JP6845044B2 - 無線通信装置および周波数オフセット補償方法 - Google Patents

無線通信装置および周波数オフセット補償方法 Download PDF

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Description

本発明は、複数の周波数帯を利用して信号を伝送する無線通信システムにおいて使用される無線通信装置および周波数オフセット補償方法に係わる。
無線通信システムにおいて、送信器は、所定の周波数の搬送波を利用してデータを送信する。搬送波は、送信器内に実装される送信器ローカル発振器により生成される。一方、受信器は、搬送波周波数と同じ周波数の発振信号を受信信号に乗算してベースバンド帯にダウンコンバートした後にデータを再生する。この発振信号は、受信器内に実装される受信器ローカル発振器により生成される。ただし、送信器ローカル発振器の発振周波数および受信器ローカル発振器の発振周波数は、それぞれ誤差を含んでいる。このため、搬送波の周波数と受信器において生成される発振信号の周波数とが完全に一致することは稀である。以下の記載では、搬送波の周波数と受信器において生成される発振信号の周波数との間の差分を周波数オフセットと呼ぶことがある。
周波数オフセットが大きいときは、受信器は、受信信号からデータを適切に再生できないことがある。よって、受信器は、周波数オフセットを補償する機能を備える。
ところで、近年、通信容量を大きくするために、複数の周波数帯を利用して信号を伝送する通信方式が検討されている。例えば、920MHz帯、2.4GHz帯、5GHz帯のうちの2つ以上の周波数帯を利用して信号が伝送される。そして、複数の周波数帯を利用して信号を伝送する通信方式においては、周波数帯ごとに周波数オフセットが補償される。
例えば、IEEE(The Institute of Electrical and Electronics Engineers)シリーズのIEEE802.11a/g/n/ac規格に準拠した無線通信装置におけるWLAN(無線LAN)の周波数オフセットの補償は、フレームの先頭に付加されたプリアンブルと呼ばれる既知の信号に基づいて行われる。プリアンブル信号には、STF(short training field)、LTF(long training field)と呼ばれる繰返し波形の信号が含まれているため、受信信号に対して自己相関処理または相互相関処理を行うことにより、周波数オフセットを推定することができる。
また、周波数オフセットを補償する技術として、送信器から送信された周波数同期用信号の周波数オフセットを受信器が推定し、推定した周波数オフセットに基づき周波数補正信号を送信器にフィードバックする方法が提案されている。そして、この方法では、受信器からフィードバックされた周波数補正信号に基づいて、自己の信号の周波数を送信器が補正する(例えば、特許文献1参照)。
特開2015−162879号公報
複数の周波数帯を利用して信号を伝送する無線通信システムでは、通常、周波数帯ごとに周波数オフセットが異なる。ここで、繰返し間隔の長い系列(たとえば、LTF)を使用すれば、雑音の影響を抑制しながら周波数オフセットを精度よく推定することができる。ところが、繰返し間隔の長い系列を使用する場合、推定可能な周波数オフセットの範囲が狭くなってしまう。よって、周波数オフセットの大きい周波数帯においては、繰返し間隔の短い系列を使用して周波数オフセットを推定することになる。ところが、繰返し間隔の短い系列を使用する場合、雑音耐性が低くなってしまう。
本発明の1つの側面に係わる目的は、複数の周波数帯を利用して信号を伝送する無線通信システムにおいて、雑音耐性を低下させることなく、各周波数帯の周波数オフセットを精度よく補償する装置および方法を提供することである。
本発明の1つの態様の無線通信装置は、第1の周波数帯を利用して伝送される第1の信号および第2の周波数帯を利用して伝送される第2の信号を受信する無線通信装置であって、発振器と、前記発振器の出力信号から生成される第1の局発信号で前記第1の信号をダウンコンバートして第1のダウンコンバート信号を生成すると共に、前記発振器の出力信号から生成される第2の局発信号で前記第2の信号をダウンコンバートして第2のダウンコンバート信号を生成するダウンコンバート回路と、前記第1の周波数帯の周波数オフセットおよび前記第2の周波数帯の周波数オフセットを補償する周波数オフセット処理部と、を備え、前記周波数オフセット処理部は、前記第1のダウンコンバート信号に基づいて前記第1の周波数帯の周波数オフセットを推定する第1の推定部と、前記第1の推定部により推定された周波数オフセットに基づいて、前記第1の周波数帯の周波数オフセットを補償する第1の補償部と、前記第1の推定部により推定された周波数オフセットに基づいて前記第2のダウンコンバート信号を補正することにより、前記第2の周波数帯の周波数オフセットを補償する仮補償部と、前記仮補償部により補正された前記第2のダウンコンバート信号に基づいて、前記仮補償部により周波数オフセットが補償された前記第2の周波数帯の残留周波数オフセットを推定する第2の推定部と、前記第2の推定部により推定された残留周波数オフセットに基づいて、前記仮補償部により周波数オフセットが補償された前記第2の周波数帯の残留周波数オフセットを補償する第2の補償部と、を備える。
上述の態様によれば、複数の周波数帯を利用して信号を伝送する無線通信システムにおいて、雑音耐性を低下させることなく、各周波数帯の周波数オフセットを精度よく補償することができる。
本発明の実施形態に係わる無線通信システムの一例を示す図である。 無線通信装置が備える送信回路の一例を示す図である。 無線通信装置が備える受信回路の一例を示す図である。 第1の実施形態に係わる無線通信装置において使用される周波数オフセット処理部の一例を示す図である。 周波数オフセット処理部の処理の一例を示す図である。 第2の実施形態に係わる無線通信装置において使用される周波数オフセット処理部の一例を示す図である。
図1は、本発明の実施形態に係わる無線通信システムの一例を示す。図1に示す無線通信システム1は、特に限定されるものではないが、例えば、無線LANシステムである。また、無線通信システム1は、無線通信装置2、3を含む。各無線通信装置2、3は、例えば、ユーザ端末である。ユーザ端末は、モバイル端末であってもよい。
無線通信装置2、3は、複数の周波数帯を利用してデータを伝送できる。具体的には、無線通信装置2、3は、複数の周波数帯を同時に利用してデータを伝送できる。この実施例では、無線通信装置2、3は、920MHz帯、2.4GHz帯、5GHz帯のうちの2つ以上を同時に利用してデータを伝送できる。なお、無線通信装置2、3間の通信品質は、周波数帯ごとに異なる。よって、無線通信装置2、3は、周波数帯ごとに異なる変調方式および異なる符号でデータを伝送してもよい。
図2は、無線通信装置2、3が備える送信回路の一例を示す。送信回路10は、この例では、図2に示すように、信号生成回路11a〜11c、局部発振器12、シンセサイザ13、ミキサ14a〜14cを備える。なお、送信回路10は、図2に示していない他の回路要素を備えていてもよい。
信号生成回路11a〜11cは、それぞれ、入力データから変調信号を生成する。具体的には、各信号生成回路11a〜11cは、例えば、フレーム生成器、符号化器、変調器を備える。フレーム生成器は、入力データから送信フレームを生成する。符号化器は、送信フレームのビット列を符号化する。変調器は、符号化されたビット列から変調信号を生成する。
局部発振器12は、所定の発振周波数の局発信号を出力する。シンセサイザ13は、局部発振器12から出力される局発信号を利用して、指定された周波数の発振信号を生成する。この実施例では、シンセサイザ13は、920MHz帯発振信号、2.4GHz帯発振信号、および5GHz帯発振信号を生成する。
ミキサ14a〜14cは、それぞれ、信号生成回路11a〜11cにより生成される変調信号に対応する発振信号を掛け合わせる。すなわち、信号生成回路11aにより生成される変調信号に920MHz帯発振信号が掛け合わされ、信号生成回路11bにより生成される変調信号に2.4GHz帯発振信号が掛け合わされ、信号生成回路11cにより生成される変調信号に5GHz帯発振信号が掛け合わされる。この結果、信号生成回路11a、11b、11cにより生成される変調信号は、それぞれ、920MHz帯、2.4GHz帯、5GHz帯にアップコンバートされる。そして、アップコンバートされた各変調信号は、アンテナを介して出力される。なお、各周波数帯の変調信号は、互いに異なるアンテナを介して出力されるようにしてもよい。
このように、送信回路10は、920MHz帯信号、2.4GHz帯信号、5GHz帯信号を出力することができる。そして、送信回路10から出力される無線信号(すなわち、920MHz帯信号、2.4GHz帯信号、5GHz帯信号)は、送信回路10の無線エリア内に位置する無線通信装置により受信される。
図3は、無線通信装置2、3が備える受信回路の一例を示す。受信回路20は、この例では、図3に示すように、局部発振器21、シンセサイザ22、ミキサ23a〜23c、A/D変換器24、信号検出器25、同期検出器26、周波数オフセット処理部27、データ再生器28、優先度判定器29を備える。なお、受信回路20は、図3に示していない他の回路要素を備えていてもよい。そして、受信回路20は、図2に示す送信回路10から出力される無線信号を受信する。
局部発振器21およびシンセサイザ22は、送信回路10に実装される局部発振器12およびシンセサイザ13と実質的に同じである。すなわち、局部発振器21は、所定の発振周波数の局発信号を出力する。シンセサイザ22は、局部発振器21から出力される局発信号を利用して、指定された周波数の発振信号を生成する。この実施例では、シンセサイザ22は、920MHz帯発振信号、2.4GHz帯発振信号、および5GHz帯発振信号を生成する。
ミキサ23a〜23cは、それぞれ、受信信号に対して対応する発振信号を掛け合わせる。この例では、アンテナを介して受信される920MHz帯信号、2.4GHz帯信号、5GHz帯信号が、それぞれ、ミキサ23a、23b、23cに導かれるものとする。この場合、ミキサ23aにおいて920MHz帯信号に920MHz帯発振信号が掛け合わされる。同様に、ミキサ23bにおいて2.4GHz帯信号に2.4GHz帯発振信号が掛け合わされ、ミキサ23cにおいて5GHz帯信号に5GHz帯発振信号が掛け合わされる。この結果、各受信信号は、ベースバンド領域にダウンコンバートされる。
以下の記載では、ミキサ23a、23b、23cによりダウンコンバートされた信号をそれぞれ「Sa」「Sb」「Sc」と呼ぶことがある。信号Saは、920MHz帯を利用して伝送された信号を表す。同様に、信号Sbは、2.4GHz帯を利用して伝送された信号を表し、信号Scは、5GHz帯を利用して伝送された信号を表す。
ここで、シンセサイザ22により生成される各発振信号の周波数は、それぞれ、送信回路10においてシンセサイザ13により生成される対応する発振信号の周波数とほぼ同じである。ところが、送信回路10および受信回路20において対応する発振信号の周波数が互いに完全に一致することはない。このため、各信号Sa〜Scは、それぞれ周波数オフセットを有する。なお、信号Saの周波数オフセットは、送信回路10において使用される920MHz帯発振信号の周波数(すなわち、920MHz帯信号の搬送波周波数)と受信回路20において使用される920MHz帯発振信号の周波数との差分に相当する。信号Sbの周波数オフセットは、送信回路10において使用される2.4GHz帯発振信号の周波数(すなわち、2.4GHz帯信号の搬送波周波数)と受信回路20において使用される2.4GHz帯発振信号の周波数との差分に相当する。信号Scの周波数オフセットは、送信回路10において使用される5GHz帯発振信号の周波数(すなわち、5GHz帯信号の搬送波周波数)と受信回路20において使用される5GHz帯発振信号の周波数との差分に相当する。
A/D変換器24は、ミキサ23a〜23cから出力される信号Sa〜Scをそれぞれデジタル信号に変換する。信号検出器25は、A/D変換器24によりデジタル信号に変換された信号Sa〜Scを検出する。1つの実施形態においては、信号検出器25において、各信号Sa〜Scの電界情報が検出される。電界情報は、信号のI成分およびQ成分を表す。また、信号検出器25は、SNRモニタ25xを備えていてもよい。SNRモニタ25xは、各信号Sa〜Scの信号対雑音比(すなわち、SNR)を検出する。
同期検出器26は、信号検出器25の出力信号(例えば、電界情報)に基づいて、同期タイミングを検出する。例えば、IEEE802.11a/g/n/acなどのWLAN規格では、送信回路10から送信される各フレームの先頭に所定のプリアンブルが設定されている。プリアンブルは、既知のパターンを含む。そして、同期検出器26は、受信信号においてプリアンブルをモニタすることによりフレーム同期を確立する。具体的には、同期検出器26は、プリアンブルを用いた自己相関処理または相互相関処理によりフレーム同期を確立する。なお、同期検出器26は、各信号Sa〜Scについて同期タイミングを検出する。
周波数オフセット処理部27は、同期検出器26により検出される同期タイミングを利用して、各周波数帯における周波数オフセットを補償する。すなわち、周波数オフセット処理部27は、各信号Sa〜Scの周波数オフセットを補償する。そして、データ再生器28は、周波数オフセット処理部27により周波数オフセットが補償された信号Sa〜Scからデータを再生する。
このように、受信回路20は、複数の周波数帯を利用して同時に伝送される信号からデータを再生する。ここで、従来の技術であれば、周波数帯ごとに独立して周波数オフセットが補償される。これに対して、本発明の実施形態に係わる受信回路20では、優先度判定器29により、複数の周波数帯の中から1つの周波数帯が指定される。そして、周波数オフセット処理部27は、指定された周波数帯について周波数オフセットを推定し、この推定値を利用して他の周波数帯の周波数オフセットを補償する。
なお、優先度判定器29は、予め決められたポリシに従って複数の周波数帯の中から1つの周波数帯を指定する。例えば、優先度判定器29は、通信品質が最も良好な周波数帯を選択してもよい。この場合、優先度判定器29は、SNRモニタ25xにより検出されるSNR(signal-noise ratio)に基づいて周波数帯を選択する。或いは、優先度判定器29は、周波数の最も低い周波数帯を選択してもよい。
なお、信号検出器25、同期検出器26、周波数オフセット処理部27、データ再生器28、優先度判定器29は、デジタル信号を処理するプロセッサシステムまたはデジタル信号処理回路により実現される。プロセッサシステムは、プロセッサエレメントおよびメモリを含み、与えられたプログラムを実行することにより信号検出器25、同期検出器26、周波数オフセット処理部27、データ再生器28、優先度判定器29の機能を提供する。デジタル信号処理回路は、例えば、FPGA(Field Programmable Gate Array)であり、信号検出器25、同期検出器26、周波数オフセット処理部27、データ再生器28、優先度判定器29の機能を提供する。
<周波数オフセットの推定>
周波数オフセットは、受信信号中に所定の繰返し間隔で挿入されている系列を利用して推定される。この系列は、例えば、各フレームの先頭に付加されているプリアンブルにより実現される。以下、周波数オフセットの推定方法の一例を記載する。
周波数オフセットΔfが存在する場合、受信信号は、(1)式で表すことができる。
r(t)は、周波数オフセットがゼロであるときの受信信号を表す。
ここで、周波数オフセット処理部27は、相互相関処理でプリアンブルを検出することにより周波数オフセットを推定するものとする。この場合、周波数オフセット処理部27は、相関器を用いて受信信号と既知信号パターンsとの間の相関を計算する。そうすると、相関値cは、(2)式で表される。
既知信号パターンsは、この例では、プリアンブルの信号パターンを表す。「*」は、複素共役を表す。そして、受信信号中のプリアンブルが周波数オフセット処理部27に入力されたときに、相関値cはピークを有する。すなわち、「r(t-τ)=s(τ)」において相関値cはピークを有する。
ここで、受信信号rには、周期Tでプリアンブルが挿入されているものとする。そうすると、(3)式で示すように、時刻tにおいて相関値cはピークを有する場合、時刻t+nTにおいても相関値cはピークを有する。nは任意の自然数である。
周波数オフセット処理部27は、相関値cのピークが現れるタイミングで受信信号の位相を検出する。そして、周波数オフセット処理部27は、時刻t+nTおよび時刻t+(n+1)Tにおいて検出される位相の差分に基づいて周波数オフセットを推定する。即ち、(4)式により周波数オフセットΔfが推定される。
angle{}は、偏角を求める関数を表し、その値域は±πである。
よって、上述の方法においては、推定可能な周波数オフセットの範囲は、±1/2Tである。例えば、IEEE802.11aでは、各フレームの先頭に付加されているプリアンブル(STF:short training field)を利用して周波数オフセットが推定される。ここで、STFは、0.8μ秒間隔で挿入される。よって、推定可能な周波数オフセットは、(5)式で計算される。
このように、推定可能な周波数オフセット量は、プリアンブルが挿入される繰返し間隔Tに依存する。ところが、繰返し間隔Tが短い系列を使用すれば、推定可能な周波数オフセット量は大きくなが、雑音耐性が劣化する。一方、繰返し間隔Tが長い系列を使用すれば、雑音耐性は高くなるが、推定可能な周波数オフセット量は小さくなってしまう。すなわち、推定可能な周波数オフセット量および雑音耐性は、トレードオフの関係を有する。
<第1の実施形態>
図4は、本発明の第1の実施形態に係わる無線通信装置2、3において使用される周波数オフセット処理部27の一例を示す。この実施例では、無線通信装置2、3は、N個の周波数帯を利用してデータを伝送する。図1〜図3に示す実施例では、無線通信装置2、3は、3個の周波数帯(920MHz帯、2.4GHz帯、5GHz帯)を利用してデータを伝送する。
周波数オフセット処理部27は、図4に示すように、推定器31−1〜31−N、補償器32−1〜32−N、仮補償器33−2〜33−Nを備える。そして、信号Sa〜Snが周波数オフセット処理部27に入力される。信号Sa〜Snは、図3に示す例では、ミキサ23a〜23cから出力される信号Sa〜Scに相当する。
周波数オフセット処理部27は、優先度判定器29から与えられる優先度情報に基づいて、入力信号Sa〜Snの中から1つの信号を選択する。ここで、優先度判定器29は、複数の周波数帯の中から1つの周波数帯を指定する。例えば、優先度判定器29は、複数の周波数帯の中で最もSNRが高い周波数帯を選択する。或いは、優先度判定器29は、周波数の最も低い周波数帯を選択してもよい。そして、優先度判定器29は、選択した周波数帯を表す優先度情報を生成する。そうすると、周波数オフセット処理部27は、優先度判定器29により選択された周波数帯を認識する。したがって、周波数オフセット処理部27は、入力信号Sa〜Snの中から、優先度情報により指定される周波数帯を利用して伝送されてきた信号を選択する。
以下の記載では、優先度情報に基づいて選択される信号(即ち、最も優先度の高い周波数帯を利用して伝送されてきた信号)を「S1」と呼ぶことがある。なお、信号S1は、周波数オフセット処理部27において推定器31−1に導かれる。また、選択されなかった他の信号は、「S2」〜「SN」で表記される。信号S2〜SNは、それぞれ仮補償器33−2〜33−Nに導かれる。
推定器31−1は、信号S1の周波数オフセットを推定する。周波数オフセットは、例えば、(1)〜(4)式を用いて推定される。そして、補償器32−1は、推定器31−1の推定結果に基づいて、信号S1の周波数オフセットを補償する。具体的には、補償器32−1は、推定器31−1により推定された周波数オフセットに応じて信号S1の位相をシフトさせる。信号S1がI成分およびQ成分で表されているときは、推定器31−1により推定された周波数オフセットに応じてI成分およびQ成分がそれぞれ補正される。この結果、周波数オフセットが補償された信号S1が生成される。
仮補償器33−2は、信号S1の周波数オフセットの推定値に基づいて、信号S2の周波数オフセットを補償する。ここで、各周波数帯の信号は、送信回路10において同一の発振器(図2では、局部発振器12)の出力信号を使用して生成される。また、各周波数帯の信号は、受信回路20において同一発振器(図3では、局部発振器21)を使用してダウンコンバートされる。よって、各周波数帯の周波数偏差Δfppmは、実質的に互いに同じと考えることができる。なお、周波数偏差は、発振器の目標周波数に対する、発振器の実際の発振周波数と目標周波数との差分の比に相当する。
したがって、周波数帯iにおける周波数オフセットΔfiは(6)式で表すことができる。なお、iは、各周波数帯を識別する。また、fiは、周波数帯iのキャリア周波数を表す。
このように、周波数オフセットは、周波数帯の周波数に比例する。すなわち、周波数の低い周波数帯ほど周波数オフセットが小さく、周波数の高い周波数帯ほど周波数オフセットが大きい。
信号S1の周波数オフセットの推定値は(7)式で表される。なお、δ1は、推定器31−1による推定誤差を表す。
したがって、信号S1の周波数オフセットの推定値を用いて信号S2の周波数オフセットを補償する場合、その補償量は(8)式で表される。
そして、仮補償器33−2は、(8)式の計算結果に従って信号S2の周波数オフセットを仮補償する。ここで、仮補償器33−2の処理は、上述した補償器32−1の処理と実質的に同じである。すなわち、仮補償器33−2は、(8)式の計算結果に従って信号S2の位相をシフトさせる。この結果、周波数オフセットが仮補償された信号S2が生成される。
ただし、(7)式に示すように、推定器31−1は推定誤差δ1を有する。このため、仮補償器33−2の出力信号は、周波数オフセットが残っている。以下の記載では、仮補償器の出力信号に残っている周波数オフセットを「残留周波数オフセット」と呼ぶことがある。仮補償器33−2の出力信号の残留周波数オフセットは、(9)式で表すことができる。
推定器31−2は、仮補償器33−2の出力信号(すなわち、周波数オフセットが仮補償された信号S2)の周波数オフセットを推定する。このとき、(9)式で表される残留周波数オフセットが推定される。そして、補償器32−2は、推定器31−2の推定結果に基づいて、信号S2の周波数オフセットをさらに補償する。具体的には、補償器32−2は、推定器31−2により推定された周波数オフセットに応じて信号S2の位相をさらにシフトさせる。この結果、2段階に周波数オフセットが補償された信号S1が生成される。
以下、同様に、他の周波数帯の受信信号の周波数オフセットが補償される。図4では、仮補償器33−Nは、推定器31−1の推定結果(即ち、信号S1の周波数オフセットの推定値)に基づいて、信号SNの周波数オフセットを仮補償する。推定器31−Nは、仮補償器33−Nの出力信号(すなわち、周波数オフセットが仮補償された信号SN)の周波数オフセットを推定する。そして、補償器32−Nは、推定器31−Nの推定結果に基づいて、信号SNの周波数オフセットをさらに補償する。この結果、2段階に周波数オフセットが補償された信号SNが生成される。
図5は、周波数オフセット処理部27の処理の一例を示す。この実施例では、無線通信装置は、920MHz帯、2.4GHz帯、5GHz帯の信号を受信する。ここで、優先度判定器29は、各周波数帯の周波数に基づいて、各周波数帯の優先度を決定する。具体的には、周波数の低い周波数帯ほど高い優先度が与えられる。この結果、以下のように優先度が判定される。
優先度1:920MHz帯(信号S1)
優先度2:2.4GHz帯(信号S2)
優先度3:5GHz帯(信号S3)
920MHz帯を利用して伝送される信号S1の周波数オフセットΔf1が500kHzである。ここで、各周波数帯の周波数偏差は互いに同じであるものとする。この場合、2.4GHz帯を利用して伝送される信号S2の周波数オフセットΔf2は1304kHzであり、5GHz帯を利用して伝送される信号S3の周波数オフセットΔf3は2717kHzである。さらに、推定器31−1〜31−3により推定可能な周波数オフセットは±625kHzであるものとする。
最も優先度の高い周波数帯の信号S1は、推定器31−1に導かれる。そうすると、推定器31−1は、信号S1の周波数オフセットを推定する。この実施例では、推定器31−1により推定された信号S1の周波数オフセットは490kHzである。すなわち、推定器31−1による推定誤差δ1は10kHzである。
信号S2は、仮補償器33−2に導かれる。ここで、仮補償器33−2には、推定器31−1により得られる信号S1の周波数オフセットの推定値(490kHz)が与えられる。そうすると、仮補償器33−2は、(8)式で算出される補償量だけ信号S2の周波数オフセットを仮補償する。ただし、推定器31−1による推定誤差が存在するので、仮補償器33−2の出力信号は、残留周波数オフセット(26kHz)を有する。したがって、推定器31−2は、この残留オフセットを推定する。
このように、図5に示す例では、信号S2の周波数オフセットは1304kHzであり、推定器31−2を用いて推定可能な周波数オフセットよりも大きい。この場合、推定器31−2は、信号S2の周波数オフセットを直接的に推定することはできない。そこで、第1の実施形態においては、信号S2の周波数オフセットは、仮補償器33−2を利用して仮補償される。この結果、信号S2の周波数オフセットは、推定器31−2を用いて推定可能な周波数オフセットの範囲内に抑制される。したがって、推定器31−2は、信号S2の周波数オフセット(すなわち、残留周波数オフセット)を精度よく推定できる。
なお、各フレームの先頭に付加されるプリアンブルの繰返し周期を短くすれば、仮補償器33−2を実装しなくても、推定器31−2は、信号S2の周波数オフセットを直接的に推定することができる。しかし、プリアンブルの繰返し周期を短くすると、雑音耐性が低下する。換言すれば、第1の実施形態によれば、雑音耐性を低下させることなく、大きな周波数オフセットを推定および補償することが可能である。
信号S3の周波数オフセットを推定する処理は、信号S2の周波数オフセットを推定する処理と実質的に同じである。すなわち、信号S3は、仮補償器33−3に導かれる。また、仮補償器33−3にも、推定器31−1により得られる信号S1の周波数オフセットの推定値(490kHz)が与えられる。そうすると、仮補償器33−3は、(8)式で算出される補償量だけ信号S3の周波数オフセットを仮補償する。この場合、仮補償器33−3の出力信号は、残留周波数オフセット(54kHz)を有する。そして、推定器31−3は、この残留オフセットを推定する。
<第2の実施形態>
図6は、本発明の第2の実施形態に係わる無線通信装置2、3において使用される周波数オフセット処理部27の一例を示す。なお、第2の実施形態では、各周波数帯の周波数偏差が完全に同一であるケースを想定する。
推定器31−1および補償器32−1の動作は、第1および第2の実施形態において実質的に同じである。よって、推定器31−1および補償器32−1の動作についての説明を省略する。
仮補償器33−2は、推定器31−1による推定値を利用して信号S2の周波数オフセットを補償する。ここで、各周波数帯の周波数偏差が完全に同一である場合には、仮補償器33−2による補償の精度は、補償器32−1による補償の精度と同等である。したがって、仮補償器33−2の出力信号に対してさらに周波数オフセット補償を行う必要はない。すなわち、第1の実施形態と異なり、第2の実施形態では、信号S2に対して推定器31−2および補償器32−2を設ける必要はない。
同様に、仮補償器33−Nは、推定器31−1による推定値を利用して信号SNの周波数オフセットを補償する。ここで、仮補償器33−Nによる補償の精度も、補償器32−1による補償の精度と同等である。したがって、仮補償器33−Nの出力信号に対してさらに周波数オフセット補償を行う必要はない。すなわち、第2の実施形態では、信号SNに対して推定器31−Nおよび補償器32−Nを設ける必要はない。
このように、各周波数帯の周波数偏差が完全に同一であるケースでは、仮補償器33−2〜33−Nは、それぞれ、周波数オフセットを補償する補償器として動作する。したがって、第2の実施形態によれば、第1の実施形態と比較して、周波数オフセットを推定する処理を削減することができる。
<第3の実施形態>
第1の実施形態では、各周波数帯の周波数偏差は、実質的に互いに同じと仮定しているが、第3の実施形態では、周波数帯毎に周波数偏差よりも小さな差があるケースを想定する。なお、第3の実施形態の周波数オフセット処理部27は、図4に示す第1の実施形態の周波数オフセット処理部27の構成と実質的に同様であるため説明を省略する。
周波数帯ごとに周波数偏差よりも小さい周波数誤差が存在する場合、周波数帯iの周波数オフセットΔfiは(10)式で表される。
Δfppmは、周波数偏差を表す。Δfppm_iは、周波数偏差よりも小さい微小な周波数誤差を表す。fiは、周波数帯iのキャリア周波数を表す。
この場合、最も優先度の高い周波数帯の周波数オフセットの推定値は(11)式で表される。なお、δ1は、推定器31−1による推定誤差を表す。
したがって、信号S1の周波数オフセットの推定値を用いて信号S2の周波数オフセットを補償する場合、その補償量は(12)式で表される。
また、仮補償器33−2の出力信号の残留周波数オフセットは、(13)式で表すことができる。
すなわち、推定器31−2は、この残留周波数オフセットを推定する。そして、補償器32−2は、推定器31−2により推定された残留周波数オフセットを補償する。同様に、他の周波数帯の受信信号の周波数オフセットが補償される。この結果、2段階に周波数オフセットが補償された信号SNが生成される。第3の実施形態の構成によれば、第1の実施形態と比較して周波数帯毎に周波数偏差よりも小さな差がある場合であっても周波数オフセットを推定および補償することができる。
なお、本発明は上述した実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階でのその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成することができる。例えば、実施形態に示される全構成要素を適宜組み合わせても良い。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。このような、発明の趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変形や応用が可能であることはもちろんである。
1 無線通信システム
2、3 無線通信装置
10 送信回路
11a〜11c 信号生成回路
12 局部発振器
13 シンセサイザ
14a〜14c ミキサ
20 受信回路
21 局部発振器
22 シンセサイザ
23a〜23c ミキサ
24 A/D変換器
25 信号検出器
25x SNRモニタ
26 同期検出器
27 周波数オフセット処理部
28 データ再生器
29 優先度判定器
31−1〜31−N 推定器
32−1〜32−N 補償器
33−2〜33−N 仮補償器

Claims (6)

  1. 第1の周波数帯を利用して伝送される第1の信号および第2の周波数帯を利用して伝送される第2の信号を受信する無線通信装置であって、
    発振器と、
    前記発振器の出力信号から生成される第1の局発信号で前記第1の信号をダウンコンバートして第1のダウンコンバート信号を生成すると共に、前記発振器の出力信号から生成される第2の局発信号で前記第2の信号をダウンコンバートして第2のダウンコンバート信号を生成するダウンコンバート回路と、
    前記第1の周波数帯の周波数オフセットおよび前記第2の周波数帯の周波数オフセットを補償する周波数オフセット処理部と、を備え、
    前記周波数オフセット処理部は、
    前記第1のダウンコンバート信号に基づいて前記第1の周波数帯の周波数オフセットを推定する第1の推定部と、
    前記第1の推定部により推定された周波数オフセットに基づいて、前記第1の周波数帯の周波数オフセットを補償する第1の補償部と、
    前記第1の推定部により推定された周波数オフセットに基づいて前記第2のダウンコンバート信号を補正することにより、前記第2の周波数帯の周波数オフセットを補償する仮補償部と、
    前記仮補償部により補正された前記第2のダウンコンバート信号に基づいて、前記仮補償部により周波数オフセットが補償された前記第2の周波数帯の残留周波数オフセットを推定する第2の推定部と、
    前記第2の推定部により推定された残留周波数オフセットに基づいて、前記仮補償部により周波数オフセットが補償された前記第2の周波数帯の残留周波数オフセットを補償する第2の補償部と、を備える
    ことを特徴とする無線通信装置。
  2. 第1の周波数帯を利用して伝送される第1の信号および第2の周波数帯を利用して伝送される第2の信号を受信する無線通信装置であって、
    発振器と、
    前記発振器の出力信号から生成される第1の局発信号で前記第1の信号をダウンコンバートして第1のダウンコンバート信号を生成すると共に、前記発振器の出力信号から生成される第2の局発信号で前記第2の信号をダウンコンバートして第2のダウンコンバート信号を生成するダウンコンバート回路と、
    所定の優先度に基づいて前記第1の周波数帯または前記第2の周波数帯を選択する選択部と、
    前記第1の周波数帯の周波数オフセットおよび前記第2の周波数帯の周波数オフセットを補償する周波数オフセット処理部と、を備え、
    前記周波数オフセット処理部は、
    前記選択部により前記第1の周波数帯が選択されたときに、前記第1のダウンコンバート信号に基づいて前記第1の周波数帯の周波数オフセットを推定する第1の推定部と、
    前記第1の推定部により推定された周波数オフセットに基づいて、前記第1の周波数帯の周波数オフセットを補償する第1の補償部と、
    前記第1の推定部により推定された周波数オフセットに基づいて前記第2のダウンコンバート信号を補正することにより、前記第2の周波数帯の周波数オフセットを補償する仮補償部と、
    前記仮補償部により補正された前記第2のダウンコンバート信号に基づいて、前記仮補償部により周波数オフセットが補償された前記第2の周波数帯の残留周波数オフセットを推定する第2の推定部と、
    前記第2の推定部により推定された残留周波数オフセットに基づいて、前記仮補償部
    により周波数オフセットが補償された前記第2の周波数帯の残留周波数オフセットを補償する第2の補償部と、を備える
    ことを特徴とする無線通信装置。
  3. 前記選択部は、前記第1の周波数帯と前記第2の周波数帯のうち、周波数の低い周波数帯を選択する
    ことを特徴とする請求項2に記載の無線通信装置。
  4. 前記選択部は、前記第1の周波数帯と前記第2の周波数帯のうち、品質の高い周波数帯を選択する
    ことを特徴とする請求項2に記載の無線通信装置。
  5. 第1の周波数帯を利用して伝送される第1の信号および第2の周波数帯を利用して伝送される第2の信号を受信する無線通信装置において、前記第1の周波数帯および前記第2の周波数帯の周波数オフセットを補償する周波数オフセット補償方法であって、
    発振器の出力信号から生成される第1の局発信号で前記第1の信号をダウンコンバートして第1のダウンコンバート信号を生成すると共に、前記発振器の出力信号から生成される第2の局発信号で前記第2の信号をダウンコンバートして第2のダウンコンバート信号を生成し、
    前記第1のダウンコンバート信号に基づいて前記第1の周波数帯の周波数オフセットを推定して第1の推定値を生成し、
    前記第1の推定値に基づいて、前記第1の周波数帯の周波数オフセットを補償し、
    前記第1の推定値に基づいて前記第2のダウンコンバート信号を補正することにより、前記第2の周波数帯の周波数オフセットを仮補償し、
    補正された前記第2のダウンコンバート信号に基づいて、周波数オフセットが仮補償された前記第2の周波数帯の残留周波数オフセットを推定して第2の推定値を生成し、
    前記第2の推定値に基づいて、周波数オフセットが仮補償された前記第2の周波数帯の残留周波数オフセットを補償する
    ことを特徴とする周波数オフセット補償方法。
  6. 第1の周波数帯を利用して伝送される第1の信号および第2の周波数帯を利用して伝送される第2の信号を受信する無線通信装置において、前記第1の周波数帯および前記第2
    の周波数帯の周波数オフセットを補償する周波数オフセット補償方法であって、
    発振器の出力信号から生成される第1の局発信号で前記第1の信号をダウンコンバートして第1のダウンコンバート信号を生成すると共に、前記発振器の出力信号から生成される第2の局発信号で前記第2の信号をダウンコンバートして第2のダウンコンバート信号を生成し、
    前記第1の周波数帯および前記第2の周波数帯のうちで、所定の優先度に基づいて前記第1の周波数帯が選択されたときに、
    前記第1のダウンコンバート信号に基づいて前記第1の周波数帯の周波数オフセットを推定して第1の推定値を生成し、
    前記第1の推定値に基づいて、前記第1の周波数帯の周波数オフセットを補償し、
    前記第1の推定値に基づいて前記第2のダウンコンバート信号を補正することにより、前記第2の周波数帯の周波数オフセットを仮補償し、
    補正された前記第2のダウンコンバート信号に基づいて、周波数オフセットが仮補償された前記第2の周波数帯の残留周波数オフセットを推定して第2の推定値を生成し、
    前記第2の推定値に基づいて、周波数オフセットが仮補償された前記第2の周波数帯の残留周波数オフセットを補償する
    ことを特徴とする周波数オフセット補償方法。
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