JP6825253B2 - 制御装置、及び電源システム - Google Patents

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Description

本発明は、発電機及び電気負荷のそれぞれに対して第1蓄電池と第2蓄電池とを並列接続した電源システムを制御する電源システムを制御する制御装置、及びその電源システムに関する。
従来、発電機及び電気負荷のそれぞれに対して第1蓄電池と第2蓄電池とを並列接続した電源システムを車両等に搭載することが行われている。このような電源システムでは、車両の運転状態や、第1蓄電池、第2蓄電池の充電状態等に応じて、電気負荷へ電力を供給する蓄電池を切り替えたり、発電機により第1蓄電池又は第2蓄電池への充電を行ったりしている。
発電機及び電気負荷のそれぞれに対して第1蓄電池と第2蓄電池とを並列接続する電源システムとして、例えば、特許文献1に記載の電源システムがある。特許文献1に記載の電源システムでは、第1蓄電池は第1スイッチを介して電気負荷へ接続され、第2蓄電池は第2スイッチを介して電気負荷へ接続されている。そして、第1蓄電池から電気負荷へと印加される電圧、及び第2蓄電池から電気負荷へと印加される電圧の一方が設定値まで低下した場合に、第1スイッチ及び第2スイッチを共にオンとしている。こうすることで、電気負荷への給電を継続することができ、電気負荷での電力失陥を抑制することができる。
特開2015−89160号公報
特許文献1に記載の電源システムでは、第2蓄電池と電気負荷とを接続する第2スイッチが故障し、第2蓄電池から電気負荷への電力の供給ができなくなった場合に、第1スイッチをオンとして第1蓄電池から電気負荷へ電力を供給することはできる。しかしながら、電気負荷への電力の供給に伴い第1蓄電池の放電が進み、第1蓄電池の過放電が生ずるおそれがある。すなわち、第2スイッチの故障に伴ってただちに電力失陥に陥ることは無いものの、第1蓄電池の過放電により電力失陥に陥るおそれがあり、過放電により第1蓄電池の劣化が急速に進むこととなる。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その主たる目的は、スイッチング素子の故障が生じた場合における電力失陥を抑制することが可能な制御装置及び電源システムを提供することにある。
発電機と、第1蓄電池と、第2蓄電池と、電気負荷と、を備え、発電機に対して第1蓄電池と第2蓄電池とが並列接続され、且つ、電気負荷に対して第1蓄電池と第2蓄電池とが並列接続され、発電機から第1蓄電池への第1発電経路を介した電力の供給、及び、発電機から第2蓄電池への第2発電経路を介した電力の供給が可能であり、第1蓄電池から電気負荷へ第1給電経路を介した電力の供給、及び、第2蓄電池から電気負荷へ第2給電経路を介した電力の供給が可能である電源システムを制御する制御装置であって、第1蓄電池から電気負荷への第1給電経路を介する給電が不能である場合、第2蓄電池から電気負荷への第2給電経路を介した電力の供給を行い、且つ、発電機から第2蓄電池への第2発電経路を介した電力の供給を可能とし、第2蓄電池から電気負荷への第2給電経路を介する給電が不能である場合、第1蓄電池から電気負荷への第1給電経路を介した電力の供給を行い、且つ、発電機から第1蓄電池への第1発電経路を介した電力の供給を可能とする。
上記構成では、第1,2給電経路の一方を介した電気負荷への電力の供給が不能となった場合でも、第1,2給電経路の他方を介した電気負荷への電力の供給が行われるため、電気負荷への給電失陥を抑制することができる。加えて、第1給電経路を介して電気負荷へ電力の供給を行う場合には、第1蓄電池へ第1発電経路を介した充電を行うことができ、第2給電経路を介して電気負荷へ電力の供給を行う場合には、第2蓄電池へ第2発電経路を介した充電を行うことができる。これにより、第1,2蓄電池から電気負荷への電力の供給に伴う過放電を抑制することができる。
第1実施形態に係る電源システムの構成図である。 第1実施形態において、第1スイッチを介した給電ができない場合の電気経路を示す図である。 第1実施形態において、第2スイッチを介した給電ができない場合の電気経路を示す図である。 第1実施形態に係る処理を示すタイムチャートである。 第1実施形態に係る処理を示すフローチャートである。 第2実施形態に係る電源システムの構成図である。 第2実施形態において、第1スイッチを介した給電ができない場合の電気経路を示す図である。 第2実施形態において、第2スイッチを介した給電ができない場合の電気経路を示す図である。 第3実施形態に係る電源システムの構成図である。 第3実施形態において、第1スイッチを介した給電ができない場合の電気経路を示す図である。 第3実施形態において、第2スイッチを介した給電ができない場合の電気経路を示す図である。
<第1実施形態>
図1に示すように、本電源システムは、発電機10、第1蓄電池11、第2蓄電池12、各種の電気負荷13を備えている。このうち、第1蓄電池11は、図示しない筐体(収容ケース)に収容されることで一体化され、電池ユニットU1として構成されている。
電池ユニットU1には外部端子として第1端子T11、第2端子T12が設けられている。第1端子T11には発電機10と第2蓄電池12とが接続され、第2端子T12には電気負荷13が接続されている。
発電機10の回転軸は、図示しないエンジン出力軸に対してベルト等により駆動連結されており、エンジン出力軸の回転によって発電機10の回転軸が回転する。すなわち、発電機10は、エンジン出力軸や車軸の回転により発電(回生発電)を行う。また、エンジンの再始動時には、第1蓄電池11又は第2蓄電池12から供給される電力により発電機10の回転軸が回転し、エンジン出力軸へ回転力を付与する。この付与された回転力により、エンジンの再始動が可能となる。
本実施形態では、第1蓄電池11としてリチウムイオン蓄電池を採用している。第1蓄電池11の正極活物質には、リチウムを含む酸化物(リチウム金属複合酸化物)が用いられており、具体例としては、LiCoO2、LiMn2O4、LiNiO2、LiFePO4等が挙げられる。第1蓄電池11の負極活物質には、カーボン(C)やグラファイト、チタン酸リチウム(例えばLixTiO2)、Si又はSuを含有する合金等が用いられている。第1蓄電池11の電解液には有機電解液が用いられている。そして、これらの電極から構成された複数の電池セルを直列接続して構成されている。
本実施形態では、第2蓄電池12として、周知の汎用蓄電池である鉛蓄電池を採用している。第2蓄電池12の構成として具体的には、正極活物質が二酸化鉛(PbO2)、負極活物質が鉛(Pb)、電解液が硫酸(H2SO4)である。そして、これらの電極から構成された複数の電池セルを直列接続して構成されている。
電気負荷13には、供給電力の電圧が概ね一定、又は少なくとも所定範囲内で変動するよう安定であることが要求される定電圧要求負荷が含まれる。定電圧要求負荷の具体例としてはナビゲーション装置やオーディオ装置が挙げられる。この場合、電圧変動が抑えられていることで、上記各装置の安定動作が実現可能となっている。その他、電気負荷13には、ヘッドライト、フロントウインドシールド等のワイパ、空調装置の送風ファン、リヤウインドシールドのデフロスタ用ヒータ等が挙げられる。これらヘッドライト、ワイパ及び送風ファン等については、供給電力の電圧が変化するとヘッドライトの明滅、ワイパの作動速度変化、送風ファンの回転速度変化(送風音変化)が生じてしまうので、供給電力の電圧を一定にすることが要求される。
電池ユニットU1には、ユニット内の電気経路として、第1蓄電池11と第2端子T12とを相互に接続する第1接続経路21と、第1接続経路21上の接続点N11と第1端子T11とを相互に接続する第2接続経路22とが設けられている。第1接続経路21における接続点N11と第1蓄電池11との間には、第1スイッチS21が設けられ、第2接続経路22における接続点N11と第1端子T11との間には、第2スイッチS22が設けられている。第1スイッチS21及び第2スイッチS22は、いずれも2×n個のMOSFET(半導体スイッチ)を備え、その2つ一組のMOSFETの寄生ダイオードが互いに逆向きになるように直列に接続されている。この寄生ダイオードによって、第1スイッチS21、第2スイッチS22をオフ状態とした場合にそのスイッチが設けられた経路に流れる電流が完全に遮断される。
また、電池ユニットU1には、第2スイッチS22を介さずに第1端子T11と第2端子T12とを接続可能にするバイパス経路23が設けられている。具体的には、バイパス経路23は、第2接続経路22に並列に設けられており、そのバイパス経路23上には、第1端子T11側と第2端子T12側との間の接続を遮断状態又は導通状態にする第3スイッチS23が設けられている。第3スイッチS23は機械式であり、ノーマリークローズのリレースイッチである。なお、バイパス経路23及び第3スイッチS23を、電池ユニットU1外に設けることも可能である。
電池ユニットU1には、第1スイッチS21、第2スイッチS22、及び第3スイッチS23のオン(閉鎖)とオフ(開放)との切り替えを実施する機能を有する制御装置30が設けられている。制御装置30は、電気負荷13に対して電力供給を行う給電時であるか、発電機10からの電力供給により充電される充電時であるか、アイドリングストップ制御でのエンジン停止状態でエンジンを自動再始動させる再始動時であるか等に応じて、第1〜3スイッチS21〜S23のオンオフを制御する。
電池ユニットU1には、加えて、第1スイッチS21に流れる電流を検出する第1電流検出部31と、第2スイッチS22に流れる電流を検出する第2電流検出部32と、電気負荷43へ印加される電圧である給電電圧を検出する電圧検出部33とを備えている。具体的には、第1電流検出部31は、第1スイッチS21の対となっているMOSFETの間に設けられ、MOSFET間に流れる電流を検出する。第2電流検出部32は、同様に、第2スイッチS22の対となっているMOSFETの間に設けられ、MOSFET間に流れる電流を検出する。電圧検出部33は、接続点N11と第2端子T12との間に設けられている。
また、制御装置30には、電池ユニットU1外のECU100が接続されている。つまり、これら制御装置30及びECU100は、CAN等の通信ネットワークにより接続されて相互に通信可能となっており、制御装置30及びECU100に記憶される各種データが互いに共有できるものとなっている。
以上のように構成されているため、発電機10で発電した電力は、第1蓄電池11、第2蓄電池12、及び電気負荷13へ供給可能である。また、エンジンの駆動が停止して発電機10で発電されていない場合には、第1蓄電池11及び第2蓄電池12の少なくとも一方から電気負荷13への電力の供給が可能である。
具体的には、第1スイッチS21をオンとすれば、第1蓄電池11から電気負荷13へと電力の供給が行われる。この場合の、第1蓄電池11と電気負荷13とを接続する電気経路を、第1給電経路と称する。また、第2スイッチS22をオンとすれば、第2蓄電池12から電気負荷13へと電力の供給が行われる。この場合の、第2蓄電池12と電気負荷13とを接続する電気経路を、第2給電経路と称する。
一方、第1スイッチS21及び第3スイッチS23をオンとすれば、発電機10と第1蓄電池11とが電気的に接続され、この状態で発電機10による発電を行えば、第1蓄電池11への給電が可能である。この発電機10と第1蓄電池11とを接続する電気経路を、第1発電経路と称する。また、発電機10と第2蓄電池12とは電池ユニットU1の外部で電気的に接続されており、発電機10による発電を行えば、第2蓄電池12への給電が可能である。この発電機10と第2蓄電池12とを接続する電気経路を、第2発電経路と称する。
制御装置30は、第1蓄電池11のSOC(満充電量に対する充電量の割合)を所定の使用範囲にすべく、第1蓄電池11への充電量を制限して過充電状態とならないようにするとともに、第1蓄電池11からの放電量を制限して過放電とならないようにする、充放電制御を実施する。具体的には、制御装置30は、第1蓄電池11の端子電圧の検出値を常時取得する。そして、例えば、放電時における第1蓄電池11の端子電圧が下限電圧よりも低下した場合に、発電機10からの充電により、第1蓄電池11の過放電保護を図るようにする。前記下限電圧は、SOC使用範囲の下限値(10%)に対応する電圧よりも高い値に基づき設定されるとよい。
また、制御装置30は、第1蓄電池11の端子電圧が上限電圧よりも上昇しないようにして過充電保護を実施する。この上限電圧は、SOC使用範囲の上限値(90%)に対応する電圧に基づき設定されるとよい。このように充放電制御を行ううえで、制御装置30は、第1蓄電池11のSOCがSOC使用範囲の下限値よりも小さくなった場合には、第1スイッチS21をオンとする制御を禁止する。こうすることで、第1蓄電池11のSOCが下限値よりも小さくなり、過放電状態となることを抑制している。
なお、第2蓄電池12については、図示しない別の電池制御部により第1蓄電池11と同様の充放電制御が実施される。
以上のように構成される電源システムにおいて、半導体スイッチである第1スイッチ及び第2スイッチS22の一方が故障する場合が起こり得る。特に、第1スイッチS21をオンとし第2スイッチ及び第3スイッチS23をオフとして、第1蓄電池11から電気負荷13へと第1給電経路を介して電力を供給している場合に、第1スイッチS21が故障して第1スイッチS21がオフ状態で固定されれば、第1給電経路を介した電力の供給ができなくなる。同様に、第2スイッチS22をオンとし第1スイッチ及び第3スイッチS23をオフとして、第2蓄電池12から電気負荷13へと第1給電経路を介して電力を供給している場合に、第2スイッチS22が故障して第2スイッチS22がオフ状態で固定されれば、第2給電経路を介した電力の供給ができなくなる。
そこで、本実施形態に係る電源システムを制御する制御装置30は、第1スイッチS21及び第2スイッチS22の一方の故障を検出した場合に、第1スイッチS21及び第2スイッチS22の他方を用いて給電を継続すべく制御を行う。このとき、第1スイッチS21の故障、及び第2スイッチS22の故障は、以下のように行われる。
制御装置30から第1スイッチS21に対してオン指令がなされているにもかかわらず、第1蓄電池11から電気負荷13への電力供給が行われていないことを検出することにより、第1スイッチS21の故障を判定する。より具体的には、制御装置30から第1スイッチS21に対してオン指令がなされている状態で、第1電流検出部31により検出される電流値が閾値よりも小さく、且つ、電圧検出部33により検出される電圧値も閾値よりも小さい場合に、第1スイッチS21の故障を判定する。
同様に、制御装置30から第2スイッチS22に対してオン指令がなされている状態で、第2電流検出部32により検出される電流値が閾値よりも小さく、且つ、電圧検出部33により検出される電圧値も閾値よりも小さい場合に、第2スイッチS22の故障を判定する。このとき、各スイッチS21,S22の故障を判定するうえで、電圧検出部33により検出される電圧値に加えて第1電流検出部31、第2電流検出部32が検出した電流も用いるのは、各スイッチS21,S22と電気負荷13との間で地絡が生じているかを判定するためでもある。
まず、第1蓄電池11から電気負荷13へと第1給電経路を介して電力を供給している場合に、第1スイッチS21が故障して第1給電経路を介した電力の供給ができなくなった場合について、図2を参照して説明する。図2において、第1スイッチS21及び第2スイッチS22の記載を簡略化している。
第1スイッチS21が故障して、図2において一点鎖線で示す第1給電経路を介した電力の供給ができなくなった場合、第2スイッチS22をオンとする指令を送信する。こうすることで、第2蓄電池12から電気負荷13に対して、第2スイッチS22を介した給電、すなわち図2において実線で示す第2給電経路を介した給電が行われる。この場合、第2蓄電池12に対して、スイッチを含まない電気経路である第2発電経路により、発電機10から第2蓄電池12への給電が可能である。
続いて、第2蓄電池12から電気負荷13へ第2給電経路を介して電力を供給している場合に、第2スイッチS22が故障して第2給電経路を介した電力の供給ができなくなった場合について、図3を参照して説明する。
第2スイッチS22が故障して、図3において一点鎖線で示す第2給電経路を介した電力の供給ができなくなった場合、第1スイッチS21及び第3スイッチS23をオンとする指令を送信する。こうすることで、第1蓄電池11から電気負荷13に対して、第1スイッチS21を介した給電、すなわち図3において実線で示す第1給電経路を介した給電が行われる。加えて、第3スイッチS23をオンとすることで、第1蓄電池11に対して、第3スイッチS23及び第1スイッチS21を介した給電、すなわち、図3において実線で示す第1発電経路を介した給電が可能である。
続いて、図3で示した制御を行った場合のタイムチャートを、図4を参照して説明する。図4のタイムチャートの開始時において、第2スイッチS22がONとなっており、第2蓄電池12から電気負荷13への第2給電経路を介した電力の供給が行われ、発電機10から第2蓄電池12への第2発電経路を介した電力の供給が可能となっている。なお、本実施形態では、電気負荷13において安定した動作が可能な電圧を12Vとしており、その電圧を所定電圧と称する。
時刻t1において、第2スイッチS22が故障してオフ状態で固定され、オフ状態からオン状態への切り替えができなくなったとする。このとき、第2蓄電池12から電気負荷13への第2給電経路を介した電力の供給が行われなくなるため、電気負荷13への給電電圧が所定電圧よりも低下する。時刻t2にて電気負荷13への給電電圧が閾値を下回ると、制御装置30は第2スイッチS22が故障したか否かの判定を開始する。具体的には、給電電圧が閾値を下回った期間が所定時間を超えれば、第2スイッチS22が故障したと判定する。
時刻t3にて、制御装置30が第2スイッチS22の故障を判断すれば、その判断結果に伴い、第1スイッチS21、及び第3スイッチS23へ駆動指令を送信する。この駆動指令の送信により、時刻t3から所定時間経過後の時刻t4にて、第1スイッチS21はオンとなる。第1スイッチS21がオンとなることにより、第1蓄電池11から電気負荷13へは第1給電経路を介した給電が開始されるため、その給電に伴い、電気負荷13への給電電圧は上昇する。そして、時刻t5にて、電気負荷13への給電電圧は所定電圧に到達する。すなわち、電気負荷13への給電電圧が所定電圧よりも小さくなる期間は、時刻t1から時刻t5までの期間である。その後、時刻t6にて、機械式のリレーである第3スイッチS23がオンとなる。これにより、第1発電経路を介して第1蓄電池11への充電が可能となる。
ところで、第2スイッチS22が故障した場合に、第1スイッチS21をオンとする駆動指令を行わず、機械式のリレーである第3スイッチS23をオンとすることで第2蓄電池12から電気負荷13への電力の供給を行うことも可能ではある。しかしながら、図4に示すように第3スイッチS23をオンとする駆動指令を生成してから第3スイッチS23の作動状態がオン状態となるまでの時間は、半導体スイッチである第1スイッチS21と比較して、長い。すなわち、給電電圧が所定電圧を下回る時間が、時刻t6よりも後の時刻まで至ることとなる。
続いて、本実施形態に係る制御装置30が実行する処理について、図5のフローチャートを参照して説明する。図5のフローチャートに係る処理は、所定の制御周期毎に繰り返し実行される。
まず、ステップS101にて、第1スイッチS21をオンとし、第2スイッチS22及び第3スイッチS23をオフとする指令を行っているか否かを判定する。すなわち、制御装置30から第1〜3スイッチS21〜S23への指令が、第1給電経路を介して給電を行い、且つ、第2給電経路を介して給電を行わないことを示しているか否かを判定する。
ステップS101にて肯定判定すれば、ステップS102へ進み、第1スイッチS21の故障を検出したか否かを判定する。ステップS102にて肯定判定すれば、すなわち、第1スイッチS21がオフ状態で固定される故障を検出すれば、ステップS103へ進み、第2スイッチS22をオンとする指令を送信する。すなわち、第2蓄電池12から第2給電経路を介して電気負荷13へ電力を供給しつつ、発電機10から第2蓄電池12への充電が可能な電気経路を構成する。そして、一連の処理を終了する。
一方、ステップS101にて否定判定すれば、ステップS104へ進み、第2スイッチS22をオンとし、第1スイッチS21及び第3スイッチS23をオフとする指令を行っているか否かを判定する。すなわち、制御装置30から第1〜3スイッチS21〜S23への指令が、第2給電経路を介して給電を行い、且つ、第1給電経路を介して給電を行わないことを示しているか否かを判定する。
ステップS104にて肯定判定すれば、ステップS105へ進み、第2スイッチS22の故障を検出したか否かを判定する。ステップS105にて肯定判定すれば、すなわち、第2スイッチS22がオフ状態で固定される故障を検出すれば、ステップS106へ進み、第1スイッチS21及び第3スイッチS23をオンとする指令を送信する。すなわち、第1蓄電池11から第1給電経路を介して電気負荷13へ電力を供給しつつ、発電機10から第1蓄電池11への第1発電経路を介する給電を可能にする。
なお、ステップS105にて否定判定した場合、すなわち、第2スイッチS22の故障を検出しない場合には、そのまま一連の処理を終了する。
ところで、ステップS104にて否定判定した場合、第1スイッチS21及び第2スイッチS22を共にオンとする指令を行っている、又は、少なくとも第3スイッチS23をオンとする指令を行っていることを意味する。この場合には、そのまま一連の処理を終了する。
第1スイッチS21及び第2スイッチS22を共にオンとする指令を行っていれば、電気負荷13へは、第1給電経路、及び第2給電経路のいずれからでも給電が可能である。すなわち、第1スイッチS21及び第2スイッチS22の一方が故障したとしても、他方の給電経路を介して電気負荷13へ給電が可能である。なお、第1スイッチS21及び第2スイッチS22を共にオンとし、第3スイッチS23をオフとする指令を行っている場合に、第2スイッチS22の故障を検出した場合には、第3スイッチS23をオンとする指令を行うものとしてもよい。この場合には、第1蓄電池11から第1給電経路を介して電気負荷13への給電を行いつつ、第1発電経路をかいして第1蓄電池11の充電が可能となる。したがって、第1蓄電池11の過放電を抑制することができる。
第3スイッチS23をオンとする指令を行っていれば、第1スイッチS21及び第2スイッチS22の制御状態にかかわらず、電気負荷13への給電が可能である。また、上述した通り、第3スイッチS23はノーマリークローズの機械式のリレーであるため、一般的に、故障時にはオンとなる。そのため、第3スイッチS23をオンとする指令を行っている場合には、電気負荷13に対する給電失陥のおそれが小さくなる。
上記構成により本実施形態に係る電源システムは、以下の効果を奏する。
・第1,2給電経路の一方を介した電気負荷13への電力の供給が不能となった場合でも、第1,2給電経路の他方を介した電気負荷13への電力の供給が行われるため、電気負荷13への給電失陥を抑制することができる。加えて、第1給電経路を介して電気負荷13へ電力の供給を行う場合には、第1蓄電池11へ第1発電経路を介した充電を行うことができ、第2給電経路を介して電気負荷13へ電力の供給を行う場合には、第2蓄電池12へ第2発電経路を介した充電を行うことができる。これにより、第1,2蓄電池11,12から電気負荷13への電力の供給に伴う過放電を抑制することができる。
・第2スイッチS22が故障し、第2蓄電池12から電気負荷13への第2給電経路を介した電力の供給ができなくなった場合、機械式のリレーである第3スイッチS23をオンとすることで、第2蓄電池12から第1発電経路の一部を介して電力の供給を行うことも可能である。ところが、機械式のリレーである第3スイッチS23は、オン状態となるまでに要する時間が半導体スイッチよりも長い。すなわち、電気負荷13への給電失陥の時間が相対的に長くなりやすく、電気負荷13がカーナビゲーション装置等の定電圧要求負荷である場合には、この給電失陥の時間が長いほど、リセット等が生じやすくなる。本実施形態では、第2スイッチS22の故障時には半導体スイッチである第1スイッチS21をONとして第1蓄電池11から電気負荷13へ第1給電経路を介して電力を供給するものとしているため、機械式のリレーを介した電力の供給を開始する場合に比べて、給電失陥の時間を短くすることができる。一方、第1スイッチS21をオンとし、第1蓄電池11から電気負荷13へ第1給電経路を介して電力を供給する場合、第1蓄電池11の過放電が生ずるおそれがある。この点、機械式のリレーである第3スイッチS23をオンとし、発電機10から第1蓄電池11への第1発電経路を介した電力の供給を可能としている。したがって、第2スイッチS22の故障の再に、電気負荷13への給電失陥の抑制と第1蓄電池11の過放電の抑制とを両立することができる。
・電気負荷13と第2端子T12との間等で地絡が生じた場合、電気負荷13へ印加される電圧が小さくなるものの、第1スイッチS21又は第2スイッチS22を通過する電流は小さくならない場合がある。本実施形態では、第1スイッチS21、第2スイッチS22の故障を判定するうえで、第1電流検出部31、第2電流検出部32の検出結果も用いている。この構成により、第1スイッチS21の故障、及び第2スイッチS22の故障を、より精度よく判定することができる。
・第1蓄電池11に対して充放電制御を行ううえで、SOCがSOC使用範囲の下限値よりも小さくなった場合には、第1スイッチS21をオンとする制御を禁止している。これにより、第1蓄電池11の過放電を抑制することができる。加えて、第1蓄電池11のSOCがSOCの下限値よりも大きい所定の値を下回れば、発電機10により第1蓄電池11への給電を行うものとしている。これにより、SOCがSOC使用範囲の下限値を下回る事態を防止することができる。したがって、第1蓄電池11がSOC使用範囲の下限値を下回り、第1蓄電池11から電気負荷13への給電が禁止される事態を防止することができる。第2蓄電池12についても同様である。
<第2実施形態>
本実施形態に係る電源システムは、第1実施形態に係る電源システムと回路構成の一部が異なっている。図6に示すように、本電源システムは、発電機40、第1蓄電池41、第2蓄電池42、各種の電気負荷43を備えている。このうち、第1蓄電池41は、第1実施形態と同様に、図示しない筐体に収容されることで一体化され、電池ユニットU2として構成されている。
電池ユニットU2には外部端子として第1端子T21、第2端子T22及び第3端子T23が設けられている。第1端子T21には発電機40が接続され、第2端子T22には第2蓄電池42が接続され、第3端子T23には電気負荷43が接続されている。
電池ユニットU2には、ユニット内の電気経路として、第1蓄電池41と第3端子T23とを相互に接続する第1接続経路51と、第1接続経路21上の接続点N21と第2端子T22とを相互に接続する第2接続経路52と、第2接続経路52上の接続点N22と第1端子T21とを相互に接続する第3接続経路53と、第3接続経路53上の接続点N23と、第1接続経路51上の接続点N21よりも第1蓄電池41側の接続点N24とを相互に接続する第4接続経路54とが設けられている。
第1接続経路51における接続点N21と接続点N24との間には、第1スイッチS51が設けられている。第2接続経路52における接続点N21と接続点N22との間には、第2スイッチS52が設けられている。第3接続経路53における接続点N21と接続点N23との間には、第3スイッチS53が設けられている。第4接続経路54における接続点N23と接続点N24との間には、第4スイッチS54が設けられている。第1〜4スイッチS51〜S54は、いずれも2×n個のMOSFET(半導体スイッチ)を備え、その2つ一組のMOSFETの寄生ダイオードが互いに逆向きになるように直列に接続されている。
電池ユニットU2には、第1〜4スイッチS51〜S54のオン(閉鎖)とオフ(開放)との切り替えを実施する機能を有する制御装置60が設けられている。制御装置60は、第1実施形態と同様に、第1〜4スイッチS51〜S54のオンオフを制御する。
電池ユニットU2には、加えて、第1スイッチS51に流れる電流を検出する第1電流検出部61と、第2スイッチS52に流れる電流を検出する第2電流検出部62と、電気負荷43へ印加される電圧である給電電圧を検出する電圧検出部63とを備えている。具体的には、第1電流検出部61は、第1スイッチS51の対となっているMOSFETの間に設けられ、MOSFET間に流れる電流を検出する。第2電流検出部62は、同様に、第2スイッチS52の対となっているMOSFETの間に設けられ、MOSFET間に流れる電流を検出する。電圧検出部63は、接続点N21と第3端子T23との間に設けられている。
以上のように構成されているため、発電機40で発電した電力は、第1蓄電池41、第2蓄電池42、及び電気負荷43へ供給可能である。また、エンジンの駆動が停止して発電機40で発電されていない場合には、第1蓄電池41及び第2蓄電池42の少なくとも一方から電気負荷43への電力の供給が可能である。
具体的には、第1スイッチS51をオンとすれば、第1蓄電池41から電気負荷43へと電力の供給が行われる。この場合の、第1蓄電池41と電気負荷43とを接続する電気経路を、第1給電経路と称する。また、第2スイッチS52をオンとすれば、第2蓄電池42から電気負荷43へと電力の供給が行われる。この場合の、第2蓄電池42と電気負荷13とを接続する電気経路を、第2給電経路と称する。
一方、第4スイッチS54をオンとすれば、発電機40と第1蓄電池41とが電気的に接続され、この状態で発電機40による発電を行えば、第1蓄電池41への給電が可能である。この発電機40と第1蓄電池41とを接続する電気経路を、第1発電経路と称する。また、第3スイッチS53をオンとすれば、発電機40と第2蓄電池42とが電気的に接続され、この状態で発電機40による発電を行えば、第2蓄電池42への給電が可能である。この発電機40と第2蓄電池42とを接続する電気経路を、第2発電経路と称する。
以上のように構成される電源システムにおいて、半導体スイッチである第1スイッチS51及び第2スイッチS52の一方が故障する場合が起こり得る。特に、第1スイッチS51をオンとし第2スイッチS52をオフとして、第1蓄電池41から電気負荷43へと第1給電経路を介して電力を供給している場合に、第1スイッチS51が故障して第1スイッチS51がオフ状態で固定されれば、第1給電経路を介した電力の供給ができなくなる。同様に、第2スイッチS52をオンとし第1スイッチS51をオフとして、第2蓄電池42から電気負荷43へと第1給電経路を介して電力を供給している場合に、第2スイッチS52が故障して第2スイッチS52がオフ状態で固定されれば、第2給電経路を介した電力の供給ができなくなる。
そこで、本実施形態に係る電源システムを制御する制御装置60は、第1スイッチS51及び第2スイッチS52の一方の故障を検出した場合に、第1スイッチS51及び第2スイッチS52の他方を用いて給電を継続すべく制御を行う。なお、第1スイッチS51及び第2スイッチS52の故障の検出方法については、第1実施形態と同等であるため、具体的な説明を省略する。
まず、第1蓄電池41から電気負荷43へと第1給電経路を介して電力を供給している場合に、第1スイッチS51が故障して第1給電経路を介した電力の供給ができなくなった場合について、図7を参照して説明する。
第1スイッチS51が故障して、図7において一点鎖線で示す第1給電経路を介した電力の供給ができなくなった場合、第2スイッチS52及び第3スイッチS53をオンとする指令を送信する。こうすることで、第2蓄電池42から電気負荷43に対して、第2スイッチS52を介した給電、すなわち図7において実線で示す第2給電経路を介した給電が行われる。加えて、第3スイッチS53をオンとすることで、第2蓄電池42に対して、第3スイッチS53を介した給電、すなわち図7において実線で示す第2発電経路を介した給電が可能である。
続いて、第2蓄電池42から電気負荷43へ第2給電経路を介して電力を供給している場合に、第2スイッチS52が故障して第2給電経路を介した電力の供給ができなくなった場合について、図8を参照して説明する。
第2スイッチS52が故障して、図8において一点鎖線で示す第2給電経路を介した電力の供給ができなくなった場合、第1スイッチS51及び第4スイッチS54をオンとする指令を送信する。こうすることで、第1蓄電池41から電気負荷43に対して、第1スイッチS51を介した給電、すなわち図8において実線で示す第1給電経路を介した給電が行われる。加えて、第4スイッチS54をオンとすることで、第1蓄電池41に対して、第4スイッチS54を介した給電、すなわち、図8において実線で示す第1発電経路を介した給電が可能である。
上記構成により、本実施形態に係る電源システムでは、第1実施形態に係る電源システムが奏する効果に加えて、以下の効果を奏する。
・制御装置60がスイッチに対してオンとする指令を送信してから、実際にスイッチがオンとなるまでには、タイムラグが存在するため、給電経路上のスイッチが多いほど、電気負荷43に対する給電の遅れが生じやすくなる。すなわち、電気負荷43における電力失陥が生じやすくなる。また、発電経路、及び給電経路を構成するうえで、その経路上のスイッチの数が多いほど、そのスイッチによる損失が大きくなる。本実施形態では、第1給電経路、第2給電経路を構成するうえで、複数のスイッチを介する経路、例えば、第1蓄電池41から、第4スイッチS54、第3スイッチS53及び第2スイッチS52を介して電気負荷43へ電力を供給する経路を設けていない。これにより、電気負荷43への給電の遅れの抑制と、スイッチによる電力の損失の抑制とを両立することができる。
<第3実施形態>
本実施形態に係る電源システムは、第1実施形態に係る電源システムと回路構成の一部が異なっている。図9に示すように、本電源システムは、発電機70、第1蓄電池71、第2蓄電池72、各種の電気負荷73を備えている。このうち、第1蓄電池71は、第1実施形態と同様に、図示しない筐体に収容されることで一体化され、電池ユニットU3として構成されている。
電池ユニットU3には外部端子として第1端子T31及び第2端子T32が設けられている。第1端子T31には発電機70及び第2蓄電池72が接続され、第2端子T32には電気負荷43が接続されている。
電池ユニットU3には、ユニット内の電気経路として、第1蓄電池71と第2端子T32とを相互に接続する第1接続経路81と、第1接続経路81上の接続点N31と第1端子T31とを相互に接続する第2接続経路82と、第1端子T31と、第1接続経路81上の接続点N31よりも第1蓄電池71側の接続点N32とを相互に接続する第3接続経路83とが設けられている。
第1接続経路81における接続点N31と接続点N32との間には、第1スイッチS81が設けられている。第2接続経路82における接続点N31と第1端子T31との間には、第2スイッチS82が設けられている。第3接続経路83における第1端子T31と接続点N32との間には、第3スイッチS83が設けられている。第1〜3スイッチS81〜S83は、いずれも2×n個のMOSFET(半導体スイッチ)を備え、その2つ一組のMOSFETの寄生ダイオードが互いに逆向きになるように直列に接続されている。
電池ユニットU3には、第1〜3スイッチS81〜S83のオン(閉鎖)とオフ(開放)との切り替えを実施する機能を有する制御装置90が設けられている。制御装置90は、第1実施形態と同様に、第1〜3スイッチS81〜S83のオンオフを制御する。
電池ユニットU3には、加えて、第1スイッチS81に流れる電流を検出する第1電流検出部91と、第2スイッチS82に流れる電流を検出する第2電流検出部92と、電気負荷73へ印加される電圧である給電電圧を検出する電圧検出部93とを備えている。具体的には、第1電流検出部91は、第1スイッチS81の対となっているMOSFETの間に設けられ、MOSFET間に流れる電流を検出する。第2電流検出部92は、同様に、第2スイッチS82の対となっているMOSFETの間に設けられ、MOSFET間に流れる電流を検出する。電圧検出部93は、接続点N31と第2端子T32との間に設けられている。
以上のように構成されているため、発電機70で発電した電力は、第1蓄電池71、第2蓄電池72、及び電気負荷73へ供給可能である。また、エンジンの駆動が停止して発電機70で発電されていない場合には、第1蓄電池71及び第2蓄電池72の少なくとも一方から電気負荷73への電力の供給が可能である。
具体的には、第1スイッチS81をオンとすれば、第1蓄電池71から電気負荷73へと電力の供給が行われる。この場合の、第1蓄電池71と電気負荷73とを接続する電気経路を、第1給電経路と称する。また、第2スイッチS82をオンとすれば、第2蓄電池72から電気負荷73へと電力の供給が行われる。この場合の、第2蓄電池72と電気負荷73とを接続する電気経路を、第2給電経路と称する。
一方、第3スイッチS83をオンとすれば、発電機70と第1蓄電池71とが電気的に接続され、この状態で発電機70よる発電を行えば、第1蓄電池71への給電が可能である。この発電機70と第1蓄電池71とを接続する電気経路を、第1発電経路と称する。また、発電機70と第2蓄電池72とは電池ユニットU3の外部で電気的に接続されており、発電機70による発電を行えば、第2蓄電池72への給電が可能である。この発電機70と第2蓄電池72とを接続する電気経路を、第2発電経路と称する。
以上のように構成される電源システムにおいて、半導体スイッチである第1スイッチS81及び第2スイッチS82の一方が故障する場合が起こり得る。特に、第1スイッチS81をオンとし第2スイッチS82をオフとして、第1蓄電池71から電気負荷73へと第1給電経路を介して電力を供給している場合に、第1スイッチS81が故障して第1スイッチS81がオフ状態で固定されれば、第1給電経路を介した電力の供給ができなくなる。同様に、第2スイッチS82をオンとし第1スイッチS81をオフとして、第2蓄電池72から電気負荷73へと第1給電経路を介して電力を供給している場合に、第2スイッチS82が故障して第2スイッチS82がオフ状態で固定されれば、第2給電経路を介した電力の供給ができなくなる。
そこで、本実施形態に係る電源システムを制御する制御装置90は、第1、2実施形態と同様に、第1スイッチS81及び第2スイッチS82の一方の故障を検出した場合に、第1スイッチS81及び第2スイッチS82の他方を用いて給電を継続すべく制御を行う。なお、第1スイッチS81及び第2スイッチS82の故障の検出方法については、第1実施形態と同等であるため、具体的な説明を省略する。
まず、第1蓄電池71から電気負荷73へと第1給電経路を介して電力を供給している場合に、第1スイッチS81が故障して第1給電経路を介した電力の供給ができなくなった場合について、図10を参照して説明する。
第1スイッチS81が故障して、図10において一点鎖線で示す第1給電経路を介した電力の供給ができなくなった場合、第2スイッチS82をオンとする指令を送信する。こうすることで、第2蓄電池72から電気負荷73に対して、第2スイッチS82を介した給電、すなわち図10において実線で示す第2給電経路を介した給電が行われる。加えて、発電機70と第2蓄電池72とは電池ユニットU3の外部で接続されているため、発電機70から第2蓄電池72へ、図10において実線で示す第2発電経路を介した給電が可能である。
続いて、第2蓄電池72から電気負荷73へ第2給電経路を介して電力を供給している場合に、第2スイッチS82が故障して第2給電経路を介した電力の供給ができなくなった場合について、図11を参照して説明する。
第2スイッチS82が故障して、図11において一点鎖線で示す第2給電経路を介した電力の供給ができなくなった場合、第1スイッチS81及び第3スイッチS83をオンとする指令を送信する。こうすることで、第1蓄電池71から電気負荷73に対して、第1スイッチS81を介した給電、すなわち図11において実線で示す第1給電経路を介した給電が行われる。加えて、第3スイッチS83をオンとすることで、第1蓄電池71に対して、第3スイッチS83を介した給電、すなわち、図11において実線で示す第1発電経路を介した給電が可能である。
上記構成により、本実施形態に係る電源システムは、第2実施形態と同等の効果を奏する。
<変形例>
・各実施形態において、半導体スイッチとしてMOSFETを用いるものとしているが、IGBT等の他の半導体スイッチを用いるものとしてもよい。
・第2実施形態において、第1発電経路に含まれる第4スイッチS54、及び第2発電経路に含まれる第3スイッチS53について、機械式のリレーとしてもよい。同様に、第3実施形態において、第1発電経路に含まれる第3スイッチS83について、機械式のリレーとしてもよい。
・実施形態では、発電機10,40,70について、発電機能に加えて、エンジンの回転軸に回転力を付与する機能をも有するものとした。この点、発電機10について、エンジンの回転軸に回転力を付与する機能を有さないオルタネータとしてもよい。この場合には、電源システムにスタータモータを設ければよい。このスタータモータは、第1実施形態では、第1端子T11に接続され、第2実施形態では第2端子T22に接続され、第3実施形態では、第1端子T31に接続される。
10…発電機、11…第1蓄電池、12…第2蓄電池、13…電気負荷、30…制御装置、31…第1電流検出部、32…第2電流検出部、33…電圧検出部、40…発電機、41…第1蓄電池、42…第2蓄電池、43…電気負荷、60…制御装置、61…第1電流検出部、62…第2電流検出部、63…電圧検出部、70…発電機、71…第1蓄電池、72…第2蓄電池、73…電気負荷、90…制御装置、91…第1電流検出部、92…第2電流検出部、93…電圧検出部、S21…第1スイッチ、S22…第2スイッチ、S23…第3スイッチ。

Claims (3)

  1. 発電機(10)と、第1蓄電池(11)と、第2蓄電池(12)と、電気負荷(13)と、を備え、
    前記発電機に対して前記第1蓄電池と前記第2蓄電池とが並列接続され、且つ、前記電気負荷に対して前記第1蓄電池と前記第2蓄電池とが並列接続され、
    前記発電機から前記第1蓄電池への第1発電経路を介した電力の供給、及び、前記発電機から前記第2蓄電池への第2発電経路を介した電力の供給が可能であり、
    前記第1蓄電池から前記電気負荷へ第1給電経路を介した電力の供給、及び、前記第2蓄電池から前記電気負荷へ第2給電経路を介した電力の供給が可能であり、
    前記第1給電経路は、半導体スイッチである第1スイッチ(S21)を含んで構成される電気経路であり、前記第2給電経路は、半導体スイッチである第2スイッチ(S22)を含んで構成される電気経路であり、前記第1発電経路は、機械式のリレーである第3スイッチ(S23)及び半導体スイッチである前記第1スイッチを含んで構成される電気経路である、電源システム
    を制御する制御装置(30)であって、
    前記第1スイッチに流れる電流を検出する第1電流検出部(31)と、前記第2スイッチに流れる電流を検出する第2電流検出部(32)と、前記電気負荷へ印加される電圧を検出する電圧検出部(33)と、前記第1スイッチ、前記第2スイッチ及び前記第3スイッチのオン/オフ状態を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記第1給電経路を介して前記第1蓄電池から前記電気負荷へ給電を行っている場合に、前記第1電流検出部が検出した前記電流が所定値よりも小さくなり、且つ、前記電圧検出部が検出した電圧が所定値よりも小さくなったことを条件に、前記第2蓄電池から前記電気負荷への前記第2給電経路及び前記第2スイッチを介した電力の供給、前記発電機から前記第2蓄電池への前記第2発電経路を介した電力の供給との双方を可能とする状態にし
    前記第2給電経路を介して前記第2蓄電池から前記電気負荷へ給電を行っている場合に、前記第2電流検出部が検出した前記電流が所定値よりも小さくなり、且つ、前記電圧検出部が検出した電圧が所定値よりも小さくなったことを条件に、前記第1蓄電池から前記電気負荷への前記第1給電経路及び前記第1スイッチを介した電力の供給と、前記発電機から前記第1蓄電池への前記第1発電経路並びに前記第3スイッチ及び前記第1スイッチを介した電力の供給との双方を可能とする状態にする、
    制御装置。
  2. 請求項1に記載の制御装置を備える電源システムであって、
    前記制御部は、前記第1蓄電池のSOC又は端子電圧が第1所定値よりも小さくなった場合に、前記第1蓄電池から前記電気負荷への給電を禁止し、
    前記発電機は、前記第1蓄電池のSOC又は端子電圧が前記第1所定値よりも大きい第2所定値よりも小さくなった場合に、前記第1蓄電池への給電を行う、電源システム。
  3. 請求項1又は2に記載の制御装置を備える電源システムであって、
    前記制御部は、前記第2蓄電池のSOC又は端子電圧が第1所定値よりも小さくなった場合に、前記第2蓄電池から前記電気負荷への給電を禁止し、
    前記発電機は、前記第2蓄電池のSOC又は端子電圧が前記第1所定値よりも大きい第2所定値よりも小さくなった場合に、前記第2蓄電池への給電を行う、電源システム。
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