JP6866630B2 - シートカバーの係止構造 - Google Patents

シートカバーの係止構造 Download PDF

Info

Publication number
JP6866630B2
JP6866630B2 JP2016246624A JP2016246624A JP6866630B2 JP 6866630 B2 JP6866630 B2 JP 6866630B2 JP 2016246624 A JP2016246624 A JP 2016246624A JP 2016246624 A JP2016246624 A JP 2016246624A JP 6866630 B2 JP6866630 B2 JP 6866630B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seat
end portion
locking
seat pad
edge
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016246624A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018099258A (ja
Inventor
洋 徐
洋 徐
正人 京極
正人 京極
佐藤 亮
亮 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Boshoku Corp
Original Assignee
Toyota Boshoku Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Boshoku Corp filed Critical Toyota Boshoku Corp
Priority to JP2016246624A priority Critical patent/JP6866630B2/ja
Publication of JP2018099258A publication Critical patent/JP2018099258A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6866630B2 publication Critical patent/JP6866630B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Seats For Vehicles (AREA)

Description

本発明は、シートカバーの端部をシートパッドの裏面側に係止するシートカバーの係止構造に関する。
この種の乗物用シートは、乗員を弾性的に支持するシートパッドと、このシートパッドを被覆するシートカバーを有している。そしてシートカバーにてシートパッドの着座面を覆いつつ、シートカバーの端部を、シートパッドの裏面側に係止する。例えば特許文献1に開示の乗物用シートでは、シートパッドの裏面に、フロントパネルとフロントパイプが配置されている。フロントパネルは、シートパッドの裏面前部を支持する板材であり、下方に突出する切起こし状の係止片が設けられている。またフロントパイプは、フロントパネルの後方で左右に延長しているパイプ材である。このフロントパイプには、ワイヤ状のバネが係止されており、バネの先端が、フロントパイプの下方に突出している。
またシートカバーには、その前端部をなす面状のカーペットが取付けられている。このカーペットには、係止片を挿通可能な係止孔と、バネの先端を挿通可能な係止孔が適宜の位置に設けられている。そしてシートカバーで、シートパッドの着座側を覆いつつ、カーペットを、シートパッドの前縁から裏面に回り込ませる。この状態でカーペットの適宜の位置に設けられている各係止孔に係止片とバネをそれぞれ挿通することで、シートカバーの前端部をなすカーペットを、シートパッドの裏面側に係止しておくことができる。
ここで上述の構成では、シートカバーの取付け安定性等を考慮して、シートカバーの複数の端部を、ともにシートパッドの裏面側に係止しておくことがある。例えば公知技術の構成では、シートカバーの前端部をなすカーペットをシートパッドの裏面側に係止したのち、シートカバーの後端部を、シートパッドの後縁から裏面側に回り込ませる。そしてシートパッドの後端部を、カーペット後端に設けられている面ファスナなどの他部材に係止することで、シートカバーの前端部と後端部を、シートパッドの裏面側で安定的に係止しておくことができる。
特開2015−208439号公報
しかしシートカバーの複数の端部を裏面側に係止する場合、面ファスナなどの他部材を要する構成は、シートの部品点数削減の観点から、すんなり採用できる構成ではなかった。すなわち面ファスナなどの他部材を用いる場合、シートカバーの製造コストが増加するとともに、この他部材を、シートカバーの端部に取付けておく工程が必要となる。本発明は上述の点に鑑みて創案されたものであり、本発明が解決しようとする課題は、シートの部品点数の増加を伴うことなく、シートカバーの複数の端部をシートパッドの裏面側に係止することにある。
上記課題を解決するための手段として、第1発明のシートカバーの係止構造では、乗員を弾性的に支持可能なシートパッドと、シートパッドの着座面から裏面にかけてを覆うシートカバーとを備え、シートパッドの裏面側でシートカバーの端部を係止する。そしてシートカバーの端部において、シートパッドの一縁から裏面に回り込んでいる第一端部と、一縁とは異なるシートパッドの他縁から裏面に回り込んでいる第二端部とを有する。またシートパッドの裏面側に、シートパッドの一縁側に配置する第一係止部と、シートパッドの他縁側に配置する第二係止部が設けられている。この種の係止構造では、シートの部品点数の増加を伴うことなく、シートカバーの複数の端部をシートパッドの裏面側に係止することが望まれる。そこで本発明では、第一端部が、第一係止部に係止された状態でシートパッドの他縁に向けて延設されているとともに、第二端部が、第一端部を厚み方向に貫通する露出部から露出している第二係止部に係止されている。本発明では、シートカバーの第一端部の露出部から第二係止部を露出させたことで、シートカバーの第二端部を、他部材を要することなく第二係止部に係止することができる。
第2発明のシートカバーの係止構造は、第1発明のシートカバーの係止構造において、第二端部が、シートパッドの一縁の対向位置にあるシートパッドの他縁から裏面に回り込んでいる。本発明では、第一端部と第二端部を対向位置から裏面側に回り込ませて対応する係止部に係止しているため、シートカバーをシートパッドに仕上がり性良く被覆することができる。
第3発明のシートカバーの係止構造は、第2発明のシートカバーの係止構造において、シートカバーの端部において、一縁と他縁の間に配置しているシートパッドの側縁側から裏面に回り込んでいる第三端部を有するとともに、シートパッドの裏面側に、シートパッドの側縁に配置する第三係止部が設けられている。そして第三端部が、第一端部を厚み方向に貫通する他の露出部から露出している第三係止部に係止されている。本発明では、第一端部の他の露出部から第三係止部を露出させたことで、第三端部を、他部材を要することなく第三係止部に係止することができる。
第4発明のシートカバーの係止構造は、第3発明のシートカバーの係止構造において、第一端部の延設方向において、他の露出部の開口寸法が、露出部の開口寸法よりも大きくされている。本発明では、例えば第一係止部を露出部から露出させた状態において、他の露出部から第三係止部を露出させる。このとき第三係止部が、予定されている所定位置から第一端部の延設方向に若干ズレていたとしても、相対的に大きな他の露出部から第三係止部をより確実に露出させておくことができる。
第5発明のシートカバーの係止構造は、第1発明のシートカバーの係止構造において、第二端部が、シートパッドの一縁の対向位置とは異なる位置にあるシートパッドの他縁から裏面に回り込んでいる。本発明では、シートカバーに対して異なる位置でテンションをかけることができる。
第6発明のシートカバーの係止構造は、第1発明〜第5発明のいずれかのシートカバーの係止構造において、第二端部によって、露出部と第二係止部が被覆されている。本発明では、第二端部によって、露出部と第二係止部の外部露出を極力回避することができる。
第7発明のシートカバーの係止構造は、第1発明〜第6発明のいずれかのシートカバーの係止構造において、シートパッドの裏面側に、シートパッドよりも剛性に優れるシートフレームが配置されているとともに、第一係止部と第二係止部の少なくとも一方がシートフレームの一部で構成されている。本発明では、剛性に優れて変形しにくいシートフレームの係止部に、対応する端部を安定的に係止することができる。
第8発明のシートカバーの係止構造は、第7発明のシートカバーの係止構造において、第一端部の末端部が、シートパッドとシートフレームの間に差し込まれた状態で保持されている。本発明では、第一端部の末端部がシートパッドとシートフレームの間に保持されている。このため第二端部の係止作業時に、第一端部の末端部が邪魔となることがないため、第二端部をより確実に第二係止部に係止しておくことができる。
本発明に係る第1発明によれば、シートの部品点数の増加を伴うことなく、シートカバーの複数の端部をシートパッドの裏面側に係止することができる。また第2発明によれば、シートカバーの仕上がり性を向上させつつ、シートカバーの複数の端部をシートパッドの裏面側に係止することができる。また第3発明によれば、シートの部品点数の増加を伴うことなく、シートカバーの更に多くの端部をシートパッドの裏面側に係止することができる。また第4発明によれば、シートカバーの更に多くの端部をシートパッドの裏面側でより確実に係止することができる。また第5発明によれば、シートカバーに対して異なる位置でテンションをかけることで、シートカバーの仕上がり性を向上させることができる。また第6発明によれば、シートカバーの複数の端部をシートパッドの裏面側でより見栄えよく係止することができる。また第7発明によれば、シートカバーの複数の端部をシートパッドの裏面側に安定的に係止することができる。そして第8発明によれば、シートカバーの複数の端部をシートパッドの裏面側に更に確実に係止することができる。
乗物用シートの斜視図である。 シートクッションの縦断面図である。 シートフレームとシートパッドの裏面図である。 シートカバーの前方斜視図である。 図4のV−V線断面に相当するシートカバーの縦断面図である。 シートカバーの後方斜視図である。 第一端部を係止した状態のシートクッションの裏面図である。 第二端部を係止した状態のシートクッションの裏面図である。 第三端部を係止した状態のシートクッションの裏面図である。 露出部と第二係止部を示すシートクッション一部の拡大縦断面図である。 変形例にかかるシートクッションの横断面図である。
以下、本発明を実施するための形態を、図1〜図11を参照して説明する。各図には、便宜上、乗物用シートの前後方向と上下方向と左右方向を示す矢線を適宜図示することがある。図1の乗物用シート2は、複数人の乗員が着座可能な左右方向(シート幅方向)に横長のシートであり、シートクッション4と、シートバック6を備えている。この乗物用シート2は、右側に比して左側が一段低い乗物床面FS上に配設されている。このためシートクッション4の左側から脚部8が下方に突出しており、この脚部8が、一段低い左側の乗物床面FSに当接している。そしてシートクッション4の後部には、起立状態のシートバック6の下部が起倒可能に連結されている。これらシートクッション4とシートバック6は、左右方向の中央で区分け可能であり、右側シートクッション部位4a及び右側シートバック部位6aと、左側シートクッション部位4b及び左側シートバック部位6bにそれぞれ乗員が着座できる。
[シートクッション]
シートクッション4は、図2及び図3を参照して、シート骨格をなすシートフレーム4Fと、乗員を弾性的に支持するシートパッド4Pと、シートパッド4Pを被覆するシートカバー4Sとを有している(各部材等の詳細は適宜後述)。そしてシートパッド4Pは、シートフレーム4F上に配置されてシートカバー4Sで被覆されている。このときシートカバー4Sにて、シートパッド4Pの上面である着座面から下面である裏面にかけてを覆うとともに、シートカバー4Sの複数の端部51〜53をシートパッド4P裏面側に係止する。この種の構成においては、シートの部品点数の増加を伴うことなく、シートカバー4Sの複数の端部51〜53をシートパッド4Pの裏面側に係止することが望まれる。そこで本実施例では、後述する構成によって、シートの部品点数の増加を伴うことなく、シートカバー4Sの複数の端部51〜53をシートパッド4Pの裏面側に係止することとした。以下、各構成について詳述する。
[シートフレーム]
シートフレーム4Fは、図3を参照して、下面視で横長な略矩形の枠体であり、複数のフレーム11〜13,15〜17で構成されている。シートフレーム4Fの材質として、後述するシートパッド4Pよりも剛性に優れる素材が用いられており、典型的に金属や硬質樹脂が使用される。そしてシートフレーム4Fの枠形状は、フロントフレーム11と、リアフレーム12と、左右一対のサイドフレーム13とで構成されている(図3では、便宜上、右側のサイドフレームのみ図示する)。フロントフレーム11は、シートフレーム4F前部を構成するパイプ材であり、左右方向に直線状に延長している。またリアフレーム12は、シートフレーム4F後部を構成するパイプ材であり、左右方向に直線状に延長している。そして左右一対のサイドフレーム13は、シートフレーム4F側部を構成する板材であり、前後方向に延長してフロントフレーム11とリアフレーム12に連結している。右側のサイドフレーム13は、シートフレーム4F右側を構成する断面略横U字状の板材であり、上下端が左側に屈曲している。また左側のサイドフレーム(図示省略)は、シートフレーム4F左側を構成する板材であり、脚部8の上部が取付けられている。
またシートフレーム4Fの枠内には、図3を参照して、右側パネルフレーム15と、左側パネルフレーム16と、中央フレーム17と、後述する複数の係止部(21a〜21d,22a〜22d,23a〜23d,24a〜24d)が設けられている。枠内の各フレーム15〜17は、それぞれシートフレーム4Fを補強する板材であり、フロントフレーム11とリアフレーム12の間に掛け渡されている。また枠内の各フレーム15〜17は、剛性確保の観点などから横断面が凹凸状とされているとともに、これらの適宜の位置に、軽量化の観点などから貫通孔Hが設けられている(図3では、便宜上、一つの貫通孔にのみ符号Hを付す)。
そして右側パネルフレーム15と左側パネルフレーム16は、それぞれ前後方向に長尺な略矩形の板材(略同形同寸)であり、シートフレーム4Fの枠内で左右対称となるように配置されている。すなわち右側パネルフレーム15は、シートフレーム4Fの枠内の右側に配置されており、右側シートクッション部位4aを形成するシートパッド部分を支持できる。また左側パネルフレーム16は、シートフレーム4Fの枠内の左側に配置されており、左側シートクッション部位4bを形成するシートパッド部分を支持できる。そして中央フレーム17は、相対的に左右の寸法(横幅寸法)が狭小な板材であり、右側パネルフレーム15と左側パネルフレーム16の間に配置されている。
[係止部]
複数の係止部(第一係止部21a〜21d,第二係止部22a〜22d,第三係止部23a〜23d,補助係止部24a〜24d)は、図7〜図9を参照して、それぞれ対応するシートカバーの端部51〜53を係止可能な部位である。そして本実施例では、右側パネルフレーム15に設けられている複数の係止部21a,21b〜24a,24bと、左側パネルフレーム16に設けられている複数の係止部21c,21d〜24c,24dは、左右対称に配置されている以外は略同一の基本構成を有している。そこで以下に、右側パネルフレーム15に設けられている複数の係止部21a,21b〜24a,24bを一例にこれらの詳細を説明する。
右側パネルフレーム15には、図3を参照して、一対の第一係止部21a,21bと、一対の第二係止部22a,22bと、一対の第三係止部23a,23bと、一対の補助係止部24a,24bが設けられている。一対の第一係止部21a,21bは、右側パネルフレーム15の前端側で左右方向に適宜の間隔をあけて設けられており、後述するシートパッド4Pの前縁31側に配置する。各第一係止部21a,21bは、右側パネルフレーム15の一部を略L字状に切り起こすことで形成されており、下方に突出したのち後方に向けて屈曲している。また一対の第二係止部22a,22bは、右側パネルフレーム15の後端側で左右方向に適宜の間隔をあけて設けられており、後述するシートパッド4Pの後縁32側に配置する。各第二係止部22a,22bは、右側パネルフレーム15の一部を略L字状に切り起こすことで形成されており、下方に突出したのち前方に向けて屈曲している。そして一対の第一係止部21a,21bと一対の第二係止部22a,22bは前後対称となるように設けられている。すなわち右側の第一係止部21aと右側の第二係止部22aが前後方向に並列配置されており、左側の第一係止部21bと左側の第二係止部22bが前後方向に並列配置されている。
また一対の第三係止部23a,23bは、右側パネルフレーム15の右端側で前後方向に適宜の間隔をあけて設けられており、後述するシートパッド4Pの右縁33側に配置する。各第三係止部23a,23bは、右側パネルフレーム15の一部を略L字状に切り起こすことで形成されており、下方に突出したのち左方に向けて屈曲している。また一対の補助係止部24a,24bは、右側パネルフレーム15の左端側で前後方向に適宜の間隔をあけて設けられている。各補助係止部24a,24bは、右側パネルフレーム15の一部を略L字状に切り起こすことで形成されており、下方に突出したのち右方に向けて屈曲している。そして一対の第三係止部23a,23bと一対の補助係止部24a,24bは左右対称となるように設けられている。また一対の第三係止部23a,23bは、前後方向において右側の第一係止部21aと第二係止部22aの間に配置されており、一対の補助係止部24a,24bは、左側の第一係止部21bと第二係止部22bの間に配置されている。
[シートパッド]
シートパッド4Pは、図3を参照して、下面視で横長な略矩形状の部材であり、右側シートクッション部位4aと左側シートクッション部位4bの外形を構成している。この種のシートパッド4Pの素材は特に限定しないが、例えばポリウレタンフォーム(密度:10kg/m3〜60kg/m3)などの発泡樹脂を例示できる。このシートパッド4Pの裏面は、図3を参照して、相対的に長尺な前縁31及び後縁32と、相対的に短尺な右縁33及び左縁34とを有している。これらシートパッド4Pの適宜の縁(31〜33)のいずれかを基点として、図4及び図6に示す後述のシートカバー4Sの各端部51〜53がシートパッド4Pの裏面側に回り込むこととなる。
そしてシートパッド4Pの前縁31は、本発明の一縁に相当する部分であり、図3を参照して、シートパッド4Pの前端で左右に延長している。また後縁32は、本発明の他縁に相当する部分であり、前縁31の対向位置であるシートパッド4Pの後端で左右に延長している。また右縁33は、本発明の側縁に相当する部分であり、シートパッド4Pの前縁31と後縁32の間に配置する右端で前後に延長している。また左縁34は、右縁33の対向位置であるシートパッド4Pの左端で前後に延長している。そしてシートパッド4Pの裏面前部には、図2を参照して、フロントフレーム11を配置するための前側凹み部位36が設けられている。またシートパッド4Pの裏面後部には、リアフレーム12を配置するための後側凹み部位38が設けられている。
[シートカバー]
シートカバー4Sは、図2に示すようにシートの意匠面を構成する面材であり、例えば布帛(織物,編物,不織布)又は皮革(天然皮革,合成皮革)で形成できる。このシートカバー4Sは、図4〜図6を参照して、着座面カバー部40と、前周面カバー部42と、右周面カバー部44と、左周面カバー部46と、後述する複数の端部(第一端部51〜第三端部53)を有している。着座面カバー部40は、シートパッド4Pの着座面を被覆するシートカバー部分であり、例えば複数の表皮ピースを縫合することで形成できる(各図では、便宜上、着座面カバー部を構成する各表皮ピースに共通の符号40を付すことがある)。また前周面カバー部42は、図4を参照して、シートパッド4Pの前面を被覆するシートカバー部分であり、後述する第一端部51につながっている。また左周面カバー部46は、シートパッド4Pの左側面を被覆するシートカバー部分である。そして右周面カバー部44は、図6を参照して、シートパッド4Pの右側面後部を被覆するシートカバー部分である。
[第一端部]
第一端部51は、図4及び図5を参照して、前周面カバー部42の下端につながっている横長のシートカバー部分であり、回り込み部位51aと、被覆部位51bと、二種類の露出部(複数の露出部60a〜60d,他の露出部62)を有している。この第一端部51は、後述するシートパッド4Pの裏面側に配置された状態において、図2及び図7に示すようにシートパッド4Pの前縁31からリアフレーム12に到達可能な長さ寸法を有している。そして回り込み部位51aは、前周面カバー部42の下端に縫合されてつながっている部分であり、シートパッド4Pの前縁31から裏面に回り込ませることができる。この回り込み部位51aの左右の幅寸法は、図7を参照して、シートパッド4Pの前縁31の略全幅(右の末端部分を除く部分)を網羅可能な寸法に設定されている。また被覆部位51bは、周り込み部位51aの下端に縫合されてつながっている部分であり、シートパッド4Pの裏面の大部分を覆うことができる。この被覆部位51bの幅寸法は、後方の後端に向かうにつれて次第に短くなっている。さらに図7を参照して、被覆部位51bの前後の長さ寸法は、相対的に被覆部位51bの左右の末端部51Eで長尺とされており、これら左右の末端部51Eを、図2に示すようにシートパッド4Pとリアフレーム12(後端)の間に差し込んで保持させておくことができる。なお被覆部位51bの素材として、シートカバー4Sで例示の素材を使用できるが、剛性確保の観点などから、シートカバー4Sよりも厚手の面材(不織布やフェルトなどの繊維積層体)や、可撓性を備えた樹脂製の面材を用いることもできる。
また回り込み部位51aと被覆部位51bの縫合箇所には、図4を参照して、左右一対の前側フック部材FF1,FF2が共縫いされて取付けられている。右側の前側フック部材FF1は、第一端部51の裏面右側に配置されており、左側の前側フック部材FF2は、第一端部51の裏面左側に配置されている。これら一対の前側フック部材FF1,FF2は、シート幅方向に長尺な樹脂製の板材(同形同寸)であり、それぞれ左右一対の先端部FEを有している。各先端部FEは、図5に示すように略J字状をなす折り返し形状とされており、図3の対応する第一係止部21a〜21dに係止可能である。すなわち右側の前側フック部材FF1の各先端部FEが、図7に示す右側パネルフレーム15の各第一係止部21a,21bにそれぞれ係止可能とされている。また左側の前側フック部材FF2の各先端部FEが、図7に示す左側パネルフレーム16の各第一係止部21c,21dにそれぞれ係止可能とされている。
[露出部]
複数の露出部(第一露出部60a〜第四露出部60d)は、図4及び図7を参照して、それぞれ対応する第二係止部22a〜22dを外部に露出させる部位である。これら複数の露出部60a〜60dは、被覆部位51bを厚み方向に貫通している孔部であり、対応する第二係止部22a〜22dを挿通可能な開口寸法を有している。そして第一露出部60aと第二露出部60bは、被覆部位51bの端部右側で左右に分かれて設けられている。これら第一露出部60a(第二露出部60b)は、右側パネルフレーム15の対応する各第二係止部22a(22b)を挿通して外部に露出させることができる。また第三露出部60cと第四露出部60dは、被覆部位51bの端部左側で左右に分かれて設けられている。これら第三露出部60c(第四露出部60d)は、左側パネルフレーム16の対応する各第二係止部22c(22d)を挿通して外部に露出させることができる。なお本実施例の各露出部60a〜60dは、いずれも同形同寸とされた略楕円状の孔部であり、図7及び図10に示すシートパッド4Pの裏面側に配置された状態で前後方向にやや長寸とされている(長さ寸法:L1)。
[他の露出部]
他の露出部62は、図4及び図7を参照して、一対の第三係止部23a,23bを外部に露出させる部位である。この他の露出部62は、図7に示すシートパッド4Pの裏面側に配置された状態で第一露出部60aの前方に配置されている。そして他の露出部62も、被覆部位51bを厚み方向に貫通している孔部であり、一対の第三係止部23a,23bの両方を挿通可能な開口寸法を有している。特に本実施例の他の露出部62は、各露出部60a〜60dに比してシート前後方向の寸法が長尺とされている(長さ寸法:L2(L2>L1))。このため他の露出部62は、一対の第三係止部23a,23bを、前後方向に若干の余裕をもって挿通しておくことができる。
[第二端部]
第二端部52は、図5及び図6を参照して、着座面カバー部40の後端に縫合されてつながっている横長のシートカバー部分であり、図2及び図8に示すようにシートパッド4Pの後縁32から裏面に回り込ませることができる。この第二端部52の幅寸法は、図8を参照して、シートパッド4Pの後縁32の略全幅を網羅可能な寸法に設定されているとともに、前方の末端に向かうにつれて次第に短くなっている。また第二端部52の末端には、図6を参照して、左右一対の後側フック部材BF1,BF2が縫合されて取付けられている。これら一対の後側フック部材BF1,BF2は、前側フック部材FF1等と略同一の基本構成を有している。そして右側の後側フック部材BF1は、第二端部52の表面右側に縫合されて取付けられており、図8に示す右側パネルフレーム15の各第二係止部22a,22bに係止可能な位置に配置されている。また左側の後側フック部材BF2は、第二端部52の表面左側に縫合されて取付けられており、図8に示す左側パネルフレーム16の各第二係止部22c,22dに係止可能な位置に配置されている。
[第三端部]
第三端部53は、図6を参照して、着座面カバー部40の右端前部に縫合されてつながっている略矩形のシートカバー部分であり、図9に示すようにシートパッド4Pの右縁33から裏面に回り込ませることができる。この第三端部53の末端にも、図6を参照して、右側フック部材RFが縫合されて取付けられており、この右側フック部材RFは、前側フック部材FF1等と略同一の基本構成を有している。そして右側フック部材RFは、第三端部53の表面側に縫合されて取付けられており、図9に示す右側パネルフレーム15の各第三係止部23a,23bに係止可能な位置に配置されている。
[シートクッションの配設作業]
図2及び図3を参照して、シートパッド4Pを、シートフレーム4F上に配置して、各パネルフレーム15,16によって支持する。このとき図3に示すように右側パネルフレーム15で、右側シートクッション部位4aのシートパッド部分を下支えするとともに、左側パネルフレーム16で、左側シートクッション部位4bのシートパッド部分を下支えする。この状態では、シートパッド4Pの右縁33が、右側のサイドフレーム13の右側に突出して配置される。さらに図2を参照して、シートパッド4P裏面の前側凹み部位36内にフロントフレーム11が配置され、このフロントフレーム11の前方にシートパッド4Pの前縁31が配置される。またシートパッド4P裏面の後側凹み部位38内にリアフレーム12が配置され、このリアフレーム12の後方にシートパッド4Pの後縁32が配置される。
つぎに図7〜図9を参照して、シートカバー4Sで、シートパッド4Pの着座面から裏面側にかけてを被覆しつつ、シートカバー4Sの各端部51〜53を、シートパッド4Pの裏面側に係止する。このとき第一端部51と第二端部52と第三端部53を、この順でシートパッド4Pの適宜の位置から裏面に回り込ませて、シートパッド4Pの裏面側の適所に順次係止する。この種の係止構造では、シートの部品点数(特にシートカバー側の部品点数)の増加を伴うことなく、シートカバー4Sの複数の端部51〜53をシートパッド4Pの裏面側に係止することが望まれる。そこで本実施例では、第一端部51に設けられた二種類の露出部60a〜60d,62によって、シートの部品点数の増加を伴うことなく、第二端部52と第三端部53をシートパッド4Pの裏面側に係止することとした。
すなわち図7を参照して、第一端部51の回り込み部位51aを、シートパッド4Pの前縁31から裏面に回り込ませる。この状態で第一端部51裏面側の各前側フック部材FF1(FF2)を、対応する第一係止部21a,21b(21c,21d)に係止し、さらに被覆部位51bを、シートパッド4Pの裏面を被覆するように後方に延設する。そして被覆部位51bの左右の末端部51Eを、シートパッド4Pとリアフレーム12(後端)の間に差込みながら、複数の露出部60a〜60dに、対応する第二係止部22a〜22dを挿通して下方に突出させて露出させておく。こうして複数の露出部60a〜60dに、対応する第二係止部22a〜22dを挿通して位置決め(第一端部51を仮固定)し、さらに他の露出部62に、各第三係止部23a,23bを挿通して下方に露出させておく。このとき各第三係止部23a,23bが、予定されている所定位置から前後方向に若干ズレていたとしても、相対的に長尺な他の露出部62から各第三係止部23a,23bをより確実に露出させておくことができる。さらに第一端部51の末端部51Eがシートパッド4Pとリアフレーム12の間に差し込まれて保持されている。このため後述する第二端部52の係止作業において第一端部51の末端部51Eが邪魔となることを極力回避できる。
つぎに図8を参照して、第二端部52を、シートパッド4Pの後縁32から裏面に回り込ませる。そして裏面側に回り込んだ第二端部52を前方に引っ張って延設しつつ、各後側フック部材BF1,BF2を、第二端部52の前端から突出させながら対応する第二係止部22a〜22dに係止する。このとき本実施例では、右側の後側フック部材BF1を、図7に示すように各露出部60a,60bから露出している各第二係止部22a,22bに係止することができる。また同様に左側の後側フック部材BF2を、各露出部60c,60dから露出している各第二係止部22c,22dに係止することができる。こうして第二端部52を、面ファスナなどの他部材を要することなく、各後側フック部材BF1,BF2を介して各第二係止部22a〜22dに係止することができる。特に本実施例では、各第二係止部22a〜22dを、第一端部51の仮固定と、第二端部52の係止に兼用することができる。そして本実施例では、第一端部51と第二端部52を対向位置から裏面側に回り込ませて係止しているため、シートカバー4Sに対して前後に適度なテンションをかけることができ、仕上がり性良くシートパッド4Pに被覆することができる。
ここで図8を参照して、各後側フック部材BF1,BF2を対応する第二係止部22a〜22dに係止した状態では、各露出部60a〜60dが、第二端部52(各後側フック部材BF1,BF2を含む)によって被覆されている。すなわち図10を参照して、シートクッション4を裏面側から見た場合、露出部60aから第二係止部22aが突出しているとともに、この第二係止部22aの前後に露出部60aの前端60xと後端60yが配置されている。そして第二端部52が、露出部60aの後端60yを超えて前方に延設されている。さらに第二係止部22aに係止されている後側フック部材BF1の前端52Xが、露出部60aの前端60xを超えて前方に配置されている。このため第二端部52(BF1等)によって、露出部60aが、第二係止部22aとともに被覆されて外部に露出しないため、見栄えの良いシート構成となる。さらに第二端部52(BF1等)によって、後側フック部材BF1と第二係止部22aの係止箇所を保護しておくことで、これらの意図しない係脱を好適に回避することができる。
さらに図9を参照して、第三端部53を、シートパッド4Pの右縁33から裏面に回り込ませる。このとき第三端部53を、右側のサイドフレーム13(上面)とシートパッド4Pの間に通しつつ、シートパッド4Pの裏面で左方に引っ張りながら延設する。こうして第三端部53を左方に延設しつつ、右側フック部材RFを、第三端部53の左端から突出させながら各第三係止部23a,23bに係止する。このとき本実施例では、右側フック部材RFを、図8に示すように他の露出部62から露出している各第三係止部23a,23bに係止することができる。こうして第三端部53も、面ファスナなどの他部材を要することなく、右側フック部材RFを介して各第三係止部23a,23bに係止することができる。なお右側フック部材RFを各第三係止部23a,23bに係止した状態では、他の露出部62も、第三端部53(右側フック部材RFを含む)にて被覆されている。
以上説明したとおり本実施例では、シートカバー4Sの第一端部51の各露出部60a〜60dから各第二係止部22a〜22dを露出させたことで、シートカバー4Sの第二端部52を、他部材を要することなく各第二係止部22a〜22dに係止することができる。特に本実施例では、各第二係止部22a〜22dを、第一端部51の仮固定と、第二端部52の係止に兼用することができる。そして第一端部51と第二端部52を対向位置から裏面側に回り込ませて対応する係止部に係止しているため、シートカバー4Sをシートパッド4Pに仕上がり性良く被覆することができる。さらに第二端部52によって、各露出部60a〜60dと各第二係止部22a〜22dの外部露出を極力回避することができる。また同様に第一端部51の他の露出部62から各第三係止部23a,23bを露出させたことで、シートカバー4Sの第三端部53を、他部材を要することなく各第三係止部23a,23bに係止することができる。また本実施例では、例えば各第一係止部21a〜21dを各露出部60a〜60dから露出させた状態において、他の露出部62から各第三係止部23a,23bを露出させる。このとき各第三係止部23a,23bが、予定されている所定位置から第一端部51の延設方向に若干ズレていたとしても、相対的に大きな他の露出部62から各第三係止部23a,23bをより確実に露出させておくことができる。また本実施例では、剛性に優れて変形しにくいシートフレーム4Fの各係止部21a〜21d,22a〜22d,23a,23bに、対応する端部51〜53を安定的に係止することができる。また本実施例では、シートパッド4Pとシートフレーム4Fの間に第一端部51の末端部51Eが差し込まれて安定的に保持されている。このため第二端部52の係止作業時に、第一端部51の末端部51Eが邪魔となることがないため、第二端部52をより確実に第二係止部22a〜22dに係止しておくことができる。このため本実施例によれば、シートの部品点数の増加を伴うことなく、シートカバー4Sの複数の端部51〜53をシートパッド4Pの裏面側に係止することができる。そして本実施例によれば、面ファスナなどの他部材を用いる場合と比較して、シートの製造コストを低減でき、さらにシートの製造工程を簡略化することができる。
[変形例]
ここでシートカバーの係止構造の構成は、上述の構成のほか、各種の構成を取り得る。例えば変形例1では、図11を参照して、シートカバー4Sの第二端部52Aとして、実施例1の第三端部に相当する端部を用いる点と、第二係止部22Aとして、実施例1の第三係止部に相当する係止部を用いる点が実施例1と異なっている。すなわち本変形例では、第二端部52Aが、シートパッド4Pの右縁33(他縁に相当)から裏面に回り込んでおり、この右縁33は、図示しない前縁(一縁)の対向位置とは異なる位置にある。そして第二端部52Aが、右側フック部材RFを介して第二係止部22Aに係止されている。この右側フック部材RFは、図示しない第一端部の露出部(実施例1の他の露出部に相当する露出部)から露出している。そして本変形例によれば、シートカバー4Sに対して異なる位置でテンションをかけることができる。すなわち図示しない第一端部をシートパッド4Pの裏面に引き込む際に、シートカバー4Sに対して前後方向にテンションをかけるとともに、第二端部52Aを裏面に引き込む際に、シートカバー4Sに対して左右方向にテンションをかけることができる。このようにシートカバー4Sに対して異なる位置でテンションをかけることにより、右側シートクッション部位4aをシートカバー4Sで仕上がり性良く覆うことができる。
また変形例の構成は、シートパッド4Pの一縁の対向位置から第二端部を裏面側に回り込ませられない場合に好適に使用することができる。例えば図1を参照して、右側シートクッション部位4a及び右側シートバック部位6aを一つなぎのシートカバーで覆う場合を想定する。この場合には、右側シートクッション部位4aを覆うシートカバーの後端が、右側シートバック部位6aのシートカバー部分に連結されているため、第二端部を、図2に示す後端から裏面側に回り込ませることができない。そこで図11を参照して、変形例のように第二端部52Aを、シートパッド4Pの右縁33(他縁に相当)から裏面に回り込ませて、右側フック部材RFを介して第二係止部22Aに係止する。こうしてシートカバー4Sの適所に設けられた複数の端部(図示しない第一端部及び本変形例の第二端部52A)をシートパッド4Pの裏面で係止することで、右側シートクッション部位4aをシートカバー4Sで仕上がり性良く覆うことができる。
本実施形態のシートカバー4Sの係止構造は、上述した実施形態に限定されるものではなく、その他各種の実施形態を取り得る。本実施形態では、シートカバーの端部として、第一端部51〜第三端部53を例示したが、シートカバーの端部の構成(形状,寸法,配置位置,配置数など)を限定する趣旨ではない。例えば第一端部を、シートパッドの前縁と後縁と右縁と左縁のいずれか一縁から裏面側に回り込ませることができる。また第二端部を、一縁を除く適宜の他縁から裏面側に回り込ませることができる。また第一端部と第二端部を、前後方向における対向位置に配置する場合のほか、左右方向における対向位置に配置することもでき、シートパッドの形状によっては傾斜方向に対向する位置に配置することもできる。またシートカバーの端部として、第一端部と第二端部のみ形成することができ、シートパッドの形状(典型的に多角形状)に合わせて四つ以上の端部を形成することもできる。この場合には、例えば第四端部以上の端部も、第三端部と同様の手法で、第一端部の別の露出部から露出させた別の係止部に係止しておくことができる。なお第一端部と第二端部を、ともに第三係止部を被覆するように重ねておく場合には、第一端部の他の露出部に対応して、第二端部にも別の露出部を形成することができる。なお第一端部の末端部は、第二端部の係止作業を極端に邪魔しないならば、シートパッドとシートフレームの間に差し込まれない状態で配置されていてもよい。
また本実施形態では、露出部60a〜60dと他の露出部62の構成(形状,寸法,配置位置,形成数など)を例示したが、これら各部の構成を限定する趣旨ではない。例えば各露出部の構成は、対応する係止部の構成に応じて適宜変更可能である。また露出部と他の露出部は、本実施例のように異形とすることができ、同形同寸とすることもできる。また各露出部は、切目状のスリットで構成することができ、この場合には、対応する係止部を挿通して線状のスリットを拡開させることができる。また略U字状にスリットを設けて舌片状の露出部を形成することもできる。また各露出部には、対応する端部に係止可能な状態で係止部が露出していればよい。またシートクッションを裏面側から見た場合、各露出部と対応する係止部は、シートの見栄えを極端に損なわないならば、対応するシートカバーの端部から部分的にはみ出していてもよい。
また本実施形態では、各係止部21a,21b〜24a,24b等と、各端部の各フック部材FF1等の構成(形状,寸法,配置位置,形成数など)を例示したが、これら各部材等の構成を限定する趣旨ではない。例えば係止部は、シートフレームやシートパッドや脚部の適宜の位置に設けることができる。またシートカバーの端部と各係止部は、互いに係止可能な構成であればよい。なお前側フック部材と後側フック部材と右側フック部材は、同形同寸でもよく、互いに形状や寸法が異なっていてもよい(異形であってもよい)。また本実施形態では、補助係止部を使用しない例を説明したが、各端部を、各露出部から露出させた補助係止部に係止する構成とすることができる。
また乗物用シート2の構成(形状,寸法,着座可能な乗員数,構成部材など)を例示したが、乗物用シートの構成を限定する趣旨ではない。例えば本実施例では、シートクッションを一例に説明したが、本実施例の構成は、シートバックやヘッドレストなどの各種シート構成部材に適用できる。そして本実施形態の構成は、車両や航空機や電車などの乗物用シート全般に適用できる。
2 乗物用シート
4 シートクッション
4a 右側シートクッション部位
4b 左側シートクッション部位
6 シートバック
6a 右側シートバック部位
6b 左側シートバック部位
8 脚部
4F シートフレーム
11 フロントフレーム
12 リアフレーム
13 サイドフレーム
15 右側パネルフレーム
16 左側パネルフレーム
17 中央フレーム
21a〜21d 第一係止部
22a〜22d 第二係止部
23a,23b 第三係止部
24a,24b 補助係止部
4P シートパッド
31 前縁(本発明の一縁)
32 後縁(本発明の他縁)
33 右縁(本発明の側縁)
34 左縁
36 前側凹み部位
38 後側凹み部位
4S シートカバー
40 着座面カバー部
42 前周面カバー部
44 右周面カバー部
46 左周面カバー部
51 第一端部
51a 回り込み部位
51b 被覆部位
51E 末端部
52 第二端部
53 第三端部
60a 第一露出部(本発明の露出部)
60b 第二露出部(本発明の露出部)
60c 第三露出部(本発明の露出部)
60d 第四露出部(本発明の露出部)
62 他の露出部
FF1,FF2 前側フック部材
BF1,BF2 後側フック部材
RF 右側フック部材
FS 乗物床面

Claims (8)

  1. 乗員を弾性的に支持可能なシートパッドと、前記シートパッドの着座面から裏面にかけてを覆うシートカバーとを備え、前記シートパッドの裏面側で前記シートカバーの端部を係止するシートカバーの係止構造において、
    前記シートカバーの端部において、前記シートパッドの一縁から裏面に回り込んでいる第一端部と、前記一縁とは異なる前記シートパッドの他縁から裏面に回り込んでいる第二端部とを有するとともに、前記シートパッドの裏面側に、前記シートパッドの一縁側に配置する第一係止部と、前記シートパッドの他縁側に配置する第二係止部が設けられ、
    前記第一端部が、前記第一係止部に係止された状態で前記シートパッドの他縁に向けて延設されているとともに、前記第二端部が、前記第一端部を厚み方向に貫通する露出部から露出している前記第二係止部に係止されているシートカバーの係止構造。
  2. 前記第二端部が、前記シートパッドの一縁の対向位置にある前記シートパッドの他縁から裏面に回り込んでいる請求項1に記載のシートカバーの係止構造。
  3. 前記シートカバーの端部において、前記一縁と前記他縁の間に配置している前記シートパッドの側縁から裏面に回り込んでいる第三端部を有するとともに、前記シートパッドの裏面側に、前記シートパッドの側縁側に配置する第三係止部が設けられ、
    前記第三端部が、前記第一端部を厚み方向に貫通する他の露出部から露出している前記第三係止部に係止されている請求項2に記載のシートカバーの係止構造。
  4. 前記第一端部の延設方向において、前記他の露出部の開口寸法が、前記露出部の開口寸法よりも大きくされている請求項3に記載のシートカバーの係止構造。
  5. 前記第二端部が、前記シートパッドの一縁の対向位置とは異なる位置にある前記シートパッドの他縁から裏面に回り込んでいる請求項1に記載のシートカバーの係止構造。
  6. 前記第二端部によって、前記露出部と前記第二係止部が被覆されている請求項1〜5のいずれか一項に記載のシートカバーの係止構造。
  7. 前記シートパッドの裏面側に、前記シートパッドよりも剛性に優れるシートフレームが配置されているとともに、前記第一係止部と前記第二係止部の少なくとも一方が前記シートフレームの一部で構成されている請求項1〜6のいずれか一項に記載のシートカバーの係止構造。
  8. 前記第一端部の末端部が、前記シートパッドと前記シートフレームの間に差し込まれた状態で保持されている請求項7に記載のシートカバーの係止構造。
JP2016246624A 2016-12-20 2016-12-20 シートカバーの係止構造 Active JP6866630B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016246624A JP6866630B2 (ja) 2016-12-20 2016-12-20 シートカバーの係止構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016246624A JP6866630B2 (ja) 2016-12-20 2016-12-20 シートカバーの係止構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018099258A JP2018099258A (ja) 2018-06-28
JP6866630B2 true JP6866630B2 (ja) 2021-04-28

Family

ID=62713711

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016246624A Active JP6866630B2 (ja) 2016-12-20 2016-12-20 シートカバーの係止構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6866630B2 (ja)

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4232899A (en) * 1979-06-04 1980-11-11 August Incorporated Seating unit and method of construction
JPS581370U (ja) * 1981-06-26 1983-01-06 トヨタ自動車株式会社 座席
JPS60126098U (ja) * 1984-02-03 1985-08-24 本田技研工業株式会社 シ−トの表皮端末部固定装置
JP3117226U (ja) * 2005-09-09 2006-01-05 阿部産業株式会社 座具用カバー
JP5407537B2 (ja) * 2009-05-11 2014-02-05 トヨタ紡織株式会社 車両用シート
JP6142743B2 (ja) * 2013-09-06 2017-06-07 スズキ株式会社 シートバック

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018099258A (ja) 2018-06-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5904086B2 (ja) 車両用シート
JP5561129B2 (ja) 車両用シート
JP5782906B2 (ja) 車両用シート
JP6227474B2 (ja) 乗物用シート
JP5767994B2 (ja) 車両用シート
CN110053531B (zh) 载具座椅
JP6866630B2 (ja) シートカバーの係止構造
JP5880309B2 (ja) 車両用シート
JP7455681B2 (ja) 乗り物用シート
JP6677104B2 (ja) 乗物室内構造
JP6974136B2 (ja) 乗物用シート
JP5036043B2 (ja) クッションパッド及びクッションパッドの取付け構造
JP6495961B2 (ja) 乗物用シート
JP6881237B2 (ja) 乗物用シート
JP6881236B2 (ja) 乗物用シート及びその配設方法
JP7176431B2 (ja) 乗物用シート
JP6072742B2 (ja) 車両用シート
JP6946232B2 (ja) 乗物用シート
US20240182290A1 (en) Interior component for conveyance
JP7070213B2 (ja) 乗物用シート
JP6438065B2 (ja) シート及び補強部材カバー
JP6659510B2 (ja) 車両用シートバック
JP2021146847A (ja) 乗物用シート
JP2023094890A (ja) ヘッドレスト
JP2022102250A (ja) シート

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190828

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20201012

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201020

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201030

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210309

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210322

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6866630

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250