JP5880309B2 - 車両用シート - Google Patents

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Description

本発明は、線状のストラップ部材と、固定ワイヤ(ストラップ部材をフレーム部材に取付けるための線状部材)を備えた車両用シートに関する。
この種の車両用シートとして、特許文献1に開示の車両用シートが公知である。この車両用シートは、シートクッション及びシートバック(シート構成部材)と、ヒンジ機構と、ストラップ部材を有する。
シートバックは、シートクッションに起倒可能に連結しており、シートクッションに対して前倒し状態(対面状態)に変位可能である。
またヒンジ機構は、シートクッション側部と車室床面を回転可能に連結する部材であり、車室床面に対してシート構成部材を起こし上げる際の回転中心となる。そしてストラップ部材は、シートクッション底面(引出口)から引出し可能な帯状部材であり、先端側に差込具を有する。
公知技術では、シートクッションに対してシートバックを前倒ししたのち、シート構成部材を、ヒンジ機構を中心に起こし上げる。そしてストラップ部材を引出しつつ、差込具を、車室床面の装着具に装着することで、シート構成部材を起こし上げ状態で維持することができる。
ところで上述のストラップ部材は、シートクッションのフレーム部材に取付けることができる。
例えばフレーム部材(枠状)に、直線状の固定ワイヤを橋渡し状に取付けるとともに、固定ワイヤ途中に凹部位(取付け部)を設けて引出口に向けて突出配置する。そしてストラップ部材の一端を取付け部に取付けたのち、ストラップ部材の他側を引出口から引出しつつ、差込具をシート外に配置する。
特開2008−290649号公報
ところで公知技術では、ストラップ部材の配設作業時に、取付け部とは異なる部位(例えば直線状の部位)にストラップ部材の一端が配置することがある。しかし直線状の部位は、取付け部(凹み部位)よりも引出口から離れた位置にあるため、ストラップ部材の引出し量が通常よりも少なくなる。このためストラップ部材の長さ寸法が不足するなどして、差込具を装着具に装着できないおそれがあった。
本発明は上述の点に鑑みて創案されたものであり、本発明が解決しようとする課題は、ストラップ部材を、より確実に適切な位置に配設することにある。
上記課題を解決するための手段として、第1発明の車両用シートは、シートクッションやシートバック等のシート構成部材を有する。そしてシート構成部材が、シート骨格をなす枠状のフレーム部材と、フレーム部材に橋渡し状に取付けられる線状の固定ワイヤと、固定ワイヤに取付けられてシート外に引出し可能な線状のストラップ部材とを有する。
本発明では、シートクッションとシートバックを相対回転可能に連結する。そしてシートクッションとシートバックを相対的に回転させて対面状に配置したのち、ストラップ部材をシート外に引出しつつ被取付け部に連結することで、シートクッションとシートバックの対面状態を維持可能な構成である。この種のシート構成では、ストラップ部材を、より確実に適切な位置に配設できることが望ましい。
そこで本発明では、上述の固定ワイヤが、ストラップ部材の一端を取付け可能な凹み状の取付け部と、取付け部に傾斜状に連なるガイド部を有する。そしてストラップ部材を引出し方向に牽引することで、ストラップ部材の一端がガイド部から取付け部に向けてスライド移動する構成とした。
本発明では、ストラップ部材を引出す動作により、ストラップ部材の一端を、より確実に適切な位置(取付け部内)に配置することができる。
また第1発明の車両用シートは、シート構成部材が、シート外形をなして乗員を弾性的に支持するクッション材を有して、フレーム部材に配置された線状の支持ワイヤにてクッション材を支持する構成である。
そこで本発明では、ガイド部が、取付け部の一側に配置するとともに、支持ワイヤとともにクッション材を支持可能であり、支持ワイヤが、一側とは異なる取付け部の他側に配置しつつ固定ワイヤに交差状に当接配置する。
本発明では、支持ワイヤにより、ストラップ部材が取付け部の他側(誤った位置)に配置されることを極力回避できる。またガイド部にて、クッション材を支持可能とすることで(ガイド部に支持機能を持たせることで)、シート構成を簡略化することができる
第2発明の車両用シートは、第1発明の車両用シートであって、上述のストラップ部材が、シートクッションとシートバックのいずれか一方のシート構成部材に取付けられるとともに、一方のシート構成部材に設けた引出口から引出し可能な構成である。
そこで本発明では、上述の取付け部が、固定ワイヤの一部を引出口に向けて凹み変形させてなる部位であるため、ストラップ部材を引出口に対して最短距離で配索できる(例えば引出口に向けて略垂直に配置できる)。このため本発明では、ストラップ部材のだぶつき等が原因のシートの見栄え悪化を極力回避できる。
本発明に係る第1発明によれば、ストラップ部材を、より確実に適切な位置に配設することができる。そして第1発明によれば、シートの部品点数を極力削減しつつ、ストラップ部材を、より確実に適切な位置に配設することができる。また第2発明によれば、ストラップ部材を、見栄え良く配設することができる。
車両用シートの斜視図である。 (a)は、第一状態時の車両用シートの概略側面図であり、(b)は、第二状態時の車両用シートの概略側面図である。 シートクッションを裏面側から見た斜視図である。 フレーム部材の斜視図である。 フレーム部材一部の上面図である。 フレーム部材一部の側面図である。
以下、本発明を実施するための形態を、図1〜図6を参照して説明する。なお各図には、車両用シート前方に符号F、車両用シート後方に符号B、車両用シート上方に符号UP、車両用シート下方に符号DWを適宜付す。
図1の車両用シート2は、第一シート部位2Aと、第二シート部位2Bを有し、複数人の乗員が着座可能である。
第一シート部位2Aは、比較的幅広の部位(大型)であり、複数のシート構成部材(シートクッション4a,4b、シートバック6a,6b、ヘッドレスト8a,8b)と、フック部材40を有する。また第二シート部位2Bは、比較的幅狭の部位(小型)であり、単数のシート構成部材(シートクッション4c、シートバック6c、ヘッドレスト8c)と、別のフック部材40xを有する。そしてこれらシート構成部材は、各々、シート骨格をなすフレーム部材(4F,4Fa,6F等)と、シート外形をなすクッション材(4P,4Pa等)と、クッション材に被覆の表皮材(4S,4Sa等)とを有する。
ここでヘッドレスト8a〜8cは、ステー部材9(棒状部材)を介してシートバック6a〜6c上部に連結する(図2を参照)。
本実施例のシート構成部材では、シートクッション4a〜4cとシートバック6a〜6cが、軸部7(後述)を介して相対回転可能に連結しており、第一状態と、第二状態の間で変位可能である(図1及び図2を参照)。
第一状態のシート構成部材では、シートクッション4a〜4cに対してシートバック6a〜6cが起立状態とされる(乗員が着座可能な状態とされる)。そして車両衝突時等の衝撃により、シート構成部材が車室前方に相対移動することを、例えば車室床面FSのストライカF1とフック部材40(詳細後述)の係合にて阻止できる。
また第二状態のシート構成部材では、シートクッション4a〜4cが起こし上げられてシートバック6a〜6cに対面配置する(チップアップ状態とされる)。この状態でシートクッション4aから延びるストラップ部材10(10a)を、ヘッドレスト8aのステー部材9(被取付け部の一例)に掛止することで、シート構成部材を第二状態に維持できる(図2及び図3を参照)。
そして本実施例では、ストラップ部材10,10aを、シートクッションのフレーム部材(4F,4Fa)上に固定するのであるが、この種のシート構成では、ストラップ部材10等を、より確実に適切な位置に配設できることが望ましい。
そこで本実施例では、後述の構成によって、ストラップ部材10等を、より確実に適切な位置に配設することとした。以下、各構成について詳述する。
ここで本実施例では、第二シート部位2Bが、第一シート部位2Aとほぼ同一の基本構成(フレーム部材4Fa,固定ワイヤ20x,支持ワイヤ21x,ストラップ部材10a,引出口10Ha等)を有する(図3を参照)。そこで第一シート部位2Aを例に本実施例の構成を説明するとともに、第二シート部位2Bについては、第一シート部位2Aと同一構成について対応する符号を付すなどして詳細説明を省略する。
(車室床面)
車室床面FSは、車両用シート2を配設可能な面状部位(略平坦)であり、ストライカF1を有する(図1、図2及び図4を参照)。
ストライカF1は、略逆U字状の棒状部材であり、車室床面FSから突出配置する。本実施例では、ストライカF1をシート幅方向に向けつつ、自由端側を車室床面FSに固定する。なお本実施例の車室床面FSは、他のフック部材40xに係合可能な別のストライカ(図示省略)を有する。
(シートクッション)
シートクッション4a,4bは、基本構成(4F,4P,4S)と、固定ワイヤ20と、支持ワイヤ21〜24と、複数の弾性体31〜34と、フック部材40と、固定部材50を有する(図1〜図5を参照)。
第一フレーム部材4Fは、略矩形状(上方視)の枠状部材であり、前方部位2fと、一対の側方部位4f(連結部位8f,補強部位9f)と、後方部位6fを有する(図4を参照)。前方部位2fは、シート幅方向に延びるパイプ状部位であり、第一フレーム部材4Fの前部を構成する。
また一対の側方部位4fは、ともにシート前後方向に延びるパイプ状部位であり、第一フレーム部材4Fの側部を構成する。そして側方部位4fの後端には、連結部位8f(平板状の部材)が固定されており、シート後方に延びてシートバック6a,6bの下部側面に対面可能である。連結部位8fの後端は、幅広(側面視で略矩形)とされており、先端側に、軸部7を挿接可能な第一挿設部8H(貫通孔)を有する。
そして後方部位6fは、シート幅方向に延びるパイプ状部位であり、第一フレーム部材4Fの後部を構成する。本実施例の後方部位6fは、一対の側方部位4f(連結部位8f)の間に橋渡し状に取付けられる。
またクッション材4Pは、乗員を弾性的に支持する部材であり、例えばポリウレタンフォーム(密度:10kg/m3〜60kg/m3)にて形成できる(図3を参照)。そして表皮材4S(袋状部材)は、布帛(織物,編物,不織布)や、皮革(天然皮革,合成皮革)等で構成できる。
そして本実施例では、表皮材4Sの裏面に引出口10H(幅長の貫通孔)が形成されており、ストラップ部材10をシート外に引出し可能である。引出口10Hは、シート側部位置に形成されて、後述の固定ワイヤ20(取付け部20a)に対面可能である。
(固定ワイヤ)
固定ワイヤ20は、剛性を備えた略直線状の線状部材(典型的に金属製)であり、取付け部20aと、ガイド部20bを有する(図3及び図4を参照)。
取付け部20aは、固定ワイヤ20途中の凹み部位であり、ストラップ部材10を取付けることができる。取付け部20aは、例えば固定ワイヤ20一部を、シート裏面に向けて凹み変形させることで形成できる。またガイド部20bは、取付け部20aに連なる傾斜状の部位であり、固定ワイヤ20途中を、固定ワイヤ20の延びる方向とは異なる方向に曲げ変形させることで形成できる。
本実施例では、取付け部20aを、固定ワイヤ20一側に形成しつつ、シート裏面側の引出口10Hに向けて突出可能とする。またガイド部20bを、固定ワイヤ20途中をその延びる方向からシート後方に向けて曲げ変形させて形成しつつ、取付け部20aの一側に配置する。
(支持ワイヤ)
複数の支持ワイヤ(第一ワイヤ21〜第四ワイヤ24)は、第一フレーム部材4Fに適宜の間隔で配置される線状部材であり、クッション材(図示省略)を支持できる(図3を参照)。
第一ワイヤ21と第二ワイヤ22は、それぞれ略U字状(上方視)の線状部材であり、前方部位2fと後方部位6fに跨って配置可能な長さ寸法を有する。また第三ワイヤ23は、ジグザク状の線状部材であり、前方部位2fに沿って(幅方向に)配置可能な長さ寸法を有する。そして第四ワイヤ24は、ジグザグ状のやや短尺な線状部材であり、側方部位4fの一部に配置可能である。
(各ワイヤの配設作業)
図4を参照して、固定ワイヤ20と、支持ワイヤ(第一ワイヤ21〜第四ワイヤ24)を、第一フレーム部材4Fに配置する。
本実施例では、固定ワイヤ20を、一対の側方部位4fの間に橋渡し状に配置しつつ、シート幅方向に向けて延長する。このとき取付け部20aを、シート下方に向けて突出配置するとともに、ガイド部20bを、シート後方に傾斜させた状態で(シート上方又は下方に非突出状態で)配置する。
つぎに第一ワイヤ21及び第二ワイヤ22を、前方部位2fと後方部位6fの間に橋渡し状に適宜の間隔で配置しつつ、シート前後に向けて延長する。このとき第一ワイヤ21を、固定ワイヤ20に交差状に配置しつつ、第一ワイヤ21の一部を、取付け部20aの他側に当接させる。
また一対の第三ワイヤ23を、第一フレーム部材4Fの前方に適宜の間隔で並列配置するとともに、各第三ワイヤ23の途中を前方部位2fに適宜掛止する。そして一対の第四ワイヤ24を、第一フレーム部材4Fの側方にそれぞれ配置するとともに、各第四ワイヤ24の途中を側方部位4fに適宜掛止する。
(弾性体)
弾性体は、略円筒状の筒部材であり、弾性的に伸縮可能な材質(ゴム、エラストマ、軟質樹脂など)にて形成できる(図2〜図5を参照)。
本実施例では、複数の弾性体(第一弾性体31〜第四弾性体34)を、この順で適宜の間隔をあけつつ第一フレーム部材4Fに沿って配置する。例えば第一弾性体31と第四弾性体34を、一対の側方部位4fの途中にそれぞれ取付けるとともに、第二弾性体32と第三弾性体33を、前方部位2fの途中に適宜の間隔をあけて取付ける。
ここで各弾性体の取付け方法は特に限定しないが、例えば配設部36(略U字状の平板材)を使用できる。配設部36の底面側には孔部が形成されており、上部には凹み部が形成される(便宜上、各部の符号は省略する)。本実施例では、各弾性体31〜34の上面に棒材を取付けて、配設部36の底面(孔部)に挿設する。つぎに配設部36の上部(凹み部)に第一フレーム部材4Fを嵌装することで、各弾性体31〜34を、第一フレーム部材4Fに取付けることができる。
(フック部材)
フック部材40は、略長方形状の平板部材であり、本体部42と、被覆部44と、係合部46と、案内部48と、第一孔部40Hを有する(図1、図4及び図6を参照)。
本体部42は、金属製の平板材であり、被覆部44は、本体部42を覆う樹脂製の部材である。そして係合部46は、フック部材40の前側に設けた凹み部位であり、ストライカF1を挿入可能な寸法を有する。ここでシートの組付け容易性などを考慮して、係合部46(凹み部位)の寸法を若干大きくするなどして、ストライカF1との間に遊び(隙)を設けることもできる。また案内部48は、フック部材40の下側に設けたガイド部位であり、後方から前方に向けて次第に上方に湾曲しつつ係合部46に連なる。そして第一孔部40Hは、フック部材40上側の貫通孔であり、ボルト部材BM(後述)を挿入可能である。
本実施例では、フック部材40を、固定部材50を介して第一フレーム部材4F(側方部位4f)に回転可能に取付けることができる。
(固定部材)
固定部材50は、第一フレーム部材4Fにフック部材40を取付けるための部材であり、ロック部材52と、ブラケット54と、ボルト部材BMと、付勢部材TMを有する(図4〜図6を参照)。
ロック部材52は、略U字状(上方視)の平板部材であり、側面に第二孔部(図示省略)が形成される。またブラケット54は、略U字状(正面視)の平板部材であり、上部(自由端)に、付勢部材TMを取付け可能な凹み部位(符号省略)が形成される。
またボルト部材BMは、第一孔部40Hと第二孔部の双方に挿入可能な軸材である。そして付勢部材TMは、フック部材40を付勢する部材(トーションバネ状)であり、ボルト部材BMに巻装可能である。
(フック部材の取付け作業)
図4〜図6を参照して、第一フレーム部材4Fに、固定部材50を介してフック部材40を取付けつつ、車室床面FS(ストライカF1)に向けて突出配置する。
本実施例では、ロック部材52を、側方部位4fの途中に配置しつつ、第一弾性体31を囲むように取付ける。このときロック部材52に平板材36aを配設して、第一弾性体31の上方を覆うことができる。そしてロック部材52側部の前部位置に、ブラケット54を取付けるとともに、後部位置にフック部材40を取付ける。
そして第一孔部40Hと第二孔部(図示省略)にボルト部材BMを挿入して、ロック部材52にフック部材40を回転可能に取付けつつ、案内部48を下方(ストライカF1を臨む方向)に向けて突出配置する。つぎにボルト部材BMに付勢部材TMを取付けつつ、付勢部材TMの一端をブラケット54(凹み部位)に掛止することで、フック部材40を一方向に回転する向きに付勢する。
こうすることでフック部材40を、固定部材50を介して第一フレーム部材4Fに取付けることができる。
(シートバック及び軸部)
ここでシートバック6a,6bは、軸部7を介してシートクッション4a,4bに起倒可能に連結する部材である(図1、図2及び図4を参照)。
シートバック6a,6bは、第二フレーム部材6F(略長方形状の枠体)を有する。第二フレーム部材6Fは、第一フレーム部材4Fよりも幅広の部材であり、シート両側を形成する部分(平板状)に第二挿設部(図示省略の貫通孔)を有する。
そして軸部7は、筒状の軸材(比較的短尺)であり、第一挿設部8Hと第二挿設部に回転可能に挿設できる。本実施例では、一対の軸部7を、脚部材6dに回転不能に取付けつつ、車室床面FSに固定できる。そして脚部材6dの操作部材6eを操作して、軸部7のロックを解除することにより、シートクッション4a,4bに対するシートバック6a,6bの相対回転(状態変位)を可能とすることができる。
(シートクッションとシートバックの組立作業)
図1、図2及び図4を参照して、一対の軸部7を介して、シートクッション4a,4bに対してシートバック6a,6bを起倒(相対回転)可能に連結する。
本実施例では、各連結部位8fを、第二フレーム部材6Fの下部に重ね合わせつつ、両挿設部(8H等)に軸部7を挿設する。こうすることでシートクッション4a,4bに対してシートバック6a,6bを、一対の軸部7を介して回転可能に取付ける。
つぎにフレーム部材4F上にクッション材4Pを配置しつつ、袋状の表皮材4Sで被覆する。このときクッション材4Pが、支持ワイヤ21〜24にて支持される。また本実施例では、ガイド部20bがシート後方に屈曲状態とされて(シート上方又は下方に非突出状態とされて)、支持ワイヤ21〜24とともにクッション材4Pを支持可能である。そして表皮材4Sにて、クッション材4Pと第一フレーム部材4F(各弾性体)の表裏面側を覆うことができる。
(ストラップ部材の配設)
上述の作業に前後して、固定ワイヤ20に、ストラップ部材10の一端を取付けつつ、引出口10Hからストラップ部材10を引出す(図2、図3及び図5を参照)。
本実施例のストラップ部材10(帯状部材)は、先端側に、掛止部材12(略J字状の平板材)を有しており、第二状態のシートクッション4aとシートバック6aを連結可能な長さ寸法を有する(図2を参照)。
そして本実施例では、ストラップ部材10の一側を折返して輪状としたのち、この輪状部分を取付け部20aに取付ける。本実施例では、取付け部20aが、固定ワイヤ20の一部を引出口10Hに向けて凹み変形させてなる部位であるため、ストラップ部材10を引出口10Hに対して最短距離で配索できる(例えば引出口に向けて略垂直に配置できる)。このためストラップ部材10のだぶつき等が原因のシートの見栄え悪化を極力回避できる。
そして上述のシート構成では、ストラップ部材10の一端を適切な位置(取付け部20a)に取付けるべきである。
例えばストラップ部材10の一端を、ガイド部20b(誤った位置)に配置することがある。このとき本実施例では、ストラップ部材10を引出し方向に牽引することで、ストラップ部材10の一端が、ガイド部20bから取付け部20a内にスライド移動する(適切な位置に配置する)こととなる。
また本実施例では、第一ワイヤ21を、固定ワイヤ20に交差状に配置しつつ、第一ワイヤ21の一部を、取付け部20aの他側に当接させる。このため第一ワイヤ21にて、ストラップ部材10の一端が、取付け部20aの他側(誤った位置)に配置することを極力阻止することができる。
(シート構成部材の配設作業)
図4〜図6を参照して、複数の弾性体31〜34を車室床面FSに当接させつつ、シート構成部材を車室床面FSに配置する(第一状態とする)。
このとき本実施例では、シート構成部材を、上方から車室床面FSに近づけつつ、ストライカF1を案内部48に押し当てる。このストライカF1の押圧により、フック部材40を付勢力に抗して逆回転させつつ、係合部46を下向きに開口させる。そしてストライカF1を係合部46内に配置して、フック部材40が回転して元の状態に復帰することにより、係合部46がシート前方に開口してストライカF1と係合可能となる。
本実施例では、複数の弾性体31〜34を車室床面FSに当接させつつ、シート構成部材を配置する。こうすることで車室床面FSに対するシート構成部材のガタつきを各弾性体の撓み変形等にて吸収できる(着座性に優れるシート構成となる)。
そして車両衝突時等の衝撃により、シート構成部材が、車両前方(車室床面FSの面方向)に相対移動することをストライカF1とフック部材40の係合にて阻止できる。
つぎにシート構成部材を、第一状態から第二状態に変位させる。こうすることでシートクッション4a〜4cが起こし上げられてシートバック6a〜6cに対面配置する。そしてストラップ部材10の先端(掛止部材12)をステー部材9(被取付け部)に掛止することで、シート構成部材を第二状態に維持できる。
そして本実施例では、ストラップ部材10の一端を取付け部20a(適切な位置)に確実に配設できる。これによりストラップ部材10の引出し量を適切に確保して、ストラップ部材10を、ステー部材9により確実に掛止する(到達させる)ことができる。
以上説明したとおり本実施例では、ストラップ部材10を引出す動作により、ストラップ部材10の一端を、ガイド部20bから取付け部20a内(適切な位置)にスライド移動させることができる。
また本実施例では、取付け部20a(凹み状)を引出口10Hに向けて突出配置したため、ストラップ部材10を引出口10Hに対して最短距離で配索できる。このためストラップ部材10のだぶつき等が原因のシートの見栄え悪化を極力回避できる。
そして本実施例では、第一ワイヤ21(支持ワイヤ)により、ストラップ部材10が、取付け部20aの他側(誤った位置)に配置されることを回避できる。またガイド部20bにて、クッション材4Pを支持可能とすることで(ガイド部に支持機能を持たせることで)、シート構成を簡略化することができる。
このため本実施例によれば、ストラップ部材10を、より確実に適切な位置に配設することができる。
本実施形態の車両用シートは、上述した実施形態に限定されるものではなく、その他各種の実施形態を取り得る。
(1)本実施形態では、シートクッション4a〜4c前部が、車室床面FSに対して離間する方向に相対移動可能とされる(チップアップ状態とされる)車両用シートを例示したが、シート構成を限定する趣旨ではない。
例えばシートバックを前倒ししたのち、シート構成部材をシート側方に起こし上げて車室空間を確保する構成(スペースアップ構成)とすることができる。また同様にシートバックを前倒ししたのち、シート構成部材をシート前方に起こし上げる構成(タンブル構成)とすることもできる。そして上述のスペースアップ構成やタンブル構成では、例えば車室壁体や車室天井に、ストラップ部材を取付け可能な構成(被取付け部の他例)を設けることができる。
(2)また本実施形態では、ストラップ部材10の構成(配設数、配置位置,構造、形状等)の構成を例示したが、これら部材の構成を限定する趣旨ではない。例えばストラップ部材は、シート内に配設された巻取り装置にて巻取り可能な構成でもよい。またストラップ部材は、帯状や索状等の線状であればよい。また本実施例では、ストラップ部材10の先端側に掛止部材12を設けたが、他の構成(例えば公知技術の差込具)を設けることもできる。
(3)また本実施形態では、ストラップ部材10の一端を、シートクッション4a〜4c(第一フレーム部材)に取付ける例を説明したが、同部材の取付け位置を限定する趣旨ではない。ストラップ部材の一端は、シート構成部材の一つに取付けることができる。例えばシートバック(第二フレーム部材)にストラップ部材の一端を取付けるとともに、シートクッションに被取付け部を設けることができる。そしてストラップ部材の一端は、例えば接着や、テープ部材等を使用して取付け部に取付けることもできる。
(4)また本実施形態では、固定ワイヤ20(取付け部20a,ガイド部20b)と支持ワイヤ21〜24の構成を例示したが、これらワイヤの構成を限定する趣旨ではない。例えばガイド部は、取付け部の両側の少なくとも一方に設けることができる。またガイド部は、シート前方に向けて屈曲することができ、シート上下に屈曲することもできる。また取付け部の形状は、ストラップ部材の他端を取付け可能であれば特に限定しない。
そして支持ワイヤは、固定ワイヤに対して非当接状態で配設することができる。また各ワイヤは、シート前後方向、シート幅方向、傾斜方向としてフレーム部材に取付けることができる。
(5)また本実施形態では、車両用シート2の構成と、各部材の構成を例示したが、これらの構成を限定する趣旨ではない。例えば車両用シートは一人乗り用であってもよい。またフレーム部材とフック部材とストライカの構成は、シート構成に応じて適宜変更可能である。
2 車両用シート
2A 第一シート部位
2B 第二シート部位
4a〜4c シートクッション
6a〜6c シートバック
8a〜8c ヘッドレスト
9 ステー部材(被取付け部)
4F フレーム部材
4S 表皮材
7 軸部
10 ストラップ部材
10H 引出口
12 掛止部材
20 固定ワイヤ
20a 取付け部
20b ガイド部
21〜24 支持ワイヤ
31〜34 弾性体
40 フック部材
50 固定部材
F1 ストライカ
FS 車室床面

Claims (2)

  1. シートクッションやシートバック等のシート構成部材を有するとともに、前記シート構成部材が、シート骨格をなす枠状のフレーム部材と、前記フレーム部材に橋渡し状に取付けられる線状の固定ワイヤと、前記固定ワイヤに取付けられてシート外に引出し可能な線状のストラップ部材とを有し、
    前記シートクッションと前記シートバックを相対回転可能に連結するとともに、前記シートクッションと前記シートバックを相対的に回転させて対面状に配置したのち、前記ストラップ部材をシート外に引出しつつ被取付け部に連結することで、前記シートクッションと前記シートバックの対面状態を維持可能な構成の車両用シートにおいて、
    前記固定ワイヤが、前記ストラップ部材の一端を取付け可能な凹み状の取付け部と、前記取付け部に向けて傾斜状に連なるガイド部を有し、
    前記ストラップ部材を引出し方向に牽引することで、前記ストラップ部材の一端が前記ガイド部から前記取付け部内にスライド移動する構成であり、
    前記シート構成部材が、シート外形をなして乗員を弾性的に支持するクッション材を有して、前記フレーム部材に配置された線状の支持ワイヤにて前記クッション材を支持する構成であり、
    前記ガイド部が、前記取付け部の一側に配置するとともに、前記支持ワイヤとともに前記クッション材を支持可能であり、前記支持ワイヤが、前記一側とは異なる前記取付け部の他側に配置しつつ前記固定ワイヤに交差状に当接配置する車両用シート。
  2. 前記ストラップ部材が、前記シートクッションと前記シートバックのいずれか一方のシート構成部材に取付けられるとともに、前記一方のシート構成部材に設けた引出口から引出し可能な構成であり、
    前記取付け部が、前記固定ワイヤの一部を前記引出口に向けて凹み変形させてなる部位である請求項1に記載の車両用シート。
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