JP6812853B2 - 転写シート、該転写シートを用いた加飾成形品の製造方法、及び該転写シートの成形用型 - Google Patents

転写シート、該転写シートを用いた加飾成形品の製造方法、及び該転写シートの成形用型 Download PDF

Info

Publication number
JP6812853B2
JP6812853B2 JP2017045025A JP2017045025A JP6812853B2 JP 6812853 B2 JP6812853 B2 JP 6812853B2 JP 2017045025 A JP2017045025 A JP 2017045025A JP 2017045025 A JP2017045025 A JP 2017045025A JP 6812853 B2 JP6812853 B2 JP 6812853B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
region
resin
transfer
transfer sheet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017045025A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018144460A (ja
Inventor
貴之 嶋田
貴之 嶋田
一樹 滝沢
一樹 滝沢
正弘 波多野
正弘 波多野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP2017045025A priority Critical patent/JP6812853B2/ja
Publication of JP2018144460A publication Critical patent/JP2018144460A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6812853B2 publication Critical patent/JP6812853B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Decoration By Transfer Pictures (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

本発明は、転写シート、該転写シートを用いた加飾成形品の製造方法、及び該転写シートの成形用型に関する。
従来、家庭用電化製品、自動車内装品、及び雑貨品等の分野において、被転写物表面に、文字や絵柄などの装飾を施すことにより、高い機能性や意匠性を発現させてきた。
被転写物表面を装飾する方法として、転写法がある。転写法とは、基材上に、剥離層、図柄層、接着層などからなる転写層を形成した転写シートを用い、加熱加圧して転写層を被転写物に密着させた後、基材を剥離して、被転写物表面に転写層のみを転写して装飾を行う方法である。
また、用途によっては、被転写物表面に、光沢調、マット調等の異なる風合を混在させた優れた意匠性が求められる場合がある。
例えば、特許文献1には、基体シート上に全面的にマット剤を含有する離型層と、部分的に活性エネルギー線硬化性樹脂を含有するマスク層と、転写層として剥離層と図柄層とが形成されたことを特徴とする部分マット転写シートが開示されている。
特許5095598号公報
しかし、特許文献1の部分マット転写シートは、被転写物表面に転写した転写層の表面に、原因不明のスジ状のパターンを有する場合があった。該スジ状のパターンは、加飾成形品の意匠性を低下させるとともに、歩留まりを低下させてしまう。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、意匠性及び歩留まりに優れた加飾成形品が得られる転写シート、該転写シートを用いた加飾成形品の製造方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決すべく、本発明は、以下の[1]〜[3]を提供する。
[1]離型シート上に転写層を有する転写シートであって、前記離型シートの前記転写層と接する側の面は、第1領域Xと、前記第1領域Xに隣接する第2領域Yとを有してなり、JIS B0601:1994に準じて測定される前記第1領域Xのカットオフ値0.8mmでの算術平均粗さRaと、JIS B0601:1994に準じて測定される前記第2領域Yのカットオフ値0.8mmでの算術平均粗さRaとが、Ra>Raの関係を満たし、JIS B0601:1994に準じて測定される前記第1領域のカットオフ値0.8mmでの十点平均粗さRzと、前記Raとが、2.0≦Rz/Ra≦15.0の関係を満たす、転写シート。
[2]上記[1]に記載の転写シートの転写層を被転写物に転写する工程と、前記転写シートの前記離型シートを剥離する工程とを有する、加飾成形品の製造方法。
[3]成形用型であって、前記型は、表面に、凹凸部を有する第1領域X’と、前記第1領域に隣接する第2領域Y’とを有してなり、JIS B0601:1994に準じて測定される前記第1領域X’のカットオフ値0.8mmでの算術平均粗さRa’と、JIS B0601:1994に準じて測定される前記第2領域Y’のカットオフ値0.8mmでの算術平均粗さRa’とが、Ra’>Ra’の関係を満たし、JIS B0601:1994に準じて測定される前記第1領域X’のカットオフ値0.8mmでの十点平均粗さRz’と、前記Ra’とが、2.0≦Rz’/Ra’≦15.0の関係を満たす、成形用型。
本発明によれば、意匠性及び歩留まりに優れた加飾成形品が得られる転写シートを提供することができる。また、本発明によれば、意匠性及び歩留まりに優れた加飾成形品を簡易に製造することができる。
本発明の転写シートの一実施形態を示す断面図である。 本発明の転写シートを構成する離型シートの一実施形態を示す平面図である。
[転写シート]
本発明の転写シートは、離型シート上に転写層を有する転写シートであって、前記離型シートの前記転写層と接する側の面は、第1領域Xと、前記第1領域Xに隣接する第2領域Yとを有してなり、JIS B0601:1994に準じて測定される前記第1領域Xのカットオフ値0.8mmでの算術平均粗さRaと、JIS B0601:1994に準じて測定される前記第2領域Yのカットオフ値0.8mmでの算術平均粗さRaとが、Ra>Raの関係を満たし、JIS B0601:1994に準じて測定される前記第1領域のカットオフ値0.8mmでの十点平均粗さRzと、前記Raとが、2.0≦Rz/Ra≦15.0の関係を満たすものである。
図1は、本発明の転写シートの一実施形態を示す断面図である。
図1の転写シート100は、離型シート10上に転写層20を有している。また、図1の離型シート10は、支持体11と、樹脂層12とから構成されており、離型シート10の転写層20と接する側の面は、第1領域Xと、第1領域Xに隣接する第2領域Yとを有している。また、図1の転写層20は、保護層21と、保護層21の離型シート10とは反対側に位置する接着剤層22とを有している。
<離型シート>
離型シートは、転写層側の面に第1領域X及び第2領域Yを有する。離型シートは、樹脂成形体等の被転写物に転写層を転写した後に剥離される。
<第1領域X及び第2領域Y>
離型シート10の転写層と接する側の面は、第1領域Xと、第1領域Xに隣接する第2領域Yとを有する。
第1領域X及び第2領域Yの配置は任意である。例えば、離型シート10の中心部に第1領域X、周辺部に第2領域Yを配置する構成(図2の構成);離型シート10の中心部に第2領域Y、周辺部に第1領域Xを配置する構成;第1領域Xと第2領域Yとを並列して配置する構成;離型シート10の中心付近に独立した複数の第1領域Xを配置し、該複数の第1領域Xの周囲に第2領域Yを配置する構成;離型シート10の中心付近に独立した複数の第2領域Yを配置し、該複数の第2領域Yの周囲に第1領域Xを配置する構成;等が挙げられる。
なお、離型シートは、転写層と接する側の面に、さらに別の領域を有していてもよい。
被転写物に転写層を転写した後の転写層表面の形状は、離型シートの表面形状と相補的形状を有する。すなわち、離型シートの第1領域X及び第2領域Yの表面形状は、被転写物の表面に形成される表面形状に対応するものとなる。
したがって、JIS B0601:1994に準じて測定される第1領域Xのカットオフ値0.8mmでの算術平均粗さRaと、JIS B0601:1994に準じて測定される第2領域Yのカットオフ値0.8mmでの算術平均粗さRaとが、Ra>Raの関係を満たすことは、被転写物に対して、表面形状が異なる2つの領域を形成できることを意味している。そして、Ra>Raの関係を満たし、被転写物に対して表面形状が異なる2つの領域を形成することにより、被転写物の意匠性を良好にすることができる。
Ra>Raの関係を満たす場合、上述したように、被転写物の意匠性を良好にできる。しかし、Ra>Raの関係を満たす転写シートを用いて被転写物に転写層を転写した場合、転写層の表面に原因不明のスジ状のパターンを有する場合がある。該スジ状のパターンは、加飾成形品の意匠性を低下させるとともに、歩留まりを低下させてしまう。
本発明では、JIS B0601:1994に準じて測定される第1領域のカットオフ値0.8mmでの十点平均粗さRzと、Raとの比[Rz/Ra]を15.0以下とすることにより、スジ状のパターンを抑制している。
Rz/Raを15.0以下とすることによりスジ状のパターンを抑制できる理由は以下のように考えられる。
まず、スジ状のパターンが生じる原因は、離型シートを剥離する際の剥離強度が、第1領域と第2領域との境界において急激に変化しているためと考えられる。例えば、第2領域から第1領域に切り替わる際に剥離強度が急激に大きくなった場合、剥離が一瞬停止したり、剥離速度が急に遅くなったりする。このような一瞬の剥離の停止や剥離速度の急激な変化によって、転写層の表面にスジ状のパターンが生じると考えられる。
そして、Ra>Raの関係を満たす場合、第2領域よりも第1領域の方が転写層との単位面積あたりの接触面積が大きくなるため、原則として、第1領域を剥離する際の剥離強度は第2領域を剥離する際の剥離強度よりも大きくなる。さらに、第1領域の凹凸のランダム性が大きすぎる場合、第1領域の高い山及び/又は深い谷に転写層が食い込みやすくなり、第1領域の剥離強度がより大きくなる。
本発明では、凹凸のランダム性の指標として「Rz/Ra」を採用し、Rz/Raを15.0以下として第1領域の凹凸のランダム性を抑制することにより、第1領域の剥離強度の増加を抑制し、スジ状のパターンを抑制することを可能としている。
スジ状のパターンは、「離型シートの中心部に第1領域X、周辺部に第2領域Yを配置する構成」、及び、「離型シートの中心付近に独立した複数の第1領域Xを配置し、該複数の第1領域Xの周囲に第2領域Yを配置する構成」において特に生じやすいが、本発明ではかかる構成においてもスジ状のパターンが生じることを抑制できる。
また、本発明では、Rz/Raを2.0以上としている。
Rz/Raを2.0以上とすることにより、第1領域の凹凸に一定のランダム性を付与することができ、第1領域の欠陥を目立ちにくくすることができる。また、欠陥が目立ちにくいため、加飾成形品の意匠性及び歩留まりの低下を抑制できる。
Rz/Raは、3.0〜10.0であることが好ましく、3.5〜8.0であることがより好ましく、4.0〜7.0であることがさらに好ましい。
第1領域X及び第2領域Yの凹凸の程度は、目的(意匠性、防眩性等)に応じて異なるため特に限定されないが、「Ra−Ra」、「Ra」、「Ra」及び「Rz」が以下の範囲であることが好ましい。
本発明において、Ra及びRzは、離型シートの第1領域及び第2領域に相当する箇所から3.3cm×3.3cmのサンプルを切り出し、該サンプルの縦方向を0.3cm間隔で10点測定、該サンプルの横方向を0.3cm間隔で10点測定し、合計20点の測定値の平均値とする。なお、サンプルは、目視でゴミや傷などの異常点がない箇所から切り出すものとする。
Ra−Raは、0.05〜1.00μmであることが好ましく、0.07〜0.80μmであることがより好ましく、0.12〜0.30μmであることがさらに好ましい。
Ra−Raを0.05μm以上とすることにより、第1領域と第2領域とのコントラスト(例えば、防眩性や光沢度等のコントラスト)が明確となり、意匠性をより良好にすることができる。また、Ra−Raを1.00μm以下とすることにより、スジ状のパターンが発生することを抑制しやすくできる。
なお、本明細書において「AA〜BB」とは、「AA以上BB以下」のことをいう。以下、同様である。
Raは、0.06〜1.20μmであることが好ましい。Raを前記範囲とすることにより、被転写物の意匠性、防眩性及び白化抑制のバランスを良好にしやすくできる。
Raは、0.10〜1.00μmであることがより好ましく、0.13〜0.50μmであることがさらに好ましく、0.15〜0.35μmであることがよりさらに好ましい。
Rzは0.25〜5.00μmであることが好ましく、0.50〜2.50μmであることがより好ましく、1.00〜2.00μmであることがさらに好ましい。
Rzを0.25μm以上とすることにより、第1領域Xに傷等の欠陥が生じた場合に、該欠陥を目立ちにくくすることができ、歩留まりを向上できる。また、Rzを5.00μm以下とすることにより、被転写物の意匠性の低下を抑制できる。また、Rzを5.00μm以下とすることにより、被転写物を液晶表示素子等の表示素子の前面に用いる場合、白化やギラツキを抑制できる。なお、「ギラツキ」とは、凹凸構造に起因して、映像光に微細な輝度のばらつきが見える現象のことをいう。
第2領域Yは、凹凸部を有さず略平滑であってもよいし、第1領域Xと同様に凹凸部を有していても良い。
Raは、第1領域Xとのコントラストを明りょうにする観点から、0.10μm未満であることが好ましく、0.07μm以下であることがより好ましく、0.05μm以下であることがさらに好ましい。
なお、Raが上記範囲であると、第1領域Xと第2領域Yとの剥離強度の差が大きくなりやすくなり、スジ状のパターンが発生しやすくなる傾向にあるが、本発明では、Rz/Raを上記範囲とすることにより、スジ状のパターンの発生を抑制している。
第1領域Xの面積Sと、第2領域Yの面積Sとの比[S/S]は、付与する意匠性との関係で変化するため特に限定されないが、第1領域Xと第2領域Yとのコントラストを明りょうにする観点から、0.1≦S/Sの関係を満たすことが好ましい。また、加飾成形品の防眩性を良好にする観点から、さらに、S/S≦7.0の関係を満たすことが好ましい。
離型シート10は、例えば、図1に示すように、支持体11と樹脂層12とから構成することができる。もちろん、離型シートは、支持体もしくは樹脂層の単層であってもよいし、支持体及び樹脂層以外の層を有する3層以上の構成であってもよい。
また、図示しないが、離型シートは、転写層側の面に離型層を有することが好ましい。
<支持体>
支持体としては、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコール、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・ビニルアルコール共重合体などのビニル系樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンテレフタレートなどのポリエステル系樹脂、ポリ(メタ)アクリル酸メチル、ポリ(メタ)アクリル酸エチルなどのアクリル系樹脂、ポリスチレン等のスチレン系樹脂、ナイロン6又はナイロン66などで代表されるポリアミド系樹脂などの樹脂からなるプラスチックフィルムが挙げられる。
これらのプラスチックフィルムの中では、耐熱性、寸法安定性に優れ、転写時の位置合わせの適性に優れる2軸延伸ポリエステルフィルムが好適である。
支持体の厚みは、成形性、形状追従性、取り扱いの観点から、12〜150μmであることが好ましく、25〜100μmであることがより好ましい。
また、支持体11の表面には、樹脂層12等との接着性を高めるために、コロナ放電処理、酸化処理等の物理的な処理や、アンカー剤又はプライマーと呼ばれる塗料の塗布を予め行ってもよい。
離型シートが支持体の単層からなる場合、第1領域X及び第2領域Yと相補的な形状を有する版を用いて、支持体表面を賦形すればよい。
<樹脂層>
樹脂層は、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂組成物の硬化物、電離放射線硬化性樹脂組成物の硬化物等の樹脂成分を主成分として含むことが好ましい。なお、主成分とは、樹脂層を構成する全固形分の50質量%以上を意味し、該割合は70質量%以上であることが好ましく、90質量%以上であることがより好ましい。
上記の樹脂成分の中でも、強度に優れるとともに、瞬時に硬化するため正確かつ精密な形状を付与できる電離放射線硬化性樹脂組成物の硬化物が好適である。また、電離放射線硬化性樹脂組成物による効果を得やすくする観点から、樹脂層を構成する全樹脂成分のうち、電離放射線硬化性樹脂組成物の硬化物を70質量%以上含むことが好ましく、90質量%以上含むことがより好ましく、95質量%以上含むことがさらに好ましく、100質量%含むことがよりさらに好ましい。
樹脂層は、粒子及びバインダー樹脂を含む塗布液を塗布することにより形成してもよいが、正確にかつ精密な形状を形成する観点から、第1領域X及び第2領域Yと相補的な形状を有する版を用いた印刷により形成することが好ましい。樹脂層がその他の領域を有する場合、該版は、さらに、その他の領域と相補的な形状を有することが好ましい。また、離型シートが樹脂層上に離型層等のその他の層を有する場合、その他の層により凹凸が緩和されることを考慮した形状の版を用いればよい。版を用いた樹脂層の形成方法の詳細は後述する。
なお、樹脂層をコーティングにより形成する場合、塗布液に含まれる粒子が少なからず凝集しやすく、Rz/Raが大きくなることを抑制するための種々の対策が必要となり、工程が複雑化するため好ましくない。
熱硬化性樹脂組成物は、少なくとも熱硬化性樹脂を含む組成物であり、加熱により、硬化する樹脂組成物である。熱硬化性樹脂としては、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、フェノール樹脂、尿素メラミン樹脂、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、シリコーン樹脂等が挙げられる。熱硬化性樹脂組成物には、これら硬化性樹脂に、必要に応じて硬化剤が添加される。
電離放射線硬化性樹脂組成物は、電離放射線硬化性官能基を有する化合物(以下、「電離放射線硬化性化合物」ともいう)を含む組成物である。電離放射線硬化性官能基としては、(メタ)アクリロイル基、ビニル基、アリル基等のエチレン性不飽和結合基、及びエポキシ基、オキセタニル基等が挙げられる。
電離放射線硬化性樹脂としては、エチレン性不飽和結合基を有する化合物が好ましい。また、転写シートを製造する過程で樹脂層が傷つくことを抑制する観点からは、電離放射線硬化性樹脂としては、エチレン性不飽和結合基を2つ以上有する化合物がより好ましく、中でも、エチレン性不飽和結合基を2つ以上有する、多官能性(メタ)アクリレート系化合物が更に好ましい。多官能性(メタ)アクリレート系化合物としては、モノマー及びオリゴマーのいずれも用いることができる。
なお、電離放射線とは、電磁波又は荷電粒子線のうち、分子を重合あるいは架橋し得るエネルギー量子を有するものを意味し、通常、紫外線(UV)又は電子線(EB)が用いられるが、その他、X線、γ線などの電磁波、α線、イオン線などの荷電粒子線も使用可能である。
多官能性(メタ)アクリレート系化合物のうち、2官能(メタ)アクリレート系モノマーとしては、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールAテトラエトキシジアクリレート、ビスフェノールAテトラプロポキシジアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート等が挙げられる。
3官能以上の(メタ)アクリレート系モノマーとしては、例えば、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、イソシアヌル酸変性トリ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
また、上記(メタ)アクリレート系モノマーは、分子骨格の一部を変性しているものでもよく、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、カプロラクトン、イソシアヌル酸、アルキル、環状アルキル、芳香族、ビスフェノール等による変性がなされたものも使用することができる。
また、多官能性(メタ)アクリレート系オリゴマーとしては、ウレタン(メタ)アクリレート、エポキシ(メタ)アクリレート、ポリエステル(メタ)アクリレート、ポリエーテル(メタ)アクリレート等のアクリレート系重合体等が挙げられる。
ウレタン(メタ)アクリレートは、例えば、多価アルコール及び有機ジイソシアネートとヒドロキシ(メタ)アクリレートとの反応によって得られる。
また、好ましいエポキシ(メタ)アクリレートは、3官能以上の芳香族エポキシ樹脂、脂環族エポキシ樹脂、脂肪族エポキシ樹脂等と(メタ)アクリル酸とを反応させて得られる(メタ)アクリレート、2官能以上の芳香族エポキシ樹脂、脂環族エポキシ樹脂、脂肪族エポキシ樹脂等と多塩基酸と(メタ)アクリル酸とを反応させて得られる(メタ)アクリレート、及び2官能以上の芳香族エポキシ樹脂、脂環族エポキシ樹脂、脂肪族エポキシ樹脂等とフェノール類と(メタ)アクリル酸とを反応させて得られる(メタ)アクリレートである。
上記電離放射線硬化性樹脂は1種を単独で、又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
電離放射線硬化性樹脂が紫外線硬化性樹脂である場合には、樹脂層形成用塗布液は、光重合開始剤や光重合促進剤等の添加剤を含むことが好ましい。
光重合開始剤としては、アセトフェノン、ベンゾフェノン、α−ヒドロキシアルキルフェノン、ミヒラーケトン、ベンゾイン、ベンジルジメチルケタール、ベンゾイルベンゾエート、α−アシルオキシムエステル、チオキサンソン類等から選ばれる1種以上が挙げられる。
また、光重合促進剤は、硬化時の空気による重合阻害を軽減させ硬化速度を速めることができるものであり、例えば、p−ジメチルアミノ安息香酸イソアミルエステル、p−ジメチルアミノ安息香酸エチルエステル等から選ばれる1種以上が挙げられる。
樹脂層の厚みは特に限定されないが、1〜15μmであることが好ましく、2〜12μmであることがより好ましい。
樹脂層中には、離型シートと転写層との離型性を向上する観点から、粒子を実質的に含有しないことが好ましい。具体的には、樹脂層中の粒子の含有量は1質量%未満であることが好ましく、0.1質量%未満であることがより好ましく、0.01質量%未満であることがさらに好ましく、0質量%であることがよりさらに好ましい。
<離型層>
離型シートと、転写層との界面は、被転写物に密着した際に剥離可能に形成されている。
離型性を向上させるため、離型シートは、転写層と接する側の面の少なくとも一部に離型層を有することが好ましい。また、転写シートの面内の離型性の均一化の観点からは、離型シートは、転写層と接する側の面の全面に離型層を有することが好ましい。
また、第1領域Xの凹凸部上に離型層が形成されることで、被転写物の表面に高周波成分の少ない凹凸形状を形成することができ、被転写物の白化及びギラツキを抑制できる。
離型層は主として樹脂から構成することが好ましい。
離型層の樹脂は、所定の被膜強度を有し、転写層との接着力が低い材料であれば特に限定されず、汎用の熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂組成物の硬化物、電離放射線硬化性樹脂組成物の硬化物等が挙げられる。具体的には、フッ素系樹脂、シリコーン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリウレタン系樹脂、セルロース系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体樹脂、硝化綿等が挙げられる。
これらの中でも、熱硬化性樹脂組成物の硬化物が好ましく、アクリルポリオール及びイソシアネートを含む熱硬化性樹脂組成物がより好ましい。
離型層は、離型性を向上させるために離型剤をさらに含んでもよい。離型剤としては、合成ワックスや天然ワッス等のワックス類が挙げられる。合成ワックスとしては、ポリエチレンワックスやポリプピレンワックス等のポリオレフィンワックスが好ましい。
離型層の厚みは、0.1〜5.0μmであることが好ましく、0.2〜1.5μmであることがより好ましく、0.3〜1.0μmであることがさらに好ましい。
離型層の厚みは、例えば、離型シートの中央部分を垂直方向に切断した断面の断面写真を撮像し、該断面写真から離型層の厚みを500μm間隔で少なくとも20箇所測定した際の平均値として算出できる。
離型シートは、その他の層を有していてもよい。
その他の層としては、帯電防止層が挙げられる。帯電防止層を有することにより、離型シートを剥離する際の剥離帯電を抑制でき、転写の作業性を向上できる。
帯電防止層は、電子伝導型帯電防止剤、イオン伝導型帯電防止剤等の帯電防止剤、及びバインダー樹脂を含むことが好ましい。
帯電防止層は、離型シートの転写層と接する側の面とは反対側の表面に形成されていることが好ましい。
帯電防止層は、表面抵抗率を1.0×10−9Ω/□〜1.0×10−12Ω/□の範囲に調整することが好ましい。
なお、帯電防止剤を樹脂層等の他の層に含有させて帯電防止性を発揮させてもよい。
<離型シートの製造方法>
第1領域X及び第2領域Yを有する離型シートは、例えば、以下の(A1)〜(A2)の工程により製造できる。
(A1)支持体上に、電離放射線硬化性樹脂組成物を含む樹脂層形成用塗布液を塗布し、電離放射線硬化性樹脂組成物を含む層を形成する工程。
(A2)第1領域X及び第2領域Yと相補的な形状を有する版を用いて、未硬化の樹脂層を賦形すると同時に、電離放射線を照射して、賦形した樹脂層を硬化させる工程。
電離放射線硬化性樹脂組成物が溶剤を含む場合、(A1)工程で溶剤を乾燥させることが好ましい。
離型シートが離型層を有する場合、(A2)工程の後に、(A3)樹脂層上に離型層を形成する工程、を行えばよい。
離型シートがその他の領域を有する場合、(A2)工程の版として、第1領域X、第2領域Y及びその他の領域と相補的な形状を有する版を用いればよい。
(A2)工程で使用する版は、例えば、エッチング、サンドブラスト、切削及びレーザー加工、あるいはこれらの組み合わせなどによって、シリンダーの表面を所望の形状に彫刻することにより得ることができる。あるいは、レーザー彫刻、光造形等によって長尺の雄型の版(第1領域X及び第2領域Yと同一の形状を有する版)を作製し、これを反転したものをシリンダーの表面に巻き付けることによって得ることができる。
(A2)工程で使用する版の表面は、クロム等で硬質メッキ処理することが好ましい。
上記の版の作成手段の中でも、凹凸のランダム性の指標であるRz/Raを制御しやすいという観点から、サンドブラストが好適である。
サンドブラストでは、例えば、シリンダー表面の材質、研磨材の粒子径、研磨材の材質、シリンダーへの研磨材の衝突回数、噴射ノズルとシリンダーとの距離、噴射圧、噴射周波数等を制御することにより、凹凸形状を調整できる。
上述した制御手段の中でも、Rz/Raの制御には、「シリンダーへの研磨材の衝突回数」が最も簡易かつ有効である。すなわち、シリンダー表面への研磨材の衝突回数が少ないとRz/Raが大きくなり、シリンダー表面への研磨材の衝突回数が多くなるにつれてRz/Raが小さくなる傾向にある。ただし、衝突回数を増やしてRz/Raが小さくなるといっても限度があり、Rz/Raの減少は徐々に飽和に向かう。
また、シリンダー表面の材質を硬くすると、研磨材によってシリンダーが深く削られにくくなるため、Rz/Raが小さくなる傾向にある。
また、研磨材の粒子径が大きいと凹凸が平均化され、Rz/Raが小さくなる傾向にある。また、研磨材の形状が球形であると特異的な凹凸が形成されにくくなり、凹凸が平均化され、Rz/Raが小さくなる傾向にある。
また、噴射ノズルとシリンダーとの距離を短くすると、Ra及びRzはともに大きくなる傾向にあり、かつ増加率も同程度である。つまり、噴射ノズルとシリンダーとの距離を変動させてもRz/Raは概ね同じ値を示す傾向にある。
また、噴射圧を大きくすると、Ra及びRzはともに大きくなる傾向にあり、かつ増加率も同程度である。つまり、噴射圧を変動させてもRz/Raは概ね同じ値を示す傾向にある。
なお、樹脂層上に離型層等のその他の層を形成する場合、樹脂層の表面凹凸よりも離型シートの表面凹凸が緩和されることとなる。したがって、樹脂層上にその他の層を形成する場合、(A2)工程で使用する版は、凹凸が緩和されることを考慮した形状の版を用いればよい。
例えば、樹脂層上に厚み0.4μmの離型層を形成する場合、離型層表面のRa及びRzは樹脂層表面の6割程度の大きさとなり、樹脂層上に厚み0.8μmの離型層を形成する場合、離型層表面のRa及びRzは樹脂層表面の5割程度の大きさとなり、樹脂層上に厚み1.3μmの離型層を形成する場合、離型層表面のRa及びRzは樹脂層表面の4割程度の大きさとなる。前述の割合は目安であり、離型層塗布液の粘度等の条件によって若干変化する。
なお、樹脂層上にその他の層を形成した際のRa及びRzの減少率は概ね同じである。このため、樹脂層表面のRz/Raと、その他の層上のRz/Raとは概ね同じ値となる。したがって、Rz/Raの値に関しては、型の形状で概ね調整できる。
また、離型シートは、例えば、以下の(B1)〜(B2)工程によっても製造できる。
(B1)第1領域X及び第2領域Yと相補的な形状を有する版に、樹脂層形成用塗布液を充填する工程。
(B2)版に充填した樹脂層形成用塗布液を支持体上に転写し、必要に応じて乾燥及び硬化して、樹脂層を形成する工程。
正確かつ精密な形状を形成する観点からは、上述した(A1)〜(A2)工程が好適である。
<転写層>
離型シート上には、転写層が形成される。
転写層20は、被転写物に転写される層であり、例えば図1に示すように、第1領域X及び第2領域Yを覆うようにして形成される。また、転写層20は、例えば図1に示すように、離型シート10に近い側から順に、保護層21及び接着剤層22を有する。
<保護層>
転写層を構成する保護層は、硬化性樹脂組成物の硬化物を含む層である。保護層は、転写層が転写シートから被転写物へと転写された後は、摩耗や光、薬品等から加飾成形品を保護する役割を有する。
保護層は硬化性樹脂組成物の硬化物を主成分として含むことが好ましい。主成分とは、保護層を構成する全固形分の50質量%以上を意味し、該割合は70質量%以上であることが好ましく、80質量%以上であることがより好ましく、90質量%以上であることがよりさらに好ましい。
硬化性樹脂組成物の硬化物は、熱硬化性樹脂組成物の硬化物、電離放射線硬化性樹脂組成物の硬化物が挙げられ、これらの中でも電離放射線硬化性樹脂組成物の硬化物が好ましい。
また、保護層は熱可塑性樹脂を含有してもよいが、耐擦傷性を向上する観点から、その量は微量であることが好ましい。具体的には、保護層中の熱可塑性樹脂の含有量は5質量%未満であることが好ましく、1質量%未満であることがより好ましく、0.1質量%未満であることがさらに好ましく、0質量%であることがよりさらに好ましい。
保護層の硬化性樹脂組成物の実施の形態は、上述した樹脂層の硬化性樹脂組成物の実施の形態と同様である。
なお、硬化性樹脂組成物は、保護層を形成する時点では半硬化の状態にしておき、被転写物に転写した後に、加熱、電離放射線の照射等により硬化性樹脂組成物の硬化を進行させ、完全硬化させてもよい。このようにすることにより、被転写物に対する転写シートの追従性が良好となるため、成形性を良好にすることができる。また、硬化性樹脂組成物を保護層の形成時点では半硬化の状態にしておき、被転写物に転写し、離型シートを剥離した後に加熱、電離放射線の照射等により硬化性樹脂組成物の硬化を進行させ、完全硬化させることにより、応力が緩和されやすくなり、スジ状のパターンの発生をより抑制することができる。
保護層中には、有機粒子及び無機粒子等の粒子を含有してもよい。保護層中に粒子を含有することにより、樹脂成分との屈折率差による内部ヘイズの発現により、ギラツキや欠陥を目立ちにくくすることができる。これらの粒子は、同様の目的で、後述する接着剤層、アンカー層等に含有させてもよい。
有機粒子としては、ポリメチルメタクリレート、ポリアクリル−スチレン共重合体、メラミン樹脂、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ベンゾグアナミン−メラミン−ホルムアルデヒド縮合物、シリコーン、フッ素系樹脂及びポリエステル系樹脂等からなる粒子が挙げられる。
無機粒子としては、シリカ、アルミナ、アンチモン、ジルコニア及びチタニア等からなる粒子が挙げられる。
粒子の平均粒子径は、0.05〜5.0μmが好ましく、0.5〜3.0μmがより好ましい。
本明細書において、平均粒子径は、溶液中の該粒子を動的光散乱方法で測定し、粒子径分布を体積累積分布で表したときの50%粒子径(d50:メジアン径)である。50%粒子径は、例えば、Microtrac粒度分析計(日機装株式会社製)を用いて測定することができる。
粒子の含有量は、保護層の樹脂成分100質量部に対して、0.1〜20質量部であることが好ましく、1〜10質量部であることがより好ましい。
保護層の厚みは、表面硬度及び成形性のバランスの観点から、0.5〜30μmであることが好ましく、1〜20μmであることがより好ましく、3〜10μmであることがさらに好ましい。
<接着剤層>
接着剤層は、樹脂成形体等の被転写物と、転写層との接着性を良好にして、転写作業を良好にする役割を有する。
なお、保護層と被転写物との接着性が良好な場合は、接着剤層を設けなくてもよい。
接着剤層は、被転写物の素材に適した感熱性又は感圧性の樹脂を使用することが好ましい。例えば、被転写物の材質がアクリル系樹脂の場合は、アクリル系樹脂を用いることが好ましい。また、被転写物の材質がポリフェニレンオキサイド・ポリスチレン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、スチレン系樹脂の場合は、これらの樹脂と親和性のあるアクリル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリアミド系樹脂などを使用することが好ましい。さらに、被転写物の材質がポリプロピレン樹脂の場合は、塩素化ポリオレフィン樹脂、塩素化エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、環化ゴム、クマロンインデン樹脂を使用することが好ましい。
接着剤層には、紫外線吸収剤、赤外線吸収剤等の添加剤を配合してもよい。
接着剤層の厚みは、0.1〜10μmであることが好ましく、0.5〜5μmであることがより好ましい。
<アンカー層>
アンカー層は、インモールド成形等の高温環境に置かれる場合において、耐熱性を向上させるために必要に応じて設けられる層である。アンカー層は、保護層と接着剤層との間に形成することが好ましい。
アンカー層は、硬化性樹脂組成物の硬化物を含むことが好ましい。
硬化性樹脂組成物としては、熱硬化性樹脂組成物、電離放射線硬化性樹脂組成物が挙げられる。
アンカー層の熱硬化性樹脂組成物、電離放射線硬化性樹脂組成物の実施の形態は、樹脂層の熱硬化性樹脂組成物、電離放射線硬化性樹脂組成物の実施の形態と同様である。
アンカー層の厚みは、0.1〜6μmであることが好ましく、0.5〜5μmであることがより好ましい。
<印刷層>
転写層は、さらに印刷層を有していてもよい。印刷層は、加飾成形品に所望の意匠性を付与する役割を有する。
印刷層のパターンは任意であり、例えば、木目、石目、布目、砂目、円、四角形、多角形、幾何学模様、文字、ベタ印刷等が挙げられる。
印刷層は、ポリビニル系樹脂、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリビニルアセタール系樹脂、セルロース系樹脂等のバインダー樹脂と、顔料及び/又は染料とを含むことが好ましい。
印刷層の厚みは、意匠性の観点から0.5〜40μmが好ましく、1〜30μmがより好ましい。
転写層を構成する保護層、接着剤層、アンカー層、印刷層等の各層は、例えば、各層の構成成分を含む塗布液を調整し、離型シート上に、グラビアコート法、ロールコート法などのコート法、グラビア印刷法、スクリーン印刷法などの印刷法により塗布、乾燥し、必要に応じて電離放射線を照射して硬化することにより形成できる。
[加飾成形品の製造方法]
本発明の加飾成形品の製造方法は、上述した本発明の転写シートの転写層を被転写物に転写する工程と、転写シートの離型シートを剥離する工程と、を有する。
被転写物としては、樹脂成形体等が挙げられる。
加飾成形品の製造方法には、公知の転写法を用いることができる。例えば、(i)予め成形された被転写物に転写シートを貼着し、該転写シートの転写層を転写した後、該転写シートの離型シートを剥離する方法、(ii)平板状の被転写物に転写シートを貼着し、該転写シートの転写層を転写した後、該転写シートの離型シートを剥離し、その後、転写層が積層された被転写物を成形する方法、(iii)被転写物を射出成形する際に転写シートと一体化させ、その後、転写シートの離型シートを剥離する方法〔インモールド成形(射出成形同時転写加飾法)〕等が挙げられる。中でも、インモールド成形(射出成形同時転写加飾法)によれば、三次元曲面などの複雑な表面形状を有する樹脂成形体に加飾成形することができる。
インモールド成形による本発明の転写シートを用いる加飾成形品の製造方法の一実施態様としては、
(z1)上記の転写シートの転写層側をインモールド成形用型の内側に向けて配置する工程と、
(z2)上記インモールド成形用型内に樹脂を射出注入する工程と、
(z3)上記転写シートと、上記樹脂とを一体化させて、樹脂成形体(被転写物)の表面上に上記転写シートの転写層を転写する工程と、
(z4)樹脂成形体(被転写物)を型から取り出した後、上記転写シートの離型シートを剥離する工程と、を有するものが挙げられる。
保護層が半硬化の状態の場合、(z4)工程の終了後に紫外線を照射して保護層を完全に硬化させることが好ましい。
<樹脂成形体>
樹脂成形体としては、射出成形可能な熱可塑性樹脂もしくは熱硬化性樹脂を用いることが好ましく、公知の様々な樹脂を用いることができる。
本発明による加飾成形品をインモールド成形により製造する場合には、熱可塑性樹脂を用いることが好ましい。このような熱可塑性樹脂としては、ポリスチレン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ABS樹脂(耐熱ABS樹脂を含む)、AS樹脂、AN樹脂、ポリフェニレンオキサイド系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリアセタール系樹脂、アクリル系樹脂、ポリエチレンテレフタレート系樹脂、ポリブチレンテフタレート系樹脂、ポリスルホン系樹脂、およびポリフェニレンサルファイド系樹脂等が挙げられる。
[成形用型]
本発明の成形用型は、表面に、凹凸部を有する第1領域X’と、前記第1領域に隣接する第2領域Y’とを有してなり、JIS B0601:1994に準じて測定される前記第1領域X’のカットオフ値0.8mmでの算術平均粗さRa’と、JIS B0601:1994に準じて測定される前記第2領域Y’のカットオフ値0.8mmでの算術平均粗さRa’とが、Ra’>Ra’の関係を満たし、JIS B0601:1994に準じて測定される前記第1領域X’のカットオフ値0.8mmでの十点平均粗さRz’と、前記Ra’とが、2.0≦Rz’/Ra’≦15.0の関係を満たす、ものである。
成形用型の表面が、Ra’>Ra’、及び、2.0≦Rz’/Ra’≦15.0の関係を満たすことにより、該型を用いて形成した離型シートが、Ra>Ra、及び、2.0≦Rz/Ra≦15.0の関係を満たしやすくすることができる。
また、Rz’/Ra’を15.0以下とすることにより、成形用型から樹脂層を剥離する際に、剥離速度の急激な変化によって、樹脂層の表面にスジ状のパターンが生じることを抑制できる。
「Rz’/Ra’」の好適な範囲は、上述した転写シートの「Rz/Ra」の好適な範囲と同じとすることが好ましい。
「Ra’−Ra’」、「Ra’」、「Ra’」及び「Rz’」の好適な範囲は、上述した転写シートの「Ra−Ra」、「Ra」、「Ra」及び「Rz」の好適な範囲と同様とすることが好ましい。但し、樹脂層上にその他の層を有する離型シート用の型として用いる場合、「Ra」、「Ra」及び「Rz」が、「Ra’」、「Ra’」及び「Rz’」よりも緩和されることを考慮した設計とすることが好ましい。
「Ra’」、「Ra’」及び「Rz’」は、成形用型の表面形状を賦形したシートを作製し、該シートの表面形状を測定することにより算出できる。
以下、実施例及び比較例を挙げて本発明を具体的に説明する。なお、本発明は、実施例に記載の形態に限定されるものではない。
1.成形用型の作製
1−1.成形用型Aの作製
厚み200μmの硬質銅メッキ層を有するシリンダーを準備した。該シリンダー表面の第1領域X’に相当する箇所が抜き加工されたマスクで覆った。次いで、該シリンダーを回転しながら該シリンダーの表面を下記条件でサンドブラスト処理して、中心部に第1領域X’、周辺部に第2領域Y’が配置されてなる成形用型Aを作製した。第1領域X’の面積S’と、第2領域Y’の面積S’との比[S’/S’]は、1.21であった。
[サンドブラスト条件]
・シリンダーの直径:300mm
・パス回数:4回
・研磨粒子:平均粒子径83μmの球形ガラスビーズ
・噴射ノズルの直径:400mm
・噴射圧:0.23MPa
・噴射周波数:90Hz
※「パス回数」とは、サンドブラスト処理の開始から終了までのシリンダーの回転数である。つまり、パス回数が多いほどサンドブラスト処理の時間が長くなる。
1−2.成形用型B〜Gの作製
サンドブラスト条件、及びシリンダーのメッキ層を表1の条件に変更した以外は、成形用型Aと同様にして成形用型B〜Gを作製した。
1−3.成形用型の形状の測定
厚み50μmのポリエチレンテレフタレートフィルム上に、下記処方の樹脂層形成用塗布液を塗布、乾燥し、未硬化の樹脂層を形成した。
<樹脂層形成用塗布液>
・電離放射線硬化性樹脂組成物 60質量部
(共栄化学社製、ES105M)
・メチルエチルケトン 40質量部
・シリコーン系レベリング剤 0.5質量部
次いで、上記「1−1」及び「1−2」で作製した成形用型A〜Gを用いて、未硬化の樹脂層を賦形すると同時に、ポリエチレンテレフタレートフィルム側から電離放射線を照射して、賦形した樹脂層を硬化させ、ポリエチレンテレフタレートフィルム上に厚み5.0μmの樹脂層を形成した。
表面粗さ測定器(型番:SE−3400/小坂研究所株式会社製)を用いて、下記の測定条件により、カットオフ値0.8mmでのJIS B0601:1994のRa’、Ra’及びRz’を測定した。Ra’、Ra’及びRz’は、明細書本文の記載に従い、20点の測定値の平均値とした。結果を表1に示す。
[表面粗さ検出部の触針]
小坂研究所社製の商品名SE2555N(先端曲率半径:2μm、頂角:90度、材質:ダイヤモンド)
[表面粗さ測定器の測定条件]
・基準長さ(粗さ曲線のカットオフ値λc):0.8mm
・評価長さ(基準長さ(カットオフ値λc)×5):4.0mm
・触針の送り速さ:0.5mm/s
・予備長さ:(カットオフ値λc)×2
・縦倍率:2000倍
・横倍率:10倍
2.転写シートの作製
[実施例1]
厚み50μmのポリエチレンテレフタレートフィルム上に、下記処方の樹脂層形成用塗布液を塗布、乾燥し、未硬化の樹脂層を形成した。
<樹脂層形成用塗布液>
・電離放射線硬化性樹脂組成物 60質量部
(共栄化学社製、ES105M)
・メチルエチルケトン 40質量部
・シリコーン系レベリング剤 0.5質量部
次いで、上記「1−1」で作製した成形用型Aを用いて、未硬化の樹脂層を賦形すると同時に、ポリエチレンテレフタレートフィルム側から電離放射線を照射して、賦形した樹脂層を硬化させ、ポリエチレンテレフタレートフィルム上に厚み5.0μmの樹脂層を形成した。
なお、樹脂層から成形用型Aを剥がす際に、剥離性は良好であり、樹脂層の表面にスジ状のパターンが形成されることはなかった。後述の実施例において、成形用型B〜Gを用いた際にも、樹脂層の表面にスジ状のパターンが形成されることはなかった。
次いで、樹脂層上に、下記処方の離型層形成用塗布液を全面に塗布、乾燥して離型層を形成し、実施例1で用いる離型シートを得た。該離型シートは、中心部に第1領域X、周辺部に第2領域Yが配置された構成であった。離型層の厚みを明細書本文に記載の手法により測定したところ、0.44μmであった。
<離型層形成用塗布液>
・アクリルポリオール 70質量部
(綜研化学社製、商品名:サーモラックSU100A)
・イソシアネート 25質量部
(三井化学社製、商品名:タケネートD−110N)
・酢酸エチル 161質量部
・メチルイソブチルケトン 56質量部
次いで、離型シートの離型層上に、下記処方の保護層形成用塗布液を乾燥後の付着量が6.5g/m(6.0μm)となるように塗布し、塗膜を形成した後、フュージョンUVランプシステムを用いて光源をHバルブ、搬送速度20m/min、出力40%の条件で照射し、保護層を半硬化させた。このときの積算光量を、アイグラフィックス社製の照度計(商品名:UVPF−A1)により測定したところ、15mJ/mであった。
<保護層形成用塗布液>
・ウレタンアクリレート系紫外線硬化樹脂組成物 70質量部
(大日精化社製、商品名:セイカビームHT−X)
(固形分35質量%、トルエン/酢酸エチル混合溶剤)
・ウレタンアクリレート系紫外線硬化樹脂組成物 30質量部
(大日精化社製、商品名:セイカビームEXF−HT−1)
(固形分40質量%、トルエン/メチルエチルケトン混合溶剤)
次いで、保護層上に下記処方のアンカー層形成用塗布液を乾燥後の付着量が3.0g/mとなるように塗布し、塗膜を形成した後、40℃で72時間乾燥し、硬化させ、厚さ2μmのアンカー層を形成した。
<アンカー層形成用塗布液>
・アクリルポリオール 100質量部
(大日精化社製、商品名:TM−VMAC、固形分25質量%)
(トルエン/酢酸エチル/メチルエチルケトン混合溶剤)
・キサンメチレンジイソシアネート 10質量部
(大日精化社製、商品名:PTC−RC3)
(固形分75質量%、溶剤:酢酸エチル)
次いで、アンカー層上に下記処方の接着剤層形成用塗布液を乾燥後の付着量が2.5g/mとなるように塗布し、塗膜を形成した。該塗膜を乾燥し、厚み2μmの接着剤層を形成し、実施例1の転写シートを得た。該転写シートの第1領域Xの面積Sと、第2領域Yの面積Sとの比[S/S]は、1.21であった。
<接着剤層用塗布液>
・アクリル系樹脂 100質量部
(大日精化社製、商品名:TM−R600、固形分20%)
(酢酸エチル/酢酸−n−プロピル/メチルエチルケトン混合溶剤)
・メチルエチルケトン 40質量部
[実施例2〜13]
型及び離型層の厚みを表2の条件に変更した以外は、実施例1と同様にして、実施例2〜13の転写シートを得た。
[比較例1]
厚み50μmのポリエチレンテレフタレートフィルムの第1領域Xを形成する箇所の上に、下記処方のマット層形成用塗布液を乾燥後の厚みが2.5μmとなるように塗布し、塗膜を形成した後、室温(25℃)で72時間エージングし、プレ硬化させたマット層を形成した。
<マット層用塗布液>
・アクリルポリオール 40質量部
(綜研化学社製、商品名:サーモラックSU100A、固形分50質量%)
・フィラー 4質量部
(日本触媒社製、商品名:エポスターS12、平均粒子径1.2μm)
・イソシアネート 14質量部
(三井化学社製、商品名:タケネートD−110N、固形分:75%)
(タケネートは登録商標)
・酢酸エチル 40質量部
次いで、マット層上、及びポリエチレンテレフタレートフィルムの残部上に、下記処方の離型層用塗布液を乾燥後の厚みが0.5μmとなるように塗布した後、40℃で96時間エージングし、硬化させ、プレ硬化のマット層を完全に硬化させると共に、離型層を形成し、比較例1で用いる離型シートを得た。該離型シートは、中心部に第1領域X、周辺部に第2領域Yが配置された構成であった。
次いで、該離型シートの離型層上に、実施例1と同様にして、保護層、アンカー層及び接着剤層を形成し、比較例1の転写シートを得た。該転写シートの第1領域Xの面積Sと、第2領域Yの面積Sとの比[S/S]は、1.21であった。
3.評価、測定
実施例及び比較例で得られた転写シートについて以下の評価、測定を行った。結果を表2に示す。
3−1.算術平均粗さRa、十点平均粗さRz
表面粗さ測定器(型番:SE−3400/小坂研究所株式会社製)を用いて、下記の測定条件により、実施例及び比較例の転写シートに用いる離型シートの第1領域X及び第2領域Yについて、カットオフ値0.8mmでのJIS B0601:1994のRa及びRzを測定した。
[表面粗さ検出部の触針]
小坂研究所社製の商品名SE2555N(先端曲率半径:2μm、頂角:90度、材質:ダイヤモンド)
[表面粗さ測定器の測定条件]
・基準長さ(粗さ曲線のカットオフ値λc):0.8mm
・評価長さ(基準長さ(カットオフ値λc)×5):4.0mm
・触針の送り速さ:0.5mm/s
・予備長さ:(カットオフ値λc)×2
・縦倍率:2000倍
・横倍率:10倍
3−2.スジ状のパターン
実施例及び比較例で得られた転写シートを用いて、明細書本文の(z1)〜(z4)の工程を行った後、保護層側から紫外線照射(大気中、Hバルブ、800mJ/cm)し、保護層を完全に硬化させ、加飾成形品を得た。型は厚み2mmの平板状の型を用い、射出樹脂としてはポリカーボネートを用い、射出時の射出樹脂の温度を285℃とした。
得られた加飾成形品の表面を蛍光灯の照明下で様々な角度から観察し、スジ状のパターンが観察されないものを「A」、スジ状のパターンが観察されたものを「C」とした。
3−3.ギラツキ
実施例及び比較例で得られた加飾成形品の透明アクリルシート側の面を液晶表示装置の画面に貼り合わせ、液晶表示装置の画面を正面から観察した。ギラツキが目立たなかったものをA、ギラツキが目立ったものをCとした。
表1の結果から、実施例1〜13の転写シートによれば、転写時に転写層の表面にスジ状のパターンを生じることなく、加飾成形品の意匠性及び歩留まりを良好にできることが確認できる。さらに、実施例1〜13の転写シートから得られた加飾成形品は、ギラツキを抑制できることが確認できる。
本発明の転写シートは、携帯電話などの通信機器、自動車内部の情報機器、家電製品などの加飾成形品の製造に好適に用いることができる。
11:支持体
12:樹脂層
10:離型シート
20:転写層
21:保護層
22:接着剤層
40:転写層
100:転写シート

Claims (6)

  1. 離型シート上に転写層を有する転写シートであって、
    前記離型シートの前記転写層と接する側の面は、第1領域Xと、前記第1領域Xに隣接する第2領域Yとを有してなり、
    JIS B0601:1994に準じて測定される前記第1領域Xのカットオフ値0.8mmでの算術平均粗さRaと、JIS B0601:1994に準じて測定される前記第2領域Yのカットオフ値0.8mmでの算術平均粗さRaとが、Ra>Raの関係を満たし、
    JIS B0601:1994に準じて測定される前記第1領域のカットオフ値0.8mmでの十点平均粗さRzと、前記Raとが、2.0≦Rz/Ra≦15.0の関係を満たす、転写シート。
  2. 前記Ra−前記Raが0.05〜1.00μmである請求項1に記載の転写シート。
  3. 前記Rzが0.25〜5.00μmである請求項1又は2に記載の転写シート。
  4. 前記第1領域Xの面積Sと、前記第2領域Yの面積Sとが、0.1≦S/Sの関係を満たす、請求項1〜3の何れか1項に記載の転写シート。
  5. 請求項1〜4の何れか1項に記載の転写シートの転写層を被転写物に転写する工程と、前記転写シートの前記離型シートを剥離する工程とを有する、加飾成形品の製造方法。
  6. 成形用型であって、
    前記型は、表面に、凹凸部を有する第1領域X’と、前記第1領域に隣接する第2領域Y’とを有してなり、
    JIS B0601:1994に準じて測定される前記第1領域X’のカットオフ値0.8mmでの算術平均粗さRa’と、JIS B0601:1994に準じて測定される前記第2領域Y’のカットオフ値0.8mmでの算術平均粗さRa’とが、Ra’>Ra’の関係を満たし、
    JIS B0601:1994に準じて測定される前記第1領域X’のカットオフ値0.8mmでの十点平均粗さRz’と、前記Ra’とが、2.0≦Rz’/Ra’≦15.0の関係を満たす、成形用型。
JP2017045025A 2017-03-09 2017-03-09 転写シート、該転写シートを用いた加飾成形品の製造方法、及び該転写シートの成形用型 Active JP6812853B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017045025A JP6812853B2 (ja) 2017-03-09 2017-03-09 転写シート、該転写シートを用いた加飾成形品の製造方法、及び該転写シートの成形用型

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017045025A JP6812853B2 (ja) 2017-03-09 2017-03-09 転写シート、該転写シートを用いた加飾成形品の製造方法、及び該転写シートの成形用型

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018144460A JP2018144460A (ja) 2018-09-20
JP6812853B2 true JP6812853B2 (ja) 2021-01-13

Family

ID=63589315

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017045025A Active JP6812853B2 (ja) 2017-03-09 2017-03-09 転写シート、該転写シートを用いた加飾成形品の製造方法、及び該転写シートの成形用型

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6812853B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7151336B2 (ja) * 2018-09-28 2022-10-12 大日本印刷株式会社 加飾成形品及びそれを用いた画像表示装置、並びに転写シート
JP2020098239A (ja) * 2018-12-17 2020-06-25 大日本印刷株式会社 樹脂シート及びそれを用いた画像表示装置、並びに転写シート
JP7251130B2 (ja) * 2018-12-17 2023-04-04 大日本印刷株式会社 樹脂シート及びそれを用いた画像表示装置、並びに転写シート
JP7275562B2 (ja) * 2018-12-19 2023-05-18 大日本印刷株式会社 加飾成形品、加飾成形品の製造方法、転写シート及び画像表示装置
WO2020217635A1 (ja) * 2019-04-24 2020-10-29 デンカ株式会社 膜担体及び検査キット

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08187997A (ja) * 1995-01-12 1996-07-23 Dainippon Printing Co Ltd 転写シート及びこれを使用して形成した防眩性ディスプレイケース
JP2003316505A (ja) * 2002-04-25 2003-11-07 Sumitomo Bakelite Co Ltd タッチパネル用基板およびタッチパネル
US8163393B2 (en) * 2007-03-19 2012-04-24 Dai Nippon Printing Co., Ltd. Anti-dazzling optical laminate
JP5755429B2 (ja) * 2009-11-18 2015-07-29 恵和株式会社 光学シート及びこれを用いたバックライトユニット
JP2011245706A (ja) * 2010-05-26 2011-12-08 Konica Minolta Opto Inc 光学フィルムの製造装置
EP2979861B1 (en) * 2013-03-29 2023-08-16 Dai Nippon Printing Co., Ltd. Decorative sheet and decorative resin molded article
JP5945084B1 (ja) * 2015-11-27 2016-07-05 ダイアモールディング株式会社 フロントパネルの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018144460A (ja) 2018-09-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6812853B2 (ja) 転写シート、該転写シートを用いた加飾成形品の製造方法、及び該転写シートの成形用型
JP6880829B2 (ja) 加飾成形品、加飾成形品の製造方法及び転写シート
JP7268686B2 (ja) 樹脂シート、それを用いた画像表示装置用前面板、及びそれを用いた画像表示装置、並びに転写シート
JP7009795B2 (ja) 加飾成形品、加飾成形品の製造方法、転写シート及び表示装置
JP6907571B2 (ja) 離型シート、転写シート、加飾成形品の製造方法
JP6743423B2 (ja) 転写シート、転写シートの製造方法、及び転写シートを用いた加飾成形品の製造方法
JP6922475B2 (ja) 加飾成形品、加飾成形品の製造方法、転写シート及び表示装置
JP6932922B2 (ja) 転写シート、転写シートを用いた加飾成形品の製造方法、及び加飾成形品
JP6922240B2 (ja) 離型シート、転写シート、加飾成形品の製造方法
JP7067193B2 (ja) 加飾成形品、画像表示装置及び転写シート
JP7275562B2 (ja) 加飾成形品、加飾成形品の製造方法、転写シート及び画像表示装置
JP6922536B2 (ja) 転写シート、転写シートの製造方法及び加飾成形品の製造方法
JP6794916B2 (ja) 転写シート、転写シートの製造方法及び加飾成形品の製造方法
JP6891616B2 (ja) 転写シート、転写シートの製造方法、及び加飾成形品の製造方法
JP7110623B2 (ja) 転写シート、転写シートの製造方法、及び加飾成形品の製造方法
JP6891568B2 (ja) 加飾成形品及び加飾成形品の製造方法
JP6759829B2 (ja) 転写シート、転写シートの製造方法、及び加飾成形品の製造方法
JP2018126984A (ja) 多面付け部分凹凸転写シートの中間基材及びこれを用いた離型シート、並びに、多面付け部分凹凸転写シート及びこれを用いた加飾成形品の製造方法
JP2020049886A (ja) 加飾成形品及びそれを用いた画像表示装置、並びに転写シート
JP6866963B2 (ja) 転写シート及び加飾成形品の製造方法
JP2019055481A (ja) 転写シート、転写シートの製造方法、及び加飾成形品の製造方法
JP2020098239A (ja) 樹脂シート及びそれを用いた画像表示装置、並びに転写シート
JP2020098238A (ja) 樹脂シート及びそれを用いた画像表示装置、並びに転写シート
JP2020064217A (ja) 樹脂成形体及びそれを用いた画像表示装置、並びに該樹脂成形体の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200129

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20201028

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20201117

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20201130

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6812853

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150