JP6766738B2 - パス追従制御システム - Google Patents

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Description

本発明は、車両が目標パスに追従するように車両の走行を制御するパス追従制御システムに関する。
車両の車輪の舵角を算出する舵角センサが知られている。舵角センサによって算出される舵角を、以下「センサ舵角」と呼ぶ。舵角センサとして相対角センサが用いられる場合、センサ舵角の基準となる「舵角中点」が必要である。この舵角中点は、車両が直進状態にあるときのセンサ舵角であり、「直進舵角」あるいは「中立舵角」とも呼ばれる。舵角中点は、記憶装置に記憶され、舵角センサによるセンサ舵角の算出に使用される。また、絶対角センサにおいても、センサの中立位置舵角と直進舵角は一致しない事があるため、直進舵角を別途記憶する必要がある。
但し、舵角中点は、時間の経過と共に変化する可能性がある。例えば、舵角センサや車両部品(サスペンション等)の経年変化、温度変化、あるいは車両の整備によって、舵角中点は変化する。その結果、現在使用中の舵角中点が正確な舵角中点からずれている可能性がある。このような舵角中点のずれは車両制御の精度の低下を招くため、舵角中点を精度良く把握することが重要である。
特許文献1は、車両を先行車両に追従させる制御を行う追従制御装置を開示している。車両が直進走行をしているとき、追従制御装置は、先行車両の舵角を車車間通信を介して取得し、また、自車両の舵角を舵角センサによって算出する。そして、追従制御装置は、先行車両の舵角と自車両の舵角との差分を、舵角中点として設定する。
特許文献2は、電動パワーステアリング装置を開示している。この電動パワーステアリング装置は、直進状態判定手段と舵角中点演算手段を備えている。直進状態判定手段は、車両が直進状態にあるか否かを判定する。車両が直進状態にあるとき、舵角中点演算手段は、所定時間内に舵角センサによって検出された複数の検出角の平均値を算出し、その平均値を用いて舵角中点を算出する。
特許文献3は、自動運転システムを開示している。その自動運転システムは、車両の周辺情報を検出する周辺情報検出部と、検出された周辺情報及び地図情報に基づいて車両の走行計画を生成する走行計画生成部と、生成された走行計画に従って車両の走行を自動的に制御する走行制御部と、を備える。
特開2013−107571号公報 特開2006−103390号公報 特開2016−099713号公報
車両における自動運転制御あるいは運転支援制御の一種として、「パス追従制御(path-following control)」が知られている。パス追従制御では、車両が目標パスに追従するように、車両の走行が自動的に制御される。より詳細には、車両が目標パスに追従するために必要な目標舵角が算出される。そして、舵角センサによって算出されるセンサ舵角が目標舵角となるように、車両の転舵制御が行われる。
ここで、上述の通り、現在使用中の舵角中点は必ずしも正確ではない。つまり、現在使用中の舵角中点は、実際の直進状態からずれている可能性がある。このような舵角中点のずれは、パス追従制御の精度の低下、つまり、目標パスに対する追従性能の低下の原因となる。従って、パス追従制御を実施する際には、舵角中点を精度良く把握することが望まれる。
しかしながら、特許文献1に開示されている舵角中点の設定方法によれば、先行車両の舵角に関する情報が必要である。従って、先行車両が存在しない場合には、舵角中点を設定することができない。また、特許文献1及び特許文献2では、舵角中点を設定する際に、車両が直進走行している必要がある。従って、車両が直進走行をしていない場合には、舵角中点を設定することができない。
パス追従制御を開始する際、先行車両が都合よく存在するとは限らない。また、パス追従制御を開始する際、車両が都合よく直進走行しているとは限らない。パス追従制御を開始する際に舵角中点を精度良く設定することができなければ、その後のパス追従制御の精度は低下し、目標パスに対する追従性能が低下する。
本発明の1つの目的は、目標パスに追従するように車両の走行を制御するパス追従制御を開始する際に、舵角中点を精度良く設定することができる技術を提供することにある。
本発明の1つの観点において、車両に搭載されるパス追従制御システムが提供される。
パス追従制御システムは、
前記車両の車輪を転舵する転舵装置と、
舵角中点を基準とした前記車輪の舵角を、センサ舵角として取得する舵角センサと、
前記車両が目標パスに追従するように前記車両の走行を自動的に制御するパス追従制御を行う制御装置と
を備える。
前記制御装置は、
前記目標パスを算出する処理と、
前記車両が前記目標パスに追従するために必要な目標舵角を、前記目標パスの旋回半径に応じて算出する処理と、
前記センサ舵角が前記目標舵角となるように前記転舵装置を制御する処理と
を行う。
前記パス追従制御の開始時の前記センサ舵角は、ドライバ舵角である。
前記パス追従制御の開始時、前記制御装置は、前記ドライバ舵角と前記目標舵角を取得し、前記ドライバ舵角と前記目標舵角との差に基づいて前記舵角中点を設定する。
本発明に係るパス追従制御システムは、パス追従制御の開始時に舵角中点を設定することができる。その舵角中点の設定は、次のような知見に立脚している。
すなわち、同じ形状(旋回半径)のレーンを走行する際、車両のドライバとパス追従制御システムは、同じ量だけ車輪を転舵すると考えられる。ドライバによる転舵量は、パス追従制御開始時のセンサ舵角であるドライバ舵角に反映される。一方、パス追従制御システムによる転舵量は、旋回半径に応じた目標舵角に反映される。現在使用中の舵角中点が正確な舵角中点と一致している場合、ドライバ舵角と目標舵角との間には差はないと考えられる。一方、現在使用中の舵角中点が正確な舵角中点からずれている場合、そのずれ量が、ドライバ舵角と目標舵角との差として現れる。
従って、本発明に係るパス追従制御システムは、パス追従制御の開始時に、ドライバ舵角と目標舵角を取得し、ドライバ舵角と目標舵角との差に基づいて舵角中点を設定(更新)する。これにより、その後のパス追従制御の精度が向上し、目標パスに対する追従性能が向上する。
また、本発明によれば、ドライバ舵角と目標舵角さえ取得することができれば、車両は直進していても旋回していても構わない。先行車両に関する情報も不要であるため、先行車両が存在している必要もない。特許文献1や特許文献2と比較して、本発明は制約が少ないと言える。従って、舵角中点を設定しやすくなり、結果として高精度のパス追従制御を開始しやすくなる。
本発明の実施の形態に係るパス追従制御システムによるパス追従制御を説明するための概念図である。 本発明の実施の形態における舵角センサの舵角中点の“ずれ”を説明するための概念図である。 本発明の実施の形態に係る舵角中点の設定方法を説明するための概念図である。 本発明の実施の形態に係る舵角中点の設定方法を説明するための概念図である。 本発明の実施の形態に係るパス追従制御システムの構成例を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係るパス追従制御システムの制御装置の機能構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係るパス追従制御システムにおける舵角中点の設定方法を示すフローチャートである。
添付図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
1.概要
図1は、本実施の形態に係るパス追従制御システムによるパス追従制御を説明するための概念図である。パス追従制御システムは、車両1に搭載されており、車両1が目標パスTPに追従するように車両1の走行を自動的に制御する。このようなパス追従制御は、自動運転制御あるいは運転支援制御の一種である。つまり、パス追従制御システムは、自動運転システムあるいは運転支援システムの一部である。
図1に示される例において、目標パスTPの形状は旋回半径Rpで規定される。目標パスTPの形状(すなわち旋回半径Rp)、目標パスTPと車両1との相対位置、及び車速Vxが決まれば、車両1が目標パスTPに追従するために必要な車両状態量を求めることができる。そのような車両状態量としては、ヨーレートYr、横加速度Gy、及びヨー角オフセットθyoが挙げられる。ここで、ヨー角オフセットθyoは、車両1の進行方向と車両1の直近の位置における目標パスTPの接線とのなす角度である。
更に、パス追従制御システムは、上記の車両状態量から、車両1が目標パスTPに追従するために必要な車両制御量を算出する。そして、パス追従制御システムは、算出された車両制御量に従って、車両1の走行を制御する。典型的には、車両制御量は、車両1の車輪の目標舵角を含む。パス追従制御システムは、車輪の舵角が目標舵角となるように、車輪を自動的に転舵する転舵制御を行う。
この転舵制御において、車輪の舵角は、舵角センサによって取得される。舵角センサによって取得される舵角を、以下「センサ舵角」と呼ぶ。舵角センサとして相対角センサが用いられる場合、センサ舵角の基準となる「舵角中点θn」が必要である。この舵角中点θnは、車両1が直進状態にあるときのセンサ舵角であり、「直進舵角」あるいは「中立舵角」とも呼ばれる。舵角中点θnは、記憶装置に記憶され、舵角センサによるセンサ舵角の算出に使用される。
但し、舵角中点θnは、時間の経過と共に変化する可能性がある。例えば、舵角センサや車両部品(サスペンション等)の経年変化、温度変化、あるいは車両1の整備によって、舵角中点θnは変化する。その結果、現在使用中の舵角中点θnが正確な舵角中点θnからずれている可能性がある。
図2は、舵角センサの舵角中点θnの“ずれ”を説明するための概念図である。横軸はセンサ舵角を示し、縦軸は実舵角を示している。上述の通り、舵角中点θnは、車両1が直進状態にあるときのセンサ舵角であり、実舵角がゼロであるときのセンサ舵角である。図2において、現在使用中の舵角中点θnは正確な舵角中点θnからずれている。正確な舵角中点θnと現在使用中の舵角中点θnとの間のずれ量は、オフセットδoffで表されている。
このような舵角中点θnのずれは、パス追従制御の精度の低下、つまり、目標パスTPに対する追従性能の低下の原因となる。特に、パス追従制御を開始する際に舵角中点θnを精度良く設定することができなければ、その後のパス追従制御の精度は低下し、目標パスTPに対する追従性能が低下する。従って、パス追従制御を開始する際に、舵角中点θnを精度良く設定することが望まれる。
図3及び図4は、本実施の形態に係る舵角中点θnの設定方法を説明するための概念図である。本実施の形態によれば、パス追従制御の開始時に舵角中点θnが設定(更新)される。
例えば、図3に示されるように、車両1が旋回しているときにパス追従制御が開始した場合を考える。パス追従制御の開始前は、車両1のドライバがハンドルを用いて操舵を行い、パス追従制御の開始後は、パス追従制御システムが転舵制御を行う。同じ曲率(旋回半径Rp)のカーブを旋回するとき、ドライバもパス追従制御システムもほぼ同じ量だけ車輪を転舵すると考えられる。
図4を参照して、更に詳しく説明する。図4中の(a)欄は、パス追従制御の開始直前におけるドライバによる転舵量を示している。横軸は実舵角を示し、縦軸は走行レーンの曲率を示している。パス追従制御の開始直前、ドライバは、車両1が走行レーンに沿って走行するようにハンドルを操舵している。このときの転舵量(実舵角)は、走行レーンの曲率に応じて変わり、曲率が大きくなるほど実舵角も大きくなる。曲率がある値Cであるとき、ドライバによる転舵量はδcであるとする。
図4中の(b)欄は、パス追従制御の開始後におけるパス追従制御システムによる転舵量を示している。横軸はセンサ舵角を示し、縦軸は目標パスTPの曲率を示している。パス追従制御の開始後、パス追従制御システムは、走行レーンに沿った目標パスTPを設定し、その目標パスTPに車両1が追従するように転舵制御を行う。この転舵制御における目標舵角は、主に、目標パスTPの曲率、すなわち、目標パスTPの旋回半径Rp(図1参照)に応じて算出される。目標パスTPの旋回半径Rpに応じて算出される目標舵角成分は、以下「目標舵角θrp」と呼ばれる。すなわち、目標舵角θrpは、下記式(1)のように、旋回半径Rpの関数として表される。
式(1):
θrp=f(Rp)
同じ形状(曲率C、旋回半径Rp)のレーンを走行するとき、ドライバもパス追従制御システムもほぼ同じ量だけ車輪を転舵すると考えられる。つまり、旋回半径Rpに応じた目標舵角θrpは、図4中の(a)欄で示されたドライバによる転舵量δcにほぼ等しいと考えられる。
式(2):
θrp=f(Rp)≒δc
図4中の(c)欄は、(a)欄と(b)欄の重ね合わせを示している。横軸はセンサ舵角を示し、縦軸は曲率を示している。既出の図2の場合と同様に、現在使用中の舵角中点θnは正確な舵角中点θnからずれている。正確な舵角中点θnと現在使用中の舵角中点θnとの間のずれ量は、オフセットδoffである。オフセットδoffを求めることは、正確な舵角中点θnを求めることと等価である。
パス追従制御の開始の直前まで、ドライバが操舵を行っている。従って、パス追従制御の開始時のセンサ舵角は、ドライバによる転舵量δcを反映した値となる。このようなパス追従制御の開始時のセンサ舵角は、以下「ドライバ舵角θstr」と呼ばれる。図4から分かるように、ドライバ舵角θstrは、転舵量δcとオフセットδoffの和で表される。つまり、ドライバ舵角θstrは、次の式(3)で表される。
式(3):
θstr=δc+δoff
式(1)〜式(3)から、オフセットδoff、つまり、正確な舵角中点θnは、次の式(4)で表される。
式(4):
θn=δoff
≒θstr−θrp
=θstr−f(Rp)
すなわち、パス追従制御開始時の正確な舵角中点θnは、ドライバ舵角θstrと目標舵角θrpとの差で与えられる。本実施の形態に係るパス追従制御システムは、パス追従開始時に、ドライバ舵角θstrと目標舵角θrpを取得し、式(4)に従って舵角中点θnを設定(更新)する。これにより、その後のパス追従制御の精度が向上し、目標パスTPに対する追従性能が向上する。
また、図4から分かるように、曲率Cがゼロであっても、すなわち、車両1が直進していても、式(4)は成り立つ。ドライバ舵角θstrと目標舵角θrpさえ取得することができれば、車両1は直進していても旋回していても構わない。また、先行車両に関する情報は不要であり、先行車両が存在している必要もない。すなわち、上記の特許文献1あるいは特許文献2に開示された方法と比較して、本実施の形態に係る舵角中点θnの設定方法は、制約が少ないと言える。従って、舵角中点θnを設定しやすくなり、結果として高精度のパス追従制御を開始しやすくなる。
以下、本実施の形態に係るパス追従制御システムについて、更に詳しく説明する。
2.パス追従制御システム
図5は、本実施の形態に係るパス追従制御システム10の構成例を示すブロック図である。パス追従制御システム10は、車両1に搭載されている自動運転システムあるいは運転支援システムの一部であり、パス追従制御を実行する。より詳細には、パス追従制御システム10は、GPS(Global Positioning System)受信器20、地図データベース30、センサ群40、HMI(Human Machine Interface)ユニット50、走行装置60、及び制御装置100を備えている。
GPS受信器20は、複数のGPS衛星から送信される信号を受信し、受信信号に基づいて車両1の位置及び方位を算出する。GPS受信器20は、算出した情報を制御装置100に送る。
地図データベース30には、地図上の各レーンの境界位置を示す情報があらかじめ記録されている。各レーンの境界位置は、点群あるいは線群で表される。この地図データベース30は、所定の記憶装置に格納されている。
センサ群40は、車両1の周囲の状況や車両1の走行状態を検出する。センサ群40は、検出した情報を制御装置100に送る。
例えば、センサ群40は、舵角センサ45を含んでいる。舵角センサ45は、車両1の車輪の舵角を取得(算出あるいは推定)する。例えば、舵角センサ45は、相対角センサであり、舵角中点θnを基準とした舵角を取得する。この舵角センサ45によって取得される舵角が、センサ舵角である。また、舵角中点θnは、所定の記憶装置に記憶されており、必要に応じて更新可能である。
センサ群40は、更に、ライダー(LIDAR: Laser Imaging Detection and Ranging)、レーダー、カメラ、車速センサ、ヨーレートセンサ、横加速度センサなどを含んでいる。ライダーは、光を利用して車両1の周囲の物標を検出する。レーダーは、電波を利用して車両1の周囲の物標を検出する。カメラは、車両1の周囲の状況を撮像する。車速センサは、車両1の速度を検出する。ヨーレートセンサは、車両1のヨーレートを検出する。横加速度センサは、車両1に作用する横加速度を検出する。
HMIユニット50は、車両1のドライバに情報を提供し、また、ドライバから情報を受け付けるためのインタフェースである。例えば、HMIユニット50は、入力装置、表示装置、スピーカ、及びマイクを備えている。入力装置としては、タッチパネル、キーボード、スイッチ、ボタンが例示される。ドライバは、入力装置を用いて、情報をHMIユニット50に入力することができる。例えば、ドライバは、入力装置を用いて、パス追従制御の開始を指示することができる。HMIユニット50は、ドライバから入力された情報を制御装置100に送る。
走行装置60は、車両1の走行を制御するためのアクチュエータを含んでいる。より詳細には、走行装置60、駆動装置、制動装置、及び転舵装置65を含んでいる。駆動装置は、駆動力を発生させる動力源である。駆動装置としては、エンジンや電動機が例示される。制動装置は、制動力を発生させる。
転舵装置65は、車両1の車輪を転舵する。例えば、転舵装置65は、パワーステアリング(EPS: Electric Power Steering)装置を含んでいる。パワーステアリング装置のモータを駆動制御することによって、車輪を転舵することができる。尚、上記の舵角センサ45は、パワーステアリング装置に内蔵されていてもよい。
制御装置100は、車両1のパス追従制御を行う。典型的には、制御装置100は、プロセッサ、記憶装置、及び入出力インタフェースを備えるマイクロコンピュータである。制御装置100は、ECU(Electronic Control Unit)とも呼ばれる。制御装置100は、入出力インタフェースを通して各種情報を受け取る。そして、制御装置100は、受け取った情報に基づいてパス追従制御を行う。
図6は、本実施の形態に係る制御装置100の機能構成を示すブロック図である。制御装置100は、機能ブロックとして、情報取得部110、目標パス算出部120、車両走行制御部130、及び舵角中点設定部140を備えている。これら機能ブロックは、制御装置100のプロセッサが記憶装置に格納された制御プログラムを実行することにより実現される。制御プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納されていてもよい。
情報取得部110は、各種情報を取得する。具体的には、情報取得部110は、GPS受信器20から、車両1の現在位置及び方位を示す位置方位情報を取得する。
また、情報取得部110は、地図データベース30からレーンに関する情報を読み出し、レーン情報を生成する。レーン情報は、地図上の各レーンの配置(位置、形状、傾き)を含んでいる。情報取得部110は、レーン情報に基づいて、レーン曲率、レーン幅等を算出することができる。また、情報取得部110は、レーン情報に基づいて、レーンの合流、分岐、交差等を把握することができる。
更に、情報取得部110は、センサ群40によって得られた情報に基づいて、車両状態情報及び周辺状況情報を生成する。車両状態情報は、舵角センサ45によって得られるセンサ舵角を含む。その他に、車両状態情報は、車両1の速度、ヨーレート、横加速度などを含む。周辺状況情報は、車両1の周囲の物標に関する物標情報を含んでいる。物標としては、白線、路側物、周辺車両などが例示される。
更に、情報取得部110は、HMIユニット50を通して、ドライバからの入力情報を受け取る。ドライバからの入力情報は、例えば、パス追従制御の開始指示を含む。
目標パス算出部120は、情報取得部110によって取得された情報に基づいて、目標パスTPを算出する。例えば、目標パスTPは、位置方位情報、レーン情報、及び周辺状況情報に基づいて算出される。これにより、情報取得部110は、レーン形状に沿った目標パスTPを算出することができる。
車両走行制御部130は、目標パスTPに追従するように車両1の走行を制御する車両走行制御を行う。具体的には、車両走行制御部130は、目標パスTPの情報、位置方位情報、車両状態情報に基づいて、目標パスTPと車両1との相対位置を認識し、車両1が目標パスTPに追従するために必要な車両制御量を算出する。そして、車両走行制御部130は、算出した車両制御量に従って走行装置60を作動させる。
例えば、車両走行制御部130は、車両1が目標パスTPに追従するために必要な目標舵角を算出する。また、車両走行制御部130は、車両状態情報から、舵角センサ45によって得られたセンサ舵角を取得する。そして、車両走行制御部130は、センサ舵角が目標舵角となるように転舵装置65の動作を制御する。具体的には、車両走行制御部130は、センサ舵角と目標舵角の差に応じたモータ電流指令値を算出し、そのモータ電流指令値に従ってパワーステアリング装置のモータを駆動する。このようにして車両走行制御が実現される。
舵角中点設定部140は、舵角センサ45の舵角中点θnの設定(更新)を行う。より詳細には、舵角中点設定部140は、パス追従制御の開始時、図4で示された原理に基づいて舵角中点θnの設定(更新)を行う。
以下、本実施の形態に係る舵角中点θnの設定方法について、更に詳しく説明する。
3.舵角中点の設定方法
図7は、本実施の形態に係る舵角中点θnの設定方法を示すフローチャートである。
ステップS10:
ドライバは、HMIユニット50の入力装置を用いて、パス追従制御の開始指示を入力することができる。舵角中点設定部140は、パス追従制御開始指示が入力されたか否かを判定する。パス追従制御開始指示が入力された場合、処理はステップS20に進む。
ステップS20:
舵角中点設定部140は、ドライバ舵角θstrを取得する。図4で示された通り、ドライバ舵角θstrは、パス追従制御の開始時のセンサ舵角である。その後、処理はステップS30に進む。
ステップS30:
目標パス算出部120は、パス追従制御開始後の最初の目標パスTPを算出する。その後、処理はステップS40に進む。
ステップS40:
車両走行制御部130は、車両1が目標パスTPに追従するために必要な車両状態量を求める。車両状態量としては、ヨーレートYr、横加速度Gy、及びヨー角オフセットθyoが挙げられる(図1参照)。更に、車両走行制御部130は、車両状態量から、車両1が目標パスTPに追従するために必要な車両制御量を算出する。車両制御量は、目標舵角を含む。特に、車両走行制御部130は、上記式(1)に従って、目標パスTPの旋回半径Rpに応じた目標舵角θrpを算出する。その後、処理はステップS50に進む。
ステップS50:
舵角中点設定部140は、所定の条件が満たされるか否かを判定する。ここでの所定の条件とは、ヨー角オフセットθyo、ヨーレートYr、及び横加速度Gyのそれぞれが所定値以内であることである。
所定の条件が満たされない場合(ステップS50;No)、それは、車両1の現在の走行経路が目標パスTPからあまりにもかけ離れていることを意味する。その場合は、図4で示された原理が必ずしも成り立たない。よって、舵角中点設定部140は、舵角中点θnを更新することなく、処理を終了する。一方、所定の条件が満たされる場合(ステップS50;Yes)、処理はステップS60に進む。
ステップS60:
舵角中点設定部140は、上記式(4)に従って、舵角中点θnを算出し、更新する。つまり、舵角中点設定部140は、ドライバ舵角θstrと目標舵角θrpとの差を、最新の舵角中点θnに設定する。これにより、その後のパス追従制御の精度が向上し、目標パスTPに対する追従性能が向上する。
尚、パス追従制御の開始時に舵角中点θnが設定された後、舵角中点θnは学習等を通して更に更新されてもよい。学習を通した舵角中点θnの更新方法は、周知である。
4.効果
以上に説明されたように、本実施の形態に係るパス追従制御システム10は、パス追従制御の開始時に舵角中点θnを設定することができる。その舵角中点θnの設定は、次のような知見に立脚している。
すなわち、同じ形状(旋回半径Rp)のレーンを走行する際、車両1のドライバとパス追従制御システム10は、ほぼ同じ量だけ車輪を転舵すると考えられる。ドライバによる転舵量は、パス追従制御開始時のセンサ舵角であるドライバ舵角θstrに反映される。一方、パス追従制御システム10による転舵量は、旋回半径Rpに応じた目標舵角θrpに反映される。現在使用中の舵角中点θnが正確な舵角中点θnと一致している場合、ドライバ舵角θstrと目標舵角θrpとの間には差はないと考えられる。一方、現在使用中の舵角中点θnが正確な舵角中点θnからずれている場合、そのずれ量が、ドライバ舵角θstrと目標舵角θrpとの差として現れる。
従って、本実施の形態に係るパス追従制御システム10は、パス追従制御の開始時に、ドライバ舵角θstrと目標舵角θrpを取得し、ドライバ舵角θstrと目標舵角θrpとの差に基づいて舵角中点θnを設定(更新)する。これにより、その後のパス追従制御の精度が向上し、目標パスTPに対する追従性能が向上する。
また、本実施の形態によれば、ドライバ舵角θstrと目標舵角θrpさえ取得することができれば、車両1は直進していても旋回していても構わない。先行車両に関する情報も不要であるため、先行車両が存在している必要もない。このように、本実施の形態に係る舵角中点θnの設定方法は、制約が少ないと言える。従って、舵角中点θnを設定しやすくなり、結果として高精度のパス追従制御を開始しやすくなる。
5.変形例
次に、本実施の形態に係る舵角中点θnの設定方法の変形例を説明する。変形例は、ステップS60を除いて、上記と同じである。変形例に係るステップS60において、舵角中点設定部140は、ヨー角オフセットθyo、ヨーレートYr、横加速度Gyといった車両状態量も考慮に入れる。ヨー角オフセットθyo、ヨーレートYr、及び横加速度Gyに応じた補正量Δは、次の式(5)で表される。
式(5):
Δ=g(θyo、Yr、Gy)
例えば、車両状態量(θyo、Yr、Gy)と補正量Δとの関係を規定する補正量マップが予め作成され、制御装置100の記憶装置に格納される。舵角中点設定部140は、その補正量マップと車両状態量(θyo、Yr、Gy)に基づいて、補正量Δを算出することができる。そして、舵角中点設定部140は、次の式(6)に従って、舵角中点θnを算出し、更新する。
式(6):
θn≒θstr−θrp−Δ
=θstr−f(Rp)−g(θyo、Yr、Gy)
このように、ヨー角オフセットθyo、ヨーレートYr、及び横加速度Gyに応じた補正量Δも考慮することにより、舵角中点θnの精度が更に向上する。
1 車両
10 パス追従制御システム
20 GPS受信器
30 地図データベース
40 センサ群
45 舵角センサ
50 HMIユニット
60 走行装置
65 転舵装置
100 制御装置
110 情報取得部
120 目標パス算出部
130 車両走行制御部
140 舵角中点設定部
TP 目標パス

Claims (1)

  1. 車両に搭載されるパス追従制御システムであって、
    前記車両の車輪を転舵する転舵装置と、
    舵角中点を基準とした前記車輪の舵角を、センサ舵角として取得する舵角センサと、
    前記車両が目標パスに追従するように前記車両の走行を自動的に制御するパス追従制御を行う制御装置と
    を備え、
    前記制御装置は、
    前記目標パスを算出する処理と、
    前記車両が前記目標パスに追従するために必要な目標舵角を、前記目標パスの旋回半径に応じて算出する処理と、
    前記センサ舵角が前記目標舵角となるように前記転舵装置を制御する処理と
    を行い、
    前記パス追従制御の開始時の前記センサ舵角は、ドライバ舵角であり、
    前記パス追従制御の開始時、前記制御装置は、前記ドライバ舵角と前記目標舵角を取得し、前記ドライバ舵角と前記目標舵角との差に基づいて前記舵角中点を設定する
    パス追従制御システム。
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