JP6772803B2 - クレーン - Google Patents

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Description

本発明は、荷物の搬送経路を算出するクレーンに関する。
一般的に、クレーンによって荷物を搬送する作業に対して、工期短縮やコスト削減を実現することが望まれている。クレーンの動作の変更やそれによる荷物の吊り姿勢の変更を少なくすることによって、オペレータに掛かる負担を抑えて、時間短縮やコスト低減に寄与でき、工期短縮やコスト削減に繋げることができる。そのため、オペレータに掛かる負担を抑えることができる効率的な搬送経路を、コンピュータを用いて自動的に算出するシステムが従来から提供されている(特許文献1参照)。
特許文献1に記載の搬送経路算出システムは、工期短縮やコスト削減を実現することを目的とし、荷物と周囲の建物との干渉を回避できるように、計算装置が非干渉且つ好適な吊り姿勢や円弧軌道を含む搬送経路を生成している。
しかし、作業現場でクレーンを使用する場合には、オペレータの技量及び当該作業現場の環境等、作業の状況ごとに異なった優先事項が要求される。従って、搬送経路が自動的に算出される場合でも、個々の優先事項が考慮されていることが望ましい。
特許文献1に記載の搬送経路算出システムにおいて、演算のパラメータには作業の状況に対応した個々の優先事項が適用されておらず、算出される搬送経路は、作業の状況に対応した適切な優先事項が考慮されたものではなかった。このように、作業の状況に対応した適切な優先事項が考慮されずに搬送経路が算出されていると、この搬送経路が、作業の状況には相応せず、適切な搬送経路にはなり得ない場合があった。
特開2015−68019号公報
本発明は、作業の状況に対応した適切な搬送経路をオペレータが選択できるクレーンを提供することを目的とする。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
請求項1に係る発明は、起伏自在且つ伸縮自在のブームを備えるクレーンであって、作業現場の三次元情報と、前記作業現場における当該クレーンの位置情報と、当該クレーンの三次元情報と、荷物の重量及び形状の情報と、前記荷物の搬送開始位置及び目標位置の情報とを取得し、前記荷物の重量から定まる当該クレーンの作業可能範囲を算出し、前記位置情報が示す位置に配置された当該クレーンについて、前記搬送開始位置にある前記荷物を吊り上げるための前記ブームの先端部の位置と前記目標位置にある前記荷物を吊り下げるための前記ブームの先端部の位置とが前記作業可能範囲内か否かを判定し、前記作業可能範囲の情報と前記荷物の形状の情報と前記クレーンの三次元情報と前記作業現場の三次元情報とを用いて、構造物への前記荷物及び前記ブームの接触を回避できる搬送可能範囲を算出し、更に、前記搬送開始位置から前記目標位置までの前記荷物の搬送経路に関するパラメータ及び搬送作業に関する当該クレーンのパラメータのうち任意のパラメータを最適化する条件を満たす搬送経路を前記搬送可能範囲の中から算出し、前記作業現場の三次元情報を示す前記作業現場の画像を表示するとともに、選択された前記条件ごとに異なる前記搬送経路を前記画像上に表示し、表示された前記搬送経路のうち選択された前記搬送経路に沿って前記荷物を搬送する当該クレーンの操作に関する情報を表示する、としたものである。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載したクレーンにおいて、前記荷物の搬送経路に関するパラメータ及び前記クレーンのパラメータのうち任意の一のパラメータ最適化する条件を満たす経路候補範囲を、前記搬送可能範囲の中から算出し、前記経路候補範囲から前記荷物の搬送経路に関するパラメータ及び前記クレーンのパラメータのうち任意の他のパラメータを最適化する条件を満たす前記搬送経路を算出する、としたものである。
請求項3に係る発明は、請求項1又は請求項2に記載したクレーンにおいて、表示された前記搬送経路のうち選択された前記搬送経路に沿って前記荷物を搬送する当該クレーンの動作を表示する、としたものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
本発明によれば、荷物の搬送経路に関するパラメータ及び搬送作業に関する当該クレーンのパラメータのうち任意のパラメータを最適化する条件を満たす搬送経路、即ち、パラメータごとに異なる搬送経路を算出できる。これにより、オペレータに条件の異なる複数の搬送経路が提示されるとともに、オペレータに対して、クレーンの操作に関する情報が表示される。従って、作業の状況に対応した適切な搬送経路をオペレータが選択できるクレーンを提供することができる。
本発明によれば、一のパラメータと他のパラメータとが考慮された搬送経路を算出できる。これにより、オペレータに細かい条件に基づいた搬送経路が提示される。従って、作業の状況に対応した適切な搬送経路をオペレータが選択できるクレーンを提供することができる。
本発明によれば、オペレータに対して、選択された搬送経路に沿って荷物を搬送する当該クレーンの動作が表示される。従って、作業の状況に対応した適切な搬送経路をオペレータが選択できるクレーンを提供することができる。
吊上作業時におけるクレーンを示す図。 クレーンの制御システムを示す図。 (A)は作業現場に配置されたクレーンの作業可能範囲と搬送可能範囲とを示す平面図、(B)はその側面図。 搬送経路の算出と搬送経路の表示とに関する制御態様を示す図。 搬送経路の算出に関する制御態様を示す図。 経路候補範囲の算出と搬送経路の算出とに関する制御態様を示す図。 (A)は作業現場に配置されたクレーンによって搬送される荷物の搬送経路とブームの先端部の軌跡とを示す作業現場の平面図、(B)は搬送経路とブームの先端部の軌跡とを示す作業現場の側面図。 作業現場の画像と搬送経路との表示を示す図。 作業現場の画像と搬送経路とクレーンの操作に関する情報との表示を示す図。
以下に、本発明の一実施形態としてクレーン1を説明する。
図1に示すように、クレーン1は、不特定の場所に移動可能な移動式クレーンである。クレーン1は、車両2、クレーン装置6を有する。
車両2は、クレーン装置6を搬送するものである。車両2は、複数の車輪3を有し、エンジン4を動力源として走行する。車両2には、アウトリガ5が設けられている。アウトリガ5は、車両2の幅方向両側に油圧によって延伸可能な張り出しビームと地面に垂直な方向に延伸可能な油圧式のジャッキシリンダとから構成されている。車両2は、アウトリガ5を車両2の幅方向に延伸させるとともにジャッキシリンダを接地させることにより、クレーン1の作業可能範囲R(図3参照)を広げることができる。
クレーン装置6は、荷物Wをワイヤロープによって吊り上げるものである。クレーン装置6は、旋回台7、伸縮ブーム8、ジブ9、メインフックブロック10、サブフックブロック11、伸縮シリンダ12、起伏シリンダ13、メインウインチ14、メインワイヤロープ15、サブウインチ16、サブワイヤロープ17、カメラ18、キャビン19等を具備する。
旋回台7は、クレーン装置6を旋回可能に構成するものである。旋回台7は、円環状の軸受を介して車両2のフレーム上に設けられる。円環状の軸受は、その回転中心が車両2の設置面に対して垂直になるように配置されている。旋回台7は、円環状の軸受の中心を回転中心として一方向と他方向とに回転自在に構成されている。
伸縮ブーム8は、車両2のフレーム上で水平回転可能且つ揺動自在に構成されている。伸縮ブーム8は、複数のブーム部材であるベースブーム部材8a、セカンドブーム部材8b、サードブーム部材8c、フォースブーム部材8d、フィフスブーム部材8e、トップブーム部材8fから構成されている。伸縮ブーム8は、各ブーム部材を伸縮シリンダ12で移動させることで軸方向に伸縮自在に構成されている。伸縮ブーム8のトップブーム部材8fの先端には、カメラ18が設けられている。
ジブ9は、クレーン装置6の揚程や作業半径を拡大するものである。ジブ9は、伸縮ブーム8のベースブーム部材8aに設けられたジブ支持部8gによってベースブーム部材8aに沿った姿勢で保持されている。ジブ9の基端は、トップブーム部材8fのジブ支持部8gに連結可能に構成されている。ジブ9は、ジブ支持部8gに図示しないピンを打ち込むことによりトップブーム部材8fの先端に連結可能に構成されている。
メインフックブロック10は、荷物Wを吊るものである。メインフックブロック10には、メインワイヤロープ15が巻き掛けられる複数のフックシーブと、荷物Wを吊るメインフック10aとが設けられている。サブフックブロック11は、荷物Wを吊るものである。サブフックブロック11には、荷物Wを吊るサブフック11aが設けられている。
起伏シリンダ13は、伸縮ブーム8を起立及び倒伏させ、伸縮ブーム8の姿勢を保持するものである。起伏シリンダ13はシリンダ部とロッド部とからなる油圧シリンダから構成されている。
油圧ウインチであるメインウインチ14は、メインワイヤロープ15の繰り入れ(巻き上げ)及び繰り出し(巻き下げ)を行うものである。油圧ウインチであるサブウインチ16は、サブワイヤロープ17の繰り入れ及び繰り出しを行うものである。
キャビン19は、操縦席を覆うものである。キャビン19は、旋回台7における伸縮ブーム8の側方に設けられている。キャビン19の内部には、操縦席が設けられている。操縦席には、タッチパネルである表示部20(図2参照)が設けられている。
このように構成されるクレーン1は、車両2を走行させることで任意の位置にクレーン装置6を移動させることができる。また、クレーン1は、起伏シリンダ13で伸縮ブーム8を任意の起伏角度に起立させて、伸縮ブーム8を任意の伸縮ブーム長さに延伸させたりジブ9を連結させたりすることでクレーン装置6の揚程や作業半径を拡大することができる。
次に、図2を用いて、クレーン1の制御システムについて説明する。
クレーン1は、表示部20の他、優先条件選択部21、データ格納部22、経路算出部23、3Dデータ生成部24、及び、クレーン情報算出部25を有している。
優先条件選択部21は、搬送経路Rtの算出に適用される各優先条件として、後述する複数のパラメータを最小にする条件の何れかをオペレータの操作に応じて選択する。オペレータは、優先条件選択部21を操作することによって、荷物Wの搬送経路に関するパラメータ及び搬送作業に関するクレーン1のパラメータのうち一以上の任意のパラメータを選択できる。
優先条件選択部21は、一つの搬送経路Rtが算出されるように、複数のパラメータのうちの一つを選択することができる。優先条件選択部21は、一つの搬送経路Rtに対して一つのパラメータが適用された各搬送経路Rtが同時に算出されるように、複数のパラメータを選択することもできる。また、優先条件選択部21は、一つの搬送経路Rtに対して複数のパラメータが適用された複数の搬送経路Rtが同時に算出されるように、複数のパラメータを選択することもできる。表示部20に表示される各条件のアイコンをオペレータがタッチ操作することによって、優先条件選択部21は、各パラメータを選択することができる。
データ格納部22には、クレーン1の三次元情報、複数のパラメータの情報、3Dデータ、クレーン1の姿勢の情報、及び、荷物Wの情報が格納されている。また、データ格納部22には、伸縮ブーム8の最大長さ、最小長さ、最大傾倒角度及び最小傾倒角度によって定まるクレーン1の作業範囲の情報と、作業範囲において伸縮ブーム8の傾倒角度及び長さごとに設定された定格総荷重の情報とが、クレーン1に関する情報として格納されている。
経路算出部23は、データ格納部22に格納された情報を用いて、搬送経路Rtを算出する。
3Dデータ生成部24は、カメラ18が撮影して得られた作業現場の画像データに基づいて3Dデータ(作業現場の三次元情報)を作成する。なお、3Dデータ生成部24は、作業現場に持ち込まれた他のカメラが撮影して得られた画像データに基づいて3Dデータを作成していてもよい。また、3Dデータは、レーザースキャナによって作業現場の地表面及び地上構造物Sを計測し、得られた点群データに基づいて作成されるものであってもよい。
クレーン情報算出部25は、クレーン1に取り付けられた各種センサの出力値からクレーン1の姿勢と荷物Wの情報とを算出する。クレーン1は、旋回台7の旋回角度又は旋回モータ(図示せず)の回転角度を検出するセンサ31、伸縮ブーム8の伸縮長さを検出するセンサ32、伸縮ブーム8の傾倒角度を検出するセンサ33、及び、荷物Wの重量を検出するセンサ34を備えている。これらのセンサ31・32・33・34の出力値を用いて、クレーン1は、クレーン装置6の姿勢と荷物Wの重量及び姿勢を算出し、クレーン装置6の姿勢の情報と荷物Wの重量及び姿勢の情報とをデータ格納部22に格納し、荷物Wの重量及び姿勢に対応するクレーン装置6の姿勢の情報を都度更新している。
クレーン情報算出部25は、一つの荷物Wごとに荷物Wの重量を算出する。また、クレーン情報算出部25は、荷物Wの搬送開始位置Pa及び目標位置Pbが変更される度に、荷物Wの搬送開始位置Pa及び目標位置Pbの情報を更新する。
表示部20は、3Dデータを示す作業現場の画像を表示するとともに、この画像上に搬送経路Rtを表示する。
また、クレーン1は、位置特定部26を有している。位置特定部26は、GNSSアンテナが受信した電波に基づいてクレーン1の現在位置を特定するものである。
更に、クレーン1は、情報受信部27を有している。情報受信部27は、図示しないアンテナが電波を受信することにより、様々な情報を取得できる。例えば、クレーン1の三次元情報は、データ格納部22に格納される代わりに、クレーン1の機種ごとに異なる情報として遠隔サーバに格納されていてもよい。また、3Dデータは、作業現場ごとに異なる情報として、荷物Wの情報は、荷物Wごとに異なる情報として、それぞれ遠隔サーバに格納されていてもよい。情報受信部27は、通信ネットワークを介して遠隔サーバに格納されている様々な情報を取得できる。データ格納部22は、遠隔サーバから取得した情報を格納する。
ここで、搬送経路Rtの算出に適用される複数のパラメータについて説明する。
クレーン1は、各パラメータとして、時間、揚程、燃費、騒音、接地圧及び負荷率を搬送経路Rtの算出に適用する。時間と揚程とは、荷物Wの搬送経路に関するパラメータに該当する。燃費、騒音、接地圧及び負荷率は、搬送作業に関するクレーン1のパラメータに該当する。クレーン1は、これらのパラメータのうち任意のパラメータを最小にする条件を満たす搬送経路Rtを算出する。
任意のパラメータとして時間が適用された搬送経路Rtは、搬送開始位置Paから目標位置Pbまでの荷物Wの搬送に掛かる時間を最小にする経路となる。揚程が適用された搬送経路Rtは、搬送開始位置Paから目標位置Pbまで荷物Wを搬送する間に吊下げられる荷物Wの最大揚程を最小にする経路となる。燃費が適用された搬送経路Rtは、搬送開始位置Paから目標位置Pbまで荷物Wを搬送する間にクレーン1が消費するエネルギーを最小にする経路となる。騒音が適用された搬送経路Rtは、搬送開始位置Paから目標位置Pbまで荷物Wを搬送する間にクレーン1から発生する騒音の最大値を最小にする経路となる。接地圧が適用された搬送経路Rtは、搬送開始位置Paから目標位置Pbまで荷物Wを搬送する場合のクレーン1の接地面圧の最大値を最小にする経路となる。また、負荷率が適用された搬送経路Rtは、搬送開始位置Paから目標位置Pbまで荷物Wを搬送する場合のクレーン1の安定度の最大値を最小にする経路となる。
或いは、風等の外乱が大きく現れる状況下において、荷物Wの振れを防止して安全に作業を実施することを目的として、任意のパラメータとして時間が適用された搬送経路Rtは、搬送開始位置Paから目標位置Pbまでの荷物Wの搬送に掛かる時間を最大にする経路となる。このように、クレーン1は、任意のパラメータを最小にする条件の他に、任意のパラメータを最大にする条件を満たす搬送経路Rtを算出することができる。つまり、クレーン1は、任意のパラメータを最適化する条件を満たす搬送経路Rtを算出することができる。
クレーン1は、オペレータの操作に応じて、選択された任意のパラメータを一以上の搬送経路Rtの算出に適用することができる。例えば、クレーン1は、一つのパラメータごとに一つの搬送経路Rtを算出することができる。また、クレーン1は、一つの搬送経路Rtに対して複数のパラメータが適用された一以上の搬送経路Rtを算出することもできる。
次に、クレーン1の三次元情報について説明する。
クレーン1の三次元情報とは、立体形状を有するクレーン1の各寸法の情報のことである。車両2及びクレーン装置6のそれぞれの全高、全長、全幅等の寸法の情報の他、伸縮ブーム8の最小長さ、最大長さ、最小傾倒角度及び最大傾倒角度の情報がクレーン1の三次元情報に該当する。地上構造物S(図4参照)との接触を回避するために予め制限された高さ等に基づいて設定された、伸縮ブーム8の最小長さ、最大長さ、最小傾倒角度及び最大傾倒角度の情報もクレーン1の三次元情報に該当する。また、伸縮ブーム8の長さ及び傾倒角度ごとに定まる伸縮ブーム8の先端部の車両2に対する位置の情報がクレーン1の三次元情報に該当する。伸縮ブーム8の先端部は、伸縮ブーム8のうちサブフックブロック11の直上方の部分とする。
次に、図3(A)(B)を用いて、作業現場の三次元情報、荷物Wの情報、作業可能範囲R及び搬送可能範囲Raについて説明する。
作業現場の三次元情報は、作業現場にある建物等の地上構造物Sの立体形状、及び、建物内の設備の立体形状が表された3Dメッシュ、デジタルオルソ画像、数値地表モデル(DSM)等であって、作業現場の状況を三次元で表す3Dデータである。ここでいう地上構造物Sには、作業現場にある凸形状を有する物体であって、図示しない丘陵等が含まれていてもよい。なお、クレーン1は、作業現場を特定することにより、3Dデータを遠隔サーバから取得していてもよい。
荷物Wの情報には、荷物Wの重量及び形状、荷物Wの搬送開始位置Pa及び目標位置Pb等の情報が該当する。荷物Wの搬送開始位置Paは、予め設定された作業現場における吊上及び搬送の始点となる荷物Wの位置である。荷物Wの目標位置Pbは、予め設定された作業現場における吊上及び搬送の終点となる荷物Wの位置である。荷物Wの搬送開始位置Pa及び目標位置Pbの情報は、3Dデータに同期されている。従って、荷物Wの搬送開始位置Pa及び目標位置Pbは、作業現場上の所定位置に設定されている。荷物Wの情報には、荷物Wの重量及び形状の情報とともに重心位置の情報が含まれていてもよい。荷物Wの搬送開始位置Pa及び目標位置Pbは、荷物Wの重心位置が搬送開始位置Pa及び目標位置Pbに対応するように設定されているとしてもよい。また、クレーン1によって吊り上げられた際の荷物Wの姿勢、搬送開始位置Pa及び目標位置Pbにおける荷物Wの各姿勢も、荷物Wの情報に含まれていてもよい。
経路算出部23は、作業範囲内において、荷物Wの重量から定まる作業可能範囲Rを算出する。作業可能範囲Rは、クレーン1が転倒しない作業範囲である。本実施形態の説明に用いられる荷物Wの重量に対しては、図示する作業可能範囲Rが算出される。本実施形態において、作業可能範囲Rは、アウトリガ5を最大張出位置まで張り出した状態における吊上能力を示す。
また、経路算出部23は、算出した作業可能範囲Rの情報と荷物Wの形状の情報とクレーン1の三次元情報と3Dデータとを用いて、地上構造物Sへの荷物W及び伸縮ブーム8の接触を回避できる搬送可能範囲Raを作業可能範囲Rの中から算出する。そして、経路算出部23は、搬送開始位置Paから目標位置Pbまでの荷物Wの搬送経路に関するパラメータ及び搬送作業に関するクレーン1のパラメータのうち任意のパラメータを最小にする条件を満たす搬送経路Rtを搬送可能範囲Raの中から算出する。
次に、図4、図5及び図6を用いて、搬送経路Rtの算出の制御態様について説明する。
ステップS11において、クレーン1は、オペレータが選択したパラメータの情報を認識する。
ステップS12において、クレーン1は、3Dデータ生成部24が生成する3Dデータを取得する。若しくは、クレーン1は、遠隔サーバから3Dデータを取得する。その後、ステップS13に移行する。
ステップS13において、クレーン1は、位置特定部26が特定する作業現場におけるクレーン1の位置情報を取得する。位置情報には、経度や緯度に加えて標高が含まれる。更に、クレーン1の方角も含まれる。また、クレーン1は、オペレータの操作によって入力された仮想上の位置情報を取得することもできる。その後、ステップS14に移行する。
ステップS14において、クレーン1は、荷物Wの情報を取得する。クレーン1は、データ格納部22に格納された荷物Wの重量及び形状の情報と、荷物Wの搬送開始位置Pa及び目標位置Pbの情報とを選択して読み出すことによって認識する。その後、ステップS15に移行する。
ステップS15において、クレーン1は、クレーン1の三次元情報を取得する。クレーン1は、データ格納部22に格納されたクレーン1の三次元情報を選択して読み出すことによって認識する。その後、ステップS16に移行する。
ステップS16において、クレーン1は、荷物Wの重量の情報を用いて、クレーン1の作業可能範囲Rを算出する。その後、ステップS17に移行する。
ステップS17において、クレーン1は、作業可能範囲Rの情報と荷物Wの情報とクレーン1の三次元情報と位置情報と3Dデータとを用いて、位置情報が示す位置に配置されたクレーン1について、搬送開始位置Paにある荷物Wを吊り上げるための伸縮ブーム8の先端部の位置と目標位置Pbにある荷物Wを吊り下げるための伸縮ブーム8の先端部の位置とが作業可能範囲R内か否かを判定する。
その結果、図3(A)に示すように、搬送開始位置Paにある荷物Wを吊り上げるための伸縮ブーム8の先端部の位置と目標位置Pbにある荷物Wを吊り下げるための伸縮ブーム8の先端部の位置とが作業可能範囲R内にあると判定された場合、ステップS18に移行する。一方、作業可能範囲R内でないと判定された場合、ステップS1eに移行する。
ステップS18において、クレーン1は、搬送可能範囲Raを算出する。その後、ステップS19に移行する。
ステップS19において、クレーン1は、搬送経路Rtの算出Aの制御を開始し、ステップをステップS21に移行させる(図5参照)。そして、搬送経路Rtの算出Aが終了するとステップをステップS1aに移行させる。
図5に示すように、ステップS21において、クレーン1は、オペレータが選択したパラメータ(図4のステップS11参照)が一つであるか否かを判定する。その結果、選択されたパラメータが一つであると判定された場合、ステップS22に移行する。一方、選択されたパラメータが二以上であると判定された場合、ステップS23に移行する。
ステップS22において、クレーン1は、選択された一のパラメータを最小にする条件を満たす搬送経路Rtを搬送可能範囲Raの中から算出する。その後、搬送経路Rtの算出Aの制御を終了して、ステップS1aに移行する(図4参照)。
ステップS23において、クレーン1は、二以上のパラメータについて、オペレータが搬送経路Rtごとに一のパラメータを選択したか否かを判定する。その結果、搬送経路Rtごとに一のパラメータが選択されたと判定された場合、ステップS24に移行する。一方、搬送経路Rtごとに一のパラメータが選択されていない、即ち、搬送経路Rtごとに二以上のパラメータが選択されていると判定された場合、ステップS25に移行する。
ステップS24において、クレーン1は、選択された各パラメータを最小にする条件を満たす搬送経路Rtをそれぞれ搬送可能範囲Raの中から算出する。その後、搬送経路Rtの算出Aの制御を終了して、ステップS1aに移行する(図4参照)。
ステップS25において、クレーン1は、搬送経路Rtの算出Bの制御を開始し、ステップをステップS31に移行させる(図6参照)。そして、搬送経路Rtの算出Bが終了するとステップをステップS1aに移行させる(図4参照)。
ここでは、搬送経路Rtの算出Bの制御として、一つの搬送経路Rtに対して二つのパラメータが選択且つ適用される場合について説明する。なお、クレーン1は、一のパラメータと他のパラメータとが考慮された搬送経路Rtを二以上算出するものであってもよい。
図6に示すように、ステップS31において、クレーン1は、搬送作業に関するクレーン1のパラメータのうち任意の一のパラメータを最小にする条件を満たす経路候補範囲Rbを搬送可能範囲Raの中から算出する。その後、ステップS32に移行する。
ステップS32において、クレーン1は、経路候補範囲Rbから、荷物Wの搬送経路に関するパラメータ及びクレーン1のパラメータのうち任意の他のパラメータを最小にする条件を満たす搬送経路Rtを算出する。その後、搬送経路Rtの算出Bの制御を終了して、ステップS1aに移行する(図4及び図5参照)。
なお、オペレータの操作によって入力された仮想上の位置情報を取得する場合、クレーン1は、仮想上の位置情報が示すクレーン1の位置について、搬送可能範囲Raと経路候補範囲Rbと搬送経路Rtとを算出することができる。
図4に示すように、ステップS1aにおいて、クレーン1は、3Dデータを示す作業現場の画像を表示部20に表示するとともに、選択された上述の条件ごとに異なる一以上の搬送経路Rtを画像上に表示する。
ステップS1bにおいて、クレーン1は、表示部20に表示された搬送経路Rtのうちオペレータが選択した搬送経路Rtを認識する。オペレータは、表示部20をタッチ操作することによって、表示された一以上の搬送経路Rtの一つを選択できる。その後、ステップS1cに移行する。
ステップS1cにおいて、クレーン1は、表示された搬送経路Rtのうち選択された搬送経路Rtに沿って荷物Wを搬送するクレーン1の動作を表示部20に表示する。その後、ステップS1dに移行する。
ステップS1dにおいて、クレーン1は、表示された搬送経路Rtのうち選択された搬送経路Rtに沿って荷物Wを搬送するクレーン1の操作に関する情報を表示部20に表示する。
ステップS1eにおいて、クレーン1は、位置情報が示すクレーン1の位置について、搬送開始位置Paにある荷物Wを吊り上げるための伸縮ブーム8の先端部の位置と目標位置Pbにある荷物Wを吊り下げるための伸縮ブーム8の先端部の位置とが作業可能範囲R内でない旨を表示部20に表示する。
次に、図7(A)及び(B)を用いて、二つ搬送経路Rt(Rt1・Rt2)について説明する。なお、本実施形態の説明において、荷物Wは、サブフック11a(図1参照)に掛けられているとするが、代わりにメインフック10a(図1参照)に掛けられていてもよい。
搬送経路Rt1は、搬送開始位置Paから目標位置Pbまでの荷物Wの搬送経路に関するパラメータのうち時間を最小にする条件を満たす経路である。
図7(A)に示すように、搬送経路Rt1は、作業現場の平面視において、搬送開始位置Paから目標位置Pbまでを直線で結んだ経路となる。図7(B)に示すように、作業現場の側面視において、搬送経路Rt1は、搬送開始位置Paに置かれた荷物Wを吊り上げて、図中右側にある地上構造物Sの上方を越えてから目標位置Pbまで搬送する経路となる。搬送開始位置Paから目標位置Pbまで荷物Wを搬送する間に、伸縮ブーム8の先端部の軌跡L1は、搬送経路Rt1の上方に描かれる。このように、時間を最小にする条件を満たす搬送経路Rt1は、搬送開始位置Paから目標位置Pbまでの荷物Wの搬送に関するパラメータのうち搬送距離を最小にする条件を満たす経路となる。
搬送経路Rt2は、搬送開始位置Paから目標位置Pbまでの荷物Wの搬送経路に関するパラメータのうち揚程を最小にする条件を満たす経路候補範囲Rbから算出される経路であって、荷物Wの搬送経路に関するパラメータ及びクレーン1のパラメータのうち時間を最小にする条件を満たす経路である。つまり、搬送経路Rt2は、荷物Wの搬送経路に関するパラメータ及び搬送作業に関するクレーン1のパラメータのうち二つのパラメータが適用された経路であって、一のパラメータは揚程であって、他のパラメータは時間である。
クレーン1は、揚程を最小にする条件を満たす経路候補範囲Rbを搬送可能範囲Raの中から算出し、更に、搬送距離を最小にする条件を満たす搬送経路Rtを経路候補範囲Rbから算出する。搬送経路Rt2は、搬送開始位置Paに置かれた荷物Wを吊り上げて、図中左側にある地上構造物Sを側方から通過した後に、荷物Wをクレーン1の後方まで直線状に搬送し、更に、目標位置Pbまで直線状に搬送する経路となる。また、図中には、伸縮ブーム8の軌跡L2を示す。
任意のパラメータとして時間を最大にする条件を満たす搬送経路を算出することもできる。揚程を最小にする条件を満たす経路候補範囲Rbを搬送可能範囲Raの中から算出し、更に、時間を最大にする条件を満たす搬送経路を経路候補範囲Rbから算出することでもよい。この場合には、風等の外乱が大きく現れる状況下においても、揚程を最小にして可能な限り長い時間を掛けて安全に荷物Wを搬送することをオペレータに提示できる。
このように、クレーン1によれば、三次元情報によって作業現場の状況が反映された複数の搬送経路Rt1・Rt2をパラメータごとに算出できる。また、クレーン1は、荷物Wの搬送経路に関するパラメータ及び搬送作業に関するクレーン1のパラメータのうち任意のパラメータを最適化する条件を満たす搬送経路Rt1・Rt2、即ち、パラメータごとに異なる搬送経路Rt1・Rt2を算出できる。これにより、オペレータに条件の異なる複数の搬送経路Rt1・Rt2が提示される。従って、作業の状況に対応した適切な搬送経路Rtをオペレータが選択できるクレーン1を提供することができる。
クレーン1によれば、一のパラメータと他のパラメータとが考慮された搬送経路Rt2を算出できる。これにより、オペレータに細かい条件に基づいた搬送経路Rt2が提示される。従って、作業の状況に対応した適切な搬送経路Rtをオペレータが選択できるクレーン1を提供することができる。
なお、搬送作業に関するクレーン1のパラメータのうち任意のパラメータには、クレーン1の接地面圧(言い換えるとアウトリガ反力)の最大値、負荷率(言い換えるとクレーン1の安定度)の最大値、騒音の最大値、燃料消費量が更に含まれている。オペレータによる選択に応じて、クレーン1は、これらのパラメータを最小にする条件を満たす各搬送経路Rtを算出する。
クレーン1の接地面圧の最大値と負荷率の最大値とは、クレーン装置6の作業半径に置き換えることができる。つまり、クレーン1は、搬送作業に関するクレーン1のパラメータとしての作業半径を最小にする条件を搬送経路Rtの算出に適用していてもよい。
データ格納部22(図2参照)は、クレーン1に関する情報として、エンジン4の出力ごとに定量化されたエンジン音の情報を格納している。また、データ格納部22は、それぞれロープ速度ごとに定量化された、メインウインチ14の繰出時と繰入時との各作動音の情報、及び、サブウインチ16の繰出時と繰入時との各作動音の情報を格納している。データ格納部22は、伸縮ブーム8の俯仰時の作動音、伸長時の作動音及び収縮時の作動音の情報と、旋回速度ごとに定量化された旋回台7の旋回時の作動音の情報とを格納している。クレーン情報算出部25は、これらの情報を用いて、荷物Wの重量による定荷重に対してのメインウインチ14、サブウインチ16、伸縮ブーム8、旋回台7の各作動速度から各作動音の大きさとエンジン音の大きさとを算出する。
データ格納部22は、クレーン1に関する情報として、エンジン4の出力ごとに定量化された燃料消費量の情報を格納している。より詳細には、データ格納部22は、それぞれロープ速度ごとに定量化された、メインウインチ14の繰出時と繰入時との各エンジン出力の情報及びサブウインチ16の繰出時と繰入時との各エンジン出力の情報を格納している。データ格納部22は、伸縮ブーム8の俯仰時のエンジン出力、伸長時のエンジン出力及び収縮時のエンジン出力の情報と、旋回速度ごとに定量化された旋回台7の旋回時のエンジン出力の情報とを格納している。クレーン情報算出部25は、これらの情報を用いて、荷物Wの重量による定荷重に対してのメインウインチ14、サブウインチ16、伸縮ブーム8、旋回台7の各作動速度に対応したエンジン出力を算出する。更に、算出したエンジン出力に基づいて、燃料消費量を算出する。
次に、作業現場の画像と搬送経路Rtとの表示について説明する。
図8に示すように、表示部20は、平面図と側面図との二つの画面で、3Dデータを示す作業現場の画像を表示する。また、パラメータごとに算出された一以上の搬送経路Rtが画像上に表示される。また、上述の条件ごとに異なる伸縮ブーム8の先端部の軌跡も画像上に表示する。表示の形態は、平面図と側面図との他に、オペレータによる表示部20のタッチ操作に応じて、別の側面図又は斜視図等、視線の方向を適宜変更可能なものであってもよく、表示部20の画面上のタッチ操作に応じて表示サイズが変更可能なものであってもよい。
画面上には、各条件を示すアイコンが、作業現場の画像とは別に表示されている。オペレータは、例えば表示部20の画面上のタッチ操作によって、『時間最短』、『揚程最小』、『燃費最小』、『騒音最小』、『接地圧最小』、『負荷率最小』及び『揚程最小+時間最短』の何れかの条件、即ち、これら何れかの条件を満たす搬送経路Rtを選択できる。
ここでは、表示部20は、『時間最短』と『揚程最小+時間最短』との条件を満たす搬送経路Rt1・Rt2を表示している(図中の一点鎖線を参照)。また、表示部20は、『時間最短』の条件を満たす軌跡L1と『揚程最小+距離最小』の条件を満たす軌跡L2とを表示している(図中の破線を参照)。また、搬送経路Rt1・Rt2ごとに、経路の情報として、搬送開始位置Paから目標位置Pbまでの荷物Wの搬送に掛かる時間、最大揚程、最大騒音、最大接地圧及び最大負荷率の各値が表示される。
表示部20の画面を通してオペレータによって表示された搬送経路Rt1・Rt2のうちの何れかが選択されると、表示部20は、表示された搬送経路Rt1・Rt2のうちの何れかに沿って荷物Wを搬送するクレーン1の操作に関する情報を表示する。図示していないが、オペレータが、選択候補として、画面上の搬送経路Rt1・Rt2の何れか又はアイコンをタッチ操作する場合に、候補とされた搬送経路Rtが反転して表示される等、選択候補の搬送経路Rtが他の搬送経路Rtとは異なる形態で表示されていてもよい。
図9に示すように、表示部20は、選択された搬送経路Rt1に沿って荷物Wを搬送するクレーン1の操作に関する情報を表示する。表示部20は、3Dデータと搬送経路Rtとを表示する画面から別の画面に切り替えてクレーン1の操作に関する情報を表示する。
クレーン1は、搬送経路Rt1の算出時に、搬送経路Rt1に沿って荷物Wを搬送するためにクレーン1の操作が区分けされた区間P1・P2・P3・P4を予め設定している。クレーン1は、更に、各区間P1・P2・P3・P4において必要な操作を設定し、且つ、その操作量を算出している。
画面上には、各区間P1・P2・P3・P4を示すアイコンが、作業現場の画像とは別に表示されている。ここでは、オペレータによる操作によって、区間P2のアイコンが選択され、区間P2のクレーン1の操作に関する情報が表示されている。区間P2のクレーン装置6の旋回角度(右回り)の変化量、伸縮ブーム8の長さの変化量及び傾倒角度(上方起立)の変化量が表示されている。
オペレータが実際にクレーン1を操縦して荷物Wを搬送する場合には、各区間P1・P2・P3を伸縮ブーム8の先端部が通過した時点から表示が切り替わる。例えば、区間P3を伸縮ブーム8の先端部が通過したときには、区間P4が画面上で選択された場合と同様に、区間P4のクレーン装置6の旋回角度(右回り)の変化量、伸縮ブーム8の長さの変化量及び傾倒角度(下方倒伏)の変化量が表示される。
このように、クレーン1によれば、オペレータに対して、クレーン1の操作に関する情報が表示される。従って、作業の状況に対応した適切な搬送経路Rtをオペレータが選択できるクレーン1を提供することができる。
なお、クレーン1は、自動操縦の機能を有していてもよい。上述のように、何れかの搬送経路Rtが選択される場合には、区間が設定され、各区間において必要な操作が設定され、且つ、その操作量が算出される。クレーン1は、各区間において必要な操作及びその操作量に応じて自動的に作動することによって、自動的に荷物Wを搬送できる。
表示部20には、表示された搬送経路Rt1・Rt2のうち、選択された搬送経路Rtに沿って荷物Wを搬送するクレーン1の動作が表示されてもよい。アイコン即ち搬送経路Rtの選択が切り替えられると、選択された搬送経路Rtに対応する軌跡を伸縮ブーム8の先端部が辿るようにクレーン装置6が旋回して伸縮ブーム8が伸縮する様子が、アニメーションで表示部20に表示される。この場合に、表示部20は、図8に示す平面図と側面図とではなく、斜視図等、視点を変えて作業現場の画像とともにクレーン1の動作を表示していてもよい。
このように、クレーン1によれば、オペレータに対して、選択された搬送経路Rtに沿って荷物Wを搬送するクレーン1の動作が表示される。従って、作業の状況に対応した適切な搬送経路Rtをオペレータが選択できるクレーン1を提供することができる。
1 クレーン
8 伸縮ブーム(ブーム)
20 表示部
Pa 搬送開始位置
Pb 目標位置
R 作業可能範囲
Ra 搬送可能範囲
Rb 経路候補範囲
Rt 搬送経路

Claims (3)

  1. 起伏自在且つ伸縮自在のブームを備えるクレーンであって、
    作業現場の三次元情報と、前記作業現場における当該クレーンの位置情報と、当該クレーンの三次元情報と、荷物の重量及び形状の情報と、前記荷物の搬送開始位置及び目標位置の情報とを取得し、
    前記荷物の重量から定まる当該クレーンの作業可能範囲を算出し、
    前記位置情報が示す位置に配置された当該クレーンについて、前記搬送開始位置にある前記荷物を吊り上げるための前記ブームの先端部の位置と前記目標位置にある前記荷物を吊り下げるための前記ブームの先端部の位置とが前記作業可能範囲内か否かを判定し、
    前記作業可能範囲の情報と前記荷物の形状の情報と前記クレーンの三次元情報と前記作業現場の三次元情報とを用いて、構造物への前記荷物及び前記ブームの接触を回避できる搬送可能範囲を算出し、更に、
    前記搬送開始位置から前記目標位置までの前記荷物の搬送経路に関するパラメータ及び搬送作業に関する当該クレーンのパラメータのうち任意のパラメータを最適化する条件を満たす搬送経路を前記搬送可能範囲の中から算出し、
    前記作業現場の三次元情報を示す前記作業現場の画像を表示するとともに、選択された前記条件ごとに異なる前記搬送経路を前記画像上に表示し、表示された前記搬送経路のうち選択された前記搬送経路に沿って前記荷物を搬送する当該クレーンの操作に関する情報を表示する、ことを特徴とするクレーン。
  2. 前記荷物の搬送経路に関するパラメータ及び前記クレーンのパラメータのうち任意の一のパラメータを最適化する条件を満たす経路候補範囲を、前記搬送可能範囲の中から算出し、
    前記経路候補範囲から前記荷物の搬送経路に関するパラメータ及び前記クレーンのパラメータのうち任意の他のパラメータを最適化する条件を満たす前記搬送経路を算出する、ことを特徴とする請求項1に記載のクレーン。
  3. 表示された前記搬送経路のうち選択された前記搬送経路に沿って前記荷物を搬送する当該クレーンの動作を表示する、ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のクレーン。
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