JP6754577B2 - タイヤ - Google Patents
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Description
また、ループ状に形成されたループ形状部の内側に位置する壁面において、光を繰り返し反射させることで、光を減衰できる。これにより、暗部をより黒く見せることができる。
以下、図面を参照して、本発明の第1実施形態について説明する。図1には、本実施形態に係るタイヤ10の側面図が示されている。本実施形態では、タイヤ周方向をC、タイヤ径方向をRで示す。なお、このタイヤ10は、空気入りタイヤであってもよいし、非空気入りタイヤであってもよい。
ここで、ループ状とは、環状を示し、その平面視形状は問わず、円形、楕円形、矩形を含む。このため、ループ形状部44は、一部が切断された環状の環状部と言い換えることができる。
そして、各ループ形状部44は、長手方向に複数並設されており、隣接するループ形状部44の端部は、直線上に延在する連接部50によって連接されている。
なお、突起部40の頂部を曲面状にしても良い。この場合、突起部40の頂部において、光の反射を分散することができる。
また、突起部40の頂部は尖らせた形状であることが望ましい。この場合、突起部40の頂部を曲面状にしたり、頂平坦な天面42Aで構成した場合と比較して、光の直接反射が抑制され、より黒く見せることができる。
したがって、暗部20により各方向から入射される光の反射を制御して、表示部のコントラストを高めることができる。
また、突起部40が、0.15mmより近接する場合や0.35mmを超えて離れる場合と比較して、反射防止効果が高められる。これによっても、表示を構成する第1標章部14の暗部20がより黒く見える。
これにより、壁面42B同士の成す角度θが7.5度よりも大きいと、壁面42Bでの反射光が、突条42の間から外側へ戻る割合が多くなり、視認性の向上が抑制される。すなわち、光が反射して、明部20とのコントラストの差異が小さくなり、視認性の向上が抑制される。一方、角度θが20度よりも小さいと、突条が倒れやすくなる。
図5は、第2実施形態を示す図であり、第1実施形態と同一又は同等部分については、同符号を付して説明を割愛するとともに異なる部分についてのみ説明する。
図6は、第3実施形態を示す図であり、第2実施形態と同一又は同等部分については、同符号を付して説明を割愛するとともに異なる部分についてのみ説明する。
図7及び図8は、第4実施形態を示す図であり、第3実施形態と同一又は同等部分については、同符号を付して説明を割愛するとともに異なる部分についてのみ説明する。
第1延出部80と先端側に位置する第1屈曲形状部70の第2屈曲部70Eまでの距離80Aは、最小の間隔Tの1/2倍以上1倍以下となるように設定されている。また、第1延出部80と側部に位置する第2屈曲形状部72第1屈曲部72C又は第3屈曲部72Gまでの距離80Bは、前述した最小の間隔Tの1/2倍以上1倍以下となるように設定されている。これにより、突起部40を密に配置できる為、コントラストが高まり、視認性が向上する。
第2延出部82と先端側に位置する第1屈曲形状部70の第2屈曲部72Eまでの距離82Aは、前述した最小の間隔Tの1/2倍以上1倍以下となるように設定されている。また、第2延出部82と側部に位置する第1屈曲形状部70第1屈曲部70C又は第3屈曲部70Gまでの距離82Bは、最小の間隔Tの1/2倍以上1倍以下となるように設定されている。これにより、突起部40を密に配置できる為、コントラストが高まり、視認性が向上する。
なお、本実施形態において、互いに隣接する突起部40間の最小の間隔Tとは、突起部40の本体部分の最小の間隔Tをいう。具体的には、一方の突起部40の第2屈曲形状部72の第1屈曲部72Cから他方の突起部40の第1屈曲形状部70までの間隔が挙げられる。
本発明の効果を立証するために、以下の試験1〜試験3を実施した。
供試タイヤとしては、いずれもサイズが205/55R16でタイヤ断面高さSHが114mmのタイヤを用いた。
試験では、第1標章部14の暗部20を各方向から見たときの視認性について評価した。まず、それぞれの供試タイヤを適用リムに組み付け、その後、20人の看者が観察して、通常のタイヤよりも暗部20が黒く見えるかのアンケート調査を行った。その結果を「視認性」として表1〜表3に示す(図9参照)。
また、この試験では、突起部40の成形性について評価した。まず、それぞれの供試タイヤを製造し、各供試タイヤの突起部40でベアの発生を目視で評価し、突起部40におけるベアの発生率を指標に成形性を評価する。その結果を「成形性」として各表に示す。なお、各表では、ベアの発生率が0.1%未満の場合にパターン部の成形性を○で表し、ベアの発生率が0.1〜0.3%未満の場合にパターン部の成形性を△で表し、ベアの発生率が0.3%以上の場合にパターン部の成形性を×で表した。
試験1では、図9の表1に示したように、突起部40の高さHを変化させたタイヤ1〜タイヤ6を用意して試験を行った。なお、高さH以外は、前述の基準値とし、間隔Tに関しては高さHに合わせて調整を行った。
試験2では、図9の表2に示したように、突起部40間の最小の間隔Tを変化させたタイヤ1〜タイヤ7を用意して試験を行った。なお、間隔T以外は、前述の基準値とし、角度θ に関しては間隔Tに合わせて調整を行った。
試験3では、図9の表3に示したように、垂線52と壁面42Bとの成す角度θを変化させたタイヤ1〜タイヤ7を用意して試験を行った。なお、角度θ以外は、前述の基準値とし、間隔Tに関しては角度θ に合わせて調整を行った。
Claims (2)
- タイヤ外面に複数並設して突設された高さが0.2mm以上0.5mm以下の突条の突起部に、一部が切断された平面視ループ状のループ形状部と、互いに隣接するループ形状部の端部同士を連接する連接部と、を設け、
前記ループ形状部は、三か所に屈曲部を有する多角形状に形成された第1屈曲形状部であり、
前記連接部は、前記ループ形状部の突出方向と逆側に突出するとともに三か所に屈曲部を有し一部が切断された多角形状に形成された第2屈曲形状部であり、
前記ループ形状部が切断部により開口した部分の開口幅が、前記ループ形状部の長手方向の長さ寸法より短く設定され、開口部分が窄んだ形状に形成され、
前記第1屈曲形状部における前記三か所の屈曲部の2番目に位置する第2屈曲部の先端から直線状に形成された第1延出部が延出し、
前記第2屈曲形状部における前記三か所の屈曲部の2番目に位置する第2屈曲部の先端から直線状に形成された第2延出部が延出し、
互いに隣接する突起部間の並設方向における前記第1屈曲形状部と前記第2屈曲形状部との最小の間隔が0.15mm以上0.35mm以下であるタイヤ。 - 前記突起部を構成する壁面は傾斜し、前記タイヤ外面への垂線と前記壁面との成す角度は7.5度以上20.0度以下である請求項1に記載のタイヤ。
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