JP6849373B2 - 双方向絶縁型dc/dcコンバータ - Google Patents

双方向絶縁型dc/dcコンバータ Download PDF

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Description

本発明は、1次側から2次側に電力を供給する順方向動作と、2次側から1次側に電力を供給する逆方向動作とを行う双方向絶縁型DC/DCコンバータに関する。
近年、太陽光発電システム、家庭用蓄電システム、およびバッテリーを搭載した電動車等の分野において、双方向に動作可能な様々なタイプのDC/DCコンバータが使用されている。特に、位相シフト制御が行われる双方向絶縁型DC/DCコンバータは、効率が良く、しかも幅広い電圧に対応できるため、好んで使用されている。
特許文献1には、電圧型のフルブリッジ回路からなる1次側回路と、電流型の同期整流回路からなる2次側回路とを備えた双方向絶縁型DC/DCコンバータが記載されている。この従来の双方向絶縁型DC/DCコンバータは、1次側から2次側への電力変換(以下、「順方向動作」という)において、1次側回路のスイッチングが低損失なゼロ電圧スイッチング(Zero Voltage Switching,ZVS)となるように、1次側回路が位相シフト制御される。一方、この双方向絶縁型DC/DCコンバータは、2次側から1次側への電力変換(以下、「逆方向動作」という)において、1次側回路のスイッチングが効率の低下を招くハードスイッチングとなる。
特許文献2等に見られるように、2次側回路をフルブリッジ回路で構成することも従来からよく行われている。
特許第4013995号公報 特開2015−130722号公報
上記したような従来の双方向絶縁型DC/DCコンバータは、2次側フルブリッジ回路の同じレグの上下アームを構成する2つのスイッチ素子の両方がオン状態になる時間帯、および当該2つのスイッチ素子の両方がオフ状態になる時間帯が生じ得る。順方向動作時に出力電圧が目標電圧よりも高くなって双方向絶縁型DC/DCコンバータの動作が逆方向動作に切り替わった後に、同じレグの上下アームを構成する2つのスイッチ素子の両方がオン状態になると、2次側回路に設けられたチョークコイルに蓄えられていたエネルギーに起因する大電流によって当該スイッチ素子が破損するおそれがある。また、逆方向動作時に、同じレグの上下アームを構成する2つのスイッチ素子の両方がオフ状態になってチョークコイルの電流経路が遮断されると、これにより生じるサージ電圧によって、やはり当該スイッチが破損するおそれがある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、その課題とするところは、2次側フルブリッジ回路を構成するスイッチ素子の、大電流またはサージ電圧による破損を防ぐことができる双方向絶縁型DC/DCコンバータを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る双方向絶縁型DC/DCコンバータは、1次側から2次側に電力を供給する順方向動作と、2次側から1次側に電力を供給する逆方向動作とを行う双方向絶縁型DC/DCコンバータであって、
1次巻線および2次巻線を有する絶縁トランスと、1次巻線に接続された1次側フルブリッジ回路と、2次巻線に接続された2次側フルブリッジ回路と、2次側フルブリッジ回路と2次側の入出力端との間に設けられたLC回路と、1次側フルブリッジ回路および2次側フルブリッジ回路を制御する制御部とを備え、
1次側フルブリッジ回路は、第1レグおよび第2レグを有し、2次側フルブリッジ回路は、第3レグおよび第4レグを有し、
制御部は、順方向動作および逆方向動作の両方において、1次側フルブリッジ回路に対して位相シフト制御を行うとともに、2次側フルブリッジ回路に対して同期整流制御を行い、
位相シフト制御において、制御部は、(1)第1レグの上アームを構成するスイッチ素子のターンオンを当該レグの下アームを構成するスイッチ素子のターンオフよりも遅らせ、(2)第2レグの上アームを構成するスイッチ素子のターンオンを当該レグの下アームを構成するスイッチ素子のターンオフよりも遅らせ、(3)第1レグの下アームを構成するスイッチ素子のターンオンを当該レグの上アームを構成するスイッチ素子のターンオフよりも遅らせ、(4)第2レグの下アームを構成するスイッチ素子のターンオンを当該レグの上アームを構成するスイッチ素子のターンオフよりも遅らせ、
同期整流制御において、制御部は、(5)第1レグおよび第2レグから予め選ばれた基準レグの上アームを構成するスイッチ素子のターンオンに同期して、第3レグの上アームおよび第4レグの下アームを構成するスイッチ素子をターンオフさせるとともに、同時に第3レグの下アームおよび第4レグの上アームを構成するスイッチ素子をターンオンさせ、(6)基準レグの下アームを構成するスイッチ素子のターンオンに同期して、第3レグの上アームおよび第4レグの下アームを構成するスイッチ素子をターンオンさせるとともに、同時に第3レグの下アームおよび第4レグの上アームを構成するスイッチ素子をターンオフさせることを特徴とする。
この構成では、基準レグ(例えば、第2レグ)の上アームを構成するスイッチ素子がターンオンするときに、第3レグの上アームを構成するスイッチ素子のターンオフと当該レグの下アームを構成するスイッチ素子のターンオンとが同時に起こり、さらに、第4レグの上アームを構成するスイッチ素子のターンオンと当該レグの下アームを構成するスイッチ素子のターンオフとが同時に起こる。また、この構成では、基準レグの下アームを構成するスイッチ素子がターンオンするときに、第3レグの上アームを構成するスイッチ素子のターンオンと当該レグの下アームを構成するスイッチ素子のターンオフとが同時に起こり、さらに、第4レグの上アームを構成するスイッチ素子のターンオフと当該レグの下アームを構成するスイッチ素子のターンオンとが同時に起こる。したがって、この構成によれば、同じレグの上下アームを構成する2つのスイッチ素子の両方がオン状態またはオフ状態になる時間帯が生じることによる当該スイッチ素子の破損を防ぐことができる。
上記双方向絶縁型DC/DCコンバータは、2次側フルブリッジ回路に対して並列に設けられたダイオードブリッジ回路をさらに備えていることが好ましい。
この構成では、2次側フルブリッジ回路を構成する各スイッチ素子に内蔵されたダイオードではなく、ダイオードブリッジ回路を構成する外付けのダイオードに電流が流れる。また、通常、外付けのダイオードは、スイッチ素子に内蔵されたダイオードよりも低損失である。したがって、この構成によれば、2次側における損失を低減することができる。
本発明によれば、2次側フルブリッジ回路を構成するスイッチ素子の、大電流またはサージ電圧による破損を防ぐことができる双方向絶縁型DC/DCコンバータを提供することができる。
本発明の第1実施例に係る双方向絶縁型DC/DCコンバータの回路図である。 第1実施例に係る双方向絶縁型DC/DCコンバータに含まれるスイッチ素子の順方向動作における動作タイミングを示すタイミングチャートである。 順方向動作の(A)状態1−1および(B)状態1−2における、第1実施例に係る双方向絶縁型DC/DCコンバータの回路図である。 順方向動作の(A)状態2−1および(B)状態2−2における、第1実施例に係る双方向絶縁型DC/DCコンバータの回路図である。 順方向動作の(A)状態3−1および(B)状態3−2における、第1実施例に係る双方向絶縁型DC/DCコンバータの回路図である。 順方向動作の(A)状態4−1および(B)状態4−2における、第1実施例に係る双方向絶縁型DC/DCコンバータの回路図である。 第1実施例に係る双方向絶縁型DC/DCコンバータに含まれるスイッチ素子の逆方向動作における動作タイミングを示すタイミングチャートである。 逆方向動作の(A)状態1−1および(B)状態1−2における、第1実施例に係る双方向絶縁型DC/DCコンバータの回路図である。 逆方向動作の(A)状態2−1および(B)状態2−2における、第1実施例に係る双方向絶縁型DC/DCコンバータの回路図である。 逆方向動作の(A)状態3−1および(B)状態3−2における、第1実施例に係る双方向絶縁型DC/DCコンバータの回路図である。 逆方向動作の(A)状態4−1および(B)状態4−2における、第1実施例に係る双方向絶縁型DC/DCコンバータの回路図である。 本発明の第2実施例に係る双方向絶縁型DC/DCコンバータの回路図である。 順方向動作の(A)状態2−2および(B)状態4−2における、第2実施例に係る双方向絶縁型DC/DCコンバータの回路図である。
以下、添付図面を参照しつつ、本発明に係る双方向絶縁型DC/DCコンバータの実施例について説明する。
[第1実施例]
図1に、本発明の第1実施例に係る双方向絶縁型DC/DCコンバータ10を示す。双方向絶縁型DC/DCコンバータ10は、1次巻線TR1および2次巻線TR2を有する絶縁トランスTRを備え、1次側(1次巻線TR1側)から2次側(2次巻線TR2側)に電力を供給する順方向動作と、2次側から1次側に電力を供給する逆方向動作とを行う。順方向動作により、1次側の入出力端T1、T1’から供給された電力が、2次側の入出力端T2、T2’に接続された負荷回路等に供給される。例えば、入出力端T2、T2’に蓄電池が接続されている場合、当該蓄電池は順方向動作により充電される。一方、逆方向動作により、2次側の入出力端T2、T2’から供給された電力が、1次側の入出力端T1、T1’に接続された負荷回路等に供給される。例えば、入出力端T1、T1’に直流電源が接続されている場合、入出力端T2、T2’から供給された電力は、逆方向動作により当該直流電源に回生される。
双方向絶縁型DC/DCコンバータ10は、1次側フルブリッジ回路11と、2次側フルブリッジ回路12と、制御部13と、上記絶縁トランスTRと、コイルL1と、コンデンサC9と、コイルL2およびコンデンサC10からなるLC回路とを備えている。
1次側フルブリッジ回路11は、第1スイッチ素子Q1と、第2スイッチ素子Q2と、第3スイッチ素子Q3と、第4スイッチ素子Q4とを含んでいる。第1スイッチ素子Q1は第1レグの上アームを構成し、第2スイッチ素子Q2は第1レグの下アームを構成する。第3スイッチ素子Q3は第2レグの上アームを構成し、第4スイッチ素子Q4は第2レグの下アームを構成する。第1スイッチ素子Q1および第2スイッチ素子Q2の接続点は、コイルL1を介して1次巻線TR1の一端に接続され、第3スイッチ素子Q3および第4スイッチ素子Q4の接続点は、1次巻線TR1の他端に接続されている。コイルL1は、絶縁トランスTRの漏れインダクタンスであってもよいし、これとは別のコイルであってもよい。また、コイルL1は、上記漏れインダクタンスと別のコイルとを合成したものであってもよい。
第1〜第4スイッチ素子Q1〜Q4は、制御部13の制御下でスイッチング(ターンオン/ターンオフ)する。第1〜第4スイッチ素子Q1〜Q4としては、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)、MOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)等のパワー半導体素子を用いることができる。
第1〜第4スイッチ素子Q1〜Q4のそれぞれには、第1〜第4ダイオードD1〜D4が逆並列接続されている。本実施例では、第1〜第4ダイオードD1〜D4は、第1〜第4スイッチ素子Q1〜Q4のそれぞれに寄生する(内蔵された)寄生ダイオードである。
第1〜第4スイッチ素子Q1〜Q4のそれぞれには、さらに、第1〜第4コンデンサC1〜C4が並列接続されている。第1〜第4コンデンサC1〜C4は、第1〜第4スイッチ素子Q1〜Q4のそれぞれに寄生する(内蔵された)寄生容量であってもよいし、外付けのコンデンサ素子であってもよい。
上アームを構成する第1スイッチ素子Q1および第3スイッチ素子Q3は、高電位側の入出力端T1に接続され、下アームを構成する第2スイッチ素子Q2および第4スイッチ素子Q4は、低電位側の入出力端T1’に接続されている。また、コンデンサC9は、入出力端T1,T1’の間に接続されている。
2次側フルブリッジ回路12は、第5スイッチ素子Q5と、第6スイッチ素子Q6と、第7スイッチ素子Q7と、第8スイッチ素子Q8とを含んでいる。第5スイッチ素子Q5は第3レグの上アームを構成し、第6スイッチ素子Q6は第3レグの下アームを構成する。第7スイッチ素子Q7は第4レグの上アームを構成し、第8スイッチ素子Q8は第4レグの下アームを構成する。第5スイッチ素子Q5および第6スイッチ素子Q6の接続点は、2次巻線TR2の一端に接続され、第7スイッチ素子Q7および第8スイッチ素子Q8の接続点は、2次巻線TR2の他端に接続されている。
第1〜第4スイッチ素子Q1〜Q4と同様、第5〜第8スイッチ素子Q5〜Q8は、制御部13の制御下でスイッチングする。第5〜第8スイッチ素子Q5〜Q8としては、IGBT、MOSFET等のパワー半導体素子を用いることができる。
第5〜第8スイッチ素子Q5〜Q8のそれぞれには、第5〜第8ダイオードD5〜D8が逆並列接続されている。本実施例では、第5〜第8ダイオードD5〜D8は、第5〜第8スイッチ素子Q5〜Q8のそれぞれに寄生する(内蔵された)寄生ダイオードである。
第5〜第8スイッチ素子Q5〜Q8のそれぞれには、さらに、第5〜第8コンデンサC5〜C8が並列接続されている。第5〜第8コンデンサC5〜C8は、第5〜第8スイッチ素子Q5〜Q8のそれぞれに寄生する(内蔵された)寄生容量であってもよいし、外付けのコンデンサ素子であってもよい。
コイルL2およびコンデンサC10からなるLC回路は、2次側フルブリッジ回路12と2次側の入出力端T2、T2’との間に接続されている。より詳しくは、コンデンサC10は、高電位側の入出力端T2に一端が接続され、低電位側の入出力端T2’並びに下アームを構成する第6スイッチ素子Q6および第8スイッチ素子Q8に他端が接続されている。また、コイルL2は、上アームを構成する第5スイッチ素子Q5および第7スイッチ素子Q7に一端が接続され、高電位側の入出力端T2に他端が接続されている。
制御部13は、マイコンやFPGA(Field-Programmable Gate Array)等の制御用ICによって構成されている。制御部13は、通常、2次側の入出力端T2、T2’の電圧等のフィードバック情報に基づき、1次側フルブリッジ回路11に対して位相シフト制御を行うとともに、2次側フルブリッジ回路12に対して同期整流制御を行う。
続いて、図2を参照しながら、位相シフト制御がなされた第1〜第4スイッチ素子Q1〜Q4の動作タイミングの一例について説明する。
制御部13は、第1スイッチ素子Q1および第2スイッチ素子Q2を逆位相でスイッチングさせる。ただし、制御部13は、第2スイッチ素子Q2のオフ時間が第1スイッチ素子Q1のオン時間よりも若干長くなるように両者を制御することにより、第1スイッチ素子Q1および第2スイッチ素子Q2の両方がオフ状態になる期間(時刻t0〜t1、t4〜t5、t8〜t9参照)を設ける。このような期間をデッドタイムという。
同様に、制御部13は、第3スイッチ素子Q3および第4スイッチ素子Q4を逆位相でスイッチングさせる。ただし、制御部13は、第4スイッチ素子Q4のオフ時間が第3スイッチ素子Q3のオン時間よりも若干長くなるように両者を制御することにより、デッドタイム(時刻t2〜t3、t6〜t7参照)を設ける。
また、制御部13は、第1スイッチ素子Q1および第2スイッチ素子Q2の位相に対して、第3スイッチ素子Q3および第4スイッチ素子Q4の位相をシフトさせる。制御部13は、フィードバック情報に基づいてシフト量ΔTを決定する。より詳しくは、制御部13は、2次側の入出力端T2、T2’の電圧が目標値よりも低いとシフト量ΔTを大きくし、入出力端T2、T2’の電圧が目標値よりも高いとシフト量ΔTを小さくする。これにより、制御部13は、入出力端T2、T2’の電圧、すなわち負荷回路等に供給される電圧を目標値に近付ける。
ただし、制御部13は、シフト量ΔTを予め定められた最小シフト量ΔTminよりも小さくすることはできない。シフト量ΔTが最小シフト量ΔTminになっても入出力端T2、T2’の電圧が目標値よりも高い場合、双方向絶縁型DC/DCコンバータ10の動作は、順方向動作から逆方向動作に切り替わる。
次に、図2を参照しながら、同期整流制御がなされた第5〜第8スイッチ素子Q5〜Q8の動作タイミングの一例について説明する。なお、本例では、第1スイッチ素子Q1および第2スイッチ素子Q2からなる第1レグと第3スイッチ素子Q3および第4スイッチ素子Q4からなる第2レグとのうち、第2レグが基準レグとして予め選ばれているものとする。
同図に示すように、制御部13は、基準レグである第2レグの上アームを構成する第3スイッチ素子Q3のターンオン(時刻t3)に同期して、第3レグの上アームを構成する第5スイッチ素子Q5および第4レグの下アームを構成する第8スイッチ素子Q8をターンオフさせるとともに、第3レグの下アームを構成する第6スイッチ素子Q6および第4レグの上アームを構成する第7スイッチ素子Q7をターンオンさせる。
また、制御部13は、基準レグの下アームを構成する第4スイッチ素子Q4のターンオン(時刻t7)に同期して、第3レグの上アームを構成する第5スイッチ素子Q5および第4レグの下アームを構成する第8スイッチ素子Q8をターンオンさせるとともに、第3レグの下アームを構成する第6スイッチ素子Q6および第4レグの上アームを構成する第7スイッチ素子Q7をターンオフさせる。
制御部13は、例えば、第1スイッチ素子Q1のための制御信号および第4スイッチ素子Q4のための制御信号の和信号(OR信号)と、第3スイッチ素子Q3のための制御信号の反転信号との積信号(AND信号)を、第5スイッチ素子Q5および第8スイッチ素子Q8のための制御信号とすることができる。また、制御部13は、例えば、第2スイッチ素子Q2のための制御信号および第3スイッチ素子Q3のための制御信号の和信号(OR信号)と、第4スイッチ素子Q4のための制御信号の反転信号との積信号(AND信号)を、第6スイッチ素子Q6および第7スイッチ素子Q7のための制御信号とすることができる。
このように、本実施例に係る双方向絶縁型DC/DCコンバータ10では、2次側フルブリッジ回路12の各レグを構成する一方のスイッチ素子のターンオンと他方のスイッチ素子がターンオフとが必ず同時に起こる。このため、双方向絶縁型DC/DCコンバータ10によれば、同じレグの上下アームを構成する2つのスイッチ素子の両方がオン状態になること、および、同じレグの上下アームを構成する2つのスイッチ素子の両方がオフ状態になることに起因する当該スイッチ素子の破損を防ぐことができる。
なお、現実には、同じレグの上下アームを構成する2つのスイッチ素子のターンオンとターンオフとを完全に同時に行うことは難しい。このことを考慮して、制御部13は、第5〜第8スイッチ素子Q5〜Q8のターンオフのきっかけとなる制御信号の立ち下がりを10n秒程度遅延させることが好ましい。これにより、同じレグを構成する2つのスイッチ素子の両方がオフ状態になることを確実に防ぐことができる。なお、この場合は、当該2つのスイッチ素子の両方がオン状態になり得るが、これによる悪影響は、両方がオフ状態になることによる悪影響よりも軽微である。
制御信号の立ち下がりを遅延させるために、本実施例では、第5〜第8スイッチ素子Q5〜Q8のゲートと制御部13とを繋ぐ制御信号線上に微小な抵抗とコンデンサとからなる1次遅れ回路を設けている。これにより、制御信号の立ち上がりを遅延させることなく、立ち下がりのみ遅延させることができる。
図2に示すように、双方向絶縁型DC/DCコンバータ10は、制御部13の制御下で1−1,1−2,2−1,・・・,4−1,4−2の8つの状態をとる。各状態における第1〜第8スイッチ素子Q1〜Q8の状態を下表に示す。
Figure 0006849373
また、各状態における電流経路を図3〜図6に示す。これらの図に示されているように、1次側フルブリッジ回路11を構成する第1〜第4スイッチ素子Q1〜Q4は、ターンオンおよびターンオフする前にドレーン−ソース間の電圧がゼロになる。すなわち、第1〜第4スイッチ素子Q1〜Q4のスイッチングは、低損失なZVSである。
続いて、双方向絶縁型DC/DCコンバータ10の逆方向動作について説明する。
図7に、逆方向動作における第1〜第8スイッチ素子Q1〜Q8の動作タイミングの一例を示す。図7は、シフト量ΔTが最小シフト量ΔTminになっている点において図2と異なっているが、その他の点においては図2と共通している。したがって、逆方向動作においても、双方向絶縁型DC/DCコンバータ10は、制御部13の制御下で1−1,1−2,2−1,・・・,4−1,4−2の8つの状態をとる。
各状態における電流経路を図8〜図11に示す。
状態1−2(図8(B)参照)では、状態4−2(図11(B)参照)においてコイルL2に蓄えられたエネルギーを、1次側に伝達し、1次側フルブリッジ回路11内で蓄積する。この伝達は、絶縁トランスTRおよびコイルL1を介して行われる。このため、本実施例では、1次側フルブリッジ回路11および2次側フルブリッジ回路12を構成する第1〜第8スイッチ素子Q1〜Q8に破壊を引き起こす大電流が流れることはない。一方、コイルL2に蓄えられたエネルギーを2次側フルブリッジ回路12内で構築した電流経路(第5スイッチ素子Q5→第6スイッチ素子Q6、または第7スイッチ素子Q7→第8スイッチ素子Q8)で短絡する従来の構成では、電流経路となったスイッチ素子が大電流によって破壊するおそれがある。
また、本実施例では、状態4−2(蓄積状態)から状態1−2(伝達状態)への移行時に絶縁トランスTRに同じ方向で電流が流れ続けるため、サージは発生しない。一方、2次側フルブリッジ回路12で蓄積を行う場合は、伝達状態への移行時および蓄積状態への移行時に、急に絶縁トランスTRに電流が流れだしたり、流れていた電流が急に途絶えたりするので、サージが発生するおそれがある。
状態1−2と同様に、状態3−2(図10(B)参照)でも、状態2−2(図9(B)参照)においてコイルL2に蓄えられたエネルギーを、絶縁トランスTRおよびコイルL1を介して1次側に伝達し、1次側フルブリッジ回路11内で蓄積する。
[第2実施例]
図12に、本発明の第2実施例に係る双方向絶縁型DC/DCコンバータ20を示す。双方向絶縁型DC/DCコンバータ20は、1次側フルブリッジ回路11と、2次側フルブリッジ回路12と、制御部13と、絶縁トランスTRと、コイルL1と、コンデンサC9と、コイルL2およびコンデンサC10からなるLC回路とを備えている。これらは、第1実施例と同じ構成を有している。
双方向絶縁型DC/DCコンバータ20は、第9〜第12ダイオードD9〜D12からなるダイオードブリッジ回路21をさらに備えている。ダイオードブリッジ回路21は、2次側フルブリッジ回路12に対して並列に設けられている。より詳しくは、第9ダイオードD9は第5ダイオードD5に並列に接続され、第10ダイオードD10は第6ダイオードD6に並列に接続され、第11ダイオードD11は第7ダイオードD7に並列に接続され、第12ダイオードD12は第8ダイオードD8に並列に接続されている。
上記の通り、第5〜第8ダイオードD5〜D8は、第5〜第8スイッチ素子Q5〜Q8の寄生ダイオードである。これに対し、第9〜第12ダイオードD9〜D12は、寄生ダイオードよりも小さなオン抵抗を有する外付けのダイオードである。また、第9〜第12ダイオードD9〜D12は、第5〜第8ダイオードD5〜D8に対して並列に接続されている。したがって、第1実施例において第5〜第8ダイオードD5〜D8を流れていた電流は、第5〜第8ダイオードD5〜D8ではなく第9〜第12ダイオードD9〜D12を流れることになる。
例えば、第1実施例の状態2−2(図4(B)参照)では、第5ダイオードD5および第8ダイオードD8に電流が流れるが、本実施例の状態2−2(図13(A)参照)では、第9ダイオードD9および第12ダイオードD12に電流が流れる。また、第1実施例の状態4−2(図6(B)参照)では、第6ダイオードD6および第7ダイオードD7に電流が流れるが、本実施例の状態4−2(図13(B)参照)では、第10ダイオードD10および第11ダイオードD11に電流が流れる。
したがって、本実施例に係る双方向絶縁型DC/DCコンバータ20によれば、2次側のダイオードにおける損失を低減することができる。
以上、本発明に係る双方向絶縁型DC/DCコンバータの実施例について説明してきたが、本発明の構成は実施例の構成に限定されるものではなく、種々の変形例が存在することは言うまでもない。
例えば、各実施例では、第5〜第8ダイオードD5〜D8は第5〜第8スイッチ素子Q5〜Q8の寄生ダイオードであるとしたが、第5〜第8スイッチ素子Q5〜Q8は寄生ダイオードをもたないIGBTであり、第5〜第8ダイオードD5〜D8はSiC(シリコンカーバイド)ダイオードであってもよい。なお、寄生ダイオードをもつスイッチ素子の一例はSiC−MOSFETである。この場合、寄生ダイオードは、SiCダイオードとなる。
また、各実施例では、入出力端T2、T2’の電圧と目標電圧値との関係に基づいてシフト量ΔTを制御するとしたが、入出力端T2、T2’に接続された負荷回路等の負荷電流と目標電流値との関係に基づいてシフト量ΔTを制御してもよい。
また、1次遅れ回路は、制御信号の立ち下がりのみを遅延させる手法の一例に過ぎない。制御信号の立ち下がりは、別の手法により遅延させられてもよい。
10 双方向絶縁型DC/DCコンバータ(第1実施例)
11 1次側フルブリッジ回路
12 2次側フルブリッジ回路
13 制御部
20 双方向絶縁型DC/DCコンバータ(第2実施例)
21 ダイオードブリッジ回路
C1〜C10 コンデンサ
D1〜D12 ダイオード
Q1〜Q8 スイッチ素子
L1,L2 コイル
TR 絶縁トランス
TR1 1次巻線
TR2 2次巻線
T1,T1’ 入出力端(1次側)
T2,T2’ 入出力端(2次側)

Claims (2)

  1. 1次側から2次側に電力を供給する順方向動作と、前記2次側から前記1次側に電力を供給する逆方向動作とを行う双方向絶縁型DC/DCコンバータであって、
    1次巻線および2次巻線を有する絶縁トランスと、
    前記1次巻線に接続された1次側フルブリッジ回路と、
    前記2次巻線に接続された2次側フルブリッジ回路と、
    前記2次側フルブリッジ回路と前記2次側の入出力端との間に設けられたLC回路と、
    前記1次側フルブリッジ回路および前記2次側フルブリッジ回路を制御する制御部と、を備え、
    前記1次側フルブリッジ回路は、第1レグおよび第2レグを有し、
    前記2次側フルブリッジ回路は、第3レグおよび第4レグを有し、
    前記制御部は、前記順方向動作および前記逆方向動作の両方において、前記1次側フルブリッジ回路に対して位相シフト制御を行うとともに、前記2次側フルブリッジ回路に対して同期整流制御を行い、
    前記位相シフト制御において、前記制御部は、
    前記第1レグの上アームを構成するスイッチ素子のターンオンを当該レグの下アームを構成するスイッチ素子のターンオフよりも遅らせ、
    前記第2レグの上アームを構成するスイッチ素子のターンオンを当該レグの下アームを構成するスイッチ素子のターンオフよりも遅らせ、
    前記第1レグの下アームを構成するスイッチ素子のターンオンを当該レグの上アームを構成するスイッチ素子のターンオフよりも遅らせ、
    前記第2レグの下アームを構成するスイッチ素子のターンオンを当該レグの上アームを構成するスイッチ素子のターンオフよりも遅らせ、
    前記同期整流制御において、前記制御部は、
    前記第1レグおよび前記第2レグから予め選ばれた基準レグの上アームを構成するスイッチ素子のターンオンに同期して、前記第3レグの上アームおよび前記第4レグの下アームを構成するスイッチ素子をターンオフさせるとともに、同時に前記第3レグの下アームおよび前記第4レグの上アームを構成するスイッチ素子をターンオンさせ、
    前記基準レグの下アームを構成するスイッチ素子のターンオンに同期して、前記第3レグの上アームおよび前記第4レグの下アームを構成するスイッチ素子をターンオンさせるとともに、同時に前記第3レグの下アームおよび前記第4レグの上アームを構成するスイッチ素子をターンオフさせる
    ことを特徴とする双方向絶縁型DC/DCコンバータ。
  2. 前記2次側フルブリッジ回路に対して並列に設けられたダイオードブリッジ回路をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の双方向絶縁型DC/DCコンバータ。
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