JP6830639B2 - 毛髪処理剤組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、毛髪処理剤組成物に関する。
従来、ヘアケア製品として、ヘアリンス、ヘアコンディショナー、ヘアトリートメント等に用いられる毛髪処理剤組成物が知られている。例えば、特許文献1には、使用後の髪のまとまり等を満たすため、カチオン性界面活性剤やシリコーン等を含有した毛髪処理剤組成物が開示されている。また、特許文献2には、髪の指通り等を向上させるため、分岐状脂肪酸と分岐状アルコールから構成されるエステルを配合した毛髪処理剤組成物が開示されている。
特開2006−28113号公報 特許第5702985号公報
しかしながら、上記特許文献1、2等に開示された従来の毛髪処理剤組成物では、すすぎ時の滑らかさ、仕上がり時の髪の指通り・まとまりに関して、十分に満足できるものではなかった。
本発明は、かかる背景に鑑みてなされたものであり、すすぎ時の滑らかさ、仕上がり時の髪の指通り・まとまりに優れた毛髪処理剤組成物を提供する。
本発明の一の態様である毛髪処理剤組成物は、(A)分岐脂肪酸及び分岐アルコールにより構成され、総炭素数が30以下であるエステルと、(B)アミノ・ポリエーテル変性シリコーンと、(C)エーテル型カチオン界面活性剤と、を含有する。
上記毛髪処理剤組成物によれば、上記特定のエステルと、アミノ・ポリエーテル変性シリコーン及び上記特定のカチオン界面活性剤とを併用することにより、これらの成分の相乗効果によって、従来では得られなかった、非常に優れたすすぎ時の滑らかさ、仕上がり時の髪の指通り・まとまりが得られる。
以下、本発明の毛髪処理剤組成物の実施形態について、さらに詳細に説明する。
[毛髪処理剤組成物]
本発明の毛髪処理剤組成物は、(A)分岐脂肪酸及び分岐アルコールにより構成され、総炭素数が30以下であるエステルと、(B)アミノ・ポリエーテル変性シリコーンと、(C)エーテル型カチオン界面活性剤と、を含有する。
毛髪処理剤組成物の用途は、例えば、ヘアリンス、ヘアコンディショナー、ヘアトリートメント等の毛髪処理剤、さらにはパーマネントウエーブ処理前後、毛髪脱色・脱染処理前後、染毛処理前後に適用される各種の前処理剤、後処理剤等が挙げられる。
毛髪処理剤組成物の剤型は、公知の剤型の中から、用途や使用目的に応じて任意に選択することができる。具体例として、例えば、固体状、液体状、ゲル状、フォーム状、クリーム状、ペースト状等が挙げられる。フォーム状の場合、エアゾール形態、ノンエアゾール形態のいずれであってもよい。
[(A)成分]
(A)成分は、分岐脂肪酸及び分岐アルコールにより構成され、総炭素数が30以下であるエステルである。ここで、「総炭素数が30以下」とは、分岐脂肪酸の炭素数と分岐アルコールの炭素数との合計が30以下であることをいう。(A)成分のエステルの総炭素数が30を超える場合には、仕上がり時に髪のべたつきが生じる。なお、(A)成分のエステルは、一分子中におけるエステル結合の数が1つであってもよいし、2つ以上であってもよいが、特に一分子中におけるエステル結合の数が1つであることが好ましい。すなわち、分岐脂肪酸と分岐アルコールとが1つのエステル結合によって結合した構造を有することが好ましい。
(A)成分のエステルを構成する分岐脂肪酸としては、例えば、ネオペンタン酸(炭素数5)、2−エチルヘキサン酸(炭素数8)、イソノナン酸(炭素数9)、ジメチルオクタン酸(炭素数10)、2−ヘキシルデカン酸(炭素数16)、イソステアリン酸(炭素数18)等が挙げられ、特に炭素数が15以下であるネオペンタン酸、2−エチルヘキサン酸、イソノナン酸、ジメチルオクタン酸等が好ましい。
(A)成分のエステルを構成する分岐アルコールとしては、例えば、イソプロピルアルコール(炭素数3)、イソブチルアルコール(炭素数4)、2−エチルヘキシルアルコール(炭素数8)、イソノニルアルコール(炭素数9)、イソデシルアルコール(炭素数10)、イソトリデシルアルコール(炭素数13)、2−ヘキシルデシルアルコール(炭素数16)、イソステアリルアルコール(炭素数18)、オクチルデシルアルコール(炭素数20)等が挙げられ、特に炭素数が15以下であるイソプロピルアルコール、イソブチルアルコール、2−エチルヘキシルアルコール、イソノニルアルコール、イソデシルアルコール、イソトリデシルアルコール等が好ましい。
(A)成分のエステルとしては、例えば、ネオペンタン酸2−エチルヘキシル、ネオペンタン酸イソノニル、ネオペンタン酸イソデシル、2−エチルヘキサン酸2−エチルヘキシル、2−エチルヘキサン酸イソノニル、2−エチルヘキサン酸イソデシル、イソノナン酸2−エチルヘキシル、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸イソデシル、イソノナン酸イソトリデシル等が挙げられ、これらのうちの1種又は2種以上を任意に選択して用いることができる。また、(A)成分のエステルとしては、特にイソノナン酸イソノニルが好ましい。
(A)成分の含有量は、主として仕上がり時の髪のまとまり、さらにはすすぎ時の滑らかさを向上させるという観点から、1〜5質量%であることが好ましく、2〜4質量%であることがより好ましい。この場合には、すすぎ時の滑らかさ、仕上がり時の髪の指通り・まとまりを向上させるという本発明の効果を十分に得られる。
(A)成分の含有量が1質量%未満の場合には、すすぎ時の滑らかさ、仕上がり時の髪の指通り・まとまりを向上させるという本発明の効果を十分に得られないおそれがある。(A)成分の含有量が5質量%を超える場合には、仕上がり時に髪のべたつきが生じるおそれがある。
[(B)成分]
(B)成分は、アミノ・ポリエーテル変性シリコーンである。アミノ・ポリエーテル変性シリコーンとしては、例えば、(ビスイソブチルPEG−14/アモジメチコン)コポリマー、(ビスブチロキシアモジメチコン/PEG−60)コポリマー、(PEG−40/PPG−8メチルアミノプロピル/ヒドロキシプロピルジメチコン)コポリマー等が挙げられ、特に(ビスイソブチルPEG−14/アモジメチコン)コポリマーが好ましい。
(B)成分の含有量は、主として仕上がり時の髪の指通り、さらには仕上がり時の髪のまとまりを向上させるという観点から、0.1〜1質量%であることが好ましく、0.3〜0.7質量%であることがより好ましい。この場合には、すすぎ時の滑らかさ、仕上がり時の髪の指通り・まとまりを向上させるという本発明の効果を十分に得られる。
(B)成分の含有量が0.1質量%未満の場合には、すすぎ時の滑らかさ、仕上がり時の髪の指通り・まとまりを向上させるという本発明の効果を十分に得られないおそれがある。(B)成分の含有量が1質量%を超える場合には、仕上がり時に髪のべたつきが生じるおそれがある。
また、毛髪処理剤組成物は、シリコーン類として、(B)成分のアミノ・ポリエーテル変性シリコーン以外に、アミノ変性シリコーン等を含有していてもよい。アミノ変性シリコーン等を併用することにより、仕上がり時の髪の指通りをより向上させることができる。アミノ変性シリコーンとしては、例えば、アミノプロピルメチルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体、アミノエチルアミノプロピルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体、アミノエチルアミノプロピルメチルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体等が挙げられる。
[(C)成分]
(C)成分は、エーテル型カチオン界面活性剤である。エーテル型カチオン界面活性剤としては、例えば、ヒドロキシエーテル型カチオン界面活性剤、ステアロキシプロピルトリモニウムクロリド、ベヘニロキシプロピルトリモニウムクロリド、PEG−5ステアリルアンモニウムクロリド等の他のエーテル型カチオン界面活性剤等が挙げられ、これらのうちの1種又は2種以上を任意に選択して用いることができる。また、エーテル型カチオン界面活性剤としては、特にヒドロキシエーテル型カチオン界面活性剤が好ましい。
ヒロドキシエーテル型カチオン界面活性剤としては、例えば、ラウリルPGトリモニウムクロリド、ミリスチルPGトリモニウムクロリド、パルミチルPGトリモニウムクロリド、セチルPGトリモニウムクロリド、セトステアリルPGトリモニウムクロリド、ステアリルPGトリモニウムクロリド、アラキルPGトリモニウムクロリド、ベヘニルPGトリモニウムクロリド、カルナービルPGトリモニウムクロリド、オレイルPGトリモニウムクロリド、エライジルPGトリモニウムクロリド、リノレイルPGトリモニウムクロリド、リノレニルPGトリモニウムクロリド、ラウリルPGトリモニウムブロミド、ミリスチルPGトリモニウムブロミド、パルミチルPGトリモニウムブロミド、セチルPGトリモニウムブロミド、セトステアリルPGトリモニウムブロミド、ステアリルPGトリモニウムブロミド、アラキルPGトリモニウムブロミド、ベヘニルPGトリモニウムブロミド、カルナービルPGトリモニウムブロミド、オレイルPGトリモニウムブロミド、エライジルPGトリモニウムブロミド、リノレイルPGトリモニウムブロミド、リノレニルPGトリモニウムブロミド、ラウリルPGトリモニウムエトサルフェート、ミリスチルPGトリモニウムエトサルフェート、パルミチルPGトリモニウムエトサルフェート、セチルPGトリモニウムエトサルフェート、セトステアリルPGトリモニウムエトサルフェート、ステアリルPGトリモニウムエトサルフェート、アラキルPGトリモニウムエトサルフェート、ベヘニルPGトリモニウムエトサルフェート、カルナービルPGトリモニウムエトサルフェート、オレイルPGトリモニウムエトサルフェート、エライジルPGトリモニウムエトサルフェート、リノレイルPGトリモニウムエトサルフェート、リノレニルPGトリモニウムエトサルフェート、ラウリルPGトリモニウムメトサルフェート、ミリスチルPGトリモニウムメトサルフェート、パルミチルPGトリモニウムメトサルフェート、セチルPGトリモニウムメトサルフェート、セトステアリルPGトリモニウムメトサルフェート、ステアリルPGトリモニウムメトサルフェート、アラキルPGトリモニウムメトサルフェート、ベヘニルPGトリモニウムメトサルフェート、カルナービルPGトリモニウムメトサルフェート、オレイルPGトリモニウムメトサルフェート、エライジルPGトリモニウムメトサルフェート、リノレイルPGトリモニウムメトサルフェート、リノレニルPGトリモニウムメトサルフェート等が挙げられ、これらのうちの1種又は2種以上を任意に選択して用いることができる。また、ヒロドキシエーテル型カチオン界面活性剤としては、特にベヘニルPGトリモニウムクロリドが好ましい。
(C)成分の含有量は、主としてすすぎ時の滑らかさ、さらには仕上がり時の髪の指通りを向上させるという観点から、1〜3質量%であることが好ましく、1.5〜2.5質量%であることがより好ましい。この場合には、すすぎ時の滑らかさ、仕上がり時の髪の指通り・まとまりを向上させるという本発明の効果を十分に得られる。
(C)成分の含有量が1質量%未満の場合には、すすぎ時の滑らかさ、仕上がり時の髪の指通り・まとまりを向上させるという本発明の効果を十分に得られないおそれがある。(B)成分の含有量が3質量%を超える場合には、刺激性が高くなるおそれがある。
[(A)〜(C)成分]
(A)成分、(B)成分及び(C)成分において、(A)成分の含有量が1〜5質量%、(B)成分の含有量が0.1〜1質量%、(C)成分の含有量が1〜3質量%であり、かつ、(A)成分の含有量に対する(B)成分及び(C)成分の合計含有量の含有量比((B)+(C))/(A))が0.5〜2であることが好ましく、0.75〜1.8であることがより好ましく、1〜1.5であることがさらに好ましい。この場合には、(A)〜(C)成分を併用することによる相乗効果をより高め、すすぎ時の滑らかさ、仕上がり時の髪の指通り・まとまりをより一層向上させることができる。
含有量比((B)+(C))/(A))が0.5未満の場合及び含有量比((B)+(C))/(A))が2を超える場合には、(A)〜(C)成分を併用することによる相乗効果が低くなる(弱まる)おそれがある。
[その他の成分]
毛髪処理剤組成物は、本発明の効果を損なわない範囲において、他の成分を含有していてもよい。他の成分としては、例えば、油脂類、ロウ類、炭化水素類、上述した(B)成分及びアミノ変性シリコーン以外のシリコーン類、上述した(C)成分以外の界面活性剤、増粘剤類、植物抽出物、保湿剤、色素類、殺菌剤、香料等が挙げられる。
油脂類としては、例えば、椿油、ココナッツ油、大豆油、米油、ナタネ油等の植物油、牛脂、豚脂等の動物油等が挙げられる。ロウ類としては、例えば、ミツロウ、ラノリン、カルナウバロウ等が挙げられる。炭化水素類としては、例えば、α−オレフィンオリゴマー、軽質イソパラフィン、軽質流動イソパラフィン、合成スクワラン、植物性スクワラン、スクワラン、ポリブテン、流動イソパラフィン、流動パラフィン等が挙げられる。シリコーン類としては、ジメチルポリシロキサン(ジメチコン)等が挙げられる。
界面活性剤としては、例えば、上述した(C)成分以外のカチオン界面活性剤、ノニオン界面活性剤、両性界面活性剤、アニオン界面活性剤等が挙げられる。上述した(C)成分以外のカチオン界面活性剤としては、例えば、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム(ステアルトリモニウムクロリド)、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム(ベヘントリモニウムクロリド)、臭化セチルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム、エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム等を例示することができる。ノニオン界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンセチルエーテル等のポリオキシエチレンアルキルエーテル、モノラウリン酸ソルビタン、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノオレイン酸グリセリン、その他ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等を例示することができる。両性界面活性剤としては、例えば、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン等のN,N−ジメチル−N−アルキル−N−カルボキシメチルアンモニウムベタイン、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリウムベタイン等を例示することができる。アニオン界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸トリエタノールアミン等を例示することができる。増粘剤類としては、例えば、ビニル系高分子化合物、アクリル系高分子化合物等が挙げられ、ビニルピロリドン・ヘキサデセン共重合体等を例示することができる。
本発明の毛髪処理剤組成物にかかる実施例について、比較例と比較しながら具体的に説明する。なお、本発明は、以下の実施例に何ら限定されるものではなく、本発明を逸脱しない範囲において種々の態様で実施しうることはいうまでもない。
本発明の実施例及び比較例として、表1、表2に示す各成分を含有する複数の毛髪処理剤組成物(ヘアトリートメント剤)を調製した。そして、これらの毛髪処理剤組成物を用いて、「すすぎ時の滑らかさ」、「仕上がり時の髪の指通り」、「仕上がり時の髪のまとまり」をそれぞれ評価した。
なお、表1、表2に示した各成分に対応する数値は、いずれも各成分の含有量を示し、その単位は「質量%」である。各成分中、本発明の(A)成分、(B)成分、(C)成分に該当するものには「(A)」、「(B)」、「(C)」の表記を付した。また、本発明の(A)成分、(B)成分、(C)成分の比較用成分には「(A)比」、「(B)比」、「(C)比」の表記を付した。
また、(A)成分として、イソノナン酸イソノニル(サラコス99、日清オイリオ社製)、ネオペンタン酸イソデシル(ネオライト100P、高級アルコール工業社製)を用いた。また、(A)成分の比較用成分として、総炭素数が30を超えるエーテルであるミスチリン酸オクチルドデシル(ODM、高級アルコール工業社製)を用いた。
また、(B)成分として、(ビスイソブチルPEG−14/アモジメチコン)コポリマー(SILSTYLE104、東レ・ダウコーニング社製)、(PEG−40/PPG−8メチルアミノプロピル/ヒドロキシプロピルジメチコン)コポリマー(Silsoft A+、モメンティブ社製)を用いた。また、(B)成分の比較用成分として、アミノフェニル変性シリコーンであるアミノプロピルフェニルトリメチコン(2−2078 Fluid、東レ・ダウコーニング社製)を用いた。
また、(C)成分として、ヒドロキシエーテル型カチオン界面活性剤であるベヘニルPGトリモニウムクロリド(カチナール BHC−60BE、東邦化学社製)、ステアリルPGトリモニウムクロリド(カチナール SHC−65ET、東邦化学社製)を用い、他のエーテル型カチオン界面活性剤であるステアロキシプロピルトリモニウムクロリド(コータミン E−80K、花王社製)を用いた。また、(C)成分の比較用成分として、第4級カチオン界面活性剤であるベヘントリモニウムクロリド(カチオンVB−F、日油社製)を用いた。
[化学処理毛髪サンプルの作製]
毛束サンプル(同一人毛、毛径:60〜100μm)をブリーチ剤(ホーユー株式会社製、レセ パウダーブリーチ EX)で30℃、30分処理した後、水洗し、シャンプーを行い、ドライヤーにて乾かした。そして、処理した毛束サンプルのうち、明度や感触が同等のものを選択し、化学処理毛髪サンプルとした。
[すすぎ時の滑らかさ]
化学処理毛髪サンプル10gを水洗し、毛髪洗浄剤(ホーユー株式会社製、「プレミアージュ」)で洗浄した後、再度水洗した。次いで、化学処理毛髪サンプル全体に、実施例1〜16、比較例1〜5の毛髪処理剤組成物(ヘアトリートメント剤)1gを均等に塗布し、水洗する際の滑らかさを「すすぎ時の滑らかさ」として評価した。
「すすぎ時の滑らかさ」の評価は、化学処理毛髪サンプルにおけるすすぎ時の滑らかさについて20名のパネラーに「良い」、「良いとは言えない」の二者択一で評価させ、20名中、「良い」と回答したパネラーが16名以上の場合を「◎」、11〜15名の場合を「○」、6〜10名の場合を「△」、5名以下の場合を「×」とした。
[仕上がり時の髪の指通り]
化学処理毛髪サンプル10gを水洗し、毛髪洗浄剤(ホーユー株式会社製、「プレミアージュ」)で洗浄した後、再度水洗した。次いで、化学処理毛髪サンプル全体に、実施例1〜16、比較例1〜5の毛髪処理剤組成物(ヘアトリートメント剤)1gを均等に塗布し、水洗し、タオルドライし、ドライヤーで乾かした後、化学処理毛髪サンプルに対して指通りの良さが感じられるかを「仕上がり時の髪の指通り」として評価した。
「仕上がり時の髪の指通り」の評価は、化学処理毛髪サンプルにおける仕上がり時の髪の指通りについて20名のパネラーに「良い」、「良いとは言えない」の二者択一で評価させ、20名中、「良い」と回答したパネラーが16名以上の場合を「◎」、11〜15名の場合を「○」、6〜10名の場合を「△」、5名以下の場合を「×」とした。
[仕上がり時の髪のまとまり]
化学処理毛髪サンプル10gを水洗し、毛髪洗浄剤(ホーユー株式会社製、「プレミアージュ」)で洗浄した後、再度水洗した。次いで、化学処理毛髪サンプル全体に、実施例1〜16、比較例1〜5の毛髪処理剤組成物(ヘアトリートメント剤)1gを均等に塗布し、水洗し、タオルドライし、ドライヤーで乾かした後、化学処理毛髪サンプルに対してまとまりが感じられるかを「仕上がり時の髪のまとまり」として評価した。なお、「仕上がり時の髪のまとまり」とは、仕上がり時において髪全体がしっとりとした面になっており、パサつき、ごわつきがなく、おさまりがよい状態をいう。
「仕上がり時の髪のまとまり」の評価は、化学処理毛髪サンプルにおける仕上がり時の髪のまとまりについて20名のパネラーに「良い」、「良いとは言えない」の二者択一で評価させ、20名中、「良い」と回答したパネラーが16〜20名の場合を「◎」、11〜15名の場合を「○」、6〜10名の場合を「△」、5名以下の場合を「×」とした。
Figure 0006830639
Figure 0006830639
[評価結果]
表1に示すように、実施例1〜16の毛髪処理剤組成物は、「すすぎ時の滑らかさ」、「仕上がり時の髪の指通り」、「仕上がり時の髪のまとまり」のいずれの評価も「◎」又は「○」であった。
一方、表2に示すように、本発明の(A)〜(C)成分の少なくとも1つの成分を含有しない比較例1〜5の毛髪処理剤組成物は、「すすぎ時の滑らかさ」、「仕上がり時の髪の指通り」、「仕上がり時の髪のまとまり」の評価のうち少なくとも1つが「△」又は「×」であった。
以上により、実施例1〜16の毛髪処理剤組成物は、比較例1〜5の毛髪処理剤組成物に比べて、すすぎ時の滑らかさ、仕上がり時の髪の指通り・まとまりに優れていることがわかった。

Claims (4)

  1. (A)分岐脂肪酸及び分岐アルコールにより構成され、総炭素数が30以下であるエステルと、
    (B)アミノ・ポリエーテル変性シリコーンと、
    (C)エーテル型カチオン界面活性剤と、を含有し、
    前記(A)成分の含有量が1〜5質量%、前記(B)成分の含有量が0.1〜1質量%、前記(C)成分の含有量が1〜3質量%であり、かつ、前記(A)成分の含有量に対する前記(B)成分及び前記(C)成分の合計含有量の含有量比((B)+(C))/(A)が0.375〜3.5であり、
    下記一般式(1)で表される両性界面活性剤、
    Figure 0006830639
    (式中、R 1 COは炭素数18以上の脂肪酸残基、R 2 、R 3 は炭素数1〜3のアルキル基、ヒドロキシアルキル基、R 4 は炭素数1〜3のアルキレン基もしくはヒドロキシアルキレン基、Xは−COOもしくは−SO 3 、aは1〜5の整数を表す。)
    ヒドロキシエチル基及びヒドロキシプロピル基を有する脂肪酸アミン、並びに、
    下記一般式(2)で表される脂肪酸アミドアミン
    5 −CO−NH−(CH 2 n −N(R 6 2 (2)
    (式中、R 5 は直鎖又は分岐した炭素数13〜23の飽和又は不飽和脂肪酸残基、R 6 は炭素数1〜3のアルキル基、nは1〜5の整数を示す。)
    を含有しない、毛髪処理剤組成物。
  2. 前記(C)成分は、ヒドロキシエーテル型カチオン界面活性剤である、請求項1に記載の毛髪処理剤組成物。
  3. 前記(B)成分は、(ビスイソブチルPEG−14/アモジメチコン)コポリマーである、請求項1又は2に記載の毛髪処理剤組成物。
  4. 前記(A)成分の含有量に対する前記(B)成分及び前記(C)成分の合計含有量の含有量比((B)+(C))/(A)が0.5〜2である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の毛髪処理剤組成物。
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