JP6771917B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ディジタル複写機等の画像形成装置に関し、特に、光学系の倍率補正を行う画像形成装置に関する。
ディジタル複写機等の電子写真方式の画像形成装置では、画像信号に従いレーザを制御して、感光体に静電潜像を形成し、現像、転写、定着の工程を経て画像を形成する。感光体に照射されたレーザ光は、回転多面鏡の回転により感光体の長手方向(以下、主走査方向)に偏向走査される。また、感光体の回転により主走査方向と直交する方向(以下、副走査方向)に走査が行われ、感光体上には2次元の潜像が形成される。また、回転多面鏡の回転による偏向において、fθレンズを介して感光体にレーザ光を照射することで、fθレンズによる光学補正が行われる。即ち、長手方向における走査速度や、光路長、入射角度等のレーザ光の走査特性が、fθレンズによって均一にされる。
簡略なfθレンズが用いられる場合、fθレンズによる光学補正を行っても残る走査特性の僅かな残差は、画像処理による主走査方向の倍率補正処理によって補正される。例えば、1画素を主走査方向に分割した単位(以下、分割画素)で各画素を扱い、各画素の階調をPWM(Pulse Width Modulation)変換する方式がある(例えば、特許文献1参照)。この方式は、PWM変換された画像データを分割画素の単位の高い周波数で補間処理して画質劣化を抑える方式である。補間処理により分割画素を挿入、抜き出しする箇所(以下、挿抜箇所)は、一定の倍率であれば主走査方向の中で略一定周期で発生する。分割画素の挿抜箇所の周期とPWM周期との干渉によるモアレを防止するため、挿抜位置を制御して局所的な濃淡の発生を低減している。
一方、低コストを追及してfθレンズを使わない光学構成として、倍率補正を全て電気的な補正により行う方式が提案されている(例えば、特許文献2参照)。このような方式では、主走査方向を所定のエリアに分割して、エリア毎の倍率に従い、クロック周波数を変調して倍率補正を行う。fθレンズを用いない光学構成で、PWM信号を倍率制御する構成により低コストの光学系を実現できる。
特開2013−022913号公報 特開2004−338280号公報
しかし、従来の方式では、補正処理のためのハードウェア規模の増大や画質が低下するという課題がある。図8(A)に示すように、fθレンズを使わない構成では、レーザビームの走査速度v(θ)は一定ではなく、感光体の長手方向中心からの距離である像高に依存する。ここで、θはレーザビームの感光体に対する入射角度である。図8(B)は、像高0mmでの倍率を1としたときの各像高における倍率を示す。図8(B)に示すような倍率の変化特性を表現するためには、例えば、画素毎の倍率情報のテーブルを用意すれば対応できる。しかし、倍率情報のテーブルを用意するためには、主走査方向の1ラインの画素数分のメモリの容量が必要となり、ハードウェア規模が増大するという課題がある。
また、ディジタルによるPWM方式で階調を表現する場合、階調は画素を分割した単位で量子化されるため、量子化誤差が階調誤差として現れる。例えば、図8(C)に示すように、8分割した画素(a)に対して、(b)(c)の黒丸で示すような分割画素の挿抜位置により(b)は濃度が濃く、(c)は濃度が薄く階調が変化する。光学系の補正を画素毎の倍率情報のテーブルを用いて補正すると、主走査方向の同じ位置に同じ階調誤差が並ぶため、視覚的に目立ちやすくなる。また、回転多面鏡204により偏向されたレーザ光を感光ドラム102に導くfθレンズを備える場合であっても、精度の低いfθレンズを用いる場合には同様の課題が生じる。
本発明は、このような状況でなされたもので、fθレンズを用いない又は精度の低いfθレンズを用いる走査光学系等の倍率補正を、ハードウェア規模を増大させることなく実施して、量子化誤差に起因する画質の低下を防止することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明は、以下の構成を備える。
(1)第1の方向に回転する感光体と、前記感光体上の前記第1の方向に略直交する第2の方向に光ビームを走査して静電潜像を形成する露光手段と、を備える画像形成装置であって、入力された画像データの所定の画素を所定の分割数に分割し、前記所定の画素の階調に応じたデータを生成する生成手段と、前記所定の画素の前記第2の方向における位置に応じて、前記所定の画素についての理想の分割数を演算する演算手段と、前記演算手段により演算された前記理想の分割数に基づいて前記分割数を決定する決定手段と、複数の分割数の各々に対応した複数の変換条件に関する情報と、前記決定手段により決定された分割数に応じて前記複数の変換条件の中から所定の変換条件に関する情報を選択する選択手段と、を備え、前記決定手段は、前記所定の画素よりも前記第2の方向における前の位置の画素について前記演算手段により演算された理想の分割数と前記決定手段により決定された分割数との誤差を、前記所定の画素についての分割数を決定する際にフィードバックし、前記生成手段は、前記選択手段により選択された前記所定の変換条件に関する情報を用いて、前記所定の画素の階調に応じたデータを生成することを特徴とする画像形成装置
本発明によれば、fθレンズを用いない又は精度の低いfθレンズを用いる走査光学系等の倍率補正を、ハードウェア規模を増大させることなく実施して、量子化誤差に起因する画質の低下を防止することができる。
実施例1、2の画像形成装置全体を示す図、感光ドラムと光走査装置周辺の構成を示す図 実施例1の画像処理を示す図、入力階調とパルス幅を示す図、PWMデータとPWM信号を示す図 実施例1のページ処理、主走査処理を示すフローチャート 実施例1の画素サイズ演算部の処理を示すブロック図 実施例1の主走査位置と画素サイズの変化を示すグラフ 実施例2のページ処理を示すフローチャート 実施例2の画素サイズ演算部の処理を示すブロック図、乱数生成のタイミングを示す図、主走査位置と画素サイズの変化を示すグラフ 従来例のfθレンズを有しない光走査装置を説明する図
以下、図面を参照して、本発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。なお、レーザ光が走査される方向であって感光ドラムの回転軸方向を第2の方向である主走査方向、主走査方向に略直交する方向であって感光ドラムの回転方向を第1の方向である副走査方向とする。
[fθレンズを使わない系の走査速度]
図8(A)は、fθレンズを使わない構成、言い換えれば、回転多面鏡204から偏向されたレーザ光はそのまま感光ドラム102上を走査する構成の補正量を説明する図である。回転多面鏡204の角速度をω、感光ドラム102への入射角度をθとする。また、感光ドラム102にレーザビームが垂直に入射する際の入射角度を0度として、このときの回転多面鏡204から感光ドラム102までの距離をRとする。入射角度θが0となる感光ドラム102上の位置を基準として、ある入射角度θに対する感光ドラム102上におけるレーザビームの走査方向(以下、主走査方向という)の距離をLとする。レーザビームが時間tで距離Lを走査するとき、レーザビームの走査速度v(θ)の、概算の導出を式(1)〜式(4)に示す。ここで、入射角度θからΔθだけ角度が変化したときに、感光ドラム102上でレーザビームが移動した距離をΔLとする。
Figure 0006771917
図8(A)に示すように、fθレンズを用いない系では、感光ドラム102の端部にいくほどレーザビームは感光ドラム102に対して斜めに照射される。このため、感光ドラム102の端部における走査速度v(θ)は、感光ドラム102の中央部における走査速度v(θ)に比べて速くなる。これにより、同じ時間で走査された画素の主走査方向における幅が、感光ドラム102の中央部よりも端部の方が大きくなってしまう。レーザビームのスポット形状に言い換えれば、レーザビームのスポット形状は、感光ドラム102の端部にいくほど、主走査方向につぶれた形状となってしまう。また、レーザビームの光量に言い換えれば、レーザビームの光量は、感光ドラム102の端部にいくほど、小さくなってしまう。
このように、1画素の主走査方向における伸縮の倍率は、走査速度v(θ)に比例する。所定の距離Rについて、入射角度θを感光ドラム102の長手方向中心からの距離(以下、像高という文言を用いることもある)に直してプロットしたグラフを図8(B)に示す。図8(B)は、横軸に感光ドラム102の主走査方向の中心を0mmとした像高を示し、縦軸に倍率を示す。像高が0mmでは倍率は1.0であり、感光ドラム102の両端に向かって倍率は増加し、例えば端部では1.3に近い値となる。図8(B)のような倍率の変化特性を表現するためには、例えば、画素毎の倍率情報のテーブルを用意すれば対応できる。しかし、画素毎の倍率情報のテーブルを用意するためには、主走査方向の1ラインの画素数分の容量を有するメモリが必要となり、ハードウェア規模が増大するという課題がある。
[階調誤差の副走査方向の連続性]
ディジタルによるPWM方式で階調を表現する場合、階調は画素を分割した単位で量子化されるため、量子化誤差が階調誤差として現れる。図8(C)は階調誤差を説明する図である。図8(C)の(a)はPWM方式で階調を表現する場合の画素を分割した例を示し、1画素を分割した単位を以下、分割画素という。図8(C)の(a)では、1画素を8分割し、3つの分割画素を白、続く3つの分割画素を黒、続く2つの分割画素を白とした例を示している。このような基準(8/8倍)の階調に対して、(b)の黒丸で示す位置に黒の分割画素を挿入したり、(c)の黒丸で示す位置に白の分割画素を挿入したりして、1画素を9つの分割画素として倍率を変更する(9/8倍)。このように、倍率を変更することで、図8(C)の(b)では濃度が濃くなり、(c)では濃度が薄くなって、それぞれ階調が変化する。光学系の補正を画素毎の倍率情報のテーブルを用いて補正すると、主走査方向の同じ位置に同じ階調誤差が並ぶため、視覚的に目立ちやすくなる。
[画像形成装置全体の構成]
図1(a)は、複数色のトナーを用いて画像形成を行うデジタルフルカラープリンタ(カラー画像形成装置)の概略断面図である。図1(a)を用いて実施例1の画像形成装置100について説明する。画像形成装置100には色別に画像を形成する4つの画像形成部(画像形成手段)101Y、101M、101C、101Bk(破線部)が備えられている。画像形成部101Y、101M、101C、101Bkはそれぞれ、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナーを用いて画像形成を行う。Y、M、C、Bkは、それぞれイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックを表しており、以下、特定の色について説明する場合を除き、添え字Y、M、C、Bkを省略する。
画像形成部101には感光体である感光ドラム102が備えられている。感光ドラム102の周りには、帯電装置103、露光手段である光走査装置104、現像装置105がそれぞれ設けられている。また、感光ドラム102の周りには、クリーニング装置106が配置されている。感光ドラム102の下方には無端ベルト状の中間転写ベルト107が配置されている。中間転写ベルト107は、駆動ローラ108と従動ローラ109、110とに張架され、画像形成中は図中の矢印B方向(時計回り方向)に回転する。また、中間転写ベルト107(中間転写体)を介して、感光ドラム102に対向する位置には、一次転写装置111が設けられている。また、本実施例の画像形成装置100は、中間転写ベルト107上のトナー像を記録媒体である用紙Sに転写するための二次転写装置112、用紙S上のトナー像を定着するための定着装置113を備える。
画像形成装置100の帯電工程から現像工程までの画像形成プロセスを説明する。各画像形成部101における画像形成プロセスは同一であるため、画像形成部101Yを例にして画像形成プロセスを説明し、画像形成部101M、101C、101Bkにおける画像形成プロセスについては説明を省略する。画像形成部101Yの帯電装置103Yにより、図中矢印方向(反時計回り方向)に回転駆動される感光ドラム102Yを帯電する。帯電された感光ドラム102Yは、光走査装置104Yから出射される一点鎖線で示すレーザ光によって露光される。これにより、回転する感光ドラム102Y上(感光体上)に静電潜像が形成される。感光ドラム102Y上に形成された静電潜像は、現像装置105Yによってイエローのトナー像として現像される。画像形成部101M、101C、101Bkでも、同様の工程が行われる。
転写工程以降の画像形成プロセスについて説明する。転写電圧が印加された一次転写装置111は、画像形成部101の感光ドラム102上に形成されたイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナー像を、中間転写ベルト107に転写する。これにより、中間転写ベルト107上で各色のトナー像が重ね合わされる。即ち、中間転写ベルト107に4色のトナー像が転写される(一次転写)。中間転写ベルト107上に転写された4色のトナー像は、二次転写装置112により、手差し給送カセット114又は給紙カセット115から二次転写部に搬送されてきた用紙S上に転写される(二次転写)。そして、用紙S上の未定着のトナー像は定着装置113で加熱定着され、用紙S上にフルカラー画像が得られる。画像が形成された用紙Sは排紙部116に排紙される。
[感光ドラムと光走査装置]
図1(b)に、感光ドラム102、光走査装置104、及び、光走査装置104の制御部の構成を示す。光走査装置104は、マルチビームレーザ光源(以下、レーザ光源)201と、コリメータレンズ202と、シリンドリカルレンズ203と、偏向手段である回転多面鏡204とを備える。レーザ光源201は、複数の発光素子によりレーザ光(光ビーム)を発生するマルチビームレーザ光源である。コリメータレンズ202は、レーザ光を平行光に整形する。シリンドリカルレンズ203は、コリメータレンズ202を通過したレーザ光を副走査方向へ集光する。なお、本実施例ではレーザ光源201は複数のビームを配列したマルチビーム光源を例にして記載するが、単一の光源を用いた場合も同様に動作させるものとする。レーザ光源201は、マルチビームレーザ駆動回路(以下、単に駆動部)304によって駆動される。回転多面鏡204は、回転動作するモータ部とモータ軸に取り付けられた反射ミラーからなる。本実施例では回転多面鏡204のミラー面は5面であるが、他の面数でもよい。以下、回転多面鏡204の反射ミラーの面を、ミラー面という。回転多面鏡204は、回転多面鏡駆動部(以下、駆動部)305によって駆動される。また、光走査装置104は、種々の情報が格納された記憶手段であるメモリ302を有する。
更に、光走査装置104は、回転多面鏡204によって偏向されたレーザ光を検知し、レーザ光を検知したことに応じて水平同期信号(以下、BD信号)を出力する信号生成手段であるBeam Detector207(以下、BD207)を備える。光走査装置104から出射したレーザ光は、感光ドラム102上を走査する。レーザ光が感光ドラム102の回転軸に対して平行に走査されるように、光走査装置104と感光ドラム102の位置決めがなされている。光走査装置104は、回転多面鏡204のミラー面が感光ドラム102上を一回走査する度に、マルチビームレーザの光ビームのスポットを主走査方向に走査させ、レーザ素子数分の走査ラインを同時に形成する。
次に、光走査装置104の制御部(CPU303)について説明する。CPU303には、画像データを生成する不図示のコントローラから画像データが入力され、BD207、メモリ302、駆動部304、駆動部305が接続されている。
[回転多面鏡の制御]
CPU303は、BD207から出力されるBD信号に基づいて走査ラインの書き出し位置の検知と、BD信号の時間間隔をカウントする。これにより、CPU303は、回転多面鏡204の回転速度を検知し、回転多面鏡204が所定の回転速度となるように駆動部305に加速減速を指示する。駆動部305は、入力された加速減速信号に対応して、回転多面鏡204のモータ部に駆動電流を供給し、モータを駆動する。
[画像データの制御]
また、CPU303は、不図示のコントローラから入力された画像データをPWM信号に変換する。画像データは各画素の濃度を示す多値のビットパターン(例えば、4bit以上の階調データ)である。PWM信号は、この階調データをPWMデータに変換し、変換したPWMデータに基づいて生成される信号である。PWM信号は、階調データを後述する表1に示す変換テーブルなどの変換条件に基づいて得られる複数のビットデータを含むビットパターンである。図2(A)は、CPU303が階調データに基づいてPWM信号を生成する際の流れを説明するブロック図である。コントローラから入力された階調データは、生成手段であるPWM変換部701によりPWMデータ(図2(C)(b)参照)に変換され、PWMデータはパラレル/シリアル変換部702に出力される。そして、PWMデータはパラレル/シリアル変換部702によりシリアル出力されることによってPWM信号(図2(C)(a)参照)として駆動部304に出力される。
BD207から出力されるBD信号毎にリセットされる主走査カウンタ703は、画素毎に主走査方向の位置(x)をカウントし、カウント値をプロファイル演算部707に出力する。演算手段であるプロファイル演算部707は、次のような演算を行い、演算した値を画素サイズ演算部708に出力する。即ち、主走査カウンタ703のカウント値が示す主走査方向の位置(以下、主走査位置という)xに対して、予め設定した関数(後述する式(5))に従い、理想の分割数である画素サイズの理想値Sr(x)を演算して画素サイズ演算部708に出力する。本実施例では、1画素の分割数が24のときの画素サイズを基準の画素サイズの理想値である1として、画素サイズの理想値Sr(x)を決めている。即ち、本実施例では、画素サイズの理想値Sr(x)は、1(=24/24)から1.33・・・(=32/24)の間の値となる。Sr(x)は、式(5)に示す2次式で表される。ただし、本実施例において、主走査方向の1ラインには7200画素が含まれており、中央が3600である。
Figure 0006771917
決定手段である画素サイズ演算部708は、次のような演算を行い、演算した値を変換条件セレクタ706に出力する。即ち、プロファイル演算部707から入力された画素サイズの理想値Sr(x)に応じて、後述するフィードバック制御による演算により求めた画素サイズS(x)を変換条件セレクタ706に出力する。本実施例では、画素サイズS(x)は24〜32の複数の画素サイズS(x)があり、複数の画素サイズS(x)に対応した複数の変換条件1〜N(N=9)(以下、変換条件705ともいう)を対応付ける。例えば、1画素の分割数である画素サイズS(x)が24である場合、変換条件1、画素サイズS(x)が25である場合変換条件2、以降、画素サイズS(x)を+1する毎に、変換条件の番号に+1した変換条件を対応付けている。変換条件705については後述する。
選択手段である変換条件セレクタ706は、画素サイズ演算部708から入力された画素サイズS(x)=24〜32に応じて、それぞれ変換条件1〜Nの中から選択した変換条件705をPWM変換部701に出力する。PWM変換部701は、画素毎の階調に応じて変換条件セレクタ706から画素毎に選択された変換条件705(テーブル)に従い、階調に応じたデータであるビットパターン(図2(C)のPWMデータ)をパラレル/シリアル変換部702に出力する。ビットパターンは、例えば、0と1とで表されたデータである。パラレル/シリアル変換部702は、PWM変換部701から入力されたビットパターンに含まれるビットデータをクロック信号に応じて1ビットずつシリアル出力する。これによりシリアル信号に変換し、当該シリアル信号をPWM信号として駆動部304へ出力する。なお、本実施例において、変換条件705に関する情報は、不図示のハードディスクに格納されている。CPU303は、起動時にハードディスクから読み出した変換条件705をメモリ302にコピーして、画像処理時にはメモリ302にアクセスして高速処理できるよう制御している。
[変換条件]
本実施例の変換条件705とは、1画素の階調データをPWMデータに変換するためのプロファイルであって、そのプロファイルは、テーブル又は関数等で実現できる。変換条件705は、画素サイズ毎に定義されている。表1(a)は画素サイズS(x)が32の場合の変換条件を示している。表1(b)は画素サイズS(x)が24の場合の変換条件を示している。本実施例では、変換条件705は、画素サイズS(x)=24から画素サイズS(x)=32までに対応して変換条件1〜変換条件9を有している構成であるが、この値に限定するものではない。
Figure 0006771917
表1において、左の列は1画素の階調データを示し、右の列の「B」は、左の列の階調データに対応する1画素中を所定の分割数で分割した単位を1単位(以下、分割画素という)としたときの黒で表す分割画素の長さ(幅)を示し、PWM信号のオン幅を示す。なお、1画素を所定の分割数で分割したときに、1画素中の黒で表す分割画素の長さ(幅)を、以下、黒の長さ(幅)といい、白で表す場合にも、同様に白の長さ等という。PWMデータを白→黒→白として表すとき、最初の白の長さをW、黒の長さをB、黒の次の白の長さをW’とする。画素サイズ(分割数)をSとしたとき、Bは表1に示す長さとなり、WはW=INT((S−B)/2)となり、W’はW’=S−B−Wとなるように決定する。ここで、INT()は、引数の整数部を返す関数とする。例えば、画素サイズS(x)が24(S=24)のとき、入力される階調データが6(‘0110’のビットパターン)である場合、PWM変換部701は、表1(b)から黒の長さBを11とする(B=11)。そうすると、黒の前の白の長さWは、W=INT((24−11)/2)=INT(6.5)=6、黒の次の白の長さW’は、W’=(24−11−6)=7となる。即ち、PWM変換部701は、表1(b)に基づいて‘0110’のビットパターンを‘000000111111111110000000’に変換する。
図2(B)は表1の各変換条件(a)(画素サイズS(x)=32(32分割))、(b)(画素サイズS(x)=24(24分割))を階調データとパルス幅(黒の長さB)で表したものである。横軸は階調データ(4ビット16階調)を、縦軸はPWM信号のパルス幅(即ち、黒の長さB)を、それぞれ示している。本実施例では、異なる分割数でも変換条件が近似されるように設定している。本実施例では、画素の中央から黒の領域が成長するようなPWM信号となる(以下、中央成長のPWM信号)例を示している。しかし、例えば、画素の先端から黒の領域が成長するようなPWM信号となる(左成長のPWM信号)ようにしてもよい。左成長のPWM信号では、PWM信号のオン幅を黒、オフ幅を白としたとき、黒の長さをB、白の長さをW、画素サイズSとすると、白の長さWはW=S−Bの式で決定できる。また、黒の領域が画素の後端から成長するようなパターンや、画素の両端から中央に向かって成長するようなパターンでも同様に応用可能である。また、黒の領域の幅(PWM信号のオン幅)だけでなく、画素内の位置などの付属情報を一組のセットにした情報を変換条件として扱ってもよく、この場合も同様に応用可能である。
[変換条件とPWMデータとの関係]
画素サイズと変換条件705から求めたW、B、W’のデータをPWMデータとして出力する例を以下に示す。例えば、連続する画素が画素サイズS(x)=32、24、24、階調データ=10(‘1010’のビットパターン)、1(‘0001’のビットパターン)、5(‘0101’のビットパターン)となっている場合、次のようになる。変換条件セレクタ706は、画素サイズS(x)=32に対応する変換条件9(表1(a))、画素サイズS(x)=24に対応する変換条件1(表1(b))、画素サイズS(x)=24に対応する変換条件1を順に選択する。変換条件セレクタ706は、選択した変換条件9、変換条件1、変換条件1をPWM変換部701に出力する。PWM変換部701は、変換条件セレクタ706から入力された変換条件705に応じて、表1からB、上述した式からW、W’を求め、PWM信号を生成するためのPWMデータをパラレル/シリアル変換部702に出力する。
図2(C)は、白を0、黒を1として表したPWMデータ(ビットパターン)とPWM信号との対応関係を説明する図である。図2(C)(b)は、PWM変換部701からパラレル/シリアル変換部702に出力されるPWMデータを示す。図2(C)(a)は、パラレル/シリアル変換部702がPWMデータをシリアル列に変換して1をハイレベル、0をローレベルとして出力するPWM信号を示す。例えば、1画素目は、画素サイズS(x)が32、階調データが10(‘1010’のビットパターン)である。PWM変換部701は、表1の(a)の階調データ10に対応するB=22を用いて、W=5、W’=5と求め、W、B、W’に対応する0、1からなるPWMデータを出力する。2画素目、3画素目についても、W、B、W’を同様に求めるものとし、説明を省略する。
[ページ処理のフロー]
本実施例のページ処理について、副走査方向の処理を図3(a)で、主走査方向の処理を図3(b)で、それぞれ説明する。まず、図3(a)の副走査方向の処理について説明する。ページ処理が開始されると、ステップ(以下、Sとする)1502でCPU303は、副走査方向のカウンタv_countを初期化する(v_count=0)。S1508でCPU303は、BD207から出力されるBD信号と同期して、ロー・アクティブ(負論理)の信号として生成される主走査同期信号が出力されたか否かを判断する。S1508でCPU303は主走査同期信号が出力されていないと判断した場合、処理をS1508に戻す。S1508でCPU303は、主走査同期信号が出力されたと判断した場合、処理をS1504に進める。S1504でCPU303は、1ライン分の主走査処理を実行する。S1504の主走査処理の詳細は、図3(b)を用いて後述する。S1505でCPU303は、副走査方向のカウンタv_countをインクリメントする(v_count++)。S1506でCPU303は、副走査方向のカウンタv_countを参照し、カウンタ値が所定値に達しているか否か、即ち、1ページ分の副走査方向の処理が終了したか否かを判断する。S1506でCPU303は、副走査方向の処理が終了していないと判断した場合、処理をS1508に戻す。S1506でCPU303は、副走査方向の処理が終了したと判断した場合、ページ処理を終了する。
[主走査方向の処理]
図3(a)のS1504の主走査方向の処理の動作を、図3(b)を用いて説明する。図3(a)のS1504の主走査方向の処理が開始されると、S1402でCPU303は、主走査方向のカウンタh_countを初期化する(h_count=0)。S1403でCPU303は、プロファイル演算部707により画素サイズの理想値Sr(x)(図中、理想プロファイルと記す)を演算する。上述したように、主走査方向のカウンタh_countが示す主走査位置xにおける画素サイズの理想値Sr(x)は、式(5)で表される。例えば、主走査方向のカウンタh_countが1400の場合、式(5)から理想値Sr(1400)は約1.21であり、カウンタh_countが1800の場合、理想値Sr(1800)は1.25である。
S1404でCPU303は、画素サイズ演算部708により画素サイズS(x)を演算する。画素サイズS(x)の演算処理は、後述する。S1405でCPU303は、変換条件セレクタ706により、画素サイズ演算部708から入力された画素サイズS(x)に対応する変換条件705を選択する。例えば、画素サイズS(x)として24が入力された場合、変換条件セレクタ706は、変換条件1を選択する。S1406でCPU303は、変換条件セレクタ706により選択された変換条件に応じて、入力された階調データを、PWM変換部701により図2(C)で説明したようなPWMデータに変換してパラレル/シリアル変換部702に出力する。パラレル/シリアル変換部702は、入力されたPWMデータをPWM信号に変換し出力データを決定する。CPU303は、PWM変換部701により変換されたPWM信号を駆動部304に出力する。
S1407でCPU303は、主走査方向のカウンタh_countをインクリメントする(h_count++)。S1408でCPU303は、主走査方向のカウンタh_countが所定値に達しているか否か、即ち、1ライン分の主走査方向の処理が終了したか否かを判断する。S1408でCPU303は、主走査方向の処理が終了していないと判断した場合、処理をS1403に戻す。S1408でCPU303は、主走査方向の処理が終了したと判断した場合、主走査方向の処理を終了し、処理を図3(a)のS1505に進める。
[画素サイズS(x)の決定処理]
以下、図3(b)のS1404における画素サイズ演算部708の動作を、図4を用いて説明する。画素サイズ演算部708は、画素毎に目標となる画素サイズの理想値である式(5)で表されるSr(x)が入力されると、次のように動作する。画素サイズ演算部708は、主走査方向における前の位置の画素から繰り越された、後述する遅延部806からの出力である量子化誤差を、減算器801により理想値Sr(x)から減算した値Sa(x)を量子化部802に出力する。ここで、現在の画素の主走査位置をx、以前の画素(主走査方向における1つ前の画素)の主走査位置をx−1とする。量子化部802は、式(6)の条件を満たすnを求め、求めたnを画素サイズS(x)として出力する。
Figure 0006771917
閾値テーブル803は、基準となる分割数Dbaseを元に式(6)で用いる閾値を量子化部802と後述する逆量子化部804に出力する。また、逆量子化部804には、量子化部802から画素サイズS(x)も入力されている。例えば、本実施例では、基本となる分割数Dbase=24としている。逆量子化部804は、閾値テーブル803から入力された閾値1/Dbase(=1/24)を、量子化部802から入力された画素サイズS(x)に乗算して逆量子化し(S(x)×1/Dbase)、減算器805に出力する。ここで、画素サイズの理想値Sr(x)は画素サイズS(x)が24のときを1とする値であるのに対して、画素サイズSは1画素の分割数(例えば24)であり、スケールが異なるため、逆量子化部804はスケールをあわせる処理を行っているともいえる。
減算器805は、逆量子化部804から入力された値(S(x)×1/Dbase)から画素サイズの理想値Sr(x)を減じ((S(x)×1/Dbase)−Sr(x))、量子化における誤差の成分(量子化誤差)を遅延部806に出力する。遅延部806は、1画素分だけ遅延して減算器801を介して、次の画素サイズの理想値Sr(x+1)に量子化誤差をフィードバックする。以上のフィードバック処理を繰り返しながら、画素サイズ演算部708は、画素サイズS(x)を画素の分割数に相当する整数として変換条件セレクタ706に出力する。なお、本実施例では、1ライン中の主走査方向における先頭の画素の量子化による誤差は0である。また、本実施例では、1画素毎に1つ前の画素の量子化誤差をフィードバックしているが、2画素毎、3画素毎等に量子化誤差をフィードバックする構成でもよい。更に、1ラインの中で、ランダムな画素数毎にフィードバックする構成でもよい。
画素サイズ演算部708の主走査方向における全体の出力結果を図5(a)に示す。図5(a)の横軸は主走査位置(x)を示し、縦軸は画素サイズ演算部708が各主走査位置xに対応して出力した画素サイズS(x)を示す。図5(a)に示すように、主走査方向の両端部では24分割、中央部では32分割で、フィードバック制御によりそれぞれ2種類の画素サイズを行き来している様子を示す。即ち、主走査方向の両端部では、画素サイズS(x)=24と画素サイズS(x)=25のいずれかが選択され、所定の画素の範囲で、画素サイズの平均値が画素サイズの理想値Sr(x)となるように制御されている。
また、主走査方向の0番目の画素から100番目の画素までの先頭側の画素に対応して画素サイズ演算部708から出力された画素サイズS(x)の出力の変化を図5(b)に示す。図5(b)に示すように、主走査方向の位置0から位置100までの画素については、画素サイズS(x)が24と25を行き来していることがわかる。更に、画素の主走査位置xが大きくなるほど画素サイズS(x)=25が出力される頻度が増えており、言い換えれば画素サイズS(x)=24が出力される頻度が減っており、画素サイズS(x)が24から25へ移行していることもわかる。以上の画素サイズ制御により、減算器805で目標値Sr(x)と量子化したデータを比較して量子化誤差を算出する。そして、減算器801で次の画素の画素サイズS(x)を算出するときに前回までの量子化誤差を組み込むことで、複数の画素で目標の画素サイズに達するように構成している。
本実施例では、理想の倍率情報のプロファイル(画素サイズの理想値Sr(x))から自動演算で画素サイズS(x)を演算することで、プロファイル情報を格納するメモリの容量を最小限にでき、ハードウェア規模の増大を抑えている。本実施例では、プロファイルを表す式(5)の2次曲線の係数a、b、cを記憶するメモリの容量だけで済み、大きな効果を示すものである。
以上、本実施例によれば、fθレンズを用いない又は精度の低いfθレンズを用いる走査光学系等の倍率補正を、ハードウェア規模を増大させることなく実施して、量子化誤差に起因する画質の低下を防止することができる。
[画素サイズ演算部の動作]
実施例2は実施例1と基本的な構成は同様で、画素サイズ演算部708の動作が異なる。なお、実施例1で説明した構成と同じ構成には同じ符号を付し、説明を省略する。本実施例の画素サイズ演算部708の動作を、図6の副走査方向のフローチャートを用いて説明する。図6のS1602、S1608の処理は、図3(a)のS1502、S1508の処理と同じであるため説明を省略する。本実施例では、S1604の主走査方向の処理に先立って、S1603でCPU303は、画素サイズ演算に用いる内部パラメータ、即ち、画素サイズS(x)を演算する際の初期値を決定する。S1604〜S1606の処理は、図3(a)のS1504〜S1506の処理と同様であり、説明を省略する。
本実施例の画素サイズ演算部708の処理を、図7(A)を用いて説明する。画素毎に目標となる画素サイズの理想値Sr(x)が入力されると、画素サイズ演算部708は、主走査同期信号が入力されたタイミングで図6のS1603で説明した画素サイズ演算に用いる初期値を決定する。画素サイズ演算部708は、オフセット生成部808により乱数rand(0≦rand<1)をゲイン部809に出力する。ゲイン部809は、オフセット生成部808から入力された乱数randに、1分割画素に相当する範囲になるよう、上述した1/Dbaseを乗じてrand’(=rand×1/Dbase)とし、加算器807に出力する。この動作によって、rand’は、1分割画素未満の値とされる。加算器807は、目標となる画素サイズの理想値Sr(x)(基準となる値を1とした値)にrand’を加算して(Sr(x)+rand’)、減算器801、減算器805に出力する。このように、本実施例では、1ラインの主走査方向における先頭の画素に対して、1分割画素未満(1単位未満)のオフセットであるrand’を画素サイズの理想値Sr(x)に加算する。
減算器801は、加算器807から入力された値から、以前の画素から繰り越された量子化誤差を減算した値Sa(x)を量子化部802に出力する。量子化部802、閾値テーブル803、逆量子化部804の動作は実施例1と同様である。減算器805は、逆量子化部804から入力された値から、加算器807から入力された値を減算し、量子化による誤差成分を遅延部806に出力する。遅延部806は、1画素分だけ遅延して減算器801を介して、次の加算器807からの出力にフィードバックする。以上のフィードバック処理を繰り返しながら、画素サイズ演算部708は、画素サイズS(x)を画素の分割数に相当する整数として出力する。
[オフセットが出力されるタイミング]
オフセット生成部808の動作を、図7(B)のタイミングチャートにより図6のステップ番号と関連付けて示す。図7(B)(a)は、主走査同期信号を示し、図7(B)(b)は、階調データを示す。図7(B)(c)は、オフセット生成部808から出力される乱数randを示し、図7(B)(d)は図6で説明したフローチャートのステップ番号を示す。主走査同期信号が入力されると(図7(B)(a))、オフセット生成部808は乱数randを生成する(図7(B)(d)S1603)。なお、オフセット生成部808は、それ以外のタイミングでは0を出力する。即ち、1ラインの主走査方向における先頭の画素のときだけrand’がSr(x)に加算され、次以降の画素では0がSr(x)に加算される。そして、各階調データに対して、主走査方向の処理が実行される(図7(B)(c)S1604)。1ラインの主走査処理が終了し、副走査方向のカウンタv_countがインクリメントされて次の1ラインに進むと、オフセット生成部808は新たな乱数randを生成する。図7(B)(c)では、randは乱数なので、1ライン毎に異なる値(0.25、0.75、0.5、・・・)が発生する様子を示している。本実施例では、1ラインの先頭の画素の画素サイズの理想値Sr(x)に1分割画素未満のオフセット(rand’)を加算することで、各ラインで画素サイズS(x)が変化する主走査位置xをずらすことができる。
本実施例の画素サイズ演算部708の主走査方向における全体の出力結果のうち、先頭側の画素サイズの出力の変化を図7(C)に示す。図7(C)は、図5(b)と同様のグラフである。図7(C)において、rand=0の場合のS(x)を◆、rand=0.25の場合のS(x)を■、rand=0.5の場合のS(x)を▲、rand=0.75の場合のS(x)を×の記号で、それぞれプロットしている。本実施例では、画素サイズ演算の初期値の違いにより、画素サイズS(x)の変化位置を相互に異ならせることが可能となり、各ラインの同じ主走査位置で画素サイズS(x)が変化することを避けてモアレを低減できる。また、オフセット生成部808は、1分割画素未満に相当するオフセットを加算しただけなので、近傍の画素同士の画素サイズS(x)の移動平均は、randが異なっても概ね1分割画素に相当するズレの範囲に収まる。なお、本実施例における乱数として、LFSR(Linear Feedback Shift Register)により疑似乱数を生成したが、十分な個数のレジスタを順番に巡回して選択して疑似乱数を生成するなど、他の方法を用いてもよい。
本実施例によれば、画素サイズ演算の初期値に最小限の乱数を加算することで、ライン毎の同じ主走査位置で画素サイズS(x)の副走査方向における変化位置の重なりの頻度を減らし、モアレ等の画質劣化を防止して、高画質な倍率補正を可能とする。なお、以上の実施例では、プロファイル演算部707の画素サイズの理想値Sr(x)を基準として倍率補正している。しかし、電子写真の定着プロセスによる紙の収縮による画像の収縮等、他の要因の倍率補正もプロファイルに合成して含めることで容易に複数の補正ができる。また、以上の実施例では、1画素の最大の分割数を32としたが、DLL(DelayLockedLoop)によるディジタル制御などの技術により更に分割数が多い場合でも同様に実施できる。
また、以上の実施例では、変換条件はPWM信号(又はPWMパターン)のパルス幅に対応付けたが、画素の階調を表す他のパラメータと関連付けてもよい。例えば、画素の階調をレーザ発光強度と対応付ける画像形成装置の場合、画素サイズの違いで累積光量が変動する課題がある。本発明によれば、階調と発光強度を関連付ける特性を画素サイズ毎に切り替えることで、画素毎の階調を制御して画像全体として良好な変換条件を得ることができる。
以上、本実施例によれば、fθレンズを用いない又は精度の低いfθレンズを用いる走査光学系等の倍率補正を、ハードウェア規模を増大させることなく実施して、量子化誤差に起因する画質の低下を防止することができる。
701 PWM変換部
707 プロファイル演算部
708 画素サイズ演算部

Claims (6)

  1. 第1の方向に回転する感光体と、前記感光体上の前記第1の方向に略直交する第2の方向に光ビームを走査して静電潜像を形成する露光手段と、を備える画像形成装置であって、
    入力された画像データの所定の画素を所定の分割数に分割し、前記所定の画素の階調に応じたデータを生成する生成手段と、
    前記所定の画素の前記第2の方向における位置に応じて、前記所定の画素についての理想の分割数を演算する演算手段と、
    前記演算手段により演算された前記理想の分割数に基づいて前記分割数を決定する決定手段と、
    複数の分割数の各々に対応した複数の変換条件に関する情報と、
    前記決定手段により決定された分割数に応じて前記複数の変換条件の中から所定の変換条件に関する情報を選択する選択手段と、
    を備え、
    前記決定手段は、前記所定の画素よりも前記第2の方向における前の位置の画素について前記演算手段により演算された理想の分割数と前記決定手段により決定された分割数との誤差を、前記所定の画素についての分割数を決定する際にフィードバックし、
    前記生成手段は、前記選択手段により選択された前記所定の変換条件に関する情報を用いて、前記所定の画素の階調に応じたデータを生成することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記露光手段は、光ビームを照射する光源と、前記光源を駆動する駆動部と、を有し、
    前記階調に応じたデータは、前記駆動部を駆動するためのPWM信号を生成するためのビットパターンであり、
    前記変換条件に関する情報は、階調と前記PWM信号のパルス幅を対応付けた情報であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記決定手段は、前記第2の方向における先頭の画素の分割数を決定する際には、前記先頭の画素について、前記演算手段により演算された理想の分割数に、基準となる分割数で画素を分割した際の1単位未満のオフセットを加算することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記決定手段は、乱数を用いて前記オフセットを求めることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記露光手段は、前記光源から照射された光ビームを偏向する偏向手段を備え、
    前記偏向手段から偏向された光ビームはそのまま前記感光体上を走査することを特徴とする請求項2から請求項4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記露光手段は、前記光源から照射された光ビームを偏向する偏向手段と、前記偏向手段から偏向された光ビームの光学補正を行い、光ビームを前記感光体に導くfθレンズと、を有することを特徴とする請求項2から請求項4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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