JP6780472B2 - 情報処理機器 - Google Patents

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本発明は、互いに一体化されたサーバー装置および画像形成装置を備える情報処理機器に関する。
画像形成装置は、トナー像を形成する画像形成部と、記録媒体を収容する収容部とを備える。画像形成部によって形成されたトナー像は、記録媒体の上に転写されたり、必要に応じて中間転写ベルトなどを介して記録媒体の上に転写されたりする。記録媒体上に転写された画像は、定着装置によって定着される。
画像形成装置内において、収容部が配置されている空間の湿度が必要以上に高い場合、記録媒体が多くの湿気を含んでしまい、結果として記録媒体に反りやシワ等が生じることがある。記録媒体に生じた反り等は、搬送不良および印刷不良等、画像形成プロセスにおいて不具合を発生させる可能性がある。
記録媒体の吸湿に起因して発生する不具合を解消するために、下記の特許文献1(特開2009−184810号公報)は、画像形成装置の内部に配置された電子回路や電池パックからの熱を利用して記録媒体を加熱し、記録媒体の除湿を行なうという発明を開示している。下記の特許文献2(特開2006−184697号公報)および特許文献3(特開平08−262890号公報)は、画像形成装置の内部に配置された定着装置からの熱を利用して記録媒体を加熱し、記録媒体の除湿を行なうという発明を開示している。
特開2009−184810号公報 特開2006−184697号公報 特開平08−262890号公報
上記の特許文献1〜3に開示された画像形成装置は、画像形成装置の内部で発生した熱を利用して記録媒体の除湿を行なっている。記録媒体の除湿を行なうための専用のヒーター等を画像形成装置の内部に設ける必要が無いため、コストダウンや省エネルギーの観点で一定の効果を得ることができる。
ここで、画像形成装置は、コンピューターを用いて作成されたデータを記録媒体に印刷したり、予め画像が形成されている原稿の内容を読み取って記録媒体に複写したりするために主に使用されるものである。一方、オフィスなどの中には多くの場合、画像形成装置だけでなくサーバー装置も設置されている。
サーバー装置は、通常、クライアント装置にネットワークを介して接続され、クライアント装置からの要求に応じて、予め定められたコンピュータプログラムに基づいた処理を実行する。サーバー装置は、たとえば、メールサーバー、Webサーバー、アプリケーションサーバー、ファイルサーバー、プリントサーバーなどとして機能する。
サーバー装置は、データの保管、整理あるいは処理といった様々な目的で使用されることができる一方で、特定の役割を集中的に担当するため、サーバー装置の内部には熱が発生しやすい。サーバー装置の演算処理の能力低下や、サーバー装置内の各種機器の寿命低下を防止するために、一般的にはサーバー装置の中にファンなどを設置して、サーバー装置内で発生した熱を気流とともに外部に排出している。
従来は、画像形成装置とサーバー装置とが別々の場所に離れて設置され、サーバー装置の内部で発生した熱を含む気流はサーバー装置の外部の空間にそのまま排出されており、その気流が直接的に画像形成装置のために使用されることは無かった。本発明者らは、鋭意検討した結果、コストダウンや省エネルギー、省スペース化という観点で改善の余地がここに存在していることを見い出した。
本発明は、上述のような実情に鑑みて創作されたものであって、サーバー装置の内部で発生した熱を含む気流を画像形成装置内の除湿に有効利用可能な構成を備えた情報処理機器を提供することを目的とする。
本発明に基づく情報処理機器は、記録媒体を収容する収容部と、像担持体を有し上記収容部から搬送された上記記録媒体に転写されるトナー像を形成する画像形成部と、第1処理部とを含む、画像形成装置と、第2処理部を有し、クライアント装置にネットワークを介して接続され、上記クライアント装置からの要求に応じて上記第2処理部が予め定められたコンピュータプログラムに基づいた処理を実行し、上記画像形成装置と一体化されたサーバー装置と、上記サーバー装置の内部から、上記画像形成装置の内部の、上記収容部内の上記記録媒体が配置されている空間および上記像担持体が配置されている空間のうちの少なくとも一方の空間へと流れる気流を発生させる送風装置と、を備え、上記サーバー装置の内部で発生した熱を含む上記気流が上記少なくとも一方の空間に供給されることで、上記少なくとも一方の空間が除湿される。
上記情報処理機器において好ましくは、上記送風装置は、上記サーバー装置の内部から上記少なくとも一方の空間へと流れる上記気流の流量を調節可能な流量調節機構を有する。
上記情報処理機器において好ましくは、上記画像形成装置の上記第1処理部は、上記流量調節機構の動作状態を制御可能に構成され、上記送風装置は、上記第1処理部によって制御された上記流量調節機構の動作状態を、上記画像形成装置が稼働していない状態であっても保持可能とする保持手段を有する。
上記情報処理機器において好ましくは、上記サーバー装置の上記第2処理部は、上記流量調節機構の動作状態を制御可能に構成される。
上記情報処理機器において好ましくは、上記画像形成装置は、上記画像形成装置の内部に配置された機器の状態に関する情報を検知する検知部を有し、上記検知部と上記サーバー装置の上記第2処理部との間には、インターフェース部が設けられ、上記サーバー装置の上記第2処理部は、上記画像形成装置の上記第1処理部を介することなく、上記インターフェース部を介して上記検知部から上記検知部の検知結果を取得可能である。
上記情報処理機器において好ましくは、上記画像形成装置は、上記画像形成装置の内部に配置された機器の状態に関する情報を検知する第1検知部を有し、上記サーバー装置は、上記サーバー装置の内部に配置された機器の状態に関する情報を検知する第2検知部を有し、上記第1処理部は、上記第2検知部の検知結果に基づいて上記流量調節機構の動作状態を制御可能であり、上記第2処理部は、上記第1検知部の検知結果に基づいて上記流量調節機構の動作状態を制御可能である。
上記情報処理機器において好ましくは、上記流量調節機構の動作状態は、上記画像形成装置の動作状態、上記画像形成装置内の温度情報、上記画像形成装置内の湿度情報、上記収容部に収容されている上記記録媒体の量、上記記録媒体の搬送回数を記録した搬送履歴、上記画像形成装置内で発生した画像不良および/または搬送不良の発生回数、上記記録媒体上に転写される前のトナー像の画像濃度、上記記録媒体上に形成された画像の濃度、上記サーバー装置内の温度情報、および、上記サーバー装置の上記第2処理部の稼働状況のうち、少なくとも1つに応じて制御される。
上記情報処理機器において好ましくは、上記流量調節機構の動作状態は、時刻、および、上記サーバー装置が外部から上記ネットワークを介して得た信号のうち、少なくとも1つに応じて制御される。
上記情報処理機器において好ましくは、上記画像形成装置は、上記サーバー装置の上方に配置されている。
上記の構成によれば、画像形成装置とサーバー装置とが一体化されており、送風装置により、サーバー装置の内部で発生した熱を含む気流を画像形成装置内の除湿に有効利用可能である。
実施の形態における情報処理装置100を示す正面図である。 実施の形態における情報処理装置100を示す断面図である。 実施の形態における情報処理装置100の機能ブロックを示す図である。 実施の形態における情報処理装置100に関し、サーバー装置20から画像形成装置10(給紙カセット18)の方に向けて気流が流れている様子を示す断面図である。 実施の形態における情報処理装置100に関し、サーバー装置20から情報処理装置100の外部の方に向けて気流が流れている様子を示す断面図である。 実施の形態の第1変形例における情報処理装置の機能ブロックを示す図である。 実施の形態の第2変形例における情報処理装置の機能ブロックを示す図である。 実施の形態の第3変形例における情報処理装置を示す断面図である。 実施の形態の第4変形例における情報処理装置を示す断面図である。
実施の形態について、以下、図面を参照しながら説明する。同一の部品および相当部品には同一の参照番号を付し、重複する説明は繰り返さない場合がある。
[実施の形態]
(情報処理装置100)
図1は、実施の形態における情報処理装置100を示す正面図である。図2は、実施の形態における情報処理装置100を示す断面図である。図3は、実施の形態における情報処理装置100の機能ブロックを示す図である。
図1および図2に示すように、情報処理装置100は、画像形成装置10、サーバー装置20および送風装置30を備える。画像形成装置10は、情報処理装置100の内部においてサーバー装置20と一体化されており、サーバー装置20の上方に配置されている。本実施の形態の送風装置30は、画像形成装置10とサーバー装置20との間に設けられている。
(画像形成装置10)
図2を主として参照して、画像形成装置10は、画像形成部10Y,10M,10C,10K、中間転写ベルト6、2次転写ローラー7、定着装置8、排紙トレイ9、給紙カセット18(収容部)、ピックアップローラーR1、タイミングローラーR2、排紙ローラーR3を備える。画像形成部10Y,10M,10C,10Kの各々は、感光体1(像担持体)、帯電装置2、露光装置3、現像装置4、1次転写ローラー5を有する。
図3に示すように、画像形成装置10はさらに、第1処理部11、電源12、検知部13、ネットワークIF14を備える。商用電源などからの電力は、電源12を通して画像形成装置10を構成している各種の機器に供給される。第1処理部11は、CPU(Central Processing Unit)から構成され、制御部11A、演算部11B、および不図示の記憶部(ROM:Read Only Memory)などをその機能ブロックとして含んでいる。
第1処理部11は、ネットワークIF14(IF:Interface)およびLAN(Local Area Network)などのネットワークを介してクライアント装置41,42,43等に接続される。第1処理部11はさらに、ネットワークIF14と、サーバー装置20に設けられたネットワークIF24とを介して、第2処理部22にも接続されることができる。本実施の形態の画像形成装置10は、それ単独で、たとえばファイル管理機能、画像通信機能、複写機能、印刷機能等の各種機能を有しており、第1処理部11がクライアント装置41,42,43等から受け付けた実行指示に基づいて、各種処理を実行することができる。画像形成装置10は、画像形成装置10とサーバー装置20との間で、後述する検知部13,23の値や、画像ファイルや画像形成装置10の作動に関するデータ等をやり取りできるように構成されても構わない。
たとえば、第1処理部11がクライアント装置41,42,43等から印刷ジョブを受け付けた場合、制御部11Aは画像形成装置10を構成している各種の機器に印刷指令を送信する。制御部11Aから印刷指令を受けた画像形成部10Y,10M,10C,10Kは、上記の各種の機器を用いて、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色を有するトナー像を中間転写ベルト6(図2)の表面上にそれぞれ形成する。
各色のトナー像は、中間転写ベルト6の表面上で重ね合わされる。その後、中間転写ベルト6は、中間転写ベルト6と2次転写ローラー7との間の2次転写部にカラートナー像を搬送する。収容部としての給紙カセット18は、画像形成装置10内における最下部に位置しており、複数枚の記録媒体S(たとえば印刷用紙)を収容している。
記録媒体Sは、ピックアップローラーR1およびタイミングローラーR2を介して2次転写部に搬送される。中間転写ベルト6に担持されているカラートナー像は、2次転写部において記録媒体Sの表面上に転写される。カラートナー像は、定着装置8によって記録媒体Sの表面上に定着される。記録媒体Sはその後、排紙ローラーR3によって排紙トレイ9上に排出される。
本実施の形態の情報処理装置100は、複数のクライアント装置41,42,43等によって1つの画像形成装置10を共用できるという構成を備えているが、クライアント装置が1つの場合もあり得る。また、有線LANに限られず、無線LANを通して外部のクライアント装置が画像形成装置10にアクセス可能なように構成することも可能である。
(サーバー装置20)
図2および図3を参照して、サーバー装置20は、情報処理装置100の内部に配置される。サーバー装置20は、本体ケース21、マザーボード22M、第2処理部22、ヒートシンク22C、記録装置25、ファン29を備える。図3に示すように、サーバー装置20はさらに、検知部23、ネットワークIF24、および電源28を備える。
商用電源などからの電力は、電源28を通してサーバー装置20を構成している各種の機器に供給される。本体ケース21は、中空の形状を有し、本体ケース21の内部に、マザーボード22M、第2処理部22、ヒートシンク22C、検知部23(図3)、記録装置25、およびファン29が配置される。本体ケース21には、排気口21Hが形成されており、排気口21Hには、後述する送風装置30のダクト31が接続される。
第2処理部22は、CPUから構成され、制御部22A、演算部22B、および不図示の記憶部(ROM)などをその機能ブロックとして含んでいる。第2処理部22は、マザーボード22Mの表面上に実装(搭載)され、ヒートシンク22Cは、第2処理部22に隣接するように配置される。記録装置25は、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)などから構成され、多くのデータを格納することができる。
第2処理部22は、ネットワークIF24およびLANなどのネットワークを介してクライアント装置41,42,43等に接続される。本実施の形態のサーバー装置20は、それ単独で、メールサーバー、Webサーバー、アプリケーションサーバー、ファイルサーバー、プリントサーバーなどとして機能し、クライアント装置41,42,43等からの要求に応じて、第2処理部22が予め定められたコンピュータプログラムに基づいた処理(たとえばデータの保管、データの整理、各種の動的処理、各種の応答処理)を実行することができる。
電源28を通して給電されたファン29は、駆動されることで気流を発生させ、この気流は、サーバー装置20の中で冷却が必要な部位(典型的には、第2処理部22、記録装置25、およびヒートシンク22C)に吹き付けられる。第2処理部22などの発熱体は、ファン29からの気流を受けて冷却される。気流はその後、温度が上昇した状態で、排気口21Hを通して本体ケース21の外部(ダクト31内の空間)へと排出される。
(送風装置30)
図2および図3を参照して、送風装置30は、サーバー装置20の内部から、画像形成装置10の内部の、給紙カセット18(収容部)内の記録媒体Sが配置されている空間および感光体1(像担持体)が配置されている空間のうちの少なくとも一方の空間へと流れる気流を発生させる。
具体的には、本実施の形態の送風装置30は、ダクト31、ファン32およびフィン33を備える。ファン32およびフィン33は、流量調節機構として機能することができる。ダクト31は、本体ケース21の排気口21Hに接続されるとともに、ダクト31の内側に流路A,Bを形成している。ファン32は、ダクト31の内側に配置され、排気口21Hと流路A,Bとの間に位置している。フィン33は、ファン32よりも下流の位置であって、流路Aと流路Bとの間に位置している。
本体ケース21の排気口21Hは、ファン32が配置されている部分と、流路Aと、情報処理装置100に設けられた排気口Cとを通して、情報処理装置100の外部に連通している。給紙カセット18(収容部)の底面には、複数の貫通孔18Hが形成されている。本体ケース21の排気口21Hは、ファン32が配置されている部分と、流路Bと、複数の貫通孔18Hとを通して、給紙カセット18(収容部)内の記録媒体Sが配置されている空間に連通している。
フィン33は、揺動可能なように軸支されており、流量調節機構として機能することができる。サーバー装置20の内部から上記の少なくとも一方の空間(本実施の形態においては、給紙カセット18(収容部)内の記録媒体Sが配置されている空間)へと流れる気流の流量は、フィン33の姿勢に応じて調節されることができる。
図4に示すように、たとえば、フィン33が排気口Cの方へ向いている場合には、サーバー装置20の内部で発生した熱を含む気流のほとんどが、流路Bおよび貫通孔18Hを通して、給紙カセット18(収容部)内の記録媒体Sが配置されている空間へと流れることになる。
図5に示すように、たとえば、フィン33がサーバー装置20の方へ向いている場合には、サーバー装置20の内部で発生した熱を含む気流のほとんどが、流路Aおよび排気口Cを通して、情報処理装置100の外部へと流れることになる。詳細は後述するが、画像形成装置10内に設けられた検知部13の検知結果や、サーバー装置20内に設けられた検知部23の検知結果に応じて、フィン33の動作状態(ここでは姿勢)を制御し、流路A,Bに流れる気流の流量を調節してもよい。
(作用および効果)
冒頭で述べたとおり、給紙カセット18(収容部)が配置されている空間の湿度が必要以上に高い場合、給紙カセット18内に積載されている記録媒体Sが多くの湿気を含んでしまい、結果として記録媒体Sに反りやシワ等が生じることがある。記録媒体Sに生じた反り等は、搬送不良および印刷不良等、画像形成プロセスにおいて不具合を発生させる可能性がある。
従来は、画像形成装置10とサーバー装置20とが別々の場所に離れて設置され、サーバー装置20の内部で発生した熱を含む気流はサーバー装置20の外部の空間にそのまま排出されており、サーバー装置20の内部で発生した熱を含む気流が直接的に画像形成装置10のために使用されることは無かった。
これに対して本実施の形態の情報処理装置100は、画像形成装置10とサーバー装置20とが互いに一体化された構成を備えており、画像形成装置10とサーバー装置20との間に設けられた送風装置30によって、サーバー装置20の内部で発生した熱を含む気流は、上記の少なくとも一方の空間(本実施の形態においては、給紙カセット18(収容部)内の記録媒体Sが配置されている空間)に供給される。給紙カセット18(収容部)内の記録媒体Sが配置されている空間は、この気流が供給されることによって除湿され、ひいてはこの空間内に配置されている記録媒体Sも同様に除湿されることができる。
情報処理装置100によれば、記録媒体Sの除湿を行なうための専用のヒーター等を画像形成装置10の内部に設ける必要が無いため、コストダウンや省エネルギーの観点で有利な効果を得ることができる。さらに、サーバー装置20から排出された熱を含む気流を、そのまま情報処理装置100の外部に排出させることなく、本実施の形態の情報処理装置100においては画像形成装置10の内部(ここでは、給紙カセット18(収容部)内の記録媒体Sが配置されている空間)の除湿のために有効に利用できるため、コストダウンや省エネルギーの観点でさらに有利な効果を得ることが可能となっており、画像形成装置10とサーバー装置20とが一体化されている構成により、省スペース化を図ることも可能となっている。
ここで、夜間の時間帯には一般的に、オフィスビルなどの空調システムは停止されたり微弱運転モードに切り替えられたりする。夜間は、昼間に比べて気温が低くなることが多く、昼間に比べて湿度が高くなりやすい。冒頭で述べたように、上記の特許文献1〜3に開示された画像形成装置は、画像形成装置の内部機器の動作に起因して発生した熱を利用し、記録媒体の除湿を行なうというものである。上記の特許文献1〜3に開示された画像形成装置は、非稼働状態(電源OFFの状態)の際には熱を発生することができない。
したがって、これらの画像形成装置が夜間において非稼働状態である場合には、記録媒体などの除湿を行なうことができない。たとえば、翌朝に画像形成装置が稼働された直後に画像形成装置の中の発熱部位(発熱手段)を除湿のためにのみ作動させ、記録媒体などの除湿を行なうといった動作が必要となる。
これに対して本実施の形態の情報処理装置100においては、画像形成装置10が非稼働状態(電源OFFの状態)を形成していたとしても、サーバー装置20が電源28を通して給電されることでサーバー装置20は稼働する(必要に応じて常時稼働する)ことができる。したがって、たとえば画像形成装置10が夜間において非稼働状態であったとしても、サーバー装置20から排出される熱を含んだ気流を有効に利用することで、記録媒体Sなどの除湿を必要に応じて行なうことが可能である。
ここで、フィン33(流量調節機構)の動作状態は、画像形成装置10の第1処理部11によって制御可能に構成されてもよいし、サーバー装置20の第2処理部22によって制御可能に構成されてもよい。あるいは、フィン33の動作状態(たとえばフィン33の姿勢)は、第1処理部11および第2処理部22の双方によって制御可能に構成されてもよい。
フィン33(流量調節機構)の動作状態が画像形成装置10の第1処理部11によってのみ制御可能に構成される場合には、送風装置30は、第1処理部11によって制御されたフィン33の動作状態(たとえば姿勢)を、画像形成装置10が稼働していない状態であっても保持可能とする保持手段を有しているとよい。保持手段によってフィン33の動作状態(姿勢など)が維持されるため、画像形成装置10が稼働していない状態であっても、サーバー装置20から排出される熱を含んだ気流を画像形成装置10の中の除湿に必要に応じて利用することが可能となる。
フィン33の動作状態は、たとえば、ステッピングモーターまたはサーボモーターによって変更することができ、これらのモーターが採用される場合には、これらのモーターの保持トルクが上記の保持手段として機能することができる。このような構成に限られず、フィン33の先端に弾性部材を設け、フィン33の先端に設けられた弾性部材とダクト31の内壁面とが接触することにより発する摩擦力を、上記の保持手段として採用してもよい。
他には、フィン33とダクト31の一部とを互いに電気的あるいは機械的に係合させるという手法によって上記の保持手段を構成してもよいし、マグネットによる磁力などを上記の保持手段として採用してもよい。これらの場合、フィン33の姿勢は、ブラシモーターやソレノイド、その他のアクチュエーターによって変更してもよい。また、フィン33は、揺動式に限られず、フィン33の直線的なあるいは曲線的な往復運動によって流路A,Bに流れる気流の流量を調節できるように構成してもよい。
(検知部13,23)
上述のとおり、検知部13(第1検知部)は、画像形成装置10の内部に配置された機器の状態に関する情報を検知する。検知部23(第2検知部)は、サーバー装置20の内部に配置された機器の状態に関する情報を検知する。画像形成装置10内に設けられた検知部13や検知部23の検知結果に応じて、フィン33の動作状態(ここでは姿勢)を制御し、流路A,Bに流れる気流の流量を調節してもよい。
たとえば、フィン33(流量調節機構)の動作状態が、画像形成装置10の第1処理部11および/またはサーバー装置20の第2処理部22によって制御可能に構成されているとすると、次のような制御動作を採用することができる。
(1)収容部に収容されている記録媒体の量に基づく動作制御
画像形成装置10内の検知部13が給紙カセット18(収容部)内に記録媒体Sが無いことを検知した場合には、流路Aに気流が流れるようにフィン33の動作状態を制御する。画像形成装置10内の検知部13が給紙カセット18(収容部)内に記録媒体Sが有ることを検知した場合には、流路Bに気流が流れるようにフィン33の動作状態を制御する。
(2)画像形成装置内の湿度情報に基づく動作制御
画像形成装置10内の検知部13が、画像形成装置10内の湿度、典型的には給紙カセット18(収容部)内の湿度が所定の閾値よりも低いことを検知した場合には、流路Aに気流が流れるようにフィン33の動作状態を制御する。画像形成装置10内の検知部13が、画像形成装置10内の湿度、典型的には給紙カセット18(収容部)内の湿度が所定の閾値以上であることを検知した場合には、流路Bに気流が流れるようにフィン33の動作状態を制御する。
(3)画像形成装置内の温度情報に基づく動作制御
画像形成装置10内の検知部13が給紙カセット18(収容部)内の温度(もしくは画像形成装置10内の任意箇所の温度)が所定の閾値よりも低いことを検知した場合には、流路Aに気流が流れるようにフィン33の動作状態を制御する。画像形成装置10内の検知部13が給紙カセット18(収容部)内の温度(もしくは画像形成装置10内の任意箇所の温度)が所定の閾値以上であることを検知した場合には、流路Bに気流が流れるようにフィン33の動作状態を制御する。
(4)画像形成装置の動作状態に基づく動作制御
画像形成装置10内の検知部13が画像形成装置10の電源がONになったことを検知した場合には、流路Aに気流が流れるようにフィン33の動作状態を制御する。画像形成装置10内の検知部13が画像形成装置10の電源がOFFになることを検知した場合には、流路Bに気流が流れるようにフィン33の動作状態を制御する。画像形成装置10の電源ON/OFFの状態は、サーバー装置20内の検知部23によって検知しても構わない。
(5)記録媒体の搬送回数を記録した搬送履歴に基づく動作制御
画像形成装置10内の検知部13が、記録媒体Sの搬送回数を記録した搬送履歴が所定の閾値よりも低いことを検知した場合には、流路Aに気流が流れるようにフィン33の動作状態を制御する。画像形成装置10内の検知部13が、記録媒体Sの搬送回数を記録した搬送履歴が所定の閾値以上となったことを検知した場合には、流路Bに気流が流れるようにフィン33の動作状態を制御する。
(6)画像不良および/または搬送不良の発生回数に基づく動作制御
画像形成装置10内の検知部13が、画像不良および/または搬送不良の発生回数が所定の閾値よりも低いことを検知した場合には、流路Aに気流が流れるようにフィン33の動作状態を制御する。画像形成装置10内の検知部13が、画像不良および/または搬送不良の発生回数が所定の閾値以上となったことを検知した場合には、流路Bに気流が流れるようにフィン33の動作状態を制御する。もし、画像不良および/または搬送不良の発生履歴に基づき、画像不良や搬送不良の発生頻度が傾向的に高くなる時間帯に関する情報を予め把握可能であれば、その時間帯の数時間前に、流路Bに気流が流れるようにフィン33の動作状態を制御するように構成してもよい。
(7)記録媒体Sに転写される前のトナー像の画像濃度に基づく動作制御
画像形成装置10内の検知部13が、感光体1(像担持体)上に形成されたトナー像の画像濃度が所定の閾値よりも低いことを検知した場合には、流路Bに気流が流れるようにフィン33の動作状態を制御する。すなわち、湿度が高いとトナーが転写されにくく画像が薄くなるため、流路Bにエアーを送り除湿する。画像形成装置10内の検知部13が、感光体1(像担持体)上に形成されたトナー像の画像濃度が所定の閾値以上であることを検知した場合には、流路Aに気流が流れるようにフィン33の動作状態を制御する。あるいは、画像形成装置10内の検知部13が、中間転写ベルト6上に形成されたトナー像の画像濃度が所定の閾値よりも低いことを検知した場合には、流路Bに気流が流れるようにフィン33の動作状態を制御する。画像形成装置10内の検知部13が、中間転写ベルト6上に形成されたトナー像の画像濃度が所定の閾値以上であることを検知した場合には、流路Aに気流が流れるようにフィン33の動作状態を制御する。
(8)記録媒体S上に形成された画像の濃度に基づく動作制御
画像形成装置10内の検知部13が、記録媒体S上に形成された画像の濃度が所定の閾値よりも低いことを検知した場合には、流路Bに気流が流れるようにフィン33の動作状態を制御する。画像形成装置10内の検知部13が、記録媒体S上に形成された画像の濃度が所定の閾値以上であることを検知した場合には、流路Aに気流が流れるようにフィン33の動作状態を制御する。
(9)サーバー装置20内の温度情報に基づく動作制御
サーバー装置20内の検知部23が、第2処理部22の温度が所定の閾値以下であることを検知した場合には、流路Bに気流が流れるようにフィン33の動作状態を制御する。サーバー装置20内の検知部23が、第2処理部22の温度が所定の閾値よりも高くなったことを検知した場合には、流路Aに気流が流れるようにフィン33の動作状態を制御する。すなわち、CPU温度や稼働率(次述)が所定の閾値よりも高くなった場合、サーバー装置20内の冷却を優先するため、流路Aにエアーを送る。熱がこもりやすい流路Bに比べて、エアーを直接排気する流路Aは、サーバー装置20内の冷却に有利に作用する。
(10)サーバー装置20内の第2処理部22の稼働状況に基づく動作制御
サーバー装置20内の検知部23が、第2処理部22の稼働状況(たとえばCPU稼働率)が所定の閾値以下であることを検知した場合には、流路Bに気流が流れるようにフィン33の動作状態を制御する。サーバー装置20内の検知部23が、第2処理部22の稼働状況(たとえばCPU稼働率)が所定の閾値よりも高くなったことを検知した場合には、流路Aに気流が流れるようにフィン33の動作状態を制御する。
たとえば、夜間に業務を行なわないような業務形態が採用されている際には、省エネルギーの観点から、画像形成装置10の電源がOFFに設定されたり、オフィス内の空調が停止(若しくは微弱運転モードに設定)されたりする。このような場合、給紙カセット18が配置されている空間内の湿度は、夜間に上昇する可能性がある。したがってこのような場合には、上記の(4)の画像形成装置の動作状態に基づく動作制御により、サーバー装置20からの排気を、給紙カセット18が配置されている空間に供給することが有効である。流路Bを用いる場合は、流路Aを用いる場合に比べてサーバー装置20に対する冷却性能は低くなる可能性があるが、終業後であればサーバー装置20へのクライアント装置からのアクセスは少なく、サーバー装置20の発熱量も大きくならないため、低い冷却性能による冷却であってもサーバー装置20の発熱を十分に抑制することが可能である。
上記のような動作制御に限られず、フィン33(流量調節機構)の動作状態は、時刻、および、サーバー装置20が外部からネットワークを介して得た信号のうち、少なくとも1つに応じて制御されても構わない。このような構成が採用される場合には、ユーザーがネットワークを介して遠隔地より操作して、流路A,Bを切り替えることも可能となる。
[第1変形例]
図6を参照して、画像形成装置10の電源がONに設定されている場合には、検知部13によって検知された結果は、第1処理部11に入力され、第1処理部11による送風装置30の制御動作に利用することができる。あるいは、画像形成装置10の電源がONに設定されている場合には、検知部13によって検知された結果は、第1処理部11、およびネットワークIF14,IF24を通して第2処理部22に入力され、第2処理部22による送風装置30の制御動作に利用されるように構成してもよい。
一方で、画像形成装置10が省エネモードに設定され、画像形成装置10の画像形成部およびネットワークIF14が停止される場合がある。このような場合を想定して、第1処理部11と第2処理部22とは、信号線を介して直接的に(換言すると、ネットワークIF14,IF24を介さないで)信号を送受信可能なように構成されていることも有効である。当該構成によれば、検知部13によって検知された結果は、第1処理部11から第2処理部22に直接的に入力され、第2処理部22による送風装置30の制御動作に利用されることができる。
[第2変形例]
画像形成装置10が省エネモードに設定されたり、画像形成装置10の電源がOFFに設定されたりした際に、画像形成装置10のネットワークIF14が停止される場合がある。
図7に示す情報処理装置100Aのように、画像形成装置10の検知部13とサーバー装置20の第2処理部22との間にIF基板24B(インターフェース部)が設けられ、サーバー装置20の第2処理部22は、画像形成装置10の第1処理部11を介することなく、IF基板24Bを介して検知部13から検知部13の検知結果を取得可能なように構成してもよい。
当該構成によっても、検知部13によって検知された結果は、検知部13から第2処理部22に直接的に入力され、第2処理部22による送風装置30の制御動作に利用されることができる。
[第3変形例]
上述の実施の形態および各変形例における情報処理装置100の送風装置30は、フィン33を備えているが、フィン33(流量調節機構)は、必須の構成ではなく、送風装置30の中に必要に応じて設けられることができる。
図8に示す情報処理装置100Bのように、フィン33がたとえばダクト31の中に設けられず、ファン32のみがダクト31の中に配置されている場合、サーバー装置20の内部で発生した熱を含む気流の一部(除湿に必要な流量を有する気流)が、給紙カセット18(収容部)内の記録媒体Sが配置されている空間へと常時流れるように構成してもよい。
流量調節機構としての機能は、フィン33に加えて、あるいはフィン33に代えて、ファン32および/またはファン29が担うことも可能である。ファン32の回転数やファン29の回転数、あるいはファン29,32のON/OFFの状態に応じて、サーバー装置20の内部から給紙カセット18(収容部)内の記録媒体Sが配置されている空間へと流れる気流の流量を調節することが可能である。
たとえば、ファン32が作動していないときには、熱を帯びた気流は、サーバー装置20の排気口21Hから上方に向かいやすく、流路Bを通って、給紙カセット18(収容部)内の記録媒体Sが配置されている空間へと流れることになる。一方で、ファン32が作動している時には、熱を帯びた気流は、流路Aおよび排気口Cを通して、情報処理装置100の外部へと流れることになる。ファン32が作動している時には、ファン32が作動していない時に比べて、記録媒体Sに対する低い除湿効果が得られることになる。
フィン33の代わりに、バルブなどの、流路Aや流路Bの連通状態/非連通状態を容易に切り替えられる手段が用いられてもよい。バルブなどを流量調節機構として用いることで、たとえば、サーバー装置20の内部で発生した熱を含む気流のすべてを、給紙カセット18(収容部)内の記録媒体Sが配置されている空間へと流れるように構成したり、情報処理装置100の外部へと流れるように構成したりといったことを容易に切り替えることが可能となる。
たとえば、ファン32(流量調節機構)の動作状態が、画像形成装置10の第1処理部11および/またはサーバー装置20の第2処理部22によって制御可能に構成されているとすると、次のような制御動作を採用することができる。
(1)収容部に収容されている記録媒体の量に基づく動作制御
画像形成装置10内の検知部13が給紙カセット18(収容部)内に記録媒体Sが無いことを検知した場合には、流路Aに気流が流れるようにファン32の動作状態を制御する(たとえば、ファン32を回転させたり、ファン32の回転数を高くしたりする)。画像形成装置10内の検知部13が給紙カセット18(収容部)内に記録媒体Sが有ることを検知した場合には、流路Bに気流が流れるようにファン32の動作状態を制御する(たとえば、ファン32を停止させたり、ファン32の回転数を低くしたりする)。
(2)画像形成装置内の湿度情報に基づく動作制御
画像形成装置10内の検知部13が、画像形成装置10内の湿度、典型的には給紙カセット18(収容部)内の湿度が所定の閾値よりも低いことを検知した場合には、流路Aに気流が流れるようにファン32の動作状態を制御する(たとえば、ファン32を回転させたり、ファン32の回転数を高くしたりする)。画像形成装置10内の検知部13が、画像形成装置10内の湿度、典型的には給紙カセット18(収容部)内の湿度が所定の閾値以上であることを検知した場合には、流路Bに気流が流れるようにファン32の動作状態を制御する(たとえば、ファン32を停止させたり、ファン32の回転数を低くしたりする)。
(3)画像形成装置内の温度情報に基づく動作制御
画像形成装置10内の検知部13が給紙カセット18(収容部)内の温度(もしくは画像形成装置10内の任意箇所の温度)が所定の閾値よりも低いことを検知した場合には、流路Aに気流が流れるようにファン32の動作状態を制御する(たとえば、ファン32を回転させたり、ファン32の回転数を高くしたりする)。画像形成装置10内の検知部13が給紙カセット18(収容部)内の温度(もしくは画像形成装置10内の任意箇所の温度)が所定の閾値以上であることを検知した場合には、流路Bに気流が流れるようにファン32の動作状態を制御する(たとえば、ファン32を停止させたり、ファン32の回転数を低くしたりする)。
(4)画像形成装置の動作状態に基づく動作制御
画像形成装置10内の検知部13が画像形成装置10の電源がONになったことを検知した場合には、流路Aに気流が流れるようにファン32の動作状態を制御する(たとえば、ファン32を回転させたり、ファン32の回転数を高くしたりする)。画像形成装置10内の検知部13が画像形成装置10の電源がOFFになることを検知した場合には、流路Bに気流が流れるようにファン32の動作状態を制御する(たとえば、ファン32を停止させたり、ファン32の回転数を低くしたりする)。画像形成装置10の電源ON/OFFの状態は、サーバー装置20内の検知部23によって検知しても構わない。
(5)記録媒体の搬送回数を記録した搬送履歴に基づく動作制御
画像形成装置10内の検知部13が、記録媒体Sの搬送回数を記録した搬送履歴が所定の閾値よりも低いことを検知した場合には、流路Aに気流が流れるようにファン32の動作状態を制御する(たとえば、ファン32を回転させたり、ファン32の回転数を高くしたりする)。画像形成装置10内の検知部13が、記録媒体Sの搬送回数を記録した搬送履歴が所定の閾値以上となったことを検知した場合には、流路Bに気流が流れるようにファン32の動作状態を制御する(たとえば、ファン32を停止させたり、ファン32の回転数を低くしたりする)。
(6)画像不良および/または搬送不良の発生回数に基づく動作制御
画像形成装置10内の検知部13が、画像不良および/または搬送不良の発生回数が所定の閾値よりも低いことを検知した場合には、流路Aに気流が流れるようにファン32の動作状態を制御する(たとえば、ファン32を回転させたり、ファン32の回転数を高くしたりする)。画像形成装置10内の検知部13が、画像不良および/または搬送不良の発生回数が所定の閾値以上となったことを検知した場合には、流路Bに気流が流れるようにファン32の動作状態を制御する(たとえば、ファン32を停止させたり、ファン32の回転数を低くしたりする)。もし、画像不良および/または搬送不良の発生履歴に基づき、画像不良や搬送不良の発生頻度が傾向的に高くなる時間帯に関する情報を予め把握可能であれば、その時間帯の数時間前に、流路Bに気流が流れるようにファン32の動作状態を制御する(たとえば、ファン32を停止させたり、ファン32の回転数を低くしたりする)ように構成してもよい。
(7)記録媒体Sに転写される前のトナー像の画像濃度に基づく動作制御
画像形成装置10内の検知部13が、感光体1(像担持体)上に形成されたトナー像の画像濃度が所定の閾値よりも低いことを検知した場合には、流路Bに気流が流れるようにファン32の動作状態を制御する(たとえば、ファン32を回転させたり、ファン32の回転数を高くしたりする)。画像形成装置10内の検知部13が、感光体1(像担持体)上に形成されたトナー像の画像濃度が所定の閾値以上であることを検知した場合には、流路Aに気流が流れるようにファン32の動作状態を制御する(たとえば、ファン32を停止させたり、ファン32の回転数を低くしたりする)。あるいは、画像形成装置10内の検知部13が、中間転写ベルト6上に形成されたトナー像の画像濃度が所定の閾値よりも低いことを検知した場合には、流路Bに気流が流れるようにファン32の動作状態を制御する(たとえば、ファン32を回転させたり、ファン32の回転数を高くしたりする)。画像形成装置10内の検知部13が、中間転写ベルト6上に形成されたトナー像の画像濃度が所定の閾値以上であることを検知した場合には、流路Aに気流が流れるようにファン32の動作状態を制御する(たとえば、ファン32を停止させたり、ファン32の回転数を低くしたりする)。
(8)記録媒体S上に形成された画像の濃度に基づく動作制御
画像形成装置10内の検知部13が、記録媒体S上に形成された画像の濃度が所定の閾値よりも低いことを検知した場合には、流路Bに気流が流れるようにファン32の動作状態を制御する(たとえば、ファン32を回転させたり、ファン32の回転数を高くしたりする)。画像形成装置10内の検知部13が、記録媒体S上に形成された画像の濃度が所定の閾値以上であることを検知した場合には、流路Aに気流が流れるようにファン32の動作状態を制御する(たとえば、ファン32を停止させたり、ファン32の回転数を低くしたりする)。
(9)サーバー装置20内の温度情報に基づく動作制御
サーバー装置20内の検知部23が、第2処理部22の温度が所定の閾値以下であることを検知した場合には、流路Bに気流が流れるようにファン32の動作状態を制御する(たとえば、ファン32を回転させたり、ファン32の回転数を高くしたりする)。サーバー装置20内の検知部23が、第2処理部22の温度が所定の閾値よりも高くなったことを検知した場合には、流路Aに気流が流れるようにファン32の動作状態を制御する(たとえば、ファン32を停止させたり、ファン32の回転数を低くしたりする)。
(10)サーバー装置20内の第2処理部22の稼働状況に基づく動作制御
サーバー装置20内の検知部23が、第2処理部22の稼働状況(たとえばCPU稼働率)が所定の閾値以下であることを検知した場合には、流路Bに気流が流れるようにファン32の動作状態を制御する(たとえば、ファン32を回転させたり、ファン32の回転数を高くしたりする)。サーバー装置20内の検知部23が、第2処理部22の稼働状況(たとえばCPU稼働率)が所定の閾値よりも高くなったことを検知した場合には、流路Aに気流が流れるようにファン32の動作状態を制御する(たとえば、ファン32を停止させたり、ファン32の回転数を低くしたりする)。
[第4変形例]
上述の各実施の形態や変形例において、送風装置30のファン32やフィン33は、画像形成装置10の電源12を通して給電されても構わないし、サーバー装置20の電源28を通して給電されても構わない。画像形成装置10の電源がOFFに設定されており、かつ、その際に電源12を通してファン32やフィン33に給電不能な場合には、サーバー装置20の電源28を利用するとよい。あるいは、送風装置30は、ファン32やフィン33を駆動するために、別の電源供給手段を内蔵していてもよい。
[第5変形例]
上述のとおり、サーバー装置20の内部で発生した熱を含む気流は、サーバー装置20の内部から、画像形成装置10の内部の、給紙カセット18(収容部)内の記録媒体Sが配置されている空間および感光体1(像担持体)が配置されている空間のうち、少なくとも一方の空間へと流れる。上述の各実施の形態や変形例においては、サーバー装置20の内部で発生した熱を含む気流は、サーバー装置20の内部から、給紙カセット18(収容部)内の記録媒体Sが配置されている空間へと流れる。
図9に示す情報処理装置100Cにおいては、ダクト35によって流路Dが形成されており、フィン36の動作によって、サーバー装置20の内部で発生した熱を含む気流の一部を、感光体1(像担持体)が配置されている空間に供給することができる。感光体1も湿度の影響を受けることがあり、感光体1が配置されている空間の湿度が必要以上に高くなると、高品質な画像を形成することが難しくなる場合がある。したがって、サーバー装置20の内部で発生した熱を含む気流の一部を、感光体1(像担持体)が配置されている空間の除湿に利用することも有効である。
フィン36も、フィン33と同様に揺動可能なように軸支されており、流量調節機構として機能することができる。フィン36も、フィン33と同様に、検知部13や検知部23の検知結果に基づいて、その動作が制御されることができる。
以上、実施の形態および変形例について説明したが、上記の開示内容はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の技術的範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明は、互いに一体化されたサーバー装置および画像形成装置を備える情報処理機器に利用することができる。
1 感光体(像担持体)、2 帯電装置、3 露光装置、4 現像装置、5 1次転写ローラー、6 中間転写ベルト、7 2次転写ローラー、8 定着装置、9 排紙トレイ、10 画像形成装置、10C,10K,10M,10Y 画像形成部、11 第1処理部、11A,22A 制御部、11B,22B 演算部、12,28 電源、13 検知部(第1検知部)、14,24 ネットワークIF、18 給紙カセット(収容部)、18H 貫通孔、20 サーバー装置、21 本体ケース、21H,C 排気口、22 第2処理部、22C ヒートシンク、22M マザーボード、23 検知部(第2検知部)、24B 基板、25 記録装置、29,32 ファン、30 送風装置、31,35 ダクト、33,36 フィン、100,100A,100B,100C 情報処理装置、A,B,D 流路、R1 ピックアップローラー、R2 タイミングローラー、R3 排紙ローラー、S 記録媒体。

Claims (9)

  1. 記録媒体を収容する収容部と、像担持体を有し前記収容部から搬送された前記記録媒体に転写されるトナー像を形成する画像形成部と、第1処理部とを含む、画像形成装置と、
    第2処理部を有し、クライアント装置にネットワークを介して接続され、前記クライアント装置からの要求に応じて前記第2処理部が予め定められたコンピュータプログラムに基づいた処理を実行し、前記画像形成装置と一体化されたサーバー装置と、
    前記サーバー装置の内部から、前記画像形成装置の内部の、前記収容部内の前記記録媒体が配置されている空間および前記像担持体が配置されている空間のうちの少なくとも一方の空間へと流れる気流を発生させる送風装置と、を備え、
    前記サーバー装置の内部で発生した熱を含む前記気流が前記少なくとも一方の空間に供給されることで、前記少なくとも一方の空間が除湿される、
    情報処理機器。
  2. 前記送風装置は、前記サーバー装置の内部から前記少なくとも一方の空間へと流れる前記気流の流量を調節可能な流量調節機構を有する、
    請求項1に記載の情報処理機器。
  3. 前記画像形成装置の前記第1処理部は、前記流量調節機構の動作状態を制御可能に構成され、
    前記送風装置は、前記第1処理部によって制御された前記流量調節機構の動作状態を、前記画像形成装置が稼働していない状態であっても保持可能とする保持手段を有する、
    請求項2に記載の情報処理機器。
  4. 前記サーバー装置の前記第2処理部は、前記流量調節機構の動作状態を制御可能に構成される、
    請求項2または3に記載の情報処理機器。
  5. 前記画像形成装置は、前記画像形成装置の内部に配置された機器の状態に関する情報を検知する検知部を有し、
    前記検知部と前記サーバー装置の前記第2処理部との間には、インターフェース部が設けられ、
    前記サーバー装置の前記第2処理部は、前記画像形成装置の前記第1処理部を介することなく、前記インターフェース部を介して前記検知部から前記検知部の検知結果を取得可能である、
    請求項4に記載の情報処理機器。
  6. 前記画像形成装置は、前記画像形成装置の内部に配置された機器の状態に関する情報を検知する第1検知部を有し、
    前記サーバー装置は、前記サーバー装置の内部に配置された機器の状態に関する情報を検知する第2検知部を有し、
    前記第1処理部は、前記第2検知部の検知結果に基づいて前記流量調節機構の動作状態を制御可能であり、
    前記第2処理部は、前記第1検知部の検知結果に基づいて前記流量調節機構の動作状態を制御可能である、
    請求項3または4に記載の情報処理機器。
  7. 前記流量調節機構の動作状態は、
    前記画像形成装置の動作状態、
    前記画像形成装置内の温度情報、
    前記画像形成装置内の湿度情報、
    前記収容部に収容されている前記記録媒体の量、
    前記記録媒体の搬送回数を記録した搬送履歴、
    前記画像形成装置内で発生した画像不良および/または搬送不良の発生回数、
    前記記録媒体上に転写される前のトナー像の画像濃度、
    前記記録媒体上に形成された画像の濃度、
    前記サーバー装置内の温度情報、および、
    前記サーバー装置の前記第2処理部の稼働状況のうち、少なくとも1つに応じて制御される、
    請求項6に記載の情報処理機器。
  8. 前記流量調節機構の動作状態は、時刻、および、前記サーバー装置が外部から前記ネットワークを介して得た信号のうち、少なくとも1つに応じて制御される、
    請求項2から7のいずれか1項に記載の情報処理機器。
  9. 前記画像形成装置は、前記サーバー装置の上方に配置されている、
    請求項1から8のいずれか1項に記載の情報処理機器。
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