JP6849334B2 - 開閉具付き合成樹脂系包装用袋 - Google Patents

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Description

本発明は袋内部に開閉具を有する合成樹脂系包装用袋に関し、より詳しくは、開閉具を閉じたり開けたりするときに特有の閉鎖触感や開閉音感を得ることのできる開閉具付き合成樹脂系包装用袋について、その開閉具を合理的に改良したものに関する。
周知の合成樹脂製包装用袋としてチャック・ファスナー・ジッパー・咬合具などと称される開閉具を開口部内に備えたものがある。この開閉具付き合成樹脂製包装用袋の場合、袋口を開閉具で閉じるだけの簡単な操作で被包装物の袋外漏出・夾雑物の袋内進入・被包装物の変質などを防止することができるので、各種の分野で広く用いられている。
この開閉具付きの合成樹脂製包装用袋については、ユーザーに対し、開閉具の開閉時に明快な開閉触感を付与したり判然とした開閉音を発生させたりするものがすでに提供されている。ちなみに、下記の特許文献1〜4に開示された開閉具付き合成樹脂製包装用袋などは、その種のタイプの袋に属するものである。
特許文献1〜4に開示された開閉具付き合成樹脂製包装用袋についていうと、これは袋口を閉じるべく開閉具を閉じ操作したときに、間欠的なノック触感ないし断続的なクリック触感が開閉具側から操作者(ユーザー)の指先に伝わるので、ユーザーが開閉具の閉じ状態を明確に体感認識することができるものである。この際には、また、開閉具から閉鎖音が出たりするので、当該閉鎖音と前記触感との相乗効果で開閉具の閉じ状態をより判然と認識することができる。また、袋口を開けるべく開閉具を開き操作したときには、開閉具から明快な開放音が発せられる。ユーザーにとってこれは、開き操作に付帯してリアリティある開放音感が得られるのであるから、開閉具の開き状態がより判然とする。
上記の開閉触感や開閉音感など、これらを得るための特殊機能を奏する開閉具付き合成樹脂製包装用袋については、ユーザーをして開閉具の閉じ状態や開き状態を判然と認識することができる。したがって、このタイプの包装用袋の場合、そのような特殊機能を奏する点で有用性や有益性が高いといえる。
しかしながら、特許文献1〜4に開示された合成樹脂製包装用袋の場合、既述の特殊機能を有する開閉具について改善すべき課題が残されている。以下、その課題点について指摘する。
[特許文献1について]
<01> この文献に開示された袋のプラスチック製ファスナー(開閉具)についていうと、これは一対の咬合自在なリブ部材(雄開閉部材)と凹溝部材(雌開閉部材)とが袋内の口部側に設けられており、かつ、リブ部材の端縁部および/または凹溝部材の端縁部には、その長さ方向に間隔をおいて多数の変形部分が形成されているものである。かかるファスナーの開閉時の開閉触感や開閉音感は、多数ある変形部分(凹)と該各変形部分間にある非変形部分(凸)とで得られるものである。これについてユーザーを基準に説明すると、ユーザーは、上記変形部分(凹)と上記非変形部分(凸)との違いを指先の知覚で認識して既述のノック触感・クリック触感を得ており、また、ファスナー開閉にともなう発生音を聴取することで開閉音感を得ている。
<02> しかしながら、特許文献1に開示されたものの場合、リブ部材の端縁部や凹溝部材の端縁部など、当該部材の中心部から外れた箇所に変形部分を形成しているために、ユーザー指先を袋外部からファスナー箇所にあてがった際に得られる凹凸触感が十分でない。それはヒトの凹凸知覚の感度良好域が指頭内面の中心部付近にあるのに対し、リブ部材の中心部や凹溝部材の中心部から外れた箇所にある上記変形部分などが、ユーザー指頭内面の中心部付近に十分に当たらないからである。ゆえに、ファスナー閉じ操作時のユーザーは、上記変形部分(凹)と上記非変形部分(凸)との違いを凹凸知覚感度の高い指頭内面の中心部で強く感じ取ることができない。換言すると、指先の凹凸知覚に依拠したノック触感やクリック触感が弱くなる傾向にある。これに加え、ファスナーの開閉音も低くなる傾向にある。
<03> 特許文献1のものにおいてファスナー開閉時のノック触感(クリック触感)を強くしたり開閉音感を高めたりするときは、つぎの対策を講じればよい。その一つは、変形部分の変形度を大きくすることであり、他の一つは、リブ部材の上端縁部と下端縁部、凹溝部材の上端縁部と下端縁部など、より多くの部位に変形部分を形成することである。こうした場合、変形部分と非変形部分との違いがより判然とするし、そのような凹凸部分がより多く存在するのであるから、ノック触感(クリック触感)や開閉音感はたしかに改善される。けれども、こうした対策を講じた場合には、ファスナーの気密性や閉鎖保持力が低下することとなる。それは感度良好な上記変形部分を形成するために、リブ部材や凹溝部材を大きく削ぎ落とすことになるからである。さらに、リブ部材と凹溝部材との二部材とか、その二部材の上下両端縁部(合計四箇所)とかを加工するとなると、ファスナーの製造難易度もかなり高いものになってしまう。
[特許文献2について]
<04> 特許文献2に開示されたファスナーも、特許文献1のものと同様、リブ異形材(雄開閉部材)の端縁部や溝異形材(雌開閉部材)に端縁部に特別な形状を施して閉鎖触感や閉鎖音を得るようにしている。
<05> 特許文献2にみられるリブ異形材の場合、そのヘッドの断面形状を十字形のごとき特殊な形状にしているから、該部の形状構造が複雑化して加工難易度が高いにものになってしまう。この文献記載の溝異形材にみられる上下両フック(上下両端縁部)で、長さ方向に配列された複数の凹部を有するものの場合、これも二つのフックに多数の凹部を形成することとなるので加工難易度が高いにものになってしまう。さらに、リブ異形材や溝異形材において、双方のフックに多数の凹部を形成しているものの場合、その凹部が材料欠失したような空間状を呈することとなってフック形状が鋸歯状化してしまう。かかる材料欠失形の凹部を多数有するリブ異形材や溝異形材も、その材料欠失形の凹部によってファスナーの気密性や閉鎖保持力が低下したりするので、これを解決した上で閉鎖触感や閉鎖音が得られるようにするための工夫が必要である。
[特許文献3について]
<06> 特許文献3に開示された開閉自在パウチのための閉止装置(ファスナー)も、特許文献2のものと同様、閉止部材(雄開閉部材)のヘッド断面形状を十字形のごとき特殊な形状にしているから、これの形状構造が複雑化して加工難易度が高いにものになる。特許文献3のものは、また、他の実施形態において、雄型閉止要素(雄開閉部材)のヘッドや雌型閉止要素(雌開閉部材)のヘッドを、分離間隔をおいて長手方向に配列された多数の不連続部分で形成している。これも分離間隔のある箇所が材料欠失部分となるので、既述と同様にファスナーの気密性や閉鎖保持力が低下する。
[特許文献4について]
<07> 特許文献4に開示された包装袋のジッパー(ファスナー)も、たとえば、雄型嵌合部(雄開閉部材)の場合、非嵌合空間を介在して一列状に並ぶ多数の嵌合片でこれが形成されているものである。すなわち、この文献記載の雄型嵌合部は、各嵌合片が非嵌合空間を介在して一列状に並ぶという断続的な構成であるから、特許文献2や特許文献3に開示されたファスナーとほぼ同様の課題を有することとなる。
特開平05−137606号公報 特開平08−058811号公報 特表2007−501175号公報 特開2010−120190号公報
本発明は、開閉触感や開閉音感が得られるタイプの開閉具を備えた合成樹脂系包装用袋について、上述したような課題を解決するためになされたものである。よって、本発明の目的の一部は、開閉具の開閉触感の向上、開閉音感の向上、閉鎖適合性の維持、閉鎖気密性の向上、閉鎖保持力の向上、開閉操作性の向上、強度の向上、構成の簡潔化をはかることである。また、本発明の目的の他の一部は、袋製作難易度の緩和や製品のコストダウンなどを満足させることである。
本発明に係る開閉具付き合成樹脂系包装用袋は、所期の目的を達成するための課題解決手段として下記の第1項ないし第5項に記載された技術内容を特徴とするものである。
<第1項>
包装用の袋体とこの袋体の袋口を開閉するための横長の開閉具とを構成要素として具備するものであること、および、
前記開閉具が合成樹脂製で横長の雄開閉部材と合成樹脂製で横長の雌開閉部材とからなるものであり、この雌雄一対の両開閉部材が対面状態において互いに咬み合い自在に対応するものであること、および、
前記開閉具については、前記雄開閉部材と前記雌開閉部材とが、咬み合い自在となる対面関係と前記袋体内における袋口側の部位と前記袋体内の両側部にわたる横長姿勢とを保持して袋表用フィルムの内面と袋裏用フィルムの内面に設けられていること、および、
前記開閉具を袋口側の内部に設けられた前記袋体については、前記雄開閉部材の先端部が前記雌開閉部材内に進入してこの雌雄両開閉部材が咬み合うことにより袋口が閉鎖されるものであるとともに、前記雄開閉部材の先端部が前記雌開閉部材内から離脱してこの雌雄両開閉部材の咬み合いが外れることにより袋口が開放されるものであること
を前提とする開閉具付き合成樹脂系包装用袋において、
前記開閉具として、閉じ状態の確認と開き状態の確認とが行える開閉確認型の開閉具を具備するものであること、および、
袋表用と袋裏用の前記両フィルムのうちで、そのいずれか一方のフィルムを一方フィルムとし、その他方のフィルムを他方フィルムとした場合、前記一方フィルムの内面に設けられた前記開閉確認型開閉具の雄開閉部材が、その一方フィルムの内面から他方フィルムの内面に向けて突出する雄基体と、その雄基体の先端側に一体形成された掛け止め用の凸部とを有するものであり、かつ、前記他方フィルムの内面に設けられた前記開閉確認型開閉具の雌開閉部材が、その他方フィルムの内面から一方フィルムの内面に向けて突出する上下一対の掛け止め用のフラップと、この上下両フラップ間に介在する掛け止め用の空間部とを有するものであること、および、
前記掛け止め用凸部と前記掛け止め用空間部については、前記掛け止め用凸部が前記掛け止め用空間部内に進入したり前記掛け止め用空間部内から離脱したりするものであり、かつ、前記掛け止め用凸部と上下一対の前記両掛け止め用フラップについては、当該掛け止め用凸部が前記掛け止め用空間部内にあるときに互いに掛け止め状態になるものであること、および、
前記開閉確認型開閉具については、この開閉具を閉じたときの閉じ状態を確認するための凹凸触感部が前記雄開閉部材の掛け止め用凸部に設けられており、かつ、この凹凸触感部は、前記雄開閉部材の長さ方向に沿って交互に並んだ凹みのない非凹部と凹みのある凹部とを有していて、前記掛け止め用凸部の上下中間領域にあること、および、
前記雄開閉部材の凹凸触感部には、開閉具を開けるときの開き状態を報知したり開閉具を閉じるときの閉じ状態を報知したりするための報知音発生用の凹部があり、その報知音発生用凹部を当該凹凸触感部の凹部が兼ねていること、および、
前記開閉確認型開閉具の前記雄開閉部材における前記掛け止め用凸部が、相対的に小さい上半部分と相対的に大きい下半部分とからなる上下非対称の横向き尖頭形をしていること、および、
その掛け止め用凸部の相対的に大きな下半部分側に前記凹凸触感部や前記報知音発生用凹部が形成されていること
を特徴とする開閉具付き合成樹脂系包装用袋。
<第2項>
包装用の袋体とこの袋体の袋口を開閉するための横長の開閉具とを構成要素として具備するものであること、および、
前記開閉具が合成樹脂製で横長の雄開閉部材と合成樹脂製で横長の雌開閉部材とからなるものであり、この雌雄一対の両開閉部材が対面状態において互いに咬み合い自在に対応するものであること、および、
前記開閉具については、前記雄開閉部材と前記雌開閉部材とが、咬み合い自在となる対面関係と前記袋体内における袋口側の部位と前記袋体内の両側部にわたる横長姿勢とを保持して袋表用フィルムの内面と袋裏用フィルムの内面に設けられていること、および、
前記開閉具を袋口側の内部に設けられた前記袋体については、前記雄開閉部材の先端部が前記雌開閉部材内に進入してこの雌雄両開閉部材が咬み合うことにより袋口が閉鎖されるものであるとともに、前記雄開閉部材の先端部が前記雌開閉部材内から離脱してこの雌雄両開閉部材の咬み合いが外れることにより袋口が開放されるものであること
を前提とする開閉具付き合成樹脂系包装用袋において、
前記開閉具として、閉じ状態の確認と開き状態の確認とが行える開閉確認型の開閉具を具備するものであること、および、
袋表用と袋裏用の前記両フィルムのうちで、そのいずれか一方のフィルムを一方フィルムとし、その他方のフィルムを他方フィルムとした場合、前記一方フィルムの内面に設けられた前記開閉確認型開閉具の雄開閉部材が、その一方フィルムの内面から他方フィルムの内面に向けて突出する雄基体と、その雄基体の先端側に一体形成された掛け止め用の凸部とを有するものであり、かつ、前記他方フィルムの内面に設けられた前記開閉確認型開閉具の雌開閉部材が、その他方フィルムの内面から一方フィルムの内面に向けて突出する上下一対の掛け止め用のフラップと、この上下両フラップ間に介在する掛け止め用の空間部とを有するものであること、および、
前記掛け止め用凸部と前記掛け止め用空間部については、前記掛け止め用凸部が前記掛け止め用空間部内に進入したり前記掛け止め用空間部内から離脱したりするものであり、かつ、前記掛け止め用凸部と上下一対の前記両掛け止め用フラップについては、当該掛け止め用凸部が前記掛け止め用空間部内にあるときに互いに掛け止め状態になるものであること、および、
前記開閉確認型開閉具については、この開閉具を閉じたときの閉じ状態を確認するための凹凸触感部が前記雄開閉部材の掛け止め用凸部に設けられており、かつ、この凹凸触感部は、前記雄開閉部材の長さ方向に沿って交互に並んだ凹みのない非凹部と凹みのある凹部とを有していて、前記掛け止め用凸部の上下中間領域にあること、および、
前記雄開閉部材の凹凸触感部には、開閉具を開けるときの開き状態を報知したり開閉具を閉じるときの閉じ状態を報知したりするための報知音発生用の凹部があり、その報知音発生用凹部を当該凹凸触感部の凹部が兼ねていること、および、
T=[C×N]/[Q]×[100]なる式中、Qを前記掛け止め用凸部の体積、Cを前記報知音発生用凹部一つ当たりの容積、Nを前記掛け止め用凸部における前記報知音発生用凹部の数、Tをすべての前記報知音発生用凹部が前記掛け止め用凸部に占める割合とした場合、T%が15〜45%の範囲内にあること
を特徴とする開閉具付き合成樹脂系包装用袋。
<第3項>
第1項に記載された開閉具付き合成樹脂系包装用袋において、
合成樹脂製で横長の雄開閉部材と合成樹脂製で横長の雌開閉部材とを雌雄一対の咬み合い自在な開閉部材とする開閉具が、前記開閉確認型開閉具に近接かつ平行して袋体内の袋口側に設けられており、前記開閉確認型開閉具とこれに近接かつ平行する開閉具とが上下複数段をなしていること
を特徴とする開閉具付き合成樹脂系包装用袋。
<第4項>
第3項に記載された開閉具付き合成樹脂系包装用袋において、
互いに近接して平行する上下二段の開閉具が前記袋体内の袋口側に設けられており、その上段側にある前記開閉具が前記開閉確認型のものであり、その下段側にある前記開閉具が前記開閉確認型のものでないこと
を特徴とする開閉具付き合成樹脂系包装用袋。
<第5項>
第1項〜第4項のいずれかに記載された開閉具付き合成樹脂系包装用袋において、
前記開閉確認型開閉具の前記雄開閉部材が有する前記掛け止め用凸部について、その掛け止め用凸部における前記凹凸触感部と前記報知音発生用凹部とが加圧成形されたものからなること
を特徴とする開閉具付き合成樹脂系包装用袋。
本発明に係る開閉具付き合成樹脂系包装用袋の場合、対をなす雄開閉部材と雌開閉部材とからなる袋口開閉用の開閉具が袋体内の袋口側に設けられたものである。この開閉具における雄開閉部材の掛け止め用凸部には、開閉具を閉じたときの閉じ状態を確認するためのものであって、横長方向に交互配列された凹みのない非凹部と凹みのある凹部とを有する凹凸触感部が当該雄開閉部材の長さ方向にわたって設けられている。また、雄開閉部材の凹凸触感部には、開閉具を開けるときの開き状態を報知したり開閉具を閉じるときの閉じ状態を報知したりするための報知音発生用の凹部もあり、その報知音発生用凹部を当該凹凸触感部の凹部が兼ねているものである。
本発明で袋体に設けられた開閉具は、このような構成のものであるから、袋口を閉じるべく開閉具を閉じ操作したときには、間欠的なノック触感ないし断続的なクリック触感が開閉具側から操作者(ユーザー)の指先に伝わることとなる。それによってユーザーは、開閉具の閉じ状態を明確に体感認識することができる。この際には、また、開閉具から閉鎖音が出たりするので、当該閉鎖音と前記触感との相乗効果で開閉具の閉じ状態をより判然と認識することができる。さらに、袋口を開けるべく開閉具を開き操作したときには、開閉具から明快な開放音が発せられる。これらによってユーザーは、開閉具の開き状態をより判然と認識することができる。
本発明に係る開閉具付き合成樹脂系包装用袋の場合、上述のような構成を具備していて上述のような作用を奏するものであるから、下記<21>〜<29>のごとき効果がある。
[合成樹脂系包装用袋における開閉具の高い閉鎖気密性]
<21> 本発明における開閉具は、既述のとおり、開閉具操作時の触感や音量などによってその閉じ状態や開き状態をより判然と知ることができるものである。ここで重要な機能を担う構成要素は雄開閉部材の凹凸触感部や報知音発生用凹部であり、さらには、掛け止め用の凸部に形成された非凹部や凹部である。このうちの非凹部は、掛け止め用の凸部に凹部を形成することで相対的に生じるものであるから、凹凸触感部や報知音発生用凹部などの不可欠構成要素は、止め用の凸部に凹部を形成するだけでよいこととなる。これは雄開閉部材の掛け止め用の凸部に凹部を形成するだけで重要な不可欠構成要素を得られる上、その凹部の形成される領域が掛け止め用凸部の上下中間領域というのであるから、この凹部に起因するような開閉具の気密性不良や気密性低下が生じない。その理由の一つは、開閉具の雌開閉部材にこの種の凹部がないこと、他の理由の一つは、雄開閉部材にある凹部が掛け止め用凸部の上下中間領域に存するので、雌雄両開閉部材を閉じたときに、雄開閉部材の掛け止め用凸部にある凹部が雌開閉部材内に完全埋没して開閉具外と通じることのない封鎖状態になるからである。とくに、当該凹部が加圧成形されたものからなる場合、その凹部の凹み量に相応して掛け止め用凸部の他部が体積膨張し、掛け止め用凸部の掛け止め面積が大きくなっているから、雌開閉部材内での同部材への密着度が増す。ゆえに、本発明のものは、閉じ状態における開閉具の気密性が高く、これに依拠して合成樹脂系包装用袋を高気密の閉鎖状態に維持することができる。
[合成樹脂系包装用袋における開閉具の高い閉鎖保持力]
<22> 一対の雄開閉部材と雌開閉部材とからなる開閉具において、雌雄両開閉部材の上端縁部(上部エッジ)や下端縁部(下部エッジ)を直接凹ませてそこに凹部を形成するものの場合は、雌雄両開閉部材の上部エッジや下部エッジを鋸歯状化し、それによって雌雄両開閉部材の掛け止め面積が減少するので、雄開閉部材と雌開閉部材との相対的な掛け止め力が弱まることとなる。これに対し、本発明の場合は開閉具の高い閉鎖保持力を確保することができる。その理由の一つは、掛け止め面積を減少させる原因(凹部)が雌開閉部材にないことである。他の理由の一つは、凹部のある雄開閉部材にしても、その凹部が掛け止め用凸部の上下中間領域に形成されていて雄開閉部材の上部エッジや下部エッジを直接凹ませることがないからである。すなわちこれは、掛け止め面積を減少させるような原因が雄開閉部材にもないということである。とくに、掛け止め用凸部の上下中間領域に形成された凹部が加圧成形されたものからなるとき、その凹部に対応した量の材料が雄開閉部材の上部エッジ側および/または下部エッジ側に張り出して雄開閉部材の掛け止め面積を大きくするから、開閉具の高い閉鎖保持力を確保する上で効果的となる。この説明で明らかなように、本発明の場合は開閉具を閉じ状態にしたときに、雌雄両開閉部材の上下両端縁部が互いにしっかりと掛かり合って高い閉鎖保持力を発揮するようになる。また、本発明における開閉具が高い閉鎖保持力を発揮することから、これに依拠して閉じ状態にした合成樹脂系包装用袋も、不本意に開放されるような事態は起こりがたくなる。
[合成樹脂系包装用袋における開閉具の良好な閉鎖適合性]
<23> 開閉具操作時の触感や音を高めることのない通常の開閉具についていうと、雌雄両開閉部材には既述の凹部をもたないのが一般である。むしろ、凹部をもたないほうが雌雄両開閉部材を形成しやすく、当該両部材の閉鎖適合性も維持しやすい。これに関して本発明での開閉具は、雌開閉部材にこの種の凹部がなく、雄開閉部材も、その掛け止め用凸部の上下中間領域にのみ凹部が形成されるというものである。これは開閉具のきわめて限られた領域にだけ凹部があって、しかも、それが掛け止め用凸部の上下中間領域というものであるから、当該凹部が開閉具の閉鎖適合性に与える影響もほとんどなく、良好な閉鎖適合性を維持することができる。この閉鎖適合性は、また、上述の閉鎖気密性や閉鎖保持力にも通じるものである。とくに、雄開閉部材の掛け止め用凸部が相対的に小さい上半部分と相対的に大きい下半部分とからなる上下非対称の横向き尖頭形をしていて、その掛け止め用凸部の相対的に大きな下半部分側に凹凸触感部や前記報知音発生用凹部が形成されているものは、この閉鎖適合性がよい。それは尖頭形状を大きく損なうことがないからであり、雄開閉部材の本来の機能をそのまま維持するからである。
[合成樹脂系包装用袋における開閉具の良好な開閉操作性]
<24> 対をなす雄開閉部材と雌開閉部材とからなる開閉具の場合、雄開閉部材と雌開閉部材とを咬合状態(閉じ状態)にしたり離脱状態(開き状態)にしたりする開閉操作は、もともと難易度が高くない。とはいえ、開閉具操作時の触感や音量を高めるべく雌雄両開閉部材の加工率を高めたり変形度を大きくしたりした場合、それに応じて開閉具の開閉操作性が低下し、雌雄両開閉部材が開閉しがたいものになることがある。これについて本発明での開閉具の場合、凹凸触感部や報知音発生用凹部が設けられるのは雄開閉部材のみであり、しかもそれは、掛け止め用の凸部にある非凹部と凹部とのうち、凹部のみを掛け止め用凸部の上下中間領域に形成すればよいだけである。これは開閉具全体からみた加工率や変形度がかなり抑制されるので、通常の開閉具と同様、難なく雌雄両開閉部材を開閉することができるものとなる。とくに、尖頭形掛け止め用凸部の大きな下半部分側に凹部が形成されるものは、既述のようにその尖頭形状を大きく損なうことがないので望ましい。また、すべての報知音発生用凹部が掛け止め用凸部に占める割合T(%)について、このTが15〜45%の範囲内にあるものも望ましい。ちなみに、Tが15%未満のものは既述の触感や音量を十分に得ることができず、かつ、Tが45%超過のものは変形量が大きくなりすぎるゆえに望ましくない。よって、本発明における開閉具の場合、開閉操作の際の触感や音量を得るタイプでありながらも、良好な開閉操作性を確保することができる。
[合成樹脂系包装用袋における開閉具の開閉触感と開閉音感の向上]
<25> 開閉具の雄開閉部材について、[T>45%]のものは変形量が大きすぎるゆえに望ましくないことを課題として指摘し、また、[T<15%]のものは既述の触感や音量が得がたいことを課題として指摘した。これに対し、所要の凹部が掛け止め用凸部に形成される本発明での雄開閉部材は、その凹部が掛け止め用凸部の上下中間領域に形成されるので、Tを適切に設定して上記二つの課題を容易に解消することができる。もちろん、凹部が尖頭形掛け止め用凸部の大きな下半部分側に形成されるものも、上記二つの課題を容易に解消することができる。さらに、かかる雄開閉部材のTについて、積極的に[15%≦T≦45%]としたものは、Tが適切範囲にあるので、上記二つの課題が解消される。本発明における開閉具の場合、このようしてTを適切に設定することができるので、開閉操作の際の触感や音量を得るタイプの開閉具として、開閉触感や開閉音感を向上させることができる。
[合成樹脂系包装用袋における開閉具の強度向上]
<26> 包装用袋に設けられる開閉具で雌雄一対の両開閉部材からなるものの場合、既述の触感や音量を得るために雌雄両開閉部材の変形量を大きくした場合は、その開閉機能が低下するだけでなく、開閉具そのものの強度が低下する。かかる強度低下は、上記の触感や音量を得るために行う部分的加工といえども、雄開閉部材や雌開閉部材をかなり多く欠失させてしまう開閉具において顕著である。これに対し、本発明における開閉具は、雄開閉部材の特定部位にのみ、複数の凹部が加工量の少ない状態で形成されるものであるから、この種の加工を施さない雌開閉部材に変形がないのはもちろん、加工される雄開閉部材の変形量も小さく抑制される。したがって、開閉具は強度低下をきたすことなく応分の強度を発揮する。とくに、既述のTについて[15%≦T≦45%]としたものは、開閉具の強度を維持する点からも望ましいものとなる。ゆえに、本発明における開閉具は、既述の触感や音量を得るタイプの開閉具としてその強度を向上させることができる。
[合成樹脂系包装用袋における開閉具の構成の簡潔化]
<27> 本発明における開閉具は、これまでに述べたとおり、既述の触感や音量を得るための主たる構成が雄開閉部材の掛け止め用凸部に形成された凹部だけというものである。したがって、このタイプの開閉具として構成がきわめて簡潔なものとなる。
[合成樹脂系包装用袋の製作難易度の緩和]
<28> 本発明に係る開閉具付き合成樹脂系包装用袋の場合、袋体の製作に関しては既成のものとの差異がなく、袋体内に開閉具を設けることも従来のそれとほぼ同じであるが、前述した触感や音量を得るための新たな加工を開閉具に施すことが必要になる。この新たな加工としては、不良品の発生を防止して包装用袋の歩留まりを高める観点から、手数が少なくて簡易であることが望まれる。これについて本発明における開閉具は、すでに述べたとおり、雌雄両開閉部材のうちの雄開閉部材に加工を施すだけ、しかもそれは、雄開閉部材にあって加工の施しやすい掛け止め用凸部の上下中間領域に凹部を形成すればよいだけであるから、開閉具の加工をも含めた包装用袋の製作難易度が緩和される。とくに、所要の凹部を加圧成形する場合は、これを部分欠失や部分切削などで形成する場合に比し、より加工難易度が緩和される。
[開閉具付き合成樹脂系包装用袋のコストダウン]
<29> 本発明に係る開閉具付き合成樹脂系包装用袋の場合、開閉時に明快な開閉触感を付与したり判然とした開閉音を発生させたりするところの特殊な開閉具を具備するものであるが、かかる開閉具につき、構成を簡潔化したり加工率を低減したりしながら製作難易度を緩和して製品の歩留まりを高め得るものであるから、この点で当該包装用袋のコストダウンをはかることができる。しかも、開閉具の強度低下をきたすことなくこれを達成しているので、有用かつ有益なものといえる。
本発明に係る合成樹脂系包装用袋の一実施形態を示した正面図である。 図2の(A)〜(B)は図1の実施形態に関するものである。このうちで、図2(A)は図1のA−A線拡大断面図であり、図2(B)は図1のB−B線拡大断面図である。 図3の(A)〜(E)は図1の実施形態に関するものである。このうちで、図3(A)は雄開閉部材の一部拡大正面図、図3(B)は雄開閉部材の一部拡大平面図、図3(C)は雄開閉部材の一部拡大底面図、図3(D)は図3(A)のD−D線拡大断面図、図3(E)は図3(A)のE−E線拡大断面図である。 図4の(A)〜(D)は図1の実施形態に関するものである。このうちで、図4(A)は雌開閉部材の一部拡大正面図、図4(B)は雌開閉部材の一部拡大平面図、図4(C)は雌開閉部材の一部拡大底面図、図4(D)は図4(A)のD−D線拡大断面図である。 本発明に係る合成樹脂系包装用袋の他実施形態を示した正面図である。 図6の(A)〜(B)は図5の実施形態に関するものである。このうちで、図6(A)は図5のA−A線拡大断面図であり、図6(B)は図5のB−B線拡大断面図である。 図7の(A)〜(B)は図5の実施形態に関するものである。このうちで、図7(A)は袋裏用フィルム内面の一部拡大図、図7(B)は図7(A)のB−B線に沿う拡大断面図、図7(C)は図7(A)のC−C線に沿う拡大断面図である。 図8の(D)〜(G)は図5の実施形態に関するものである。このうちで、図8(D)は図7(A)のD−D線拡大矢視図、図8(E)は図7(A)のE−E線拡大矢視図、図8(F)は図7(A)のF−F線拡大断面図、図8(G)は図7(A)のG−G線拡大断面図である。 図7の(A)〜(B)は図5の実施形態に関するものである。このうちで、図9(A)は袋表用フィルム内面の一部拡大図であり、図9(B)は図8(A)のB−B線拡大断面図である。 図10の(C)〜(G)は図5の実施形態に関するものである。このうちで、図10(C)は図7(A)のC−C線拡大断面図、図10(D)は図7(A)のD−D線拡大矢視図、図10(E)は図7(A)のE−E線拡大矢視図、図10(F)は図7(A)のF−F線拡大断面図、図10(G)は図7(A)のG−G線に沿う拡大断面図である。 本発明に係る合成樹脂系包装用袋について上記以外の各種実施形態を略示したそれぞれ正面図である。
本発明に係る合成樹脂系包装用袋について、はじめに、基礎となる袋構成と主要な袋構成部材と袋構成材料の材質などについて説明する。
本発明に係る合成樹脂系包装用袋として、図示すべての実施形態に例示されたものや下記すべての実施形態に例示されたものは、その袋体11が、袋表用フィルム12と袋裏用フィルム13とを主体にして袋状に構成されるものである。さらに、袋表用フィルム12および袋裏用フィルム13と、サイドガゼットおよび/またはボトムガゼットとを主体にして袋体11が袋状に構成されるものもある。これら以外として、袋表用フィルム12と袋裏用フィルム13については、二つ折りされた一連(一枚)のフィルムからなるものもある。この場合はフィルムの折り目を堺にして、その一方が袋表用フィルム12となり、その他方が袋裏用フィルム13となる。こうした場合の各構成材料はすべて合成樹脂系であるから、もちろん、袋体11も合成樹脂系である。
本発明に係る合成樹脂系包装用袋は、自明のとおりの合成樹脂系であるが、本発明でいうところの「合成樹脂系」の語は、単一の合成樹脂からなるもの、異種合成樹脂の組み合わせからなるもの、合成樹脂と非合成樹脂とが複合された複合材からなるものなどを含めた上位概念語である。
本発明に係る合成樹脂系包装用袋が合成樹脂のみからなるとき、その合成樹脂は、主に熱可塑性樹脂であるが、場合により熱硬化性樹脂が採用されることもある。より具体的には下記a〜nに列記された合成樹脂のうちから任意のものが選択かつ採用され、袋体11の袋表用フィルム12や袋裏用フィルム13などは、その合成樹脂がフィルム化されているのである。下記におけるポリエチレンやポリプロピレンなどについては、これらをまとめてポリオレフィンのようにいうことができる。
a.アイオノマー樹脂
b.各種のポリエチレン(高密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、リニア低密度ポリエチレンなど)
c.ポリ塩化ビニルフィルム
d.ポリ塩化ビニリデンフィルム
e.ポリ塩化ビニルアルコール
f.ポリプロピレン
g.ポリエステル
h.ポリカーボネート
i.ポリスチレン
j.ポリアクリロニトリル
k.エチレン酢酸ビニル共重合体
l.エチレン−ビニルアルコール共重合体
m.エチレン−メタクリル酸共重合体
n.ナイロン(ポリイミド、ポリアミドなど)
本発明に係る合成樹脂系包装用袋が異種合成樹脂の組み合わせからなるとき、その合成樹脂は、たとえば、前記a〜nのうちから選択された二つ以上の合成樹脂の組み合わせからなる。
本発明に係る合成樹脂系包装用袋(袋体11)が複合材からなるとき、その複合材は、非合成樹脂フィルム(シート)の内面に合成樹脂フィルムが内貼りされたラミネート加工フィルムからなる。これについては、合成樹脂フィルムと金属箔(例:アルミニウム箔)とによるラミネート加工品、合成樹脂フィルムと織布とによるラミネート加工品、合成樹脂フィルムと不織布とによるラミネート加工品、合成樹脂フィルムと網とによるラミネート加工品、合成樹脂フィルムと紙とによるラミネート加工品などをあげることができる。かかるラミネート加工品における合成樹脂も、前記a〜nに掲げられたものが適宜選択採用される。このほか、本発明におけるこの種の複合材としては、メタライジング処理加工された金属系・非金属系蒸着の合成樹脂や超微粒子化金属系・非金属系素材(たとえ酸化チタン、シリカグラスなど)を混入・被着させたナノ技術系の新素材からなる合成樹脂も使用することができ、内容物によっては、それらを前記両フィルム12・13に組み合わせることもできる。
本発明に係る合成樹脂系包装用袋で図1〜図4の実施形態のものでは、袋口開閉のための一つの開閉具31が袋体11の袋口側の内部に設けられる。また、本発明に係る合成樹脂系包装用袋で図5〜図10の実施形態のものでは、袋口開閉のための同種で複数の開閉具31、または、袋口開閉のための異種で複数の開閉具31・51が袋体11の袋口側の内部に設けられる。この複数の開閉具31・51について具体的にいうと、一方の開閉具31は互いに咬み合い自在な横長の雄開閉部材32と横長の雌開閉部材38とからなり、他方の開閉具51も互いに咬み合い自在な横長の雄開閉部材52と横長の雌開閉部材58とからなるものである。この複数の開閉具31・51の場合、一例において表裏両フィルム12・13の内面に一体形成され、他の一例においてテープ状をなす開閉具31・51が表裏両フィルム12・13の内面にヒートシール手段などで接着(接着一体化)されるものである。
開閉具31・51については、既述のとおり、チャック・ファスナー・ジッパーなどと称される一方、咬合具のようにも称されているものである。開閉具31・51の材料である合成樹脂については、それが表裏両フィルム12・13の内面に一体形成されるものであるとき、当該両フィルム12・13と同材料ないしは同材質のものからなる。また、表裏両フィルム12・13の内面に接着されたものであるときの開閉具31・51については、当該両フィルム12・13と同材料ないし同材質のものか、あるいは、当該両フィルム12・13に対して親和性のある合成樹脂が採用される。その場合の具体的な合成樹脂をあげると、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリプロピレンなどであり、そのうちから適当なものが選択採用される。
つぎに、本発明に係る開閉具付き合成樹脂系包装用袋について、図1〜図4に例示された一実施形態のものをより具体的に説明する。
本発明に係る合成樹脂系包装用袋で図1〜図4に示された一実施形態の場合、袋体11は、袋表用フィルム12と袋裏用フィルム13とが互いに重ね合わされたものであるとともに、当該両フィルム12・13の所定周縁部が密閉されて袋状をなすものである。したがって袋体11には複数のシール箇所がある。より具体的にいうと、袋体11の両側部には、ヒートシール手段を介してサイドシール14・15が施されており、袋体11の上側部や下側部にも、ヒートシール手段を介してトップシール16やボトムシール17が施されている。図1において、トップシール16が仮想線(二点鎖線)で示されているのは、未封状態にある袋体上部の袋口が、袋体11内への被包装物袋詰め後にシールされることを意味するものである。もちろん、袋体上部の袋口にトップシール16が施されないこともある。一方、袋表用フィルム12の上端部と袋裏用フィルム13の上端部については、図2(A)(B)に示すような相対的な高低差(段差)を付与されることがある。それは両フィルム12・13のうちのいずれか一方を、その他方よりも高くまたは低くするというものである。高低差のある両フィルム12・13の上端部には、それぞれの上端部内面に袋幅方向にわたる横長のものであって滑り止め用とした横長の凸条12a・13aが形成されることがある。両フィルム上端部にける高低差(段差)や凸条12a・13aは、袋体11の袋口を広く開けるという操作を容易かつ確実にするものである。トップシール16が施されない袋体11の場合、当初から図2(A)のような形態をしているが、トップシール16が施されている袋体11の場合は、その上端部を切り取り開封した後に図2(A)(B)のような形態になる。この段落に記載された各説明事項は、本発明におけるすべての実施形態の共通事項である。したがって、後述する本発明の各実施形態においても、これらの事項が適宜採用されたりする。
この実施形態の袋体11に被包装物を袋詰め密封する際の代表的な三例はつぎのとおりである。その一例目は袋体11の底部側(下側部)を被包装物の充填口とするタイプである。このタイプの場合、包装前の状態にある袋体11には、両サイドシール14・15とトップシール16とがすでに形成されているから、被包装物の充填後、袋体11の下側部にボトムシール17が施される。その二例目は袋体11の袋口側(上側部)を被包装物の充填口とするタイプである。このタイプの場合、包装前の状態にある袋体11には、両サイドシール14・15とボトムシール17とがすでに形成されているから、被包装物の充填後に袋体11の下側部にトップシール16が施される。その三例目は、袋体11の空の状態にしておき、適宜、被包装物を袋体11内に入れるというタイプである。このタイプの場合、両サイドシール14・15とボトムシール17とが袋体11に施されるものの、袋体11の口部側(上側部)にはトップシール16が施されないものである。この段落に記載された説明事項も、本発明におけるすべての実施形態の共通事項であるから、後述する本発明の各実施形態でもこれらの事項が適宜採用されたりする。
図1〜図4の実施形態にみられる開閉具31は、その開閉状態を確認することのできる開閉確認型のものであり、かつ、横長のものである。かかる開閉確認型の開閉具31については、以下において「開閉確認型開閉具」と称したり、また、単に「開閉具」と称したりする。
開閉確認型開閉具31は、袋体11内の袋口側の部位において、その袋体11の両側部にわたるという態様で設けられている。より具体的にいうと、これは開閉具31の雄開閉部材32と雌開閉部材38とが袋表用フィルム12の内面と袋裏用フィルム13の内面に分離かつ対面して設けられ、この雌雄の両開閉部材32・38が咬み合い自在に対応しているのである。
図1〜図4に例示された開閉確認型開閉具31の雄開閉部材32は、図2(A)(B)や図3(D)(E)で明らかなように、つぎのような構成を有するものである。
図2(A)(B)と図3(D)(E)とを参照して、雄開閉部材32の場合はその水平中心線を基準にした断面形状が上下非対称となっている。雄開閉部材32は、また、袋裏用フィルム13の内面から袋表用フィルム12の内面に向けて突出する雄基体33と、雄基体33の先端側に一体形成された掛け止め用の凸部34とを有するものである。掛け止め用の凸部34には凹凸触感部35と報知音発生用凹部37とがある。
図2(A)(B)や図3(D)(E)に例示されている掛け止め用の凸部34は、その断面形状が上下非対称の横向き尖頭形である。さらにいうと、この凸部34は、上半部分34aが相対的に小さくて下半部分34bが相対的に大きいものである。この場合における上半部分34aの表面や下半部分34bの表面は、カーブした傾斜面またはフラットな傾斜面からなるものである。ちにみに、図示例の上半部分34aや下半部分34bは、これらの表面がゆるやかにカーブした傾斜面からなる。この凸部34の背面側には、雄基体33を境界にして上下に分離した二つの掛け止め面34c・34dがある。
上述した掛け止め用凸部34の場合、開閉具31を閉じたときの閉じ状態を確認するための凹凸触感部35が、雄開閉部材32の一部すなわち掛け止め用凸部34の上下中間領域に設けられる。さらにいうと、凹凸触感部35は掛け止め用凸部34の上半部分34aおよび/または下半部分34bに設けられるものであり、掛け止め用凸部34の上端縁や下端縁には設けられない。その代表的一例として図示例の場合、凹凸触感部35は掛け止め用凸部34の下半部分34bに設けられている。この下半部分34bは自明のとおり、上半部分34aよりも表面積が大きいので、ここに凹凸触感部35をつくるのが簡易となる。かかる凹凸触感部35の場合、雄開閉部材32の長さ方向に沿って交互に並んだ凹みのない非凹部36と凹みのある凹部37とを有し、この非凹部36と凹部37と構成されているものである。非凹部36や凹部37の大きさ、また、非凹部36の間隔や凹部37の間隔などは任意に設定することができる。さらに、各非凹部36を同一の寸法としたり異なる寸法としたりすることができるとともに、各凹部37も同一の寸法としたり異なる寸法としたりすることができる。このような例として、袋体11の一側部(サイドシール14側)から他側部(サイドシール15側)に向かうにしたがい凹部37が小さくなるようしたり、あるいは、袋体11の他側部(サイドシール15側)から一側部(サイドシール14側)に向かうにしたがい凹部37が小さくなるようしたりすることがある。図示例のケースでいうと、各非凹部36の寸法や各凹部37の寸法は互いに等しく、かつ、これらが等間隔で一列状に並んでいる。
雄開閉部材32の掛け止め用凸部34にある凹凸触感部35の場合、複数(多数)の非凹部36と複数(多数)の凹部37とが雄開閉部材32の長さ方向に沿って交互に並んだものである。この場合における各凹部37は、それぞれ報知音発生用凹部を兼ねるものである。したがって、以下の説明で用いられる符号「37」は報知音発生用凹部を指し示す符号を兼ね、かつ、添付の各図においても符号「37」は報知音発生用凹部を指し示す符号を兼ねる。
掛け止め用凸部34に凹凸触感部35や報知音発生用凹部37がある雄開閉部材32についていうと、掛け止め用凸部34の凹凸触感部35や報知音発生用凹部37は、成形加工手段や切削加工手段など、任意の手段で形成することができるものである。このうちでより望ましいのは成形加工手段である。ちなみに、図示例の開閉具31の場合、掛け止め用凸部34を塑性変形可能となるぐらいに加熱し、それに成形装置の成形治具を押し当てることにより複数(多数)の報知音発生用凹部37を加圧成形する。この場合の各報知音発生用凹部37は、凹凸触感部35の各凹部37を兼ねるものである。また、凹凸触感部35の各非凹部36は、各凹部37を形成することで相対的に生じる非加工部でもある。したがって各非凹部36の場合、これを直接形成するというよりも、各凹部37の加圧成形にともなって同時に形成されることとなる。この記載内容から明らかなように、凹凸触感部35や報知音発生用凹部37などは、掛け止め用凸部34に所要数の凹部37を形成するだけで得られるのである。
T=[C×N]/[Q]×[100] ……… (1)
上記(1)式において、Qは掛け止め用凸部34の体積、Cは報知音発生用凹部37一つ当たりの容積、Nは掛け止め用凸部34における報知音発生用凹部37の数、Tはすべての報知音発生用凹部37が掛け止め用凸部34に占める割合(%)をそれぞれ示す。
本発明の場合、上記(1)式のTは、15〜45%の範囲内にあることが望ましい。その理由の一つは、Tが15%未満の場合、既述の触感や音量を十分に得ることができず、Tが45%超過の場合、掛け止め用凸部34の変形量が大きくなりすぎるからである。ちなみに、掛け止め用凸部34の変形量が大きくなりすぎた場合の開閉確認型開閉具31については、雄開閉部材32と雌開閉部材38とが咬み合わせがたくなる傾向を示す。他の理由の一は、[15%≦T≦45%]の場合、開閉触感や開閉音感を向上させることができ、かつ、この種の開閉具の強度を向上させることができるからである。上記(1)式のTが15〜45%の範囲内にあるものは、さらに望ましい。
図1〜図4に例示された開閉確認型開閉具31の雌開閉部材38は、図2(A)(B)や図5(D)で明らかなように、つぎのような構成のものである。
図2(A)(B)と図5(D)とを参照して、雌開閉部材38の場合はその水平中心線を基準にした断面形状が上下対称となっている。雌開閉部材38は、また、袋表用フィルム12の内面から袋裏用フィルム13の内面に向けて突出する雌基体39と、雌基体39の先端側に一体形成された上下二つのフラップ40・40とを有するものである。この二つのフラップ40・40は雄開閉部材32の掛け止め用凸部34に対応した掛け止め用のものである。この両フラップ40・40の先端部はそれぞれ掛け止め片41a・41bとして内向きに折れ曲がり、この各掛け止め片41a・41bの内面が、雄開閉部材32の掛け止め面34c・34dに対応した掛け止め面41c・41dとなっている。さらに、上下両フラップ40・40間にはそこに掛け止め用の空間部42が介在しており、この掛け止め用の空間部42内に雄開閉部材32の掛け止め用凸部34が進入したり、また、この掛け止め用の空間部42内から雄開閉部材32の掛け止め用凸部34が離脱したりするものである。
本発明に係る開閉具付き合成樹脂系包装用袋として、図1〜図4に例示された実施形態のものは、開閉確認型開閉具31を介して袋体11の袋口を開閉するときに以下のようになる。
図1〜図4において袋体11の袋口を閉じるときは、開閉確認型開閉具31の雄開閉部材32の掛け止め用凸部34をその雌開閉部材38の内部へ進入させるべく、所定の閉鎖力を雌雄両開閉部材32・38に加えるのである。この操作は通常の開閉具にみられるそれと実質的に変わるところがない。それは袋体11の一側部において、親指と人差し指とによる二指で表裏両フィルム12・13の上から開閉確認型開閉具31の一端部を挟み付け、かつ、この挟み付けによる加圧状態を維持しながら二指を開閉確認型開閉具31の他端部に向けてスライドさせるのである。
開閉確認型開閉具31の雌雄両開閉部材32・38を閉じるために上記所定部を二指で圧迫しつつ指先のスライド操作をすると、雄開閉部材32の掛け止め用凸部34がその一端部側から順次雌開閉部材38内に順次進入していく。さらに、かかる二指スライド操作が袋体11の一側部から他側部にまで至ると、掛け止め用凸部34の一端部から他端部を含む全体が雌開閉部材38内に進入することとなるので、雌雄両開閉部材32・38が完全に咬合状態(ロック状態)となる。すなわち、雄開閉部材32の掛け止め用凸部34が雌開閉部材38の両フラップ40・40内に没入したときに、掛け止め用凸部34の掛け止め面34c・34dと両フラップ40・40の掛け止め片41a・41b(掛け止め面41c・41d)とが互いに密接して掛かり合うので、開閉確認型開閉具31の閉鎖が所定どおりに完了する。かくて、袋体11の袋口の閉じ状態が開閉確認型開閉具31により保持されるのである。
上記閉じ操作時の二指は、表裏両フィルム12・13の上からではあるが、開閉確認型開閉具31に沿ってスライドする。しかも、袋体11の上記所定部を相応の力で圧迫している当該二指は、その被圧迫部分からの反力を受けることとなるために、開閉確認型開閉具31の閉じられていく状況をしっかりと感じ取ることができる。それは雄開閉部材32の掛け止め用凸部34にある凹凸触感部35の凹凸具合を明瞭に感じ取るというものである。より詳しくいうと、この際の二指の指先触感が、凹凸触感部35の実質的な凸部(非凹部36)において「強」、かつ、凹凸触感部35の凹部37において「弱」となり、開閉確認型開閉具31の閉じ操作の開始から終了に至までの間に、この「強触感」と「弱触感」とが一定周期で繰り返されるので、開閉確認型開閉具31の閉じられていく状況が、終始、指先で判然と認識できるのである。
上記閉じ操作の際には、また、雌雄両開閉部材32・38の擦れ合いや、この両者間の空気の流れないし空気振動による閉鎖音が生じる。そのうちの擦れ音は、雄開閉部材32の掛け止め用凸部34が雌開閉部材38の両フラップ40・40内に没入するときに発生するもの、とくには、掛け止め用凸部34の上半部分34a・下半部分34bと両フラップ40・40の掛け止め片41a・41bとが弾性変形しながら擦れ合うことで生じるものである。一方で空気の流れないし空気振動による音は、笛鳴り音(笛鳴き音)ともいえるものである。それは雄開閉部材32の掛け止め用凸部34が雌開閉部材38の両フラップ40・40内に没入する際の圧迫作用で当該両フラップ40・40内の空気がその外部へ噴出するときに吹笛現象が生じるからである。この吹笛現象は、掛け止め用凸部34の報知音発生用凹部37が変形しやすいものあるために増幅されるといえる。すなわち、開閉具閉鎖時の圧迫作用で掛け止め用凸部34の報知音発生用凹部37がかなり弾性変形することで、吹笛現象が増幅されるといえる。もちろん、かかる閉鎖音における擦れ音や笛鳴り音は、同期的に発生して同時に聴取者(開閉具の閉鎖操作者)に空気伝搬するものであるから、周波数の異なる各音の複合音として聴取者に聴取されることとなる。この複合音からなる閉鎖音を正確に文章表現するのは困難であるが、オノマトペを用いて感覚的に表現するならば、「プチップチップチップチッ……」といった短音が連続するような音質を呈するものである。この閉鎖音の音の強さないし音圧は、開閉確認型開閉具31の閉鎖速度に応じてバラツキがみられるけれども、おおよそは40〜60dBの範囲内にある。どちらかというと、この閉鎖音は50dBを下回ることが多い。
図1〜図4において袋体11の袋口を開けるときは、開閉確認型開閉具31の雌開閉部材38内にある雄開閉部材32の掛け止め用凸部34をそこから離脱させるべく、所定の開放力を雌雄両開閉部材32・38に加えるのである。この操作も通常の開閉具にみられるそれと実質的に変わるところがない。それは袋体11の袋口において、袋表用フィルム12の上端部と袋裏用フィルム13の上端部とを両手の指先でそれぞれ把持し、雌雄両開閉部材の咬み合いが外れる方向への力を表裏両フィルム12・13の各上端部に加えるのである。こうしたときの掛け止め用凸部34については、その上半部分34a・下半部分34bが掛け止め片41a・41b付きの両フラップ40・40を押し開く方向に弾性変形させながら、両フラップ40・40外に脱出する。かくて開閉確認型開閉具31を開き状態にしたとき、袋体11の袋口の開放状態になるのである。
上記開き操作の際も、雌雄両開閉部材32・38の擦れ合いや、この両者間の空気の流れないし空気振動による開放音が生じる。この場合の擦れ音については、雄開閉部材32の掛け止め用凸部34が雌開閉部材38の両フラップ40・40内から離脱する際、掛け止め用凸部34の上半部分34a・下半部分34bと両フラップ40・40の掛け止め片41a・41bとが弾性変形しながら擦れ合うことで生じるものである。さらに、空気の流れないし空気振動による音の場合は、既述と同様の笛鳴り音である。それは雄開閉部材32の掛け止め用凸部34が雌開閉部材38の両フラップ40・40内から脱出したことにともなう当該両フラップ40・40内の負圧化によってそこへ一挙に空気流入するからである。この吹笛現象は、開閉具閉鎖時の変形で容積減少した掛け止め用凸部34の報知音発生用凹部37が吸盤状を呈したりしているので増幅されがちであるといえる。また、この開放音における擦れ音や笛鳴り音も、同期的に発生して同時に聴取者(開閉具の閉鎖操作者)に空気伝搬するものであるから、周波数の異なる各音の複合音として聴取者に聴取されることとなる。かかる複合音からなる閉鎖音を正確に文章表現するのは困難であるが、オノマトペを用いて感覚的に表現するならば、「ブチッブチッブチッブチッ……」とか、あるいは、「バリッバリッバリッバリッ……」といった短音が連続するような音質を呈するものである。ちなみにいうと、開閉具31開閉具31の開放速度が比較的遅い場合は上記前者のような音質となり、開閉確認型開閉具31の開放速度が比較的速い場合は上記後者のような音質となる。かかる開放音の音の強さないし音圧も、おおよそ40〜60dBの範囲内にあり、50〜60dBであることが多い。
つぎに、本発明に係る合成樹脂系包装用袋について、図5〜図10に例示された実施形態のものを以下に説明する。
図5〜図10に例示された実施形態の場合、複数の開閉具31・51が袋体11内の袋口側の部位に上下複数段で設けられている。より具体的にいうと、袋体11内の袋口側において、二つの横長開閉具31・51が袋表用フィルム12の内面や袋裏用フィルム13の内面に上下二段で設けられている。開閉具の型式について、一方の開閉具31は前例で述べた「開閉確認型」である。他方の開閉具51は基本的構成に関して一方の開閉具31と共通するものの、既述の凹凸触感部35や報知音発生用凹部37をもたない「非開閉確認型」である。換言して他方の開閉具51は、通常の開閉具ともいえる。したがって、この複数の開閉具31・51の場合、一方が「開閉確認型」、他方が「非開閉確認型」という点で型式が相違するものである。ここで非開閉確認型の開閉具51についていうと、これには、凹凸触感部35や報知音発生用凹部37による開閉確認はないが、目視や通常触感など、通常の開閉具がなし得る範囲内の開閉確認は行える。図5〜図10に例示された各開閉具31・51の場合も、雄開閉部材32と雌開閉部材38とが咬み合い自在に対応するものであり、かつ、雄開閉部材52と雌開閉部材58とが咬み合い自在に対応するものである。非開閉確認型の開閉具31の場合、以下において、「非開閉確認型開閉具」とか単に「開閉具」とか称したりする。
袋体11内の袋口側に設けられる開閉確認型開閉具31と非開閉確認型開閉具51については、いずれが上位になってもよい。すなわち、開閉確認型開閉具31が上段で非開閉確認型開閉具51が下段でも、または、非開閉確認型開閉具51が上段で開閉確認型開閉具31が下段でもよいのである。図5〜図10の実施形態では開閉確認型開閉具31が上段で非開閉確認型開閉具51が下段となっている。この複数の開閉具31・51を袋体11に設ける理由は、微粉体・粘性体・液体含有物または液体からなる被包装物を袋体11内に袋詰めする際、その袋体11に要求される閉鎖性・密封性・漏洩防止性などをより高めるためである。すなわち、袋体11に開閉確認型開閉具31のみを設けるだけでなく、非開閉確認型開閉具51をも増設することで上記の諸特性がより高まる。
図5〜図10の実施形態で袋体11内の袋口側に設けられる開閉確認型開閉具31、しかも、非開閉確認型開閉具51の上位に設けられる開閉確認型開閉具31の場合、前例と同様に、雄開閉部材32や雌開閉部材38を具備してなるものである。この図5〜図10における雌雄両開閉部材32・38は、図1〜図4で説明したものと全く同様の構成であり、かつ、図1〜図4で説明したと同様にして袋表用フィルム12の内面や袋裏用フィルム13の内面に設けられている。したがって、図5〜図10の実施形態における開閉確認型開閉具31については、前例の内容を参照することでその説明を省略する。
図5〜図10の実施形態で袋体11内の袋口側に設けられる非開閉確認型開閉具51、しかも、開閉確認型開閉具31の下位に設けられる非開閉確認型開閉具51は、その基本構成が開閉確認型開閉具31のそれと共通するものである。以下、この非開閉確認型開閉具51について説明する。
図6(A)(B)と図7(B)(C)と図9(B)とを参照して明らかなように、非開閉確認型開閉具51の雄開閉部材52は、その水平中心線を基準にした断面形状が上下非対称となっている。雄開閉部材52は、また、袋裏用フィルム12の内面から袋表用フィルム13の内面に向けて突出する雄基体53と、雄基体53の先端側に一体形成された掛け止め用の凸部54とを有するものである。
図6(A)(B)、図7(B)(C)、図9(B)の各図に例示されている掛け止め用の凸部54は、既述の掛け止め用凸部34と同様、その断面形状が上下非対称の横向き尖頭形である。さらにいうと、この凸部54は、上半部分54aが相対的に小さくて下半部分54bが相対的に大きいものである。この場合における上半部分54aの表面や下半部分54bの表面も、カーブした傾斜面またはフラットな傾斜面からなるものであり、図示例では、既述の凸部34と同様に、上半部分34aや下半部分34bの表面がゆるやかにカーブした傾斜面からなる。さらに、この凸部54の背面側にも、雄基体53を境界にして上下に分離した二つの掛け止め面54c・54dがある。
図6(A)(B)と図7(B)(C)と図9(B)とを参照して明らかなように、非開閉確認型開閉具51の雌開閉部材58は、既述の雌開閉部材38と同様の構成からなる。したがって、当該雌開閉部材58の場合も、その水平中心線を基準にした断面形状が上下対称となっている。さらに、当該雌開閉部材58は、袋裏用フィルム13の内面から袋表用フィルム12の内面に向けて突出する雌基体59と、雌基体59の先端側に一体形成された上下二つのフラップ60・60とを有するものである。この両フラップ60・60は雄開閉部材32の掛け止め用凸部34に対応した掛け止め用のものである。この両フラップ60・60の先端部はそれぞれ掛け止め片61a・61bとして内向きに折れ曲がり、この各掛け止め片61a・61bの内面が、雄開閉部材52の掛け止め面54c・54dに対応した掛け止め面61c・61dとなっている。さらに、上下両フラップ60・60間にはそこに掛け止め用の空間部62が介在しており、この掛け止め用の空間部62内に雄開閉部材52の掛け止め用凸部54が進入したり、また、この掛け止め用の空間部62内から雄開閉部材52の掛け止め用凸部54が離脱したりするものである。
本発明に係る開閉具付き合成樹脂系包装用袋として図5〜図10に例示された実施形態のものは、開閉確認型開閉具31や非開閉確認型開閉具51を介してその袋口を開閉するときに以下のようになる。
図5〜図10において袋体11の袋口を閉じるときは、開閉確認型開閉具31における雄開閉部材32の掛け止め用凸部34をその雌開閉部材38内へ進入させて雌雄両開閉部材32・38を咬合状態にしたり、非開閉確認型開閉具51における雄開閉部材52の掛け止め用凸部54をその雌開閉部材58内へ進入させて雌雄両開閉部材52・58を咬合状態にしたりする。さらにいうと、開閉確認型開閉具31については、既述のとおり、袋体11の一側部において、親指と人差し指とによる二指で表裏両フィルム12・13の上から開閉確認型開閉具31の一端部を挟み付け、この挟み付けによる加圧状態を維持しながら二指を開閉確認型開閉具31の他端部に向けてスライドさせればよい。非開閉確認型開閉具51についても、上記とどうように、所定の二指で表裏両フィルム12・13の上から非開閉確認型開閉具51の一端部を挟み付け、この挟み付けによる加圧状態を維持しながら二指を非開閉確認型開閉具51の他端部に向けてスライドさせればよい。かくて、両開閉具31・51は図6(A)(B)のような咬合状態となり、それによって袋体11の袋口の閉じ状態が開閉確認型開閉具31により保持されるのである。この場合の閉じ操作について、指先の操作いかんで両開閉具31・51を一つ一つ閉じることができるし、また、両開閉具31・51を同時に閉じることもできる。
図5〜図10において袋体11の袋口を開けるときは、開閉確認型開閉具31の雌開閉部材38内にある雄開閉部材32の掛け止め用凸部34をそこから離脱させたり、また、非開閉確認型開閉具51の雌開閉部材58内にある雄開閉部材52の掛け止め用凸部54をそこから離脱させたりするために、所定の開放力を雌雄両開閉部材32・38や雌雄両開閉部材52・58に加える。これに際しては袋体11の袋口において、袋表用フィルム12の上端部と袋裏用フィルム13の上端部とを両手の指先でそれぞれ把持し、二対ある雌雄両開閉部材の咬み合いが外れる方向の力を表裏両フィルム12・13の各上端部に加えることとなる。このようにしたとき、雄開閉部材32の掛け止め用凸部34は、その上半部分34a・下半部分34bが掛け止め片41a・41b付きの両フラップ40・40を押し開く方向に弾性変形させて両フラップ40・40外に脱出する。これと同期して雄開閉部材52の掛け止め用凸部54も、その上半部分54a・下半部分54bが掛け止め片61a・61b付きの両フラップ60・60を押し開く方向に弾性変形させて両フラップ60・60外に脱出する。かくて両開閉具31・51を開き状態にしたとき、袋体11の袋口の開放状態になる。
図5〜図10の実施形態で袋体11の袋口を開閉すべく両開閉具31・51を閉じたり開いたりする場合、これらの開閉確認の状況が、開閉確認型開閉具31と非開閉確認型開閉具51とで異なるものである。はじめに、開閉確認型開閉具31について、この開閉具31の場合はその掛け止め用凸部34の下半部分54bにある凹凸触感部35や報知音発生用凹部37に依拠して既述の閉鎖触感や閉鎖音ならびに開放音が得られることとなるので、それによって、両開閉具31・51の開閉状況を判然と確認することができる。つぎに、非開閉確認型開閉具51の場合、この開閉具41には凹凸触感部35や報知音発生用凹部37がない。したがって、非開閉確認型開閉具51の場合、閉鎖触感・閉鎖音・開放音について、開閉確認型開閉具31ほど高レベルでないにしても、既成開閉具と同程度の閉鎖触感・閉鎖音・開放音は得られる。
図5〜図10の実施形態における両開閉具31・51の場合、袋裏用フィルム13の内面に開閉具31の雄開閉部材32と開閉具51の雄開閉部材52とがあり、袋表用フィルム12の内面に開閉具31の雌開閉部材38と開閉具51の雌開閉部材58とがある。これについて、両フィルム内面のいずれか一方にすべての雄開閉部材32・52があって、両フィルム内面のいずれか他方にすべての雌開閉部材38・58があってもよい。この事項については、図9に例示されたつぎの実施形態にも同様に適用することができる。
つぎに、本発明に係る合成樹脂系包装用袋について、図11に例示された実施形態のものを以下に説明する。
図11(A)に例示された実施形態において、袋体11内の袋口側に設けられた上下二段の両開閉具31・51は、非開閉確認型開閉具51が相対的上位にあって開閉確認型開閉具31がその下位に位置するものである。図11(B)に例示された実施形態の場合、袋体11内の袋口側に設けられた上下二段の両開閉具が、いずれも開閉確認型開閉具31からなるものである。図11(C)に例示された実施形態の場合、開閉確認型開閉具31と非開閉確認型開閉具51とが袋体11内の袋口側に上下三段で設けられている。それは上段に開閉確認型開閉具31、中段に非開閉確認型開閉具51、下段に開閉確認型開閉具31がそれぞれ位置するものである。図11(D)に例示された実施形態でも、開閉確認型開閉具31と非開閉確認型開閉具51とが袋体11内の袋口側に上下三段で設けられている。それは上段に非開閉確認型開閉具51、中段に開閉確認型開閉具31、下段に開閉確認型開閉具51がそれぞれ位置するものである。
図11(A)〜(D)に例示された各実施形態で説明を省略した事項は、図1〜図10の各実施形態で説明した内容と実質的に同一かそれに準ずるものである。よって、図11(A)〜(D)の各実施形態におけるその他の事項は、図1〜図10の各実施形態での説明事項を参照することで省略する。
本発明に係る合成樹脂系包装用袋は開閉確認型開閉具を備えており、それによって、閉鎖触感・閉鎖音・開放音などを得ることができるので、開閉具の開閉状況ないし開閉状態がより判然とする。この技術内容は包装用袋の技術分野に適用することができるので、産業上の利用可能性が十分にある。
11 袋体
12 袋表用フィルム
12a 凸条
13 袋裏用フィルム
13a 凸条
14 サイドシール
15 サイドシール
16 トップシール
17 ボトムシール
31 開閉確認型の開閉具
32 雄開閉部材
33 雄基体
34 掛け止め用の凸部
34a 上半部分
34b 下半部分
34c 掛け止め面
34d 掛け止め面
35 凹凸触感部
36 非凹部
37 報知音発生用凹部
38 雌開閉部材
39 雌基体
40 フラップ
41a 掛け止め片
41b 掛け止め片
41c 掛け止め面
41d 掛け止め面
42 掛け止め用の空間部
51 非開閉確認型の開閉具
52 雄開閉部材
53 雄基体
54 掛け止め用の凸部
54a 上半部分
54b 下半部分
54c 掛け止め面
54d 掛け止め面
58 雌開閉部材
59 雌基体
60 フラップ
61a 掛け止め片
61b 掛け止め片
61c 掛け止め面
61d 掛け止め面
62 掛け止め用の空間部

Claims (5)

  1. 包装用の袋体とこの袋体の袋口を開閉するための横長の開閉具とを構成要素として具備するものであること、および、
    前記開閉具が合成樹脂製で横長の雄開閉部材と合成樹脂製で横長の雌開閉部材とからなるものであり、この雌雄一対の両開閉部材が対面状態において互いに咬み合い自在に対応するものであること、および、
    前記開閉具については、前記雄開閉部材と前記雌開閉部材とが、咬み合い自在となる対面関係と前記袋体内における袋口側の部位と前記袋体内の両側部にわたる横長姿勢とを保持して袋表用フィルムの内面と袋裏用フィルムの内面に設けられていること、および、
    前記開閉具を袋口側の内部に設けられた前記袋体については、前記雄開閉部材の先端部が前記雌開閉部材内に進入してこの雌雄両開閉部材が咬み合うことにより袋口が閉鎖されるものであるとともに、前記雄開閉部材の先端部が前記雌開閉部材内から離脱してこの雌雄両開閉部材の咬み合いが外れることにより袋口が開放されるものであること
    を前提とする開閉具付き合成樹脂系包装用袋において、
    前記開閉具として、閉じ状態の確認と開き状態の確認とが行える開閉確認型の開閉具を具備するものであること、および、
    袋表用と袋裏用の前記両フィルムのうちで、そのいずれか一方のフィルムを一方フィルムとし、その他方のフィルムを他方フィルムとした場合、前記一方フィルムの内面に設けられた前記開閉確認型開閉具の雄開閉部材が、その一方フィルムの内面から他方フィルムの内面に向けて突出する雄基体と、その雄基体の先端側に一体形成された掛け止め用の凸部とを有するものであり、かつ、前記他方フィルムの内面に設けられた前記開閉確認型開閉具の雌開閉部材が、その他方フィルムの内面から一方フィルムの内面に向けて突出する上下一対の掛け止め用のフラップと、この上下両フラップ間に介在する掛け止め用の空間部とを有するものであること、および、
    前記掛け止め用凸部と前記掛け止め用空間部については、前記掛け止め用凸部が前記掛け止め用空間部内に進入したり前記掛け止め用空間部内から離脱したりするものであり、かつ、前記掛け止め用凸部と上下一対の前記両掛け止め用フラップについては、当該掛け止め用凸部が前記掛け止め用空間部内にあるときに互いに掛け止め状態になるものであること、および、
    前記開閉確認型開閉具については、この開閉具を閉じたときの閉じ状態を確認するための凹凸触感部が前記雄開閉部材の掛け止め用凸部に設けられており、かつ、この凹凸触感部は、前記雄開閉部材の長さ方向に沿って交互に並んだ凹みのない非凹部と凹みのある凹部とを有していて、前記掛け止め用凸部の上下中間領域にあること、および、
    前記雄開閉部材の凹凸触感部には、開閉具を開けるときの開き状態を報知したり開閉具を閉じるときの閉じ状態を報知したりするための報知音発生用の凹部があり、その報知音発生用凹部を当該凹凸触感部の凹部が兼ねていること、および、
    前記開閉確認型開閉具の前記雄開閉部材における前記掛け止め用凸部が、相対的に小さい上半部分と相対的に大きい下半部分とからなる上下非対称の横向き尖頭形をしていること、および、
    その掛け止め用凸部の相対的に大きな下半部分側に前記凹凸触感部や前記報知音発生用凹部が形成されていること
    を特徴とする開閉具付き合成樹脂系包装用袋。
  2. 包装用の袋体とこの袋体の袋口を開閉するための横長の開閉具とを構成要素として具備するものであること、および、
    前記開閉具が合成樹脂製で横長の雄開閉部材と合成樹脂製で横長の雌開閉部材とからなるものであり、この雌雄一対の両開閉部材が対面状態において互いに咬み合い自在に対応するものであること、および、
    前記開閉具については、前記雄開閉部材と前記雌開閉部材とが、咬み合い自在となる対面関係と前記袋体内における袋口側の部位と前記袋体内の両側部にわたる横長姿勢とを保持して袋表用フィルムの内面と袋裏用フィルムの内面に設けられていること、および、
    前記開閉具を袋口側の内部に設けられた前記袋体については、前記雄開閉部材の先端部が前記雌開閉部材内に進入してこの雌雄両開閉部材が咬み合うことにより袋口が閉鎖されるものであるとともに、前記雄開閉部材の先端部が前記雌開閉部材内から離脱してこの雌雄両開閉部材の咬み合いが外れることにより袋口が開放されるものであること
    を前提とする開閉具付き合成樹脂系包装用袋において、
    前記開閉具として、閉じ状態の確認と開き状態の確認とが行える開閉確認型の開閉具を具備するものであること、および、
    袋表用と袋裏用の前記両フィルムのうちで、そのいずれか一方のフィルムを一方フィルムとし、その他方のフィルムを他方フィルムとした場合、前記一方フィルムの内面に設けられた前記開閉確認型開閉具の雄開閉部材が、その一方フィルムの内面から他方フィルムの内面に向けて突出する雄基体と、その雄基体の先端側に一体形成された掛け止め用の凸部とを有するものであり、かつ、前記他方フィルムの内面に設けられた前記開閉確認型開閉具の雌開閉部材が、その他方フィルムの内面から一方フィルムの内面に向けて突出する上下一対の掛け止め用のフラップと、この上下両フラップ間に介在する掛け止め用の空間部とを有するものであること、および、
    前記掛け止め用凸部と前記掛け止め用空間部については、前記掛け止め用凸部が前記掛け止め用空間部内に進入したり前記掛け止め用空間部内から離脱したりするものであり、かつ、前記掛け止め用凸部と上下一対の前記両掛け止め用フラップについては、当該掛け止め用凸部が前記掛け止め用空間部内にあるときに互いに掛け止め状態になるものであること、および、
    前記開閉確認型開閉具については、この開閉具を閉じたときの閉じ状態を確認するための凹凸触感部が前記雄開閉部材の掛け止め用凸部に設けられており、かつ、この凹凸触感部は、前記雄開閉部材の長さ方向に沿って交互に並んだ凹みのない非凹部と凹みのある凹部とを有していて、前記掛け止め用凸部の上下中間領域にあること、および、
    前記雄開閉部材の凹凸触感部には、開閉具を開けるときの開き状態を報知したり開閉具を閉じるときの閉じ状態を報知したりするための報知音発生用の凹部があり、その報知音発生用凹部を当該凹凸触感部の凹部が兼ねていること、および、
    T=[C×N]/[Q]×[100]なる式中、Qを前記掛け止め用凸部の体積、Cを前記報知音発生用凹部一つ当たりの容積、Nを前記掛け止め用凸部における前記報知音発生用凹部の数、Tをすべての前記報知音発生用凹部が前記掛け止め用凸部に占める割合とした場合、T%が15〜45%の範囲内にあること
    を特徴とする開閉具付き合成樹脂系包装用袋。
  3. 請求項1に記載された開閉具付き合成樹脂系包装用袋において、
    合成樹脂製で横長の雄開閉部材と合成樹脂製で横長の雌開閉部材とを雌雄一対の咬み合い自在な開閉部材とする開閉具が、前記開閉確認型開閉具に近接かつ平行して袋体内の袋口側に設けられており、前記開閉確認型開閉具とこれに近接かつ平行する開閉具とが上下複数段をなしていること
    を特徴とする開閉具付き合成樹脂系包装用袋。
  4. 請求項3に記載された開閉具付き合成樹脂系包装用袋において、
    互いに近接して平行する上下二段の開閉具が前記袋体内の袋口側に設けられており、その上段側にある前記開閉具が前記開閉確認型のものであり、その下段側にある前記開閉具が前記開閉確認型のものでないこと
    を特徴とする開閉具付き合成樹脂系包装用袋。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載された開閉具付き合成樹脂系包装用袋において、
    前記開閉確認型開閉具の前記雄開閉部材が有する前記掛け止め用凸部について、その掛け止め用凸部における前記凹凸触感部と前記報知音発生用凹部とが加圧成形されたものからなること
    を特徴とする開閉具付き合成樹脂系包装用袋。
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