JP4711798B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、印刷媒体に印刷を行うプリンタなどの画像形成装置に関するものである。
一般に、電子写真プリンタなどの画像形成装置ではホッパから繰り出された印刷媒体である用紙を転写装置に搬送し、転写装置により用紙上にトナー画像を転写する。この転写の際には、感光ドラムと転写ローラとの間に用紙を挟んで転写電圧を印加し、この用紙を搬送しながら転写ローラにより用紙の裏側にトナーの電荷とは逆の極性の電荷を誘起する。感光ドラム上に形成されたトナーは、この逆の電荷に引かれて用紙の表側に付着しトナー像が転写される。
この転写を良好に行うために、すなわち、用紙の転写電圧に対する抵抗および用紙の帯電電位を一定にするために、転写の前段の用紙搬送路近傍に加熱手段を設け、用紙に熱を加えて温度と含水率とをほぼ均一にするようにしている。(例えば、特許文献1参照。)。
特開平8−160686号公報
しかしながら、上記の従来方法では、印刷媒体の搬送途中という限られた範囲で印刷媒体を急激に加熱して用紙に含まれる水分を放出するため、画像形成装置内部に水分が集まり印刷面を汚すことがあった。
すなわち、一般に、低温低湿環境に保存されている印刷媒体は水分の吸湿が少なく印刷に適しており良好に印刷が行われるが、印刷媒体が印刷されずにいると外部環境の影響を受け印刷媒体が徐々に吸湿してくる場合がある。
特に、外部環境が高温高湿な場合では、その影響を受け易く、印刷媒体が徐々に水分を吸湿してしまう。そして、そのような吸湿した印刷媒体の加熱がなされると、印刷媒体に吸湿されている水分が放出される。
そして、画像形成装置では、吸湿された印刷媒体を加熱しながら印刷すると、印刷媒体から発生する水分が多くなるので、水分が画像形成装置を構成する部品や消耗品などに付着し、印刷品質を劣化する場合があった。
本発明は、前述の課題を解決するために次の構成を採用する。すなわち、媒体収容装置に収納された媒体を搬送して前記媒体上に画像形成する画像形成装置において、前記媒体収容装置内の温度と湿度を検出する湿度検出手段と、前記媒体収容装置内の除湿を行う除湿部と、前記媒体収容装置内の温度を冷却する冷却手段を設け、前記湿度検出手段の検出結果に基づいて前記除湿部により前記媒体収容装置内を除湿し、前記冷却手段により前記媒体収容装置内の温度を下げる場合、まず前記除湿部により除湿を行ってその後前記冷却手段により温度を下げることを特徴とする。
本発明の画像形成装置によれば、温湿度検出手段と除湿部と冷却手段を設け、媒体収容装置内の湿度を所定の範囲内に保ち、媒体の吸湿を抑制するようにしたので、画像形成中に媒体から水分が放出する量を減らすことができ、水分が画像形成装置を構成する部品や消耗品に付着することが減らせるので、良好な印刷品質を維持することができる。また媒体収容装置内の温度を下げる場合、まず除湿部で除湿し、その後冷却手段で温度を下げるようにしたので、媒体に吸湿させることなく温度を下げることができる。
以下、本発明に係る実施の形態例を、図面を用いて説明する。なお、図面に共通する要素には同一の符号を付す。以下、画像形成装置として、一般的な電子写真式カラープリンタを例とし、また、印刷媒体として一般的な用紙を例にして説明するが、これには限定されない。
実施例1の画像形成装置は、温湿度検出部および除湿部を設け、媒体収容部の湿度を所定の範囲内に保つようにしたものである。
実施例1の画像形成装置は、図1に示したように上側に印刷部13を設け、下側に媒体収容装置1を設けた構成となっている。
(印刷部の構成)
まず、上側の印刷部13は、同図に示したように、下側の媒体収容部1より矢印A方向に給紙されてくる用紙10を搬送する搬送ローラ14と、搬送された用紙10を搬送する搬送ベルト15と、感光ドラムを内蔵したY(イエロー)、M(マゼンダ)、C(シアン)、K(黒)各色の現像ユニット16、17、18、19と、現像されたトナーを定着させる定着器20と、定着された用紙10を排出ルートへ送る搬送ローラ23と、定着された用紙10を矢印B方向に搬送し排出スタッカ28へ排出する排出ローラ24とからなる。また、印刷部13には、印刷動作を制御する印刷制御部26、印刷部13に電源を供給する電源27が設けられている。
なお、前記定着器20は、定着器内部の熱定着ローラ21と、定着を補助するバックアップローラ22とからなる。
(媒体収容装置の構成)
下側の媒体収容装置1は、同図に示したように、用紙10が収納されている媒体収容部2と、媒体収容部2内の湿度を一定に保つように制御する制御手段である温湿度調整制御部8からなる。
そして、媒体収容部2は、温湿度センサにて媒体収容部内の温湿度を検出する温湿度検出部3と、媒体収容部2内の除湿を行う後述の除湿部4と、用紙10を収容する用紙カセット9と、給紙部上面に設置された給紙ローラ11と、用紙10を搬送する搬送ローラ12とから構成される。
なお、搬送ローラ12の上部には、用紙10が通過するための搬送口29が設けられており、ここから、前記印刷部13へ用紙10が搬送される。また、媒体収容部2は、図示していないが、用紙カセット9の差込み口から用紙カセット9を収容すると当該差込み口をカセットカバーで蓋をする構造にしてあり、外気が媒体収容部2内へ入り難い構造としている。
図2は、媒体収容部2の構成を示す上面図である。同図に示したように、図中左側の除湿部4は、用紙カセット9の外側に配置され、吸湿剤が内蔵された除湿フィルタ31と、ファン32とから構成される。
そして、ファン32により用紙カセット9内の空気を吸入し(矢印C方向)、除湿フィルタ31により除湿された空気を排出し(矢印D方向)、媒体収容部2の内壁の空気通路36、37を通して矢印E方向に流し、矢印Fのように用紙カセット9内へ戻す構成となっている。
そして、除湿フィルタ31と用紙カセット9の間には、ソレノイド33aにより開閉可能な除湿部遮蔽板33を設け、用紙カセット9の両サイドにはソレノイド34a、35aにより開閉可能な空気通路遮断板34、35を設けている。なお、除湿部遮蔽板33、空気通路遮断板34、35は、除湿動作時以外は閉じているように、閉じる方向にバネ等で付勢された構造となっている。
なお、図示していないが、除湿部4の除湿機能を働かせるために、除湿部4の上面側には外気とつながる通風路を設け、下面側にはパネルヒータを設けている。前記通風路は、温湿度調整制御部8の制御により開閉される遮蔽板で塞がれる構成となっている。
(動作)
以上の構成により、実施例1の画像形成装置は、以下のように動作する。この動作を図1の画像形成装置の構成図および図2の媒体収容部の構成図を用いて以下説明する。
(印刷部の動作)
最初に図1を用いて印刷動作について説明する。まず、用紙収納部1の用紙カセット9に収納された用紙10が、給紙ローラ11により給紙され、搬送ローラ12により搬送され、印刷部13に給紙される。給紙された用紙10は、印刷部13内の搬送ローラ14により搬送され、YMCK各色の現像ユニット16ないし19内の各感光ドラムと搬送ベルト15で用紙10を挟んで搬送される。そして、現像ユニット16ないし19の図示しないLEDヘッドにより前記各感光ドラムを露光し、用紙10に転写される。
トナー画像が転写された用紙10は、定着部20に搬送され、熱定着ローラ21により熱を加えられトナー像が用紙10に熱定着される。定着された用紙10は、搬送ローラ23で排出部へ送られ、排出ローラ24より印刷部13上部の排出スタッカ28へ排出され、印刷動作が完了する。
(媒体収容装置の動作)
次に、媒体収容装置1の動作を説明する。実施例1の媒体収容装置1では、以下の湿度制御を行うことにより用紙10が吸湿されることを防止している。
まず、媒体収容部内2の湿度が温湿度検出部3により検出され、その検出結果が温湿度調整制御部8へ送られる。そして、あらかじめ決めた湿度を超えたとき、温湿度調整制御部8は、媒体収容部2内の湿度を下げるように制御を開始し、用紙10への吸湿を防ぐため、詳細後述の除湿部5を動作させ媒体収容部内2を除湿させ、湿度が所定の範囲に落ち着くまで、除湿の動作を続ける。
(除湿部の動作)
次に、前記除湿動作である除湿部4の動作を詳細に説明する。まず、図示しない温湿度検出部3による検出結果が、温度に応じて決めた湿度を超えると温湿度調整制御部8が除湿機遮蔽板33及び空気通路遮蔽板34、35を開く。これは、ソレノイド33a、34a、35aを用いて各遮蔽板33、34、35をスライドさせて行う。
そして、ファン部32を動作させ、用紙カセット9内の湿気を含んだ空気を矢印C方向に用紙カセット9から流入させ除湿フィルタ31により吸湿し、矢印D方向に流出する。そして、除湿部4を通過して湿気の取り除かれた空気は、媒体収容部内2の空気通路36、37を通り、空気通路遮蔽板34、35が開かれているので、用紙カセット内9へ送り込まれる。以上のように、高温高湿の湿気を含んだ外気は吸入せずに、用紙収納部2内の空気を内部循環させるようにする。
なお、ファン部32を動作させることにより、外気が吸入されないようにするために、用紙カセット9を収容する差込み口にカセットカバー等により蓋をする構造にし、用紙収容部2内の密閉性を上げる構造とするのがよい。
以上のように、除湿フィルタ31で除湿しながら内部の空気を循環させることにより、用紙カセット9内の湿度を下げ、温度に応じたあらかじめ決めた湿度以下となると、ファン32を停止し、ソレノイド33a、34a、35aの駆動を停止し各遮蔽板33、34、35を閉じる。
なお、除湿フィルタ31が吸湿していると除湿効果が低下するので、印刷動作をしていないときや除湿動作を終了した後に、温湿度調整制御部8の制御により、除湿フィルタ31の上面側に設けた図示しない遮蔽板を開き、除湿フィルタの下面側に配置されている同じく図示しないパネルヒータをオンにして、除湿フィルタ31を下部から加熱するようにすれば、除湿フィルタ31に吸湿されていた水分が水蒸気となり上昇し外気へ通じる通風路から送り出され、除湿フィルタ31の水分を除去でき、除湿フィルタ31を繰り返し使用することができる。
(実施例1の効果)
以上詳細に説明したように、実施例1の画像形成装置によれば、温湿度検出部3および除湿部4を設け、媒体収容部2の湿度を所定の範囲内に保つようにしたので、転写前の用紙10の加熱が不要となるとともに、用紙10に含まれた水分が、定着の際に放出されないので画像形成装置内部の局所的場所に集まり印刷面を汚すことがない。
実施例2の画像形成装置は、媒体収容装置から印刷部への用紙搬送口に搬送口遮蔽板を設けて開閉可能として外気の影響を受け難くするようにしたものである。
(構成)
実施例2の印刷部13の構成は、実施例1にて説明した図1と同様であるので、簡略化のためにその説明を省略する。媒体収容装置の構成は、図3に示したように、媒体収容装置1から印刷部13への用紙搬送口29を開閉可能とする搬送口遮蔽板25およびソレノイド25aを設けた構成となっている。その他の構成は、実施例1にて説明した図2と同様であるので、簡略化のためにその説明を省略する。
前記搬送口遮蔽板25は、給紙ローラ11により給紙された用紙10が印刷部13へ搬送される用紙搬送口29に設けられ、この用紙搬送口29からの外気の流入を防ぐ機能を有するものである。そして、搬送口遮蔽板25は、閉じる方向にバネ等により付勢され、印刷部13の図示しない制御部の指示によりソレノイド25aにより開くことができるようになっている。
(動作)
以上の構成により、実施例2の画像形成装置は、以下のように動作する。なお、印刷動作については、実施例1の印刷動作と同様であるので、簡略化のためにその説明は省略する。
実施例2の画像形成装置では、印刷部13の印刷の準備が整い、用紙10を給紙する前に、印刷部13の印刷部制御部26の命令によりソレノイド25aを駆動し搬送口遮蔽板25を開く。連続して印刷する場合は、そのまま開いた状態にしておく。そして、用紙カセット9の用紙10を給紙ローラ11により給紙し、開いた搬送遮断板25の搬送口29を通過し(矢印A方向)、印刷部13に搬送し印刷を行う。
そして、図示しないPC等の上位装置からの印刷データが所定の時間送信されないときなどのパワーセーブモードでは、用紙10を印刷部13に供給する必要はないので、印刷部制御部26の命令によりソレノイド25aの駆動を停止し、前記バネ等の付勢力により搬送口遮蔽板25を閉じる。
また、画像形成装置の電源をオフしたときは、ソレノイド25aの駆動が自動的に停止するので、前記バネ等の付勢力により用紙搬送口遮蔽板が閉じる。勿論、電源オフの処理において、印刷部制御部26の命令によりソレノイド25aの駆動を停止して搬送口遮蔽板25を閉じるようにしてもよい。
(実施例2の効果)
以上詳細に述べたように、実施例2の画像形成装置によれば、媒体収容装置1から印刷部13への用紙搬送口29に搬送口遮蔽板25を設けて開閉可能として外気の影響を受け難くしたので、実施例1の効果に加え、用紙収容部2内の除湿を効果的に行えるようになる。
また、画像形成装置のパワーセーブモード時や電源オフ時に搬送口遮蔽板25を閉じて置くようにしたので、さらに外気の影響を受け難くなり、除湿動作時間を減らすことができ、消費電力を下げられるという効果もある。
実施例3の画像形成装置は、冷却部を設けて媒体収容装置1の温度を低く制御し飽和水蒸気量を下げることにより用紙の吸湿を防止するようにしたものである。
(構成)
実施例3の印刷部13の構成は、実施例1にて説明した図1と同様であるので、簡略化のためにその説明を省略する。媒体収容装置1の構成は、図4に示したように、実施例2の構成に、冷却部5を設けた構成となっている。その他の構成については、実施例2にて説明した図3と同様であるので、簡略化のためにその説明を省略する。
図5は、実施例3の媒体収納装置の構成を示す上面図である。同図に示したように実施例3の媒体収納装置1は、ペルチェ素子を用いた電子冷却素子41と、ファン部42から構成される冷却部5が設けられている。また、図示していないが、冷却部5の下面側にはドレイン除湿排水機構が設けられている。なお、煩雑となるので、便宜上、除湿部4は図示していないが、冷却部5の下面側に設けるようにすればよい。
冷却部5は、図中左側の用紙カセット9の外側に配置される。矢印I方向に媒体収容部2の内壁の空気通路36、37を通った空気が、矢印Hのように吸入され電子冷却素子41により冷やされ、ファン部42により矢印Gのように用紙カセット9内に送られ、用紙カセット9内を冷やすようになっている。なお、前記空気の流れは、ファン部42の送風側に設けられたソレノイド43aの駆動により開閉する冷却部遮蔽板43と、用紙カセット9の両サイドに設けられたソレノイド34a、35aの駆動により開閉する空気通路遮蔽板34、35により制御される。
(動作)
以上の構成により、実施例3の画像形成装置は、以下のように動作する。なお、印刷動作については、実施例1の印刷動作と同様であるので、簡略化のためにその説明は省略する。
媒体収容部2の温度が一定で、湿度が上昇したときは、実施例1、実施例2にて説明したように、温湿度検出部3にてこれを検出し、除湿部4を動作させ、空気中の水分を除去し湿度を下げることができる。しなしながら、温度も湿度もともに上昇したときは、飽和水蒸気量が上昇し、空気中に含まれる水分量が上昇するため、空気中に含まれる水蒸気量は低温時の同じ湿度に比べて多くなり、用紙10は吸湿し易くなってしまう。
そこで、実施例3の画像形成装置では、媒体収容部2の温度が所定の温度を超えた場合、冷却部5を動作させて温度を下げるように制御する。すなわち、媒体収容部2の温度が所定の温度を超えたとき、温湿度調整制御部8は、ソレノイド33a、34a、35aを駆動し、冷却部遮蔽板33及び空気通路遮蔽板34、35を開き、電子冷却素子41を動作させる。なお、このとき同時に除湿部4による除湿動作も開始する。
すると、用紙収容部2内の水分を含んだ温度の高い空気が、空気通路遮蔽板34、35が開かれているため、矢印J方向に流れ出し、空気通路36、37を矢印I方向に向かって流れ、矢印H方向に吸入された空気が電子冷却素子41で冷却され、ファン部42によりG方向に用紙カセット9内へ流れ込む。そして、除湿部4により除湿される。そして、冷却され除湿された水分は、図示しない冷却部5近傍に設けられたドレイン機構により排出される。
以上の動作により、用紙カセット9内の空気は冷却され、かつ除湿されるが、前述の実施例と同様に、外気は高温高湿の湿気を含んだ空気なので、外気を吸入しないように、搬送口遮蔽版25は閉じたままとし、用紙収納部2内の空気を内部循環させるようにする。そして、温度および湿度が所定の範囲になると、ファン部42を停止し電子冷却素子41への通電を停止し、冷却部遮蔽板33、空気通路遮蔽板34、35を閉じ、媒体収容部2内の温度および湿度を一定として置き、搬送口遮蔽版25を開け、印刷動作を開始する。
以上のように動作させることにより、外気の影響により内部温度および湿度が上昇した場合でも、冷却素子により媒体収容部2内及び用紙カセット9内の空気の温度を下げることができ、空気中の水蒸気量を低く保てるので、用紙10の吸湿を防止し、印刷に適した保水量(含水量)を維持することができる。
(実施例3の効果)
以上詳細に述べたように、実施例3の画像形成装置によれば、冷却部5を設けて、用紙収容部内2の温度を下げるようにしたので、実施例1の効果に加え、画像形成装置装置の周囲温度が例えば30度以上の高温となるような環境に置いても、用紙収容部内2を、例えば約24℃程度の一般居室の室温程度とすることができ、用紙10の吸水量を抑制し、印刷に適した状態に維持することできる。
実施例4の画像形成装置は、カバー開閉検出部と加熱部を設け、用紙を交換したことを検出し加熱できるようにしたものである。
(構成)
実施例4の印刷部13の構成は、実施例1にて説明した図1と同様であるので、簡略化のためにその説明を省略する。媒体収容装置1の構成は、図6に示したように、カバーの開閉を検出するカバー開閉検出部45と、用紙10を加熱する加熱部6が追加された構成となっている。その他の構成については、実施例3にて説明した図4と同様であるので、簡略化のために同様の部分についてはその説明を省略する。
カバー開閉検出部45は、カバーに設けられた開閉スイッチ等の検出スイッチからなり、開閉の状態を温湿度調整制御部8へ通知できるようになっている。また、加熱部6は、用紙10を加熱するために、用紙収納部2の下部に設けられている。
(動作)
以上の構成により、実施例2の画像形成装置は、以下のように動作する。なお、印刷動作については、実施例1の印刷動作と同様であるので、簡略化のためにその説明は省略する。
通常、印刷により用紙10が終わったときなどは、媒体収容部2のカバーを開き、用紙カセット9を引き抜き、用紙10を補充するが、このカバーの開閉をカバー開閉検出部45にて検出し、温湿度調整制御部8にその旨通知するようにする。
前記カバー開閉の旨の通知を受信した温湿度調整制御部8は、用紙10が補給されたと判断し、用紙補給前と、補給後の媒体収容部2内の湿度を比較する。そして、用紙補充後の、湿度が所定の範囲を超えている場合や、用紙補充後の定期的な温湿度検出部の湿度検出結果から、湿度が著しく上昇していることが検出されたときは、印刷に適さない吸湿度の高い用紙10が補充されたと判断し、加熱部6を動作させて用紙10を加熱しながら除湿を行う。
なお、加熱部6は、用紙カセット9の下部に設けたパネルヒータにより下側から暖めるようにしてもよいが、前述の冷却部5にて説明したペルチェ素子を用いて加熱を行うようにするとよい。すなわち、電子冷却素子41へ流す電流の向きを逆にすると、発熱部と冷却部が入れ替わるので、発熱部で発生した熱を、ファン42で用紙カセット9内へ送風することで、カセット内の用紙10を暖めて除湿を行う。
ペルチェ素子を用いて加熱した場合では、暖められた空気が積み上げられた用紙10の上部に当たるため上部の用紙10から吸湿された水分の水蒸気化がはじまる。このため、用紙交換後印刷をすぐに開始する場合でも、除湿された用紙10の印刷が可能となる。
また、用紙カセット9の下部に設けたパネルヒータにより下側から暖めるようにする場合でも、暖められた用紙10から放出された水蒸気は上昇するので、パネルヒータによる加熱とペルチェ素子による加熱の両方を行うようにしてもよい。
一方、媒体収容部2のカバー開閉を検出し入替え前後の湿度を比較し湿度が変化しないときは、吸湿されていない正常な用紙10がセットされたと判断し、加熱部6により加熱は行わないようにする。
(実施例4の効果)
以上詳細に述べたように、実施例4の画像形成装置によれば、加熱部6とカバー開閉検出部45を設け、用紙10を交換したことを検出して用紙10を加熱するようにしたので、実施例1の効果に加え、吸湿された用紙10が大量にセットされた場合でも、用紙および用紙収容部内の除湿を短時間に行うことができる。
実施例5の画像形成装置は、乾燥した季節や乾燥した地域での使用を考慮し、加湿部を設け、所定の湿度以下の場合は、用紙を加湿するようにしたものである。
(構成)
実施例5の印刷部13の構成は、実施例1にて説明した図1と同様であるので、簡略化のためにその説明を省略する。媒体収容装置2の構成は、図7に示したように、実施例4の構成に、所定の湿度以下になったときに加湿する加湿部7を設けた構成となっている。
図8は、前記加湿部7が設けられた実施例5の用紙収納部2の構成を示す上面図である。加湿部7は、用紙カセット9に配置されており、超音波加湿器などからなる加湿フィルタ47と、ファン部48からなる。なお、加湿フィルタ47として超音波加湿器ではなく、水分を加熱により蒸発させる加熱式加湿器を用いても良い。
そして、温湿度制御部8の制御によりソレノイド49aを駆動し開閉される加湿部遮蔽板49がファン部48の送風側に設けられている。また、図示しないが、加湿部7の近傍には加湿用吸水タンクが設けられている。なお、煩雑となるので、除湿部4、冷却部5は図示していないが、加湿部7の上面側に設けるようにすればよい。
(動作)
以上の構成により、実施例5の画像形成装置は、以下のように動作する。なお、印刷動作については、実施例1の印刷動作と同様であるので、簡略化のためにその説明は省略する。
媒体収納部2内の湿度が低下し所定の範囲以下となったことを温湿度検出部3により検出すると、温湿度調整制御部8は、ソレノイド49a、34a、35aをそれぞれ駆動し加湿部遮蔽板49及び空気通路遮蔽板34、35を開き、加湿部7を動作させる。
加湿部7の動作が開始されると、加湿部7で発生する水蒸気を含んだ空気は、ファン部48により送風されて用紙カセット9内へ送り込まれ、用紙カセット9内の空気を加湿し、用紙10が加湿される。用紙カセット9内の空気は、ソレノイド34a、35aの駆動により開けられた空気通路遮蔽板34、35の隙間から矢印Jのように流れ出し、用紙収容部2内壁の空気通路36、37を矢印Iのように通り、矢印Hのように加湿部7へ戻り、矢印Gのように用紙カセット9内に流れて循環する。
そして、所定の湿度となったときは、ファン部48を停止して加湿部7の動作を停止しソレノイド49a、34a、35aの駆動を停止し加湿部遮蔽板49及び空気通路遮蔽板34、35を閉じ、用紙収納部2内の湿度を維持するようにする。そして、上位装置等からの印刷データを受信すると、ソレノイド25aを駆動し搬送口遮蔽版25を開き用紙10を繰り出して印刷動作を行う。
(実施例5の効果)
以上詳細に述べたように、実施例5の画像形成装置によれば、所定の湿度以下の場合は、用紙10を加湿するようにしたので、媒体収容部2内の湿度を所定の範囲とすることができ、その結果、乾燥した季節や乾燥した地域で使用する場合に用紙10の吸湿率が低下し静電気を帯び排出された用紙10が不揃いとなったり、前に排出した用紙10が排出スタッカ28から押し出されてしまうという不具合を防止することができる。
実施例6の画像形成装置は、媒体収容装置に電源部およびI/F部を設け、また温湿度調整制御部にCPU等を設け、印刷部の電源がオフとなっても温湿度制御を行うことができるようにしたものである。
(構成)
実施例6の印刷部13の構成は、実施例1にて説明した図1と同様であるので、簡略化のためにその説明を省略する。
図9は、実施例6の画像形成装置の構成図である。同図に示したように、実施例6の画像形成装置では、印刷部13の下側に配置された媒体収容装置1に電源部51、I/F部52が新たに設けられた構成となっている。また、温湿度調整制御部8は、電源部51により電源を供給され、印刷部13と独立に動作できるようにCPU53、ROM54、RAM55が設けられている。前記ROM54は制御プログラムを格納するものであり、RAM55はCPU動作時のワーキングメモリやレジスタとして使用されるものである。
また、I/F部52は、印刷部13の印刷制御部26とのインタフェース制御を行うもので、電源オフやパワーセーブ状態にある旨の情報のやり取りなどを行うものである。I/F部52も同様に電源部51により電源が供給されている。
(動作)
以上の構成により、実施例6の画像形成装置は、以下のように動作する。なお、印刷動作については、実施例1の印刷動作と同様であるので、簡略化のためにその説明は省略する。
温湿度調整制御部8は、電源部51より電源供給されており、内蔵するCPU53、温湿度制御を行う制御プログラムを格納したROM54、ワーキングメモリであるRAM55を設けているので、印刷部13の電源27がオフされても、温湿度制御を行うことができる。
また、例えば、印刷部13のジャム等により印刷部13の電源をオフし、ジャムを解除する場合であっても、温湿度検出部3及びカバー開閉検出部45の検出結果に応じて、前記制御プログラムに従い、湿度を制御できるので、用紙10の温湿度を印刷に最適な範囲に保つことができる。
また、パワーセーブ中或いは電源オフ中は、電源オン時の用紙収容部2内は密閉されるので、用紙収容部2内の湿度をそのまま維持することができる。従って、電源オフ及びパワーセーブ中のときは、電源オン時の温湿度調整制御部8での温湿度検出周期より長くする。
以上のように、温湿度検出周期を変えることにより、温湿度調整制御部8のCPU53をスタンバイモードやスリープモードとする時間を長くすることができるので、省電力とすることができる。
(実施例6の効果)
以上詳細に述べたように、実施例6の画像形成装置によれば、媒体収容装置1に電源部51及び温湿度調整制御部にCPU等を設けたので、印刷部13の電源がオンオフされた状態に関係なく、媒体収容部2内を所定の範囲の湿度に保つことができる。
また、印刷部13の状態に応じて、温湿度検出周期を変えるようにしたので、媒体収容装置1を省電力にすることができる。
実施例7の画像形成装置は、媒体収容装置に表示部を設け、用紙が印刷に適していない状態と推定されたときは、その旨警告できるようにしたものである。
(構成)
実施例7の印刷部13の構成は、実施例1にて説明した図1と同様であるので、簡略化のためにその説明を省略する。
図10は、実施例7の画像形成装置の構成図である。同図に示したように、実施例7の画像形成装置では警告のためのLED等からなる表示部56を設けている。なお、LED等の表示器ではなく、LCDとしてもよいし音声やブザーなどの音による警告とするようにしても勿論よい。
(動作)
以上の構成により、実施例7の画像形成装置は、以下のように動作する。なお、印刷動作については、実施例1の印刷動作と同様であるので、簡略化のためにその説明は省略する。
例えば、吸湿度の高い用紙10が大量に補充された場合は、加熱部6を動作させて用紙10からの除湿を行い、用紙10の除湿を素早く行う必要があるが、除湿されるまでには一定の時間を要する。
このため、カバー開閉検出部45によりカバーの開閉を検出した後、温湿度検出部3による定期的な湿度検出結果から湿度が急激に上昇していると検出されたときは、印刷に不適等な吸湿度の高い用紙10が補充されたと判断し、除湿を完了する間、表示部56に用紙10が印刷に適していない状態である旨のアラームを表示し、印刷動作を中断するようにする。そして、除湿を完了するとアラーム表示を終了し、印刷動作を開始する。
前記アラーム表示方法としては、赤と緑のLEDを設け、用紙10が印刷に適していない状態であるときは赤のLEDを点灯し、印刷に適した状態にあるときは緑のLEDを点灯させるようにする。このアラーム表示は、媒体収容装置1にて行うので、印刷部13が電源オフやパワーセーブの状態であっても、或いは印刷部13と切り離した状態としても前記警告を表示することができる。
なお、印刷部13の電源がオンの状態であれば、I/F部52を通じて印刷部制御部26へ用紙10が印刷に適していない状態である旨を通知し、印刷部13に設けた表示部等においてもアラームを表示させるようにしてもよい。
(実施例7の効果)
以上詳細に述べたように、実施例7の画像形成装置によれば、媒体収容装置1に表示部56を設け、用紙10が印刷に適していない状態であるとき、その旨警告し、印刷動作を中断するようにしたので、操作者が容易にこれを知ることができ、品質の低い印刷を防止することができるとともに、例えば、吸湿した用紙10であっても、帰宅前に用紙10をセットし印刷の指定を行って置けば、翌日には、印刷に適した状態に除湿され高品質の印刷が行われた印刷物を得ることもできる。
また、媒体収容部2に表示部56を設けたので、印刷部13の電源がオフの場合やパワーセーブの状態であっても確実に警告を行うことができる。
実施例8の画像形成装置は、媒体収容部2の温度を下げるときに、除湿と冷却を交互に行い、温度を用紙の保存温度まで下げるようにしたものである。
(構成)
実施例8の画像形成装置の印刷部13は、実施例1にて説明した図1と同様であるので、簡略化のためにその説明を省略する。実施例8の媒体収容装置1は、温湿度調整制御部8内のRAM55等のメモリに各温度における飽和水蒸気量と、各湿度における水蒸気量との関係を記憶する図13ないし図17のテーブルを設けた構成としている。その他の構成については、実施例7にて説明した図10と同様であるので、簡略化のためにその説明を省略する。
(動作)
以上の構成により、実施例8の画像形成装置は、以下のように動作する。なお、印刷動作については、実施例1の印刷動作と同様であるので、簡略化のためにその説明は省略する。
冷却部5により媒体収容部2の温度を単純に下げると、用紙カセット9内の用紙10が吸湿される場合がある。すなわち、湿度が高いときに温度を下げると、飽和水蒸気量が小さくなり、空気中に存在できる水蒸気の量が少なくなり、空気中に存在できなくなった水蒸気が、用紙カセット9内の用紙10に吸着し始めることになる。
例えば、図11の飽和水蒸気特性図に示したように、温度30℃では空気中に含まれる最大の水蒸気量すなわち飽和水蒸気量は30.4g/立法メートルで、そのまま温度を20℃までさげると飽和水蒸気量は17.3g/立法メートルに低下し、その差である13.1g/立法メートルが用紙カセット9等に結露することになる。
このため、実施例8の画像形成装置では、媒体収容部2内の温湿度を一定とし、かつ用紙10等への水蒸気の吸着を防止するために以下の制御方法を採用している。この制御方法を、図12を用いて詳細に説明する。
なお、図12は、湿度ごとの空気の温度と空気中に含まれる水蒸気量の関係を示した図であり、例えば、湿度10%(一番下のグラフ)で温度20℃のときは、空気中の水蒸気量は、わずかに約2g/立法メートルであり、湿度100%で温度20℃のときは、空気中の水蒸気量は、約17g/立法メートルとなることを示している。前記湿度100%で温度20℃のときの水蒸気量は、図11の20℃での飽和水蒸気量である17.3g/立法メートル相当する。
再び図12に戻って、点線の矢印A→B’のように、温度30℃で湿度60%RH(A点)の状態において、温度を5℃下げ25℃とした場合、湿度は約80%RH(B’点)となり、用紙10の湿度もこれに伴い上昇し吸湿することになる。
これを防止するために、本実施例での温湿度制御では、まず、冷却部5にて冷却する前に、媒体収容部2内の温度と湿度を温湿度検出部3にて測定し、例えば、温度30℃で湿度60%RHの状態であったときは、実線矢印A→Bのように、温度30℃で湿度60%RH(A点)の状態から、除湿部4を動作させて、温度30℃で湿度30%RH(B点)にしてから、冷却部5を動作させて温度を5℃下げるようにする。すると、湿度は約40%RH(C点)程度にしか上昇しないので、用紙10の周辺の湿度も上昇することがなく、吸湿することを防止することができる。
そして、さらに、温度25℃で約40%RHの湿度(C点)から、除湿を行い約20%RH(D点)まで除湿を行う。そして、除湿後、温度を15℃まで下げることにより、湿度は、約35%RH(E点)までしか上昇しないようにすることができる。
以上のように湿度温度を制御することにより、用紙10に吸湿させることなく、湿度を下げることができ、そのまま低温・低湿の状態に用紙10を保存することが可能になる。
実施例8の画像形成装置では、以上の制御を、図13ないし図17に示した各温度における湿度と冷却後の湿度の関係テーブルを参照して制御する。例えば、測定温度が30℃で湿度60%RHのときは(A点)、図13の30℃でのテーブルを参照し、湿度60%RHでの水蒸気量18.24(g/立法メートル)を得るとともに、仮にこの湿度のまま25℃まで温度を下げると湿度が79.0%RHと高湿な環境となり用紙10の吸湿が始まることが分かる。
そこで、まず、温度30℃で湿度を30%RHに下げれば、水蒸気量は半分の9.12(g/立法メートル)となり、その後、25℃にしても湿度は39.5%RHとなり、ほぼ適当な環境を維持したまま温度を下げられることが分かる。
従って、測定温度が30℃で湿度60%RHのときで、25℃に下げるには、まず、湿度を30%RHに下げ、その後温度を25℃まで下げるように制御する。以上のように制御することにより、所望の湿度以下の環境を維持したまま所望の温度に下げることができる。
測定温度が25℃、20℃、15℃、10℃であった場合でも、以上の制御を行うために、それぞれ図14、図15、図16、図17を設けている。各テーブルの使用方法は、前述の例の説明と同様であるので、簡略化のためにその詳細な説明は省略する。
なお、以上説明したように、図13ないし図17を設けるのではなく、温度と飽和水蒸気量の関係のみを記憶しておき、空気中に含まれる水蒸気量を飽和水蒸気量と湿度の積算から求めるようにしてもよい。
例えば、測定温度が30℃で湿度60%RHのときは、温度30℃での飽和水蒸気量を抽出すると、30.4g/立法メートルが抽出され、湿度60%RHでの空気中の水蒸気量は、60%RH×30.4(g/立法メートル)=18.24(g/立法メートル)が求められる(A点)。この状態で除湿部4を動作させ30%RHまで下げると空気中の水蒸気量は、30%RH×30.4(g/立法メートル)=9.12(g/立法メートル)として求められる(B点)。
この状態で温度を25℃まで下げると、25℃での飽和水蒸気量は約23(g/立法メートル)であるので、水蒸気量9.12(g/立法メートル)のままであれば、湿度は、9.12(g/立法メートル)÷約23(g/立法メートル)=40%RHとして推定することができる(C点)。
以上のように、温度と飽和水蒸気量の関係のみを記憶して置き、飽和水蒸気量と湿度の積算により空気中の水蒸気量を算出する方法により、所望の湿度以下を維持したまま所望の温度に下げることもできる。
なお、以上説明したように図13ないし図17のように30℃から10℃までの5℃置きのテーブルを設けた例を示したが、5℃置きではなく、さらに細かく或いは逆に粗く例えば10℃置きのテーブルを設け、近い温度のテーブルを用いて温湿度制御を行うようにしてもよいし、多少複雑になるが、図12の特性を複数の直線などにて近似し、各直線の係数をメモリに格納して置くようにしても勿論よい。
(実施例8の効果)
以上詳細に述べたように、実施例8の画像形成装置によれば、各温度における湿度と冷却後の湿度の関係テーブルを設け、所望の湿度以上とならないように温度を下げるように制御するので、用紙10の吸湿を確実に防止し、所望の保存環境に移行させることができる。
実施例9の画像形成装置は、媒体収容装置に除湿時間タイマを設け、除湿時間が所定の時間より長いときは、加熱部を動作させ用紙の除湿を効率的に行うようにしたものである。
(構成)
実施例9の印刷部13の構成は、実施例1にて説明した図1と同様であるので、簡略化のためにその説明を省略する。
図18は、実施例9の画像形成装置の構成図である。同図に示したように、実施例9の画像形成装置では、温湿度調整制御部8に除湿時間タイマ57を設けている。
(動作)
以上の構成により、実施例9の画像形成装置は、以下のように動作する。なお、印刷動作については、実施例1の印刷動作と同様であるので、簡略化のためにその説明は省略する。
まず、用紙10の吸湿程度が少ない場合、例えば温度30℃、湿度60%RHの状態から除湿部4を動作させ湿度を20%RHに下げる場合、除湿能力は一定であるので、湿度20%RHになる時間はほぼ同様の時間となる。
しかし、補充された用紙10が吸湿されていた場合は、用紙カセット9内の湿度が除湿され下がると用紙カセット9内の空気の水蒸気量が減少し、用紙10に含まれている水蒸気が空気中に放出される。このため、所定の湿度に達するまでの時間は、吸湿されていない正常な用紙10がセットされた時間より長くなる。
従って、正常の用紙10がセットされ目標湿度までの除湿にかかる正常除湿時間をあらかじめ実験等により求め、これを温湿度調整制御部8のメモリに記憶して置き、除湿タイマ57により除湿にかかる時間が前記正常除湿時間以上となったときは、吸湿した用紙10がセットされたと判定する。勿論、各温度にて除湿にかかる時間を測定し、所定の範囲内のデータを正常のデータとして平均値を求める等し温湿度調整制御部8のメモリに記憶するようにしてもよい。
そして、吸湿した用紙10がセットされたと判定したときは、印刷動作を中断し、加熱部6を動作させ、用紙カセット9内および用紙10の加熱を行う。すると、用紙カセット9内にある用紙10が暖められるので、用紙10に含まれる水蒸気が短時間に用紙カセット9内に放出される。
以上のように用紙10から前記水蒸気が空気中に放出されるが、媒体収容部2の空気は暖められて温度が上昇しているので、見かけ上の相対湿度は下がる。しかし、水蒸気を多量に含んだ空気であるので、加熱部6の動作を一旦停止し除湿を行うように制御する。
例えば、温度25℃で湿度60%の状態で、除湿部4を用いて目標湿度30%RHまでの除湿を開始すると、用紙10からの水蒸気の放出により湿度が40%RHまで上がる。このため、加熱部6を用いて加熱して30℃まで上昇させ、見かけ上の湿度を30%RH程度とする。そして、加熱部6の動作を一旦停止し30℃RHを維持して除湿を行うことにより、用紙10から放出された水蒸気を取り除きながら、湿度30%RHを超えないように温度を下げるようにする。
なお、除湿タイマ57により除湿にかかる時間が正常な除湿時間以上となったときは、吸湿度の高い用紙10がセットされと判断し、高品位の印刷ができないので、表示部56へその旨表示或いは印刷部13にその旨通知し印刷部13の表示部にて表示し、操作者に知らせるようにするとよい。
(実施例9の効果)
以上詳細に述べたように、実施例9の画像形成装置によれば、媒体収容装置1に除湿時間タイマ57を設けて除湿時間を監視することにより、吸湿した用紙10がセットされたことを検出し、加熱部6を動作させるようにしたので、用紙10の除湿を効率よく行うことができる。
また、除湿時間が長いときは、吸湿した用紙10がセットされ、しばらく印刷動作ができない旨、操作者に知らせるようにしたので、品質の悪い印刷が行われることを防止することもできる。
以上の実施例の説明では、印刷部13を上側にし、媒体収容装置1を下側に配置する例を示したが、搬送口29や搬送スタッカ28の位置を変える必要はあるが、媒体収容装置1を上側にし印刷部13を下側に配置してもよいし、或いは、これらを水平な同じ位置に配置する構成とした画像形成装置の場合にも本発明を容易に適用することができる。
以上述べたように、本発明は、温湿度により印刷品質が影響される電子写真式プリンタやインクジェットプリンタなどの画像形成装置或いは複写機などにも幅広く用いることができる。
実施例1の画像形成装置の構成図(側面図)である。 実施例1の媒体収容部の構成図(上面図)である。 実施例2の媒体収納装置の構成図(側面図)である。 実施例3の媒体収納装置の構成図(側面図)である。 実施例3の媒体収容部の構成図(上面図)である。 実施例4の媒体収納装置の構成図(側面図)である。 実施例5の用紙収納装置の構成図(側面図)である。 実施例5の媒体収容部の構成図(上面図)である。 実施例6の画像形成装置の構成図(側面図)である。 実施例7の画像形成装置の構成図(側面図)である。 飽和水蒸気特性の説明図である。 温湿度特性および実施例8の除湿制御動作の説明図である。 実施例8の動作説明図(30℃)である。 実施例8の動作説明図(25℃)である。 実施例8の動作説明図(20℃)である。 実施例8の動作説明図(15℃)である。 実施例8の動作説明図(10℃)である。 実施例9の画像形成装置の構成図(側面図)である。
符号の説明
1 媒体収容装置
2 媒体収容部
3 温湿度検出部
4 除湿部
5 冷却部
6 加熱部
7 加湿部
8 温湿度検出部
9 用紙カセット
10 用紙
25 搬送路遮蔽板
33 除湿部遮蔽板
34、35 空気通路遮蔽板
43 冷却部遮蔽板
45 カバー開閉検出部
49 加湿部遮蔽板
51 電源部
52 I/F部
56 表示部
57 除湿タイマ

Claims (2)

  1. 媒体収容装置に収納された媒体を搬送して前記媒体上に画像形成する画像形成装置において、
    前記媒体収容装置内の温度と湿度を検出する湿度検出手段と、
    前記媒体収容装置内の除湿を行う除湿部と、
    前記媒体収容装置内の温度を冷却する冷却手段を設け、
    前記湿度検出手段の検出結果に基づいて前記除湿部により前記媒体収容装置内を除湿し、
    前記冷却手段により前記媒体収容装置内の温度を下げる場合、まず前記除湿部により除湿を行ってその後前記冷却手段により温度を下げることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記除湿部は、目標温度における湿度が温度冷却前の温度における湿度を超えない程度まで除湿を行う請求項1記載の画像形成装置。
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