JP2015011237A - 光走査装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の発光素子を備える光走査装置で、2つの発光素子からそれぞれ出射された光ビームの間隔を測定する際の測定誤差を抑え、各発光素子についての画像の書き出し位置の補正精度を向上させる技術を提供する。【解決手段】本発明の光走査装置は、第1及び第2の発光素子からそれぞれ出射された第1及び第2のレーザ光がBDセンサに順に入射するよう光源を制御し、BDセンサから出力される、第1及び第2のレーザ光のそれぞれに対応する2つのBD信号の時間間隔を測定する。当該測定を行う際、光走査装置は、第1及び第2の光ビームの光量を、APCによりそれぞれ予め定められた光量に制御する。【選択図】図5A

Description

本発明は、電子写真方式の画像形成装置で使用可能な光走査装置、及び画像形成装置に関するものである。
従来、光源から出射された光ビームを回転多面鏡によって偏向するとともに、偏向した光ビームによって感光体を走査することで、感光体上に静電潜像を形成する画像形成装置が知られている。このような画像形成装置は、回転多面鏡によって偏向された光ビームを検出するための光学センサ(ビーム検出(BD)センサ)を備えており、当該光学センサは、光ビームを検出すると同期信号を生成する。画像形成装置は、光学センサによって生成される同期信号を基準として定めたタイミングに、光源から光ビームを出射させることで、光ビームが感光体上を走査する方向(主走査方向)における静電潜像(画像)の書き出し位置を一定とする。
また、画像形成速度の高速化及び画像の高解像度化を実現するために、感光体上でそれぞれ異なるラインを並列に走査する複数の光ビームを出射する複数の発光素子を光源として備える画像形成装置が知られている。このような画像形成装置では、複数の光ビームで複数のラインを同時に走査することで画像形成速度の高速化を実現するとともに、副走査方向におけるライン間の間隔を調整することによって、画像の高解像度化を実現する。
図7(a)は、このような画像形成装置が備える光源の一例を示しており、当該光源には、複数の発光素子(LD1〜LDN)がX軸及びY軸を含む平面(XY平面)に一列に配置されている。なお、X軸方向は主走査方向に対応し、Y軸方向は感光体の回転方向(副走査方向)に対応している。このような画像形成装置では、工場における組立工程において、図7(a)に示すようにXY平面内で矢印方向に光源を回転させることで、Y軸方向の発光素子の間隔を調整する。これにより、各発光素子から出射された光ビームによる、感光体上の走査ラインの副走査方向における間隔(露光位置の間隔)が、所定の解像度に対応する間隔となるように調整可能である。
図7(a)に示す矢印方向に光源を回転させると、Y軸方向における発光素子の間隔が変化するとともに、X軸方向における発光素子の間隔も変化する。これにより、図7(b)に示すように、各発光素子から出射された光ビームは、感光体上で、主走査方向においてそれぞれ異なる位置S1〜SNに結像する。このため、図7(a)に示すような光源を備える画像形成装置では、各発光素子から出射された光ビームによって形成される静電潜像の主走査方向における書き出し位置を一致させる必要がある。そこで、画像形成装置は、特定の発光素子から光ビームを出射させるとともに、その光ビームを検出した光学センサが生成した同期信号を基準として、静電潜像の書き出し位置が一致するように、発光素子ごとの光ビームの出射タイミングを決定する。更に、画像形成装置は、発光素子ごとに決定した出射タイミングに、各発光素子から光ビームを出射させる。
上述の組立工程において、画像の解像度を所定の解像度に調整するための、光源の回転角度は、画像形成装置内の光源の設置状態と、レンズ及びミラー等の光学部材の光学特性とに依存して変化する。このため、画像形成装置ごとに光源の回転角度の調整量が異なることがある。即ち、回転調整後の光源における、X軸方向の発光素子の間隔が、複数の画像形成装置間で一致しないことがある。ここで、光学センサによって生成される同期信号を基準とした発光素子ごとの光ビームの出射タイミングを、全ての画像形成装置について同一のタイミングに設定すると、主走査方向における静電潜像の書き出し位置が発光素子間でずれるおそれがある。
特許文献1には、上述のように組立工程における光源の取り付け誤差によって生じる、主走査方向の静電潜像の書き出し位置のずれを抑えるための技術が開示されている。特許文献1に開示された画像形成装置は、第1の発光素子及び第2の発光素子のそれぞれから出射される光ビームを光学センサ(BDセンサ)で検出して、複数の水平同期信号を生成する。更に、画像形成装置は、生成した複数の水平同期信号の生成タイミング差に基づいて、第1の発光素子の光ビームの出射タイミングに対する、第2の発光素子の光ビームの相対的な出射タイミングを設定する。これにより、組立工程における光源の取り付け誤差を補償して、発光素子間の静電潜像の書き出し位置のずれを抑えている。
特開2008−89695号公報
しかし、上述のようにBDセンサによって複数の光ビームの検出時間間隔(即ち、ビーム間隔)を測定する方法では、以下のような課題がある。一般に、BDセンサに光ビームが入射した際のBDセンサの応答速度は、入射光量に応じて変化する。このため、BDセンサへの入射光量が変化すると、BDセンサによって生成されるパルス(BD信号)の時間間隔(ビーム間隔)の測定結果が変化して、測定誤差が生じるおそれがある。
ここで、図8は、BDセンサに入射する光ビームの光量が変化した場合の、BDセンサによって生成されるパルスの時間間隔の変化の一例を示す図である。図8では、発光素子1及びN(LD1及びLDN)によって出射された光ビームが、BDセンサに一定の光量801で入射した場合にBDセンサによって生成されるパルスの時間間隔は、時間間隔811として測定されるものとする。
図8に示すように、発光素子N(LDN)によって出射され、BDセンサに入射する光ビームの光量が、光量801から光量802に変化すると、BDセンサによって生成されるパルスの時間間隔の測定結果は、時間間隔811から時間間隔812に変化する。これは、BDセンサによって生成されるパルスの立ち上がり速度及び立ち下がり速度(即ち、BDセンサの応答速度)が、BDセンサに入射する光ビームの光量に依存するためである。このようなBDセンサへの入射光量の変化は、例えば、画像形成装置の濃度調整動作等の光量調整動作に起因して発生しうる。図8に示すように、BDセンサに入射する光ビームの光量が変化すると、BDセンサによって生成されるパルスの時間間隔の測定結果に誤差が生じる結果、各発光素子のレーザ出射タイミングの制御を適切に行うことができなくなる。
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものである。本発明は、複数の発光素子を備える光走査装置で、2つの発光素子からそれぞれ出射された光ビームの間隔を測定する際の測定誤差を抑え、各発光素子についての画像の書き出し位置の補正精度を向上させる技術を提供することを目的としている。
本発明は、例えば、光走査装置として実現できる。本発明の一態様の係る光走査装置は、複数の光ビームが感光体を走査するように前記複数の光ビームを偏向する光走査装置であって、それぞれが光ビームを出射する複数の発光素子を含む光源と、前記複数の発光素子のそれぞれから出射される光ビームの光量を制御する光量制御手段と、偏向された前記複数の光ビームの走査路上に設けられ、光ビームが入射することによって、当該光ビームを検出したことを示す検出信号を出力する検出手段と、前記複数の発光素子のうちの第1及び第2の発光素子からそれぞれ出射された第1及び第2の光ビームが前記検出手段に順に入射するよう前記光源を制御し、前記検出手段から出力される前記第1及び第2の光ビームそれぞれに対応する検出信号の時間間隔を測定する測定手段と、前記測定手段によって測定された時間間隔に応じて、前記複数の発光素子のそれぞれの光ビームの出射タイミングを制御する制御手段とを備え、前記光量制御手段は、前記検出手段に入射させる前記第1及び第2の光ビームの光量を、それぞれ予め定められた光量に制御することを特徴とする。
本発明は、例えば、画像形成装置として実現できる。本発明の一態様の係る画像形成装置は、感光体と、前記感光体を帯電させる帯電手段と、複数の光ビームの走査によって前記感光体に形成された静電潜像を現像して、記録媒体に転写すべき画像を前記感光体に形成する現像手段と、それぞれが光ビームを出射する複数の発光素子を含む光源と、前記複数の発光素子のそれぞれから出射される光ビームの光量を制御する光量制御手段と、偏向された前記複数の光ビームの走査路上に設けられ、光ビームが入射することによって、当該光ビームを検出したことを示す検出信号を出力する検出手段と、前記複数の発光素子のうちの第1及び第2の発光素子からそれぞれ出射された第1及び第2の光ビームが前記検出手段に順に入射するよう前記光源を制御し、前記検出手段から出力される前記第1及び第2の光ビームそれぞれに対応する検出信号の時間間隔を測定する測定手段と、前記測定手段によって測定された時間間隔に応じて、前記複数の発光素子のそれぞれの光ビームの出射タイミングを制御する制御手段とを備え、前記光量制御手段は、前記検出手段に入射させる前記第1及び第2の光ビームの光量を、それぞれ予め定められた光量に制御することを特徴とする。
本発明によれば、光走査装置で、複数の発光素子を備える光走査装置で、2つの発光素子からそれぞれ出射された光ビームの間隔を測定する際の測定誤差を抑え、各発光素子についての画像の書き出し位置の補正精度を向上させる技術を提供できる。
本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置の概略的な断面図。 第1の実施形態に係る、感光ドラムの表面を光ビームで走査する光走査装置104の構成を示す図。 第1の実施形態に係る、感光ドラムの表面を光ビームで走査する光走査装置104の構成の変形例を示す図。 第1の実施形態に係る、光源及びBDセンサの概略的な構成と、光源から出射されたレーザ光による感光ドラム及びBDセンサ上の走査位置とを示す図。 第1の実施形態に係る画像形成装置の制御構成を示すブロック図。 第1の実施形態に係る光走査装置の動作のタイミングを示すタイミングチャート。 第1の実施形態に係る光走査装置の動作のタイミングを示すタイミングチャート。 第1の実施形態に係る画像形成装置で実行される画像形成処理の手順を示すフローチャート。 S604(図6A)及びS1004(図10)で実行されるレーザ出射タイミング制御の手順を示すフローチャート。 光源の構成例と、当該光源から出射されたレーザ光による感光ドラム上の走査位置の変化例とを示す図。 BDセンサの受光光量とBDセンサから出力されるBD信号の時間間隔との関係の一例を示す図。 第1の実施形態に係る、ビーム出射タイミング制御用の基準値及びタイミング値の一例を示す図。 本発明の第2の実施形態に係る画像形成装置で実行される画像形成処理の手順を示すフローチャート。 第2の実施形態に係る光走査装置の動作のタイミングを示すタイミングチャート。 他の実施形態に係る光走査装置における、BDセンサの受光光量とBDセンサから出力されるBD信号の時間間隔との関係の一例を示す図。
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものでなく、また実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須のものとは限らない。
以下では、本発明の第1及び第2の実施形態として、複数色のトナー(現像剤)を用いてマルチカラー(フルカラー)画像を形成する画像形成装置及び当該画像形成装置に備えられる光走査装置に本発明を適用した場合を例に説明する。ただし、本発明は、単色(例えばブラック色)のトナーのみを用いてモノカラー画像を形成する画像形成装置及び当該画像形成装置に備えられる光走査装置に対しても適用可能である。
[第1の実施形態]
<画像形成装置のハードウェア構成>
まず、図1を参照して、本実施例に係る画像形成装置100の構成について説明する。画像形成装置100は、イエロー(Y)色、マゼンタ(M)色、シアン(C)色、及びブラック(Bk)色のトナーをそれぞれ用いて画像(トナー像)を形成する4つの画像形成部101Y、101M、101C、101Bkを備えている。
画像形成部101Y、101M、101C、101Bkは、感光ドラム(感光体)102Y、102M、102C、102Bkをそれぞれ備えている。感光ドラム102Y、102M、102C、102Bkの周りには、帯電部103Y、103M、103C、103Bk、光走査装置104Y、104M、104C、104Bk、及び現像部105Y、105M、105C、105Bkがそれぞれ配置されている。感光ドラム102Y、102M、102C、102Bkの周りには、更に、ドラムクリーニング部106Y、106M、106C、106Bkがそれぞれ配置されている。
感光ドラム102Y、102M、102C、102Bkの下方には、無端ベルト状の中間転写ベルト(中間転写体)107が配置されている。中間転写ベルト107は、駆動ローラ108と、従動ローラ109及び110とに掛け渡されている。画像形成中には、図1に示す矢印Aの方向への駆動ローラ108の回転に伴って、中間転写ベルト107の周面は、矢印Bの方向へ移動する。中間転写ベルト107を介して感光ドラム102Y、102M、102C、102Bkに対向する位置には、一次転写部111Y、111M、111C、111Bkが配置されている。画像形成装置100は、中間転写ベルト107上に形成されたトナー像を記録媒体S上に転写するための二次転写部112と、記録媒体S上に転写されたトナー像を当該記録媒体Sに定着させるための定着部113とを更に備えている。
次に、上述の構成を有する画像形成装置100における、帯電プロセスから現像プロセスまでの画像形成プロセスについて説明する。なお、画像形成部101Y、101M、101C、101Bkのそれぞれで実行される画像形成プロセスは同様である。このため、以下では、画像形成部101Yにおける画像形成プロセスを例にして説明し、画像形成部101M、101C、101Bkにおける画像形成プロセスについては説明を省略する。
まず、画像形成部101Yの帯電部103Yが、回転駆動される感光ドラム102Yの表面を帯電させる。光走査装置104Yは、複数のレーザ光(光ビーム)を出射して、帯電した感光ドラム102Yの表面を当該複数のレーザ光で走査することで、感光ドラム102Yの表面を露光する。これにより、回転する感光ドラム102Y上に静電潜像が形成される。感光ドラム102Y上に形成された静電潜像は、現像部105Yによって、Y色のトナーで現像される。その結果、感光ドラム102Y上にY色のトナー像が形成される。また、画像形成部101M、101C、101Bkでは、画像形成部101Yと同様のプロセスで、感光ドラム102M、102C、102Bk上にM色、C色、Bk色のトナー像がそれぞれ形成される。
以下、転写プロセス以降の画像形成プロセスについて説明する。転写プロセスでは、まず、一次転写部111Y、111M、111C、111Bkが中間転写ベルト107に転写バイアスをそれぞれ印加する。これにより、感光ドラム102Y、102M、102C、102Bk上に形成された4色(Y色、M色、C色、Bk色)のトナー像が、それぞれ中間転写ベルト107に重ね合わせて転写される。
中間転写ベルト107上に重ね合わせて形成された、4色のトナーから成るトナー像は、中間転写ベルト107の周面の移動に伴って、二次転写部112と中間転写ベルト107との間の二次転写ニップ部へ搬送される。中間転写ベルト107上に形成されたトナー像が二次転写ニップ部に搬送されるタイミングに合わせて、手差し給送カセット114または給紙カセット115から記録媒体Sが二次転写ニップ部へ搬送される。二次転写ニップ部では、中間転写ベルト107上に形成されているトナー像が、二次転写部112によって印加される転写バイアスの作用によって、記録媒体S上に転写される(二次転写)。
その後、記録媒体S上に形成されたトナー像は、定着部113で加熱されることで記録媒体Sに定着する。このようにしてマルチカラー(フルカラー)画像が形成された記録媒体Sは、排紙部116へ排紙される。
なお、中間転写ベルト107へのトナー像の転写が終了した後、感光ドラム102Y、102M、102C、102Bkに残留するトナーが、ドラムクリーニング部106Y、106M、106C、106Bkによってそれぞれ除去される。このようにして一連の画像形成プロセスが終了すると、次の記録媒体Sに対する画像形成プロセスが続けて開始される。
画像形成装置100は、形成する画像の濃度特性を一定に保つために、濃度調整動作を行う。中間転写ベルト107に対向する位置には、中間転写ベルト107に形成されたトナー像の濃度を検出するための濃度検出センサ120が設けられている。画像形成装置100は、濃度検出センサ120を用いた所定の濃度調整動作によって、中間転写ベルト107上に形成された各色のトナー像の濃度を検出する。光走査装置104Y、104M、104C、104Bkは、濃度検出センサ120によって検出される各色のトナー像の濃度が所定値となるように、光源から出射する光ビームの光量を調整することで、形成される画像の濃度特性を一定に保つ。なお、このような濃度特性の調整のための光ビームの光量の調整は、後述する自動光量制御(APC)で使用する光量目標値(目標光量)を調整することによって実現される。
<光走査装置のハードウェア構成>
次に、図2A、図3及び図7を参照して、光走査装置104Y、104M、104C、104Bkの構成を説明する。なお、画像形成部101Y、101M、101C、101Bkの構成は同一であるため、以下では、添え字Y、M、C、Bkを省略した表記を行う場合がある。例えば、感光ドラム102と表記した場合、感光ドラム102Y、102M、102C、102Bkのそれぞれを表し、光走査装置104と表記した場合、光走査装置104Y、104M、104C、104Bkのそれぞれを表すものとする。
図2Aは、光走査装置104の構成を示す図である。光走査装置104は、レーザ光源201と、各種の光学部材202〜206(コリメータレンズ202、シリンドリカルレンズ203、ポリゴンミラー(回転多面鏡)204、fθレンズ205及び206)とを備える。レーザ光源(以下、単に「光源」と称する。)201は、駆動電流に応じた光量のレーザ光(光ビーム)を発生させて出力(出射)する。コリメータレンズ202は、光源201から出射されたレーザ光を、平行光に整形する。シリンドリカルレンズ203は、コリメータレンズ202を通過したレーザ光を、副走査方向(感光ドラム102の回転方向に対応する方向)へ集光する。
シリンドリカルレンズ203を通過したレーザ光は、ポリゴンミラー204が備える複数の反射面のうちのいずれかの反射面に入射する。ポリゴンミラー204は、入射したレーザ光が連続的な角度で偏向されるように、回転しながら各反射面でレーザ光を反射させる。ポリゴンミラー204によって偏向されたレーザ光は、fθレンズ205、206に順に入射する。fθレンズ(走査レンズ)205、206を通過することで、レーザ光は、感光ドラム102の表面を等速で走査する走査光となる。
光走査装置104は、ポリゴンミラー204によって偏向されたレーザ光の走査路上に、レーザ光を検出するための光学センサとして、ビーム検出(BD)センサ207を更に備える。即ち、BDセンサ207は、複数のレーザ光(光ビーム)が感光ドラム102の表面を走査する際の走査路上に設けられている。BDセンサ207は、ポリゴンミラー204によって偏向されたレーザ光が入射すると、レーザ光を検出したことを示す検出信号(BD信号)を、(水平)同期信号として出力する。後述するように、BDセンサ207から出力される同期信号を基準として、画像データに基づく各発光素子(LD1〜LDN)の点灯タイミングが制御される。
次に、図3を参照して、光源201の構成と、光源201から出射されたレーザ光による感光ドラム102及びBDセンサ207上の走査位置とについて説明する。
まず、図3(a)は、光源201の拡大図であり、図3(b)は、光源201から出射されたレーザ光による感光ドラム102上の走査位置を示す図である。光源201は、それぞれがレーザ光を出射(出力)するN個の発光素子(LD1〜LDN)を備える。光源201のn番目(nは1〜Nの整数)の発光素子n(LDn)は、レーザ光Lnを出射する。図3(a)のX軸方向は、ポリゴンミラー204によって偏向された各レーザ光が感光ドラム102上を走査する方向(主走査方向)に対応する方向である。また、Y軸方向は、主走査方向に直交する方向であり、感光ドラム102の回転方向(副走査方向)に対応する方向である。
図3(b)に示すように、発光素子1〜Nからそれぞれ出射されたレーザ光L1〜LNは、感光ドラム102上で、副走査方向においてそれぞれ異なる位置S1〜SNに、スポット状に結像する。これにより、レーザ光L1〜LNは、感光ドラム102上で、副走査方向において隣接する複数の主走査ラインを並列に走査する。また、発光素子1〜Nが、光源201内で図3(a)に示すようにアレイ状に配置されていることに起因して、レーザ光L1〜LNは、図3(b)に示すように、感光ドラム102上で、主走査方向においてもそれぞれ異なる位置に結像する。なお、図3(a)では、N個の発光素子(LD1〜LDN)は、光源201において直線状に(1次元に)一列に配置されているが、2次元に配置されていてもよい。
図3(a)に示すD1は、X軸方向における、発光素子1(LD1)と発光素子N(LDN)との間隔(距離)を表す。本実施形態では、発光素子1及びNは、光源201において直線状に一列に配置された複数の発光素子のうち、両端に配置された発光素子である。発光素子Nは、X軸方向において発光素子1から最も離れている。このため、図3(b)に示すように、感光ドラム102上で、複数のレーザ光のうち、レーザ光LNの結像位置SNは、レーザ光L1の結像位置S1から、主走査方向において最も離れた位置となる。
図3(a)に示すD2は、Y軸方向における、発光素子1(LD1)と発光素子N(LDN)との間隔(距離)を表す。複数の発光素子のうち、発光素子Nは、Y軸方向において発光素子1から最も離れている。このため、図3(b)に示すように、感光ドラム102上で、複数のレーザ光のうち、レーザ光LNの結像位置SNは、レーザ光L1の結像位置S1から、副走査方向において最も離れた位置となる。
Y軸方向(副走査方向)の発光素子間隔Ps=D2/N−1は、画像形成装置100が形成する画像の解像度に対応する間隔である。Psは、感光ドラム102上で副走査方向に隣接する結像位置Snの間隔が、所定の解像度に対応する間隔となるよう、画像形成装置100の組立工程において光源201を(図7(a)に示したように)回転調整することによって設定される値である。また、X軸方向(主走査方向)の発光素子間隔Pm=D1/N−1は、Y軸方向の発光素子間隔Psに依存して一意に定まる値である。
BDセンサ207によって同期信号(BD信号)が生成及び出力されたタイミングを基準とした、各発光素子(LDn)からレーザ光を出射させるタイミングは、発光素子ごとに、組立工程において所定の治具を用いて設定される。設定された発光素子ごとのタイミングは、画像形成装置100の工場出荷時に、初期値としてメモリ406(図4)に格納される。このようにして設定される、各発光素子(LDn)からレーザ光を出射させるタイミングの初期値には、Pmに対応した値が設定される。
次に、図3(c)は、BDセンサ207の概略的な構成と、光源201から出射されたレーザ光によるBDセンサ207上の走査位置とを示す図である。BDセンサ207は、光電変換素子が平面状に配置された受光面207aを備える。受光面207aにレーザ光が入射すると、BDセンサ207は、レーザ光を検出したことを示すBD信号(同期信号)を生成して出力する。本実施形態の光走査装置104は、発光素子1及びN(LD1及びLDN)から出射されたレーザ光L1及びLNをBDセンサ207に順に入射させることによって、それぞれのレーザ光に対応する(2つの)BD信号を、BDセンサ207から順に出力させる。なお、本実施形態では、発光素子1及びN(LD1及びLDN)は、それぞれ第1の発光素子及び第2の発光素子の一例であり、レーザ光L1及びLNは、それぞれ第1の光ビーム及び第2の光ビームの一例である。
図3(c)では、受光面207aの主走査方向の幅、及び副走査方向に対応する方向の幅を、それぞれD3及びD4として表している。本実施形態では、発光素子1及びN(LD1及びLDN)からそれぞれ出射されたレーザ光L1及びLNは、図3(c)に示すようにBDセンサ207の受光面207aを走査する。このため、レーザ光L1及びLNがいずれも受光面207aに入射可能となるよう、幅D4は、D4>D2×αを満たす値に定められている。ただし、αは、各種レンズを通過したレーザ光L1及びLNの間隔についての副走査方向の変動率である。また、発光素子1及びN(LD1及びLDN)を同時に点灯させた場合であっても、レーザ光L1及びLNが同時に受光面207aに入射しないよう、幅D3は、D3<D1×βを満たす値に定められている。ただし、βは、各種レンズを通過したレーザ光L1及びLNの間隔についての主走査方向の変動率である。
<画像形成装置の制御構成>
図4は、本実施形態に係る画像形成装置100の制御構成を示すブロック図である。画像形成装置100は、制御構成として、CPU401、レーザドライバ403、クロック(CLK)信号生成部404、画像処理部405、メモリ406、及びモータ407を備える。なお、本実施形態では、図4に示すレーザドライバ403、光源201及びBDセンサ207は、光走査装置104に備わっているものとする。
CPU401は、内部にカウンタ402を備え、メモリ406に格納された制御プログラムを実行することで、画像形成装置100全体を制御する。CLK信号生成部404は、所定周波数のクロック信号(CLK信号)を生成し、生成したCLK信号をCPU401及びレーザドライバ403に出力する。CPU401は、カウンタ402によって、CLK信号生成部404から入力されるCLK信号をカウントするとともに、当該CLK信号に同期して、レーザドライバ403及びモータ407に制御信号を送信する。
モータ407は、ポリゴンミラー204を回転駆動させるポリゴンモータである。モータ407は、回転速度に比例した周波数信号を発生させる周波数発電機(FG:Frequency Generator)方式を採用した速度センサ(図示せず)を備える。モータ407は、ポリゴンミラー204の回転速度に応じた周波数のFG信号を速度センサによって発生させ、CPU401に出力する。CPU401は、モータ407から入力されるFG信号の発生周期を、カウンタ402のカウント値に基づいて測定する。測定したFG信号の発生周期が所定の周期に達すると、CPU401は、ポリゴンミラー204の回転速度が所定の速度に達したと判定する。
BDセンサ207は、レーザ光の検出に応じてBD信号を生成し、生成したBD信号をCPU401及びレーザドライバ403に出力する。CPU401は、BDセンサ207から入力されるBD信号に基づいて、発光素子1〜N(LD1〜LDN)からのレーザ光の出射タイミングを制御するための制御信号を生成し、生成した制御信号をレーザドライバ403に送信する。レーザドライバ403は、画像処理部405から入力される画像形成用の画像データに基づく(即ち、画像データに応じて変調した)駆動電流を、CPU401から送信される制御信号に基づくタイミングに、各発光素子に供給する。これにより、レーザドライバ403は、駆動電流に応じた光量のレーザ光を各発光素子から出射させる。
また、CPU401は、レーザドライバ403に対して、発光素子1〜N(LD1〜LDN)の光量目標値を指定するとともに、入力されるBD信号に基づくタイミングに、各発光素子についてのAPCの実行を指示する。ここでAPCとは、レーザドライバ403が、発光素子1〜Nからそれぞれ出射されるレーザ光の光量を光量目標値に等しい光量に制御する動作である。レーザドライバ403は、発光素子1〜Nと同一のパッケージに内蔵されたPD(フォトダイオード)によって検出される各発光素子の光量が光量目標値と一致するように、各発光素子に供給する駆動電流の大きさを調整することで、APCを実行する。このように、レーザドライバ403は、複数の発光素子のそれぞれから出射されるレーザ光(光ビーム)の光量を制御する光量制御手段の一例である。
なお、レーザドライバ403は、CPU401によって指定された期間にAPCを実行する。また、本実施形態では、APCで使用する光量目標値は、中間転写ベルト107上に形成されるトナー像の検出に基づく濃度調整動作によって設定される。
<複数の発光素子を備える光走査装置による光走査>
上述のように、図7(a)に示すような複数の発光素子を備える画像形成装置では、各発光素子から出射されるレーザ光L1〜LNは、感光ドラム102上で、主走査方向において異なる位置S1〜SNに結像する。したがって、複数の発光素子について主走査方向の静電潜像(画像)の書き出し位置を一致させる必要がある。このような画像形成装置では、例えば、特定の発光素子から出射されたレーザ光に基づいて生成した1つのBD信号を生成するとともに、当該BD信号を基準として、各発光素子の相対的なレーザ出射タイミングを、予め定めた固定の設定値を用いて制御する。このような、1つのBD信号に基づくレーザ出射タイミング制御では、画像形成中に、結像位置S1〜SNの相対的な位置関係が常に一定である限り、画像の書き出し位置を一致させることが可能である。
しかし、各発光素子がレーザ光を出射すると、発光素子自体の温度の上昇に伴って、各発光素子から出力されるレーザ光の波長が変化する。また、ポリゴンミラー204を回転させる際にモータ407から発生する熱によって、光走査装置104全体の温度が上昇し、走査レンズ205、206等の光学特性(屈折率等)が変化する。これにより、各発光素子から出射されたレーザ光の光路が変化する。図7(c)は、各発光素子から出射されたレーザ光の光路が変化することで、各レーザ光の結像位置S1〜SNが、図7(b)に示す位置からずれた様子を示している。このように、結像位置S1〜SNの相対的な位置関係が変化した場合、上述の1つのBD信号に基づくレーザ出射タイミング制御では、各レーザ光によって形成される静電潜像の主走査方向の書き出し位置が一致させることができない。
そこで、本実施形態に係る画像形成装置100(光走査装置104)は、複数の発光素子(LD1〜LDN)のうち、2つの発光素子からそれぞれ出射されるレーザ光に基づいて2つのBD信号を生成し、それらをレーザ出射タイミングの制御に使用する。具体的には、画像形成装置100は、発光素子1及びN(LD1及びLDN)から出射されたレーザ光をBDセンサ207で検出させることで、2つのBD信号を生成させる。更に、画像形成装置100は、BDセンサ207による2つのBD信号の生成タイミングの差(即ち、レーザ光の検出タイミングの差)に基づいて、複数の発光素子のレーザ出射タイミングを制御する。
ここで、BDセンサ207は、図8に示したように、入射するレーザ光の光量に応じて、その応答速度が変化する。このため、BDセンサ207に入射するレーザ光の光量が変化すると、上述のように、BDセンサによって生成されるパルス(BD信号)の時間間隔(BD信号の生成タイミングの差)の測定結果に誤差が生じる。その結果、各発光素子のレーザ出射タイミングの制御を適切に行うことができなくなる。
このような課題に対処するため、本実施形態に係る画像形成装置100は、2つの(第1及び第2の)発光素子を用いた2つのBD信号の時間間隔の測定を行う際には、それら2つの発光素子の光量を、予め定められた光量に制御した上で、測定を実行する。具体的には、CPU401は、第1及び第2の発光素子からそれぞれ出射された第1及び第2のレーザ光がBDセンサ207に順に入射するよう、光源201を制御する。更に、CPU401は、BDセンサ207から出力される、第1及び第2のレーザ光のそれぞれに対応する2つのBD信号の時間間隔を測定する。当該測定を行う際、CPU401(レーザドライバ403)は、第1及び第2の光ビームの光量を、APCによりそれぞれ予め定められた光量に制御する。これにより、2つのBD信号の時間間隔の測定の際に、測定に用いる2つの発光素子の光量を安定化させ、上述のような測定誤差を抑えることを可能にする。
<2つのBD信号に基づくレーザ出射タイミング制御>
次に、本実施形態に係る、複数(N個)の発光素子(LD1〜LDN)の、2つのBD信号に基づくレーザ出射タイミング制御について、より詳しく説明する。
本実施形態では、CPU401は、所定の期間が到来すると、発光素子1及びNから出射されるレーザ光に基づいて生成される2つのBD信号(パルス)の時間間隔を測定する。なお、BD信号の時間間隔は、発光素子1及びNからそれぞれ出射されたレーザ光による感光ドラム102の表面の走査の、主走査方向における時間間隔(ビーム間隔)に対応する。ビーム間隔の測定は、定期的(例えば、100ページの画像形成ごと)に実行されればよい。ビーム間隔の測定を行う期間(ビーム間隔測定期間)では、測定の実行開始前に、測定に用いる発光素子(本実施形態では発光素子1及びN)についてAPCを実行する。
具体的には、ビーム間隔測定期間が到来すると、ビーム間隔の測定用のレーザ光(第1及び第2の光ビーム)が発光素子1及びNから出射される前に、発光素子1及びNによって出射されるレーザ光の光量を予め定められた光量に制御するためのAPCを実行する。このAPCは、CPU401の制御下で、レーザドライバ403によって実行される。なお、本実施形態では、ビーム間隔測定期間において発光素子1及びNがそれぞれ出射するレーザ光の光量は、上述の濃度調整動作によって予め設定された光量目標値に等しい光量に制御される。これにより、発光素子1及びNが出射するレーザ光の光量が時間とともに変化したとしても、ビーム間隔測定の際には、それらの光量を、光量目標値に等しい一定の光量に安定化させることが可能であり、測定誤差を抑えられる。
CPU401は、ビーム間隔測定期間(以下、単に「測定期間」とも称する。)における測定が終了すると、所定の期間内(例えば、次にビーム間隔の測定を行うまでの期間内)、その測定結果に基づいて各発光素子のビーム出射タイミングを制御(補正)する。なお、ビーム間隔の測定を行わない、測定期間以外の期間である非ビーム間隔測定期間(以下、「非測定期間」とも称する。)では、光源201が備える複数の発光素子のそれぞれについて、画像形成のために、順次APCを実行する。
図5A及び図5Bは、本実施形態に係る光走査装置104の動作のタイミングを示すタイミングチャートである。これらの図では、CLK信号511と、BDセンサ207の出力信号512と、発光素子1、2、3及びNによってそれぞれ出射されるレーザ光の光量513〜516とを示している。また、図5A及び図5Bはそれぞれ、測定期間及び非測定期間における、発光素子1〜Nによるレーザ光の出射タイミングと、BDセンサ207によるBD信号の出力タイミングとを示している。なお、図5Aに示す2つの測定期間1及び2はそれぞれ、感光ドラム102の表面に静電潜像を形成する際の、複数の発光素子のそれぞれがレーザ光(光ビーム)を出射する出射タイミングの調整のための測定期間に相当する。
図5Aでは、測定期間1及び2が到来すると、各測定期間内に、発光素子1及びNを用いたビーム間隔の測定が行われている。CPU401は、各測定期間において、測定に用いる発光素子1及びNから、所定の時間間隔でレーザ光が出射されるように、レーザドライバ403を制御するとともに、レーザ光の1走査周期内で1回のビーム間隔測定を実行する。
具体的には、CPU401は、レーザドライバ403を制御して、複数の発光素子(発光素子1〜N)のうちの発光素子1及びNから所定の時間間隔でレーザ光(第1及び第2の光ビーム)を順に出射させる。これにより、測定期間1では、発光素子1及びNにそれぞれ対応するBD信号501及び502がBDセンサ207によって生成され、CPU401及びレーザドライバ403に出力される。また、測定期間2では、発光素子1及びNにそれぞれ対応するBD信号503及び504がBDセンサ207によって生成され、CPU401及びレーザドライバ403に出力される。CPU401は、測定期間1では、BD信号501とBD信号502との時間間隔(生成タイミングの差)DT1、測定期間2では、BD信号503とBD信号504との時間間隔DT2を、カウンタ402に基づくカウント値CDTとしてそれぞれ測定する。
測定期間1において、CPU401は、BDセンサ207からBD信号501が入力されたことに応じて、CLK信号511のカウントを開始する。その後、CPU401は、BDセンサ207からBD信号502が入力されたことに応じて、CLK信号511のカウントを終了して、カウント値CDTを生成する。カウント値CDTは、図5Aに示す、BD信号501とBD信号502との時間間隔DT1を示す値である。
本実施形態では、CPU401は、BD信号501及び502の時間間隔の測定に先立って、発光素子1及びNについてAPCを実行することで、発光素子1及びNの光量を、予め設定された光量目標値に調整する。図5Aに示すように、CPU401は、BD信号501の検出のために発光素子1からレーザ光を出射させる前のタイミング(APC T1)に、発光素子1についてAPCを実行する。また、CPU401は、BD信号502の検出のために発光素子Nからレーザ光を出射させる前のタイミング(APC T2)に、発光素子NについてAPCを実行する。このように、BD信号の時間間隔(ビーム間隔)の測定の開始前に、測定に用いる発光素子の光量を光量目標値に調整することで、測定の際の発光素子の光量を安定させ、上述の測定誤差を抑えることが可能になる。
なお、測定期間2においても、同様に、CPU401は、BD信号503とBD信号504との時間間隔DT2を示すカウント値CDTを生成する。また、測定期間2においても、CPU401は、BD信号503及び503の時間間隔の測定に先立って、発光素子1及びNについてAPCを実行することで、発光素子1及びNの光量を、予め設定された光量目標値に調整する。即ち、CPU401は、BD信号503及び504の検出のために発光素子1及びNからレーザ光を出射させる前のタイミング(APC T'1,APC T'2)に、それぞれ発光素子1及びNについてAPCを実行する。
次に、ビーム間隔の測定結果を用いたビーム出射タイミング制御の方法について説明する。本実施形態では、各発光素子のビーム出射タイミング制御の基準として用いる基準値と、基準値に対応して定められた、各発光素子のレーザ出射タイミングを示すタイミング値とが、メモリ406に予め格納されている。これら基準値及びタイミング値は、工場での組立工程における調整(測定)によって、各発光素子のレーザ出射タイミング制御のための初期値として生成され、メモリ406に格納される。また、レーザ出射タイミング制御では、発光素子1〜Nのそれぞれについて、ビーム間隔の測定結果と、メモリ406に格納された基準値との差分に応じてタイミング値を補正して得られる値を用いて、レーザ出射タイミングが調整される。
図9は、各発光素子のビーム出射タイミング制御用の基準値及びタイミング値の一例を示している。本実施形態では、各光量目標値に対応した基準カウント値Crefが、基準値としてメモリ406に格納されている。また、基準カウント値Crefに対応した、発光素子1〜N用のカウント値C1〜CNが、タイミング値としてメモリ406に格納されている。即ち、基準値及びタイミング値は、光量目標値として設定可能な複数のレベルにそれぞれ対応して予め生成され、メモリ406に格納されている。
例えば、濃度調整動作によって各発光素子の光量目標値(目標光量)が100%に設定される場合、図9に示す、Cref_100、C1_100及びCN_100が、Cref、C1及びCNとして、ビーム出射タイミングの制御に用いられる。なお、本実施形態では、図9に示すように、発光素子1及びN用のC1及びCNのみがメモリ406に予め格納されており、それ以外の発光素子(発光素子2〜(N−1))用のC2〜CN-1は、後述するように、C1及びCNから求められる。
基準カウント値Cref及びカウント値C1〜CNは、工場調整時に、異なる光量目標値に対応した測定によって得られる値である。基準カウント値Crefは、特定の状態にある画像形成装置100(光走査装置104)において生成される、発光素子1及びNに対応するBD信号の時間間隔Trefに相当する値である。本実施形態では、基準カウント値Crefは、上述のように、工場調整時における初期状態において生成されるBD信号の時間間隔に相当する値である。カウント値C1〜CNのそれぞれは、生成されるBD信号の時間間隔がTrefである場合に、各発光素子に対応した、主走査方向の静電潜像の書き出し位置を一致させるための値である。このように、Tref(Cref)は、BD信号の時間間隔の基準値であり、レーザ出射タイミングの調整の基準となる基準値に相当する。
基準カウント値Cref及びカウント値C1〜CNは、以下のようにして予め定めることが可能である。まず、測定に用いる2つの発光素子から出射された2つのレーザ光を感光ドラム102上で走査させる際の、BDセンサ207によるレーザ光の検出時間間隔と、感光ドラム102上での走査時間間隔とが等しい光学系を想定する。このような場合、工場調整時に、BDセンサ207によるレーザ光の検出時間間隔Trefと、感光ドラム102上での走査時間間隔とのいずれか一方を測定し、一方の測定結果に基づいて他方を導出することによって、Cref及びC1〜CNを定めればよい。
一方、BDセンサ207によるレーザ光の検出時間間隔には、受光面207a上でのレーザ光ごとのスポットサイズのばらつきや、光量のばらつき等に依存した誤差が生じることがある。このような場合、工場調整時に、Trefの測定と同時に感光ドラム102上でのレーザ光の結像位置の間隔を測定する。更に、それらの測定結果に基づいて、上述のようなばらつきをキャンセルするようにCref及びC1〜CNを定めればよい。また、BDセンサ207によるレーザ光の検出時間間隔(走査速度)と、感光ドラム102上での走査時間間隔(走査速度)とが異なる光学系の場合も同様に、それらの走査速度差をキャンセルするようにCref及びC1〜CNを定めればよい。
(CDT=Crefの場合)
次に、上述の測定によって得られたカウント値CDTに基づく、各発光素子(LDn)のレーザ出射タイミングを制御について説明する。まず、図5Aに示す測定期間1における測定によって得られたカウント値CDTは、メモリ406に予め格納された基準カウント値Crefと等しいものとする。これは、カウント値CDTが示す、BD信号501及び502の時間間隔の測定結果DT1が、基準値Trefと等しい(DT1=Tref)ことを意味する。この場合には、メモリ406に予め格納されたカウント値C1〜CNをそのまま用いて各発光素子のレーザ出射タイミングを制御することで、各レーザ光による画像の書き出し位置を一致させることが可能である。
CPU401は、BD信号501が生成されたタイミングを基準として、カウント値C1〜CNに応じた出射タイミングに、発光素子1〜N(LD1〜LDN)が順に点灯(発光)するよう、レーザドライバ403を制御する。ここで、図5Aに示す、T1〜TNはそれぞれ、カウント値C1〜CNに対応する時間である。CPU401は、BD信号501が生成されたタイミングからCLK信号のカウントを開始し、カウント値がC1に達した(T1が経過した)ことに応じて、発光素子1を点灯させる。次に、CPU401は、カウント値がC2に達した(T2が経過した)ことに応じて、発光素子2を点灯させる。CPU401は、他の発光素子についても同様の制御を行い、最終的に、カウント値がCNに達した(TNが経過した)ことに応じて、発光素子Nを点灯させる。
このようにして、CPU401は、発光素子1〜Nによって走査される、感光ドラム102上の複数の主走査ライン間で、静電潜像の形成が開始される位置を揃えるように、発光素子1〜Nのそれぞれのレーザ出射タイミングを調整する。これにより、主走査方向において、発光素子1〜Nからそれぞれ出射されたレーザ光によって形成される画像の書き出し位置を一致させることが可能である。
ここで、メモリ406には、発光素子1及びNに対応するカウント値C1及びCNのみを、タイミング値として記憶させておいてもよい。即ち、図3(a)に示すように発光素子1と発光素子Nとの間に位置する、発光素子n(2≦n≦N−1)に対応するカウント値C2〜CN-1については、メモリ406に記憶させておくのではなく、以下の式(1)に基づいて求めてもよい。具体的には、CPU401は、発光素子n(2≦n≦N−1)についての、レーザ出射タイミングの制御用のカウント値Cnを、
n=C1+(CN−C1)×(n−1)/(N−1)
=C1×(N−n)/(N−1)+CN×(n−1)/(N−1) (1)
のように算出すればよい。
例えば、光源201が4個の発光素子1〜4(LD1〜LD4)を備える場合、CPU401は、発光素子2及び3に対応するカウント値C2及びC3については、次式に基づいて算出する。
2=C1+(C4−C1)×1/3=C1×2/3+C4×1/3 (2)
3=C1+(C4−C1)×2/3=C1×1/3+C4×2/3 (3)
このように、発光素子1〜Nのレーザ出射タイミングが時間的に等間隔となるように、発光素子1及びNに対応するカウント値C1及びCN(T1及びTN)に基づく補間演算を行うことで、各発光素子のレーザ出射タイミングを決定すればよい。
(CDT≠Crefの場合)
次に、図5Aに示す測定期間2における測定によって得られたカウント値CDTには、メモリ406に予め格納された基準カウント値Crefから誤差が生じているものとする。これは、カウント値CDTが示す、BD信号503及び504の時間間隔の測定結果DT2が、基準値Trefと等しくない(DT1≠Tref)ことを意味する。この場合、CPU401は、カウント値CDTと基準カウント値Crefとの差分に基づいて、カウント値C1〜CNを補正することで、各発光素子のレーザ出射タイミング制御用のカウント値C'1〜C'Nを導出する。導出したカウント値C'1〜C'Nを用いて各発光素子のレーザ出射タイミングを制御することで、各レーザ光による画像の書き出し位置を一致させることが可能である。
具体的には、まず、CPU401は、発光素子1のレーザ出射タイミング制御用のカウント値C'1に、メモリ406に格納されたカウント値C1を設定する(T'1=T1)。なお、図5Aに示す、T'1〜T'Nはそれぞれ、カウント値C'1〜C'Nに対応する時間である。次に、CPU401は、カウント値CDTと基準カウント値Crefとの差分に基づいて、次式によってCNを補正することで、発光素子Nのレーザ出力タイミング制御用のカウント値C'N(T'N)を設定する。
C'N=CN+K(CDT−Cref) (Kは1を含む任意の係数) (4)
ここで、係数Kは、BDセンサ207によるレーザ光の検出時間間隔の、基準値からの変化量(CDT−Cref)に対して重み付けを行うための係数であり、光学系の特性に応じて決定できる。例えば、測定に用いる2つの発光素子から出射された2つのレーザ光を感光ドラム102上で走査させる際の、BDセンサ207によるレーザ光の検出時間間隔と、感光ドラム102上での走査時間間隔とが等しい光学系では、K=1を用いる。一方、BDセンサ207によるレーザ光の検出時間間隔(走査速度)と、感光ドラム102上での走査時間間隔(走査速度)とが異なる光学系では、当該検出時間間隔と、当該走査時間間隔との比率に応じて係数Kを決定する。
係数Kが1以外(K≠1)に決定される光学系としては、例えば、図2Bに示す光走査装置104の構成がある。図2Bに示す光走査装置104では、走査レンズ205の透過後のレーザ光を、反射ミラー208で反射させるとともに、BDレンズ209によってBDセンサ207の受光面207aに結像させている。この場合、BDセンサ207上を走査するレーザ光は、BDレンズ209を透過する一方、感光ドラム102上を走査するレーザ光は、走査レンズ206を透過する。このように、レーザ光がそれぞれ独立したレンズを介して走査対象を走査する場合、それぞれのレンズの倍率とレンズからの焦点距離との関係に依存して、BDセンサ207上での走査速度と感光ドラム102上での走査速度が異なる速度になりうる。したがって、図2Bに示すような光学系では、上述のように、係数Kを、これらの走査速度の比率に応じて決定すればよい。
なお、図2Bに示す光学系以外の光学系においても、組立工程における光学部品の取り付け誤差等に起因して、BDセンサ207上での走査速度と感光ドラム102上での走査速度が異なる速度になる可能性がある。このような場合、光学系を用いて実験的に係数Kを決定してもよい。また、画像形成装置(光走査装置)ごとに、工場調整時に係数Kを導出し、決定してもよい。なお、係数Kは、例えば、測定環境における温度を変化させ、温度の変化の前後で、BDセンサ207上での走査速度と感光ドラム102上での走査速度とをそれぞれ導出することによって、決定すればよい。
次に、CPU401は、発光素子1及びN以外の発光素子n(2≦n≦N−1)のための、レーザ出射タイミングの制御用のカウント値C'nについては、式(1)〜(3)に基づく補間演算によって設定すればよい。即ち、CPU401は、発光素子1〜Nのレーザ出射タイミングが時間的に等間隔となるように、発光素子1及びNについて設定したカウント値C'1及びC'N(T'1及びT'N)に基づく補間演算を行う。これにより、発光素子2〜(N−1)についての補正後のレーザ出射タイミングC'n(T'n)を設定すればよい。
その後、CPU401は、BD信号503が生成されたタイミングを基準として、カウント値C'1〜C'Nに応じた出射タイミングに、発光素子1〜N(LD1〜LDN)が順に点灯(発光)するよう、レーザドライバ403を制御する。ここで、図5Aに示す、T'1〜T'Nはそれぞれ、カウント値C'1〜C'Nに対応する時間である。CPU401は、BD信号501が生成されたタイミングからCLK信号のカウントを開始し、カウント値がC'1に達した(T'1が経過した)ことに応じて、発光素子1を点灯させる。次に、CPU401は、カウント値がC'2に達した(T'2が経過した)ことに応じて、発光素子2を点灯させる。CPU401は、他の発光素子についても同様の制御を行い、最終的に、カウント値がC'Nに達した(T'Nが経過した)ことに応じて、発光素子Nを点灯させる。
このようにして、CPU401は、発光素子1〜Nによって走査される、感光ドラム102上の複数の主走査ライン間で、静電潜像の形成が開始される位置を揃えるように、発光素子1〜Nのそれぞれのレーザ出射タイミングを調整する。これにより、BD信号の時間間隔の測定値が基準値から変化した場合であっても、主走査方向において、発光素子1〜Nからそれぞれ出射されたレーザ光によって形成される画像の書き出し位置を一致させることが可能である。
(非測定期間における動作)
ビーム間隔の測定を行わない非測定期間では、図5Bに示すように、それ以前の測定期間において設定されたカウント値C1〜CN(または補正後のC'1〜C'N)に基づいて、発光素子1〜Nのレーザ出射タイミング制御を行う。非測定期間では、上述のように、ビーム間隔の測定に用いる発光素子1及びNだけでなく、光源201が備える全ての発光素子1〜Nについて、上述の濃度調整動作によって設定された光量目標値に基づいて順次APCを実行する。
本実施形態では、非画像(形成)領域に対応する期間が短く、当該期間内に、全ての発光素子1〜NについてAPCを完了させることができない場合を想定している。この場合、図5Bに示すように、レーザ光の1走査周期ごとに、発光素子1〜Nのうちの所定の数(ここでは2)の発光素子を、順にAPCの実行対象として、各発光素子についてAPCを順に実行すればよい。また、レーザ光の1走査周期ごとに、画像領域以外の領域(非画像領域)をレーザ光が走査する間にAPCを実行すればよい。例えば、1サイクル目の非画像領域では、発光素子1及び2(LD1及びLD2)についてAPCを実行することで、発光素子1及び2の光量を、予め設定された光量に制御する。次の、2サイクル目の非画像領域では、発光素子3及び4(LD3及びLD4)についてAPCを実行することで、発光素子3及び4の光量を、予め設定された光量に制御する。このように、レーザ光の1走査周期ごとに、2つの発光素子ずつ順次APCを実行すればよい。
非測定期間において、各発光素子について順にAPCを実行している間に測定期間が到来した場合、CPU401は、非測定期間におけるAPCの実行順序と関係なく、発光素子1及びNについてのAPCを実行するよう、レーザドライバ403を制御する。即ち、測定期間の到来に応じて、発光素子1〜Nのうち、他の発光素子についてのAPCに優先して、ビーム間隔測定に用いる発光素子1及びNについてのAPCを実行する。これにより、発光素子1〜NでAPCの実行対象を規則的に切り替えている場合であっても、ビーム間隔測定を実行する際に、発光素子1及びNの光量を安定化させ、測定誤差を抑えることが可能である。
<画像形成装置の画像形成処理>
図6Aは、本実施形態に係る、画像形成装置100で実行される画像形成処理の手順を示すフローチャートである。図6Aに示す各ステップの処理は、CPU401が、メモリ406に格納された制御プログラムを読み出して実行することによって、画像形成装置100上で実現される。画像形成装置100に画像データが入力されたことに応じて、S601の処理が開始される。
CPU401は、S601で、画像データの入力に応じて、モータ407の駆動を開始して、ポリゴンミラー204の回転を開始させるとともに、S602で、ポリゴンミラー204の回転速度が所定の回転速度に達したか否かを判定する。S602で、CPU401は、ポリゴンミラー204の回転速度が所定の回転速度に達していないと判定すると、処理をS603に進め、回転速度が所定の回転速度に近づくよう、ポリゴンミラー204の回転を加速させ、再度S602の判定処理を行う。S602で、CPU401は、ポリゴンミラー204の回転速度が所定の回転速度に達したと判定すると、処理をS604に進める。
S604で、CPU401は、発光素子1及びNから出射されたレーザ光に基づいて生成される2つのBD信号を用いて、図6Bに示す手順に従って、発光素子1〜Nのレーザ出射タイミング制御を実行する。なお、本実施形態では、S604(図6B)の処理をCPU401が実行する例について説明しているが、レーザドライバ403内にCPU401とは独立した制御部を設け、当該制御部が、S604の処理を実行してもよい。この場合、レーザドライバ403内の制御部は、CPU401からの指示に従って動作し、CLK信号生成部404から入力されるCLK信号、及びBDセンサ207から入力されるBD信号に基づいて、ビーム間隔の測定を実行すればよい。また、レーザドライバ403内の制御部は、CPU401からの指示に応じて、レーザ出射タイミング制御を実行すればよい。
図6Bに示すように、まずS611で、CPU401は、ビーム間隔の測定に用いる発光素子1及びNの光量目標値をレーザドライバ403に設定する。次に、S612で、CPU401は、レーザドライバ403を制御して、発光素子1を点灯し、発光素子1についてAPC実行し、かつ、APCの終了後に発光素子1を消灯する。同様に、S613で、CPU401は、レーザドライバ403を制御して、発光素子Nを点灯し、発光素子NについてAPC実行し、かつ、APCの終了後に発光素子Nを消灯する。
次に、S614で、CPU401は、レーザドライバ403に、APCの実行後の光量で発光素子1を点灯させる。その後、S615で、CPU401は、BDセンサ207からの出力に基づいて、発光素子1から出射されたレーザ光によってBD信号が生成されたか否かを判定する。CPU401は、S615では、BD信号が生成されていないと判定する限り、S615の判定処理を繰り返し、BD信号が生成されたと判定すると、処理をS616に進める。CPU401は、S616で、BD信号の生成に応じて、カウンタによるCLK信号のカウントを開始するとともに、S617で、レーザドライバ403に、発光素子1を消灯させる。
次に、S618で、CPU401は、レーザドライバ403に、APCの実行後の光量で発光素子Nを点灯させる。その後、S619で、CPU401は、BDセンサ207からの出力に基づいて、発光素子Nから出射されたレーザ光によってBD信号が生成されたか否かを判定する。CPU401は、S619では、BD信号が生成されていないと判定する限り、S619の判定処理を繰り返し、BD信号が生成されたと判定すると、処理をS620に進める。CPU401は、S620で、カウンタ402によるCLK信号のカウント値をサンプルして、カウント値CDTを生成するとともに、S621で、レーザドライバ403に、発光素子Nを消灯させる。
次に、S622で、CPU401は、カウント値CDTと基準カウント値(基準値)Crefとを比較して、CDT=Crefであるか否かを判定する。CDT=Crefであると判定した場合、CPU401は、処理をS623に進める。S623で、CPU401は、上述のように、発光素子1から出射されたレーザ光L1によるBD信号の生成タイミングを基準とした、各発光素子によるレーザ光の出射タイミングT1〜TNを、C1〜CNに基づいて設定する。S622及びS623で用いられるCref及びC1〜CNは、S611で設定された光量目標値に対応した基準値及びタイミング値(図9)に相当し、任意のタイミングにメモリ406から読み出されればよい。
一方、S622で、CPU401は、CDT≠Crefであると判定した場合、処理をS624に進める。S624で、CPU401は、Ccor=CDT−Crefを算出するとともに、Ccorに基づいて、上述のようにC1〜CNを補正して、C'1〜C'Nを生成する。更に、S625で、CPU401は、上述のように、発光素子1から出射されたレーザ光L1によるBD信号の生成タイミングを基準とした、各発光素子によるレーザ光の出射タイミングT1〜TNを、C'1〜C'Nに基づいて設定する。
以上により、CPU401は、S604における、発光素子1及びNから出射されたレーザ光に基づいて生成される2つのBD信号を用いた、発光素子1〜Nのレーザ出射タイミング制御を終了し、処理をS605に進める。
図6Aに戻り、S605で、CPU401は、入力された画像データに基づく画像形成処理を開始する。具体的には、CPU401は、S623またはS625で設定されたレーザ出射タイミングに従って、画像データに基づくレーザ光L1〜LNを発光素子1〜Nから出射させることで感光ドラム102を露光する露光プロセスを実行する。更に、CPU401は、現像プロセス、転写プロセス等の他のプロセスを実行することによって、記録媒体Sに画像を形成する。
その後、例えば1ページの画像形成を実行するごとに、S606で、CPU401は、画像形成を終了するか否かを判定する。CPU401は、例えば画像形成対象のページが残っている場合には、画像形成を終了しないと判定し、処理をS607に進める一方、画像形成を終了すると判定した場合、図6Aに示す一連の処理を終了する。
本実施形態では、図5Aを用いて説明したように、定期的(例えば、100ページの画像形成ごと)に、ビーム間隔の測定を実行し、各発光素子のレーザ出射タイミングを制御する。そこで、S607で、CPU401は、ビーム間隔測定の実行タイミングに達したか否かを判定し、実行タイミングに達したと判定すると、処理をS604に戻し、レーザ出射タイミング制御(図6B)を実行する。一方、CPU401は、実行タイミングに達していないと判定すると、処理をS605に戻し、画像形成処理を継続する。
以上説明したように、本実施形態に係る画像形成装置100は、ビーム間隔測定の実行開始前に、測定に用いる発光素子1及びNについてAPCを実行することで、測定の際に発光素子1及びNから出射されるレーザ光の光量を安定化させることが可能である。その結果、ビーム間隔測定の測定誤差を抑え、各発光素子についての画像の書き出し位置の補正精度を向上させることが可能である。
[第2の実施形態]
上述の第1の実施形態では、ビーム間隔の測定の開始前に、上述の濃度調整動作によって設定された光量目標値に相当する光量となるように、測定に用いる発光素子1及びNについてAPCを実行する。この場合、例えば、光量目標値として相対的に低い値が設定されると、BDセンサ207への入射光量が低下して、BDセンサ207から出力されるBD信号の波形の立ち上がり速度が低下する可能性がある。その結果、BD信号の時間間隔の測定結果にジッタ等のばらつきが生じる可能性がある。
そこで、BD信号の時間間隔(ビーム間隔)の測定精度をより向上させるために、本発明の第2の実施形態として、測定に用いる発光素子1及びNが出射するレーザ光の光量が、測定時には常に一定の光量となるように光量目標値を設定する例について説明する。即ち、ビーム間隔測定の際に発光素子1及びNが出射する光量を、感光ドラム102の表面の画像領域を走査する際の、発光素子1〜Nから出射される複数のレーザ光の光量目標値とは独立した光量として予め定める。これにより、測定時に発光素子1及びNから出射されるレーザ光の光量が、その光量目標値とは独立して一定の光量となるようにする。なお、以下では、説明の簡略化のため、第1の実施形態とは共通する部分については説明を省略する。
本実施形態では、ビーム間隔測定時の光量目標値は、工場調整時の、所定の治具を用いた調整において、BDセンサ207への入射光量が所定値以上になるといった所定の条件を満たすように決定される。決定された光量目標値は、初期値としてメモリ406に予め格納される。メモリ406に格納された光量目標値は、S611(図6B)で設定される、ビーム間隔の測定に用いる発光素子1及びNの光量目標値として用いられる。また、工場調整時には、決定した光量目標値に対応した、基準カウント値Crefと、Crefに対応したカウント値C1〜CN(またはC1及びCNのみ)とが決定され、メモリ406に予め格納される。これらの値は、第1の実施形態と同様に、レーザ出射タイミング制御(図6B)で用いられる。
本実施形態では、パルス間隔の測定時に、測定に用いる発光素子1及びNの光量が、常にメモリ406に格納された初期値(一定の光量)となるように、発光素子1及びNについてAPCを行う。一方、画像データに基づく画像形成の実行時には、各発光素子の光量が、画像形成装置100における濃度調整動作による調整後の光量となるように、各発光素子について、APCを行う必要がある。したがって、発光素子1及びNについては、パルス間隔の測定時と画像形成時とで、それぞれの動作に対応した光量に切り替えて使用する必要がある。
<2つのBD信号に基づくレーザ出射タイミング制御>
図11は、本実施形態に係る光走査装置104の動作のタイミングを示すタイミングチャートである。同図では、CLK信号511と、BDセンサ207の出力信号512と、発光素子1、2、3及びNによってそれぞれ出射されるレーザ光の光量513〜516とを示している。
図11では、2つの測定期間1及び2のそれぞれにおいて、発光素子1及びN(LD1及びLDN)に対応するレーザ光L1及びLNを用いたビーム間隔の測定が行われている。CPU401は、レーザ光L1及びLNが、測定期間においてBDセンサ207上を通過した後、感光ドラム102上の画像領域の走査を開始する前に、APCによって発光素子1及びNの光量を切り替える。
まず、CPU401は、測定期間1において、BD信号501の検出のために発光素子1からレーザ光を出射させる前のタイミング(APC T1)に、発光素子1について、メモリ406に格納された初期値に等しい光量となるようにAPCを実行する。更に、CPU401は、BD信号502の検出のために発光素子Nからレーザ光を出射させる前のタイミング(APC T2)に、発光素子Nについて、メモリ406に格納された初期値に等しい光量となるようにAPCを実行する。これにより、CPU401は、BD信号501とBD信号502との時間間隔DT1を示すカウント値CDTを生成する。
その後、CPU401は、レーザ光L1及びLNがBDセンサ207上を通過した後、画像領域に達する前のタイミング(APC T3,APC T4)に、発光素子1及びNについて、濃度調整動作によって設定された光量となるようにAPCを実行する。これにより、パルス間隔の測定時と画像形成時とで、発光素子1及びNの光量が切り替わる。
<画像形成装置の画像形成処理>
図10は、本実施形態に係る、画像形成装置100で実行される画像形成処理の手順を示すフローチャートである。図10に示す各ステップの処理は、CPU401が、メモリ406に格納された制御プログラムを読み出して実行することによって、画像形成装置100上で実現される。なお、図10において第1の実施形態(図6A)と特に異なる点は、S1005〜S1007が新たに設けられた点である。画像形成装置100に画像データが入力されたことに応じて、S1001の処理が開始される。まず、S1001〜S1003で、CPU401は、第1の実施形態におけるS601〜S603(図6)と同様の処理をそれぞれ実行する。
S1004では、CPU401は、第1の実施形態と同様、発光素子1及びNから出射されたレーザ光に基づいて生成される2つのBD信号を用いて、図6Bに示す手順に従って、発光素子1〜Nのレーザ出射タイミング制御を実行する。ただし、S611では、CPU401は、ビーム間隔の測定に用いる発光素子1及びNの光量目標値として、上述のように、初期値としてメモリ406に予め格納された値を、レーザドライバ403に設定する。S1004における、発光素子1及びNから出射されたレーザ光に基づいて生成される2つのBD信号を用いた、発光素子1〜Nのレーザ出射タイミング制御が終了すると、CPU401は、処理をS1005に進める。
S1005〜S1007で、CPU401は、発光素子1及びNについてAPCを実行することで、発光素子1及びNの光量を、濃度調整動作によって設定された光量に調整する。まず、S1005で、CPU401は、発光素子1及びNについてのAPCで用いる光量目標値として、濃度調整動作によって設定された値を、レーザドライバ403に設定する。次に、S1006で、CPU401は、レーザドライバ403を制御して、発光素子1のAPCを実行し、かつ、APCの終了後に発光素子1を消灯する。更に、S1007で、CPU401は、レーザドライバ403を制御して、発光素子NのAPCを実行し、かつ、APCの終了後に発光素子Nを消灯する。
その後、S1008で、CPU401は、入力された画像データに基づく画像形成処理を開始する。S1008〜S1010では、CPU401は、第1の実施形態におけるS605〜S607(図6)と同様の処理をそれぞれ実行する。
以上説明したように、本実施形態では、画像形成の開始前に、レーザ光によって非画像領域を走査している間に、ビーム間隔の測定に用いる発光素子1及びNについて、その測定時と画像形成時とで光量を切り替える。具体的には、測定時に発光素子1及びNから出射されるレーザ光の光量を、画像形成時の目標光量とは独立して、常に一定の光量に制御する。これにより、濃度調整動作によって設定された光量目標値が相対的に低い値であったとしても、ビーム間隔測定の際に発光素子1及びNから出射されるレーザ光の光量を安定化させることが可能である。その結果、ビーム間隔測定の測定誤差を抑え、各発光素子についての画像の書き出し位置の補正精度を向上させることが可能である。
なお、画像形成の開始前だけでなく、ページ間(紙間)においてビーム間隔の測定を行う場合にも、測定に用いる発光素子1及びNの光量を、測定時には予め定められた光量(初期値)として、画像形成時には、画像濃度に合わせた光量に切り替えればよい。
上述の第1及び第2の実施形態では、ビーム間隔測定時の発光素子1及びNの光量を、上述の濃度調整動作によって設定された光量目標値、または予め定められた一定の光量目標値(初期値)に設定する例について説明している。これらの実施形態では、基本的には、発光素子1及びNの光量を、BDセンサ207の応答速度がある程度確保されるレベルに制御することを前提としている。しかし、BDセンサ207が、受光面207aに入射するレーザ光の光量の変化に対する、レーザ光の検出タイミングの変化量が一定となる特性を有している場合、ビーム間隔測定時の発光素子1及びNの光量は、相対的に等しい光量に制御されるだけでよい。即ち、発光素子1及びNの光量が、たとえ低くとも等しい光量に制御されることによって、光量の変化によってビーム間隔測定の測定結果に誤差を生じさせることはない。
図12は、上述のような特性を有するBDセンサ207を備えた光走査装置104における、BDセンサ207の受光光量とBDセンサ207から出力されるBD信号の時間間隔との関係の一例を示す図である。図12では、発光素子1及びN(LD1及びLDN)から出射され、BDセンサ207に入射したレーザ光の光量が、それぞれ、光量1201から光量1202、光量1211から光量1212に変化した場合を示している。ただし、光量1201と光量1211は同一レベルであり、光量1202と光量1212は同一レベルである。
図12に示すように、たとえBDセンサ207に入射する光量が変化したとしても、BDセンサから出力される、発光素子1及びNにそれぞれ対応するBD信号の時間間隔は、変化しない(DT1=DT1')。BDセンサ207がこのような特性を有する場合には、上述のように、ビーム間隔測定時の発光素子1及びNの光量は、相対的に等しい光量に制御されればよい。これにより、ビーム間隔測定の測定誤差を生じさせることなく、各発光素子についての画像の書き出し位置の補正精度を維持することが可能である。

Claims (14)

  1. 複数の光ビームが感光体を走査するように前記複数の光ビームを偏向する光走査装置であって、
    それぞれが光ビームを出射する複数の発光素子を含む光源と、
    前記複数の発光素子のそれぞれから出射される光ビームの光量を制御する光量制御手段と、
    偏向された前記複数の光ビームの走査路上に設けられ、光ビームが入射することによって、当該光ビームを検出したことを示す検出信号を出力する検出手段と、
    前記複数の発光素子のうちの第1及び第2の発光素子からそれぞれ出射された第1及び第2の光ビームが前記検出手段に順に入射するよう前記光源を制御し、前記検出手段から出力される前記第1及び第2の光ビームそれぞれに対応する検出信号の時間間隔を測定する測定手段と、
    前記測定手段によって測定された時間間隔に応じて、前記複数の発光素子のそれぞれの光ビームの出射タイミングを制御する制御手段と
    を備え、
    前記光量制御手段は、前記検出手段に入射させる前記第1及び第2の光ビームの光量を、それぞれ予め定められた光量に制御する
    ことを特徴とする光走査装置。
  2. 前記制御手段による制御の基準となる基準値と、前記基準値に対応して定められた、前記複数の発光素子のそれぞれの前記出射タイミングを示すタイミング値とを予め記憶した記憶手段を更に備え、
    前記制御手段は、前記複数の発光素子のそれぞれについて、前記測定手段によって測定された時間間隔と前記基準値との差分に応じて前記タイミング値を補正して得られる値を用いて、前記出射タイミングを制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載の光走査装置。
  3. 前記感光体で静電潜像が形成される画像領域を走査する際の前記複数の光ビームの目標光量を設定する設定手段を更に備え、
    前記予め定められた光量は、前記設定手段によって設定された前記目標光量と等しい光量に定められる
    ことを特徴とする請求項2に記載の光走査装置。
  4. 前記基準値及び前記タイミング値は、前記設定手段が前記目標光量として設定可能な複数のレベルのそれぞれに対応して予め生成され、前記記憶手段に記憶されており、
    前記制御手段は、前記設定手段によって設定された前記目標光量に対応する前記基準値及び前記タイミング値を用いて、前記複数の発光素子のそれぞれについて前記出射タイミングの制御を行う
    ことを特徴とする請求項3に記載の光走査装置。
  5. 前記予め定められた光量は、前記感光体で静電潜像が形成される画像領域を走査する際の前記複数の光ビームの目標光量とは独立した光量として予め定められ、
    前記光量制御手段は、前記測定手段による測定が行われる際、前記第1及び第2の光ビームの光量が前記目標光量とは独立して一定の光量となるよう、前記第1及び第2の発光素子のそれぞれによって出射される光ビームの光量を、前記予め定められた光量に制御する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の光走査装置。
  6. 前記感光体で静電潜像が形成される画像領域を走査する際の前記複数の光ビームの目標光量を設定する設定手段を更に備え、
    前記光量制御手段は、前記測定手段による測定が行われない期間では、前記第1及び第2の発光素子のそれぞれによって出射される光ビームの光量を、前記設定手段によって設定された前記目標光量に制御する
    ことを特徴とする請求項5に記載の光走査装置。
  7. 前記光量制御手段は、前記測定手段による測定が行われる際、前記第1及び第2の光ビームが出射される前に、前記第1及び第2の発光素子のそれぞれによって出射される光ビームの光量を等しい光量に制御する
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の光走査装置。
  8. 前記光量制御手段は、前記測定手段による測定が行われない期間では、前記感光体に対する前記複数の光ビームの1走査周期ごとに、前記複数の発光素子のうちの所定の数の発光素子から出射される光ビームの光量を、前記感光体で静電潜像が形成される画像領域を走査する際の目標光量に制御する光量制御を実行する
    ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の光走査装置。
  9. 前記光量制御手段は、前記測定手段による測定が行われない期間では、前記感光体に対する前記複数の光ビームの1走査周期ごとに、前記画像領域以外の領域を光ビームが走査する間に前記光量制御を実行することを特徴とする請求項8に記載の光走査装置。
  10. 前記光量制御手段は、前記測定手段による測定が行われる際、前記複数の発光素子のうちの、他の発光素子についての光量の制御に優先して、前記第1及び第2の発光素子についての光量の制御を実行する
    ことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の光走査装置。
  11. 前記複数の発光素子は、前記光源において直線状に一列に配置されており、
    前記第1及び第2の発光素子は、前記複数の発光素子のうち、両端に配置された発光素子である
    ことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の光走査装置。
  12. 前記制御手段は、前記複数の光ビームによって走査される複数の主走査ライン間で、静電潜像の形成が開始される位置を揃えるように、前記複数の発光素子のそれぞれの前記出射タイミングを制御する
    ことを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の光走査装置。
  13. 感光体を備える画像形成装置であって、
    前記感光体を帯電させる帯電手段と、
    複数の光ビームで前記感光体を走査するように前記複数の光ビームを偏向する、請求項1乃至12の何れか1項に記載の光走査装置と、
    前記光走査装置による前記複数の光ビームの走査によって前記感光体に形成された静電潜像を現像して、記録媒体に転写すべき画像を前記感光体に形成する現像手段と
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  14. 感光体と、
    前記感光体を帯電させる帯電手段と、
    複数の光ビームの走査によって前記感光体に形成された静電潜像を現像して、記録媒体に転写すべき画像を前記感光体に形成する現像手段と、
    それぞれが光ビームを出射する複数の発光素子を含む光源と、
    前記複数の発光素子のそれぞれから出射される光ビームの光量を制御する光量制御手段と、
    偏向された前記複数の光ビームの走査路上に設けられ、光ビームが入射することによって、当該光ビームを検出したことを示す検出信号を出力する検出手段と、
    前記複数の発光素子のうちの第1及び第2の発光素子からそれぞれ出射された第1及び第2の光ビームが前記検出手段に順に入射するよう前記光源を制御し、前記検出手段から出力される前記第1及び第2の光ビームそれぞれに対応する検出信号の時間間隔を測定する測定手段と、
    前記測定手段によって測定された時間間隔に応じて、前記複数の発光素子のそれぞれの光ビームの出射タイミングを制御する制御手段と
    を備え、
    前記光量制御手段は、前記検出手段に入射させる前記第1及び第2の光ビームの光量を、それぞれ予め定められた光量に制御する
    ことを特徴とする画像形成装置。
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