を設けなくてもよい。
接着層は、被着体の素材に適した接着性を有する樹脂を使用することが好ましい。例えば、被着体の材質がアクリル系樹脂の場合は、アクリル系樹脂を用いることが好ましい。また、被着体の材質がポリフェニレンオキサイド・ポリスチレン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、スチレン系樹脂の場合は、これらの樹脂と親和性のあるアクリル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリアミド系樹脂などを使用することが好ましい。さらに、被着体の材質がポリプロピレン樹脂の場合は、塩素化ポリオレフィン樹脂、塩素化エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、環化ゴム、クマロンインデン樹脂を使用することが好ましい。
接着層には、紫外線吸収剤、赤外線吸収剤等の添加剤を配合してもよい。
接着層の厚みは、0.1〜10μmであることが好ましく、0.5〜5μmであることがより好ましい。
接着層は、グラビア印刷方式、オフセット印刷方式、凸版印刷方式、シルクスクリーン印刷方式等の公知の印刷方式で形成することができる。
<プライマー層>
プライマー層は、保護層と印刷層との密着性を向上するために、必要に応じて設けられる層である。
プライマー層は、主に樹脂成分を含むことが好ましい。また、プライマー層の樹脂成分は、インモールド成形等の高温環境に置かれる場合において、耐熱性を付与することを考慮して、硬化性樹脂組成物の硬化物を含むことが好ましい。
硬化性樹脂組成物としては、熱硬化性樹脂組成物、電離放射線硬化性樹脂組成物が挙げられる。プライマー層の熱硬化性樹脂組成物及び電離放射線硬化性樹脂組成物は、保護層の熱硬化性樹脂組成物及び電離放射線硬化性樹脂組成物として例示したものと同様のものを使用することができる。
特に、プライマー層は、熱硬化性樹脂組成物の硬化物を含むことが好ましい。熱硬化性樹脂組成物としては、例えば、ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール、アクリルポリオール等の各種ポリオール化合物と、イソシアネート化合物等の硬化剤とを含む2液硬化型ウレタン樹脂、が挙げられる。
プライマー層の厚みは、0.1〜6μmであることが好ましく、0.5〜5μmであることがより好ましい。
プライマー層は1層構成としても良いが、層間の密着性等を考慮して2つ以上の層を積層させた構成とすることもできる。
プライマー層は、グラビア印刷方式、オフセット印刷方式、凸版印刷方式、シルクスクリーン印刷方式等の公知の印刷方式で形成することができる。
[加飾成形品]
本発明の転写シートを用いて製造される加飾成形品を、図2を用いて説明する。図2は加飾成形品の断面概略図である。加飾成形品40は、被着体42と、被着体を被覆する転写層30とを有する。図2において、転写層30は、被着体側から順に、接着層38、印刷層36、プライマー層34及び保護層32を備える。保護層32が加飾成形品40の最表層に位置する。
<被着体>
被着体は、樹脂からなる樹脂成型体である。被着体の形状は、平板状であってもよいし、曲面等を有する三次元形状であってもよい。また、被着体は有色であってもよい。
樹脂成形体は、熱可塑性樹脂または熱硬化性樹脂から形成することができる。
加飾成形品をインモールド成形により製造する場合には、樹脂成形体として熱可塑性樹脂を用いることが好ましい。このような熱可塑性樹脂としては、ポリスチレン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ABS樹脂(耐熱ABS樹脂を含む)、AS樹脂、PC/ABS系樹脂、PC/AS系樹脂、AN樹脂、ポリフェニレンオキサイド系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリアセタール系樹脂、アクリル系樹脂、ポリエチレンテレフタレート系樹脂、ポリブチレンテフタレート系樹脂、ポリスルホン系樹脂、およびポリフェニレンサルファイド系樹脂等が挙げられる。
<保護層>
本発明の加飾成形品における保護層は、離型シートの離型層の表面形状と略相補的な凹凸形状を有することが好ましい。この凹凸形状は、凹凸層のパターンに対応した形状となる。例えば、保護層の表面は、凹凸層に対応する箇所(図2中、符号A’)において微小な凹凸形状を有している。このため、凹凸層に対応する箇所(図2中、符号A’)は、その周囲(図2中、符号B’)に対してマット感がある低艶の領域となっている。すなわち、本発明の加飾成形品は、面内で艶差が異なるパターンを有している。本発明において、符号B’の領域は、必ずしも光沢がある必要はない。符号A’の領域よりも符号B’の領域の方が高艶であり、艶差が明瞭であれば、領域B’はマット感を有していても良い。
[加飾成形品の製造方法]
本発明の加飾成形品は、(1)上記の転写シートの転写層を、接着層を介して被着体と接着し、被着体上に転写シートを積層する工程と、(2)転写シートの離型シートを剥離して、被着体上に転写層を転写する工程と、を含む。
本発明の転写シートは、特にインモールド成形(射出成形同時転写加飾法)による加飾成形品の製造に好適に適用される。本発明によれば、三次元曲面などの複雑な表面形状を有する樹脂成型体の表面に、艶差があるパターンを転写することができる。
インモールド成形による加飾成形品の製造方法の一実施態様は、以下の工程を有する。
(S1)転写シートの転写層側をインモールド成形用金型の内側に向けて配置する工程と、
(S2)上記インモールド成形用金型内に被着体用の樹脂を射出注入する工程と、
(S3)転写シートと、上記樹脂とを一体化させて、樹脂成形体(被着体)の表面上に転写シートを積層させた積層体を形成する工程と、
(S4)積層体を金型から取り出した後、または、樹脂成形体を金型から取り出すと同時に、転写シートの離型シートを剥離する工程。
本発明では、凹凸層のバインダー樹脂を熱可塑性樹脂としているため、離型層と凹凸層との密着性に優れる。このため、加飾成形品の製造において離型シートを剥離する際に、凹凸層と離型層との界面での剥離を防止することができるとともに、剥離強度を略均一にすることができる。この結果、転写不良の発生を抑制することができる。
次に、本発明を実施例により、さらに詳細に説明するが、本発明は、この例によってなんら限定されるものではない。
下記の測定及び評価の雰囲気は、温度は23℃±5℃、湿度40〜65%とした。また、対象サンプルを前記雰囲気に30分以上晒してから、測定及び評価を行った。
1.評価・測定
1−1.意匠性評価
実施例及び比較例で作製した加飾成形品について、凹凸層がある領域と凹凸層のない領域との艶差の有無を以下の基準で評価した。
2点:艶差が明瞭であるもの
1点:艶差があるものの、「2点」の評価より艶差の明瞭性が劣るもの
0点:艶差が感じられないもの
20人の被験者が評価を行い、平均点を算出した。各加飾成形品の意匠性を下記基準で評価した。
A:平均点が1.8以上のもの
:平均点が1.4以上1.8未満のもの
B:平均点が1.0以上1.4未満のもの
C:平均点が1.0未満のもの
1−2.剥離性評価
実施例及び比較例の転写シートについて、それぞれ転写シートから離型シートを剥離した。離型シートが容易に剥がれ、転写層側に離型層が残存していないものを2点、離型シートが剥がれにくいが、転写層側に離型層が残存していないものを1点、離型シートが剥がれにくく、転写層上に離型層の残存が認められたものを0点とした。10枚の離型シートについて剥離性評価を行い、平均点を算出した。各転写シートの剥離性を下記基準で評価した。
A:平均点が1.5以上のもの
B:平均点が1.0以上1.5未満のもの
C:平均点が1.0未満のもの
2.塗布液の調整
2−1.凹凸層用塗布液の調整
下記処方の凹凸層用塗布液を作製した。
(1)凹凸層用塗布液1
ニトロセルロース樹脂(熱可塑性樹脂、重量平均分子量:50,000) 100質量部
マット剤(不定形シリカ、平均粒径5.0μm) 100質量部
溶剤(酢酸エチル) 適量
(2)凹凸層用塗布液2
アクリル樹脂(熱可塑性樹脂、重量平均分子量:100,000) 100質量部
マット剤(不定形シリカ、平均粒径5.0μm) 100質量部
溶剤(酢酸エチル) 適量
(3)凹凸層用塗布液3
ニトロセルロース樹脂(熱可塑性樹脂、重量平均分子量:50,000) 100質量部
マット剤(不定形シリカ、平均粒径1.0μm) 100質量部
溶剤(酢酸エチル) 適量
(4)凹凸層用塗布液4
ニトロセルロース樹脂(熱可塑性樹脂、重量平均分子量:50,000) 100質量部
マット剤(不定形シリカ、平均粒径0.5μm) 100質量部
溶剤(酢酸エチル) 適量
(5)凹凸層用塗布液5
ニトロセルロース樹脂(熱可塑性樹脂、重量平均分子量:50,000) 100質量部
マット剤(不定形シリカ、平均粒径20μm) 100質量部
溶剤(酢酸エチル) 適量
(6)凹凸層用塗布液6
ニトロセルロース樹脂(熱可塑性樹脂、重量平均分子量:50,000) 100質量部
マット剤(不定形シリカ、平均粒径5.0μm) 50質量部
溶剤(酢酸エチル) 適量
(7)凹凸層用塗布液7
ニトロセルロース樹脂(熱可塑性樹脂、重量平均分子量:50,000) 100質量部
マット剤(不定形シリカ、平均粒径5.0μm) 180質量部
溶剤(酢酸エチル) 適量
2−2.離型層用塗布液の調整
下記処方の離型層用塗布液を作製した。
(1)離型層用塗布液1
2官能ウレタンアクリレート(重量平均分子量:8,000) 85質量部
3官能アクリレート(重量平均分子量:300) 15質量部
電子線硬化性シリコーン系化合物 1質量部
溶剤(メチルエチルケトン) 適量
(2)離型層用塗布液2
4官能アクリルアクリレート(重量平均分子量:10,000) 100質量部
電子線硬化性シリコーン系化合物 1質量部
溶剤(メチルエチルケトン) 適量
(3)離型層用塗布液3
2官能ウレタンアクリレート(重量平均分子量:8,000) 85質量部
3官能アクリレート (重量平均分子量:300)15質量部
マット剤(不定形シリカ、平均粒径2.0μm) 10質量部
溶剤(メチルエチルケトン) 適量
2−3.保護層用塗布液の調整
下記処方の保護層用塗布液を作製した。
2官能ウレタンアクリレート(重量平均分子量:10,000) 95質量部
3官能アクリレートモノマー(重量平均分子量:300) 5質量部
溶剤(メチルエチルケトン) 適量
2−4.プライマー層用塗布液の調整
下記処方のプライマー層用塗布液を作製した。
<プライマー層用塗布液>
アクリルポリオール(水酸基価:80mgKOH/g、Tg:90℃) 100質量部
XDI(m−キシリレンジイソシアナート) 10質量部
溶剤(メチルエチルケトン) 適量
3.転写シートの作製
(実施例1)
基材(厚み75μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム)の一方の上に、凹凸層用塗布液1を塗布し、乾燥させて、厚み2μmの凹凸層を形成した。凹凸層は木目導管パターンとした。
次いで、基材上及び凹凸層上に、離型層用塗布液1を塗布し、165KeV、7Mrad(70kGy)の条件で電子線を照射して、厚み3μmの離型層を形成した。
次いで、離型層上に、保護層用塗布液を塗布し、165KeV、5Mrad(50kGy)の条件で電子線を照射して、厚み3μmの保護層を形成した。
次いで、保護層上に、プライマー層用塗布液1を塗布、乾燥し、厚み2μmのプライマー層を形成した。
次いで、プライマー層上に、茶褐色インキ(アクリル系樹脂組成物)をグラビア印刷法で塗布し、乾燥し、厚み6μmの木目模様の印刷層を形成した。
次いで、印刷層上に、熱可塑性樹脂(アクリル系樹脂)を溶剤で希釈した接着剤層用塗布液を塗布、乾燥し、厚み2μmのヒートシール性を有する接着層を形成した。上記の工程により、実施例1の転写シートを得た。
(実施例2)
凹凸層用塗布液2を用いたこと以外は実施例1と同様の工程で、実施例2の転写シートを作製した。
(実施例3)
離型層用塗布液2を用いたこと以外は実施例1と同様の工程で、実施例3の転写シートを作製した。
(実施例4)
離型層用塗布液3を用いたこと以外は実施例1と同様の工程で、実施例4の転写シートを作製した。
(実施例5)
離型層の厚みを0.5μmにしたこと以外は実施例1と同様の工程で、実施例5の転写シートを作製した。
(実施例6)
離型層の厚みを20μmにしたこと以外は実施例1と同様の工程で、実施例6の転写シートを作製した。
(実施例7)
凹凸層用塗布液3を用いたこと以外は実施例1と同様の工程で、実施例7の転写シートを作製した。
(実施例8)
凹凸層用塗布液4を用いたこと以外は実施例1と同様の工程で、実施例8の転写シートを作製した。
(実施例9)
凹凸層用塗布液5を用いたこと以外は実施例1と同様の工程で、実施例9の転写シートを作製した。
(実施例10)
凹凸層用塗布液6を用いたこと以外は実施例1と同様の工程で、実施例10の転写シートを作製した。
(実施例11)
凹凸層用塗布液7を用いたこと以外は実施例1と同様の工程で、実施例11の転写シートを作製した。
(比較例1)
比較例1の凹凸層用塗布液として、下記処方の熱硬化性樹脂を含む塗布液を調整した。
基材(厚み75μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム)の一方の上に、比較例1の凹凸層用塗布液を塗布し、乾燥させた。実施例1と同様に、凹凸層は基材の一部分に形成した。その後、40℃で96時間エージングして硬化させ、厚み2.5μmの凹凸層、及び、厚み3μmの離型層を形成した。その他の層は、実施例1と同様にして形成し、比較例1の転写シートを得た。
<比較例1の凹凸層用塗布液>
アクリルポリオール(水酸基価:80mgKOH/g、Tg:65℃、固形分:50%、溶剤:トルエン/酢酸エチル混合溶剤) 40質量部
イソシアネート(主成分:XDI、固形分75%、溶剤:酢酸エチル) 14質量部
マット剤(不定形シリカ、平均粒径5.0μm) 4質量部
溶剤(酢酸エチル) 40質量部
(比較例2)
凹凸層を設けなかったこと以外は、実施例1と同様の工程で比較例2の転写シートを得た。
4.加飾成形品の作製
上下一組のインモールド成形用金型の一方の側に、実施例1〜11及び比較例1〜2の転写シートをそれぞれ配置した。このとき、接着層が金型の内側(射出樹脂と接する側)を向くように配置した。
次いで、金型を締め、金型内に射出樹脂(PC/ABS樹脂)を注入し、転写シートと射出樹脂を含む射出樹脂層とを一体化させた積層体(10cm×16cm×厚さ2mmの板状体)を得た。
次いで、金型を開けた後、積層体から転写シートの離型シート(基材〜離型層)を剥がし、実施例1〜11、比較例1〜2の加飾成形品を得た。
4.結果
実施例及び比較例の転写シート及び加飾成形品について、評価結果を表1に示す。
Figure 0006866963
凹凸層に熱可塑性樹脂を用いた実施例1〜11の転写シートは、いずれも剥離性が良好であった。特に実施例1〜5の加飾成形品は、面内での艶差が明瞭であり、意匠性が良好であった。実施例6〜11の加飾成形品は、実施例1〜5に劣るものの、使用上問題のない意匠性であった。
一方、凹凸層に熱硬化性樹脂を用いた比較例1の転写シートは、剥離性が悪かった。また、凹凸層部分は硬化収縮によりパターン形状の乱れが確認されたため、意匠性が悪いとの評価となった。
10 転写シート
20 離型シート
22 基材
24 凹凸層
26 離型層
30 転写層
32 保護層
34 プライマー層
36 印刷層
38 接着層
40 加飾成形品
42 被着体

Claims (8)

  1. 離型シート上に転写層を有する転写シートであって、
    前記離型シートが、
    基材と、
    前記基材の一方の面上に部分的に設けられ、バインダー樹脂及びマット剤を含有し、前記バインダー樹脂が熱可塑性樹脂を含む凹凸層と、
    前記凹凸層上、及び、前記凹凸層が形成されていない前記基材上に設けられる離型層と、を含み、
    前記バインダー樹脂中の前記熱可塑性樹脂の割合が95質量%以上であり、
    前記凹凸層が、前記バインダー樹脂100質量部に対し、前記マット剤を50質量部以上180質量部以下で含有する、転写シート。
  2. 前記離型層と前記転写層とが接触する、請求項1に記載の転写シート。
  3. 前記凹凸層に含まれる前記マット剤の平均粒径が、0.5μm以上20μm以下である、請求項1または請求項2に記載の転写シート。
  4. 前記離型層の厚みが0.5μm以上50μm以下である、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の転写シート。
  5. 前記離型層が、熱硬化性樹脂組成物の硬化物及び電離放射線硬化性樹脂組成物の硬化物の少なくとも一方を含む、請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の転写シート。
  6. 前記離型層が、平均粒径が0.5μm以上60μm以下のマット剤を、前記離型層の樹脂成分100質量部に対し0.1質量部以上10質量部以下の割合で含む、請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の転写シート。
  7. 前記熱可塑性樹脂が、アクリル樹脂またはセルロース系樹脂である、請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の転写シート。
  8. 請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載の転写シートの前記転写層を被着体と接着し、前記被着体上に前記転写シートを積層する工程と、
    前記転写シートの前記離型シートを剥離して、前記被着体上に前記転写層を転写する工程と、を含む、加飾成形品の製造方法。
JP2021500249A 2019-03-29 2020-03-26 転写シート及び加飾成形品の製造方法 Active JP6866963B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019069065 2019-03-29
JP2019069065 2019-03-29
PCT/JP2020/013711 WO2020203661A1 (ja) 2019-03-29 2020-03-26 転写シート及び加飾成形品の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6866963B2 true JP6866963B2 (ja) 2021-04-28
JPWO2020203661A1 JPWO2020203661A1 (ja) 2021-05-20

Family

ID=72668422

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021500249A Active JP6866963B2 (ja) 2019-03-29 2020-03-26 転写シート及び加飾成形品の製造方法

Country Status (4)

Country Link
EP (1) EP3950343A4 (ja)
JP (1) JP6866963B2 (ja)
CN (1) CN113631382A (ja)
WO (1) WO2020203661A1 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60264214A (ja) * 1984-06-14 1985-12-27 Toppan Printing Co Ltd 凹凸表面を有する成形品の製造方法
JPH05138736A (ja) * 1991-04-15 1993-06-08 Dainippon Printing Co Ltd 表面に凹凸を有する成形体
WO2014083851A1 (ja) * 2012-11-29 2014-06-05 凸版印刷株式会社 転写フィルム
JP2017154462A (ja) * 2016-03-04 2017-09-07 大日本印刷株式会社 転写シート、転写シートの製造方法、及び転写シートを用いた加飾成形品の製造方法

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56159450A (en) 1980-05-09 1981-12-08 Ube Industries Structure for heat insulation and moisture proofness
JPH10166746A (ja) * 1996-12-06 1998-06-23 Dainippon Printing Co Ltd 熱転写シート及び印字物
JP4372864B2 (ja) * 1998-09-30 2009-11-25 大日本印刷株式会社 転写シート及びそれを用いた化粧材の製造方法
JP5223221B2 (ja) * 2007-03-30 2013-06-26 大日本印刷株式会社 転写加飾シート、加飾成形品の製造方法及び加飾成形品
JP4885281B2 (ja) 2010-01-19 2012-02-29 日本写真印刷株式会社 地汚れ防止部分マットハードコート転写シート
CN103650106B (zh) * 2011-06-30 2016-11-09 旭化成株式会社 微细凹凸结构转印用铸模
JP6110843B2 (ja) * 2012-03-08 2017-04-05 株式会社きもと 熱転写用シートおよび印画物の製造方法
JP2013193298A (ja) * 2012-03-19 2013-09-30 Toppan Printing Co Ltd 転写箔および装飾成形品
WO2013161095A1 (ja) * 2012-04-26 2013-10-31 東レ株式会社 凹凸構造を有する結晶基板の製造方法
JP6597305B2 (ja) * 2013-06-17 2019-10-30 凸版印刷株式会社 転写フィルム及びこれを用いた転写成形品
JP2015217517A (ja) * 2014-05-13 2015-12-07 凸版印刷株式会社 転写フィルム、及びこれを用いた転写成形品
CN106660387B (zh) * 2015-03-02 2020-01-14 松下知识产权经营株式会社 转印膜以及转印膜的制造方法
CN109311285B (zh) * 2016-06-17 2021-02-12 Nissha株式会社 转印片、装饰片及装饰品

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60264214A (ja) * 1984-06-14 1985-12-27 Toppan Printing Co Ltd 凹凸表面を有する成形品の製造方法
JPH05138736A (ja) * 1991-04-15 1993-06-08 Dainippon Printing Co Ltd 表面に凹凸を有する成形体
WO2014083851A1 (ja) * 2012-11-29 2014-06-05 凸版印刷株式会社 転写フィルム
JP2017154462A (ja) * 2016-03-04 2017-09-07 大日本印刷株式会社 転写シート、転写シートの製造方法、及び転写シートを用いた加飾成形品の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
EP3950343A1 (en) 2022-02-09
JPWO2020203661A1 (ja) 2021-05-20
WO2020203661A1 (ja) 2020-10-08
EP3950343A4 (en) 2023-01-04
CN113631382A (zh) 2021-11-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20090246475A1 (en) Decorative film for molding
TWI492993B (zh) Ink compositions and decorative sheets using them
JP6812853B2 (ja) 転写シート、該転写シートを用いた加飾成形品の製造方法、及び該転写シートの成形用型
JP5589297B2 (ja) 加飾シート、加飾樹脂成形品の製造方法及び加飾樹脂成形品
JP2017159649A (ja) 加飾成形品、加飾成形品の製造方法及び転写シート
JP2013075502A (ja) 加飾用フィルム及びこの加飾用フィルムを用いて製造される加飾成形品の製造方法、並びに加飾用フィルムを用いた加飾成形品
JP7009795B2 (ja) 加飾成形品、加飾成形品の製造方法、転写シート及び表示装置
JP6866963B2 (ja) 転写シート及び加飾成形品の製造方法
JP6743423B2 (ja) 転写シート、転写シートの製造方法、及び転写シートを用いた加飾成形品の製造方法
EP3950341A1 (en) Transfer sheet and method of manufacturing decorative molded product
JP5845772B2 (ja) 三次元成形加飾フィルム、基材付き加飾成形品及び加飾成形品、並びにそれらの製造方法
JP2021000829A (ja) 三次元成形用転写シート及び加飾樹脂成形品の製造方法
JP6907571B2 (ja) 離型シート、転写シート、加飾成形品の製造方法
JP6906981B2 (ja) 三次元成形用転写シート及び加飾樹脂成形品の製造方法
JP5910269B2 (ja) 三次元成形用加飾シート及び加飾成形品
JP6035858B2 (ja) 三次元成形用加飾シート及び加飾成形品
JP3923569B2 (ja) 転写シート
WO2024005020A1 (ja) 転写シート、加飾成形品、及び加飾成形品の製造方法
JP5949181B2 (ja) 積層シート、加飾樹脂成型品、加飾樹脂成型品の製造方法、及び加飾シートの製造方法
JP6295573B2 (ja) 加飾シート及び加飾樹脂成形品
JP6932922B2 (ja) 転写シート、転写シートを用いた加飾成形品の製造方法、及び加飾成形品
JP6922240B2 (ja) 離型シート、転写シート、加飾成形品の製造方法
JP6922475B2 (ja) 加飾成形品、加飾成形品の製造方法、転写シート及び表示装置
JP6146083B2 (ja) 化粧シート
KR20090103827A (ko) 성형용 장식 필름

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210105

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210105

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20210105

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20210219

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210309

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210322

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6866963

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150