JP6783021B2 - 車両用制御装置 - Google Patents

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本発明は、アイドリングストップ(IDS)制御を採用した車両に用いられる車両用制御装置に関する。
近年、エンジンを駆動源とする車両には、アイドリングストップ制御が広く採用されている。アイドリングストップ制御は、エンジンの不要なアイドリング回転を停止(アイドリングストップ)することにより、燃費の向上などを図る技術である。
アイドリングストップ制御では、たとえば、運転者によるブレーキ操作がなされて、ブレーキの作動により、車速が所定のアイドリングストップ実施車速以下に低下すると、エンジンが自動的に停止される。アイドリングストップ中に運転者によるブレーキ操作が解除されると、エンジンが自動的に再始動される。
特開2015−117738号公報
最近では、アイドリングストップ時間を長く確保するため、アイドリングストップ実施車速を0km/hよりも大きい値に設定して、車両の減速走行中にエンジンを停止させる制御が主流になってきている。
ところが、その制御では、車両が一定のブレーキ力で滑らかに減速していたにもかかわらず、エンジンが停止(アイドリングストップが実施)されると、駆動力が抜けて、車両の減速度が突然に大きくなるため、ブレーキフィーリングが悪化する。
本発明の目的は、車両の走行中のアイドリングストップの実施による車両の減速度の変化を低減できる、車両用制御装置を提供することである。
前記の目的を達成するため、本発明に係る車両用制御装置は、エンジン、エンジンから車輪に伝達される動力を変速する変速機、およびエンジンと車輪との間で動力を伝達/遮断するために係合/解放される油圧式の摩擦係合要素を搭載した車両に用いられる制御装置であって、車速が0km/hよりも大きいアイドリングストップ実施車速以下に低下したという車速条件を含む複数のアイドリングストップ条件の成立に応じてエンジンを停止させるアイドリングストップ実施手段と、前記車速条件以外の前記アイドリングストップ条件の成立後、前記車速条件が成立する前に、前記摩擦係合要素に供給されている油圧を低減する油圧低減手段とを含む。
この構成によれば、複数のアイドリングストップ条件の成立に応じてエンジンが停止される。複数のアイドリングストップ条件の1つには、車速が0km/hよりも大きいアイドリングストップ実施車速以下に低下したという車速条件が含まれる。そのため、車速条件以外のアイドリングストップ条件が成立した後、車速条件が成立する場合、車両の走行中(減速走行中)にエンジンが停止されることになる。車両の走行中からエンジンのアイドリング回転がなくなるので、車両の停止後にエンジンが停止される制御よりも燃費を向上させることができる。
また、その場合、車速条件以外のアイドリングストップ条件の成立後であって車速条件が成立する前に、エンジンと車輪との間で動力を伝達/遮断するために係合/解放される油圧式の摩擦係合要素に供給されている油圧が低減される。これにより、摩擦係合要素の伝達トルク容量が低下するので、車速条件の成立に応じてエンジンが停止されたときに、そのエンジンの停止によるエンジントルクの低減変化が車輪に伝わることを抑制できる。その結果、車両の走行中のアイドリングストップの実施による車両の減速度の変化を低減することができる。
本発明によれば、車両の走行中からエンジンが停止されるので、車両の停止後にエンジンが停止される制御よりも燃費を向上させることができながら、車両の走行中のエンジンの停止による車両の減速度の変化を低減することができる。
本発明の一実施形態に係る制御装置が搭載された車両の要部の構成を示す図である。 車両の駆動系統の構成を示すスケルトン図である。 Pレンジ、Rレンジ、NレンジおよびDレンジにおける各係合要素の状態を示す図である。 アイドリングストップ制御によるエンジンの停止前に実行されるクラッチ圧低減処理の流れを示すフローチャートである。 アイドリングストップ制御によるエンジンの停止前後における車両の加速度、車速、エンジン回転数、クラッチ圧およびエンジントルクの時間変化を示す図である。
以下では、本発明の実施の形態について、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
<車両の要部構成>
図1は、本発明の一実施形態に係る制御装置が搭載された車両1の要部の構成を示す図である。
車両1は、エンジン2を駆動源とする自動車である。
エンジン2には、エンジン2の燃焼室への吸気量を調整するための電子スロットルバルブ、燃料を吸入空気に噴射するインジェクタ(燃料噴射装置)および燃焼室内に電気放電を生じさせる点火プラグなどが設けられている。また、エンジン2には、その始動のためのスタータが付随して設けられている。
エンジン2を含むパワープラントには、トルクコンバータ3、有段式の自動変速機(AT:Automatic Transmission)4およびデファレンシャルギヤ5(図2参照)が含まれる。
また、車両1には、マイコンを含む構成のECU(Electronic Control Unit:電子制御ユニット)が搭載されている。マイコンには、たとえば、CPU、ROMおよびRAM、データフラッシュ(フラッシュメモリ)などが内蔵されている。車両1の各部を制御するため、車両1には、複数のECUが搭載されており、各ECUは、CAN(Controller Area Network)通信プロトコルによる双方向通信が可能に接続されている。複数のECUには、エンジン制御のためのエンジンECU6、変速制御のためのATECU7、ブレーキ制御のためのブレーキECU8およびアイドリングストップ(IDS)制御のためのIDSECU9が含まれる。エンジンECU6、ATECU7、ブレーキECU8およびIDSECU9には、制御に必要な各種センサが接続されている。
エンジンECU6は、各種センサの検出信号から取得した情報および/または他のECUから入力される種々の情報などに基づいて、エンジン2の始動、停止および出力調整のため、電子スロットルバルブ、インジェクタ、点火プラグおよびスタータなどを制御する。
ATECU7は、各種センサの検出信号から取得した情報および/または他のECUから入力される種々の情報などに基づいて、自動変速機4のレンジまたは変速段を変更するため、自動変速機4の各部に油圧を供給するための油圧回路に含まれるバルブを制御する。バルブには、クラッチC2(図2参照)に供給される油圧を制御するためのC2ソレノイドバルブ11などが含まれる。C2ソレノイドバルブ11には、電流値により出力油圧を制御可能なバルブ、たとえば、ノーマルオープンタイプのリニアソレノイドバルブが用いられている。
ブレーキECU8に接続されているセンサには、ブレーキセンサ12および車速センサ13などが含まれる。
ブレーキセンサ12は、車室内に配設されたブレーキペダルの操作量に応じた検出信号を出力する。
車速センサ13は、たとえば、車両1の走行に伴って回転する磁性体からなるロータと、ロータと非接触に設けられた電磁ピックアップとを備えている。ロータが一定角度回転する度に、電磁ピックアップからパルス信号が検出信号として出力される。パルス信号の周波数は、車速に対応するので、ブレーキECU8は、車速センサ13から入力されるパルス信号の周波数を車速に換算する。
ブレーキECU8は、各種センサの検出信号から取得した情報(ブレーキペダルの操作量、車両1の車速)および/または他のECUから入力される種々の情報などに基づいて、ブレーキアクチュエータ14などを制御し、車両1の姿勢が安定に保たれた状態で車両1が制動されるように、各ブレーキから車輪に付与される制動力を制御する。
IDSECU9には、アイドリングストップ制御に必要な情報として、IDSECU9には、ブレーキECU8から車速およびブレーキペダルの操作量などの情報が入力される。
アイドリングストップ制御では、車両1の走行中に、運転者によるブレーキ操作(たとえば、ブレーキペダルの踏操作)がなされると、IDSECU9により、アイドリングストップ条件(IDS条件)が成立しているか否かが繰り返し判断される。アイドリングストップ条件には、たとえば、ブレーキ操作が一定時間以上継続しているというブレーキ条件、車両1のステアリング機構(ステアリングホイール)に加えられている操舵トルクがIDS禁止トルク未満であるという操舵トルク条件、車両1に搭載されたバッテリのSOC(State Of Charge)が所定値以上であるというバッテリ条件、車速が0km/hよりも大きいアイドリングストップ実施車速(たとえば、10km/h)以下であるという車速条件などが含まれる。すべてのアイドリングストップ条件が成立すると、IDSECU9からエンジンECU6にアイドリングストップ要求が出力され、エンジンECU6により、エンジン2が停止される。
アイドリングストップ制御によるエンジン2の停止中は、所定の復帰条件が成立しているか否かが繰り返し判断される。復帰条件には、たとえば、運転者によるブレーキ操作が解除されるという条件が含まれる。復帰条件が成立すると、IDSECU9からエンジンECU6に再始動要求が出力される。この再始動要求を受けて、エンジンECU6により、エンジン2が再始動される。
<駆動系統の構成>
図2は、車両1の駆動系統の構成を示すスケルトン図である。
トルクコンバータ3は、ポンプインペラ31、タービンランナ32およびロックアップクラッチ33を備えている。ポンプインペラ31には、エンジン2の出力軸(E/G出力軸)が連結されており、ポンプインペラ31は、E/G出力軸と同一の回転軸線を中心に一体的に回転可能に設けられている。タービンランナ32は、ポンプインペラ31と同一の回転軸線を中心に回転可能に設けられている。ロックアップクラッチ33は、ポンプインペラ31とタービンランナ32とを直結/分離するために設けられている。ロックアップクラッチ33が係合されると、ポンプインペラ31とタービンランナ32とが直結され、ロックアップクラッチ33が解放されると、ポンプインペラ31とタービンランナ32とが分離される。
ロックアップクラッチ33が解放された状態において、E/G出力軸が回転されると、ポンプインペラ31が回転する。ポンプインペラ31が回転すると、ポンプインペラ31からタービンランナ32に向かうオイルの流れが生じる。このオイルの流れがタービンランナ32で受けられて、タービンランナ32が回転する。このとき、トルクコンバータ3の増幅作用が生じ、タービンランナ32には、E/G出力軸の動力(トルク)よりも大きな動力が発生する。
ロックアップクラッチ33が係合された状態では、E/G出力軸が回転されると、E/G出力軸、ポンプインペラ31およびタービンランナ32が一体となって回転する。
自動変速機4は、前進4段/後進1段の変速段を有する4速ATである。自動変速機4は、インプット軸41、アウトプット軸42、センタ軸43およびラビニヨ型の遊星歯車機構44を備えている。
インプット軸41は、トルクコンバータ3のタービンランナ32に連結され、タービンランナ32と同一の回転軸線を中心に一体的に回転可能に設けられている。
アウトプット軸42は、インプット軸41と平行に設けられている。
センタ軸43は、インプット軸41に対してエンジン2側と反対側に離間して、インプット軸41と同一の回転軸線上に設けられている。
遊星歯車機構44には、フロントサンギヤ51、リヤサンギヤ52、キャリア53、リングギヤ54、ロングピニオンギヤ55およびショートピニオンギヤ56が含まれる。フロントサンギヤ51は、センタ軸43に相対回転可能に外嵌されている。リヤサンギヤ52は、フロントサンギヤ51に対してエンジン2側と反対側に設けられ、センタ軸43に相対回転可能に外嵌されている。キャリア53には、センタ軸43が接続され、キャリア53は、センタ軸43と一体的に回転可能に設けられている。キャリア53は、ロングピニオンギヤ55およびショートピニオンギヤ56を回転可能に支持している。リングギヤ54は、リヤサンギヤ52の回転径方向の外側において、キャリア53の周囲を取り囲む円環状を有し、ロングピニオンギヤ55と噛合している。ロングピニオンギヤ55は、ショートピニオンギヤ56の軸長よりも長い軸長を有しており、フロントサンギヤ51と噛合している。ショートピニオンギヤ56は、リヤサンギヤ52およびロングピニオンギヤ55と噛合している。
リングギヤ54には、第1出力ギヤ45が共通の回転軸線を有するように保持されている。第1出力ギヤ45には、アウトプット軸42に相対回転不能に支持された第2出力ギヤ46が噛合している。また、アウトプット軸42には、第3出力ギヤ63が相対回転不能に支持されており、第3出力ギヤ63は、デファレンシャルギヤ5に備えられたリングギヤと噛合している。これにより、リングギヤ54の回転は、第1出力ギヤ45、第2出力ギヤ46、アウトプット軸42および第3出力ギヤ63を経由してデファレンシャルギヤ5に伝達される。そして、その回転がデファレンシャルギヤ5から左右に延びるドライブシャフトを介して、車両1の車輪(たとえば、左右の前輪)に伝達される。
また、自動変速機4は、3個のクラッチC1〜C3、2個のブレーキB1,B2およびワンウェイクラッチFを備えている。
クラッチC1は、インプット軸41とフロントサンギヤ51とを連結する係合状態(オン)と、その連結を解除する解放状態(オフ)とに切り替えられる。
クラッチC2は、インプット軸41とリヤサンギヤ52とを連結する係合状態(オン)と、その連結を解除する解放状態(オフ)とに切り替えられる。
クラッチC3は、インプット軸41とセンタ軸43(キャリア53)とを連結する係合状態(オン)と、その連結を解除する解放状態(オフ)とに切り替えられる。
ブレーキB1は、フロントサンギヤ51を制動する係合状態(オン)と、フロントサンギヤ51の回転を許容する解放状態(オフ)とに切り替えられる。
ブレーキB2は、キャリア53を制動する係合状態(オン)と、キャリア53の回転を許容する解放状態(オフ)とに切り替えられる。
ワンウェイクラッチFは、キャリア53の正転(エンジン2の出力軸と同方向の回転)のみを許容する。
<係合表>
図3は、Pレンジ、Rレンジ、NレンジおよびDレンジにおけるクラッチC1〜C3、ブレーキB1,B2およびワンウェイクラッチFの状態を示す図である。
図3において、「○」は、クラッチC1〜C3、ブレーキB1,B2およびワンウェイクラッチFが係合状態であることを示している。
PレンジおよびNレンジでは、クラッチC1〜C3およびブレーキB1,B2が解放される。
Rレンジでは、クラッチC1およびブレーキB2が係合され、クラッチC2,C3およびブレーキB1が解放される。
Dレンジの1速段では、クラッチC2およびワンウェイクラッチFが係合され、クラッチC1,C3およびブレーキB1,B2が解放される。
Dレンジの2速段では、クラッチC2およびブレーキB1が係合され、クラッチC1,C3およびブレーキB2が解放される。
Dレンジの3速段では、クラッチC2,C3が係合され、クラッチC1およびブレーキB1,B2が解放される。
Dレンジの4速段では、クラッチC3およびブレーキB1が係合され、クラッチC1,C2およびブレーキB2が解放される。
<クラッチ圧低減処理>
図4は、アイドリングストップ制御によるエンジン2の停止前に実行されるクラッチ圧低減処理の流れを示すフローチャートである。また、図5は、アイドリングストップ制御によるエンジン2の停止前後における車両1の加速度、車速、エンジン回転数、クラッチC2の油圧(クラッチ圧)およびエンジントルクの時間変化を示す図である。
たとえば、車両1の走行中であって、アイドリングストップ制御によるエンジン2の停止前に、ATECU7により、図4に示されるクラッチ圧低減処理が実行される。
クラッチ圧低減処理では、車速条件以外のすべてのアイドリングストップ条件(IDS条件)が成立したか否か判別される(ステップS1)。
車速条件以外のすべてのアイドリングストップ条件が成立していない間は(ステップS1のNO)、クラッチC2に供給されている油圧(クラッチ圧)がその係合状態の保持に必要な通常油圧に保持されるように、C2ソレノイドバルブ11に供給される電流が制御される(ステップS2)。
車速条件以外のすべてのアイドリングストップ条件が成立すると(ステップS1のYES)、車速がアイドリングストップ実施車速以上かつアイドリングストップ実施車速に所定値α(たとえば、α=1〜2km/h)を加算した値以下の油圧低減範囲内に低下したか否かが判別される(ステップS3)。
車速が油圧低減範囲よりも大きい間は(ステップS3のNO)、クラッチ圧が通常油圧に保持されるように、C2ソレノイドバルブ11に供給される電流が制御される(ステップS2)。
車速が油圧低減範囲内に低下すると(ステップS3のYES)、クラッチ圧が車両1の減速度に応じた変化速度で低減するように、つまり車両1の減速度が大きいほどクラッチ圧が急速に低減するように、C2ソレノイドバルブ11に供給される電流が制御される(ステップS4、図5の時刻T1)。
クラッチ圧の低減後は、車速条件を含むすべてのアイドリングストップ条件が成立したか否かが判別される(ステップS5)。
車速条件を含むすべてのアイドリングストップ条件が成立していない場合(ステップS5のNO)、車速条件以外のすべてのアイドリングストップ条件が成立したか否か判別される(ステップS1)。そして、車速条件以外のすべてのアイドリングストップ条件が成立していない場合(ステップS1のNO)、または、車速が油圧低減範囲よりも高い車速に上昇した場合には(ステップS2のNO)、クラッチ圧が通常油圧に上昇するように、C2ソレノイドバルブ11に供給される電流が制御される(ステップS2)。一方、車速条件以外のすべてのアイドリングストップ条件が成立し(ステップS1のYES)、または、車速が油圧低減範囲内である場合には(ステップS2のYES)、クラッチ圧が低減または低減後の油圧に保持されるように、C2ソレノイドバルブ11に供給される電流が制御される(ステップS4)。
クラッチ圧の低減後に、車速条件を含むすべてのアイドリングストップ条件が成立すると(ステップS5のYES)、クラッチ圧低減処理が終了される。また、車速条件を含むすべてのアイドリングストップ条件が成立に応じて、IDSECU9からエンジンECU6にアイドリングストップ要求が出力され、エンジンECU6により、エンジン2が停止される(図5の時刻T2)。
<作用効果>
以上のように、アイドリングストップ条件の1つには、車速が0km/hよりも大きいアイドリングストップ実施車速以下に低下したという車速条件が含まれる。そのため、車速条件以外のすべてのアイドリングストップ条件が成立した後、車速条件が成立する場合、車両1の走行中(減速走行中)にエンジン2が停止されることになる。車両1の走行中からエンジン2のアイドリング回転がなくなるので、車両1の停止後にエンジン2が停止される制御よりも燃費を向上させることができる。
車両1がクリープ車速以下で走行している状態では、エンジントルクが車輪(駆動輪)に伝達される駆動状態である。この駆動状態での車両1の走行中に、そのときの変速段を構成するクラッチC2などが完全に係合した状態でエンジン2が停止されると、図5に仮想線で示されるように、エンジントルクが急激な低減変化が車輪(駆動輪)に伝達され、そのエンジントルクの低減変化が車両1の加速度の低減変化となって現れる。
そこで、車両1の走行中にエンジン2が停止される場合、車速条件以外のアイドリングストップ条件の成立後であって車速条件を含むすべてのアイドリングストップ条件が成立する前に、クラッチC2に供給されている油圧(クラッチ圧)が低減される。これにより、クラッチC2の伝達トルク容量が低下するので、車速条件の成立に応じてエンジン2が停止されたときに、そのエンジン2の停止によるエンジントルクの低減変化が車輪に伝わることを抑制できる。その結果、車両1の走行中のアイドリングストップの実施による車両1の減速度の変化を低減できる。
また、クラッチ圧は、車両1の減速度に応じた変化速度で低減される。すなわち、車両1の減速度が大きいほどクラッチ圧が急速に低減され、車両1の減速度が小さいほどクラッチ圧が緩やかに低減される。これにより、車両1の減速度によらずに、エンジン2の停止前にクラッチ圧を低減させておくことができ、車両1の走行中のアイドリングストップの実施による車両1の減速度の変化を低減できる。
<変形例>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、他の形態で実施することもできる。
たとえば、前述の実施形態では、車速条件以外のアイドリングストップ条件の成立後であって車速条件を含むすべてのアイドリングストップ条件が成立する前に、クラッチC2に供給されている油圧が車両1の減速度に応じた変化速度で低減されるとした。しかしながら、クラッチC2に供給されている油圧は、車両1の減速度にかかわらず、一定の変化速度で低減されてもよい。
また、エンジンECU6、ATECU7、ブレーキECU8およびIDSECU9の機能の一部または全部は、1つのECUに集約されていてもよい。
さらに、車両1に有段式の自動変速機4が搭載された構成を取り上げたが、本発明は、車両1の走行時に係合状態に保持されるクラッチを備える無段変速機または動力分割式無段変速機を搭載した車両に適用することもできる。動力分割式無段変速機は、変速比の変更により動力を無段階に変速するベルト式の無段変速機構と、動力を一定の変速比で変速する一定変速機構とを備え、駆動源の動力を2系統に分割して伝達可能な変速機である。
その他、前述の構成には、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
1:車両
2:エンジン
4:自動変速機(変速機)
6:エンジンECU(制御装置、アイドリングストップ実施手段)
7:ATECU(制御装置、油圧低減手段)
9:IDSECU(制御装置、アイドリングストップ実施手段)
C2:クラッチ(摩擦係合要素)

Claims (1)

  1. エンジン、前記エンジンから車輪に伝達される動力を変速する変速機、および前記エンジンと前記車輪との間で動力を伝達/遮断するために係合/解放される油圧式の摩擦係合要素を搭載した車両に用いられる制御装置であって、
    車速が0km/hよりも大きいアイドリングストップ実施車速以下に低下したという車速条件を含む複数のアイドリングストップ条件の成立に応じて前記エンジンを停止させるアイドリングストップ実施手段と、
    前記車速条件以外の前記アイドリングストップ条件の成立後、前記車速条件が成立する前に、前記エンジンのエンジントルクが前記車輪に伝達される駆動状態において、前記摩擦係合要素に供給されている油圧を低減する油圧低減手段とを含む、車両用制御装置。
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