JP2017098708A - 位相同期回路、rfフロントエンド回路、無線送受信回路、携帯型無線通信端末装置 - Google Patents

位相同期回路、rfフロントエンド回路、無線送受信回路、携帯型無線通信端末装置 Download PDF

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  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Abstract

【課題】入力信号の周波数が不安定となる場合においても、それを安定化することができる、位相同期回路を提供すること。【解決手段】発振器の出力信号LSrawの周波数と、予め定められた目標周波数との誤差を補正する位相同期回路12であって、出力信号LSrawのA/D変換を行うADC121と、基準周波数信号Srefを出力する基準周波数出力手段123と、A/D変換された出力信号LSrawと、基準周波数信号Srefの入力を受け、出力信号LSrawの周波数と前記目標周波数との誤差を算出する誤差周波数検出手段122aと、前記誤差に基づいて、誤差補正用信号LSerrを生成する補正用信号生成手段122bと、誤差補正用信号LSerrのD/A変換を行うDAC124と、出力信号LSrawとD/A変換された誤差補正用信号LSerrとの乗算を行う乗算器125と、を備えることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、位相同期回路と、それを用いたRFフロントエンド回路、無線送受信回路、携帯型無線通信端末装置に関する。
携帯電話やスマートフォン、モバイルルータといった、モバイル端末による無線通信による通信量は、端末装置の高機能化や、動画像ファイルや楽曲ファイル等の配信コンテンツの充実などが進み、年々増加し続けている。そういった需要に対応するために、無線通信技術の開発も進んでいる。現在は、第4世代(4G)の通信規格に対応した種々の端末装置や基地局設備の普及が進み、一般に広く利用されている。
上記のような無線通信端末装置においてアンテナによって送受信する信号は、RF(Radio Frequency)信号と呼ばれる、高い周波数を持つ信号である。そして、RF信号を受信した際には、RFフロントエンド回路にて、ローカル発振器の出力信号と乗算することでダウンコンバートを行い、ベースバンドと呼ばれる、通信によってやり取りする情報そのものを含む帯域へと変換する。また、情報の送信を行う場合には、ベースバンド信号をローカル発振器の出力信号と乗算することでアップコンバートし、RF信号としてアンテナより送信する。
ローカル発振器として一般的にはVCO(Voltage−Controlled Oscillator、電圧制御発振器)などの発振器が用いられる。VCOとは、入力する制御電圧によって出力周波数の制御を行う発振回路である。そして、通常は位相同期回路によって制御電圧を生成し、VCOの出力信号の周波数に種々の要因によって生じる誤差を補正し、ローカル発振器として用いる。
例えば、特許文献1には、VCOの出力をADC(Analog−to−Digital Converter)へと入力し、変換後のデジタルデータによる位相比較を行い、それに基づいたVCOの制御電圧を出力する構成とすることにより、周波数の安定化を行う位相同期回路が記載されている。
第4世代以降の通信においては256QAM(256 Quadrature Amplitude Modulation)などの多値変調を使用するが、そのためにはローカル発振器の周波数を一定に保っておく必要がある。そのために、位相同期回路によるローカル発振器の周波数の安定化を行う。
また、上述した第4世代の通信規格においては、OFDMA(Orthogonal Frequency−Division Multiple Access、直行周波数分割多元接続)と呼ばれる、複数のサブキャリアを用いた通信を行うことで、周波数帯域の利用効率を高めている。高いスペクトル純度を持つローカル発振器を用いることで、サブキャリア間の干渉を防ぎ、より効率的に周波数帯域を利用して、通信の大容量化を図ることができる。
より高いスペクトル純度を持つ発振器としては、SAW(Surface Acoustic Wave)発振器が挙げられる。SAW発振器についても、位相同期回路と組み合わせ、その出力周波数を安定化して利用される。SAW発振器の周波数安定化には、バリキャップ(可変容量ダイオード)への印加電圧の調整による手法が主に用いられている。
また、無線通信の大容量化をするための技術として、MIMO(Multiple−Input and Mulltiple−Output)が知られている。これは、無線通信に用いる送受信機の双方で、アンテナや変調器、復調器などによって構成される送受信系統を複数備え、それらを利用することにより、通信容量を大容量化するものである。
特開2000−138581号公報
先に述べたように、現在の無線通信端末装置においては、ローカル発振器としてVCOが一般的に用いられている。先に述べたように、通信の大容量化のための一つの手法として、ローカル発振器のスペクトル純度を高めることが挙げられるが、VCOのスペクトル純度を高めるには限界がある。
SAW発振器はVCOよりも高いスペクトル純度を持つ発振器であるため、これをローカル発振器として用いることができるのならば、通信の大容量化を期待できる。しかし、SAW発振器は外部衝撃や温度変化などに弱いという特性を有しているため、携帯電話などのような無線通信装置に用いる場合には、先述したバリキャップによる周波数安定化では、安定した出力周波数を得ることは困難であるという問題があった。
そこで、本発明では、入力信号の周波数が不安定となる場合においても、それを安定化することができる、位相同期回路を提供すること、また、それを用いて、通信を大容量化することのできる無線送受信回路を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る位相同期回路は、
発振器の出力信号の周波数と、予め定められた目標周波数との誤差を補正する位相同期回路であって、
前記出力信号のアナログ−デジタル変換を行うADCと、
基準周波数信号を出力する基準周波数出力手段と、
アナログ−デジタル変換された前記出力信号と、前記基準周波数信号の入力を受け、前記出力信号の周波数と前記目標周波数との誤差を算出する誤差周波数検出手段と、
前記誤差に基づいて、誤差補正用信号を生成する補正用信号生成手段と、
前記誤差補正用信号のデジタル−アナログ変換を行うDACと、
前記出力信号とデジタル−アナログ変換された前記誤差補正用信号との乗算を行う乗算器と、を備えることを特徴とする。
このように、発振器の出力信号の周波数と目標周波数の誤差に基づいて生成した周波数補正信号を合成する方法で出力信号の周波数の誤差を補正することで、発振器の出力信号の周波数が不安定な場合においても、それを安定化することができる。
本発明の好ましい形態では、前記入力信号として、SAW発振器の出力信号を用いることを特徴とする。
これにより、高いスペクトル純度を持つが、温度変化や外部衝撃に弱い、という特性を有するSAW発振器の出力信号の位相同期を行い、スペクトル純度が高く、かつ、安定した周波数をもつ信号を提供することができる。
本発明に係るRFフロントエンド回路は、
アンテナによって受信した受信信号のベースバンド入力信号への変換及びベースバンド出力信号の前記アンテナによって送信する送信信号への変換を行うRFフロントエンド回路であって、
ローカル発振器と、
前記ローカル発振器の出力信号の位相同期を行う位相同期回路と、
前記受信信号と前記位相同期回路の出力信号とを乗算し、前記ベースバンド入力信号を出力する第1の乗算器と、
前記ベースバンド出力信号と前記位相同期回路の出力信号とを乗算し、前記送信信号を出力する第2の乗算器と、を備え、
前記位相同期回路が、
前記ローカル発振器の出力信号のアナログ−デジタル変換を行うADCと、
基準周波数信号を出力する基準周波数出力手段と、
アナログ−デジタル変換された前記ローカル発振器の出力信号と前記基準周波数信号の入力を受け、前記ローカル発振器の出力信号の周波数と予め定められた目標周波数との誤差を算出する誤差周波数検出手段と、
前記誤差に基づいて、周波数補正信号を生成する補正用信号生成手段と、
前記周波数補正信号のデジタル−アナログ変換を行うDACと、
前記ローカル発振器の出力信号とデジタル−アナログ変換された前記周波数補正信号との乗算を行う乗算器と、を有することを特徴とする。
このように、本発明に係る位相同期回路を用いたRFフロントエンド回路を構成することにより、温度変化や外部衝撃に弱いローカル発振器を用いる場合でも、安定した動作を期待することができる。
本発明の好ましい形態では、前記ローカル発振器がSAW発振器であることを特徴とする。
このように、高いスペクトル純度を持つSAW発振器をローカル発振器として用いることにより、高いスペクトル純度を持つローカル発振信号を提供し、通信容量を大容量化することができる。
本発明に係る携帯型無線通信端末装置は、上記のRFフロントエンド回路を備えることを特徴とする。
このように、本発明に係るRFフロントエンド回路を利用することにより、温度変化や外部衝撃にさらされる携帯型端末装置においても、安定した無線通信を行うことができる。
本発明に係る無線送受信回路は、
アンテナによって受信した受信信号の入力データへの変換及び出力データの前記アンテナから送信する送信信号への変換を行う無線送受信回路であって、
ローカル発振器と、
前記ローカル発振器の出力信号のアナログ−デジタル変換を行う第1のADCと、
基準周波数信号を出力する基準周波数出力手段と、
アナログ−デジタル変換された前記ローカル発振器の出力信号と前記基準周波数信号との入力を受け、前記ローカル発振器の出力信号の周波数と予め定められた目標周波数との誤差を算出する誤差周波数検出手段と、
前記誤差に基づいて、誤差補正用信号を生成する補正用信号生成手段と、
前記ローカル発振器の出力信号と前記受信信号との乗算を行い、ベースバンド入力信号を生成する第1の乗算器と、
前記ベースバンド入力信号のアナログ−デジタル変換を行う第2のADCと、
アナログ−デジタル変換された前記ベースバンド入力信号と前記誤差補正用信号を乗算する第2の乗算器と、
前記第2の乗算器の出力信号の復調を行い、前記出力データを出力する復調手段と、
前記出力データの変調を行う変調手段と、
前記変調手段の出力信号と前記誤差補正用信号を乗算し、ベースバンド出力信号を出力する第3の乗算器と、
前記ベースバンド出力信号のデジタル−アナログ変換を行うDACと、
デジタル−アナログ変換された前記ベースバンド出力信号と前記ローカル発振器の出力信号との乗算を行い、送信信号を生成する第4の乗算器と、を備えることを特徴とする。
このように、復調、変調の際にローカル発振器の周波数の誤差の補正を共に行う構成とすることで、構成に必要なDACの数を減らし、製造コストや消費電力を抑えることができる。
本発明の好ましい形態では、前記ローカル発振器がSAW発振器であることを特徴とする。
本発明に係る携帯型無線通信端末装置は、上記の無線送受信回路を備えることを特徴とする。
本発明に係る無線送受信回路は、
第1のアンテナによって受信する第1の受信信号と第2のアンテナによって受信する第2の受信信号の入力データへの変換、及び出力データの前記第1のアンテナから送信する第1の送信信号と前記第2のアンテナから送信する第2の送信信号への変換を行う無線送受信回路であって、
ローカル発振器と、
前記ローカル発振器の出力信号のアナログ−デジタル変換を行う第1のADCと、
基準周波数信号を出力する基準周波数出力手段と、
アナログ−デジタル変換された前記ローカル発振器の出力信号と前記基準周波数信号との入力を受け、前記ローカル発振器の出力信号の周波数と予め定められた目標周波数との誤差を算出する誤差周波数検出手段と、
前記誤差に基づいて、誤差補正用信号を生成する補正用信号生成手段と、
前記ローカル発振器の出力信号と前記第1の受信信号との乗算を行い、第1のベースバンド入力信号を生成する第1の乗算器と、
前記ローカル発振器の出力信号と前記第2の受信信号との乗算を行い、第2のベースバンド入力信号を生成する第2の乗算器と、
前記第1のベースバンド入力信号のアナログ−デジタル変換を行う第2のADCと、
前記第2のベースバンド入力信号のアナログ−デジタル変換を行う第3のADCと、
アナログ−デジタル変換された前記第1のベースバンド入力信号と前記誤差補正用信号を乗算する第3の乗算器と、
アナログ−デジタル変換された前記第2のベースバンド入力信号と前記誤差補正用信号を乗算する第4の乗算器と、
前記第3の乗算器の出力信号の復調を行い、第1の復調済データを出力する第1の復調手段と、
前記第4の乗算器の出力信号の復調を行い、第2の復調済データを出力する第2の復調手段と、
前記第1の復調済データと前記第2の復調済データとを統合し、前記出力データを生成するデータ統合手段と、
前記出力データを第1の変調対象データと第2の変調対象データとに分割するデータ分割手段と、
前記第1の変調対象データの変調を行う第1の変調手段と、
前記第2の変調対象データの変調を行う第2の変調手段と、
前記第1の変調手段の出力信号と前記誤差補正用信号を乗算し、第1のベースバンド出力信号を出力する第5の乗算器と、
前記第2の変調手段の出力信号と前記誤差補正用信号を乗算し、第2のベースバンド出力信号を出力する第6の乗算器と、
前記第1のベースバンド出力信号のデジタル−アナログ変換を行う第1のDACと、
前記第2のベースバンド出力信号のデジタル−アナログ変換を行う第2のDACと、
デジタル−アナログ変換された前記第1のベースバンド出力信号と前記ローカル発振器の出力信号との乗算を行い、前記第1の送信信号を生成する第7の乗算器と、
デジタル−アナログ変換された前記第2のベースバンド出力信号と前記ローカル発振器の出力信号との乗算を行い、前記第2の送信信号を生成する第8の乗算器と、を備えることを特徴とする。
このように、複数の送受信経路を備える構成とすることにより、通信容量をより大容量にすることができる。
本発明の好ましい形態では、前記ローカル発振器がSAW発振器であることを特徴とする。
本発明に係る携帯型無線通信端末装置は、上記の無線送受信回路を備えることを特徴とする。
本発明に係る周波数安定化方法は、
発振器の出力信号の周波数と予め定められた目標周波数との誤差を補正する周波数安定化方法であって、
入力信号のアナログ−デジタル変換を行うステップと、
アナログ−デジタル変換された前記出力信号の周波数と基準周波数とを比較し、前記誤差を算出するステップと、
前記誤差の補正を行う誤差補正用信号を生成するステップと、
前記誤差補正用信号のデジタル−アナログ変換を行うステップと、
前記入力信号とデジタル−アナログ変換された前記誤差補正用信号とを乗算するステップと、を備えることを特徴とする。
本発明に係る無線受信信号の復調方法は、
アンテナによって受信した受信信号の入力データへの変換を行う無線受信信号の復調方法であって、
前記受信信号とローカル発振器の出力信号の乗算を行い、ベースバンド入力信号を生成するステップと、
前記ベースバンド入力信号のアナログ−デジタル変換を行うステップと、
前記ローカル発振器の出力信号のアナログ−デジタル変換を行うステップと、
アナログ−デジタル変換された前記ローカル発振器の出力信号より、前記ローカル発振器の出力信号の周波数と、予め定められた目標周波数との誤差を算出するステップと、
前記誤差に基づいて、誤差補正用信号を生成するステップと
アナログ−デジタル変換された前記ベースバンド入力信号と前記誤差補正用信号の乗算を行うステップと、
前記ベースバンド入力信号と前記誤差補正用信号の乗算によって得られた信号の復調を行い、前記入力データを出力するステップと、を備えることを特徴とする。
本発明に係る無線送信信号の変調方法は、
出力データのアンテナから送信する送信信号への変換を行う無線送信信号の変調方法であって、
ローカル発振器の出力信号のアナログ−デジタル変換を行うステップと、
アナログ−デジタル変換された前記ローカル発振器の出力信号より、前記ローカル発振器の出力信号の周波数と、予め定められた目標周波数との誤差を算出するステップと、
前記誤差に基づいて、誤差補正用信号を生成するステップと
前記出力データの変調を行うステップと、
前記出力データの変調によって得られた信号と前記誤差補正用信号の乗算を行い、ベースバンド出力信号を出力するステップと、
前記ベースバンド出力信号のデジタル−アナログ変換を行うステップと、
デジタル−アナログ変換された前記ベースバンド出力信号と前記ローカル発振器の出力信号との乗算を行い、前記送信信号を生成するステップと、を備えることを特徴とする。
発振器の出力信号に対して周波数補正信号を合成する方法で出力信号の周波数の誤差を補正することで、周波数を安定化することができる位相同期回路、また、それを用いて、通信容量を大容量化することのできる無線送受信回路を提供することができる。
本発明の実施形態1に係る位相同期回路のブロック図である。 本発明の実施形態1における周波数安定化処理を示すフローチャートである。 本発明の実施形態1に係る無線送受信回路のブロック図である。 本発明の実施形態1におけるデータの受信処理を示すフローチャートである。 本発明の実施形態1におけるデータの送信処理を示すフローチャートである。 本発明の実施形態2に係る無線送受信回路のブロック図である。 本発明の実施形態2における誤差周波数の検出処理を示すフローチャートである。 本発明の実施形態2におけるデータの受信処理を示すフローチャートである。 本発明の実施形態2におけるデータの送信処理を示すフローチャートである。 本発明の実施形態3に係る無線送受信回路のブロック図である。 本発明の実施形態3におけるデータの受信処理を示すフローチャートである。 本発明の実施形態3におけるデータの送信処理を示すフローチャートである。
(実施形態1)
以下、本発明の実施形態1について、図面を参照して詳細に説明する。図1は、本実施形態に係る位相同期回路12の構成を示すブロック図である。これは、本実施形態に係る位相同期回路12の利用の一例として示す、SAW発振器11の出力信号であるSAW発振器出力信号LSrawの周波数frawを、予め定められた目標周波数ftgtへと補正して安定化させ、無線送受信回路において用いるローカル発振器出力信号LSoutを出力する回路である。
ここに示すように、位相同期回路12は、アナログ信号であるSAW発振器出力信号LSrawのアナログ−デジタル変換を行うADC121と、デジタル信号へと変換されたSAW発振器出力信号LSrawの入力を受け、その周波数frawと目標周波数ftgtとを一致させるための誤差補正用信号LSerrを生成するDSP122と、DSP122へと基準周波数frefを持つ基準周波数信号Srefを出力する基準周波数出力手段123と、デジタル信号である誤差補正用信号LSerrのデジタル−アナログ変換を行うDAC124と、アナログ信号であるSAW発振器出力信号LSrawと、同じくアナログ信号へと変換された誤差補正用信号LSerrの乗算を行う乗算器125と、を備える。
DSP122は、更に、デジタル信号へと変換されたSAW発振器出力信号LSrawと、基準周波数信号Srefの入力を受け、SAW発振器出力信号LSrawの周波数frawと目標周波数ftgtとの誤差である、誤差周波数ferrを算出する誤差周波数検出手段122aと、誤差周波数ferrを持つ誤差補正用信号LSerrを生成する補正用信号生成手段122bと、を備える。
なお、DSP122は、デジタルシグナルプロセッサ(Digital Signal Processor)、すなわち、デジタル信号処理を行うためのマイクロプロセッサである。また、DSPに代えてCPU(Central Processing Unit)などを用いるような構成としてもよい。ただし、誤差周波数検出手段122a、補正用信号生成手段122bには高速な処理が求められるため、それに対応するためにDSPを用いることが好ましい。
また、基準周波数信号Srefには、例えば水晶発振器の出力信号等をアナログ−デジタル変換したものを用いることができる。
図2は、位相同期回路12によるSAW発振器出力信号LSrawの補正処理を示すフローチャートである。まず、ステップS11において、ADC121により、SAW発振器出力信号LSrawのアナログ−デジタル変換を行う。
そして、ステップS12では、誤差周波数検出手段122aへ、デジタル信号に変換されたSAW発振器出力信号LSrawと、基準周波数信号Srefと、を入力し、SAW発振器出力信号LSrawの周波数frawと、目標周波数ftgtとの誤差を算出する。
なお、ここでは、先に述べたように無線送受信回路において用いるローカル発振器出力信号LSoutを得ることを目的としているため、目標周波数ftgtは数百メガヘルツから数ギガヘルツといった、高い周波数帯である。一方で、基準周波数frefは、数十メガヘルツ程度の周波数帯の安定した周波数である。
そのため、誤差周波数検出手段122aによる誤差の算出には、より具体的には、基準周波数frefのN倍(Nは任意の数)が目標周波数ftgtとなる、あるいは、基準周波数frefの周波数の1/Nが目標周波数ftgtとなる、といったように、基準周波数frefを利用する。
そして、ステップS13に進み、ステップS12において求めた誤差周波数frefを持つ誤差補正用信号LSerrを、補正用信号生成手段122bにより生成する。誤差補正用信号LSerrはより具体的には、誤差周波数ferrをもつ正弦波である。
ステップS14では、DAC124により、誤差補正用信号LSerrのデジタル−アナログ変換を行う。
最後に、ステップS15で、乗算器125により、アナログ信号であるSAW発振器出力信号LSrawと、アナログ信号に変換された誤差補正用信号LSerrの乗算を行う。ここで、誤差周波数ferrは、目標周波数ftgtとSAW発振器出力信号LSrawの周波数frawとの誤差を示す周波数であるため、これらの周波数の間の関係は式(1)に示すようになっている。
そのため、乗算器125での乗算によって得られるローカル発振器出力信号LSoutは、式(2)に示すように、目標周波数ftgtを持つものとなる。
なお、ここで、乗算器125での乗算では、式(2)に示した、SAW発振器出力信号LSrawの周波数frawより誤差周波数ferrだけ大きな周波数(fraw+ferr)を持つ信号と、SAW発振器出力信号LSrawの周波数frawより誤差周波数ferrだけ小さな周波数(fraw−ferr)を持つ信号の両方が得られる。これらの信号の内で、式(2)に示した条件の通り、目標周波数ftgtとSAW発振器出力信号LSrawの周波数frawの大小関係の判定によって、ローカル発振器出力信号LSoutとして用いる信号を選択すればよい。
あるいは、式(3)に示すように、誤差周波数ferrが負の値をとり得るようにしておき、乗算器125としてIQ変調器(直交変調器)を用いるような構成としてもよい。
このような構成とした場合には、SAW発振器出力信号LSrawの周波数frawが目標周波数ftgtよりも小さかった場合(ftgt>fraw)には、誤差周波数ferrは正の値をとる。そのため、誤差補正用信号LSerrをSAW発振器出力信号LSrawに乗算することによって、SAW発振器出力信号LSrawの周波数frawよりも誤差周波数ferrの絶対値分だけ大きな周波数を持つ信号をローカル発振器出力信号LSoutとして得ることができる。逆に、SAW発振器出力信号LSrawの周波数frawが目標周波数ftgtよりも大きかった場合(ftgt<fraw)には、誤差周波数ferrは負の値をとる。そのため、誤差補正用信号LSerrをSAW発振器出力信号LSrawに乗算することによって、SAW発振器出力信号LSrawの周波数frawよりも誤差周波数ferrの絶対値分だけ小さな周波数を持つ信号をローカル発振器出力信号LSoutとして得ることができる。
以上のようにして、本実施形態に係る位相同期回路12は、DSP122によるデジタル演算処理によって、SAW発振器出力信号LSrawの誤差を補正し、目標周波数ftgtを持つローカル発振器出力信号LSoutを出力することができる。
続いて、図1に示したSAW発振器11と位相同期回路12によって構成した回路をローカル発振器として用いる、本実施形態に係る無線送受信回路について説明する。
図3は、本実施形態に係る無線送受信回路を示すブロック図である。ここに示すように、本実施形態に係る無線送受信回路は、無線信号の送受信を行うアンテナANTと、アンテナANTによって受信した受信信号RSrcvのベースバンド入力信号BSinへの変換、及びベースバンド出力信号BSoutのアンテナANTによって送信する送信信号RSsndへの変換を行うRFフロントエンド回路1と、ベースバンド入力信号BSinの復調によるシステムSYSへの入力データDinの出力、及びシステムSYSからの出力データDoutの変調によるベースバンド出力信号BSoutの出力を行うベースバンド処理部2と、を備える。
RFフロントエンド回路1は、SAW発振器11と、位相同期回路12と、アンテナANTによる送受信を切り替える送受信切り替えスイッチSWと、受信信号RSrcvより必要な周波数帯の信号を抽出するバンドパスフィルタ17と、ローカル発振器出力信号LSoutとバンドパスフィルタ17の適用後の受信信号RSrcvとの乗算を行い、ベースバンド入力信号BSinを出力する乗算器13と、ベースバンド入力信号BSinのアナログ−デジタル変換を行うADC15と、ベースバンド出力信号BSoutのデジタル−アナログ変換を行うDAC16と、ローカル発振器出力信号LSoutとアナログ信号に変換されたベースバンド出力信号BSoutの乗算を行う乗算器14と、を有する。
ベースバンド処理部2は、ベースバンド入力信号BSinの復調処理を行い、システムSYSへの入力データDinを出力する復調手段21と、システムSYSからの出力データDoutの変調を行い、ベースバンド出力信号BSoutの出力を行う変調手段22と、を有する。
ここで、システムSYSは、無線通信によるデータの送受信を要求する、任意のシステムである。例えば、本実施形態に係る無線送受信回路を携帯電話やスマートフォン端末などに用いる場合には、システムSYSは、OS(Operating System、基本ソフトウェア)による入出力や、それを介した種々のアプリケーションプログラムであり得る。あるいは、本実施形態に係る無線送受信回路を携帯電話等の基地局に用いる場合には、それを管理するシステムであり得る。
また、ローカル発振器出力信号LSoutは、先に説明したように、SAW発振器出力信号LSrawの周波数frawを安定化した、目標周波数ftgtを持つ信号である。
図4は、本実施形態に係る無線送受信回路によって、受信信号RSrcvを復調し、入力データDinを得る処理を示すフローチャートである。まず、ステップS21で、受信信号RSrcvにバンドパスフィルタ17を適用し、受信信号RSrcvより必要な周波数帯の信号のみを抽出する。
そして、ステップS22に進み、乗算器13によってバンドパスフィルタ適用後の受信信号RSrcvとローカル発振器出力信号LSoutの乗算を行い、ベースバンド入力信号BSinを生成する。
ステップS23でベースバンド入力信号BSinのアナログ−デジタル変換を行い、ステップS24による復調処理によって、システムSYSへの入力データDinを生成し、処理を終了する。
以上のようにして、本実施形態に係る無線送受信回路によって、受信信号RSrcvの復調処理を行い、システムSYSへの入力データDinを得ることができる。
図5は、本実施形態に係る無線送受信回路によって、システムSYSの出力データDoutを変調し、送信信号RSsndを得る処理を示すフローチャートである。まず、ステップS31で、システムSYSからの出力データDoutの変調処理を行い、ベースバンド出力信号BSoutを生成する。
そして、ステップS32で、DAC16によってベースバンド出力信号BSoutのデジタル−アナログ変換を行う。
続くステップS33で、アナログ信号へと変換されたベースバンド出力信号BSoutと、ローカル発振器出力信号LSoutの乗算を行い、アンテナANTからの送信信号RSsndを生成する。
以上のようにして、本実施形態に係る無線送受信回路によって、システムSYSからの出力データDoutの変調処理を行い、送信信号RSsndを得ることができる。
なお、図4に示したような受信処理と、図5に示したような送信処理は、送受信切り替えスイッチSWを切り替えることによってそれぞれ行うことができる。
このように、本実施形態に係る位相同期回路12を用いることで、SAW発振器11をローカル発振器に利用した無線送受信回路を構成することができる。これにより、外部からの衝撃や温度変化に弱いというSAW発振器の問題を、位相同期回路12を用いたデジタル演算による周波数安定化処理によって解消し、高いスペクトル純度を持つというSAW発振器の利点を活かすことができる。
(実施形態2)
図6は、本発明の実施形態2に係る無線送受信回路を示すブロック図である。なお、同実施形態において、実施形態1と基本的に同一の構成要素については、同一符号を付してその説明を簡略化する。
図6に示すように、本実施形態に係る無線送受信回路は、無線信号の送受信を行うアンテナANTと、アンテナANTによって受信した受信信号RSrcvのベースバンド入力信号BSinへの変換、及びベースバンド出力信号BSoutのアンテナANTによって送信する送信信号RSsndへの変換を行うRFフロントエンド回路1と、ベースバンド入力信号BSinの復調によるシステムSYSへの入力データDinの出力、及びシステムSYSからの出力データDoutの変調によるベースバンド出力信号BSoutの出力を行うベースバンド処理部2と、を備える。
RFフロントエンド回路1は、SAW発振器11と、アンテナANTによる送受信を切り替える送受信切り替えスイッチSWと、受信信号RSrcvより必要な周波数帯の信号を抽出するバンドパスフィルタ17と、SAW発振器出力信号LSrawとバンドパスフィルタ171による処理後の受信信号RSrcvとの乗算を行い、ベースバンド入力信号BSinを出力する乗算器13と、ベースバンド入力信号BSinのアナログ−デジタル変換を行うADC15と、ベースバンド出力信号BSoutのデジタル−アナログ変換を行うDAC16と、SAW発振器出力信号LSoutとアナログ信号に変換されたベースバンド出力信号BSoutの乗算を行う乗算器14と、SAW発振器出力信号LSrawのアナログ−デジタル変換を行うADC18と、を有する。
ベースバンド処理部2は、ベースバンド入力信号BSinの復調処理を行い、システムSYSへの入力データDinを出力する復調手段21と、システムSYSからの出力データDoutの変調を行い、ベースバンド出力信号BSoutの出力を行う変調手段22と、を有する。
更に、ベースバンド処理部2は、基準周波数frefを持つ基準周波数信号Srefを出力する基準周波数信号出力手段24と、ADC18によってアナログ−デジタル変換されたSAW発振器出力信号LSrawと基準周波数信号Srefの入力を受け、目標周波数ftgtとSAW発振器出力信号LSrawの周波数frawとの誤差である、誤差周波数ferrを算出する誤差周波数検出手段23と、誤差周波数ferrを持つ誤差補正用信号LSerrを生成する補正用信号生成手段25と、ベースバンド入力信号BSinに誤差補正用信号LSerrを乗算する乗算器26と、ベースバンド出力信号BSoutに誤差補正用信号LSerrを乗算する乗算器27と、を備える。なお、ここで、目標周波数ftgtとは、SAW発振器出力信号LSrawに期待される周波数であり、無線送受信回路によって送受信を行う周波数帯に応じて、予め決定された値である。理想的には、SAW発振器出力信号LSrawの周波数frawと目標周波数ftgtとは等しくなるが、実際にはSAW発振器11は外部衝撃や温度変化等の影響を受けるため、誤差が生じる。
本実施形態においては、RFフロントエンド回路1中においては、SAW発振器11の出力であるSAW発振器出力信号LSrawの周波数安定化を行わず、そのままローカル発振器の出力として用いる。そして、ベースバンド処理部2内において、誤差補正用信号LSerrを用いた補正を、復調処理の前、及び変調処理の後に行うことにより、SAW発振器出力信号LSrawの周波数frawと目標周波数ftgtの間に生じた誤差の補正を行う。
図7は、本実施形態に係る無線送受信回路における、SAW発振器出力信号LSrawの周波数frawと目標周波数ftgtとの誤差の算出処理を示すフローチャートである。まず、ステップS41で、SAW発振器出力信号LSrawのアナログ−デジタル変換をADC18によって行う。
そして、デジタル信号へと変換されたSAW発振器出力信号LSrawと、基準周波数信号出力手段24より出力された基準周波数信号Srefを誤差周波数検出手段23へと入力し、SAW発振器出力信号LSrawの周波数frawと目標周波数ftgtとの誤差周波数ferrを算出し、ステップS43で、誤差周波数ferrを持つ正弦波である誤差補正用信号LSerrを生成する。なお、これは、実施形態1における位相同期回路12中で、DSP122を用いて行う処理と同様の処理である。
このようにして生成した誤差補正用信号LSerrは、後に説明する復調処理及び変調処理における補正処理に利用する。
図8は、本実施形態に係る無線送受信回路によって、受信信号RSrcvを復調し、入力データDinを得る処理を示すフローチャートである。まず、ステップS51で受信信号RSrcvにバンドパスフィルタ17を適用し、受信信号RSrcvより必要な周波数帯の信号のみを抽出する。
そして、ステップS52に進み、乗算器13によってバンドパスフィルタ17の適用後の受信信号RSrcvとSAW発振器出力信号LSrawの乗算を行い、ベースバンド入力信号BSinを生成する。なお、SAW発振器出力信号LSrawを受信信号RSrcvのダウンコンバートに用いているため、この時点においては、ベースバンド入力信号BSinはSAW発振器出力信号LSrawの周波数frawと目標周波数ftgtの誤差成分を含む状態である。
ステップS53でベースバンド入力信号BSinのアナログ−デジタル変換を行い、ステップS54で、デジタル信号に変換されたベースバンド入力信号BSinと誤差補正用信号LSerrの乗算を、乗算器26によって行う。これにより、SAW発振器出力信号LSrawの周波数frawと目標周波数ftgtとの誤差による影響を打ち消すことができる。
そして、ステップS55において復調手段21による復調処理を行い、システムSYSへの入力データDinを生成して、処理を終了する。
図9は、本実施形態に係る無線送受信回路によって、システムSYSの出力データDoutを変調し、送信信号RSsndを得る処理を示すフローチャートである。まず、ステップS61で、システムSYSからの出力データDoutの変調処理を行い、ベースバンド出力信号BSoutを生成する。なお、この時点においては、ベースバンド出力信号BSoutはSAW発振器出力信号LSrawの周波数frawと目標周波数ftgtの誤差を考慮していない状態である。
そして、ステップS62において、ベースバンド出力信号BSoutと誤差補正用信号LSerrの乗算を乗算器27によって行い、ベースバンド出力信号BSoutにSAW発振器出力信号LSrawの周波数frawと目標周波数ftgtの誤差の補正成分を含める。
これは、より詳細には、SAW発振器出力信号LSrawの周波数frawが目標周波数ftgtよりも小さかった場合(ftgt>fraw)には、乗算器27での乗算によってベースバンド出力信号BSoutの周波数を誤差周波数ferrだけ小さく、SAW発振器出力信号LSrawの周波数frawが目標周波数ftgtよりも大きかった場合(ftgt<fraw)には、乗算器27での乗算によってベースバンド出力信号BSoutの周波数を誤差周波数ferrだけ小さくする、という処理である。これにより、後にステップS64にてベースバンド出力信号BSoutとSAW発振器出力信号LSrawを乗算した際に、誤差の影響を受けていない送信信号RSsndを得ることができる。
そして、ステップS63で、DAC16によってベースバンド出力信号BSoutのデジタル−アナログ変換を行った後、続くステップS33で、アナログ信号へと変換されたベースバンド出力信号BSoutと、SAW発振器出力信号LSrawの乗算を行い、アンテナANTからの送信信号RSsndを生成する。ここで、SAW発振器出力信号LSrawの持つ誤差が、ステップS62においてベースバンド出力信号BSoutに含めておいた補正のための成分によって打ち消され、送信信号RSsndは誤差の影響を受けないものとなる。
なお、図8に示したような受信処理と、図9に示したような送信処理は、送受信切り替えスイッチSWを切り替えることによってそれぞれ行うことができる。
以上のように、本実施形態における無線送受信を用いることにより、SAW発振器11を、位相同期回路による周波数安定化を行わずにローカル発振器として用いても、ベースバンド処理部内におけるデジタル演算によって誤差の補正を行うことができる。
このような構成とすることにより、実施形態1においては位相同期回路12において誤差補正用信号LSerrのデジタル−アナログ変換を行うDAC124と、ベースバンド出力信号BSoutのデジタル−アナログ変換を行うDAC16の2つのDACが必要であったところを、ベースバンド出力信号BSoutのデジタル−アナログ変換を行うDAC16のみとし、DACを1つ省略することができる。これにより、回路の小規模化や省電力化ができる。
また、ベースバンド処理部2はDSPによって実現され、デジタル演算を行うものである。そのため、ベースバンド処理部2内に誤差補正用の乗算器26,27などの構成要素を追加はDSP内の論理的な処理ブロックの追加によって実現できるため、アナログ素子としての乗算器などを追加する場合と比較して、回路規模や消費電力、生産コストの増加を抑えることができる。
また、乗算器13、乗算器14、ADC15、DAC16、ADC18、復調手段21、変調手段22、誤差周波数検出手段23などを単一のIC(Integrated Circuit、集積回路)として構成すれば、無線送受信回路を更に小規模化することができる。
なお、本実施形態においても、システムSYSは無線通信によるデータの送受信を要求する、任意のシステムであってよく、本実施形態に係る無線送受信回路は、携帯電話やスマートフォン端末などのような端末装置から、携帯電話等の基地局のような設備まで、種々の無線通信機器に用いることができる。
(実施形態3)
図10は、本実施形態に係る無線送受信回路を示すブロック図である。なお、同実施形態において、実施形態1、2と基本的に同一の構成要素については、同一符号を付してその説明を簡略化する。
図10に示すように、本実施形態に係る無線送受信回路は、無線信号の送受信を行うアンテナANT1及びアンテナANT2の2つのアンテナと、それらによって受信した受信信号RSrcv1、RSrcv2のベースバンド入力信号BSin1、BSin2への変換、及びベースバンド出力信号BSout1、BSout2のアンテナANT1、ANT2によって送信する送信信号RSsnd1、RSsnd2への変換を行うRFフロントエンド回路1と、ベースバンド入力信号BSin1、BSin2の復調及びデータ統合によるシステムSYSへの入力データDinの出力、及びシステムSYSからの出力データDoutのデータ分割及び変調によるベースバンド出力信号BSout1、BSout2の出力を行うベースバンド処理部2と、を備える。
このように、本実施形態に係る無線送受信回路は、2系統の送受信回路を備え、MIMO技術に対応し、1系統の送受信回路を用いる場合よりも通信容量を大容量化することができるものである。
RFフロントエンド回路1は、先述した2系統の送受信回路で共用する構成として、SAW発振器11と、SAW発振器出力信号LSrawのアナログ−デジタル変換を行うADC18と、を有する。
また、第1の送受信系統を構成する、アンテナANT1による送受信を切り替える送受信切り替えスイッチSW1と、受信信号RSrcv1より必要な周波数帯の信号を抽出するバンドパスフィルタ171と、SAW発振器出力信号LSrawとバンドパスフィルタ171による処理後の受信信号RSrcv1との乗算を行い、ベースバンド入力信号BSin1を出力する乗算器131と、ベースバンド入力信号BSinのアナログ−デジタル変換を行うADC151と、ベースバンド出力信号BSout1のデジタル−アナログ変換を行うDAC161と、SAW発振器出力信号LSrawとアナログ信号に変換されたベースバンド出力信号BSout1の乗算を行う乗算器141と、を有する。
同様に、第2の送受信系統を構成する、アンテナANT2による送受信を切り替える送受信切り替えスイッチSW2と、受信信号RSrcv2より必要な周波数帯の信号を抽出するバンドパスフィルタ172と、SAW発振器出力信号LSrawとバンドパスフィルタ172による処理後の受信信号RSrcv2との乗算を行い、ベースバンド入力信号BSin2を出力する乗算器132と、ベースバンド入力信号BSinのアナログ−デジタル変換を行うADC152と、ベースバンド出力信号BSout2のデジタル−アナログ変換を行うDAC162と、SAW発振器出力信号LSrawとアナログ信号に変換されたベースバンド出力信号BSout2の乗算を行う乗算器142と、を有する。
このように、RFフロントエンド回路1は、2つの送受信系統で共用するSAW発振器11、及びADC18以外の構成を、2つの送受信系統でそれぞれ利用するために、2つずつ有している。
ベースバンド処理部2は、第1の送受信系統で利用する構成として、ベースバンド入力信号BSin1の復調処理を行い、入力データDin1を出力する復調手段211と、出力データDout1の変調を行い、ベースバンド出力信号BSout1の出力を行う変調手段221と、を有する。
同様に、第2の送受信系統で利用する構成として、ベースバンド入力信号BSin2の復調処理を行い、入力データDin2を出力する復調手段212と、出力データDout2の変調を行い、ベースバンド出力信号BSout2の出力を行う変調手段222と、を有する。
また、アンテナANT1とアンテナANT2によって発生した混信による影響を取り除くために、復調手段211、212によって復調された入力データDin1、Din2の入力を受け付け、混信が生じてしまったデータの分離を行う混信データ分離手段28と、混信データ分離手段28によって混信による影響を排した入力データDin1、Din2を統合し、システムSYSへの入力データDinを生成するデータ統合手段29と、システムSYSからの出力データDoutを出力データDout1、Dout2へと分割するデータ分割手段210と、を有する。
更に、ベースバンド処理部2は、2つの送受信系統で共用する構成として、基準周波数frefを持つ基準周波数信号Srefを出力する基準周波数信号出力手段24と、ADC18によってアナログ−デジタル変換されたSAW発振器出力信号LSrawと基準周波数信号Srefの入力を受け、目標周波数ftgtとSAW発振器出力信号LSrawの周波数frawとの誤差である、誤差周波数ferrを算出する誤差周波数検出手段23と、誤差周波数ferrを持つ誤差補正用信号LSerrを生成する補正用信号生成手段25と、ベースバンド入力信号BSinに誤差補正用信号LSerrを乗算する乗算器26と、ベースバンド出力信号BSoutに誤差補正用信号LSerrを乗算する乗算器27と、を備える。なお、ここで、目標周波数ftgtとは、SAW発振器出力信号LSrawに期待される周波数であり、無線送受信回路によって送受信を行う周波数帯に応じて、予め決定された値である。理想的には、SAW発振器出力信号LSrawの周波数frawと目標周波数ftgtとは等しくなるが、実際にはSAW発振器11は外部衝撃や温度変化等の影響を受けるため、誤差が生じる。
本実施形態においては、RFフロントエンド回路1中においては、SAW発振器11の出力であるSAW発振器出力信号LSrawの周波数安定化を行わず、そのままローカル発振器の出力として用いる。そして、ベースバンド処理部2内において、誤差補正用信号LSerrを用いた補正を、復調処理の前、及び変調処理の後に行うことにより、SAW発振器出力信号LSrawの周波数frawと目標周波数ftgtの間に生じた誤差の補正を行う。
SAW発振器出力信号LSrawの周波数frawと目標周波数ftgtとの誤差の算出及び誤差補正用信号LSerrの生成は、実施形態2において図7を参照して説明した処理と同様にして、誤差周波数検出手段23によって行う。そして、算出した誤差補正用信号LSerrは、後に説明する復調処理及び変調処理における補正処理に利用する。
図11は、本実施形態に係る無線送受信回路によって、受信信号RSrcv1、RSrcv2を復調、データ統合し、入力データDinを得る処理を示すフローチャートである。まず、ステップS71では、第1の送受信系統について、アンテナANT1によって受信した受信信号RSrcv1の入力データDin1への復調処理を行う。これは、実施形態2において図9を参照して説明した処理と同様の処理を、バンドパスフィルタ171、乗算器131、ADC151、乗算器261、復調手段211を用いて行うものである。
なお、ここでの復調処理においては、図9を参照して説明したように、ベースバンド処理部2へと入力されたベースバンド入力信号BSin1に誤差補正用信号LSerrの乗算を行った後に、復調手段211による復調を行う。これにより、SAW発振器出力信号LSrawの周波数frawと目標周波数ftgtとの誤差に影響されず、入力データDin1を生成することができる。
ステップS72では、第2の送受信系統について、アンテナANT2によって受信した受信信号RSrcv2の入力データDin2への復調処理を、同様に、バンドパスフィルタ172、乗算器132、ADC152、乗算器261、復調手段212を用いて行う。
そして、ステップS73で、以上のようにして生成した入力データDin1、入力データDin2を混信データ分離手段28へと入力してアンテナANT1、ANT2による混信の影響を排し、ステップS74で、データ統合手段29によるデータの統合を行い、システムSYSへの入力データDinを出力する。
図12は、本実施形態に係る無線送受信回路によって、出力データDoutをデータ分割、変調し、送信信号RSsnd1、RSsnd2を得る処理を示すフローチャートである。まず、ステップS81で、データ分割手段210により、出力データDoutを第1の送受信系統より出力するための出力データDout1と、第2の送受信系統より出力するための出力データDout2へと分割する。
そして、ステップS82では、第1の送受信系統において、出力データDout1のアンテナANT1による送信信号RSsnd1への変調処理を行う。これは、実施形態2において図10を参照して説明した処理と同様の処理を、変調手段221、乗算器271、DAC161、乗算器141を用いて行う。
なお、ここでの変調処理においては、図10を参照して説明したように、変調手段222によって出力データDout2の変調を行った後に、誤差補正用信号LSerrの乗算を行うことによって、ベースバンド出力信号BSoutに予めSAW発振器出力信号LSrawの周波数frawと目標周波数ftgtとの誤差の補正のための成分を含めておく。これにより、ベースバンド出力信号BSoutとローカル発振器の出力としてのSAW発振器出力信号LSrawの乗算を行う際に、誤差が打ち消される。
ステップS83では、第2の送受信系統について、出力データDout2のアンテナANT2からの送信信号RSout2への変調処理を、同様に、変調手段222、乗算器272、DAC162、乗算器142を用いて行う。
図11に示したような受信処理と、図12に示したような送信処理は、送受信切り替えスイッチSWを切り替えることによってそれぞれ行うことができる。
以上のように、本実施形態に係る無線送受信回路を用いることにより、SAW発振器の高いスペクトル純度を用いることによる通信の大容量化に加え、複数の送受信系統を用いることによる通信の大容量化を図ることができる。
本実施形態においては2つの送受信系統を有する構成を例示したが、更に多くの送受信系統を備える構成とし、通信容量をより大容量にすることも可能である。
なお、本実施形態においても、システムSYSは無線通信によるデータの送受信を要求する、任意のシステムであってよく、本実施形態に係る無線送受信回路は、携帯電話やスマートフォン端末などのような端末装置から、携帯電話等の基地局のような設備まで、種々の無線通信機器に用いることができる。
また、変調手段221、222において位相の制御を行い、アンテナANT1、ANT2から電波を送信する方向や距離などを制御する、ビームフォーミングが可能な構成としてもよい。このような構成とすれば、本実施形態に係る無線送受信回路を携帯電話等の基地局設備に適用した場合にも、より効果的に電波を搬送することができる。
1 RFフロントエンド回路
11 SAW発振器
12 位相同期回路
121 ADC
122 DSP
122a 誤差周波数検出手段
122b 補正用信号生成手段
123 基準周波数出力手段
124 DAC
125 乗算器
13,131,132,14,141,142 乗算器
15,151,152 ADC
16,161,162 DAC
17,171,172 バンドパスフィルタ
18 ADC
2 ベースバンド処理部
21 復調手段
22 変調手段
23 誤差周波数検出手段
24 基準周波数信号出力手段
25 補正用信号生成手段
26,261,262,27,271,272 乗算器
28 混信データ分離手段
29 データ統合手段
210 データ分割手段
ANT,ANT1,ANT2 アンテナ
SW,SW1,SW2 送受信切り替えスイッチ
SYS システム
LSraw SAW発振器出力信号
ref 基準周波数信号
LSerr 誤差補正用信号
LSout ローカル発振器出力信号
RSrcv,RSrcv1,RSrcv2 受信信号
RSsnd,RSsnd1,RSsnd2 送信信号
BSin,BSin1,BSin2 ベースバンド入力信号
BSout,BSout1,BSout2 ベースバンド出力信号
in,Din1,Din2 入力データ
out,Dout1,Dout2 出力データ

Claims (14)

  1. 発振器の出力信号の周波数と、予め定められた目標周波数との誤差を補正する位相同期回路であって、
    前記出力信号のアナログ−デジタル変換を行うADCと、
    基準周波数信号を出力する基準周波数出力手段と、
    アナログ−デジタル変換された前記出力信号と、前記基準周波数信号の入力を受け、前記出力信号の周波数と前記目標周波数との誤差を算出する誤差周波数検出手段と、
    前記誤差に基づいて、誤差補正用信号を生成する補正用信号生成手段と、
    前記誤差補正用信号のデジタル−アナログ変換を行うDACと、
    前記出力信号とデジタル−アナログ変換された前記誤差補正用信号との乗算を行う乗算器と、を備えることを特徴とする、位相同期回路。
  2. 前記出力信号として、SAW発振器の出力信号を用いることを特徴とする、請求項1に記載の位相同期回路。
  3. アンテナによって受信した受信信号のベースバンド入力信号への変換及びベースバンド出力信号の前記アンテナによって送信する送信信号への変換を行うRFフロントエンド回路であって、
    ローカル発振器と、
    前記ローカル発振器の出力信号の位相同期を行う位相同期回路と、
    前記受信信号と前記位相同期回路の出力信号とを乗算し、前記ベースバンド入力信号を出力する第1の乗算器と、
    前記ベースバンド出力信号と前記位相同期回路の出力信号とを乗算し、前記送信信号を出力する第2の乗算器と、を備え、
    前記位相同期回路が、
    前記ローカル発振器の出力信号のアナログ−デジタル変換を行うADCと、
    基準周波数信号を出力する基準周波数出力手段と、
    アナログ−デジタル変換された前記ローカル発振器の出力信号と前記基準周波数信号の入力を受け、前記ローカル発振器の出力信号の周波数と予め定められた目標周波数との誤差を算出する誤差周波数検出手段と、
    前記誤差に基づいて、周波数補正信号を生成する補正用信号生成手段と、
    前記周波数補正信号のデジタル−アナログ変換を行うDACと、
    前記ローカル発振器の出力信号とデジタル−アナログ変換された前記周波数補正信号との乗算を行う乗算器と、を有することを特徴とする、RFフロントエンド回路。
  4. 前記ローカル発振器がSAW発振器であることを特徴とする、請求項3に記載のRFフロントエンド回路。
  5. 請求項3又は請求項4に記載のRFフロントエンド回路を備えることを特徴とする、携帯型無線通信端末装置。
  6. アンテナによって受信した受信信号の入力データへの変換及び出力データの前記アンテナから送信する送信信号への変換を行う無線送受信回路であって、
    ローカル発振器と、
    前記ローカル発振器の出力信号のアナログ−デジタル変換を行う第1のADCと、
    基準周波数信号を出力する基準周波数出力手段と、
    アナログ−デジタル変換された前記ローカル発振器の出力信号と前記基準周波数信号との入力を受け、前記ローカル発振器の出力信号の周波数と予め定められた目標周波数との誤差を算出する誤差周波数検出手段と、
    前記誤差に基づいて、誤差補正用信号を生成する補正用信号生成手段と、
    前記ローカル発振器の出力信号と前記受信信号との乗算を行い、ベースバンド入力信号を生成する第1の乗算器と、
    前記ベースバンド入力信号のアナログ−デジタル変換を行う第2のADCと、
    アナログ−デジタル変換された前記ベースバンド入力信号と前記誤差補正用信号を乗算する第2の乗算器と、
    前記第2の乗算器の出力信号の復調を行い、前記出力データを出力する復調手段と、
    前記出力データの変調を行う変調手段と、
    前記変調手段の出力信号と前記誤差補正用信号を乗算し、ベースバンド出力信号を出力する第3の乗算器と、
    前記ベースバンド出力信号のデジタル−アナログ変換を行うDACと、
    デジタル−アナログ変換された前記ベースバンド出力信号と前記ローカル発振器の出力信号との乗算を行い、送信信号を生成する第4の乗算器と、を備えることを特徴とする、無線送受信回路。
  7. 前記ローカル発振器がSAW発振器であることを特徴とする、請求項6に記載の無線送受信回路。
  8. 請求項6又は請求項7に記載の無線送受信回路を備えることを特徴とする、携帯型無線通信端末装置。
  9. 第1のアンテナによって受信する第1の受信信号と第2のアンテナによって受信する第2の受信信号の入力データへの変換、及び出力データの前記第1のアンテナから送信する第1の送信信号と前記第2のアンテナから送信する第2の送信信号への変換を行う無線送受信回路であって、
    ローカル発振器と、
    前記ローカル発振器の出力信号のアナログ−デジタル変換を行う第1のADCと、
    基準周波数信号を出力する基準周波数出力手段と、
    アナログ−デジタル変換された前記ローカル発振器の出力信号と前記基準周波数信号との入力を受け、前記ローカル発振器の出力信号の周波数と予め定められた目標周波数との誤差を算出する誤差周波数検出手段と、
    前記誤差に基づいて、誤差補正用信号を生成する補正用信号生成手段と、
    前記ローカル発振器の出力信号と前記第1の受信信号との乗算を行い、第1のベースバンド入力信号を生成する第1の乗算器と、
    前記ローカル発振器の出力信号と前記第2の受信信号との乗算を行い、第2のベースバンド入力信号を生成する第2の乗算器と、
    前記第1のベースバンド入力信号のアナログ−デジタル変換を行う第2のADCと、
    前記第2のベースバンド入力信号のアナログ−デジタル変換を行う第3のADCと、
    アナログ−デジタル変換された前記第1のベースバンド入力信号と前記誤差補正用信号を乗算する第3の乗算器と、
    アナログ−デジタル変換された前記第2のベースバンド入力信号と前記誤差補正用信号を乗算する第4の乗算器と、
    前記第3の乗算器の出力信号の復調を行い、第1の復調済データを出力する第1の復調手段と、
    前記第4の乗算器の出力信号の復調を行い、第2の復調済データを出力する第2の復調手段と、
    前記第1の復調済データと前記第2の復調済データとを統合し、前記出力データを生成するデータ統合手段と、
    前記出力データを第1の変調対象データと第2の変調対象データとに分割するデータ分割手段と、
    前記第1の変調対象データの変調を行う第1の変調手段と、
    前記第2の変調対象データの変調を行う第2の変調手段と、
    前記第1の変調手段の出力信号と前記誤差補正用信号を乗算し、第1のベースバンド出力信号を出力する第5の乗算器と、
    前記第2の変調手段の出力信号と前記誤差補正用信号を乗算し、第2のベースバンド出力信号を出力する第6の乗算器と、
    前記第1のベースバンド出力信号のデジタル−アナログ変換を行う第1のDACと、
    前記第2のベースバンド出力信号のデジタル−アナログ変換を行う第2のDACと、
    デジタル−アナログ変換された前記第1のベースバンド出力信号と前記ローカル発振器の出力信号との乗算を行い、前記第1の送信信号を生成する第7の乗算器と、
    デジタル−アナログ変換された前記第2のベースバンド出力信号と前記ローカル発振器の出力信号との乗算を行い、前記第2の送信信号を生成する第8の乗算器と、を備えることを特徴とする、無線送受信回路。
  10. 前記ローカル発振器がSAW発振器であることを特徴とする、請求項9に記載の無線送受信回路。
  11. 請求項9又は請求項10に記載の無線送受信回路を備えることを特徴とする、携帯型無線通信端末装置。
  12. 発振器の出力信号の周波数と予め定められた目標周波数との誤差を補正する周波数安定化方法であって、
    前記出力信号のアナログ−デジタル変換を行うステップと、
    アナログ−デジタル変換された前記出力信号の周波数と基準周波数とを比較し、前記誤差を算出するステップと、
    前記誤差の補正を行う誤差補正用信号を生成するステップと、
    前記誤差補正用信号のデジタル−アナログ変換を行うステップと、
    前記出力信号とデジタル−アナログ変換された前記誤差補正用信号とを乗算するステップと、を備えることを特徴とする、周波数安定化方法。
  13. アンテナによって受信した受信信号の入力データへの変換を行う無線受信信号の復調方法であって、
    前記受信信号とローカル発振器の出力信号の乗算を行い、ベースバンド入力信号を生成するステップと、
    前記ベースバンド入力信号のアナログ−デジタル変換を行うステップと、
    前記ローカル発振器の出力信号のアナログ−デジタル変換を行うステップと、
    アナログ−デジタル変換された前記ローカル発振器の出力信号より、前記ローカル発振器の出力信号の周波数と、予め定められた目標周波数との誤差を算出するステップと、
    前記誤差に基づいて、誤差補正用信号を生成するステップと
    アナログ−デジタル変換された前記ベースバンド入力信号と前記誤差補正用信号の乗算を行うステップと、
    前記ベースバンド入力信号と前記誤差補正用信号の乗算によって得られた信号の復調を行い、前記入力データを出力するステップと、を備えることを特徴とする、無線受信信号の復調方法。
  14. 出力データのアンテナから送信する送信信号への変換を行う無線送信信号の変調方法であって、
    ローカル発振器の出力信号のアナログ−デジタル変換を行うステップと、
    アナログ−デジタル変換された前記ローカル発振器の出力信号より、前記ローカル発振器の出力信号の周波数と、予め定められた目標周波数との誤差を算出するステップと、
    前記誤差に基づいて、誤差補正用信号を生成するステップと
    前記出力データの変調を行うステップと、
    前記出力データの変調によって得られた信号と前記誤差補正用信号の乗算を行い、ベースバンド出力信号を出力するステップと、
    前記ベースバンド出力信号のデジタル−アナログ変換を行うステップと、
    デジタル−アナログ変換された前記ベースバンド出力信号と前記ローカル発振器の出力信号との乗算を行い、前記送信信号を生成するステップと、を備えることを特徴とする、無線送信信号の変調方法。
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