JP2021147139A - タワークレーンの自動経路設定システム - Google Patents

タワークレーンの自動経路設定システム Download PDF

Info

Publication number
JP2021147139A
JP2021147139A JP2020047095A JP2020047095A JP2021147139A JP 2021147139 A JP2021147139 A JP 2021147139A JP 2020047095 A JP2020047095 A JP 2020047095A JP 2020047095 A JP2020047095 A JP 2020047095A JP 2021147139 A JP2021147139 A JP 2021147139A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
suspended load
tower crane
dimensional
control unit
route setting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2020047095A
Other languages
English (en)
Inventor
元 市村
Hajime Ichimura
元 市村
明彦 松岡
Akihiko Matsuoka
明彦 松岡
信也 鈴木
Shinya Suzuki
信也 鈴木
大輔 岡田
Daisuke Okada
大輔 岡田
真之 山本
Masayuki Yamamoto
真之 山本
博史 山内
Hiroshi Yamauchi
博史 山内
慎介 稲井
Shinsuke Inai
慎介 稲井
保則 中村
Yasunori Nakamura
保則 中村
正法 石田
Masanori Ishida
正法 石田
謙一 米本
Kenichi Yonemoto
謙一 米本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toda Corp
Original Assignee
Toda Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toda Corp filed Critical Toda Corp
Priority to JP2020047095A priority Critical patent/JP2021147139A/ja
Publication of JP2021147139A publication Critical patent/JP2021147139A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Control And Safety Of Cranes (AREA)

Abstract

【課題】タワークレーンの吊荷が建設中の建物に設定された三次元進入禁止区域に進入するのを回避すると共に、搬送路上の障害物が設定された三次元接近禁止区域に接近するのを阻止し、迅速かつ安全に吊荷を自動搬送するタワークレーンの自動経路設定システムを提供する。【解決手段】建設現場に配置されるタワークレーン2の吊荷5の近傍に設けられ、吊荷5の位置及び方角を測位し、吊荷5の三次元形状、吊荷5の荷取り位置、及び吊荷の荷卸し位置の計測を行うコアコントロールユニット3bと、コアコントロールユニット3bによる測位結果及び計測結果に基づき、吊荷5の荷取りから荷卸しまでの最適な三次元搬送経路6を選択する自動制御ユニットとを備える。【選択図】図2

Description

本発明は、タワークレーンの自動経路設定システムに係り、特に、建設中の建物等に用いられるタワークレーンによる吊荷の搬送経路を、三次元進入禁止区域、及び、三次元接近禁止区域を設定することで吊荷が障害物に衝突するのを回避できる安全性の高いタワークレーンの自動経路設定システムに関する。
タワークレーンの運転者や現場作業員の急速な高齢化及び人手不足から、タワークレーンによる吊荷の搬送の完全自動化のニーズが高まっている。従来、タワークレーンの運転は、鳶工等の現場作業員の誘導に従い、熟練した運転者が目視によりタワークレーンを制御していた。しかし、上述した作業員や現場作業者の急速な高齢化及び人手不足により、タワークレーンの吊荷の搬送を完全自動化する要請が高まっている。しかし、このタワークレーンによる吊荷の搬送の完全自動化には、解決しなければならない種々の課題がある。
第1に、熟練した運転者や現場作業員に代わり、自動化により吊荷が建物等に衝突しないように制御しなければならない。第2に、クレーン操作による荷振れを最小限にしなければならない。第3に、吊荷の位置、吊荷の荷取り位置、吊荷の荷卸し位置を正確に測位しなければならない。さらに、第4に、吊荷そのものの詳細な形状、吊荷の荷取り位置の詳細な状況、吊荷の荷卸し位置の詳細な状況等を正確に把握しなければならない。これらの作業が高い信頼度で達成されなければクレーン操作の完全自動化は望めない。
特許文献1には、設定された搬送軌道から外れることなく、作業を効率よく行えるタワークレーンの自動運転システムが開示されている。ここでは、タワーの頂部とジブ先端とフックブロックとに常時衛星測位できる受信機をそれぞれ設け、制御装置に構築物の設計図の少なくとも三次元図面と、タワークレーンの回転角度による時間座標とジブの起伏角度による時間座標とを読み込ませて保存し、操作パネルに構築しようとする階層の三次元図面を表示させ、荷取エリアで吊り上げた建築部材位置とどの位置に設置するかをタッチすることで、吊り上げた位置から設置する位置に演算した座標に基づき最短移送位置を算出して自動的に移送して設置することが記載されている。
特開2019−112178号公報
吊荷の位置及び方角については、従来は、鳶工などの現場作業員がタワークレーンの吊荷の荷取り位置や荷卸し位置に待機してタワークレーンの運転者に吊荷の姿勢及び方角に関する情報を指示することが必須であった。しかし、タワークレーンによる吊荷の荷取り作業や荷卸し作業を完全自動化させるには、従来、タワークレーンの運転者や現場作業員に依存していた上述したオペレーションの機能を完全自動化する制御システムの構築が不可欠である。
また、タワークレーンによる吊荷の荷取り作業や荷卸し作業を完全自動化するには、吊荷のサイズ及び方角を検知するだけではなく、吊荷の種類、形状、個数、重量等の情報を人間の情報に匹敵する正確さで把握する機能が要求される。さらに、吊荷の荷取り作業や荷卸し作業では、吊荷を荷取する場所や荷卸しする場所に関する情報を人間の情報に匹敵する正確さで把握する機能が要求される。
また、建設中の建物の形状は、建設が進むことで刻々と変化し、タワークレーンにより吊荷を搬送する場合には、建設中の建物の動的な形状変化を考慮して吊荷を安全に運搬しなければならない。さらに、空中に浮かんでいる吊荷の揺れの状況等を動的な動きとして把握して制御する必要がある。
本願の目的は、かかる課題を解決し、タワークレーンの吊荷が建設中の建物に設定された三次元進入禁止区域に進入するのを回避し、また、搬送路上の障害物が設定された三次元接近禁止区域に接近するのを阻止し、迅速かつ安全に吊荷を自動搬送するタワークレーンの自動経路設定システムを提供する。
上記目的を達成するため、本発明に係るタワークレーンの自動経路設定システムは、建設現場に配置されるタワークレーンの吊荷の近傍に設けられ、吊荷の位置及び方角を測位し、吊荷の三次元形状、吊荷の荷取り位置、及び吊荷の荷卸し位置の計測を行うコアコントロールユニットと、コアコントロールユニットによる測位の結果及び計測の結果に基づき、吊荷の荷取りから荷卸しまでの最適な三次元搬送経路を選択する自動制御ユニットとを備えることを特徴とする。
上記構成により、タワークレーンの自動経路設定システムは、タワークレーンの吊荷の三次元搬送経路を選択する自動制御ユニットと、吊荷に関する測位及び計測を行うコアコントロールユニットとから構成される。そして、自動制御ユニットは、コアコントロールユニットの測位又は計測結果に基づいて三次元搬送経路を決定する。これにより、従来、タワークレーンの運転者又は現場作業員が目視により判断していた吊荷の三次元搬送経路を自動設定することが可能になる。また、三次元進入禁止区域を設定することで、吊荷の荷取り位置から荷卸し位置までの最適な三次元搬送経路を確保することができる。
また、タワークレーンの自動経路設定システムは、コアコントロールユニットが、複数の衛星測位アンテナにより吊荷の位置及び方角をリアルタイムで連続して測位し、自動制御ユニットが、建物との関係で予め設定された三次元進入禁止区域を避けながら吊荷の三次元搬送経路を選択することが好ましい。このように、タワークレーンにより吊荷を搬送する際に、事前に三次元進入禁止区域が設定されて自動的に吊荷と建物との衝突が回避できる。
また、タワークレーンの自動経路設定システムは、コアコントロールユニットが、タワークレーンに取り付けられる複数の立体カメラにより撮影した吊荷の三次元形状から吊荷の吊荷高さを計測し、自動制御ユニットが、吊荷の吊荷高さを受信して三次元進入禁止区域を設定することが好ましい。これにより、自動制御ユニットは、コアコントロールユニットが計測したその吊荷の寸法だけではなく、その吊荷と同時に運搬する、例えば、梁材や柱材の寸法も加味することで、三次元進入禁止区域を的確に設定し、吊荷の搬送の安全が担保することができる。
また、タワークレーンの自動経路設定システムは、コアコントロールユニットが、立体カメラにより三次元進入禁止区域を形成する建物の三次元形状を把握し、自動制御ユニットが、建物からの所定のクリアランスを考慮して吊荷を誘導することが好ましい。これにより、吊荷を迅速かつ安全に所定の位置に設置でき、設置位置に障害物があっても事前に検知することができる。
また、タワークレーンの自動経路設定システムは、コアコントロールユニットが、立体カメラにより吊荷の三次元形状を把握し、自動制御ユニットが、吊荷から所定のクリアランスを確保した三次元接近禁止区域を設定することが好ましい。このように、吊荷から所定のクリアランスを確保した区域に三次元接近禁止区域を設定することで、例えば、タワークレーンにより吊下げられた吊荷が風や地震等により大きく揺れた場合や工事中建物からの落下物等による事故に対処でき工事の安全が担保できる。
また、タワークレーンの自動経路設定システムは、自動制御ユニットが、事前に入力された建物の図面と建物の建方計画に基づき、タワークレーンの吊荷の搬送時点における三次元進入禁止区域を設定することが好ましい。これにより、建設中の建物について、日々変化する建物の形状をその建物の図面及び建方計画に基づいて把握でき、吊荷を安全にかつ迅速に搬送することができる。
また、タワークレーンの自動経路設定システムは、自動制御ユニットが、複数の三次元進入禁止区域が存在する場合には、荷取り位置と誘導位置とを結ぶ直線が干渉する長方形を囲む、最大の長方形を三次元進入禁止区域とすることが好ましい。これにより、吊荷が搬送経路の障害物に干渉することを回避し、安全にかつ効率的に吊荷を搬送できる。
また、タワークレーンの自動経路設定システムは、自動制御ユニットが、事前に入力された、荷卸し位置からオフセットされた誘導位置に吊荷を移動させ、吊荷の位置及び方角を調整することが好ましい。これにより、吊荷を取り付ける際に誘導位置に吊荷を仮置きして吊荷の姿勢を調整し、吊荷を迅速かつ安全に所定の位置に設置することができる。
さらに、タワークレーンの自動経路設定システムは、自動制御ユニットが、吊荷が三次元進入禁止区域を越えて建物に接近する虞が生じた場合、又は、建物が三次元接近禁止区域を越えて吊荷に接近する虞が生じた場合は警報を発報することが好ましい。これにより、タワークレーンにより吊下げられた吊荷が風や地震等により揺れた場合、他の重機に接近した場合等に、吊荷が三次元進入禁止区域を越えて一時的に建物に接近する虞のあること、又は障害物が三次元接近禁止区域を越えて吊荷に接近する虞のあることをタワークレーンのオペレータに報知し、建物等と所定のクリアランスを確保して衝突を回避させることができる。
以上のように、本発明に係るタワークレーンの自動経路設定システムによれば、タワークレーンの吊荷が建設中の建物に設定された三次元進入禁止区域に進入するのを回避し、また、搬送路上の障害物が設定された三次元接近禁止区域に接近するのを阻止することで迅速かつ安全に吊荷を自動搬送するタワークレーンの自動経路設定システムを提供することができる。
本発明に係るタワークレーンの自動経路設定システムの一つの実施形態の概略構成を示すブロック図である。 図2(a)は、タワークレーンを用いた高層ビルの鉄骨部材の荷取り手順、搬送手順、及び荷卸し手順を示す立面図であり、図2(b)は、建設現場を横から見た平面図であり、図2(b)は、建設現場を上方から見た平面図である。 図3(a)は、タワークレーンを用いた高層ビルの鉄骨建方の一つの具体例を示す斜視図であり、図3(b)は、鉄骨梁の荷卸しの手順を示す斜視図であり、図3(c)は、図3(b)を横から見た立面図である。 図4(a)は、タワークレーンに取り付けられたコアコントロールユニットを示す断面図であり、図4(b)は、オペレータ室のモニタに表示された鉄骨建方の様子を示す説明図である。 図5(a)は、コアコントロールユニットの衛星測位アンテナ及び立体カメラの配置を示す斜視図であり、図5(b)は、タワークレーンによる吊荷の吊上げ方法を示す側面図である。 図6(a)〜図6(f)は、建物にタワークレーンの三次元進入禁止区域を考慮した吊荷の誘導方法を示す説明図である。 図7(a)は、鉄骨建方における鉄骨部材の「吊荷高さ(H1,H2)」、「持上げ高さ」を示す説明図であり、図7(b)は、「持上げ高さ(H3)」及び「建方最高高さ(H4)」を示す説明図である。
(タワークレーンの自動経路設定システム)
以下に、図面を用いて本発明に係るタワークレーン2の自動経路設定システム1につき、詳細に説明する。本発明は、建設現場10に用いられるタワークレーン2に関する発明であり、実施形態として本システムが鉄骨建方工事に使用される場合について説明するが、この鉄骨建方工事に限らず、あらゆる建設現場での工事に使用するタワークレーン2に対応するシステムである。
(自動制御ユニットとコアコントロールユニット)
図1、図2に示すように、本タワークレーン2の自動経路設定システム1は、建設現場10に配置されるタワークレーン2の吊荷5に関して設けられ、この吊荷5の位置及び方角を測位し、吊荷5の三次元形状、吊荷荷取り位置43a、及び吊荷荷卸し位置43fの計測を行うコアコントロールユニット3bと、このコアコントロールユニット3bによる測位結果及び計測結果に基づいて、吊荷5の荷取りから荷卸しまでの最適な三次元搬送経路6を選択する自動制御ユニット3aとを備える。このコアコントロールユニット3bは、図1に示すように自動制御ユニット3aに測位情報や計測情報を提供する。すなわち、コアコントロールユニット3bは、例えば、衛星測位アンテナ4、立体カメラ11、三次元物体認識センサ16等により測位や計測を行うユニットである。そして、自動制御ユニット3aは、コアコントロールユニット3bが測位又は計測した情報に基づき吊荷5の荷取りから荷卸しまでの最適な三次元搬送経路6を探索するユニットである。このコアコントロールユニット3bと自動制御ユニット3aとは、図1に示すようにそれぞれが独立したユニットとして情報のやり取りをしても良く、自動制御ユニット3aがその内部にコアコントロールユニット3bを包含していても良い。
図1に示すように、自動制御ユニット3aは、三次元進入禁止区域設定部25、三次元接近禁止区域判定部26、吊荷情報入力部30、自動経路設定部31、自動経路表示部32、警報発報部33から構成される。このうち、三次元進入禁止区域設定部25は、タワークレーン2の吊荷5である鉄骨柱梁等が吊上げ途中において建方完了部分23に衝突することが無いように吊荷5の三次元進入禁止区域29を設定する。三次元接近禁止区域判定部26は、他のタワークレーン2、重機、施工機器等の障害物が吊荷5に接近して衝突しないように接近禁止か否かを判定する。吊荷情報入力部30は、オペレータにより入力された吊荷情報28を読み込む。図1に示すように吊荷情報28には、吊荷5の種類40、吊荷サイズ41、吊荷5の吊荷数量42等の吊荷5に関する情報、吊荷5の荷取りから荷卸しまでの各ポイントの位置情報、高さ方向クリアランス46a、横方向クリアランス46b等の吊荷5の運搬に関する情報が含まれる。また、自動経路設定部31は、吊荷の最適な経路を設定する。ここでいう最適とは、最も安全で所要時間が短い経路をいう。そして、警報発報部33は、吊荷5が三次元進入禁止区域29を越えそうな場合、又は、障害物が三次元接近禁止区域20dに接近した場合等に警報を発報して注意喚起をする。
コアコントロールユニット3bには、衛星測位アンテナ4、三次元物体認識センサ16、及び立体カメラ11等が搭載される。これらの機器やセンサ等からの情報がコアコントロールユニット3bに集約され、これらの情報に基づいて自動制御ユニット3aが吊荷5の荷取りから荷卸しまでの最適な三次元搬送経路6を探索する。
本タワークレーン2の自動経路設定システム1の実施に関して必要な情報は、建物13の「施工情報」及び建物13の「3次元CAD情報」である。ここで、「建物13」とは、タワークレーン2を用いて建設工事中の建物13のことであり、本発明のタワークレーン2の自動経路設定システム1が適用される建物13を指す。本建物13の「施工情報」及び「3次元CAD情報」は、施工者により事前に自動制御ユニット3aにインプットされる。
(吊荷情報)
吊荷情報28には、吊荷5の種類40、吊荷サイズ41、吊荷数量42等の吊荷5自体の情報が含まれる。この吊荷情報28は、タワークレーン2の吊荷5を管理する施工者等が吊荷5の種類ごとに吊荷5の条件を予め設定しておいても良く、コアコントロールユニット3bに設けられた立体カメラ11、三次元物体認識センサ16等による計測に基づいても良い。また、一回に吊上げる吊荷数量42により吊荷サイズ41が変化する。また、吊荷情報28には、吊荷荷取り位置43a、吊荷持上げ位置43b、吊荷上方位置43c、吊荷誘導位置43d、吊荷オフセット位置43e,吊荷荷卸し位置43f等の吊荷5の搬送位置に関する吊荷情報28が含まれる。この吊荷情報28には、人工衛星17により測位されて衛星測位アンテナ4が受信した吊荷情報28が含まれる。さらに、吊荷情報28には、高さ方向クリアランス46a、横方向クリアランス46b等の三次元進入禁止区域29,29a,29b,29c、及び三次元接近禁止区域20dに関して設定される情報が含まれても良い。この情報は、予め施工者が標準値を設定し、建設現場10において個別の条件として設定することができる。
(建物の施工情報)
「建物の施工情報」とは、鉄骨建方に関する情報であり、施工者により鉄骨建方計画20に整理され、鉄骨建方計画書に鉄骨建方手順21及び鉄骨建方工程表22に関するデータが記載されている。但し、建物13の施工情報には、タワークレーン2を使用した鉄骨建方計画20に限らず、タワークレーン2の自動経路設定システム1に関連する他の計画書、例えば、建物13の外壁取付け計画書等の関連する情報も含まれる。
タワークレーン2を使用する鉄骨工事において、鉄骨建方手順21及び鉄骨建方工程表22は、タワークレーン2によりその建物13の柱梁等の主要な部材の搬送をする際に重要な問題となる。すなわち、鉄骨建方手順21を誤ると、タワークレーン2によりその建物13の柱梁等の主要な部材の搬送をする際に、既に建方が完了した建物13の柱梁等の主要な部材等に衝突してしまい、場合によっては大事故に繋がるからである。一方、衝突を回避すべくその建物13の柱梁等の主要な部材を大きく外した搬送路を採ると、工事の遅延が発生し、施工費の上昇に繋がる。そこで、より効率の良い搬送路を採用することが好ましい。
(建物の3次元CAD情報)
「建物の3次元CAD情報」とは、上述した「建物の施工情報」に基づき、鉄骨建方に関し前日までに完了している建方完了部分23、及び当日施工対象である建方未完了部分24を三次元CADデータとして表示した情報である。この情報には鉄骨建方手順21及び鉄骨建方工程表22に関する情報が含まれている。これらの情報を活用することで、上述した「より効率の良い搬送路を採用する」ことが可能となる。「建方完了部分23」とは、タワークレーン2により鉄骨柱梁等の部材を運搬する時点における三次元進入禁止区域29を設定するために必要となる情報であり、建方がその時点で既に完了した部位に関する情報をいう。また、「建方未完了部分24」とは、タワークレーン2により鉄骨柱梁等の部材を運搬する時点における三次元進入禁止区域29を設定するために必要となる情報であり、建方がその時点でまだ完了していない部位に関する情報をいう。そして、これらの情報をCAD画面に表示し、モニタ12により吊荷5の安全性をオペレータに確認させる。
図2に、タワークレーン2を用いた高層ビルの鉄骨部材の荷取り手順、搬送手順、及び荷卸し手順を示す説明図であり、図2(a)は、建設現場10を横から見た立面図であり、図2(b)は、建設現場10を自動経路設定部31は予め入力された建物13の鉄骨建方計画20に基づき、上述した三次元進入禁止区域29を考慮して三次元搬送経路6(図2(a),図2(b)参照)を策定する。自動経路表示部32は、三次元CAD画面に自動経路設定部31が策定した自動経路を表示してオペレータに吊荷5の安全な運搬を確認させる。そして、警報発報部33は、三次元CAD画面上で吊荷5が三次元進入禁止区域29を越えて建物13に接近する虞が生じた場合、又は、建物13が三次元接近禁止区域20dを越えて吊荷5に接近する虞が生じた場合は警報を発報して停止させる。
図2(a)を用いて吊荷荷取り位置43a及び吊荷持上げ位置43bにおける三次元搬送経路6を説明する。図2(a)では、吊荷5である鉄骨部材は鉄骨梁の場合とする。建方を行う吊荷5である鉄骨梁は、鉄骨加工業者の工場で製作され、鉄骨建方手順21に合わせて搬送トラック15により建設現場10の吊荷荷取り位置43aに搬送され、小型クレーン2aにより搬送トラック15から荷卸しされる。そして、その建設現場10に配置されたタワークレーン2により吊荷持上げ位置43bまで吊り上げられる(図2(a))。このとき、建設中の建物13に衝突しないように高さ方向クリアランス46a及び横方向クリアランス46bが設定される。自動制御ユニット3aは、これらのクリアランスを厳守し、タワークレーン2及び吊荷5が建物13等に衝突しないような三次元搬送経路6を提示する。
図2(b)を用いて吊荷上方位置43c、吊荷誘導位置43d、吊荷オフセット位置43e、及び吊荷荷卸し位置43fにおける三次元搬送経路6を説明する。図2(b)に、タワークレーン2による高層ビルの鉄骨柱材等の部材の荷取り方法を平面図で示す。自動制御ユニット3aは、吊荷持上げ位置43bまで吊り上げられた吊荷5を吊荷上方位置43cにまで移動させる。そして、吊荷誘導位置43dから吊荷オフセット位置43eに移動させて吊荷荷卸し位置43fで所定の荷卸し位置にセットする。このように、自動制御ユニット3aは、吊荷5の経路を探索し、タワークレーン2の最適な三次元搬送経路6を提示する。
(タワークレーンによる吊荷の搬送)
図3に、タワークレーン2を用いた高層ビルの鉄骨建方の一具体例を示す。図3(a)は、タワークレーン2を用いた高層ビルの鉄骨建方の一例を示す斜視図であり、図3(b)は、例えば、タワークレーン2による鉄骨梁の荷取りから荷卸しまでの手順を示す説明図である。鉄骨工事に関しては、その建物13の鉄骨柱、鉄骨梁等の主要な部材の鉄骨建方を対象とする。図3(a)〜(c)では、このうち鉄骨梁の搬送手順を図3(a)の丸数字1〜6で示す。まず、搬送トラック15により建設現場10に持ち込まれた吊荷5は、図3(a)に示すように、小型クレーンにより建物13の近傍の建設資材用の吊荷荷取り位置43a(図3の丸文字1)に仮置きされる。そして、タワークレーン2に吊上げられ、建物13に接触しない高さ位置である吊荷持上げ位置43bまで持上げられる(図3の丸文字2に示す)。次に、吊荷5を吊荷上方位置43c(図3の丸文字3)に移動させ、吊荷誘導位置43d(図3の丸文字4に示す)に降下させる。
図3(b)に、吊荷上方位置43c以降の吊荷5の手順を説明する。図3(c)は、図3(b)の側面図である。図3(b)、図3(c)の丸文字3に示す吊荷上方位置43c、及び、図3(b)、図3(c)の丸文字4に示す吊荷誘導位置43dを経由するのは、主として吊荷5等が鉄骨柱の現場溶接の作業用に設けられるコラムステージ47に接触するのを避けるためである。そして、吊荷5を吊荷オフセット位置43e(図3(b)、図3(c)の丸文字5に示す)に横移動させる。そして、吊荷荷卸し位置43f(図3(b)、図3(c)の丸文字6に示す)に合わせ、その建物13の所定の鉄骨組立て位置にボルト接合又は溶接接合する。図3(c)には、吊荷5と鉄骨柱梁との高さ方向クリアランス46aが少なくとも1.5mであり、横方向クリアランス46bが少なくとも1mであることが示されている。
(コアコントロールユニット)
図4(a)に、タワークレーン2に取り付けられたコアコントロールユニット3bを断面図で示す。図4(b)には、オペレータ室のモニタ12に建物13の鉄骨建方の状況が表示され、監視することができる。本発明に係るタワークレーン2の自動経路設定システム1は、タワークレーン2に設けられたコアコントロールユニット3bからの情報により安全が確認される。このコアコントロールユニット3bは、タワークレーン2の先端において吊上げワイヤ14により吊り下げられ(図5(b)参照)、人工衛星17が測位した吊荷5の位置、方角等のデータを受信する。そして、コアコントロールユニット3bの内部に立体カメラ11や三次元物体認識センサ16等の機器が内蔵され、吊荷5の上部から吊荷5の位置、方角や状態を監視する。
(衛星測位アンテナ)
図4に示すように、人工衛星17から発信される吊荷5の測位情報は、コアコントロールユニット3bの上部に設けられた複数の衛星測位アンテナ4により受信される。また、立体カメラ11や三次元物体認識センサ16等の機器の計測データは、コアコントロールユニット3bに設けられたエッジコンピュータ27に集約される。そして、これらの測位情報及び計測データは、オペレータ室のモニタ12に表示される。吊荷5の測位情報には、吊荷5の中心位置及び吊荷5の方角が含まれる。吊荷5の中心位置とは、吊荷5の固定点の絶対座標の平均値が衛星測位アンテナ4により求められる。吊荷5の方角は、少なくとも2台の衛星測位アンテナ4により3次元データとして測位される。
(立体カメラ、三次元物体認識センサ)
図4及び図5に示すように、吊荷5の状態や方向は、コアコントロールユニット3b内部に設けられた複数の立体カメラ11により撮影され、3次元データとしてオペレータ室のモニタ12に表示される。立体カメラ11は、図4に示すようにコアコントロールユニット3bの床に取り付けられた穴を通して下方の吊荷荷取り位置43a及び吊荷荷卸し位置43fを撮像する。従って、立体カメラ11が撮像したデータから、上述した吊荷5の種類40、吊荷サイズ41、吊荷数量42等の吊荷情報28を確認することができる。立体カメラ11は、ステレオカメラとも称され、所定の幅だけ離された2個のカメラにより吊荷5の所定の距離を計測してその位置及び形状を認識する。また、三次元物体認識センサ16は、3D−LiDERとも称され、レーダーよりも短い波長の電磁波を用い、パルス状に発光するレーザ照射に対する散乱光を測定し、遠距離にある対象までの距離やその対象の形状を分析し、吊荷5の吊荷荷取り位置43a及び吊荷荷卸し位置43f付近の部材位置を計測する。なお、図4に示すように、立体カメラ11と同時に物体を認識できる三次元センサ機能を有する三次元物体認識センサ16が搭載されても良いし、立体カメラ11と三次元物体認識センサ16とがどちらも搭載されても良い。
(コアコントロールユニット)
図5に、コアコントロールユニット3bの衛星測位アンテナ4及び立体カメラ11の配置を示し、タワークレーン2による吊荷5の吊上げ方法を示す。図5(a)は、コアコントロールユニット3bの衛星測位アンテナ4及び立体カメラ11を示す斜視図であり、図5(b)は、タワークレーン2により吊り上げられた吊荷5周りの構成を示す側面図である。図5(a)に示すように、コアコントロールユニット3bは、タワークレーン2の先端から吊上げワイヤ14により吊下げられる。そして、コアコントロールユニット3bには、衛星測位アンテナ4及び立体カメラ11が最適な位置に搭載される。すなわち、衛星測位アンテナ4は、コアコントロールユニット3bの上部に上向きに取り付けられて人工衛星17の発信する測位データを受信する。また、立体カメラ11は、コアコントロールユニット3bの下部に下向きに取り付けられ、吊荷5の状態、吊荷5の揺れや動き、吊荷5の周囲の情報を撮影する。これらの衛星測位アンテナ4及び立体カメラ11によりタワークレーン2による吊荷5の吊上げの完全自動化が達成される。
(三次元進入禁止区域)
図6に、建物にタワークレーン2の三次元進入禁止区域29,29a,29b,29cを考慮した吊荷5の誘導方法を示す。図6(a)〜(c)は、タワークレーン2の三次元進入禁止区域29が一つだけ存在する場合を示す。吊荷荷取り位置43a(図6の丸数字1で示す。)及び吊荷持上げ位置43b(図6の丸数字2で示す。)から吊荷5上方位置(図6の丸数字3で示す。)、吊荷誘導位置43d(図6(a)の丸数字4で示す)、吊荷オフセット位置43e(図6(f)の丸数字5で示す)を経由して、吊荷荷卸し位置43f(図6の丸数字6で示す。)に至る吊荷5の誘導経路である。吊荷荷取り位置43a(図6の丸数字1で示す。)と吊荷持上げ位置43b(図6の丸数字2で示す。)とは、平面的にみると重なるため並べて記載した。また、吊荷上方位置43c(図6の丸数字3で示す。)と、吊荷誘導位置43d(図6の丸数字4で示す)と、吊荷オフセット位置43e(図6(f)の丸数字5で示す)とについてもほぼ同じ位置に重なる場合があるため並べて記載した。
図6(a)に明らかなように、吊荷5を丸数字1,2から丸数字3〜6へと直線的に進めると建物13に衝突してしまう。そこで、図6(b)又は図6(c)に示すように三次元進入禁止区域29を長方形で囲み、その最大の長方形を平面的に設定する。そして、三次元進入禁止区域29を回避するルートを設定して衝突を避けることができる。なお、図6(b),(c)の破線は三次元進入禁止区域29を示す。自動制御ユニット3aは、タワークレーン2が設定された三次元進入禁止区域29を越える虞が発生しそうな場合は、衝突を避けるために警報を発報して警告する。
図6(d)〜(f)に、建物13においてタワークレーン2の三次元進入禁止区域29が複数個存在する場合における吊荷5の誘導方法を示す。図6(d)〜(f)に示すように、複数の三次元進入禁止区域29a,29bが存在する場合には、自動制御ユニット3aは、吊荷持上げ位置43bと吊荷荷卸し位置43fとを結ぶ直線が干渉する最大の長方形を三次元進入禁止区域29cと想定する。そして、複数の三次元進入禁止区域29a、29b,29cを回避するルートを設定し、衝突を避けることができる。このように、複数の三次元進入禁止区域29a,29bが存在する場合には、通過点の認識はせずに、各三次元進入禁止区域29a,29bが形成する最大の長方形の三次元進入禁止区域29cを想定して個々に回避するルートを設定し、衝突を避けることができる。
図7に、鉄骨建方における鉄骨部材の「吊荷高さ(H1,H2)」、「持上げ高さ(H3)」及び「建方最高高さ(H4)」を示す。図7(a)に、鉄骨部材が鉄骨梁の場合の吊荷高さ(H1,H2)を示す。図7(b)に、高層ビルの場合の持上げ高さ(H3)と建方最高高さ(H4)との関係を示す。吊荷5の持上げ高さ(H3)は、建方最高高さ(H4)と吊荷高さ(H1,H2)とを合計した高さに、高さ方向クリアランス46aを加えた高さとなる。図7(a)に例示すように、鉄骨建方においては複数の柱梁接合部を一回の吊上げにより運搬する場合の持上げ高さ(H3)と、複数の梁材をワイヤで連結して一回の吊上げにより運搬する場合の吊荷高さ(H2)とがある。いずれの場合も、吊荷5の持上げ高さ(H3)は、建方最高高さ(H4)に吊荷高さ(H1,H2)に高さ方向クリアランス46aを加えた高さとしなければならない。
(三次元接近禁止区域)
三次元進入禁止区域設定部25は、上述した三次元進入禁止区域29,29a,29b,29cを設定すると共に、吊荷5の周囲に三次元接近禁止区域29dを設定する。自動制御ユニット3aは、建物13等が三次元接近禁止区域29dを越えて吊荷5に接近する虞が生じた場合は警報を発報する。これは、例えば、建設中の他のタワークレーン2を含む吊上げ重機、ユンボ、コンクリートミキサー車などの稼動する重機が、建設中のタワークレーン2に接近した場合、衝突するのを避けるためである。或いは、タワークレーン2が稼働中に鳥等が誤ってタワークレーン2に向かって飛び込んできた場合に衝突を回避するためである。
以上の実施形態で説明されたタワークレーンの自動経路設定システム1に係る発明の構成、形状、大きさ、及び配置関係については、本発明が理解、実施できる程度に概略的に示したものにすぎない。従って、本発明は、説明された実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に示される技術的思想の範囲を逸脱しない限り様々な形態に変更することができる。
1 自動経路設定システム、2 タワークレーン,2a 小型クレーン、3a 自動制御ユニット,3b コアコントロールユニット、4 衛星測位アンテナ、5 吊荷、6 三次元搬送経路、10 建設現場、11 立体カメラ、12 モニタ、13 建物、14 吊上げワイヤ、15 搬送トラック、16 三次元物体認識センサ、17 人工衛星、20 鉄骨建方計画、21 鉄骨建方手順、22 鉄骨建方工程表、23 建方完了部分、24 建方未完了部分、25 三次元進入禁止区域設定部、26 三次元接近禁止区域判定部、27 エッジコンピュータ、28 吊荷情報、29,29a,29b,29c 三次元進入禁止区域,29d 三次元接近禁止区域、30 吊荷情報入力部、31 自動経路設定部、32 自動経路表示部、33 警報発報部、40 吊荷の種類、41 吊荷サイズ、42 吊荷数量、43a 吊荷荷取り位置(1)、43b 吊荷持上げ位置(2)、43c 吊荷上方位置(3)、43d 吊荷誘導位置(4)、43e 吊荷オフセット位置(5)、43f 吊荷荷卸し位置(6)、46a 高さ方向クリアランス,46b 横方向クリアランス、47 コラムステージ、H1,H2 吊荷高さ、H3 持上げ高さ、H4 建方最高高さ。

Claims (9)

  1. 建設現場に配置されるタワークレーンの吊荷の近傍に設けられ、前記吊荷の位置及び方角を測位し、前記吊荷の三次元形状、吊荷の荷取り位置、及び、荷卸し位置の計測を行うコアコントロールユニットと、
    前記コアコントロールユニットによる前記測位の結果及び前記計測の結果に基づき、前記吊荷の荷取りから荷卸しまでの最適な三次元搬送経路を選択する自動制御ユニットと、を備えるタワークレーンの自動経路設定システム。
  2. 請求項1に記載のタワークレーンの自動経路設定システムであって、前記コアコントロールユニットは、複数の衛星測位アンテナにより前記吊荷の位置及び方角をリアルタイムで連続して測位し、自動制御ユニットが、建物との関係で予め設定された三次元進入禁止区域を回避しながら前記吊荷の前記三次元搬送経路を選択することを特徴とするタワークレーンの自動経路設定システム。
  3. 請求項1又は2に記載のタワークレーンの自動経路設定システムであって、前記コアコントロールユニットは、前記タワークレーンに取り付けられる複数の立体カメラにより撮影した前記吊荷の三次元形状から前記吊荷の吊荷高さを計測し、前記自動制御ユニットは、前記吊荷の吊荷高さを考慮して立体的な前記三次元進入禁止区域を設定することを特徴とするタワークレーンの自動経路設定システム。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載のタワークレーンの自動経路設定システムであって、前記コアコントロールユニットは、前記立体カメラにより前記三次元進入禁止区域を形成する前記建物の三次元形状を把握し、前記自動制御ユニットは、前記建物からの所定のクリアランスを考慮して前記吊荷を誘導することを特徴とするタワークレーンの自動経路設定システム。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載のタワークレーンの自動経路設定システムであって、前記コアコントロールユニットは、前記立体カメラにより前記吊荷の三次元形状を把握し、前記自動制御ユニットは、前記吊荷から所定のクリアランスを確保した三次元接近禁止区域を設定することを特徴とするタワークレーンの自動経路設定システム。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載のタワークレーンの自動経路設定システムであって、前記自動制御ユニットは、事前に入力された前記建物の図面と前記建物の建方計画に基づき、前記タワークレーンの前記吊荷の搬送時点における前記三次元進入禁止区域を設定することを特徴とするタワークレーンの自動経路設定システム。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載のタワークレーンの自動経路設定システムであって、前記自動制御ユニットは、複数の前記三次元進入禁止区域が存在する場合には、前記荷取り位置と誘導位置とを結ぶ直線が干渉する長方形を囲む、最大の長方形を前記三次元進入禁止区域とすることを特徴とするタワークレーンの自動経路設定システム。
  8. 請求項1乃至7のいずれか1項に記載のタワークレーンの自動経路設定システムであって、前記自動制御ユニットは、事前に入力された、前記荷取り位置からオフセットされた誘導位置に前記吊荷を移動させ、前記吊荷の位置及び方角を調整することを特徴とするタワークレーンの自動経路設定システム。
  9. 請求項1乃至8のいずれか1項に記載のタワークレーンの自動経路設定システムであって、前記自動制御ユニットは、前記吊荷が前記三次元進入禁止区域を越えて前記建物に接近する虞が生じた場合、又は、前記建物が前記三次元接近禁止区域を越えて前記吊荷に接近する虞が生じた場合は警報を発報することを特徴とするタワークレーンの自動経路設定システム。
JP2020047095A 2020-03-18 2020-03-18 タワークレーンの自動経路設定システム Pending JP2021147139A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020047095A JP2021147139A (ja) 2020-03-18 2020-03-18 タワークレーンの自動経路設定システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020047095A JP2021147139A (ja) 2020-03-18 2020-03-18 タワークレーンの自動経路設定システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2021147139A true JP2021147139A (ja) 2021-09-27

Family

ID=77850805

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020047095A Pending JP2021147139A (ja) 2020-03-18 2020-03-18 タワークレーンの自動経路設定システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2021147139A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114604771A (zh) * 2022-01-24 2022-06-10 杭州大杰智能传动科技有限公司 用于智能塔吊的物料传输优化路径规划方法和***
CN115283990A (zh) * 2022-07-22 2022-11-04 中国化学工程第六建设有限公司 大型设备空中组对吊装方法
CN115744635A (zh) * 2022-09-28 2023-03-07 北京东土科技股份有限公司 一种塔吊智能控制***和方法
WO2024131897A1 (zh) * 2022-12-23 2024-06-27 北京东土科技股份有限公司 一种塔吊的现场安全控制方法、控制器及计算设备

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011102167A (ja) * 2009-11-10 2011-05-26 Ohbayashi Corp クレーンの吊り荷位置監視システム及び吊り治具
US20130345857A1 (en) * 2010-06-07 2013-12-26 Industry-Academic Cooperation Foundation, Yonsel University Tower crane navigation system
JP2014151979A (ja) * 2013-02-05 2014-08-25 Tadano Ltd 作業車用の地図作成装置
JP2018095369A (ja) * 2016-12-09 2018-06-21 株式会社タダノ クレーン

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011102167A (ja) * 2009-11-10 2011-05-26 Ohbayashi Corp クレーンの吊り荷位置監視システム及び吊り治具
US20130345857A1 (en) * 2010-06-07 2013-12-26 Industry-Academic Cooperation Foundation, Yonsel University Tower crane navigation system
JP2014151979A (ja) * 2013-02-05 2014-08-25 Tadano Ltd 作業車用の地図作成装置
JP2018095369A (ja) * 2016-12-09 2018-06-21 株式会社タダノ クレーン

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114604771A (zh) * 2022-01-24 2022-06-10 杭州大杰智能传动科技有限公司 用于智能塔吊的物料传输优化路径规划方法和***
CN114604771B (zh) * 2022-01-24 2023-06-02 杭州大杰智能传动科技有限公司 用于智能塔吊的物料传输优化路径规划方法和***
CN115283990A (zh) * 2022-07-22 2022-11-04 中国化学工程第六建设有限公司 大型设备空中组对吊装方法
CN115283990B (zh) * 2022-07-22 2023-09-19 中国化学工程第六建设有限公司 大型设备空中组对吊装方法
CN115744635A (zh) * 2022-09-28 2023-03-07 北京东土科技股份有限公司 一种塔吊智能控制***和方法
WO2024067697A1 (zh) * 2022-09-28 2024-04-04 北京东土科技股份有限公司 塔吊智能控制***和方法
WO2024131897A1 (zh) * 2022-12-23 2024-06-27 北京东土科技股份有限公司 一种塔吊的现场安全控制方法、控制器及计算设备

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2021147139A (ja) タワークレーンの自動経路設定システム
Lee et al. A laser-technology-based lifting-path tracking system for a robotic tower crane
WO2019092937A1 (ja) クレーンシステム、および、クレーンの制御方法
KR102463556B1 (ko) 인양물의 크레인 충돌방지를 위한 감시 시스템
JP2021525690A (ja) 好ましくはオフショア風力タービン設置船であるオフショア船、このような船を提供するためのクレーン、および好ましくはモノパイルを起立させるためのこのようなクレーンを使用するための方法
EP2855332B1 (en) Determining movement distance of lifting device
JP6966935B2 (ja) タワークレーンの自動運転システム
US20210206605A1 (en) System and method for transporting a swaying hoisted load
JP5380747B2 (ja) 吊荷下方の監視システム及び監視方法
US20190241408A1 (en) Work area monitoring system for lifting machines
US20180179029A1 (en) Crane 3d workspace spatial techniques for crane operation in proximity of obstacles
CN110054099B (zh) 塔机防撞显示控制方法、控制装置、控制***及存储介质
CN108706469A (zh) 基于毫米波雷达的起重机智能防撞***
KR101826129B1 (ko) 갠트리 크레인 제어 시스템 및 그 방법
US20210269285A1 (en) Crane with an anti-collision device and method for installing such an anti-collision device
KR20220155213A (ko) 입체 스캐닝 센서를 이용한 타워 크레인의 충돌예방 시스템
KR20090113988A (ko) 레이저 감지센서를 이용한 크레인의 위치확인 장치 및 방법
JP2003118981A (ja) クレーン接近警報装置
CN108584716A (zh) 一种门式起重机安全防护和作业辅助***
JP7343369B2 (ja) タワークレーンの自動運転制御システム
JP2019167221A (ja) クライミングクレーンの制御方法、建築物施工方法及びクライミングクレーン用吊荷判別プログラム
CN211393609U (zh) 一种室内船坞防撞***
JPH0673891A (ja) 物品自動搬送システム
RU2345944C1 (ru) Способ повышения безопасности работы грузоподъемного крана (варианты)
CN111348559B (zh) 缆机与门机的碰撞预测与避免的控制***及控制方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20211223

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20211224

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20221019

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230718

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230829

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20231024

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20240123