JP6704718B2 - 撮像装置、その制御方法、および制御プログラム - Google Patents

撮像装置、その制御方法、および制御プログラム Download PDF

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Description

本発明は、撮像装置、その制御方法、および制御プログラムに関し、特に、被写体からの光の光量変化を検知する撮像装置に関する。
一般に、撮影の際に外光の所定周期の光量変化(フリッカー)があると、所謂露光ムラが生じることがある。例えば、撮像素子にCMOSイメージセンサを用いて、撮像素子のラインごとに蓄積期間をずらしながら撮像する場合、蓄積期間に重なる外光の光量の状態がラインごとに異なる。そのため、蓄積期間における外光の光量の積分値が大きいラインは明るく、蓄積期間における外光の光量の積分値が小さいラインは暗くなり、得られる画像は露光ムラが生じた画像となる。
なお、各ラインの蓄積期間の長さ(蓄積時間)が光量変化の周期以上の長さであれば、1つの蓄積期間内に光量が最大の状態と光量が最小の状態が含まれるため画像内の露光ムラは目立たない。一方、各ラインの蓄積時間が光量変化の周期よりも短ければ、蓄積期間が光量の大きい状態と重なるラインと蓄積期間が光量の小さい状態と重なるラインとが別々にできるため、蓄積時間が短いほど画像内の露光ムラは顕著になる。
そこで、特許文献1では、露光ムラが顕著となる蓄積時間を用いて取得した画像Aと露光ムラが生じない蓄積時間を用いて取得した画像Bとを比較して、画像A内に生じている明暗の周期からフリッカーの周期を検知する技術を提案している。
特開2015―88917号公報
しかしながら、特許文献1で提案された技術のように、画像A内に明暗を繰り返し生じさせるためには、撮像素子の最初のラインの蓄積を開始してから最後のラインの蓄積を終了するまでの長さが、光源の光量変化の周期の2周期分程度必要である。
そのため、画像を取得する周期(フレームレート)を所定の周期よりも速くすると画像内に明暗が繰り返し生じなくなり、特許文献1で提案された技術ではフリッカーの周期を検知するのが困難となる。
そこで、本発明の目的は、画像を取得する周期が所定の周期よりも速い場合でも、被写体からの光の光量変化を検知することができる撮像装置、その制御方法、および制御プログラムを提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明による撮像装置は、被写体を予め定められた第1のタイミングで撮像して第1の画像を得るとともに、前記第1のタイミングと異なる第2のタイミングで被写体を撮像して第2の画像を得る画像取得手段と、前記第1の画像および前記第2の画像に応じてフリッカーの存在を検知する際、前記第1の画像および前記第2の画像を得る際のフレームレートが予め設定されたフレームレートを超えると、前記第1の画像、前記第2の画像、および前記第1の画像と前記第2の画像とを加算処理した結果得られた第3の画像に基づいて前記フリッカーの周期を検知する検知手段と、を有することを特徴とする。
本発明による制御方法は、被写体を予め定められた第1のタイミングで撮像して第1の画像を得るとともに、前記第1のタイミングと異なる第2のタイミングで被写体を撮像して第2の画像を得る画像取得ステップと、前記第1の画像および前記第2の画像に応じてフリッカーの存在を検出する際、前記第1の画像および前記第2の画像を得る際のフレームレートが予め設定されたフレームレートを超えると、前記第1の画像、前記第2の画像、および前記第1の画像と前記第2の画像とを加算処理した結果得られた第3の画像に基づいて前記フリッカーの周期を検知する検知ステップと、を有することを特徴とする。
本発明によるプログラムは、撮像装置で用いられる制御プログラムであって、前記撮像装置が備えるコンピュータに、被写体を予め定められた第1のタイミングで撮像して第1の画像を得るとともに、前記第1のタイミングと異なる第2のタイミングで被写体を撮像して第2の画像を得る画像取得ステップと、前記第1の画像および前記第2の画像に応じてフリッカーの存在を検出する際、前記第1の画像および前記第2の画像を得る際のフレームレートが予め設定されたフレームレートを超えると、前記第1の画像、前記第2の画像、および前記第1の画像と前記第2の画像とを加算処理した結果得られた第3の画像に基づいて前記フリッカーの周期を検知する検知ステップと、を実行させることを特徴とする。
本発明によれば、画像を取得する周期が所定の周期よりも速い場合でも、被写体からの光の光量変化を検知することができる。
本発明の実施の形態による撮像装置の一例であるデジタル一眼レフカメラの構成を示す図である。 図1に示すカメラで行われるフリッカー検知処理を説明するためのフローチャートである。 図1に示すカメラにおいて、蓄積および読み出しが高フレームレートで行われない場合のフリッカー波形、シャッター駆動、および画像の一例を示す図である。 図2に示す通常フリッカー検知処理を説明するためのフローチャートである。 図4に示す通常フリッカー検知処理においてフリッカーの影響を受けた2枚の画像を用いて生成された別の画像の一例を示す図である。 図4に示すピークタイミングの時間差の算出の一例を示す図である。 図1に示すカメラにおいて、蓄積および読み出しを高フレームレートで行った場合のフリッカー波形、シャッター駆動、および画像の一例を示す図である。 図2に示す高フレームレート用のフリッカー検知処理を説明するためのフローチャートである。 図8に示す高フレームレート用のフリッカー検知処理においてフリッカーの影響を受けた2枚の画像を用いて生成された別の画像の一例を示す図である。 図8に示すピークタイミングの時間差の算出の一例を示す図である。 蓄積時間に応じたフリッカー波形の相違を説明するための図であり、(a)は蓄積時間が長秒である場合のフリッカー波形を示す図、(b)は蓄積時間が短秒である場合のフリッカー波形を示す図である。 蓄積時間に応じた連続する2フレームで得られるフリッカー波形を加算した波形の相違を説明するための図であり、(a)はフリッカー成分を打ち消した波形を示す図、(b)はフリッカー成分が残存する波形を示す図である。
以下に、本発明の実施の形態による撮像装置の一例について説明する。なお、以下の説明では、撮像装置としてデジタル一眼レフカメラを例に挙げて説明する。
図1は、本発明の実施の形態による撮像装置の一例であるデジタル一眼レフカメラの構成を示す図である。
図示のデジタル一眼レフカメラ(以下単にカメラと呼ぶ)は、カメラ本体(撮像装置本体)101および撮影レンズユニット(以下単に撮影レンズと呼ぶ)102を備えている。そして、カメラ本体101と撮影レンズ102とは互いにが機械的および電気的に接続されている。撮影レンズ102はフォーカシングレンズ(フォーカスレンズ)103および絞り104を有しており、これらフォーカスレンズ103および絞り104はレンズマウント接点群105を介してカメラ本体101によって制御される。
カメラ本体101にはメインミラー106が備えられており、このメインミラー106はハーフミラーである。そして、メインミラー106の背面側にはサブミラー107が配置されている。図1においては、メインミラー106がミラーアップされていない状態が示されており、この状態では、撮影レンズ102を介して入射した光の一部がメインミラー106で反射されて上方に位置するファインダースクリーン109に送られる。一方、メインミラー106で反射されずに透過した光はサブミラー107で反射されて下方に配置されたAF装置108に入射する。
AF装置108は、所謂位相差検出方式によってAFを行うため、撮影レンズ102を介して入射した光を集光して、焦点検出ラインセンサ(図示せず)の結像面に当該集光した光(つまり、光学像)を結像する。そして、AF装置108は位相差検出によってデフォーカス量および焦点方向を検出結果として検出する。CPU116は当該検出結果に応じてフォーカスレンズ103を光軸に沿って駆動して焦点調整を行う。ファインダースクリーン109には光学像(被写体像)が結像され、当該光学像はペンタプリズム111および接眼レンズ110を介して撮影者の目に導かれる。これによって、撮影者は光学像を視認することができる。また、ファインダースクリーン109上に結像された光学像は、ペンタプリズム111を介してAE装置112に導かれる。
AE装置112は、被写体の明るさを観測するため測光センサによって光学像(つまり、光学ファインダー像)を測光用画像に変換する。そして、AE装置112は測光用画像に基づいて被写体の明るさを検出するとともに、露出演算および被写体の検出を行う。
メインミラー106の後段には撮像素子113が配置されている。当該撮像素子113は、例えば、CMOSイメージセンサ又はCCDイメージセンサであり、光電変換素子を有する画素が複数2次元マトリックス状に配列されている。
撮影を行う際には、メインミラー106およびサブミラー107が撮影光路から移動する。そして、撮像素子113の前面側に配置されたフォーカルプレーンシャッター114が開かれて撮像素子113が露光される。つまり、撮像素子113に光学像が結像する。撮像素子113は光学像に応じた電気信号(アナログ信号)を出力する。そして、当該アナログ信号はA/D変換によってデジタル信号に変換されてCPU116に送られる。
CPU116は当該デジタル信号に対して所定の画像処理を施して画像データを生成する。そして、CPU116は画像データに応じた画像をディスプレイ115などの表示部に表示する。
前述のように、AE装置112は測光センサを備えており、測光用画像に基づいて露出演算を行って、露出演算結果をCPU116に出力する。CPU116は当該露出演算結果に基づいて撮影レンズ102の絞り104を制御して、撮影レンズ102を介して入射する光量を調節する。なお、ICPU117は、AE装置112の駆動制御および画像処理を行って、後述するように、フリッカー検知、測光、および被写体の追尾などを行う。
図2は、図1に示すカメラで行われるフリッカー検知処理を説明するためのフローチャートである。なお、図示のフローチャートに係る処理は、CPU116の制御下で行われる。
フリッカー検知処理が開始されると、CPU116はICPU117によってAE装置112を制御して光学像、つまり、電荷の蓄積および読み出しを行う(ステップS201)。そして、CPU116は、ステップS201の処理で行った蓄積および読み出しが2回目であるか否かを確認する(ステップS202)。
蓄積および読み出しが1回目である場合(ステップS202において、NO)、CPU116はステップS201の処理に戻って2回目の蓄積および読み出しを行う。2回目の蓄積および読み出しにおいては、CPU116は1回目の蓄積および読み出しの際に受けるフリッカーの影響と略逆位相の影響を受ける画像を得るため、蓄積および読み出しのタイミングを調整する。例えば、2回目の蓄積および読み出しでは、1回目の蓄積および読み出しとの時間差が光源の光量変化周期(フリッカー周期)の略(N+1/2)倍となるようにする。これによって、1回目の蓄積および読み出しで得られる画像と2回目の蓄積および読み出しで得られる画像におけるフリッカーの影響は略逆位相の関係となる。
ここで得られた2つの画像を加算することで、フリッカーの影響を低減した画像を取得することができる。なお、この段階では、以前にフリッカー検知処理を行いフリッカー周期がわかっている場合もあるが、電源がオンされてから初めてフリッカー検知処理を行う場合にはフリッカー周期は不明である。そこで、フリッカー周期が不明の場合、代表的なフリッカー周期である1/100秒、1/120秒に対して略(N+1/2)倍の関係を満たす時間、例えば1/22秒を、1回目の蓄積および読み出しと2回目の蓄積および読み出しとの時間差に設定すればよい。フリッカー周期がわかっている場合は、フリッカー周期の(N+1/2)倍の関係を満たす時間を設定すればよい。また、連続する2フレームの画像の加算からフリッカーの影響を低減した画像を得るためには、蓄積時間に応じて画像が受けるフリッカーの影響が異なることを考慮する必要がある。
図11は蓄積時間に応じたフリッカー波形の相違を説明するための図である。そして、図11(a)は蓄積時間が長秒である場合のフリッカー波形を示す図であり、図11(b)は蓄積時間が短秒である場合のフリッカー波形を示す図である。
図11(a)に示すように長秒で蓄積を行った場合と図11(b)のように短秒で蓄積を行った場合とでは画像が受けるフリッカーの影響は変化する。蓄積時間が長いほど光源の光量が小さい状態も大きい状態も蓄積期間に重なりやすく、ライン間の明暗差がはっきりしなくなる。一方、蓄積時間が短い程ライン毎に蓄積期間と重なる光源の光量の状態が明確となり、ライン間の明暗差がはっきりする。
そのため、前述のように連続する2フレームで受けるフリッカーの影響が半位相ずれるように蓄積・読み出しの周期を設定した場合でも、フリッカーの影響が残存する画像が得られる場合がある。
図12は蓄積時間に応じた連続する2フレームで得られるフリッカー波形を加算した波形の相違を説明するための図である。そして、図12(a)はフリッカー成分を打ち消した波形を示す図であり、図12(b)はフリッカー成分が残存する波形を示す図である。
例えば、フリッカー周期が1/100秒の時に、蓄積・読み出しの時間差を15ms、蓄積時間を1/200秒に設定した場合、連続する2フレームで得られた画像の加算を行うと図12(a)のようにフリッカー成分を打ち消した画像を得ることができる。一方、蓄積時間を1/4000秒に設定した場合、図12(b)のように、フリッカー成分が残存する画像が取得されてしまう。そこで、蓄積・読み出しの時間差を前述の時間に設定した上で、蓄積時間をフリッカー周期の略1/2倍に設定することで、連続する2フレームの加算によりフリッカーの影響を低減した画像を得られるようにする。
なお、この段階では、以前にフリッカー検知処理を行いフリッカー周期が分かっている場合もあるが、電源がオンされてから初めてフリッカー検知処理を行う場合にはフリッカー周期は不明である。そこで、フリッカー周期が不明の場合、代表的なフリッカー周期である1/100秒、1/120秒に対して略(1/2)倍の関係を満たす時間、すなわち1/200秒と1/240秒の間(例えば1/220秒)の時間を、蓄積時間に設定すればよい。フリッカー周期がわかっている場合は、両方ともフリッカー周期の1/2倍の蓄積時間に設定すればよい。
以上のように、フリッカーの周期がわかっていれば蓄積・読み出しの時間差をフリッカー周期の(N+1/2)倍にし、両方の蓄積時間をフリッカー周期の1/2倍になるよう制御する。フリッカーの周期が不明の場合は、代表的なフリッカー周期である1/100秒、1/120秒のいずれに対しても、略(N+1/2)倍となる時間差、略1/2倍となる蓄積時間になるように制御する。
蓄積および読み出しが2回目である場合(ステップS202において、YES)、CPU116は2回の蓄積および読み出しによってフリッカーの影響を受けた2枚の画像を取得する。そして、CPU116は蓄積および読み出しが高フレームレートで行われたか否かを判定する(ステップS203)。
ステップS203の処理においては、CPU116は蓄積および読み出しの周期に基づいて所定のフレームレートよりも高フレームレートであるか否かを判定する。例えば、蓄積および読み出しの周期においてフリッカーのピークが2回以上あれば、CPU116は高フレームレートでないと判定する。一方、蓄積および読み出しの周期においてフリッカーのピークが2回未満である場合には、CPU116は高フレームレートであると判定する。このとき、蓄積および読み出しの周期においてフリッカーのピークが2回となるフレームレートが所定のフレームレートである。
高フレームレートでないと(ステップS203において、NO)、CPU116は、蓄積および読み出しが高フレームレートでない場合のフリッカー検知処理(通常フリッカー検知処理と呼ぶ)を行う(ステップS204)。一方、高フレームレートであると(ステップS203において、YES)、CPU116は、蓄積および読み出しが高フレームレートであるフリッカー検知処理を行う(ステップS205)。
ステップS204又はS205の処理の後、CPU116は、後述するフリッカー検知処理以外の処理を行って(ステップS206)、フリッカー検知処理を終了する。
ここで、図2に示す通常フリッカー検知処理について説明する。
図3は、図1に示すカメラにおいて、蓄積および読み出しが高フレームレートで行われない場合のフリッカー波形、シャッター駆動、および画像の一例を示す図である。
図3においては、読み出しおよび蓄積の際に、フリッカーのピークが2回以上となるようにシャッターを駆動して、画像Aおよび画像Bを得る。ここでは、画像Aは1回目の蓄積および読み出しにおいて取得した画像であり、画像Bは画像Aに続いて2回目の蓄積および読み出しにおいて取得した画像である。そして、画像Aおよび画像Bにおけるフリッカーの影響は略逆位相の関係にあることが分かる。
図4は、図2に示す通常フリッカー検知処理を説明するためのフローチャートである。また、図5は、図4に示す通常フリッカー検知処理においてフリッカーの影響を受けた2枚の画像を用いて生成された別の画像の一例を示す図である。
図4および図5を参照して、通常フリッカー検知処理を開始すると、CPU116は画像Aと画像Bとの比率を求める(ステップS401)。そして、CPU116は当該比率に基づいて、フリッカー成分のみが抽出された画像Cを生成する。つまり、CPU116は画像Aを画像Bで除算処理して画像C得る。続いて、CPU116は、抽出したフリッカー成分に応じてそのピークタイミングを検出する(ステップS402)。なお、フリッカーのピークタイミングの検出手法については、例えば、上述の特許文献1に記載されているので、ここでは説明を省略する。
次に、CPU116はフリッカーのピークタイミングを用いて、ピークタイミングの時間差に基づいてフリッカーの周期を求める(ステップS403)。このようにして、CPU116は画像Aおよび画像Bに応じてフリッカーの存在を検知することになる。
図6は、図4に示すピークタイミングの時間差の算出の一例を示す図である。なお、図6において、横軸は垂直同期信号(VD)を示し、縦軸はフリッカーレベルを示す。
ステップS403の処理では、画像Cに基づいて得られたフリッカーのピークタイミングに応じてピークタイミング間の時間差を求める。そして、CPU116は当該時間差に基づいてフリッカーの周期を算出する。
続いて、CPU116は、画像Aと画像Bとを加算処理して、図5に示す画像Dを得る(ステップS404)。そして、CPU116は通常フリッカー検知処理を終了する。画像Aおよび画像Bは、フリッカーの影響が略逆位相の関係にあるので、加算処理の結果、図5に示す画像Dにおいてはフリッカーの影響が低減される。そして、この画像Dは、図2に示すステップS206の処理で用いられる。
次に、図2に示す高フレームレート用のフリッカー検知処理について説明する。
図7は、図1に示すカメラにおいて、蓄積および読み出しを高フレームレートで行った場合のフリッカー波形、シャッター駆動、および画像の一例を示す図である。
図7においては、読み出しおよび蓄積の際に、フリッカーのピークが2回未満となるようにシャッターを駆動して、画像A1および画像B1を得る。ここでは、画像A1は1回目の蓄積および読み出しにおいて取得した画像であり、画像B1は画像A1に続いて2回目の蓄積および読み出しにおいて取得した画像である。そして、画像A1および画像B1におけるフリッカーの影響は略逆位相の関係にあることが分かる。
図8は、図2に示す高フレームレート用のフリッカー検知処理を説明するためのフローチャートである。また、図9は、図8に示す高フレームレート用のフリッカー検知処理においてフリッカーの影響を受けた2枚の画像を用いて生成された別の画像の一例を示す図である。
図8および図9を参照して、高フレームレート用のフリッカー検知処理を開始すると、CPU116は画像A1と画像B1とを加算処理して、図9に示す画像D1を得る(ステップS801)。画像A1および画像B1は、フリッカーの影響が略逆位相の関係にあるので、加算処理の結果、図9に示す画像D1においてはフリッカーの影響が低減される。そして、この画像D1は、図2に示すステップS206の処理で用いられる。
続いて、CPU116は画像A1と加算処理した結果得られた画像D1との比率を求める(ステップS802)。そして、CPU116は当該比率に基づいて、フリッカー成分のみが抽出された画像C1を生成する。つまり、CPU116は画像A1を画像D1で除算処理して画像C1を得る。
さらに、CPU116は画像B1と画像D1との比率を求める(ステップS803)。そして、CPU116は当該比率に基づいて、フリッカー成分のみが抽出された画像C2を生成する。つまり、CPU116は画像B1を画像D1で除算処理して画像C2得る。これらの画像C1および画像C2は、連続した蓄積および読み出しによって得られたフリッカー成分を示すことになる。
次に、CPU116は、画像C1および画像C2の各々においてフリッカー成分のピークタイミングを検出する(ステップS804)。そして、CPU116は、画像C1および画像C2のフリッカーのピークタイミングを用いて、当該ピークタイミングの時間差に基づいてフリッカーの周期を求める(ステップS805)。その後、CPU116は、高フレーム用のフリッカー検知処理を終了する。
図10は、図8に示すピークタイミングの時間差の算出の一例を示す図である。なお、図8において、横軸は垂直同期信号(VD)を示し、縦軸は画像毎のフリッカーレベルを示す。
ステップS805の処理では、蓄積および読み出しの周期においてフリッカーのピークが2回未満であるので、CPU116は画像C1に基づいて得られたフリッカーのピークタイミングと画像C2に基づいて得られたフリッカーのピークタイミングとに応じて、ピークタイミング間の時間差を求める。そして、CPU116は当該時間差に基づいてフリッカーの周期を算出する。
前述のように、ステップS204又はS205の処理で得られた画像D又は画像D1はフリッカーの影響が低減されており、CPU116は、これら画像D又は画像D1を用いて所定の画像処理を行って、例えば、ディスプレイ115に表示する画像(例えば、ライブビュー画像)を得る。このようにすれば、フリッカー検知以外の処理で用いる画像を別に得る必要がなく、フリッカーを考慮して蓄積および読み出しを行う必要もなく、処理時間を短縮することができる。
なお、フリッカー検知以外の処理としては、ライブビュー画像表示を行う表示処理の他に、例えば、被写体の測光を行う測光処理、被写体の測色を行う測色処理、被写体の追尾を行う追尾処理、そして、被写体に対する合焦を行うAF処理がある。
また、ステップS206の処理を行った後には、ステップS201の処理に戻って、再度、蓄積および読み出しが行われる。この際には、ステップS204又はS205の処理によってフリッカーが発生していないと判定すると、CPU116は、以後フリッカー検知処理の実行頻度を下げる(つまり、フリッカー検知の実行周期(つまり、検知周期)を長くする)。
このように、本発明の実施の形態では、フリッカー光源下において高フレームレートで撮影を行っても、フレームレートに対応してフリッカーの検知処理を行うことができる。そして、当該フリッカー検知処理で得られた画像をフリッカー検知以外の処理で用いれば、フリッカー検知処理の後にフリッカー検知以外の処理を行うために画像を得る必要がなく、画像処理時間を短縮することができる。
つまり、本発明の実施の形態では、高フレームレートで撮影を行う際においてもフリッカー検知をして、フリッカー検知以外の処理で用いる画像をフリッカー検知の際に得られた複数の画像に基づいて生成する。これによって、画像の取得およびその処理時間を低減することができる。
なお、上述の実施の形態では、2回の蓄積および読み出しによって得られた2つの画像を用いてフリッカー検知およびフリッカー検知以外の処理で用いる画像を得るようにしたが、複数回の蓄積および読み出しを行ってフリッカー検知を行うようにしてもよい。さらに、フリッカー検知の途中で、フリッカー検知処理の過程で得られた画像D1を用いてフリッカー検知以外の処理を行うようにしてもよい。
また、上述の実施の形態ではフリッカーのピークタイミングに応じてフリッカーの周期を求めるようにしたが、フリッカーのボトムタイミングによって得られた時間差に応じてフリッカー周期を求めるようにしてもよい。さらには、画像間の比率に応じてフリッカー成分を抽出するようにしたが、画像の差分に応じてフリッカー成分を抽出するようにしてもよい。
また、上述の実施の形態では測光センサから得られた画像を用いてフリッカー検知を行っているが、撮像素子113から得られた画像を用いてフリッカー検知を行うようにしてもよい。上述の説明から明らかなように、図1に示す例では、CPU116、ICPU117、およびAE装置112が画像取得手段として機能する。また、CPU116は検知手段および処理手段として機能する。
以上、本発明について実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、これらの実施の形態に限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。
例えば、上記の実施の形態の機能を制御方法として、この制御方法を撮像装置に実行させるようにすればよい。また、上述の実施の形態の機能を有するプログラムを制御プログラムとして、当該制御プログラムを撮像装置が備えるコンピュータに実行させるようにしてもよい。なお、制御プログラムは、例えば、コンピュータに読み取り可能な記録媒体に記録される。
[その他の実施形態]
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1つ以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
102 撮影レンズ
103 フォーカシングレンズ
104 絞り
106 メインミラー
108 AF装置
109 ファインダースクリーン
112 AE装置
113 撮像素子
115 ディスプレイ
116 CPU

Claims (12)

  1. 写体を予め定められた第1のタイミングで撮像して第1の画像を得るとともに、前記第1のタイミングと異なる第2のタイミングで被写体を撮像して第2の画像を得る画像取得手段と、
    前記第1の画像および前記第2の画像に応じてフリッカーの存在を検知する際、前記第1の画像および前記第2の画像を得る際のフレームレートが予め設定されたフレームレートを超えると、前記第1の画像、前記第2の画像、および前記第1の画像と前記第2の画像とを加算処理した結果得られた第3の画像に基づいて前記フリッカーの周期を検知する検知手段と、
    を有することを特徴とする撮像装置。
  2. 前記画像取得手段は、被写体の像に応じた画像を出力する撮像素子において当該画像の蓄積および読み出しのタイミングを制御して前記第1の画像および前記第2の画像を得ており、前記第1のタイミングと前記第2のタイミングとは略逆位相の関係にあることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記検知手段は、前記画像取得手段における前記蓄積および読み出しの周期において前記フリッカーのピークが2回未満であると、前記第1の画像および前記第2の画像を得る際のフレームレートが前記予め設定されたフレームレートを超えると判定することを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  4. 前記検知手段は、前記画像取得手段における前記蓄積および読み出しの周期において前記フリッカーのピークが2回以上あると、前記第1の画像および前記第2の画像に基づいて前記フリッカーの周期を検知することを特徴とする請求項2又は3に記載の撮像装置。
  5. 前記検知手段は、フリッカーが検知されないと、フリッカー検知のための検知周期を長くすることを特徴する請求項1乃至4のいずれか1項に記載の撮像装置。
  6. 前記第3の画像を用いて他の処理を行う処理手段を有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の撮像装置。
  7. 前記他の処理は、被写体の測光を行う測光処理、被写体の測色を行う測色処理、被写体の追尾を行う追尾処理、被写体に対する合焦を行うAF処理、およびライブビュー画像表示を行う表示処理の少なくとも1つであることを特徴とする請求項6に記載の撮像装置。
  8. 前記画像取得手段は、前記第1の画像および前記第2の画像を得る際の蓄積時間を等しくすることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の撮像装置。
  9. 前記画像取得手段は、前記検知手段により前記フリッカーの周期を検知している場合、前記第1の画像および前記第2の画像を得る際の蓄積時間を、前記フリッカーの周期の1/2倍にすることを特徴とする請求項8に記載の撮像装置。
  10. 前記画像取得手段は、前記検知手段により前記フリッカーの周期を検知していない場合、前記第1の画像および前記第2の画像を得る際の蓄積時間を、1/200秒と1/240秒の間の時間にすることを特徴とする請求項8又は9に記載の撮像装置。
  11. 写体を予め定められた第1のタイミングで撮像して第1の画像を得るとともに、前記第1のタイミングと異なる第2のタイミングで被写体を撮像して第2の画像を得る画像取得ステップと、
    前記第1の画像および前記第2の画像に応じてフリッカーの存在を検出する際、前記第1の画像および前記第2の画像を得る際のフレームレートが予め設定されたフレームレートを超えると、前記第1の画像、前記第2の画像、および前記第1の画像と前記第2の画像とを加算処理した結果得られた第3の画像に基づいて前記フリッカーの周期を検知する検知ステップと、
    を有することを特徴とする制御方法。
  12. 撮像装置で用いられる制御プログラムであって、
    前記撮像装置が備えるコンピュータに
    写体を予め定められた第1のタイミングで撮像して第1の画像を得るとともに、前記第1のタイミングと異なる第2のタイミングで被写体を撮像して第2の画像を得る画像取得ステップと、
    前記第1の画像および前記第2の画像に応じてフリッカーの存在を検出する際、前記第1の画像および前記第2の画像を得る際のフレームレートが予め設定されたフレームレートを超えると、前記第1の画像、前記第2の画像、および前記第1の画像と前記第2の画像とを加算処理した結果得られた第3の画像に基づいて前記フリッカーの周期を検知する検知ステップと、
    を実行させることを特徴とする制御プログラム。
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