JP6865048B2 - クッションテープ - Google Patents

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Description

本発明は、フィルムをコア(巻芯)に巻き取る際に、フィルムの一端をコアに固定するために用いるクッションテープに関する。
反射防止フィルムやハードコートフィルム等のフィルムは、ロール・ツー・ロールにて製造されることが多い。この際、フィルムをロール状に巻回するために、フィルムの一端がコアと呼ばれる巻芯に粘着テープ等を用いて貼着される。
図8は、従来の両面テープの使用状態を示す模式図であって、フィルムの巻き始めの状態を示す図である。尚、図8は、コアの中心軸と直交する平面に沿った横断面図に相当する。
図8に示すように、長尺状のフィルム82の巻き始めとなる一端が、一定幅の帯状の両面テープ81を介して円筒形状のコア80の表面に貼り付けられている。コア80は、例えば、紙または樹脂で形成される。両面テープ81は、例えば、ポリエチレンテレフタレート製の基材の両面全体にアクリル系粘着剤を塗布することによって構成され、少なくとも一方の粘着面には粘着面を保護するための剥離シートが貼り合わされている。
コア80にフィルム82を貼り付ける場合、まず、コア80の中心軸と両面テープ81の長手方向の端縁とが平行となるように、コア80の表面に両面テープ81の一方の粘着面を貼り付ける。次に、剥離シートを剥離して、両面テープ81の他方の粘着面を露出させ、図8に示すように、両面テープ81の露出した粘着面全体がフィルム82に覆われ、かつ、フィルム82の一端の端縁83と両面テープ81の一方の端縁とが略一致するように、両面テープ81にフィルム82を貼り合わせる。このようにフィルム82の一端をコア80に固定した後に、コア80を回転させることによってコア80にフィルム82が巻き取られる。
図8に示すように、フィルム82の一端の端縁83と両面テープ81の一方の端縁とを略一致させた状態でフィルム82をコア80に固定した場合、固定されたフィルム82の端縁83の近傍には、フィルム82と両面テープ81の合計の厚みに相当する段差が生じる。この状態でフィルム82を巻き取ると、巻き取られたフィルム82にも段差が生じ、フィルム82を巻き出した際には段差痕が残ってしまう。フィルムの段差痕は、巻き数が増えるにつれて徐々に解消するが、図8の巻き取り方法では、巻き始めからある程度の長さの部分に生じる段差痕は避けられず、段差痕の生じた部分の品質が低下し、フィルム82の歩留まりが低下する。
そこで、フィルムの段差痕を低減できる両面テープが種々検討されている。例えば、特許文献1には、ウェブを巻芯に固定するための両面テープとして、クッション層の両面に粘着層を設けた構成が記載されている。特許文献1においては、両面テープに設けたクッション層にフィルムの巻き始め部分の段差を吸収させることにより、フィルムの巻き取りに伴う段差痕の発生を低減している。
特開2014−151985号公報
コアに一定長のフィルムが巻き取られると、コアを交換し、新しいコアにフィルムの一端を固定する作業が必要となる。ここで、コアにフィルムの一端を固定する方法としては、コアに貼り付けた両面テープに作業者が手動でフィルムの一端を貼り合わせる方法と、自動巻取切替装置を用いて機構的にフィルムの一端を両面テープに貼り合わせる方法とがある。ここで、自動巻取切替装置とは、巻き取りが完了すると、コアの交換、フィルムの切断、コアへのフィルムの貼り付けを順次行う装置である。尚、自動巻取切替装置には、コアへのフィルムの貼り付けに用いる貼り付けロールが設けられており、コアの外周面上の両面テープに重ね合わせたフィルムを貼り付けロールで押圧することによってフィルムの貼り付けを行う。
上述した特許文献1においては、クッション性のある両面テープを巻芯の周方向の所定長に亘って貼り付け、この両面テープの表面の粘着層の一部を覆うようにウェブの一端近傍を固定している。この場合、ウェブの一端近傍を自動巻取切替装置の貼り付けロールで押圧すると、ウェブの一端と隣接する箇所において露出している粘着層に貼り付けロールが接触し、貼り付けロールに粘着剤が付着してロール表面を汚染したり、両面テープが貼り付けロールに取られて剥がれてしまったりするという不具合が生じ得る。
それ故に、本発明は、クッション性によりフィルムの巻き始め部分に生じる段差を低減することができ、かつ、自動巻取切替装置の貼り付けロールを用いた貼り付けにも適したクッションテープを提供することを目的とする。
本発明に係るクッションテープは、フィルムをコアに巻き取る際に、フィルムの端辺をコアに固定するために用いるものであって、クッション性を有する長尺状の基材と、基材の一方面の全面に設けられた第1の粘着剤層と、基材の他方面のうち、基材の長手方向の両端縁と平行に延び、かつ、基材を短手方向に二分する中心線に対して非対称な帯状領域に設けられた第2の粘着剤層とを備え、基材の厚みが50〜1000μmであり、第1の粘着剤層の厚みが5〜30μmであり、第2の粘着剤層の厚みが5〜30μmであり、基材の短手方向において第2の粘着剤層を両側から挟むように、粘着性を有しない一対の非粘着領域が設けられ、一対の非粘着領域の一方の基材の短手方向における幅が15〜20mmであり、一対の非粘着領域の他方の基材の短手方向における幅が1〜20mmであるものである。
本発明によれば、クッション性によりフィルムの巻き始め部分に生じる段差を低減することができ、かつ、自動巻取切替装置の貼り付けロールを用いた貼り付けにも適したクッションテープを提供することを目的とする。
本発明の実施形態に係るクッションテープを模式的に示す平面図 図1に示したII−IIラインに沿う断面図 図1に示したクッションテープの貼り付け方法を示す模式図 図1に示したクッションテープを用いたフィルムの巻き取り方法を示す模式図 比較例に係るクッションテープを模式的に示す断面図 図5に示したクッションテープの貼り付け方法を示す模式図 図5に示したクッションテープを用いたフィルムの巻き取り方法を示す模式図 従来の両面テープを用いたフィルムの固定状態を示す模式図
図1は、本発明の実施形態に係るクッションテープを模式的に示す平面図であり、図2は、図1に示したII−IIラインに沿う断面図である。
クッションテープ1は、基材2と、基材2の一方面及び他方面にそれぞれ設けられた第1の粘着剤層3及び第2の粘着剤層4とを備える。以下、本明細書において、基材2の両面のうち、第1の粘着剤層3が設けられた面を「下面(図2の下面)」と称し、第2の粘着剤層4が設けられた面を「上面(図2の上面)」と称する。
基材2は、クッション性(収縮性)を有する材料からなる長尺帯状の部材である。基材2としては、例えば、ブチルゴム、軟質ゴム、ウレタン等の可撓性のある材料を使用できる。また、基材として、これらの材料を発泡させた発泡体を用いることが収縮性を確保する上でより好ましい。JIS K 6253に準拠してデュロメータ タイプA(ショアA)で測定した6mm厚の基材2の硬度は、50A以下であることが好ましい。基材2の硬度を50以下とすることにより、基材2に適度なクッション性を生じさせ、フィルムの巻き始め部分に生じる段差を効果的に低減することができる。
第1の粘着剤層3及び第2の粘着剤層4は、基材2に粘着剤を塗工することによって形成される。粘着剤の種類は特に限定されないが、アクリル系粘着剤やウレタン系粘着剤等を好適に利用できる。
第1の粘着剤層3は、基材2の一方面(図2における下面)の全面に設けられている。一方、第2の粘着剤層4は、基材2の他方面(図2における上面)の一部にのみ設けられている。より詳細には、第2の粘着剤層4は、基材2の他方面のうち、基材2の長手方向の両端縁と平行に延び、基材2を短手方向に二分する中心線(図1の一点鎖線)に対して非対称となる帯状領域5に形成されている。また、本実施形態では、基材2の他方面には、基材2の短手方向(幅方向)において第2の粘着剤層4を両側から挟むように、粘着剤が塗布されていない非粘着領域6a及び6bが設けられている。
次に、本実施形態に係るクッションテープ1の使用方法を説明する。
図3は、図1に示したクッションテープの貼り付け方法を示す模式図であり、図4は、図1に示したクッションテープを用いたフィルムの巻き取り方法を示す模式図である。尚、図3においては、自動巻取切替装置の貼り付けロール12を用いたフィルム11の貼り付け方法を説明する。
コア10にフィルム11の一端を固定する場合、まず、図3に示すように、コア10の中心軸とクッションテープ1の長手方向の端縁13とが平行となるように、コア10の表面にクッションテープ第1の粘着剤層3を貼り付ける。次に、剥離シート(図示せず)を剥離して、クッションテープ1の第2の粘着剤層4を露出させた後、第2の粘着剤層4の全体がフィルム11に覆われ、かつ、フィルム11のうち端縁13から所定幅の部分が非粘着領域6aと重なるようにフィルム11を位置合わせし、貼り付けロール12でフィルム11を押圧して、フィルム11を第2の粘着剤層4に貼り合わせる。このとき貼り付けロール12は、非粘着領域6b側から非粘着領域6a側へと回転移動しながらフィルム11を押圧するが、フィルム11の端縁13近傍が非粘着領域6aに重ね合わされて、第2の粘着剤層4の全体がフィルム11によって覆われているため、貼り付けロール12が端縁13を越えてクッションテープ1上を移動しても粘着剤に接触しない。したがって、貼り付けロール12が粘着剤によって汚染したり、貼り付けロール12にクッションテープ1が貼り付いてコア10から剥離したりする不具合を防止できる。
その後、コア10を回転させることによって、図4に示すように、コア10にフィルム11が巻き取られる。フィルム11の巻き取り時には、フィルム11に一定の張力が付与されているため、フィルム11の巻き取りに伴ってクッションテープの基材2が沈み込んだ状態となる。この基材2の沈み込み(収縮)によって、フィルム11の巻き始め部分の段差が吸収される。
上述したように、本実施形態に係るクッションテープ1においては、基材2の短手方向において第2の粘着剤層4を挟むように一対の非粘着領域6a及び6bが設けられている。基材2の両方の端縁と第2の粘着剤層4の両方の端縁とを一致させず、かつ、基材2の端縁とフィルム11の端縁13とを一致させずに、それぞれをずらして配置していることにより、コア10の表面から第2の粘着剤層4に固定されたフィルム11の上面にかけて、図4の矢印で示すV〜Xの箇所で段差が段階的に増加すると共に、矢印で示すY及びZの箇所で段差が段階的に減少する。図8で示した従来例では、両面テープの端縁とフィルムの端縁とを一致させているので、コアの表面から固定されたフィルムの上面までの高さの変化が急となり、この結果、巻き取られたフィルムの段差痕の発生が顕著であった。
これに対して、本実施形態に係るクッションテープ1を用いた場合、図4で示したV〜Zの箇所での高さ変化が図8の従来例と比べて緩やかになることに加え、クッション性を有する基材2が収縮することによっても段差が軽減される。したがって、フィルム11に生じる段差痕を従来の両面テープを用いる場合よりも低減することが可能となる。
ここで、本発明に係るクッションテープが奏する効果の理解を助けるために、比較例を説明する。
図5は、比較例に係るクッションテープを模式的に示す断面図である。
図5に示すクッションテープ85は、クッション性を有する基材86と、基材86の一方面の全面に設けられた粘着剤層87と、基材86の他方面の全面に設けられた粘着剤層88とから構成される。この比較例に係るクッションテープ85は、図8に示した従来例に係る両面テープと粘着剤層の構成は同じであるが、基材がクッション性を有している点で異なる。
図6は、図5に示したクッションテープを用いたフィルムの巻き取り方法を示す模式図であり、図7は、図5に示したクッションテープの貼り付け方法を示す模式図である。
図6に示すクッションテープ85の使用方法は、基本的には本実施形態と同様であり、フィルム82の一端の端縁83をクッションテープ85の端縁からずらし、フィルム82の端縁83から所定範囲の部分で粘着剤層88のほぼ半分を覆うように、フィルム82を粘着剤層88に貼り合わせる。このようにクッションテープ85の端縁とフィルム82の端縁とを揃えずに貼り合わせるのは、コア80の表面から粘着剤層88に固定されたフィルム82の表面までの高さを段階的に変化させて、フィルム82の端縁83近傍の段差を低減するためである。その後、コア80を回転させることによって、図7に示すように、コア80にフィルム82が巻き取られる。
クッションテープ85に用いられている基材86は、本実施形態と同様に、クッション性を有するため、フィルム82の巻き取りに伴って基材86が収縮し、クッションテープの両端縁近傍(図7において矢印で示す箇所)における段差が小さくなる。この結果、フィルム82に生じる段差痕を低減することができる。
しかしながら、比較例に係るクッションテープ85においては、基材86の表面全体に粘着剤層88が設けられているため、フィルム82の端縁83をクッションテープ85の端縁からずらした状態で粘着剤層88に貼り合わせると、図6に示すように、フィルム82の固定時に粘着剤層88の一部が露出する。自動巻取切替装置を用いる場合、この状態で貼り付けロール89を回転させながらフィルム82を押圧すると、貼り付けロール89がフィルム82の端縁83を越えた後に露出した粘着剤層に接触する。この結果、比較例にかかるクッションテープ85は、貼り付けロール89が粘着剤で汚染したり、貼り付けロール89に貼り付いたクッションテープ85が剥がれたりする不具合が生じる。したがって、比較例に係るクッションテープ85は、自動巻取切替装置での使用には適していない。
これに対して、本実施形態に係るクッションテープ1は、図2で説明したように、貼り付けロール12での押圧時に第2の粘着剤層4の全体がフィルム11によって覆われているため、比較例のような不具合は生じず、自動巻取切替装置にも好適に利用できる。
ここで、図1及び2を再度参照して、本実施形態に係るクッションテープの好ましい寸法について説明する。
基材2の厚みAは、巻き取るフィルムの厚みや基材2として用いる材料の収縮性に応じて、50〜1000μmの範囲内で選択される。基材2の厚みが50μmより薄い場合、フィルムの巻き取り時における基材の収縮量(沈み代)が不足し、巻き始め部分に生じる段差を十分に低減できなくなる。一方、基材2の厚みが1000μmを越える場合、基材2自体の厚みにより段差が増加してしまうため、フィルムの段差痕を低減できなくなる。フィルムの巻き取り時に基材2の沈み代を十分に確保できるように、基材2の厚みはフィルムの厚みの1〜5倍とすることが好ましい。
基材2の短手方向の幅Wは、30〜60mmとすることが好ましい。基材2の表面には、第2の粘着剤層4と非粘着領域6aとを少なくとも設ける必要があるので、基材2の幅Wが小さすぎると、第2の粘着剤層4の幅b及び非粘着領域6aの幅aも小さくする必要がある。第2の粘着剤層4の幅b及び非粘着領域6aの幅aについては後述するが、これらの寸法を確保してフィルム11を固定する際の作業性を向上させるために、基材2の幅Wは、30mm以上であることが好ましい。また、基材2の幅Wが大きすぎると、クッションテープ1のコア10への貼り付け作業がしにくくなるため、貼り付けの作業性を向上させるために、基材2の幅Wは60mm以下であることが好ましい。ただし、基材2の幅Wは必ずしも30〜60mmである必要はなく、コア10の直径や用途等に応じて適宜選択することができる。
第1の粘着剤層3の厚みB及び第2の粘着剤層4の厚みCは、5〜30μmであることが好ましい。第1の粘着剤層3の厚みB及び第2の粘着剤層4の厚みCをこの範囲とすることによって、粘着剤層の厚み自体によってクッションテープ1全体が厚くなることを抑制して段差の発生を低減できる。
第2の粘着剤層4の幅bは、8〜20mmとすることが好ましい。第2の粘着剤層4の幅bをこの範囲とすることによって、フィルム11を固定するために必要な粘着力を確保することができる。尚、第1の粘着剤層3及び第2の粘着剤層4の粘着力は、4N/20mm幅以上であれば、フィルム11の固定に必要な粘着力を確保できる。
非粘着領域6aの幅aは、15〜20mmとすることが好ましく、非粘着領域6bの幅cは、1〜20mmとすることが好ましい。フィルム11の固定時には、非粘着領域6aにフィルム11の一部を重ねた状態で第2の粘着剤層4に貼り合わされるため、位置合わせのしやすさを考慮して、非粘着領域の幅aを15〜20mmとすることが好ましい。この場合、自動巻取切替装置によるフィルム11の位置合わせはもちろん、作業者が手作業でフィルム11を貼り合わせる際の位置合わせもし易くなり、作業者によるフィルム11の固定作業の作業性も向上する。一方、非粘着領域6bは、クッションテープ1の端縁部分の段差を低減する目的で設けられるものであるため、非粘着領域6bの幅cは、基材2の端縁部分が露出する程度の寸法であれば良く、1〜20mmとすることが好ましい。
また、本実施形態では、第2の粘着剤層4は、基材2を短手方向に二分する中心線(図1の一点鎖線)に対して非対称となる帯状領域5に設けられており、非粘着領域6aの幅aが非粘着領域6bの幅cより大きい。非粘着領域6bの近傍においては、第2の粘着剤層4上からコア10の表面までのレベル差がフィルム11に生じるのに対し、非粘着領域6aの近傍においては、コア10の表面から一巻き目のフィルム11の表面までのレベル差が二巻き目のフィルム11に生じる。つまり、クッションテープ1の厚みに一巻き目のフィルム11の厚みが加わる分だけ、非粘着領域6b側と比べて非粘着領域6a側の段差が大きくなる。したがって、非粘着領域6aの幅aを大きく取り、コア10の周方向におけるフィルム11の長さに対する、コア10表面から一巻き目のフィルム11の表面までのレベル差(段差高さ)の比率を小さくして、コア10の径方向におけるフィルム11のレベルの変化を抑えることが、フィルム11の段差痕を低減する観点で好ましい。そこで、本実施形態では、非粘着領域6aの幅aを非粘着領域6bの幅cより大きくして、第2の粘着剤層4を非対称に形成している。
以上説明したように、本実施形態に係るクッションテープ1によれば、基材2が収縮してコア10に貼り付けられたフィルム11の端縁13近傍の段差を吸収することができるので、コア10に巻き取られたフィルム11に生じる段差痕を低減することができる。特に、本実施形態では、基材2の短手方向において第2の粘着剤層4の両側に粘着剤が塗布されていない非粘着領域6a及び6bが設けられているため、クッションテープ1をコア10に貼り付けた状態において、コア10の表面から第2の粘着剤層4の表面までの高さが段階的に変化している。したがって、基材2自体が有するクッション性による段差低減に加えて、非粘着領域6a及び6bにより段差の急激な変化が緩和されていることによっても段差が低減され、フィルム11の段差痕をより効果的に抑制できる。また、本実施形態では、段差が相対的に大きくなる非粘着領域6a側のみならず、非粘着領域6b側においても段差低減効果を奏することができる。
また、本実施形態に係るクッションテープ1では、フィルム11の端縁13を基材2
の非粘着領域6aに重ねて、第2の粘着剤層4の全体がフィルム11に覆われた状態でフィルム11を第2の粘着剤層4に貼り合わせることができるので、フィルム11を貼り付けロール12で圧着する際に貼り付けロール12に粘着剤が付着せず、自動巻取切替装置での使用に好適である。
以下、本発明を具体的に実施した実施例を説明する。
アクリルからなる基材の一方面の全面及び他方面上の帯状領域に粘着剤としてアクリル系粘着剤を塗工して、実施例1〜14及び比較例1〜4に係るクッションテープを作製した。基材、第1の粘着剤層及び第2の粘着剤層の厚みと、第2の粘着層及び非粘着領域の幅は、表1に示す通りである。
また、比較例5として、図8に示した従来の両面テープ(基材にクッション性がないもの)を使用した。尚、比較例5で使用した両面テープの厚みは25μm、幅は40mmである。
各実施形態及び各比較例のクッションテープ(両面テープ)を用いて、厚み65μmのアクリル系フィルムの一端をガラス繊維強化プラスチック製のコア(外径167mm)に固定した後、フィルムをコアに巻き取った。尚、コアへのフィルムの貼り合わせは、自動巻取切替装置を用いて行った。
自動巻取切替装置への適性と、フィルムの段差痕低減効果とを以下の通りに評価した。
自動巻取切替装置への適性については、コアへのフィルムの貼り合わせ時に、貼り付けロールに粘着剤が付着せず、かつ、フィルムの一端の端縁が非粘着領域と重なるように位置ズレすることなく貼り合わされた場合を「○」とし、貼り付けロールに粘着剤が付着した、あるいは、フィルムの一端の端縁が非粘着領域から外れて貼り合わされた場合を「×」とした。
フィルムの段差痕については、コアに巻き取ったフィルムを再度巻き出し、コアに固定した一端から50mの部分における段差痕の有無を目視で確認し、当該部分に段差痕が認められない場合を「○」、段差痕が認められた場合を「×」とした。
表1に、実施例1〜14及び比較例1〜5に係るクッションテープの寸法と、評価結果とを併せて示す。尚、表1の評価における「−」は、未評価であることを示す。
Figure 0006865048
まず、比較例5に係る両面テープを用いた場合、コアに巻き取ったフィルムを巻き出していくと、コアに固定した一端から150mの部分で段差痕が認められた。
また、比較例1及び3に係るクッションテープを用いた場合、基材上に非粘着領域が設けられていないため、貼り付けロールに粘着剤が付着した。比較例2及び4に係るクッションテープを用いた場合、フィルムの一端の端縁が非粘着領域と重なるように貼り合わされず、第2の粘着領域の一部が露出したため、貼り付けロールに粘着剤が付着した。したがって、比較例1〜4に係るクッションテープはいずれも、自動巻取切替装置での使用に適していなかった。
これに対して、実施例1〜14に係るクッションテープは、クッション性のある基材上に、基材の短手方向の中心線に対して非対称かつ帯状の第2の粘着剤層を設けているため、表1に示すように、自動巻取切替装置でフィルムの一端を固定しても特段の問題が生じず、比較例5に係る従来の両面テープと比べて段差痕が顕著に低減された。
本発明は、ハードコートフィルムや反射防止フィルム等の光学フィルムの他、バリアフィルム等の機能性フィルム、その他の樹脂フィルムやシート、ウェブ材などをコアに固定するための両面テープに利用できる。
1 クッションテープ
2 基材
3 第1の粘着剤層
4 第2の粘着剤層
5 帯状領域
6a、6b 非粘着領域
10 コア
11 フィルム
13 端縁

Claims (6)

  1. フィルムをコアに巻き取る際に、前記フィルムの端辺を前記コアに固定するために用いるクッションテープであって、
    クッション性を有する長尺状の基材と、
    前記基材の一方面の全面に設けられた第1の粘着剤層と、
    前記基材の他方面のうち、前記基材の長手方向の両端縁と平行に延び、かつ、前記基材を短手方向に二分する中心線に対して非対称な帯状領域に設けられた第2の粘着剤層とを備え
    前記基材の厚みが50〜1000μmであり、
    前記第1の粘着剤層の厚みが5〜30μmであり、
    前記第2の粘着剤層の厚みが5〜30μmであり、
    前記基材の短手方向において前記第2の粘着剤層を両側から挟むように、粘着性を有しない一対の非粘着領域が設けられ、
    前記一対の非粘着領域の一方の前記基材の短手方向における幅が15〜20mmであり、前記一対の非粘着領域の他方の前記基材の短手方向における幅が1〜20mmである、クッションテープ。
  2. 前記基材の短手方向の幅が、30〜60mmである、請求項に記載のクッションテープ。
  3. 前記基材がブチルゴム系またはウレタン系の材料からなる、請求項1または2に記載のクッションテープ。
  4. 前記基材が多孔質の発泡体からなる、請求項1〜のいずれかに記載のクッションテープ。
  5. 前記基材が軟質ゴムからなる、請求項1〜のいずれかに記載のクッションテープ。
  6. JIS K 6253に準拠して測定した前記基材の硬度が50A以下である、請求項1〜のいずれかに記載のクッションテープ。
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